JP2020124899A - 貼り合わせ構造物 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)上記光学透明粘着シートの厚みが0.3mm以上0.4mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが1.0mm以下
(2)上記光学透明粘着シートの厚みが0.4mmを超えて0.6mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが1.5mm以下
(3)上記光学透明粘着シートの厚みが0.6mmを超えて0.9mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが2.0mm以下
(4)上記光学透明粘着シートの厚みが0.9mmを超えて1.5μm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが3.0mm以下
(1)上記光学透明粘着シートの厚みが0.3mm以上0.4mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが1.0mm以下
(2)上記光学透明粘着シートの厚みが0.4mmを超えて0.6mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが1.5mm以下
(3)上記光学透明粘着シートの厚みが0.6mmを超えて0.9mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが2.0mm以下
(4)上記光学透明粘着シートの厚みが0.9mmを超えて1.5μm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが3.0mm以下
図1は、本発明の貼り合わせ構造物が備える光学透明粘着シートの一例を模式的に示した断面図である。図1に示した光学透明粘着シート10は、第一の表面(粘着面)を構成する第一のアクリル粘着剤層11と、熱硬化ポリウレタン層12と、第二の表面(粘着面)を構成する第二のアクリル粘着剤層13とをこの順に有する。また、熱硬化ポリウレタン層12は、第一のアクリル粘着剤層11及び第二のアクリル粘着剤層13よりも厚いことが好ましい。このような積層構造を有することによって、被着体が樹脂パネルである場合であっても接着界面での高い粘着力と凝集力が得られ、かつ被着体の膨張や収縮に追従して変形することができる。
第一のアクリル粘着剤層11及び第二のアクリル粘着剤層13は、アクリル系樹脂を含有する層である。上記アクリル系樹脂は、アクリル系樹脂組成物を硬化させたものである。上記アクリル系樹脂組成物としては、例えば、(メタ)アクリル酸エステル系重合体、又は、これらの共重合体(以下、(メタ)アクリル系共重合体ともいう)と、架橋剤とを含有するものが挙げられる。
熱硬化ポリウレタン層12は、熱硬化ポリウレタンを含有する層である。熱硬化ポリウレタン層12が熱硬化ポリウレタンを含有し柔軟であるため、本発明で用いられる光学透明粘着シートは、引っ張り応力が加わったときに、良く伸び、非常に千切れにくい。このため、糊残りすることなく、引き剥がすことが可能である。また、熱硬化ポリウレタン層12が熱硬化ポリウレタンを含有するため、誘電率が高く、本発明で用いられる光学透明粘着シートは高い静電容量が得られる。このため、本発明で用いられる光学透明粘着シートは、静電容量方式のタッチパネルの貼り合わせに好適である。また、熱硬化ポリウレタンは、溶剤を用いずに成膜できるため、熱硬化ポリウレタン層12は厚膜化が可能である。
光学透明粘着シート10は、光学透明粘着シートとしての性能を確保するために、ヘイズが1%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましい。また、光学透明粘着シート10は、全光線透過率が90%以上であることが好ましい。ヘイズ及び全光線透過率は、例えば、日本電色工業社製の濁度計「HazeMeter NDH2000」を用いて測定することができる。ヘイズは、JIS K 7136に準拠した方法で測定され、全光線透過率は、JIS K 7361−1に準拠した方法で測定される。
ポリカーボネート基材は、プラズマ処理面を有するものであれば特に限定されず、従来公知のポリカーボネートからなる板状部材の表面に、従来公知の方法でプラズマ処理を施した基材を用いることができる。プラズマ処理の処理条件としては、例えば、出力:500〜1000W、処理時間:3〜10分とすることができる。プラズマ処理を実施することで処理面には官能基(OH基や酸素・窒素ラジカル)が生成し、その効果により濡れ性が向上する(接触角が小さくなる)ので、粘着剤層との密着性が良くなる。したがって、光学透明粘着シートの第一の表面と接着させるポリカーボネート基材の表面にプラズマ処理を施すことによって、ポリカーボネート基材と光学透明粘着シートの接着強度を向上し、遅れ泡を生じにくくすることができる。ポリカーボネート基材は、プラズマ処理に加えて、光学透明粘着シートとの貼り合わせ前に加熱処理(例えば、60℃以上)が施されたものであってもよい。
本発明の貼り合わせ構造物は、光学透明粘着シートの第一の表面にポリカーボネート基材のプラズマ処理面が接着した構成を有するものであればよい。光学透明粘着シートの第二の表面には、ガラス基材が接着されてもよいし、樹脂基材が接着されてもよい。樹脂基材を構成する樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、トリアセチルセルロース(TAC)等が挙げられる。
(1)上記光学透明粘着シートの厚みが0.3mm以上0.4mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが1.0mm以下
(2)上記光学透明粘着シートの厚みが0.4mmを超えて0.6mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが1.5mm以下
(3)上記光学透明粘着シートの厚みが0.6mmを超えて0.9mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが2.0mm以下
(4)上記光学透明粘着シートの厚みが0.9mmを超えて1.5μm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが3.0mm以下
まず、ポリオレフィンポリオール(出光興産社製の「EPOL(エポール、登録商標)」)75重量部、IPDI(イソホロンジイソシアネート)系ポリイソシアネート(住化バイエルウレタン社製の「デスモジュールI」)2.4重量部、エチレンオキシドユニットを含む変性ポリイソシアネート(東ソー社製の「コロネート4022」)4.6重量部、タッキファイヤー(出光興産社製の「アイマーブP−100」)17重量部、及び、触媒(ジラウリル酸ジメチル錫)1重量部を、往復回転式撹拌機アジターを用いて攪拌混合し、α比が1.60である熱硬化性ポリウレタン組成物を調製した。なお、熱硬化性ポリウレタン組成物において、IPDI系ポリイソシアネート(A)と変性ポリイソシアネート(B)との混合比(モル比)は、A:B=2:1であった。
下記表1に示すように、光学透明粘着シート(OCA)の厚み及びポリカーボネート基材の厚みを変更したことを除いて、実施例1と同様にして、実施例2〜19及び比較例1〜6に係る貼り合わせ構造物をそれぞれ作製した。
厚さ0.5mm:ミスミグループ本社製の「樹脂シートPCTSH」
厚さ1.0mm:ミスミグループ本社製の「樹脂シートPCTSH」
厚さ1.5mm:帝人社製の「PC1151」
厚さ2.0mm:タキロンシーアイ社製の「PC1600」
厚さ3.0mm:タキロンシーアイ社製の「PC1600」
(1)上記光学透明粘着シートの厚みが0.3mm以上0.4mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが1.0mm以下
(2)上記光学透明粘着シートの厚みが0.4mmを超えて0.6mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが1.5mm以下
(3)上記光学透明粘着シートの厚みが0.6mmを超えて0.9mm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが2.0mm以下
(4)上記光学透明粘着シートの厚みが0.9mmを超えて1.5μm以下、かつ上記ポリカーボネート基材の厚みが3.0mm以下
実施例及び比較例で作製した貼り合わせ構造物の各々について、矩形の試験体(対角線の長さ:7インチ)を2つずつ用意した。各試験体は、85℃85%の高温高湿環境下に24時間放置した。放置後の試験体を目視で観察し、ガラス基材と光学透明粘着シートの接着界面、及び、ポリカーボネート基材と光学透明粘着シートの接着界面に、気泡(遅れ泡)が生じているか否かを確認した。
11:第一のアクリル粘着剤層
12:熱硬化ポリウレタン層
13:第二のアクリル粘着剤層
31:スライドガラス
32:PETシート
41:上ベゼル(支持部材)
42:下ベゼル
50:貼り合わせ構造物
51:第一の基材
52:第二の基材
52A:遮光部
Claims (3)
- 第一の表面を構成する第一のアクリル粘着剤層と、熱硬化ポリウレタン層と、第二の表面を構成する第二のアクリル粘着剤層とをこの順に有する光学透明粘着シートと、
プラズマ処理面を有するポリカーボネート基材と、を備え、
前記第一の表面と前記プラズマ処理面とが接着されており、
前記光学透明粘着シートの厚みと前記ポリカーボネート基材の厚みとは、下記(1)、(2)、(3)又は(4)の関係を満たすことを特徴とする貼り合わせ構造物。
(1)前記光学透明粘着シートの厚みが0.3mm以上0.4mm以下、かつ前記ポリカーボネート基材の厚みが1.0mm以下
(2)前記光学透明粘着シートの厚みが0.4mmを超えて0.6mm以下、かつ前記ポリカーボネート基材の厚みが1.5mm以下
(3)前記光学透明粘着シートの厚みが0.6mmを超えて0.9mm以下、かつ前記ポリカーボネート基材の厚みが2.0mm以下
(4)前記光学透明粘着シートの厚みが0.9mmを超えて1.5mm以下、かつ前記ポリカーボネート基材の厚みが3.0mm以下 - 前記熱硬化ポリウレタン層は、前記第一のアクリル粘着剤層及び前記第二のアクリル粘着剤層よりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の貼り合わせ構造物。
- 前記第一のアクリル粘着剤層の厚みは、3〜100μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼り合わせ構造物。
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