以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。また、以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同である。
[第一の実施の形態]
まず、本発明の第一の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第一の実施の形態として、プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置において実行されるゲームプログラムを例示して説明をする。
図1は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。コンピュータ装置1は、記憶部101、受信部102、及び送信部103を少なくとも備える。
記憶部101は、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する機能を有する。受信部102は、プレイヤ端末の
現実世界における位置に関する位置情報を受信する機能を有する。送信部103は、受信部102が受信した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報を、プレイヤ端末に送信する機能を有する。
次に、本発明の第一の実施の形態におけるプログラム(ゲームプログラム)実行処理について説明する。図2は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
コンピュータ装置1は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を受信する(ステップS1)。次に、コンピュータ装置1は、ステップS1において受信した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をプレイヤ端末に送信し(ステップS2)、終了する。ここで、ステップS2において送信されるゲーム媒体群に関する情報は、記憶部101にて現実世界における領域と関連付けて記憶されている、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報である。
プレイヤ端末は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報をコンピュータ装置に送信する。また、プレイヤ端末は、プレイヤ端末の現実世界における位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をコンピュータ装置から受信する。また、プレイヤ端末は、受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する。
第一の実施の形態の一側面として、プレイヤ端末の位置を利用するゲームにおいて、地域格差が生じる可能性を低減することが可能になる。
第一の実施の形態において、「プレイヤ端末」とは、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、据置型ゲーム機等、コンピュータ装置と通信可能で、ゲームの実行処理を可能なものをいう。「プレイヤ」とは、例えば、プレイヤ端末を操作し、ゲームをプレイするユーザをいう。「コンピュータ装置」とは、例えば、プレイヤ端末からの要求に応じて処理を実行する装置をいう。「ゲーム」とは、例えば、コンピュータ装置及び/又はプレイヤ端末においてプログラムを起動して実行するコンピュータゲームをいい、ゲーム内容のジャンルは問わない。
「ゲーム媒体」とは、例えば、ゲームにおいてプレイヤが使用するデジタルコンテンツのことをいい、カード、キャラクタ、武器、防具、アイテム、アバター等が挙げられる。「ゲーム媒体群に関する情報」とは、例えば、現実世界における領域と関連付けられた各ゲーム媒体の画像や、攻撃力や守備力等のステータスをいう。また、「ゲーム媒体群に関する情報」には、各ゲーム媒体の出現確率が含まれていてもよい。「現実世界における領域」とは、例えば、国単位、都道府県単位、市区町村単位、または特定の領域(例えば、東京駅)など、所定の広さを有する領域をいう。「位置情報」とは、例えば、プレイヤ端末に備えられたGPSセンサや、プレイヤ端末の無線ネットワークシステム等を用いて測位される、プレイヤ端末の現実世界における現在の位置に関する情報をいう。ここで、「位置」とは、緯度及び経度で示されるような平面的な位置に限らず、さらに、高さを含めた概念であっても良い。
[第二の実施の形態]
次に、本発明の第二の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第二の実施の形態として、プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置において実行されるゲームプログラムを例示して説明をする。
図3は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を
示すブロック図である。コンピュータ装置1は、記憶部111、受信部112、送信部113、及び付与部114を少なくとも備える。
記憶部111は、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する機能を有する。受信部112は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を受信する機能を有する。送信部113は、受信部112が受信した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報を、プレイヤ端末に送信する機能を有する。付与部114は、ゲームの結果が所定の条件を満たした場合に、プレイヤ端末に表示されたゲーム媒体をプレイヤに付与する機能を有する。
次に、本発明の第二の実施の形態におけるプログラム(ゲームプログラム)実行処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
コンピュータ装置1は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を受信する(ステップS11)。次に、コンピュータ装置1は、ステップS11において受信した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をプレイヤ端末に送信する(ステップS12)。ここで、ステップS12において送信されるゲーム媒体群に関する情報は、記憶部111にて現実世界における領域と関連付けて記憶されている、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報である。次に、コンピュータ装置1は、ゲームの結果が所定の条件を満たした場合に、プレイヤ端末に表示されたゲーム媒体をプレイヤに付与し(ステップS13)、終了する。
プレイヤ端末は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報をコンピュータ装置に送信する。また、プレイヤ端末は、プレイヤ端末の現実世界における位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をコンピュータ装置から受信する。プレイヤ端末は、受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する。
第二の実施の形態の一側面として、プレイヤ端末の位置によって付与可能となるゲーム媒体が異なるので、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
第二の実施の形態において、「プレイヤ端末」、「プレイヤ」、「コンピュータ装置」、「ゲーム」、「ゲーム媒体」、「ゲーム媒体群に関する情報」、「現実世界における領域」、及び「位置情報」は、それぞれ第一の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
また、第二の実施の形態において、「所定の条件」とは、例えば、ゲーム媒体の付与を受けるためのイベントを成功させることが挙げられ、具体的には、表示されたゲーム媒体との仮想戦闘に勝利することや、プレイヤ端末への操作によって所定のアイテムをゲーム媒体に当てること等が挙げられる。なお、「所定の条件」は、上記の例に限定されるわけではなく、ゲームのジャンルや内容によって、適宜設定することが可能である。
「付与」とは、例えば、ゲーム媒体とプレイヤとを関連付け、ゲームにおいてプレイヤがゲーム媒体を使用できるようにすることをいう。ここで、「ゲーム媒体とプレイヤとを関連付け」とは、例えば、コンピュータ装置が管理するプレイヤ情報にゲーム媒体の情報が含まれるように、プレイヤ情報を更新すること等をいう。なお、「付与」には、貸与のような一定期間だけプレイヤがゲーム媒体を使用できる場合も含まれる。
[第三の実施の形態]
次に、本発明の第三の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第三の実施の形態として、プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置において実行されるゲームプログラムを例示して説明をする。
第三の実施の形態におけるコンピュータ装置の構成は、図3のブロック図に示されるものを、必要な範囲で採用することができる。また、第三の実施の形態におけるプログラム実行処理のフローは、図4のフローチャートに示されるものを、必要な範囲で採用することができる。
第三の実施の形態において、記憶部111は、さらに、付与部114によりプレイヤに付与されたゲーム媒体Aに関する情報を記憶する機能を有する。送信部113は、さらに、ゲーム媒体Aに関する情報を、他のプレイヤの操作する他プレイヤ端末に送信する機能を有する。付与部114は、さらに、他プレイヤ端末におけるゲームの結果が所定の条件を満たした場合に、ゲーム媒体Aを他のプレイヤに付与する機能を有する。
第三の実施形態において、ステップS12において送信される情報には、他のプレイヤに付与されたゲーム媒体に関する情報がさらに含まれる。ここで、ステップS12において送信される他のゲーム媒体に関する情報は、記憶部111に記憶されている。また、ステップS13において、プレイヤ端末におけるゲームの結果が所定の条件を満たした場合に、他のプレイヤに付与されたゲーム媒体であって、プレイヤ端末に表示されたゲーム媒体をプレイヤに付与する。
第三の実施の形態の一側面として、プレイヤに付与したゲーム媒体を他のプレイヤに付与可能にすることで、ゲームにソーシャル性を持たせ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
第三の実施の形態において、「プレイヤ端末」、「プレイヤ」、「コンピュータ装置」、「ゲーム」、「ゲーム媒体」、「ゲーム媒体群に関する情報」、「現実世界における領域」、及び「位置情報」は、それぞれ第一の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
また、第三の実施の形態において、「所定の条件」、「付与」、及び「ゲーム媒体とプレイヤとを関連付け」は、それぞれ第二の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。なお、「所定の条件」は、最初にゲーム媒体の付与を受けたプレイヤと、該ゲーム媒体に関する情報を受信した他のプレイヤとの間で、難易度に差を設けても良い。例えば、「所定の条件」には、他のプレイヤに対して、最初にゲーム媒体の付与を受けたプレイヤよりも困難な条件を設定しても良い。
また、第三の実施の形態において、「ゲーム媒体に関する情報」とは、例えば、ゲーム媒体の画像やステータスに関する情報、又はゲーム媒体の画像やステータスを特定するために必要なゲーム媒体の識別情報(ID)などに関する情報をいう。また、「ゲーム媒体に関する情報」には、さらに、ゲーム媒体を付与されたプレイヤに関する情報や、ゲーム媒体を付与された際のプレイヤ端末の位置情報、付与されたゲーム媒体に関する情報が記憶部に記憶された時間などが含まれていても良い。
[第四の実施の形態]
次に、本発明の第四の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第四の実施の形態として、プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置において実行されるゲームプログラムを例示して説明をする。
第四の実施の形態におけるコンピュータ装置の構成は、図1または図3のブロック図に示されるものを、必要な範囲で採用することができる。また、第三の実施の形態におけるプログラム実行処理のフローは、図2または図4のフローチャートに示されるものを、必要な範囲で採用することができる。
第四の実施の形態において、送信部103または送信部113は、さらに、プレイヤ端末の位置が属する領域に対応する現実世界の地図に関する情報を送信する機能を有する。なお、プレイヤ端末は、受信したゲーム媒体群に関する情報及び地図に関する情報に基づいて、現実世界の地図を示す画像上にゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する。
第四の実施の形態の一側面として、現実世界の地図を示す画像上にゲーム媒体を表示することにより、ゲームと現実世界の連動性を高め、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
第四の実施の形態において、「プレイヤ端末」、「プレイヤ」、「コンピュータ装置」、「ゲーム」、「ゲーム媒体」、「ゲーム媒体群に関する情報」、「現実世界における領域」、及び「位置情報」は、それぞれ第一の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。また、第四の実施の形態において、「地図に関する情報」とは、例えば、プレイヤ端末の位置が属する領域の少なくとも一部に対応する地図であって、プレイヤ端末の位置を基準点として、該基準から所定の距離の範囲にある領域(例えば、プレイヤ端末の位置から周囲5Km範囲の領域)に対応する地図を、プレイヤ端末に表示するための情報である。
[第五の実施の形態]
次に、本発明の第五の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第五の実施の形態として、プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と、該プレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置とにおいて実現されるゲームシステムを例示して説明をする。
図5は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、ゲームシステムの構成を示すブロック図である。ゲームシステム2は、記憶部201、取得部202、及び表示部203を少なくとも備える。
記憶部201は、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する機能を有する。取得部202は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を取得する機能を有する。表示部203は、取得部202により取得した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体をプレイヤ端末に表示する機能を有する。
次に、本発明の第五の実施の形態におけるプログラム(ゲームプログラム)実行処理について説明する。図6は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
ゲームシステム2は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を取得する(ステップS21)。次に、ゲームシステム2は、取得した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体をプレイヤ端末に表示し(ステップS22)、終了する。ここで、ステップS22におけるゲーム媒体群に関する情報は、記憶部201にて現実世界における領域と
関連付けて記憶されている、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報である。
第五の実施の形態の一側面として、プレイヤ端末の位置を利用するゲームにおいて、地域格差が生じる可能性を低減することが可能になる。
第五の実施の形態において、「プレイヤ端末」、「プレイヤ」、「コンピュータ装置」、「ゲーム」、「ゲーム媒体」、「ゲーム媒体群に関する情報」、「現実世界における領域」、及び「位置情報」は、それぞれ第一の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。また、第五の実施の形態において、「位置情報を取得する」とは、例えば、プレイヤ端末において、GPSセンサや無線ネットワークシステム等を用いて、プレイヤ端末の現実世界における現在の位置に関する位置情報を取得することや、コンピュータ装置においてプレイヤ端末の位置情報を受信することが挙げられる。
[第六の実施の形態]
次に、本発明の第六の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第六の実施の形態として、プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と、該プレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置とにより実現されるゲームシステムにおける、プレイヤ端末において実行されるゲームプログラムを例示して説明をする。
図7は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プレイヤ端末の構成を示すブロック図である。プレイヤ端末3は、送信部301、受信部302、及び表示部303を少なくとも備える。
送信部301は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を送信する機能を有する。受信部302は、プレイヤ端末の現実世界における位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をコンピュータ装置から受信する機能を有する。表示部303は、受信部302が受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する機能を有する。
なお、ゲームシステムは、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する。また、ゲームシステムは、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を受信する。また、ゲームシステムは、受信した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をプレイヤ端末に送信する。
次に、本発明の第六の実施の形態におけるプログラム(ゲームプログラム)実行処理について説明する。図8は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
プレイヤ端末3は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を送信する(ステップS31)。次に、プレイヤ端末3は、プレイヤ端末の現実世界における位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をコンピュータ装置から受信する(ステップS32)。ここで、ステップS32において送信されるゲーム媒体群に関する情報は、ゲームシステムにおいて現実世界における領域と関連付けて記憶されている、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報である。次に、プレイヤ端末3は、受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示し(ステップS33)、終了する。
第六の実施の形態の一側面として、プレイヤ端末の位置を利用するゲームにおいて、地
域格差が生じる可能性を低減することが可能になる。
第六の実施の形態において、「プレイヤ端末」、「プレイヤ」、「コンピュータ装置」、「ゲーム」、「ゲーム媒体」、「ゲーム媒体群に関する情報」、「現実世界における領域」、及び「位置情報」は、それぞれ第一の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
[第七の実施の形態]
次に、本発明の第七の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第七の実施の形態として、プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と、該プレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置とにおいて実現されるゲームシステムを例示して説明をする。
図9は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、ゲームシステムの構成を示すブロック図である。図示するように、ゲームシステムは、コンピュータ装置1と、通信ネットワーク4と、各々のプレイヤにより操作される複数のプレイヤ端末3(3a、3b・・・3z)とから構成されている。コンピュータ装置1は、通信ネットワーク4を介してプレイヤ端末3と接続されている。なお、コンピュータ装置1はプレイヤ端末3と常時接続されていなくてもよく、必要に応じて、接続が可能であればよい。
図10は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、コンピュータ装置の構成を示すブロック図である。コンピュータ装置1は、制御部11、RAM(Random Access Memory)12、ストレージ部13、及び通信インタフェース14を少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)から構成され、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、コンピュータ装置1の制御を行う。また、制御部11は時間を計時する内部タイマを備えている。RAM12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラム(ゲームプログラム含む)やデータ(ゲームデータを含む)を保存するための記憶領域である。制御部11は、プログラム及びデータをRAM12から読み出し、プレイヤ端末3から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。
通信インタフェース14は、無線又は有線により通信ネットワーク4に接続が可能であり、通信ネットワーク4を介してデータを送受信することが可能である。通信インタフェース42を介して受信したデータは、例えば、RAM12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。
図11は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プレイヤ端末の構成を示すブロック図である。プレイヤ端末3は、制御部31、RAM32、ストレージ部33、サウンド処理部34、センサ部36、グラフィックス処理部38、表示部39、通信インタフェース42、及びインタフェース部43を少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
制御部31は、CPUやROMから構成される。制御部31は、ストレージ部33に格納されたプログラムを実行し、プレイヤ端末3の制御を行う。RAM32は、制御部31のワークエリアである。ストレージ部33は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。
制御部31は、プログラム及びデータをRAM32から読み出して処理を行う。制御部31は、RAM32にロードされたプログラム及びデータを処理することで、サウンド出
力の指示をサウンド処理部34に出力し、描画命令をグラフィックス処理部38に出力する。
サウンド処理部34は、スピーカであるサウンド出力装置35に接続されている。制御部31がサウンド出力の指示をサウンド処理部34に出力すると、サウンド処理部34はサウンド出力装置35にサウンド信号を出力する。
センサ部36は、GPSセンサを備えている。また、その他の各種センサを備えていてもよく、各種センサとしては、例えば、指紋認証センサ、近接センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁力センサ、輝度センサ、又は気圧センサ等が挙げられる。
グラフィックス処理部38は、表示部39に接続されている。表示部39は、表示画面40を有している。制御部31が描画命令をグラフィックス処理部38に出力すると、グラフィックス処理部38は、フレームメモリ(フレームバッファ)37に画像を展開し、表示画面40上に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部39は、タッチ入力部41を備えるタッチパネルの画面であっても良い。
グラフィックス処理部38は、フレーム単位で1枚の画像の描画を実行する。画像の1フレーム時間は、例えば30分の1秒である。グラフィックス処理部38は、制御部31だけで行ってきた描画に関する演算処理の一部を受け持ち、システム全体の負荷を分散させる役割を有する。
通信インタフェース42は、無線又は有線により通信ネットワーク4に接続が可能であり、通信ネットワーク4を介してデータを送受信することが可能である。通信インタフェース42を介して受信したデータは、外部メモリから読み込まれたデータと同様に、RAM32にロードされ、制御部31により演算処理が行われる。
インタフェース部43には、入力部44(例えば、マウスやキーボード等)が接続され得る。プレイヤによる入力部44からの入力情報はRAM32に格納され、制御部31は入力情報をもとに各種の演算処理を実行する。あるいは、インタフェース部43に記憶媒体読取装置を接続し、外部メモリ等からプログラム及びデータ等を読み込むことも可能である。また、タッチパネルを備えた表示部39を入力部44とすることもできる。
図12は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、ゲームシステムの構成を示すブロック図である。ゲームシステム2は、記憶部211、位置情報取得部212、送信部213、受信部214、位置対応情報取得部215、抽選部216、表示部217、表示更新部218、入力部219、イベント実行部220、付与部221、及び情報登録部222を少なくとも備える。
記憶部211は、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する機能を有する。ゲーム媒体群に関する情報は、例えば、国、都道府県、市区町村、または特定の領域(例えば、東京駅、高尾山の山頂など)など、所定の広さを有する領域を単位として、該領域単位それぞれと関連付けられていることが好ましい。このような構成によって、プレイヤ端末の位置する場所にゲーム媒体群に関する情報が関連付けられておらず、ゲーム媒体がプレイヤ端末に表示されない、という事態を防止することが容易になる。なお、上記の領域単位は、互いに重複する領域があっても良い。また、記憶部211には、上記の領域単位の少なくとも一部に対応する地図をプレイヤ端末に表示させるための情報が記憶されていることが好ましい。
ゲーム媒体群に関する情報には、各ゲーム媒体の出現確率が含まれていることが好まし
い。このような構成によって、2以上のプレイヤ端末の現実世界における位置が同じであったとしても、各プレイヤ端末に表示されるゲーム媒体を異ならせることができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。出現確率は、例えば、ゲーム媒体に設定された属性(レア度など)に応じて設定されていることが好ましい。例えば、ゲーム媒体のレア度が高いほど、出現確率を低く設定することが好ましい。
位置情報取得部212は、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を取得する機能を有する。位置情報の取得は、例えば、プレイヤ端末に備えられたGPSセンサや、プレイヤ端末の無線ネットワークシステム等を用いて測位されることが好ましい。位置情報は、例えば、特定の点座標として取得される。
送信部213は、プレイヤ端末3に備えられる送信部213aと、コンピュータ装置1に備えられる送信部213bを含む。送信部213aは、プレイヤ端末3からコンピュータ装置1に、ゲームに関する情報を送信する機能を有する。送信部213aによって、例えば、位置情報取得部212によって取得されたプレイヤ端末の位置情報や、ゲーム(イベント)の結果に関する情報などが、コンピュータ装置1へ送信される。送信部213bは、コンピュータ装置1からプレイヤ端末3に、ゲームに関する情報を送信する機能を有する。送信部213bによって、例えば、プレイヤ端末3の位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報や、該位置に対応する地図に関する情報、他プレイヤが付与を受けたゲーム媒体に関する情報、プレイヤに付与したゲーム媒体に関する情報などが、プレイヤ端末3に送信される。
受信部214は、プレイヤ端末3に備えられる受信部214aと、コンピュータ装置1に備えられる受信部214bを含む。受信部214aは、送信部213bによってコンピュータ装置1からプレイヤ端末3へと送信されたゲームに関する情報を、受信する機能を有する。受信部214bは、送信部213aによってプレイヤ端末3からコンピュータ装置1へと送信されたゲームに関する情報を、受信する機能を有する。
位置対応情報取得部215は、受信部214bが受信したプレイヤ端末の位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報を、記憶部211から取得する機能を有する。位置対応情報取得部215は、ゲーム媒体群に関する情報とあわせて、プレイヤ端末の位置情報が示す位置が属する領域の少なくとも一部に対応する地図に関する情報を、記憶部211から取得することが好ましい。なお、位置対応情報取得部215が取得したゲーム媒体群に関する情報、及び、地図に関する情報は、送信部213bによってコンピュータ装置1からプレイヤ端末3へと送信される。
また、2以上の領域単位が互いに重複する部分を有し、プレイヤ端末の位置が該重複する部分に位置する場合、位置対応情報取得部215は、プレイヤ端末の位置が属する全ての領域に対応するゲーム媒体群に関する情報を取得しても良い。例えば、「日本」などの国を単位とした領域、「関東地方」などの地方を単位とした領域、「東京都」などの都道府県を単位とした領域、「千代田区」などの市区町村を単位とした領域のそれぞれに、異なるゲーム媒体群に関する情報が関連付けられており、かつ、プレイヤ端末が千代田区に位置する場合を例に挙げて説明をする。プレイヤ端末は、「日本」、かつ、「関東地方」、かつ、「東京都」、かつ、「千代田区」に位置するので、位置対応情報取得部215は、「日本」に関連付けられたゲーム媒体群Aに関する情報、「関東地方」に関連付けられたゲーム媒体群Bに関する情報、「東京都」に関連付けられたゲーム媒体群Cに関する情報、及び「千代田区」に関連付けられたゲーム媒体群Dに関する情報を取得するように構成することができる。このような構成により、プレイヤ端末に表示するゲーム媒体に多様性を持たせ、かつ、領域単位毎の特異性を持たせることが容易になり、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
また、2以上の領域単位が互いに重複する部分を有し、プレイヤ端末の位置が該重複する部分に位置する場合、各領域に抽選確率を設定し、設定された抽選確率に基づいて領域を抽選し、位置対応情報取得部215が、当選した領域に対応するゲーム媒体群に関する情報を取得するよう構成しても良い。プレイヤ端末が千代田区に位置すると仮定した上記の例において、例えば、「日本」の抽選確率が10%、「関東地方」の抽選確率が20%、「東京都」の抽選確率が30%、「千代田区」の抽選確率が40%に設定されていた場合、位置対応情報取得部215は、これらの抽選確率に基づいて、いずれか一の領域を抽選し、当選した領域に対応するゲーム媒体群に関する情報を取得するように構成することができる。
また、2以上の領域単位が互いに重複する部分を有し、プレイヤ端末の位置が該重複する部分に位置する場合、各領域に設定された当選確率に基づいて領域毎の当否を抽選し、当選したいずれか一以上の領域にそれぞれ対応するゲーム媒体群に関する情報を取得するように構成しても良い。例えば、「日本」の当選確率を100%、「関東地方」の当選確率を20%、「東京都」の当選確率を30%、「千代田区」の当選確率を40%に設定し、これらの当選確率に基づいて領域毎の当否を抽選し、当選したいずれか一以上の領域にそれぞれ対応するゲーム媒体群に関する情報を取得するように構成しても良い。このような構成により、例えば、プレイヤが日常生活を営む生活圏から移動しなくても、プレイヤ端末に出現するゲーム媒体に変化を生じさせることができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
抽選部216は、受信部214aが受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、プレイヤ端末3に表示するゲーム媒体を抽選する機能を有する。抽選は、ランダムに行っても良いが、各ゲーム媒体に設定された出現確率に基づいて行うことが好ましい。各ゲーム媒体に設定された出現確率に基づいて抽選を行うことにより、例えば、各ゲーム媒体の出現頻度に高低をもたせて、ゲームの趣向性を向上させることができる。
また、抽選部216は、プレイヤのステータス(例えば、レベルなど)、プレイヤが所有するゲーム媒体、プレイヤが所有または使用するアイテム、又はゲームをプレイしているタイミング(例えば、朝、夜、イベント期間など)などに基づいて、受信部214aが受信した情報に含まれるゲーム媒体の基本的な出現確率を調整してから、抽選を行っても良い。このような構成により、例えば、ゲーム媒体の出現確率の調整にプレイヤが関与し、プレイヤが付与を希望するゲーム媒体を出現しやすくできたり、表示されるゲーム媒体が朝と夜とで異なるようにして、ゲームと現実世界の連動性を高めたりすることができ、プレイヤの満足度およびゲームの趣向性を向上させることができる。
表示部217は、抽選部216によって抽選されたゲーム媒体に対応する画像を、プレイヤ端末3に表示する機能を有する。表示部217によって表示されるゲーム媒体は、プレイヤ端末3の位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報に基づいて、抽選部216が抽選したゲーム媒体である。つまり、表示部217によって表示されるゲーム媒体は、プレイヤ端末毎に決定され、表示されるので、プレイヤ端末がどのような位置にあろうとも、同程度の数のゲーム媒体を表示することが可能になる。従って、従来のゲームのように、多くのゲーム媒体が出現する地域と、ゲーム媒体がほとんど出現しない地域というように、ゲーム媒体の出現数に地域格差が生じることを防止でき、どのような地域に住まうプレイヤであっても、十分に楽しむことのできる満足度の高いゲームを提供することが可能となる。
表示部217は、識別不能表示部217aと、識別可能表示部217bを含むことが好ましい。識別不能表示部217aは、ゲーム媒体をプレイヤが識別できない態様でゲーム
媒体に対応する画像を表示する機能を有する。ここで、「ゲーム媒体をプレイヤが識別できない態様」とは、ゲーム媒体の画像を識別できない(どのゲーム媒体であるか識別できない)態様であれば良く、例えば、スクラッチ画像として表示する態様や、ゲーム媒体にモザイク処理をかけた状態で表示する態様が挙げられる。スクラッチ画像を仮想的に削るという操作によって、ゲームの趣向性を向上できるという観点からは、スクラッチ画像として表示することが好ましい。
また、識別不能表示部217aは、ゲーム媒体の属性に応じて、ゲーム媒体に対応する画像を異ならせることが好ましい。例えば、識別不能表示部217aが、スクラッチ画像を表示するものである場合、ゲーム媒体の属性に応じて、スクラッチ画像の種類を異ならせることが好ましい。具体的には、ゲーム媒体のレア度に応じて、スクラッチ画像の色や模様を異ならせることや、スクラッチ画像に付加される表示エフェクトを異ならせることが挙げられる。このような態様により、例えば、スクラッチ画像を仮想的に削った際に表示されるゲーム媒体への期待感を高め、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
識別可能表示部217bは、プレイヤ端末への所定の操作に応じて、識別不能表示部217aにより表示される画像を、ゲーム媒体をプレイヤが識別できる態様に変更して表示する機能を有する。識別可能表示部217bは、例えば、プレイヤ端末のタッチパネルへのタッチ入力に応じて、タッチ入力された箇所に表示されていたゲーム媒体の識別が不可能な画像を、ゲーム媒体の識別が可能な画像に変更する。例えば、識別不能表示部217aによりスクラッチ画像が表示されている場合、スクラッチ画像を仮想的に削るような操作がされたことに応じて、操作がされた箇所に対応する部分を、ゲーム媒体の画像に変更して表示するような構成が挙げられる。ここで、「変更して表示する」とは、画像が変更されたとプレイヤが感じることのできる態様であれば良く、例えば、識別可能な画像の上に重畳的に表示されていた識別不可能な画像を消去または非表示にするような態様や、識別不可能な画像の上に識別可能な画像を重畳的に表示するような態様が挙げられる。
表示部217、識別不能表示部217a、及び識別可能表示部217bは、複数のゲーム媒体またはゲーム媒体に対応する画像を表示する際、それぞれが重ならないように表示するものであることが好ましい。このような構成により、プレイヤの視認性を向上させることが可能になる。また、ゲーム媒体を重ねて表示した場合よりも、多くのゲーム媒体が出現しているという感覚をプレイヤに与えることが可能になり、ゲームの趣向性を向上させることができる。
表示更新部218は、ゲーム媒体が表示部217により表示されてから所定の時間が経過した場合等に、プレイヤ端末に表示するゲーム媒体を更新して表示する機能を有する。所定の時間は、例えば、10分、30分、または1時間など、ゲームの内容に応じて適宜設定することができる。また、所定の時間は、ゲーム媒体毎に異なっていても良く、例えば、ゲーム媒体のレア度に応じて、設定されることが好ましい。表示更新部218を備えることにより、表示されたゲーム媒体の獲得に制限時間を設けることができ、ゲームの趣向性を向上させることができる。また、表示後、プレイヤによって意図的に放置されているゲーム媒体を、新しいゲーム媒体に変更することができるため、プレイヤの利便性を向上させることが可能になる。
入力部219は、プレイヤの操作入力を受け付ける機能を有する。プレイヤの操作入力は、例えば、プレイヤ端末に備えられたボタンやスティック等を操作することや、プレイヤ端末に備えられたタッチパネルに対してタッチ操作やスワイプ操作等をすることによって行うことができる。
イベント実行部220は、表示部217により表示されたゲーム媒体の画像がプレイヤ
端末への操作によって選択された場合に、選択されたゲーム媒体を獲得するためのイベント(ゲーム)を実行する機能を有する。イベントの内容としては、特に制限されず、ゲームの内容やジャンルによって適宜設定することができ、例えば、選択されたゲーム媒体との仮想戦闘や、選択されたゲーム媒体の所定の位置に所定のアイテムを当てるゲームなどが挙げられる。また、イベントの内容は、ゲーム媒体の属性に応じて異なるものであっても良い。
付与部221は、イベント実行部220によるイベントの結果が所定の条件を満たした場合に、表示部217により表示されたゲーム媒体をプレイヤに付与する機能を有する。「所定の条件」は、イベントの内容に応じて適宜設定することができ、例えば、選択されたゲーム媒体との仮想戦闘に勝利することや、選択されたゲーム媒体に所定のアイテムを当てること等が挙げられる。
情報登録部222は、付与部221によりプレイヤに付与されたゲーム媒体に関する情報を、記憶部211に登録する機能を有する。登録されたゲーム媒体に関する情報は、送信部213bによって他のプレイヤ端末に送信され、他のプレイヤ端末に備えられた表示部217によって、他のプレイヤ端末に表示される。そして、他のプレイヤ端末におけるイベントの結果が所定の条件を満たした場合に、他のプレイヤに付与される。情報登録部222を備えることにより、ゲーム媒体に関する情報を複数のプレイヤ間で共有することができるため、プレイヤ間の連帯感を向上させることが可能になる。
情報登録部222に登録されるゲーム媒体に関する情報には、ゲーム媒体の画像やステータスに関する情報、又はゲーム媒体の画像やステータスを特定するために必要なゲーム媒体の識別情報(ID)などに関する情報が含まれる。また、ゲーム媒体に関する情報には、ゲーム媒体を付与されたプレイヤに関する情報が含まれていることが好ましい。ゲーム媒体を付与されたプレイヤに関する情報を含むことにより、例えば、他プレイヤ端末に、ゲーム媒体を付与されたプレイヤの名前などを表示できるようになり、プレイヤの満足感を向上させることが可能になる。また、ゲーム媒体を付与されたプレイヤに関する情報を含むことにより、ゲーム媒体に関する情報を送信する他プレイヤを、ゲーム媒体を付与されたプレイヤに関連付けられた他プレイヤに制限することも可能である。例えば、プレイヤが付与を受けたゲーム媒体に関する情報を、該プレイヤといわゆるフレンド関係にある他プレイヤにのみ送信したり、フレンド関係にある他プレイヤに送信する場合に、所定の特典(例えば、ゲーム媒体を獲得しやすくする)を与えたりするような態様により、プレイヤ間の交流を活発にし、ゲームのソーシャル性を高めることが可能になる。
また、ゲーム媒体に関する情報には、付与されたゲーム媒体に関する情報が登録された際の時間が含まれることが好ましい。登録された際の時間を含むことにより、例えば、他プレイヤ端末にゲーム媒体に関する情報を送信する期間や、記憶部211に情報を記憶しておく期間を制限し、ゲームバランスを調整することが容易になる。なお、付与されたゲーム媒体に関する情報が登録された際の時間を記憶することに代えて、ゲーム媒体がプレイヤに付与された際の時間を記憶しても良い。
また、ゲーム媒体に関する情報には、ゲーム媒体を付与された際のプレイヤ端末の位置情報が含まれていることが好ましい。ゲーム媒体を付与された際のプレイヤ端末の位置情報を含むことにより、例えば、ゲーム媒体の情報を送信する他プレイヤ端末を、プレイヤ端末の位置情報に基づいて決定することが可能になる。例えば、ゲーム媒体を付与された際のプレイヤ端末の近隣に位置する他プレイヤ端末にのみ、ゲーム媒体に関する情報を送信するような態様により、ゲームと現実世界との連動性を高めて、ゲームの趣向性を向上させることや、ゲーム媒体の地域特異性を高めることが可能になる。
また、情報登録部222は、登録するゲーム媒体に条件を定め、条件を満たすゲーム媒体のみを登録することが好ましい。登録のための条件としては、特に限定されないが、例えば、ゲーム媒体が所定のレア度以上であることが挙げられる。このような構成により、例えば、多くのプレイヤが付与を希望する可能性が高いゲーム媒体に関する情報のみを他プレイヤ端末に送信することが可能になり、プレイヤの満足度を向上させることが可能になる。
また、登録のための条件は、例えば、ゲーム媒体群に関する情報に基づいて表示されたゲーム媒体であることとしても良い。すなわち、最初に登録されたゲーム媒体に関する情報に基づいて、他プレイヤが二次的なゲーム媒体の付与を受けた場合、二次的に付与されたゲーム媒体に関する情報は、登録しないことが好ましい。このような構成により、同一のゲーム媒体に関する情報が何度も重複して登録されることを防止でき、ゲームバランスの調整が容易になる。なお、ゲーム媒体を登録するための条件は、1つであってもよく、複数であっても良い。
次に、本発明の第七の実施の形態におけるプログラム実行処理について説明する。図13は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プログラム実行処理のフローチャートである。
以下では、ゲームの一例として、プレイヤ端末の位置情報と、プレイヤが所有する(プレイヤが使用可能な)ゲーム媒体とを用いてゲームを進行させる、ロール・プレイング・ゲームを挙げて説明をする。なお、ゲームのジャンルとしては、ロール・プレイング・ゲームに限定されるわけではなく、例えば、シミュレーションゲームやアクションゲーム等、ジャンルを問わず適用することができる。
ゲーム媒体には、ゲームに用いるステータス(例えば、攻撃力、守備力、最大ヒットポイント等)や、所定の効果を有するスキル等が設定されている。プレイヤは、所有するゲーム媒体の中から任意のゲーム媒体を選択し、例えば、ゲーム媒体の付与を受けるためのイベントを行ったり、敵キャラクタや他のプレイヤと仮想戦闘を行ったりする。イベントの結果や、仮想戦闘における勝敗などは、ゲーム媒体に設定されたステータスやスキル等に基づいて決定される。また、ゲーム媒体には、レア度が設定されている。レア度が高いゲーム媒体ほど、ゲームにおける希少度が高く、プレイヤ端末に表示させるための抽選を実行した際の当選確率(出現確率)が低く設定されていることが好ましい。また、レア度が高いゲーム媒体は、レア度が低いゲーム媒体よりも、ゲームに用いるステータスが高く設定されていることが好ましい。
コンピュータ装置には、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報が、現実世界における領域と関連付けて記憶されている。また、コンピュータ装置には、現実世界における領域の少なくとも一部に対応する地図に関する情報が記憶されている。プレイヤが所有するゲーム媒体の情報は、例えば、プレイヤ情報としてコンピュータ装置又はプレイヤ端末によって管理され、プレイヤに対してゲーム媒体の付与を行う際は、付与するゲーム媒体の情報がプレイヤ情報に含まれるように、プレイヤ情報が更新される。
まず、プレイヤ端末にて、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を取得する(ステップS51)。位置情報の取得は、例えば、プレイヤ端末に備えられたGPSセンサや、プレイヤ端末の無線ネットワークシステム等を用いて測位される。次に、プレイヤ端末は、ステップS51にて取得した位置情報を、コンピュータ装置へと送信する(ステップS52)。
次に、コンピュータ装置は、プレイヤ端末の位置情報をプレイヤ端末から受信する(ス
テップS53)。次に、コンピュータ装置は、受信した位置情報により示される位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報、および該領域の少なくとも一部に対応する地図に関する情報を、コンピュータ装置のストレージ部13から取得する(ステップS54)。なお、ステップS54で取得される情報には、後述のステップS73において登録された、他のプレイヤによりシェアされたゲーム媒体に関する情報が含まれうる。
図14は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、現実世界における領域とゲーム媒体群に関する情報を示す、対応データテーブルの一例である。対応データテーブル511には、領域512に関連付けて、ゲーム媒体ID513、レア度514、攻撃力515、出現確率516が記憶されている。領域512に含まれる各領域の定義には、公知の方法を特に制限なく用いることができ、例えば、緯度及び経度を用いた緯度経度座標系で定義することができる。また、対応データテーブル511は、あくまで一例であり、その他の情報を含んでいても良い。なお、以下では、対応データテーブル511がコンピュータ装置のストレージ部13に記憶されている場合を例に挙げて説明するが、対応データテーブル511は、プレイヤ端末のストレージ部33、または外部メモリのいずれかに記憶されているものであっても良い。
図14の例において、領域512の「東京都」には、ゲーム媒体ID513が「101」、「102」、・・・「401」、「402」、及び「501」であるゲーム媒体が関連付けられている。それぞれのゲーム媒体IDに対応するゲーム媒体には、レア度514、攻撃力515、及び出現確率516に示す通りのレア度、攻撃力、及び出現確率が設定されている。領域512の「神奈川県」には、ゲーム媒体ID513が「101」、「102」、・・・「401」、「403」、及び「502」であるゲーム媒体が関連付けられている。領域512に示される各領域に関連付けられるゲーム媒体IDは、それぞれ全く異なるものであっても良いが、図14の例に示すように、その一部が重複していても良い。また、例えば、ある領域Aとある領域Bとにおいて、同一のゲーム媒体群に関する情報が関連付けられていても良い。
なお、出現確率516は、各領域における出現確率516の合計が100%になるように設定しても良いし、合計が100%未満になるように設定しても良い。出願確率の合計を100%未満とした場合、後述のステップS57において、例えば、「100%−出現確率の合計値」をハズレ確率として扱ったり、プレイヤにアイテムやポイント等を付与する確率として扱ったりすることができる。
ステップS53において受信した位置情報により示される位置が属する領域が「東京都」である場合、ステップS54では、ゲーム媒体IDが「101」、「102」、・・・「401」、「402」、及び「501」であるゲーム媒体に関する情報が、ゲーム媒体群に関する情報として取得される。また、ステップS53で受信した位置情報により示される位置が領域「イベント地域A(東京駅)」にも属する場合、ステップS54においては、「東京都」と「イベント地域A(東京駅)」のそれぞれに関連付けられた情報を併せて取得しても良いし、どちらか一方の領域に関連付けられた情報のみを取得しても良い。イベント地域に関連付けられたゲーム媒体を入手しやすくし、プレイヤのイベントへの参加率を向上させるという観点からは、「イベント地域A(東京駅)」に関連付けられた情報のみを取得することが好ましい。
図15は、図14に示す対応データテーブルの変形例であり、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、現実世界における領域とゲーム媒体群に関する情報とを示す、対応データテーブルの一例である。対応データテーブル521には、領域522に関連付けて、領域抽選確率523、ゲーム媒体ID524、及びゲーム媒体の基本出現確率525が記憶されている。なお、以下では、対応データテーブル521がコンピュータ装置の
ストレージ部13に記憶されている場合を例に挙げて説明するが、対応データテーブル521は、プレイヤ端末のストレージ部33、または外部メモリのいずれかに記憶されているものであっても良い。
領域522の「すべて」は、世界中の位置を含む領域であり、「日本」は、日本国内の位置を含む領域であり、「関東地方」は、関東地方の位置を含む領域であり、「東京都」は、東京都内の位置を含む領域であり、「千代田区」は、千代田区内の位置を含む領域であり、「イベント地域A(東京駅)」は、東京駅内の位置を含む領域である。上記で挙げた各領域は、それぞれ互いに重複する部分を含んでいる。
図15の例において、プレイヤ端末の位置が東京駅内にある場合、ステップS54では、まず、領域抽選確率523に基づいて、領域の抽選を行う。具体的には、「日本」の当選確率を30%として、「関東地方」の当選確率を20%として、「東京都」の当選確率を10%として、「千代田区」の当選確率を5%として、それぞれ当否の抽選をおこなう。例えば、「関東地方」及び「千代田区」が当選した場合、「関東地方」と「千代田区」に対応するゲーム媒体群に関する情報に加えて、領域抽選確率523が100%に設定されている「すべて」及び「イベント地域A(東京駅)」に対応するゲーム媒体群に関する情報を、ステップS54において取得する。
この場合、後述のステップS57におけるゲーム媒体の抽選では、各領域に対応するゲーム媒体に設定された基本出現確率525に基づいて、例えば、各ゲーム媒体の実際の出現確率を調整することが好ましい。出現確率の調整方法としては、特に限定されないが、例えば、領域毎に所定の重みづけをして、実際の出現確率の調整をおこなうことが好ましい。このような構成により、例えば、イベント地域など、特定の領域に対応するゲーム媒体をプレイヤに付与することができ、ゲーム運営者の意図に沿ったゲーム媒体の付与が容易になる。
また、上記の変形例として、プレイヤ端末の位置が属する全ての領域について、それぞれの領域の領域抽選確率の合計が100%になるように調整し、調整された領域抽選確率に基づいて、いずれか一の領域を抽選するよう構成しても良い。なお、この場合において、領域の「すべて」及び「イベント地域A(東京駅)」は、抽選対象に含めず、これらの領域に対応するゲーム媒体群に関する情報は、必ず取得するように構成しても良い。このような構成により、イベント地域である領域に対応するゲーム媒体をプレイヤに付与することが容易になり、ゲーム運営者の意図に沿ったゲーム運営が可能になる。また、上記の構成において、例えば、領域の「すべて」に、レア度が低い一般的なゲーム媒体を関連付けておくことによって、各領域間においてレア度が低い一般的なゲーム媒体が重複して記憶されることを抑制することが可能になる。
図13のフローチャートの説明に戻る。コンピュータ装置は、ステップS54において取得したゲーム媒体群に関する情報を、プレイヤ端末に送信する(ステップS55)。次に、プレイヤ端末は、コンピュータ装置から該情報を受信する(ステップS56)。
次に、プレイヤ端末は、ステップS56で受信した情報に含まれるゲーム媒体の出現確率に基づいて、プレイヤ端末に表示するゲーム媒体を抽選する(ステップS57)。ゲーム媒体の抽選は、例えば、所定の数のゲーム媒体が表示可能なように、複数回繰り返される。なお、本実施の形態では、ゲーム媒体の抽選は、プレイヤ端末にて実行される例を挙げているが、ゲーム媒体の抽選は、コンピュータ装置で行っても良い。その場合は、抽選結果に関する情報がコンピュータ装置からプレイヤ端末に送信される。
次に、プレイヤ端末は、プレイヤ端末の位置の周辺を表す地図の画像とあわせて、抽選
されたゲーム媒体をプレイヤが識別できない態様で表示画面に表示する(ステップS58)。また、ステップS56において、後述のステップS73にて登録された他のプレイヤによりシェアされたゲーム媒体に関する情報を受信している場合、例えば、表示されるゲーム媒体の総数が所定の数を超えない範囲で、シェアされたゲーム媒体も表示される。表示されるゲーム媒体(識別できない態様で表示されたものを含む)は、それぞれが重複して表示されないよう、プレイヤ端末にて、表示画面上の表示位置を制御する。
次に、プレイヤ端末は、プレイヤによる所定の操作入力を受け付け(ステップS59)、プレイヤがゲーム媒体を識別できない態様で表示された画像を、プレイヤがゲーム媒体を識別できる態様に変更して表示する(ステップS60)。
次に、ステップS60において表示されたゲーム媒体が、表示画面に表示されてから所定の時間を経過していないか否かを判定する(ステップS61)。所定の時間を経過している場合は(ステップS61においてYes)、ゲーム媒体の画像は表示画面から消去され、ステップS57に戻る。所定の時間を経過していない場合は(ステップS61においてNo)、表示されたゲーム媒体を選択する操作入力がされることにより(ステップS62)、選択されたゲーム媒体を獲得するためのイベントが実行される(ステップS63)。イベントの内容は、特に制限されず、ゲームの内容に応じて適宜設定すれば良い。
図16は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プレイヤ端末に表示される表示画面の一例である。表示画面531には、スクラッチ画像532〜534、ゲーム媒体535〜536、及び更新時間表示欄537が、プレイヤ端末の現実世界における位置に対応する地図上に表示されている。視認性を向上させるという観点から、表示画面531には、地図上におけるプレイヤ端末の位置が表示画面の中央付近となるように、地図が表示されていることが好ましい。また、プレイヤの利便性を向上させるという観点から、表示画面に表示された地図は、例えば、タッチパネル上におけるピンチ操作や、ボタン操作によって、縮尺が変更可能であることが好ましい。
スクラッチ画像532〜534は、ステップS57において抽選されたゲーム媒体を、プレイヤに識別できない態様で表示するものである。スクラッチ画像534は、スクラッチ画像532及び533とは異なり、ダイヤ型の模様が付されている。これは、スクラッチ画像534を仮想的に削った際に表示されるゲーム媒体が、レア度の高いものであることを示している。スクラッチ画像の表示態様を、ゲーム媒体のレア度に応じて異ならせることで、特定のスクラッチ画像を削る際のプレイヤの期待感を高めることができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。なお、スクラッチ画像の表示態様は、スクラッチ画像の色を異ならせても良いし、スクラッチ画像に付加する表示エフェクトを異ならせても良い。また、スクラッチ画像の表示態様は、レア度以外のゲーム媒体の属性に応じて異ならせても良い。
また、スクラッチ画像532のようなレア度の低いゲーム媒体に対応するスクラッチ画像に対して、所定のアイテムが使用された場合に、レア度が高いものになるよう、ゲーム媒体を再抽選しても良い。例えば、スクラッチ画像532に対して、所定のアイテムが使用された場合、スクラッチ画像532をスクラッチ画像534のような表示態様に変更し、変更されたスクラッチ画像を仮想的に削るタイミングで、レア度の高いものの中から、ゲーム媒体を再抽選するよう構成しても良い。所定のアイテムとしては、例えば、課金によって付与されるアイテムや、プレイヤ端末の現実世界における移動距離に応じて付与されるアイテム等が挙げられる。このような構成を採用することにより、プレイヤがレア度の高いゲーム媒体を獲得するための機会を増やすことができ、プレイヤの満足度を高めることが可能になる。
また、スクラッチ画像534は、抽選されたゲーム媒体のレア度が高い場合に、そのゲーム媒体に対応するものとして最初から表示されても良いが、ゲームの趣向性をより高めるという観点からは、最初は、スクラッチ画像532のようなレア度の低いゲーム媒体に対応するスクラッチ画像として表示され、該スクラッチ画像を仮想的に削った後に、該スクラッチ画像の代わりに表示されるものであることが好ましい。このような構成により、スクラッチ画像を削る楽しみを高めることが可能になる。
ゲーム媒体535は、スクラッチ画像を仮想的に削る操作によって、プレイヤに識別できる態様で表示されたゲーム媒体である。例えば、スクラッチ画像532を仮想的に削るような操作がされた場合、ゲーム媒体535のように、スクラッチ画像532に対応するゲーム媒体がプレイヤに識別できる態様で表示される。ゲーム媒体535がプレイヤの操作によって選択されると、ゲーム媒体535を獲得するためのイベントが実行され、イベントの結果に応じて、ゲーム媒体535がプレイヤに付与されることになる。
ゲーム媒体536は、プレイヤが所有するゲーム媒体の中から、プレイヤが選択したゲーム媒体である。ゲーム媒体536は、表示画面531に表示された地図上におけるプレイヤ端末の位置に表示されている。ゲームの趣向性を向上させるという観点からは、例えば、プレイヤ端末の移動速度に応じて、ゲーム媒体536の表示を変更することが好ましい。具体的には、プレイヤ端末が人間の一般的な歩行速度で移動している場合は、ゲーム媒体536が歩いているように画像表示し、自動車等に乗っていないと出せないような速度で移動している場合は、ゲーム媒体536が飛んでいるように画像表示することが挙げられる。
また、ゲーム媒体536によって、ステップS57のゲーム媒体の抽選における、各ゲーム媒体の出現確率を調整しても良い。例えば、ゲーム媒体の属性として、「ウサギ族」、「ネコ族」というような種族が設定されている場合、ゲーム媒体536と同じ種族のゲーム媒体の出現確率を上昇させるように調整しても良い。また、出現確率の調整は、ゲーム媒体536に設定されたスキル等の効果に基づいて行っても良い。これらの構成により、プレイヤ自身の選択によって、ゲーム媒体の抽選確率を調整できるようになるため、例えば、プレイヤが付与を希望するゲーム媒体を出現しやすくでき、プレイヤの満足度を向上させることが可能になる。
また、ステップS63において実行されるイベントは、ゲーム媒体536を用いるものであっても良い。例えば、ゲーム媒体536のステータスやスキル、または属性などに基づいて、ゲーム媒体536とゲーム媒体535とで仮想戦闘をおこなっても良いし、イベントの成功率を変動させても良い。このような構成により、レア度の高いゲーム媒体や、ステータス等が優秀なゲーム媒体、または獲得したいゲーム媒体と相性の良いゲーム媒体など、様々なゲーム媒体を集める動機をプレイヤに与えることができる。
更新時間表示欄537は、スクラッチ画像532〜534、及びゲーム媒体535が更新されるまでの時間を表示している。更新時間表示欄537に表示された時間がゼロになると、スクラッチ画像532〜534、及びゲーム媒体535は消去される。そして、ゲーム媒体の抽選が行われ、新たなスクラッチ画像が、他のスクラッチ画像またはゲーム媒体の画像と重複しない任意の位置に表示される。なお、更新時間は、各スクラッチ画像およびゲーム媒体毎に個別に設定されていても良い。そのように構成する場合、更新時間は、各スクラッチ画像およびゲーム媒体の付近に表示されることが好ましい。また、スクラッチ画像が仮想的に削られて、ゲーム媒体の画像または異なる表示態様のスクラッチ画像が表示された場合、更新時間を再設定することが好ましい。
図13のフローチャートの説明に戻る。プレイヤ端末は、ステップS63において実行
したイベントの結果に関する情報を、コンピュータ装置に送信する(ステップS64)。ここで、イベントの結果に関する情報とは、例えば、仮想戦闘の勝敗に関する情報や、イベントの結果によって変動されたゲーム媒体の付与確率に関する情報などである。次に、コンピュータ装置は、プレイヤ端末から該情報を受信する(ステップS65)。
次に、コンピュータ装置は、ステップS65で受信した情報に基づいて、イベントが成功か否かを判定する(ステップS66)。イベントが失敗となった場合は(ステップS66においてNo)、処理を終了する。イベントが成功となった場合(ステップS66においてYes)、コンピュータ装置は、ゲーム媒体に関する情報がプレイヤ情報に含まれるようにプレイヤ情報を更新し、プレイヤにゲーム媒体を付与する処理をおこなう(ステップS67)。
次に、コンピュータ装置は、付与したゲーム媒体に関する情報を含む更新情報をプレイヤ端末に送信する(ステップS68)。次に、プレイヤ端末は、コンピュータ装置から該情報を受信する(ステップS69)。次に、プレイヤ端末は、付与されたゲーム媒体を他のプレイヤとシェアするか否かをプレイヤに選択させるための画面を表示する(ステップS70)。プレイヤの操作入力によって、ゲーム媒体をシェアしないことが選択された場合(ステップS70においてNo)、処理を終了する。プレイヤの操作入力によって、ゲーム媒体をシェアすることが選択された場合(ステップS70においてYes)、シェアを選択したことを示す情報が、プレイヤ端末からコンピュータ装置に送信される(ステップS71)。
なお、ステップS70が実行されるのは、例えば、付与されたゲーム媒体が所定のレア度を超える場合など、ゲーム媒体が所定のシェア条件を満たしている場合に限定されることが好ましい。具体的には、付与されたゲーム媒体のレア度が、例えば、最も高いレア度または2番目に高いレア度の場合のみ、ステップS70を実行し、それ以外のレア度の場合は、他プレイヤとのシェアを行うための処理(例えば、ステップS70〜ステップS73)を実行せず、処理を終了することが好ましい。多くのプレイヤが付与を希望する可能性が高いレア度の高いゲーム媒体のみをシェア可能にすることにより、プレイヤの満足度を向上させることが可能になる。
次に、コンピュータ装置は、ステップS71においてプレイヤ端末から送信された情報を受信する(ステップS72)。次に、プレイヤに付与したゲーム媒体に関する情報をストレージ部13に登録し(ステップS73)、終了する。ステップS73において登録される情報には、例えば、ゲーム媒体を付与されたプレイヤに関する情報、ゲーム媒体を付与された際のプレイヤ端末の位置情報、及び、これらの情報をストレージ部に登録した際の時間に関する情報などが含まれることが好ましい。また、ステップS73において登録されたゲーム媒体に関する情報は、ステップS55において、他のプレイヤ端末に送信されうる。
図17は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、付与されたゲーム媒体と付与された際のプレイヤ端末の位置情報等とを示す、対応データテーブルの一例である。対応データテーブル561には、ゲーム媒体ID562に関連付けて、位置情報563、プレイヤID564、及び登録時間565が記憶されている。対応データテーブル561は、あくまで一例であり、その他の情報を含んでいても良い。
ゲーム媒体ID562は、ステップS70において他プレイヤとシェアすることを選択されたゲーム媒体を識別するためのIDである。位置情報563は、ゲーム媒体を付与された際のプレイヤ端末の位置情報である。なお、位置情報563として記憶される位置情報は、ステップS64におけるプレイヤ端末の位置情報であっても良いし、ステップS7
1におけるプレイヤ端末の位置情報であっても良い。プレイヤID564は、ステップS70においてゲーム媒体を他プレイヤとシェアすることを選択したプレイヤのプレイヤ情報を特定するためのIDである。登録時間565は、ステップS70において他プレイヤとシェアすることを選択されたゲーム媒体に関する情報が、ストレージ部13に登録された時間である。
位置情報563は、例えば、ゲーム媒体ID562に示されるゲーム媒体に関する情報を送信するプレイヤ端末、または他プレイヤ端末における表示位置を、限定するために用いることができる。例えば、ゲーム媒体ID562の「501」に対応するゲーム媒体は、位置情報563が示す位置座標「X座標x1、Y座標y1」から所定の範囲内(例えば、半径500m以内)に位置する他プレイヤ端末にのみ、送信または表示されるよう構成することが好ましい。このような構成により、ゲーム媒体の地域特異性を維持することが容易になり、また、ゲームと現実世界との連動性を高めることが可能になる。
プレイヤID564は、例えば、ゲーム媒体をシェアすることを選択したプレイヤ名を、他プレイヤ端末に表示するために用いることができる。例えば、ゲーム媒体ID562の「501」に対応するゲーム媒体が他プレイヤ端末に表示される場合、プレイヤID「0001」によって特定されるプレイヤ名も、他プレイヤ端末に表示されることが好ましい。このような構成により、ゲーム媒体をシェアしたプレイヤの満足度を高めることが可能になる。
また、プレイヤID564は、例えば、ゲーム媒体ID562に示されるゲーム媒体に関する情報を送信するプレイヤ端末を限定するために用いても良い。例えば、ゲーム媒体ID562の「501」に対応するゲーム媒体は、プレイヤID「0001」により特定されるプレイヤと所定の関係(例えば、フレンド関係、同一のグループに所属など)にある他のプレイヤの他プレイヤ端末にのみ、送信または表示されるよう構成しても良い。このような構成により、例えば、特定の領域にのみ出現するように設定されたゲーム媒体を、その特定の領域まで行かずとも付与を受けることが可能になり、生活圏の異なるプレイヤ同士の交流を促進できる。また、プレイヤが少ない地域とプレイヤが多い地域との間で生じうる、地域間の格差を低減させることが可能になる。
登録時間565は、例えば、ゲーム媒体ID562に示されるゲーム媒体に関する情報を、他プレイヤ端末に送信可能とする期間を制限するために用いることができる。具体的には、他プレイヤ端末に送信可能とする期間を、登録時間565に示された時間から所定の制限時間(例えば、30分)を経過するまでの期間、とすることができる。所定の制限時間を30分とした場合、ゲーム媒体ID562の「501」に関する情報は、登録時間565に示される「2017年3月1日13時00分00秒」から、「2017年3月1日13時30分00秒」までの期間において、他プレイヤ端末に送信可能な状態となり、該期間の経過後、ストレージ部13から消去される。なお、所定の制限時間は、ゲームの内容に応じて、適宜設定可能である。
図18(a)及び図18(b)は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、プレイヤ端末に表示される表示画面の一例である。図18(a)は、プレイヤAがゲーム媒体の付与を受けた際の、プレイヤ端末Aに表示される表示画面の一例を示している。プレイヤ端末Aには、ゲーム媒体541、メッセージ欄542、及び選択肢543〜544が表示されている。
ゲーム媒体541は、プレイヤAが付与を受けたレア度の高いゲーム媒体である。メッセージ欄542には、プレイヤAがレア度の高いゲーム媒体を獲得した旨のメッセージと、獲得したゲーム媒体541を他のプレイヤとシェアするか否かを問うメッセージが表示
されている。プレイヤが、「はい」と表示された選択肢543を選択する操作をすると、プレイヤAに関する情報、及びゲーム媒体541を獲得した際のプレイヤ端末Aの位置に関する情報を含む、ゲーム媒体541に関する情報が、コンピュータ装置のストレージ部13に登録されることになる。また、ストレージ部13には、上記のゲーム媒体541に関する情報が登録された時間も記憶される。
一方、プレイヤが、「いいえ」と表示された選択肢544を選択する操作をすると、ゲーム媒体に関する情報は、コンピュータ装置のストレージ部13に登録されないことになる。図18(a)及び(b)の例においては、獲得したゲーム媒体をシェアした場合に、例えば、プレイヤのプレイヤ名やプレイヤ端末の位置情報などのプレイヤ情報が、他のプレイヤに送信されることになるが、自己のプレイヤ情報が他のプレイヤに送信されることを好まないというプレイヤも存在する。そのようなプレイヤの要求に応えるため、上記のように、獲得したゲーム媒体をシェアするか否かをプレイヤに選択させることが好ましい。なお、シェアするか否かの選択に加えて、プレイヤ名を他プレイヤ端末に表示するか否かを、プレイヤに選択させるように構成しても良い。
プレイヤAが選択肢543(「はい」)を選択した場合は、ゲーム内アイテムやゲーム内ポイントなど、所定の特典をプレイヤAに付与することが好ましい。このような構成により、獲得したレア度の高いゲーム媒体をシェアする動機をプレイヤに与えることができ、結果として、プレイヤ間の交流を促進することが可能になる。なお、プレイヤに与える特典は、シェアされたゲーム媒体を獲得した他のプレイヤの数に応じて、変更するように構成しても良い。例えば、シェアされたゲーム媒体541を獲得した他のプレイヤの人数が1人の場合は、プレイヤAにアイテムAを1つ付与し、他のプレイヤの人数が3人の場合は、プレイヤAにアイテムAを3つ付与し、他のプレイヤの人数が5人の場合は、アイテムAを5つと、アイテムAよりゲーム内での価値が高いアイテムB1つとをプレイヤAに付与するよう構成しても良い。このような構成により、レア度の高いゲーム媒体をシェアする動機を、より強く、プレイヤに与えることが可能になる。
図18(b)は、プレイヤがゲーム媒体541をシェアすることを選択した場合における、プレイヤAとは異なるプレイヤBのプレイヤ端末Bに表示される表示画面の一例を示している。プレイヤ端末Bには、ゲーム媒体551、ゲーム媒体情報552、ゲーム媒体553(画像は省略)、及びスクラッチ画像554〜555が表示されている。
ゲーム媒体551は、プレイヤAによってシェアされたゲーム媒体541に関する情報に基づいて、プレイヤ端末Bに表示されたゲーム媒体である。また、ゲーム媒体551が表示されている地図上の位置は、プレイヤAがゲーム媒体541を獲得した際のプレイヤ端末Aの位置から、所定の距離範囲内(例えば、半径500m内)となっている。ゲーム媒体551の出現位置を上記のような範囲内に限定することで、出現するゲーム媒体の地域特異性を維持することができ、ゲームと現実世界との連動性を高め、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
プレイヤBによって、ゲーム媒体551を選択する操作がなされた際は、ゲーム媒体551を獲得するためのイベントが実行され、該イベントの結果が所定の付与条件を満たした場合、ゲーム媒体551がプレイヤBに付与される。所定の付与条件は、プレイヤ端末Aで実行されたイベントにおける付与条件よりも、難易度の高い条件とするよう構成することが好ましい。また、プレイヤBがゲーム媒体551の付与を受けた場合は、ゲーム媒体551に関する情報は、他のプレイヤにシェアされないよう構成することが好ましい。これらの構成により、ゲームにソーシャル性を持たせつつ、レア度の高いゲーム媒体が多数のプレイヤに付与されてゲームバランスが崩れるという事態を防止することが可能になる。
また、プレイヤBがゲーム媒体551の付与を受けた際は、プレイヤ端末Bからプレイヤ端末Aに直接、またはプレイヤ端末Bからプレイヤ端末Aにコンピュータ装置を介して、メッセージを送れるように構成しても良い。このように構成することで、プレイヤ間の交流を促進でき、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
ゲーム媒体情報552には、ゲーム媒体551(ゲーム媒体541)の発見者として、プレイヤAが登録したプレイヤ名が表示されている。このように、ゲーム媒体をシェアしたプレイヤのプレイヤ名を他プレイヤ端末に表示することで、シェアしたプレイヤの満足度を高めることが可能になる。なお、プレイヤ名は、ゲーム媒体情報552には表示しなくても良く、例えば、ゲーム媒体551を獲得するためのイベント中に表示しても良い。
また、ゲーム媒体情報552には、ゲーム媒体551を表示可能な残り時間が20分であることが表示されている。20分を経過するまでに、プレイヤBがゲーム媒体551を選択する操作をしなかった場合、ゲーム媒体551は、表示画面から消去される。なお、残り時間は、ゲーム媒体541に関する情報がストレージ部13に登録された時間に基づいて決定されることが好ましい。残り時間を経過した場合、プレイヤAによってシェアされたゲーム媒体541に関する情報は、ストレージ部13から消去される。このような構成により、ゲームにソーシャル性を持たせつつ、レア度の高いゲーム媒体が多数のプレイヤに付与されてゲームバランスが崩れるという事態を防止することが可能になる。
ゲーム媒体553(画像は省略)は、プレイヤBが所有するゲーム媒体の中から、プレイヤBが選択したゲーム媒体である。スクラッチ画像554〜555は、プレイヤ端末Bの位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報に基づいて抽選された、ゲーム媒体に対応する画像である。
第七の実施の形態の一側面として、プレイヤ端末の位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報に基づいて、プレイヤ端末側で、表示するゲーム媒体の種類や位置を決定することで、出現するゲーム媒体の数がプレイヤ端末の位置によって異なるという不均衡を解消でき、どの地域のプレイヤにとっても、満足度の高いゲームを提供することが可能になる。
第七の実施の形態の一側面として、プレイヤ端末の位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報に基づいて出現するゲーム媒体を決定し、出現したゲーム媒体をプレイヤに付与することで、付与するゲーム媒体に地域特異性を持たせることができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
第七の実施の形態の一側面として、プレイヤに付与したゲーム媒体を他のプレイヤにも付与可能にすることで、ゲームにソーシャル性を持たせて、プレイヤ間の交流を促進できるとともに、ゲーム媒体の出現方法のバリエーションを増やすことができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
第七の実施の形態の一側面として、現実世界の地図を示す画像上にゲーム媒体を表示することにより、ゲームと現実世界の連動性を高め、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
第七の実施の形態の一側面として、ゲーム媒体に設定された出現確率に基づいて、プレイヤ端末側で、出現させるゲーム媒体を決定することで、例えば、2以上のプレイヤ端末の現実世界における位置が同じであったとしても、各プレイヤ端末に表示されるゲーム媒体を異ならせることができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
第七の実施の形態の一側面として、所定の時間が経過した場合に、プレイヤ端末に表示するゲーム媒体を更新することで、例えば、表示されたゲーム媒体の獲得に制限時間を設けることができ、ゲームの趣向性を向上させることができる。また、表示後、プレイヤによって意図的に放置されているゲーム媒体を、新しいゲーム媒体に変更することができるため、プレイヤの利便性を向上させることが可能になる。
第七の実施の形態の一側面として、プレイヤにとってゲーム媒体を識別できない態様でゲーム媒体に対応する画像を表示した後、プレイヤ端末への所定の操作に応じて、識別できない態様で表示されたゲーム媒体に対応する画像をプレイヤがゲーム媒体を識別できる態様に変更して表示することで、プレイヤの操作によってゲーム媒体の抽選を行っているような感覚をプレイヤに与えることができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。また、例えば、プレイヤ端末への所定の操作に応じて、徐々に、識別できる態様に変化させて表示するよう構成することで、識別不能な態様で表示されたゲーム媒体が、プレイヤの希望するゲーム媒体かもしれないという期待感を、徐々に高めることが可能になり、実際に、プレイヤの希望するゲーム媒体であったときの歓喜を大きくすることができる。
第七の実施の形態の一側面として、ゲーム媒体が表示される位置にスクラッチ画像を表示し、プレイヤ端末への所定の操作に応じて、スクラッチ画像の少なくとも一部をゲーム媒体の画像に変更して表示することで、実際のスクラッチくじを削るときのような楽しみをプレイヤに与えることができ、ゲームの趣向性を向上させることができる。
第七の実施の形態の一側面として、ゲーム媒体の属性に応じて、スクラッチ画像の種類を異なる態様で表示することで、スクラッチ画像を仮想的に削った際に、どのゲーム媒体が表示されるのかを、プレイヤがある程度予測できるようになる。例えば、レア度の高いゲーム媒体が表示される可能性のある態様のスクラッチ画像が表示された場合、そのスクラッチ画像を削る際のプレイヤの期待感をより大きくすることができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。また、スクラッチ画像を削った際にどのゲーム媒体が表示されるかという期待感に加えて、最初にどのような態様のスクラッチ画像が表示されるかといった期待感をプレイヤに抱かせることができ、ゲームの趣向性を向上させることが可能になる。
第七の実施の形態の一側面として、複数のスクラッチ画像を、複数のスクラッチ画像のそれぞれが重ならないように表示することで、プレイヤの視認性を向上させることが可能になる。また、表示画面上におけるスクラッチ画像の占める割合が、スクラッチ画像を重ねて表示した場合よりも大きなものとなるため、多くのゲーム媒体が出現しているという感覚をプレイヤに与えることが可能になり、ゲームの趣向性を向上させることができる。
第七の実施の形態の一側面として、表示されたゲーム媒体の画像がプレイヤ端末への操作によって選択された場合に、該ゲーム媒体をプレイヤに付与するためのイベントを実行することにより、プレイヤは、付与を希望しないゲーム媒体については、イベントを実行させないという選択が可能になり、プレイヤの満足度を高めることが可能になる。また、選択されたゲーム媒体を無条件に付与するのではなく、イベントを経てから付与することにより、ゲームの趣向性を向上できるとともに、プレイヤはゲーム媒体への愛着を抱きやすくなるため、プレイヤのゲームの継続率を向上させることが可能になる。
第七の実施の形態において、「プレイヤ端末」、「プレイヤ」、「コンピュータ装置」、「ゲーム」、「ゲーム媒体」、「ゲーム媒体群に関する情報」、「現実世界における領域」、及び「位置情報」は、それぞれ第一の実施形態において記載した内容を必要な範囲
で採用できる。また、「付与」、及び「ゲーム媒体とプレイヤとを関連付け」は、それぞれ第二の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。また、「所定の条件」は、第二の実施の形態または第三の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。また、「ゲーム媒体に関する情報」は、第三の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。また、「地図に関する情報」は、第四の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。また、「位置情報を取得する」は、第五の実施形態において記載した内容を必要な範囲で採用できる。
また、第七の実施の形態において、「ゲーム媒体の属性」とは、具体的には、ゲーム媒体に備えられた共通の性質や、ゲーム媒体の分類基準などをいう。ゲーム媒体に備えられた共通の性質としては、例えば、仮想戦闘において敵キャラクタに対する優位性や劣位性を定める性質などが挙げられる。ゲーム媒体の分類基準としては、例えば、ゲームに用いるパラメータの高低や、ゲーム媒体を使用した際の効果の高低に基づいて定められるゲーム媒体のランクや、ゲーム媒体のレア度などが挙げられる。また、「レア度」とは、ゲーム媒体の希少性を示す指標のことをいい、例えば、ゲーム媒体のレア度が高いほど、該ゲーム媒体をプレイヤが入手できる機会が少なくなる。
[付記]
上で述べた実施の形態の説明は、下記の発明を、発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
[1] プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置において実行されるゲームプログラムであって、コンピュータ装置を、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する記憶手段、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を受信する受信手段、受信した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をプレイヤ端末に送信する送信手段として機能させ、プレイヤ端末が、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報をコンピュータ装置に送信し、プレイヤ端末の現実世界における位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をコンピュータ装置から受信し、受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する、ゲームプログラム。
[2] さらに、コンピュータ装置を、ゲームの結果が所定の条件を満たした場合に、プレイヤ端末に表示されたゲーム媒体をプレイヤに付与する付与手段として機能させる[1]に記載のゲームプログラム。
[3] 前記記憶手段が、さらに、前記付与手段によりプレイヤに付与されたゲーム媒体に関する情報を記憶するものであり、前記送信手段が、さらに、前記ゲーム媒体に関する情報を他のプレイヤの操作する他プレイヤ端末に送信するものであり、前記付与手段が、さらに、他プレイヤ端末におけるゲームの結果が所定の条件を満たした場合に、前記ゲーム媒体を他のプレイヤに付与するものである、[2]に記載のゲームプログラム。
[4] 前記送信手段が、さらに、プレイヤ端末の位置が属する領域に対応する現実世界の地図に関する情報を送信するものであり、プレイヤ端末が、受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、現実世界の地図を示す画像上にゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する、[1]〜[3]のいずれかに記載のゲームプログラム。
[5] 前記記憶手段が、ゲーム媒体群に関する情報として、ゲーム媒体群を構成する1または複数のゲーム媒体毎に設定された出現確率を記憶しており、プレイヤ端末が、前記出現確率に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する、[1]〜
[4]のいずれかに記載のゲームプログラム。
[6] プレイヤ端末が、所定の時間が経過した場合に、プレイヤ端末に表示するゲーム媒体を更新して表示する、[1]〜[5]のいずれかに記載のゲームプログラム。
[7] プレイヤ端末が、プレイヤにとってゲーム媒体を識別できない態様でゲーム媒体に対応する画像を表示し、プレイヤ端末への所定の操作に応じて、識別できない態様で表示されたゲーム媒体に対応する画像を、プレイヤがゲーム媒体を識別できる態様に変更して表示する、[1]〜[6]のいずれかに記載のゲームプログラム。
[8] プレイヤ端末が、ゲーム媒体が表示される位置にスクラッチ画像を表示し、プレイヤ端末への所定の操作に応じて、スクラッチ画像の少なくとも一部をゲーム媒体の画像に変更して表示する、[1]〜[7]のいずれかに記載のゲームプログラム。
[9] プレイヤ端末が、ゲーム媒体の属性に応じて、スクラッチ画像の種類を異なる態様で表示する、[8]に記載のゲームプログラム。
[10] プレイヤ端末が、複数のスクラッチ画像を、複数のスクラッチ画像のそれぞれが重ならないように表示する、[8]または[9]に記載のゲームプログラム。
[11] プレイヤ端末が、表示されたゲーム媒体の画像がプレイヤ端末への操作によって選択された場合に、該ゲーム媒体をプレイヤに付与するためのイベントを実行する、[1]〜[10]のいずれかに記載のゲームプログラム。
[12] [1]〜[11]のいずれかに記載のゲームプログラムをインストールしたコンピュータ装置。
[13] プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と、該プレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置とにおいて実現されるゲームシステムであって、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する記憶手段と、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を取得する取得手段と、取得した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体をプレイヤ端末に表示する表示手段と、を備えるゲームシステム。
[14] さらに、ゲームの結果が所定の条件を満たした場合に、前記表示手段により表示されたゲーム媒体をプレイヤに付与する付与手段を備える[13]に記載のゲームシステム。
[15] 前記付与手段によりゲーム媒体がプレイヤに付与された場合、前記表示手段が、該ゲーム媒体を他のプレイヤの操作する他プレイヤ端末に表示し、前記付与手段が、他プレイヤ端末におけるゲームの結果が所定の条件を満たした場合に、該ゲーム媒体を他のプレイヤに付与する、[14]に記載のゲームシステム。
[16] 前記表示手段が、現実世界に対応する地図上にゲーム媒体を表示する、[13]〜[15]のいずれかに記載のゲームシステム。
[17] 前記表示手段が、ゲーム媒体群を構成する1または複数のゲーム媒体毎に設定された出現確率に基づいて、ゲーム媒体をプレイヤ端末に表示する、[13]〜[16]のいずれかに記載のゲームシステム。
[18] 前記表示手段が、所定の時間が経過した場合に、プレイヤ端末に表示するゲーム媒体を更新して表示する、[13]〜[17]のいずれかに記載のゲームシステム。
[19] 前記表示手段が、プレイヤにとってゲーム媒体を識別できない態様で表示をする識別不能表示手段と、プレイヤ端末への所定の操作に応じて、前記識別不能表示手段により表示される画像を、プレイヤがゲーム媒体を識別できる態様に変更して表示する識別可能表示手段とを含む、[13]〜[18]に記載のゲームシステム。
[20] 前記識別不能表示手段が、スクラッチ画像を表示するものであり、前記識別可能表示手段が、プレイヤ端末への所定の操作に応じて、スクラッチ画像の少なくとも一部をゲーム媒体の画像に変更して表示するものである、[19]に記載のゲームシステム。
[21] 前記識別不能表示手段が、ゲーム媒体の属性に応じて、スクラッチ画像の種類を異なる態様で表示する、[20]に記載のゲームシステム。
[22] 前記識別不能表示手段が、複数のスクラッチ画像を、複数のスクラッチ画像のそれぞれが重ならないように表示するものである、[20]または[21]に記載のゲームシステム。
[23] さらに、前記識別可能表示手段により表示されたゲーム媒体の画像がプレイヤ端末への操作によって選択された場合に、該ゲーム媒体を獲得するためのイベントを実行するイベント実行手段を備える、[13]〜[22]のいずれかに記載のゲームシステム。
[24] プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と、該プレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置とにより実現されるゲームシステムにおける、プレイヤ端末において実行されるゲームプログラムであって、ゲームシステムが、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶し、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を受信し、受信した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をプレイヤ端末に送信するものであり、プレイヤ端末を、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を送信する送信手段、プレイヤ端末の現実世界における位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をコンピュータ装置から受信する受信手段、受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する表示手段として機能させる、ゲームプログラム。
[25] [24]に記載のゲームプログラムをインストールしたプレイヤ端末。
[26] プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置において実行されるゲームプログラム制御方法であって、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する記憶ステップと、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を受信する受信ステップと、受信した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をプレイヤ端末に送信する送信ステップとを含み、プレイヤ端末が、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報をコンピュータ装置に送信し、プレイヤ端末の現実世界における位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報をコンピュータ装置から受信し、受信したゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体を表示する、ゲームプログラム制御方法。
[27] プレイヤにより操作されるプレイヤ端末と、該プレイヤ端末と通信により接続可能なコンピュータ装置とを備えるゲームシステムにおいて実行されるゲーム制御方法であって、複数のゲーム媒体から構成されるゲーム媒体群に関する情報を、現実世界における領域と関連付けて記憶する記憶ステップと、プレイヤ端末の現実世界における位置に関する位置情報を取得する取得ステップと、取得した位置情報が示す位置が属する領域に対応するゲーム媒体群に関する情報に基づいて、ゲーム媒体群を構成する1以上のゲーム媒体をプレイヤ端末に表示する表示ステップと、を含むゲーム制御方法。