JP2020124894A - 液体供給装置、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 - Google Patents

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福治 根矢
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Abstract

【課題】循環機構を備える装置において、サブタンク内の液体への気体の溶解を低減し、溶存気体による気泡の発生や、溶存気体に起因した液体吐出ヘッドにおける吐出不良の発生を防ぐことができる液体供給装置を提供する。【解決手段】液体を吐出する液体吐出ヘッド8と、液体吐出ヘッド8に供給する液体を収容するメインタンク1と、メインタンク1及び液体吐出ヘッド8と接続され、少なくとも液体と気体を収容するサブタンク2,3と、サブタンク2,3内の液体と気体との界面IFに配置され、液体の少なくとも一部を被覆する被覆部材32と、を備え、サブタンクは、液体吐出ヘッド8に液体を供給する正圧サブタンク3、及び液体吐出ヘッド8から液体を回収する負圧サブタンク2を有する液体供給装置。【選択図】図1

Description

本発明は、液体供給装置、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、液体吐出ヘッドを有するインク吐出方式の記録装置が知られている。また、液体吐出ヘッドとしては、ノズルに連通する個別液室への供給流路と個別液室に通じる排出流路とを有し、供給流路に通じる液体の供給口と、排出流路に通じる液体の排出口を備える循環型のヘッドが知られている。
循環型の液体吐出ヘッドとしては、供給側と排出側(回収側)に液体タンクをそれぞれ備え、2つの液体タンク内のエアの正負による圧力差によって、正圧側から負圧側へ液体を送液し、またポンプで負圧側から正圧側へ送液することで、液体タンクと液体を吐出するヘッドとの間で液体を循環させる構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような循環機構により、ノズルの乾燥防止や密度の高い顔料の沈降防止等を実現することができる。
従来の装置では、液体タンク内にインクを補充する際に吐出動作を停止し、補充後に再開するため、生産性が低下するという課題があった。特に、液体タンクの容積が小さい場合には、補充用液体タンクから液体タンクへのインクの補充操作を頻繁に行うこととなり、生産性の低下が避けられない。
しかしながら、タンクの容積を大きくすることは、装置の大型化につながり好ましくない。循環型のヘッドを備えた液体供給装置は装置自体のサイズが大きく、液体を吐出する装置に搭載するにあたり小型化が求められている。
これに対し、特許文献1には、吐出動作の停止を防止し、生産性を向上させる目的で、液室と液体吐出部とで液体を循環する循環部と、液室に新たな液体を補充する液体補充部と、液室に気体を補充する気体補充部とを備え、液体補充部からの新たな液体の補充と気体補充部からの気体の補充とを切り替えて、液体吐出部の圧力を調整する技術が開示されている。
しかしながら、液室において気体と液体が接していることから、循環の時間経過に伴って気体が液体に溶け込み、溶存気体による気泡の発生や、溶存気体に起因した液体吐出ヘッドにおける不吐出等の吐出不良が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、循環機構を備える装置において、サブタンク内の液体への気体の溶解を低減し、溶存気体による気泡の発生や、溶存気体に起因した液体吐出ヘッドにおける吐出不良の発生を防ぐことができる液体供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の液体供給装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドに供給する液体を収容するメインタンクと、前記メインタンク及び前記液体吐出ヘッドと接続され、少なくとも前記液体と気体を収容するサブタンクと、前記サブタンク内の前記液体と前記気体との界面に配置され、前記液体の少なくとも一部を被覆する被覆部材と、を備え、前記サブタンクは、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する正圧サブタンク、及び前記液体吐出ヘッドから液体を回収する負圧サブタンクを有することを特徴とする。
本発明によれば、循環機構を備える装置において、サブタンク内の液体への気体の溶解を低減し、溶存気体による気泡の発生や、溶存気体に起因した液体吐出ヘッドにおける吐出不良の発生を防ぐことができる液体供給装置を提供することができる。
(A)は本実施形態に係る液体供給装置の構成の一例を示す模式図であり、(B)は従来の構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係る液体供給装置のサブタンク内部の上面模式図(A)、及び側面模式図(B)である。 第2の実施形態に係る液体供給装置の構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る液体供給装置のサブタンク内部の上面模式図(A)、及び側面模式図(B)である。 エアタンクと接続された態様を示す模式図である。 液体吐出ユニットの一例を示す側面図である。 液体吐出ユニットの一例を示す上面図である。 液体吐出ユニットの一例を示す側面図である。 液体を吐出する装置の一例を示す機構部の平面説明図である。
以下、本発明に係る液体供給装置、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
〔液体供給装置〕
図1(A)は本発明に係る液体供給装置の一例を示す模式図であり、図1(B)は従来の液体供給装置の一例を示す模式図である。図中の矢印は、液体または気体の流れる方向を示している。
図1(A)に示すように、本実施形態の液体供給装置は、液体を吐出する液体吐出ヘッド8と、液体吐出ヘッド8に供給する液体を収容するメインタンク1と、メインタンク1及び液体吐出ヘッド8と接続され、少なくとも液体と気体を収容するサブタンク2,3と、サブタンク2,3内の液体と気体との界面IFに配置され、液体の少なくとも一部を被覆する被覆部材32と、を備える。
サブタンクは、液体吐出ヘッド8に液体を供給する正圧サブタンク3、及び液体吐出ヘッド8から液体を回収する負圧サブタンク2を有する。
また、本実施形態の液体供給装置は、メインタンク1と負圧サブタンク2とを接続する液体供給路11、メインタンク1から液体を送液する手段である液体供給ポンプ4、正圧サブタンク3と負圧サブタンク2を接続する循環流路14、負圧サブタンク2から正圧サブタンク3へ液体を送液する手段である液体循環ポンプ5、負圧サブタンク2と液体吐出ヘッド8とを接続する回収流路31a、及び正圧サブタンク3と液体吐出ヘッド8とを接続する供給流路31bを備える。
液体は、メインタンク1から液体供給ポンプ4により負圧サブタンク2に送られる。負圧サブタンク2に送られた液体は、液体循環ポンプ5により正圧サブタンク3に送られる。正圧サブタンク3へ送られた液体は、負圧サブタンク2との圧力差によって、液体吐出ヘッド8を介して負圧サブタンク2へ送られている。
図1(B)に示す従来の構成では、液体と気体との界面において液体が気体(空気)に接触しており、気体が飽和するまで溶け込んでしまうおそれがある。
これに対し、図1(A)に示す本実施形態の構成では、負圧サブタンク2及び正圧サブタンク3の液体と気体との界面IFに被覆部材32が配設されているため、脱気された液体への気体の溶解を低減し、溶存気体による気泡の発生や、溶存気体に起因した液体吐出ヘッドにおける吐出不良の発生を防ぐことができる。
また、図1(B)に示す従来の構成では、負圧サブタンク2と液体吐出ヘッド8とを接続する回収流路30a、及び正圧サブタンク3と液体吐出ヘッド8とを接続する供給流路30bは、それぞれタンクの底部と液体吐出ヘッド8との間に形成されている。
これに対し、図1(A)に示す本実施形態の構成では、回収流路31a及び供給流路31bのポート開口34を被覆部材32近傍に設け、接触する気体量をさらに低減させることができる。
被覆部材32としては、例えば、ポリオレフィン系やテフロン(登録商標)系のフィルム状部材や板状部材等が挙げられる。被覆部材32の材料としてはガスバリア性の高い材料であることが好ましい。
被覆部材32が液面を覆う態様は、界面IFにおいて気体の溶解の低減効果が得られるものであれば特に限定されないが、界面IFの変位(液体のタンク内における水位の変化)に追従して被覆部材32が移動可能であることが好ましい。
例えば、被覆部材32の表面積が、サブタンク2,3の内壁で画成される空間の水平断面の面積よりも小さい態様とすることができる。
また、溶存した気体を含む場合、当該液体から気体の除去を可能とするために、被覆部材32は、図2(A)に示すような脱気用の開口部33を備える態様であってもよい。
図2(A)は、本実施形態(第1の実施形態)に係る液体供給装置のサブタンク2,3内部の上面模式図であり。図2(B)は同側面模式図である。なお、図2(A)には、被覆部材32の下部におけるポート開口34の位置を破線で模式的に示している。
被覆部材32に形成される脱気用の開口部33の開口面積は、逆に気体の溶解を生じない範囲で小さいことが好ましい。
開口部33を設けることにより、上述のように被覆部材32の表面積はサブタンク2,3の内壁で画成される空間の水平断面の面積よりも小さくなるが、界面IF(露出している水面)の95%以上を覆うものであることが好ましい。
具体的には、開口部33の直径が2mm以下に形成されていることが好ましい。
一方、被覆部材32の表面積がサブタンク2,3の内壁で画成される空間の水平断面の面積よりも小さく、界面IF(露出している水面)の95%以上を覆うものである他の態様を図3及び図4に示す。
図3は、第2の実施形態に係る液体供給装置の構成を示す模式図であり、図4(A)は、第2の実施形態に係る液体供給装置のサブタンク2,3内部の上面模式図であり。図2(B)は同側面模式図である。
被覆部材32は、例えば、ガスバリア性の高い材料からなる板状部材である。図4(A)に示すように、開口部は形成されていないが、サブタンク2,3の少なくとも一つの内壁面とは接触しない状態(好ましくは、すべての内壁面と接触しない状態)で界面IFに配置されているため、界面IFの変位(液体のタンク内における水位の変化)に追従した移動が容易である。
なお、被覆部材32の形状は図示したものに限定されず、適宜設計することができる。
本実施形態の液体供給装置は、図5に示すように、気体を収容するエアタンクをさらに備える構成とすることができる。
図5(A)は上述の第1の実施形態の構成にエアタンクを接続した例、図5(B)は上述の第2の実施形態の構成にエアタンクを接続した例をそれぞれ示したものである。図中の矢印は、液体または気体の流れる方向を示している。
エアタンクは、正圧サブタンク3と接続され、正の空気圧を供給する正圧エアタンク10と、負圧サブタンク2と接続され、負の空気圧を供給する負圧エアタンク9と、を有する。
さらに、本実施形態の液体供給装置は、負圧サブタンク2と負圧エアタンク9とを接続する第1の負圧エア流路15、負圧エアタンク9を減圧する手段である負圧エアポンプ7、負圧エアタンク9と連通し負圧エアポンプ7と接続された第2の負圧エア流路17、正圧サブタンク3と正圧エアタンク10とを接続する第1の正圧エア流路16、正圧エアタンク10を加圧する手段である正圧エアポンプ6、及び正圧エアタンク10と連通し正圧エアポンプ6と接続された第2の正圧エア流路18を備える。
エアタンク(正圧エアタンク10及び負圧エアタンク9)の体積は、サブタンク(正圧サブタンク3及び負圧サブタンク2)の体積よりも大きいことが好ましい。
このように、本実施形態の液体供給装置は、小型化された正圧サブタンク3及び負圧サブタンク2が液体吐出ヘッド8の上部に配置されるとともに、大容量の正圧エアタンク10及び負圧エアタンク9が、別部品として正圧サブタンク3及び負圧サブタンク2とは別の位置にそれぞれ配置されている。
エアタンクが接続される態様は、図5(A)及び図5(B)に示す態様に限定されず、連通する複数の正圧サブタンク3と該複数の正圧サブタンク3に接続された正圧エアタンク10、及び連通する複数の負圧サブタンク2と、該複数の負圧サブタンク2に接続された負圧エアタンク9を備える態様とすることができる。
また、連通する複数の正圧サブタンク3と、複数の正圧サブタンク3に接続された複数の正圧エアタンク10と、連通する複数の負圧サブタンク2と、複数の負圧サブタンク2に接続された複数の負圧エアタンク9と、を備える態様とすることができる。
このように、エアタンクを配設して接続することにより各サブタンク内のエア容積を増加させることができるため、エアダンパ効果が得られる。
これにより、本実施形態のサブタンク内の液体への気体の溶解を低減し、溶存気体による気泡の発生や、溶存気体に起因した液体吐出ヘッドにおける吐出不良の発生を防ぐ効果に加え、ポンプ駆動による循環時の脈動の幅及び液体吐出時の大きな圧力変動の発生を低減することが可能となる。
〔液体吐出ユニット〕
液体吐出ユニットは、上述の本発明に係る液体供給装置を備えている。
図6〜図8に、インクジェットヘッドとして搭載した液体吐出ユニットの一例を示す。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに他の機能部品、機構が一体化したものであり、液体を吐出する機能に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニット440として、図6に示すように液体吐出ヘッド404とヘッドタンク441が一体化されているものがある。
図6に示す液体吐出ユニット440はキャリッジ403に搭載されている。キャリッジ403は、主走査移動機構を構成するガイド部材401により保持され、主走査方向に往復移動する。
図6には、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、被記録媒体(例えば、用紙等)を搬送するための手段である搬送ベルト412を示している。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。
また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッド404を主走査移動機構の一部を構成するガイド部材401に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッド404と主走査移動機構493が一体化されているものがある。また、図7に示すように、液体吐出ヘッド404とキャリッジ403と主走査移動機構493が一体化されているものがある。
図7に示す液体吐出ユニットは、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド404で構成されている。図中矢印D1は主走査方向を示す。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、図8に示すように流路部品444が取付けられた液体吐出ヘッド404にチューブ456が接続されて、液体吐出ヘッド404と供給機構が一体化されているものがある。このチューブ456を介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッド404に供給される。
流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441を含むこともできる。また、流路部品444の上部には液体吐出ヘッド404と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
〔液体を吐出する装置〕
液体を吐出する装置の一例としてのシリアル型の画像形成装置を図9に示す。図9は、同装置の機構部の平面説明図である。
上述の本発明に係る液体供給装置は、図中の液体吐出ヘッド8a及び8b(区別しないときは「液体吐出ヘッド8」という)に図示しないサブタンク及びエアタンクが取り付けられてなる。
図9に示す液体を吐出する装置は、図示しない左右の側板に横架した主ガイド部材101及び図示しない従ガイド部材でキャリッジ103を移動可能に保持している。そして、主走査モータ105によって、駆動プーリ106と従動プーリ107間に架け渡したタイミングベルト108を介して主走査方向(キャリッジ移動方向)D1に往復移動する。
このキャリッジ103には、液体吐出ヘッド8を搭載している。液体吐出ヘッド8は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する。
また、液体吐出ヘッド8は、複数のノズルからなるノズル列8nを主走査方向D1と直交する副走査方向D2に配置し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
液体吐出ヘッド8を構成する液体吐出ヘッドとしては、例えば、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータを用いることができる。
一方、用紙Pを搬送するために、用紙を静電吸着して液体吐出ヘッド8に対向する位置で搬送するための用紙搬送手段である用紙搬送ベルト112を備えている。この用紙搬送ベルト12は無端状ベルトであり、ベルト搬送ローラ113とテンションローラ114との間に掛け渡されている。
そして、用紙搬送ベルト112は、副走査モータ116によってタイミングベルト117及びタイミングプーリ118を介してベルト搬送ローラ113が回転駆動されることによって、副走査方向D2に周回移動する。この用紙搬送ベルト112は、周回移動しながら図示しない帯電ローラによって帯電(電荷付与)される。
さらに、キャリッジ103の主走査方向D1の一方側には用紙搬送ベルト112の側方に液体吐出ヘッド8の維持回復を行う維持回復機構(クリーニング部)120が配置され、他方側には用紙搬送ベルト112の側方に液体吐出ヘッド8から空吐出を行う空吐出受け121がそれぞれ配置されている。
維持回復機構120は、例えば液体吐出ヘッド8のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材120a、ノズル面を払拭する払拭機構120b、画像形成に寄与しない液滴を吐出する図示しない空吐出受けなどで構成されている。
払拭機構120bとしては、後述する液体を吸収可能な長尺状の払拭部材を少なくとも備え、さらに弾性材料(例えば、ゴム等)によって形成されたブレード状の部材を備えていてもよい。
また、用紙搬送ベルト112と維持回復機構120との間の記録領域外であって、液体吐出ヘッド8に対向可能な領域には、吐出検知ユニット100が配置されている。一方、キャリッジ103には、吐出検知ユニット100の電極板を清掃する清掃ユニット200が設けられている。
また、キャリッジ103の主走査方向D1に沿って両側板間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール123を張装し、キャリッジ103にはエンコーダスケール123のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ124を設けている。これらのエンコーダスケール123とエンコーダセンサ124によってキャリッジ103の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)を構成している。
また、ベルト搬送ローラ113の軸にはコードホイール125を取り付け、このコードホイール125に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ126を設けている。これらのコードホイール125とエンコーダセンサ126によって用紙搬送ベルト112の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)を構成している。
このように構成したこの画像形成装置においては、図示しない給紙トレイから用紙Pが帯電された用紙搬送ベルト112上に給紙されて吸着され、用紙搬送ベルト112の周回移動によって用紙Pが副走査方向D2に搬送される。
そこで、キャリッジ103を主走査方向D1に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド8を駆動することにより、停止している用紙Pにインク滴を吐出して1行分を記録する。そして、用紙Pを所定量搬送後、次の行の記録を行う。
記録終了信号又は用紙Pの後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙Pを図示しない排紙トレイに排紙する。
なお、本願において「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。上述の例の他、液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手
段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装
置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
1 メインタンク
2 負圧サブタンク
3 正圧サブタンク
4 液体供給ポンプ
5 液体循環ポンプ
6 正圧エアポンプ
7 負圧エアポンプ
8 液体吐出ヘッド
9 負圧エアタンク
10 正圧エアタンク
11 液体供給路
14 循環流路
15 第1の負圧エア流路
16 第1の正圧エア流路
17 第2の負圧エア流路
18 第2の正圧エア流路
30a、31a 回収流路
30b、31b 供給流路
32 被覆部材(フィルム状部材)
33 被覆部材開口部
34 インク供給ポート
35 被覆部材(板状部材)
IF 界面
特許第6280742号公報

Claims (9)

  1. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに供給する液体を収容するメインタンクと、
    前記メインタンク及び前記液体吐出ヘッドと接続され、少なくとも前記液体と気体を収容するサブタンクと、
    前記サブタンク内の前記液体と前記気体との界面に配置され、前記液体の少なくとも一部を被覆する被覆部材と、を備え、
    前記サブタンクは、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する正圧サブタンク、及び前記液体吐出ヘッドから液体を回収する負圧サブタンクを有することを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記被覆部材の表面積が、前記サブタンクの内壁で画成される空間の水平断面の面積よりも小さいことを特徴とする請求項1の液体供給装置。
  3. 前記被覆部材が、前記液体と前記気体との界面を露出する開口部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体供給装置。
  4. 前記被覆部材が、前記液体と前記気体との界面の変位に追従して移動可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液体供給装置。
  5. 気体を収容するエアタンクをさらに備え、
    前記エアタンクは、前記正圧サブタンクと接続され、正の空気圧を供給する正圧エアタンクと、前記負圧サブタンクと接続され、負の空気圧を供給する負圧エアタンクと、を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液体供給装置。
  6. 連通する複数の前記正圧サブタンクと、複数の前記正圧サブタンクに接続された前記正圧エアタンクと、
    連通する複数の前記負圧サブタンクと、複数の前記負圧サブタンクに接続された前記負圧エアタンクと、を備えることを特徴とする請求項5に記載の液体供給装置。
  7. 連通する複数の前記正圧サブタンクと、複数の前記正圧サブタンクに接続された複数の前記正圧エアタンクと、
    連通する複数の前記負圧サブタンクと、複数の前記負圧サブタンクに接続された複数の前記負圧エアタンクと、を備えることを特徴とする請求項5に記載の液体供給装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の液体供給装置を備えたことを特徴とする液体吐出ユニット。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載の液体供給装置を備えたことを特徴とする液体を吐出する装置。
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