JP2020126873A - アライメント方法 - Google Patents

アライメント方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020126873A
JP2020126873A JP2019016822A JP2019016822A JP2020126873A JP 2020126873 A JP2020126873 A JP 2020126873A JP 2019016822 A JP2019016822 A JP 2019016822A JP 2019016822 A JP2019016822 A JP 2019016822A JP 2020126873 A JP2020126873 A JP 2020126873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment mark
image
area
macro
image pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019016822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7222733B2 (ja
Inventor
諭 宮田
Satoshi Miyata
諭 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2019016822A priority Critical patent/JP7222733B2/ja
Publication of JP2020126873A publication Critical patent/JP2020126873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7222733B2 publication Critical patent/JP7222733B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】アライメントマークを素早く検出する。【解決手段】撮像画像に対するパターンマッチングによってはマクロアライメントマークMAを見つけ出せず、複数の撮像画像の累積面積が閾面積以上となった場合、それまでに取得した全ての撮像画像を結合することによって結合画像GAをタッチパネル40に表示する。結合画像GAを目視した作業者がマクロアライメントマークMAを指定することにより、マクロアライメントマークMAが特定される。したがって、マクロアライメントマークMAが汚れていたり、不鮮明であったりして、パターンマッチングが困難な場合でも、マクロアライメントマークMAを素早く検出することが可能となる。【選択図】図9

Description

本発明は、アライメント方法に関する。
分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されている半導体ウェーハでは、ウェーハを分割予定ラインに沿って分割することにより、デバイスを含むチップを得ることができる。このようなウェーハの分割には、分割予定ラインに沿って切削ブレードを用いて切削溝を形成する切削加工、または、分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射して加工溝を形成するレーザー加工が実施される。これらの加工を実施するために、加工装置は、分割予定ラインを認識する。このために、たとえば、以下のようなアライメントマークが用いられる。
すなわち、ウェーハのデバイス表面には、同一の回路パターンが形成されている。そして、加工装置では、回路パターンのうちの特徴的な形状を有する一つのパターンが、マクロアライメントマークとして設定される。また、マクロアライメントマークから所定方向に所定距離だけ離間した位置には、マクロアライメントマークよりも小さなミクロアライメントマークが設定される。そして、分割予定ラインは、ミクロアライメントマークから所定方向に所定距離だけ離間した位置に形成されている。
加工装置は、マクロアライメントにおいて、チャックテーブルに保持されたウェーハのマクロアライメントマークを見つけてから、該マクロアライメントマークを用いて、粗θ合わせ、すなわちマクロアライメントを行う。マクロアライメントでは、分割予定ラインと、水平面における1軸であるX軸とを、概ね平行に合わせる(たとえば特許文献1)。次いで、マクロアライメントマークから所定方向に所定距離だけ離間した位置にあるミクロアライメントマークを確認し、該ミクロアライメントマークを用いて、高精度のθ合わせ、すなわちミクロアライメントを行う。ミクロアライメントでは、分割予定ラインとX軸とを、高精度に平行に合わせる。その後、ミクロアライメントマークから所定方向に所定距離だけ離間した位置にある分割予定ラインが認識される。
特開2007−088028号公報
マクロアライメントの準備では、分割予定ラインで区画された領域よりも小さい撮像領域(すなわち、デバイスの大きさよりも小さい撮像領域)を備える撮像手段が用いられる。この撮像手段は、マクロアライメントマークを撮像することにより、マクロアライメントマークを中心とした、撮像領域よりも小さいターゲット画像を取得し、加工装置の記憶部に登録する。
マクロアライメントでは、チャックテーブルに吸引保持された加工前のウェーハを撮像手段によって撮像することにより、撮像画像を取得する。そして、撮像画像内にターゲット画像があるか否かを、パターンマッチングによって確認する。このパターンマッチングは、例えば、ターゲット画像を、撮像画像内で1ピクセルずつ移動させながら実施される。
そして、撮像画像内にターゲット画像が無ければ、ターゲット画像の画素分だけ重複させて先の撮像領域の隣に撮像領域を設定し、この撮像領域を撮像することにより、新たな撮像画像を取得する。そして、新たな撮像画像に対して、同様のパターンマッチングを行う。このようにして、マクロアライメントマークが見つかるまで、撮像領域の移動(具体的には、ウェーハ上における撮像領域の渦巻き状の移動)と、撮像画像に対するターゲット画像を用いたパターンマッチングとを、取得された撮像画像の累積面積が少なくとも分割予定ラインによって区画された領域と同じ面積以上になるまで、繰り返す。
しかし、マクロアライメントマークが汚れていたり、不鮮明であったりすると、パターンマッチングによってマクロアライメントマークを見つけることが困難となり、作業者自身でマクロアライメントマークを検出する必要が生じることもある。この場合、分割予定ラインによって区画された領域内にあるマクロアライメントマークを、それよりも狭い撮像領域を用いて、目視によって検出することになるため、検出に多くの時間がかかる。
本発明の目的は、マクロアライメントマークを素早く検出することにある。
本発明のアライメント方法は、表面に設定された第1の分割予定ラインと、該第1の分割予定ラインと交差する第2の分割予定ラインとによって区画された領域にデバイスが形成されたウェーハを、チャックテーブルによって保持して撮像手段で撮像することによって、該区画された領域よりも小さい撮像領域に応じた撮像画像を取得し、該撮像画像から、該区画された領域に配置されているアライメントマークを検出し、該アライメントマークに基づいて該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインを特定するアライメント方法であって、該撮像領域よりも小さい該アライメントマークを登録する登録工程と、該撮像手段によって該ウェーハに設定された該撮像領域に応じた該撮像画像を取得する撮像工程、該撮像画像内における該アライメントマークの有無をパターンマッチングによって確認するパターンマッチング工程、および、該アライメントマークの画素分だけ重複するように該撮像手段の該撮像領域を変更する撮像領域変更工程を含み、該撮像工程、該パターンマッチング工程および該撮像領域変更工程を、該アライメントマークを検出するか、あるいは、該撮像画像の累積面積が、該第1の分割予定ラインの延びる方向に隣接する2つの該アライメントマークと、該第2の分割予定ラインの延びる方向に隣接する2つの該アライメントマークとの4つの該アライメントマークを囲む面積以上となるまで繰り返す、確認工程と、該確認工程で該アライメントマークを検出しなかった場合に、該確認工程で撮像された複数の該撮像画像を結合することによって該累積面積と同じ面積となる結合画像を形成して画面に表示する結合画像表示工程と、該結合画像を目視した作業者によって該アライメントマークが指定された場合に、指定された該アライメントマークに基づいて該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインを特定する分割予定ライン特定工程と、を含む。
このアライメント方法では、アライメントマークが汚れていたり、不鮮明であったりして、パターンマッチングによってアライメントマークを検出することが困難な場合でも、結合画像を表示することによって、作業者にアライメントマークを指定させることが可能である。このため、アライメントマークを素早く検出することが可能となる。その結果、アライメントにかかる時間の短縮を図ることができる。
本発明の一実施形態にかかる切削装置の構成を示す斜視図である。 マクロアライメントマークの登録工程を示す説明図である。 確認工程における1回目の撮像に関する撮像領域を示す説明図である。 確認工程における2回目の撮像に関する撮像領域を示す説明図である。 確認工程における3回目の撮像に関する撮像領域を示す説明図である。 確認工程における4回目の撮像に関する撮像領域を示す説明図である。 確認工程における5回目の撮像に関する撮像領域を示す説明図である。 確認工程における撮像領域の移動経路の例を示す説明図である。 結合画像表示工程において表示される結合画像の例を示す説明図である。
図1に示す切削装置1は、チャックテーブル30に保持された板状の被加工物であるウェーハWに対して、回転する切削ブレード63を切り込ませて切削加工を施す装置である。
まず、ウェーハWおよび切削装置1の構成について説明する。
ウェーハWは、たとえば、円形のシリコン半導体ウェーハである。ウェーハWの表面Waには、X軸方向に延びる第1の分割予定ラインS1と、Y軸方向に延びる第2の分割予定ラインS2とが形成されている。そして、第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2によって区画された格子状の領域のそれぞれに、デバイスDが形成されている。
ウェーハWの裏面Wbには、ウェーハWよりも大径のダイシングテープTが貼着されている。ダイシングテープTの粘着面の外周領域には、円形の開口を備える環状フレームFが貼着されている。このように、ウェーハWは、ダイシングテープTを介して、環状フレームFによって支持されている。これにより、ウェーハWは、環状フレームFを介してハンドリングされることが可能である。
切削装置1は、基台10、基台10に立設された門型コラム14、基台10および門型コラム14を覆う筐体15、および、切削装置1の各部材を制御する制御手段9を備えている。
基台10上には、切削送り手段11が配設されている。切削送り手段11は、チャックテーブル30を、切削送り方向(X軸方向)に沿って移動させる。切削送り手段11は、X軸方向に延びる一対のガイドレール111、ガイドレール111に載置されたX軸テーブル113、ガイドレール111と平行に延びるボールネジ110、および、ボールネジ110を回転させるモータ112を含んでいる。
一対のガイドレール111は、X軸方向に平行に、基台10の上面に配置されている。X軸テーブル113は、一対のガイドレール111上に、これらのガイドレール111に沿ってスライド可能に設置されている。X軸テーブル113上には、保持部3が載置されている。
ボールネジ110は、X軸テーブル113の下面側に設けられたナット部(図示せず)に螺合されている。モータ112は、ボールネジ110の一端部に連結されており、ボールネジ110を回転駆動する。ボールネジ110が回転駆動されることで、X軸テーブル113および保持部3が、ガイドレール111に沿って、切削送り方向であるX軸方向に沿って移動する。
保持部3は、ウェーハWを保持するチャックテーブル30、チャックテーブル30を支持して回転する回転軸である回転手段31、および、ウェーハWの環状フレームFを挟持固定する複数のクランプ32を有している。クランプ32は、チャックテーブル30の周囲に、周方向に均等間隔を空けて配設されている。
チャックテーブル30は、ウェーハWを吸着保持するための部材であり、円板状に形成されている。チャックテーブル30は、露出面である保持面30aを有している。保持面30aは、ポーラス材を含み、図示しない吸引源に連通されている。チャックテーブル30は、この保持面30aによって、ウェーハWを吸引保持する。
チャックテーブル30は、チャックテーブル30の底面側に配設された回転手段31に支持されている。回転手段31は、X軸テーブル113の上面に、XY平面内で回転可能に設けられている。したがって、回転手段31は、チャックテーブル30を支持するとともに、チャックテーブル30をXY平面内で回転駆動することができる。
基台10上の後方側(−X方向側)には、門型コラム14が、切削送り手段11を跨ぐように立設されている。門型コラム14の前面(+X方向側の面)には、切削手段6を移動させる切削手段移動機構13が設けられている。切削手段移動機構13は、切削手段6を、Y軸方向にインデックス送りするとともに、Z軸方向に切込み送りする。切削手段移動機構13は、切削手段6をインデックス送り方向(Y軸方向)に移動するインデックス送り手段12、および、切削手段6を切込み送り方向(Z軸方向)に移動する切込み送り手段16を備えている。
インデックス送り手段12は、門型コラム14の前面に配設されている。インデックス送り手段12は、Y軸方向に沿って、切込み送り手段16および切削手段6を往復移動させる。Y軸方向は、X軸方向に対して保持面30aの方向(水平方向)に直交する方向である。
インデックス送り手段12は、Y軸方向に延びる一対のガイドレール121、ガイドレール121に載置されたY軸テーブル123、ガイドレール121と平行に延びるボールネジ120、および、ボールネジ120を回転させるモータ122を含んでいる。
一対のガイドレール121は、Y軸方向に平行に、門型コラム14の前面に配置されている。Y軸テーブル123は、一対のガイドレール121上に、これらのガイドレール121に沿ってスライド可能に設置されている。Y軸テーブル123上には、切込み送り手段16および切削手段6が載置されている。
ボールネジ120は、Y軸テーブル123の背面側に設けられたナット部(図示せず)に螺合されている。モータ122は、ボールネジ120の一端部に連結されており、ボールネジ120を回転駆動する。ボールネジ120が回転駆動されることで、Y軸テーブル123、切込み送り手段16および切削手段6が、ガイドレール121に沿って、インデックス送り方向であるY軸方向に移動する。
切込み送り手段16は、切削手段6をZ軸方向(鉛直方向)に沿って往復移動させる。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に直交するとともに、チャックテーブル30の保持面30aに対して直交する方向である。
切込み送り手段16は、Z軸方向に延びる一対のガイドレール161、ガイドレール161に載置された支持部材163、ガイドレール161と平行に延びるボールネジ160、および、ボールネジ160を回転させるモータ162を含んでいる。
一対のガイドレール161は、Z軸方向に平行に、Y軸テーブル123に配置されている。支持部材163は、一対のガイドレール161上に、これらのガイドレール161に沿ってスライド可能に設置されている。支持部材163の下端部には、切削手段6が取り付けられている。
ボールネジ120は、支持部材163の背面側に設けられたナット部(図示せず)に螺合されている。モータ162は、ボールネジ160の一端部に連結されており、ボールネジ160を回転駆動する。ボールネジ160が回転駆動されることで、支持部材163および切削手段6が、ガイドレール161に沿って、切込み送り方向であるZ軸方向に移動する。
切削手段6は、支持部材163の下端に設けられたハウジング61、Y軸方向に延びる回転軸60、回転軸60に装着される切削ブレード63、および、回転軸60を駆動するモータ(図示せず)を備えている。
回転軸60は、ハウジング61によって回転可能に支持されている。モータが回転軸60を回転駆動することにより、切削ブレード63が高速回転する。
さらに、切削手段6は、ハウジング61の前面に、ウェーハWを低倍率で撮像するマクロ撮像手段51、および、ウェーハWを高倍率で撮像するミクロ撮像手段52を備えている。マクロ撮像手段51は、撮像手段の一例に相当する。マクロ撮像手段51およびミクロ撮像手段52と、切削手段6とは、連動して、Y軸方向およびZ軸方向へと移動する。
マクロ撮像手段51は、たとえば、撮像素子、低倍率の対物レンズ、および照明等から構成されている(すべて図示せず)。マクロ撮像手段51では、たとえば、1ピクセルが10μmである。
ミクロ撮像手段52は、たとえば、図示しない撮像素子、高倍率の対物レンズ、および照明等から構成されている(すべて図示せず)。ミクロ撮像手段52では、たとえば、倍率がマクロ撮像手段51の10倍であり、1ピクセルが1μmである。
制御手段9は、種々のデータおよびプログラムを記憶する記憶部91を備えている。制御手段9は各種の処理を実行し、切削装置1の各構成要素を統括制御する。
たとえば、制御手段9には、各種検出器(図示せず)からの検出結果が入力される。さらに、制御手段9は、切削送り手段11によるチャックテーブル30の切削送り量の制御、切削手段移動機構13による切削手段6のインデックス送り量および切込み送り量の制御、ならびに、回転手段31によるチャックテーブル30の回転量(角度位置)の制御(θ合わせ)を実施する。
また、制御手段9は、切削手段6のモータを制御してウェーハWに対する切削加工を実施するとともに、マクロ撮像手段51およびミクロ撮像手段52を制御して、それらの撮像領域に対する撮像を実施する。
また、筐体15の前面には、タッチパネル40が設置されている。タッチパネル40には、切削装置1の加工状況、および、切削装置1によるウェーハWに対する加工に関する加工条件等の各種情報が表示される。また、タッチパネル40は、加工条件等の各種情報を入力するためにも用いられる。このように、タッチパネル40は、情報を入力するための入力手段として機能するとともに、入力された情報を表示するための表示手段としても機能する。
次に、ウェーハWに対する切削加工の前に実施されるアライメントの方法、すなわち、チャックテーブル30に保持されたウェーハWの第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2を特定するための方法について説明する。
本実施形態にかかるアライメント方法では、制御手段9が、チャックテーブル30によって保持されたウェーハWを、マクロ撮像手段51によって撮像する。これによって、制御手段9は、第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2によって区画された領域よりも小さい撮像画像を取得する。さらに、制御手段9は、撮像画像から、第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2によって区画された領域に配置されているアライメントマークを検出し、アライメントマークに基づいて、第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2を特定する。
以下に、本アライメント方法の各工程について説明する。
(1)登録工程
この工程では、ウェーハWのデバイスDの表面の回路パターンのうちの、特徴的な形状を有する一つのパターンが、作業者により、図2に示すマクロアライメントマークMAとして選定される。さらに、他の一つのパターンが、作業者により、ミクロアライメントマークMBとして選定される。そして、制御手段9が、選定されたパターンを、マクロアライメントマークMAおよびミクロアライメントマークMBとして、記憶部91に登録(保存)する。
マクロアライメントマークMAおよびミクロアライメントマークMBの登録は、たとえば、以下のように実施される。
まず、図1に示すチャックテーブル30により、ウェーハWが、表面Waを上側に向けた状態で、吸引保持される。そして、ウェーハWを吸引保持したチャックテーブル30が、切削送り手段11によって、X軸方向に移動される。また、マクロ撮像手段51が、インデックス送り手段12によってY軸方向に移動される。これにより、マクロ撮像手段51の対物レンズの直下に、ウェーハWの略中心が配置される。
そして、図2に示すように、ウェーハWの表面Waに、マクロ撮像手段51の撮像領域510が設定され、ウェーハWの表面Waが撮像されて、撮像画像が形成される。
マクロ撮像手段51の撮像領域510の大きさは、第1の分割予定ラインS1と第2の分割予定ラインS2とによって区画された領域、すなわち、デバイスDの大きさよりも小さくなっている。
そして、撮像画像に写るウェーハWのデバイスDの表面の回路パターンのうちの特徴的な形状を有する一つのパターンが、作業者によってマクロアライメントマークMAとして選定され、制御手段9によって登録される。
マクロアライメントマークMAは、複数のデバイスDの一つ一つに、同様の位置、例えば、デバイスDのコーナー部分(図2においては左下隅)に形成されている。なお、マクロアライメントマークMAは、図2に示す十字形状、丸形状、および四角形状のような単純な形状のパターンであることが好ましい。また、マクロアライメントマークは、回路パターンの一部でなくてもよい。
また、マクロアライメントマークMAは、マクロ撮像手段51における撮像領域510よりも小さい。そして、マクロアライメントマークMAは、本実施形態では、撮像領域510よりも小さい二点鎖線で示す矩形領域の画像として登録される。すなわち、マクロアライメントマークMA全体を含むターゲット画像GTが、記憶部91に記憶される。
次に、マクロアライメントマークMAから所定方向に所定距離だけ離間した位置にある、撮像画像に写る素子あるいは配線の特徴的の一部が、ミクロアライメントマークMBとして、作業者によって選定され、制御手段9によって登録される。
ミクロアライメントマークMBは、複数のデバイスDの一つ一つに、同様の位置、例えば、デバイスDのコーナー部分(図2においては右下隅)に形成されている。
マクロアライメントマークMAおよびミクロアライメントマークMBの登録後、制御手段9は、マクロアライメントマークMAからミクロアライメントマークMBまでの距離および方向を、記憶部91に記憶する。すなわち、制御手段9は、ピクセル数をカウントすること等により、マクロアライメントマークMAからX軸方向に距離Lx1だけ離間するとともに、Y軸方向に距離Ly1だけ離間した位置に、ミクロアライメントマークMBが存在する、ということを記憶部91に記憶する。
さらに、制御手段9は、ミクロアライメントマークMBから、第2の分割予定ラインS2の幅の中心を通る中心線までの距離Lx2を、記憶部91に記憶する。また、制御手段9は、ミクロアライメントマークMBから、第1の分割予定ラインS1の幅の中心を通る中心線までの距離Ly2を、記憶部91に記憶する。
この登録工程は、図1に示す切削装置1に対するティーチング処理(Teaching処理)とも呼ばれる。
多くの場合、切削装置1では、複数枚の同種類のウェーハWが、連続的に切削加工される。登録工程は、切削加工の前工程(準備工程)であり、たとえば、一枚目のウェーハWを切削する前に、一枚目のウェーハWを用いて行われる。登録工程は、二枚目以降のウェーハWを切削する際に再実施される必要はない。
(2)確認工程
確認工程以降の工程では、登録工程において登録されたマクロアライメントマークMAおよびミクロアライメントマークMB等を用いて、ウェーハWにおける第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2が特定される。
確認工程は、実際に切削される個々のウェーハWに対して、ウェーハWがチャックテーブル30に保持されたときに実施される。
そして、確認工程は、撮像工程、パターンマッチング工程および撮像領域変更工程を含む。
まず、図1に示すチャックテーブル30によって、新たに切削されるウェーハWが、表面Waを上側に向けた状態で吸引保持される。チャックテーブル30が、切削送り手段11によってX軸方向に移動される。また、マクロ撮像手段51が、インデックス送り手段12によってY軸方向に移動され、マクロ撮像手段51の対物レンズの直下に、ウェーハWの表面Waが配置される。
そして、図3に示すように、ウェーハWの表面Waに、マクロ撮像手段51の撮像領域510が設定される。確認工程における初回の撮像領域510は、デバイスDが形成されている領域であればよく、特に限定されない。
この状態で、制御手段9は、ウェーハWの表面Waに設定された撮像領域510をマクロ撮像手段51によって撮像して、撮像画像G1を取得する。撮像画像G1の大きさは、図2に示すマクロ撮像手段51の撮像領域510の大きさと同じであるため、デバイスDの大きさよりも小さくなる。制御手段9は、撮像画像G1を記憶部91に記憶する(撮像工程)。
その後、撮像画像G1に対するパターンマッチングが実施される。すなわち、制御手段9は、パターンマッチング部93を備えている(図1参照)。このパターンマッチング部93は、撮像画像G1に対して、マクロアライメントマークMAに関するパターンマッチングを実施する。すなわち、パターンマッチング部93は、撮像画像G1内におけるマクロアライメントマークMAの有無、すなわち、撮像画像G1内におけるターゲット画像GT(図2参照)の有無を、パターンマッチングによって確認する。
たとえば、パターンマッチング部93は、所定の解像度の仮想的な画面に表示された図3に示す撮像画像G1上に、ターゲット画像GTを重ね合わせる。そして、パターンマッチング部93は、撮像画像G1上で、ターゲット画像GTを、たとえば1ピクセルずつ、X軸方向あるいはY軸方向に移動させながら、撮像画像G1中のターゲット画像GTと最も相関性が高い領域を、ターゲット画像GTとマッチングする領域として検出する(パターンマッチング工程)。
図3に示す例では、撮像画像G1中に、ターゲット画像GT(ターゲット画像GTの全体)が含まれていない。このため、パターンマッチング部93は、撮像画像G1中にターゲット画像GTとマッチングする領域を検出しない。この場合、制御手段9は、マクロ撮像手段51の撮像領域510を変更して、ウェーハWの表面Waを再撮像する。
すなわち、制御手段9は、図1に示す切削送り手段11によって、ウェーハWを保持するチャックテーブル30を、マクロ撮像手段51に対して相対的に、+X方向に所定距離だけ移動する。チャックテーブル30の該移動距離は、図2に示すマクロ撮像手段51の撮像領域510のX軸方向における長さから、マクロアライメントマークMAのX軸方向の画素分だけ短い値となる。すなわち、制御手段9は、マクロアライメントマークMAの画素分だけ重複するように、マクロ撮像手段51の撮像領域510を変更する(撮像領域変更工程)。
チャックテーブル30が上記のように移動されることで、マクロ撮像手段51の撮像領域510が、図4に示すように、撮像画像G1を撮像した際の撮像領域から、−X方向にずれた位置に配される。
そして、制御手段9は、ウェーハWの表面Waに新たに設定された撮像領域510をマクロ撮像手段51によって撮像して、図4に示す撮像画像G2を取得し、記憶部91に記憶する(2回目の撮像工程)。その後、制御手段9のパターンマッチング部93が、上述した撮像画像G1と同様に、撮像画像G2に対して、マクロアライメントマークMAに関するパターンマッチングを実施する(2回目のパターンマッチング工程)。
図4に示す撮像画像G2中にもターゲット画像GTの全体が含まれていないため、パターンマッチング部93は、撮像画像G2中にターゲット画像GTとマッチングする領域を検出しない。この場合、制御手段9は、マクロ撮像手段51の撮像領域510を再変更して、ウェーハWの表面Waを再々撮像する。
すなわち、制御手段9は、図1に示すインデックス送り手段12によって、マクロ撮像手段51を、チャックテーブル30に対して相対的に、+Y方向に所定距離だけ移動する。マクロ撮像手段51の移動距離は、例えば、マクロ撮像手段51の撮像領域510のY軸方向における長さから、マクロアライメントマークMAのY軸方向の画素分だけ短い値となる。すなわち、制御手段9は、マクロアライメントマークMAの画素分だけ重複するように、マクロ撮像手段51の撮像領域510を変更する(2回目の撮像領域変更工程)。
マクロ撮像手段51が上記のように移動されることで、マクロ撮像手段51の撮像領域510が、図5に示すように、撮像画像G2を撮像した際の撮像領域から、+Y方向にずれた位置に配される。
そして、制御手段9は、新たに設定された撮像領域510をマクロ撮像手段51によって撮像して、図5に示す撮像画像G3を取得し、記憶部91に記憶する(3回目の撮像工程)。その後、制御手段9のパターンマッチング部93が、上述した撮像画像G1およびG2と同様に、撮像画像G3に対して、マクロアライメントマークMAに関するパターンマッチングを実施する(3回目のパターンマッチング工程)。
図5に示す撮像画像G3中にもターゲット画像GTの全体が含まれていないため、ターゲット画像GTとマッチングする領域は検出されず、制御手段9は、マクロ撮像手段51の撮像領域510をさらに変更して、ウェーハWの表面Waをさらに撮像する。
すなわち、制御手段9は、図1に示す切削送り手段11によって、チャックテーブル30を、マクロ撮像手段51に対して相対的に、−X方向に所定距離だけ移動する。この際、1回目の撮像領域変更工程と同様に、制御手段9は、マクロアライメントマークMAの画素分だけ重複するように、マクロ撮像手段51の撮像領域510を変更する(3回目の撮像領域変更工程)。
チャックテーブル30が上記のように移動されることで、マクロ撮像手段51の撮像領域510が、図6に示すように、撮像画像G3を撮像した際の撮像領域から、+X方向にずれた位置に配される。
そして、制御手段9は、ウェーハWの表面Waに新たに設定された撮像領域510をマクロ撮像手段51によって撮像して、図6に示す撮像画像G4を取得し、記憶部91に記憶する(4回目の撮像工程)。その後、制御手段9のパターンマッチング部93が、上述した撮像画像G1等と同様に、撮像画像G4に対して、マクロアライメントマークMAに関するパターンマッチングを実施する(4回目のパターンマッチング工程)。
図6に示す撮像画像G4中には、ターゲット画像GTの全体が含まれている。このため、制御手段9は、本来であれば、パターンマッチングによって、ターゲット画像GTすなわちマクロアライメントマークMAを検出することができる。しかし、マクロアライメントマークMAが汚れていたり不鮮明であったりする場合、パターンマッチングによってターゲット画像GTを検出することは困難である。
したがって、この場合、制御手段9は、1〜3回目のパターンマッチングと同様に、パターンマッチングによってターゲット画像GTを検出しなかったと判断する。そして、制御手段9は、図7に示すように、マクロ撮像手段51の撮像領域510を、マクロアライメントマークMAの画素分だけ重複するように+X方向に沿ってずらして、ウェーハWの表面Waを撮像して、撮像画像G5を取得し、記憶部91に記憶する(5回目の撮像工程)。
このようにして、制御手段9は、マクロ撮像手段51の撮像領域510を代えながら撮像画像を取得し、パターンマッチングを実施してゆく。この際、図8に示すように、撮像領域510の移動経路Rが、上方から見て、ウェーハW上において時計回り方向の渦巻き状の軌跡を描くように、撮像領域510が変更される(スパイラルサーチ)。
そして、制御手段9は、確認工程における撮像工程、パターンマッチング工程および撮像領域変更工程を、パターンマッチング部93によるパターンマッチングによって、撮像画像内にマクロアライメントマークMAを見つけるか、あるいは、取得した撮像画像の累積面積が閾値以上となるまで、繰り返す。
ここで、この閾値は、本実施形態では、第1の分割予定ラインS1の延びる方向に隣接する2つのマクロアライメントマークMAと、第2の分割予定ラインS2の延びる方向に隣接する2つのマクロアライメントマークMAとの、合計4つのマクロアライメントマークMAを囲む面積に設定される。以下では、この面積を閾面積と称する。
確認工程において、パターンマッチング部93が、パターンマッチングにより、撮像画像中のターゲット画像GTとマッチングする領域を検出して、マクロアライメントマークMAを見つけ出した場合、制御手段9は、マクロアライメントマークMAのX軸座標位置およびY軸座標位置を取得して、記憶部91に記憶する。
一方、制御手段9は、撮像画像に対するパターンマッチングによってはマクロアライメントマークMAを見つけ出せず、複数の撮像画像の累積面積が閾面積以上となった場合、確認工程を終了し、結合画像表示工程を実施する。
なお、制御手段9は、撮像画像の累積面積を算出する際、画像における互いに重複している部分を重ねて累積することを回避するように構成されている。すなわち、制御手段9は、撮像画像における従前の撮像画像に含まれていない部分を累積することによって、撮像画像の累積面積を算出する。
(3)結合画像表示工程
この工程では、制御手段9は、図9に示すように、それまでに取得した全ての撮像画像を結合することによって、撮像画像の累積面積と同じ面積を有する結合画像GAを形成し、この結合画像GAを、画面であるタッチパネル40に表示する。これに応じて、作業者が、結合画像GAを目視し、その内部にあるマクロアライメントマークMAを検出して、タッチパネル40におけるマクロアライメントマークMAの表示部分を指定する。たとえば、作業者は、タッチパネル40におけるマクロアライメントマークMAの表示部分を、指でタッチする。
これに応じて、制御手段9は、タッチパネル40における作業者に指定された部分に基づいて、マクロアライメントマークMAの位置を特定し、そのX軸座標位置およびY軸座標位置を取得して、記憶部91に記憶する。
このようにして、制御手段9は、パターンマッチングあるいは作業者による指定に基づいて、マクロアライメントマークMAのX軸座標位置およびY軸座標位置を特定および記憶する。
(4)分割予定ライン特定工程
制御手段9は、マクロアライメントマークMAのX軸座標位置およびY軸座標位置に基づいて、第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2を特定する。
すなわち、制御手段9は、上記の各工程において実施されるマクロアライメントマークMAの検出を、X軸方向において互いに離れた位置にある複数のデバイスDについて実施する。
そして、制御手段9は、複数のマクロアライメントマークMAの位置に基づいて、ウェーハWの第1の分割予定ラインS1を、X軸方向と概ね平行に合わせる粗θ合わせを実施する。粗θ合わせでは、制御手段9は、複数のマクロアライメントマークMAのY軸座標位置が略一致するように、ウェーハWを吸引保持しているチャックテーブル30の角度位置を、回転手段31によって調整する。このようにして、第1の分割予定ラインS1をX軸方向と略平行にする粗θ合わせが完了する。
次に、制御手段9は、ミクロアライメントマークMBの検出を実施する。まず、制御手段9は、ミクロ撮像手段52(図1参照)の撮像領域の中央に、既に検出したマクロアライメントマークMA(図6参照)の1つを位置付ける。
制御手段9は、切削送り手段11によって、ウェーハWを吸引保持しているチャックテーブル30を、図2に示すマクロアライメントマークMAとミクロアライメントマークMBとのX軸方向における距離Lx1だけ移動する。さらに、制御手段9は、インデックス送り手段12によって、ミクロ撮像手段52を、マクロアライメントマークMAとミクロアライメントマークMBとのY軸方向における距離Ly1だけ移動する。その後、制御手段9は、ミクロ撮像手段52によってウェーハWの表面Waを撮像することによって、ミクロアライメントマークMBが写った高精度のθ合わせ用の撮像画像(以下、高精度画像と称する)を取得する。そして、制御手段9は、この高精度画像を用いて、高精度のθ合わせを実施する。
この際、制御手段9は、たとえば、X軸方向に隣接する2つのデバイスDに関し、ミクロアライメントマークMBが写った高精度画像を取得する。そして、2つの高精度画像のミクロアライメントマークMBのY軸座標位置のずれが許容値内になるまで、チャックテーブル30の角度位置を回転手段31によって調整する。これにより、高精度のθ合わせが完了する。
さらに、制御手段9は、切削送り手段11およびインデックス送り手段12を用いて、ミクロ撮像手段52の撮像領域に、ウェーハWの表面Waの中心を位置付け、ミクロアライメントマークMBを含む撮像画像を取得する。制御手段9は、撮像画像内におけるミクロアライメントマークMBのY軸座標位置の、ミクロ撮像手段52の基準線(ヘアライン)からのずれを許容値内とするように、インデックス送り手段12によって、ミクロ撮像手段52をY軸方向に移動する。
その後、制御手段9は、インデックス送り手段12によって、ミクロアライメントマークMBから第1の分割予定ラインS1の幅方向の中心線までの距離Ly2だけ、ミクロ撮像手段52をY軸方向に移動させる。これにより、ミクロ撮像手段52のヘアラインが第1の分割予定ラインS1に重ねられる。制御手段9は、この際のY軸方向のヘアラインの座標位置を、第1の分割予定ラインS1の位置として記憶部91に記憶する。
その後、制御手段9は、チャックテーブル30を90度回転させて、同様に、ミクロ撮像手段52のヘアラインを第2の分割予定ラインS2に重ねて、第2の分割予定ラインS2の位置を記憶部91に記憶する。
このようにして、制御手段9は、ウェーハWの第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2を特定する。これにより、アライメントが完了する。
アライメントの完了後、制御手段9は、切削手段6の切削ブレード63を、記憶部91に記憶された第1の分割予定ラインS1のY軸座標位置に配置する。制御手段9は、切込み送り手段16によって、切削手段6を、−Z方向に降下させて所定の切込み送り位置に配置し、切削ブレード63を回転させる。そして、制御手段9は、切削送り手段11によって、ウェーハWを保持するチャックテーブル30を、切削手段6に向かって所定の切削送り速度で切削送りする。
このようにして、切削ブレード63が、第1の分割予定ラインS1を切削する。制御手段9は、インデックス送り手段12を用いて切削される第1の分割予定ラインS1を代えながら、全ての第1の分割予定ラインS1を切削する。
さらに、制御手段9は、チャックテーブル30を90度回転させて、同様に第2の分割予定ラインS2の切削を実施する。これにより、制御手段9は、ウェーハWの全ての分割予定ラインS1・S2を切削することができる。
以上のように、切削装置1のアライメント方法では、撮像画像に対するパターンマッチングによってはマクロアライメントマークMAを見つけ出せず、取得された複数の撮像画像の累積面積が閾面積以上となった場合、制御手段9は、結合画像表示工程を実施する。そして、結合画像表示工程では、制御手段9は、それまでに取得した全ての撮像画像を結合することによって結合画像GA(図9参照)を形成し、この結合画像GAをタッチパネル40に表示する。結合画像GAを目視した作業者がマクロアライメントマークMAを検出および指定すると、制御手段9は、作業者に指定されたマクロアライメントマークMAの位置を特定および記憶する。そして、制御手段9は、マクロアライメントマークMAの位置に基づいてミクロアライメントマークMBをも特定し、これらを用いた位置調整(θ合わせ等)を経て、第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2を特定する。
このように、このアライメント方法では、マクロアライメントマークMAが汚れていたり、不鮮明であったりして、パターンマッチングによってマクロアライメントマークMAを検出することが困難な場合でも、結合画像GAを表示することによって、作業者にマクロアライメントマークMAを指定させることが可能である。このため、マクロアライメントマークMAを素早く検出することが可能となる。その結果、アライメントにかかる時間の短縮を図ることができる。
なお、本実施形態のアライメント方法は、ウェーハWに対してレーザー照射によって所望の加工を施すレーザー加工装置において実施されてもよい。
また、上述した登録工程は、本実施形態に示した手法に限定されない。たとえば、記憶部91には、加工対象のウェーハの種類ごとに対応する各加工条件を複数リスト化したデバイスデータが予め記憶されている場合がある。加工条件とは、ウェーハに適切な切削加工を施すための各種の設定を含むデータであり、各種の設定は、図1に示す切削送り手段11によるチャックテーブル30の切削送り速度、インデックス送り手段12による切削手段6のインデックス送り量、および、マクロアライメントマークおよびミクロアライメントマークに関する情報を含む。
この場合、作業者が、図1に示すウェーハWの適切な加工条件をデバイスデータから選択することに応じて、制御手段9が、デバイスデータに記録されているマクロアライメントマークを、マクロアライメントマークMAとして登録してもよい。この場合、マクロアライメントマークMAの登録のためのマクロ撮像手段51による撮像は不要となる。
また、本実施形態では、分割予定ライン特定工程において、マクロアライメントマークMAを用いたマクロアライメントの実施後に、ミクロアライメントマークMBを用いたアライメントを実施している。これに代えて、ミクロアライメントマークMBを用いることなく、マクロアライメントマークMAから直接的に、第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2を特定してもよい。この場合、制御手段9の記憶部91には、たとえば、マクロアライメントマークMAと第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2との位置関係が記憶されている。制御手段9は、マクロアライメントマークMAの座標位置および上記の位置関係に基づいて、第1の分割予定ラインS1および第2の分割予定ラインS2を特定することができる。
1:切削装置、
3:保持部、30:チャックテーブル、31:回転手段、
9:制御手段、91:記憶部、93:パターンマッチング部、
11:切削送り手段、12:インデックス送り手段、16:切込み送り手段、
6:切削手段、63:切削ブレード、
51:マクロ撮像手段、52:ミクロ撮像手段、510:撮像領域、
40:タッチパネル、
W:ウェーハ、S1:第1の分割予定ライン、S2:第2の分割予定ライン、
MA:マクロアライメントマーク、MB:ミクロアライメントマーク
GT:ターゲット画像、
G1〜G5:撮像画像、GA:結合画像

Claims (1)

  1. 表面に設定された第1の分割予定ラインと、該第1の分割予定ラインと交差する第2の分割予定ラインとによって区画された領域にデバイスが形成されたウェーハを、チャックテーブルによって保持して撮像手段で撮像することによって、該区画された領域よりも小さい撮像領域に応じた撮像画像を取得し、該撮像画像から、該区画された領域に配置されているアライメントマークを検出し、該アライメントマークに基づいて該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインを特定するアライメント方法であって、
    該撮像領域よりも小さい該アライメントマークを登録する登録工程と、
    該撮像手段によって該ウェーハに設定された該撮像領域に応じた該撮像画像を取得する撮像工程、該撮像画像内における該アライメントマークの有無をパターンマッチングによって確認するパターンマッチング工程、および、該アライメントマークの画素分だけ重複するように該撮像手段の該撮像領域を変更する撮像領域変更工程を含み、該撮像工程、該パターンマッチング工程および該撮像領域変更工程を、該アライメントマークを検出するか、あるいは、該撮像画像の累積面積が、該第1の分割予定ラインの延びる方向に隣接する2つの該アライメントマークと、該第2の分割予定ラインの延びる方向に隣接する2つの該アライメントマークとの4つの該アライメントマークを囲む面積以上となるまで繰り返す、確認工程と、
    該確認工程で該アライメントマークを検出しなかった場合に、該確認工程で撮像された複数の該撮像画像を結合することによって該累積面積と同じ面積となる結合画像を形成して画面に表示する結合画像表示工程と、
    該結合画像を目視した作業者によって該アライメントマークが指定された場合に、指定された該アライメントマークに基づいて該第1の分割予定ラインおよび該第2の分割予定ラインを特定する分割予定ライン特定工程と、
    を含むアライメント方法。
JP2019016822A 2019-02-01 2019-02-01 アライメント方法 Active JP7222733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019016822A JP7222733B2 (ja) 2019-02-01 2019-02-01 アライメント方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019016822A JP7222733B2 (ja) 2019-02-01 2019-02-01 アライメント方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020126873A true JP2020126873A (ja) 2020-08-20
JP7222733B2 JP7222733B2 (ja) 2023-02-15

Family

ID=72084157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019016822A Active JP7222733B2 (ja) 2019-02-01 2019-02-01 アライメント方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7222733B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000173912A (ja) * 1998-12-03 2000-06-23 Canon Inc 試料観察方法およびデバイス製造装置
JP2004241686A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Disco Abrasive Syst Ltd アライメント方法およびアライメント装置
JP2012138548A (ja) * 2010-12-28 2012-07-19 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 基板加工方法
JP2013093476A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Disco Abrasive Syst Ltd キーパターン決定方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000173912A (ja) * 1998-12-03 2000-06-23 Canon Inc 試料観察方法およびデバイス製造装置
JP2004241686A (ja) * 2003-02-07 2004-08-26 Disco Abrasive Syst Ltd アライメント方法およびアライメント装置
JP2012138548A (ja) * 2010-12-28 2012-07-19 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 基板加工方法
JP2013093476A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Disco Abrasive Syst Ltd キーパターン決定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7222733B2 (ja) 2023-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5686545B2 (ja) 切削方法
JP7208732B2 (ja) アライメント方法
US9047671B2 (en) Platelike workpiece with alignment mark
TWI797310B (zh) 加工裝置
JP2013084681A (ja) 切削装置
JP2012151225A (ja) 切削溝の計測方法
JP4436641B2 (ja) 切削装置におけるアライメント方法
JP7088771B2 (ja) アライメント方法
JP7222733B2 (ja) アライメント方法
JP7252769B2 (ja) アライメント方法
CN115122515A (zh) 加工装置
CN110176410B (zh) 加工装置
TWI603425B (zh) processing method
JP2020123622A (ja) キーパターンの検出方法、及び装置
TWI761609B (zh) 晶圓的加工方法
JP5686542B2 (ja) 分割予定ラインの検出方法
CN110176409B (zh) 加工装置
CN110190009B (zh) 加工装置
JP2017050309A (ja) 切削装置
TW202129805A (zh) 加工裝置
JP2021015914A (ja) アライメント条件の設定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211210

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7222733

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150