JP2020131108A - 両面塗布装置 - Google Patents

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東田 佳久
Yoshihisa Higashida
佳久 東田
健太 植田
Kenta Ueda
健太 植田
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【課題】間隙調整時に生じる摺動部のかじり防止、および摺動抵抗を低減できる両面塗布装置を提供する。【解決手段】両面塗布装置100は、相対して配され所定の間隙に調整された第1リップ面および第2リップ面を塗布幅方向で挟むように装着された2枚の側板5,6と、からなり、第1部材1および第2部材2と2枚の側板で囲われる貯液部11が形成され、第1リップ面と第2リップ面の間を、上方から下方に向かって搬送されるウェブ10を通過させることで、ウェブの両面に塗液12を塗布する。2枚の側板が、第1リップ面と第2リップ面の間隙を調整する方向に第1部材および/または第2部材が摺動可能となるように、側面に装着され、第1部材および第2部材の側面と接する面に、摺動可能な一方または両方の第1リップ面および/または第2リップ面の側端部が摺動しながら接する範囲を含む凹みが形成されている両面塗布装置。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェブの両面に対して塗膜を形成するための両面塗布装置に関する。
ウェブの両面に塗膜を形成する方法として、ウェブを挟んで両側にロール、ナイフ、スリットダイといった塗布ヘッドを配置して塗布を行うことが知られており、塗布する塗液の組成や粘度、目的とする塗膜の厚みや精度によって適切なものが選択される。
ウェブの両面に塗膜を形成する塗布ヘッドとして、特許文献1には、ウェブが貯液部であるドープ浴を通過した後、二本水平に設置した計量・平滑化治具の間を通過させて塗膜を形成する塗布ヘッドが開示されており、ウェブの両面に対してウェブ全幅で一括塗布できることから、好適に用いられる。
塗膜の厚みは、ウェブが通過する部分である計量・平滑化治具の間隙に大きく依存し、塗膜の薄膜化が進む昨今においては、この間隙をミクロンオーダーの精度で高精度に設定することが極めて重要となってきている。
特開2011−12266号公報
特許文献1に開示されている塗布装置は、貯液部を構成する槽状の部材と計量・平滑化治具とからなり、貯液部に貯めた液が漏れ出ないように、計量・平滑化治具の上部と貯液部の下面とでシールするように組み立てられている。
シール部から多量の液が漏れ出すと、ヘッド周囲を汚染し、それがウェブに再付着して品質低下を招くことや、液の使用効率が悪化して製造コストアップにつながるなど、極めて深刻な問題を生じることから、多量の液の漏れ出しを抑制することが求められている。
したがって、計量・平滑化治具上部と貯液部下面とのシールの他に、計量・平滑化治具の塗布幅方向両端部の側面と貯液部の側面との接触面から生じる液漏れの抑制も十分に考慮する必要があるため、当該箇所においてもシールを行うことが重要となる。
ところで、塗布を行っているときは、塗布膜厚を微調整する際や、ウェブの連続塗布時に形成されるウェブの紙継ぎ部が通過する際に、計量する部分の間隙の変更作業が必ず生じる。そのため、計量・平滑化治具の位置を移動させて間隙を変更する必要があることから、貯液部と計量・平滑化治具との間で摺動する部分が必ず生じ、この摺動面から塗液が漏れ出す恐れがある。
したがって、摺動面のシール性を確保するために、貯液部と計量・平滑化治具とを密着させることになるが、この場合、特に、計量・平滑化治具の側面と貯液部の側面との摺動面では、計量・平滑化治具の先端と側面とがなす角部が貯液部の側面へ食い込む、いわゆる、かじりが生じやすくなる。そして、かじりが生じた結果、間隙を狭める方向での動きが極めて鈍くなり、所望の間隙に高精度で調整できないという問題が発生する。
そこで本発明は、間隙が高精度に設定でき、塗液の漏れ出し量を最小限に抑制できる両面塗布装置を提供する。
上記課題を解決する本発明の第1の両面塗布装置は、
相対して配され所定の間隙に調整された第1リップ面および第2リップ面をそれぞれ有する第1部材および第2部材と、それぞれが前記第1部材および前記第2部材に跨がり、第1部材および第2部材を塗布幅方向で挟むように装着された2枚の側板と、からなり、前記第1部材および前記第2部材と前記2枚の側板で囲われる貯液部が形成され、
前記所定の間隙に調整された前記第1リップ面と前記第2リップ面の間を、上方から下方に向かって搬送されるウェブを通過させることで、ウェブの両面に塗液を塗布する両面塗布装置であって、
前記2枚の側板のそれぞれが、
前記第1リップ面と前記第2リップ面の間隙を調整する方向に前記第1部材および/または前記第2部材が摺動可能となるように、第1部材の側面および第2部材の側面に装着され、
前記第1部材の側面および前記第2部材の側面と接する面に、第1部材および第2部材のうちの摺動可能な一方または両方の前記第1リップ面および/または前記第2リップ面の側端30が摺動しながら接する範囲を含む凹み20が形成されている。
また、上記課題を解決する本発明の第2の両面塗布装置は、
相対して配され所定の間隙に調整された第1リップ面および第2リップ面をそれぞれ有する第1部材および第2部材と、それぞれが前記第1部材および前記第2部材に跨がり、第1部材および第2部材を塗布幅方向で挟むように装着された2枚の側板と、からなり、前記第1部材および前記第2部材と前記2枚の側板で囲われる貯液部が形成され、
前記所定の間隙に調整された前記第1リップ面と前記第2リップ面の間を、上方から下方に向かって搬送されるウェブを通過させることで、ウェブの両面に塗液を塗布する両面塗布装置であって、
前記2枚の側板のそれぞれが、
前記第1リップ面と前記第2リップ面の間隙を調整する方向に前記第1部材および/または前記第2部材が摺動可能となるように、第1部材の側面および第2部材の側面に装着され、
前記第1リップ部材の側面および前記第2リップ部材の側面と接する面に、第1リップ部材および第2リップ部材のうちの摺動可能な一方または両方の前記第1リップ面および/または前記第2リップ面の側端30が、第1リップ面と第2リップ面が所定の間隙に調整されたときに位置する範囲を含む凹み20が形成されている。
本発明の両面塗布装置を使用すれば、間隙調整時に生じる摺動部のかじり防止、および摺動抵抗を低減できるので、間隙を安定かつ高精度に設定することができる。
本発明の第1の両面塗布装置の概略斜視図である。 図1の塗布幅方向中央における断面拡大図である。 図1の両面塗布装置の側面図である。 図3のA1−A1線に対応する上面断面図である。 図3のB1−B1線に対応する正面断面図である。 対向する第1部材と第2部材の側面が塗布幅方向にずれている状態を表した、図4の側端部の拡大図である。 第2部材の側面が第1部材の側面に対して傾いている状態を表した、図4の側端部の拡大図である。 本発明の第2の両面塗布装置の側面図である。 図8のC1−C1線に対応する上面断面図である。 図8のD1−D1線に対応する正面断面図である。
本発明の両面塗布装置について、望ましい実施の形態について図面を参照して説明する。但し、本発明は図面に示された形態には限定されない。
[第1の両面塗布装置]
図1に、本発明の第1の両面塗布装置の概略斜視図を示す。図2に、図1の塗布幅方向中央における断面拡大図を示す。
図1と図2に示すように、本発明の第1の両面塗布装置100は、貯液部11と、計量部としての機能をもつ、第1リップ面3および第2リップ面4とを有している。
貯液部11は、第1部材1および第2部材2と、第1部材1および第2部材2に跨がり、第1部材1および第2部材2を塗布幅方向で挟むように装着された2枚の側板5、6とで周囲を囲われて形成されている。この貯液部11に塗液12が貯留される。
図2に示すように、第1部材1には第1リップ面3が、第2部材2には第2リップ面4があり、第1リップ面3と第2リップ面4とが、間隙14を空けて互いに対向するように第1部材1と第2部材2とが配設され、塗布幅方向にスリットが形成される。
塗布を行う際は、貯液部11の上流側に位置する開口13からウェブ10を導入して下方に向かって搬送させ、貯液部11に貯留する塗液12にウェブ10を浸漬することでウェブ10の全幅に塗液12を接触させて、第1リップ面3と第2リップ面4との間隙14を通過させて塗液12を計量することで塗布を行う。したがって、間隙14を調整することで、ウェブ10の両面に塗布される塗膜の量を調整できる。
貯液部11に貯留した塗液12は、塗布によりその量が減っていくので、貯液部11に塗液12を供給できるように、供給管(図示せず)を設けて、貯液部11の塗液12の液量を略一定に保つことが好ましい。
図3に、図1の両面塗布装置の側面図を示す。図4に、図3のA1−A1線に対応する上面断面図を示す。図5に、図3のB1−B1線に対応する正面断面図を示す。
図4に示すように、側板5は第1部材1、第2部材2の両側面にボルト7により、装着される。
側板5には丸穴と長穴が形成されており、第1部材1に対しては丸穴で、第2部材2に対しては長穴を用いて、第1部材1と第2部材2とを側板5に装着して構成している。このように装着しているので、第1部材1は側板5に対して位置が変わらないように固定され、第2部材2は側板5に対して摺動可能に固定されている。
側板5の材質は問わないが、摺動抵抗が小さく柔軟性に富むことから、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂が好ましい。また、使用する塗液の組成に応じて、例えば耐溶剤性が不要であるならば、ナイロン樹脂やアクリル樹脂などを用いることもできる。
また、側板5を金属材料で製作し、金属材料の表面にフッ素コーティングをはじめとする低摺動を目的としたコーティングを施すことで第1部材1と第2部材2との摺動抵抗を減らすようにしてもよい。
側板5をボルト7により装着する際に、弾性体8を介して締結することが好ましい。弾性体8を介することで、側板5と第1部材1、第2部材2の両側面との接触面を過度な力で押圧することを抑制し、摺動時の摩擦抵抗を低減することができる。
また、例えば図4に示すように、ボルト7の軸部を段付きとすることで、弾性体8のつぶれ代を一定にして、安定した反発力を付与して、側板5を押えることが好ましい。このような構成とすることで、両面塗布装置の分解/組立時に側板5の取外し/取付けを繰り返しても、毎回、適切な密着力を安定して得ることができる。
弾性体8は、特に限定するものではなく、ゴムやバネなどいかなるものであってもよい。
摺動面では塗液12の漏れ出しを抑制するために、側板5を第1部材1、第2部材2の両側面へ密着させることでシールを行っている。かじりは、対向する第1部材1と第2部材2の塗布幅方向それぞれの側面が互いにずれて同一平面内にない状態の際に生じる。つまり、かじりは、第1リップ面と第1部材1側面とがなす角部、および/または、第2リップ面と第2部材2側面とがなす角部である側端30部が、摺動時に側板5の接触面に食い込むことで生じる現象である。
塗布時の間隙14は、ミクロンオーダーの精度で設定する必要がある。一般的に構造物は、僅かな外力が加わっただけで、たやすくミクロンオーダーのたわみを生じることは周知であるが、かじりが発生すると、大きな力が側端30部に加わり、両面塗布装置自身のたわみや、ヘッドを搭載、固定している部材のたわみの影響で、設定した間隙と実際の間隙に差が生じる。
具体的には、間隙を狭める方向では、設定値の間隙に対して実際の間隙は広めになる場合が多い。また、間隙を拡大する方向では、狭める方向よりは程度は幾分ましではあるものの、設定値の間隙に対して実際の間隙は狭めになる場合が多い。
対向する第1部材1と第2部材2のそれぞれの側面が同一平面内にない理由としては、両面塗布装置をセッティングした時点で、対向するお互いの塗布幅方向の位置が僅かにずれていることや、対向する第1リップ面3と第2リップ面4が塗布幅方向でそれぞれ平行になっておらず、それぞれの側面に傾きを生じていることや、そもそも、第1部材1、第2部材2と第1リップ面2、第2リップ面4の加工精度によっては、側面自体が既に傾きを持っていることや、第1部材1と第2部材2の塗布幅方向の全長が異なっていることが挙げられる。
本願発明者らは、対向する互いの側面が同一平面内から僅か数十ミクロンずれているだけでも、かじりが容易に生じることを確認している。
そこで、本発明の第1の両面塗布装置は、2枚の側板5、6のそれぞれに、第1部材1の側面および第2部材2の側面と接する面に、第1部材1および第2部材2のうちの摺動可能な一方または両方の第1リップ面3および/または第2リップ面4の側端30が摺動しながら接する範囲を含む凹み20が形成されている。このような構成とすることで、側板5、6に食い込む起点となる側端30部が側板5、6の凹み20の位置にあるため、摺動範囲の全域においてかじりを回避することができる。
また、凹み20は、間隙14を調整する側端30部が動く範囲にのみに形成されており、それ以外の側板5、6と第1部材1の側面、第2部材2の側面との接触面は密着していることから、多量の塗液漏れは起こりえない。
図6は、対向する第1部材1と第2部材2の側面が塗布幅方向にずれている状態を表した図4の側端部の拡大図を示す。図7は、第2部材2の側面が第1部材1の側面に対して傾いている状態を表した、図4の側端部の拡大図を示す。
図6に示すように、第1部材1と第2部材2の側面が塗布幅方向にずれ26が生じている場合、第2部材2の側端部30が側板5の接触面より内側に位置する。
側板5の凹み20は、第2部材2が摺動しながら動ける範囲で、側端部30が接触しないよう形成されているので、かじりの原因となる側端部30の食い込みが、第2部材2の移動範囲の全域で防止できるようになっている。
また、図7に示すように、第2部材2の側面が第1部材1の側面に対して傾くことで、ずれ26が生じている場合も同様に、側板5の凹み20は、第2部材2が摺動しながら動ける範囲で、側端部30が接触しないよう形成されているので、かじりの原因となる側端部30の食い込みが、第2部材2の移動範囲の全域で防止できるようになっている。
凹み20の深さの最小値は、側端30が側板5、6へ食い込む量以上であれば、かじりを防止することができ、最大値は0.5mmを上限とすることが好ましい。凹み20の深さが0.5mmより深い場合、塗液12の粘度が低いと、凹み20から漏れ出す塗液の量が多くなることがある。より好ましくは、凹み20の深さの最大値を間隙14と同程度の深さまでに留めることである。深さを間隙14と同程度までに留めておけば、塗液の粘度が低い場合でも、塗液の表面張力により漏れ出す量を抑制することができる。
また、凹み20に連通する吸引口(図示せず)を設けて、凹み20内部の塗液を回収することで、外部への塗液の漏れ出しをより一層抑制できるようにしてもよい。
凹み20は、側端部30が接触しない形状であれば特に限定するものではなく、長穴や長方形等、いかなる形状であってもよい。
また、側端部30が側板5に食い込む量が多い場合は、同一平面内からのずれ26が大きいということなので、そもそも、側板5と第1部材1、第2部材2の両端面のシール面の広範囲において隙間が生じていることになので、多量の液漏れが生じる。そのため、同一平面内からのずれ26は、小さい方が好ましい。
ずれ26を小さくするためには、対向する互いの塗布幅方向長さを同一にすべく同時加工を行うことで、ずれ26をミクロンオーダーに追い込むことができるため好ましい。
さらに、第1部材1と第2部材2を対向させて設置する際に、同一平面内からのずれ26が生じる場合もある。そこで、塗布幅方向で互いの側面を合わせるために、側板5、6を利用して、対向する第1部材1と第2部材2を塗布幅方向から挟み込むことで、側板5、6の面に沿わせて位置合わせをすることで、互いの側面のずれを修正して、それぞれを同一平面内に合わせられるので好ましい。
また、かじりが生じる箇所である摺動部を減らすことも好ましく、そのためには、シールする箇所を減らせばよいので、第1リップ面3、第2リップ面4は、それぞれ第1ヘッド部材1、第2ヘッド部材2と一体で構成されることが好ましい。つまり、特許文献1のようにリップ面を形成する計量・平滑化治具上部と貯液部が分割構成となっていると、シールを行わなければならない箇所が、計量・平滑化治具上部と貯液部を構成する部材の下面、および、計量・平滑化治具の塗布幅方向両側面と貯液部両端側面となり、複数の箇所をシールする必要がある。一体で構成することにより、シールする箇所は、第1部材1および第2部材2の両側面と、側板5および6との間のみで済むからである。
また、この場合、塗布幅方向において全幅にわたる広い面積の摺動箇所が無くなることで、摺動による摩擦抵抗が減少するうえに、一体構成であるが故に大きな断面形状となり剛性も向上するため、より高精度な間隙設定ができるので好ましい。
図1に示した構成では、第1部材1は側板5、6に対して位置が変わらないように固定され、第2部材2は側板5、6に対して摺動可能に固定されているが、第1部材1の方を摺動可能に固定してもよいし、使用方法や両面塗布装置100の設置状況に応じて、第1部材1と第2部材2の両方を摺動可能に固定してもよい。
[第2の両面塗布装置]
本発明の第2の両面塗布装置について、図8、図9、図10を用いて説明する。
図8に、本発明の第2の両面塗布装置の側面図を示す。図9に、図8のC1−C1線に対応する両面塗布装置の上面断面図を示す。図10に、図8のD1−D1線に対応する正面断面図を示す。
第2の両面塗布装置は、2枚の側板5、6のそれぞれに、第1部材1の側面および第2部材2の側面と接する面に、第1部材1および第2部材2のうちの摺動可能な一方または両方の第1リップ面3および/または第2リップ面4の側端が、第1リップ面3と第2リップ面4が所定の間隙に調整されたときに位置する範囲を含む凹みが形成されている。このような構成とすることで、側板5、6に食い込む起点となる側端30部が側板5、6の凹み20の位置にあるため、塗布時に設定する間隙にしたとき、かじりを回避することができる。
第1リップ面3と第2リップ面4との間隙は、塗布時に高精度に設定することが必要であり、それ以外の、例えば、ウェブの連続塗布時に形成されるウェブの紙継ぎ部が通過する際に間隙を拡大する時は、通過するウェブと紙継ぎ部の接着テープや接着剤などの厚み以上にすればよく、間隙の精度は問わない場合がある。
紙継ぎ部が通過した後で元の塗布時の間隙に復帰させるときに、高い精度が要求されるので、第1リップ面3と第2リップ面4が所定の間隙に調整されたときに位置する範囲を含む凹み20が形成されていればよい。このような構成とすることで、凹み20の大きさが最小限に留められるので、凹み20以外の場所での側板5、6と第1部材1の側面、第2部材2の側面との接触面積をより広くして、それぞれを密着させることができるので、塗液の漏れはより一層起こらなくなる。
凹み20は、側端部30が接触しない形状であれば特に限定するものではなく、長穴や丸穴、正方形や長方形等いかなる形状であってもよい。
凹み20の大きさは、設定する間隙に微調整分の移動量を加味した範囲であればよい。例えば、塗布時の間隙が60μmならば、微調整分の移動慮として±20μmを加味し、0.1mmの丸穴とすればよい。必要以上に広い範囲で凹み20を形成しないようにすることで、接触面積をより広くできるので好ましい。
以上より、本発明の両面塗布装置を使用すれば、間隙調整時に生じる摺動部のかじり防止、および摺動抵抗を低減できるので、間隙を安定かつ高精度に設定することができる。
本発明は、両面に同時に塗膜を付けた紙や金属薄膜、フィルム、布などのウェブの製造に適用できるが、これに限られるものではない。
1 第1部材
2 第2部材
3 第1リップ面
4 第2リップ面
5、6 側板
7 ボルト
8 弾性体
10 ウェブ
11 貯液部
12 塗液
14 間隙
26 ずれ
30 側端部
100 両面塗布装置

Claims (2)

  1. 相対して配され所定の間隙に調整された第1リップ面および第2リップ面をそれぞれ有する第1部材および第2部材と、それぞれが前記第1部材および前記第2部材に跨がり、第1部材および第2部材を塗布幅方向で挟むように装着された2枚の側板と、からなり、前記第1部材および前記第2部材と前記2枚の側板で囲われる貯液部が形成され、
    前記所定の間隙に調整された前記第1リップ面と前記第2リップ面の間を、上方から下方に向かって搬送されるウェブを通過させることで、ウェブの両面に塗液を塗布する両面塗布装置であって、
    前記2枚の側板のそれぞれが、
    前記第1リップ面と前記第2リップ面の間隙を調整する方向に前記第1部材および/または前記第2部材が摺動可能となるように、第1部材の側面および第2部材の側面に装着され、
    前記第1部材の側面および前記第2部材の側面と接する面に、第1部材および第2部材のうちの摺動可能な一方または両方の前記第1リップ面および/または前記第2リップ面の側端30が摺動しながら接する範囲を含む凹み20が形成された、
    両面塗布装置。
  2. 相対して配され所定の間隙に調整された第1リップ面および第2リップ面をそれぞれ有する第1部材および第2部材と、それぞれが前記第1部材および前記第2部材に跨がり、第1部材および第2部材を塗布幅方向で挟むように装着された2枚の側板と、からなり、前記第1部材および前記第2部材と前記2枚の側板で囲われる貯液部が形成され、
    前記所定の間隙に調整された前記第1リップ面と前記第2リップ面の間を、上方から下方に向かって搬送されるウェブを通過させることで、ウェブの両面に塗液を塗布する両面塗布装置であって、
    前記2枚の側板のそれぞれが、
    前記第1リップ面と前記第2リップ面の間隙を調整する方向に前記第1部材および/または前記第2部材が摺動可能となるように、第1部材の側面および第2部材の側面に装着され、
    前記第1リップ部材の側面および前記第2リップ部材の側面と接する面に、第1リップ部材および第2リップ部材のうちの摺動可能な一方または両方の前記第1リップ面および/または前記第2リップ面の側端30が、第1リップ面と第2リップ面が所定の間隙に調整されたときに位置する範囲を含む凹み20が形成された、
    両面塗布装置。
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