JP2020125374A - 乳化組成物および複合体 - Google Patents

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大村 孝之
Takayuki Omura
孝之 大村
奈緒美 花田
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奈緒美 花田
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Abstract

【課題】本発明は、乳化能を有する新規乳化組成物および複合体を提供することを目的とする。【解決手段】化粧品分野で用いられる既存の材料のうち、カルボキシ基含有高分子と相互作用して乳化力を発揮する材料を選択する。式(I)で表される脂肪酸アミドを用いることによりカルボキシ基含有高分子と複合体を形成し、乳化力を発揮する。【選択図】なし

Description

本発明は、乳化特性を有する新規組成物および複合体に関する。
従来、化粧料の乳化組成物としては、各種の油性および水性の原料を乳化したクリーム、乳液、美容液などが広く用いられている。このような乳化組成物の製造にあたっては、厳密に設定した各種条件のもとに、原料を処理するだけでなく、乳化組成物の経時安定性を保証するために、界面活性剤を使用することが必須とされていた。しかしながら、近年、化粧料についても、より一層高い安全性が期待されており、この観点から界面活性剤の存在が問題とされることがある。
このような問題に対して、例えば、脂肪酸および高級アルコールからなる群から選択された一種以上の油分、前記油分に可溶な一種以上の高分子、ならびに無機塩、有機酸塩、アミノ酸およびその塩からなる群から選択された一種以上の化合物を含み、かつ界面活性剤を含まないことを特徴とする油中水型乳化組成物(特許文献1)が提案されている。しかしながら、油分に可溶な一種以上の高分子として用いられるPVP(ポリビニルピロリドン)はベタツキを生じ、使用感に問題がある。
したがって、界面活性剤を用いない新たな乳化組成物を形成できる素材がなお求められている。
特開2003−252723号公報 特許6360609号公報 特許6368064号公報
上述の従来技術における問題に対しては、カルボキシ基含有高分子と複合体を形成し、O/W型乳化のために用いられるアミドアルコールを含む剤(特許文献2)およびアミドアルコール、およびカルボキシ基含有高分子を含む、W/O型乳化組成物(特許文献3)が提案されている。しかしながらここで用いられるアミドアルコールは特定の構造を有するアミドアルコールに限定されている。したがって、本発明者らはかかるアミドアルコール以外の、化粧品分野で既に用いられている材料から、前記と同様の目的を達成し得る材料を新たに探索・選択して、その目的を達成することを課題とする。
本発明者は、前記課題を解決するため、鋭意研究を重ねる中で、特定の構造を有するアミドと、カルボキシ基を含有する高分子とを用いることにより、乳化力がもたらされることを発見し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下[1]〜[13]に関する。
[1]カルボキシ基含有高分子、および式(I)
式中、
は、飽和または不飽和のC6〜C22炭化水素基であり、
は、H、またはC2〜C22炭化水素基であり、
は、H、またはC2〜C22炭化水素基である、
で表される脂肪酸アミドを含む、乳化組成物。
[2]式(I)において
が不飽和のC6〜C22炭化水素基であり、
およびRがHである、[1]に記載の乳化組成物。
[3]式(I)で表される脂肪酸アミドが、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、パルミトレイン酸アミド、エイコセン酸アミド、エライジン酸アミド、トランス−11−エイコセン酸アミド、トランス−13−ドコセン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド、リシノール酸アミド、カプリン酸アミド、カプリル酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミド、ベヘン酸アミド、からなる群から選択される、[1]または[2]に記載の乳化組成物。
[4]カルボキシ基含有高分子が、重量平均分子量50万〜300万であり、カルボキシ基含有量が50〜70%である、[1]〜[3]のいずれかに記載の乳化組成物。
[5]カルボキシ基含有高分子が、カルボキシビニルポリマーおよび/またはアルキル変性カルボキシビニルポリマーである、[1]〜[4]のいずれかに記載の乳化組成物。
[6]カルボキシ基含有高分子が、式(IV)
式中、nは整数である、
で表されるカルボキシビニルポリマー、および/または
式(V)
式中、xおよびyはそれぞれ独立して整数であり、
RはC10〜C30アルキル基である、
で表されるアルキル変性カルボキシビニルポリマーである、[1]〜[5]のいずれかに記載の乳化組成物。
[7]高級脂肪酸をさらに含む、[1]〜[6]のいずれかに記載の乳化組成物。
[8]多価アルコールをさらに含む、[1]〜[7]のいずれかに記載の乳化組成物。
[9]ポリグリセリン脂肪酸エステルをさらに含む、[1]〜[8]のいずれかに記載の乳化組成物。
[10]カルボキシ基含有高分子と、式(I)
式中、
は、飽和または不飽和のC6〜C22炭化水素基であり、
は、H、またはC2〜C22炭化水素基であり、
は、H、またはC2〜C22炭化水素基である、
で表され脂肪酸アミドと、高級脂肪酸とが結合してなる、複合体。
[11]
多価アルコールをさらに含む、[10]に記載の複合体。
[12]
ポリグリセリン脂肪酸エステルをさらに含む、[10]または[11]に記載の複合体。
[13]
乳化のために用いられる、[10]〜[12]のいずれかに記載の複合体。
本発明により、乳化物を調製することができる組成物および複合体を提供することができる。特に、カルボキシ基含有高分子と脂肪酸アミドとを組み合わせることにより、効果が顕著なものとなる。
図1は、実施例1の結果を示す図である。 図2は、実施例1の組成物のIRスペクトルの比較を示す図である。 図3は、比較例2の結果を示す図である。 図4は、比較例3の結果を示す図である。 図5は、実施例2の結果を示す図である。 図6は、実施例2の組成物のIRスペクトルの比較を示す図である。 図7は、比較例4の結果を示す図である。 図8は、比較例5の結果を示す図である。 図9は、比較例5の結果を示す図である。 図10は、比較例5の結果を示す図である。 図11は、比較例5の結果を示す図である。
以下、本発明について、本発明の好適な実施態様に基づき、詳細に説明する。
成分(A):脂肪酸アミド
本発明において用いられる脂肪酸アミドは、以下の式(I)で表される化合物である:
式中、
は、飽和または不飽和のC6〜C22炭化水素基であり、
は、H、またはC2〜C22炭化水素基であり、
は、H、またはC2〜C22炭化水素基である。
また、本発明の一態様において、Rは、飽和または不飽和のC6〜C22炭化水素基であり、好ましくは不飽和のC6〜C22炭化水素基である。また、RおよびRは、H、またはC2〜C22炭化水素基であり、好ましくはHである。
式(I)で表される化合物は、限定されないが、具体的にオレイン酸アミド、エルカ酸アミド、パルミトレイン酸アミド、エイコセン酸アミド、エライジン酸アミド、トランス−11−エイコセン酸アミド、トランス−13−ドコセン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド、リシノール酸アミド、カプリン酸アミド、カプリル酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドまたはベヘン酸アミドであり、好ましくはオレイン酸アミド、エルカ酸アミド、パルミトレイン酸アミド、エイコセン酸アミド、エライジン酸アミド、トランス−11−エイコセン酸アミド、トランス−13−ドコセン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド、リシノール酸アミドであり、より好ましくはオレイン酸アミド、エルカ酸アミド、パルミトレイン酸アミドまたはエイコセン酸アミドであり、最も好ましくはオレイン酸アミドまたはエルカ酸アミドであり得る。
成分(B):カルボキシ基含有高分子
本発明において用いられるカルボキシ基含有高分子は、分子中にカルボキシ基を有する高分子であれば特に限定されないが、適度な乳化能をもたらす観点から、典型的には分子量が50万〜300万である高分子、分子量中カルボキシ基含有量が50〜70%程度である高分子であることが好ましい。ここで「分子量中カルボキシ基含有量が50〜70%」とは、高分子の基本骨格においてカルボキシ基を含有するとされる繰り返し単位部分のうち、50〜70%の当該単位部分にカルボキシ基が存在することを意味する。
カルボキシ基含有高分子は、アルカリ性物質で中和することにより水溶性となり、一般的には増粘剤として使用されている。
カルボキシ基含有高分子の例としては、カルボキシビニルポリマー、およびアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等のアルキル変性カルボキシビニルポリマー、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキルポリオキシエチレンエステル共重合体、アクリル酸アルキル・イタコン酸アルキルポリオキシエチレンエステル共重合体、ステアレス−10アリルエーテル・アクリル酸アルキル共重合体等のアクリル系ポリマー、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸・デカジエン共重合体等の非アクリル系ポリマーが挙げられる。
カルボキシ基含有高分子として、カルボキシビニルポリマーおよびアルキル変性カルボキシビニルポリマーが特に好ましい。
本発明の一態様において、カルボキシ基含有高分子はゼラチンではない。
カルボキシビニルポリマーは、カルボマー(INCI名:Carbomer)とも呼ばれ、以下の式(IV)で表される構造を有するポリマーである:
式中、
nは整数であり、典型的には40〜100である。
具体的には、
Acritamer 934 (Rita Corporation)
Acritamer 940 (Rita Corporation)
Acritamer 941 (Rita Corporation)
Acritamer 990 (Rita Corporation)
Acritamer 501E (Rita Corporation)
Acritamer 504E (Rita Corporation)
Acritamer 505E (Rita Corporation)
AEC Carbomer 940 (A & E Connock (Perfumery & Cosmetics) Ltd.)
Aqupec HV-501 (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-504 (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-505 (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-501E (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-504E (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-505E (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-801E (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-805E (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-505ED (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-801EG (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-805EG (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Carbopol Clear Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol ETD 2050 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 934 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 940 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 941 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 980 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 981 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 2984 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 5984 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol Ultrez 10 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol Ultrez 30 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
CustoPoly J 100 (Custom Ingredients, Inc.)
CustoPoly J 300 (Custom Ingredients, Inc.)
CustoPoly J 400 (Custom Ingredients, Inc.)
Easygel DO (3V Sigma USA Inc.)
Flogel 700 (SNF SAS)
Flogel 1000 (SNF SAS)
Junlon PW-110 (Nihon Junyaku Company, Ltd.)
Junlon PW-111 (Nihon Junyaku Company, Ltd.)
Junlon PW-302S (Nihon Junyaku Company, Ltd.)
Polacril 40 (Lehvoss Italia s.r.l.)
Polygel CA (3V Sigma USA Inc.)
Polygel CB (3V Sigma USA Inc.)
Polygel CS (3V Sigma USA Inc.)
Polygel DV (3V Sigma USA Inc.)
Polygel TG (3V Sigma USA Inc.)
SuperGel CE (Sino Lion USA)
Synthalen K (3V Sigma USA Inc.)
Synthalen L (3V Sigma USA Inc.)
Synthalen M (3V Sigma USA Inc.)
Tego Carbomer 134 (Evonik Nutrition & Care GmbH)
Tego Carbomer 140 (Evonik Nutrition & Care GmbH)
Tego Carbomer 141 (Evonik Nutrition & Care GmbH)
Tego Carbomer 340 FD (Evonik Nutrition & Care GmbH)
の商品名で市販されているカルボキシビニルポリマーが挙げられる。
アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸および/またはメタクリル酸と、それらのアクリル酸アルキルおよび/またはメタクリル酸アルキルとの共重合体である。
アルキル変性カルボキシビニルポリマーの具体例としては、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー(INCI名:Acrylates/C10-30Alkyl Acrylates Cross polymer、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体とも呼ばれる)、以下の式(V)で表される構造を有するポリマーが挙げられる:
式中、
RはC10〜30アルキル基であり、
xおよびyは整数であり、それぞれ任意に1以上の整数から選択することができ、典型的には、x+y=40〜100であり、
yが2以上である場合には、Rは同一であっても、異なっていてもよい。
具体的には、
Acritamer 501ED (Rita Corporation)
Acritamer 505ED (Rita Corporation)
Aqupec HV-701EDR (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec HV-501ER (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec SER W-150C (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Aqupec SER W-300C (Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd.)
Carbopol ETD 2020 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 1342 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol 1382 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol SC 200 (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol SC 500 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol Ultrez 20 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol Ultrez 21 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Carbopol Xtra-11 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Pemulen EZ-4U Polymeric Emulsifier (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Pemulen TR-1 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Pemulen TR-2 Polymer (Lubrizol Advanced Materials, Inc.)
Tego Carbomer 341 ER (Evonik Nutrition & Care GmbH)
TEGO Carbomer 750 HD (Evonik Nutrition & Care GmbH)
の商品名で市販されているアルキル変性カルボキシビニルポリマーが挙げられる。
本発明において「複合体」は、脂肪酸アミドおよびカルボキシ基含有高分子から形成される複合体を意味する。
複合体は、カルボキシ基含有高分子と、脂肪酸アミドとを混合することにより形成することができる。かかる混合物がアルカリで中和させることにより、より乳化能の高い複合体を形成することができる。
本発明の一態様において、複合体は、カルボキシ基含有高分子の水溶液に、脂肪酸アミドを添加し、次いでアルカリで中和することにより、形成することができる。
本発明の別の態様において、複合体は、脂肪酸アミドを含有する油相に、カルボキシ基含有高分子を添加し、次いでアルカリで中和することにより、形成することができる。
本発明のまた別の態様において、複合体は、脂肪酸アミドを含有する油相に、カルボキシ基含有高分子およびアルカリを含む水相を添加することにより、形成することができる。
本発明のさらに別の態様において、複合体は、カルボキシ基含有高分子およびアルカリを含む水溶液に、脂肪酸アミドを添加することにより、形成することができる。
脂肪酸アミドのアミド基と、カルボキシ基含有高分子のカルボキシ基とが水素結合を形成し、カルボキシ基の一部がCOOとなり親水性を有することにより、乳化能を発揮すると考えられる。
したがって、本発明の複合体は、脂肪酸アミドのアミド基と、カルボキシ基含有高分子のカルボキシ基とが結合、より具体的には水素結合して複合体を形成していると考えられる。
本発明において「乳化物」とは、油性成分を含む油相と水性成分を含む水相とを乳化した組成物を意味し、O/W型乳化物、W/O型乳化物などを含む。
本発明において「O/W型乳化物」とは、水中油型の乳化物、すなわち水性成分を含む連続相に、油性成分が分散した乳化物である。
本発明において「W/O型乳化物」とは、油中水型の乳化物、すなわち油性成分を含む連続相に、水性成分が分散した乳化物である。
O/W型乳化物は、カルボキシ基含有高分子を含む水相に、脂肪酸アミドを含む油相を分散させることにより調製することができる。かかる乳化物が、アルカリで中和されていると、より細かな油滴を有する、より安定な乳化物を調製することができる。
本発明の一態様において、O/W型乳化物は、カルボキシ基含有高分子を含む水相に、脂肪酸アミドを含む油相を分散させ、アルカリで中和することにより調製することができる。
本発明の別の態様において、O/W型乳化物は、カルボキシ基含有高分子およびアルカリを含む水相に、脂肪酸アミドを含む油相を分散させすることにより調製することができる。
W/O型乳化物は、脂肪酸アミドを含む油相に、カルボキシ基含有高分子を含む水相を分散させることにより調製することができる。かかる乳化物が、アルカリで中和されていると、より細かな油滴を有する、より安定な乳化物を調製することができる。
本発明の一態様において、W/O型乳化物は、脂肪酸アミドを含む油相に、カルボキシ基含有高分子を含む水相を分散させ、アルカリで中和することにより調製することができる。
本発明の別の態様において、W/O型乳化物は、脂肪酸アミドを含む油相に、カルボキシ基含有高分子およびアルカリを含む水相を分散させすることにより調製することができる。
本発明の一態様において、乳化物は、あらゆる用途に用いることができるが、典型的には、医薬品、医薬部外品、化粧品などの外用剤に用いることができる。
本発明の乳化物は、薬剤を含む皮膚外用剤などの医薬品;薬用化粧品などの医薬部外品;ゲル状化粧水、乳液、クリーム、美容液、日焼け止め、日中用保湿剤などのスキンケア化粧品;ファンデーション、メーキャップ下地、アイシャドウ、マスカラ、などのメイクアップ化粧品、ヘアトリートメントなどのヘアケア化粧品などの様々な形態の製品に使用することが可能である。
<油性成分>
本発明の乳化物に用いられる油性成分は、化粧品などに一般的に用いられる成分であれば特に限定されないが、例としては、動植物油脂、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン油などの油剤が挙げられ、これらを単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
動植物油脂または水添動植物油脂としては、例えば、アボガド油、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カヤ油、キョウニン油、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、胚芽油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシルなどが挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、イソパラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン(ミネラルオイル)、プリスタン、ポリイソブチレン、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ワセリンなどが挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸などが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、水添ナタネ油アルコールなどが挙げられる。
エステル油としては、例えば、モノエステルではイソノナン酸エステルであるイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシルなど、2−エチルヘキサン酸であるエチルヘキサン酸セチル、エチルヘキサン酸ヘキシルデシルなど、ミリスチン酸エステルであるミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシルなど、イソステアリン酸エステルであるイソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸フィトステリルなど、乳酸エステルである乳酸イソステアリル、乳酸オクチルドデシルなど、オレイン酸エステルであるオレイン酸オレイル、オレイン酸フィトステリル、オレイン酸オクチルドデシルなど、ネオペンタン酸エステルであるネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソステアリルなど、パルミチン酸エステルであるパルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシルなど、その他にはネオデカン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、エルカ酸オレイル、エルカ酸オクチルドデシル、ラウロイルサルコシンイソプロピルなどが挙げられる。
ジエステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエチルヘキシル、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジリノール酸ジイソプロピル、ジオクタン酸エチレングリコール、ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)などが挙げられる。
トリエステル油としては、トリエチルヘキサノイン、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンなどが挙げられる。
テトラエステル油としては、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチルなどが挙げられる。
ポリエステル油としては、ポリグリセリン脂肪酸エステルであるイソステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2などが挙げられる。
高粘性のエステル油としては、イソステアリン酸水添ヒマシ油、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、(イソステアリン酸ポリグリセリル-2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(フィトステリル/ベヘニル/イソステアリル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ミリストイルメチルアラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)、(ジグリセリン/ジリノール酸/ヒドロキシステアリン酸)コポリマーなどが挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、揮発性シリコーン、アルキルジメチコン、シクロペンタシロキサンなどが挙げられる。
本発明の一態様において、O/W型乳化物における油性成分の配合量は特に限定されないが、使用性の観点から、1.0質量%〜40.0質量%、好ましくは2.0〜30.0質量%、より好ましくは5.0〜25.0質量%であり得る。
本発明の別の態様において、W/O型乳化物における油性成分の配合量は特に限定されないが、使用性の観点から、30.0質量%〜80.0質量%、好ましくは40.0〜70.0質量%、より好ましくは50.0〜60.0質量%であり得る。
<水性成分>
本発明の乳化物に用いられる水性成分は、化粧品などに一般的に用いられる成分であれば特に限定されないが、例としては、精製水、イオン交換水などの水、BG(1,3−ブチレングリコール)、PG(プロピレングリコール)、グリセリン、エタノールなどの低級アルコールなどが挙げられ、これらを単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明の一態様において、O/W型乳化物における水性成分の配合量は特に限定されないが、使用性の観点から、40.0〜95.0質量%、好ましくは50.0〜90.0質量%、より好ましくは60.0〜85.0質量%であり得る。
本発明の一態様において、W/O型乳化物における水性成分の配合量は特に限定されないが、使用性の観点から、10.0〜60.0質量%、好ましくは15.0〜55.0質量%、より好ましくは20.0〜55.0質量%であり得る。
<中和剤>
本発明の乳化物の調製に用いられる中和剤は、化粧品などに一般的に用いられるアルカリ性の成分であれば特に限定されないが、例としては、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、L−アルギニン、L−リシンなどの塩基性アミノ酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどが挙げられ、これらを単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
また、中和剤は、トラネキサム酸、カルノシン等の有効成分であってもよい。
中和剤の配合量は、中和剤の種類および乳化物全体の組成により適宜選択できるが、典型的には、0.01〜1.0質量%程度である。
<界面活性剤>
本明細書において「界面活性剤」とは、一分子の中に親水基および疎水基の両方を有する化合物を意味し、必要に応じて乳化物にも適宜添加することができる。
本発明の一態様において、本発明の複合体が乳化能を有することから、好ましくは、乳化物は界面活性剤を実質的に含まない。これにより、乳化剤由来のべたつき、さらには、刺激の少ない乳化剤および乳化物を提供することができる。
ここで、「実質的に含まない」とは、乳化物の乳化に十分な量で界面活性剤を含まないことを意味する。また、本発明において「界面活性剤を実質的に含まない」とは、界面活性剤を全く含まないか、乳化しない量で含むこと意味する。乳化しない量は、当業者が組成にしたがって、適宜決定することができ、例えば、一態様においては、2.0質量%未満であり、別の態様においては、0.2質量%未満、0.02質量%未満などであり得る。
本発明の特別な態様において、コンディショニング用組成物はカチオン界面活性剤などの界面活性剤を実質的に含まない乳化組成物である。
<その他の成分>
本発明の乳化物は、化粧品などの外用剤に化粧品などに用いられるあらゆる成分を含み得る。
これらの追加の成分の例としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルなどの紫外線吸収剤;パルミチン酸デキストリン、キサンタンガムなど増粘剤・ゲル化剤;酸化防止剤、防腐剤などの品質保持成分;皮膚軟化剤(エモリエント);美白剤、抗シワ剤、抗酸化剤などの薬用成分・有効成分;香料、顔料、色素などの着色剤などが挙げられる。
本発明の一態様において、乳化物の安定性向上のために、油相を油ゲル化剤でオイルゲル化させることができる。
オイルゲル化のために用いる成分としては、有機変性粘土鉱物および/または糖と脂肪酸による高分子エステルを用いることができる。
本発明の乳化物の調製において用いられる有機変性粘土鉱物および糖と脂肪酸による高分子エステルは、化粧品などに一般的に用いられる成分であれば特に限定されない。
有機変性粘土鉱物としては、水膨潤性粘土鉱物(例えばモンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイトなど)の結晶層間に介在する変換性カチオンを、有機極性化合物や有機カチオン(例えば、第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤)で置換したものが挙げられる。
本発明において、市販されている有機変性粘土鉱物を用いることができ、例えば、Elementis Specialties社から、BENTONE 27V(ステアラルコニウムヘクトライト)、BENTONE 27VCG(ステアラルコニウムヘクトライト)、BENTONE 38V(ジステアルジモニウムヘクトライト)、BENTONE 38VCG(ジステアルジモニウムヘクトライト)などの商品名で市販されている。
また、有機変性粘土鉱物はシリコーン油、エステル油および/またはその他の油剤に溶解したプレミックス品としても市販されており、本発明においてもプレミックスを用いてもよく、これは例えば、Elementis Specialties社から以下の商品名で市販されている。
BENTONE GEL 1002V(シクロペンタシロキサン、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE GEL ABO V(クランベアビシニカ種子油、ステアラルコニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE GEL CAO V(ヒマシ油、ステアラルコニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE GEL EUG V(オクチルドデカノール、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE GTCC V(トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ステアラルコニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE HSO V(トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ステアラルコニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE IHD V(イソヘキサデカン、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE IPM V(ミリスチン酸イソプロピル、ステアラルコニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE ISD V(イソドデカン、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE LOI V(液状ラノリン、パルミチン酸イソプロピル、ステアラルコニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE MSO(V)(メドウフォーム油、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONENGD V(ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE OLV V(オリーブ果実油、ステアラルコニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE OMS V((C11,12)イソパラフィン、ジステアルジモニウムヘクトライト、変性アルコール)、BENTONE PTIS V(テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE SS71V(石油揮発物、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)BENTONE TMF V(メチルトリメチコン、ジステアルジモニウムヘクトライト、クエン酸トリエチル)、BENTONE TNV(安息香酸アルキル(C12-15)、ステアラルコニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)、BENTONE VS-5V(V)(シクロペンタシロキサン、ジステアルジモニウムヘクトライト、変性アルコール)、BENTONE VS-5PC V(HV)(シクロペンタシロキサン、ジステアルジモニウムヘクトライト、炭酸プロピレン)。
乳化物における有機変性粘土鉱物の配合量は、油性成分の種類や量、および乳化物に求められる粘度などにより適宜調整することができ、特に限定されないが、0.5〜8.0質量%、好ましくは0.7〜6.0質量%、より好ましくは1.0〜5.0質量%であり得る。
糖と脂肪酸による高分子エステルとしては、千葉製粉株式会社より以下の商品名で市販されているものが挙げられる。
レオパールKL2(パルミチン酸デキストリン)、レオパールTL2(パルミチン酸デキストリン)、レオパールMKL(ミリスチン酸デキストリン)、レオパールTT2[(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン)]、レオパール2WX[(パルミチン酸/ヘキシルデカン酸)デキストリン]、レオパールISL2(ステアリン酸イヌリン)、レオパールISK2(ステアリン酸イヌリン)。
乳化物における糖と脂肪酸による高分子エステルの配合量は、油性成分の種類や量、および乳化物に求められる粘度などにより適宜調整することができ、特に限定されないが、0.5〜8.0質量%、好ましくは0.7〜6.0質量%、より好ましくは1.0〜5.0質量%であり得る。
また、本発明の一態様において、ペンチレングリコール、オクチレングリコール等の多価アルコールを配合することにより、乳化性をさらに向上させることができる。
いかなる理論にも限定されないが、多価アルコールの配合による乳化性の向上は、多価アルコールの分子中の水酸基と、脂肪酸アミド分子中のアミド部分のカルボニル基とによる水素結合による複合体形成によるものであると考えられる。
したがって、本発明は、脂肪酸アミド、カルボキシ基含有高分子、高級脂肪酸および多価アルコールから形成される複合体もまた提供する。
なお、ペンチレングリコールは、保湿作用および抗菌作用を有しており、乳化物を化粧品などの外用剤として使用するために好ましい成分であると言える。
ペンチレングリコールは、具体的には、以下の商品名で市販されている。
ジオールPD(高級アルコール工業株式会社製)、ジオールPD−V(高級アルコール工業株式会社製)。
また、オクチレングリコールとしては、具体的には、以下の商品名で市販されている。
オーディーエイト(株式会社感光社製)。
多価アルコールの配合量は、油性成分の種類や量、および乳化物に求められる粘度などにより適宜調整することができ、特に限定されないが、0.1〜20.0質量%、好ましくは0.5〜15.0質量%、さらに好ましくは1.0〜10.0質量%であり得る。
さらに、水酸基を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した場合には、分子中に水酸基を有していることにより、それ自身の乳化助剤的な働きにも増して、脂肪酸アミドとの水素結合形成による複合体形成により、より一層、乳化性を高めることができる。
水酸基を有するポリグリセリン脂肪酸エステルの水酸基は、脂肪酸アミドのアミド部ならびに/または高分子および高級脂肪酸のカルボキシ基と水素結合を形成することで高い乳化能を発揮すると考えられる。
したがって、本発明の複合体は、ポリグリセリン脂肪酸エステルの水酸基が、脂肪酸アミドのアミド部、高分子のカルボキシ基および/または高級脂肪酸のカルボキシ基と水素結合して複合体を形成していると考えられる。
本発明の水酸基を有するポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBは、複合体形成の観点から、限定されないが、2〜8が好ましく、さらに好ましくは、2〜5である。
本発明で用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルは、式(II)
または式(III)
であってよい。式中、Rは、各々独立して、脂肪酸残基またはHであり、脂肪酸残基は好ましくはC10〜20であり、より好ましくはC12〜C18である。
式(II)で表されるポリグリセリン脂肪酸エステル具体例としては、
EMALEX DCCG-3 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX DSG-2 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX DSG-3 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX DSG-6 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX TSG-10 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX DISG-2 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX DISG-2EX (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX TISG-2 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX DISG-3 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX DISG-3EX (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX DISG-6 (日本エマルジョン株式会社製)
EMALEX TISG-10 (日本エマルジョン株式会社製)
の商品名で市販されているポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
また、
IS-201P (阪本薬品株式会社製)
IS-202P (阪本薬品株式会社製)
O-201P (阪本薬品株式会社製)
の商品名で市販されているポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
式(III)で表されるポリグリセリン脂肪酸エステル具体例としては、
NIKKOL DGMS (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL DGMO-CV (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL DGMO-90V (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL DGMIS (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL Tetraglyn 1-SV (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL Hexaglyn 3-SV (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL Decaglyn 3-SV (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL Decaglyn 3-OV (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL Decaglyn 5-SV (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL Decaglyn 5-ISV (日光ケミカルズ株式会社製)
NIKKOL Decaglyn 5-OV (日光ケミカルズ株式会社製)
の商品名で市販されているポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
したがって、本発明は、脂肪酸アミド、カルボキシ基含有高分子、高級脂肪酸および多価アルコールおよび/またはポリグリセリン脂肪酸エステルから形成される複合体もまた提供する。
乳化物における成分(A)の配合量は、乳化型、使用する油剤の種類や量、求められる粘度等に依存して適宜選択することができる。
O/W型乳化物における成分(A)の配合量は、使用する油剤の種類や量、求められる粘度等に依存して適宜選択することができるが、典型的には0.1〜10.0質量%であり、好ましくは、0.5〜8.0質量%、さらに好ましくは、1.0〜5.0質量%である。
W/O型乳化物における成分(A)の配合量は、使用する油剤の種類や量、求められる粘度等に依存して適宜選択することができるが、典型的には0.1〜15.0質量%であり、好ましくは、0.5〜10.0質量%、さらに好ましくは、1.0〜8.0質量%である。
乳化物における成分(B)の配合量は、乳化型、使用する油剤の種類や量、求められる粘度等に依存して適宜選択することができる。
O/W型乳化物における成分(B)の配合量は、使用する油剤の種類や量、乳化組成物に求める粘度等に依存して適宜選択することができるが、0.01〜5.0質量%、好ましくは、0.05〜3.0質量%、さらに好ましくは、0.1〜2.0質量%である。
W/O型乳化物における成分(B)の配合量は、使用する油剤の種類や量、求められる粘度等に依存して適宜選択することができるが、典型的には0.01〜3.0質量%であり、好ましくは、0.05〜2.0質量%、さらに好ましくは、0.1〜1.0質量%である。
上記配合量とすることにより、本発明における成分Aと成分Bとからなる複合体の水中油型(O/W型)、油中水型(W/O型)などの乳化物の使用性と安定性が良好な乳化組成物を得るのに、十分な量となる。
また、成分Aと成分Bとの比率を選択し、所望の乳化型(O/W、W/O等)に適した乳化能をもたらすことができる。
なお、本発明の乳化物のpHは適宜選択できるが、pH4.0〜8.0程度であることが好ましく、pH5.0〜7.0程度であることがより好ましい。いかなる理論にも拘束されないが、pHをこの範囲内とすることにより、成分Aと成分Bとが適度に水素結合して複合体が形成され、かつカルボキシ基の解離が適度となり、優れた乳化能がもたらされると考えられる。
本発明の乳化物の粘度は、目的とする製品の特性に依存して適宜選択できる。
本発明の一態様において、クリーム状の乳化物を得る観点から、10,000mP・sより高い粘度を有することが好ましく、乳液状の乳化物を得る観点からは、300〜100,000mP・s程度の粘度を有することが好ましい。
本発明の一態様において、乳化物を化粧料として使用する観点から、乳化物の粘度は、300〜1,000,000mP・sの範囲内で適宜選択できる。
本発明は、式(I)で表される脂肪酸アミドを含有する剤であって、カルボキシ基含有高分子と複合体を形成し、乳化のために用いられる、前記剤を提供する。
さらに、本発明は、カルボキシ基含有高分子を含有する剤であって、式(I)で表される脂肪酸アミドと複合体を形成し、乳化のために用いられる、前記剤もまた提供する。
以下、本発明を実施例に基づいて、更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的な思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
<O/W型乳化組成物>
実施例1(O/W型組成物:カルボキシ基含有高分子ありの場合)
下記に記載のO/W型乳化組成物を調製した。
調製方法(常法)
1.(1)〜(3)の油相、(4)〜(6)、(8)、(9)の水相をそれぞれ80℃で均一に撹拌溶解
2.80℃を保持しながら、水相をディスパーで撹拌しながら、油相を添加(800rpm)
3.油相すべてを水相に添加後、80℃を保持しながら、ディスパーで撹拌(2000rpm、3min)[予備乳化]
4.次いで、(7)を添加し、80℃を保持しながら、さらに撹拌(2000rpm、3min)[乳化]
5.手撹拌しながら、30℃以下まで徐冷
脂肪酸アミドは、オレイン酸アミド(商品名:オレアミド、富士フィルム和光純薬工業株式会社製)、オレイン酸アミド(商品名:アルフローE−10、日油株式会社製)、ステアリン酸アミド(商品名:アルフローS−10、日油株式会社製)、エルカ酸アミド(商品名:アルフローP−10、日油株式会社製)、エチレンビスオレイン酸アミド(商品名:アルフローAD−281P、日油株式会社製)、を用いた。
結果を図1に示す。
オレイン酸アミド(富士フィルム和光純薬工業株式会社製)、オレイン酸アミド(日油株式会社製)およびエルカ酸モノアミドを用いた場合に乳化することを見出した。
また、オレイン酸アミド(富士フィルム和光純薬工業株式会社製)とかかるオレイン酸アミドを用いた際の上記製剤を比較したIRスペクトルを図2に示す。この結果より、3200〜3350cm−1のNH非対称および対称伸縮の高波長側へのシフトが確認され、これはオレイン酸アミドがカルボキシ基含有高分子との間で相互作用があることを示すものと考えられる。
比較例1(O/W型組成物:カルボキシ基含有高分子なしの場合)
下記に記載のO/W型乳化組成物を調製した。
カルボキシ基含有高分子であるカーボポールETD2050を除き、且つ中和剤を添加しないこと以外は実施例1と同じ処方により、O/W型乳化組成物を調製した。
ここで、脂肪酸アミドは、オレイン酸アミド(商品名:オレアミド、富士フィルム和光純薬工業株式会社製)、オレイン酸アミド(商品名:アルフローE−10、日油株式会社製)を用いた。
結果を表3に示す。
上記脂肪酸アミドを用いた場合には、カルボキシ基含有高分子の不存在化では乳化しないことがわかった。すなわち、この結果から、上記脂肪酸アミドは、カルボキシ基含有高分子が存在する場合には、これと相互作用することによって乳化すると考えられる。
比較例2(O/W型乳化組成物:アルカノールアミドを用い、カルボキシ基含有高分子ありの場合)
実施例1と同様にO/W型乳化組成物を調製した。
ここで、脂肪酸アミドは、アルカノールアミドである、ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)(商品名:スタホームDF−4、日油株式会社製)、オレイン酸ジエタノールアミド(1:1型)(商品名:スタホームDOS、日油株式会社製)、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド(商品名:スタホームMFペレット、日油株式会社製)、ラウリン酸イソプロパノールアミド(商品名:スタホームLIPA、日油株式会社製)を用いた。
結果を図3に示す。
これらの脂肪酸アミドを用いた場合には乳化能を有し、乳化した組成物が得られることがわかった。
比較例3(O/W型乳化組成物:アルカノールアミドを用い、カルボキシ基含有高分子なしの場合)
比較例1と同様にO/W型乳化組成物を調製した。
脂肪酸アミドは、比較例2と同様にヤシ脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)(商品名:スタホームDF−4、日油株式会社製)、オレイン酸ジエタノールアミド(1:1型)(商品名:スタホームDOS、日油株式会社製)、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド(商品名:スタホームMFペレット、日油株式会社製)、ラウリン酸イソプロパノールアミド(商品名:スタホームLIPA、日油株式会社製)を用いた。
結果を図4に示す。
上記脂肪酸アミドを用いた場合には、カルボキシ基含有高分子の不存在化でも乳化することがわかった。
比較例2および3の結果から、アルカノールアミドは、これら自体が乳化能を有し、カルボキシ基含有高分子の有無にかかわらず乳化すること、すなわちカルボキシ基含有高分子との相互作用の有無にかかわらず乳化能を有することがわかった。
<W/O型乳化組成物>
実施例2(W/O型乳化組成物:カルボキシ基含有高分子ありの場合)
下記に記載のW/O型乳化組成物を調製した。
調製方法
1.80℃を保持しながら、(6)〜(11)の油相を均一に溶解する。
2.80℃を保持しながら、(1)〜(5)の水相を均一に溶解する。
3.80℃を保持しながら、ディスパーで撹拌しながら、油相に水相を徐添する(800rpm)
4.水相すべてを油相に添加後、80℃を保持しながら、ディスパーで撹拌
(2000rpm、3min)[予備乳化]
5.次いで、(12)を添加し、80℃を保持しながら、さらに撹拌
(2000rpm、3min)[乳化]
6.手撹拌しながら、30℃以下まで徐冷
結果を図5に示す。
W/O型組成物においてもオレイン酸アミド(富士フィルム和光純薬工業株式会社製)を用いた場合に乳化することを見出した。
また、オレイン酸アミド(富士フィルム和光純薬工業株式会社製)とかかるオレイン酸アミドを用いた際の上記製剤を比較したIRスペクトルを図6に示す。この結果より、3100〜3400cm−1付近のNH非対称および対称伸縮の高波長側へのシフトが確認され、これはオレイン酸アミドがカルボキシ基含有高分子との間で相互作用があることを示すものと考えられる。
比較例4(W/O型組成物:カルボキシ基含有高分子なしの場合)
下記に記載のW/O型乳化組成物を調製した。

カルボキシ基含有高分子であるPEMULEN TR−2を除き、且つ中和剤を添加しないこと以外は実施例2と同じ処方により、W/O型乳化組成物を調製した。
結果を表下部および図7に示す。
この結果より、W/O型の場合には、カルボキシ基含有高分子が存在しない場合、試作直後にはややイビツだが乳化し、その後分離することがわかった。
比較例5(W/O型組成物:アルカノールアミドを用い、カルボキシ基含有高分子ありの場合)
実施例2と同様にW/O型乳化組成物を調製した。
脂肪酸アミドは、比較例2および3と同様にヤシ脂肪酸ジエタノールアミド(1:1型)(商品名:スタホームDF−4、日油株式会社製)、オレイン酸ジエタノールアミド(1:1型)(商品名:スタホームDOS、日油株式会社製)、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド(商品名:スタホームMFペレット、日油株式会社製)、ラウリン酸イソプロパノールアミド(商品名:スタホームLIPA、日油株式会社製)を用いた。
結果を図8〜11に示す。
スタホームDF−4およびスタホームDOSでは、直後の乳化性は良いが、共に50℃、3日で分離し、安定性が悪かった。また、スタホームMFペレットおよびスタホームLIPAでは乳化性が低い上、50℃、一週間で分離し、安定性が悪かった。
実施例および比較例の結果より、式(I)で表される脂肪酸アミドを用いた場合にはカルボキシ基含有高分子と複合体を形成し、安定した乳化組成物および複合体を形成すると考えられる。
以上、本発明について好適な実施態様に基づき詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されず、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換でき、または任意の構成を付加することもできる。
本発明は、カルボキシ基含有高分子と脂肪酸アミドとを組み合わせることにより、乳化物を調製することができる組成物および複合体を提供する。

Claims (13)

  1. カルボキシ基含有高分子、および式(I)
    式中、
    は、飽和または不飽和のC6〜C22炭化水素基であり、
    は、H、またはC2〜C22炭化水素基であり、
    は、H、またはC2〜C22炭化水素基である、
    で表される脂肪酸アミドを含む、乳化組成物。
  2. 式(I)において
    が不飽和のC6〜C22炭化水素基であり、
    およびRがHである、
    請求項1に記載の乳化組成物。
  3. 式(I)で表される脂肪酸アミドが、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、パルミトレイン酸アミド、エイコセン酸アミド、エライジン酸アミド、トランス−11−エイコセン酸アミド、トランス−13−ドコセン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド、リシノール酸アミド、カプリン酸アミド、カプリル酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミド、ベヘン酸アミド、からなる群から選択される、請求項1または2に記載の乳化組成物。
  4. カルボキシ基含有高分子が、重量平均分子量50万〜300万であり、カルボキシ基含有量が50〜70%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乳化組成物。
  5. カルボキシ基含有高分子が、カルボキシビニルポリマーおよび/またはアルキル変性カルボキシビニルポリマーである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の乳化組成物。
  6. カルボキシ基含有高分子が、式(IV)
    式中、nは整数である、
    で表されるカルボキシビニルポリマー、および/または
    式(V)
    式中、xおよびyはそれぞれ独立して整数であり、
    RはC10〜C30アルキル基である、
    で表されるアルキル変性カルボキシビニルポリマーである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の乳化組成物。
  7. 高級脂肪酸をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の乳化組成物。
  8. 多価アルコールをさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の乳化組成物。
  9. ポリグリセリン脂肪酸エステルをさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の乳化組成物。
  10. カルボキシ基含有高分子と、式(I)
    式中、
    は、飽和または不飽和のC6〜C22炭化水素基であり、
    は、H、またはC2〜C22炭化水素基であり、
    は、H、またはC2〜C22炭化水素基である、
    で表され脂肪酸アミドと、高級脂肪酸とが結合してなる、複合体。
  11. 多価アルコールをさらに含む、請求項10に記載の複合体。
  12. ポリグリセリン脂肪酸エステルをさらに含む、請求項10または11に記載の複合体。
  13. 乳化のために用いられる、請求項10〜12のいずれか一項に記載の複合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022092232A1 (ja) * 2020-11-02 2022-05-05 旭化成ファインケム株式会社 組成物及びその製造方法並びに化粧料

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