JP2020122716A - 絶縁監視装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接地配電方式の変圧器の二次側電路の絶縁劣化箇所を精度よく特定でき、絶縁劣化箇所の絶縁抵抗を高精度に検出する。【解決手段】重畳計測ユニット19では、電路の絶縁抵抗の計測監視を行わない停止時間中に重畳電圧の校正を行い、電路の絶縁抵抗の計測監視を行う実施時間中に電路に重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に電路の漏れ電流を検出して計測時間毎の絶縁抵抗を算出し、絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁劣化の発報を行い、一方、電流計測ユニット20では、停止時間中に所定の零調整時間だけ電流センサの出力電圧を電流センサ17a,bの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、零調整電圧を計測した後の実施期間中に計測時間毎に電流センサの出力電圧を計測電圧として計測し、零調整電圧と計測時間毎の計測電圧との差電圧が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。【選択図】図1

Description

本発明は、変圧器の二次側電路が非接地配電方式で非接地状態にした回路構成で複数の分岐回路がある電路の絶縁劣化を監視する絶縁監視装置及び方法に関する。
変圧器の二次側を非接地とした非接地配電方式では、一相で絶縁抵抗が低下しても閉回路が形成されない。従って、一相の対地絶縁破壊(地絡)時にも電源の供給を確保できるので、変圧器の二次側電路全体の停電を回避することができる。この非接地配電方式によって一相の地絡時では変圧器の二次側電路全体の停電は防ぐことができるが、二相の地絡時では過電流遮断器が動作するような電流が流れ遮断器が動作し回路が停電してしまう可能性があるので、絶縁監視装置を設置して電路の絶縁低下を監視するようにしている。
絶縁監視装置として、複数のバンクとこれらの各バンクから枝分れしている複数のフィーダとで構成された配電設備の各フィーダの漏れ電流を検出できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、主回路から分岐した分岐回路のどの分岐回路が絶縁低下したのかを監視できるようにしたものがある(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2007−285929号公報 特開2005−195528号公報 特開2012−42417号公報
しかし、従来の非接地配電方式での絶縁監視装置では、変圧器の二次側電路に流れる漏れ電流は例えば0.14mAと非常に小さく、その漏れ電流を検出できる電流センサも高感度なものが必要となる。これは、変圧器の二次側電路の絶縁抵抗の算出には電流センサで検出した漏れ電流を必要とするからである。
一方、電流センサはフィーダの漏れ電流を電圧値で検出しているが、ノイズに埋もれそうな微弱な信号を増幅して検出しているため、電流センサの出力電圧は時間的に変化する。また、電流センサは構成材料や基板の半導体の特性によりその出力電圧には、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分が加えられ,真値に対して誤差として影響する。
図9は電流センサの計測電圧の測定精度に影響を与える電流センサの出力電圧に含まれる変動分のグラフであり、図9(a)は電流センサの出力電圧に含まれる時間的な変動分のグラフ、図9(b)は電流センサの出力電圧に含まれる周囲温度の影響よる変動分のグラフ、図9(c)は電流センサの出力電圧に含まれる周囲磁場の影響よる変動分のグラフである。
図9(a)に示すように、電流センサの出力電圧はノイズに埋もれそうな微弱な信号を増幅して検出しているため、電流センサの出力電圧は常に変化し、また時間的にも変動する。図9(a)ではその変動幅は0.39Vである場合を示している。また、図9(b)に示すように、電流センサの出力電圧には周囲温度の影響よる変動分が含まれる。図9(b)ではその変動幅は1.63Vである場合を示している。さらに、図9(c)に示すように、電流センサの出力電圧には周囲磁場の影響よる変動分が含まれる。図9(c)中の「通電前」は二次側電路に負荷電流を通電する前の電流センサの出力電圧、図9(c)中の「通電中」は二次側電路に負荷電流を通電しているときの電流センサの出力電圧、図9(c)中の「通電後」は二次側電路に通電した後に負荷電流を止めた場合の電流センサの出力電圧である。図9(c)ではその変動幅は0.38Vである場合を示している。
以上述べたように、変圧器の二次側電路に流れる漏れ電流は非常に小さく、また、電流センサの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分が電流センサの出力電圧に影響し、漏れ電流の測定精度を低下させている。従って、精度よく漏れ電流を検出することができず、絶縁抵抗の算出や絶縁劣化箇所の特定など精度向上が難しい。電流センサの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分は、経過時間が長くなると真値に対して誤差が大きくなる。
本発明の目的は、非接地配電方式の変圧器の二次側電路の絶縁劣化箇所を精度よく特定でき、絶縁劣化箇所の絶縁抵抗を高精度に検出することができる絶縁監視装置及び方法を提供することである。
請求項1の発明に係る絶縁監視装置は、非接地配電方式の変圧器の二次側から引き出された主回路に複数のフィーダがある電路に対して重畳電圧を印加する重畳計測ユニットと重畳電圧により生じるフィーダの漏れ電流を計測して変圧器の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニットとを有した監視計測ユニットと、フィーダの分岐点の下流側に設けられフィーダの漏れ電流を電圧値で検出し監視計測ユニットに入力する電流センサと、監視計測ユニットの操作制御や監視計測ユニットからのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータとを備え、重畳計測ユニットは、電路の絶縁抵抗の計測監視を行う実施時間と計測監視を行わない停止時間とが予め周期的に設定され、実施時間中に電路に重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に電路の漏れ電流を検出して計測時間毎の絶縁抵抗を算出し、絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁劣化の発報を行い、停止時間中には重畳電圧の校正を行い、電流計測ユニットは、停止時間中に所定の零調整時間だけ電流センサの出力電圧を電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、零調整電圧を計測した後の実施時間中に計測時間毎に電流センサの出力電圧を計測電圧として計測し、零調整電圧と計測時間毎の計測電圧との電圧差を求め差電圧が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定することを特徴とする。
請求項2の発明に係る絶縁監視装置は、非接地配電方式の変圧器の二次側から引き出された主回路に複数のフィーダがある電路に対して重畳電圧を印加する重畳計測ユニットと重畳電圧により生じるフィーダの漏れ電流を計測して変圧器の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニットとを有した監視計測ユニットと、フィーダの分岐点の下流側に設けられフィーダの漏れ電流を電圧値で検出し監視計測ユニットに入力する電流センサと、監視計測ユニットの操作制御や監視計測ユニットからのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータとを備え、重畳計測ユニットは、電路の絶縁抵抗の計測監視を行う実施時間と計測監視を行わない停止時間とが予め周期的に設定され、さらに実施時間中に計測監視を休止する休止時間が設定され、停止時間及び休止時間以外の実施時間中に電路に重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に電路の漏れ電流を検出して計測時間毎の絶縁抵抗を算出し、絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁劣化の発報を行い、絶縁劣化の発報があったとき計測監視を休止時間だけ休止し、停止時間中には重畳電圧の校正を行い、電流計測ユニットは、停止時間及び休止時間中に所定の零調整時間だけ電流センサの出力電圧を電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として測定し、零調整電圧を検出した後に1回めの計測時間においてのみ電流センサの出力電圧を計測電圧として計測し、零調整電圧と1回めの計測時間においてのみ計測した1個の計測電圧との電圧差を求め、差電圧が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定することを特徴とする。
請求項3の発明に係る絶縁監視装置は、零調整電圧は、停止時間のうち、電流センサの計測電圧の測定精度に影響を与える電流センサの出力電圧に含まれる変動分の影響が少ない時間帯の停止時間中に計測することを特徴とする。
請求項4の発明に係る絶縁監視装置は、電流センサの計測電圧の測定精度に影響を与える電流センサの出力電圧に含まれる変動分の影響が大きい時間帯の実施時間は、変動分の影響が少ない時間帯の実施時間より長くすることを特徴とする請求項2に記載の絶縁監視装置。
請求項5の発明に係る絶縁監視方法は、非接地配電方式の変圧器の二次側から引き出された主回路に複数のフィーダがある電路に対して重畳電圧を印加する重畳計測ユニットと重畳電圧により生じるフィーダの漏れ電流を計測して変圧器の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニットとを有した監視計測ユニットと、フィーダの分岐点の下流側に設けられフィーダの漏れ電流を電圧値で検出し監視計測ユニットに入力する電流センサと、監視計測ユニットの操作制御や監視計測ユニットからのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータとを備えた絶縁監視装置を用いて電路の絶縁劣化を監視する絶縁監視方法において、重畳計測ユニットは、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗の計測監視を行わない停止時間のときは重畳電圧の校正を行い、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗の計測監視を行う実施時間が来たときまたは電流計測ユニットから重畳電圧の印加指令あったときに電路に重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に電路の漏れ電流を検出して重畳電圧及び漏れ電流に基づいて計測時間毎の絶縁抵抗を算出し、絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁劣化を発報し、電流計測ユニットは、実施時間の開始前に零調整時間だけ電流センサの出力電圧を電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、零調整電圧を計測した後の実施時間中に重畳計測ユニットに重畳電圧の印加指令を出力し、電路に重畳電圧が印加されている状態で計測時間毎に電流センサの出力電圧を計測電圧として計測し、零調整電圧と計測時間毎の計測電圧との電圧差を求め、差電圧が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定することを特徴とする。
請求項6の発明に係る絶縁監視方法は、非接地配電方式の変圧器の二次側から引き出された主回路に複数のフィーダがある電路に対して重畳電圧を印加する重畳計測ユニットと重畳電圧により生じるフィーダの漏れ電流を計測して変圧器の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニットとを有した監視計測ユニットと、フィーダの分岐点の下流側に設けられフィーダの漏れ電流を電圧値で検出し監視計測ユニットに入力する電流センサと、監視計測ユニットの操作制御や監視計測ユニットからのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータとを備えた絶縁監視装置を用いて電路の絶縁劣化を監視する絶縁監視方法において、重畳計測ユニットは、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗の計測監視を行わない停止時間のときは重畳電圧の校正を行い、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗の計測監視を行う実施時間が来たときまたは電流計測ユニットから重畳電圧の印加指令あったときに電路に重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に電路の漏れ電流を検出して重畳電圧及び漏れ電流に基づいて計測時間毎の絶縁抵抗を算出し、絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁劣化を発報し、絶縁劣化の発報があったとき計測監視を休止時間だけ休止し、電流計測ユニットは、実施時間の開始の所定の零調整時間前または重畳計測ユニットから絶縁劣化の発報があったときに所定の零調整時間だけ電流センサの出力電圧を電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、零調整電圧を計測した後の実施時間中に重畳計測ユニットに重畳電圧の印加指令を出力し、電路に重畳電圧が印加されている状態で1回めの計測時間においてのみ電流センサの出力電圧を計測電圧として計測し、零調整電圧と1回めの計測時間においてのみ計測した1個の計測電圧との電圧差を求め、差電圧が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、実施時間において重畳電圧と漏れ電流に基づいて電路の絶縁抵抗を算出し、絶縁抵抗が閾値以下であるときは絶縁劣化であることを発報するので、変圧器の二次側電路で絶縁劣化が発生していることを検出できる。また、停止時間において重畳電圧の補正を行うので、漏れ電流を高精度に検出でき絶縁抵抗の算出の精度を向上できる。停止時間中には所定の零調整時間だけ電流センサの出力電圧を電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として測定し、この零調整電圧とその後の計測時間毎に計測した計測電圧との電圧差が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。従って、電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧は停止時間の度に更新され、電流センサの計測電圧の測定精度に影響する電流センサの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分の影響を少なくした計測電圧で絶縁劣化箇所を特定できる。これにより、変圧器の二次側電路の停電範囲を絞り込むことが可能となり、停電復旧作業を大幅に短縮できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明に対し絶縁劣化の発報があったとき計測監視を休止時間だけ休止し、停止時間及び休止時間中に零調整電圧を測定し、零調整電圧を検出した後に1回めの計測時間においてのみ電流センサの出力電圧を計測電圧として計測し、零調整電圧と1回めの計測時間においてのみ計測した1個の計測電圧との電圧差を求め、その差電圧が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。従って、電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧は停止時間及び休止時間の度に更新され、零調整電圧を更新した直後の電流センサの計測電圧を用いるので、電流センサの計測電圧の測定精度に影響する電流センサの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分の影響を少なくした計測電圧で絶縁劣化箇所を特定できる。これにより、変圧器の二次側電路の停電範囲を絞り込むことが可能となり、停電復旧作業を大幅に短縮できる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、停止時間のうち、電流センサの計測電圧の測定精度に影響を与える電流センサの出力電圧に含まれる変動分の影響が少ない時間帯の停止時間中に零調整電圧を計測するので、電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧の精度をより向上させることができる。
請求項4の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、電流センサの計測電圧の測定精度に影響を与える電流センサの出力電圧に含まれる変動分の影響が大きい時間帯の実施時間は、変動分の影響が少ない時間帯の実施時間より長くするので、変動分の影響が大きい時間帯での零調整電圧の更新を避けることができる。
請求項5の発明によれば、重畳計測ユニットは、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗の計測監視を行わない停止時間のときは重畳電圧の校正を行うので、漏れ電流を高精度に検出でき絶縁抵抗の算出の精度を向上できる。また、実施時間が来たときまたは電流計測ユニットから重畳電圧の印加指令あったときに電路に重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に電路の漏れ電流を検出して重畳電圧及び漏れ電流に基づいて計測時間毎の絶縁抵抗を算出し、絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁低下を発報するので、変圧器の二次側電路で絶縁劣化が発生していることを検出できる。
また、電流計測ユニットは実施時間の開始前に零調整時間だけ電流センサの出力電圧を電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、電路に重畳電圧が印加されている状態で計測時間毎に電流センサの出力電圧を計測電圧として計測し、零調整電圧と計測時間毎の計測電圧との電圧差が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。従って、零調整電圧は停止時間の度に更新されるので、電流センサの計測電圧の測定精度に影響する電流センサの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分の影響を少なくした計測電圧で絶縁劣化箇所を特定できる。これにより、変圧器の二次側電路の停電範囲を絞り込むことが可能となり、停電復旧作業を大幅に短縮できる。
請求項6の発明によれば、重畳計測ユニットは、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗の計測監視を行わない停止時間のときは重畳電圧の校正を行うので、漏れ電流を高精度に検出でき絶縁抵抗の算出の精度を向上できる。周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗の計測監視を行う実施時間が来たときまたは電流計測ユニットから重畳電圧の印加指令あったときに電路に重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に電路の漏れ電流を検出して重畳電圧及び漏れ電流に基づいて計測時間毎の絶縁抵抗を算出し、絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁低下を発報するので、変圧器の二次側電路で絶縁劣化が発生していることを検出できる。
また、電流計測ユニットは絶縁劣化の発報があったとき計測監視を休止時間だけ休止し、実施時間の開始の所定の零調整時間前または重畳計測ユニットから絶縁劣化の発報があったときに所定の零調整時間だけ電流センサの出力電圧を電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、電路に重畳電圧が印加されている状態で1回めの計測時間においてのみ電流センサの出力電圧を計測電圧として計測し、零調整電圧と1回めの計測時間においてのみ計測した1個の計測電圧との差電圧が閾値より大きい電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。従って、零調整電圧は停止時間及び休止時間の度に更新され、零調整電圧を更新した直後の電流センサの計測電圧を用いるので、電流センサの計測電圧の測定精度に影響する電流センサの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分の影響を少なくした計測電圧で絶縁劣化箇所を特定できる。これにより、変圧器の二次側電路の停電範囲を絞り込むことが可能となり、停電復旧作業を大幅に短縮できる。
本発明の第1実施形態に係る絶縁監視装置の構成図。 図1に示した本発明の第1実施形態の絶縁監視装置の監視計測ユニットの動作に一例を示すタイムチャート。 電流計測ユニットでの電流センサの漏れ電流の検出の仕方の説明図。 本発明の第2実施形態に係る絶縁監視装置の構成図。 図4に示した本発明の第2実施形態の絶縁監視装置の監視計測ユニット16の動作の一例を示すタイムチャート。 図4に示した本発明の第2実施形態の絶縁監視装置の監視計測ユニット16の動作の他の一例を示すタイムチャート。 本発明の第3実施形態に係る絶縁監視方法の処理内容を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態に係る絶縁監視方法の処理内容を示すフローチャート。 電流センサの計測電圧の測定精度に影響を与える電流センサの出力電圧に含まれる変動分のグラフ。
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る絶縁監視装置の構成図である。非接地配電方式の絶縁監視装置には、監視対象の電路に交流(低周波数)を重畳する方式と直流を重畳する方式との二つの方式がある。図1では監視対象である変圧器11の二次側電路に対地静電容量の影響を受けない直流を重畳して二次側電路の絶縁劣化箇所を監視する絶縁監視装置の一例を示している。
図1において、非接地配電方式の変圧器11の一次側の交流電源12から二次側電路の主回路13に電力が供給される。主回路13から複数のフィーダ14が引き出されるが、図1では2個のフィーダ14a、14bが引き出され、それぞれのフィーダ14a、14bにそれぞれ負荷15a、15bが接続されているものを示している。
絶縁監視装置は、電路の絶縁劣化を監視する監視計測ユニット16と、フィーダ14a、14bの漏れ電流をそれぞれ検出する電流センサ17a、17bと、監視計測ユニット16の操作制御やデータを記録表示するパネルコンピュータ18とから構成されている。監視計測ユニット16は重畳計測ユニット19と電流計測ユニット20とを有し、重畳計測ユニット19から二次側電路に重畳電圧Vtを印加し、漏れ電流Igより二次側電路全体の絶縁抵抗Rgを求め絶縁劣化を監視する。一方、電流センサ17a、17bは漏れ電流Igを電圧値で検出し、電流計測ユニット20は電流流センサ17a、17bで検出されるフィーダ14の漏れ電流Igに基づいて絶縁劣化を監視する。
監視計測ユニット16の重畳計測ユニット19は、二次側電路に直流の重畳電圧Vtを印加するための直流電源22と、直流電源22を大地に接地するためのスイッチ23aと、内部抵抗Roに並列に接続され重畳電圧Vtの印加に伴って二次側電路に流れる漏れ電流Igを電圧に変換して検出する電圧計24と、直流電源22と内部抵抗Roとの直列回路に基準抵抗Rrとスイッチ23bとの直列回路が並列に接続されて構成された重畳電圧校正部32と、重畳電圧Vtと電圧計24で検出された電圧値の漏れ電流Igに基づいて二次側電路の絶縁抵抗Rgを算出する絶縁抵抗算出部25と、絶縁抵抗算出部25で算出した絶縁抵抗Rgが閾値RL以下であるときは絶縁劣化であることを発報する絶縁劣化発報部26とを有している。
絶縁抵抗算出部25は、周期的に予め設定された二次側電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を行う実施時間T1と計測監視を行わない停止時間T2とを有する。そして、絶縁抵抗算出部25は、実施時間T1においてスイッチ23aを閉じて直流電源22から二次側電路に重畳電圧Vtを印加する。つまり、絶縁抵抗算出部25は、実施時間T1において、重畳電圧Vtと電圧計24で検出された電圧値の漏れ電流Igに基づいて二次側電路の絶縁抵抗Rgを算出することになる。二次側電路の絶縁抵抗Rgはパネルコンピュータ18に出力される。また、スイッチ23aの開閉状態は絶縁抵抗算出部25から監視計測ユニット16の電流計測ユニット20の零調整電圧検出部27に出力される。絶縁劣化発報部26は、実施時間T1中において絶縁抵抗算出部25で算出した絶縁抵抗Rgが閾値RL以下であるときは絶縁劣化であることを発報し、絶縁抵抗Rgが閾値RLを越えたときは発報を停止する。絶縁劣化発報部26の発報はパネルコンピュータ18に出力される。
重畳電圧校正部32のスイッチ23bはスイッチ23aが開いているときに閉じ、スイッチ23aが閉じているときに開く。つまり、重畳電圧校正部32は絶縁抵抗Rgの計測監視を行わない停止時間T2中に重畳電圧Vtの校正を行うものであり、重畳電圧校正部32のスイッチ23bが閉じると、直流電源22と内部抵抗Roと基準抵抗Rrとの直列回路が形成される。絶縁抵抗算出部25は、このときの内部抵抗Roの電圧値を漏れ電流Igの基準値電圧として記憶しておき、実際に検出した漏れ電流Igに対して基準値電圧を基準として補正を行う。
次に、監視計測ユニット16の電流計測ユニット20は、電流センサ17a、17bの出力電圧を電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0として計測する零調整電圧検出部27と、重畳計測ユニット19の直流電源22に対し二次側電路への重畳電圧Vtの印加指令を出力する重畳電圧印加部28と、電流センサ17a、17bの出力電圧を所定の計測時間毎に計測電圧Vsとして計測する連続的電圧計測部29と、絶縁劣化箇所を特定する絶縁劣化箇所判定部30とを有する。
零調整電圧検出部27は絶縁抵抗算出部25から重畳計測ユニット19のスイッチ23aが開いている停止時間T2を取得する。そして、零調整電圧検出部27は、重畳計測ユニット19のスイッチ23aが開いている停止時間T2中に所定の零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0として計測し絶縁劣化箇所判定部30に出力する。重畳電圧印加部28は零調整電圧検出部27が零調整電圧V0を検出した後に、重畳計測ユニット19の直流電源22に対し二次側電路への重畳電圧Vtの印加指令(重畳計測ユニット19のスイッチ23aの閉指令)を出力する。
連続的電圧計測部29は重畳計測ユニット19の直流電源22が二次側電路に重畳電圧Vtを印加している状態で所定の計測時間毎に電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する。絶縁劣化箇所判定部30は、零調整電圧V0と計測電圧Vsとの電圧差ΔVを算出し、その電圧差ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。この電圧差ΔVは漏れ電流Igを電圧値で表したものである。これは、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0は、重畳電圧Vtを印加していないときの電流センサ17a、17bの出力電圧の計測電圧Vsであるからである。つまり、重畳電圧Vtを印加しているときの計測電圧Vsと零調整電圧V0との電圧差ΔVは漏れ電流Igを電圧値で表したものとなる。絶縁劣化箇所判定部30で特定された絶縁劣化箇所はパネルコンピュータ18に出力される。
いま、図1のフィーダ14bの絶縁劣化箇所21で絶縁劣化が発生しているとする。重畳計測ユニット19は変圧器11の二次側電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を実施するにあたって、重畳計測ユニット19の絶縁抵抗算出部25は、計測監視の実施時間T1においてスイッチ23aを閉じ、内部抵抗Ro(例えば40kΩ)に直列接続された直流電源22から電路に重畳電圧Vt(例えば20V)印加することにより行う。重畳計測ユニット19が変圧器11の二次側電路に重畳電圧Vtを印加すると、重畳計測ユニット19→接地(大地)→絶縁劣化箇所21→フィーダ14b→主回路13→変圧器11→重畳計測ユニット19の閉回路が形成される。フィーダ14bの絶縁劣化箇所21で例えば100kΩまで絶縁が劣化していると、漏れ電流Igは、重畳電圧Vt(例えば20V)を内部抵抗Ro(40kΩ)と絶縁抵抗100kΩとを加えた抵抗値140kΩで除算して求められる。このときの漏れ電流Igは0.14mAとなる。この漏れ電流Igは電流センサ17bで検出され電流計測ユニット20に入力される。電流計測ユニット20はこの漏れ電流Igに基づいて絶縁劣化を判定する。
図2は図1に示した第1実施形態に係る絶縁監視装置の監視計測ユニット16の動作に一例を示すタイムチャートである。監視計測ユニット16の重畳計測ユニット19は、変圧器11の二次側電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を所定の時間間隔で行う。すなわち、計測監視の実施時間T1と停止時間T2とを周期的(例えば30分毎)に繰り返す。いま、時点t1で計測監視の停止時間T2の開始となると、重畳計測ユニット19の絶縁抵抗算出部25はスイッチ23aを開いて変圧器11の二次側電路への重畳電圧Vtの印加を停止するとともに計測監視も停止する。一方、スイッチ23aを開いたことに伴いスイッチ23bが閉じ重畳電圧校正部32が動作し、停止時間T2中において重畳電圧Vtの補正動作を行う。
電流計測ユニット20の零調整電圧検出部27は、停止時間T2において実施時間T1の開始の所定時間前の時点t2となると、時点t2から時点t3との間の所定の零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を零調整電圧V01として計測し、いわゆる電流センサ17a、17bの零調整を行う。零調整電圧V01は重畳電圧Vtを印加していないときの電流センサ17a、17bの出力電圧の計測電圧Vsであり、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である。
時点t3にて、電流センサ17a、17bの零調整が終了すると、重畳電圧印加部28は重畳計測ユニット19の直流電源22に対し二次側電路への重畳電圧Vtの印加指令(重畳計測ユニット19のスイッチ23aの閉指令)を出力する。これにより、変圧器11の二次側電路に重畳電圧Vtが印加され、連続的電圧計測部29は時点t3から所定時間T4の経過後の時点t4以降において一定周期(サンプリング周期)で電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する。所定時間T4は重畳電圧Vtを印加した後に電路の漏れ電流Igを安定して計測可能となるまでの時間である。
すなわち、連続的電圧計測部29は重畳計測ユニット19の直流電源22が二次側電路に重畳電圧Vtを印加している状態で所定の計測時間毎に電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する。例えば、所定の計測時間を1sとした場合、その1s間に得られた複数個の計測電圧データの平均値を所定期間の計測電圧とする。実施時間が20分である場合には、60×20(=1200)個の計測電圧Vsが得られることになる。
重畳電圧により生じる二次側電路の漏れ電流Igは、重畳電圧Vtを印加して計測した計測電圧Vsから電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V01を減じて求められる。これは、前述したように、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V01は重畳電圧Vtが印加していないときの電流センサ17a、17bの出力電圧であるからである。これにより、電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分による影響を少なくしている。
次に、重畳計測ユニット19の絶縁抵抗算出部25は、実施時間T1の開始の時点t3から所定時間T4の経過後の時点t4以降において、所定の計測時間毎に重畳電圧Vtと電圧計24で検出された電圧値の漏れ電流Igとに基づいて、下記(1)式で二次側電路の絶縁抵抗Rgを算出する。Roは電圧計24に並列に接続された内部抵抗である。
Rg=Vt/Ig−Ro …(1)
絶縁抵抗算出部25で算出した絶縁抵抗Rgは前述したようにパネルコンピュータ18に出力され記録表示される。
また、重畳計測ユニット19の絶縁劣化発報部26は、算出した絶縁抵抗Rgと予め定めた閾値RLとを比較し、算出した絶縁抵抗Rgが予め定めた閾値RL以下となったときは、所定時限後の時点taで変圧器11の二次側電路が絶縁劣化であることを発報し、算出した絶縁抵抗Rgが予め定めた閾値RLを越えたときは、所定時限後の時点tbで発報を停止する。所定時限を持たせたのは発報が開始停止を繰り返すのを防止するためである。
一方、電流計測ユニット20の絶縁劣化箇所判定部30は、時点t3から所定時間T4経過後の時点t4以降において、零調整電圧V01と計測電圧Vsとの電圧差ΔVを算出し、その電圧差ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。絶縁劣化箇所判定部30で特定された絶縁劣化箇所はパネルコンピュータ18に出力される
そして、時点t11で計測監視の実施時間T1が終了し、停止時間T2の開始となると、時点t11〜時点t14では、前述した時点t1〜時点t4までと同様な動作の繰り返しとなる。なお、時点t3で検出した零調整電圧V01と時点t13で検出した零調整電圧V02とは、時点t3と時点t13とでは時間的な変動、周囲温度や周囲磁場が変化しているので異なった値となる。
このように、図1に示した本発明の第1実施形態に係る絶縁監視装置では、重畳計測ユニット19で行う変圧器11の二次側電路の絶縁抵抗Rgの計測監視は実施時間T1に行い、停止時間T2には変圧器11の二次側電路への重畳電圧Vtの印加を停止させ停止時間T2中に重畳電圧Vtの校正を行う。一方、電流計測ユニット20では、重畳電圧Vtを停止した停止時間T2において電流センサ17a、17bの零調整を行って零調整電圧V01を取得し、実施時間T1では電流センサ17a、17bの計測電圧Vsと零調整電圧V0との電圧差ΔVから漏れ電流Igに基づいて二次側電路の絶縁劣化箇所の特定を行う。
図3は、電流計測ユニット20での電流センサ17a、17bの漏れ電流Igの検出の仕方の説明図である。電流センサ17a、17bの零調整時の出力電圧、すなわち、電流計測ユニット20は、重畳計測ユニット19が二次側電路に重畳電圧Vtを印加していないときの電流センサ17a、17bの出力電圧を電流センサの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0として計測し、二次側電路に重畳電圧Vtを印加したときの電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する。そして、零調整電圧V0と二次側電路に重畳電圧Vtを印加したときの電流センサ17a、17bの計測電圧Vsとの電圧差ΔV(=Vs−V0)を二次側電路に流れる漏れ電流Igとして検出する。
第1の実施形態によれば、変圧器11の二次側電路に重畳電圧Vtを印加し、変圧器11の二次側電路に流れる漏れ電流Igを電圧に変換して重畳計測ユニット19の電圧計24で検出し、重畳電圧Vtと漏れ電流Igに基づいて電路の絶縁抵抗Rgを算出し、絶縁抵抗Rgが閾値RL以下であるときは絶縁劣化であることを発報するので、変圧器11の二次側電路で絶縁劣化が発生していることを検出できる。また、停止時間T2において重畳電圧Vtの補正を行うので、漏れ電流Igを高精度に検出でき絶縁抵抗Rgの算出の精度を向上できる。計測監視を行わない停止時間T2中に所定の零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0として測定し、この零調整電圧V0とその後の計測時間毎に計測した計測電圧Vsとの電圧差ΔVを求め、その電圧差ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。
従って、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0は停止時間T2の度に更新されるので、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの測定精度に影響する電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分の影響を少なくした計測電圧Vsで絶縁劣化箇所を特定できる。これにより、変圧器11の二次側電路の停電範囲を絞り込むことが可能となり、停電復旧作業を大幅に短縮できる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図4は本発明の第2実施形態に係る絶縁監視装置の構成図である。この第2実施形態は、図1に示した第1実施形態に対し、実施時間T1及び停止時間T2に加え実施時間T1中に計測監視を休止する休止時間Txを設け、連続的電圧計測部29に代えて間欠的電圧計測部31を設けたものである。すなわち、絶縁抵抗算出部25は、停止時間T2及び休止時間Tx以外の実施時間T1中に所定の計測時間毎に電路の漏れ電流Igを検出して計測時間毎の絶縁抵抗Rgを算出し、零調整電圧検出部27は、停止時間T2と休止時間Tx中に所定の零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0として測定し、間欠的電圧計測部31は、零調整電圧V0を検出した後に1回めの計測時間T5においてのみ電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測し、絶縁劣化箇所判定部30は、零調整電圧V0と1回めの計測時間T5においてのみ計測した1個の計測電圧Vsとの電圧差ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定するようにしたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図4において、監視計測ユニット16の絶縁抵抗算出部25は、周期的に予め設定された二次側電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を行う実施時間T1と計測監視を行わない停止時間T2とを有し、さらに実施時間T1中に計測監視を休止する休止時間Txを有する。そして、絶縁抵抗算出部25は、停止時間T2または休止時間Tx以外の実施時間T1においてスイッチ23を閉じて直流電源22から二次側電路に重畳電圧Vtを印加する。つまり、絶縁抵抗算出部25は、停止時間T2または休止時間Tx以外の実施時間T1において、重畳電圧Vtと電圧計24で検出された電圧値の漏れ電流Igに基づいて二次側電路の絶縁抵抗Rgを算出することになる。
絶縁劣化発報部26は、実施時間T1中において絶縁抵抗算出部25で算出した絶縁抵抗Rgが閾値RL以下であるときは絶縁劣化であることを発報するとともに、絶縁抵抗算出部25を介してスイッチ23aを開き計測監視の休止時間Txとする。絶縁抵抗Rgが閾値RLを越えたときは発報を停止する。休止時間T2は予め定められた時間である。絶縁劣化発報部26の発報はパネルコンピュータ18に出力される。重畳電圧校正部32はスイッチ23bが閉じた停止時間T2中に重畳電圧Vtの校正を行う。絶縁抵抗算出部25は、このときの内部抵抗Roの電圧値を漏れ電流Igの基準値電圧として記憶しておき、実際に検出した漏れ電流Igに対して基準値電圧を基準として補正を行う。
電流計測ユニット20の零調整電圧検出部27は絶縁抵抗算出部25から重畳計測ユニット19のスイッチ23aが開いている停止時間T2または休止時間Txを取得し、スイッチ23aが開いている停止時間T2及び休止時間Tx中に所定の零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0として測定し絶縁劣化箇所判定部30に出力する。
重畳電圧印加部28は零調整電圧検出部27が零調整電圧V0を検出した後に、重畳計測ユニット19の直流電源22に対し二次側電路への重畳電圧Vtの印加指令(重畳計測ユニット19のスイッチ23の閉指令)を出力する。これにより、間欠的電圧計測部31は、零調整電圧V0を検出した後に重畳計測ユニット19の直流電源22が二次側電路に重畳電圧Vtを印加している状態で、1回めの計測時間T5においてのみ電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する。絶縁劣化箇所判定部30は、零調整電圧V0と1回めの計測時間T5においてのみ計測した1個の計測電圧Vsとの電圧差ΔVを求め、差電圧ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。絶縁劣化箇所判定部30で特定された絶縁劣化箇所はパネルコンピュータ18に出力される。
図5は図4に示した本発明の第2実施形態の絶縁監視装置の監視計測ユニット16の動作の一例を示すタイムチャートである。監視計測ユニット16の重畳計測ユニット19は、変圧器11の二次側電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を実施時間T1と停止時間T2とを周期的に繰り返して行う。実施時間T1中に、絶縁劣化発報部26による絶縁劣化の発報があったときは、変圧器11の二次側電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を休止する休止時間Txが設けられている。
図5において、いま、時点t1で計測監視の停止時間T2の開始となると、重畳計測ユニット19の絶縁抵抗算出部25はスイッチ23aを開き、変圧器11の二次側電路への重畳電圧Vtの印加を停止するとともに計測監視も停止する。一方、スイッチ23aを開いたことに伴いスイッチ23bが閉じ重畳電圧校正部32が動作し、停止時間T2中において重畳電圧Vtの補正動作を行う。
電流計測ユニット20の零調整電圧検出部27は、停止時間T2において実施時間T1の開始の所定時間前の時点t2となると、時点t2から時点t3との間の所定の零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を零調整電圧V01として計測し、いわゆる電流センサ17a、17bの零調整を行う。零調整電圧V01は重畳電圧Vtを印加していないときの電流センサ17a、17bの出力電圧であり、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である。零調整電圧検出部27で検出された零調整電圧V01は電流計測ユニット20の絶縁劣化箇所判定部30に入力される。
時点t3にて、電流計測ユニット20の零調整電圧検出部27による電流センサ17a、17bの零調整が終了すると、電流計測ユニット20の重畳電圧印加部28は、重畳計測ユニット19の直流電源22に対し二次側電路への重畳電圧Vtの印加指令(重畳計測ユニット19のスイッチ23の閉指令)を出力する。これにより、変圧器11の二次側電路に重畳電圧Vtが印加され実施時間T1の開始となる。実施時間T1の開始の時点t3から所定時間T4の経過後の時点t4以降において、重畳計測ユニット19の絶縁抵抗算出部25は、一定周期ごとに重畳電圧Vtと電圧計24で検出された電圧値の漏れ電流Igとに基づいて、前述の(1)式で二次側電路の絶縁抵抗Rgを算出する。絶縁抵抗算出部25で算出した絶縁抵抗Rgはパネルコンピュータ18に出力され記録表示される。
一方、時点t3から所定時間T4の経過後の時点t4以降において、電流計測ユニット20の間欠的電圧計測部31は、二次側電路に重畳電圧Vtが印加されている状態で時点t4から時点t5との間の所定の計測時間T5だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する。計測電圧Vsは漏れ電流Igに相当する電圧値である。間欠的電圧計測部31は、所定の計測時間T5だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測するので、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの測定精度に影響する電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分の影響を少なくできる。
間欠的電圧計測部31にて所定の計測時間T5だけ計測した計測電圧Vsは電流計測ユニット20の絶縁劣化箇所判定部30に入力される。絶縁劣化箇所判定部30は零調整電圧V01と計測電圧Vsとの電圧差ΔVを算出し、その電圧差ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。絶縁劣化箇所判定部30では測定精度が向上した計測電圧Vsの電圧差ΔVから漏れ電流Igを計測し絶縁劣化を判定するので絶縁劣化箇所の測定精度が向上する。
ここで、実施時間T1中において重畳計測ユニット19の絶縁劣化発報部26が絶縁劣化であることを発報したとすると、重畳計測ユニット19の絶縁抵抗算出部25は計測監視を休止する。すなわち、実施時間T1中において重畳計測ユニット19の絶縁抵抗算出部25で算出した絶縁抵抗Rgが閾値RL以下であるときは、重畳計測ユニット19の絶縁劣化発報部26は絶縁劣化であることを発報するとともに、絶縁抵抗算出部25を介してスイッチ23aを開き計測監視を休止し計測監視の休止時間Txとする。
いま、図5の時点taで重畳計測ユニット19の絶縁劣化発報部26からの絶縁劣化の発報があったとする。図5の発報時点ta及び発報停止時点tbは、図2に示した第1実施形態の場合と同じである。絶縁劣化の発報があると、絶縁抵抗算出部25は、時点t21でスイッチ23aを開き重畳電圧Vtの二次側電路への印加を停止し計測監視も休止する。電流計測ユニット20の零調整電圧検出部27は、重畳計測ユニット19の絶縁劣化発報部26から絶縁劣化の発報があり、休止時間Txの終了の所定時間前の時点t22となると、時点t22から時点t23との間の所定の零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を零調整電圧V0aとして測定し、絶縁劣化箇所判定部30に出力する。重畳電圧印加部28は、零調整電圧検出部27が零調整電圧V0aを検出した後に、重畳計測ユニット19のスイッチ23に閉指令を出力する。
時点t23から所定時間T4の経過後の時点t24以降において、電流計測ユニット20の間欠的電圧計測部31は、二次側電路に重畳電圧Vtが印加されている状態で時点t24から時点t25との間の所定の計測時間T5だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する。
このように、絶縁劣化の発報があった場合も、間欠的電圧計測部31は所定の計測時間T5だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測するので、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの測定精度に影響する電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分の影響を少なくできる。また、絶縁劣化箇所判定部30は零調整電圧V0aと計測電圧Vsとの電圧差ΔVを算出し、その電圧差ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定するので、絶縁劣化箇所判定部30では測定精度が向上した計測電圧Vsの電圧差ΔVから漏れ電流Igを計測し絶縁劣化を判定するので絶縁劣化箇所の測定精度も向上する。
次に、時点t11で計測監視の実施時間T1が終了し、停止時間T2の開始となると、時点t11〜時点t15では、前述した時点t1〜時点t5までと同様な動作の繰り返しとなる。なお、時点t3で検出した零調整電圧V01、時点t23で検出した零調整電圧V0a、時点t13で検出した零調整電圧V02は、時点t3、時点t23、時点t13では時間的な変動、周囲温度や周囲磁場が変化しているので異なった値となる。
本発明の第2実施形態の絶縁監視装置によれば、重畳計測ユニット19で行う変圧器11の二次側電路の絶縁抵抗Rgの測定監視において、絶縁抵抗Rgが閾値RL以下となり絶縁劣化の発報があった場合、休止時間Txおいて停止時間T2と同じ処理(電流センサ17a、17bの零調整、電流センサ17a、17bの出力電圧の測定)を行うようにしたので、電流計測ユニット20では定期的に行う実施時間T1においてだけでなく絶縁劣化の発報があった場合にも早期に絶縁劣化箇所の特定が精度よく行える。
また、電流計測ユニット20では、零調整から電流センサ17a、17bの出力電圧の測定までの所定時間T4を短くし、また、電流センサ17a、17bの出力電圧の所定の計測時間T5も短くすることで、零調整の後の電流センサ17a、17bの出力電圧の測定を短時間だけ行う間欠方式に改めたので、電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分の影響を少なくできる。
さらには、重畳計測ユニット19で絶縁劣化を発報した際に、電流計測ユニット20と電流センサ17a、17bによる測定で絶縁劣化箇所を特定するようにしたので、重畳計測ユニット19で行う変圧器11の二次側電路の常時監視(絶縁抵抗測定と監視)の役割と、電流計測ユニット20と電流センサ17a、17bとで行う絶縁劣化箇所の探査(間欠監視)の役割とを区分して行える。
図6は、図4に示した本発明の第2実施形態の絶縁監視装置の監視計測ユニット16の動作の他の一例を示すタイムチャートである。図5に示した動作の一例に対し、停止時間T2中において行う零調整電圧V0を計測は、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの測定精度に影響を与える電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分の影響が少ない時間帯の停止時間T2において行うようにしたものである。
図6において、計測監視の停止時間T2の開始の時点t31の後における実施時間T1の開始の所定時間前の時点t32から実施時間T1の開始の時点33までの間は本来なら零調整時間T3である。同様に、計測監視の停止時間T2の開始の時点t41の後における実施時間T1の開始の所定時間前の時点t42から実施時間T1の開始の時点43までの間は本来なら零調整時間T3である。これらの零調整時間T3においては、本来なら、零調整電圧V0の計測を行う時間帯であるが、図6では、電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分の影響が大きい時間帯であるので、零調整電圧V0の計測を省略した場合を示している。また、図6では、電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分の影響が少ない時間帯(時点t11〜t13)で零調整電圧V0の計測した場合を示している。なお、休止時間Txにおいては、電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分の影響の時間帯に関係なく、零調整電圧V0の計測は行う。これにより、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0の精度をより向上させることができる。なお、電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分の影響が少ない時間帯は例えば夜間であり、変動分の影響が大きい時間帯は例えば昼間である。
また、零調整電圧V0を計測は、電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動、周囲温度や周囲磁場の変化による変動分の影響が少ない時間帯の停止時間T2において行うことに代えて、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの測定精度に影響を与える電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる変動分の影響が大きい時間帯の実施時間T1は、変動分の影響が少ない時間帯の実施時間T1より長くするようにしても良い。これにより、変動分の影響が少ない時間帯において、より多く零調整電圧V0を計測できるので、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0の精度をより向上させることができる。
次に本発明の第3実施形態に係る絶縁監視方法について説明する。図7は本発明の第3実施形態に係る絶縁監視方法の処理内容を示すフローチャートである。図7(a)は図1に示した重畳計測ユニット19の処理内容を示すフローチャート、図7(b)は図1に示した電流計測ユニット20の処理内容を示すフローチャートである。
本発明の第3実施形態に係る絶縁監視方法は、非接地配電方式の変圧器11の二次側から引き出された主回路13に複数のフィーダ14がある電路に対して重畳電圧Vtを印加する重畳計測ユニット19と重畳電圧Vtにより生じるフィーダ14の漏れ電流Igを計測して変圧器11の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニット20とを有した監視計測ユニット16と、フィーダ14の分岐点の下流側に設けられフィーダ14の漏れ電流Igを電圧値で検出し監視計測ユニット16に入力する電流センサ17a、17bと、監視計測ユニット16の操作制御や監視計測ユニット16からのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータ18とを備えた絶縁監視装置を用いて電路の絶縁劣化を監視する絶縁監視方法である。
図7(a)に示すように、重畳計測ユニット19は、まず、計測監視の停止時間T2が来たか否かを判定する(S1)。停止時間T2が来たか否かは、例えば図2に示した予め設定された停止時間T2の開始時点t1になったか否かで判定される。停止時間T2の開始時点t1になっているときは重畳電圧校正部32は重畳電圧Vtを校正する(S2)。ステップS1の判定で停止時間T2の開始時点t1になっていないとき、または重畳電圧Vtを校正したときは、実施時間T1が来たか否かを判定する(S3)。実施時間T1が来ていないときは電流計測ユニット20から重畳電圧Vtの印加指令があったか否かを判定する(S4)。電流計測ユニット20から重畳電圧Vtの印加指令がないときはステップ(S1)に戻る。
ステップS3の判定で計測監視の実施時間T1が来たとき、またはステップS4の判定で電流計測ユニット20から重畳電圧Vtの印加指令があったときは、重畳電圧Vtを印加する(S5)。二次側電路への重畳電圧Vtの印加はスイッチ23aを閉じ直流電源22を大地に接続することで行われる。これにより、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を行う実施時間T1が来たとき、または電流計測ユニット20から重畳電圧Vtの印加指令あったときに二次側電路に重畳電圧Vtが印加される。
二次側電路に重畳電圧Vtを印加した後に漏れ電流Igを計測する(S6)。漏れ電流Igの計測は二次側電路に重畳電圧Vtを印加した状態で、重畳電圧Vtにより生じる二次側電路の漏れ電流Igを重畳計測ユニット19内に設けた電圧計24で電圧値に変換して検出する。そして、絶縁抵抗Rgを算出する(S7)。絶縁抵抗Rgの算出は重畳計測ユニット19により重畳電圧Vtと電圧計24で検出した電圧値の漏れ電流Igに基づいて行われる。絶縁抵抗Rgが算出されると、絶縁抵抗Rgは閾値RL以下か否かを判定する(S8)。絶縁抵抗Rgが閾値RL以下でないときはステップS6に戻る。
一方、絶縁抵抗Rgが閾値RL以下であるときは、重畳電圧Vtの印加を停止し(S9)、絶縁劣化を発報する(S10)。これにより、二次側電路に絶縁劣化が発生していること分かる。そして、処理の終了か否かを判定し(S11)、処理の終了でないときはステップS1に戻り、処理の終了であるときは処理を終了する。
次に、図7(b)に示すように、電流計測ユニット20は、まず、計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前か否かを判定する(S12)。計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前か否かの判定は、実施時間T1の開始時点の所定の零調整時間T3前になったか否かで判定される。計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前すなわち実施時間T1の開始時点t3の所定の零調整時間T3前であるときは、零調整電圧V0を計測する(S13)。零調整電圧V0の計測は、所定の零調整時間T3だけ電流センサの出力電圧を検出することで行われる。これにより、実施時間T1の開始の所定の零調整時間T3前に所定の零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧が零調整電圧V0として検出される。そして、零調整電圧V0を検出した後に、重畳計測ユニット19に重畳電圧Vtの印加指令を出力する(S14)。一方、ステップS12の判定で計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前でないときは、ステップS12に戻り、計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前になるまで待つ。
ステップS14の処理により、二次側電路には重畳電圧Vtが印加されている状態となる。この二次側電路に重畳電圧Vtが印加されている状態で所定の計測時間毎に電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する(S15)。
そして、零調整電圧V0と計測電圧Vsとの電圧差ΔVを算出し(S16)、電圧差ΔVは閾値VLより大きいか否かを判定する(S17)。この判定により、電圧差ΔVが閾値VLより大きくないときは、ステップS12に戻る。一方、電圧差ΔVが閾値VLより大きいときは、電圧差ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する(S18)。その後に、処理の終了か否かを判定し(S19)、処理の終了でないときはステップS12に戻り、処理の終了であるときは処理を終了する。
第3の実施形態によれば、重畳計測ユニット19は、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を行わない停止時間T2のときは重畳電圧Vtの校正を行うので、漏れ電流Igを高精度に検出でき絶縁抵抗Rgの算出の精度を向上できる。周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を行う実施時間T1が来たときまたは電流計測ユニット20から重畳電圧Vtの印加指令あったときに電路に重畳電圧Vtを印加し、所定の計測時間毎に電路の漏れ電流Igを検出して重畳電圧Vt及び漏れ電流Igに基づいて計測時間毎の絶縁抵抗Rgを算出し、絶縁抵抗Rgが閾値RL以下のときは絶縁劣化を発報するので、変圧器11の二次側電路で絶縁劣化が発生していることを検出できる。
また、電流計測ユニット20は実施時間T1の開始前に零調整時間T3だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの基準値である零調整電圧V0として計測し、零調整電圧V0を計測した後の実施期間T1中に重畳計測ユニット19に重畳電圧Vtの印加指令を出力し、電路に重畳電圧Vtが印加されている状態で計測時間T1毎に電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測し、零調整電圧V0と計測時間毎の計測電圧との電圧差ΔVを求め、差電圧ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。従って、零調整電圧V0は停止時間T2の度に更新されるので、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの測定精度に影響する電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分の影響を少なくした計測電圧Vsで絶縁劣化箇所を特定できる。これにより、変圧器11の二次側電路の停電範囲を絞り込むことが可能となり、停電復旧作業を大幅に短縮できる。
次に本発明の第4実施形態に係る絶縁監視方法について説明する。図8は本発明の第4実施形態に係る絶縁監視方法の処理内容を示すフローチャートである。図8(a)は図4に示した重畳計測ユニット19の処理内容を示すフローチャート、図8(b)は図4に示した電流計測ユニット20の処理内容を示すフローチャートである。本発明の第4実施形態に係る絶縁監視方法は、図7に示した本発明の第4実施形態に係る絶縁監視方法に対し、ステップSS1及びステップSS2を追加するとともに、ステップS15に代えてステップSS3を設けたものである。
図8(a)において、重畳計測ユニット19のステップS1〜ステップS10は図7(a)と同一処理であるので説明を省略する。ステップS10で絶縁劣化を発報した後に、絶縁抵抗Rgの計測監視を休止時間Txだけ休止する(SS1)。そして、処理の終了か否かを判定し(S11)、処理の終了でないときはステップS1に戻り、処理の終了であるときは処理を終了する。
図8(b)において、電流計測ユニット20は、計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前か否かを判定し(S12)。計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前でないときは 、重畳計測ユニット19から絶縁劣化の発報があったか否かを判定する(SS2)。重畳計測ユニット19から絶縁劣化の発報がなかったときはステップS12に戻り、計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前になるまで待つ。
一方、ステップS12の判定で計測監視の実施時間T1の開始時点t3の所定時間前すなわち実施時間T1の開始時点t3の所定の零調整時間T3前であるとき、または、重畳計測ユニット19から絶縁劣化の発報があったときは零調整電圧V0を計測する(S13)。そして、零調整電圧V0を検出した後に、重畳計測ユニット19に重畳電圧Vtの印加指令を出力する(S14)。
ステップS14の処理により、二次側電路には重畳電圧Vtが印加されている状態となると、二次側電路に重畳電圧Vtが印加されている状態で1回めの計測時間T5だけ電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測する(SS3)。
そして、零調整電圧V0と計測電圧Vsとの電圧差ΔVを算出し(S16)、電圧差ΔVは閾値VLより大きいか否かを判定する(S17)。この判定により、電圧差ΔVが閾値VLより大きくないときは、ステップS12に戻る。一方、電圧差ΔVが閾値VLより大きいときは、電圧差ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する(S18)。その後に、処理の終了か否かを判定し(S19)、処理の終了でないときはステップS12に戻り、処理の終了であるときは処理を終了する。
本発明の第4実施形態の絶縁監視方法によれば、第3実施形態と同様に、重畳計測ユニット19は、周期的に予め設定された電路の絶縁抵抗Rgの計測監視を行わない停止時間T2のときは重畳電圧Vtの校正を行うので、漏れ電流Igを高精度に検出でき絶縁抵抗Rgの算出の精度を向上できる。さらに、重畳計測ユニット19で行う変圧器11の二次側電路の絶縁抵抗Rgの測定監視において、絶縁抵抗Rgが閾値RL以下となり絶縁劣化の発報があった場合、休止時間Txおいても第3実施形態での停止時間T2と同じ処理(電流センサ17a、17bの零調整、電流センサ17a、17bの出力電圧の測定)を行うので、電流計測ユニット20では定期的に行う実施時間T1においてだけでなく絶縁劣化の発報があった場合にも電流センサ17a、17bの零調整及び電流センサ17a、17bの出力電圧の測定を行うので、早期に絶縁劣化箇所の特定が精度よく行える。
また、停止時間T2及び休止時間Txにおいて、電路に重畳電圧Vtが印加されている状態で、第3の実施形態の所定の計測時間T1に代えて、1回めの計測時間T5においてのみ電流センサ17a、17bの出力電圧を計測電圧Vsとして計測し、零調整電圧V0と1回めの計測時間T5においてのみ計測した1個の計測電圧Vsとの差電圧ΔVが閾値VLより大きい電流センサ17a、17bの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定する。従って、零調整電圧V0は停止時間T2及び休止時間Txの度に更新され、零調整電圧V0を更新した直後の電流センサ17a、17bの計測電圧Vsを用いるので、電流センサ17a、17bの計測電圧Vsの測定精度に影響する電流センサ17a、17bの出力電圧に含まれる時間的な変動分、周囲温度や周囲磁場の変化よる変動分の影響を少なくした計測電圧Vsで絶縁劣化箇所を特定できる。これにより、変圧器11の二次側電路の停電範囲を絞り込むことが可能となり、停電復旧作業を大幅に短縮できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…変圧器、12…交流電源、13…主回路、14…フィーダ、15…負荷、16…監視計測ユニット、17…電流センサ、18…パネルコンピュータ、19…重畳計測ユニット、20…電流計測ユニット、21…絶縁劣化箇所、22…直流電源、23…スイッチ、24…電圧計、25…絶縁抵抗算出部、26…絶縁劣化発報部、27…零調整電圧検出部、28…重畳電圧印加部、29…連続的電圧計測部、30…絶縁劣化箇所判定部、31…間欠的電圧計測部

Claims (6)

  1. 非接地配電方式の変圧器の二次側から引き出された主回路に複数のフィーダがある電路に対して重畳電圧を印加する重畳計測ユニットと前記重畳電圧により生じる前記フィーダの漏れ電流を計測して前記変圧器の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニットとを有した監視計測ユニットと、前記フィーダの分岐点の下流側に設けられ前記フィーダの前記漏れ電流を電圧値で検出し前記監視計測ユニットに入力する電流センサと、前記監視計測ユニットの操作制御や前記監視計測ユニットからのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータとを備え、
    前記重畳計測ユニットは、前記電路の絶縁抵抗の計測監視を行う実施時間と前記計測監視を行わない停止時間とが予め周期的に設定され、前記実施時間中に前記電路に前記重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に前記電路の前記漏れ電流を検出して前記計測時間毎の前記絶縁抵抗を算出し、前記絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁劣化の発報を行い、前記停止時間中には前記重畳電圧の校正を行い、
    前記電流計測ユニットは、前記停止時間中に所定の零調整時間だけ前記電流センサの出力電圧を前記電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、前記零調整電圧を計測した後の前記実施時間中に前記計測時間毎に前記電流センサの出力電圧を前記計測電圧として計測し、前記零調整電圧と前記計測時間毎の前記計測電圧との電圧差を求め差電圧が閾値より大きい前記電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定することを特徴とする絶縁監視装置。
  2. 非接地配電方式の変圧器の二次側から引き出された主回路に複数のフィーダがある電路に対して重畳電圧を印加する重畳計測ユニットと前記重畳電圧により生じる前記フィーダの漏れ電流を計測して前記変圧器の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニットとを有した監視計測ユニットと、前記フィーダの分岐点の下流側に設けられ前記フィーダの前記漏れ電流を電圧値で検出し前記監視計測ユニットに入力する電流センサと、前記監視計測ユニットの操作制御や前記監視計測ユニットからのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータとを備え、
    前記重畳計測ユニットは、前記電路の絶縁抵抗の計測監視を行う実施時間と前記計測監視を行わない停止時間とが予め周期的に設定され、さらに前記実施時間中に前記計測監視を休止する休止時間が設定され、前記停止時間及び前記休止時間以外の前記実施時間中に前記電路に前記重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に前記電路の前記漏れ電流を検出して前記計測時間毎の絶縁抵抗を算出し、前記絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁劣化の発報を行い、前記絶縁劣化の発報があったとき前記計測監視を前記休止時間だけ休止し、前記停止時間中には前記重畳電圧の校正を行い、
    前記電流計測ユニットは、前記停止時間及び前記休止時間中に所定の零調整時間だけ前記電流センサの出力電圧を前記電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として測定し、前記零調整電圧を計測した後の前記実施時間中に1回めの計測時間においてのみ前記電流センサの出力電圧を前記計測電圧として計測し、前記零調整電圧と1回めの前記計測時間においてのみ計測した1個の前記計測電圧との電圧差を求め、差電圧が閾値より大きい前記電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定することを特徴とする絶縁監視装置。
  3. 請求項2に記載の絶縁型監視装置において、前記零調整電圧は、前記停止時間のうち、前記電流センサの計測電圧の測定精度に影響を与える前記電流センサの出力電圧に含まれる変動分の影響が少ない時間帯の前記停止時間中に計測することを特徴とする絶縁監視装置。
  4. 請求項2に記載の絶縁型監視装置において、前記電流センサの計測電圧の測定精度に影響を与える前記電流センサの出力電圧に含まれる変動分の影響が大きい時間帯の実施時間は、前記変動分の影響が少ない時間帯の前記実施時間より長くすることを特徴とする絶縁監視装置。
  5. 非接地配電方式の変圧器の二次側から引き出された主回路に複数のフィーダがある電路に対して重畳電圧を印加する重畳計測ユニットと前記重畳電圧により生じる前記フィーダの漏れ電流を計測して前記変圧器の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニットとを有した監視計測ユニットと、前記フィーダの分岐点の下流側に設けられ前記フィーダの前記漏れ電流を電圧値で検出し前記監視計測ユニットに入力する電流センサと、前記監視計測ユニットの操作制御や前記監視計測ユニットからのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータとを備えた絶縁監視装置を用いて前記電路の絶縁劣化を監視する絶縁監視方法において、
    前記重畳計測ユニットは、周期的に予め設定された前記電路の絶縁抵抗の計測監視を行わない停止時間のときは前記重畳電圧の校正を行い、周期的に予め設定された前記電路の前記絶縁抵抗の前記計測監視を行う実施時間が来たときまたは前記電流計測ユニットから前記重畳電圧の印加指令あったときに前記電路に前記重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に前記電路の前記漏れ電流を検出して前記重畳電圧及び前記漏れ電流に基づいて前記計測時間毎の前記絶縁抵抗を算出し、前記絶縁抵抗が閾値以下のときは絶縁劣化を発報し、
    前記電流計測ユニットは、前記実施時間の開始前に零調整時間だけ前記電流センサの出力電圧を前記電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、前記零調整電圧を計測した後の前記実施時間中に前記重畳計測ユニットに前記重畳電圧の印加指令を出力し、前記電路に前記重畳電圧が印加されている状態で前記計測時間毎に前記電流センサの出力電圧を前記計測電圧として計測し、前記零調整電圧と前記計測時間毎の前記計測電圧との電圧差を求め、差電圧が閾値より大きい前記電流センサの設置箇所を前記絶縁劣化箇所として特定することを特徴とする絶縁監視方法。
  6. 非接地配電方式の変圧器の二次側から引き出された主回路に複数のフィーダがある電路に対して重畳電圧を印加する重畳計測ユニットと前記重畳電圧により生じる前記フィーダの漏れ電流を計測して前記変圧器の二次側電路の絶縁劣化を監視する電流計測ユニットとを有した監視計測ユニットと、前記フィーダの分岐点の下流側に設けられ前記フィーダの前記漏れ電流を電圧値で検出し前記監視計測ユニットに入力する電流センサと、前記監視計測ユニットの操作制御や前記監視計測ユニットからのデータを記録表示するとともに中央監視装置とのデータの送受信を行うパネルコンピュータとを備えた絶縁監視装置を用いて前記電路の前記絶縁劣化を監視する絶縁監視方法において、
    前記重畳計測ユニットは、周期的に予め設定された前記電路の絶縁抵抗の計測監視を行わない停止時間のときは前記重畳電圧の校正を行い、周期的に予め設定された前記電路の前記絶縁抵抗の前記計測監視を行う実施時間が来たときまたは前記電流計測ユニットから前記重畳電圧の印加指令あったときに前記電路に前記重畳電圧を印加し、所定の計測時間毎に前記電路の前記漏れ電流を検出して前記重畳電圧及び前記漏れ電流に基づいて前記計測時間毎の前記絶縁抵抗を算出し、前記絶縁抵抗が閾値以下のときは前記絶縁劣化を発報し、前記絶縁劣化の発報があったとき前記計測監視を前記休止時間だけ休止し、
    前記電流計測ユニットは、前記実施時間の開始の所定の零調整時間前または前記重畳計測ユニットから前記絶縁劣化の発報があったときに所定の前記零調整時間だけ前記電流センサの出力電圧を前記電流センサの計測電圧の基準値である零調整電圧として計測し、前記零調整電圧を計測した後の前記実施時間中に前記重畳計測ユニットに前記重畳電圧の印加指令を出力し、前記電路に前記重畳電圧が印加されている状態で1回めの前記計測時間においてのみ前記電流センサの出力電圧を前記計測電圧として計測し、前記零調整電圧と1回めの前記計測時間においてのみ計測した1個の前記計測電圧との電圧差を求め、差電圧が閾値より大きい前記電流センサの設置箇所を絶縁劣化箇所として特定することを特徴とする絶縁監視方法。
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