JP2020129856A - カレントトランス及びこれを用いた電磁誘導型発電装置 - Google Patents

カレントトランス及びこれを用いた電磁誘導型発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】送電線に流れる電流が小さいときでも所望の電力を発電でき、電流が大きいときには余剰電力をできるだけ発生させないようにする。【解決手段】カレントトランス10は、一次巻線としての送電線に取り付け可能な磁性コア11と、磁性コア11に巻回された二次巻線としての発電コイル12と、磁性コア11に巻回された三次巻線としての減磁コイル13と、送電線2に電流が流れることで磁性コア11に発生する磁束φ1の向きと逆向きの磁束φ2が発生するように減磁コイル13を駆動する磁束低減部18とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、カレントトランス及びこれを用いた電磁誘導型発電装置並びに送電線監視システムに関する。
送電線に取り付けられてその状態を監視するIoTデバイスが知られている。例えば、特許文献1には、送電線の異常振動を検出するための振動検出装置が記載されている。振動検出装置の電源には、送電線の周囲に発生する磁界の変化による電磁誘導を利用した発電装置、あるいは太陽光発電装置が用いられている。
また特許文献2には、電磁誘導方式の電源装置を用いた監視カメラシステムが記載されている。この監視カメラシステムは、送・配電線路に着脱可能に設けられ、電磁誘導方式で電力を生成する発電用CTコアと、発電用CTコアから発生した交流電力を直流電力に変換する電力変換部と、動画を撮影するカメラモジュールと、カメラモジュールの出力データを外部に伝送する無線通信モジュールとを備えている。
特開2007−93342号公報 特表2016−517261号公報
図7に示すように、送電線に流れる電流は電力需要により大きく変動する。送電線に流れる電流が変動してもIoTデバイスが安定的に動作するためには、送電線に流れる電流が最小値のときでもIoTデバイスが動作可能な最低限の電力が常に発電されるように電磁誘導型発電装置を設計する必要がある。
一方、送電線に流れる電流で発電する電磁誘導型発電装置では、送電線の通電時間を変えることができないため、送電線の電流の増加と共に二次電流も増加する。そのため、図7に示すように、送電線に流れる電流Iが非常に大きい場合には、発電される電力も非常に大きくなる。このように発電量が増加しているにもかかわらず、IoTデバイスが一定の消費電力で動作している場合には、余分な電力が大量に発生することなるため、熱に変換するなど、何らかの方法で余剰電力を消費する必要がある。
しかしながら、余剰電力を熱に変換する場合、IoTデバイスの不要な温度上昇を招くことになり、IoTデバイス内の部品や素子の劣化が加速するおそれがある。また例えば、高圧送電線には数千アンペア以上の大電流が流れる場合があるが、大電流によって発生した余剰電力をすべて熱に変換することは極めて困難である。さらにIoTデバイスが架空送電線に設置される場合、その設置やメンテナンスは非常に困難である。そのため、そのような場所に設置されるIoTデバイスには、一度設置したら例えば10年以上の長期間にわたって安定的に動作することが求められていることから、高温化等によるIoTデバイスの特性劣化を極力防止することが望ましい。
したがって、本発明の目的は、送電線に流れる電流が小さいときでも所望の電力を発電でき、電流が大きいときには余分な電力をできるだけ発電しないカレントトランス及びこれを用いた電磁誘導型発電装置並びに送電線監視システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるカレントトランスは、一次巻線としての送電線に取り付け可能な磁性コアと、前記磁性コアに巻回された二次巻線としての発電コイルと、前記磁性コアに巻回された三次巻線としての減磁コイルと、前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束の向きと逆向きの磁束が発生するように前記減磁コイルを駆動する磁束低減部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、送電線に流れる一次電流が非常に小さいときでも所望の電力を発電でき、IoTデバイスに対して安定的に電力を供給することができる。また一次電流が非常に大きいときには、二次巻線からの出力電圧の増加は一次電流に比例せず、出力電圧の増加が抑制されるので、余剰電力の発生を抑えることができ、余剰電力を熱に変換することによる不要な温度上昇を防止することができる。これにより、電力供給を受けるIoTデバイスの性能の低下等を防止することができる。
本発明において、前記磁束低減部は、前記減磁コイルに接続された複数の接点を有するスイッチ回路と、前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束に対応する前記発電コイルの端子間電圧が閾値を超えたとき、前記端子間電圧が大きいほど前記磁性コアに流れる磁束を減磁する効果が大きくなるように、前記スイッチ回路を切り替えて前記減磁コイルの有効ターン数を制御するスイッチ制御部を含むことが好ましい。この場合において、前記減圧コイルは、少なくとも一つの中間タップを有し、前記スイッチ回路は、前記発電コイルの端子間電圧が閾値を超えたとき、前記端子間電圧が大きいほど前記端子間電圧を減圧する効果が大きくなるように、前記減圧コイルの一端及び前記中間タップからいずれか一つを選択して前記発電コイルに接続することが好ましい。特に、前記スイッチ回路は、前記発電コイルの端子間電圧が前記第1の閾値を超えたとき、前記減圧コイルの中間タップを発電コイルの一端に接続し、前記発電コイルの端子間電圧が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値を超えたとき、前記減圧コイルの一端を前記発電コイルの一端に接続することが好ましい。これにより、IoTデバイスの動作に必要な電力を安定的に確保しつつ、余剰電力の発生を抑えることができる。
本発において、前記送電線に流れる電流の大きさに対する前記発電コイルの出力電圧はヒステリシス特性を有することが好ましい。これにより、スイッチング回路の不安定な動作を防止することができる。
本発明において、前記磁束低減部は、前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束に対応する前記発電コイルの端子間電圧が閾値を超えたとき、前記端子間電圧が大きいほど前記磁性コアに流れる磁束を減磁する効果が大きくなるように、前記減磁コイルに流れる電流の大きさを制御する電流制御部を含むことが好ましい。これにより、IoTデバイスの動作に必要な電力を安定的に確保しつつ、余剰電力の発生を抑えることができる。
本発明において、前記磁束低減部は、前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束に対応する前記発電コイルの端子間電圧を検出する電圧検出部と、前記発電コイルの端子間電圧が閾値を超えたとき、前記端子間電圧が大きいほど前記磁性コアに流れる磁束を減磁する効果が大きくなるように、前記減磁コイルに流れる電流の位相を制御する位相制御部を含むことが好ましい。これにより、IoTデバイスの動作に必要な電力を安定的に確保しつつ、余剰電力の発生を抑えることができる。
前記減磁コイルは、前記発電コイルと同一方向に巻回されており、前記減磁コイルには、前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束の向きと逆向きの磁束を発生させる電圧が印加されることが好ましい。この構成によれば、磁性コアに発電コイル及び減磁コイルを容易に巻回することができ、カレントトランスの生産性を向上させることができる。
また、上記課題を解決するため、本発明による電磁誘導型発電装置は、上述した本発明の特徴を有するカレントトランスと、前記カレントトランスに接続された電源回路とを備えることを特徴とする。本発明によれば、送電線に流れる電流が小さいときでも所望の電力を発電でき、電流が大きいときには余分な電力をできるだけ発電しない電磁誘導型発電装置を提供することができる。
さらに本発明による送電線監視システムは、上述した本発明の特徴を有する電磁誘導型発電装置と、前記電磁誘導型発電装置から電力の供給を受けて前記送電線の監視動作を行うIoTデバイスとを備えることを特徴とする。本発明によれば、送電線に流れる一次電流が非常に小さいときでも所望の電力を発電でき、IoTデバイスに対して安定的に電力を供給することができる。また一次電流が非常に大きいときには、二次巻線からの出力電圧の増加は一次電流に比例せず、出力電圧の増加が抑制されるので、余剰電力の発生を抑えることができ、余剰電力を熱に変換することによる不要な温度上昇を防止することができる。これにより、電力供給を受けるIoTデバイスの性能の低下等を防止することができる。
本発明によれば、送電線に流れる電流が小さいときでも所望の電力を発電でき、電流が大きいときには余分な電力をできるだけ発電しないカレントトランス及びこれを用いた電磁誘導型発電装置並びに送電線監視システムを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による送電線監視システムの構成を示す図である。 図2は、図1の電磁誘導型発電装置3の動作の一例を示す説明図であって、送電線2に流れる電流と電磁誘導型発電装置3の出力電圧との関係を示すグラフである。 図3は、本発明の第2の実施の形態による送電線監視システムの構成を概略的に示す図であって、特に電磁誘導型発電装置のカレントトランスの変形例を示すものである。 図4は、図3の電磁誘導型発電装置3の動作の一例を示す説明図であって、送電線2に流れる電流と電磁誘導型発電装置3の出力電圧との関係を示すグラフである。 図5は、本発明の第3の実施の形態による送電線監視システムの構成を概略的に示す図であって、特に電磁誘導型発電装置のカレントトランスの変形例を示すものである。 図6は、図5の電磁誘導型発電装置3の動作の一例を示す説明図であって、(a)は送電線2に流れる電流と電磁誘導型発電装置3の出力電圧との関係を示すグラフ、(b)は発電コイル12の磁束φ及び減磁コイル13の磁束φの位相を示すグラフである。 図7は、従来の電磁誘導型発電装置の動作を示す説明図であって、送電線に流れる電流と電磁誘導型発電装置の出力電圧との関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による送電線監視システムの構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、送電線監視システム1は、送電線2に流れる電流によって発電する電磁誘導型発電装置3と、電磁誘導型発電装置3から電力の供給を受けて送電線2の監視動作を行うIoTデバイス4とを備えている。電磁誘導型発電装置3はIoTデバイス4の電源となるものであり、IoTデバイス4は電磁誘導型発電装置3の出力端子に接続されている。IoTデバイス4の種類は特に限定されず、送電線2の物理的又は電気的な状態を計測する各種センサモジュールであってもよく、遠隔監視カメラなどであってもよい。IoTデバイス4は通信機能を有し、センサやカメラで収集したデータをサーバに向けて送信することができる。
送電線2は架空送電線であることが好ましく、送電電圧が66kV以上の高圧送電線であることがさらに好ましい。架空送電線は地上から数十メートル以上の高所に架設されているため、IoTデバイス4の設置やメンテナンスが極めて困難であり、さらに送電線2に流れる電流の変動範囲(ダイナミックレンジ)が50A〜3000Aと非常に広く、本発明の効果が顕著だからである。送電線2には商用周波数(50Hz又は60Hz)の交流電流が流れており、送電線2の周囲には交番磁界が発生している。交番磁界の大きさは、送電線2に流れる電流の大きさによって変化する。
電磁誘導型発電装置3は、送電線2に取り付けられるカレントトランス10と、カレントトランス10に接続された電源回路20とを備えている。図示しないが、電源回路20は、カレントトランス10からの交流出力電圧を整流する整流回路と、整流回路から出力される直流電圧を一定の電圧レベルに制限するレギュレータ回路を有している。
カレントトランス10は、一次巻線としての送電線2に取り付けられた磁性コア11と、磁性コア11を介して送電線2に磁気結合された発電コイル12と、発電コイル12と共に磁性コア11を介して送電線2に磁気結合された減磁コイル13と、減磁コイル13に接続されたスイッチ回路14と、発電コイル12の端子間電圧(出力電圧)に基づいてスイッチ回路14を制御するスイッチ制御部15とを有している。スイッチ回路14及びスイッチ制御部15は、送電線2に電流が流れることで磁性コア11に発生する磁束φの向きと逆向きの磁束φが発生するように減磁コイル13を駆動する磁束低減部18を構成している。
磁性コア11は例えば分割型トロイダルコアであり、送電線2がトロイダルコアの中空部を貫通するように当該送電線2に取り付けられている。発電コイル12は磁性コア11に所定のターン数で巻回された二次巻線であり、電源回路20の一対の入力端子は発電コイル12の一端12a及び他端12bに接続されている。
減磁コイル13は磁性コア11に所定のターン数で巻き回された三次巻線である。本実施形態による減磁コイル13は、2つの中間タップ13c,13cを有しており、減磁コイル13の一端13a及び2つの中間タップ13c,13cはスイッチ回路14を介して発電コイル12の一端12aに接続可能に構成されている。また減磁コイル13の他端13bは発電コイル12の他端12bに接続されている。
本実施形態において、減磁コイル13は発電コイル12と同じ向きで巻回されていることが好ましい。この構成によれば、磁性コア11に発電コイル12及び減磁コイル13を容易に巻回することができ、カレントトランス10の生産性を向上させることができる。
スイッチ回路14は、減磁コイル13の一端13a及び中間タップ13c,13cから選ばれた一つの端子を発電コイル12の一端12aに接続するための回路である。スイッチ制御部15は、発電コイル12の端子間電圧の大きさに応じてスイッチ回路14を制御する。特に、発電コイル12の出力電圧が小さいときには減磁コイル13に電流を供給しないようにスイッチ回路14の接続先をオープン接点Pに接続し、発電コイル12の出力電圧が大きいときには出力電圧の増加に合わせて減磁コイル13の有効ターン数が大きくなるように接点P→接点P→接点Pの順に切り替える。
送電線2に流れる電流によって磁性コア11に時計回りの磁束φが発生したとき、発電コイル12には一端12a側をプラス、他端12b側をマイナスとする起電力が発生する。スイッチ回路14が例えば接点Pに接続されている場合、減磁コイル13の一端13a及び他端13bは、発電コイル12の一端12a及び他端12bにそれぞれ接続されているので、減磁コイル13にはその一端13aから他端13bに向かう電流が流れ、この電流によって磁性コア11には反時計回りの磁束φが発生する。磁束φの向きは磁束φと逆向きであるため、減磁コイル13がないときと比べて磁束φが弱められ、発電コイル12の端子間電圧は小さくなる。したがって、発電コイル12による発電電力を小さくすることができる。
上記のように、スイッチ回路14が接点Pに接続されている場合には、減磁コイル13が動作しないので、減磁コイル13による発電抑制効果は得られない。スイッチ回路14が接点Pに接続されている場合には、減磁コイル13は動作するが、減磁コイル13の有効ターン数が小さいので、発電抑制効果は小さい。スイッチ回路14が接点Pに接続されている場合には、減磁コイル13の有効ターン数がより大きくなるので、スイッチ回路14が接点Pに接続されているときよりも発電抑制効果は大きくなる。スイッチ回路14が接点Pに接続されている場合には、減磁コイル13の全ターンが有効となるので、発電抑制効果は最大となる。
図2は、電磁誘導型発電装置3の動作の一例を示す説明図であって、送電線2に流れる電流と電磁誘導型発電装置3の出力電圧との関係を示すグラフである。
図2に示すように、送電線2に流れる電流のダイナミックレンジが例えば50A〜3000Aであり、送電線2に流れる電流が50A〜750Aの範囲内とき、スイッチ制御部15はスイッチ回路14が接点Pを選択するように制御して減磁コイル13を無効にする。この場合、発電コイル12の出力電圧は減磁コイル13によって抑制されることなく、送電線2に流れる電流の変化に合わせて大きく増減する。発電コイル12は、送電線2に流れる電流の最低値I=50Aのときに最低必要な電圧を発電するようにターン数等の条件が設定される。
送電線2に流れる電流が増加して750A以上に達したことを検出したとき、スイッチ制御部15はスイッチ回路14が接点Pを選択するように制御して発電抑制を開始する。スイッチ制御部15は、送電線2に流れる電流が750A〜1500Aのときに接点P、1500A〜2250Aのときに接点P、2250A〜3000Aのときに接点Pが選択されるようにスイッチ回路14を制御する。
図示のように、スイッチ回路14を切り替えて減圧レベル(発電抑制効果)を下げる(例えば接点P→Pに切り替える)際に用いる閾値は、減圧レベルを上げる(接点P→Pに切り替える)際に用いる閾値(例えば750A)よりも低い値(例えば700A)に設定される。このように、送電線2に流れる電流の大きさに対する発電コイル12の出力電圧にヒステリシス特性を持たせるにより、スイッチ回路14の不安定な動作(チャタリング)を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態による送電線監視システム1は、IoTデバイス4に電力を供給する電磁誘導型発電装置3を備え、電磁誘導型発電装置3のカレントトランス10は、送電線2に電流が流れることで磁性コア11に発生する磁束φの向きと逆向きの磁束φが発生するように減磁コイル13を制御するので、送電線2に流れる電流が小さいときには所望の電力を発電でき、電流が大きいときには余分な発電を抑制することができる。またカレントトランス10は、発電コイル12の端子間電圧が大きいほど当該端子間電圧を減圧する効果が大きくなるように、減磁コイル13の有効ターン数を段階的に大きくするので、送電線2に流れる電流の変動範囲が広い場合であっても余剰電力の発生を十分に抑制することができる。したがって、余剰電力を熱に変換することによる不要な温度上昇を防止することができる。これにより、電力供給を受けるIoTデバイス4の性能の低下等を防止することができる。
図3は、本発明の第2の実施の形態による送電線監視システムの構成を概略的に示す図であって、特に電磁誘導型発電装置のカレントトランスの変形例を示すものである。
図3に示すように、本実施形態による送電線監視システム1の特徴は、電磁誘導型発電装置3を構成するカレントトランス10の減磁コイル13が電流制御部16によって制御される点にある。電流制御部16は、送電線2に電流が流れることで磁性コア11に発生する磁束φの向きと逆向きの磁束φが発生するように減磁コイル13を駆動する磁束低減部を構成している。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
電流制御部16は、発電コイル12の端子間電圧を検出し、端子間電圧に比例した制御電流を出力する。この制御電流は減磁コイル13に入力され、制御電流に比例した大きさの磁束φを発生させる。すなわち、発電コイル12の端子間電圧が大きいときには磁束φが大きくなるので、磁束φを弱める効果は大きくなり、発電コイル12の端子間電圧が小さいときには磁束φが小さくなるので、磁束φを弱める効果は小さくなる。したがって、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
図4は、電磁誘導型発電装置3の動作の一例を示す説明図であって、送電線2に流れる電流と電磁誘導型発電装置3の出力電圧との関係を示すグラフである。
図4に示すように、送電線2に流れる電流が小さく(例えば50A〜750A)、これにより発電コイル12の出力電圧が閾値よりも低いことを検出した電流制御部16は制御電流を出力せず、減磁コイル13を無効にする。この場合、発電コイル12の出力電圧は、減磁コイル13によって抑制されることなく、送電線2に流れる電流の変化に合わせて大きく増減する。
発電コイル12の出力電圧レベルから送電線2に流れる電流が閾値以上(750A以上)であることを検出したとき、電流制御部16は、減磁コイル13に制御電流を供給して発電抑制を開始する。制御電流の大きさは発電コイル12の出力電圧(送電線電流の大きさ)に比例して大きくなるので、発電コイル12の出力電圧が大きいほど発電抑制効果を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態による送電線監視システム1は、IoTデバイス4に電力を供給する電磁誘導型発電装置3を備え、電磁誘導型発電装置3のカレントトランス10は、送電線2に電流が流れることで磁性コア11に発生する磁束φの向きと逆向きの磁束φが発生するように減磁コイル13を制御するので、送電線2に流れる電流が小さいときでも所望の電力を発電でき、電流が大きいときには余分な発電を抑制することができる。またカレントトランス10は、発電コイル12の端子間電圧が大きいほど当該端子間電圧を減圧する効果が大きくなるように、減磁コイル13に供給する制御電流の大きさを制御するので、送電線2に流れる電流の変動範囲が広い場合であっても余剰電力の発生を十分に抑制することができる。したがって、余剰電力を熱に変換することによる不要な温度上昇を防止することができる。これにより、電力供給を受けるIoTデバイス4の性能の低下等を防止することができる。
図5は、本発明の第3の実施の形態による送電線監視システムの構成を概略的に示す図であって、特に電磁誘導型発電装置のカレントトランスの変形例を示すものである。
図5に示すように、本実施形態による送電線監視システム1の特徴は、電磁誘導型発電装置3を構成するカレントトランス10の減磁コイル13が位相制御部17によって制御される点にある。位相制御部17は、送電線2に電流が流れることで磁性コア11に発生する磁束φの向きと逆向きの磁束φが発生するように減磁コイル13を駆動する磁束低減部を構成している。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
位相制御部17は、発電コイル12の端子間電圧を検出し、端子間電圧に比例した位相差を持った制御電流を出力する。この位相がずれた制御電流は減磁コイル13に入力され、磁束φに対して位相がずれた磁束φを発生させる。すなわち、発電コイル12の端子間電圧が小さいときには磁束φ−φ間の位相差が小さいので、磁束φを弱める効果は小さくなり、発電コイル12の端子間電圧が大きいときには磁束φ−φ間の位相差が大きくなるので、磁束φを弱める効果は大きくなる。したがって、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
図6は、電磁誘導型発電装置3の動作の一例を示す説明図であって、(a)は送電線2に流れる電流と電磁誘導型発電装置3の出力電圧との関係を示すグラフ、(b)は発電コイル12の磁束φ及び減磁コイル13の磁束φの位相を示すグラフである。
図6(a)に示すように、送電線2に流れる電流が小さく(例えば50A〜750A)、これにより発電コイル12の出力電圧が閾値よりも低いことを検出した位相制御部17は制御電流を出力せず、減磁コイル13を無効にする。この場合、発電コイル12の出力電圧は、減磁コイル13によって抑制されることなく、送電線2に流れる電流の変化に合わせて大きく増減する。
発電コイル12の出力電圧レベルから送電線2に流れる電流が閾値以上(750A以上)であることを検出したとき、位相制御部17は、減磁コイル13に制御電流を供給して発電抑制を開始する。図6(b)に示すように、送電線2に電流が流れることで発電コイル12に発生する磁束φと制御電流が流れることで減磁コイル13に発生する磁束φとの位相差は発電コイル12の出力電圧(送電線電流の大きさ)に比例して大きくなるので、発電コイル12の出力電圧が大きいほど発電抑制効果を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態による送電線監視システム1は、IoTデバイス4に電力を供給する電磁誘導型発電装置3を備え、電磁誘導型発電装置3のカレントトランス10は、送電線2に電流が流れることで磁性コア11に発生する磁束φの向きと逆向きの磁束φが発生するように減磁コイル13を制御するので、送電線2に流れる電流が小さいときでも所望の電力を発電でき、電流が大きいときには余分な発電を抑制することができる。またカレントトランス10は、発電コイル12の端子間電圧が大きいほど当該端子間電圧を減圧する効果が大きくなるように、減磁コイル13に供給する制御電流の位相を制御するので、送電線2に流れる電流の変動範囲が広い場合であっても余剰電力の発生を十分に抑制することができる。したがって、余剰電力を熱に変換することによる不要な温度上昇を防止することができる。これにより、電力供給を受けるIoTデバイス4の性能の低下等を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、減磁コイル13が発電コイル12と同じ向きで巻回された構成を例に挙げたが、減磁コイル13が発電コイル12と逆向きで巻回された構成であってもよい。また減磁コイル13に設けられる中間タップの数も特に限定されず、いくつであってもよい。
1 送電線監視システム
2 送電線
3 電磁誘導型発電装置
4 IoTデバイス
10 カレントトランス
11 磁性コア
12 発電コイル
12a 発電コイルの一端
12b 発電コイルの他端
13 減磁コイル
13a 減磁コイルの一端
13b 減磁コイルの他端
13c,13c 減磁コイルの中間タップ
14 スイッチ回路
15 スイッチ制御部
16 電流制御部
17 位相制御部
18 磁束低減部
20 電源回路
〜P スイッチ回路の接点
φ,φ 磁束

Claims (9)

  1. 一次巻線としての送電線に取り付け可能な磁性コアと、
    前記磁性コアに巻回された二次巻線としての発電コイルと、
    前記磁性コアに巻回された三次巻線としての減磁コイルと、
    前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束の向きと逆向きの磁束が発生するように前記減磁コイルを駆動する磁束低減部とを備えることを特徴とするカレントトランス。
  2. 前記磁束低減部は、
    前記減磁コイルに接続された複数の接点を有するスイッチ回路と、
    前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束に対応する前記発電コイルの端子間電圧が閾値を超えたとき、前記端子間電圧が大きいほど前記磁性コアに流れる磁束を減磁する効果が大きくなるように、前記スイッチ回路を切り替えて前記減磁コイルの有効ターン数を制御するスイッチ制御部を含む、請求項1に記載のカレントトランス。
  3. 前記減圧コイルは、少なくとも一つの中間タップを有し、
    前記スイッチ回路は、前記発電コイルの端子間電圧が閾値を超えたとき、前記端子間電圧が大きいほど前記端子間電圧を減圧する効果が大きくなるように、前記減圧コイルの一端及び前記中間タップからいずれか一つを選択して前記発電コイルに接続する、請求項2に記載のカレントトランス。
  4. 前記送電線に流れる電流の大きさに対する前記発電コイルの出力電圧はヒステリシス特性を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカレントトランス。
  5. 前記磁束低減部は、
    前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束に対応する前記発電コイルの端子間電圧が閾値を超えたとき、前記端子間電圧が大きいほど前記磁性コアに流れる磁束を減磁する効果が大きくなるように、前記減磁コイルに流れる電流の大きさを制御する電流制御部を含む、請求項1に記載のカレントトランス。
  6. 前記磁束低減部は、
    前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束に対応する前記発電コイルの端子間電圧を検出する電圧検出部と、
    前記発電コイルの端子間電圧が閾値を超えたとき、前記端子間電圧が大きいほど前記磁性コアに流れる磁束を減磁する効果が大きくなるように、前記減磁コイルに流れる電流の位相を制御する位相制御部を含む、請求項1に記載のカレントトランス。
  7. 前記減磁コイルは、前記発電コイルと同一方向に巻回されており、
    前記減磁コイルには、前記送電線に電流が流れることで前記磁性コアに発生する磁束の向きと逆向きの磁束を発生させる電圧が印加される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のカレントトランス。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のカレントトランスと、
    前記カレントトランスに接続された電源回路とを備えることを特徴とする電磁誘導型発電装置。
  9. 請求項8に記載の電磁誘導型発電装置と、
    前記電磁誘導型発電装置から電力の供給を受けて前記送電線の監視動作を行うIoTデバイスとを備えることを特徴とする送電線監視システム。
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