JP2020115282A - 管理システム及び管理方法 - Google Patents

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Shinsuke Ogata
伸輔 緒方
義範 平松
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義範 平松
岡田 真一
Shinichi Okada
真一 岡田
俊典 廣瀬
Toshinori Hirose
俊典 廣瀬
康充 高井
Yasumitsu Takai
康充 高井
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Masayoshi Terakado
正善 寺門
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Abstract

【課題】運搬対象の物品の所在を管理しやすくすること。【解決手段】管理システム100は、評価部31と、通知部32と、を備える。評価部31は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。物品情報は、読取部102と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグ11が付された運搬対象の物品1に関する情報である。関係者情報は、読取部102と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグ21を所持した物品1の運搬に関わる関係者2に関する情報である。通知部32は、評価部31により評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に管理システム及び管理方法に関する。より詳細には、本開示は、運搬対象の物品を管理する管理システム及び管理方法に関する。
特許文献1には、物品管理システムが開示されている。この物品管理システムでは、ICタグと、ICタグリーダと、ICタグリーダの位置を計測する測位手段と、位置管理サーバと、を備えている。ICタグリーダは、ICタグに対して読み出し信号を送信し、ICタグからの応答信号を受信する。位置管理サーバは、応答信号の内容と自機に登録された内容が一致するときに、測位手段により得られる位置信号に基づいて、ICタグが貼り付けられた管理対象物品の位置を管理する。
特開2002−046821号公報
本開示は、運搬対象の物品の所在を管理しやすい管理システム及び管理方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る管理システムは、評価部と、通知部と、を備える。前記評価部は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。前記物品情報は、読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグが付された運搬対象の物品に関する情報である。前記関係者情報は、前記読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグを所持した物品の運搬に関わる関係者に関する情報である。前記通知部は、前記評価部により評価された前記類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する。
本開示の一態様に係る管理システムは、評価部と、更新部と、を備える。前記評価部は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。前記物品情報は、読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグが付された運搬対象の物品に関する情報である。前記関係者情報は、前記読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグを所持した物品の運搬に関わる関係者に関する情報である。前記更新部は、前記評価部により評価された前記類似度が所定の範囲の値となった場合に、前記物品の所在に関する情報を更新する。
本開示の一態様に係る管理方法は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する方法を含む。前記物品情報は、読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグが付された運搬対象の物品に関する情報である。前記関係者情報は、前記読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグを所持した物品の運搬に関わる関係者に関する情報である。前記管理方法は、評価された前記類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する方法を含む。
本開示の一態様に係る管理方法は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する方法を含む。前記物品情報は、読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグが付された運搬対象の物品に関する情報である。前記関係者情報は、前記読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグを所持した物品の運搬に関わる関係者に関する情報である。前記管理方法は、評価された前記類似度が所定の範囲の値となった場合に、前記物品の所在に関する情報を更新する方法を含む。
本開示は、運搬対象の物品の所在を管理しやすい、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る管理システム及び読取システムの構成を示すブロック図である。 図2は、同上の管理システムが対象とするエリアの概要図である。 図3は、同上の管理システムにおける評価部の動作の説明図である。 図4は、同上の管理システムにおける表示部に表示される画面の概要図である。 図5は、同上の管理システムでの動作を示すフローチャートである。 図6は、本開示の一実施形態の第1変形例に係る管理システムの構成の一部を示すブロック図である。 図7は、本開示の一実施形態の第2変形例に係る管理システムが対象とするエリアの概要図である。 図8は、本開示の一実施形態の第3変形例に係る管理システムの構成の一部を示すブロック図である。 図9は、本開示の一実施形態の第4変形例に係る管理システムの構成の一部を示すブロック図である。 図10は、本開示の一実施形態の第5変形例に係る管理システムが対象とするエリアの概要図である。
(1)概要
本実施形態に係る管理システム100は、図1及び図2に示すように、管理対象のエリアA1にある物品1であって、運搬対象の物品1の所在に関する情報を管理するために用いられるシステムである。本開示でいう「運搬対象の物品」とは、関係者2により運搬される対象となる物品1を意味する。ここで、運搬対象の物品1は、1つに限らず、複数個の場合もある。本開示でいう「関係者」とは、物品1をエリアA1外へ持ち出す、又は物品1をエリアA1内へ持ち込むことを許可された者であって、実際に物品1を運搬する者の他、物品1を運搬する者に付き添う者を含み得る。つまり、「関係者が運搬する」とは、実際に物品1を運搬することの他に、物品1を運搬する者に付き添うことも含み得る。ここで、関係者2は、1人に限らず、複数人の場合もある。また、本開示でいう「物品の所在に関する情報」とは、物品1の現在地、物品1がエリアA1外に運搬される場合には物品1の移動先、物品1が運搬中であるという状態、又は物品1の所持者等の情報を含み得る。
管理システム100は、図1に示すように、評価部31と、通知部32と、更新部33と、を備えている。
評価部31は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。物品情報は、第1電子タグ11が付された運搬対象の物品1に関する情報であって、読取部102と第1電子タグ11とが電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる。関係者情報は、第2電子タグ21を所持した物品1の運搬に関わる関係者2に関する情報であって、読取部102と第2電子タグ21と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる。本開示でいう「読取り状態」とは、読取部102での読取りの回数、時間間隔、頻度、受信した電波の強度、及び受信した電波の位相のうちの少なくとも1つを含み得る。
本開示でいう「読取りの回数」は、ある期間内に、読取部102にて物品情報(又は関係者情報)の読取りが行われた回数を意味し、より詳細には、読取部102にて物品情報(又は関係者情報)の読取りに成功した回数である。本開示でいう「読取りの時間間隔」は、ある期間内に、読取部102にて物品情報(又は関係者情報)の読取りが行われた時間間隔を意味する。より詳細には、読取部102にて物品情報(又は関係者情報)の読取りに2回成功したときの、1回目の物品情報(又は関係者情報)の読取り時点から2回目の物品情報(又は関係者情報)の読取り時点までの時間である。本開示でいう「読取りの頻度」は、ある期間内に、読取部102にて物品情報(又は関係者情報)の読取りが行われた頻度を意味し、より詳細には、読取部102にて物品情報(又は関係者情報)の読取りに成功した頻度である。本開示でいう「受信した電波の強度」は、後述する読取システム10のアンテナ101で受信した第1電子タグ11又は第2電子タグ21から送信される電波の強度であり、一例として、RSSI(Received Signal Strength Indication)値で表される。本開示でいう「受信した電波の位相」は、読取システム10のアンテナ101で受信した第1電子タグ11又は第2電子タグ21から送信される電波の位相である。
ここで、読取部102は、管理対象のエリアA1に設置されており、エリアA1内にある第1電子タグ11及び第2電子タグ21とそれぞれ電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品1の物品情報及び関係者2の関係者情報を読み取る処理を実行する。つまり、読取部102は、物品1及び関係者2から直接的に物品情報及び関係者情報を読み取るのではなく、物品1に付された第1電子タグ11及び関係者2が所持する第2電子タグ21から非接触で物品情報及び関係者情報を読み取ることになる。
本開示でいう「物品情報」は、物品1を識別するための情報であって、例えば、日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等の識別コードである。この種の識別コードには、JANコードの他、EPC(Electronic Product Code)、欧州等で用いられているEAN(European Article Number)コード、及び米国等で用いられているUPC(Universal Product Code)等がある。EPCには、例えばGTIN(Global Trade Item Number)等の物品1を個々に識別するための識別コードの他、GRAI(Global Returnable Asset Identifier)等の企業が所有する資産(物品1)を管理するための識別コードを含み得る。また、物品情報は、物品1の品種(種類)を識別する情報に限らず、同一品種の物品1を個別に識別するシリアル情報等の情報を含んでいてもよい。これにより、同一品種の物品1が複数ある場合にも、これら同一品種の複数の物品1の各々を物品情報にて特定可能である。本開示でいう「関係者情報」は、関係者2を識別するための情報であって、関係者2ごとに割り当てられた固有の識別コードを含み得る。
例えば、物品1を関係者2が運搬している場合、物品1が関係者2と共に移動するため、この物品1の物品情報の読取り状態の経時変化と、この関係者2の関係者情報の読取り状態の経時変化とは、概ね一致する。つまり、この場合、類似度は、閾値よりも大きい、言い換えれば所定の範囲の値となる。一方、読取部102の周辺に物品1が存在するが、関係者2はこの物品1を運搬せずに移動している場合、この物品1の物品情報の読取り状態の経時変化と、この関係者2の関係者情報の読取り状態の経時変化とは、一致しない。つまり、この場合、類似度は、閾値よりも低い、言い換えれば所定の範囲外の値となる。このように、評価部31は、読取部102で読み取られた物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との間に一定以上の類似性が見られた場合、関係者2により物品1が運搬されている、と判定する。
通知部32は、評価部31により評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する。つまり、通知部32は、関係者2により物品1が運搬されていると評価部31により判定された場合に、所定の通知先に通知する。
本開示でいう「所定の通知先」は、例えば関係者2が所持する端末(例えば、パーソナルコンピュータ、又はスマートフォン等の携帯端末)、又は所定の場所に設置されたディスプレイ(例えば、タッチパネルディスプレイ)若しくはスピーカを含み得る。ここでいう「所定の場所」は、一例として、管理対象のエリアA1である。その他、本開示でいう「所定の通知先」は、関係者2の上司、又は管理システム100を運用する責任者等が所持する端末を含み得る。
本実施形態では、特に断りのない限り、「所定の通知先」は、管理システム100自体及び関係者2が所持する端末6である。
更新部33は、評価部31により評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、物品1の所在に関する情報を更新する。つまり、更新部33は、関係者2により物品1が運搬されていると評価部31により判定された場合に、物品1の所在に関する情報を更新する。一例として、更新部33は、物品1の現在地がエリアA1であって、かつ、関係者2により物品1が運搬されていると評価部31により判定された場合に、物品1の所在に関する情報を「エリアA1」から「エリアA1外」に更新する。
上述のように、本実施形態では、評価部31にて関係者2により物品1が運搬されていると判定されると、その旨を所定の通知先に通知する。このため、本実施形態では、所定の通知先にて関係者2による物品1の運搬が行われたことを把握できるので、運搬対象の物品1の所在を管理しやすい、という利点がある。また、本実施形態では、評価部31にて関係者2により物品1が運搬されていると判定されると、物品1の所在に関する情報を更新する。このため、本実施形態では、物品1の所在を追跡しやすく、運搬対象の物品1の所在を管理しやすい、という利点がある。
さらに、本実施形態では、物品1の物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者2の関係者情報の読取り状態の経時変化とに一定以上の類似性が見られる場合に、関係者2により物品1が運搬されている、と判定する。このため、本実施形態では、運搬対象外の物品1を誤って運搬対象の物品1として判定するのを防ぎやすい、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の管理システム100、及び管理システム100と共に用いられる読取システム10について詳細に説明する。管理システム100は、例えば、オフィス(シェアオフィスを含む)、工場、駅、学校、コンビニエンスストア及びスーパーマーケット等の小売店の店舗、福祉施設、病院又は体育館等の施設に導入される。また、管理システム100は、屋内に限らず、屋外に導入されてもよい。管理システム100は、上記のいずれかの施設において、施設全体、又は施設の一部(部屋等)を管理対象のエリアA1として、運搬対象の物品1の所在に関する情報を管理するために用いられる。本実施形態では、管理対象のエリアA1が1つである場合を想定しているが、エリアA1は複数であってもよい。この場合、読取システム10は、エリアA1ごとに設置されることになる。
本実施形態では、一例として、管理システム100がオフィスに導入される場合を想定する。また、本実施形態では、図2に示すように、オフィス内を管理対象のエリアA1、オフィス外をエリアA2、と仮定する。さらに、本実施形態では、エリアA1とエリアA2との境界にゲート(例えば、自動扉)G1が設置されている、と仮定する。
本実施形態では、読取システム10は、管理システム100の構成要素に含まれていないこととするが、読取システム10は、管理システム100の構成要素に含まれていてもよい。また、本実施形態では、第1電子タグ11及び第2電子タグ21は、いずれも管理システム100の構成要素に含まれていないこととするが、第1電子タグ11及び第2電子タグ21は、いずれも管理システム100の構成要素に含まれていてもよい。つまり、管理システム100は、第1電子タグ11と、第2電子タグ21と、読取システム10(読取部102)と、を更に備えていてもよい。
(2.1)読取システム
まず、読取システム10について、図1及び図2を用いて説明する。読取システム10は、図1に示すように、アンテナ101と、読取部102と、通信部103と、を備えている。本実施形態では、読取システム10は、アンテナ101、読取部102、及び通信部103を1つの筐体に収容して構成されている。そして、この筐体をエリアA1にある壁面に設置することで、読取システム10をエリアA1に設置している。
アンテナ101は、電波(読取部102と第1電子タグ11及び第2電子タグ21との無線通信に媒体として用いられる電波)を受信する。本実施形態では、アンテナ101は、電波の受信だけでなく、電波の送信にも用いられる。アンテナ101は、円偏波及び直線偏波のいずれであってもよいが、本実施形態では一例として、円偏波のアンテナにて構成される。アンテナ101は、一例として、プリント配線基板上に導電路が形成されたマイクロストリップアンテナ(パッチアンテナ)である。
読取部102は、物品1に付された第1電子タグ11、及び関係者2が所持する第2電子タグ21と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品情報及び関係者情報を読み取る読取処理を実行する装置である。読取部102は、アンテナ101を用いて、第1電子タグ11及び第2電子タグ21と無線通信を行う。
本実施形態では、読取部102は、RFID(Radio Frequency Identification)システムを構成するリーダである。すなわち、読取部102は、RFIDシステムにおける第1電子タグ11及び第2電子タグ21との間で、無線通信を行うことにより、第1電子タグ11に記憶されている物品情報、及び第2電子タグ21に記憶されている関係者情報を取得する。
第1電子タグ11及び第2電子タグ21の各々は、例えば、パッシブ型のRF(Radio Frequency)タグである。第1電子タグ11は、少なくとも物品情報を記憶するメモリを有している。また、第2電子タグ21は、少なくとも関係者情報を記憶するメモリを有している。ここにおいて、複数の物品1には複数の第1電子タグ11が一対一で対応付けられている。第1電子タグ11には、対応する物品1についての物品情報が記憶されており、第1電子タグ11は、対応する物品1に付されている。また、複数の関係者2には複数の第2電子タグ21が一対一で対応付けられている。第2電子タグ21には、対応する関係者2についての関係者情報が記憶されており、第2電子タグ21は、対応する関係者2に所持される。
第1電子タグ11は、物品1と一体に取り扱い可能な状態で物品1に付されていればよく、第1電子タグ11が物品1に付される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、第1電子タグ11はシール状であって物品1に貼り付けられている。その他、第1電子タグ11は、例えば、紐等で物品1につながっていてもよいし、物品1の梱包材に一体化されていてもよいし、物品1に埋め込まれていてもよいし、物品1に組み込まれていてもよい。さらに、例えば、塗布型半導体等の技術を用いることにより、第1電子タグ11は、物品1自体、又は物品1の梱包材等の表面に、印刷にて直接的に形成されていてもよい。
第2電子タグ21は、関係者2に所持されていればよく、第2電子タグ21が関係者2に所持される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、第2電子タグ21はシール状であって、関係者2の衣服に貼り付けられている。その他、第2電子タグ21は、例えば、紐等で関係者2の所持品(例えば、携帯端末又は鞄等)につながっていてもよいし、所持品に埋め込まれていてもよいし、所持品に組み込まれていてもよい。
読取部102は、アンテナ101から電波を送信し、この電波によって起動された第1電子タグ11及び第2電子タグ21と、電波を通信媒体とする無線通信を行う。本実施形態では、読取部102は、第1電子タグ11との無線通信の成立時に、少なくとも物品情報を含む情報を第1電子タグ11から受信する。また、読取部102は、第2電子タグ21との無線通信の成立時に、少なくとも関係者情報を含む情報を第2電子タグ21から受信する。
通信部103は、例えば有線通信モジュールを含んでいる。通信部103は、有線通信モジュールにより、例えばI2C等の信号線を用いた有線通信にて通信路N1を介して管理システム100の通信部5と通信する。
(2.2)管理システム
次に、本実施形態の管理システム100について図1及び図2を用いて説明する。本実施形態では、管理システム100は、メインコンピュータ3と、通信部5と、表示部51と、入力部52と、を1つの筐体に収容して構成されている。そして、この筐体がエリアA1にある壁面に設置されることで、管理システム100が読取システム10と共にエリアA1に設置されている。管理システム100は、図1に示すように、メインコンピュータ3と、通信部5と、表示部51と、入力部52と、を備えている。本実施形態では、通信部5、表示部51、及び入力部52は、いずれも管理システム100の構成要素に含まれることとするが、いずれも管理システム100の構成要素に含まれていなくてもよい。
また、管理システム100には、第1記憶部41と、第2記憶部42と、第3記憶部43と、第4記憶部44と、が接続されている。本実施形態では、第1記憶部41〜第4記憶部44は、いずれも管理システム100の構成要素に含まれないこととするが、いずれも管理システム100の構成要素に含まれていてもよい。
本実施形態では、表示部51は、タッチパネルディスプレイで構成されている。このため、本実施形態では、表示部51は、関係者2による操作入力を受け付ける入力部52としての機能も兼ねている。もちろん、表示部51は、単なるディスプレイであってもよい。つまり、表示部51は、入力部52と別体であってもよい。
メインコンピュータ3は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及びメモリを主構成とするコンピュータシステムである。このメインコンピュータ3では、メモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサで実行することによって、種々の機能が実現される。プログラムは、メインコンピュータ3のメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能な光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
メインコンピュータ3は、評価部31と、通知部32と、更新部33と、入力受付部34と、報知部35と、を有している。具体的には、メインコンピュータ3は、1以上のプロセッサにより所定のプログラムを実行することで、評価部31、通知部32、更新部33、入力受付部34、及び報知部35の各々の機能を実現する。
評価部31は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。物品情報は、読取部102で読み取られた第1電子タグ11の有する物品情報であって、通信路N1を介して読取システム10から取得する。関係者情報は、読取部102で読み取られた第2電子タグ21の有する関係者情報であって、通信路N1を介して読取システム10から取得する。類似度は、一例として、第1電子タグ11及び第2電子タグ21の読取部102での読取りの回数、時間間隔、頻度、受信した電波の強度、及び受信した電波の位相のうちの少なくとも1つに基づいている。
本実施形態では、類似度は、第1電子タグ11の読取部102での読取りの頻度と、第2電子タグ21の読取部102での読取りの頻度と、に基づいて算出される相関係数である。そして、評価部31は、算出された相関係数が閾値以上(つまり、所定の範囲の値)であれば、関係者2により物品1が運搬されている、と判定する。一方、評価部31は、算出された相関係数が閾値未満であれば、関係者2により物品1が運搬されていない、と判定する。後者の状況は、例えば、読取部102の周辺に物品1が存在するが、関係者2はこの物品1を運搬せずに移動している場合に生じ得る。また、後者の状況は、例えば、関係者2以外の第三者が物品1を運搬している場合に生じ得る。
一例として、関係者2が物品1をエリアA1からエリアA2へと持ち出している場合における、第1電子タグ11の読取部102での読取りの頻度と、第2電子タグ21の読取部102での読取りの頻度と、を図3に示す。ここでは、関係者2は、物品1を手に持った状態で、読取部102の前を横切っていると仮定する。この場合、図3に示すように、第1電子タグ11の読取りの頻度の経時変化と、第2電子タグ21の読取りの頻度の経時変化とは概ね一致するため、算出される相関係数は閾値以上となる。
本実施形態では、評価部31は、第1電子タグ11又は第2電子タグ21から送信される電波のRSSI値が閾値以上であれば、類似度の評価を開始する。つまり、評価部31は、第1電子タグ11及び第2電子タグ21の読取部102での読取りの回数、時間間隔、頻度、受信した電波の強度、及び受信した電波の位相のうちの少なくとも1つが所定の範囲の値となった場合に、類似度の評価を開始する。ここでいう「所定の範囲の値」とは、上記のパラメータごとにあらかじめ設定された閾値以上であることを含み得る。つまり、評価部31は、第1電子タグ11から物品情報を読み取る、又は第2電子タグ21から関係者情報を読み取ることをトリガとして、類似度の評価を開始する。
通知部32は、評価部31により評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、つまり、関係者2により物品1が運搬されていると判定されると、所定の通知先に通知する。本実施形態では、通知部32は、通知先として、管理システム100自体、及び第2電子タグ21を所持する関係者2の端末6に向けて通知する。つまり、通知先は、第2電子タグ21に直接的に又は間接的に関連付けられている。
通知部32は、管理システム100自体に対しては、関係者情報を管理システム100の表示部51に表示させる指令を含む信号を送信する。つまり、通知部32は、通知先(管理システム100)の有する表示部51に少なくとも関係者情報を表示させる信号を、通知先に送信する。これにより、表示部51には、例えば図4に示すように、関係者2を含む氏名のリストが表示される(同図の一点鎖線510で示す領域を参照)。
このリストには、評価部31にて類似度が所定の範囲の値となった場合における、1以上の第2電子タグ21の所持者(つまり、関係者2)の氏名が表示される。すなわち、評価部31は、実際に物品1を運搬している関係者2の他に、この関係者2と同様の動きをしている他の第2電子タグ21の所持者についても、物品1を運搬している関係者2である、と判定する場合がある。この場合、表示部51には、上記のように複数の関係者2の関係者情報が表示されることになる。そこで、実際に物品1を運搬している関係者2は、表示部51に表示されている複数の関係者2の氏名のうち、自身の氏名を選択する操作を行う(ここでは、入力部52として機能するタッチパネルディスプレイに触れる)。選択された関係者2の関係者情報は、通信路N1を介してメインコンピュータ3へ送信される。これにより、メインコンピュータ3は、物品1の物品情報と、実際に物品1を運搬している関係者2の関係者情報と、を紐付けて管理することが可能である。なお、実際に物品1を運搬している関係者2が複数人いる場合は、入力部52にて、該当する複数の関係者2の氏名を選択する操作を行えばよい。
また、本実施形態では、通知部32は、端末6に対しては、ネットワークN2を介してメールを送信する。メールには、読取部102にて検出された1以上の物品1の物品情報のリストと、読取部102にて検出された1以上の関係者2の関係者情報のリストと、が含まれる。また、メールには、物品情報及び関係者情報の登録又は訂正を行う専用のウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。メールを受け取った関係者2は、メールを確認することで、実際に運搬している物品1の物品情報に過不足がないか、自身の氏名が関係者情報のリストに含まれているか否かを確認することができる。
そして、関係者2は、専用のウェブサイトにて、物品情報及び関係者情報の訂正を行う。本実施形態では、物品情報の訂正は、物品1のEPCを入力、削除、又は変更することにより行われる。物品情報を追加する操作は、例えば物品1に付されたQR(Quick Response)コード(登録商標)の読取り、物品1に付された第1電子タグ11のハンドスキャナでの読取り等により行われてもよい。訂正された物品情報及び関係者情報は、ネットワークN2を介してメインコンピュータ3へ送信される。これにより、メインコンピュータ3は、実際に運搬されている物品1の物品情報と、実際に物品1を運搬している関係者2の関係者情報と、を紐付けて管理することが可能である。
本実施形態では、通知部32による通知先は、後述する入力受付部34にて受け付けた関係者情報に関する入力に関連付けられていてもよい。つまり、通知部32は、表示部51(入力部52)にて選択された関係者2の所持する端末6に対して、ネットワークN2を介してメールを送信してもよい。
更新部33は、評価部31により評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、つまり、関係者2により物品1が運搬されていると判定されると、第1記憶部41に記憶されている物品1の所在に関する情報を更新する。例えば、物品1がエリアA1から持ち出された場合には、更新部33は、物品1の所在に関する情報を「エリアA1」から「エリアA1外」に更新する。また、物品1がエリアA1に持ち込まれた場合には、更新部33は、物品1の所在に関する情報を「エリアA1外」から「エリアA1」に更新する。ここで、物品1の物品情報及び関係者2の関係者情報から物品1の移動先が推定可能な場合がある。具体的には、物品1がエリアA1を含む2つの拠点間を往来する場合、又は関係者2の所属先がエリアA1を含む2つの拠点のみである場合等である。この場合、更新部33は、物品1がエリアA1から持ち出された場合に、物品1の所在に関する情報を「エリアA1」から推定された移動先に更新する。
また、更新部33は、後述するように入力受付部34にて物品1の移動先に関する入力を受け付けた場合には、受け付けた物品1の移動先に関する情報に基づいて、物品1の移動先(物品1の所在に関する情報)を更新する。さらに、更新部33は、入力受付部34にて関係者情報に関する入力を受け付けた場合には、受け付けた関係者情報に関する入力に基づいて、関係者2の関係者情報を更新してもよい。
入力受付部34は、物品1の移動先に関する入力及び関係者情報に関する入力の少なくとも一方を受け付ける。本実施形態では、関係者情報に関する入力は、表示部51における関係者2の氏名の選択を含み得る。また、関係者情報に関する入力は、端末6における関係者情報の訂正を含み得る。物品1の移動先は、一例として、物品1の持ち込み、又は物品1の持ち出しを含み得る。本実施形態では、表示部51には、図4に示すように、物品1の持ち出し及び持ち込みのいずれであるかを選択するための2つのボタンが表示される(同図の一点鎖線511で示す領域を参照)。物品1を運搬している関係者2は、表示部51に表示されている2つのボタンのうち、該当する方のボタンを選択する操作を行う(ここでは、入力部52として機能するタッチパネルディスプレイに触れる)。本実施形態では、エリアA1にタッチパネルディスプレイが設置されているため、関係者2は、物品1の持ち出しに対応するボタンを選択することになる。なお、エリアA2にタッチパネルディスプレイが設置されている場合には、関係者2は、物品1の持ち込みに対応するボタンを選択することになる。選択されたボタンに対応する情報(つまり、物品1の移動先に関する情報)は、通信路N1を介してメインコンピュータ3へ送信され、入力受付部34にて受け付けられる。
また、本実施形態では、関係者2の端末6へ送信されるメールからアクセス可能な専用のウェブサイトには、物品1の移動先を登録又は訂正するためのフォームが記述されている。物品1を運搬している関係者2は、このフォームにて、運搬している物品1の移動先を登録又は訂正する。登録又は訂正された物品1の移動先に関する情報は、ネットワークN2を介してメインコンピュータ3へ送信され、入力受付部34にて受け付けられる。
報知部35は、読取部102にて物品情報が読み取られている期間において関係者情報が読み取られない場合に、関係者2に異常を報知する。つまり、報知部35は、物品1の移動が検出されているにも関わらず、関係者2が検出されていない場合に、関係者2に異常を報知する。報知部35は、例えば関係者2の端末6に向けてメールを送信することにより、異常を報知する。メールを受け取った関係者2は、第三者により物品1が運搬されていることを把握することができる。
第1記憶部41〜第4記憶部44の各々は、一例として、ハードディスク等の非一時的記録媒体、及び書換可能な不揮発性の半導体メモリ等の非一時的記録媒体の少なくとも一方により構成される。
第1記憶部41は、1以上の物品1の物品情報と、対応する物品1の所在に関する情報と、を紐付けて記憶する。本実施形態では、1以上の物品1の物品情報は、EPCに基づいている。本実施形態では、第1記憶部41は、物品1の所在に関する情報として、物品1の移動先を更に記憶する。物品1の移動先は、例えば管理システム100のオペレータ等が入力作業を行うことで、あらかじめ第1記憶部41に記憶される。つまり、物品1が運搬される前において第1記憶部41に記憶されている物品1の移動先は、将来、物品1が運搬されることが予定されている移動先である。
第2記憶部42は、1以上の物品1の物品情報と、対応する物品1を取り扱う資格を有する関係者2の関係者情報と、を紐付けて記憶する。つまり、第2記憶部42は、物品情報と関係者情報とをあらかじめ関連付けて記憶する。例えば、管理システム100のオペレータ等が入力作業を行うことで、物品情報と関係者情報とが関連付けられる。
第3記憶部43は、例えばEPCIS(EPC Information Service)の仕様に基づいて、第1電子タグ11の物品情報を読み取った読取部102の識別情報と、読み取った物品情報と、物品情報を読み取った時刻と、を紐付けて記憶する。つまり、第3記憶部43は、第1電子タグ11から読み取った物品情報の履歴を記憶する。第3記憶部43は、第1電子タグ11から物品情報を読み取った時点での電波の受信信号強度、又は電波の位相を、物品情報に紐付けて記憶してもよい。
第4記憶部44は、例えばEPCISの仕様に基づいて、第2電子タグ21の関係者情報を読み取った読取部102の識別情報と、読み取った関係者情報と、関係者情報を読み取った時刻と、を紐付けて記憶する。つまり、第4記憶部44は、第2電子タグ21から読み取った関係者情報の履歴を記憶する。第4記憶部44は、第2電子タグ21から関係者情報を読み取った時点での電波の受信信号強度、又は電波の位相を、関係者情報に紐付けて記憶してもよい。
通信部5は、例えば有線通信モジュールと、無線通信モジュールと、を含んでいる。通信部5は、有線通信モジュールにより、通信路N1を介して読取システム10の通信部103と通信する。また、通信部5は、無線通信モジュールにより、例えば赤外線又は可視光等の光を媒体とする光無線通信、又は電波を媒体とする無線通信にて、インターネット等のネットワークN2を介して端末6と通信する。通信部5は、例えばルータ等の通信機器を介してネットワークN2に接続されてもよい。
(3)動作
以下、本実施形態の管理システム100の動作の一例について、図5を用いて説明する。まず、エリアA1に設置されている読取部102にて、物品1に付された第1電子タグ11の物品情報が読み取られると、読み取られた物品情報が通信路N1を介してメインコンピュータ3へと送信される。これにより、メインコンピュータ3は、物品1の物品情報を取得する(S1)。メインコンピュータ3は、読取部102にて物品1の物品情報が読み取られるごとに、物品1の物品情報を取得する。つまり、物品1が読取部102の読取り可能な範囲内にいる間は、メインコンピュータ3は、物品1の物品情報を取得し続けることになる。
同様に、エリアA1に設置されている読取部102にて、関係者2が所持する第2電子タグ21の関係者情報が読み取られると、読み取られた関係者情報が通信路N1を介してメインコンピュータ3へと送信される。これにより、メインコンピュータ3は、関係者2の関係者情報を取得する(S2)。メインコンピュータ3は、読取部102にて関係者2の関係者情報が読み取られるごとに、関係者2の関係者情報を取得する。つまり、関係者2が読取部102の読取り可能な範囲内にいる間は、メインコンピュータ3は、関係者2の関係者情報を取得し続けることになる。
そして、メインコンピュータ3の評価部31は、取得した物品情報の読取り状態の経時変化と、取得した関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する(S3)。類似度が所定の範囲外の値(ここでは、閾値未満)であれば(S4:No)、評価部31は、物品1が関係者2により運搬されていないと判定する。一方、類似度が所定の範囲内の値(ここでは、閾値以上)であれば(S4:Yes)、評価部31は、物品1が関係者2により運搬されていると判定する。そして、メインコンピュータ3の通知部32は、所定の通知先(ここでは、管理システム100自体及び端末6)へ通知する(S5)。また、メインコンピュータ3の更新部33は、第1記憶部41に記憶されている物品1の所在に関する情報を更新する(S6)。
上述のように、本実施形態では、評価部31にて関係者2により物品1が運搬されていると判定されると、その旨を所定の通知先に通知する。このため、本実施形態では、所定の通知先にて関係者2による物品1の運搬が行われたことを把握できるので、運搬対象の物品1の所在を管理しやすい、という利点がある。つまり、本実施形態では、例えば関係者2が物品1の持ち出し又は持ち込みを行う場合に、関係者2に通知したり、関係者2の上司又は責任者等に通知したりすることで、当事者に対して物品1の所在についての管理を促すことができる、という利点がある。
また、本実施形態では、評価部31にて関係者2により物品1が運搬されていると判定されると、物品1の所在に関する情報を更新する。このため、本実施形態では、物品1の所在を追跡しやすく、運搬対象の物品1の所在を管理しやすい、という利点がある。つまり、本実施形態では、単に物品1が移動しているという情報だけでなく、物品1を運搬している関係者2の情報を利用することで、物品1の所在を推定しやすい、という利点がある。
さらに、本実施形態では、物品1の物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者2の関係者情報の読取り状態の経時変化とに一定以上の類似性が見られる場合に、関係者2により物品1が運搬されている、と判定する。このため、本実施形態では、運搬対象外の物品1を誤って運搬対象の物品1として判定するのを防ぎやすい、という利点がある。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、管理システム100と同様の機能は、販売方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る管理方法は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する方法を含む。物品情報は、読取部102と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグ11が付された運搬対象の物品1に関する情報である。関係者情報は、読取部102と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグ21を所持した物品1の運搬に関わる関係者2に関する情報である。上記管理方法は、評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する方法を含む。
また、一態様に係る管理方法は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する方法を含む。物品情報は、読取部102と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグ11が付された運搬対象の物品1に関する情報である。関係者情報は、読取部102と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグ21を所持した物品1の運搬に関わる関係者2に関する情報である。上記管理方法は、評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、物品1の所在に関する情報を更新する方法を含む。
以下、上述の実施形態の変形例として、第1変形例〜第5変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)第1変形例
第1変形例の管理システム100Aは、図6に示すように、検知部7を更に備えている点で、上述の実施形態の管理システム100と相違する。検知部7は、エリアA1に設置されており、読取システム10の通信部103を介してメインコンピュータ3との間で通信することが可能である。検知部7は、一例として距離センサであって、読取部102の近傍に設置される。そして、検知部7は、例えば検知対象との間の距離の変化に応じて、物品1と関係者2との少なくとも一方の存在又は通過を検知する。つまり、関係者2が物品1を運搬している場合、物品1を持つ関係者2が検知部7の前を通り過ぎることになる。このため、検知部7では、関係者2(又は物品1)を検知対象として、検知対象との間の距離の変化を検知することになる。検知部7の検知結果は、通信路N1を介してメインコンピュータ3へ送信される。
そして、本変形例では、評価部31は、検知部7にて物品1と関係者2との少なくとも一方の存在又は通過が検知されると、類似度の評価を開始する。つまり、評価部31は、検知部7の検知結果に基づいて、類似度の評価を開始する。このため、本変形例では、検知部7で物品1又は関係者2を検知した時点の前後に絞って類似度を評価することができるので、類似度を評価する精度が向上しやすい、という利点がある。
なお、距離センサは、例えば窓から差し込む光の影響等を考慮して、光学式の距離センサではなく、超音波式の距離センサであるのが好ましい。もちろん、光の影響を受けない場所では、光学式の距離センサを用いてもよい。
また、検知部7は、ゲートG1の開閉を検知するセンサであってもよい。この場合、評価部31は、検知部7にてゲートG1の開閉を検知する(つまり、物品1と関係者2との少なくとも一方の存在又は通過を検知する)と、評価部31による類似度の評価を開始する。この場合、関係者2は、類似度の評価を開始した時点で表示部51の前を通り過ぎているので、通知部32は、端末6のみに通知してもよい。
(4.2)第2変形例
第2変形例の管理システム100Bでは、図7に示すように、読取システム10は、管理対象のエリアA1だけでなく、ゲートG1を挟んだエリアA2にも設置されている。つまり、本変形例は、読取システム10(読取部102)が複数である点で、上述の実施形態と相違する。このように、本変形例では、管理システム100Bが適用される環境が上述の実施形態と異なっているが、管理システム100Bの構成は、上述の実施形態の管理システム100と同じである。ただし、本変形例では、評価部31は、複数の読取部102での読取り結果に基づいて、物品1及び関係者2の移動の向きを判定する点で、上述の実施形態の管理システム100と相違する。
すなわち、評価部31は、第1電子タグ11又は第2電子タグ21の読取部102での読取りの頻度(又は受信した電波の強度)のピークの発生する順に基づいて、物品1及び関係者2の移動の向きを判定する。例えば、上記ピークがエリアA1、エリアA2の順に発生した場合、物品1及び関係者2がエリアA1からエリアA2へと移動、つまりエリアA1から退出している、と判定する。また、例えば、上記ピークがエリアA2、エリアA1の順に発生した場合、物品1及び関係者2がエリアA2からエリアA1へと移動、つまりエリアA1に進入している、と判定する。
本変形例では、物品1及び関係者2の移動の向きを判定することができるので、関係者2が物品1をエリアA1から持ち出そうとしているのか、又は物品1をエリアA1に持ち込もうとしているかを把握することができる、という利点がある。
なお、本変形例では、管理システム100BがエリアA1,A2のいずれにも設置されているが、いずれか一方のみに設置されていてもよい。
(4.3)第3変形例
第3変形例の管理システム100Cは、図8に示すように、撮像部8を更に備えている点で、上述の実施形態の管理システム100と相違する。撮像部8は、例えばイメージセンサ(カメラ)であって、エリアA1におけるゲートG1の手前の領域を撮像可能な位置に設置される。また、撮像部8は、読取システム10の通信部103を介してメインコンピュータ3との間で通信することが可能である。
本変形例では、撮像部8は、読取部102にて物品情報が読み取られている期間において関係者情報が読み取られない場合に、管理対象のエリアA1を撮像する。つまり、撮像部8は、物品1の移動が検出されているにも関わらず、関係者2が検出されていない場合に、管理対象のエリアA1を撮像する。撮像部8で撮像された画像には、撮像部8が撮像した時刻を表す文字列(タイムスタンプ)が付されているのが好ましい。撮像部8で撮像された画像は、通信路N1を介してメインコンピュータ3へ送信される。メインコンピュータ3は、取得した撮像画像を関係者2へ送信してもよい。
本変形例では、第三者により物品1が運搬された場合に、関係者2等が撮像された画像を見ることにより、第三者を特定しやすくなる、という利点がある。
(4.4)第4変形例
第4変形例の管理システム100Dは、図9に示すように、通行禁止部9を更に備えている点で、上述の実施形態の管理システム100と相違する。通行禁止部9は、例えば電磁ロック式のドアスイッチであって、ゲートG1に設置される。また、通行禁止部9は、読取システム10の通信部103を介してメインコンピュータ3との間で通信することが可能である。通行禁止部9は、メインコンピュータ3からの指令に応じて、ゲートG1の開閉を許容する許容状態と、ゲートG1の開閉を禁止する禁止状態とを切り替える。
本変形例では、通行禁止部9は、読取部102にて物品情報が読み取られている期間において関係者情報が読み取られない場合に、管理対象のエリアA1とエリアA1外とを繋ぐ通路の通行を禁止する。つまり、通行禁止部9は、物品1の移動が検出されているにも関わらず、関係者2が検出されていない場合に、禁止状態を維持する。
本変形例では、例えば第三者がエリアA1からエリアA1外に物品1を持ち出そうとしている場合に、ゲートG1の開閉を禁止することで、第三者によるエリアA1外への物品1の持ち出しを未然に防止しやすくなる、という利点がある。
なお、通行禁止部9は、一例として、入力52での入力作業が行われるまでは、禁止状態を維持してもよい。この場合、関係者2は、入力部52での入力作業を終えることで、エリアA1から出ることが可能になる。なお、関係者情報が読み取られない場合でも、例えばカードリーダにて関係者2の所持するIC(Integrated Circuit)カードが検出された場合、通行禁止部9は、禁止状態から許容状態に切り替えてもよい。
(4.5)第5変形例
第5変形例の管理システム100Eでは、図10に示すように、関係者2が台車(運搬具)200を用いて1以上の物品1を運搬している点で、上述の実施形態の管理システム100と相違する。台車200には、物品1と同様に、第1電子タグ11が付されている。つまり、台車200に付された第1電子タグ11のメモリには、台車200に対応する物品情報が記憶されている。
そして、本変形例では、評価部31は、物品1の物品情報の読取り状態の経時変化と、台車200の物品情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する点で、上述の実施形態の管理システム100と相違する。つまり、本変形例では、評価部31は、物品情報の読取り状態の経時変化と、物品1とは異なる物品1(ここでは、台車200)に関する物品情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。
本変形例では、2以上の物品1間においても類似度の評価を行うので、類似度を評価する精度が向上しやすい、という利点がある。例えば、読取部102にて関係者情報を読み取れない場合がある。この場合でも、関係者2と同じように移動している台車200の物品情報の読取り状態の経時変化と、台車200に載せられている物品1の読取り状態の経時変化とに基づいて、関係者2が物品1を運搬していることを判定することが可能である。
(4.6)その他の変形例
以下、その他の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、上述の実施形態、及び第1変形例〜第5変形例と適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における管理システム100は、例えば、メインコンピュータ3等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における管理システム100としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、管理システム100における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは管理システム100に必須の構成ではない。管理システム100の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、管理システム100の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
例えば、評価部31は、読取システム10に含まれていてもよい。この場合、評価部31による評価結果が、通信路N1を介してメインコンピュータ3へ送信される。評価結果は、メインコンピュータ3が評価結果を受け取った時刻に紐付けて、第3記憶部43及び第4記憶部44に記憶される。そして、メインコンピュータ3は、定期的に(例えば、数十秒ごとに)第3記憶部43及び第4記憶部44に記憶されているデータを監視し、データに変化がある(ここでは、評価結果が含まれる)と、評価結果に基づいて、通知部32にて所定の通知先に通知する。また、メインコンピュータ3は、評価結果に基づいて、第1記憶部41に記憶されている物品1の所在に関する情報を更新する。
上述の実施形態では、管理システム100は管理対象のエリアA1に設置されているが、これに限らず、エリアA1を含む施設から離れた遠隔地にあるサーバにより実現されていてもよい。この場合、管理システム100と読取システム10との間の通信に用いる通信路N1は、一例として、インターネット等のネットワークである。つまり、この場合、読取システム10の通信部103と、管理システム100の通信部5とは、例えば赤外線又は可視光等の光を媒体とする光無線通信、又は電波を媒体とする無線通信にて、通信路N1を介して通信する。読取システム10の通信部103と、管理システム100の通信部5とは、例えばルータ等の通信機器を介して通信路N1に接続されてもよい。
上述の実施形態において、通知部32は、第1記憶部41に記憶された物品1の移動先と、変更後の物品1の移動先とが一致しない場合に、通知先に通知してもよい。このような状況は、例えば、関係者2が物品1を予定されている移動先とは異なる場所に運搬する場合に起こり得る。このような場合に、通知部32が例えば関係者2の端末6へ通知することにより、関係者2は、誤った場所に物品1を移動させたことを知ることができ、何らかの措置をとることができる。
上述の実施形態において、通知部32は、第2記憶部42に記憶された物品情報と関係者情報との組み合わせが、評価部31により類似度が所定の範囲の値と評価された物品情報と関係者情報との組み合わせと一致しない場合に、通知先に通知してもよい。このような状況は、例えば、ある物品1を運搬している関係者2が、この物品1を運搬する資格を有していない場合に起こり得る。このような場合に、通知部32が例えば関係者2の上司又は責任者等の端末6へ通知することにより、関係者2の上司又は責任者等は、この物品1を運搬する資格を一時的に関係者2に付与する等、何らかの措置をとることができる。
上述の実施形態では、管理システム100は通知部32と更新部33との両方を備えているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、管理システム100は、通知部32及び更新部33のうち通知部32のみを備えていてもよいし、更新部33のみを備えていてもよい。
第1変形例、第3変形例、及び第4変形例では、検知部7、撮像部8、及び通行禁止部9は、それぞれ管理システム100との通信インタフェースとして読取システム10の通信部103を用いているが、専用の通信インタフェースを別途用いてもよい。
第2変形例では、ゲートG1を境界とする2つのエリアA1,A2にそれぞれ読取システム10(読取部102)が設置されているが、これに限らず、同一エリア(例えば、エリアA1)内に複数の読取部102が設置されていてもよい。この場合、評価部31は、エリアA1に設置されている複数の読取部102での読取り結果に基づいて、類似度を評価してもよい。
上述の実施形態において、表示部51には、評価部31にて類似度が所定の範囲の値となった場合における、1以上の第1電子タグ21に対応する1以上の物品1の名称のリスト、又は1以上の物品1の個数が表示されてもよい。
上述の実施形態において、表示部51に関係者2の氏名のリストが表示されるときには、アラートを鳴動してもよい。この態様では、関係者2に入力部52での入力作業を促すことができる、という利点がある。なお、アラートは、関係者2が気付きやすいように、一定時間鳴らし続けてもよい。
上述の実施形態において、読取部102は、管理対象のエリアA1にある壁面に限らず、ゲートG1に設置されてもよい。
上述の実施形態において、通知部32は、メール以外の手段として、例えばSNS(Social Networking Service)のメッセージ、自動電話通報サービス、又はスマートスピーカ等を用いて通知先に通知してもよい。
上述の実施形態において、報知部35は、エリアA1に設置されているブザー等の音声出力機に対して、通信路N1を介して警報音を鳴動させる指令を送信してもよい。この場合、指令を受けた音声出力機が警報音を鳴動するので、第三者に対して物品1の運搬をやめるように警告することが可能である。
上述の実施形態において、管理システム100は、小売業における商品(物品1)の管理のために用いることも可能である。例えば、管理システム100は、顧客(関係者2)が購入した商品(物品1)がどのように転々流通するのか、追跡することが可能である。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)は、評価部(31)と、通知部(32)と、を備える。評価部(31)は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。物品情報は、読取部(102)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグ(11)が付された運搬対象の物品(1)に関する情報である。関係者情報は、読取部(102)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグ(21)を所持した物品(1)の運搬に関わる関係者(2)に関する情報である。通知部(32)は、評価部(31)により評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する。
この態様によれば、通知先にて関係者(2)による物品(1)の運搬が行われたことを把握できるので、運搬対象の物品(1)の所在を管理しやすい、という利点がある。
第2の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)では、第1の態様において、通知先は、第2電子タグ(2)に直接的に又は間接的に関連付けられている。
この態様によれば、物品(1)を運搬する関係者(2)に通知することで、関係者(2)に運搬対象の物品(1)についての確認作業を促しやすい、という利点がある。
第3の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)では、第1又は第2の態様において、通知部(32)は、通知先の有する表示部(51)に少なくとも関係者情報を表示させる信号を、通知先に送信する。
この態様によれば、関係者が、表示部(51)を見ることで、自身が関係者(2)として管理システム(100,100A〜100E)に認識されているか否かを確認することができる、という利点がある。
第4の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)では、第1〜第3のいずれかの態様において、類似度は、以下のパラメータのうちの少なくとも1つに基づく。上記パラメータは、第1電子タグ(11)及び第2電子タグ(21)の読取部(102)での読取りの回数、時間間隔、頻度、受信した電波の強度、及び受信した電波の位相である。
この態様によれば、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価しやすい、という利点がある。
第5の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)では、第1〜第4のいずれかの態様において、評価部(31)は、以下の条件を満たした場合に、類似度の評価を開始する。上記条件は、第1電子タグ(11)及び第2電子タグ(21)の読取部(102)での読取りの回数、時間間隔、頻度、受信した電波の強度、及び受信した電波の位相のうちの少なくとも1つが所定の範囲の値となった場合である。
この態様によれば、上記条件を満たす場合に絞って類似度の評価を行うので、類似度を評価する精度が向上しやすい、という利点がある。
第6の態様に係る管理システム(100A)は、第1〜第5のいずれかの態様において、物品(1)と関係者(2)との少なくとも一方の存在又は通過を検知する検知部(7)を更に備える。評価部(31)は、検知部(7)の検知結果に基づいて、類似度の評価を開始する。
この態様によれば、物品(1)及び関係者(2)の少なくとも一方の存在又は通過が検知される場合に絞って類似度の評価を行うので、類似度を評価する精度が向上しやすい、という利点がある。
第7の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)は、第1〜第6のいずれかの態様において、物品(1)の移動先に関する入力及び関係者情報に関する入力の少なくとも一方を受け付ける入力受付部(34)を更に備える。
この態様によれば、物品(1)の所在又は関係者(2)を把握しやすい、という利点がある。
第8の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)では、第7の態様において、通知部(32)による通知先は、入力受付部(34)にて受け付けた関係者情報に関する入力に関連付けられている。
この態様によれば、通知が必要とされる関係者(2)のみに通知されるので、不要な通知を省くことができる、という利点がある。
第9の態様に係る管理システム(100B)では、第1〜第8のいずれかの態様において、読取部(102)は、複数である。評価部(31)は、複数の読取部(102)での読取り結果に基づいて、物品(1)及び関係者(2)の移動の向きを判定する。
この態様によれば、管理対象のエリア(A1)から物品(1)を持ち出そうとしているのか、管理対象のエリア(A1)に物品(1)を持ち込もうとしているのか、を把握しやすい、という利点がある。
第10の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)は、第1〜第9のいずれかの態様において、物品(1)の移動先を記憶する第1記憶部(41)を更に備える。通知部(32)は、第1記憶部(41)に記憶された物品(1)の移動先と、変更後の物品(1)の移動先とが一致しない場合に、通知先に通知する。
この態様によれば、物品(1)の移動先が予定外の移動先である場合に、何らかの措置をとることができる、という利点がある。
第11の態様に係る管理システム(100C)は、第1〜第10のいずれかの態様において、撮像部(8)を更に備える。撮像部(8)は、読取部(102)にて物品情報が読み取られている期間において関係者情報が読み取られない場合に、管理対象のエリア(A1)を撮像する。
この態様によれば、第三者により物品(1)が運搬された場合に、撮像された画像を見ることにより、第三者を特定しやすくなる、という利点がある。
第12の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)は、第1〜第11のいずれかの態様において、報知部(35)を更に備える。報知部(35)は、読取部(102)にて物品情報が読み取られている期間において関係者情報が読み取られない場合に、関係者(2)に異常を報知する。
この態様によれば、関係者(2)が、第三者により物品(1)が運搬されたことを知ることができ、何らかの措置をとることができる、という利点がある。
第13の態様に係る管理システム(100D)では、第1〜第12のいずれかの態様において、通行禁止部(9)を更に備える。通行禁止部(9)は、読取部(102)にて物品情報が読み取られている期間において関係者情報が読み取られない場合に、管理対象のエリア(A1)とエリア(A1)外とを繋ぐ通路の通行を禁止する。
この態様によれば、第三者がエリア(A1)外に物品(1)を持ち出すのを未然に防止しやすくなる、という利点がある。
第14の態様に係る管理システム(100E)では、第1〜第13のいずれかの態様において、評価部(31)は、物品情報の読取り状態の経時変化と、物品(1)とは異なる物品(1)に関する物品情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。
この態様によれば、2以上の物品(1)間においても類似度の評価を行うので、類似度を評価する精度が向上しやすい、という利点がある。
第15の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)は、第1〜第14のいずれかの態様において、物品情報と関係者情報とをあらかじめ関連付けて記憶する第2記憶部(42)を更に備える。通知部(32)は、第2記憶部(42)に記憶された物品情報と関係者情報との組み合わせが、評価部(31)により類似度が所定の範囲の値と評価された物品情報と関係者情報との組み合わせと一致しない場合に、通知先に通知する。
この態様によれば、通知先にて予定外の物品(1)の運搬、又は予定外の関係者(2)による物品(1)の運搬を把握しやすい、という利点がある。
第16の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)は、評価部(31)と、更新部(33)と、を備える。評価部(31)は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する。物品情報は、読取部(102)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグ(11)が付された運搬対象の物品(1)に関する情報である。関係者情報は、読取部(102)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグ(21)を所持した物品(1)の運搬に関わる関係者(2)に関する情報である。更新部(33)は、評価部(31)により評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、物品(1)の所在に関する情報を更新する。
この態様によれば、物品(1)の所在を追跡しやすく、運搬対象の物品(1)の所在を管理しやすい、という利点がある。
第17の態様に係る管理システム(100,100A〜100E)は、第1〜第16のいずれかの態様において、物品(1)に付される第1電子タグ(11)と、関係者(2)に所持される第2電子タグ(21)と、読取部(102)と、を更に備える。読取部(102)は、第1電子タグ(11)及び第2電子タグ(21)とそれぞれ電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品情報及び関係者情報を読み取る。
この態様によれば、運搬対象の物品(1)の所在を管理しやすい、という利点がある。
第18の態様に係る管理方法は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する方法を含む。物品情報は、読取部(102)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグ(11)が付された運搬対象の物品(1)に関する情報である。関係者情報は、読取部(102)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグ(21)を所持した物品(1)の運搬に関わる関係者(2)に関する情報である。上記管理方法は、評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する方法を含む。
この態様によれば、通知先にて関係者(2)による物品(1)の運搬が行われたことを把握できるので、運搬対象の物品(1)の所在を管理しやすい、という利点がある。
第19の態様に係る管理方法は、物品情報の読取り状態の経時変化と、関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する方法を含む。物品情報は、読取部(102)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグ(11)が付された運搬対象の物品(1)に関する情報である。関係者情報は、読取部(102)と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第2電子タグ(21)を所持した物品(1)の運搬に関わる関係者(2)に関する情報である。上記管理方法は、評価された類似度が所定の範囲の値となった場合に、物品(1)の所在に関する情報を更新する方法を含む。
この態様によれば、物品(1)の所在を追跡しやすく、運搬対象の物品(1)の所在を管理しやすい、という利点がある。
第2〜第17の態様に係る構成については、管理システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。また、第4〜9,11〜14の態様に係る構成については、第16の態様に係る管理システム(100)と組み合わせて適用可能である。
1 物品
11 第1電子タグ
2 関係者
21 第2電子タグ
31 評価部
32 通知部
33 更新部
34 入力受付部
35 報知部
41 第1記憶部
42 第2記憶部
51 表示部
7 検知部
8 撮像部
9 通行禁止部
100,100A〜100E 管理システム
102 読取部
A1 エリア

Claims (19)

  1. 読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグが付された運搬対象の物品に関する物品情報の読取り状態の経時変化と、第2電子タグを所持した物品の運搬に関わる関係者に関する関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する評価部と、
    前記評価部により評価された前記類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する通知部と、を備える、
    管理システム。
  2. 前記通知先は、前記第2電子タグに直接的に又は間接的に関連付けられている、
    請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記通知部は、前記通知先の有する表示部に少なくとも前記関係者情報を表示させる信号を、前記通知先に送信する、
    請求項1又は2に記載の管理システム。
  4. 前記類似度は、前記第1電子タグ及び前記第2電子タグの前記読取部での読取りの回数、時間間隔、頻度、受信した電波の強度、及び受信した電波の位相のうちの少なくとも1つに基づく、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の管理システム。
  5. 前記評価部は、前記第1電子タグ及び前記第2電子タグの前記読取部での読取りの回数、時間間隔、頻度、受信した電波の強度、及び受信した電波の位相のうちの少なくとも1つが所定の範囲の値となった場合に、前記類似度の評価を開始する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理システム。
  6. 前記物品と前記関係者との少なくとも一方の存在又は通過を検知する検知部を更に備え、
    前記評価部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記類似度の評価を開始する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の管理システム。
  7. 前記物品の移動先に関する入力及び前記関係者情報に関する入力の少なくとも一方を受け付ける入力受付部を更に備える、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の管理システム。
  8. 前記通知部による通知先は、前記入力受付部にて受け付けた前記関係者情報に関する入力に関連付けられている、
    請求項7記載の管理システム。
  9. 前記読取部は、複数であって、
    前記評価部は、前記複数の読取部での読取り結果に基づいて、前記物品及び前記関係者の移動の向きを判定する、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の管理システム。
  10. 前記物品の移動先を記憶する第1記憶部を更に備え、
    前記通知部は、前記第1記憶部に記憶された前記物品の移動先と、変更後の前記物品の移動先とが一致しない場合に、前記通知先に通知する、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の管理システム。
  11. 前記読取部にて前記物品情報が読み取られている期間において前記関係者情報が読み取られない場合に、管理対象のエリアを撮像する撮像部を更に備える、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の管理システム。
  12. 前記読取部にて前記物品情報が読み取られている期間において前記関係者情報が読み取られない場合に、前記関係者に異常を報知する報知部を更に備える、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の管理システム。
  13. 前記読取部にて前記物品情報が読み取られている期間において前記関係者情報が読み取られない場合に、管理対象のエリアと前記エリア外とを繋ぐ通路の通行を禁止する通行禁止部を更に備える、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の管理システム。
  14. 前記評価部は、前記物品情報の読取り状態の経時変化と、前記物品とは異なる物品に関する物品情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の管理システム。
  15. 前記物品情報と前記関係者情報とをあらかじめ関連付けて記憶する第2記憶部を更に備え、
    前記通知部は、前記第2記憶部に記憶された前記物品情報と前記関係者情報との組み合わせが、前記評価部により前記類似度が所定の範囲の値と評価された前記物品情報と前記関係者情報との組み合わせと一致しない場合に、前記通知先に通知する、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の管理システム。
  16. 読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグが付された運搬対象の物品に関する物品情報の読取り状態の経時変化と、第2電子タグを所持した物品の運搬に関わる関係者に関する関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価する評価部と、
    前記評価部により評価された前記類似度が所定の範囲の値となった場合に、前記物品の所在に関する情報を更新する更新部と、を備える、
    管理システム。
  17. 前記物品に付される第1電子タグと、
    前記関係者に所持される第2電子タグと、
    前記第1電子タグ及び前記第2電子タグとそれぞれ電波を媒体とする無線通信を行うことにより、前記物品情報及び前記関係者情報を読み取る読取部と、を更に備える、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の管理システム。
  18. 読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグが付された運搬対象の物品に関する物品情報の読取り状態の経時変化と、第2電子タグを所持した物品の運搬に関わる関係者に関する関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価し、
    評価された前記類似度が所定の範囲の値となった場合に、所定の通知先に通知する、
    管理方法。
  19. 読取部と電波を媒体とする無線通信を行うことにより読み取られる、第1電子タグが付された運搬対象の物品に関する物品情報の読取り状態の経時変化と、第2電子タグを所持した物品の運搬に関わる関係者に関する関係者情報の読取り状態の経時変化との類似度を評価し、
    評価された前記類似度が所定の範囲の値となった場合に、前記物品の所在に関する情報を更新する、
    管理方法。
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