JP2020128656A - 損害推定装置及び機械学習装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確かつ容易に作業機械の寿命を推定することができる損害推定装置及び機械学習装置を提供する。【解決手段】損害推定装置は、作業機械1の動作に関する動作パラメータを取得する動作パラメータ受信部211と、動作パラメータを入力値とし、作業機械の所定の部位の損害に関する損害パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された損害推定モデルを記憶する損害推定モデル記憶部232と、損害推定モデル記憶部232に記憶されている損害推定モデルに、動作パラメータ受信部211によって取得された動作パラメータを入力することで損害パラメータを推定する損害パラメータ推定部223とを備える。【選択図】図4

Description

本開示は、作業機械の動作に伴う所定の部位の損害を推定する損害推定装置及び作業機械の動作に伴う所定の部位の損害を推定するための損害推定モデルを機械学習する機械学習装置に関するものである。
油圧ショベル等の作業機械を管理する管理者は、作業機械の寿命を知ることにより、作業機械のメンテナンス計画を作成したり、作業の見直しを行ったりすることができる。
従来、作業機械の寿命を予測する技術としては、作業機械のブーム及びアームに複数の歪みゲージを取り付け、複数の歪みゲージによってブーム及びアームにかかる負荷による機械的な歪み量を検出し、検出した歪み量に基づき作業機械の各部位の被害量を演算で求めて寿命を予測する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−133194号公報
特許文献1の技術では、複数の歪みゲージをブーム及びアームに取り付け、複数の歪みゲージにより歪み量を検出している。このとき、複数の歪みゲージは、ブーム及びアームの測定対象となる部位の表面に直接貼り付けられ、複数の歪みゲージから延びる導線が、計測機器へ引き込まれることになる。
しかしながら、複数の歪みゲージを測定対象となる部位の表面に貼り付ける作業は非常に面倒な作業である。また、歪みゲージは作業現場での作業中に損傷するおそれがあり、損傷した歪みゲージから正確な寿命を推定することは困難である。
本開示は、上記の問題を解決するためになされたもので、正確かつ容易に作業機械の寿命を推定することができる損害推定装置及び機械学習装置を提供することを目的とするものである。
本開示の一態様に係る損害推定装置は、作業機械の動作に伴う所定の部位の損害を推定する損害推定装置であって、前記作業機械の動作に関する動作パラメータを取得する動作パラメータ取得部と、前記動作パラメータを入力値とし、前記作業機械の前記所定の部位の損害に関する損害パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された損害推定モデルを記憶する損害推定モデル記憶部と、前記損害推定モデル記憶部に記憶されている前記損害推定モデルに、前記動作パラメータ取得部によって取得された前記動作パラメータを入力することで前記損害パラメータを推定する推定部と、を備える。
この構成によれば、作業機械の動作に関する動作パラメータを入力値とし、作業機械の所定の部位の損害に関する損害パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された損害推定モデルに、取得された動作パラメータが入力されることで損害パラメータが推定されるので、推定した損害パラメータから正確かつ容易に作業機械の寿命を推定することができる。
また、上記の損害推定装置において、前記作業機械は、下部走行体と、前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に起伏可能に支持されるブームと前記ブームの先端部に回動可能に連結されるアームと前記アームの先端部に取付けられて施工面に押付けられるバケットとを含む作業装置と、前記下部走行体に対して前記上部旋回体を旋回させる旋回モータとを備え、前記動作パラメータは、前記ブームを起伏させるブームシリンダ、前記アームを回動させるアームシリンダ及び前記バケットを回動させるバケットシリンダのそれぞれの圧力値と、前記ブームシリンダ、前記アームシリンダ及び前記バケットシリンダのそれぞれの長さと、前記旋回モータの動作圧力値と、前記旋回モータによる旋回角度と、を含んでもよい。
この構成によれば、ブームを起伏させるブームシリンダ、アームを回動させるアームシリンダ及びバケットを回動させるバケットシリンダのそれぞれの圧力値と、ブームシリンダ、アームシリンダ及びバケットシリンダのそれぞれの長さと、旋回モータの動作圧力値と、旋回モータによる旋回角度とは、作業機械の所定の部位に損害を生じさせる動作パラメータである。そのため、ブームシリンダ、アームシリンダ及びバケットシリンダのそれぞれの圧力値と、ブームシリンダ、アームシリンダ及びバケットシリンダのそれぞれの長さと、旋回モータの動作圧力値と、旋回モータによる旋回角度とを用いて、正確に損害パラメータを推定することができる。
また、上記の損害推定装置において、前記損害パラメータは、前記作業機械の前記所定の部位の歪みと、前記作業機械の前記所定の部位に生ずる応力と、前記作業機械の前記所定の部位の寿命量とのいずれかを含んでもよい。
この構成によれば、作業機械の所定の部位の歪みと、作業機械の所定の部位に生ずる応力と、作業機械の所定の部位の寿命量とのいずれかを損害パラメータとして推定することができる。
また、上記の損害推定装置において、前記損害推定モデルは、前記作業機械の仕様毎に異なる複数の損害推定モデルを含み、前記損害推定モデル記憶部は、前記作業機械の仕様に関する複数の仕様パラメータのそれぞれと、前記複数の損害推定モデルのそれぞれとを対応付けて記憶しており、前記損害推定装置は、推定対象となる作業機械の仕様パラメータを取得する仕様パラメータ取得部と、前記複数の損害推定モデルの中から、前記仕様パラメータ取得部によって取得された前記仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルを選択する選択部と、をさらに備え、前記推定部は、前記選択部によって選択された前記損害推定モデルに、前記動作パラメータ取得部によって取得された前記動作パラメータを入力することで前記損害パラメータを推定してもよい。
作業機械の仕様が異なれば、作業機械から検出される動作パラメータも異なり、1つの損害推定モデルからは、仕様が異なる種々の作業機械の損害パラメータを推定することは困難である。しかしながら、作業機械の仕様に関する複数の仕様パラメータのそれぞれに対応付けられている複数の損害推定モデルの中から、取得された仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルが選択されるので、作業機械の仕様に応じて、より正確な損害パラメータを推定することができる。
また、上記の損害推定装置において、前記損害推定装置は、前記動作パラメータを入力値とし、前記仕様パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された仕様推定モデルを記憶する仕様推定モデル記憶部をさらに備え、前記仕様パラメータ取得部は、前記仕様推定モデル記憶部に記憶されている前記仕様推定モデルに、前記動作パラメータ取得部によって取得された前記動作パラメータを入力することで前記仕様パラメータを推定してもよい。
この構成によれば、動作パラメータを入力値とし、仕様パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された仕様推定モデルに、取得された動作パラメータが入力されることで仕様パラメータが推定されるので、作業機械の仕様パラメータを予め記憶する必要がなく、動作パラメータから自動的に仕様パラメータを特定することができる。
また、上記の損害推定装置において、前記損害推定装置は、前記作業機械の前記仕様パラメータを予め記憶する仕様パラメータ記憶部をさらに備え、前記仕様パラメータ取得部は、推定対象となる作業機械の前記仕様パラメータを前記仕様パラメータ記憶部から取得してもよい。
この構成によれば、作業機械の仕様パラメータが予め記憶されているので、推定対象となる作業機械の正確な仕様パラメータを容易に取得することができる。
また、上記の損害推定装置において、前記作業機械は、下部走行体と、前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に起伏可能に支持されるブームと前記ブームの先端部に回動可能に連結されるアームと前記アームの先端部に取付けられて施工面に押付けられるバケットとを含む作業装置とを備え、前記仕様パラメータは、前記ブームの長さと、前記アームの長さと、前記バケットの容量とを含んでもよい。
ブームの長さ、アームの長さ及びバケットの容量が異なれば、作業機械の所定の部位に生ずる損害も異なるので、ブームの長さと、アームの長さと、バケットの容量とを含む仕様パラメータに対応付けた損害推定モデルを用いることにより、より正確な損害パラメータを推定することができる。
また、上記の損害推定装置において、前記損害推定装置は、前記推定部によって推定された前記損害パラメータを、前記損害推定装置と通信可能に接続された表示装置へ送信する送信部をさらに備えてもよい。
この構成によれば、推定された損害パラメータが、損害推定装置と通信可能に接続された表示装置へ送信されるので、作業機械の所定の部位の損害を提示することができる。
また、上記の損害推定装置において、前記損害推定装置は、前記推定部によって推定された前記損害パラメータを記憶する損害パラメータ記憶部をさらに備えてもよい。
この構成によれば、推定された損害パラメータが記憶されるので、過去の損害パラメータをログ情報として蓄積し、蓄積した過去の損害パラメータを提示することができる。
本開示の他の態様に係る機械学習装置は、作業機械の動作に伴う所定の部位の損害を推定するための損害推定モデルを機械学習する機械学習装置であって、前記作業機械が動作した際に得られる、前記作業機械の動作に関する動作パラメータと、前記作業機械の前記所定の部位の損害に関する損害パラメータとを含む教師データを入力する教師データ入力部と、前記動作パラメータを入力値とし、前記損害パラメータを出力値とする前記損害推定モデルを記憶する損害推定モデル記憶部と、前記教師データに含まれる前記動作パラメータを前記損害推定モデルに入力し、前記損害推定モデルから出力される損害パラメータと、前記教師データに含まれる前記損害パラメータとの誤差を最小にするように前記損害推定モデルを機械学習する学習部と、を備える。
この構成によれば、作業機械の動作に関する動作パラメータを入力値とし、作業機械の所定の部位の損害に関する損害パラメータを出力値とする損害推定モデルに、教師データに含まれる動作パラメータが入力され、損害推定モデルから出力される損害パラメータと、教師データに含まれる損害パラメータとの誤差を最小にするように損害推定モデルが機械学習されるので、教師データを用いた機械学習により構築された損害推定モデルに、取得された動作パラメータが入力されることにより、推定した損害パラメータから正確かつ容易に作業機械の寿命を推定することができる。
本開示によれば、作業機械の動作に伴う所定の部位の損害に関する損害パラメータを推定することができ、推定した損害パラメータから正確かつ容易に作業機械の寿命を推定することができる。
本開示の実施の形態1に係る損害推定システムの全体構成を示す図である。 本開示の実施の形態1に係る作業機械を示す図である。 図2に示す作業機械の構成を示すブロック図である。 本開示の実施の形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。 本実施の形態1における損害推定モデル記憶部が記憶する複数の損害推定モデルの一例を示す図である。 本開示の実施の形態1に係る機械学習装置の構成を示すブロック図である。 本開示の実施の形態1に係るサーバの動作について説明するためのフローチャートである。 本開示の実施の形態1に係る機械学習装置の仕様推定モデル学習処理について説明するためのフローチャートである。 本開示の実施の形態1に係る機械学習装置の損害推定モデル学習処理について説明するためのフローチャートである。 本開示の実施の形態2に係るサーバの構成を示すブロック図である。
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1に係る損害推定システムの全体構成を示す図である。
図1に示す損害推定システムは、作業機械1、サーバ2、機械学習装置3及び表示装置4を備える。サーバ2は、作業機械1、機械学習装置3及び表示装置4のそれぞれとネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク5は、例えば、インターネットである。
図2は、本開示の実施の形態1に係る作業機械を示す図である。
図2に示す作業機械1は、例えば油圧ショベルである。作業機械1は、地面Gの上を走行可能な下部走行体10と、下部走行体10に搭載される上部旋回体12と、上部旋回体12に搭載される作業装置14とを備える。なお、本実施の形態1では、作業機械1の一例として油圧ショベルを示すが、本開示はこれに限定されず、例えば、作業機械1は油圧クレーン等の下部走行体、上部旋回体及び作業装置を備える作業機械であれば、どのような作業機械が採用されてもよい。
下部走行体10及び上部旋回体12は、作業装置14を支持する機体を構成する。上部旋回体12は、旋回フレーム16と、旋回フレーム16の上に搭載される複数の要素とを有する。当該複数の要素は、エンジンを収容するエンジンルーム17及び運転室であるキャブ18を含む。下部走行体10は一対のクローラで構成されている。上部旋回体12は下部走行体10に対して旋回可能に取り付けられている。
作業装置14は、掘削作業その他の必要な作業のための動作を行うことが可能であり、ブーム21、アーム22及びバケット24を含む。ブーム21は、旋回フレーム16の前端に起伏可能すなわち水平軸回りに回動可能に支持される基端部と、基端部の反対側の先端部とを有する。アーム22は、ブーム21の先端部に水平軸回りに回動可能に取付けられる基端部と、基端部の反対側の先端部とを有する。バケット24は、アーム22の先端部に回動可能に取付けられる。
ブーム21、アーム22及びバケット24のそれぞれには、複数の伸縮可能な油圧シリンダであるブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28が取り付けられている。
ブームシリンダ26は、上部旋回体12とブーム21との間に介在し、当該ブーム21に起伏動作を行わせるように伸縮する。具体的に、ブームシリンダ26は、ヘッド側室及びロッド側室を有している。ブームシリンダ26は、当該ヘッド側室に作動油が供給されることにより伸長してブーム21をブーム上げ方向に動かすとともにロッド側室内の作動油を排出する。一方、ブームシリンダ26は、ロッド側室に作動油が供給されることにより収縮してブーム21をブーム下げ方向に動かすとともにヘッド側室内の作動油を排出する。
アームシリンダ27は、ブーム21とアーム22との間に介在し、当該アーム22に回動動作を行わせるように伸縮する。具体的に、アームシリンダ27は、ヘッド側室及びロッド側室を有している。アームシリンダ27は、ヘッド側室に作動油が供給されることにより伸長してアーム22をアーム引き方向(当該アーム22の先端がブーム21に近づく方向)に動かすとともにロッド側室内の作動油を排出する。一方、アームシリンダ27は、ロッド側室に作動油が供給されることにより収縮してアーム22をアーム押し方向(当該アーム22の先端がブーム21から離れる方向)に動かすとともにヘッド側室内の作動油を排出する。
バケットシリンダ28は、アーム22とバケット24との間に介在し、当該バケット24に回動動作を行わせるように伸縮する。具体的に、バケットシリンダ28は、ヘッド側室及びロッド側室を有している。バケットシリンダ28は、ヘッド側室に作動油が供給されることにより伸長してバケット24を掬い方向(当該バケット24の先端25がアーム22に近づく方向)に回動させるとともにロッド側室内の作動油を排出する。一方、バケットシリンダ28は、ロッド側室に作動油が供給されることにより収縮してバケット24を開き方向(当該バケット24の先端25がアーム22から離れる方向)に回動させるとともにヘッド側室内の作動油を排出する。
図3は、図2に示す作業機械の構成を示すブロック図である。作業機械1は、コントローラ100、ブームシリンダ圧センサ111、アームシリンダ圧センサ112、バケットシリンダ圧センサ113、旋回モータ圧センサ114、旋回センサ115、姿勢センサ116、操作装置117、通信部118及び油圧回路119を備える。
油圧回路119は、図2に示すブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28に加え、旋回モータ29、左右一対の走行モータ30L,30R、一対のブーム電磁弁31、一対のアーム電磁弁32、一対のバケット電磁弁33、一対の旋回電磁弁34、左の一対の走行電磁弁35L、右の一対の走行電磁弁35R、ブーム制御弁36、アーム制御弁37、バケット制御弁38、旋回制御弁39及び左右一対の走行制御弁40L,40Rを含む。
旋回モータ29は、油圧ポンプからの作動油の供給を受けることにより双方向に回転動作するモータ出力軸を有し、当該モータ出力軸に連結された上部旋回体12に左旋回動作又は右旋回動作を行わせる。旋回モータ29は、油圧ポンプからの作動油の供給を受けて、下部走行体10に対して上部旋回体12を旋回させるように作動する油圧モータである。具体的に、旋回モータ29は、上部旋回体12に連結される出力軸と、作動油の供給を受けて出力軸を回転させるモータ本体とを有する。旋回モータ29は、右旋回ポート及び左旋回ポートを有する。旋回モータ29は、右旋回ポートに作動油の供給を受けることにより上部旋回体12を右方向に旋回させながら左旋回ポートから作動油を排出する。一方、旋回モータ29は、左旋回ポートに作動油の供給を受けることにより上部旋回体12を左方向に旋回させながら右旋回ポートから作動油を排出する。旋回モータ29は、旋回モータ29を流れる作動油の流量に対応する速度で上部旋回体12を旋回させる。
走行モータ30L及び走行モータ30Rは、それぞれ、油圧ポンプからの作動油の供給を受けることにより双方向に回転動作するモータ出力軸を有し、当該モータ出力軸に連結された下部走行体10に前進走行動作または後進走行動作を行わせる。走行モータ30L及び走行モータ30Rは、同一速度で回転することで、下部走行体10は前進又は後進する。一方、走行モータ30L及び走行モータ30Rが異なる速度で回転することで、下部走行体10は旋回する。
ブーム制御弁36は、一対のブームパイロットポートを有する油圧パイロット切換弁からなり、当該一対のブームパイロットポートのいずれかにブームパイロット圧が入力されることにより、そのブームパイロットポートに対応した方向にそのブームパイロット圧の大きさに対応したストロークで開弁し、これにより、ブームシリンダ26に対する作動油の供給の方向及び流量を変化させる。
アーム制御弁37は、一対のアームパイロットポートを有する油圧パイロット切換弁からなり、当該一対のアームパイロットポートのいずれかにアームパイロット圧が入力されることにより、そのアームパイロットポートに対応した方向にそのアームパイロット圧の大きさに対応したストロークで開弁し、これにより、アームシリンダ27に対する作動油の供給の方向及び流量を変化させる。
バケット制御弁38は、一対のバケットパイロットポートを有する油圧パイロット切換弁からなり、当該一対のバケットパイロットポートのいずれかにバケットパイロット圧が入力されることにより、そのバケットパイロットポートに対応した方向にそのバケットパイロット圧の大きさに対応したストロークで開弁し、これにより、バケットシリンダ28に対する作動油の供給の方向及び流量を変化させる。
旋回制御弁39は、一対の旋回パイロットポートを有する油圧パイロット切換弁からなり、当該一対の旋回パイロットポートのいずれかに旋回パイロット圧が入力されることにより、その旋回パイロットポートに対応した方向にその旋回パイロット圧の大きさに対応したストロークで開弁し、これにより、旋回モータ29に対する作動油の供給の方向及び流量を変化させる。
走行制御弁40L,40Rは、それぞれ、一対の走行パイロットポートを有する油圧パイロット切換弁からなり、当該一対の走行パイロットポートのいずれかに走行パイロット圧が入力されることにより、その走行パイロットポートに対応した方向にその走行パイロット圧の大きさに対応したストロークで開弁し、これにより、走行モータ30L,30Rに対する作動油の供給の方向及び流量を変化させる。
一対のブーム電磁弁31は、パイロットポンプとブーム制御弁36の一対のブームパイロットポートとの間にそれぞれ介在する電磁弁であり、電気信号であるブーム指令信号の入力を受けて開閉動作を行う。一対のブーム電磁弁31は、ブーム指令信号の入力を受けるとそのブーム指令信号に応じた度合いにブームパイロット圧を調節する。
一対のアーム電磁弁32は、パイロットポンプとアーム制御弁37の一対のアームパイロットポートとの間にそれぞれ介在する電磁弁であり、電気信号であるアーム指令信号の入力を受けて開閉動作を行う。一対のアーム電磁弁32は、アーム指令信号の入力を受けるとそのアーム指令信号に応じた度合いにアームパイロット圧を調節する。
一対のバケット電磁弁33は、パイロットポンプとバケット制御弁38の一対のアームパイロットポートとの間にそれぞれ介在する電磁弁であり、電気信号であるバケット指令信号の入力を受けて開閉動作を行う。一対のバケット電磁弁33は、バケット指令信号の入力を受けるとそのバケット指令信号に応じた度合いにバケットパイロット圧を調節する。
一対の旋回電磁弁34は、パイロットポンプと旋回制御弁39の一対の旋回パイロットポートとの間にそれぞれ介在する電磁弁であり、電気信号である旋回指令信号の入力を受けて開閉動作を行う。旋回電磁弁34は、旋回指令信号の入力を受けるとその旋回指令信号に応じた度合いに旋回パイロット圧を調節する。
一対の走行電磁弁35Lは、パイロットポンプと走行制御弁40Lの一対の走行パイロットポートとの間にそれぞれ介在する電磁弁であり、電気信号である旋回指令信号の入力を受けて開閉動作を行う。一対の走行電磁弁35Lは、走行指令信号の入力を受けるとその走行指令信号に応じた度合いに走行パイロット圧を調節する。
一対の走行電磁弁35Rは、パイロットポンプと走行制御弁40Rの一対の走行パイロットポートとの間にそれぞれ介在する電磁弁であり、電気信号である旋回指令信号の入力を受けて開閉動作を行う。走行電磁弁35Rは、走行指令信号の入力を受けるとその走行指令信号に応じた度合いに走行パイロット圧を調節する。
ブームシリンダ圧センサ111は、ブームシリンダ26の圧力値を検出する。具体的には、ブームシリンダ圧センサ111は、ブームシリンダヘッド圧センサ及びブームシリンダロッド圧センサを含む。ブームシリンダヘッド圧センサは、ブームシリンダ26のヘッド側室における作動油の圧力であるブームシリンダヘッド圧を検出する。ブームシリンダロッド圧センサは、ブームシリンダ26のロッド側室における作動油の圧力であるブームシリンダロッド圧を検出する。ブームシリンダ圧センサ111は、検出したブームシリンダヘッド圧及びブームシリンダロッド圧をこれらに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
アームシリンダ圧センサ112は、アームシリンダ27の圧力値を検出する。具体的には、アームシリンダ圧センサ112は、アームシリンダヘッド圧センサ及びアームシリンダロッド圧センサを含む。アームシリンダヘッド圧センサは、アームシリンダ27のヘッド側室における作動油の圧力であるアームシリンダヘッド圧を検出する。アームシリンダロッド圧センサは、アームシリンダ27のロッド側室における作動油の圧力であるアームシリンダロッド圧を検出する。アームシリンダ圧センサ112は、検出したアームシリンダヘッド圧及びアームシリンダロッド圧をこれらに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
バケットシリンダ圧センサ113は、バケットシリンダ28の圧力値を検出する。具体的には、バケットシリンダ圧センサ113は、バケットシリンダヘッド圧センサ及びバケットシリンダロッド圧センサを含む。バケットシリンダヘッド圧センサは、バケットシリンダ28のヘッド側室における作動油の圧力であるバケットシリンダヘッド圧を検出する。バケットシリンダロッド圧センサは、バケットシリンダ28のロッド側室における作動油の圧力であるバケットシリンダロッド圧を検出する。バケットシリンダ圧センサ113は、検出したバケットシリンダヘッド圧及びバケットシリンダロッド圧をこれらに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
旋回モータ圧センサ114は、旋回モータ29の動作圧力値、すなわち、モータ差圧を検出する。具体的には、旋回モータ圧センサ114は、右旋回ポート圧センサ及び左旋回ポート圧センサを含む。右旋回ポート圧センサは、旋回モータ29の右旋回ポートにおける作動油の圧力である右旋回ポート圧を検出する。左旋回ポート圧センサは、旋回モータ29の左旋回ポートにおける作動油の圧力である左旋回ポート圧を検出する。旋回モータ圧センサ114は、検出した右旋回ポート圧及び左旋回ポート圧の差圧をこれに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
なお、旋回モータ圧センサ114は、検出した右旋回ポート圧をこれに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力してもよく、検出した左旋回ポート圧をこれに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力してもよい。
旋回センサ115は、例えば、リゾルバ又はロータリーエンコーダなどで構成され、下部走行体10に対する上部旋回体12の旋回角度を検出する。旋回センサ115は、検出した旋回角度をこれに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
姿勢センサ116は、作業装置14の姿勢を検出する。姿勢センサ116は、図2に示すブーム角度センサ61、アーム角度センサ62及びバケット角度センサ64を含む。ブーム角度センサ61は、上部旋回体12に対するブーム21の回転角度であるブーム角度を検出する。アーム角度センサ62は、ブーム21に対するアーム22の回転角度であるアーム角度を検出する。バケット角度センサ64は、アーム22に対するバケット24の回転角度であるバケット角度を検出する。ブーム角度センサ61、アーム角度センサ62及びバケット角度センサ64は、それぞれ、レゾルバ又はロータリーエンコーダなどで構成される。姿勢センサ116は、検出したブーム角度、アーム角度及びバケット角度をこれらに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
操作装置117は、作業装置14の動作、上部旋回体12の旋回動作及び下部走行体10の走行動作のためのオペレータからの操作を受け付ける。操作装置117は、ブーム操作装置、アーム操作装置、バケット操作装置、旋回操作装置及び走行操作装置を含む。
ブーム操作装置は、ブーム上げ動作又はブーム下げ動作のためのオペレータからの操作を受け付けるブーム操作レバーと、ブーム操作レバーの操作量をコントローラ100に入力する操作信号生成部とを含む電気レバー装置で構成されている。
アーム操作装置は、アーム引き動作又はアーム押し動作のためのオペレータからの操作を受け付けるアーム操作レバーと、アーム操作レバーの操作量をコントローラ100に入力する操作信号生成部とを含む電気レバー装置で構成されている。
バケット操作装置は、バケット掬い動作又はバケット開き動作のためのオペレータからの操作を受け付けるバケット操作レバーと、バケット操作レバーの操作量をコントローラ100に入力する操作信号生成部とを含む電気レバー装置で構成されている。
旋回操作装置は、上部旋回体12を右旋回又は左旋回させるためのオペレータからの操作を受け付ける旋回操作レバーと、旋回操作レバーの操作量をコントローラ100に入力する操作信号生成部とを含む電気レバー装置で構成されている。
走行操作装置は、下部走行体10を前進又は後進させるためのオペレータからの操作を受け付ける走行操作レバーと、走行操作レバーの操作量をコントローラ100に入力する操作信号生成部とを含む電気レバー装置で構成されている。
コントローラ100は、例えばマイクロコンピュータからなり、シリンダ長さ演算部101、動作パラメータ生成部102及び指令部103を備える。
シリンダ長さ演算部101は、姿勢センサ116により検出される姿勢情報に基づいて、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のシリンダ長さをそれぞれ演算する。
動作パラメータ生成部102は、作業機械1の動作に関する動作パラメータを生成する。動作パラメータは、ブーム21を起伏させるブームシリンダ26、アーム22を回動させるアームシリンダ27及びバケット24を回動させるバケットシリンダ28のそれぞれの圧力値と、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれのシリンダ長さと、旋回モータ29の動作圧力値と、旋回モータ29による旋回角度とを含む。
動作パラメータ生成部102は、所定の期間内に所定の時間間隔で検出されたセンサ値を含む動作パラメータを生成する。所定の期間は、例えば1日であり、所定の時間間隔は、例えば10分であり、動作パラメータ生成部102は、1日の間に10分毎に検出されたセンサ値を含む動作パラメータを生成する。なお、所定の期間及び所定の時間間隔は、上記に限定されない。
指令部103は、油圧回路119に含まれる各要素の作動を制御する。指令部103は、ブーム指令部、アーム指令部、バケット指令部、旋回指令部及び走行指令部を含む。
ブーム指令部は、ブーム操作装置の操作量に応じた値のブーム指令信号を一対のブーム電磁弁31に入力する。これにより、ブーム操作装置の操作量が増大するほどブームシリンダ26へ供給される作動油の流量が増大する。
アーム指令部は、アーム操作装置の操作量に応じた値のアーム指令信号を一対のアーム電磁弁32に入力する。これにより、アーム操作装置の操作量が増大するほどアームシリンダ27へ供給される作動油の流量が増大する。
バケット指令部は、バケット操作装置の操作量に応じた値のバケット指令信号を一対のバケット電磁弁33に入力する。これにより、バケット操作装置の操作量が増大するほどバケットシリンダ28へ供給される作動油の流量が増大する。
旋回指令部は、旋回操作装置の操作量に応じた値の旋回指令信号を旋回電磁弁34に入力する。これにより、旋回操作装置の操作量が増大するほど旋回モータ29へ供給される作動油の流量が増大する。
走行指令部は、走行操作装置の操作量に応じた値の走行指令信号を一対の走行電磁弁35L及び一対の走行電磁弁35Rに入力する。これにより、走行操作装置の操作量が増大するほど走行モータ30L,30Rへ供給される作動油の流量が増大する。
通信部118は、動作パラメータ送信部106を備える。動作パラメータ送信部106は、動作パラメータ生成部102によって生成された動作パラメータをサーバ2へ送信する。
なお、本実施の形態において、操作装置117は、コントローラ100を介して油圧回路119の各電磁弁31〜35を作動させているが、本開示は特にこれに限定されず、操作装置117は、レバー操作量に応じた圧力を出力する油圧機器であるリモコン弁であってもよい。この場合、指令部103及び電磁弁31〜35は不要であり、操作装置117から出力されるパイロット圧(ブームパイロット圧、アームパイロット圧、バケットパイロット圧、旋回パイロット圧及び走行パイロット圧)が制御弁36〜40に入力される。操作装置117には、パイロットポンプより圧油が供給される。操作装置117は、供給された圧油をレバー操作量に応じた圧力に減圧し、パイロット圧として制御弁36〜40に出力する。また、操作装置117と制御弁36〜40とを接続する油圧配管には、圧力センサが設置されている。圧力センサは、操作装置117から制御弁36〜40に出力されるパイロット圧の圧力値を検出し、検出した圧力値の信号をコントローラ100に入力する。コントローラ100は、圧力センサから入力された圧力値の信号を操作指令信号(ブーム指令信号、アーム指令信号、バケット指令信号、旋回指令信号及び走行指令信号)として扱う。
図4は、本開示の実施の形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。
図4に示すサーバ2は、損害推定装置の一例である。サーバ2は、通信部210、プロセッサ220及びメモリ230を備える。
通信部210は、動作パラメータ受信部211、表示情報送信部212及び推定モデル受信部213を備える。プロセッサ220は、仕様パラメータ取得部221、損害推定モデル選択部222、損害パラメータ推定部223、寿命算出部224及び表示情報生成部225を備える。メモリ230は、仕様推定モデル記憶部231及び損害推定モデル記憶部232を備える。
動作パラメータ受信部211は、作業機械1の動作に関する動作パラメータを取得する。動作パラメータ受信部211は、作業機械1によって送信された動作パラメータを受信する。
仕様推定モデル記憶部231は、動作パラメータを入力値とし、仕様パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された仕様推定モデルを記憶する。ここで、仕様パラメータは、ブーム21の長さと、アーム22の長さと、バケット24の容量とを含む。
損害推定モデル記憶部232は、動作パラメータを入力値とし、作業機械1の所定の部位の損害に関する損害パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された損害推定モデルを記憶する。損害推定モデル記憶部232は、作業機械の仕様毎に異なる複数の損害推定モデルを記憶する。損害推定モデル記憶部232は、作業機械の仕様に関する複数の仕様パラメータのそれぞれと、複数の損害推定モデルのそれぞれとを対応付けて記憶している。
図5は、本実施の形態1における損害推定モデル記憶部が記憶する複数の損害推定モデルの一例を示す図である。
例えば、損害推定モデル記憶部232は、仕様パラメータ毎に異なる第1〜第6損害推定モデルを記憶している。第1損害推定モデルは、例えば、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが3mであり、バケット24の容量が1mである仕様パラメータに対応付けられている。第1損害推定モデルは、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが3mであり、バケット24の容量が1mである作業機械の試験機から得られる動作パラメータ及び損害パラメータを教師データとした機械学習により生成される。
同様に、第2損害推定モデルは、例えば、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが2mであり、バケット24の容量が1mである仕様パラメータに対応付けられている。第3損害推定モデルは、例えば、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが4mであり、バケット24の容量が1mである仕様パラメータに対応付けられている。第4損害推定モデルは、例えば、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが3mであり、バケット24の容量が1.2mである仕様パラメータに対応付けられている。第5損害推定モデルは、例えば、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが2mであり、バケット24の容量が1.5mである仕様パラメータに対応付けられている。第6損害推定モデルは、例えば、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが4mであり、バケット24の容量が0.8mである仕様パラメータに対応付けられている。
なお、損害推定モデル記憶部232が記憶している損害推定モデルの数は、図5に示す6つに限定されない。損害推定モデル記憶部232は、5つ以下、又は7つ以上の損害推定モデルを記憶してもよい。また、仕様パラメータの値も、上記に限定されない。
仕様パラメータ取得部221は、推定対象となる作業機械1の仕様パラメータを取得する。ここで、仕様パラメータ取得部221は、仕様推定モデル記憶部231に記憶されている仕様推定モデルに、動作パラメータ受信部211によって取得された動作パラメータを入力することで作業機械1の仕様パラメータを推定する。
例えば、バケットの容量が異なると、バケットに入れられる土の量が変化し、バケットを持ち上げるために必要なブーム及びアームの力も変化する。バケットの容量が標準より大きい場合、バケットに入れられる土の量は多くなり、ブーム及びアームを駆動するブームシリンダ及びアームシリンダの圧力は標準より高くなる。同様に、バケットの容量が標準より小さい場合、バケットに入れられる土の量は少なくなり、ブーム及びアームを駆動するブームシリンダ及びアームシリンダの圧力は標準より低くなる。また、ブーム又はアームの長さが変化すると、バケットの先端部の位置が変化する。そのため、標準の長さのブーム又はアームを有する作業機械が土を掘り始めるタイミングと、標準よりも長いブーム又はアームを有する作業機械が土を掘り始めるタイミングとは異なる。
このように、ブームの長さ、アームの長さ及びバケットの容量などの仕様パラメータの変化は、ブームシリンダ、アームシリンダ及びバケットシリンダのそれぞれの圧力値及び長さなどの動作パラメータに影響を与える可能性がある。つまり、仕様パラメータと動作パラメータとの間には、一定の相関関係が存在する。したがって、仕様パラメータ取得部221は、動作パラメータと仕様パラメータとを教師データとして機械学習した仕様推定モデルを取得し、取得した仕様推定モデルに、作業機械の動作パラメータを入力することで作業機械の仕様パラメータを推定値として取得することができる。
損害推定モデル選択部222は、損害推定モデル記憶部232に記憶されている複数の損害推定モデルの中から、仕様パラメータ取得部221によって取得された仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルを選択する。
例えば、仕様パラメータ取得部221によって、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが3mであり、バケット24の容量が1.2mである仕様パラメータが取得された場合、損害推定モデル選択部222は、図5に示す複数の損害推定モデルの中から、第4損害推定モデルを選択する。
なお、仕様パラメータ取得部221によって取得された仕様パラメータと同じ仕様パラメータに対応付けられた損害推定モデルが損害推定モデル記憶部232に記憶されていない場合、損害推定モデル選択部222は、仕様パラメータ取得部221によって取得された仕様パラメータに最も近似する仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルを選択する。例えば、仕様パラメータ取得部221によって、ブーム21の長さが6mであり、アーム22の長さが4.5mであり、バケット24の容量が0.6mである仕様パラメータが取得された場合、当該仕様パラメータと同じ仕様パラメータに対応付けられた損害推定モデルは、図5に示す複数の損害推定モデルの中に存在しない。この場合、損害推定モデル選択部222は、図5に示す複数の損害推定モデルの中から、仕様パラメータ取得部221によって取得された仕様パラメータに最も近似する仕様パラメータに対応付けられている第6損害推定モデルを選択する。
このように、損害推定モデル記憶部232に記憶されている複数の損害推定モデルの中から、仕様パラメータ取得部221によって取得された仕様パラメータに最も近似する仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルが選択される。したがって、推定対象となる作業機械の仕様パラメータと同じ仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルが存在しない場合であっても、最適な損害推定モデルを選択することができる。また、予め記憶する損害推定モデルの数を少なくすることができ、メモリ230の容量を削減することができる。
損害パラメータ推定部223は、損害推定モデル記憶部232に記憶されている損害推定モデルに、動作パラメータ受信部211によって取得された動作パラメータを入力することで損害パラメータを推定する。ここで、損害パラメータ推定部223は、損害推定モデル選択部222によって選択された損害推定モデルに、動作パラメータ受信部211によって取得された動作パラメータを入力することで損害パラメータを推定する。損害パラメータは、例えば、単位時間(例えば、1日又は1時間)において作業機械の所定の部位に生ずる応力である。所定の部位は、例えば、ブーム21及び/又はアーム22である。
一般的に、油圧ショベルなどの作業機械1は、作業装置14を動作させて掘削し、上部旋回体12を旋回させて排土する作業を繰り返し行う。そのため、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれの圧力値、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれのシリンダ長さ、旋回モータ29の動作圧力値及び旋回モータ29による旋回角度などの動作パラメータの変化は、作業機械1の所定の部位に生ずる応力などの損害パラメータに影響を与える可能性がある。つまり、動作パラメータと損害パラメータとの間には、一定の相関関係が存在する。したがって、損害パラメータ推定部223は、動作パラメータと損害パラメータとを教師データとして機械学習した損害推定モデルに、作業機械1の動作パラメータを入力することで作業機械1の損害パラメータを推定値として取得することができる。
寿命算出部224は、損害パラメータ推定部223によって推定された損害パラメータに基づいて、作業機械1の寿命を算出する。寿命算出部224は、損害パラメータ推定部223によって推定された作業機械の所定の部位に生ずる応力の時間変化からレインフロー法による応力の頻度分析を行う。寿命算出部224は、分析結果からマイナー則を用いて単位時間に増えた損傷度合いを算出する。寿命算出部224は、算出した損傷度合いを前回までに算出された損傷度合いに加算して現時点までの損傷度合いを算出する。そして、寿命算出部224は、作業機械の設計寿命から現時点までの損傷度合いを減算することにより残存寿命を算出する。なお、寿命算出部224は、種々の従来技術を用いて寿命を算出することが可能である。
なお、本実施の形態1では、損害パラメータ推定部223は、作業機械1の所定の部位に生ずる応力を損害パラメータとして推定しているが、本開示は特にこれに限定されない。損害パラメータ推定部223は、作業機械1の所定の部位の歪みを損害パラメータとして推定してもよく、作業機械1の所定の部位の寿命量を損害パラメータとして推定してもよい。損害パラメータ推定部223は、作業機械1の所定の部位の歪みを推定する場合、推定した歪みから応力を算出する。また、損害パラメータ推定部223が作業機械1の所定の部位の寿命量を損害パラメータとして推定する場合、寿命算出部224は不要となる。
表示情報生成部225は、寿命算出部224によって算出された作業機械1の寿命を管理者に提示するための表示情報を生成する。
表示情報送信部212は、表示情報生成部225によって生成された表示情報を表示装置4へ送信する。
推定モデル受信部213は、機械学習装置3によって送信された仕様推定モデル及び損害推定モデルを受信する。推定モデル受信部213は、受信した仕様推定モデルを仕様推定モデル記憶部231に記憶するとともに、受信した損害推定モデルを損害推定モデル記憶部232に記憶する。
図6は、本開示の実施の形態1に係る機械学習装置の構成を示すブロック図である。
図6に示す機械学習装置3は、入力部310、プロセッサ320、メモリ330及び通信部340を備える。
入力部310は、例えば、入力インタフェースであり、仕様推定教師データ入力部311及び損害推定教師データ入力部312を備える。
仕様推定教師データ入力部311は、作業機械が動作した際に得られる、作業機械の動作に関する動作パラメータと、作業機械の仕様に関する仕様パラメータとを含む仕様推定教師データを入力する。
損害推定教師データ入力部312は、作業機械が動作した際に得られる、作業機械の動作に関する動作パラメータと、作業機械の所定の部位の損害に関する損害パラメータとを含む損害推定教師データを入力する。損害推定教師データに含まれる動作パラメータ及び損害パラメータは、作業機械の試験機が備える計測器から得られる。作業機械の試験機が備える計測器は、所定の部位の歪み又は応力を損害パラメータとして検出する。また、損害パラメータは、複数の所定の部位の歪み又は応力を含んでもよい。また、損害推定教師データは、動作パラメータ及び損害パラメータを計測した作業機械の仕様パラメータを含む。
仕様推定教師データ入力部311及び損害推定教師データ入力部312は、インターネットなどのネットワークを介して外部機器から受信した仕様推定教師データ及び損害推定教師データを通信部340から取得してもよいし、光ディスク等の記録媒体に記憶された仕様推定教師データ及び損害推定教師データをドライブ装置から取得してもよいし、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の補助記憶装置から仕様推定教師データ及び損害推定教師データを取得してもよい。さらに、仕様推定教師データ入力部311及び損害推定教師データ入力部312は、キーボード、マウス又はタッチパネル等の入力装置からユーザにより入力された仕様推定教師データ及び損害推定教師データを取得してもよい。
メモリ330は、仕様推定モデル記憶部331及び損害推定モデル記憶部332を備える。
仕様推定モデル記憶部331は、動作パラメータを入力値とし、仕様パラメータを出力値とする仕様推定モデルを記憶する。
損害推定モデル記憶部332は、動作パラメータを入力値とし、損害パラメータを出力値とする損害推定モデルを記憶する。なお、損害推定モデル記憶部332は、作業機械の仕様毎に異なる複数の損害推定モデルを記憶する。損害推定モデル記憶部332は、作業機械の仕様に関する複数の仕様パラメータのそれぞれと、複数の損害推定モデルのそれぞれとを対応付けて記憶している。
プロセッサ320は、仕様推定モデル学習部321及び損害推定モデル学習部322を備える。
仕様推定モデル学習部321は、仕様推定教師データ入力部311によって入力された仕様推定教師データに含まれる動作パラメータを、仕様推定モデル記憶部331から読み出した仕様推定モデルに入力し、仕様推定モデルから出力される仕様パラメータと、仕様推定教師データに含まれる仕様パラメータとの誤差を最小にするように仕様推定モデルを機械学習する。仕様推定モデル学習部321は、より多くの仕様推定教師データを用いて仕様推定モデルを機械学習することにより、仕様パラメータの推定精度を高めることができる。
損害推定モデル学習部322は、損害推定教師データ入力部312によって入力された損害推定教師データに含まれる動作パラメータを、損害推定モデル記憶部332から読み出した損害推定モデルに入力し、損害推定モデルから出力される損害パラメータと、損害推定教師データに含まれる損害パラメータとの誤差を最小にするように損害推定モデルを機械学習する。損害推定モデル学習部322は、より多くの損害推定教師データを用いて損害推定モデルを機械学習することにより、損害パラメータの推定精度を高めることができる。
なお、損害推定モデル学習部322は、損害推定モデル記憶部332に記憶されている複数の損害推定モデルの中から、損害推定教師データ入力部312によって入力された損害推定教師データに含まれる仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルを選択し、選択した損害推定モデルを機械学習する。
また、仕様推定モデル及び損害推定モデルには、例えば、深層学習手法におけるdeep neural network又はconvolutional neural networkなどが用いられてもよく、又は統計的手法におけるサポートベクタマシン又は混合ガウス分布などが用いられてもよい。仕様推定モデル及び損害推定モデルの機械学習には、誤差逆伝搬法又は最尤推定など、用いるモデルに合わせた学習方法が用いられる。
通信部340は、仕様推定モデル記憶部331から学習済みの仕様推定モデルを読み出し、読み出した仕様推定モデルをサーバ2へ送信する。また、通信部340は、損害推定モデル記憶部332から学習済みの損害推定モデルを読み出し、読み出した損害推定モデルをサーバ2へ送信する。
表示装置4は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータであり、サーバ2によって送信された表示情報を表示する。表示装置4は、例えば、作業機械1の管理者によって使用される。表示装置4は、作業機械1の寿命を管理者に提示するための表示情報を表示する。
なお、表示装置4は、例えば、液晶表示装置であってもよく、作業機械1が表示装置4を備えてもよい。この場合、作業機械1の通信部118が、サーバ2によって送信された表示情報を受信してもよい。
また、作業機械1は、サーバ2の表示情報送信部212、推定モデル受信部213、仕様パラメータ取得部221、損害推定モデル選択部222、損害パラメータ推定部223、寿命算出部224、表示情報生成部225、仕様推定モデル記憶部231及び損害推定モデル記憶部232を備えてもよい。この場合、損害推定システムは、サーバ2を備えなくてもよい。
続いて、本実施の形態1におけるサーバ2の動作について説明する。
図7は、本開示の実施の形態1に係るサーバの動作について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、動作パラメータ受信部211は、作業機械1によって送信された動作パラメータを受信する。
次に、ステップS2において、仕様パラメータ取得部221は、仕様推定モデル記憶部231に記憶されている仕様推定モデルを読み出し、読み出した仕様推定モデルに、動作パラメータ受信部211によって受信された動作パラメータを入力することで作業機械1の仕様パラメータを推定する。
次に、ステップS3において、損害推定モデル選択部222は、損害推定モデル記憶部232に記憶されている複数の損害推定モデルの中から、仕様パラメータ取得部221によって推定された仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルを選択する。
次に、ステップS4において、損害パラメータ推定部223は、損害推定モデル選択部222によって選択された損害推定モデルに、動作パラメータ受信部211によって受信された動作パラメータを入力することで損害パラメータを推定する。
次に、ステップS5において、寿命算出部224は、損害パラメータ推定部223によって推定された損害パラメータに基づいて、作業機械1の寿命を算出する。
次に、ステップS6において、表示情報生成部225は、寿命算出部224によって算出された作業機械1の寿命を管理者に提示するための表示情報を生成する。
次に、ステップS7において、表示情報送信部212は、表示情報生成部225によって生成された表示情報を表示装置4へ送信する。表示装置4は、サーバ2によって送信された表示情報を受信し、受信した表示情報を表示する。これにより、作業機械1の管理者は、作業機械1の寿命を知ることができる。
このように、作業機械の動作に関する動作パラメータを入力値とし、作業機械の所定の部位の損害に関する損害パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された損害推定モデルに、取得された動作パラメータが入力されることで損害パラメータが推定されるので、推定した損害パラメータから正確かつ容易に作業機械の寿命を推定することができる。
なお、本実施の形態1では、表示情報生成部225は、寿命算出部224によって算出された作業機械1の寿命を管理者に提示するための表示情報を生成しているが、本開示は特にこれに限定されず、損害パラメータ推定部223によって推定された作業機械1の所定の部位に生ずる応力を管理者に提示するための表示情報を生成してもよい。また、作業機械の所定の部位の歪みが損害パラメータとして推定される場合、表示情報生成部225は、損害パラメータ推定部223によって推定された作業機械1の所定の部位の歪みを管理者に提示するための表示情報を生成してもよい。
また、表示情報送信部212は、損害パラメータ推定部223によって推定された損害パラメータを、サーバ2と通信可能に接続された表示装置4へ送信してもよい。この場合、表示情報送信部212は、作業機械1の所定の部位の歪みと、作業機械1の所定の部位に生ずる応力と、作業機械1の所定の部位の寿命量とのいずれかを含む損害パラメータを損害パラメータ推定部223から取得し、取得した損害パラメータを表示装置4へ送信する。
また、本実施の形態1において、メモリ230は、損害パラメータ推定部223によって推定された損害パラメータを記憶する損害パラメータ記憶部をさらに備えてもよい。損害パラメータ記憶部は、損害パラメータをログ情報として記憶してもよい。この場合、表示装置4は、過去の損害パラメータを取得するための取得要求をサーバ2へ送信してもよい。サーバ2の通信部210は、表示装置4からの取得要求に応じて損害パラメータ記憶部から過去の損害パラメータを読み出し、読み出した過去の損害パラメータを表示装置4へ送信してもよい。
続いて、本開示の実施の形態1に係る機械学習装置3の仕様推定モデル学習処理及び損害推定モデル学習処理について説明する。
図8は、本開示の実施の形態1に係る機械学習装置の仕様推定モデル学習処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS21において、仕様推定教師データ入力部311は、作業機械が動作した際に得られる、作業機械の動作に関する動作パラメータと、作業機械の仕様に関する仕様パラメータとを含む仕様推定教師データを入力する。
次に、ステップS22において、仕様推定モデル学習部321は、仕様推定モデルを仕様推定モデル記憶部331から読み出す。
次に、ステップS23において、仕様推定モデル学習部321は、仕様推定教師データ入力部311によって入力された仕様推定教師データに含まれる動作パラメータを、仕様推定モデル記憶部331から読み出した仕様推定モデルに入力し、仕様推定モデルから出力される仕様パラメータと、仕様推定教師データに含まれる仕様パラメータとの誤差を最小にするように仕様推定モデルを機械学習する。
なお、複数の仕様推定教師データが入力された場合、仕様推定モデル学習部321は、全ての仕様推定教師データを用いた仕様推定モデルの機械学習が終了するまで、ステップS23の処理を繰り返し行う。
次に、ステップS24において、仕様推定モデル学習部321は、機械学習した仕様推定モデルを仕様推定モデル記憶部331に記憶する。
次に、ステップS25において、通信部340は、仕様推定モデル記憶部331から学習済みの仕様推定モデルを読み出し、読み出した仕様推定モデルをサーバ2へ送信する。サーバ2の推定モデル受信部213は、機械学習装置3によって送信された仕様推定モデルを受信し、受信した仕様推定モデルを仕様推定モデル記憶部231に記憶する。
なお、通信部340は、仕様推定モデルが機械学習された場合に、仕様推定モデルをサーバ2に送信してもよいし、仕様推定モデルが機械学習されたか否かに関わらずに定期的に仕様推定モデルをサーバ2に送信してもよい。
図9は、本開示の実施の形態1に係る機械学習装置の損害推定モデル学習処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS31において、損害推定教師データ入力部312は、作業機械が動作した際に得られる、作業機械の動作に関する動作パラメータと、作業機械の所定の部位の損害に関する損害パラメータと、動作パラメータ及び損害パラメータを計測した作業機械の仕様パラメータとを含む損害推定教師データを入力する。
次に、ステップS32において、損害推定モデル学習部322は、損害推定モデル記憶部332に記憶されている複数の損害推定モデルの中から、損害推定教師データ入力部312によって入力された損害推定教師データに含まれる仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルを読み出す。
次に、ステップS33において、損害推定モデル学習部322は、損害推定教師データ入力部312によって入力された損害推定教師データに含まれる動作パラメータを、損害推定モデル記憶部332から読み出した損害推定モデルに入力し、損害推定モデルから出力される損害パラメータと、損害推定教師データに含まれる損害パラメータとの誤差を最小にするように損害推定モデルを機械学習する。
次に、ステップS34において、損害推定モデル学習部322は、機械学習した損害推定モデルを損害推定モデル記憶部332に記憶する。
なお、複数の損害推定教師データが入力された場合、損害推定モデル学習部322は、全ての損害推定教師データを用いた損害推定モデルの機械学習が終了するまで、ステップS32〜ステップS34の処理を繰り返し行う。
次に、ステップS35において、通信部340は、損害推定モデル記憶部332から学習済みの損害推定モデルを読み出し、読み出した損害推定モデルをサーバ2へ送信する。サーバ2の推定モデル受信部213は、機械学習装置3によって送信された損害推定モデルを受信し、受信した損害推定モデルを損害推定モデル記憶部232に記憶する。
なお、通信部340は、損害推定モデルが機械学習された場合に、損害推定モデルをサーバ2に送信してもよいし、損害推定モデルが機械学習されたか否かに関わらずに定期的に損害推定モデルをサーバ2に送信してもよい。
このように、作業機械の動作に関する動作パラメータを入力値とし、作業機械の所定の部位の損害に関する損害パラメータを出力値とする損害推定モデルに、教師データに含まれる動作パラメータが入力され、損害推定モデルから出力される損害パラメータと、教師データに含まれる損害パラメータとの誤差を最小にするように損害推定モデルが機械学習されるので、教師データを用いた機械学習により構築された損害推定モデルに、取得された動作パラメータが入力されることにより、推定した損害パラメータから正確かつ容易に作業機械の寿命を推定することができる。
なお、本実施の形態1において、動作パラメータは、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれの圧力値と、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれのシリンダ長さと、旋回モータ29の動作圧力値と、旋回モータ29による旋回角度とを含むが、本開示は特にこれに限定されない。動作パラメータは、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれの速度又はブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれの加速度を含んでもよい。ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれの速度は、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれの長さを微分することにより算出することができる。また、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれの加速度は、ブームシリンダ26、アームシリンダ27及びバケットシリンダ28のそれぞれの速度を微分することにより算出することができる。また、動作パラメータは、旋回モータ29の角速度又は旋回モータ29の角加速度を含んでもよい。旋回モータ29の角速度は、旋回モータ29による旋回角度を微分することにより算出することができる。また、旋回モータ29の角加速度は、旋回モータ29の角速度を微分することにより算出することができる。
また、動作パラメータは、走行モータ30L,30Rの動作圧力値と、走行モータ30L,30Rの回転角度とを含んでもよい。この場合、作業機械1は、左走行モータ圧センサ、右走行モータ圧センサ、左走行モータ回転角センサ及び右走行モータ回転角センサをさらに備えてもよい。
左走行モータ圧センサは、走行モータ30Lの動作圧力値、すなわち、モータ差圧を検出する。具体的には、左走行モータ圧センサは、第1ポート圧センサ及び第2ポート圧センサを含む。第1ポート圧センサは、走行モータ30Lの一対のポートのうちの一方のポートにおける作動油の圧力である第1ポート圧を検出する。第2ポート圧センサは、走行モータ30Lの一対のポートのうちの他方のポートにおける作動油の圧力である第2ポート圧を検出する。左走行モータ圧センサは、検出した第1ポート圧及び第2ポート圧の差圧をこれに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
右走行モータ圧センサは、走行モータ30Rの動作圧力値、すなわち、モータ差圧を検出する。具体的には、右走行モータ圧センサは、第3ポート圧センサ及び第4ポート圧センサを含む。第3ポート圧センサは、走行モータ30Rの一対のポートのうちの一方のポートにおける作動油の圧力である第3ポート圧を検出する。第4ポート圧センサは、走行モータ30Rの一対のポートのうちの他方のポートにおける作動油の圧力である第4ポート圧を検出する。右走行モータ圧センサは、検出した第3ポート圧及び第4ポート圧の差圧をこれに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
左走行モータ回転角センサは、例えば、リゾルバ又はロータリーエンコーダなどで構成され、走行モータ30Lの回転角度を検出する。左走行モータ回転角センサは、検出した回転角度をこれに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。右走行モータ回転角センサは、例えば、リゾルバ又はロータリーエンコーダなどで構成され、走行モータ30Rの回転角度を検出する。右走行モータ回転角センサは、検出した回転角度をこれに対応する電気信号である検出信号に変換してコントローラ100に入力する。
また、動作パラメータは、走行モータ30L,30Rの角速度又は走行モータ30L,30Rの角加速度を含んでもよい。走行モータ30L,30Rの角速度は、走行モータ30L,30Rの回転角度を微分することにより算出することができる。また、走行モータ30L,30Rの角加速度は、走行モータ30L,30Rの角速度を微分することにより算出することができる。
また、本実施の形態1において、動作パラメータは、駆動源である図略のエンジンに接続され、当該エンジンが出力する動力により駆動されて作動油を吐出する油圧ポンプの吐出圧(ポンプ圧)をさらに含んでもよい。この場合、作業機械1は、油圧ポンプの吐出圧(ポンプ圧)を検出するポンプ圧センサをさらに備えてもよい。
また、本実施の形態1において、動作パラメータは、指令部103から出力されるブーム指令信号、アーム指令信号、バケット指令信号、旋回指令信号及び走行指令信号などの各種操作信号を含んでもよい。この場合、動作パラメータ生成部102は、ブーム指令信号、アーム指令信号、バケット指令信号、旋回指令信号及び走行指令信号を指令部103から取得する。
また、本実施の形態1において、操作装置117がリモコン弁である場合、動作パラメータは、圧力センサから出力されるブームパイロット圧、アームパイロット圧、バケットパイロット圧、旋回パイロット圧及び走行パイロット圧などの各種圧力値の信号を含んでもよい。この場合、動作パラメータ生成部102は、ブームパイロット圧、アームパイロット圧、バケットパイロット圧、旋回パイロット圧及び走行パイロット圧などの各種圧力値の信号を圧力センサから取得する。
また、本実施の形態1において、動作パラメータは、バケットの種類を示す情報を含んでもよい。
また、本実施の形態1において、作業装置14が、例えばカッターなどのバケット以外の先端アタッチメントを備える場合、動作パラメータは、先端アタッチメントの種類を示す情報を含んでもよい。
また、本実施の形態1における作業機械1は、油圧ショベルであるが、本開示は特にこれに限定されず、電動ショベルであってもよい。この場合、動作パラメータは、ブーム21を駆動するモータに印加される電圧又は電流、アーム22を駆動するモータに印加される電圧又は電流、バケット24を駆動するモータに印加される電圧又は電流、及び旋回モータに印加される電圧又は電流を含んでもよい。
また、本実施の形態1において、表示情報生成部225は、寿命算出部224によって算出された寿命が閾値を超えるか否かを判断してもよい。そして、表示情報生成部225は、寿命が閾値を超えると判断された場合、管理者に警告するための表示情報を生成してもよく、寿命が閾値を超えないと判断された場合、管理者に警告するための表示情報を生成しなくてもよい。
また、本実施の形態1において、表示情報生成部225は、損害パラメータ推定部223によって推定された損害パラメータが閾値を超えるか否かを判断してもよい。そして、表示情報生成部225は、損害パラメータが閾値を超えると判断された場合、管理者に警告するための表示情報を生成してもよく、損害パラメータが閾値を超えないと判断された場合、管理者に警告するための表示情報を生成しなくてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、仕様推定モデルを用いて動作パラメータから仕様パラメータが推定されているが、実施の形態2では、仕様パラメータが予め記憶されている。
図10は、本開示の実施の形態2に係るサーバの構成を示すブロック図である。なお、実施の形態2に係る損害推定システム、作業機械1及び表示装置4の構成は、実施の形態1と同じである。
図10に示すサーバ2Aは、損害推定装置の一例である。サーバ2Aは、通信部210、プロセッサ220A及びメモリ230Aを備える。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
プロセッサ220Aは、仕様パラメータ取得部221A、損害推定モデル選択部222、損害パラメータ推定部223、寿命算出部224及び表示情報生成部225を備える。メモリ230Aは、損害推定モデル記憶部232及び仕様パラメータ記憶部233を備える。
仕様パラメータ記憶部233は、作業機械1の仕様パラメータを予め記憶する。仕様パラメータ記憶部233は、作業機械1を識別する識別情報に対応付けて仕様パラメータを予め記憶している。
作業機械1が新規に購入された場合、ユーザ又はサービスマンは、購入された作業機械1の仕様パラメータを端末装置に入力する。端末装置は、入力された仕様パラメータを、作業機械1を識別する識別情報とともにサーバ2Aへ送信する。サーバ2Aの通信部210は、端末装置によって送信された仕様パラメータ及び識別情報を受信し、受信した仕様パラメータを識別情報に対応付けて仕様パラメータ記憶部233に記憶する。
また、作業機械1の作業装置14が交換された場合、ユーザ又はサービスマンは、作業装置14が交換された作業機械1の仕様パラメータを端末装置に入力する。端末装置は、入力された仕様パラメータを、作業機械1を識別する識別情報とともにサーバ2Aへ送信する。サーバ2Aの通信部210は、端末装置によって送信された仕様パラメータ及び識別情報を受信し、仕様パラメータ記憶部233に記憶されている識別情報に対応付けられている仕様パラメータを、受信した仕様パラメータに更新する。
仕様パラメータ取得部221Aは、推定対象となる作業機械1の仕様パラメータを仕様パラメータ記憶部233から取得する。ここで、動作パラメータ受信部211は、動作パラメータとともに、作業機械1の識別情報を受信する。仕様パラメータ取得部221は、動作パラメータ受信部211によって受信された識別情報に対応付けられている仕様パラメータを、仕様パラメータ記憶部233から取得する。
本実施の形態2では、実施の形態1とは異なり、仕様推定モデルが不要である。そのため、機械学習装置3は、仕様推定教師データ入力部311、仕様推定モデル学習部321及び仕様推定モデル記憶部331を備えていない。実施の形態2における損害推定教師データ入力部312、損害推定モデル学習部322及び損害推定モデル記憶部332の構成は、実施の形態1と同じである。
また、本実施の形態2では、端末装置により入力された仕様パラメータが仕様パラメータ記憶部233に記憶されるが、本開示は特にこれに限定されず、作業装置14を構成する各アタッチメントは、自身の仕様に関する情報を記憶するとともに、自身の仕様に関する情報を送信する電子タグを備えてもよく、作業機械1は、各電子タグによって送信された情報を受信する受信機を備えてもよい。
具体的には、作業装置14を構成するブーム21、アーム22及びバケット24は、それぞれ電子タグを備えてもよい。ブーム21が備える電子タグは、ブーム21の長さを予め記憶しており、記憶しているブーム21の長さに関する情報を受信機へ送信する。アーム22が備える電子タグは、アーム22の長さを予め記憶しており、記憶しているアーム22の長さに関する情報を受信機へ送信する。バケット24が備える電子タグは、バケット24の容量を予め記憶しており、記憶しているバケット24の容量に関する情報を受信機へ送信する。受信機は、各電子タグによって送信されたブーム21の長さに関する情報、アーム22の長さに関する情報及びバケット24の容量に関する情報を受信し、ブーム21の長さ、アーム22の長さ及びバケット24の容量を含む仕様パラメータを生成する。通信部118は、生成された作業機械1の仕様パラメータを、作業機械1を識別するための識別情報とともにサーバ2Aへ送信する。サーバ2Aの通信部210は、受信した仕様パラメータを識別情報に対応付けて仕様パラメータ記憶部233に記憶する。
本開示に係る損害推定装置及び機械学習装置は、正確かつ容易に作業機械の寿命を推定することができるので、作業機械の動作に伴う所定の部位の損害を推定する損害推定装置及び作業機械の動作に伴う所定の部位の損害を推定するための損害推定モデルを機械学習する機械学習装置として有用である。
1 作業機械
2,2A サーバ
3 機械学習装置
4 表示装置
5 ネットワーク
10 下部走行体
12 上部旋回体
14 作業装置
21 ブーム
22 アーム
24 バケット
26 ブームシリンダ
27 アームシリンダ
28 バケットシリンダ
29 旋回モータ
61 ブーム角度センサ
62 アーム角度センサ
64 バケット角度センサ
100 コントローラ
101 シリンダ長さ演算部
102 動作パラメータ生成部
106 動作パラメータ送信部
111 ブームシリンダ圧センサ
112 アームシリンダ圧センサ
113 バケットシリンダ圧センサ
114 旋回モータ圧センサ
115 旋回センサ
116 姿勢センサ
117 操作装置
118 通信部
119 油圧回路
210 通信部
211 動作パラメータ受信部
212 表示情報送信部
213 推定モデル受信部
220,220A プロセッサ
221,221A 仕様パラメータ取得部
222 損害推定モデル選択部
223 損害パラメータ推定部
224 寿命算出部
225 表示情報生成部
230,230A メモリ
231 仕様推定モデル記憶部
232 損害推定モデル記憶部
233 仕様パラメータ記憶部
310 入力部
311 仕様推定教師データ入力部
312 損害推定教師データ入力部
320 プロセッサ
321 仕様推定モデル学習部
322 損害推定モデル学習部
330 メモリ
331 仕様推定モデル記憶部
332 損害推定モデル記憶部
340 通信部

Claims (10)

  1. 作業機械の動作に伴う所定の部位の損害を推定する損害推定装置であって、
    前記作業機械の動作に関する動作パラメータを取得する動作パラメータ取得部と、
    前記動作パラメータを入力値とし、前記作業機械の前記所定の部位の損害に関する損害パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された損害推定モデルを記憶する損害推定モデル記憶部と、
    前記損害推定モデル記憶部に記憶されている前記損害推定モデルに、前記動作パラメータ取得部によって取得された前記動作パラメータを入力することで前記損害パラメータを推定する推定部と、
    を備える損害推定装置。
  2. 前記作業機械は、下部走行体と、前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に起伏可能に支持されるブームと前記ブームの先端部に回動可能に連結されるアームと前記アームの先端部に取付けられて施工面に押付けられるバケットとを含む作業装置と、前記下部走行体に対して前記上部旋回体を旋回させる旋回モータとを備え、
    前記動作パラメータは、前記ブームを起伏させるブームシリンダ、前記アームを回動させるアームシリンダ及び前記バケットを回動させるバケットシリンダのそれぞれの圧力値と、前記ブームシリンダ、前記アームシリンダ及び前記バケットシリンダのそれぞれの長さと、前記旋回モータの動作圧力値と、前記旋回モータによる旋回角度と、を含む、
    請求項1記載の損害推定装置。
  3. 前記損害パラメータは、前記作業機械の前記所定の部位の歪みと、前記作業機械の前記所定の部位に生ずる応力と、前記作業機械の前記所定の部位の寿命量とのいずれかを含む、
    請求項1又は2記載の損害推定装置。
  4. 前記損害推定モデルは、前記作業機械の仕様毎に異なる複数の損害推定モデルを含み、
    前記損害推定モデル記憶部は、前記作業機械の仕様に関する複数の仕様パラメータのそれぞれと、前記複数の損害推定モデルのそれぞれとを対応付けて記憶しており、
    前記損害推定装置は、
    推定対象となる作業機械の仕様パラメータを取得する仕様パラメータ取得部と、
    前記複数の損害推定モデルの中から、前記仕様パラメータ取得部によって取得された前記仕様パラメータに対応付けられている損害推定モデルを選択する選択部と、
    をさらに備え、
    前記推定部は、前記選択部によって選択された前記損害推定モデルに、前記動作パラメータ取得部によって取得された前記動作パラメータを入力することで前記損害パラメータを推定する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の損害推定装置。
  5. 前記損害推定装置は、前記動作パラメータを入力値とし、前記仕様パラメータを出力値とし、教師データを用いた機械学習により構築された仕様推定モデルを記憶する仕様推定モデル記憶部をさらに備え、
    前記仕様パラメータ取得部は、前記仕様推定モデル記憶部に記憶されている前記仕様推定モデルに、前記動作パラメータ取得部によって取得された前記動作パラメータを入力することで前記仕様パラメータを推定する、
    請求項4記載の損害推定装置。
  6. 前記損害推定装置は、前記作業機械の前記仕様パラメータを予め記憶する仕様パラメータ記憶部をさらに備え、
    前記仕様パラメータ取得部は、推定対象となる作業機械の前記仕様パラメータを前記仕様パラメータ記憶部から取得する、
    請求項4記載の損害推定装置。
  7. 前記作業機械は、下部走行体と、前記下部走行体に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に起伏可能に支持されるブームと前記ブームの先端部に回動可能に連結されるアームと前記アームの先端部に取付けられて施工面に押付けられるバケットとを含む作業装置とを備え、
    前記仕様パラメータは、前記ブームの長さと、前記アームの長さと、前記バケットの容量とを含む、
    請求項4〜6のいずれか1項に記載の損害推定装置。
  8. 前記損害推定装置は、前記推定部によって推定された前記損害パラメータを、前記損害推定装置と通信可能に接続された表示装置へ送信する送信部をさらに備える、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の損害推定装置。
  9. 前記損害推定装置は、前記推定部によって推定された前記損害パラメータを記憶する損害パラメータ記憶部をさらに備える、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の損害推定装置。
  10. 作業機械の動作に伴う所定の部位の損害を推定するための損害推定モデルを機械学習する機械学習装置であって、
    前記作業機械が動作した際に得られる、前記作業機械の動作に関する動作パラメータと、前記作業機械の前記所定の部位の損害に関する損害パラメータとを含む教師データを入力する教師データ入力部と、
    前記動作パラメータを入力値とし、前記損害パラメータを出力値とする前記損害推定モデルを記憶する損害推定モデル記憶部と、
    前記教師データに含まれる前記動作パラメータを前記損害推定モデルに入力し、前記損害推定モデルから出力される損害パラメータと、前記教師データに含まれる前記損害パラメータとの誤差を最小にするように前記損害推定モデルを機械学習する学習部と、
    を備える機械学習装置。
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