JP2020120510A - 遮音性ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】遮音性をより向上させた遮音性ボックスを提供する。【解決手段】遮音性ボックス100は、前面に開口113を有し、底壁111及び側壁112からなる周壁を備えた有底箱状のボックス本体110と、器具17を取り付けるための器具固定部124を有し、開口113の少なくとも一部を閉塞するようにボックス本体110の開口側に取り付けられたボックスカバー120と、ボックス本体110の開口113及びボックスカバー120の外周を包囲するとともにボックス本体110の前面より前方に突出するように側壁112の開口側外面に取着された弾性の帯状部材130と、ボックスカバー120の前面と、ボックス本体110の前面より前方に突出した帯状部材130の内周面とに接合され、自己復元性を有する弾性の環状部材140と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、遮音性ボックスに関する。
従来、遮音性ボックスは、その開口が壁に形成された貫通孔を介して壁表側に臨むように壁裏に設置され、該貫通孔を介して配線器具を内部に収容しつつ壁表側に設置するものである。一般的に、壁の貫通孔に通常の配線ボックスを配設すると、遮音性が低下し、貫通孔から音漏れが発生するが、それ自体が遮音材料で構成された遮音性ボックスを配設することで、遮音性の低下を抑えることができる。そして、遮音性ボックスの遮音性を高めるべく、種々の遮音性ボックスが開発されている。
例えば、特許文献1は、壁裏に配設される遮音性耐火ボックスを開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。遮音性耐火ボックス(11)は、前面に開口(12a)を有し、側壁(13a〜13d)及び底壁(13)からなる周壁を備えた有底箱状の金属材料製のボックス本体(12)を備える。また、遮音性耐火ボックス(11)は、弾性及び耐火性を有し、ボックス本体(12)の開口(12a)を囲み、かつボックス本体(12)の前面より前方に突出し、壁材の裏面に密接する耐火部材(30)を備える。さらに、遮音性耐火ボックス(11)は、遮音性材料からなり、ボックス本体(12)の開口(12a)を除いた周壁全体を覆う遮音部材(20)を備える。耐火部材(30)は、ボックス本体(12)の前面及びボックスカバー(31)の前面より前方に突出し、ゴム弾性を有する。このため、ボックス本体(12)の前方に壁材(W)を立設したとき、弾性変形した耐火部材(30)の原形状への復帰力により、耐火部材(30)を壁材(W)の裏面に密接させることができる。よって、貫通孔(Wa)の周囲に沿って耐火部材(30)を密接させ、貫通孔(Wa)から音が漏れることを抑制することができる。
特開2013−236415号公報
特許文献1のような従来の遮音性ボックスでは、耐火部材が弾性的に倒れて壁裏から壁面に当接することによって遮音性ボックスの開口端と壁面とを封止するものである。しかしながら、帯状の耐火部材が周方向全体で一様に同じように倒れることは難しく、場所によっては隙間が生じることが避けられない。例えば、帯状の耐火部材がボックスの外側及び内側の両方に交互に折れ曲がったりすることで、その境目で隙間が生じることがある。この隙間が音漏れの要因となり、遮音性が低下する。すなわち、従来の遮音性ボックスでは、隙間が発生し易く、遮音性が低下することが問題であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、遮音性をより向上させた遮音性ボックスを提供することにある。
請求項1に記載の遮音性ボックスは、前面に開口を有し、底壁及び側壁からなる周壁を備えた有底箱状のボックス本体と、
器具を取り付けるための器具固定部を有し、前記開口の少なくとも一部を閉塞するように前記ボックス本体の開口側に取り付けられたボックスカバーと、
前記ボックス本体の開口及び前記ボックスカバーの外周を包囲するとともに前記ボックス本体の前面より前方に突出するように前記側壁に取着された弾性の帯状部材と、
前記ボックスカバーの前面と、前記ボックス本体の前面より前方に突出した前記帯状部材の内周面とに接合され、自己復元性を有する弾性の環状部材と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の遮音性ボックスは、請求項1に記載の遮音性ボックスにおいて、遮音性材料からなり、前記ボックス本体の少なくとも側壁を覆う遮音部材をさらに備えることを特徴とする。
請求項3に記載の遮音性ボックスは、請求項1又は2に記載の遮音性ボックスにおいて、前記ボックスカバーには、前記ボックスカバーの前面から前方に突出する塗代部が形成され、前記帯状体及び前記弾性体の前端面は、前記塗代部の前面と同一平面上に位置するか、又は、前記塗代部の前面より突出するように形成されてなることを特徴とする。
請求項4に記載の遮音性ボックスは、請求項1から3のいずれか一項に記載の遮音性ボックスにおいて、前記環状部材は、壁面に押し付けられたときに径方向内外に膨出するように圧潰変形可能であることを特徴とする。
請求項5に記載の遮音性ボックスは、請求項1から4のいずれか一項に記載の遮音性ボックスにおいて、前記弾性体の幅が前記帯状体の幅よりも大きいことを特徴とする。
請求項6に記載の遮音性ボックスは、請求項1から5のいずれか一項に記載の遮音性ボックスにおいて、前記弾性体は、発泡性材料からなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ボックス本体の開口及びボックスカバーの外周を包囲するとともにボックス本体の前面より前方に突出する帯状部材の内周面が、自己復元性を有する弾性の環状部材を介して、ボックスカバーの前面に接合されている。すなわち、帯状部材の内側に環状部材が配置されていることから、帯状部材が壁面に当接する際、環状部材と一体的に弾性変形し、同一方向に折れ曲がるようにガイドされる。これにより、帯状部材を壁面との密接時に一様にボックス本体に接するように折れ曲げ変形させて、隙間が生じることを効果的に抑えることができる。また、環状部材自身が自己復元性を有する弾性体であることから、折れ曲がった帯状部材先端と壁面との間に隙間が生じ得る状況であっても、環状部材が隙間を封止するように機能し得る。したがって、本発明の遮音性ボックスは、遮音性ボックスの開口端と壁面とをより確実に封止し、遮音性を向上させることが可能である。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、遮音部材でボックス本体の少なくとも側壁を覆うことにより、遮音性をより一層向上させることが可能である。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、ボックスカバーに突出形成された塗代部の突出幅以上に帯状部材及び環状部材の前端面が突出して延在していることから、塗代部を壁面に当接させた状態で、帯状部材及び環状部材を壁面に密接させて、遮音性ボックスの開口端と壁面とを封止することが可能である。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれかの発明の効果に加えて、環状部材は、壁面に押し付けられたときに径方向外側に拡径することによって帯状部材が外側に倒れることをより効果的にガイドし、帯状部材で遮音性ボックスの開口端と壁面とをより確実に封止することが可能である。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれかの発明の効果に加えて、環状部材の幅が帯状部材の幅よりも大きいことにより、帯状部材を環状部材の弾性変形に従うように変形させ、より確実に帯状部材の傾倒方向を制御することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から5のいずれかの発明の効果に加えて、環状部材が発泡性材料からなることにより、環状部材を効果的に圧潰変形させることが可能である。
本発明の一実施形態の遮音性ボックスの概略斜視図。 図1の遮音性ボックスの分解斜視図。 図2の遮音性ボックスのボックスカバーの(a)平面図、(b)正面図及び(c)B−B断面図。 図2の遮音性ボックスの遮音部材の(a)展開図、及び、(b)部分断面図。 図1の遮音性ボックスにおいて、遮音部材を省略した形態を示す概略斜視図。 図5の遮音性ボックスの(a)正面図、及び、(b)A−A断面図。 本発明の一実施形態の遮音性ボックスを造営材に設置した配設構造の概略斜視図。 図7の配設構造の概略断面図。 本発明の一実施形態の遮音性ボックスを造営材に設置し、且つ、壁を立設した配設構造の概略断面図。 本発明の別実施形態の遮音性ボックスを示す概略分解斜視図。 本発明の別実施形態の遮音性ボックス及び配設構造を示す概略断面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る遮音性ボックス100は、壁裏に設置され、壁の貫通孔を介して壁表側にコンセントやスイッチなどの配線器具を遮音性の低下を抑えつつ配設するように構成されている。図1は、該遮音性ボックス100の概略斜視図である。図2は、該遮音性ボックス100の分解斜視図である。図1及び図2に示すとおり、遮音性ボックス100は、ボックス本体110、ボックスカバー120、帯状部材130、環状部材1140及び遮音部材150を備えてなる。すなわち、遮音性ボックス100は、これら構成要素を組み合わせてなる。以下、各構成要素について詳細に説明する。
ボックス本体110は、図2に示すとおり、四角板状の底壁111と、この底壁111の周縁から立設された側壁112とから前面(一面)に開口113を有する有底四角箱状に形成されている。そして、底壁111及び側壁112により、ボックス本体110の周壁が形成されるとともに、ボックス本体111は合成樹脂材料により形成されている。なお、ボックス本体111は、耐火性を付与するために金属から形成されてもよい。
ボックス本体110の底壁111には、当該ボックス本体110を支持具15(図7参照)に対してビスで固定するための複数の固定孔115が形成されている。また、ボックス本体110の側壁112の前端面には、ボックスカバー120をビスで固定するためのカバー固定部116が形成されている。該カバー固定部116は、対向する一対の側壁112,112から開口113の内側に張り出しており、後述するボックスカバー120のビス孔125に対応している。
ボックスカバー120は、図2及び図3に示すとおり、合成樹脂材料によって四角枠状に形成されている。ボックスカバー120は、平板状の枠体部121と、該枠体部121の前面から所定の高さで突出した塗代部122とを備えてなる。枠体部121の四隅付近には、カバー固定部116に対応するビス孔125が形成されている。また、塗代部122は、略矩形状又は長円状の筒体として形成されている。そして、塗代部122の前面には、ボックス本体110の内部と連通するための開口123が形成されている。さらに、塗代部122の前端面には、配線器具をビスで固定するための器具固定部124が設けられている。器具固定部124は、開口123の上下(長手方向両端)の周縁に配置されたビス孔である。
帯状部材130は、ボックス本体110の開口端と壁面との間を封止し、音漏れを防止するように機能する。帯状部材130は、図2に示すとおり、遮音性の弾性材料によって形成された無端環状の薄板のバンドである。本実施形態では、帯状部材130は非加硫ゴム製である。帯状部材130は、(ボックス本体110の前後方向の)所定幅の内面及び外面を有し、その内面がボックス本体110の側壁112外周面に密着するように構成されている。帯状部材130の(径方向の)厚みは、その幅と比べて十分に薄い。そのため、帯状部材130は、幅方向(ボックス本体110の前後方向)に力が加わった場合に折れ曲がるように弾性変形する。また、帯状部材130は、幅方向の基端側の固定部位131でボックス本体110の側壁112に固定され、幅方向の先端側の突出部位132でボックス本体110の側壁112から突出するように構成されている。突出部位132の突出量は、塗代部122の突出量と同じか、あるいは、それよりも大きく定められている。なお、帯状部材130の内周長は、ボックス本体110の側壁112の外周長よりも小さいことが好ましい。すなわち、帯状部材130が周方向に伸ばされるように弾性変形しつつ側壁112に装着されることにより、帯状部材130の固定部位131内面を側壁112外面により密着させることが可能である。なお、帯状部材130は、予め無端環状に成形されてもよいが、帯状のテープを側壁112の外周に巻き付けるとともその端部を貼り合わせて形成されてもよい。
環状部材140は、帯状部材130による壁面との封止を補助するように機能する。環状部材140は、図2に示すとおり、無端環状の四角枠状に形成されている。環状部材140は、自己復元性を有する弾性の発泡性材料(所謂スポンジ)からなる。発泡性材料は、例えば、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、及び、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム製のゴムスポンジなどから選択され得る。環状部材140は、(径方向の)所定幅の前面及び後面を有し、且つ、前後方向に所定の厚みを有する。環状部材140は、その寸法により、厚み方向(ボックス本体110の前後方向)に力が加わった場合に(径方向内外のいずれか一方に折れ曲がるのではなく)圧潰変形するように構成されている。すなわち、環状部材140は、壁面に押し付けられたときに径方向内外に膨出するように圧潰変形可能である。また、環状部材140は、前面に壁面に当接するための当接面141、後面にカバー体140の枠体部121前面に接着される後側接着面142、及び、外周面に帯状部材130の内周面に接着される外周側接着面143を有する。すなわち、環状部材140の外周形状は、ボックス本体110の側壁112の外周形状と実質的に同じであるように構成されている。なお、環状部材140は、予め無端環状に成形されてもよいが、長尺のスポンジを帯状部材130の内周に巻き付けるとともに、その端部を接合して形成されてもよい。
遮音部材150は、ボックス本体110の周壁を外面側から覆うようにボックス本体110に一体的に装着されるシート状のカバー体である。図4(a)に示すように、遮音部材150は、シート材を箱状に折り曲げて形成されている。そして、図4(b)に示すように、遮音部材150は、遮音性材料である非加硫ゴム製の制振層151と、この制振層151に積層されたアルミニウム製の拘束層152と、からなるシート材によって形成されている。この遮音部材150の制振層151は、伝播してきた音による振動を吸収し、制振層151からの音の漏れを抑制する機能を有する。制振層151は、粘着性を有し、その粘着性によって一面がボックス本体110の周壁外面に貼着されるとともに、他面に拘束層152が貼着されている。拘束層152は、制振層151への貼着により、その貼着された面を拘束して制振層151の振動を抑制し、制振層151の振動による音漏れを抑制する機能を有する。遮音部材150は、薄層状に整形された非加硫ゴム(制振層151)の一面に、薄層状に整形されたアルミニウム(拘束層152)を貼着してシート材を形成し、そのシート材を略十字状に裁断することで形成されている。そして、遮音部材150は、ボックス本体110に一体化される前は、箱状に形成されず、シート状のまま保管されている。
図5は、ボックス本体110に、ボックスカバー120、帯状部材130及び環状部材140を装着したボックスアセンブリ100’の斜視図である。図6(a),(b)は、該ボックスアセンブリリ100’の正面図及びその断面図である。ここで、説明の便宜上、当該ボックスアセンブリの外面を覆い隠す遮音部材150は省略した。
図3及び図4に示すとおり、ボックスカバー120がボックス本体110の開口113の少なくとも一部を閉塞するようにボックス本体110の開口端側にビスで固定されている。そして、ボックスカバー120の開口123がボックス本体110に連通している。すなわち、ボックス本体110の底壁111の固定孔115が開口113,123を介して前面側に臨んでいる。このとき、塗代部122がボックス本体110の前端面よりも所定の突出長で前方に張り出している。
また、帯状部材130は、ボックス本体110の前面より前方に突出するように側壁112の開口縁外面に取着され、ボックス本体110の開口113及びボックスカバー120の枠体部121外周を側方から包囲している。特には、帯状部材130の固定部位131が、ボックス本体110の側壁112外周面に隙間無く弾性的に密着している。固定部位131は、接着剤によって側壁112外周面に接着されてもよい。そして、突出部位132がボックス本体110及びボックスカバー120の前端面から前方に突出している。
そして、環状部材140が、帯状部材130の径方向内側に配置されている。環状部材140は、ボックスカバー120の前面と、ボックス本体110の前端面(開口端)より前方に突出した帯状部材130(突出部位132)の内周面とに接合されている。具体的には、環状部材140の周方向全体に亘って、環状部材140の後側接着面142がボックスカバー120の枠体部121の前面に接着剤で接着されているとともに、外周側接着面143がボックス本体110の側壁112外周面に接着剤で接着されている。そして、環状部材140の当接面141が壁面に対向するように前面に臨んでいる。本実施形態では、当接面141は、ボックス本体110の前端面、及び、塗代部122の前端面よりも前方に位置しているが、当接面141は、塗代部122の前端面と同一平面上にあってもよい。また、本実施形態では、帯状部材130の前端面と環状部材140の前端面(当接面141)とが同一平面上にあるが、いずれか一方が他方よりも突出していてもよい。後述するとおり、環状部材140は、前面から圧縮されたときに径方向の内外に膨らむように弾性変形し、この環状部材140の圧潰変形が帯状部材130を周方向に亘って一様に径方向外側に倒すようにガイドする。
当該ボックスアセンブリのボックス本体110周壁外面及び帯状部材130の固定部位131の外周面に対して、遮音部材150が装着されることにより、遮音性ボックス100が構築される。なお、ボックス本体110の周壁自体を比較的高い遮音性の材質とすることにより、遮音部材150の装着が省略され得る。
図7及び図8は、本実施形態の遮音性ボックス100を造営材13に固定された支持具15を介して壁裏に設置した配設構造10’を示している。この配設構造10’は、壁11が立設される前の構造体である。
図7及び図8に示すように、遮音性ボックス100を所定位置で支持するように支持具15が造営材13に対して固定されている。支持具15は、L字形に屈折した金属の長片である。支持具15は、造営材13に固定される固定片15aと、該固定片15aから略直角に長手方向に延在する支持片15bとを備える。この支持片15bの長手方向の所定位置に、遮音性ボックス100が支持されている。具体的には、遮音性ボックス100のボックス本体110の固定孔115を介して、ビスが底壁111及び遮音部材150を貫通することで、遮音性ボックス100が支持片15bに固定されている。なお、ビスを螺着する作業は、(壁11が立設された後であっても)壁表側からボックスカバー120の開口123を介して容易に行うことができる。配設構造10’において、遮音性ボックス100の塗代部122の前端面が、立設される壁11の壁面に合致する位置に配設されている。
図9は、図8の形態から壁11を立設し、貫通孔12を穿設した配設構造10を示してる。貫通孔12を介して、ボックスカバー120の開口123及び器具固定部124が壁表の臨んでおり、壁表から器具17が取り付けられる。
当該配設構造10において、遮音性ボックス100の塗代部122の前端面と壁11の壁面とが略同一平面上にあり、ボックス本体110の開口端(ボックス本体110の枠体部121の前面)が壁面から離隔している。通常、帯状部材130及び環状部材140が存在しない場合、その隙間から音漏れが生じる。あるいは、帯状部材130のみが単体で存在し、環状部材140が存在しない場合、帯状部材130が全周に亘って一様に倒れることが難しく、それにより生じた隙間から音漏れが生じる。本実施形態の配設構造10では、帯状部材130及び環状部材140の前端面が壁面に当接し、前後方向に一体的に弾性変形している。特には、スポンジ状の環状部材140が前後方向に押し潰されるように変形し、その周方向全体に亘って径方向内外へと膨出している。薄板状の帯状部材130は、その内周面で環状部材140に接合されていることから、環状部材140と一体的に変形し、径方向外側へと折れ曲がっている。つまり、帯状部材130は、環状部材140の圧潰変形に従って周方向全体に亘って径方向外側へと一様に倒れている。これにより、帯状部材130前端面が壁面に隙間無く密接している。あるいは、多少の隙間が生じたとしても、圧縮された環状部材140が隙間を塞いで、遮音性の低下が抑えられる。なお、図示しないが、塗代部122に応じて、壁内にモルタルなどが充填されてもよい。
以下、本発明に係る一実施形態の遮音性ボックス100における作用効果について説明する。
本実施形態の遮音性ボックス100によれば、ボックス本体110の開口113及びボックスカバー120の外周を包囲するとともにボックス本体110の前面より前方に突出する帯状部材130の内周面が、自己復元性を有する弾性の環状部材140を介して、ボックスカバー120の前面に接合されている。すなわち、帯状部材130の内側に環状部材140が配置されていることから、帯状部材130が壁面に当接する際、外側に折れ曲がるようにガイドされる。特には、環状部材140が発泡性材料からなり、壁面に押し付けられたときに圧潰して径方向外側に拡径することによって、帯状部材130が外側に倒れることをより効果的にガイドし、帯状部材130で遮音性ボックスの開口端と壁面とをより確実に封止することが可能である。すなわち遮音性ボックス100は、帯状部材130を壁面との密接時に一様にボックス本体110の開口113の(径方向)外側に折れ曲がるように変形させて、隙間が生じることを効果的に抑えることができる。また、環状部材140自身が自己復元性を有する弾性体であることから、折れ曲がった帯状部材130先端と壁面との間に隙間が生じ得る状況であっても、環状部材140が隙間を封止するように機能し得る。したがって、本実施形態の遮音性ボックス100は、遮音性ボックス100の開口端と壁面とをより確実に封止し、遮音性を向上させることが可能である。
[別実施形態・変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態及び変形例を取り得る。以下、本発明の別実施形態及び変形例を説明する。なお、各実施形態において、三桁で示される構成要素において下二桁が共通する構成要素は、説明がない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
(1)上記実施形態では、ボックス本体の側壁の外面に直接的に帯状部材が接着され、その外側に遮音部材が装着されたが、本発明の遮音性ボックスは、上記実施形態に限定されない。図10に示す遮音性ボックス200では、遮音部材250がボックス本体210の周壁に対して一体的に取着されている。そして、ボックス本体210の側壁212を一体的に形成する遮音部材250の外面に帯状部材230の内周面が接合され、帯状部材230の内面及びボックスカバー220の前面に環状部材240が接合される。あるいは、ボックス本体の内面側に遮音部材が設けられてもよい(図示せず)。また、遮音部材は、ボックス本体の側壁のみを内外から覆ってもよい。すなわち、本発明の遮音性ボックスでは、遮音部材と様々な形態で一体となったボックス本体に対して帯状部材及び環状部材が取着されてもよい。
(2)本発明の遮音性ボックスは、上記実施形態に限定されず、その形状が任意に変更されてもよい。例えば、ボックスカバーから塗代部が省略されてもよい。図11に示す遮音性ボックス300及び配設構造30では、塗代部がない分、ボックス本体310の開口端がより壁面に近接するように配置されている。図11に示すように、配設構造30では、帯状部材330及び環状部材340がより大きく弾性変形し、ボックス本体310の開口端と壁面との間の隙間を封止している。
(3)本発明の遮音性ボックスは、上記実施形態に限定されず、その形状が任意に変更されてもよい。例えば、ボックスカバーは、開口が形成されてなく、ボックス本体の全てを閉塞するように構成されてもよい。このような場合、ボックスカバーには、事後的に開口が形成されてもよい。また、遮音性ボックスの各部材の形状は、上記のような四角状に限定されず、円形状、長円形状、他の多角形状などであってもよく、当業者によって種々の形状から選択され得る。
(4)本発明の遮音性ボックスは、上記実施形態に限定されず、その構成が任意に変更されてもよい。例えば、帯状部材は、ボックス本体の側壁内面に封密に接着され、該帯状部材をボックス本体の側壁内面とボックスカバーの端面との間に挟み込むようにボックスカバーがボックス本体の前面に固定されてもよい。
(5)本発明の遮音性ボックスは、耐火性を有するように構成されてもよい。すなわち、ボックス本体及びボックスカバーを金属製とし、帯状部材を弾性を有する熱膨張性材料から形成してもよい。例えば、熱膨張性材料は、熱膨張性ゴムであり、この熱膨張性ゴムは高熱(例えば300℃以上)に曝されると体積が加熱前の2倍以上に膨張する膨張材(膨張黒鉛)を混入し、所定形状に成形した(成形工程を経た)ゴムに加硫工程を経てなるものである。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 配設構造
11 壁
12 貫通孔
13 造営材
15 支持具
15a 固定片
15b 支持片
17 器具
100 遮音性ボックス
110 ボックス本体
111 底壁
112 側壁
113 開口
115 固定孔
116 カバー固定部
120 ボックスカバー
121 枠体部
122 塗代部
123 開口
124 器具固定部
125 ビス孔
130 帯状部材
131 固定部位
132 突出部位
140 環状部材
141 当接面
142 後側接着面
143 外周側接着面
150 遮音部材
151 制振層
152 拘束層

Claims (6)

  1. 前面に開口を有し、底壁及び側壁からなる周壁を備えた有底箱状のボックス本体と、
    器具を取り付けるための器具固定部を有し、前記開口の少なくとも一部を閉塞するように前記ボックス本体の開口側に取り付けられたボックスカバーと、
    前記ボックス本体の開口及び前記ボックスカバーの外周を包囲するとともに前記ボックス本体の前面より前方に突出するように前記側壁に取着された弾性の帯状部材と、
    前記ボックスカバーの前面と、前記ボックス本体の前面より前方に突出した前記帯状部材の内周面とに接合され、自己復元性を有する弾性の環状部材と、
    を備えることを特徴とする遮音性ボックス。
  2. 遮音性材料からなり、前記ボックス本体の少なくとも側壁を覆う遮音部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の遮音性ボックス。
  3. 前記ボックスカバーには、前記ボックスカバーの前面から前方に突出する塗代部が形成され、前記帯状部材及び前記環状部材の前端面は、前記塗代部の前面と同一平面上に位置するか、又は、前記塗代部の前面より突出するように形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の遮音性ボックス。
  4. 前記環状部材は、壁面に押し付けられたときに径方向内外に膨出するように圧潰変形可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の遮音性ボックス。
  5. 前記環状部材の幅が前記帯状部材の幅よりも大きいことを特徴とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の遮音性ボックス。
  6. 前記環状部材は、発泡性材料からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の遮音性ボックス。
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