JP2020127882A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の貸出に伴う違和感軽減と誤操作回避との両立を図る。【解決手段】発射ハンドル126は、ハンドル外周近くに、第1圧力センサ127と第2圧力センサ128を備える。これら圧力センサは、遊技者が発射ハンドル126を把持する際の親指FOによる把持力と人差し指による把持力に応じたセンサ信号を出力する。遊技者により発射ハンドル126が所定時間内に2回把持動作が行われると、当該動作を行った遊技者は遊技球の貸出を欲しているとして、遊技球を貸し出す。つまり、遊技球の貸出の際のハンドル把持動作は、遊技球発射の際のハンドル把持動作と峻別して規定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、遊技機、特に遊技機の遊技球貸し付け操作に関する。
遊技機での遊技に際しては、遊技者は玉貸しを受けた遊技球を用いる。近年では、遊技最中の玉貸しの手間を省くと共に、金銭取扱の簡略化からプリペイドカードを用いることが主流となっている。プリペイドカードを用いて玉貸しを受けるには、まずプリペイドカードをカード挿入機器に挿入し、遊技前に、或いは遊技最中に貸出ボタンを操作する。そうすると、遊技球が遊技球受皿に排出され、その遊技球で遊技が開始できる。
一般に、遊技者は、入賞増加、延いては大当たり獲得のため、発射機器で打ち出した玉の軌跡、いわゆる球筋を揃えようとする。このため、発射ハンドルの操作感や操作位置がなるべく変わらないよう、右手では発射ハンドルを把持しつつ、左手を受皿やその周辺に突いて上体がぶれないような遊技姿勢を取っている。こうした遊技姿勢を維持していても発射球が少なくなり貸し玉補充が必要なときもあるが、遊技者には、この貸し玉補充の際も大きく姿勢を変えたくない要求がある。こうした要求に応えるべく種々の提案がなされている(例えば、特許文献1)。
特開2002−355422号公報
この特許文献では、貸出を受けた遊技球を発射機器に到る手前で貯留する遊技球受皿の前面側に貸し玉用の操作ボタンを設け、受皿やその周辺に突いた左手の親指での操作ボタン操作を可能としている。
しかしながら、ボタン操作のために親指を動かす際には、親指付け根の掌部分も追従して動くことから、受皿やその周辺に突いた左手の掌の感触も変化する。よって、上記した遊技姿勢を維持しようとしている遊技者に違和感を抱かせることが危惧される。その一方、親指の第1関節の曲げだけであれば、受皿やその周辺に突いた左手の掌の感触はほとんど変わらないため遊技者の違和感は軽減される。親指の第1関節の曲げでボタン操作できるようにするには、親指の腹部分に位置するように操作ボタンを配設する必要がある。そうすると、遊技者が遊技に夢中となって緊張したような局面では、遊技者は親指をおもわず曲げてしまって操作ボタンの誤操作がなされてしまい、不用意に貸し玉がなされてしまうことが有りえる。
本発明は、遊技機での遊技最中における遊技球の貸出に際しての上記問題点を解決するためになされ、遊技球の貸出に伴う違和感軽減と誤操作回避との両立を図ることをその目的とする。
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の遊技機では、遊技者に把持して回動操作される発射ハンドルを、発射指令信号の出力と、遊技球の貸出指令の出力の両機能に用いる。つまり、この発射ハンドルは、遊技者に、例えば右手で把持して回動操作されると、その回動操作を経て遊技球の発射指令信号を発射機器に出力する。これにより、発射機器は遊技球を発射する。また、発射ハンドルには、遊技者によるハンドル把持の状況を検出する把持動作変換部が設置されており、遊技者が発射ハンドルを把持した手によるそのハンドル把持状況が検出される。そして、遊技球発射のために発射ハンドルを握ったその手によるハンドル把持の状況が所定の貸出規則に従った状況に合致すると、貸出指令を発する。
上記構成の本発明による遊技機で遊技する遊技者は、既存の遊技機の場合と同様に、右手で発射ハンドルを把持しつつ、左手を遊技球受皿やその周辺に突いて上体がぶれないような遊技姿勢を取る。こうして遊技している最中に遊技者が遊技球貸出を行う場合、上記構成の本発明による遊技機では、発射ハンドルを握った手によるハンドル把持状況を変えるだけで遊技球の貸出のための貸出指令を発することができるので、左手を遊技球貸出に関与させる必要はない。この結果、遊技球受皿やその周辺に突いた左手の位置や感覚を遊技球貸出に際してほとんど変わらないようにできることから、遊技最中における遊技球の貸出に伴う違和感を軽減できる。また、遊技者は遊技に熱中すると発射ハンドルを思わず力を入れて把持したりするが、こうしたハンドル把持動作は、今までより力を入れてハンドルを把持する動作であることが普通であるので、貸出規則に従ったハンドル把持状況をこうした把持動作と相違するものとすることで、誤操作回避の実効性も高まる。しかも、発射ハンドルは、遊技機製造の上で遊技機本体のデザイン等に影響を与えず、遊技機本体とは別個に製造されるので、遊技球貸出のためのボタン設置等の遊技機本体のデザイン変更を要しない。よって、機器製造での対応が簡便となる。
本発明の遊技機は、次のような態様とすることもできる。例えば、遊技者によるハンドル把持の把持力が所定時間内で所定回数増減すると、前記貸出指令を発するようにすることができる。こうすれば、上記したように遊技者が遊技に夢中となって思わず力を入れて発射ハンドルを把持したりする動作と、遊技球貸出のためのハンドル把持動作を区別でき、好ましい。
また、発射ハンドルの把持動作を検出するに当たり、該発射ハンドルに設置された圧力センサを用い、その圧力センサの出力推移に基づいて、前記ハンドル把持の状況が前記貸出規則に従った状況に合致したとして、前記貸出指令を発するようにできる。こうすれば、発射ハンドルへの圧力センサの設置とその信号処理という簡便な手法で、新たな遊技球貸出手法を提供できる。
更に、前記貸出指令を受けると遊技球を貸し出す遊技球貸出部を備えるものとし、この遊技球貸出部を、遊技球の貸出に関する情報を記憶した記憶部の記憶情報の読み込みと、遊技球の貸出に伴う前記記憶部の記憶情報の更新とを行うようにし、その上で、この遊技球貸出部が前記貸出指令を受けると、前記読み込んだ記憶情報に基づいて遊技球貸出部から遊技球を貸し出すようにすることもできる。こうすれば、発射ハンドルの把持動作により遊技球を貸し出しできるほか、実際に行った遊技球貸出に伴う記憶内容の更新を通した次回以降の遊技球貸出に備えることができる。
こうように記憶部を設けるに当たり、この記憶部を双方向のデータ送信が可能な通信回線、例えば専用回線あるいはネットワーク等を介して遊技球貸出部と接続するようにすることもできる。こうすれば、遊技球の貸出に関する情報を記憶した記憶媒体を遊技球貸出部に装着する場合における記憶媒体の記憶情報の改竄に比して、記憶部の記憶した情報の改竄を困難とできる。
また、記憶部を、データの読み書きが可能な記憶媒体とした上で、前記遊技球貸出部または遊技機に装着することもできる。その上で、前記ハンドル把持の状況が前記貸出規則とは異なる規則に従った状況に合致すると、前記記憶媒体の返却指令を発するようにすることもできる。こうすれば、プリペイドカードやクレジットカード、ICカードといった記憶媒体を用いて遊技球貸出を行う遊技機においても、既述した効果を奏することができると共に、遊技球貸出のための発射ハンドル把持動作と、記憶媒体返却のための発射ハンドル把持動作とを区別しつつ、発射ハンドルの把持動作で、遊技球貸出と記憶媒体返却とを行うことができる。この場合、貸出指令を受けて遊技球を貸し出す遊技球貸出部(貸出機器)は、遊技機に組み込む構成の他、遊技機台間に組み込む構成とすることができる。
実施例におけるパチンコ遊技機100の概略斜視図である。 発射ハンドル126の構成を模式的に示す説明図である。 このパチンコ遊技機100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。 遊技球貸出・カード返却処理の内容を示すフローチャートである。 変形例のパチンコ遊技機100の概略斜視図である。 別の変形例における発射ハンドル126の構成を模式的に示す説明図である。 また別の変形例におけるパチンコ遊技機100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。図1は実施例におけるパチンコ遊技機100の概略斜視図である。
図示するように、パチンコ遊技機100は、木製の外枠112と、この外枠112の外側側面にセットされるプリペイドカードユニット115を備える。プリペイドカードユニット115は、貸球数の情報が記録されたプリペイドカードをカード挿入孔116に挿入することにより所定数の遊技球を遊技球受皿124に供給する装置である。こうした遊技球の貸出は、後述の発射ハンドル126の把持動作に伴って発せられる貸出指令に基づいて行われる。
パチンコ遊技機100は、木製の外枠112に内枠用ヒンジ113を介して開閉可能に軸着される内枠114を備える。内枠114は、遊技盤盤面を覆い、遊技盤の遊技領域をガラス117にて視認させる。そして、パチンコ遊技機100は、ガラス117の下方に、貸球や賞球としての遊技球を発射機器152(図3参照)に到る手前で貯留する遊技球受皿124を備え、この遊技球受皿124を、遊技盤の前面、詳しくは内枠114の前面から前方に突出した受皿形成部120にて形成する。
パチンコ遊技機100は、遊技球受皿124よりも下方の内枠114表面に、遊技球受皿124の容量を越えて払い出された遊技球を貯留する下皿125と、発射ハンドル126とを備え、発射ハンドル126の根本側で内枠114の内側に、図示しない発射機器を備える。遊技球は遊技球受皿124から発射機器の発射位置(打球位置)に供給され、パチンコ遊技機100は、発射ハンドル126の回転操作を経て駆動する発射機器により遊技球を遊技領域に向けて発射する。なお、遊技盤の遊技領域には、遊技趣向に合わせた風車や入賞口、図柄表示装置、大当たり入賞口等の各種の役物の他、入賞口への入賞状況に応じて種々の形態で点灯ないし点滅する表示ランプや種々のセンサが装着されているが、これらは本発明の要旨に直接関係しないのでその説明は省略する。
図2は発射ハンドル126の構成を模式的に示す説明図である。この図2に示すように、発射ハンドル126は、その外周に、指止めとしての機能を果たす突起126a〜126cを有する。遊技者は、突起126aの近傍のハンドル外周に親指FOの腹を押し当て、突起126aと突起126bの間のハンドル外周に人差し指FHの腹を押し当て、他の指については突起126bから突起126cの間のハンドル外周に腹を押し当てて、通常、発射ハンドル126を把持する。そして、遊技球発射の際には、上記のように発射ハンドルを把持したままハンドルを回動操作させ、その操作量を調整して遊技球を打ち出す力を調整する。
この発射ハンドル126は、ハンドル外周近くに、第1圧力センサ127と第2圧力センサ128を内蔵して備える。これら圧力センサは、上記のように遊技者が発射ハンドル126を把持する際の親指FOによる把持力と人差し指による把持力を常時検出し、検出した把持力に応じたセンサ信号を出力する。この場合、遊技者が遊技球発射のために発射ハンドル126を把持している場合(即ち、発射把持動作)でも、上記の各圧力センサは把持力を感知するが、センサ入力を受ける制御装置150は、センサ出力に、発射把持動作の際に現れるセンサ出力に相当するフィルターを掛け、当該フィルターで定まるセンサ出力以上のセンサ出力を、遊技球貸出或いはカード返却のための発射ハンドルの把持動作のためのとして受け付けるようにされている。つまり、制御装置150は、いわゆるハイパスフィルター処理を経て、上記の両センサからのセンサ入力を受ける。このハイパスフィルター処理におけるフィルター値は、遊技球発射時における第1圧力センサ127や第2圧力センサ128のセンサ出力値のサンプリングとその平均化等の統計処理を経て、所定時間ごと、或いはパチンコ遊技機100で遊技する遊技者が変わる都度に、算出するように構成することもできる。
次に、パチンコ遊技機100の電気的な構成について説明する。図3はこのパチンコ遊技機100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。図示するように、パチンコ遊技機100は、制御装置150を中心にして構成される。制御装置150は、マイクロコンピュータとして構成され、論理演算回路であるCPU、一時的データの記憶を行うRAM、後述するプログラムに付いてのデータ等を記憶するROM等を備え、発射機器152やプリペイドカードユニット115、発射ハンドル126、表示機器154、プリペイドカードユニット115におけるカード読み取り機器156、発射ハンドル126の第1圧力センサ127、第2圧力センサ128の他、遊技盤における種々のセンサ群および役物駆動機器158と接続されている。そして、制御装置150はパチンコ遊技機100の種々の制御を統括する。
以上のように構成されたパチンコ遊技機100では、制御装置150によって以下のように遊技内容が実行される。プリペイドカードユニット115にプリペイドカードが挿入された後に発射ハンドル126で後述の所定の貸出操作がなされると、貸出指令が制御装置150に発せられ、制御装置150は、読み取り機器156で読み取ったカードの貸球数の情報に基づいて、貸球としての所定数の遊技球をパチンコ遊技機100前面側の遊技球受皿124に排出する。この場合、遊技球貸出に伴う処理をプリペイドカードユニット115の側で制御装置150から独立して行うようにすることもできる。
この後、発射ハンドル126の回転操作がなされると、制御装置150は、発射機器152の発射モータや打球竿等をハンドル回動操作の状況に応じて駆動し、遊技球受皿124に払い出された遊技球を遊技領域に向けて発射する。発射された遊技球はガラス117の内側の遊技領域に導かれる。
次に、発射ハンドル126の遊技者による把持動作に伴う遊技球貸出・カード返却処理について説明する。図4は遊技球貸出・カード返却処理の内容を示すフローチャートである。
図示するこの遊技球貸出・カード返却処理は、制御装置150にて所定時間ごとに繰り返し実行されており、まず、発射ハンドル126の第1圧力センサ127と第2圧力センサ128からのセンサ出力をスキャンして、遊技球の貸し出しやカード返却のためのセンサ入力の有無を判定する(ステップS200)。この場合、既述したようにハイパスフィルター処理により、遊技者が遊技球発射のために発射ハンドル126を把持している発射把持動作の際におけるセンサ出力は、ステップS200におけるセンサ出力から除外されている。ステップS200で、遊技球の貸し出しやカード返却のためのセンサ入力が無いと判定すれば、何の処理を行うことなく本ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS200で、遊技球の貸し出しやカード返却のためのセンサ入力が有ったと判定すれば、制御装置150は、そのセンサ入力を解析する(ステップS210)。本実施例では、遊技球発射の際の発射把持動作と、遊技球の貸し出しやカード返却の把持動作とを、発射ハンドルを把持する遊技者の挙動で峻別する。以下、この様子について説明する。
遊技者が遊技球を発射したり遊技球の入賞状況を注視している遊技中は、通常、遊技者はほぼ同じ把持力(以下、この把持力を発射時把持力と呼ぶ)で親指FO等で発射ハンドル126を把持する。遊技に夢中となって思わず発射ハンドル126を強く把持したとしても、その時のハンドル把持力は、通常、一度だけ大きくなり、その後は上記の発射時把持力に戻る。或いは、強くハンドルを把持した後にハンドルから手を離すような場合では、把持力はゼロとなる。こうした知見に立ち、本実施例では、遊技球の貸し出しのための把持動作(以下、貸出把持動作と呼ぶ)は、所定時間(例えば、約2秒前後)の間に所定回数(例えば、2回)、発射ハンドル126を発射時把持力以上の把持力で把持する動作と規定した。また、カード返却のための把持動作(以下、返却把持動作と呼ぶ)は、所定時間(例えば、約2秒前後)の間に貸出把持動作と異なる所定回数(例えば、3回)、発射ハンドル126を発射時把持力以上の把持力で把持する動作と規定した。更に、遊技に夢中となって思わず発射ハンドル126を強く把持する際には、短時間だけ把持力が増大するだけであるので、所定時間に亘って発射ハンドル126を発射時把持力以上の把持力で継続して把持する動作についても、この動作を貸出把持動作と規定した。
つまり、ステップS210におけるセンサ入力の解析は、そのセンサ入力の状態が、上記した貸出把持動作に対応するセンサ入力であるか、返却把持動作に対応するセンサ入力であるかの区別のために行われる。そして、このステップS210でのセンサ入力解析に続いては、このセンサ入力解析の結果に基づいて、現状の把持動作は貸出把持動作であるか否かを判定し(ステップS220)、肯定判定すれば、制御装置150はプリペイドカードユニット115に遊技球の貸出指令の信号を出力し、遊技球を貸し出す(ステップS230)。この遊技球貸出の際には、カード読み取り機器156にて読み取ったプリペイドカードの貸球数情報が参照される。この際、プリペイドカードの貸球数情報は、遊技球貸出に伴って減算処理されて更新記憶され、その減算額は、一度の遊技球貸出金額(例えば、500円)に相当する。この一度の遊技球貸出金額を、遊技者により設定できるようにすることもできる。この場合には、プリペイドカードユニット115に貸出金額設定ボタン等を設ければよい。
ステップS220での否定判定は、現状の把持動作は返却把持動作であることになるので、制御装置150はプリペイドカードユニット115にプリペイドカードの返却指令の信号を出力し、プリペイドカードユニット115のカード挿入孔116からプリペイドカードを返却する(ステップS240)。
以上説明したように、本実施例のパチンコ遊技機100では、遊技者はパチンコ遊技を行うに当たって、既存遊技機と同様、右手で発射ハンドル126を把持しつつ、左手を遊技球受皿124やその周辺に突いて上体がぶれないような遊技姿勢を取る。こうして遊技している最中に遊技者が遊技球貸出を行う場合、本実施例のパチンコ遊技機100では、発射ハンドル126を握った手で、ハンドルを把持したまま発射ハンドル126を所定時間内に2回把持する動作をするだけで遊技球の貸出のための貸出指令を発することができる。よって、遊技球受皿124やその周辺に突いた左手を遊技球貸出に関与させる必要はないので、遊技球受皿124やその周辺に突いた左手の位置や感覚を遊技球貸出に際してほとんど変わらないようにできることから、遊技最中における遊技球の貸出に伴う違和感を軽減できる。また、こうした遊技球貸し出しのための貸出把持動作を、遊技者が遊技球発射のために発射ハンドル126を把持している発射把持動作と峻別したので、遊技に熱中した遊技者が発射ハンドル126を思わず力を入れて把持したとしても、遊技球の貸し出しが起きないようにでき、誤操作回避の実効性も高まる。
また、発射ハンドル126は、パチンコ遊技機100の外枠112は勿論、内枠114のデザイン等に影響を与えず、これら部材とは別個に製造できるので、遊技球貸出のためのボタン設置等の遊技機本体のデザイン変更を要しない。よって、機器製造での対応が簡便となる。
また、本実施例のパチンコ遊技機100では、遊技者による発射ハンドル126の把持動作を検出するに当たり、発射ハンドル126の外周近傍に第1圧力センサ127と第2圧力センサ128を配設し、これら圧力センサの出力の様子を、遊技者による発射ハンドル126の把持動作に基づく遊技球の貸出のためのハンドル把持動作の峻別に用いた。よって、発射ハンドル126への第1圧力センサ127や第2圧力センサ128の設置とその信号処理という簡便な手法で、新たな遊技球貸出手法を提供できる。
加えて、パチンコ遊技機100にプリペイドカードユニット115を併設して、当該ユニットにてプリペイドカードの貸球数情報を読み込み、その貸球数情報に基づいて遊技球を貸し出すようにし、その上で、発射ハンドル126を握った手で、ハンドルを把持したまま発射ハンドル126を所定時間内に3回把持する動作をするだけでカード返却指令を発する。よって、プリペイドカードを用いて遊技球貸出を行うパチンコ遊技機100においても、遊技球受皿124やその周辺に突いた左手をカード返却に関与させる必要はないので、遊技球受皿124やその周辺に突いた左手の位置や感覚を遊技球貸出に際してほとんど変わらないようにできる。しかも、発射ハンドル126の把持動作を変えるだけで、遊技球貸出とカード返却とを行うことができる。
また、本実施例では、発射ハンドル126の第1圧力センサ127と第2圧力センサ128からセンサ入力を得るに際し、そのセンサ入力にハイパスフィルター処理を施した上で、そのフィルター値を統計処理を経て所定時間ごと、或いは遊技者ごと算出するようにした。よって、上記両圧力センサのセンサ出力に基づいた遊技球発射の際の発射ハンドル126の発射把持動作と遊技球の貸し出しやカード返却の発射ハンドル126の把持動作との区別の信頼性が高まる。このため、遊技者に違和感を与えることなく、発射ハンドル126の把持動作に応じて遊技球発射や遊技球の貸し出し、並びにカード返却を行うことができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。例えば、上記の実施例では、プリペイドカードユニット115をパチンコ遊技機100と別体としたが、プリペイドカードの受け入れ・読み取り機構をパチンコ遊技機100自体に組み込むこともできる。
また、既存のパチンコ遊技機では、遊技球受皿124の周囲に貸出ボタンや返却ボタンを設置することが多いため、遊技者の混乱を避けるため、これらボタンとの併用を図ることよう変形することもできる。図5は変形例のパチンコ遊技機100の概略斜視図である。
図5に示すように、変形例のパチンコ遊技機100は、遊技機前面に遊技球受皿124を受皿形成部120にて形成するに当たり、この受皿形成部120を遊技盤前面たる内枠114から前方に突出させ、その上で、この受皿形成部120においては、遊技球受皿124を挟んで、遊技球受皿124の開口上縁から遊技盤盤面側に延びた盤面側延出縁部121と、開口上縁から遊技者側に延びた遊技者側延出縁部122とを設けた。そして、パチンコ遊技機100は、この盤面側延出縁部121の上面に貸出ボタン130と返却ボタン132とを備え、これらボタンを盤面側延出縁部121の上面の側から操作できるようにした。貸出ボタン130は、遊技者が遊技球の貸出を所望する際に遊技者により操作され、その操作を受けると、制御装置150に貸出指令を発する。返却ボタン132は、遊技の終了時や中断時に遊技者により操作され、その操作を受けると、カード挿入孔116に挿入したプリペイドカードを返却する返却指令を制御装置150に発する。
この変形例のパチンコ遊技機100は、上記した実施例の電気的な構成において、貸出ボタン130と返却ボタン132とからも信号を入力し、これらボタンの操作の有無により遊技球貸出・カード返却処理を行う。つまり、制御装置150は、貸出ボタン130や返却ボタン132の操作信号を受けると、その信号をトリガとして、貸出ボタン130操作であればステップS230で説明した遊技球の貸出処理を実行し、返却ボタン132操作であればステップS240で説明したカード返却処理を実行する。
上記の変形例によれば、発射ハンドル126の把持動作に基づいた遊技球の貸出・カード返却を実行できるほか、遊技球受皿124の周囲に設けた貸出ボタン130や返却ボタン132のボタン操作によっても遊技球の貸出・カード返却を実行できるので、遊技球の貸出やカード返却に際しての遊技者の混乱を回避できると共に、遊技球の貸出に伴う違和感も軽減できる。
また、次のように変形することもできる。図6はまた別の変形例における発射ハンドル126の構成を模式的に示す説明図である。この変形例では、発射ハンドル126は、上記した圧力センサの内蔵に代え、押圧スイッチ129をハンドル外周に露出して備える。この押圧スイッチ129は、遊技者に押圧されることで押圧信号を制御装置150に出力し、スイッチの押圧が継続されれば、継続して押圧信号を出力する。この押圧スイッチ129を使った場合の上記した発射把持動作と、遊技球の貸し出しやカード返却の把持動作と峻別の様子は次のようになる。
遊技者が遊技球発射のために発射ハンドル126を把持している場合、その遊技者はハンドル把持動作を継続している。よって、発射把持動作の際は、押圧スイッチ129は例えば人差し指FHで押されっぱなしであり、押圧スイッチ129は押圧信号を継続して出力する。そして、この押圧スイッチ129を所定時間(例えば、約1〜2秒前後)の間に所定回数(例えば、2回)押圧する操作を、貸出把持動作と規定し、所定時間(例えば、約2秒前後)の間に貸出把持動作と異なる所定回数(例えば、3回)押圧する操作を、返却把持動作と規定する。こうすれば、押圧スイッチ129からの押圧信号の出力状態は、発射把持動作と、遊技球の貸し出しやカード返却の把持動作と峻別できるので、押圧スイッチ129を有する変形例によっても、上記した効果を奏することができる。なお、遊技に夢中となって思わず発射ハンドル126を強く把持することがあったとしても、その把持動作は、既に押圧している押圧スイッチ129を強く押圧するだけであり、上記した貸出把持動作や返却把持動作のように所定時間内に所定回数の押圧操作とはならない。また、それまで把持していた発射ハンドル126を一旦離して把持するとしても、その把持動作は、押圧スイッチ129が一旦オフとなりその後にオンとなるだけであり、上記した貸出把持動作や返却把持動作のように所定時間内に所定回数の押圧操作とはならない。
また、次のような変形も可能である。図7はまた別の変形例におけるパチンコ遊技機100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。この変形例は、遊技球の貸出に関する情報をパチンコ遊技機100とは離れた場所の記憶部に記憶し、その記憶部とデータ通信を行いながら遊技球貸出を行う点に特徴がある。
図示するように、変形例のパチンコ遊技機100は、ネットワークNと接続され、制御装置150と遊技球貸出情報記憶部200との間でデータ通信を行う。遊技球貸出情報記憶部200は、当該記憶部を特定するための記憶部特定コード情報と、遊技を行う個人を識別するに足りる情報、例えば、指紋や静脈パターン等の個人認識情報と、遊技球の貸出に費やすことのできる金額(遊技球貸出金額)等を記憶する。そして、この遊技球貸出情報記憶部200は、遊技者個人と一対一に対応して設けられており、その遊技者がプリペイド等の手法により支払済みの遊技球貸出金額を記憶する。遊技球貸出情報記憶部200への遊技球貸出金額の記憶処理は、後述するように制御装置150を介して行うほか、遊技ホールに設置した専用の支払受け付け装置にてネットワークNを経由して行うようにできる。
制御装置150は、カード読み取り機器156に装着されたカードから、遊技球貸出情報記憶部200を特定するためのコード情報を読み取ると共に、スキャナ160(本実施例では指紋スキャナ)から得た個人識別情報(指紋)を読み取る。また、制御装置150は、その構成デバイスであるCPU、ROM、RAM等を協働させて個人識別部162、貸出情報処理部164を構成する。個人識別部162は、カードから読み取った記憶部特定コード情報に基づき、ネットワークNを経て遊技球貸出情報記憶部200を特定すると共に、スキャナ160から得た個人識別情報(指紋)と特定した遊技球貸出情報記憶部200が有する個人情報との照合を行い、カード装着および指紋スキャンを行った遊技者個人の識別と、当該遊技者が有する遊技球貸出情報記憶部200を特定する。貸出情報処理部164は、個人識別部162により特定された遊技球貸出情報記憶部200とネットワークNを介してデータ通信を行い、カード装着および指紋スキャンを行った遊技者が既述した発射ハンドル126での貸出把持動作を行うごとに、遊技球貸出情報記憶部200の遊技球貸出金額の読み込みと、遊技球貸出に伴う遊技球貸出金額の更新を行う。この遊技球貸出金額の更新処理は、プリペイドカードにおける貸球数情報の更新とその内容に変わりはなく、遊技球貸出に伴って遊技球貸出金額を減算して更新する。なお、遊技球貸出情報記憶部200から読み込んだ遊技球貸出金額に不足があれば、その旨を遊技者に報知したり、その後の遊技球貸出が不能な旨を報知することもできる。また、プリペイドカードユニット115をネットワークNを介して遊技球貸出情報記憶部200と接続し、このプリペイドカードユニット115でカード読み取り機器156からのカードのコード情報読み込みやスキャナ160からの指紋読み込みを行い、個人識別部162や貸出情報処理部164をプリペイドカードユニット115にて構成するようにすることもできる。
この変形例によれば、遊技球貸出に伴う遊技球貸出金額のデータ更新を、ネットワークNを介して接続された遊技球貸出情報記憶部200に対して行うので、遊技球貸出情報記憶部200のデータ改竄が困難となる。よって、改竄された遊技球貸出金額に基づいて誤って遊技球を貸し出してしまうような不測の事態の回避の実効性が高まる。また、遊技球貸出に伴う遊技球貸出金額のデータ更新をネットワークNを介して行う構成は、発射ハンドルにて遊技球貸出を行わない既存のパチンコ遊技機に適用することもできる。
100…パチンコ遊技機
112…外枠
113…内枠用ヒンジ
114…内枠
115…プリペイドカードユニット
116…カード挿入孔
117…ガラス
120…受皿形成部
121…盤面側延出縁部
122…遊技者側延出縁部
124…遊技球受皿
125…下皿
126…発射ハンドル
126a〜126c…突起
127…第1圧力センサ
128…第2圧力センサ
129…押圧スイッチ
130…貸出ボタン
132…返却ボタン
150…制御装置
152…発射機器
154…表示機器
156…カード読み取り機器
158…役物駆動機器
160…スキャナ
162…個人識別部
164…貸出情報処理部
200…遊技球貸出情報記憶部
FH…人差し指
FO…親指
N…ネットワーク
本発明は、遊技機、特に遊技機の遊技球貸し付け操作に関する。
遊技機での遊技に際しては、遊技者は玉貸しを受けた遊技球を用いる。近年では、遊技最中の玉貸しの手間を省くと共に、金銭取扱の簡略化からプリペイドカードを用いることが主流となっている。プリペイドカードを用いて玉貸しを受けるには、まずプリペイドカードをカード挿入機器に挿入し、遊技前に、或いは遊技最中に貸出ボタンを操作する。そうすると、遊技球が遊技球受皿に排出され、その遊技球で遊技が開始できる。
一般に、遊技者は、入賞増加、延いては大当たり獲得のため、発射機器で打ち出した玉の軌跡、いわゆる球筋を揃えようとする。このため、発射ハンドルの操作感や操作位置がなるべく変わらないよう、右手では発射ハンドルを把持しつつ、左手を受皿やその周辺に突いて上体がぶれないような遊技姿勢を取っている。こうした遊技姿勢を維持していても発射球が少なくなり貸し玉補充が必要なときもあるが、遊技者には、この貸し玉補充の際も大きく姿勢を変えたくない要求がある。こうした要求に応えるべく種々の提案がなされている(例えば、特許文献1)。
特開2002−355422号公報
この特許文献では、貸出を受けた遊技球を発射機器に到る手前で貯留する遊技球受皿の前面側に貸し玉用の操作ボタンを設け、受皿やその周辺に突いた左手の親指での操作ボタン操作を可能としている。
しかしながら、ボタン操作のために親指を動かす際には、親指付け根の掌部分も追従して動くことから、受皿やその周辺に突いた左手の掌の感触も変化する。よって、上記した遊技姿勢を維持しようとしている遊技者に違和感を抱かせることが危惧される。その一方、親指の第1関節の曲げだけであれば、受皿やその周辺に突いた左手の掌の感触はほとんど変わらないため遊技者の違和感は軽減される。親指の第1関節の曲げでボタン操作できるようにするには、親指の腹部分に位置するように操作ボタンを配設する必要がある。そうすると、遊技者が遊技に夢中となって緊張したような局面では、遊技者は親指をおもわず曲げてしまって操作ボタンの誤操作がなされてしまい、不用意に貸し玉がなされてしまうことが有りえる。
本発明は、遊技機での遊技最中における遊技球の貸出に際しての上記問題点を解決するためになされ、遊技球の貸出に伴う違和感軽減と誤操作回避との両立を図ることをその目的とする。
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の遊技機では、遊技者に把持して回動操作される発射ハンドルを、発射指令信号の出力と、遊技球の貸出指令の出力の両機能に用いる。つまり、この発射ハンドルは、遊技者に、例えば右手で把持して回動操作されると、その回動操作を経て遊技球の発射指令信号を発射機器に出力する。これにより、発射機器は遊技球を発射する。また、発射ハンドルには、遊技者によるハンドル把持の状況を検出する把持動作変換部が設置されており、遊技者が発射ハンドルを把持した手によるそのハンドル把持状況が検出される。そして、遊技球発射のために発射ハンドルを握ったその手によるハンドル把持の状況が所定の貸出規則に従った状況に合致すると、貸出指令を発する。
上記構成の本発明による遊技機で遊技する遊技者は、既存の遊技機の場合と同様に、右手で発射ハンドルを把持しつつ、左手を遊技球受皿やその周辺に突いて上体がぶれないような遊技姿勢を取る。こうして遊技している最中に遊技者が遊技球貸出を行う場合、上記構成の本発明による遊技機では、発射ハンドルを握った手によるハンドル把持状況を変えるだけで遊技球の貸出のための貸出指令を発することができるので、左手を遊技球貸出に関与させる必要はない。この結果、遊技球受皿やその周辺に突いた左手の位置や感覚を遊技球貸出に際してほとんど変わらないようにできることから、遊技最中における遊技球の貸出に伴う違和感を軽減できる。また、遊技者は遊技に熱中すると発射ハンドルを思わず力を入れて把持したりするが、こうしたハンドル把持動作は、今までより力を入れてハンドルを把持する動作であることが普通であるので、貸出規則に従ったハンドル把持状況をこうした把持動作と相違するものとすることで、誤操作回避の実効性も高まる。しかも、発射ハンドルは、遊技機製造の上で遊技機本体のデザイン等に影響を与えず、遊技機本体とは別個に製造されるので、遊技球貸出のためのボタン設置等の遊技機本体のデザイン変更を要しない。よって、機器製造での対応が簡便となる。
実施例におけるパチンコ遊技機100の概略斜視図である。 発射ハンドル126の構成を模式的に示す説明図である。 このパチンコ遊技機100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。 遊技球貸出・カード返却処理の内容を示すフローチャートである。 変形例のパチンコ遊技機100の概略斜視図である。 別の変形例における発射ハンドル126の構成を模式的に示す説明図である。 また別の変形例におけるパチンコ遊技機100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。図1は実施例におけるパチンコ遊技機100の概略斜視図である。
図示するように、パチンコ遊技機100は、木製の外枠112と、この外枠112の外側側面にセットされるプリペイドカードユニット115を備える。プリペイドカードユニット115は、貸球数の情報が記録されたプリペイドカードをカード挿入孔116に挿入することにより所定数の遊技球を遊技球受皿124に供給する装置である。こうした遊技球の貸出は、後述の発射ハンドル126の把持動作に伴って発せられる貸出指令に基づいて行われる。
パチンコ遊技機100は、木製の外枠112に内枠用ヒンジ113を介して開閉可能に軸着される内枠114を備える。内枠114は、遊技盤盤面を覆い、遊技盤の遊技領域をガラス117にて視認させる。そして、パチンコ遊技機100は、ガラス117の下方に、貸球や賞球としての遊技球を発射機器152(図3参照)に到る手前で貯留する遊技球受皿124を備え、この遊技球受皿124を、遊技盤の前面、詳しくは内枠114の前面から前方に突出した受皿形成部120にて形成する。
パチンコ遊技機100は、遊技球受皿124よりも下方の内枠114表面に、遊技球受皿124の容量を越えて払い出された遊技球を貯留する下皿125と、発射ハンドル126とを備え、発射ハンドル126の根本側で内枠114の内側に、図示しない発射機器を備える。遊技球は遊技球受皿124から発射機器の発射位置(打球位置)に供給され、パチンコ遊技機100は、発射ハンドル126の回転操作を経て駆動する発射機器により遊技球を遊技領域に向けて発射する。なお、遊技盤の遊技領域には、遊技趣向に合わせた風車や入賞口、図柄表示装置、大当たり入賞口等の各種の役物の他、入賞口への入賞状況に応じて種々の形態で点灯ないし点滅する表示ランプや種々のセンサが装着されているが、これらは本発明の要旨に直接関係しないのでその説明は省略する。
図2は発射ハンドル126の構成を模式的に示す説明図である。この図2に示すように、発射ハンドル126は、その外周に、指止めとしての機能を果たす突起126a〜126cを有する。遊技者は、突起126aの近傍のハンドル外周に親指FOの腹を押し当て、突起126aと突起126bの間のハンドル外周に人差し指FHの腹を押し当て、他の指については突起126bから突起126cの間のハンドル外周に腹を押し当てて、通常、発射ハンドル126を把持する。そして、遊技球発射の際には、上記のように発射ハンドルを把持したままハンドルを回動操作させ、その操作量を調整して遊技球を打ち出す力を調整する。
この発射ハンドル126は、ハンドル外周近くに、第1圧力センサ127と第2圧力センサ128を内蔵して備える。これら圧力センサは、上記のように遊技者が発射ハンドル126を把持する際の親指FOによる把持力と人差し指による把持力を常時検出し、検出した把持力に応じたセンサ信号を出力する。この場合、遊技者が遊技球発射のために発射ハンドル126を把持している場合(即ち、発射把持動作)でも、上記の各圧力センサは把持力を感知するが、センサ入力を受ける制御装置150は、センサ出力に、発射把持動作の際に現れるセンサ出力に相当するフィルターを掛け、当該フィルターで定まるセンサ出力以上のセンサ出力を、遊技球貸出或いはカード返却のための発射ハンドルの把持動作のためのとして受け付けるようにされている。つまり、制御装置150は、いわゆるハイパスフィルター処理を経て、上記の両センサからのセンサ入力を受ける。このハイパスフィルター処理におけるフィルター値は、遊技球発射時における第1圧力センサ127や第2圧力センサ128のセンサ出力値のサンプリングとその平均化等の統計処理を経て、所定時間ごと、或いはパチンコ遊技機100で遊技する遊技者が変わる都度に、算出するように構成することもできる。
次に、パチンコ遊技機100の電気的な構成について説明する。図3はこのパチンコ遊技機100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。図示するように、パチンコ遊技機100は、制御装置150を中心にして構成される。制御装置150は、マイクロコンピュータとして構成され、論理演算回路であるCPU、一時的データの記憶を行うRAM、後述するプログラムに付いてのデータ等を記憶するROM等を備え、発射機器152やプリペイドカードユニット115、発射ハンドル126、表示機器154、プリペイドカードユニット115におけるカード読み取り機器156、発射ハンドル126の第1圧力センサ127、第2圧力センサ128の他、遊技盤における種々のセンサ群および役物駆動機器158と接続されている。そして、制御装置150はパチンコ遊技機100の種々の制御を統括する。
以上のように構成されたパチンコ遊技機100では、制御装置150によって以下のように遊技内容が実行される。プリペイドカードユニット115にプリペイドカードが挿入された後に発射ハンドル126で後述の所定の貸出操作がなされると、貸出指令が制御装置150に発せられ、制御装置150は、読み取り機器156で読み取ったカードの貸球数の情報に基づいて、貸球としての所定数の遊技球をパチンコ遊技機100前面側の遊技球受皿124に排出する。この場合、遊技球貸出に伴う処理をプリペイドカードユニット115の側で制御装置150から独立して行うようにすることもできる。
この後、発射ハンドル126の回転操作がなされると、制御装置150は、発射機器152の発射モータや打球竿等をハンドル回動操作の状況に応じて駆動し、遊技球受皿124に払い出された遊技球を遊技領域に向けて発射する。発射された遊技球はガラス117の内側の遊技領域に導かれる。
次に、発射ハンドル126の遊技者による把持動作に伴う遊技球貸出・カード返却処理について説明する。図4は遊技球貸出・カード返却処理の内容を示すフローチャートである。
図示するこの遊技球貸出・カード返却処理は、制御装置150にて所定時間ごとに繰り返し実行されており、まず、発射ハンドル126の第1圧力センサ127と第2圧力センサ128からのセンサ出力をスキャンして、遊技球の貸し出しやカード返却のためのセンサ入力の有無を判定する(ステップS200)。この場合、既述したようにハイパスフィルター処理により、遊技者が遊技球発射のために発射ハンドル126を把持している発射把持動作の際におけるセンサ出力は、ステップS200におけるセンサ出力から除外されている。ステップS200で、遊技球の貸し出しやカード返却のためのセンサ入力が無いと判定すれば、何の処理を行うことなく本ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS200で、遊技球の貸し出しやカード返却のためのセンサ入力が有ったと判定すれば、制御装置150は、そのセンサ入力を解析する(ステップS210)。本実施例では、遊技球発射の際の発射把持動作と、遊技球の貸し出しやカード返却の把持動作とを、発射ハンドルを把持する遊技者の挙動で峻別する。以下、この様子について説明する。
遊技者が遊技球を発射したり遊技球の入賞状況を注視している遊技中は、通常、遊技者はほぼ同じ把持力(以下、この把持力を発射時把持力と呼ぶ)で親指FO等で発射ハンドル126を把持する。遊技に夢中となって思わず発射ハンドル126を強く把持したとしても、その時のハンドル把持力は、通常、一度だけ大きくなり、その後は上記の発射時把持力に戻る。或いは、強くハンドルを把持した後にハンドルから手を離すような場合では、把持力はゼロとなる。こうした知見に立ち、本実施例では、遊技球の貸し出しのための把持動作(以下、貸出把持動作と呼ぶ)は、所定時間(例えば、約2秒前後)の間に所定回数(例えば、2回)、発射ハンドル126を発射時把持力以上の把持力で把持する動作と規定した。また、カード返却のための把持動作(以下、返却把持動作と呼ぶ)は、所定時間(例えば、約2秒前後)の間に貸出把持動作と異なる所定回数(例えば、3回)、発射ハンドル126を発射時把持力以上の把持力で把持する動作と規定した。更に、遊技に夢中となって思わず発射ハンドル126を強く把持する際には、短時間だけ把持力が増大するだけであるので、所定時間に亘って発射ハンドル126を発射時把持力以上の把持力で継続して把持する動作についても、この動作を貸出把持動作と規定した。
つまり、ステップS210におけるセンサ入力の解析は、そのセンサ入力の状態が、上記した貸出把持動作に対応するセンサ入力であるか、返却把持動作に対応するセンサ入力であるかの区別のために行われる。そして、このステップS210でのセンサ入力解析に続いては、このセンサ入力解析の結果に基づいて、現状の把持動作は貸出把持動作であるか否かを判定し(ステップS220)、肯定判定すれば、制御装置150はプリペイドカードユニット115に遊技球の貸出指令の信号を出力し、遊技球を貸し出す(ステップS230)。この遊技球貸出の際には、カード読み取り機器156にて読み取ったプリペイドカードの貸球数情報が参照される。この際、プリペイドカードの貸球数情報は、遊技球貸出に伴って減算処理されて更新記憶され、その減算額は、一度の遊技球貸出金額(例えば、500円)に相当する。この一度の遊技球貸出金額を、遊技者により設定できるようにすることもできる。この場合には、プリペイドカードユニット115に貸出金額設定ボタン等を設ければよい。
ステップS220での否定判定は、現状の把持動作は返却把持動作であることになるので、制御装置150はプリペイドカードユニット115にプリペイドカードの返却指令の信号を出力し、プリペイドカードユニット115のカード挿入孔116からプリペイドカードを返却する(ステップS240)。
以上説明したように、本実施例のパチンコ遊技機100では、遊技者はパチンコ遊技を行うに当たって、既存遊技機と同様、右手で発射ハンドル126を把持しつつ、左手を遊技球受皿124やその周辺に突いて上体がぶれないような遊技姿勢を取る。こうして遊技している最中に遊技者が遊技球貸出を行う場合、本実施例のパチンコ遊技機100では、発射ハンドル126を握った手で、ハンドルを把持したまま発射ハンドル126を所定時間内に2回把持する動作をするだけで遊技球の貸出のための貸出指令を発することができる。よって、遊技球受皿124やその周辺に突いた左手を遊技球貸出に関与させる必要はないので、遊技球受皿124やその周辺に突いた左手の位置や感覚を遊技球貸出に際してほとんど変わらないようにできることから、遊技最中における遊技球の貸出に伴う違和感を軽減できる。また、こうした遊技球貸し出しのための貸出把持動作を、遊技者が遊技球発射のために発射ハンドル126を把持している発射把持動作と峻別したので、遊技に熱中した遊技者が発射ハンドル126を思わず力を入れて把持したとしても、遊技球の貸し出しが起きないようにでき、誤操作回避の実効性も高まる。
また、発射ハンドル126は、パチンコ遊技機100の外枠112は勿論、内枠114のデザイン等に影響を与えず、これら部材とは別個に製造できるので、遊技球貸出のためのボタン設置等の遊技機本体のデザイン変更を要しない。よって、機器製造での対応が簡便となる。
また、本実施例のパチンコ遊技機100では、遊技者による発射ハンドル126の把持動作を検出するに当たり、発射ハンドル126の外周近傍に第1圧力センサ127と第2圧力センサ128を配設し、これら圧力センサの出力の様子を、遊技者による発射ハンドル126の把持動作に基づく遊技球の貸出のためのハンドル把持動作の峻別に用いた。よって、発射ハンドル126への第1圧力センサ127や第2圧力センサ128の設置とその信号処理という簡便な手法で、新たな遊技球貸出手法を提供できる。
加えて、パチンコ遊技機100にプリペイドカードユニット115を併設して、当該ユニットにてプリペイドカードの貸球数情報を読み込み、その貸球数情報に基づいて遊技球を貸し出すようにし、その上で、発射ハンドル126を握った手で、ハンドルを把持したまま発射ハンドル126を所定時間内に3回把持する動作をするだけでカード返却指令を発する。よって、プリペイドカードを用いて遊技球貸出を行うパチンコ遊技機100においても、遊技球受皿124やその周辺に突いた左手をカード返却に関与させる必要はないので、遊技球受皿124やその周辺に突いた左手の位置や感覚を遊技球貸出に際してほとんど変わらないようにできる。しかも、発射ハンドル126の把持動作を変えるだけで、遊技球貸出とカード返却とを行うことができる。
また、本実施例では、発射ハンドル126の第1圧力センサ127と第2圧力センサ128からセンサ入力を得るに際し、そのセンサ入力にハイパスフィルター処理を施した上で、そのフィルター値を統計処理を経て所定時間ごと、或いは遊技者ごと算出するようにした。よって、上記両圧力センサのセンサ出力に基づいた遊技球発射の際の発射ハンドル126の発射把持動作と遊技球の貸し出しやカード返却の発射ハンドル126の把持動作との区別の信頼性が高まる。このため、遊技者に違和感を与えることなく、発射ハンドル126の把持動作に応じて遊技球発射や遊技球の貸し出し、並びにカード返却を行うことができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。例えば、上記の実施例では、プリペイドカードユニット115をパチンコ遊技機100と別体としたが、プリペイドカードの受け入れ・読み取り機構をパチンコ遊技機100自体に組み込むこともできる。
また、既存のパチンコ遊技機では、遊技球受皿124の周囲に貸出ボタンや返却ボタンを設置することが多いため、遊技者の混乱を避けるため、これらボタンとの併用を図ることよう変形することもできる。図5は変形例のパチンコ遊技機100の概略斜視図である。
図5に示すように、変形例のパチンコ遊技機100は、遊技機前面に遊技球受皿124を受皿形成部120にて形成するに当たり、この受皿形成部120を遊技盤前面たる内枠114から前方に突出させ、その上で、この受皿形成部120においては、遊技球受皿124を挟んで、遊技球受皿124の開口上縁から遊技盤盤面側に延びた盤面側延出縁部121と、開口上縁から遊技者側に延びた遊技者側延出縁部122とを設けた。そして、パチンコ遊技機100は、この盤面側延出縁部121の上面に貸出ボタン130と返却ボタン132とを備え、これらボタンを盤面側延出縁部121の上面の側から操作できるようにした。貸出ボタン130は、遊技者が遊技球の貸出を所望する際に遊技者により操作され、その操作を受けると、制御装置150に貸出指令を発する。返却ボタン132は、遊技の終了時や中断時に遊技者により操作され、その操作を受けると、カード挿入孔116に挿入したプリペイドカードを返却する返却指令を制御装置150に発する。
この変形例のパチンコ遊技機100は、上記した実施例の電気的な構成において、貸出ボタン130と返却ボタン132とからも信号を入力し、これらボタンの操作の有無により遊技球貸出・カード返却処理を行う。つまり、制御装置150は、貸出ボタン130や返却ボタン132の操作信号を受けると、その信号をトリガとして、貸出ボタン130操作であればステップS230で説明した遊技球の貸出処理を実行し、返却ボタン132操作であればステップS240で説明したカード返却処理を実行する。
上記の変形例によれば、発射ハンドル126の把持動作に基づいた遊技球の貸出・カード返却を実行できるほか、遊技球受皿124の周囲に設けた貸出ボタン130や返却ボタン132のボタン操作によっても遊技球の貸出・カード返却を実行できるので、遊技球の貸出やカード返却に際しての遊技者の混乱を回避できると共に、遊技球の貸出に伴う違和感も軽減できる。
また、次のように変形することもできる。図6はまた別の変形例における発射ハンドル126の構成を模式的に示す説明図である。この変形例では、発射ハンドル126は、上記した圧力センサの内蔵に代え、押圧スイッチ129をハンドル外周に露出して備える。この押圧スイッチ129は、遊技者に押圧されることで押圧信号を制御装置150に出力し、スイッチの押圧が継続されれば、継続して押圧信号を出力する。この押圧スイッチ129を使った場合の上記した発射把持動作と、遊技球の貸し出しやカード返却の把持動作と峻別の様子は次のようになる。
遊技者が遊技球発射のために発射ハンドル126を把持している場合、その遊技者はハンドル把持動作を継続している。よって、発射把持動作の際は、押圧スイッチ129は例えば人差し指FHで押されっぱなしであり、押圧スイッチ129は押圧信号を継続して出力する。そして、この押圧スイッチ129を所定時間(例えば、約1〜2秒前後)の間に所定回数(例えば、2回)押圧する操作を、貸出把持動作と規定し、所定時間(例えば、約2秒前後)の間に貸出把持動作と異なる所定回数(例えば、3回)押圧する操作を、返却把持動作と規定する。こうすれば、押圧スイッチ129からの押圧信号の出力状態は、発射把持動作と、遊技球の貸し出しやカード返却の把持動作と峻別できるので、押圧スイッチ129を有する変形例によっても、上記した効果を奏することができる。なお、遊技に夢中となって思わず発射ハンドル126を強く把持することがあったとしても、その把持動作は、既に押圧している押圧スイッチ129を強く押圧するだけであり、上記した貸出把持動作や返却把持動作のように所定時間内に所定回数の押圧操作とはならない。また、それまで把持していた発射ハンドル126を一旦離して把持するとしても、その把持動作は、押圧スイッチ129が一旦オフとなりその後にオンとなるだけであり、上記した貸出把持動作や返却把持動作のように所定時間内に所定回数の押圧操作とはならない。
また、次のような変形も可能である。図7はまた別の変形例におけるパチンコ遊技機100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。この変形例は、遊技球の貸出に関する情報をパチンコ遊技機100とは離れた場所の記憶部に記憶し、その記憶部とデータ通信を行いながら遊技球貸出を行う点に特徴がある。
図示するように、変形例のパチンコ遊技機100は、ネットワークNと接続され、制御装置150と遊技球貸出情報記憶部200との間でデータ通信を行う。遊技球貸出情報記憶部200は、当該記憶部を特定するための記憶部特定コード情報と、遊技を行う個人を識別するに足りる情報、例えば、指紋や静脈パターン等の個人認識情報と、遊技球の貸出に費やすことのできる金額(遊技球貸出金額)等を記憶する。そして、この遊技球貸出情報記憶部200は、遊技者個人と一対一に対応して設けられており、その遊技者がプリペイド等の手法により支払済みの遊技球貸出金額を記憶する。遊技球貸出情報記憶部200への遊技球貸出金額の記憶処理は、後述するように制御装置150を介して行うほか、遊技ホールに設置した専用の支払受け付け装置にてネットワークNを経由して行うようにできる。
制御装置150は、カード読み取り機器156に装着されたカードから、遊技球貸出情報記憶部200を特定するためのコード情報を読み取ると共に、スキャナ160(本実施例では指紋スキャナ)から得た個人識別情報(指紋)を読み取る。また、制御装置150は、その構成デバイスであるCPU、ROM、RAM等を協働させて個人識別部162、貸出情報処理部164を構成する。個人識別部162は、カードから読み取った記憶部特定コード情報に基づき、ネットワークNを経て遊技球貸出情報記憶部200を特定すると共に、スキャナ160から得た個人識別情報(指紋)と特定した遊技球貸出情報記憶部200が有する個人情報との照合を行い、カード装着および指紋スキャンを行った遊技者個人の識別と、当該遊技者が有する遊技球貸出情報記憶部200を特定する。貸出情報処理部164は、個人識別部162により特定された遊技球貸出情報記憶部200とネットワークNを介してデータ通信を行い、カード装着および指紋スキャンを行った遊技者が既述した発射ハンドル126での貸出把持動作を行うごとに、遊技球貸出情報記憶部200の遊技球貸出金額の読み込みと、遊技球貸出に伴う遊技球貸出金額の更新を行う。この遊技球貸出金額の更新処理は、プリペイドカードにおける貸球数情報の更新とその内容に変わりはなく、遊技球貸出に伴って遊技球貸出金額を減算して更新する。なお、遊技球貸出情報記憶部200から読み込んだ遊技球貸出金額に不足があれば、その旨を遊技者に報知したり、その後の遊技球貸出が不能な旨を報知することもできる。また、プリペイドカードユニット115をネットワークNを介して遊技球貸出情報記憶部200と接続し、このプリペイドカードユニット115でカード読み取り機器156からのカードのコード情報読み込みやスキャナ160からの指紋読み込みを行い、個人識別部162や貸出情報処理部164をプリペイドカードユニット115にて構成するようにすることもできる。
この変形例によれば、遊技球貸出に伴う遊技球貸出金額のデータ更新を、ネットワークNを介して接続された遊技球貸出情報記憶部200に対して行うので、遊技球貸出情報記憶部200のデータ改竄が困難となる。よって、改竄された遊技球貸出金額に基づいて誤って遊技球を貸し出してしまうような不測の事態の回避の実効性が高まる。また、遊技球貸出に伴う遊技球貸出金額のデータ更新をネットワークNを介して行う構成は、発射ハンドルにて遊技球貸出を行わない既存のパチンコ遊技機に適用することもできる。
100…パチンコ遊技機
112…外枠
113…内枠用ヒンジ
114…内枠
115…プリペイドカードユニット
116…カード挿入孔
117…ガラス
120…受皿形成部
121…盤面側延出縁部
122…遊技者側延出縁部
124…遊技球受皿
125…下皿
126…発射ハンドル
126a〜126c…突起
127…第1圧力センサ
128…第2圧力センサ
129…押圧スイッチ
130…貸出ボタン
132…返却ボタン
150…制御装置
152…発射機器
154…表示機器
156…カード読み取り機器
158…役物駆動機器
160…スキャナ
162…個人識別部
164…貸出情報処理部
200…遊技球貸出情報記憶部
FH…人差し指
FO…親指
N…ネットワーク

Claims (6)

  1. 遊技球の貸出指令を受けると遊技球を貸出排出する遊技機であって、
    遊技者に把持して回動操作され、該回動操作を経て遊技球の発射指令信号を発射機器に出力する発射ハンドルと、
    該発射ハンドルに設置され、遊技者によるハンドル把持の状況を検出し、該ハンドル把持の状況が所定の貸出規則に従った状況に合致すると、前記貸出指令を発する把持動作変換部とを備える
    遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記把持動作変換部は、
    遊技者によるハンドル把持の把持力が所定時間内で所定回数増減すると、前記貸出指令を発する
    遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、
    前記把持動作変換部は、
    該発射ハンドルに設置された圧力センサと、
    該圧力センサの出力推移に基づいて、前記ハンドル把持の状況が前記貸出規則に従った状況に合致したとして、前記貸出指令を発する
    遊技機。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれかに記載の遊技機であって、
    前記貸出指令を受けると遊技球を貸し出す遊技球貸出部であって、遊技球の貸出に関する情報を記憶した記憶部の記憶情報の読み込みと、遊技球の貸出に伴う前記記憶部の記憶情報の更新とを行うと共に、前記貸出指令を受けると、前記読み込んだ記憶情報に基づいて遊技球を貸し出す前記遊技球貸出部を備える
    遊技機。
  5. 請求項4に記載の遊技機であって、
    前記記憶部は、双方向のデータ送信が可能な通信回線を介して前記遊技球貸出部と接続されている
    遊技機。
  6. 請求項4に記載の遊技機であって、
    前記記憶部は、データの読み書きが可能な記憶媒体であって、前記遊技球貸出部または遊技機に装着され、
    前記把持動作変換部は、
    前記ハンドル把持の状況が前記貸出規則とは異なる規則に従った状況に合致すると、前記記憶媒体の返却指令を発する
    遊技機。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0966132A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Okumura Yuki Kk パチンコ遊技機の発射ハンドル
JP2005052413A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Sophia Co Ltd 遊技機及び遊技装置

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