JP2020121327A - 設置装置及びレーザーマーキング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な支持機構を用いてマーキング面の位置合わせを行うことが可能な設置装置を提供する。【解決手段】設置装置は、レーザー光を用いて対象物にマーキングを行うレーザーマーキング装置に用いられる設置装置であって、マーキングパターンに基づいて前記レーザー光を略水平に照射する照射部と、前記対象物のマーキング面を、前記レーザー光の進行方向と略垂直に案内するガイド部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明の一態様は、レーザー光を用いてマーキングを行うレーザーマーキング装置などに関する。
レーザービームを走査させることによりワークにマーキングなどの加工を行うレーザーマーキング装置がある。このようなレーザーマーキング装置は、たとえば特許文献1などに開示されている。
特許文献1に記載のレーザーマーキング装置では、ワークである基板は、シリンダ及びロッドを含んで構成される押圧部材によって支持される。レーザーマーカーに対する基板の位置合わせが行われる際、押圧部材のシリンダにエアが供給されてロッドが上方へ移動する。基板は、レーザーマーカーの焦点に対応する位置に設けられたストッパ部材と当接する位置までロッドによって上方へ押し上げられ、ロッドとストッパ部材との間に挟み込まれて支持される。しかしながら、基板を移動させる方向と重力の方向とが略平行になる場合、基板の重量を支えながら、当該基板を重力の方向と略平行に移動させる必要があるため、基板の支持機構が複雑化することがある。
本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
レーザー光を用いて対象物(18)にマーキングを行うレーザーマーキング装置(1)に用いられる設置装置(2)であって、
マーキングパターンに基づいて前記レーザー光を略水平に照射する照射部(41)と、
前記対象物のマーキング面(18a)を、前記レーザー光の進行方向(y)と略垂直に案内するガイド部(43)と、を備える、
設置装置である。
レーザー光を用いて対象物(18)にマーキングを行うレーザーマーキング装置(1)に用いられる設置装置(2)であって、
マーキングパターンに基づいて前記レーザー光を略水平に照射する照射部(41)と、
前記対象物のマーキング面(18a)を、前記レーザー光の進行方向(y)と略垂直に案内するガイド部(43)と、を備える、
設置装置である。
上記構成の設置装置によれば、レーザー光を略水平に照射する構成とすることで、対象物を略水平に移動させながら、ガイド部によってマーキング面をレーザー光の進行方向と略垂直に配置させることができる。つまり、対象物の移動方向を重力の方向と略直交にすることができるので、たとえば、対象物を載置面上で支持する簡易な支持機構によって、対象物の重量が載置面に支えられた状態で当該対象物を当該載置面上で移動させることができる。これにより、対象物を上下方向に移動させる複雑な支持機構の代わりに、簡易な支持機構を用いてマーキング面の位置合わせを行うことができる。また、支持機構を簡素化することができるので、支持機構のコストを低減することができる。
上記設置装置において、好ましくは、
前記ガイド部は、
略水平であって前記進行方向に略垂直な方向(x)に沿って位置する複数の位置決め部材(31a、31b、31c、31d)を含む。
前記ガイド部は、
略水平であって前記進行方向に略垂直な方向(x)に沿って位置する複数の位置決め部材(31a、31b、31c、31d)を含む。
上記構成の設置装置によれば、複数の位置決め部材にマーキング面を当接させる簡易な工程で、当該マーキング面をレーザー光の進行方向と略垂直に配置させることができる。
上記設置装置において、好ましくは、
前記マーキング面と前記複数の位置決め部材とが接した状態において、前記レーザー光は、前記マーキング面に集光する。
前記マーキング面と前記複数の位置決め部材とが接した状態において、前記レーザー光は、前記マーキング面に集光する。
上記構成の設置装置によれば、複数の位置決め部材にマーキング面を当接させる簡易な工程で、当該マーキング面をレーザー光の焦点位置に合わせることができるので、対象物に対する良好なレーザーマーキングを効率よく行うことができる。
上記設置装置において、好ましくは、
複数の前記位置決め部材は、それぞれ鉛直に略平行な回転軸の回りを回転するベアリング(32)を有する。
複数の前記位置決め部材は、それぞれ鉛直に略平行な回転軸の回りを回転するベアリング(32)を有する。
上記構成の設置装置によれば、たとえば、対象物を位置決め部材に当接させたまま略水平に搬送する場合に、ベアリングの回転によって対象物を傷付けることなく円滑に搬送させることができる。
上記設置装置において、好ましくは、
前記マーキング面が前記進行方向と略垂直になるように前記対象物が載置される載置部(17)をさらに備える。
前記マーキング面が前記進行方向と略垂直になるように前記対象物が載置される載置部(17)をさらに備える。
上記構成の設置装置によれば、載置部によって対象物を重力に抗して支持することができるので、対象物の水平方向の移動を容易にする支持機構を実現することができる。また、レーザー光が略水平に照射されるので、レーザー光が鉛直に照射される場合と比べて、レーザー光の焦点の位置へのマーキング面の移動を簡易に行うことができる。
上記設置装置において、好ましくは、
前記載置部は、略水平であって前記進行方向に略垂直な方向に沿って移動する。
前記載置部は、略水平であって前記進行方向に略垂直な方向に沿って移動する。
上記構成の設置装置によれば、略水平であってレーザー光の進行方向と略垂直な方向に沿って対象物を移動させることができるので、レーザー光の集光位置がマーキング面からずれないように対象物を移動させることができる。
上記設置装置において、好ましくは、
前記載置部は、略鉛直に沿って前記対象物を押さえるクランプ部(21)を含む。
前記載置部は、略鉛直に沿って前記対象物を押さえるクランプ部(21)を含む。
上記構成の設置装置によれば、載置部によって重量が支えられた対象物を、略鉛直に沿って載置部に押さえる簡易な構成で、対象物の水平移動を防ぐことができる。つまり、簡易な構成で対象物を載置部に固定することができる。
上記いずれかの設置装置は、レーザーマーキング装置(1)に好適に適用される。
上記構成のレーザーマーキング装置によれば、レーザー光を略水平に照射する構成とすることで、対象物を略水平に移動させながら、ガイド部によってマーキング面をレーザー光の進行方向と略垂直に配置させることができる。つまり、対象物の移動方向を重力の方向と略直交にすることができるので、たとえば、対象物を載置面上で支持する簡易な支持機構によって、対象物の重量が載置面に支えられた状態で当該対象物を当該載置面上で移動させることができる。これにより、対象物を上下方向に移動させる複雑な支持機構の代わりに、簡易な支持機構を用いてマーキング面の位置合わせを行うことができる。また、支持機構を簡素化することができるので、支持機構のコストを低減することができる。
本発明の設置装置は、マーキングパターンに基づいてレーザー光が略水平に照射される構成において、レーザー光の進行方向と略垂直に対象物のマーキング面が案内される構成としている点を特徴のひとつとする。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.本実施形態の特徴
3.補足事項
1.実施形態
2.本実施形態の特徴
3.補足事項
<1.実施形態>
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のレーザーマーキング装置の斜視図である。図2は、図1におけるIIの部分拡大図である。各図面にはx軸、y軸およびz軸を示している。重力の方向へ向いている軸を「z軸」と定義する。z軸に垂直な軸であって、レーザー光がワーク18へ照射される方向へ向いている軸を「y軸」と定義する。また、y軸およびz軸の両方に垂直な軸を「x軸」と定義する。ここでは、x軸、y軸およびz軸は、右手系の3次元の直交座標を形成する。以下、z軸の矢印方向をz軸+側、矢印とは逆方向をz軸−側と呼ぶことがあり、その他の軸についても同様である。なお、z軸+側及びz軸−側を、それぞれ「下側」及び「上側」と呼ぶこともある。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のレーザーマーキング装置の斜視図である。図2は、図1におけるIIの部分拡大図である。各図面にはx軸、y軸およびz軸を示している。重力の方向へ向いている軸を「z軸」と定義する。z軸に垂直な軸であって、レーザー光がワーク18へ照射される方向へ向いている軸を「y軸」と定義する。また、y軸およびz軸の両方に垂直な軸を「x軸」と定義する。ここでは、x軸、y軸およびz軸は、右手系の3次元の直交座標を形成する。以下、z軸の矢印方向をz軸+側、矢印とは逆方向をz軸−側と呼ぶことがあり、その他の軸についても同様である。なお、z軸+側及びz軸−側を、それぞれ「下側」及び「上側」と呼ぶこともある。
<レーザーマーキング装置1>
図1及び図2に示されるように、レーザーマーキング装置1は、レーザー光源11及び設置装置2を含んで構成される。本実施形態では、レーザーマーキング装置1は、レーザー光を用いてワーク18に対してレーザーアブレーションを施し、ワーク18をマーキングする。ワーク18は、たとえば、樹脂、紙、金属またはガラスなどの素材で形成され、直方体を有する。ワーク18のy軸−側に向いている面は、レーザー光によってマーキングされるマーキング面18aである。ワーク18は、たとえば、製品ごとにy軸方向の厚さ、x軸方向の長さまたはz軸方向の高さが異なる。ワーク18は、本発明でいう「対象物」の一具体例である。
図1及び図2に示されるように、レーザーマーキング装置1は、レーザー光源11及び設置装置2を含んで構成される。本実施形態では、レーザーマーキング装置1は、レーザー光を用いてワーク18に対してレーザーアブレーションを施し、ワーク18をマーキングする。ワーク18は、たとえば、樹脂、紙、金属またはガラスなどの素材で形成され、直方体を有する。ワーク18のy軸−側に向いている面は、レーザー光によってマーキングされるマーキング面18aである。ワーク18は、たとえば、製品ごとにy軸方向の厚さ、x軸方向の長さまたはz軸方向の高さが異なる。ワーク18は、本発明でいう「対象物」の一具体例である。
<レーザー光源11>
レーザー光源11は、たとえばパッシブ型Qスイッチレーザーであり、レーザー光を断続的に生成する。本実施形態では、レーザー光源11は、設置装置2に併設されており、生成したレーザー光をx軸+側へ照射する。なお、レーザー光源11は、他の種類のレーザーであってもよい。
レーザー光源11は、たとえばパッシブ型Qスイッチレーザーであり、レーザー光を断続的に生成する。本実施形態では、レーザー光源11は、設置装置2に併設されており、生成したレーザー光をx軸+側へ照射する。なお、レーザー光源11は、他の種類のレーザーであってもよい。
<設置装置2>
設置装置2は、レーザーマーキング装置1に用いられ、リニアガイド16、ワークテーブル17、ワーククランプ21a及び21b、照射部41、駆動部42ならびにガイド部43を含んで構成される。以下、ワーククランプ21a及び21bの各々を、ワーククランプ21と称することがある。
設置装置2は、レーザーマーキング装置1に用いられ、リニアガイド16、ワークテーブル17、ワーククランプ21a及び21b、照射部41、駆動部42ならびにガイド部43を含んで構成される。以下、ワーククランプ21a及び21bの各々を、ワーククランプ21と称することがある。
<照射部41>
照射部41は、マーキングパターンに基づいてレーザー光を略水平に照射する。本実施形態では、照射部41は、ガルバノメータ12及びf−θレンズ13を含んで構成され、レーザー光源11から受けるレーザー光を走査面44で走査させる。ここで、走査面44は、鉛直に平行な面であってy軸に垂直な面、言い換えるとzx面に平行な面であり、照射部41に対するy軸+側に位置する。照射部41は、レーザー光を走査面44に集光させながら、当該レーザー光が集光する領域であるドットの位置を走査面44内で移動させる。
照射部41は、マーキングパターンに基づいてレーザー光を略水平に照射する。本実施形態では、照射部41は、ガルバノメータ12及びf−θレンズ13を含んで構成され、レーザー光源11から受けるレーザー光を走査面44で走査させる。ここで、走査面44は、鉛直に平行な面であってy軸に垂直な面、言い換えるとzx面に平行な面であり、照射部41に対するy軸+側に位置する。照射部41は、レーザー光を走査面44に集光させながら、当該レーザー光が集光する領域であるドットの位置を走査面44内で移動させる。
本実施形態では、ガルバノメータ12及びf−θレンズ13は、レーザーマーキング装置1を制御する制御部(図示しない)から受ける制御信号に従って動作する。ガルバノメータ12は、レーザー光源11から受けるレーザー光をy軸−側へ反射する。この際、ガルバノメータ12は、レーザー光の反射方向を調整することによってレーザー光と走査面44とが交わる位置を移動させる。f−θレンズ13は、ガルバノメータ12によって反射されたレーザー光を走査面44に集光させる。
<リニアガイド16及びワークテーブル17>
ワークテーブル17は、z軸−側に向いた略水平の載置面17aを有する。載置面17aには、マーキング面18aがレーザー光の進行方向と略垂直になるようにワーク18が載置される。ワーク18のワークテーブル17への載置の詳細については、後述する。ワークテーブル17は、本発明でいう「載置部」の一具体例である。
ワークテーブル17は、z軸−側に向いた略水平の載置面17aを有する。載置面17aには、マーキング面18aがレーザー光の進行方向と略垂直になるようにワーク18が載置される。ワーク18のワークテーブル17への載置の詳細については、後述する。ワークテーブル17は、本発明でいう「載置部」の一具体例である。
ワークテーブル17は、略水平であってレーザー光の進行方向に垂直な方向すなわちx軸方向に沿って移動する。本実施形態では、リニアガイド16は、x軸と平行に延びるレールであり、本体に固定される。ワークテーブル17は、リニアガイド16上を摺動するように構成されており、後述する駆動部42によってx軸と平行な方向に滑らかに移動する。
<駆動部42>
駆動部42は、モータ14、駆動ベルト15及び回転伝達部材45などを含んで構成され、ワークテーブル17をx軸と平行に移動させる。本実施形態では、回転伝達部材45は、y軸と平行な回転軸の回りに一体で回転する、シャフト、駆動プーリー及び被駆動プーリーを含んで構成される。駆動プーリー及び被駆動プーリーは、シャフトのy軸+側の端部及びy軸−側の端部にそれぞれ固定される。駆動プーリーは、モータ14の駆動軸とベルトを介して連結される。モータ14は、たとえば、制御部(図示しない)の制御に従って動作し、ベルトを介してシャフト、駆動プーリー及び被駆動プーリーを回転駆動する。駆動ベルト15は、回転伝達部材45の駆動プーリーに架けられており、駆動プーリーの回転に応じてx軸に平行に走行する。ワークテーブル17は、駆動ベルト15の一部と連結されており、モータ14の回転に応じてx軸と平行に移動する。
駆動部42は、モータ14、駆動ベルト15及び回転伝達部材45などを含んで構成され、ワークテーブル17をx軸と平行に移動させる。本実施形態では、回転伝達部材45は、y軸と平行な回転軸の回りに一体で回転する、シャフト、駆動プーリー及び被駆動プーリーを含んで構成される。駆動プーリー及び被駆動プーリーは、シャフトのy軸+側の端部及びy軸−側の端部にそれぞれ固定される。駆動プーリーは、モータ14の駆動軸とベルトを介して連結される。モータ14は、たとえば、制御部(図示しない)の制御に従って動作し、ベルトを介してシャフト、駆動プーリー及び被駆動プーリーを回転駆動する。駆動ベルト15は、回転伝達部材45の駆動プーリーに架けられており、駆動プーリーの回転に応じてx軸に平行に走行する。ワークテーブル17は、駆動ベルト15の一部と連結されており、モータ14の回転に応じてx軸と平行に移動する。
<ガイド部43>
ガイド部43は、ワーク18のマーキング面18aを、レーザー光の進行方向と略垂直に案内する。本実施形態では、ガイド部43は、カムフォロア31a、31b、31c及び31dを含んで構成される。以下、カムフォロア31a、31b、31c及び31dの各々を、カムフォロア31と称することがある。カムフォロア31は、z軸と略平行な中心軸を有する円柱状の部材であり、本体に固定される。カムフォロア31は、当該中心軸の回りを回転するベアリング32をz軸−側に有する(図2参照)。カムフォロア31は、本発明でいう「位置決め部材」の一具体例である。
ガイド部43は、ワーク18のマーキング面18aを、レーザー光の進行方向と略垂直に案内する。本実施形態では、ガイド部43は、カムフォロア31a、31b、31c及び31dを含んで構成される。以下、カムフォロア31a、31b、31c及び31dの各々を、カムフォロア31と称することがある。カムフォロア31は、z軸と略平行な中心軸を有する円柱状の部材であり、本体に固定される。カムフォロア31は、当該中心軸の回りを回転するベアリング32をz軸−側に有する(図2参照)。カムフォロア31は、本発明でいう「位置決め部材」の一具体例である。
カムフォロア31a、31b、31c及び31dは、略水平であってレーザー光の進行方向と略垂直な方向に沿って位置する。本実施形態では、カムフォロア31a、31b、31c及び31dは、x軸−側からx軸+側へ向かって、x軸と平行にこの順に並んでいる。カムフォロア31a、31b、31c及び31dの各々は、ベアリング32のy軸+側の端部においてマーキング面18aと当接する。以下、ベアリング32のy軸+側の端部を、当接部分と称することがある。カムフォロア31a、31b、31c及び31dは、これら4つの当接部分が走査面44に含まれるように本体に固定される。
ワーク18のマーキング面18aとカムフォロア31a、31b、31c及び31dとが接した状態において、レーザー光は、マーキング面18aに集光する。詳細には、ワーク18は、マーキング面18aが、少なくとも2つのカムフォロア31のベアリング32と当接する状態(以下、当接状態と称することがある。)で載置面17aに載置される。つまり、当接状態では、マーキング面18aと走査面44とが重なるので、レーザー光は、マーキング面18aに集光する。また、ワーク18がワークテーブル17とともにx軸と平行に移動する場合、ベアリング32がワーク18の移動に応じて回転するので、マーキング面18aに傷が生ずることを防ぐことができる。
<ワーククランプ21>
ワーククランプ21は、ワークテーブル17において、略鉛直に沿ってワーク18を押さえる。本実施形態では、ワーククランプ21a及び21bは、x軸−側からx軸+側へ向かって、x軸と平行にこの順に並んでいる。図2に示されるように、ワーククランプ21は、支持棒22、支持板23、固定部材24及び割締めねじ25を含んで構成される。支持棒22は、ワークテーブル17の載置面17aからz軸−側へ突出する円柱状の部材である。支持板23は、支持棒22を挿通可能であり、z軸に平行な貫通孔(図示しない)をy軸+側に有する。ワーククランプ21は、本発明でいう「クランプ部」の一具体例である。
ワーククランプ21は、ワークテーブル17において、略鉛直に沿ってワーク18を押さえる。本実施形態では、ワーククランプ21a及び21bは、x軸−側からx軸+側へ向かって、x軸と平行にこの順に並んでいる。図2に示されるように、ワーククランプ21は、支持棒22、支持板23、固定部材24及び割締めねじ25を含んで構成される。支持棒22は、ワークテーブル17の載置面17aからz軸−側へ突出する円柱状の部材である。支持板23は、支持棒22を挿通可能であり、z軸に平行な貫通孔(図示しない)をy軸+側に有する。ワーククランプ21は、本発明でいう「クランプ部」の一具体例である。
固定部材24は、z軸に平行な中心軸を有する円筒状の部材であり、支持棒22を挿通可能な貫通孔24bを有する。貫通孔24bに対するy軸+側では、貫通孔24bの内壁から固定部材24の外周面にかけて径方向に沿って第1の隙間24aが形成される。また、貫通孔24bに対するy軸−側では、貫通孔24bの内壁から径方向外側に向かって掘られた溝状の第2の隙間24cが形成される。固定部材24では、第1の隙間24a、貫通孔24b及び第2の隙間24cによって、割締め形状が形成される。また、固定部材24では、第1の隙間24aに対するx軸−側において、x軸に平行なねじ穴(図示しない)が形成されるとともに、第1の隙間24aに対するx軸+側において、当該ねじ穴の中心軸と共通の中心軸を有する貫通孔(図示しない)が形成される。割締めねじ25は、当該貫通孔を挿通して当該ねじ穴にねじ込まれることが可能である。
<ワーク18の固定>
ここで、ワーク18のワークテーブル17への固定について説明する。たとえば、作業者は、マーキング面18aが鉛直と平行になるようにワーク18をワークテーブル17の載置面17aに載置する。ワーク18には、z軸+側すなわち下側に向かう重力が働くが、ワークテーブル17は、重力に抗してワーク18を支持するので、作業者が手を離してもワーク18を載置面17a上で静止させることが可能である。また、ワーク18を載置面17a上で水平方向に移動させても、移動後の位置でワーク18を静止させることが可能であるので、作業者は、ワーク18の移動を容易に行うことができる。作業者は、少なくとも2つのカムフォロア31のベアリング32とマーキング面18aとが当接する当接状態になるようにワーク18を移動させる。
ここで、ワーク18のワークテーブル17への固定について説明する。たとえば、作業者は、マーキング面18aが鉛直と平行になるようにワーク18をワークテーブル17の載置面17aに載置する。ワーク18には、z軸+側すなわち下側に向かう重力が働くが、ワークテーブル17は、重力に抗してワーク18を支持するので、作業者が手を離してもワーク18を載置面17a上で静止させることが可能である。また、ワーク18を載置面17a上で水平方向に移動させても、移動後の位置でワーク18を静止させることが可能であるので、作業者は、ワーク18の移動を容易に行うことができる。作業者は、少なくとも2つのカムフォロア31のベアリング32とマーキング面18aとが当接する当接状態になるようにワーク18を移動させる。
作業者は、ワーククランプ21a及び21bに対して固定作業を行う。ワーククランプ21aに対する固定作業とワーククランプ21bに対する固定作業とは同じであるため、ここでは、ワーククランプ21aに対する固定作業について代表的に説明し、ワーククランプ21bに対する固定作業についての説明を省略する。
図2に示されるように、作業者は、支持板23の貫通孔に支持棒22を挿通させて支持板23をxy面内で回転自在な状態にし、支持板23のz軸+側の面とワーク18のz軸−側の面とを当接させる。支持板23には、下側に向かう重力が働くため、ワーク18は、支持板23によって載置面17aに押さえ付けられる。そして、作業者は、固定部材24の貫通孔24bに支持棒22を挿通させて、固定部材24と支持板23とを当接させる。作業者は、固定部材24を下側に向けて押さえながら、割締めねじ25を締め込む。これにより、割締めねじ25における第1の隙間24a及び第2の隙間24cが小さくなるとともに貫通孔24bの径が小さくなり、固定部材24が支持棒22に固定される。この際、支持板23は、固定部材24によって上側から押さえ付けられるとともに、ワーク18を上側から押さえ付ける状態で固定される。つまり、ワーク18は、ワーククランプ21aによって持続的に固定される。
<2.本実施形態の特徴>
上記構成の設置装置によれば、レーザー光を略水平に照射する構成とすることで、ワーク18を略水平に移動させながら、ガイド部43によってマーキング面18aをレーザー光の進行方向と略垂直に配置させることができる。つまり、ワーク18の移動方向を重力の方向と略直交にすることができるので、ワーク18を載置面17a上で支持する簡易なワークテーブル17によって、ワーク18の重量が載置面17aに支えられた状態でワーク18を載置面17a上で移動させることができる。これにより、ワーク18を上下方向に移動させる複雑な支持機構の代わりに、簡易な支持機構を用いてマーキング面18aの位置合わせを行うことができる。また、簡素な構成のワークテーブル17を用いることができるので、ワークテーブル17のコストを低減することができる。
上記構成の設置装置によれば、レーザー光を略水平に照射する構成とすることで、ワーク18を略水平に移動させながら、ガイド部43によってマーキング面18aをレーザー光の進行方向と略垂直に配置させることができる。つまり、ワーク18の移動方向を重力の方向と略直交にすることができるので、ワーク18を載置面17a上で支持する簡易なワークテーブル17によって、ワーク18の重量が載置面17aに支えられた状態でワーク18を載置面17a上で移動させることができる。これにより、ワーク18を上下方向に移動させる複雑な支持機構の代わりに、簡易な支持機構を用いてマーキング面18aの位置合わせを行うことができる。また、簡素な構成のワークテーブル17を用いることができるので、ワークテーブル17のコストを低減することができる。
上記構成の設置装置では、カムフォロア31a、31b、31c及び31dが、略水平であってレーザー光の進行方向に略垂直な方向に沿って位置するため、複数のカムフォロア31にマーキング面18aを当接させる簡易な工程で、マーキング面18aをレーザー光の進行方向と略垂直に配置させることができる。
上記構成の設置装置では、マーキング面18aと複数のカムフォロア31とが接した状態において、レーザー光が、マーキング面18aに集光するため、複数のカムフォロア31にマーキング面18aを当接させる簡易な工程で、マーキング面18aをレーザー光の焦点位置に合わせることができる。これにより、ワーク18に対する良好なレーザーマーキングを効率よく行うことができる。
上記構成の設置装置では、カムフォロア31a、31b、31c及び31dが、それぞれ鉛直に略平行な回転軸の回りを回転するベアリング32を有するため、ワーク18をベアリング32に当接させたまま略水平に搬送する場合に、ベアリング32の回転によってワーク18を傷付けることなく円滑に搬送させることができる。
上記構成の設置装置では、マーキング面18aがレーザー光の進行方向と略垂直になるようにワーク18がワークテーブル17に載置されるため、ワークテーブル17によってワーク18を重力に抗して支持することができるので、ワーク18の水平方向の移動を容易にする支持機構を実現することができる。また、レーザー光が略水平に照射されるので、レーザー光が鉛直に照射される場合と比べて、レーザー光の焦点の位置へのマーキング面18aの移動を簡易に行うことができる。
上記構成の設置装置では、ワークテーブル17が、略水平であってレーザー光の進行方向と略垂直な方向に沿って移動するため、略水平であってレーザー光の進行方向と略垂直な方向に沿ってワーク18を移動させることができる。これにより、レーザー光の集光位置がマーキング面18aからずれないようにワーク18を移動させることができる。
上記構成の設置装置では、ワークテーブル17において、ワーククランプ21が、略鉛直に沿ってワーク18を押さえるため、ワークテーブル17によって重量が支えられたワーク18を、略鉛直に沿ってワークテーブル17に押さえる簡易な構成で、ワーク18の水平移動を防ぐことができる。つまり、簡易な構成でワーク18をワークテーブル17に固定することができる。
<3.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
本実施形態の設置装置では、カムフォロア31が「位置決め部材」の一具体例である構成について説明したが、マーキング面18aと複数の位置決め部材とを当接させることで、ワーク18の位置合わせをすることが可能であれば、角柱状、半球状または面状などの他の形状の部材が「位置決め部材」の一具体例となる構成であってもよい。
また、本実施形態の設置装置では、4つのカムフォロア31が設けられる構成について説明したが、カムフォロア31が、2つ、3つまたは5つ以上設けられる構成であってもよい。
本発明の設置装置は、レーザー光を用いたマーキングにおける対象物の設置に好適に適用される。
1…レーザーマーキング装置
2…設置装置
11…レーザー光源
12…ガルバノメータ
13…f−θレンズ
14…モータ
15…駆動ベルト
16…リニアガイド
17…ワークテーブル
17a…載置面
18…ワーク
18a…マーキング面
21a、21b…ワーククランプ
22…支持棒
23…支持板
24…固定部材
24a…第1の隙間
24b…貫通孔
24c…第2の隙間
25…割締めねじ
31a、31b、31c、31d…カムフォロア
32…ベアリング
41…照射部
42…駆動部
43…ガイド部
44…走査面
45…回転伝達部材
2…設置装置
11…レーザー光源
12…ガルバノメータ
13…f−θレンズ
14…モータ
15…駆動ベルト
16…リニアガイド
17…ワークテーブル
17a…載置面
18…ワーク
18a…マーキング面
21a、21b…ワーククランプ
22…支持棒
23…支持板
24…固定部材
24a…第1の隙間
24b…貫通孔
24c…第2の隙間
25…割締めねじ
31a、31b、31c、31d…カムフォロア
32…ベアリング
41…照射部
42…駆動部
43…ガイド部
44…走査面
45…回転伝達部材
Claims (8)
- レーザー光を用いて対象物にマーキングを行うレーザーマーキング装置に用いられる設置装置であって、
マーキングパターンに基づいて前記レーザー光を略水平に照射する照射部と、
前記対象物のマーキング面を、前記レーザー光の進行方向と略垂直に案内するガイド部と、を備える、
設置装置。 - 前記ガイド部は、
略水平であって前記進行方向に略垂直な方向に沿って位置する複数の位置決め部材を含む、
請求項1に記載の設置装置。 - 前記マーキング面と前記複数の位置決め部材とが接した状態において、前記レーザー光は、前記マーキング面に集光する、
請求項2に記載の設置装置。 - 複数の前記位置決め部材は、それぞれ鉛直に略平行な回転軸の回りを回転するベアリングを有する、
請求項2または請求項3に記載の設置装置。 - 前記マーキング面が前記進行方向と略垂直になるように前記対象物が載置される載置部をさらに備える、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の設置装置。 - 前記載置部は、略水平であって前記進行方向と略垂直な方向に沿って移動する、
請求項5に記載の設置装置。 - 前記載置部は、略鉛直に沿って前記対象物を押さえるクランプ部を含む、
請求項5または請求項6に記載の設置装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の設置装置と、
前記レーザー光を生成するレーザー光源と、を備える、
レーザーマーキング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019015013A JP2020121327A (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 設置装置及びレーザーマーキング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019015013A JP2020121327A (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 設置装置及びレーザーマーキング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020121327A true JP2020121327A (ja) | 2020-08-13 |
Family
ID=71991825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019015013A Pending JP2020121327A (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 設置装置及びレーザーマーキング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020121327A (ja) |
-
2019
- 2019-01-31 JP JP2019015013A patent/JP2020121327A/ja active Pending
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