JP2020115414A - 熱交換部材および熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換部材と被熱処理部材との接触面積を十分に大きくすることができ、効率良く熱交換することができる熱交換部材を提供する【解決手段】本発明の熱交換器に係る熱交換パネル1は、金属層52を含む基材11からなる外装体Pを備え、外装体Pの内部を流通する熱媒体と、外装体の外面に接触して配置される被熱処理部材41との間で熱交換させるようにした熱交換パネル1である。外装体Pにおける被熱処理部材41との接触面に、被熱処理部材41の一部を適合状態に収容する収容凹部14が形成されていることを特徴とする【選択図】図1

Description

本発明は、被熱処理部材を冷却または加熱する際に用いられる熱交換部材および熱交換器に関する。
輸送機器、蓄電デバイスおよびスーパーコンピューターに搭載されているエネルギーデバイス、例えば円筒型電池やコンデンサを冷却もしくは加熱するために熱交換器が用いられている。
中でも輸送機器である電気自動車(EV)においては、電動機を駆動する原動力であるバッテリー装置として、例えば円筒型リチウムイオン電池が搭載されている。円筒型リチウムイオン電池は、充放電時に大きな発熱を伴い高温で使用し続けると、劣化により寿命が低下するため冷却する必要がある。
このような円筒型電池は外周面が湾曲しているため、熱交換器との接触面積が少なくなり、効率良く冷却することが困難である。このため、例えば下記特許文献1の技術が用いられている。
同文献では、複数の円筒型単電池からなる単電池列および、この単電池列を接触支持し内部に熱媒体流路が形成された支持部材からなる組電池を冷却する技術が開示されている。
特開2012−9388号公報
しかしながら、同文献では単電池の熱を支持部材に伝達し、その支持部材を冷却することで単電池を冷却するため、支持部材を介して単電池を間接的に冷却することとなり、効率良く熱交換することができないという課題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、被熱処理部材との接触面積を十分に大きくすることができ、効率良く熱交換することができる熱交換部材および熱交換器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とするものである。
[1]金属層を含む基材からなる外装体を備え、外装体の内部を流通する熱媒体と、外装体の外面に接触して配置される被熱処理部材との間で熱交換させるようにした熱交換部材であって、
外装体における被熱処理部材との接触面に、被熱処理部材の一部を適合状態に収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする熱交換部材。
[2]基材は、金属層の少なくとも片面側に樹脂層の設けられたラミネート材からなることを特徴とする前項1に記載の熱交換部材。
[3]収容凹部が複数設けられていることを特徴とする前項1または2に記載の熱交換部材。
[4]外装体内に伝熱フィンが、外装体の内面側と接するように設けられていることを特徴とする前項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換部材。
[5]伝熱フィンが、金属層の両面に樹脂層が設けられたラミネート材からなることを特徴とする前項4に記載の熱交換部材。
[6]伝熱フィンは波板状に形成され、被熱処理部材は円柱状に形成され、伝熱フィンの山筋部方向と被熱処理部材の軸方向が交差するように被熱処理部材が配置されていることを特徴とする前項4または5に記載の熱交換部材。
[7]外装体の内面側に収容凹部に対応して形成される内方凸部を収容するように、伝熱フィンに切欠状凹部が形成されていることを特徴とする前項6に記載の熱交換部材。
[8]伝熱フィンは波板状に形成され、被熱処理部材は円柱状に形成され、伝熱フィンの山筋部方向と被熱処理部材の軸方向が平行となるように被熱処理部材が配置されていることを特徴とする前項4または5に記載の熱交換部材。
[9]前項1〜8の熱交換部材が間隔をおいて複数並列に配置され、隣り合う熱交換部材間に、その一方の熱交換部材から他方の熱交換部材に熱媒体を流通させるジョイント部材が設けられ、複数の熱交換部材の各間に被熱処理部材が配置されるように構成されていることを特徴とする熱交換器。
発明[1]の熱交換部材によれば、外装体における被熱処理部材との接触面に収容凹部が形成されているため、被熱処理部材と外装体との接触面積を十分に大きくすることができ、効率良く熱交換することができる。
発明[2]の熱交換部材によれば、外装体は金属層と樹脂層とからなるラミネート材で形成されているため、金属層の腐食および外装体における結露の発生を防ぐことができる。
発明[3]の熱交換部材によれば、収容凹部が複数設けられているため、複数の被熱処理部材を並行して熱処理することができる。
発明[4]の熱交換部材によれば、外装体内に伝熱フィンを設けているため、熱交換性能をより一層向上させることができる。
発明[5]の熱交換部材によれば、伝熱フィンは金属層と樹脂層とからなるラミネート材で形成されているため、金属層の腐食を防ぐことができ、伝熱フィンの耐久性を向上させることができる。
発明[6]の熱交換部材によれば、伝熱フィンの山筋部方向と被熱処理部材の軸方向とが交差しているため、伝熱フィンと被熱処理部材とを格子状に配置でき、強度を向上させることができる。
発明[7]の熱交換部材によれば、伝熱フィンに切欠状凹部が形成されているため、伝熱フィンと外装体との接触面積が大きくなり、熱交換効率をさらに向上させることができる。
発明[8]の熱交換部材によれば、伝熱フィンの山筋部方向と被熱処理部材の軸方向とが平行となっているため、隣り合う山筋部間に生じる空間を利用して被熱処理部材を配置できることから、伝熱フィンに切り込みを入れずに被熱処理部材との接触面積を大きく確保することができる。
発明[9]の熱交換器によれば、上記発明と同様に、被熱処理部材と外装体との接触面積を十分に大きくすることができるため、効率良く熱交換することができる。
図1は本発明の第1実施形態である熱交換器の平面図である。 図2は図1のA−A線断面図である。 図3は第1実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネルを分解して示す斜視図である。 図4は第1実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネルを切り欠いて示す斜視図である。 図5は図4の一点鎖線で囲まれる部分を拡大して示す断面図である。 図6は本発明の第2実施形態である熱交換器の平面図である。 図7は図6のB−B線断面図である。 図8は第2実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネルを分解して示す斜視図である。 図9は熱交換器における伝熱フィンの山筋部方向と被熱処理部材の軸方向との関係を示す斜視図であって、図(a)は第1実施形態の斜視図、図(b)は第2実施形態の斜視図である。 図10は本発明の熱交換器に適用可能な熱交換パネルの変形例を示す概略断面図である。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態である熱交換器の平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は第1実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネルを分解して示す斜視図、図4は第1実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネルを切り欠いて示す斜視図、図5は図4の一点鎖線で囲まれる部分を拡大して示す断面図である。
図1〜3に示すように、第1実施形態に係る熱交換器は冷却器を構成するものである。この熱交換器は熱交換パネル1が間隔をおいて複数並列に配置され、隣り合う熱交換パネル1間に、その一方の熱交換パネル1から他方の熱交換パネル1に熱媒体を流通させるジョイント部材3a、3bが設けられ、複数の熱交換パネル1の各間に被熱処理部材が配置されるように構成されている。
本実施形態においては、熱媒体として水もしくは不凍液等の冷媒が用いられている。
第1実施形態においては、被熱処理部材として円筒電池41が用いられている。円筒電池41は18650型もしくは21770型のものが用いられている。なお、円筒電池41の型は電池サイズを示しており、例えば18650型は直径が18mm、長さが65.0mmサイズの円筒電池を表している。
熱交換部材は熱交換パネル1によって構成されている。
図3に示すように、第1実施形態における熱交換パネル1は、第1基材11および第2基材15からなる外装体Pを備えている。
外装体Pはその外面に円筒電池41を接触して配置し、内部に熱媒体を流通させることによって、円筒電池41と熱媒体との間で熱交換を行うことができる。
第1基材11は平面視矩形状に形成され、柔軟性ないし可撓性を有するラミネート材L1によって構成されている。
図5に示すように、第1実施形態のラミネート材L1では金属層52の一面(外面)に接着剤を介して樹脂層51が積層され、他面(内面)には接着剤を介して樹脂層53および熱融着樹脂層54が積層される構成となっている。
金属層52としては銅箔、アルミニウム箔、ステンレス箔およびニッケル箔の中から選択されたものを好適に用いることができる。なお第1実施形態において、「箔」という用語はフィルム、薄板、シートも含む意味で用いられており、さらに「銅」「アルミニウム」「ニッケル」という用語は、それらの合金も含む意味で用いられている。
金属層52は伝熱層や集熱層と称され、厚みとしては8μm〜300μmのものを用いるのが良く、特に8μm〜100μmのものを用いるのがより好ましい。第1実施形態における金属層52としてはアルミニウム箔層を用いている。
また、金属層52は、化成処理等の表面処理を施しておくことにより、金属層の腐食防止や、樹脂との接着性の向上など、より一層耐久性を向上させることができる。化成処理は、例えば次のような処理を施す。即ち、例えば、脱脂処理を行った金属箔の表面に、
1)リン酸、クロム酸、フッ化物の金属塩及びフッ化物の非金属塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含む混合物の水溶液
2)リン酸、アクリル系樹脂、キトサン誘導体樹脂及びフェノール系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂、クロム酸及びクロム(III)塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含む混合物の水溶液
3)リン酸、アクリル系樹脂、キトサン誘導体樹脂及びフェノール系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂、クロム酸及びクロム(III)塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物、フッ化物の金属塩及びフッ化物の非金属塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含む混合物の水溶液
上記1)〜3)のうちのいずれかの水溶液を塗工した後、乾燥することにより、化成処理を施す。
上記化成処理を施すことで形成する化成皮膜は、クロム付着量(片面当たり)として0.1mg/m〜50mg/mが好ましく、特に2mg/m〜20mg/mが好ましい。
熱融着樹脂層54としては、ポリオレフィン(無延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリエチレン)、フッ素系樹脂、ポリエステル樹脂および塩化ビニル樹脂の中から選択されたものを好適に用いることができる。熱融着樹脂層54の厚みとしては20μm〜1000μmのものを用いるのが良い。
第1実施形態における熱融着樹脂層54としては、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)を用いている。直鎖状ポリエチレンは、耐水性・耐薬品性が良く剛性が比較的高いため、熱媒体を高圧で流した場合でも漏れが発生しにくいという特徴を有する。
第1実施形態における樹脂層51、53としては熱融着樹脂層54で使用した樹脂に対し20℃以上高い融点を持つ樹脂が好ましく、例えば2軸延伸PET(ポリエチレンテレフタレート)や2軸延伸PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の2軸延伸ポリエステルフィルムやOPP(2軸延伸ポリプロピレン)等の2軸延伸ポリオレフィンフィルム等が好適に用いられる。 樹脂層51,53の厚みとしては5μm〜50μmのものを用いるのが良い。これらの層は必須ではないが、金属層52の腐食防止や外圧からの耐衝撃性向上、さらに、熱融着樹脂層54の熱接着時に熱融着樹脂層54が流出した場合、金属層52の露出防止としての特徴を持つ。
金属層52、熱融着樹脂層54および樹脂層51,53は、例えばドライラミネート法で積層することができ、図5において省略しているが、各層は例えば層間に2液硬化型のポリオレフィン系接着剤を介して積層させている。
図3に示すように第1実施形態において、ラミネート材L1よりなる第1基材11は、深絞り成型、張出成形、エンボス成形等のプレス加工により所定の形状に成形されている。その第1基材11には外周縁部を除く中間領域において下方に凹む凹部18及び円筒電池41との接触面に円筒電池41の一部を適合状態に収容する収容凹部14が形成されている。また凹部18の開口縁部周辺に外方に突出するように一体に形成されたフランジ部12が形成されており、凹部18内には後述するジョイント部材3bのパイプ部33bを挿通させる熱媒体流出孔19が形成されている。さらに第1基材11の内面側に収容凹部14に対応して内方凸部17が形成されている。またネジ孔13がフランジ部12の四隅に形成されている。
図3に示すように第1実施形態において、収容凹部14は円筒電池41に沿うように断面円弧状に形成されているため、外装体Pと円筒電池41との接触面積が大きくなる。また、収容凹部14は複数並列配置に形成されている。
内方凸部17は第1基材11の内面側に収容凹部14に対応して形成されるものである。言うまでもなく、内方凸部17は複数の収容凹部14に対応して複数形成されている。
第2基材15は平面視矩形状であり、上記第1基材11を構成しているラミネート材L1と同一の構成を有するラミネート材L1によって構成されている。
第1実施形態において、上述したラミネート材L1よりなる第2基材15は、その四隅にネジ孔13が形成されている。さらに後述するジョイント部材3aのパイプ部33aを挿通させる熱媒体流入孔16が形成されている。
第1実施形態では第2基材15に熱媒体流入孔16、第1基材11に熱媒体流出孔19を形成しているが、熱媒体流入孔16を第1基材11に、熱媒体流出孔19を第2基材15に形成しても良い。
ジョイント部材3aは熱媒体を外装体P内部に流入させるためのものであり、ジョイント部材3bは熱媒体を外装体P内部から流出させるためのものである。
ジョイント部材3a、3bは硬質合成樹脂の素材から形成されており、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂または、それらの変性樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂および塩化ビニル樹脂等の熱融着樹脂を好適に用いることができ、特に、熱融着樹脂層54と同じ構成もしくは近い構成の樹脂を用いるのが好ましい。
図3に示すように第1実施形態のジョイント部材3a、3bは、一側面に複数の開口部32を有する直方体状の箱部31と、箱部31の上壁もしくは下壁に設けられたパイプ部33a,33bとを備えている。
開口部32は箱部31に対して熱媒体の流入口もしくは流出口となっている。
パイプ部33a,33bは箱部31内に連通しており、パイプ部33a,33bの内部と箱部31の内部との間で熱媒体が往来するように形成されている。
外装体P内において、ジョイント部材3aがパイプ部33aを熱媒体流入孔16に挿通した状態で備えられ、ジョイント部材3bがパイプ部33bを熱媒体流出孔19に挿通し、さらに第1基材11および第2基材15と熱接着された状態で備えられている。
図2に示すようにパイプ部33aとパイプ部33bとの結合では、ジョイント部材3a、3bの素材に近い成分の樹脂から成る連結チューブ75を用いて熱融着させることにより結合させている。なお、両パイプ部33a、33bを嵌合して連結させる結合もある。連結チューブ75を用いる方が熱媒体は漏れにくく、部品設計も少なくて済むため、本実施形態においては連結チューブ75を用いて熱融着させることにより結合させている。
図4に示すように第1実施形態では、外装体Pの内面側と接するように、すなわち第1基材11および第2基材15と接するように伝熱フィン21が備えられている。
伝熱フィン21は柔軟性ないし可撓性を有するラミネート材L2よりなっている。
第1実施形態のラミネート材L2は、図5に示すように、金属層62の両面に接着剤を介して熱融着樹脂層61,63が積層されている。
金属層62としては銅箔、アルミニウム箔、ステンレス箔およびニッケル箔の中から選択されたものを好適に用いることができる。金属層62は伝熱層や集熱層と称され、厚みとしては8μm〜300μmのものを用いるのが良く、特に8μm〜100μmのものを用いるのがより好ましい。第1実施形態における金属層62としてはアルミニウム箔層を用いている。
熱融着樹脂層61、63としては、ポリオレフィン(無延伸ポリプロピレン(CPP)、ポリエチレン)、フッ素系樹脂、ポリエステル樹脂および塩化ビニル樹脂の中から選択されたものを好適に用いることができる。熱融着樹脂層61、63の厚みとしては20μm〜1000μmのものを用いるのが良い。第1実施形態における熱融着樹脂層61、63としてはLLDPEを用いている。
第1実施形態において、上述したラミネート材L2よりなる伝熱フィン21は凹凸加工が施されることによって、山筋部23を有する波板状に形成されている。図3に示すように、伝熱フィン21には内方凸部17を収容するように切欠状凹部22が形成されており、この切欠状凹部22を有することで、伝熱フィン21の谷筋部全体が外装体Pの内面側、すなわち第1基材11と接するように構成されている。
図9(a)に示すように、第1実施形態の伝熱フィン21は、その山筋部23方向が円筒電池41の軸方向と直交するように配置されている。
ここで、凹凸加工としてはラミネート材L2に立体的な凹凸を形成できる加工であれば、どのような加工であっても良いが、コルゲート加工もしくはプリーツ加工のようにラミネート材L2に立体的かつ連続的に凹凸を形成できる加工方法を好適に用いることができる。
コルゲート加工とは例えば外周に軸方向の溝が周方向に等間隔おきに形成された一対のロール間に、ラミネート材L2等のワークを通すことで一方向に波型の凹凸立体形状を形成する加工方法である。
プリーツ加工とはラミネート材L2等のワークを表裏に交互に折り畳んでヒダ(プリーツ)を形成する加工方法である。
次に、第1実施形態の熱交換器の製作方法について説明する。
まず熱交換パネル1を準備する。すなわち第1基材11内部に伝熱フィン21およびジョイント部材3a、3bを収容して、第2基材15を第1基材11にその開口部を閉塞するように重ねて配置し仮組みする。この際、第2基材15の熱媒体流入孔16にジョイント部材3aのパイプ部33aを挿通配置する。なお、図3に示すように、第1実施形態においては伝熱フィン21の山筋部23方向は、第1基材11の長手方向と平行になっている。すなわち、円筒電池41を配置すると、その山筋部23方向が円筒電池41の軸方向と直交することになる。
仮組みしたものを、第1基材11のフランジ部12と第2基材15とを熱接着することで外装体Pを作成し、さらに高温、減圧下で静置させることでジョイント部材3a、3bおよび伝熱フィン21を外装体Pの内部に熱接着させて熱交換パネル1を作成する。
このようにして準備した熱交換パネル1を図2に示すように、熱交換パネル1間に複数の円筒電池41を配置して、一方の熱交換パネル1のパイプ部33aと他方の熱交換パネル1のパイプ部33bとをジョイント部材3a、3bと同じ素材から成る連結チューブ75を介して連結する。なお、パイプ部33a、33bと連結チューブ75との接合部は熱風を当てシールすることで、連結チューブ75がはずれにくく、接合箇所からの漏れの発生を抑制できる。
この状態でネジ孔13を介して固定ナット71、支柱ボルト72により熱交換パネル1、1を連結する。その際、固定ナット71と熱交換パネル1の間にバネ(スプリング)を挟むことで円筒電池41の膨張による熱交換器への圧迫が低減され熱交換器の破損が防止でき、使用環境における振動によるゆるみも抑制できるため、円筒電池41と熱交換器との接触面積を維持することができ、熱交換効率が落ちることはない。
こうして製作された熱交換器において、パイプ部33aより熱媒体を流入すると、熱媒体は箱部31を通りジョイント部材3aの開口部32より外装体P内部に流入し、伝熱フィン21の部分を通過してジョイント部材3bの開口部32に到達する。開口部32に到達した熱媒体は開口部32より箱部31を通りパイプ部33bに流入し、パイプ部33bと連結した他方の熱交換部材1のパイプ部33aに流入する。そして箱部31および開口部32を介して外装体P内部に流入し、伝熱フィン21の部分を通過してジョイント部材3bの開口部32に到達し、箱部31およびパイプ部33bを介してジョイント部材3bから流出する。
上述したように熱交換器の各熱交換パネル1内を熱媒体が流れることで、各熱交換パネル1間に配置された円筒電池41と熱媒体との間で熱交換するようになっている。
以上の第1実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネル1によれば、外装体Pにおける円筒電池41との接触面に収容凹部14が形成されているため、円筒電池41と熱交換パネル1との接触面積を十分に大きくすることができ、効率良く熱交換することができる。
また第1実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネル1によれば、外装体Pはラミネート材L1で形成されているため、金属層52の腐食および外装体Pにおける結露の発生を防ぐことができ、各接合部が熱接着により一体化されるため内圧に対して強度的にも優れたものになる。
さらに、第1実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネル1によれば、伝熱フィン21の山筋部23方向と円筒電池41の軸方向とが直交しているため、伝熱フィン21と円筒電池41とが格子状に配置され、強度を向上させることができる。
なお、第1実施形態において収容凹部14は第1基材11の底壁である下壁に形成されているが、本発明においては図10(a)に示すように第2基材15である上壁に形成しても良い。さらに図10(b)、(c)に示すように第1基材11および第2基材15の両方に形成しても良い。以下の第2実施形態においても同様である。
また上記第1実施形態においては、円筒電池41の軸方向と伝熱フィン21の山筋部23方向とが直交する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限らず、本発明においては円筒電池41と伝熱フィン21とを交差させる場合90°以外の角度で交差させても良い。
<第2実施形態>
図6は本発明の第2実施形態である熱交換器の平面図、図7は図6のB−B線断面図である。また、図8は第2実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネルを分解して示す斜視図である。
図6〜8に示すように、第2実施形態に係る熱交換器は熱交換パネル1が間隔をおいて複数並列に配置され、隣り合う熱交換パネル1間に、その一方の熱交換パネル1から他方の熱交換パネル1に熱媒体を流通させるジョイント部材3a、3bが設けられ、複数の熱交換パネル1の各間に円筒電池41が配置されるように構成されている。そして各熱交換パネル1の向かい合うネジ孔13に支柱ボルト72を貫通させ、支柱ボルト72の端部を固定ナット71で固定している。
図6の左右方向を左右とし、上下方向を前後として説明する。図6〜図8に示すように、第2実施形態の熱媒体流入孔16は、第2基材15の右側の前端に、熱媒体流出孔19は第1基材11の左側の後端に形成されている。
第2実施形態のジョイント部材3a、3bは、前面または後面に複数の開口部32を有し、底面に複数の凹部34が設けられた直方体状の箱部31と、箱部31の上壁右端部もしくは下壁左端部に設けられたパイプ部33a,33bとを備えている。またジョイント部材3aの箱部31は凹部18内の前面と接するように配置されるとともに、ジョイント部材3bの箱部31は凹部18内の後面と接するように配置されている。
さらに外装体P内において、ジョイント部材3aがパイプ部33aを熱媒体流入孔16に挿通した状態で備えられ、ジョイント部材3bがパイプ部33bを熱媒体流出孔19に挿通した状態で備えられている。ジョイント部材3a、3bは連結チューブ75によって連結されている。
図7、8に示すように第2実施形態では、外装体P内におけるジョイント部材3a、3b間には伝熱フィン21が収容されている。そして伝熱フィン21の山頂部と谷底部が、外装体Pの第1基材11および第2基材15と接するように配置されている。
第2実施形態において、上述したラミネート材L2よりなる伝熱フィン21は凹凸加工が施されることによって、山筋部23を有する波板状に形成されている。
図8、9(b)に示すように、第2実施形態の伝熱フィン21は山筋部23方向が第1基材11の長手方向(左右方向)に対し直交するように外装体P内部に配置されている。さらに図7に示すように、第1基材11において伝熱フィン21の山筋部に並行して凹部を形成している。この凹部が収容凹部14として構成されている。そして円筒電池41は収容凹部14に配置される。
第2実施形態では第1実施形態同様に、第1基材11、第2基材15および伝熱フィン21等を配置し熱接着および、高温減圧下で静置させ、全ての部材を熱接着させる。なお、凹部18は第1実施形態同様、ラミネート材L1を第1基材11に成形する際に形成する。
なお、図7では伝熱フィン21の谷部に一致して収容凹部14を設けているが、伝熱フィン21の凹凸の高さを変えることで収容凹部14の空間を形成できるので、伝熱フィン21の山部に収容凹部14が位置しても良い。
第2実施形態の熱交換器の使用方法は、第1実施形態の熱交換器の使用方法と同様である。
以上の第2実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネル1によれば、伝熱フィン21の谷筋部に対応して形成された収容凹部14に円筒電池41の一部が適合状態に収容されるため、円筒電池41と熱交換パネル1との接触面積を十分に大きくすることができ、円筒電池41を効率良く熱交換することができる。
また第2実施形態の熱交換器に用いられる熱交換パネル1によれば、外装体Pはラミネート材L1で形成されているため、金属層52の腐食および外装体Pにおける結露の発生を防ぐことができ、各接合部が熱接着により一体化されるため内圧に対して強度的にも優れたものになる。
さらに伝熱フィン21の山筋部23方向と円筒電池41の軸方向とが平行となっているため、隣接する山筋部23間に生じる空間を利用して円筒電池41を配置できることから、第1実施形態のように伝熱フィン21に、例えば切り込みを入れることなく、収容凹部14との接触面積を十分に確保することができる。
<変形例>
上記実施形態では熱交換器を冷却器として用いる場合を例に挙げて説明したが、本発明の熱交換器は加熱器として用いることもできる。
上記実施形態では金属層52、樹脂層51、53および熱融着樹脂層54の四層で構成されるラミネート材L1を用いているが、ラミネート材L1の構成は四層に限らず、金属層52の少なくとも片面側に樹脂層の設けられたラミネート材L1を用いても良い。
例えば、金属層52の一面側に樹脂層51、他面側に熱融着樹脂層54の三層で構成されるラミネート材L1を用いても良い。また金属層52の一面側(伝熱フィン21側)のみに熱融着樹脂層54の二層で構成されるラミネート材L1を用いても良い。
さらに上記実施形態では、第1基材11および第2基材15は金属層52を含むラミネート材L1により構成されているが、材料はラミネート材L1に限らず、金属層52を含む、ラミネート材L1以外の材料で構成されていても良い。
図2、7に示すように、上記実施形態では、複数の円筒電池41の配置された上下の熱交換パネル1はネジ孔13を介して固定ナット71および固定ボルト72により連結、固定されているが、固定手段はこれに限られない。すなわち円筒電池41に対する上下の熱交換パネル1の位置決めが可能であるならば、固定手段はどのような手段を用いても良い。
上記実施形態の熱交換器では、複数の円筒電池41に対して上下に熱交換パネル1を配置しているが、熱交換パネル1の配置方向は上下に限られず、前後もしくは左右に配置しても良い。
さらに上記実施形態の熱交換器は、2枚の熱交換パネル1によって構成されているが、用いる熱交換パネル1は2枚に限られず、3枚以上の熱交換パネル1を用いて熱交換器を構成しても良い。逆に、熱交換パネル1を1枚だけで用いても良い。例えば、図2、7において、下側の熱交換パネル1だけを用いて熱交換器を構成しても良い。
次に図1、2および図6、7に示す熱交換器に準拠して、以下の実施例1および2の熱交換器について説明する。
<実施例1>
1.第1基材11および第2基材15用のラミネート材L1(PET12/接着剤/AL100/接着剤/PET12/接着剤/ LLDPE40)の作製
(1)JIS H4160のA8021のアルミニウム箔(厚さ100μm)にポリアクリル酸、三価クロム化合物、水、アルコールからなる化成処理液を塗布し、150℃で乾燥するクロメート処理を行い、下地層(金属層)52の両面に化成皮膜を形成する。クロム付着量は、片面当たり10mg/mである。
(2)アルミニウム箔の一方の面(外面)に、グラビアロールによりウレタン系接着剤(厚さ2μm)を塗工したのち、樹脂層51として厚さ12μmの2軸延伸PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを積層する。
(3)アルミニウム箔の他方の面(内面)に、グラビアロールによりウレタン系接着剤(厚さ2μm)を塗工したのち、樹脂層53として厚さ12μmの2軸延伸PET層フィルムを積層し、その樹脂層53上にウレタン系接着剤(厚さ2μm)を介して熱融着樹脂層54として厚さ40μmのLLDPE(無延伸ポリエチレン)フィルムを積層する。
2.伝熱フィン21用のラミネート材L2(LLDPE40/接着剤/AL100/接着剤/ LLDPE40)の作製
(1)JIS H4160のA8021のアルミニウム箔(厚さ100μm)にポリアクリル酸、三価クロム化合物、水、アルコールからなる化成処理液を塗布し、150℃で乾燥するクロメート処理を行い、下地層(金属層)62の両面に化成皮膜を形成する。クロム付着量は、片面当たり10mg/mである。
(2)アルミニウム箔の一方の面に、ウレタン系接着剤(厚さ2μm)を介して熱融着樹脂層61として厚さ40μmのLLDPE(無延伸ポリエチレン)を積層する。
(3)アルミニウム箔の他方の面に、ウレタン系接着剤(厚さ2μm)を介して熱融着樹脂層63として厚さ40μmのLLDPE(無延伸ポリエチレン)を積層する。
3.ジョイント部材3a,3b(HDPE)の作製
縦100mm×横12mm×高さ3mmの箱部31に、パイプ部33a,33bが一体に成形されたHDPE(高密度ポリエチレン)製のジョイント部材3a,3bを準備した。ジョイント部材3aのパイプ部33aは、内径φ10mm、外径φ12mm、長さが3mmである。
4.外装体Pの構成部品の準備
(1)第1基材11の作製
第1基材11用のラミネート材L1を縦230mm×横160mmにカットして得られたシート材を、Al箔(金属層52)に対して樹脂層51側が凸側(外側)となるように、縦169mm×横104mmでコーナーR4の金型を用いて深さ3mmで深絞り成形して凹部18を形成した。この際、凹部の底に半径9mmの円弧で深さ1mmのリブを20mm間隔で5個入るように同時に成形した。このリブは収容凹部14である。
さらに凹部18の開口周縁部に形成されるフランジ部12を5mm幅となるように周囲をカットし、さらに凹部18の底壁における縦方向(長さ方向)の一端部に、ジョイント部材3bのパイプ部33bを挿通するための熱媒体流出孔19を形成して、第1基材11を作製した。
(2)第2基材15の作製
第2基材15用のラミネート材L1を縦180mm×横115mmにカットして得られたシート材に、その縦方向(長さ方向)の他端部(第1基材11の熱媒体流出孔19とは反対側に相当する端部)に、ジョイント部材3aのパイプ部33aを挿通するための熱媒体流入孔16を形成して、第2基材15を作製した。
(3)伝熱フィン21の作製
伝熱フィン用のラミネート材L2を縦145mm×横210mmにカットして得られたシート材を、横方向に3.5mm幅(ピッチ)で交互に折り返すように加工することによって、各山の高さが3mmとなるように調整した。そして、グラインダーを用いて伝熱フィン21の一方の山に、垂直方向に半径9mmの円弧で深さ1mmの切欠状凹部22を20ミリ間隔で入れ、グラインダーで削った部分に溶解したポリエチレン樹脂を10μmの厚さで塗工した。
5.部品の組み立て
(1)第1基材11の凹部18における縦方向(長さ方向)の一端部に、ジョイント部材3bを収容すると同時に、そのパイプ部33bを凹部18底壁に設けられた熱媒体流出孔19に挿通して下向きに配置する。さらに第1基材11の凹部18における縦方向の他端部に、ジョイント3aをそのパイプ部33aを上向きにした状態に収容した。さらに第1基材11の凹部18における両ジョイント部材3a,3b間に伝熱フィン21を収容した。なお、ジョイント部材3a,3bの各開口部32,32は、伝熱フィン21の端部に対向するように内側に向けて配置した。
そして伝熱フィン21の切欠状凹部22と第1基材11の内方凸部17とが一致するように設置した。
(2)第1基材11の凹部18を上から覆うように第2基材15を、その内側(樹脂層51がない側)を下にして第1基材11のフランジ部12上に配置した。このとき、第2基材15の熱媒体流入孔16に、第1基材11内の雄型ジョイント部材3aの上向きパイプ部33aを挿通させて第2基材15の上方に突出するように配置した。こうして非接合状態の外装体Pを作製し、その外装体Pをチャンバー式の減圧機内で、200mmHgに減圧した状態で、第1基材11のフランジ部12を200℃に設定した熱板で5秒間シールして、各部品同士を熱接着(熱融着)することにより、外装体Pを作製した。
なお減圧下で加熱することで、第1基材11と第2基材15との間、第1基材11および第2基材15と、それらと接触している伝熱フィン21およびジョイント部材3a,3bとの間の熱接着を強く行うことができる。
6.電池の設置
上記熱交換パネル1の第1基材11に設けられた収容凹部14に被熱処理部材として円筒電池41(リチウムイオン電池:18650型)を5個配置し、さらに円筒電池41側に同構成の熱交換パネル1を積層して、四隅のネジ孔13を支柱ボルト72および固定ナット71により固定し、パイプ部33aとパイプ部33bとを内径12mmのポリエチレン製の連結チューブ75でつなげた後、接合部に120℃の熱風を5秒間当て、接合させた。
7.動作確認
こうして得られた熱交換器のうち、熱交換パネル1を2段重ねで配置した熱交換器において、上段の熱交換パネル1に設けられた雄型ジョイント部材3aの上向き突出状のパイプ部33aから熱媒体として水を注入した。注入された水は上段の熱交換パネル1から下段の熱交換パネル1に供給されていき、下段の熱交換パネル1に設けられた雌型ジョイント部材3bの下向き突出状のパイプ部33bから流出された。この際、水は各熱交換パネル1を均等に偏りなくバランス良く流通しており、熱交換器として十分な性能を有しているのが判明した。
また目視によって外観を詳細に検査したところ、水漏れ等の不具合は一切認められなかった。
<実施例2>
実施例2において、伝熱フィン21の山筋部23方向と円筒電池41の軸方向が平行となっている点が実施例1との主な相違点である。以下、具体的に説明する。
1.第1基材11および第2基材15用のラミネート材L1(PET12/接着剤/AL100/接着剤/PET12/接着剤/ LLDPE40)の作製
上記実施例1と同様のラミネート材L1を作製した。
2.伝熱フィン21用のラミネート材L2(LLDPE40/接着剤/AL100/接着剤/ LLDPE40)の作製
上記実施例1と同様のラミネート材L2を作製した。
3.ジョイント部材3a,3b(HDPE)の作製
縦12mm×横138mm×高さ3mmの箱部31に、パイプ部33a,33bが一体に成形されたHDPE(高密度ポリエチレン)製のジョイント部材3a,3bを準備した。ジョイント部材3aのパイプ部33aは、内径φ10mm、外径φ12mm、長さが3mmである。
なお、ジョイント部材3aにはリチウムイオン電池:18650型を5個配置できるよう半径9mmの円弧で深さ1mmの凹部34が20ミリ間隔で設けられている。
4.外装体Pの構成部品の準備
(1)第1基材11の作製
第1基材11用のラミネート材L1を縦230mm×横160mmにカットして得られたシート材を、Al箔(金属層52)に対して熱融着樹脂層51側が凸側(外側)となるように、縦169mm×横104mmでコーナーR4の金型を用いて深さ3mmでエンボス成形して凹部18を形成した。さらに凹部18の開口周縁部に形成されるフランジ部12を5mm幅となるように周囲をカットし、さらに凹部18の底壁における縦方向(長さ方向)の一端部に、ジョイント部材3bのパイプ部33bを挿通するための熱媒体流出孔19を形成して、第1基材11を作製した。さらに天面部にはリチウムイオン電池:18650型を5個配置できるよう半径9mmの円弧で深さ1mmの収容凹部14が20ミリ間隔で設けられている。
(2)第2基材15の作製
第2基材15用のラミネート材L1を縦180mm×横115mmにカットして得られたシート材に、その縦方向(長さ方向)の他端部(第1基材11の熱媒体流出孔19とは反対側に相当する端部)に、ジョイント部材3aのパイプ部33aを挿通するための熱媒体流入孔16を形成して、第2基材15を作製した。
(3)伝熱フィン21の作製
伝熱フィン用のラミネート材L2を縦100mm×横110mmにカットして得られたシート材を、縦方向に10.5mm幅(ピッチ)で交互に折り返すように加工することによって、各山の高さが3mmで山の幅(ピッチ)が20mmとなるように調整した。
5.部品の組み立て
(1)第1基材11の凹部18内の前面に沿ってジョイント部材3bを収容すると同時に、そのパイプ部33bを凹部18底壁に設けられた熱媒体流出孔19に挿通して下向きに配置する。さらに第1基材11の凹部18内の後面に沿って、ジョイント部材3aをそのパイプ部33aを上向きにした状態に収容した。さらに第1基材11の凹部18における両ジョイント部材3a,3b間に第1基材11に設けた天面部の内方凸部17に沿わせて伝熱フィン21を収容した。
(2)第1基材11の凹部18を上から覆うように第2基材15を、その内側(樹脂層51がない側)を下にして第1基材11のフランジ部12上に配置した。このとき第1基材11内のジョイント部材3aの上向きパイプ部33aを第2基材15の熱媒体流入孔16に挿通させて第2基材15の上方に突出するように配置した。こうして非接合状態の外装体Pを作製し、その外装体Pをチャンバー式の減圧機内で、450mmHgに減圧した状態で、第1基材11のフランジ部12および第2基材15を200℃に設定した熱板で5秒間シールして、各部品同士を熱接着(熱融着)することにより、外装体Pを作製した。なお第1基材11および第2基材15において、伝熱フィン21の凹部と対応する位置には、伝熱フィン21の凹方向に若干のへこみ、すなわち収容凹部14が生じる。
6.電池の設置
上記熱交換パネル1のへこみが生じた部分(収容凹部14)に被熱処理部材として円筒電池41(リチウムイオン電池:18650型)を5個配置し、さらに円筒電池41側に同構成の熱交換パネル1を積層して、四隅のネジ孔13を支柱ボルト72および固定ナット71により固定し、パイプ部33aとパイプ部33bとを内径12mmのポリエチレン製の連結チューブ75でつなげた後、接合部に120℃の熱風を5秒間当て、接合させた。
7.動作確認
こうして得られた熱交換器のうち、熱交換パネル1を2段重ねで配置した熱交換器において、上段の熱交換パネル1に設けられた雄型ジョイント部材3aの上向き突出状のパイプ部33aから熱媒体として水を注入した。注入された水は上段の熱交換パネル1から下段の熱交換パネル1に供給されていき、下段の熱交換パネル1に設けられた雌型ジョイント部材3bの下向き突出状のパイプ部33bから流出された。この際、水は各熱交換パネル1を均等に偏りなくバランス良く流通しており、熱交換器として十分な性能を有しているのが判明した。
また目視によって外観を詳細に検査したところ、水漏れ等の不具合は一切認められなかった。
本発明の熱交換部材は、円筒電池を冷却する熱交換パネルとして好適に用いることができる。
1:熱交換部材(熱交換パネル)
11:第1基材
14:収容凹部
15:第2基材
17:内方凸部
21:伝熱フィン
22:切欠状凹部
23:山筋部
3a、3b:ジョイント部材
41:被熱処理部材(円筒電池)
52:金属層(アルミニウム箔層)
51、53:樹脂層
54:熱融着樹脂層
62:金属層(アルミニウム箔層)
61、63:熱融着樹脂層
L1:ラミネート材
L2:ラミネート材
P:外装体

Claims (9)

  1. 金属層を含む基材からなる外装体を備え、外装体の内部を流通する熱媒体と、外装体の外面に接触して配置される被熱処理部材との間で熱交換させるようにした熱交換部材であって、
    外装体における被熱処理部材との接触面に、被熱処理部材の一部を適合状態に収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする熱交換部材。
  2. 基材は、金属層の少なくとも片面側に樹脂層の設けられたラミネート材からなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換部材。
  3. 収容凹部が複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換部材。
  4. 外装体内に伝熱フィンが、外装体の内面側と接するように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換部材。
  5. 伝熱フィンが、金属層の両面に樹脂層が設けられたラミネート材からなることを特徴とする請求項4に記載の熱交換部材。
  6. 伝熱フィンは波板状に形成され、被熱処理部材は円柱状に形成され、伝熱フィンの山筋部方向と被熱処理部材の軸方向が交差するように被熱処理部材が配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載の熱交換部材。
  7. 外装体の内面側に収容凹部に対応して形成される内方凸部を収容するように、伝熱フィンに切欠状凹部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の熱交換部材。
  8. 伝熱フィンは波板状に形成され、被熱処理部材は円柱状に形成され、伝熱フィンの山筋部方向と被熱処理部材の軸方向が平行となるように被熱処理部材が配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載の熱交換部材。
  9. 請求項1〜8の熱交換部材が間隔をおいて複数並列に配置され、隣り合う熱交換部材間に、その一方の熱交換部材から他方の熱交換部材に熱媒体を流通させるジョイント部材が設けられ、複数の熱交換部材の各間に被熱処理部材が配置されるように構成されていることを特徴とする熱交換器。






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