JP2020122490A - 2つ割り保持器及びそれを備えたころ軸受 - Google Patents

2つ割り保持器及びそれを備えたころ軸受 Download PDF

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Satoyuki Fukami
理之 冨加見
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【課題】簡易な構成で、保持器体同士のガタツキを防止する好適なころ軸受用の2つ割り保持器を提供する。【解決手段】2つ割りされた形状の一対の半環状の保持器体を円環状に組み合わせて構成され、前記保持器体には、ころを収容するポケットが設けられている2つ割り保持器において、各保持器体の組み合わせ面である周方向端面それぞれが、周方向に突出する突出端部を有し、一方の前記保持器体のうち周方向一方側に突出する一方側突出端部と、他方の前記保持器体のうち周方向他方側に突出する他方側突出端部とが対向して組み合わされている。【選択図】図1

Description

この発明は、2つ割り保持器及びそれを備えたころ軸受に関する。
例えば、図8に示すように、エンジンのカムシャフト又はクランクシャフト等の回転軸2を支持するころ軸受100においては、その回転軸2に段部が形成されている等の理由によって、当該ころ軸受100を軸方向から所定位置に挿し込むことができない場合がある。その場合は、例えば特許文献1に示すように、保持器を2つ割りにしたころ軸受が採用される(特許文献1の段落0012、図1等参照)。
特許文献1の保持器は、図9に示すように、周方向に2つに切断した半環状の保持器体(以下、保持器体という。)50同士を端面で突き合わせて環状に組み合わせたものである。
保持器体50を形成するにあたっては、1つの環状部材を2つに切断する必要があるが、その切断に用いられるカッターの肉厚に相当する取り代が必要となる。このため、切断された保持器体50の端面同士を突き合わせて環状に組み合わせると、図9に示すように、この取り代の分だけ保持器体50の端面間に隙間gが生じる。なお、図9に示す隙間は、図面上でその隙間を見やすくするために、その大きさを実際よりも誇張して描いている。
この隙間gが大きいと、ころ軸受100の動作中に保持器体同士のガタツキが大きくなり、そのガタツキによって保持器体50の端面同士が強く衝突する。この結果、その衝突力によって、保持器体50の端面又は保持器体50の柱部に不具合が生じる虞がある。
真半円状の保持器体50を得るために、環状部材の中心から取り代分だけずらした位置で切断することも考えられるが、真半円状とした保持器体50から切り離された残片は保持器体50として使用することができない。このため、一対の保持器体50を得るために2つの環状部材が必要となりコスト面で問題となる。
そこで、例えば特許文献2では、2分割された一対の半円環状保持部材(以下、保持器体という。)の対向する周方向端面の少なくとも一方の端面に、所定厚さのコーティング材を塗布している。コーティング材によって切断の取り代による円周方向長さの減少分を補うことにより、保持器のガタツキを防止している(特許文献2の段落0011、0013、図1等参照)。
特開2013−2574号公報 実開平6−6746号公報
特許文献2に示す構成では、保持器体の端面に塗布するためのコーティング材を用意した上で、そのコーティング材を塗布する作業を要することから、材料コスト及び作業コストが高くなるという問題がある。また、仮に、保持器のポケットを構成する柱部等にコーティング材が付着すると、ポケットすきまが減少するという不具合が発生する可能性がある。この不具合を解消するために、マスキング作業を行うと更に手間を要することから、ころ軸受のコストが更に高くなる。
そこで、この発明は、安価な構成で、保持器体同士のガタツキを防止する好適なころ軸受用の2つ割り保持器を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明においては、2つ割りされた形状の一対の半環状の保持器体を円環状に組み合わせて構成され、前記保持器体には、ころを収容するポケットが設けられている2つ割り保持器において、前記各保持器体の組み合わせ面である周方向端面それぞれが、周方向に突出する突出端部を有し、一方の前記保持器体のうち周方向一方側に突出する一方側突出端部と、他方の前記保持器体のうち周方向他方側に突出する他方側突出端部とが対向して組み合わされていることを特徴とする2つ割り保持器を構成した。
このように、2つ割り保持器において、一対の保持器体の突出端部同士を対向させて組み合わされていることにより、保持器体同士の間の隙間の大きさを、切断に伴う取り代の大きさよりも小さくすることができ、両保持器体の間のガタツキを抑制することができる。このため、このガタツキに起因する保持器体の端面又は柱部に生じる不具合を防止することができる。
前記構成においては、前記一方側突出端部は、前記一方の保持器体の前記周方向端面を回転軸に対して垂直に延びる垂直線に対して周方向他方側に傾斜させることで構成し、前記他方側突出端部は、前記他方の保持器体の前記周方向端面を前記垂直線に対して周方向一方側に傾斜させることで構成することができる。
前記構成においては、前記一方側突出端部は、前記一方の保持器体の前記周方向端面を回転軸に対して周方向他方側に傾斜させることで構成し、前記他方側突出端部は、前記他方の保持器体の前記周方向端面を前記回転軸に対して周方向一方側に傾斜させることで構成することができる。
また、複数のころと、前記ころを保持する保持器と、を備えたころ軸受において、前記保持器を前記各構成に係る2つ割り保持器とすることができる。
本発明によれば、簡易な構成で、保持器体同士のガタツキを防止する好適なころ軸受用の2つ割り保持器を提供することができる。
この発明に係るころ軸受の使用例を示す断面図 この発明に係る2つ割り保持器の第一実施形態(切断したままの状態)の側面図 図2中のA方向から見た一部を切り欠いた正面図 図3に係る保持器体を2つ割り保持器として組み立てた状態を示す断面図 この発明に係る2つ割り保持器の第二実施形態(切断したままの状態)の側面図 図5に係る保持器体を2つ割り保持器として組み立てた状態を示す側面図 図6中のA方向から見た一部を切り欠いた正面図 ころ軸受のカムシャフトへの取付け状態の一例を示す側面図 従来の2つ割り保持器の断面図
この発明に係るころ軸受1の使用例を図1に示す。なお、以下の説明では、ころ軸受1の回転軸と平行な方向を軸方向、前記回転軸に対し直交する方向を径方向、前記回転軸を中心とする円弧に沿う方向を周方向という。また、以下の各図においては、図示されている通りに上下を定める。
ころ軸受1は、2つ割り保持器5、ころ6、及び、2つ割り外輪7で構成されている。なお、ころ軸受1は、2つ割り外輪7を備えていない保持器付きころ軸受であってもよい。2つ割り保持器5は、上側ハウジング3aと下側ハウジング3bとボルト4で一体化したハウジング3内に設けられている。
2つ割り保持器5は、ころ6を収容する複数のポケット8が形成され、周方向に隣り合うポケット8の間が柱部9となっている円環状の環状部材をカッターで切断することで2つ割りとした一対の半環状の保持器体11、11(以下、適宜、上側に配置された保持器体11を上側保持器体11a、下側に配置された保持器体11を下側保持器体11bという。)を、その割り部の端面同士で突き合わせて円環状に組み合わせた構成となっている。各保持器体11、11の周方向長さはほぼ同じである。このようにすると、各保持器体11、11を回転軸2に容易に取り付けるとともに、安定した回転状態を確保することができる。ポケット8には、ころ6が径方向内側に脱落しないように、脱落防止部(図示せず)が形成されている。ころ軸受1が2つ割り外輪7を備えていない保持器付きころ軸受である場合、ポケットの径方向外側にも脱落防止部を設けてもよい。なお、脱落防止部は設けなくてもよい。
2つ割り外輪7は、上側外輪7aと下側外輪7bのそれぞれの周方向端部を突き合わせることによって円筒状の外形をなしている。上側外輪7a及び下側外輪7bには、径方向外向きに突出する位置決め突部12が形成されている。この位置決め突部12は、上側ハウジング3a及び下側ハウジング3bにそれぞれ形成された位置決め穴13に挿し込まれている。これにより、2つ割り外輪7がハウジング3に対して回転するのを防止している。ころ軸受1の内周には、回転軸2が軸周りに回転自在に挿入されている。
この発明に係る2つ割り保持器5の第一実施形態を図2から図4を用いて説明する。上側保持器体11a及び下側保持器体11bの組み合わせ面である周方向端面15〜18はそれぞれ、周方向に突出する突出端部15a〜18aを有している。本実施形態に係る突出端部15a〜18aは、各保持器体11a、11bの周方向端面15〜18を回転軸2に対して垂直に延びる垂直線Tに対して傾斜させることで構成している。突出端部15a〜18aは、円環状の環状部材を、その中心から径方向に向かう線に対して傾斜させた上で、その略中心対称の2か所をカッターで切断することによって形成される。
2か所の切断部のうち、一方の切断線によって形成された端面を第一端面15、16、他方の切断線によって形成された端面を第二端面17、18とすると、第一端面15、16間及び第二端面17、18間には、カッターの肉厚に相当する隙間gが生じている。
ここで、図4に示すように、下側保持器体11bに対し、図3に示す上側保持器体11aを回転軸2周りに180度回転させると、上側保持器体11aの第一端面15と下側保持器体11bの第二端面18、及び、上側保持器体11aの第二端面17と下側保持器体11bの第一端面16がそれぞれ対向する。具体的には、各端面15〜18に形成された傾斜面の周方向への突出端部同士(上側保持器体11aの第二端面17の外径側端部17aと下側保持器体11bの第一端面16の外径側端部16a、及び、上側保持器体11aの第一端面15の内径側端部15aと下側保持器体11bの第二端面18の内径側端部18a)が対向して組み合わされている。
突出端部間の最小隙間g’は、上記の切断状態における端面間(第一端面15、16同士、及び、第二端面17、18同士の間)の隙間gよりも小さい。このため、両保持器体11a、11bの間のガタツキが抑制され、保持器体11の端面又は柱部9に生じる不具合を防止することができる。
この最小隙間g’の大きさが小さいほど、両保持器体11a、11bの間のガタツキ抑制効果が一層高まるため好ましい。両保持器体11a、11bの周方向端面15〜18に形成された突出端部15a〜18a同士が接触(最小隙間g’=0)していても構わないが、保持器体11a、11bによって構成される2つ割り保持器5の外形が真円からずれないように、第一端面15、16及び第二端面17、18に形成される傾斜面の角度範囲を規定しなければならない。
この第一端面15、16及び第二端面17、18は、環状部材を2つ割りする際に形成することができ、追加の加工を必要としないため、加工コストの増大を抑制することができる。
この発明に係る2つ割り保持器5の第二実施形態を図5から図7を用いて説明する。本実施形態に係る突出端部15a〜18aは、各保持器体11a、11bの周方向端面15〜18を回転軸2に対して傾斜させることで構成している。具体的には、突出端部15a〜18aは、円環状に製作された環状部材を、その中心軸(回転軸2)に対して傾斜させた上で、略中心対称の2か所でカッターで切断することによって形成される。
2か所の切断線のうち、一方の切断部によって形成された端面を第一端面15、16、他方の切断線によって形成された端面を第二端面17、18とすると、このとき、端面15、16間及び端面17、18間には、カッターの肉厚に相当する隙間gが生じている。
ここで、図6に示すように、下側保持器体11bに対し、図5に示す上側保持器体11aを回転軸2周りに180度回転させると、上側保持器体11aの第一端面15と下側保持器体11bの第二端面18、及び、上側保持器体11aの第二端面17と下側保持器体11bの第一端面16がそれぞれ対向する。そして、各周方向端面15〜18に形成された傾斜面の周方向への突出端部同士(上側保持器体11aの第一端面15の軸方向一端側端部15aと下側保持器体11bの第二端面18の軸方向一端側端部18a、及び、上側保持器体11aの第二端面17の軸方向一端側端部17aと下側保持器体11bの第一端面16の軸方向一端側端部16a)が対向して組み合わされている。
突出端部間の最小隙間g’は、上記の切断状態における両端面間(第一端面15、16同士、及び、第二端面17、18同士の間)の隙間gよりも小さい。このため、両保持器体11a、11bの間のガタツキが抑制され、保持器体11の端面又は柱部9の損傷を防止することができる。
上記においては、切断部の側面視をV字形とし、このV字形の突出端部同士を周方向に突き合わせた構成とすることもできる。
1 ころ軸受
2 回転軸
5 2つ割り保持器
6 ころ
8 ポケット
11 保持器体
15〜18 周方向端面
15a〜18a 突出端部

Claims (4)

  1. 2つ割りされた形状の一対の半環状の保持器体を円環状に組み合わせて構成され、
    前記保持器体には、ころを収容するポケットが設けられている2つ割り保持器において、
    前記各保持器体の組み合わせ面である周方向端面それぞれが、周方向に突出する突出端部を有し、
    一方の前記保持器体のうち周方向一方側に突出する一方側突出端部と、他方の前記保持器体のうち周方向他方側に突出する他方側突出端部とが対向して組み合わされていることを特徴とする2つ割り保持器。
  2. 前記一方側突出端部は、前記一方の保持器体の前記周方向端面を回転軸に対して垂直に延びる垂直線に対して周方向他方側に傾斜させることで構成し、
    前記他方側突出端部は、前記他方の保持器体の前記周方向端面を前記垂直線に対して周方向一方側に傾斜させることで構成したことを特徴とする請求項1に記載の2つ割り保持器。
  3. 前記一方側突出端部は、前記一方の保持器体の前記周方向端面を回転軸に対して周方向他方側に傾斜させることで構成し、
    前記他方側突出端部は、前記他方の保持器体の前記周方向端面を前記回転軸に対して周方向一方側に傾斜させることで構成したことを特徴とする請求項1に記載の2つ割り保持器。
  4. 複数のころと、
    前記ころを保持する保持器と、を備え、
    前記保持器は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の2つ割り保持器である、ころ軸受。
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