JP2020130427A - 内視鏡システム - Google Patents

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俊明 山邉
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Abstract

【課題】プロセッサの筐体内で、プロセッサの動作不良の原因となる埃の量に関する情報を得ることができる内視鏡システムを提供する。【解決手段】内視鏡システムは、生体組織を撮像する、プロセッサと接続される内視鏡と、筐体内に設けられ、撮像された前記生体組織の画像を処理して表示用画像を作成する処理部と、前記筐体内の空間中の埃の量に関する情報を求める埃検査部と、前記内視鏡と前記プロセッサとの間の接続部分で、前記空間内の光路を介した光の空間伝送による送受を行う光学インターフェース部と、前記光学インターフェース部内に、あるいは前記光学インターフェース部の外部に設けられ、前記光路中の埃による前記光の散乱光を受光する埃の検知センサと、を備えるプロセッサと、を備える。前記埃検査部は、前記検知センサの検知信号から、前記空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、生体組織を撮像する内視鏡システムに関する。
内視鏡システムは、生体組織を撮像する撮像素子を備えた内視鏡と、撮像された生体組織の画像を処理して表示用画像を作成するように構成された処理部を有するプロセッサと、プロセッサに接続され、作成した表示用画像を表示するように構成されたモニタと、を備える。
また、内視鏡システムは、生体組織を照明するための照明用光源を備える。この照明用光源は、一般に、プロセッサ内に組み込まれる。
プロセッサは、内視鏡と接続され、プロセッサから内視鏡の電子部品を駆動するための電力を供給し、また、プロセッサで生成され、内視鏡の電子部品を制御するための制御信号等を送信する。内視鏡から、撮像された画像の信号や、内視鏡のスペック情報や各種パラメータを含んだ情報の信号が、プロセッサに送信される。また、照明用光源が、プロセッサ内に組み込まれる場合、照明用光源で生成した照明光を、内視鏡に提供する。
このように、プロセッサと内視鏡との間の接続部分では、電力、信号、照明光等の供給あるいは伝送が行われる。
ところで、プロセッサは、プロセッサを駆動するための電源を備え、また場合によっては照明用光源を備えるので、電源や光源の発熱により、プロセッサの筐体内の空間には、熱がこもり易い。筐体内には、処理部として電子回路が設けられるので、筐体内の温度が高くなることを避ける必要がある。このため、筐体内には、外気を取り込み、筐体内を冷却し、筐体内の空気を排気するためのファンが設けられる。
例えば、筐体内の温度に関わる異常を検知した場合に、効果的に筐体内の温度上昇を抑制することができる、内視鏡プロセッサが知られている(特許文献1)。
当該内視鏡プロセッサは、被検体内に照射するための光源と、筐体内を冷却するための冷却ファンと、被検体内の撮像信号を映像信号として処理する映像信号処理部とを筐体内に備え、更に、筐体内の温度に関わる異常状態を検知するためのファン故障検知部、及び、温度検知部と、ファン故障検知部、及び、CPUと、を備える。CPUは、温度検知部において異常状態が検知された場合、所定の映像信号処理のうち画質改善に関わる映像信号処理を停止させる指示を行う。
特開2018−198855号公報
しかし、上記内視鏡プロセッサでは、ファン故障検知部、及び、温度検知部において異常状態が検知された場合に映像信号処理を停止させることができるが、照明光源のショートや照明光の光量の誤調整等のプロセッサの動作不良は、筐体内の温度に関わる異常を検知する前に、埃の筐体内の蓄積によって生じ易い。プロセッサの筐体内に冷却ファンによって導入される外気には埃が含まれているので、筐体内を冷却ファンで空冷する場合、フィルタを用いて埃を除去しようとしても、埃によるプロセッサの動作不良は回避することは難しい。このため、筐体内の温度に関わる異常を検知する前に、筐体内の埃に起因してプロセッサの動作不良が生じ易くなっていることを知ることは、安定したプロセッサの動作を確保するうえで好ましい。
そこで、本発明は、プロセッサの筐体内で、プロセッサの動作不良の原因となる埃の量に関する情報を得ることができる内視鏡システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、内視鏡システムである。当該内視鏡システムは、
生体組織を撮像するように構成され、プロセッサと接続される内視鏡と、
筐体内に設けられ、撮像された前記生体組織の画像を処理して表示用画像を作成するように構成された処理部と、前記筐体内の空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成された埃検査部と、前記内視鏡と前記プロセッサとの間の接続部分で、前記空間内の光路を介した光の空間伝送による送受を行うように構成された光学インターフェース部と、前記光路中の埃による前記光の散乱光を受光するように構成された埃の検知センサと、を備えるプロセッサと、を備える。
前記埃検査部は、前記検知センサの検知信号から、前記空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成されている。
前記プロセッサは、生体組織を照明するために前記内視鏡から出射する照明光を生成するように構成された光源部を備え、
前記光学インターフェース部は、前記プロセッサから前記内視鏡に向かって前記照明光を空間伝送するように構成され、
前記検知センサは、前記照明光が前記光路を通過するときの埃による前記散乱光を受光して前記検知信号を出力するように構成されている、ことが好ましい。
前記光学インターフェース部は、前記内視鏡と前記プロセッサとの間で、前記光の空間伝送により、前記内視鏡あるいは前記プロセッサで用いる電気信号が持つ情報の送受信、あるいは前記プロセッサから前記内視鏡への電力の供給を、前記光の空間伝送により行うように構成され、
前記検知センサは、前記情報の送受信あるいは前記電力の供給の際に前記光が前記光路を通過するときの埃による前記散乱光を受光して前記検知信号を出力するように構成されている、ことが好ましい。
前記埃検査部は、前記埃の濃度と前記検知センサの前記検知信号のレベルとの関係を表した参照情報を有し、前記参照情報を参照することにより、前記検知センサの前記検知信号から前記埃の濃度を前記空間中の埃の量に関する情報として算出するように構成された濃度算出部を備える、ことが好ましい。
前記埃検査部は、前記内視鏡システムの駆動中、前記光学インターフェース部における光の前記空間伝送中の前記埃の濃度の所定期間内の最大値を所定期間毎に累積した累積値を算出するように構成された累積部を備え、
さらに、前記内視鏡システムは、前記累積値が所定の値を超える場合、前記プロセッサ内の埃の想定積算量が許容限界を超えた可能性が高い旨の警告を出力するように構成された報知部を、備える、ことが好ましい。
本発明の別の一態様は、内視鏡システムである。当該内視鏡システムは、
生体組織を撮像するように構成され、プロセッサと接続される内視鏡と、
筐体内に設けられ、撮像された前記生体組織の画像を処理して表示用画像を作成するように構成された処理部と、前記筐体内に設けられ、外気を塵除去フィルタを通して導入して、前記筐体内の前記空間内の空気を排気するファンと、前記ファンを通過する空気の風切り音を計測する計測部と、前記筐体内の空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成された埃検査部と、を備えるプロセッサと、を備える。
前記埃検査部は、前記風切り音の音圧レベルの計測結果に基づいて、前記塵除去フィルタの捕獲する埃に起因して変化する吸排気される空気の流量を推定することにより、前記空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成されている。
前記埃検査部は、前記空気の流量から求めた前記空間中の埃の量に関する情報が、予め定めた許容限界から外れた場合、前記筐体内の埃の量が許容限界を越えた可能性が高い旨の警告を出力するように構成された報知部を、備える、ことが好ましい。
上述の内視鏡システムによれば、プロセッサの筐体内で、プロセッサの動作不良の原因となる筐体内の埃の量に関する情報を簡易な構成で得ることができる。
本実施形態の内視鏡システムの概略の一例を説明する図である。 本実施形態のプロセッサの内部の構成の一例を模式的に示す図である。 本実施形態のプロセッサの内部の構成の一例を模式的に示す図である。 本実施形態で用いる、埃の濃度と検知信号の出力電圧との関係の一例を示す図である。 図3に示す光学インターフェース部と異なる光学インターフェース部を用いて光の送受信を行う一例を説明する図である。 図3〜5に示す実施形態とは別の実施形態における検出センサ及び埃検出部の構成の一例を説明する図である。
本実施形態では、内視鏡システムにおけるプロセッサの動作不良の原因となるプロセッサの筐体内の埃の量に関する情報を得るために、プロセッサに埃の検知センサが設けられる。埃の検知センサは、光路中に存在する埃によって生じる光の散乱光を受光することにより、散乱光の信号を埃の検知信号として出力する。この検知信号を利用して筐体内の埃の量に関する情報を取得する。筐体内において散乱光を生じさせるために光を照射する光源を含む光源装置を埃検出のために別途設けることは、限られた筐体内の空間を狭くすることから好ましくない。このため、本実施形態では、プロセッサと内視鏡の接続部分で光の空間伝送による送受を行うように構成された光学インターフェース部を利用し、光学インターフェース部で用いる光の光路中にある埃による光の散乱光を受光するように検知センサが設けられる。検知センサは、光学インターフェース部に設けられもよいし、光学インターフェース部の外部に設けられてもよい。本実施形態では、少なくとも光学インターフェース部で用いる光を用いて埃による散乱光を計測する。このような光学インターフェース部の光は、プロセッサから内視鏡に向けて空間伝送させて内視鏡の先端部から出射させる、生体組織を照明するための照明光、プロセッサと内視鏡との間の電気信号の送受を光の空間伝送を利用して行う場合の光、あるいは、プロセッサ側から内視鏡に供給する駆動用電力を、光を媒体として供給する場合の光であってもよい。
別の一実施形態では、筐体内に蓄積する埃の量を、筐体内を流れる空気の流量を用いて予測する。空気の流量は、空気導入口から導入される量によって定まり、この量は、空気導入口に設けられる埃除去フィルタに捕獲された埃の量に応じて定まる(埃除去フィルタの捕獲量が多いほど導入される空気の量は少なくなる)。一方、空気排気口には、外部に空気を排気するためのファンが設けられており、空気が流れる量に応じて、ファンの風切り音の音圧レベル及び波形が変化する。このため、ファンの風切り音を計測することによって、筐体内の埃の量に関する情報を取得することができる。
このように、本実施形態では、光学インターフェース部で用いる光を用いて散乱光を検知センサで計測することにより、また、ファンの風切り音を計測することにより、プロセッサの動作不良の原因となる筐体内の埃の量に関する情報を簡易な構成で得ることができる。
以下、本実施形態の内視鏡システムについて添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
(内視鏡システム)
図1は、内視鏡システム10の概略の一例を説明する図である。
内視鏡システム10は、生体組織を撮影する内視鏡100と、プロセッサ200と、ディスプレイ300と、を有する。内視鏡100は、照明された生体組織を撮像する固体撮像素子を先端部120に備える。プロセッサ200は、撮像した生体組織の撮像画像を画像処理して、ディスプレイ300に表示する表示用画像を作成するように構成された処理部を備える。
内視鏡100は、可撓性を有するシースによって外装された可撓管110を備えている。可撓管110の先端には、硬質性を有する樹脂製筐体によって外装された先端部120が連結されている。可撓管110と先端部120との連結箇所に湾曲部150が設けられている。湾曲部150は、可撓管110の基端に連結された操作部130からの遠隔操作(回転操作)によって自在に湾曲あるいは屈曲するように構成されている。湾曲部150の機構は、一般的な内視鏡に組み込まれている周知の機構であり、操作部130における遠隔操作に連動した操作ワイヤの牽引によって湾曲部150を湾曲あるいは屈曲させるように構成されている。先端部120の方向が上記操作に応じて変わることにより、内視鏡100による撮影領域が移動する。
内視鏡10が接続するプロセッサ200側には、操作部130から延びるユニバーサルチューブ132を介してプロセッサ200と接続するコネクタ部140が設けられている。ユニバーサルチューブ132には、先端部120の撮像素子の制御信号及び撮像素子が出力する撮像信号を伝送する信号線及び先端部120に照明光を伝送する光ファイバ素線の束であるライトガイドケーブル143(図3参照)が内蔵されている。
コネクタ部140は、内部にドライバ信号処理回路及びメモリが設けられ、プロセッサ200と接続されることにより、プロセッサ200にメモリに記憶された内視鏡の固有情報データを送信するように構成されている。また、撮像素子が出力信号をドライバ信号処理回路で処理した後、プロセッサ200の処理部に送信するように構成されている。
コネクタ部140には、照明光をプロセッサ200から受ける光入射端面を有する光コネクタ部142と、プロセッサ200から送られる制御信号及びドライバ信号処理回路で処理された撮像信号等を含む電気信号の送受を行うための接続端子を備えた電気信号コネクタ部144とが設けられている。
光コネクタ部142は、プロセッサ200に凹状に設けられた光コネクタ受け部242に挿入され、電気信号コネクタ部144は、プロセッサ200に凹状に設けられ、接続端子が複数設けられた電気信号コネクタ受け部244に挿入される。これにより、プロセッサ200と内視鏡100は、電気的、光学的に接続され、電気信号及び制御信号の送受が可能になり、照明光をプロセッサ200から内視鏡100に供給することができる。
プロセッサ200は、内視鏡100からの撮像信号を処理して表示用画像を生成する処理部204(図2参照)と、自然光の届かない体腔内を内視鏡100を介して照射する照明光を生成する光源装置210(図2参照)とを一体に備えた装置である。
ディスプレイ300は、内視鏡100で撮像した生体組織の撮像画像を表示するほか、記録装置320に記録された動画データを再生表示する。
(プロセッサ)
図2は、プロセッサの内部の構成の一例を模式的に示す図であり、図3は、プロセッサ200と内視鏡100との間の照明光の送受及び埃検査部の構成の一例を説明する図である。
プロセッサ200は、筐体202内の空間を上下2段に別けて、回路ブロック207と、電源・光源ブロック211とが設けられている。図2では、各ブロックの範囲を点線で簡易的に示している。回路ブロック207は、上段フロアに設けられ、電源・光源ブロック211は、下段フロアに設けられている。
プロセッサ200の筐体200の光コネクタ受け部242及び電気信号コネクタ受け部244が設けられる側を前方側とすると、筐体200の後方側には、空気導入口202a及び空気排気口202bが設けられている。空気排気口202bには、空気を外部に排気するファンが設けられ、図示されない駆動モータに接続されている。ファンの回転により、空気導入口202aから外部の空気が導入され、回路ブロック207、電気信号コネクタ受け部244、光コネクタ受け部242、及び電源・光源211を流れた空気が空気排気口202bから外部に空気が排気される。
回路ブロック207には、処理部204と埃検査部206が、設けられている。処理部204は、撮像素子で撮像された生体組織の画像を処理して表示用画像を作成するように構成されている。埃検査部206は、筐体202内の空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成されている。
また、筐体202内には、光学インターフェース部208が設けられている。光学インターフェース部208は、内視鏡100とプロセッサ200との間の接続部分で、空間内の光路を介した光の空間伝送による送受を行うように構成されている。
電源・光源ブロック211には、光源装置210と図示されない電源装置が設けられている。電源装置は、プロセッサ200及び内視鏡100を駆動させるための電力を供給するように構成されている。光源装置210は、ライトガイドケーブル143を通して内視鏡100の先端部120から生体組織を照明するための照明光を射出するように構成されている。光源装置210には、照明光を生成する光源210a(図3参照)と、光源210aの駆動を制御する光源駆動部210b(図3参照)と、集光レンズ210cと、が設けられている。集光レンズ210cは、照明光をライトガイドケーブル143の開口端に入射させるように、照明光を集光するように構成されている。
また、筐体202内には、検知センサ220(図3参照)が設けられている。検知センサ220は、図3に示すように、光学インターフェース部208の照明光の光路中の埃による散乱光を受光するように構成されている。検知センサ220は、例えば、フォトダーオードで構成される。図3に示す例では、検知センサ220は、光学インターフェース部208内に設けられているが、光学インターフェース部208の外部に設けられてもよい。
光学インターフェース部208は、挿入された光コネクタ部142と光源装置210の照明光の射出口の間に設けられた空間を有し、空間内の光路を介した照明光の空間伝送による送受を行うように構成されている。
埃検査部206は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアモジュールで構成され、図3に示すように、CPU206a、濃度算出部206b、累積部206c、判定部206d、及び報知部206eを備える。埃検査部206は、ハードウェアモジュールに代えてソフトウェアモジュールで構成されてもよい。
濃度算出部206bは、埃の濃度と検知センサ220の検知信号のレベル(電圧レベル)との関係を表した参照情報を有し、この参照情報を参照することにより、検知センサ220の検知信号から埃の濃度を、空間中の埃の量に関する情報として算出するように構成されている。図4は、埃の濃度と検知信号の出力電圧との関係の一例を示す図である。図4に示すように、埃の濃度の変化に対して検知信号の電圧が線形的に変化する部分がある。この部分を、埃の濃度と検知センサ220の検知信号のレベル(電圧レベル)との関係を表した参照情報として濃度算出部206bは記憶している。したがって、濃度算出部206bは、参照情報を参照することにより、検知センサ220の検知信号から埃の濃度を算出することができる。
累積部206cは、内視鏡システム10の駆動中、光学インターフェース部208における光の空間伝送中の埃の濃度の所定期間内の最大値を所定期間毎に累積した累積値を算出する。埃の濃度は、計測した時の浮遊する埃の情報であり、筐体202内に蓄積された埃に関する情報ではない。埃は、筐体202内の空間を空気の流れに沿って流れるため、累積部206cは、埃が通過する総量が空気排気口からすべて排出されない最悪の状態を想定して、測定した埃の濃度の情報のうち、所定期間内の最大の濃度の値を所定期間ごとに(例えば、1分毎に)累積する。
判定部206dは、累積部206cが算出した累積値が所定の値を超えるか否かを判定する。所定の値は、過去の知見によりこれ以上累積値が増えると、プロセサ200動作不良が生じる可能性が高くなる値である。プロセサ200動作不良は、電源装置のショート、光源のショートによる故障、光源の光量を調整するセンサの誤動作、及びファン202cの動作不良を含む。したがって、ファン202cの動作不良等の累積値は、埃の想定積算量として扱われる。判定部206dは、累積値(想定積算量)によって、プロセサ200の動作不良が生じる可能性が高くなる段階か否かを判定する。
報知部206eは、判定の結果、累積値が所定の値を超える場合、プロセッサ内の埃の想定積算量が許容限界を超えた可能性が高いと判定して、報知を行う。報知は、警告音を発してもよいし、プロセッサ200の操作パネルに、埃の想定積算量が許容限界を超えた可能性が高い旨の注意喚起をする表示をしてもよい。
なお、図3に示す例では、報知部206eは、埃検出部206内に設けられるが、埃検出部206の外部に設けられてもよい。
このように、図3に示す例では、光学インターフェース部208において、プロセッサ200から内視鏡100に向かって照明光を空間伝送するように構成され、検知センサ220は、照明光が光学インターフェース部208の光路を通過するときの埃による照明光の散乱光を受光して検知信号を出力するので、プロセッサの動作不良の原因となる筐体202内の埃の量に関する情報を簡易な構成で得ることができる。
埃検査部206は、埃の濃度と検知センサ220の検知信号のレベルとの関係を表した参照情報を有し、この参照情報を参照することにより、検知センサ220の検知信号から埃の濃度を算出するので、空間中の埃の量に関する情報を容易に取得することができる。
また、埃検査部206は、計測した埃の濃度の所定期間内の最大値を所定期間毎に累積した累積値を算出し、この累積値が所定の値を超える場合、プロセッサ200内の埃の想定積算量が許容限界を超えた可能性が高い旨の情報を出力するので、プロセッサ200の動作不良の発生前に事前に、内視鏡システム10の操作者に埃に関する注意喚起を促がすことができる。
図5は、図3に示す光学インターフェース部208と異なる光学インターフェース部250を用いて光の送受信を行う一例を説明する図である。
光学インターフェース部250は、プロセッサ200の電気信号コネクタ受け部244に設けられる。コネクタ部140には、光学インターフェース部250に対応するように光学インターフェース部144が、電気信号コネクタ部144に設けられる。
光学インターフェース部250は、通信インターフェース250aと、光送受信部250bと、光学レンズ250cと、を備える。同様に、光学インターフェース部144は、通信インターフェース144aと、光送受信部144bと、光学レンズ144cと、を備える。
通信インターフェース250a,144aは、電気信号を、光信号にするための制御信号を生成し、あるいは、光信号を電気信号にするための信号を生成するように構成される。送受信部250b,144bは、通信用の光を出射するレーザダイオード(LD)と、光を受信するフォトダイオード(PD)を備え、光の出射と受光を行うように構成されている。光学レンズ250c,144cは、コリメートレンズである。
光学インターフェース部250には、送受信部250bと送受信部144bとの間の通信用の光の光路中の埃による散乱光を受光する埃の検知センサ260が設けられている。検知センサ260の検知信号は、図3に示す埃検出部206に送られて、上述したように、埃の濃度の算出、累積値の算出、判定を行って、判定結果に応じて、埃の想定積算量が許容限界を超えた可能性が高い旨の報知を行う。
図5に示す例では、内視鏡100あるいはプロセッサ200で用いる電気信号の情報の送受信を、光の空間伝送により行うように構成され、検知センサ260は、電気信号の情報を担持した光の信号が光路を通過するときの埃による散乱光を受光して検知信号を出力する。このため、プロセッサ200の筐体内で、プロセッサ200の動作不良の原因となる筐体202内の埃の量に関する情報を簡易な構成で得ることができる。光信号は、電気信号の情報を担持した信号を含むので、濃度算出部206bは、この信号と区別して散乱光の検知信号のみを取り出す処理が行われる。
なお、図5では、電気信号を光信号に変換したときのこの光信号を搬送する光を用いて、埃の量に関する情報を得るが、光は、プロセッサ200から内視鏡100への電力の供給のために光学インターフェース部の空間を伝送する光を用いることもできる。この場合、コネクタ部140の光学インターフェース部144には、光学レンズ144cと、フォトダイオード等で構成された光受信部と、光受信部で受信した光の信号を電力に変換する変換回路と、を備えるとよい。
図6は、図3〜5に示す実施形態とは別の実施形態における検出センサ及び埃検出部の構成の一例を説明する図である。
図6に示す例では、図2に示す筐体202内に蓄積する埃の量を、筐体202内を流れる空気の流量を用いて予測する。空気の流量は、ファン202cの風切り音を計測することにより得ることができる。空気の流量は、空気導入口20aに設けられた埃除去フィルタの埃の捕獲量によって変化する。したがって、風切り音の計測により、埃除去フィルタの捕獲量の情報を得ることができ、筐体内に蓄積する埃の量に関する情報を得ることができる。
図6に示す例は、図2に示す筐体202に設けられる。筐体202には、撮像素子で撮像された生体組織の画像を処理して表示用画像を作成するように構成された処理部204(図2参照)と、ファン202cと、計測部270と、埃検査部280と、が設けられている。なお、図6に示す例では、図2に示す光学インターフェース部210の代わりに、計測部270が設けられる。
ファン202cは、外気を導入して、筐体202内の空間内の空気を排気するように構成されている。
計測部270は、ファン202cを通過する空気の風切り音を計測する部分で、例えば騒音マイクが設けられる。
埃検査部280は、筐体202内の空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成されている。
検査部270は、ファン202cを通過する空気の風切り音を計測するために、ファン202cの近傍に設けられえている。
埃検査部280は、図6に示すように、CPU280a、オーディオコーデック回路280b、判定部280c、及び報知部280dを備える。埃検査部280は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアモジュールで構成されるが、ソフトウェアモジュールで構成されてもよい。
オーディオコーデック回路280bは、計測部270で計測された風切り音の波形をデジタル信号にして、風切り音に対応する周波数領域の波形を除去するフィルタを備える。CPU280aの指示によって上記フィルタのオン、オフを行って、CPU280aは、風切り音の波形を抽出するように構成されている。CPU280aは、風切り音の音圧レベルを計算するように構成される。
判定部280cは、抽出した風切り音の音圧レベルを計算し、音圧レベルと筐体202内に蓄積される埃の蓄積量との関係を予め記録した参照情報を参照することにより、計算した風切り音の音圧レベルから埃の蓄積量を求める。埃の蓄積量は、外気から導入される空気中の埃の量が多いほど、埃除去フィルタにより捕獲された量は多くなるが、埃除去フィルタを通過する埃の量も多くなる。すなわち、埃除去フィルタにより捕獲された埃の量が多くなるほど、筐体202内を流れる空気の流量は少なくなり、風切り音の音圧レベルも変化する。したがって、判定部280cは、風切り音の音圧レベルが許容限界レベルを低下したか否かを判定する。
このように、埃検査部280は、埃除去フィルタの捕獲する埃に起因して変化する吸排気される空気の流量を推定することにより、筐体202内の空間中の埃の量(蓄積量)に関する情報を求める。
報知部280dは、判定部280cの判定の結果、風切り音の音圧レベルが許容限界レベルを低下したと判定した場合、筐体202内の埃の蓄積した量が許容限界を越えた可能性が高い旨の警告を出力するように構成されている。
このように、埃検査部280は、埃除去フィルタの捕獲する埃に起因して変化する吸排気される空気の流量を推定することにより、筐体202内の空間中の埃の量に関する情報を求めるので、筐体202内で、プロセッサの動作不良の原因となる筐体02内の埃に関する情報を簡易な構成で得ることができる。
また、報知部280dは、風切り音の音圧レベルが許容限界レベルを低下したと判定した場合、筐体202内の埃の蓄積した量が許容限界を越えた可能性が高い旨の警告を出力するので、筐体202内の動作不良が生じる前に、内視鏡100の操作者に埃の除去等を知らせることができる。
なお、計測部270として用いる騒音マイクはファン202cの風切り音を計測するが、ファン202cが、2つの空気排気口202bが2箇所近傍に並列して設けられ、2箇所の空気排気口202bそれぞれにファン202cが設けられる場合、1つのステレオ騒音マイクを2つのファン202cの間に設け、2つのファン202cの風切り音を計測するようにしてもよい。
以上、本発明の内視鏡システムについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 内視鏡システム
100 内視鏡
110 可撓管
120 先端部
130 操作部
132 ユニバーサルチューブ
140 コネクタ部
142 光コネクタ部
143 ライトガイドケーブル
144 電気信号コネクタ部
144a,250a 通信インターフェース
144b,250b 光送受信部
144c,250c 光学レンズ
150 湾曲部
200 プロセッサ
202 筐体
202a 空気導入口
202b 空気排気口
202c ファン
204 処理部
206,280 埃検査部
206a,280a CPU
206b 濃度算出部
206c 累積部
206d,280c 判定部
206e,280d 報知部
207 回路ブロック
208,250 光学インターフェース部
210 光源装置
210a 光源
210b 光源駆動部
210c 集光レンズ
211 電源・光源ブロック
220,260 検知センサ
242 光コネクタ受け部
244 電気信号コネクタ受け部
270 計測部
280b オーディオコーデック回路
300 ディスプレイ

Claims (7)

  1. 生体組織を撮像するように構成され、プロセッサと接続される内視鏡と、
    筐体内に設けられ、撮像された前記生体組織の画像を処理して表示用画像を作成するように構成された処理部と、前記筐体内の空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成された埃検査部と、前記内視鏡と前記プロセッサとの間の接続部分で、前記空間内の光路を介した光の空間伝送による送受を行うように構成された光学インターフェース部と、前記光路中の埃による前記光の散乱光を受光するように構成された埃の検知センサと、を備えるプロセッサと、を備え、
    前記埃検査部は、前記検知センサの検知信号から、前記空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成されている、ことを特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記プロセッサは、生体組織を照明するために前記内視鏡から出射する照明光を生成するように構成された光源部を備え、
    前記光学インターフェース部は、前記プロセッサから前記内視鏡に向かって前記照明光を空間伝送するように構成され、
    前記検知センサは、前記照明光が前記光路を通過するときの埃による前記散乱光を受光して前記検知信号を出力するように構成されている、請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記光学インターフェース部は、前記内視鏡と前記プロセッサとの間で、前記光の空間伝送により、前記内視鏡あるいは前記プロセッサで用いる電気信号が持つ情報の送受信、あるいは前記プロセッサから前記内視鏡への電力の供給を、前記光の空間伝送により行うように構成され、
    前記検知センサは、前記情報の送受信あるいは前記電力の供給の際に前記光が前記光路を通過するときの埃による前記散乱光を受光して前記検知信号を出力するように構成されている、請求項1または2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記埃検査部は、前記埃の濃度と前記検知センサの前記検知信号のレベルとの関係を表した参照情報を有し、前記参照情報を参照することにより、前記検知センサの前記検知信号から前記埃の濃度を前記空間中の埃の量に関する情報として算出するように構成された濃度算出部を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  5. 前記埃検査部は、前記内視鏡システムの駆動中、前記光学インターフェース部における光の前記空間伝送中の前記埃の濃度の所定期間内の最大値を所定期間毎に累積した累積値を算出するように構成された累積部を備え、
    さらに、前記内視鏡システムは、前記累積値が所定の値を超える場合、前記プロセッサ内の埃の想定積算量が許容限界を超えた可能性が高い旨の警告を出力するように構成された報知部を、備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
  6. 生体組織を撮像するように構成され、プロセッサと接続される内視鏡と、
    筐体内に設けられ、撮像された前記生体組織の画像を処理して表示用画像を作成するように構成された処理部と、前記筐体内に設けられ、外気を塵除去フィルタを通して導入して、前記筐体内の前記空間内の空気を排気するファンと、前記ファンを通過する空気の風切り音を計測する計測部と、前記筐体内の空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成された埃検査部と、を備えるプロセッサと、を備え、
    前記埃検査部は、前記風切り音の音圧レベルの計測結果に基づいて、前記塵除去フィルタの捕獲する埃に起因して変化する吸排気される空気の流量を推定することにより、前記空間中の埃の量に関する情報を求めるように構成されている、ことを特徴とする内視鏡システム。
  7. 前記埃検査部は、前記空気の流量から求めた前記空間中の埃の量に関する情報が、予め定めた許容限界から外れた場合、前記筐体内の埃の量が許容限界を越えた可能性が高い旨の警告を出力するように構成された報知部を、備える、請求項6に記載の内視鏡システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024024285A1 (ja) * 2022-07-28 2024-02-01 Hoya株式会社 電子内視鏡用プロセッサ

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