JP2020131519A - 包装袋の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1には、特定のポリエチレン系樹脂組成物からなる基材層と、ポリエチレン組成物からなるシール層が積層されてなる、包装用途に適した積層フィルムが開示され、この積層フィルムが諸特性に優れると記載されている。さらに、特許文献2には、二軸延伸エチレン重合体フィルム基材層の少なくとも片面に、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体から得られる熱融着層が積層されてなる、包装袋などに利用できる多層フィルムが開示され、この多層フィルムがヒートシール性等に優れると記載されている。
[1]
延伸ポリエチレンフィルムからなる基材層と、ポリエチレン系樹脂を含んでなるシーラント層とが積層されてなる積層フィルムを、前記シーラント層の少なくとも一部同士が接触するように折り曲げ、または2枚の前記積層フィルムを、前記シーラント層の少なくとも一部同士が接触するように重ね合わせ、
次いで、前記積層フィルムのシーラント層同士を超音波シールする、包装袋の製造方法。
前記ポリエチレン系樹脂が、メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が0.1〜100g/10分であり、密度が860〜970kg/m3であるポリエチレン系樹脂である前記[1]の包装袋の製造方法。
本発明の包装袋の製造方法は、
延伸ポリエチレンフィルムからなる基材層と、ポリエチレン系樹脂を含んでなるシーラント層とが積層されてなる積層フィルムを、前記シーラント層の少なくとも一部同士が接触するように折り曲げ、または
2枚の前記積層フィルムを、前記シーラント層の少なくとも一部同士が接触するように重ね合わせ、
次いで、前記積層フィルムのシーラント層同士を超音波シールすることを特徴としている。
(基材層)
前記基材層は、延伸ポリエチレンフィルムからなる。
前記延伸ポリエチレンフィルムとしては、例えば、特許第4601988号、特許第4624721号、特許第4624729号、特許第4498913号、特許第4588490号、特許第4813438号、または特許第4468303号に記載の延伸ポリエチレンフィルムが挙げられる。
前記シーラント層は、ポリエチレン系樹脂を含んでいる。
前記ポリエチレン系樹脂のメルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)は、0.1〜100g/10分、好ましくは0.5〜50g/10分、より好ましくは0.5〜35g/10分、さらに好ましくは0.5〜30g/10分、特に好ましくは0.5〜20g/10分である。メルトフローレートが上記範囲にあると、シーラント層形成時の押出加工性とシール強度が良好である。
本発明で使用される積層フィルムとして、その層構成の観点からは、例えば下記の順序で各層が積層された積層フィルムが挙げられる。
(2)基材層/中間層/シーラント層
(3)外層/基材層/シーラント層
(4)外層/基材層/中間層/シーラント層
前記中間層は、例えば、前記シーラント層とは独立に、前記ポリエチレン系樹脂またはそれ以外の樹脂(以下「他の樹脂」とも記載する。)から形成されてもよい。前記中間層は、1層であっても2層以上であってもよい。
前記シーラント層の厚さは、通常1〜250μm程度、好ましくは3〜220μm、より好ましくは5〜200μmである。
前記外層の厚さは、通常1〜200μm程度、好ましくは3〜150μm、より好ましくは5〜130μmである。
各層を積層する方法としては、公知の方法を使用することができ、例えば、ドライラミネート法、ウェットラミネート法、サンドラミネート法、サーマルサミネート法、ホットメルトラミネート法、押出しラミネート法(シングルラミネート、タンデムラミネート、サンドラミネート、共押出しラミネートなど)が挙げられる。
本発明に係る包装袋の製造方法は、前記積層フィルムを、前記シーラント層の少なくとも一部同士が接触するように折り曲げ、または2枚の前記積層フィルムを、前記シーラント層の少なくとも一部同士が接触するように重ね合わせ、次いで、前記シーラント層同士を超音波シールする(すなわち、前記シーラント層同士の接触部に超音波を照射して、前記シーラント層同士を融着させる)ことを特徴としている。
実施例等における各種試験法および評価法は次の通りである。
(1)メルトフローレート(MFR)
ASTM D1238に準拠し、荷重2.16kg、温度190℃の条件で測定した。
(2)密度
MFRを測定して得た重合体ストランドを120℃で2時間処理し、1時間かけて室温(23℃)まで徐冷した後、JIS K7112に準拠し、D法(密度勾配管)により測定した。
(3)耐屈曲性(耐ピンホール性)
テスター産業製のゲルボフレックステスターを使用し、積層フィルムより切り出した試験片(208mm×205mm)を、屈曲角度440°、ストローク152mm、試験速度42回/分にて23℃、−30℃の各雰囲気下で、3000回の屈曲試験を行い、屈曲試験後のピンホール数を、ニッカ電側(株)ピンホールテスターにより測定した。
(4)シール部外観
シール部外観を目視により観測し、以下の基準で評価した。
良好:シワが無い
不良:シワが発生
(基材層)
以下のフィルムを準備した。
・延伸PE:MDの100℃での収縮率が1%、厚さ40μmの延伸ポリエチレンフィルム
・PET:厚さ12μmの延伸PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム
(中間層用樹脂およびシーラント層用樹脂)
以下の樹脂を準備した。
・「エボリュー(登録商標) SP1071C」((株)プライムポリマー製のエチレン系重合体、MFR:10g/10分、密度:911kg/m3)
・「エボリュー SP1071C」70質量部と、「エボリュー SP2020」((株)プライムポリマー製のエチレン系重合体、MFR:2.3g/10分、密度:916kg/m3)30質量部とをドライブレンドしたもの
・「エボリュー SP2040」((株)プライムポリマー製のエチレン系重合体、MFR:3.8g/10分、密度:918kg/m3)
延伸フィルムに、押出しラミネート機を用いて、ダイレクトラミネートにより、中間層用樹脂をダイ下樹脂温295℃にて溶融押出しして、厚み20μmシール層を積層した。その後再度、シール層樹脂をダイ下樹脂温295℃にてダイレクトラミネートにて厚さ20μmのシール層を積層し合計厚さ80μmの積層フィルムを得た。各シール層の厚さは、シール層用樹脂の押出し量により調整した。前記積層フィルムは2枚準備した。
超音波シールは、超音波振動子に直接またはブースターを介して接続され、超音波振動するホーンと、受け治具であるアンビルとの間に、積層フィルムを挟み、これに超音波を印加することによって行った。
積層フィルムの層構成を表1に記載のように変更したこと以外は実施例1と同様の方法により、包装袋を製造した。得られた袋の評価結果等を表1に示す。
シーラント層同士を融着させる方法を以下の条件での熱シールに変更したこと以外は実施例1と同様の方法により、包装袋を製造した。得られた袋の評価結果等を表1に示す。
シーラント層同士を重ね合わせ、縦ピロー高速製袋機(シール時間:0.1秒)を用いて、シール温度100〜199℃にて熱シールした。
Claims (2)
- 延伸ポリエチレンフィルムからなる基材層と、ポリエチレン系樹脂を含んでなるシーラント層とが積層されてなる積層フィルムを、前記シーラント層の少なくとも一部同士が接触するように折り曲げ、または2枚の前記積層フィルムを、前記シーラント層の少なくとも一部同士が接触するように重ね合わせ、
次いで、前記積層フィルムのシーラント層同士を超音波シールする、包装袋の製造方法。 - 前記ポリエチレン系樹脂が、メルトフローレート(190℃、2.16kg荷重)が0.1〜100g/10分であり、密度が860〜970kg/m3であるポリエチレン系樹脂である請求項1に記載の包装袋の製造方法。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0270433A (ja) * | 1988-09-07 | 1990-03-09 | Tonen Sekiyukagaku Kk | ポリエチレン複合フイルム |
JP2003080632A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-19 | Toppan Printing Co Ltd | 積層体およびそれからなる包装体 |
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2019
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