JP2020128202A - 能動的安定化装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】船舶の横揺れの動きを減衰させるための能動的安定化装置であって、安定化表面を減少させて減衰効果を増大させることを可能にする、能動的安定化装置を提供すること。【解決手段】駆動ジャーナル20を含む少なくとも1つの位置決め装置18を含むとともに、根元22の領域において駆動ジャーナル20に取り付けられた安定化表面16を含み、安定化表面は前縁40および後縁42を含み、安定化表面は水26中に配置される。安定化表面は、位置決め装置を用いて、所定の回動角度βだけ回動軸S周りに回動可能であると同時に、回転軸D周りで回転可能であり、少なくとも1つの安定化表面の互いに適切に重ねられる回動運動および回転運動により、船舶の横揺れの動きを特に効果的に弱めることが可能である。【選択図】図1

Description

本発明はまず、駆動ジャーナルを含む少なくとも1つの位置決め装置を含むとともに、根元の領域において駆動ジャーナルに取り付けられた安定化表面を含む、船舶の、特に船の横揺れの動きを主に減衰させるための能動的安定化装置であって、安定化表面は前縁および後縁を含み、安定化表面は水中に配置される、能動的安定化装置に関する。
加えて、本発明は、本質的に水を通って移動していない船舶、特に船の横揺れの動きを主に減衰させるための、特に請求項1から8のいずれか一項に記載の能動的安定化装置を動作させるための方法を主題として含む。
クルーズ船、より大きなモータ駆動ヨットなどのような船舶において、船体の特に横揺れの動きを減衰させるための能動的安定化装置が様々広範囲に知られている。
このようにとりわけ、望ましくない船体の動きの減衰が重い回転体によってもたらされる安定化装置が提案されている。いわゆる能動的フィンスタビライザの場合、船体のポート側またはスターボード側で、それぞれ、少なくとも1つの翼型フィンスタビライザが、2つのフィンスタビライザのそれぞれが船体に対して略垂直な位置をとるまで十分遠くへ回動させられる。船体の両側に延在するとともに通常の場合においては常に水中に配置されるフィンスタビライザの迎角の変化に起因して、船舶が十分な速度で水を通って移動するとき、異なる強さの流体力学的アップリフト力およびダウンスラスト力が選択的に生成され得る。適切な制御および/または調節装置を用いて、フィンスタビライザのアップリフト力およびダウンスラスト力はそれぞれ、可能な限り効果的に船体の横揺れの動きに対抗するように設定され、この横揺れの動きはセンサによって計測される。ここで80%以上の船体の横揺れの動きの減衰が達成可能である。
船舶が能動的に水を通って移動していないとき、十分に高い流体力学的力がこのようにフィンスタビライザによって生成可能でないので、対応する液圧アクチュエータによるフィンスタビライザの迎角の変化は横揺れの動きを減衰させるのに十分ではない。むしろ、水を通って移動していない、またはゆっくりと水を通って移動しているのみの船舶の場合、船舶の船体の望ましくない横揺れの動きを弱めるために要求される流体力学的力を確立するため、たとえば、さらなる液圧アクチュエータを用いて、十分な速度でかつ能動的に一定の迎角で前後に水を通してフィンスタビライザを回動させることが必要である。たとえば、このように生成されたパドルの運動によって船体を安定させるために要求される力を確立するため、さらなる可能性が、一定の回動角度で迅速に安定化表面の迎角を変化させることにある。
フィンスタビライザの回動運動の2つの位置においてのみ迎角のわずかな変化が提供されるが、これから、周知の能動的安定化装置の効率に関してかなりの制約が生じる。
本発明の目的は、特に、船舶の横揺れの動きを減衰させるための能動的安定化装置であって、安定化表面を減少させて減衰効果を増大させることを可能にする、能動的安定化装置を提供することである。加えて、本発明の目的は、このような安定化装置を動作させるための方法を提供することである。
上述の目的はまず、請求項1の特徴的な機能によって達成され、これによれば、安定化表面は、位置決め装置を用いて、所定の回動角度だけ回動軸周りに回動可能であると同時に回転軸周りで回転可能である。
少なくとも1つの安定化装置の回動運動および回転運動を重ねることまたは同時に実行することに起因して、回転軸および回動軸周りに水中で起こる安定化表面の複雑な空間的運動パターンが実現可能であり、この結果、特に、船舶の横揺れの動きがより効果的に減衰すると同時に、安定化表面が大きく減少する。さらに結果として、約ゼロノットの速度または4ノットまでの船舶の低速度で安定化装置の有効性が増大する。安定化表面の大きさが減少することに起因して、船舶の船体における安定化装置のための設置空間の要件が減少する。
駆動ジャーナルを用いて、位置決め装置は、水平線または理想的な水線に対して、たとえば、±60°または120°まで、それぞれ、回転軸周りで安定化表面を回転させることができる。船体長手軸から始めて、回動軸周りの駆動ジャーナルの最大回動角度は、例として0°と約160°との間にある。動作中の安定化装置では、安定化表面の回動角度は、船体接触を避けるため、船舶の船体の横軸に基づいて、合計±60°または120°までになり得る。任意選択で、駆動ジャーナルで5°と30°との間の角度αで安定化表面の回転軸を固定することが可能である。船の船体の傾きがなければ、鉛直軸(偏揺れ軸)が重力に、または重量の力に本質的に平行に延びている。ここで安定化表面の回動軸は、鉛直軸に対して0°と45°以上までとの間の角度で延び得る。
安定化表面は好ましくは、回転軸周りで±60°までの迎角だけ回転可能である。
水を通る安定化表面の回動中、高すぎない流れ抵抗がこれによって発生する。
1つの改良の場合、流入ノーズを提供するために、安定化表面の前縁の曲率半径が後縁の曲率半径より大きい。
したがって、流体的に好ましい断面幾何学形状が安定化表面に提供される。
好ましくは安定化表面の根元の領域における前縁側に第1の切り欠きが設けられ、かつ/または安定化表面内の後縁側に第2の切り欠きが設けられる。
安定化表面の回動中、船体との機械的接触がこれによって回避されると同時に、安定化表面の回動領域は拡大される。
1つの技術的に有利な設計において、共回転しない流縁側流入体が駆動ジャーナルの領域において配置され、この流入体は回動角度に応じて少なくとも部分的に船体の外側に配置される。
スポイラとして機能する流入体に起因して、流体力学的流れ特性は、駆動ジャーナルの領域において最適化することができる。
さらなる有利な設計の場合、流縁側流入体は、船体長手軸に本質的に平行に配向されている。
流入体の迎角の欠如または0°の迎角またはわずかのみの迎角に起因して、安定化表面の回動中に大きな抵抗の増加がない。
1つの好ましい改良において、流縁側流入体の断面幾何学形状が、船体付近の前縁の領域における安定化表面の断面幾何学形状に本質的に対応している。
流入体と安定化表面との間の境界ゾーンにおける乱流がこれによって最小化され得る。
船舶の船体は好ましくは、それぞれの関連する安定化表面を好ましくは完全に受け入れるための少なくとも1つの受け入れポケットを含む。
したがって安定化装置が使用中でないとき、理想的な場合において少なくとも1つの安定化表面を関連する受け入れポケットに完全に収容して船体の流れ抵抗を最小化することができる。受け入れポケットは、安定化表面を完全に受け入れるために要求される容積より大きな容積を有し得る。
加えて、上述の目的は、
a)所定の回動角度だけ回動軸周りで少なくとも1つの安定化表面を周期的に回動させるステップと、
b)回転軸周りで安定化表面を回転させるステップであって、水中で動いている安定化表面によって引き起こされる水力機械力により船舶の横揺れの動きを効果的に減衰させるように、少なくとも1つの安定化表面を回動させるステップに回転させるステップが重ねられる、ステップと、
を含む方法によって達成される。
したがって船舶の横揺れの動きと比較して優れた安定化効果と同時に、安定化表面の大きさの大きな減少が可能である。
この方法の1つの改良において、安定化装置が作動されると、少なくとも1つの安定化表面の回動軸周りの回動角度は、30°と150°との間になることが可能になる。
水を通って移動していない、またはゆっくりと水を通って移動しているのみである船舶では、船舶の横揺れを減衰させるための十分に高い水力機械的、特に流体力学的力がこれによって確立され得る。安定化表面の回動角度を大きくすることにより船体と衝突し、結果として水力機械力が低くなる可能性がある。
好ましくは、安定化表面は、回転軸周りで±60°までの迎角だけ回転する。
したがって安定化装置の動作状態において、水中で動いている安定化表面の流れ抵抗の適切な制限が可能である。
次に概略図を参照して本発明の好ましい例示的な一実施形態をより詳細に説明する。
中央位置にある安定化装置の回動可能な安定化表面の概略平面図を示す。 傾斜した回動軸を有する安定化表面の簡素化された断面図を示す。 休止位置にある安定化表面の平面図を示す。 後部位置にある安定化表面の平面図を示す。 図1による中央位置において負の迎角を有する安定化表面の斜視図を示す。 図3の後部位置において正の迎角を有する安定化表面の斜視図を示す。
図1は、中央位置にある安定化装置の回動可能な安定化表面を大いに概略化した平面図を示している。
船体14を含む、より詳細には示していない船12の能動的安定化装置10が、とりわけ、略矩形のフィン型安定化表面16を含み、フィン型安定化表面16は、必要であれば、駆動ジャーナル20を含む液圧位置決め装置18を用いて回動軸S周りに回動可能であると同時に、回転軸D周りに回転可能である。ここで安定化表面16は、その根元22の領域において駆動ジャーナル20に接続されている。
水26を通る船12の好ましい進行方向を矢印24によって示している。安定化装置10が動作中のときに本質的に水26を通って移動していない船12の任意選択の速度vは、船の通常の進行または巡航速度と比較して小さく、またはゼロの範囲でさえあり、この説明との関連で最大でも6km/hの船の速度vと等しい。船12の船体14は、概して、船体長手軸30に対して鏡面対称に構成され、すなわち、ここに示したポート側安定化装置10に加えて、船12の船体14は、安定化装置10に鏡面対称に構成されているが図において描かれていないさらなるスターボード側安定化装置を含む。ここで「スターボード側」という用語は船12の進行方向において右向きを意味する一方、「ポート側」は船12の進行方向において左向きと定義する。船12の通常の動作状態において、少なくとも安定化装置10の安定化表面16は常に完全に水26中に配置される。
船体14の直交座標系32が、船12の進行方向を指すとともに船体長手軸30に平行に延びるx軸と、x軸に対して直角に延びるy軸または横軸34と、を含む。直交座標系32のx軸とy軸との交点を通ってx軸およびy軸にそれぞれ垂直に、鉛直軸Hが延びている。船体14の傾きがなければ、鉛直軸H(偏揺れ軸)は重力Fに平行に並んでいる。ここで、安定化表面16が船体14から事実上水平に突出するよう、回動軸は単に例として座標系32の高さ軸Hと一致している。これとは異なり、回動軸Sは、座標系32の鉛直軸Hとの関係において、0°より大きく、ここでは45°までの角度だけ傾斜させて配置することができる(図1a参照)。安定化表面16の回動運動が回動軸S周りで起こる一方、回動運動に重ねられる回転運動、または安定化表面16の迎角γの変化は、回転軸D周りで起こる。安定化表面16の回転軸Dは、ここに示した中央位置においてのみ座標系32のy軸と一致する。
回転軸Dは、安定化表面16の前縁40および後縁42に対して平行に延びている。これとは異なり、安定化表面16の前縁40および/または後縁42に関して回転軸Dの平行でない方向も可能であり、特定の場合において技術的に有利である。適切な、流体的に最適な輪郭を有する流入ノーズ44を提供するため、前縁40の曲率半径Rは、後縁42の曲率半径Rよりかなり大きな寸法に形成される。
ここに示した安定化表面16および位置決め装置18の駆動ジャーナル20の直線配置とは異なり、安定化表面16は、たとえば、±15°以上の図示しない角度αで駆動ジャーナル20に接続することもできる。
位置決め装置18を用いて、安定化表面16は、ここに示した中央位置48へと回動することができ、中央位置で回動角度βは約90°であり、そのため安定化表面16は船12の船体14から事実上直角に突出している。同時に安定化表面16は、その回転軸D周りで約±60°の範囲における迎角γだけ回転することができる。
本発明によれば、安定化装置10が作動されると、安定化表面16は、ここに示した中央位置48に対して回動軸S周りで±60°までの角度範囲における(相対)回動角度βだけ高すぎない速度で周期的に回動すると同時に、座標系32のxy平面の形の水平面、または船12の船体14の、より詳細には示していない、水線に対しても回転軸D周りで±60°までの角度範囲における迎角γだけ回転する。受け入れポケット50内へ完全に折りたたまれた安定化表面16の休止位置に対して、(絶対)角度βは30°と150°との間になる(特に図2参照)。ここで、図示しない効率的な制御および/または調節装置を用いて、特に横揺れ、縦揺れ、および偏揺れの動き、ならびに水26中での船12の速度vをリアルタイムで検出するための複雑なセンサシステムの測定値を考慮に入れて位置決め装置18の制御が実施される。したがって特に効率的かつ効果的に船体長手軸30周りの船12の望ましくない横揺れの動きを減衰させることが可能である。このプロセスにおいて、安定化表面16によって引き起こされる水力機械力が用いられ、安定化表面16の回転運動および回動運動は、時間的に交互の方法で、連続して、またはその適用のために互いに時間的に適合して生じ得る。このように安定化装置10は原則として、ゼロの速度vで、およびゼロより大きい船12の速度vで有用である。ここで回動角度βに関する安定化表面16の回動運動および回転軸D周りの安定化表面16の回転運動は、適切な方法で一方が他方に時間的に重ねられる。
理想的な場合において、船体14の流れ抵抗を減らして乱流を避けるため、安定化表面16は船体14の受け入れポケット50に完全に受け入れ可能であり、この状態では、回転軸Dと船体長手軸30との間の回動角度βが約0°である(特に図2参照)。
安定化表面16は、根元22の領域における前縁側で、第1の矩形の切り欠き54、および後縁側で、第2の矩形の切り欠き56をさらに含む。2つの切り欠き54、56に起因して、安定化表面16の回動中にとりわけ船12の船体14との安定化表面16の衝突が回避される。
加えて、黒の点線によってここで図面に示したように、少なくとも安定化表面16の第1の切り欠き54の領域において、流縁側の第1の流入体60が設けられ得る。回動角度βに応じて、第1の流入体60はそれぞれ船12の船体14から異なる距離で配置される。
加えて、流入体60は、船体長手軸30に本質的に平行に配向され、すなわち、流入体60は、位置決め装置18によって引き起こされる、回転軸D周りの回転運動を本質的に実行しない、または完全には実行しない。望ましくない乱流を最小化するため、流入体60の断面幾何学形状が、さらに好ましくは安定化表面16の根元22の領域における前縁40の断面幾何学形状に対応している。流入体60は主に、さらに外に回動した状態における安定化表面16の流体力学的特性を最適化するのに役立つ。
加えて、安定化表面16の第2の切り欠き56の領域において少なくとも局所的に、流出縁側の第2の流入体62も設けられ得る。
理想的な場合において、第1の流入体60は、可能な限り間隙のない方法で、安定化表面16の第1の船体側の狭い側部64に対して当接し、任意選択の第2の流入体62も理想的な場合において、安定化表面16の第2の船体側の狭い側部66に対して中間空間なしで当接する。
図1aは、傾斜した回動軸を有する安定化表面の簡素化された断面図を示している。
座標系32は、y軸または横軸34、船体長手軸に平行に延びるx軸、および鉛直軸Hを含む。船12の船体14の傾きがなければ、鉛直軸Hは重力Fに略平行に延びている。液圧位置決め装置18を含む安定化装置10は、船12の船体14の受け入れポケット50に配置されている。安定化表面16は、位置決め装置18の駆動ジャーナル20に取り付けられている。位置決め装置18を用いて、水26中に配置された安定化表面16は、回動軸S周りで回動可能であると同時に回転軸D周りで回転可能である。図1の図とは対照的に、ここで回動軸Sは単なる例として、鉛直軸Hに関して45°の傾斜角δだけ傾斜して配置されている。
図2は、休止位置にある安定化表面の平面図を示している。
ここに示したいわゆる休止位置68において、安定化装置10の安定化表面16は、船12の船体14の受け入れポケット50内にほぼ完全に受け入れられ、または位置決め装置18によって受け入れポケット50の中へ回動する。座標系32の回動軸S周りの安定化表面の回動角度βはこのように、安定化表面16の回転軸Dと座標系32のx軸とが一致するように約0°である。
図3は、後部位置にある安定化表面の平面図を示している。
ここで図示したいわゆる後部(船尾側)位置70において、安定化装置10の安定化表面16は、位置決め装置18の対応する方法によって、座標系32のx軸および回転軸Dに対して約135°の回動角度βをとっている。この位置において、安定化表面16の第2の船体側の狭い側部66は、安定化表面16のさらなる回動がもはやこの方向において示されないように、船12の船体14にほぼ接触している。黒の点線によって示した第1の流入体60に起因して、安定化表面16の第1の船体側の狭い側部64および駆動ジャーナル20の部分の水26を通した直接の流入が回避され、したがって安定化装置10の流れ抵抗が減少する。
船体長手軸30周りの船12の船体14の望ましくない横揺れの動きを減衰させるために安定化装置10が作動されると、安定化表面16は、前後に周期的に、たとえば、黒の実線によって表した後部位置70と、安定化表面16の破線の外形で示した前部(船首側)位置72と、の間で周期的に回動することができ、回動中に、水26中で安定化表面16の迎角を変動させるため、安定化装置10は同時に、回転軸D周りの回転運動を重ねて実行する。
単独で見ると、ここで単に例として示した、安定化装置10の安定化表面16の回動運動は、座標系32のy軸(横軸)または図2の安定化表面16の中央位置に対して本質的に±45°の回動角度βに対応する。
原則として、位置決め装置18を用いて座標系32のy軸または安定化表面16の中央位置に対して±60°までの回動角度βが可能である。
図4は、図1による中央位置において負の迎角を有する安定化表面の斜視図を示している。
船体長手軸30を含む船12の船体14は、次いで再度速度vで周囲の水26を通って移動する。位置決め装置18を用いて、安定化装置10の安定化表面16は、安定化表面16のここには図示しない回動角度が回動軸S周りで約90°になるよう、船体14の受け入れポケット50から中央位置(特に図1参照)へと外に回動する。
部分的に水滴形状の流入ノーズ44の設計のため、前縁40の半径Rは、安定化表面16の後縁42の半径Rよりかなり大きな寸法に形成される。回転軸Dは、前縁40と後縁との間で略平行に延びている。水平線80または水平面が、船12の船体14の船体長手軸30に平行に、または船12のもしくは水面の図示しない水線または図1から図3の座標系32のxy平面に略平行に、延びている。回転軸Dは再度安定化表面16の前縁40および後縁42に平行に延び、安定化表面16の中央平面82を画定している。
安定化表面16の図示した位置において、安定化表面16は、負の迎角−γだけ、または反時計回り方向に回転軸D周りで回転し、そのためとりわけ水力機械力Fが安定化表面16に作用し、これは回動軸Sに本質的に反対に、または重力Fの方向に配向されている。水力機械力Fは、船12の船体14の横揺れの動きの最大可能な補償のため、安定化表面16を用いて船体長手軸30周りの対応するトルクを生成する。迎角−γは、安定化表面16の中央平面82と水平線80との間の結果にある。
流入体60は、受け入れポケット50の内側にほぼ完全に配置されており、船体長手軸30に本質的に平行に配向され、すなわち、流入体60は、迎角−γに達するまでの安定化表面16の回転軸D周りの回転運動を本質的に実行しない。
図5は、図3の後部位置において正の迎角を有する安定化表面の斜視図を示している。
船体14において統合された安定化装置10を含む船12は、次いで再度、速度vで周囲の水26を通って矢印24の方向に移動する。安定化表面16は、船体14との直接の機械的接触なしに図3の最大可能な後部位置をとるように遠く、ここでも図示しない回動角度だけ回動軸S周りに回動する。
第1の流入体60の断面幾何学形状84が、少なくとも安定化表面16に対する移行ゾーン86において、この領域における安定化表面16の断面幾何学形状88と対応している。したがって水26中の安定化表面16の流れ抵抗は、少なくとも0°付近の安定化表面16の迎角γにより、すなわち、本質的に水平に整列された安定化表面16により大きく減少させることができる。
ここで流入体60は船体14の受け入れポケット50からほぼ完全に外に回動するが、流入体60の船体長手軸30に対する配向は変化しない。
図4の図とは対照的に、ここで安定化表面16は回転軸D周りで+γの正の迎角だけ、または時計回り方向に回転し、すなわち、迎角は、安定化表面16の中央平面82と水平線80との間の+γである。ここでは正の迎角+γに起因して、とりわけ回動軸Sの方向、または重力Fに反する方を向いた水力機械力Fが安定化表面16に作用する。水力機械力Fは、船12の船体長手軸30周りの対応する(傾斜)トルクにつながり、これは、船体長手軸30周りの船12の船体14の望ましくない横揺れの動きの最も広い可能な補償のために役立つ。
位置決め装置18を用いて、安定化表面16の迎角γ、および同時に重ねられる±60°までの範囲における回動軸S周りの回動角度が表現可能である。
説明のさらなる過程において、安定化装置10を動作させるための方法は、例として図1から図5を参照して説明されるべきであり、水26を通る船12の速度vは本質的にゼロに等しい、または6km/hまでの小さな値を有することが想定される。
この方法によれば、少なくとも1つの安定化表面16は、たとえば、図1による中央位置48から回動角度βだけ、船12の船体14の傾きがないとき重力Fに、または重量の力に本質的に平行に延びる回動軸S周りで周期的に回動する。この回動運動は、安定化表面16の前縁40および/または後縁42に平行に延びる回転軸D周りの安定化表面16の±60°までの迎角γの回転運動と重ねられ、そのため水26中で常に動いている安定化表面16によって引き起こされる流体力学的力Fにより、船舶の横揺れの動きが効果的に減衰される。
10 安定化装置
12 船
14 船体
16 安定化表面
18 位置決め装置
20 駆動ジャーナル
22 根元
24 矢印
26 水
30 船体長手軸
32 座標系
34 横軸
40 流入縁
42 流出縁
44 流入ノーズ
48 中央位置
50 受け入れポケット(船体)
54 第1の切り欠き
56 第2の切り欠き
60 第1の流入体
62 第2の流入体
64 第1の船体側の狭い側部
66 第2の船体側の狭い側部
68 休止位置
70 後部位置(安定化表面)
72 前部位置(安定化表面)
80 水平線
82 中央平面(安定化表面)
84 断面幾何学形状(第1の流入体)
86 移行ゾーン
88 断面幾何学形状(安定化表面)
β 相対、絶対回動角度(安定化表面)
γ 迎角(安定化表面)
δ 迎角(回動軸)
重力
水力機械力
H 鉛直軸
D 回転軸
S 回動軸
v 速度
前縁の曲率半径(安定化表面)
後縁の曲率半径(安定化表面)

Claims (11)

  1. 駆動ジャーナル(20)を含む少なくとも1つの位置決め装置(18)を含むとともに、根元(22)の領域において前記駆動ジャーナル(20)に取り付けられた安定化表面(16)を含む、船舶の、特に船(12)の横揺れの動きを主に減衰させるための能動的安定化装置(10)であって、
    前記安定化表面(16)は前縁(40)および後縁(42)を含み、前記安定化表面(16)は水(26)中に配置される、能動的安定化装置において、
    前記位置決め装置を用いて、前記安定化表面(16)は、所定の回動角度(β)だけ回動軸(S)周りに回動可能であると同時に回転軸(D)周りで回転可能であることを特徴とする、能動的安定化装置(10)。
  2. 前記安定化表面(16)は、前記回転軸(D)周りで±60°までの迎角(γ)だけ回転可能であることを特徴とする、請求項1に記載の安定化装置(10)。
  3. 流入ノーズ(44)を提供するため、前記安定化表面(16)の前記前縁(40)の曲率半径(R)が、前記後縁(42)の曲率半径(R)より大きいことを特徴とする、請求項1または2に記載の安定化装置(10)。
  4. 前記安定化表面(16)の前記根元の領域における流入縁側に第1の切り欠き(54)が設けられ、かつ/または流出縁側で前記安定化表面(16)の内側に第2の切り欠き(56)が設けられることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の安定化装置(10)。
  5. 前記駆動ジャーナル(20)の領域において、共回転しない流縁側流入体(60)が配置され、前記流縁側流入体(60)は、前記所定の回動角度(β)に応じた方法で少なくとも部分的に船体(14)の外側に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の安定化装置(10)。
  6. 前記流縁側流入体(60)は、船体長手軸(30)に本質的に平行に配向されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の安定化装置(10)。
  7. 前記流縁側流入体(60)の断面幾何学形状(84)が、船体付近の前記前縁(40)の領域における前記安定化表面(16)の断面幾何学形状(88)に本質的に対応していることを特徴とする、請求項4から6のいずれか一項に記載の安定化装置(10)。
  8. 前記船舶の船体(14)は、それぞれの関連する安定化表面(16)を好ましくは完全に受け入れるための少なくとも1つの受け入れポケット(50)を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の安定化装置(10)。
  9. 本質的に水(26)を通って水に沿って移動していない船舶の、特に船(12)の横揺れの動きを主に減衰させるための、特に請求項1から8のいずれか一項に記載の、能動的安定化装置(10)を動作させるための方法であって、
    a)所定の回動角度(β)だけ回動軸(S)周りで前記少なくとも1つの安定化表面(16)を周期的に回動させるステップと、
    b)回転軸(D)周りで前記安定化表面(16)を回転させるステップであって、水(26)中で動いている前記安定化表面(16)によって引き起こされる水力機械力(F)により前記船舶の前記横揺れの動きを効果的に減衰させるように、前記少なくとも1つの安定化表面(16)を回動させるステップに前記回転させるステップが重ねられる、ステップと、
    を含む、方法。
  10. 安定化装置(10)が作動されると、前記少なくとも1つの安定化表面(16)の前記所定の回動角度(β)は、前記回動軸(S)周りで30°と150°との間になることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記安定化表面(16)は、前記回転軸(D)周りで±60°までの迎角(γ)だけ回転することを特徴とする、請求項9または10に記載の方法。
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