JP2020119144A - 漢方薬選択支援装置、漢方薬選択支援方法、及びプログラム - Google Patents

漢方薬選択支援装置、漢方薬選択支援方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】漢方薬の服薬コンプライアンス及び有効性を向上できるように漢方薬の選択を支援する装置を提供する。【解決手段】漢方薬選択支援装置100は、対象者の味又は匂いに対する嗜好を示す嗜好情報を取得する取得部110と、嗜好情報に基づいて、対象者に推奨する漢方薬を提示する提示部120とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、漢方薬選択支援装置、漢方薬選択支援方法、及びプログラムに関し、特に味又は匂いに基づく漢方薬の選択支援に関する。
症状を沈静化することを主目的とした西洋薬とは異なり、体質を改善して症状をなくしていることを狙って用いられる漢方薬に対して、近年注目が高まっている。漢方薬の特徴としては、症状に加えて、体質(証)も考慮して選択される点がある。例えば、特許文献1には、「発熱」「悪寒」といった症状を示す主訴表と、「体がほてりやすい」「寝つきが悪く、よく夢を見る」といった体質を示す問診票と、に応じて、漢方薬を処方するコンピュータシステムが開示されている。
特開2001−357131号公報
しかしながら、実際には全ての漢方薬に当てはまるわけではないものの、一般的に漢方薬は独特の味及び匂いを有していると思われがちであり、漢方薬の活用の妨げになっていた。とりわけ、苦手な味又は匂いを有する漢方薬が提供されると、服薬コンプライアンスが低下して有効性が低下するとともに、漢方薬を敬遠するきっかけが生じてしまう。
本発明は、漢方薬の服薬コンプライアンス及び有効性を向上できるように、漢方薬の選択を支援することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の漢方薬選択支援装置は以下の構成を備える。すなわち、
対象者の味又は匂いに対する嗜好を示す嗜好情報を取得する取得手段と、
前記嗜好情報に基づいて、前記対象者に推奨する漢方薬を提示する提示手段と、
を備えることを特徴とする。
漢方薬の服薬コンプライアンス及び有効性を向上できるように漢方薬の選択を支援する。
漢方薬選択支援装置の機能構成例を示す図。 漢方薬選択支援装置のハードウェア構成例を示す図。 漢方薬選択支援方法の処理手順の一例を示すフローチャート。 ユーザインタフェースの一例を示す図。 ユーザインタフェースの一例を示す図。 ユーザインタフェースの一例を示す図。 ユーザインタフェースの一例を示す図。 ユーザインタフェースの一例を示す図。 ユーザインタフェースの一例を示す図。 漢方薬情報のデータ構造の例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る漢方薬選択支援装置の機能構成を示す。本実施形態に係る支援装置100は、対象者が飲もうとする漢方薬をユーザが選択することを支援することができる。例えば、薬局又は薬店に従事する薬剤師又は登録販売者であるユーザは、支援装置100を用いることにより患者に対して推奨される漢方薬のリストを得ることができ、このリストに基づいて1つ又は複数の漢方薬を選択して患者に勧めることができる。別の例として、患者であるユーザは、インターネットを介して支援装置100にアクセスすることで、推奨される漢方薬のリストを得ることができる。その後、患者は、得られたリストを参考にして薬局等で漢方薬を購入することができる。以下では、患者のような、漢方薬を服用しようとする人のことを対象者と呼ぶ。
支援装置100の具体的なハードウェア構成は特に限定されない。例えば、支援装置100はタブレットコンピュータ又はサーバのような情報処理装置であってもよい。図2は、支援装置100を実現可能なコンピュータ200のハードウェア構成例を示す。図2においてプロセッサ210は、例えばCPUであり、コンピュータ全体の動作をコントロールする。メモリ220は、例えばRAMであり、プログラム及びデータ等を一時的に記憶する。コンピュータが読み取り可能な記憶媒体230は、例えばハードディスク又はCD−ROM等であり、プログラム及びデータ等を長期的に記憶する。本実施形態においては、記憶媒体230が格納している、各部の機能を実現するプログラムが、メモリ220へと読み出される。そして、プロセッサ210が、メモリ220上のプログラムに従って動作することにより、各部の機能が実現される。
図2において、入力インタフェース240は外部の装置から情報を取得するためのインタフェースである。また、出力インタフェース250は外部の装置へと情報を出力するためのインタフェースである。例えば、入力インタフェース240及び出力インタフェース250は、タッチパネルディスプレイ(以下、単にタッチパネルと呼ぶ)に接続されていてもよい。このように、支援装置100は、入力装置からユーザ入力を受け取ったり、ディスプレイのような出力装置に画像を表示したりすることができる。入力インタフェース240及び出力インタフェース250は、インターネットと情報を交換可能なインタフェースであってもよい。バス260は、上述の各部を接続し、データのやりとりを可能とする。
もっとも、支援装置100の構成は図2に示されるものには限られない。また、図1に示されるような支援装置100の処理部の少なくとも一部が、専用のハードウェアによって実現されてもよい。
支援装置100は、取得部110及び提示部120を有している。取得部110は、対象者の味又は匂いに対する嗜好を示す嗜好情報を取得する。味とは、味覚によって感知される情報のことであり、匂いとは、嗅覚によって感知される情報のことである。また、本明細書において嗜好情報とは、味又は匂いに関する好みを示す情報である。例えば、嗜好情報は、甘さが苦手かどうかを示す2値情報のように、特定の味又は匂いに関する好みを示す情報を含んでいてもよい。また、嗜好情報は、香りの種類を問わず、香りに対する(例えば香りが強いものに対する)好みを示す情報を含んでいてもよい。
一実施形態において、嗜好情報は、1以上の項目のそれぞれの属性値を含んでいる。項目のそれぞれは特定の味又は匂いに対応し、属性値はこの特定の味又は匂いに関する好みを示す情報に対応する。一例として、嗜好情報は、「甘さ」という項目に対する「苦手かどうか」という2値の属性値と、「シナモンの香り」という項目に対する「苦手かどうか」を示す2値の属性値と、を含んでいてもよい。
取得部110はさらに、対象者に生じている症状を示す症状情報と、対象者の体質を示す体質情報と、の少なくとも一方をさらに取得してもよい。症状情報及び体質情報の例は、図4A及び図4Cにそれぞれ示されているが、これらには限定されない。
提示部120は、嗜好情報に基づいて、対象者に推奨する漢方薬を提示する。例えば、提示部120は、対象者の嗜好に合う漢方薬を推奨される漢方薬として提示することができる。この際に提示部120は、嗜好情報に加えて、漢方薬の味又は匂いに関する情報である漢方薬情報に従って、対象者に推奨する漢方薬を提示することができる。
一実施形態において提示部120は、特定の漢方薬について対象者の嗜好に合うか否かを、嗜好情報に基づいて判定することができる。そして、提示部120は、特定の漢方薬に関連付けて、嗜好情報に基づいて推奨されるか否かを示す情報を、支援装置100のユーザに提示することができる。別の例として提示部120は、対象者の嗜好に合う漢方薬を、嗜好情報に基づいて選択することができる。この場合、提示部120は、ユーザに提示される漢方薬に対する絞り込みを行うことができる。すなわち、提示部120は、複数の漢方薬の中から選択された漢方薬を、対象者に推奨する漢方薬として提示することができる。
これらの例において提示部120は、特定の漢方薬が、嗜好情報に示される対象者の嗜好に合うか否かを示す、漢方薬情報を参照することができる。一実施形態において、漢方薬情報は、嗜好情報が含んでいる1以上の項目のそれぞれの属性値の組み合わせと、嗜好情報に基づいて漢方薬を推奨できるか否かを示す情報と、の対応付けであってもよい。例えば、漢方薬情報は、特定の味(例えば甘さ)が苦手ではなく、別の特定の味(例えば苦み)が苦手であることを示す嗜好情報に対応して、各漢方薬が飲みやすく推奨できるか、飲みにくく推奨しないか、を示す情報であってもよい。漢方薬情報の具体例としては、特定の嗜好情報(例えば、甘さが苦手であることを示す嗜好情報)に対応する、特定の味又は匂い(例えば、甘くない)を有する漢方薬のリストが挙げられる。
提示部120は、さらに、嗜好情報に加えて、症状情報と体質情報との少なくとも一方に基づいて、対象者に推奨する漢方薬を提示してもよい。例えば提示部120は、症状情報及び体質情報に合った漢方薬を複数の漢方薬から選択することができる。そして、提示部120は、選択された漢方薬について、対象者に推奨されるか否かを示す情報をユーザに提示することができる。
提示部120は、以上のような情報を、ユーザに提示することができる。提示方法は特に限定されない。例えば提示部120は、情報を含むユーザインタフェースを生成し、タッチパネルのような出力装置の画面上にユーザインタフェースを表示させることができる。
支援装置100は、さらに格納部130を有していてもよい。格納部130は、上記の漢方薬情報、及びユーザインタフェースのような、各種のデータを格納することができる。格納部130は、例えば記憶媒体230を用いて実現することができる。
以下、本実施形態に係る支援装置100が行う漢方薬選択支援方法の一例を示す図3のフローチャートと、本実施形態においてユーザに提示される画面例である図4A〜4Fとを参照して、本実施形態についてより詳細に説明する。
ステップS310において取得部110は、対象者についての症状情報を取得する。取得方法は特に限定されないが、例えば、取得部110は複数の選択肢のうちの1つに対するユーザ選択を、症状情報として取得することができる。このような複数の選択肢は、予め定義されていてもよい。具体的な一例として、提示部120は症状に対応する複数の選択肢を画面上に表示させることができる。図4Aは、このような複数の選択肢を含む、タッチパネル上のユーザインタフェースの例を示す。ユーザは、対象者に生じている症状に対応する選択肢を画面上で選択することができ、取得部110は選択された選択肢を症状情報として取得することができる。
ステップS320において提示部120は、ステップS310で取得された症状情報に対応する1又は複数の漢方薬をユーザに提示する。提示部120は、対象者の症状を治療する又は緩和するために適している、対象者に推奨される漢方薬を提示することができる。支援装置100は症状に対応する漢方薬を示す情報を予め有していてもよく、提示部120はこのような情報を参照して推奨する漢方薬を選択することができる。例えば、格納部130は、このような情報を格納することができる。図4Bは、このように推奨される漢方薬が提示されている、タッチパネル上のユーザインタフェースの例を示す。図4Bに示すように、提示部120は、漢方薬の名前に対応付けて、それぞれの漢方薬の効能又効果を示す情報を提示してもよい。図4Bに示すように、1つの症状に対しては、複数の漢方薬が対応付けられていてもよい。
ステップS330において取得部110は、さらに、対象者についての体質情報を取得する。取得方法は特に限定されないが、例えば、取得部110は複数の選択肢のうちの1又は複数に対するユーザ選択を、体質情報として取得することができる。このような複数の選択肢は、予め定義されていてもよい。提示部120は、症状情報と同様に、体質に対応する複数の選択肢を画面上に表示させてもよく、取得部110は選択された選択肢を体質情報として取得することができる。図4Cは、このような複数の選択肢を含む、タッチパネル上のユーザインタフェースの例を示す。
ステップS340において提示部120は、ステップS330で取得された体質情報に対応する1又は複数の漢方薬をユーザに提示する。提示部120は、対象者の体質に適している、対象者に推奨される漢方薬を提示することができる。本実施形態において提示部120は、ステップS320でユーザに提示された漢方薬の中から、体質情報に対応する漢方薬を選択し、選択された漢方薬をユーザに提示する。図4Dは、このように推奨される漢方薬が提示されている、タッチパネル上のユーザインタフェースの例を示す。図4Dにおいては、1つの漢方薬が提示されているが、提示部120は複数の漢方薬を提示してもよい。
支援装置100は体質に対応する漢方薬を示す情報を予め有していてもよく、提示部120はこのような情報を参照して推奨する漢方薬を選択することができる。一例として、図4Cに示すような各選択肢に対して、この体質を有する対象者に適している漢方薬が対応付けられていてもよい。この場合、提示部120は、ステップS320でユーザに提示された漢方薬のそれぞれについて、ステップS330で取得された選択肢のうち漢方薬に対応付けられている選択肢の数を判定することができる。そして、提示部120は、判定された選択肢の数が最も多い漢方薬を選択することができる。
ステップS330,S340の具体例について説明する。図4(C)に示すように、取得部110は、漢方における気・血・水のバランスを示す、対象者についての体質情報を取得することができる。気・血・水の状態としては、水滞、陰虚、血虚、お血、気虚、及び気滞などが挙げられる。例えば、対象者が「めまいがよく起きる」「むくみやすい」などの体質を有している場合、対象者は水滞にあると評価される。図4(C)の例では、それぞれの状態に対応する選択肢(例えば、水滞には「めまいがよく起きる」「むくみやすい」などが対応し、気滞には「すぐイライラする」「のぼせやすい」などが対応する)が表示されている。この場合、提示部120は、ユーザが選択した選択肢に応じて、対象者の気・血・水の状態を判定することができる。具体例として、提示部120は、各状態のうち、対応する選択肢がユーザに選択された数が最も多いものを、対象者の気・血・水の状態として選択することができる。
また、取得部110は、漢方における虚実を示す、対象者についての体質情報をさらに取得することができる。例えば、取得部110は、「体力」「肌つや」などの複数の項目について、「ある」「ない」「どちらともいえない」などの選択肢に対するユーザ選択を取得することができる。それぞれの選択肢に対しては点数が与えられていてもよい(例えば、「ある」=2点、「ない」=0点、「どちらともいえない」=1点)。この場合、提示部120は、合計点が閾値を超えた場合に対象者は実証であると判定し、閾値未満である場合に対象者は虚証であると判定することができる。
このような具体例においては、症状と、気・血・水の状態と、虚実と、の組み合わせに対応する漢方薬を示す情報を、予め定めることができる。そして、提示部120は、このような情報を参照して、対象者の症状、気・血・水の状態、及び虚実に応じた、対象者に推奨する漢方薬を提示することができる。
このように、ステップS310〜S340により、症状情報及び体質情報に基づいて、対象者に推奨する漢方薬が提示される。しかしながら、これらの処理のすべてをこの順序で行うことは必須ではない。例えば、体質情報が先に取得されて体質情報に基づいて漢方薬が提示され、その後症状情報が取得されて症状情報に基づいて漢方薬が提示されてもよい。また、ステップS320が省略されてもよい。さらには、提示部120は、症状情報又は体質情報のうち一方に基づいて、漢方薬を提示してもよい。また、ステップS350以降において提示部120は、ユーザが指定した1又は複数の漢方薬の中から、嗜好情報に基づいて、対象者に推奨する漢方薬を提示してもよい。この場合、ステップS310〜S340は省略可能である。
ステップS350において取得部110は、対象者の味又は匂いに対する嗜好を示す嗜好情報を取得する。取得方法は特に限定されないが、例えば、取得部110は、予め規定された1又は複数の項目を画面上に表示し、ユーザが画面上に入力した、各項目について苦手か否かを示す情報を取得することができる。図4Eは、このようなユーザ入力を取得するための、タッチパネル上のユーザインタフェースの例を示す。図4Eの例では、ユーザはユーザインタフェース上で、「甘さ」「酸っぱさ」及び「苦みや渋み」という項目について「平気」か「苦手」かを示す2値の属性値を入力することができる。図4Eは一例にすぎず、例えば取得部110は、「甘さ」などが「平気」か「苦手」か「どちらともいえない」かを示す、3値の属性値を取得してもよい。
ステップS360において提示部120は、ステップS350で取得された嗜好情報に基づいて、対象者に推奨する漢方薬を提示する。本実施形態において提示部120は、ステップS340で提示された漢方薬を、対象者に推奨するか否かを判定する。
推奨すると判定された場合、提示部120は、ステップS340で提示された漢方薬が対象者に推奨されることを示す情報を、ユーザに提示する。例えば、提示部120は、ステップS340で提示された漢方薬が対象者の嗜好に合うことを示す情報をユーザに提示することができる。図4Fは、このような情報が提示されている、タッチパネル上のユーザインタフェースの例を示す。図4Fにおいては、図4Dで「あなたにぴったりの漢方煎薬」として提示された漢方薬が、対象者の嗜好に合うため「飲みやすい」ことを示す情報が提示されている。
一方、推奨しないと判定された場合、提示部120は、推奨する場合とは異なる情報を、ユーザに提示する。この場合、提示部120は、漢方薬が対象者の嗜好に合うことを示す情報をユーザに提示することを差し控えることができる。例えば、提示部120は、ステップS340で提示された漢方薬が対象者の嗜好に合わない可能性があることを示唆する、例えば「飲みづらいかもしれません」などの情報を、ユーザに提示することができる。また、提示部120は、ステップS340で提示された漢方薬を購入又は販売する前に、漢方薬についての知識が豊富な人に相談することを提案する情報を、ユーザに提示することができる。漢方薬についての知識が豊富な人としては、例えば、認定を取得した漢方のスペシャリストである漢ムリエ(登録商標)、薬剤師、又は登録販売者などが挙げられる。
図4Fに示すように、提示部120は、症状情報と体質情報との少なくとも一方に基づいてステップS340で選択された1又は複数の漢方薬について、嗜好情報に基づいて推奨されるか否かを提示することができる。なお、提示部120は、ステップS340で選択された1又は複数の漢方薬のリストを、嗜好情報に基づいて各漢方薬が推奨されるか否かを区別可能なように、提供してもよい。
提示部120は、例えば、前述した漢方薬情報を参照して、漢方薬を対象者に推奨するか否かを判定することができる。図5は、漢方薬情報の一例を示す。図5に示す漢方薬情報は、図4Eに提示されている各項目についての属性値の組み合わせのそれぞれについて、所定のカテゴリに含まれる漢方薬が、飲みやすいか、相談を要するか、を示すテーブルである。図5の例において、それぞれの漢方薬は、予めカテゴリA〜D及びBDのいずれかに分類されており、各漢方薬のカテゴリを示す情報は格納部130に格納されている。提示部120は、ステップS350で取得された嗜好情報と、ステップS340で提示した漢方薬のカテゴリとの組み合わせと、に対応する、飲みやすいか、相談を要するか、を示す情報を図5に示す漢方薬情報から取得することができる。飲みやすい場合には、提示部120は漢方薬を推奨し、相談を要する場合には、提示部120は漢方薬を推奨しないことができる。別の実施形態において、漢方薬情報は、各項目についての属性値の組み合わせのそれぞれについて、それぞれの漢方薬が推奨できるか否かを示してもよい。
別の実施形態において、漢方薬情報は、それぞれの漢方薬についての、漢方薬を対象者に推奨するための嗜好情報の条件を示していてもよい。例えば漢方薬情報は、ある漢方薬は、「甘さ」が苦手な対象者に対しては推奨せず、「甘さ」が苦手ではない対象者には(「苦み」が苦手かどうかにかかわらず)推奨することを示していてもよい。
このような構成により、ユーザは、特定の漢方薬、例えば症状情報及び体質情報に従って選択された漢方薬が、対象者の嗜好に合うかどうかを知ることができる。このため、対象者の嗜好に合った漢方薬を提供することが容易となり、漢方薬の服薬コンプライアンスが向上し、したがって漢方薬の有効性が向上することが期待される。
本発明に係る支援装置100は、上記の構成を有するものには限られない。例えば、提示部120は、症状情報、体質情報、及び嗜好情報に従って、対象者に推奨する漢方薬を選択することができる。例えば、提示部120は、ステップS340で選択された複数の漢方薬の中から、嗜好情報に基づいて推奨される漢方薬を選択し、ユーザに提示してもよい。別の例として、提示部120は、ステップS320,S340,S360の代わりに、同様の基準に従って、複数の漢方薬の中から、症状情報及び体質情報に基づいて推奨され、かつ嗜好情報に従っても推奨される漢方薬を選択し、ユーザに提示してもよい。
また、上記の実施形態において提示部120は、嗜好情報に従って、漢方薬が推奨されるか否かを示す情報とともに漢方薬を示す情報を提示し、又は推奨される漢方薬を示す情報を提示することにより、推奨する漢方薬を提示した。しかしながら、推奨する漢方薬の提示方法はこのような形態には限定されない。例えば、提示部120は、1又は複数の漢方薬について、嗜好情報に従ってどの程度推奨されるかを示す情報を提示してもよい。具体例として、提示部120は、漢方薬の推奨度を多段階で又は数値で提示することができる。例えば提示部120は、漢方薬を推奨する場合、「飲みやすい」ために高い推奨度で推奨するか、「不快なく飲める」ために低い推奨度で推奨可能か、を区別して提示することができる。
このような実施形態において、漢方薬情報は、特定の漢方薬が、嗜好情報に示される対象者の嗜好に合うか否かの代わりに、どの程度対象者の嗜好に合うのかを示していてもよい。具体例として、漢方薬情報は、対象者についての嗜好情報が含んでいる1以上の項目のそれぞれの属性値の組み合わせと、漢方薬が対象者の嗜好にどの程度合うのかを示す多値情報と、の組み合わせを示す情報であってもよい。このような漢方薬情報を参照することにより、提示部120は、ステップS340で選択された1又は複数の漢方薬について、対象者の嗜好にどの程度合うのかを示す情報を提供することができ、こうして推奨する漢方薬を提示することができる。また、漢方薬情報が、ある漢方薬は、「甘さ」が苦手な対象者に対しては推奨せず、「甘さ」が苦手ではないが「香り」が苦手な対象者には低い推奨度で推奨し、「甘さ」も「香り」も苦手ではない対象者には高い推奨度で推奨することを示していてもよい。
また、嗜好情報及び漢方薬情報も上述の実施形態には限定されない。例えば、嗜好情報は、特定の味又は匂いが苦手かどうかを示す情報の代わりに、又はこれに加えて、特定の味又は匂いが好きであることを示す情報を含んでいてもよい。この場合、漢方薬情報としては、漢方薬が、このような嗜好情報に示される嗜好に合うか否か、又はどの程度合うのかを示す情報を用いることができる。
別の例として、嗜好情報は、特定の味又は匂いがどの程度苦手かを示す多値情報を含んでいてもよい。一例として、嗜好情報は、「甘さ」のような各項目について、「どの程度苦手か」を示す多値の属性値を含んでいてもよい。この場合、漢方薬情報としては、例えば、漢方薬を推奨可能な、特定の味又は匂いに対する苦手レベルの上限値を示す情報を用いることができる。
さらに、漢方薬情報は、それぞれの漢方薬についての味又は匂いを示す情報であってもよい。このような漢方薬情報の一例としては、漢方薬と、特定の味(例えば甘さ)又は匂い(例えばシナモンの香り)の有無を示す2値情報又は程度を示す多値情報と、を対応付けるテーブルが挙げられる。この場合も、提示部120は、ステップS340で選択された1又は複数の漢方薬について、嗜好情報に示される対象者の嗜好に合うか否か、又はどの程度対象者の嗜好に合うのか判定し、推奨する漢方薬を提示することができる。
以上のような、特定の漢方薬が、対象者の嗜好に合うか否か、又はどの程度対象者の嗜好に合うのかを示す、例えばテーブルのようなデータ形式を有する漢方薬情報も、本発明の一実施形態として本発明に含まれる。例えば、本発明の一実施形態に係る漢方薬情報は、対象者の味又は匂いに対する嗜好を示す1以上の項目のそれぞれの属性値の組み合わせを含む嗜好情報と、このような嗜好情報をキーとして対応付けられている、漢方薬の推奨度又は推奨される漢方薬を示す情報と、を含むデータ構造である。
上述の実施形態では、症状情報に基づく漢方薬の選択と、体質情報に基づく漢方薬の選択と、がそれぞれ行われた。また、嗜好情報に基づく推奨する漢方薬の提示も、別途行われた。しかしながら、症状情報と体質情報との少なくとも一方と、嗜好情報とを用いて、総合的な漢方薬の評価が行われてもよい。例えば、提示部120は、予め用意されている、症状情報及び体質情報に対応する各漢方薬の推奨度を得ることができる。また、提示部120は、上述のような漢方薬情報を参照して、嗜好情報に基づく各漢方薬の推奨度を得ることができる。そして、提示部120は、それぞれの推奨度を重み付け合計することで総合的な推奨度を得ることができる。こうして得られた総合的な推奨度に従って、提示部120は、推奨する漢方薬を提示することができる。
上述の実施形態においては、図4Bに示されるように、複数の生薬が調合されてなる漢方薬の味又は匂いと、対象者の嗜好と、に応じて、推奨する漢方薬が提示された。しかしながら、上記の実施形態は、漢方薬である単独の生薬の味又は匂いと、対象者の嗜好と、に応じて、推奨する生薬を提示するために使用することも可能である。この場合、漢方薬情報としては、生薬が対象者の嗜好に合うか否か、又はどの程度対象者の嗜好に合うのかを示す情報を用いることができる。また、推奨される、複数の生薬が調合されてなる漢方薬を提示する際に、複数の生薬が調合されてなる漢方薬についての漢方薬情報の代わりに、単独の生薬についての漢方薬情報を用いることも可能である。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
100:漢方薬選択支援装置、110:取得部、120:提示部

Claims (6)

  1. 対象者の味又は匂いに対する嗜好を示す嗜好情報を取得する取得手段と、
    前記嗜好情報に基づいて、前記対象者に推奨する漢方薬を提示する提示手段と、
    を備えることを特徴とする漢方薬選択支援装置。
  2. 前記取得手段は、前記対象者に生じている症状を示す症状情報と、前記対象者の体質を示す体質情報と、の少なくとも一方をさらに取得し、
    前記提示手段は、前記嗜好情報、及び前記症状情報と前記体質情報との少なくとも一方に基づいて、前記対象者に推奨する漢方薬を提示することを特徴とする、請求項1に記載の漢方薬選択支援装置。
  3. 前記提示手段は、前記症状情報と前記体質情報との少なくとも一方に基づいて選択された1以上の漢方薬について、前記嗜好情報に基づいて推奨されるか否かを提示することを特徴とする、請求項2に記載の漢方薬選択支援装置。
  4. 前記嗜好情報は1以上の項目のそれぞれの属性値を含み、
    前記漢方薬選択支援装置は、前記1以上の項目のそれぞれの属性値の組み合わせと、漢方薬の推奨度又は推奨される漢方薬と、を対応付ける漢方薬情報を格納する格納手段をさらに備え、
    前記提示手段は、前記漢方薬情報及び前記嗜好情報に従って、前記対象者に推奨する漢方薬を提示することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の漢方薬選択支援装置。
  5. コンピュータを、請求項1から4のいずれか1項に記載の漢方薬選択支援装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  6. 漢方薬選択支援装置が行う漢方薬選択支援方法であって、
    対象者の味又は匂いに対する嗜好を示す嗜好情報を取得する工程と、
    前記嗜好情報に基づいて、前記対象者に推奨する漢方薬を提示する工程と、
    を有することを特徴とする漢方薬選択支援方法。
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