JP2020118102A - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空燃比のずれを抑えつつ、インジェクタに付着したデポジットを良好に除去する。【解決手段】燃料噴射装置100は、インジェクタ19と、燃圧を調整する高圧ポンプ用のポンプソレノイド25と、デポジットを除去するクリーニングモードの開始を決定するクリーニング決定部42と、運転状態に応じて1サイクルの燃料噴射回数がそれぞれ1回および複数回である単発噴射および分割噴射のいずれかを実行するようにインジェクタ19を制御するとともに、ポンプソレノイド25を制御するインジェクタ制御部43およびポンプ制御部44と、を備える。インジェクタ制御部43およびポンプ制御部44は、分割噴射時にクリーニングモードの開始が決定されると、単発噴射を実行するようにインジェクタ19を制御し、その後、燃圧を上昇させるようにポンプソレノイド25を制御する。【選択図】図2
Description
本発明は、複数の気筒を有する内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射装置に関する。
この種の装置として、従来、燃料噴射弁の噴射口に付着したデポジットを除去するように構成された装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、燃料噴射弁の噴射口にデポジットが付着していると判定されると、付着していないと判定されるときよりも、燃料噴射圧力を高めるとともに、1サイクルでの燃料の噴射回数を、複数回から1回等に低減する。
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、複数の気筒の全てについての噴射回数が低減するまでの間に、燃料噴射量が増大し、空燃比にずれが生じるおそれがある。
本発明の一態様は、複数の気筒を有する内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射装置であって、複数の気筒に対応付けて設けられた複数の燃料噴射弁と、複数の燃料噴射弁に供給する燃料の圧力を調整する圧力調整部と、複数の燃料噴射弁の噴射口に付着したデポジットを除去するデポジット除去動作の開始を決定するデポジット除去決定部と、内燃機関の運転状態に応じて、1サイクルの燃料噴射回数がそれぞれ1回および複数回である単発噴射および分割噴射のいずれかを実行するように複数の燃料噴射弁を制御するとともに、圧力調整部を制御する動作制御部と、を備える。動作制御部は、内燃機関の運転状態に応じて分割噴射を実行するように複数の燃料噴射弁を制御しているとき、デポジット除去決定部によりデポジット除去動作の開始が決定されると、噴射回数を減らすように複数の燃料制御弁を制御し、その後、燃料の圧力を上昇させるように圧力調整部を制御する。
本発明によれば、空燃比にずれを生じさせることなく、デポジットを良好に除去することができる。
以下、図1〜図5を参照して本発明の一実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る燃料噴射装置は、火花点火式の内燃機関であるエンジンに適用される。エンジンは、動作周期(1サイクル)の間に吸気、膨張、圧縮および排気の4つの行程を経る4サイクルエンジンであり、例えば4気筒や6気筒などの複数の気筒(シリンダ)を有する。
図1は、本実施形態に係る燃料噴射装置を有するエンジン1の要部構成を概略的に示す図である。なお、図1には、複数の気筒のうちの単一の気筒の構成が示される。図1に示すように、エンジン1は、シリンダブロックに形成されたシリンダ2と、シリンダ2の内部に摺動可能に配置されたピストン3と、ピストン3とシリンダヘッドとの間に形成された燃焼室4と、を有する。ピストン3は、コンロッド5を介してクランクシャフト6に連結され、シリンダ2の内壁に沿ってピストン3が往復動することにより、クランクシャフト6が回転する。クランクシャフト6は、各シリンダ2の動作周期の間に2回転する。
シリンダヘッドには、吸気ポート11と排気ポート12とが設けられる。燃焼室4には、吸気ポート11を介して吸気通路13が連通する一方、排気ポート12を介して排気通路14が連通する。吸気ポート11は吸気バルブ15により開閉され、排気ポート12は排気バルブ16により開閉される。吸気バルブ15の上流側の吸気通路13には、スロットルバルブ17が設けられる。スロットルバルブ17は、例えばバタフライ弁により構成され、スロットルバルブ17により燃焼室4への吸気量が調整される。吸気バルブ15と排気バルブ16とは、不図示の動弁機構により、クランクシャフト6の回転に同期した所定のタイミングで開閉駆動される。
シリンダヘッドおよびシリンダブロックのいずれかには、それぞれ燃焼室4に臨むように点火プラグ18および直噴式のインジェクタ19が装着される。点火プラグ18は、吸気ポート11と排気ポート12との間に配置され、電気エネルギーにより火花を発生し、燃焼室4内の燃料と空気との混合気を点火する。インジェクタ19は、シリンダブロックの側方かつ吸気バルブ15の近傍に配置され、電気エネルギーにより駆動されて、燃焼室4内に燃料を噴射する。すなわち、インジェクタ19は、筒内噴射型の燃料噴射弁として構成される。なお、インジェクタ19の配置はこれに限らず、点火プラグ18の近傍に配置することもできる。インジェクタ19は、例えばピエゾアクチュエータにより駆動され、高い応答性を有する。
インジェクタ19は、エンジン1の運転状態に応じて1サイクルで1回または複数回の燃料を噴射する。例えば吸気行程で1回、吸気行程で2回、吸気行程で3回のいずれかの噴射を実現する。吸気行程で1回の噴射(単発噴射)を行う噴射モードを単発噴射モードと呼び、吸気行程で2回または3回の噴射(分割噴射)を行う噴射モードを分割噴射モードと呼ぶ。分割噴射を行うときは、同一の運転状態で単発噴射を行うときよりも、1回の噴射当たりの燃料噴射量が少ない。
インジェクタ19には、燃料供給部20から燃料が供給される。燃料供給部20は、燃料タンク21に貯留された燃料を吸い込む低圧ポンプ22と、低圧ポンプ22により吸い込まれた燃料を昇圧する高圧ポンプ23とを有する。高圧ポンプ23で目標圧まで昇圧された燃料が各インジェクタ19に供給される。
高圧ポンプ23は、弁機構24と、加圧室26内を往復動(上下動)するプランジャ27とを有する。弁機構24は、低圧ポンプ22と加圧室26との間に設けられ、ポンプソレノイド25の駆動により開閉する開閉弁として構成される。プランジャ27の端部は、クランクシャフト6の回転に同期してカム軸28aを中心に回転するカム28の周面に当接される。プランジャ27は、カム28の回転により上下動し、プランジャ27の上動により加圧室26の容積が縮小し、下動により容積が拡大する。低圧ポンプ22の吐出側管路にはレギュレータ29が接続され、レギュレータ29により調圧された燃料が、弁機構24を介して加圧室26に供給される。
加圧室26に燃料が供給された後、弁機構24が閉弁されると、プランジャ27の上動により燃料が昇圧され、昇圧された燃料がインジェクタ19に導かれる。これにより、燃圧を瞬時に目標圧まで上昇させることができるとともに、ポンプソレノイド25の駆動により弁機構24の開閉を制御することで、燃圧を所定の目標圧に調圧することができる。なお、プランジャ27が上動した際に弁機構24が開弁していると、加圧室26内の燃料がレギュレータ29を介して燃料タンク21に戻される。
このような構成においては、インジェクタ19の先端部の噴射口の近傍にデポジット(カーボン等)が付着し、堆積するおそれがある。デポジットの堆積が生じると、インジェクタ19の噴射特性が変化し、所望の燃料量を精度よく噴射することが困難となり、エンジン1の制御性が悪化する。そこで、本実施形態では、堆積したデポジットを除去する際に、燃圧を高めるとともに単発噴射により燃料を噴射する。これにより、堆積したデポジットを燃料により吹き飛ばすことができる。以下では、デポジットを除去する燃料噴射の態様、すなわち、燃圧を高めるとともに単発噴射により燃料を噴射する態様を、クリーニングモードと呼ぶ。
ところで、本実施形態のように複数気筒を有するエンジン1では、気筒毎に燃料噴射のタイミングがずれる。したがって、単発噴射への切換は気筒毎に順次行われ、全ての気筒のインジェクタ19が分割噴射を行っている状態から全ての気筒のインジェクタ19が単発噴射を行うようになるまでには、所定時間(例えば1サイクル分の時間)を要する。換言すると、クリーニングモードの開始からクリーニングモードが完全な態様で実行されるまでの間にタイムラグが生じる。この点を考慮せずに、分割噴射で燃料を噴射しているときにクリーニングモードを実行すると、単発噴射に切り換わる前、すなわち分割噴射が完了する前に、燃圧が上昇するインジェクタ19が生じる。その結果、当該インジェクタ19からの燃料噴射量が増大し、実空燃比が目標値に対し大きくずれるおそれがある。このようなクリーニングモード実行時における空燃比のずれを抑えるために、本実施形態は以下のように燃料噴射装置を構成する。
図2は、本発明の実施形態に係る燃料噴射装置100の要部構成を示すブロック図である。図2に示すように燃料噴射装置100は、燃料噴射制御用のコントローラ40を中心として構成され、コントローラ40に接続された各種のセンサやアクチュエータなどを有する。具体的には、コントローラ40には、クランク角センサ31と、エアフローセンサ32と、水温センサ33と、燃圧センサ34と、インジェクタ19(厳密にはインジェクタ駆動用アクチュエータ)と、ポンプソレノイド25とが接続される。
クランク角センサ31は、クランクシャフト6に設けられ、クランクシャフト6の回転に伴いパルス信号を出力するように構成される。コントローラ40は、クランク角センサ31からのパルス信号に基づいて、エンジン回転数を算出するとともに、各気筒のピストン3が吸気行程開始時のTDC(上死点)付近の所定クランク角度位置に位置する時点を特定する。
エアフローセンサ32は、吸気通路13に設けられ、エアフローセンサ32からの信号により、シリンダ2に吸入される吸気量が検出される。水温センサ33は、エンジン1の冷却水が循環する循環経路に設けられ、水温センサ33からの信号により、エンジン冷却水温が検出される。燃圧センサ34は、高圧ポンプ23の下流における燃料供給経路に設けられ、燃圧センサ34からの信号により、インジェクタ19に供給される燃料の圧力(燃圧)が検出される。
コントローラ40は、電子制御ユニット(ECU)により構成され、CPU等の演算部41と、ROM,RAM等の記憶部45と、I/Oインターフェース等のその他の周辺回路とを有するコンピュータを含んで構成される。記憶部45には、予め各種マップや閾値、制御プログラム等が記憶される。コントローラ40は、センサ31〜34からの信号に基づいてインジェクタ19とポンプソレノイド25とに制御信号を出力する。
演算部41は、機能的構成として、クリーニングモードを実行するか否かを決定するクリーニング決定部42と、インジェクタ19を制御するインジェクタ制御部43と、ポンプソレノイド25を制御するポンプ制御部44とを有する。
クリーニング決定部42は、前提条件判定部421と、実施条件判定部422とを有する。クリーニング決定部42は、前提条件判定部421で、クリーニングモードを行うための前提条件が成立していると判定され、かつ、実施条件判定部422でクリーニングモードを行うための実施条件が成立していると判定されると、クリーニングモードを実行すると決定する。一方、クリーニング決定部42は、前提条件および実施条件のいずれかが不成立のときは、クリーニングモードを実行しないと決定する。
前提条件判定部421は、定期的なインジェクタ19のクリーニング(デポジット除去)の要否を判定するために、前提条件の成否を判定する。前提条件は、エンジン始動時に成立するとともに、クリーニングモードの終了時から起算して燃料使用量が所定量となる度に成立する。前提条件は、その成立後にクリーニングモードが所定時間継続して実行されると、不成立となる。すなわち、この場合には、噴射口の近傍に除去すべき程度のデポジットが付着していないと考えられるため、前提条件は不成立となる。
実施条件判定部422は、クリーニングモードを有効に行い得る運転状態であるか否かを判定するために、実施条件の成否を判定する。実施条件は、エンジン冷却水温Twが暖機後に相当する所定値Tw1以上、かつ、シリンダ2の吸入空気量Gaが所定値Ga1以上、かつ、エンジン回転数Neが所定回転数Ne1以上、かつ、燃料の圧力Pfが所定値Pf1未満のときに成立する。所定値Pf1は、デポジットの除去に寄与する最低燃圧に相当する。すなわち、燃圧Pfが所定値Pf1以上であれば、燃圧Pfをさらに上昇させなくてもデポジットの除去が可能であるため、実施条件が不成立となる。なお、クリーニングモード時の目標燃圧であるクリーニング圧Pf2は、デポジットを十分に除去することが可能な燃圧であり、所定値Pf1よりも高い値に設定される(図5参照)。
インジェクタ制御部43は、吸入行程におけるインジェクタ19の目標噴射回数(噴射モード)を設定する噴射回数設定部431を有し、インジェクタ19が所定のタイミングで目標噴射回数の燃料を噴射するようにインジェクタ19に制御信号を出力する。噴射回数設定部431は、まず、予め記憶部45に記憶された噴射特性を表す噴射マップ等を用いて運転状態に応じた基準噴射回数を決定する。噴射マップは、例えばエンジン回転数Neと吸入空気量Gaとをパラメータとしたマップであり、所定のエンジン回転数Neにおいて吸入空気量Gaが低い領域で単発噴射、高い領域で分割噴射となるようなマップである。
噴射回数設定部431は、インジェクタ19が分割噴射モードで駆動されているときに、クリーニング決定部42によりクリーニングモード実行と決定されると、目標噴射回数を1回に変更する。これにより、運転状態に拘らずに噴射モードが単発噴射モードに切り換えられ、複数のインジェクタが順次単発噴射モードとなる。また、噴射回数設定部431は、インジェクタ19が単発噴射モードで駆動されているときに、クリーニング決定部42によりクリーニングモード実行と決定されると、その後、基準噴射回数が複数になっても目標噴射回数を1回に保つ。これにより運転状態に拘らずに分割噴射モードへの切換が禁止され、単発噴射モードが維持される。クリーニング決定部42によりクリーニングモード実行と決定されないときは、噴射回数設定部431は、基準噴射回数を目標噴射回数に設定する。
ポンプ制御部44は、目標燃圧を設定する燃圧設定部441を有し、実燃圧が目標燃圧となるようにポンプソレノイド25に制御信号を出力する。燃圧設定部441は、まず、予め記憶部45に記憶された燃圧特性を表す燃圧マップ等を用いて運転状態に応じた基準燃圧Pf0を決定する。燃圧マップは、例えばエンジン回転数Neと吸入空気量Gaとをパラメータとしたマップであり、所定のエンジン回転数Neにおいて吸入空気量Gaが高いほど基準燃圧Pf0が高くなるようなマップである。
燃圧設定部441は、インジェクタ19が分割噴射モードで駆動されているときに、クリーニング決定部42によりクリーニングモード実行と決定されると、全てのインジェクタ19が単発噴射に切り換わったか否か、すなわち、燃圧上昇許可条件の成否を判定する。そして、全てのインジェクタ19が単発噴射に切り換わったと判定すると、燃圧上昇許可条件が成立したと判定し、目標燃圧をクリーニング圧Pf2まで高める。燃圧上昇許可条件は、例えば単発噴射モードへの切換を開始してから所定時間Δtの経過後に成立する。所定時間Δtは、例えば動作周期に相当する時間に設定される。
所定時間Δtの経過を条件とする代わりに、インジェクタ制御部43が全てのインジェクタに単発噴射を実行させたことを、燃圧上昇許可条件としてもよい。クランク角センサ31により、クランクシャフト6の所定数(例えば2回転分)の回転が検出されたことを、燃圧上昇許可条件としてもよい。クリーニング決定部42によりクリーニングモード実行と決定されないときは、燃圧設定部441は、基準燃圧Pf0を目標燃圧に設定する。なお、所定時間Δtの計時は、クリーニングモード実行時だけでなく、通常制御時に分割噴射モードから単発噴射モードに切り換わった際にも行われる(図5のディレイタイマ参照)。
図3は、本実施形態に係る燃料噴射装置100の主たる動作の一例を示すタイムチャートである。図3に示すように、初期状態では、分割噴射モードで、かつ、燃圧が基準燃圧Pf0の下で燃料が噴射されている。このとき、時点taで、クリーニングモードの実行が決定されると(クリーニングフラグオン)、噴射モードが気筒毎に順次単発噴射モードに切り換わる。その後、所定時間Δtの経過後の時点tbで、全ての気筒のインジェクタ19の噴射モードが単発噴射モードに切り換わると、燃圧が基準燃圧Pf0からクリーニング圧Pf2に上昇する。
このように全てのインジェクタ19の噴射モードが単発噴射モードに切り換わるまでは、目標燃圧を基準燃圧Pf0に設定することで、分割噴射モードから単発噴射モードに切り換わる過渡期に、インジェクタ19からの燃料噴射量が過大になることを防止できる。その結果、実空燃比と目標値との間にずれが生じることを抑制できる。そして、全てのインジェクタ19が単発噴射モードに切り換わった後に燃圧をクリーニング圧Pf2まで高めることで、インジェクタ19の噴射口に付着したデポジットを容易に除去することができ、良好なクリーニングモードを実現できる。
図4は、予め記憶部45に記憶されたプログラムに従いコントローラ40の演算部41で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えばエンジン始動後に開始され、所定周期で繰り返される。
まず、ステップS1で、センサ31〜34からの信号を読み込む。次いで、ステップS2で、予め定められた噴射マップ等を用いて運転状態に応じた基準噴射回数を設定する。次いで、ステップS3で、予め定められた燃圧マップ等を用いて運転状態に応じた基準燃圧Pf0を設定する。次いで、ステップS4で、噴射モードが分割噴射モードであるか否かを判定する。ステップS4で肯定されるとステップS5に進み、否定されるとステップS6に進む。
ステップS5、ステップS6では、いずれもセンサ31〜34からの信号に基づいてクリーニングモードを実行する必要があるか否かを判定する。すなわち、水温センサ33により検出されたエンジン冷却水温Twが所定値Tw1以上、かつ、エアフローセンサ32により検出された吸入空気量Gaが所定値Ga1以上、かつ、クランク角センサ31により検出されたエンジン回転数Neが所定回転数Ne1以上、かつ、燃圧センサ34により検出された燃圧Pfが所定値Pf1未満であるか否かを判定する。
ステップS5またはステップステップS6で否定されるとステップS7に進み、通常制御を実行する。通常制御においては、ステップS2で設定された基準噴射回数で燃料を噴射させるようにインジェクタ19に制御信号を出力するとともに、燃圧がステップS3で設定された基準燃圧Pf0となるようにポンプソレノイド25に制御信号を出力して、処理を終了する。なお、通常制御において、分割噴射モードから単発噴射モードに切り換わると、その度に所定時間Δtの計時を開始する。
ステップS5で肯定されるとステップS8に進み、複数のインジェクタ19に制御信号を出力して噴射モードを単発噴射モードに順次切り換え、複数のインジェクタ19の噴射回数をそれぞれ1回に変更する。次いで、ステップS9で、全てのインジェクタ19が単発噴射に切り換わったか否か、すなわち、単発噴射モードへの切換開始から所定時間Δtが経過したことにより燃圧上昇許可条件が成立したか否かを判定する。ステップS9で否定されるとステップS8に戻る。ステップS9で肯定されるとステップS10に進み、ポンプソレノイド25に制御信号を出力して燃圧をクリーニング圧(クリーニング燃圧)Pf2まで上昇させ、処理を終了する。
一方、ステップS6で肯定されるとステップS11に進み、単発噴射モードを継続して、ステップS10に進む。すなわち、この場合にはクリーニングモードを継続して処理を終了する。
図5は、本実施形態に係る燃料噴射装置100の具体的な動作の一例を示すタイムチャートである。このタイムチャートは、エンジン始動時からのエンジン冷却水温Tw、吸入空気量Ga、エンジン回転数Ne、燃圧Pfおよび噴射モードの時間経過に伴う変化をそれぞれ示すとともに、クリーニングモードの実行に係る前提条件、実施条件および燃圧上昇許可条件の成否をそれぞれフラグ(前提条件フラグ、実施条件フラグおよび燃圧上昇許可フラグ)のオンオフで示す。さらに、図5は、単発噴射モードへの切換開始から所定時間Δtを計時するディレイタイマの変化と、前提条件の成否に係る液圧上昇カウンタおよび使用燃料量Gfの変化とをそれぞれ示す。なお、燃圧Pfの特性において、実燃圧を実線で、基準燃圧Pf0を点線で示す。
図5に示すように、エンジン始動後には、エンジン冷却水温Twと、吸入空気量Gaと、エンジン回転数Neと、燃圧Pfとがそれぞれ徐々に上昇する。そして、時点t1で、エンジン回転数Neが所定回転数Ne1以上となり、時点t2で、エンジン冷却水温Twが所定値Tw1以上となり、時点t3で、吸入空気量Gaが所定値Ga1以上になると、燃圧Pfは所定値Pf1未満であるため、実施条件が成立する(実施条件フラグオン)。このとき、エンジン始動後の初期状態ではクリーニングモードを実行する必要があるため、前提条件が既に成立している(前提条件フラグオン)。このため、時点t3で、前提条件および実施条件の双方が成立するため、クリーニングモードの実行が決定され、噴射モードが分割噴射モードから単発噴射モードに切り換わる(ステップS8)。
時点t3でクリーニングモードの実行が決定されると、ディレイタイマがカウントを開始する。時点t4で、タイマが所定時間Δtを計時すると、燃圧上昇許可条件が成立し(燃圧上昇許可条件フラグオン)、燃圧Pfがクリーニング圧Pf2まで上昇する(ステップS10)。これにより、空燃比のずれを生じさせることなく、エンジン始動時にインジェクタ19の先端部に付着していたデポジットを除去することができる。時点t4で、燃圧上昇が開始されると、燃圧上昇カウンタが所定回数N1のカウント(所定時間の計時)を開始する。
その後、時点t5で、燃圧Pf(基準燃圧Pf0)が所定値Pf1以上になると、実施条件が不成立となり(実施条件フラグオフ)、燃圧上昇許可条件も不成立となる(燃圧上昇許可条件フラグオフ)。これによりクリーニングモードの実行が停止して通常制御に移行し、目標燃圧がクリーニング圧Pf2から基準燃圧Pf0まで低下する(ステップS7)。このとき、噴射回数は基準噴射回数(図5の例では2回噴射)となり、単発噴射モードから分割噴射モードに切り換わる。なお、時点t5以降の燃圧Pfは、デポジットの除去に寄与する所定値Pf1以上であるため、液圧上昇カウンタはカウントを継続する。
時点6で、通常制御時に基準噴射回数が1回に変化すると、噴射モードが単発噴射モードに切り換わる。このとき、ディレイタイマが所定時間Δtの計時を開始する。その後、時点t7で、基準燃圧Pf0が所定値Pf1未満になると、実施条件が再び成立する。このとき、既にディレイタイマが所定時間Δtの計時を終了しているため、燃圧上昇許可条件が同時に成立する。したがって、時点t7でクリーニングモードが開始されるとともに、燃圧Pfがクリーニング圧Pf2まで上昇する(ステップS10)。以降、クリーニングモードの実行中は、運転状態に応じた基準噴射回数が複数になっても分割噴射モードへの切換が禁止される。
時点t8で、基準燃圧Pf0が所定値Pf1以上になると、実施条件が再び不成立となり、燃圧上昇許可条件も不成立となる。これにより通常制御に移行し、目標燃圧がクリーニング圧Pf2から基準燃圧Pf0まで低下する(ステップS7)。このとき、噴射回数は基準噴射回数(図5の例では2回噴射)となり、単発噴射モードから分割噴射モードに切り換わる。
その後、時点t9で、液圧上昇カウンタが所定回数N1をカウントすると、燃圧が所定値Pf1以上であった十分な時間が経過して、インジェクタ19の先端部が十分に清掃されていると判断される。このため、デポジットを除去する必要がないため、前提条件が不成立となる(前提条件フラグオフ)。この状態では、例えば時点t10〜時点t11の範囲で、エンジン冷却水温Twが所定値Tw1以上、かつ、吸入空気量Gaが所定値Ga1以上、かつ、エンジン回転数Neが所定回転数Ne1以上かつ、燃圧Pfが所定値Pf1未満となって実施条件が成立しても、クリーニングモード実行とならず、通常制御により噴射回数および燃圧が制御される。
時点t12で、液圧上昇カウンタが0になった時点t9からの使用燃料量Gf(積算量)が所定値ΔGfに達すると、デポジットを除去する必要があると判断されて、再び前提条件が成立する(前提条件フラグオン)。但し、図5の例では、時点t12で吸入空気量Gaが所定値Ga1未満で、かつ、燃圧Pfが所定値Pf1以上であるため、実施条件は不成立であり、クリーニングモードへは移行しない。時点t12では、燃圧Pfが所定値Pf1以上であるために、液圧上昇カウンタが所定回数N1のカウントを開始するが、時点t13で所定値Pf1未満になると、カウントを停止する。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)複数の気筒を有するエンジン1へ燃料を噴射する燃料噴射装置100は、複数の気筒に対応付けて設けられた複数のインジェクタ19と、複数のインジェクタ19に供給する燃料の圧力を調整する高圧ポンプ23と、複数のインジェクタ19の噴射口に付着したデポジットを除去するデポジット除去動作、すなわちクリーニングモード実行の開始を決定するクリーニング決定部42と、エンジン1の運転状態に応じて、1サイクルの燃料噴射回数がそれぞれ1回および複数回である単発噴射および分割噴射のいずれかを実行するように複数のインジェクタ19を制御するとともに、高圧ポンプ23(ポンプソレノイド25)を制御するインジェクタ制御部43およびポンプ制御部44と、を備える(図1,2)。インジェクタ制御部43は、エンジン1の運転状態に応じて分割噴射を実行するように複数のインジェクタ19を制御しているとき、クリーニングモード実行の開始が決定されると、単発噴射を実行するように複数のインジェクタ19を制御し、ポンプ制御部44は、その後、燃料の圧力を上昇させるように高圧ポンプ23を制御する(図3)。
(1)複数の気筒を有するエンジン1へ燃料を噴射する燃料噴射装置100は、複数の気筒に対応付けて設けられた複数のインジェクタ19と、複数のインジェクタ19に供給する燃料の圧力を調整する高圧ポンプ23と、複数のインジェクタ19の噴射口に付着したデポジットを除去するデポジット除去動作、すなわちクリーニングモード実行の開始を決定するクリーニング決定部42と、エンジン1の運転状態に応じて、1サイクルの燃料噴射回数がそれぞれ1回および複数回である単発噴射および分割噴射のいずれかを実行するように複数のインジェクタ19を制御するとともに、高圧ポンプ23(ポンプソレノイド25)を制御するインジェクタ制御部43およびポンプ制御部44と、を備える(図1,2)。インジェクタ制御部43は、エンジン1の運転状態に応じて分割噴射を実行するように複数のインジェクタ19を制御しているとき、クリーニングモード実行の開始が決定されると、単発噴射を実行するように複数のインジェクタ19を制御し、ポンプ制御部44は、その後、燃料の圧力を上昇させるように高圧ポンプ23を制御する(図3)。
この構成により、分割噴射モードから単発噴射モードへ噴射モードを切り換える過渡期に、実空燃比と目標値との間にずれが生じることを抑制することができるとともに、単発噴射モードへの切換後に燃圧を上昇させることでデポジットを良好に除去することができる。
(2)ポンプ制御部44は、クリーニングモード実行の開始決定により単発噴射を実行するようにインジェクタ19の制御が開始されてから、所定時間Δtが経過すると、燃圧を上昇させるように高圧ポンプ23を制御する。これにより空燃比にずれを生じさせない最適なタイミングで燃圧を上昇させることができる。
(3)ポンプ制御部44は、クリーニングモード実行の開始決定により単発噴射を実行するようにインジェクタ19の制御が開始されてから、全てのインジェクタ19が単発噴射を実行すると、燃圧を上昇させるように高圧ポンプ23を制御することもできる。これにより、空燃比にずれを生じさせるクリーニングモードが実行されることを、確実に防止できる。
(4)ポンプ制御部44は、単発噴射を実行するようにインジェクタ19を制御しているとき、クリーニングモード実行の開始が決定されると、分割噴射の実行を禁止した上で、即座に燃圧を上昇させるように高圧ポンプ23を制御する。これにより、単発噴射モードで運転中にデポジットを除去する必要が生じたとき、デポジットの除去を直ちに行うことができる。
上記実施形態は種々の形態に変更することができる。以下、変形例について説明する。上記実施形態では、複数の気筒に対応付けて設けられた筒内噴射型の複数のインジェクタ19(燃料噴射弁)を有するようにエンジン1を構成したが、内燃機関は、筒内噴射型の燃料噴射弁に加え、吸気通路に燃料を噴射するポート噴射型の燃料噴射弁を有するものであってもよい。上記実施形態では、インジェクタ19に供給する燃料の圧力を高圧ポンプ23により調整するようにしたが、圧力調整部の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態では、クリーニング決定部42が前提条件の成否および実施条件の成否を判定し、両条件が同時に成立すると、インジェクタ19の噴射口に付着したデポジットを除去するデポジット除去動作であるクリーニングモードの開始を決定するようにしたが、デポジット除去決定部の構成はこれに限らない。例えばデポジット量をセンサ等により検出し、所定値以上のデポジット量が検出されると、デポジット除去動作の開始を決定してもよい。
上記実施形態では、エンジン1の運転状態に応じて分割噴射を実行するようにインジェクタ19を制御しているとき、クリーニングモードの開始が決定されると、単発噴射を実行するようにインジェクタ制御部43が複数のインジェクタ19を制御し、その後、所定時間Δtが経過すると、あるいは複数のインジェクタ19が単発噴射を実行すると、ポンプ制御部44が燃圧をクリーニング圧まで上昇させるように高圧ポンプ23を制御したが、動作制御部の構成はこれに限らない。例えば、クリーニングモードの開始が決定されると、単発噴射を実行するのではなく分割噴射の回数を減らすようにしてもよい。また、分割噴射の回数を減らした状態でインジェクタ19を制御しているときに、クリーニングモードの開始が決定されると、噴射回数を増やすことを禁止した上で、即座に燃圧を上昇させるように高圧ポンプ23を制御してもよい。すなわち、運転状態に応じて分割噴射を実行しているとき、デポジット除去動作の開始が決定されると、少なくとも噴射回数を減らするように複数の燃料制御弁を制御し、その後、燃料の圧力を上昇させるように圧力調整部を制御するのであれば、動作制御部の構成はいかなるものでもよい。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 エンジン、2 シリンダ、19 燃料噴射弁、23 高圧ポンプ、25 ポンプソレノイド、42 クリーニング決定部、43 インジェクタ制御部、44 ポンプ制御部、100 燃料噴射装置
Claims (6)
- 複数の気筒を有する内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射装置であって、
前記複数の気筒に対応付けて設けられた複数の燃料噴射弁と、
前記複数の燃料噴射弁に供給する燃料の圧力を調整する圧力調整部と、
前記複数の燃料噴射弁の噴射口に付着したデポジットを除去するデポジット除去動作の開始を決定するデポジット除去決定部と、
前記内燃機関の運転状態に応じて、1サイクルの燃料噴射回数がそれぞれ1回および複数回である単発噴射および分割噴射のいずれかを実行するように前記複数の燃料噴射弁を制御するとともに、前記圧力調整部を制御する動作制御部と、を備え、
前記動作制御部は、前記内燃機関の運転状態に応じて前記分割噴射を実行するように前記複数の燃料噴射弁を制御しているとき、前記デポジット除去決定部により前記デポジット除去動作の開始が決定されると、噴射回数を減らすように前記複数の燃料制御弁を制御し、その後、燃料の圧力を上昇させるように前記圧力調整部を制御することを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1に記載の燃料噴射装置において、
前記動作制御部は、前記内燃機関の運転状態に応じて前記分割噴射を実行するように前記複数の燃料噴射弁を制御しているとき、前記デポジット除去決定部により前記デポジット除去動作の開始が決定されると、噴射回数を減らすように前記複数の燃料制御弁を制御し、その後、所定時間が経過すると、前記燃料の圧力を上昇させるように前記圧力調整部を制御することを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1に記載の燃料噴射装置において、
前記動作制御部は、前記内燃機関の運転状態に応じて前記分割噴射を実行するように前記複数の燃料噴射弁を制御しているとき、前記デポジット除去決定部により前記デポジット除去動作の開始が決定されると、噴射回数を減らすように前記複数の燃料制御弁を制御し、その後、前記複数の燃料噴射弁が噴射回数を減らすと、前記燃料の圧力を上昇させるように前記圧力調整部を制御することを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料噴射装置において、
前記動作制御部は、前記内燃機関の運転状態に応じて前記分割噴射を実行するように前記複数の燃料噴射弁を制御しているとき、前記デポジット除去決定部により前記デポジット除去動作の開始が決定されると、前記単発噴射を実行するように前記複数の燃料制御弁を制御し、その後、燃料の圧力を上昇させるように前記圧力調整部を制御することを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料噴射装置において、
前記動作制御部は、前記噴射回数を減らすように前記複数の燃料噴射弁を制御しているとき、前記デポジット除去決定部により前記デポジット除去動作の開始が決定されると、噴射回数を増やすことを禁止した上で、即座に前記燃料の圧力を上昇させるように前記圧力調整部を制御することを特徴とする燃料噴射装置。 - 請求項4に記載の燃料噴射装置において、
前記動作制御部は、前記単発噴射を実行するように前記複数の燃料噴射弁を制御しているとき、前記デポジット除去決定部により前記デポジット除去動作の開始が決定されると、前記分割噴射の実行を禁止した上で、即座に前記燃料の圧力を上昇させるように前記圧力調整部を制御することを特徴とする燃料噴射装置。
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