JP2020120108A - 粘着テープおよび粘着テープ用基材 - Google Patents

粘着テープおよび粘着テープ用基材 Download PDF

Info

Publication number
JP2020120108A
JP2020120108A JP2019237535A JP2019237535A JP2020120108A JP 2020120108 A JP2020120108 A JP 2020120108A JP 2019237535 A JP2019237535 A JP 2019237535A JP 2019237535 A JP2019237535 A JP 2019237535A JP 2020120108 A JP2020120108 A JP 2020120108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive tape
base material
substrate
pressure
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019237535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6915675B2 (ja
Inventor
佳典 長尾
Yoshinori Nagao
佳典 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Publication of JP2020120108A publication Critical patent/JP2020120108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6915675B2 publication Critical patent/JP6915675B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】粘着テープを放射状に伸ばすエキスパンディングにより隣接する部品同士の間に十分な大きさの間隙を形成しつつ、ニードルにより部品を突き上げた状態で、部品をピックアップする際に、優れた精度で部品をピックアップすることができる粘着テープを提供すること。【解決手段】粘着テープ100は、基材4と、この基材4の一方の面に積層された粘着層2とを備え、基板および部品のうちの少なくとも1種を仮固定して用いられるものであり、基材4は、ポリオレフィン系樹脂を含み、伸長前の基材4の大きさを100%とし、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、基板および部品のうちの少なくとも1種を仮固定して用いられる粘着テープおよび粘着テープ用基材に関するものである。
近年の電子機器の高機能化とモバイル用途への拡大に対応して半導体装置の高密度化、高集積化の要求が強まり、ICパッケージの大容量高密度化が進んでいる。
これらの半導体装置の製造方法としては、まず、基板としての半導体基板(半導体ウエハ)に粘着テープを貼付し、半導体基板の周囲をウエハリングで固定しながら、ダイシングソーを用いたダイシング工程で半導体基板を個々の半導体素子(半導体チップ)に切断分離(個片化)する。次いで、ウエハリングを用いて粘着テープを放射状に伸ばすことで、隣接する半導体素子同士の間に間隙を形成するエキスパンディング工程の後、個片化した半導体素子を、ニードルを用いて突き上げた状態で、ピックアップするピックアップ工程を行う。次いで、このピックアップした半導体素子を金属リードフレームあるいは基板(例えばテープ基板、有機硬質基板等)に搭載するための搭載工程へ移送する。ピックアップされた半導体素子は、搭載工程で、例えば、アンダーフィル材を介してリードフレームあるいは基板に接着され、その後、リードフレームあるいは基板上で半導体素子を封止部により封止することで半導体装置が製造される。
このような半導体装置の製造に用いられる粘着テープについて、近年、種々の検討がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
この粘着テープは、一般に、基材(フィルム基材)と、この基材上に形成された粘着層とを有するものであり、粘着層により半導体基板が固定される。また、半導体基板のダイシング工程後に半導体素子のピックアップが実現できるように、粘着層は、通常、粘着性を有するベース樹脂および光硬化性樹脂等を含有する樹脂組成物で構成されている。つまり、ダイシング工程後、粘着層にエネルギーが付与されると、樹脂組成物が硬化して粘着層の粘着性が低下し、そのため、ピックアップ工程において、半導体素子を、ニードルを用いて突き上げた際に、半導体素子から粘着テープを剥離させることができ、その結果、半導体素子のピックアップが実現できるようになっている。
しかしながら、この粘着テープを用いた半導体装置の製造の際に、粘着テープを放射状に伸ばすエキスパンディング工程において、隣接する半導体素子同士の間に、十分な大きさの間隙を形成することができず、これに起因して、次工程である、ピックアップ工程において、半導体素子を優れた精度でピックアップすることができなくなると言う問題があった。
また、このような問題は、基板としての半導体基板(半導体用ウエハ)を個片化することで、部品としての半導体素子を得る場合に限らず、ガラス基板、セラミック基板、樹脂材料基板および金属材料基板のような各種基板を個片化して、個片化された部品を得る場合等においても同様に生じている。
特開2009−245989号公報
本発明は、粘着テープを放射状に伸ばすエキスパンディングにより隣接する部品同士の間に十分な大きさの間隙を形成しつつ、ニードルにより部品を突き上げた状態で、部品をピックアップする際に、優れた精度で部品をピックアップすることができる粘着テープ、および、この粘着テープを得る際に用いる粘着テープ用基材を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(9)に記載の本発明により達成される。
(1) 基材と、該基材の一方の面に積層された粘着層とを備え、基板および部品のうちの少なくとも1種を仮固定して用いられる粘着テープであって、
前記基材は、ポリオレフィン系樹脂を含み、伸長前の前記基材の大きさを100%とし、前記基材を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないことを特徴とする粘着テープ。
(2) 前記基材を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したときに測定される応力−ひずみ曲線における、接線弾性係数は、0MPa以上500MPa以下である上記(1)に記載の粘着テープ。
(3) 前記ポリオレフィン系樹脂は、低密度ポリエチレンおよびエチレン共重合体のうちの少なくとも1種である上記(1)または(2)に記載の粘着テープ。
(4) 当該粘着テープは、前記粘着層上に、基板を固定した状態で、前記基板から前記基材の厚さ方向の途中まで到達するように切断して、前記基板を個片化することで複数の部品を形成し、その後、当該粘着テープを面方向に伸長しつつ、前記部品を、前記基材側から突き上げた状態で、前記基材の反対側から引き抜くことで、前記粘着層から分離する際に用いられるものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の粘着テープ。
(5) 当該粘着テープは、下記要件Aを満足する上記(4)に記載の粘着テープ。
要件A:シリコン基板を当該粘着テープに固定し、その後、厚さ30μmのブレードを用いて、前記シリコン基板を厚さ方向に前記基材の途中に到達するまで切断して個片化することで縦4mm×横4mmの大きさのシリコンチップを得た後、60℃で前記基材の面方向に前記基材を120%の大きさにまで伸長したとき、隣接する前記シリコンチップ同士において、対向する辺の間に形成される間隙の幅は、200μm以上であること
(6) 前記粘着層は、粘着性を有するベース樹脂と、エネルギーの付与により硬化する硬化性樹脂とを含有し、
前記粘着層にエネルギーを付与して前記粘着層が硬化することにより、その粘着力が低下するものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の粘着テープ。
(7) 前記粘着層は、その厚さが5μm以上50μm以下である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の粘着テープ。
(8)前記基材は、その厚さが30μm以上150μm以下である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の粘着テープ。
(9) 粘着テープ用基材であって、
該粘着テープ用基材は、ポリオレフィン系樹脂を含み、
前記粘着テープ用基材は、その一方の面に粘着層が積層して用いられ、伸長前の前記粘着テープ用基材の大きさを100%とし、前記粘着テープ用基材を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないことを特徴とする粘着テープ用基材。
本発明によれば、粘着テープが備える基材を、伸長前の基材の大きさを100%としたとき、60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとしても降伏点を有さないことから、粘着テープを放射状に伸ばすエキスパンディングにより、隣接する部品同士の間に十分な大きさの間隙を形成することができる。そのため、隣接する部品同士の間に、十分な大きさの間隙を形成しつつ、ニードルにより部品を突き上げた状態で、部品をピックアップする際に、優れた精度で部品をピックアップすることができる。
本発明の粘着テープを用いて製造された半導体装置の一例を示す縦断面図である。 図1に示す半導体装置を、本発明の粘着テープを用いて製造する方法を説明するための縦断面図である。 図1に示す半導体装置を、本発明の粘着テープを用いて製造する方法を説明するための縦断面図である。 粘着テープの実施形態を示す縦断面図である。 図4に示す粘着テープを製造する方法を説明するための縦断面図である。
以下、本発明の粘着テープについて詳細に説明する。
まず、本発明の粘着テープを説明するのに先立って、本発明の粘着テープを用いて製造された半導体装置について説明する。
<半導体装置>
図1は、本発明の粘着テープを用いて製造された半導体装置の一例を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示す半導体装置10は、半導体チップ(半導体素子)20と、半導体チップ20を支持するインターポーザー(基板)30と、複数の導電性を有するバンプ(端子)70と、半導体チップ20を封止するモールド部(封止部)17とを有している。
インターポーザー30は、絶縁基板であり、例えばポリイミド・エポキシ・シアネート・ビスマレイミドトリアジン(BTレジン)等の各種樹脂材料で構成されている。このインターポーザー30の平面視形状は、通常、正方形、長方形等の四角形とされる。
インターポーザー30の上面(一方の面)には、例えば、銅等の導電性金属材料で構成される端子41が、所定形状で設けられている。
また、インターポーザー30には、その厚さ方向に貫通して、図示しない複数のビア(スルーホール:貫通孔)が形成されている。
各バンプ70は、それぞれ、各ビアを介して、一端(上端)が端子41の一部に電気的に接続され、他端(下端)は、インターポーザー30の下面(他方の面)から突出している。
バンプ70のインターポーザー30から突出する部分は、ほぼ球形状(Ball状)をなしている。
このバンプ70は、例えば、半田、銀ろう、銅ろう、燐銅ろうのようなろう材を主材料として構成されている。
また、インターポーザー30上には、端子41が形成されている。この端子41に、接続部81を介して、半導体チップ20が有する端子21が電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、図1に示すように、端子21は、半導体チップ20に形成されている面側から突出する構成をなしており、端子41も、インターポーザー30から突出する構成をなしている。
また、半導体チップ20と、インターポーザー30との間の間隙には、各種樹脂材料で構成されるアンダーフィル材が充填され、このアンダーフィル材の硬化物により、封止層80が形成されている。この封止層80は、半導体チップ20と、インターポーザー30との接合強度を向上させる機能や、前記間隙への異物や水分等の浸入を防止する機能を有している。
さらに、インターポーザー30の上側には、半導体チップ20と、インターポーザー30とを覆うように形成されたモールド部17が半導体封止材料の硬化物(封止材)で構成されており、これにより、半導体装置10内において半導体チップ20が封止され、半導体チップ20に対する異物や水分等の浸入が防止される。
半導体チップ20(半導体素子)は、図3に示すように、半導体チップ本体部23(半導体素子本体部)と、半導体チップ本体部23の下面側から突出して設けられた端子21とを有している。半導体チップ本体部23は、その上面側に回路(図示せず)が作り込まれており、主としてSi、SiC、GaNまたはGaのような半導体材料で構成されている。
かかる構成の半導体装置10および半導体チップ20は、例えば、粘着テープを用いた半導体装置の製造方法により、以下のようにして製造される。
<半導体装置の製造方法>
図2、図3は、図1に示す半導体装置を、粘着テープを用いて製造する方法を説明するための縦断面図である。なお、以下の説明では、図2、図3中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
[1A]まず、基材4と、基材4の上面に積層された粘着層2とを有する積層体により構成された粘着テープ100(以下、単に「粘着テープ100」ということもある。)を用意し、その後、図2(a)に示すように、この粘着テープ100をダイサーテーブル200の上に設置する。
なお、この粘着テープ100に関する詳細な説明は後に行うこととする。
[2A]次に、図2(b)に示すように、その中心部122に半導体基板7(半導体用ウエハ)を、粘着層2の上に置き、軽く押圧し、半導体基板7を積層(貼付)する(貼付工程)。
なお、半導体基板7には、その上面に個片化することで形成される半導体チップ20(半導体チップ本体部23)が備える回路が予め形成され、また、下面には端子21が予め形成されており、半導体基板7は、回路が形成されている側の上面を粘着層2側にして粘着テープ100に貼付されている。
また、粘着テープ100に半導体基板7を予め貼着した後に、ダイサーテーブル200に設置しても良い。
[3A]次に、粘着層2の外周部121をウエハリング9で固定し、その後、図示しない、ダイシングソー(ブレード)を用いて基板としての半導体基板7を切断(ダイシング)して半導体基板7を個片化することで粘着テープ100上に部品としての半導体チップ20を得る(個片化工程;図2(c)参照)。
この際、粘着テープ100は、緩衝作用を有しており、半導体基板7を切断する際の割れ、欠け等を防止する。
また、ブレードを用いた半導体基板7の切断は、図2(c)に示すように、基材4の厚さ方向の途中まで到達するように実施する。これにより、半導体基板の個片化を確実に実施することができる。
なお、この際、半導体基板7の切断時に生じる粉塵が飛散するのを防止すること、さらには、半導体基板7が不必要に加熱されるのを抑制することを目的に、半導体基板7には切削水を供給しつつ、半導体基板7が切断される。
[4A]次に、粘着層2の外周部121におけるウエハリング9による固定を維持した状態で、ダイサーテーブル200の外周部220に対して、その中心部210を上方に突き上げることで、粘着テープ100を放射状に伸ばし、これにより、個片化した半導体基板7すなわち部品としての半導体チップ20同士の間に、一定の間隔を有する間隙を形成する(エキスパンディング工程;図2(d)参照。)。そして、この間隙が形成された状態で、半導体チップ20を、真空コレットまたはエアピンセットによる吸着等によりピックアップする(ピックアップ工程;図2(e)参照。)。
この半導体チップ20のピックアップは、粘着テープ100を放射状に伸ばす前記エキスパンディング工程の後に、粘着層2にエネルギーを付与することで粘着層2を硬化させて、粘着層2の粘着力を低下させる。そして、ダイサーテーブル200に設けられたニードル(図示せず)を厚さ方向にダイサーテーブル200から突出させることで、粘着テープ100に貼付された半導体チップ20を、ニードルを用いて突き上げ、これにより、粘着テープ100から剥離させた状態として実施される。なお、粘着層2に対するエネルギーの付与は、上記の通り、エキスパンディング工程の後であってもよいし、エキスパンディング工程に先立って実施してもよい。
この本工程[4A]において、隣接する半導体チップ20同士の間に間隙を形成しつつ、ニードルにより半導体チップ20を突き上げた状態として、半導体チップ20をピックアップする際に、本発明の粘着テープ100が用いられる。すなわち、本工程[4A]における半導体チップ20のピックアップの際に、粘着テープ100として、基材4と粘着層2とを備え、基材4が、ポリオレフィン系樹脂を含み、伸長前の基材4の大きさを100%とし、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないものが用いられる。
そのため、本工程[4A]において、ダイサーテーブル200を用いて粘着テープ100を放射状に伸ばす際に、隣接する半導体チップ20同士の間に十分な大きさの間隙を形成し得ることから、半導体チップ20を優れた精度でピックアップすることができるが、その詳細な説明は後に行うこととする。
以上のような工程[1A]〜工程[4A]を経ることにより、粘着テープ100を用いて、半導体基板7から半導体チップ20が分離(個片化)される。すなわち、粘着テープ100が備える粘着層2上に、半導体基板7を固定した状態で、半導体基板7から基材4の厚さ方向の途中まで到達するように切断して、半導体基板7を個片化することで複数の半導体チップ20を形成する。その後、半導体チップ20同士の間に一定間隔の間隙を形成した状態で、粘着層2にエネルギーを付与することで粘着層2を硬化させた後、さらに、基材4側から半導体チップ20を突き上げた状態として、基材4の反対側から引き抜くことにより、半導体チップ20が粘着層2から分離される。
[5A]次に、ピックアップした半導体チップ20を、真空コレットまたはエアピンセットから実装用プローブ等に受け渡して上下反転させた後、図3(a)に示すように、この半導体チップ20が備える端子21と、インターポーザー30が備える端子41とを、端子41上に設けられた半田バンプ85を介して対向させて、インターポーザー30上に載置する。すなわち、半導体チップ20の端子21が形成された面を下側にして、半導体チップ20(半導体素子)をインターポーザー30(基板)上に載置する。
[6A]次に、図3(b)に示すように、端子21と端子41との間に介在した半田バンプ85を加熱しつつ、インターポーザー30と半導体チップ20とを接近させる。
これにより、溶融した半田バンプ85が端子21および端子41の双方に接触し、この状態で、冷却することで、接続部81が形成され、その結果、接続部81を介して、端子21と端子41とが電気的に接続される(搭載工程;図3(c)参照。)。
[7A]次に、半導体チップ20と、インターポーザー30との間に形成された間隙に、各種樹脂材料で構成されるアンダーフィル材(封止材)を充填し、その後、このアンダーフィル材を硬化させることにより、アンダーフィル材の硬化物で構成された封止層80を形成する(封止層形成工程;図3(d)参照。)。
[8A]次に、インターポーザー30の上側に、半導体チップ20と、インターポーザー30とを覆うように、モールド部17(封止部)を形成することで、半導体チップ20をインターポーザー30とモールド部17とで封止するとともに、インターポーザー30が備えるビアを介して端子41の一部に電気的に接続された、バンプ70をインターポーザー30の下側から突出するように形成する(図3(e)参照。)。
ここで、モールド部17による封止は、例えば、形成すべきモールド部17の形状に対応した内部空間を備える成形型を用意し、この内部空間内に配置された半導体チップ20とインターポーザー30とを覆うように、粉末状をなす半導体封止材料を内部空間に充填する。そして、この状態で、半導体封止材料を加熱することにより硬化させて、半導体封止材料の硬化物とすることにより行われる。
以上のような工程を有する半導体装置の製造方法により、半導体装置10が得られる。より詳しくは、前記工程[1A]〜[8A]を実施した後に、前記工程[4A]〜[8A]を繰り返して実施することで、1つの半導体基板7から複数の半導体装置10を一括して製造することができる。
以下、このような半導体装置10の製造方法に用いられる、本発明の粘着テープ100について説明する。
<粘着テープ>
図4は、粘着テープの実施形態を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、図4中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
粘着テープ100は、本発明では、基材4と、この基材4の上面(一方の面)に積層された粘着層2とを備える積層体により構成され、半導体基板7を仮固定して用いられるものであり、前述したように、基材4は、ポリオレフィン系樹脂を含み、伸長前の基材4の大きさを100%とし、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないものである。
ここで、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、基材4が降伏点を有さないとは、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとしても、基材4が塑性変形しないことを示している。そのため、本工程[4A]において、図2(d)に示すように、ダイサーテーブル200を用いて粘着テープ100を放射状に伸ばす際に、基材4が塑性変形するのを的確に抑制または防止することができる。そのため、隣接する半導体チップ20同士の間に十分な大きさの間隙を形成することができる。
したがって、隣接する半導体チップ20同士の間に間隙を形成しつつ、ニードルにより半導体チップ20を突き上げた状態として、半導体チップ20をピックアップする際に、ニードルによる半導体チップ20の突き上げを、安定的に実施することができるため、半導体チップ20のピックアップを優れた精度で実施することができる。
以下、このような粘着テープ100(ダイシングテープ)が有する、基材4および粘着層2について、詳述する。
<基材4>
基材4は、主としてポリオレフィン系樹脂を含み、この基材4上に設けられた粘着層2を支持する機能を有している。また、前記工程[4A]におけるダイサーテーブル200を用いた粘着テープ100の放射状の延伸、すなわち粘着テープ100の面方向に対する伸長を実現させるためのものであり、前述の通り、本発明では、伸長前の基材4の大きさを100%とし、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないものである。
かかるポリオレフィン系樹脂としては、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したときに降伏点を有さないものであれば、特に限定されないが、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレンのようなポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−メタクリレート共重合体(EMAA)や、亜鉛イオン架橋体、ナトリウムイオン架橋体またはカリウムイオン架橋体としてのエチレン系アイオノマー等のアイオノマーのようなエチレン共重合体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、特に、比重が0.94g/cm以上0.96g/cm以下のアイオノマー、または、0.92g/cm以下の低密度ポリエチレンもしくは超低密度ポリエチレンであることが好ましい。これにより、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したときに確実に降伏点を有さないものとし得る。
また、基材4は、導電性を有する導電性材料を含有することが好ましい。このような導電性材料が含まれることで、導電性材料に帯電防止剤としての機能を発揮させて、前記個片化工程[3A]、および、前記ピックアップ工程[4A]における、半導体チップ20での静電気の発生を的確に抑制または防止することができる。
この導電性材料としては、導電性を有するものであれば、特に限定されないが、例えば、界面活性剤、永久帯電防止高分子(IDP)、金属材料、金属酸化物材料および炭素系材料等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのうち界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤等が挙げられる。
永久帯電防止高分子(IDP)としては、例えば、ポリエーテルとポリオレフィンブロックポリマー系列、ポリエステルアミド系列、ポリエステルアミド、ポリエーテルエステルアミド、ポリウレタン系列等の全てのIDPを用いることができる。
また、金属材料としては、金、銀、銅または銀コート銅、ニッケル等が挙げられ、これらの金属粉が好ましく用いられる。
金属酸化物材料としては、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(IO)、アンチモンティンオキサイド(ATO)、インジウムジンクオキサイド(IZO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、等が挙げられ、これらの金属酸化物粉が好ましく用いられる。
さらに、炭素系材料としては、カーボンブラック、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブのようなカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、CNナノチューブ、CNナノファイバー、BCNナノチューブ、BCNナノファイバー、グラフェン等が挙げられる。
これらの中でも、導電性材料としては、界面活性剤、永久帯電防止高分子(IDP)、金属酸化物材料およびカーボンブラックのうちの少なくとも1種であることが好ましい。これらのものは、抵抗率の温度依存性が小さいものであることから、前記工程[3A]において、半導体基板7をダイシングする際に、基材4が加熱されたとしても、その表面抵抗値の変化量を小さくすることができる。
さらに、基材4は、鉱油のような軟化剤、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、マイカ、クレーのような充填材、酸化防止剤、光安定剤、滑剤、分散剤、中和剤、着色剤等を含有するものであってもよい。
基材4の厚さは、例えば、30μm以上160μm以下であるのが好ましく、80μm以上120μm以下であるのがより好ましい。基材4の厚さがこの範囲内であると、基材4としての機能をより確実に発揮させて、前記工程[3A]における半導体基板7のダイシングおよび前記工程[4A]における半導体チップ20のピックアップを、優れた作業性により実施することができる。
さらに、基材4は、その表面に、粘着層2に含まれる構成材料と反応性を有する、ヒドロキシル基、アミノ基のような官能基が露出していることが好ましい。
また、基材4は、異なる前記樹脂材料で構成される層を複数積層した積層体(多層体)で構成されるものであってもよい。
以上のような基材4は、前述の通り、伸長前の基材4の大きさを100%とし、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないものであればよいが、基材を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したときに測定される応力−ひずみ曲線における、直線部分の傾きを表す接線弾性係数が0MPa以上500MPa以下であることが好ましく、0MPa以上300MPa以下であることがより好ましい。接線弾性係数の大きさが前記範囲内であることを満足することで、基材4は、このものを60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとしても、塑性変形することなくより線形的に伸張するものであると言うことができる。したがって、本工程[4A]において、図2(d)に示すように、ダイサーテーブル200を用いて粘着テープ100を放射状に伸ばす際に、隣接する半導体チップ20同士の間に十分な大きさの間隙を形成することができる。
さらに、粘着テープ100を放射状に伸ばす際に、隣接する半導体チップ20同士の間に形成される間隙は、具体的には、以下に示すような大きさ(幅)となっていることが好ましい。すなわち、シリコン基板を粘着テープ100に固定し、その後、厚さ30μmのブレードを用いて、シリコン基板を厚さ方向に基材4の途中に到達するまで切断して個片化することで縦4mm×横4mmの大きさのシリコンチップを得た後、60℃で基材4の面方向に基材4を120%の大きさにまで伸長したとき、隣接するシリコンチップ同士において、対向する辺の間に形成される間隙の幅は、200μm以上であることが好ましく、250μm以上1000μm以下であることがより好ましい。シリコン基板を上記のようにして縦4mm×横4mmの大きさのシリコンチップを設けた際に形成される間隙の幅が前記範囲内であることで、図2(d)に示すように、隣接する半導体チップ20同士の間に間隙を形成した際に、十分な大きさの間隙が形成されていると言え、半導体チップ20のピックアップを優れた精度で実施することができる。
なお、十分な大きさの間隙が形成されていないときに、半導体チップ20のピックアップ性が低下するのは、十分な大きさの間隙が形成されていないと、半導体チップ20のピックアップ時に、目的とする半導体チップ20だけでなく、周辺に位置する半導体チップ20も粘着テープ100からその一部剥がれ、その結果、半導体チップ20の位置ズレが生じることに起因する。このような位置ズレが生じると、位置ズレした半導体チップ20をピックアップする際に、この半導体チップ20を突き上げるニードルとの位置が合わず、その結果、この半導体チップ20のピックアップミスが生じたり、隣接する半導体チップ20と干渉して半導体チップ20の破損を招くおそれがあるという問題点を有する。
これに対して、本発明では、半導体チップ20同士の間に、十分な大きさの間隙が形成されていると言え、半導体チップ20のピックアップを優れた精度で実施することができるため、かかる問題点を確実に解消することができる。
<粘着層>
粘着層2は、前記工程[3A]において、半導体基板7をダイシングする際に、半導体基板7を粘着して支持し、かつ、前記工程[4A]において、粘着層2にエネルギーを付与して粘着層2が硬化することにより、半導体基板7を個片化して得られた半導体チップ20をピックアップし得る程度の粘着性を有するものである。
かかる機能を備える粘着層2は、(1)粘着性を有するベース樹脂と、(2)粘着層2を硬化させる硬化性樹脂と、を主材料として含有する樹脂組成物で構成される。
以下、この樹脂組成物に含まれる各成分について、順次、詳述する。
(1)ベース樹脂
ベース樹脂は、粘着性を有し、半導体基板7に対する粘着性を粘着層2に付与するために、樹脂組成物中に含まれるものである。
このようなベース樹脂としては、アクリル系樹脂(粘着剤)、シリコーン系樹脂(粘着剤)、ポリエステル系樹脂(粘着剤)、ポリ酢酸ビニル系樹脂(粘着剤)、ポリビニルエーテル系樹脂(粘着剤)、スチレン系エラストマー樹脂(粘着剤)、ポリイソプレン系樹脂(粘着剤)、ポリイソブチレン系樹脂(粘着剤)またはウレタン系樹脂(粘着剤)のような粘着層成分として用いられる公知のものが挙げられるが、中でも、アクリル系樹脂を用いることが好ましい。アクリル系樹脂は、耐熱性に優れ、また、比較的容易かつ安価に入手できることから、ベース樹脂として好ましく用いられる。
アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル酸エステルをモノマー主成分とするポリマー(ホモポリマーまたはコポリマー)をベースポリマーとするもののことを言う。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシルのような(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルのような(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル、(メタ)アクリル酸フェニルのような(メタ)アクリル酸アリールエステル等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチルのような(メタ)アクリル酸アルキルエステルであることが好ましい。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、特に、耐熱性に優れ、また、比較的容易かつ安価に入手できる。
なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルとの双方を含む意味で用いることとする。
アクリル系樹脂は、凝集力、耐熱性等の改質等を目的として、必要に応じて、ポリマーを構成するモノマー成分として、共重合性モノマーを含むものが用いられる。
このような共重合性モノマーとしては、特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシルのようなヒドロキシル基含有モノマー、(メタ)アクリル酸グリシジルのようなエポキシ基含有モノマー、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸のようなカルボキシル基含有モノマー、無水マレイン酸、無水イタコン酸のような酸無水物基含有モノマー、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドのようなアミド系モノマー、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルのようなアミノ基含有モノマー、(メタ)アクリロニトリルのようなシアノ基含有モノマー、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、イソブチレンのようなオレフィン系モノマー、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンのようなスチレン系モノマー、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのようなビニルエステル系モノマー、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテルのようなビニルエーテル系モノマー、塩化ビニル、塩化ビニリデンのようなハロゲン原子含有モノマー、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルのようなアルコキシ基含有モノマー、N−ビニル−2−ピロリドン、N−メチルビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール、N−ビニルモルホリン、N−ビニルカプロラクタム、N−(メタ)アクリロイルモルホリン等の窒素原子含有環を有するモノマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これら共重合性モノマーの含有量は、アクリル系樹脂を構成する全モノマー成分に対して、40重量%以下であることが好ましく、10重量%以下であることがより好ましい。
また、共重合性モノマーは、アクリル系樹脂を構成するポリマーにおける主鎖の末端に含まれるものであってもよいし、その主鎖中に含まれるもの、さらには、主鎖の末端と主鎖中との双方に含まれるものであってもよい。
さらに、共重合性モノマーには、ポリマー同士の架橋等を目的として、多官能性モノマーが含まれていてもよい。
多官能性モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ブチルジ(メタ)アクリレート、ヘキシルジ(メタ)アクリレート等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、エチレン−酢酸ビニルコポリマーおよび酢酸ビニルポリマー等も、共重合性モノマー成分として用いることができる。
なお、このようなアクリル系樹脂(ポリマー)は、単一のモノマー成分または2種以上のモノマー成分の混合物を重合させることにより生成させることができる。また、これらモノマー成分の重合は、例えば、溶液重合方法、乳化重合方法、塊状重合方法、懸濁重合方法等の重合方法を用いて実施することができる。
アクリル系樹脂は、前記工程[3A]において、半導体基板7をダイシングする際に、アクリル系樹脂による半導体基板7等の汚染を防止するという観点から、低分子量物の含有量が少ないものであることが好ましい。この場合、アクリル系樹脂の重量平均分子量としては、好ましくは30万〜500万に設定され、より好ましくは50万〜500万に設定され、さらに好ましくは80万〜300万に設定される。なお、アクリル系樹脂の重量平均分子量が、モノマー成分の種類等によっては、50万未満であると、半導体基板7等に対する汚染防止性が低下し、その結果、半導体チップ20を剥離させた際に糊残りが生じるおそれがある。
なお、アクリル系樹脂は、ヒドロキシル基やカルボキシル基(特に、ヒドロキシル基)のような、架橋剤や光重合開始剤に対して反応性を有する官能基(反応性官能基)を有していることが好ましい。これにより、架橋剤や光重合開始剤がポリマー成分であるアクリル系樹脂に連結するため、粘着層2からこれら架橋剤や光重合開始剤が漏出することを的確に抑制または防止することができる。その結果、前記工程[4A]におけるエネルギー線照射時により、粘着層2の半導体基板7に対する粘着性が確実に低下される。
(2)硬化性樹
硬化性樹脂は、例えば、エネルギー線の照射により硬化する硬化性を備えるものである。この硬化によってベース樹脂が硬化性樹脂の架橋構造に取り込まれた結果、粘着層2の粘着力が低下する。
このような硬化性樹脂としては、例えば、紫外線、電子線等のエネルギー線の照射によって三次元架橋可能な重合性炭素−炭素二重結合を、官能基として少なくとも2個以上分子内に有する低分子量化合物が用いられる。具体的には、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレートのような(メタ)アクリル酸と多価アルコールとのエステル化物、エステルアクリレートオリゴマー、2−プロペニル−ジ−3−ブテニルシアヌレート等の炭素−炭素二重結合含有基を有しているシアヌレート系化合物、トリス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2−メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、2−ヒドロキシエチル ビス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ビス(2−アクリロキシエチル)2−[(5−アクリロキシヘキシル)−オキシ]エチルイソシアヌレート、トリス(1,3−ジアクリロキシ−2−プロピル−オキシカルボニルアミノ−n−ヘキシル)イソシアヌレート、トリス(1−アクリロキシエチル−3−メタクリロキシ−2−プロピル−オキシカルボニルアミノ−n−ヘキシル)イソシアヌレート、トリス(4−アクリロキシ−n−ブチル)イソシアヌレートのような炭素−炭素二重結合含有基を有しているイソシアヌレート系化合物、市販のオリゴエステルアクリレート、芳香族系、脂肪族系等のウレタンアクリレート、ビスフェノールA系のエポキシアクリレート等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、官能基数が6官能以上であるオリゴマーが含まれることが好ましく、官能基数が15官能以上であるオリゴマーが含まれることがより好ましい。これにより、エネルギー線の照射により硬化性樹脂をより確実に硬化させることができる。また、このような硬化性樹脂は、ウレタンアクリレートであることが好ましい。これにより、粘着層2に適度な柔軟性を付与することができる。そのため、ピックアップ時に半導体チップ20を突き上げる際に、粘着層2に糊割れが生じるのを的確に抑制または防止することができる。
なお、このウレタンアクリレートとしては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル型またはポリエーテル型等のポリオール化合物と、多価イソシアナート化合物(例えば、2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナート、1,3−キシリレンジイソシアナート、1,4−キシリレンジイソシアナート、ジフェニルメタン4,4−ジイソシアナート等)を反応させて得られる末端イソシアナートウレタンプレポリマーに、ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等)を反応させて得られたものが挙げられる。
また、硬化性樹脂には、特に限定されないが、重量平均分子量の異なる2つ以上の硬化性樹脂が混合されているのが好ましい。このような硬化性樹脂を利用すれば、エネルギー線照射による樹脂の架橋度を容易に制御することができ、前記工程[5A]における半導体チップ本体部23(半導体チップ20)のピックアップ性を向上させることができる。また、このような硬化性樹脂として、例えば、第1の硬化性樹脂と、第1の硬化性樹脂よりも重量平均分子量が大きい第2の硬化性樹脂との混合物等が用いられてもよい。
硬化性樹脂を、第1の硬化性樹脂と、第2の硬化性樹脂との混合物とする場合、第1の硬化性樹脂の重量平均分子量は、100〜1000程度であることが好ましく、200〜500程度であることがより好ましい。また、第2の硬化性樹脂の重量平均分子量は、1000〜30000程度であることが好ましく、1000〜10000程度であることがより好ましく、2000〜5000程度であることがさらに好ましい。さらに、第1の硬化性樹脂の官能基数は、1〜5官能基であることが好ましく、第2の硬化性樹脂の官能基数は、6官能基以上であることが好ましい。かかる関係を満足することにより、前記効果をより顕著に発揮させることができる。
硬化性樹脂は、ベース樹脂100重量部に対して50重量部以上200重量部以下で配合されることが好ましく、100重量部以上180重量部以下で配合されることがより好ましい。これにより、樹脂組成物中に、硬化性樹脂およびベース樹脂を、それぞれ添加することにより発揮される機能を、硬化性樹脂とベース樹脂との双方に確実に発揮させることができる。
なお、この硬化性樹脂は、前述したアクリル系樹脂として、二重結合導入型アクリル系樹脂を用いた場合、すなわち、炭素−炭素二重結合を、側鎖、主鎖中または主鎖の末端に有しているものを用いた場合には、その樹脂組成物中への添加を省略するようにしてもよい。これは、アクリル系樹脂が二重結合導入型アクリル系樹脂である場合には、エネルギー線の照射により、二重結合導入型アクリル系樹脂が備える炭素−炭素二重結合の機能によって、粘着層2が硬化し、これにより、粘着層2の粘着力が低下することによる。
(3)光重合開始剤
また、粘着層2は、エネルギー線の照射により半導体基板7に対する粘着性が低下するものであるが、エネルギー線として紫外線等を用いる場合には、硬化性樹脂には、硬化性樹脂の重合開始を容易とするために光重合開始剤を含有することが好ましい。
光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、ベンジルジフェニルサルファイド、テトラメチルチウラムモノサルファイド、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシ−α,α’−ジメチルアセトフェノン、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ミヒラーズケトン、アセトフェノン、メトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)−フェニル]−2−モルホリノプロパン−1、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジル、ベンゾイン、ジベンジル、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシメチルフェニルプロパン、2−ナフタレンスルホニルクロリド、1−フェノン−1,1−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、o−アクリルオキシベンゾフェノン、p−アクリルオキシベンゾフェノン、o−メタクリルオキシベンゾフェノン、p−メタクリルオキシベンゾフェノン、p−(メタ)アクリルオキシエトキシベンゾフェノン、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリラート、1,2−エタンジオールモノ(メタ)アクリラート、1,8−オクタンジオールモノ(メタ)アクリラートのようなアクリラートのベンゾフェノン−4−カルボン酸エステル、チオキサンソン、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン、アゾビスイソブチロニトリル、β−クロールアンスラキノン、カンファーキノン、ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキシド、アシルホスフォナート、ポリビニルベンゾフェノン、クロロチオキサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、2−エチルアントラキノン、t−ブチルアントラキノン、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、これらの中でも、ベンゾフェノン誘導体およびアルキルフェノン誘導体であることが好ましい。これらの化合物は分子中に反応性官能基として水酸基を備えるものであり、この反応性官能基を介して、ベース樹脂や硬化性樹脂に連結することができ、光重合開始剤としての機能をより確実に発揮させることができる。
光重合開始剤は、ベース樹脂100重量部に対して0.1重量部以上50重量部以下で配合されることが好ましく、0.5重量部以上10重量部以下で配合されることがより好ましい。上記のように光重合開始剤の配合量を調整することによって、樹脂組成物中に、光重合開始剤を添加することにより発揮される機能を、光重合開始剤に確実に発揮させることができる。
(4)架橋剤
さらに、硬化性樹脂には、架橋剤が含まれていてもよい。架橋剤が含まれることで、硬化性樹脂の硬化性の向上が図られる。
架橋剤としては、特に限定されないが、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、尿素樹脂系架橋剤、メチロール系架橋剤、キレート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、メラミン系架橋剤、多価金属キレート系架橋剤、酸無水物系架橋剤、ポリアミン系架橋剤、カルボキシル基含有ポリマー系架橋剤等が挙げられる。これらの中でもイソシアネート系架橋剤が好ましい。
イソシアネート系架橋剤としては、特に限定されないが、例えば、多価イソシアネートのポリイソシアネート化合物およびポリイソシアネート化合物の三量体、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物とを反応させて得られる末端イソシアネート化合物の三量体または末端イソシアネートウレタンプレポリマーをフェノール、オキシム類等で封鎖したブロック化ポリイソシアネート化合物等が挙げられる。
また、多価イソシアネートとして、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、3−メチルジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4’−〔2,2−ビス(4−フェノキシフェニル)プロパン〕ジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートおよびヘキサメチレンジイソシアネートから成る群より選択される少なくとも1種の多価イソシアネートが好ましい。
架橋剤は、ベース樹脂100重量部に対して0.01重量部以上50重量部以下で配合されることが好ましく、5重量部以上50重量部以下で配合されることがより好ましい。上記のように架橋剤の配合量を調整することで、樹脂組成物中に、架橋剤を添加することにより発揮される機能を、架橋剤に確実に発揮させることができる。
(5)その他の成分
さらに、粘着層2を構成する樹脂組成物には、上述した各成分(1)〜(4)の他に他の成分として、導電性材料、粘着付与剤、老化防止剤、粘着調整剤、充填材、着色剤、難燃剤、軟化剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤等のうちの少なくとも1種が含まれていてもよい。
なお、これらのうち導電性材料としては、導電性を有するものであれば、特に限定されないが、前記基材4に含まれる導電性材料として説明したのと、同様のものを用いることができる。
このような導電性材料が含まれることで、導電性材料に帯電防止剤としての機能を発揮させて、前記個片化工程[3A]、および、前記ピックアップ工程[4A]における、半導体チップ20での静電気の発生が的確に抑制または防止される。
基材4および粘着層2のうちの一方に導電性材料を含有させる構成とする場合には、基材4に導電性材料を含有させることが好ましい。これにより、半導体チップ20に導電性材料を確実に付着させることなく、半導体チップ20での静電気の発生をより的確に抑制または防止することができる。
また、これらのうち粘着付与剤としては、特に限定されないが、例えば、ロジン樹脂、テルペン樹脂、クマロン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂肪族芳香族共重合系石油樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、粘着層2の厚さは、特に限定されないが、例えば、5μm以上50μm以下であるのが好ましく、5μm以上10μm以下であるのがより好ましい。粘着層2の厚さをかかる範囲内とすることで、粘着層2を、前記個片化工程[3A]において、半導体基板7に対する良好な粘着力を発揮し、かつ、前記ピックアップ工程[4A]において、粘着層2と半導体基板7との間において、良好な剥離性を発揮する程度の粘着性を備えるものとできる。
さらに、粘着層2は、粘着層2を硬化させた後(硬化後)の25℃における貯蔵弾性率が1.0x10^8Pa以上1.0x10^10Pa以下であることが好ましく、5.0x10^8Pa以上5.0x10^9Pa未満であることがより好ましい。これにより、前記ピックアップ工程[4A]において、半導体チップ20を突き上げる際に、粘着層2がクッション層としての機能を発揮することから、粘着層2に糊割れが生じるのを的確に抑制または防止することができる。
なお、粘着層2は、異なる前記樹脂組成物で構成される層を複数積層した積層体(多層体)で構成されるものであってもよい。
次に、かかる構成の粘着テープ100は、例えば、以下のようにして製造することができる。
<粘着テープの製造方法>
図5は、図4に示す粘着テープを製造する方法を説明するための縦断面図である。なお、以下の説明では、図5中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
[1B]まず、基材4を用意する(図5(a)参照。)
基材4の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、カレンダー法、インフレーション押出し法、Tダイ押出し法のような押出成形法、湿式キャスティング法等の一般的な成形方法が挙げられる。なお、基材4が積層体で構成される場合、かかる構成のその基材4の製造方法としては、例えば、共押出し法、ドライラミネート法等の成形方法が用いられる。
また、基材4は、無延伸で用いることができ、さらに、必要に応じて一軸または二軸の延伸処理を施したものを用いるようにしてもよい。
[2B]次に、基材4の上面に粘着層2を形成する(図5(b)参照。)。
基材4の表面(上面)には、基材4と粘着層2との密着性を向上させることを目的に、コロナ処理、クロム酸処理、マット処理、オゾン暴露処理、火炎暴露処理、高圧電撃暴露処理、イオン化放射線処理、プライマー処理、アンカーコート処理のような表面処理が施されていてもよい。
また、粘着層2は、基材4上に、粘着層2の構成材料である樹脂組成物を溶剤に溶解してワニス状にした液状材料を、塗布または散布した後、溶剤を揮発させて粘着層2を形成することにより得ることができる。
なお、溶剤としては、特に限定されないが、例えば、メチルエチルケトン、アセトン、トルエン、酢酸エチル、ジメチルホルムアルデヒド等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、基材4上への液状材料の塗布または散布は、例えば、ダイコート、カーテンダイコート、グラビアコート、コンマコート、バーコートおよびリップコート等の方法を用いて行うことができる。
[3B]次に、基材4上に形成された粘着層2に対して、中心側と外周側とが分離されるように、粘着層2の厚さ方向に基材4を残存させて円環状に粘着層2の一部を除去することにより、粘着層2を中心部122と外周部121とを備えるものとする(図5(c)参照。)。
粘着層2の一部を円環状に除去する方法としては、例えば、除去すべき領域を取り囲むように打ち抜いた後、この打ち抜かれた領域に位置する粘着層2を除去する方法が挙げられる。
また、除去すべき領域に対する打ち抜きは、例えば、ロール状金型を用いる方法や、プレス金型を用いる方法を用いて行うことができる。中でも、連続的に粘着テープ100を製造することができるロール状金型を用いる方法が好ましい。
なお、本工程では、粘着層2の一部をリング状(円形状)に打ち抜いて中心部122と外周部121とを形成したが、粘着層2の一部を打ち抜く形状は、前述した半導体装置の製造方法において、粘着層2の外周部121をウエハリングで固定できる形状となっていれば如何なる形状のものであってもよい。具体的には、打ち抜く形状としては、例えば、上述した円形状の他、楕円状、俵型状のような長円状や、四角形状、五角形状のような多角形状等が挙げられる。
[4B]次に、基材4上に形成された粘着層2に対して、セパレーター1を積層することにより、粘着層2がセパレーター1で被覆された粘着テープ100を得る(図5(d)参照。)。
粘着層2にセパレーター1を積層する方法としては、特に制限されないが、例えば、ロールを用いたラミネート方法、プレスを用いたラミネート方法を用いることができる。これらの中でも、連続的に生産できるという生産性の観点から、ロールを用いたラミネート方法が好ましい。
なお、セパレーター1としては、特に限定されないが、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタラートフィルム等が挙げられる。
また、セパレーター1は、粘着テープ100の使用時に剥がされるために、表面を離型処理されたものを使用してもよい。離型処理としては離型剤をセパレーター1表面にコーティングする処理や、セパレーター1表面に細かい凹凸をつける処理等が挙げられる。なお、離型剤としては、シリコーン系、アルキッド系、フッ素系等のものが挙げられる。
以上のような工程を経て、セパレーター1で被覆された粘着テープ100を形成することができる。
なお、本実施形態で製造されたセパレーター1で被覆された粘着テープ100は、前述した粘着テープ100を用いた半導体装置の製造方法において、粘着テープ100をセパレーター1から剥離した後に使用される。
また、セパレーター1が被覆する粘着層2から、このセパレーター1を剥がす際には、粘着層2の面に対してセパレーター1を90°以上180°以下の角度で剥離を行うことが好ましい。セパレーター1を剥離する角度を前記範囲とすることで、粘着層2とセパレーター1との界面以外での剥離を確実に防止することができる。
以上、本発明の粘着テープについて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、本発明の粘着テープが備える各層には、同様の機能を発揮し得る、任意の成分が添加されていてもよく、あるいは、基材は、前記実施形態で説明したように、1層で構成されるものの他、複数の層で構成されるものであってもよく、例えば、前述した基材の粘着層とは反対側の面に、帯電防止層を備えるものであってもよい。
また、粘着テープが備える各層の構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することもできる。
さらに、粘着テープを用いて形成する半導体装置の構成によっては、半導体装置10が備えるモールド部17の形成を省略することもできる。
また、粘着テープが貼付された半導体基板をダイシングすることで、切断片として半導体チップを得る場合に限らず、放射状に伸ばすエキスパンディングにより隣接する部品同士の間に十分な大きさの間隙を形成する必要が生じる基板加工用途にも、本発明の粘着テープを適用することができる。本発明の粘着テープにより貼付される基板としては、上述した半導体基板(半導体用ウエハ)の他に、例えば、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラスなどのガラス基板、アルミナ、窒化ケイ素、酸化チタンなどのセラミック基板、アクリル、ポリカーボネート、ゴムなどの樹脂材料基板、金属材料基板等が挙げられる。
<粘着テープ用基材>
本発明の粘着テープ用基材は、図4の粘着テープ100を構成する基材4であり、この基材4の一方の面に積層された粘着層2と組み合わせて使用される。
基材4は、ポリオレフィン系樹脂を含み、伸長前の前記基材の大きさを100%とし、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないことを特徴とする。
このように、基材4を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、基材4が降伏点を有しないことから、前記工程[4A]において、ダイサーテーブル200を用いて粘着テープ100を放射状に伸ばす際に、基材4が塑性変形するのを的確に抑制または防止することができる。そのため、隣接する半導体チップ20同士の間に十分な大きさの間隙を形成することができる。したがって、隣接する半導体チップ20同士の間に間隙を形成しつつ、ニードルにより半導体チップ20を突き上げた状態として、半導体チップ20をピックアップする際に、ニードルによる半導体チップ20の突き上げを、安定的に実施することができるため、半導体チップ20のピックアップを優れた精度で実施することができる。
本発明の粘着テープ用基材の樹脂材料・製造方法等は、前記基材4と同様のものを使用することができ、前記記載内容を準用するものとする。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
なお、本発明はこれらの実施例の記載に何ら限定されるものではない。
1.原材料の準備
まず、各実施例および各比較例の粘着テープの製造に用いた原材料を以下に示す。
(ポリオレフィン系樹脂1〜7)
ポリオレフィン系樹脂1〜7として、それぞれ、以下に示すものを用意した。
ポリオレフィン系樹脂1:
超低密度ポリエチレン(超低密度、東ソー社製、製品番号LUMITAC 12-1、
比重:0.90g/cm
ポリオレフィン系樹脂2:
低密度ポリエチレン(低密度、住友化学社製、製品番号スミカセンF200-0、
比重:0.92g/cm
ポリオレフィン系樹脂3:
アイオノマー(Na架橋体、三井・デュポンポリケミカル社製、
ハイミラン1601、比重:0.94g/cm
ポリオレフィン系樹脂4:
アイオノマー(Zn2+架橋体、三井・デュポンポリケミカル社製、
ハイミラン1650、比重:0.95g/cm
ポリオレフィン系樹脂5:
アイオノマー(Zn2+架橋体、三井・デュポンポリケミカル社製、
ハイミラン1706、比重:0.96g/cm
ポリオレフィン系樹脂6:
スチレン系エラストマー(水添SIS、クラレ社製、
ハイブラー7175、比重:0.7g/cm
ポリオレフィン系樹脂7:
ポリプロピレン(PP、住友化学社製、
FS2011DG−2、比重:2.0g/cm
(ベース樹脂1)
ベース樹脂1として、アクリル酸ブチル、アクリル酸、メタクリル酸ブチル、2−エチルヘキシルアクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミドのうちの少なくとも2種を混合し、常法によりトルエン溶媒中にて溶液重合させて生成されたアクリル共重合体を用意した。
なお、ベース樹脂(アクリル共重合体)1におけるガラス転移点および重量平均分子量は、以下に示す通りであった。
ベース樹脂1(ガラス転移点:−14℃、重量平均分子量:50万)
(硬化性樹脂1)
硬化性樹脂1として、15官能のオリゴマーのウレタンアクリレート(Miwon Specialty Chemical社製、品番:Miramer SC2152)を用意した。
(架橋剤1)
架橋剤1として、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業社製、品番:コロネートL)を用意した。
(光重合開始剤1)
光重合開始剤1として、ベンジルジメチルケタール(チバスペシャルティケミカルズ社製、品番:イルガキュア651)を用意した。
2.粘着テープの作製
[実施例1]
ポリオレフィン系樹脂1を押出し機で押し出して、厚さ100μmの基材4を作製した。
次に、ベース樹脂1(100重量部)、硬化性樹脂1(ベース樹脂100重量部に対して85重量部)、架橋剤1(ベース樹脂100重量部に対して5重量部)および光重合開始剤1(ベース樹脂100重量部に対して3重量部)が配合された樹脂組成物を含有する液状材料を作製した。この液状材料を、乾燥後の粘着層2の厚さが20μmになるようにして基材4にバーコート塗工した後、80℃で1分間乾燥させて、基材4の上面(一方の面)に粘着層2を形成した。
[実施例2〜5、比較例1〜3]
基材4を作製する際に用いたポリオレフィン系樹脂として、表1に示すものを用いたこと以外は、前記実施例1と同様にして粘着テープを作製した。
3.評価
得られた各実施例および各比較例の粘着テープを、以下の方法で評価した。
3−1.降伏点の有無の確認、および接線弾性係数の算出
各実施例および各比較例の粘着テープ100が備える基材4について、それぞれ、表1に記載のポリオレフィン系樹脂を、押出し機で押し出して、厚さ80μmのものを作製した。
そして、作製した基材4について、それぞれ、引張試験装置(エー・アンド・デイ社製、「テンシロンRTC−1250」)を用いて、応力−ひずみ曲線(温度60℃、引張速度200mm/分)を取得し、伸長前の基材4の大きさを100%とし150%の大きさにまで伸長したときの降伏点の有無を確認するとともに、接線弾性係数[MPa]を算出した。
3−2.エキスパンディング時における、間隙の幅の測定
シリコンで構成されるシリコン基板(SUMCO社製、650μm)を用意し、#320番手のホイールにて厚さ230μmのこのシリコン基板を得た後、厚さ200μmに#2000番ホイールにて研削した後の研削面に、各実施例および各比較例の粘着テープ100を、粘着層2をシリコン基板側にして固定した。その後、シリコン基板を、厚さ30μmのブレードを用いて、厚さ方向に基材4の途中に到達するまで切断して個片化することで縦4mm×横4mmの大きさの複数のシリコンチップを得た。
次いで、60℃で基材4の面方向に粘着テープ100を、それぞれ、120%の大きさにまで放射状に伸長したとき、隣接するシリコンチップ同士において、対向する辺の間に形成される間隙の幅を測定した。
3−3.シリコンチップのピックアップ性の評価
シリコンで構成されるシリコン基板(SUMCO社製)を用意し、常法により削りして厚さ230μmのこのシリコン基板を得た後、厚さ200μmに#2000番ホイールにて研削した後の研削面に、各実施例および各比較例の粘着テープ100を、粘着層2をシリコン基板側にして固定した。その後、シリコン基板を厚さ方向に基材4の途中に到達するまで切断して個片化することで縦6mm×横6mmの大きさの複数のシリコンチップを得た後、60℃で基材4の面方向に粘着テープ100を120%の大きさにまで、粘着テープ100を放射状に伸ばした状態で、粘着層2に紫外線を照射することでエネルギーを付与して粘着層2を硬化させた。
次いで、シリコンチップを、ニードルを用いてニードルの突き上げ量を2000[μm]として、突き上げた。
次いで、ニードルによるシリコンチップの突き上げを維持した状態で、真空コレットによる吸着により、シリコンチップをピックアップした。
以上のような、吸着によるシリコンチップのピックアップを、各実施例および各比較例の半導体用ウエハ加工用粘着テープについて、それぞれ、50個ずつ繰り返して実施した。
そして、各実施例および各比較例の半導体用ウエハ加工用粘着テープについて、それぞれ、シリコンチップの吸着によるピックアップの成否から、以下の基準にしたがって評価した。
◎:50個のシリコンチップについて、
周辺のシリコンチップが剥離することなくピックアップすることができた
〇:48個以上50個未満のシリコンチップについて、
周辺のシリコンチップが剥離することなくピックアップすることができた
△:45個以上48個未満のシリコンチップについて、
周辺のシリコンチップが剥離することなくピックアップすることができた
×:45個未満のシリコンチップについて、
周辺のシリコンチップが剥離することなくピックアップすることができた
以上のようにして実施した、各種評価の評価結果を表1に示す。
Figure 2020120108
表1に示したように、各実施例の半導体用ウエハ加工用粘着テープでは、半導体用ウエハ加工用粘着テープを伸長したときに降伏点を有さないことから、エキスパンディング時において、シリコンチップ同士間に十分な大きさの間隙を形成することができ、その結果、優れたピックアップ性をもってシリコンチップをピックアップすることができた。
これに対して、各比較例の半導体用ウエハ加工用粘着テープでは、半導体用ウエハ加工用粘着テープを伸長したときに降伏点を有し、これにより、エキスパンディング時において、シリコンチップ同士間に十分な大きさの間隙を形成することができず、これに起因して、シリコンチップのピックアップ性が低下する結果を示した。
1 セパレーター
2 粘着層
4 基材
7 半導体基板
9 ウエハリング
10 半導体装置
17 モールド部
20 半導体チップ
21 端子
23 半導体チップ本体部
30 インターポーザー
41 端子
70 バンプ
80 封止層
81 接続部
85 半田バンプ
100 粘着テープ
121 外周部
122 中心部
200 ダイサーテーブル
210 中心部
220 外周部

Claims (9)

  1. 基材と、該基材の一方の面に積層された粘着層とを備え、基板および部品のうちの少なくとも1種を仮固定して用いられる粘着テープであって、
    前記基材は、ポリオレフィン系樹脂を含み、伸長前の前記基材の大きさを100%とし、前記基材を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないことを特徴とする粘着テープ。
  2. 前記基材を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したときに測定される応力−ひずみ曲線における、接線弾性係数は、0MPa以上500MPa以下である請求項1に記載の粘着テープ。
  3. 前記ポリオレフィン系樹脂は、低密度ポリエチレンおよびエチレン共重合体のうちの少なくとも1種である請求項1または2に記載の粘着テープ。
  4. 当該粘着テープは、前記粘着層上に、基板を固定した状態で、前記基板から前記基材の厚さ方向の途中まで到達するように切断して、前記基板を個片化することで複数の部品を形成し、その後、当該粘着テープを面方向に伸長しつつ、前記部品を、前記基材側から突き上げた状態で、前記基材の反対側から引き抜くことで、前記粘着層から分離する際に用いられるものである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粘着テープ。
  5. 当該粘着テープは、下記要件Aを満足する請求項4に記載の粘着テープ。
    要件A:シリコン基板を当該粘着テープに固定し、その後、厚さ30μmのブレードを用いて、前記シリコン基板を厚さ方向に前記基材の途中に到達するまで切断して個片化することで縦4mm×横4mmの大きさのシリコンチップを得た後、60℃で前記基材の面方向に前記基材を120%の大きさにまで伸長したとき、隣接する前記シリコンチップ同士において、対向する辺の間に形成される間隙の幅は、200μm以上であること
  6. 前記粘着層は、粘着性を有するベース樹脂と、エネルギーの付与により硬化する硬化性樹脂とを含有し、
    前記粘着層にエネルギーを付与して前記粘着層が硬化することにより、その粘着力が低下するものである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の粘着テープ。
  7. 前記粘着層は、その厚さが5μm以上50μm以下である請求項1ないし6のいずれか1項に記載の粘着テープ。
  8. 前記基材は、その厚さが30μm以上150μm以下である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の粘着テープ。
  9. 粘着テープ用基材であって、
    該粘着テープ用基材は、ポリオレフィン系樹脂を含み、
    前記粘着テープ用基材は、その一方の面に粘着層が積層して用いられ、伸長前の前記粘着テープ用基材の大きさを100%とし、前記粘着テープ用基材を60℃で面方向に150%の大きさにまで伸長したとき、降伏点を有さないことを特徴とする粘着テープ用基材。
JP2019237535A 2019-01-22 2019-12-26 粘着テープおよび粘着テープ用基材 Active JP6915675B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019008816 2019-01-22
JP2019008816 2019-01-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020120108A true JP2020120108A (ja) 2020-08-06
JP6915675B2 JP6915675B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=71891250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019237535A Active JP6915675B2 (ja) 2019-01-22 2019-12-26 粘着テープおよび粘着テープ用基材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6915675B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022083953A (ja) * 2020-11-25 2022-06-06 住友ベークライト株式会社 粘着テープ
JP2022083954A (ja) * 2020-11-25 2022-06-06 住友ベークライト株式会社 粘着テープ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007005436A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Nitto Denko Corp ダイシング用粘着シート
WO2009063793A1 (ja) * 2007-11-15 2009-05-22 The Furukawa Electric Co., Ltd. 半導体ウエハ加工用粘着テープ
JP2012079936A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Nitto Denko Corp ダイシング・ダイボンドフィルム、及び、半導体装置の製造方法
JP2014200949A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 三井化学東セロ株式会社 拡張性フィルム、それを用いた半導体装置の製造方法
JP2016201533A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社東芝 半導体装置の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007005436A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Nitto Denko Corp ダイシング用粘着シート
WO2009063793A1 (ja) * 2007-11-15 2009-05-22 The Furukawa Electric Co., Ltd. 半導体ウエハ加工用粘着テープ
JP2012079936A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Nitto Denko Corp ダイシング・ダイボンドフィルム、及び、半導体装置の製造方法
JP2014200949A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 三井化学東セロ株式会社 拡張性フィルム、それを用いた半導体装置の製造方法
JP2016201533A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社東芝 半導体装置の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022083953A (ja) * 2020-11-25 2022-06-06 住友ベークライト株式会社 粘着テープ
JP2022083954A (ja) * 2020-11-25 2022-06-06 住友ベークライト株式会社 粘着テープ
JP7099574B2 (ja) 2020-11-25 2022-07-12 住友ベークライト株式会社 粘着テープ
JP7099575B2 (ja) 2020-11-25 2022-07-12 住友ベークライト株式会社 粘着テープ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6915675B2 (ja) 2021-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109328219B (zh) 半导体基板加工用粘合带
TWI642717B (zh) 切割膜片
JP6318750B2 (ja) 半導体用ウエハ加工用粘着テープ
JP6915675B2 (ja) 粘着テープおよび粘着テープ用基材
JP2016096239A (ja) 半導体用ウエハ加工用粘着テープ
JP7021687B2 (ja) 半導体素子保護用粘着テープおよび半導体素子保護用粘着テープの製造方法
WO2018168475A1 (ja) 粘着テープセットおよび半導体素子移送用粘着テープ
JP6477284B2 (ja) 半導体用ウエハ加工用粘着テープ
JP7099575B2 (ja) 粘着テープ
JP6733803B1 (ja) 基板貼付用粘着テープおよび粘着テープ用基材
JP6733804B1 (ja) 粘着テープおよび粘着テープ用基材
JP7035720B2 (ja) 半導体基板加工用粘着テープ
JP2017188539A (ja) 半導体素子、半導体素子の製造方法および半導体装置
JP6729050B2 (ja) 半導体素子保護用粘着テープおよび半導体素子保護用粘着テープの製造方法
JP7099574B2 (ja) 粘着テープ
JP6798631B1 (ja) 基板貼付用粘着テープおよび粘着テープ用基材
JP6870760B1 (ja) 基板貼付用粘着テープおよび粘着テープ用基材
JP7088388B1 (ja) 粘着テープ
JP6128043B2 (ja) 半導体用ウエハ加工用粘着テープ
JP7205596B1 (ja) 粘着テープ
JP2022091098A (ja) 粘着テープ
JP2024049225A (ja) 粘着テープ
JP2022145299A (ja) 粘着テープ
JP6756398B1 (ja) 粘着テープ
JP7226501B1 (ja) 粘着テープおよび粘着テープ用基材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200820

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200820

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210628

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6915675

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151