JP2020131294A - 廃液処理装置 - Google Patents

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【課題】加工屑を含む加工廃液から浄水を取水するための廃液処理装置において、取水口から浄水を適切に取水しているか否かが確認出来る処理装置を提供する。【解決手段】加工装置から排出される加工屑を含む加工廃液から、加工屑を含まない浄水を取水する廃液処理装置であって、加工屑を含む加工廃液を溜める液槽2と、液槽2とポンプ69とを接続しポンプ69を駆動させ液槽2から浄水を取水する取水口390を有する取水管39と、浄水を取水しているか否かを確認可能とする確認手段7とを備え、確認手段7は、水を溜めたカップ70と、取水管39から分岐しカップ70の水に先端を水没させる確認管71と、を備え、ポンプ69を駆動させ取水口390から浄水を取水させている際に、確認管71内の圧力が低下することでカップ70の水を吸い上げた確認管71の水位によって取水口390から浄水を取水しているか否かを確認可能とする廃液処理装置。【選択図】図3

Description

本発明は、加工屑を含む加工廃液から加工屑を含まない浄水を取水するための廃液処理装置に関する。
加工液を供給して半導体ウェーハ等の被加工物を加工する加工装置は、加工屑を含んだ加工廃液を排出している。そして、加工廃液から加工屑を取り除いて浄水として、該浄水を再利用する廃液処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−124576号公報
特許文献1に記載されている廃液処理装置では、加工廃液を溜める液槽に陽極板と陰極板とを所定の間隔をあけて水没させ、陰極板と陽極板とに直流電力を供給し、プラスに帯電させた陽極板にマイナスに帯電する加工屑を付着させ、加工屑が取り除かれた浄水を陰極板の上部に配設され液槽の液面付近に位置する取水口から取水して再利用している。
しかし、陽極板に所定量の加工屑が付着した後に、陽極板を液槽から引き上げて陽極板に付着した加工屑を削ぎ取る必要があるため、陽極板を液槽から取り出すときに加工屑が落ちること等により、取水口に加工屑が詰まり浄水を取水できなくなるという問題がある。そのため、浄水を廃液処理装置から加工装置に循環させて加工水として使用している場合には、加工装置において加工水が不足する場合が生じるという問題がある。
よって、加工屑を含む加工廃液から加工屑を含まない浄水を取水するための廃液処理装置においては、取水管の取水口から浄水を適切に取水しているか否かを確認するという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、加工装置から排出される加工屑を含む加工廃液から、該加工屑を含まない浄水を取水する廃液処理装置であって、該加工屑を含む該加工廃液を溜める液槽と、該液槽とポンプとを接続し該ポンプを駆動させ該液槽から該浄水を取水する取水口を有する取水管と、該浄水を取水しているか否かを確認可能とする確認手段とを備え、該確認手段は、水を溜めたカップと、該取水管から分岐し該カップの水に先端を水没させる確認管と、を備え、該ポンプを駆動させ該取水口から該浄水を取水させている際に、該確認管内の圧力が低下することで該カップの水を吸い上げた該確認管の水位によって該取水口から該浄水を取水しているか否かを確認可能とする廃液処理装置である。
前記確認管は、水位が確認可能な透明部材で形成されると好ましい。
本発明に係る廃液処理装置は、前記確認管の水位を検知する検知部と、該検知部の検知により前記取水口から取水しているか否かを判断する判断部と、を備えると好ましい。
加工装置から排出される加工屑を含む加工廃液から、加工屑を含まない浄水を取水する本発明に係る廃液処理装置は、加工屑を含む加工廃液を溜める液槽と、液槽とポンプとを接続しポンプを駆動させ液槽から浄水を取水する取水口を有する取水管と、浄水を取水しているか否かを確認可能とする確認手段とを備え、確認手段は、水を溜めたカップと、取水管から分岐しカップの水に先端を水没させる確認管と、を備えていることで、ポンプを駆動させ取水口から浄水を取水させている際に、確認管内の圧力が低下することでカップの水を吸い上げた確認管の水位を作業者が確認すること等で取水口から浄水を取水しているか否かを確認することができる。
確認管は、透明部材で形成されることで、例えば作業者の目視による確認管の水位の確認が容易になる。
本発明に係る廃液処理装置は、確認管の水位を検知する検知部と、検知部の検知により取水口から取水しているか否かを判断する判断部と、を備えることで、判断部が例えば取水口から取水がされていないとの判断をした場合に、判断部が警告の発報、又は警告の表示等を行うことによって作業者が取水口から取水されていないことを認識することが可能となる。
廃液処理装置の一例を示す斜視図である。 液槽、陽極板、陰極板、及びカップが有底筒状である確認手段を説明する斜視図である。 確認手段により取水管の取水口から浄水を取水しているか否かを確認する場合を説明する断面図である。
図1に示す廃液処理装置1は、図示しない加工装置から排出される加工屑を含む加工廃液から、加工屑を含まない浄水を取水するための装置である。廃液処理装置1は、加工屑を含む加工廃液を溜める液槽2と、液槽2とポンプ69とを接続しポンプ69を駆動させ液槽2から浄水を取水する取水口390を有する取水管39と、該浄水を取水しているか否かを確認可能とする確認手段7とを少なくとも備えている。
構造を図示しない加工装置は、例えば、加工水を供給しながら回転する研削砥石でシリコンウェーハ等の被加工物を所望の厚みまで研削する研削装置、又は、加工水を供給しながら回転する切削ブレードで該被加工物を切削加工する切削装置である。廃液処理装置1は図示しない加工装置内に組み込まれて一体となっていてもよいし、加工装置とは別体となっていてもよい。
図1に示すように、廃液処理装置1の上記各構成要素は、廃液処理装置1の直方体状の筐体10内部に収容されている。
図1〜3に示す略直方体の箱状の液槽2は、例えば、合成樹脂等の絶縁部材によって形成されており、平面視矩形の底板21(図2、3参照)と、底板21の外周から一体的に+Z方向に立ち上がる4枚の側壁とからなり、図2に示すように底板21と各側壁とで囲まれた空間に加工屑(例えばシリコン屑)を含む加工廃液を溜めることができる。図1〜3でX軸方向において対向する2枚の側壁を側壁22aとして、Y軸方向において対向する2枚の側壁を側壁22b(図3では不図示)とする。
図2に示すように、例えば、側壁22bの下部側の領域には、図示しない加工装置から排出される加工廃液が送られてくる給液管400が連通する供給口223が形成されている。
また、液槽2の側壁22aの上部には、加工廃液が液槽2から溢れることを防止するオーバーフロー孔222aが設けられている。オーバーフロー孔222aは図示しないタンクに連通しており、したがって、液槽2から廃液処理装置1の筐体10内へ水が溢れることが防止されている。
図1に示すように、廃液処理装置
1は、液槽2に等間隔で配設されマイナスに帯電させる陰極板30と、陰極板30にY軸方向において対面して陰極板30と所定の間隔で離間して液槽2に抜き差し可能に配設されプラスに帯電させる陽極板31と、陽極板31の上部を保持し液槽2から陽極板31を抜き出し又は液槽2に差し込みする抜き差し手段32と、を備えている。
陽極板31は、電気化学的に貴となる材料で構成され、平面形状が矩形平板状に形成されている。例えば、陽極板31は、銅、銀、白金、又は金などの材料で構成することができる。本実施形態では、陽極板31としてSUSを適用している。
例えば、図2に示すように、液槽2のX軸方向において対向する二枚の側壁22aの内側面には、陽極板支持溝222が形成されており、陽極板31は、X軸方向に所定間隔を空けて該各陽極板支持溝222に挿嵌された状態で、液槽2内に配設されている。即ち、複数の陽極板31は、その表面が液槽2の長手方向(Y軸方向)と直交する状態、言い換えると、液槽2の幅方向(X軸方向)と平行な状態で、互いに間隔をあけて配置されている。
陽極板31の上端面には、例えば、幅方向(X軸方向)の中央部から互いに間隔をあけて上方に突出した二つの被係合部310が設けられている。被係合部310は、矩形板状に形成され、中央にX軸方向に貫通した被係合孔310aが設けられている。被係合孔310aには、後述する図1に示す抜き差し手段32の保持部320の係合ピン320aが進入して係合する。
陰極板30は、陽極板31と同様に、電気化学的に貴となる材料で構成され、平面形状が矩形の平板状に形成されている。例えば、陰極板30は、銅、銀、白金、又は金などの材料で構成することができる。本実施形態では、陰極板30としてSUSを適用している。例えば、図2に示すように、液槽2のX軸方向において対向する二枚の側壁22aの内側面には、陰極板支持溝225が形成されており、陰極板30は、X軸方向に所定間隔を空けて該各陰極板支持溝225に挿嵌された状態で、液槽2内に配設されている。陰極板30は、互いに隣り合う陽極板31の間に設けられている。即ち、陰極板30は、陽極板31にY軸方向において対向して、陽極板31と離間して交互に複数配設されており、陽極板31と平行な状態になっている。
各陰極板30の下端及び各陽極板31の下端と液槽2の底板21との間には所定幅の隙間が設けられており、液槽2に図2に示す供給口223から流入した加工廃液は、該隙間を通り陰極板30と陽極板31との間を上昇していく。
本実施形態において、陽極板31と陰極板30との間には直流電圧が印加される。すなわち、各陽極板31に直流電源DC(図2参照)のプラス(+)側が電気的に接続されて液槽2内の加工廃液中でプラスに帯電される。陽極板31は、加工廃液中でプラスに帯電されて、加工廃液中でマイナスに帯電したシリコン屑等の加工屑を吸着するために用いられる。一方、陰極板30に直流電源DCのマイナス(−)側が電気的に接続されて加工廃液中でマイナスに帯電される。
図1に示す陽極板31の上部を保持し液槽2から陽極板31を抜き出し又は液槽2に差し込みする抜き差し手段32は、Y軸方向移動手段34によって、液槽2の上方を水平にY軸方向に往復移動可能となっている。筐体10の内側壁上部に固定されたY軸方向移動手段34は、液槽2の長手方向(Y軸方向)と平行に設けられた水平ボールネジ340と、水平ボールネジ340を回転駆動するモータ343と、Y軸方向に延在する一対の水平移動用のガイドレール341と、内部のナットが水平ボールネジ340に螺合し両端下面がガイドレール341に摺接する可動部材342と、を備えている。そして、モータ343の駆動により水平ボールネジ340が回動することにより可動部材342に固定された抜き差し手段32がガイドレール341にガイドされてY軸方向に移動する構成となっている。水平ボールネジ340及びガイドレール341は、液槽2の上方から加工屑を陽極板31から分離するための図1に示す分離部50の上方にわたる長さを有しており、抜き差し手段32をY軸方向に移動させることにより、抜き差し手段32の保持部320が保持した陽極板31を液槽2から分離部50に移動させることができる。
抜き差し手段32は、可動部材342に上端が固定された鉛直板329と、液槽2の深さ方向(Z軸方向)と平行に鉛直板329の側面に設けられた鉛直ボールネジ321と、鉛直ボールネジ321を回転駆動するモータ323と、Z軸方向に延在する一対のガイドレール322と、内部のナットが鉛直ボールネジ321に螺合し側面がガイドレール322に摺接する保持部320と、を備えている。そして、モータの駆動により鉛直ボールネジ321が回動することにより保持部320がガイドレール322にガイドされてZ軸方向に移動する構成となっている。
抜き差し手段32の陽極板31を保持する保持部320は、例えば、内部のナットが鉛直ボールネジ321に螺合する板状部材320dと、板状部材320dの下面に配設された一対のチャックシリンダ320cとを備えている。一対のチャックシリンダ320cは、液槽2の幅方向(X軸方向)に互いに間隔をあけて配設されている。一対のチャックシリンダ320cは、板状部材320dに取り付けられたシリンダ本体320bと、シリンダ本体320bから液槽2の幅方向(X軸方向)に突没自在に設けられた係合ピン320aとを備えている。一対のチャックシリンダ320cは、例えば、シリンダ本体320bから突出する係合ピン320aがX軸方向において互いに近づく状態となっている。各係合ピン320aは、下降する保持部320が陽極板31の上方に位置付けられた状態でシリンダ本体320bから突出すると、陽極板31の各被係合部310の被係合孔310aにそれぞれ挿嵌される。これによって、抜き差し手段32の保持部320が陽極板31を保持した状態になる。
加工屑を陽極板31から分離するための図1に示す分離部50は、上部に陽極板31が入り込む開口を備えるハウジング500を備えており、該ハウジング500内に、例えば、陽極板31の表面をY軸方向両側から挟み込むことができる図示しない一対のスクレーパーを備えている。
分離部50の下方には、陽極板31から剥ぎ取られた加工屑を収容する加工屑タンク56が配設されている。加工屑タンク56は、上部が開口した容器であり、分離部50の下部に連結され、分離部50において分離され落下してきた加工屑を貯蔵する。
例えば、分離部50は、加工屑タンク56に貯蔵された加工屑から発生する水素ガスを外部に排出する水素ガス排出手段57を備えている。水素ガス排出手段57は、分離部50のハウジング500の壁を貫通することにより、分離部50の内部を大気に開放している。
陽極板31に加工屑が吸着されたことにより加工屑がおおまかに除去された加工廃液(浄水)は、図1〜3に示す取水口390を有する複数の取水管39によって取水される。各取水管39は、例えば、各陰極板30の上部に取り付けられY軸方向の両端が閉塞された浄水吸引パイプ391と、各浄水吸引パイプ391に連結された連結パイプ392と、を有している。図1〜3に示すように、浄水吸引パイプ391の側面には、パイプの延在方向(X軸方向)に沿って複数の取水口390が等間隔を空けて形成されている。なお、取水口390は、一本のスリット状に浄水吸引パイプ391の側面において延在していてもよい。
また、取水口390は、陽極板31と陽極板31との中間に配設することが好ましい。
さらに、加工屑がシリコンなどのように水に沈んでしまう場合は、本実施例のように水面近くに取水口390を配設することが好ましい。しかし、加工屑に水に浮かぶ材質が含まれている場合には、取水口390を水中に配設してもよい。
連結パイプ392は、例えば、浄水吸引パイプ391の上方に延びた後に側壁22a側に曲がり、側壁22aの上方において−X方向に延在した後、下方に向かって屈曲して−Z方向に延在している。
例えば、液槽2の−X方向側の側壁22aの外側には、各連結パイプ392から浄水が流入し該浄水が一時的に溜められる浄水タンク60と、浄水を取水管39が取水しているか否かを確認可能とする確認手段7とが並べて配設されている。
浄水タンク60には、図1に示すポンプ69が連通管690を介して連通しており、ポンプ69が駆動することで浄水を液槽2から取水する吸引力が取水管39に伝達される。ポンプ69には、浄水送出管694が連通しており、浄水送出管694に送出される浄水は、その後、加工装置に供給されて加工水として再利用される。
図1、3に示す本発明に係る廃液処理装置1が備える取水管39が液槽2から浄水を取水しているか否かを確認可能とする確認手段7は、水を溜めたカップ70と、取水管39から分岐しカップ70の水に先端を水没させる確認管71と、少なくとも備えている。
本実施形態において複数の確認管71は、複数の連結パイプ392からそれぞれ分岐しており、例えば、浄水タンク60の上方を水平に延びた後に下方に曲がり、−Z方向に延在してその下端側がカップ70内の所定の深さまで入り込んでいる。確認管71は、例えば、本実施形態のように水位が確認可能な透明部材(例えば、アクリル樹脂やガラス等)で形成されていると好ましいが、SUS等の金属や塩ビ管等の非透明部材で形成されていてもよい。
カップ70は、図1、3に示す例においては、全本数の確認管71が入り込み液槽2の長手方向(Y軸方向)に延在する略直方体の箱状に形成されており、その上面の開口70aから各確認管71の下端側が内部に入り込んだ状態になっている。図1、3に示すように、カップ70の側壁上部には、オーバーフロー孔700が厚み方向(X軸方向)に貫通形成されており、オーバーフロー孔700には図示しないタンクに連通する配管700aが連通している。したがって、カップ70の開口70aから廃液処理装置1の筐体10内へ水が溢れることが防止されている。
図3に示すように、例えば、カップ70の側壁下部には、カップ70に水を供給する供給口701が厚み方向(X軸方向)に貫通形成されており、該供給口701には図示しない水供給源が連通している。
例えば、廃液処理装置1は、図1、3に示すように、確認管71の水位を検知する検知部75と、検知部75の検知により取水管39の取水口390から取水しているか否かを判断する判断部79とを備えている。
検知部75は、例えば、発光部750(+X方向側)と受光部751(−X方向側)とを備える透過型の光センサであり、カップ70の上方において発光部750と受光部751とが確認管71を挟むように配設されている。受光部751は、CPU及び記憶素子等からなる判断部79に無線又は有線の通信経路790を介して確認管71の水位についての検出信号を送信する。なお、図1においては1つの受光部751のみが判断部79に通信経路790を介して接続されているが、実際は他の各受光部751も判断部79に通信経路を介して個別に接続されている。したがって、判断部79は、どの検知部75が検知信号を送信したのかを判断することができる。
検知部75や判断部79を廃液処理装置1が備えず、代わりに、作業者が透明部材からなる確認管71の水位を確認するものとしてもよい。また、確認管71が透明部材で構成されていない場合等においては、検知部75は防水がされた状態で、確認管71の管内に配設されていてもよい。この場合において、検知部75は透過型の光センサではなく、水の接触による圧力変化で水位の確認を行う感圧センサ等であってもよい。また、透明部材からなる確認管71の場合、確認管71の近傍に配設したカメラで撮像して複数の確認管71の水位を同時に撮像画像を用いて認識することができる。
確認手段7は、図1、3に示す全本数の確認管71が入り込み液槽2の長手方向(Y軸方向)に延在する略直方体の箱状のカップ70に代えて、図2に示す、各確認管71が個別に入り込む有底筒状のカップ74を備えていてもよい。カップ74の側壁上部には、オーバーフロー孔740が厚み方向(X軸方向)に貫通形成されており、オーバーフロー孔740には図示しないタンクに連通する配管740aが連通している。したがって、カップ74の上部の開口74aから図1に示す廃液処理装置1の筐体10内へ水が溢れることが防止されている。
なお、図2においては、浄水タンク60やポンプ69等を簡略化して示している。
以下に、図1〜3を用いて、廃液処理装置1において、加工屑(例えば、シリコン屑)を含む加工廃液から、加工屑を含まない浄水を取水する場合について説明する。
図1〜3においては、液槽2に図2、3に示す供給口223から流入した加工廃液L(図3参照)が、各陰極板30の下端及び各陽極板31の下端と液槽2の底板21との間の隙間を通り、陰極板30と陽極板31との間を上昇していく。そして、加工屑を含む加工廃液Lが液槽2に貯液されていき、加工廃液Lに陽極板31及び陰極板30が着液する。そして、陽極板31に図2に示す直流電源DCのプラス(+)を通電する一方、陰極板30に直流電源DCのマイナス(−)を通電する。この結果、陽極板31と陰極板30との間には電界が形成される。そして、加工廃液Lに混入されてマイナス(−)に帯電されている加工屑は、電気泳動によって、マイナス(−)に帯電された陰極板30から反発し、プラス(+)に帯電された陽極板31に吸着される。
陽極板31に加工屑が吸着されたことにより加工屑がおおまかに除去された液槽2の上部の加工廃液L(浄水となった加工廃液L)は、図1に示すポンプ69の生み出す吸引力が伝達された取水管39によって取水されて、浄水タンク60に送出される。
図1において、一定量の加工屑を陽極板31が吸着した後、図1に示すY軸方向移動手段34が抜き差し手段32の保持部320を1枚の陽極板31の上方に位置づける。次いで、保持部320が降下して陽極板31を保持し、陽極板31を液槽2内の加工廃液Lから引き上げる。次いで、Y軸方向移動手段34は、水平ボールネジ340を回動させることにより、陽極板31を保持した保持部320を分離部50の直上まで移動させる。そして、抜き差し手段32において鉛直ボールネジ321が回動することで保持部320が下降していき、陽極板31が、分離部50のハウジング500内に挿入される。このとき、分離部50のハウジング500内に配設された図示しない一対のスクレーパーは、互いにY軸方向に間隔を空けて平行な状態となっている。
陽極板31がハウジング500内に下降した後、一対のスクレーパーが陽極板31の表面を挟み込む。この状態で、抜き差し手段32の陽極板31を保持した保持部320が上方に引き上げられることで、一対のスクレーパーが陽極板31に付着している加工屑を剥ぎ取る。陽極板31から剥ぎ取られた加工屑は、加工屑タンク56に収容される。
上記のように陽極板31を液槽2から取り出すときに加工屑が落ちること等により、取水管39の取水口390に加工屑が詰まり浄水を取水できなくなるという問題が生じ得るため、本発明に係る廃液処理装置1においては、確認手段7によって取水管39単位で取水口390が浄水を取水しているか否かを継続的に確認する。
廃液処理装置1が稼動している最中において、各取水管39の取水口390に加工屑が詰まっていない状態においては、図3に示す駆動するポンプ69が生み出す吸引力は、浄水タンク60、連結パイプ392、及び各浄水吸引パイプ391を通り各取水口390に伝達される。したがって、陰極板30の上部に生成された浄水は、各取水口390から浄水吸引パイプ391に吸引され、吸引力が伝達される上記経路と同様の経路を経てポンプ69に至り、ポンプ69から加工装置に送出される。
廃液処理装置1が前記のように稼動する際には、その準備として確認手段7のカップ70に水が溜められており、また、図3に示す確認管71のカップ70に水没している先端側の管内の所定の高さ位置Z0(検知部75の高さ位置よりも下方の高さ位置Z0)に水面が位置している状態になる。カップ70に溜められている水は、例えば作業者が目視しやすいように所定の着色料(例えば、検知光を通さない黒色の顔料等)で着色されていてもよい。
例えば、前記のように取り出された陽極板31の隣に位置しているある1本の取水管39の複数の取水口390に加工屑が詰まり、該取水管39の浄水となった加工廃液Lの吸引量が減少する、または0になることで、該取水管39に伝達されていたポンプ69の吸引力が該取水管39から分岐している確認管71側に伝達されていく。したがって、該1本の確認管71内の空気がポンプ69により吸われて確認管71内の圧力が低下して、確認管71の管内における高さ位置Z0に位置していた水面が、カップ70の水が吸い上げられることで上昇していく。
確認管71内の水位が検知部75よりも高い位置Z1まで上昇することによって、検知部75の発光部750から出射された検知光が受光部751に到達する前に水(例えば、黒く着色された水)により遮られることで、検知部75は確認管71内の水位を検出する。そして、検知部75から通信経路790を介して検知信号が判断部79に送られることで、判断部79はある1本の取水管39の取水量が、その取水口390に加工屑が詰まることで許容値を下回ったと判断して、取水量が許容値を下回った取水管39があるとの警告や、該取水量が許容値を下回った取水管39の番号、即ち、該取水量が許容値を下回った取水管39が液槽2内において−Y方向から何番目の位置にある取水管39かを、スピーカーで発報したり、モニターに表示したりして作業者に知らしめる。
廃液処理装置1が検知部75と判断部79とを備えていない場合においては、作業者が廃液処理装置1が稼動している最中において、例えば透明部材で形成された各確認管71の水位を見て回ることで、各取水管39が取水口390から浄水を取水しているか否かを確認するものとしてもよい。この場合には、取水管39の取水量が許容値内にあることを示す許容水位を確認管71に目盛り等の目印として形成しておき、該目盛りを確認管71内の水位が超えた場合に、確認管71を見て回る作業者が取水管39が取水口390から浄水を適切に取水していないと判断できるようにしてもよい。
上記のように、加工装置から排出される加工屑を含む加工廃液Lから、加工屑を含まない浄水を取水する本発明に係る廃液処理装置1は、加工屑を含む加工廃液Lを溜める液槽2と、液槽2とポンプ69とを接続しポンプ69を駆動させ液槽2から浄水を取水する取水口390を有する取水管39と、浄水を取水しているか否かを確認可能とする確認手段7とを備え、確認手段7は、水を溜めたカップ70(又は、カップ74)と、取水管39から分岐しカップ70の水に先端を水没させる確認管71と、を備えていることで、ポンプ69を駆動させ取水口390から浄水を取水させている際に、確認管71内の圧力が低下することでカップ70の水を吸い上げた確認管71の水位を作業者が確認すること等で取水口390から浄水を取水しているか否かを確認することができる。
確認管71は、透明部材で形成されることで、作業者による確認管71の水位の確認が容易になる。
本発明に係る廃液処理装置1は、確認管71の水位を検知する検知部75と、検知部75の検知により取水口390から取水しているか否かを判断する判断部79と、を備えることで、判断部79が例えば取水口390から取水がされていないとの判断をした場合に、判断部79が警告の発報又は警告の表示等をすることによって、作業者が取水口390から取水されていないことを認識することが可能となる。
本発明に係る廃液処理装置1は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、添付図面に図示されている廃液処理装置1の各構成要素の外形等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
1:廃液処理装置 10:筐体
2:液槽 21:底板 22a:側壁 222:陽極板支持溝 222a:オーバーフロー孔 225:陰極板支持溝 22b:側壁 223:供給口
30:陰極板
31:陽極板 310:被係合部 310a:被係合孔
32:抜き差し手段
320:保持部 320d:板状部材 320c:一対のチャックシリンダ 320a:係合ピン 320b:シリンダ本体 329:鉛直板 321:鉛直ボールネジ 322:一対のガイドレール
34:Y軸方向移動手段 340:水平ボールネジ 341:ガイドレール 342:可動部材
39:取水管 390:取水口 391:浄水吸引パイプ 392:連結パイプ
69:ポンプ 60:浄水タンク
7:確認手段 70:カップ 70a: 開口 700:オーバーフロー孔 71:確認管
75:検知部 79:判断部 74:カップ
50:分離部 500:ハウジング 56:加工屑タンク 57:水素ガス排出手段

Claims (3)

  1. 加工装置から排出される加工屑を含む加工廃液から、該加工屑を含まない浄水を取水する廃液処理装置であって、
    該加工屑を含む該加工廃液を溜める液槽と、該液槽とポンプとを接続し該ポンプを駆動させ該液槽から該浄水を取水する取水口を有する取水管と、該浄水を取水しているか否かを確認可能とする確認手段とを備え、
    該確認手段は、水を溜めたカップと、該取水管から分岐し該カップの水に先端を水没させる確認管と、を備え、該ポンプを駆動させ該取水口から該浄水を取水させている際に、該確認管内の圧力が低下することで該カップの水を吸い上げた該確認管の水位によって該取水口から該浄水を取水しているか否かを確認可能とする廃液処理装置。
  2. 前記確認管は、水位が確認可能な透明部材で形成される請求項1記載の廃液処理装置。
  3. 前記確認管の水位を検知する検知部と、該検知部の検知により前記取水口から取水しているか否かを判断する判断部と、を備えた請求項1又は2記載の廃液処理装置。
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