JP2020115044A - 流体継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定バルブと可動バルブの先端部のシール部材の抜け止めが確実に行われるとともに、可動バルブとプラグ本体内面の弁座との安定した接触を確保し、固定バルブと可動バルブの先端面の面一な接触を確保し、残液量を最少化することができる流体継手を提供する。【解決手段】プラグ2は、可動バルブ5の先端外周に設けたシール溝23に装着され、プラグ本体4の内面との間をシールする第1シール部材24を有する。ソケット3は、固定バルブ32の先端外周に設けたシール溝55に装着され、スライドバルブ33の内面との間をシールする第2シール部材56を有する。可動バルブ5のシール溝23の前方の縁が第1シール部材24に食い込み、固定バルブ32のシール溝55の後方の縁が第2シール部材56に食い込んでいる。可動バルブ5の先端面と固定バルブ32の先端面は平坦で、互いに面一に当接している。【選択図】図3

Description

本発明はプラグとソケットとからなる流体継手に関する。
本願出願人は、特許文献1において図22に示すような流体継手101を提案している。この流体継手101は、プラグ102とソケット103から構成されている。
プラグ102は、外周に係合溝104を有する筒状のプラグ本体105と、プラグ本体105の内部に軸方向に移動可能に設けられた可動バルブ106と、可動バルブ106を支持するバルブホルダ107と、可動バルブ106をプラグ本体105の内面に形成された弁座108に係合するように付勢するバルブスプリング109とを有している。
ソケット103は、外周に複数の鋼球110を保持する鋼球保持孔111を有する筒状のソケット本体112と、該ソケット本体112の内部に固定された固定バルブ113と、ソケット本体112と固定バルブ113の間に軸方向に移動可能に設けられた筒状のスライドバルブ114と、該スライドバルブ114をソケット本体112の内周に設けられた当接部115に当接するように付勢するスライドバルブスプリング116とを有している。ソケット103の鋼球110は、プラグ102の係合溝104に係合する係合位置とプラグ102の係合溝104から退避する退避位置との間をソケット本体112の半径方向に移動可能である。ソケット103には、プラグ102とソケット103の結合時に鋼球110を係合位置に保持し、プラグ102とソケット103の離脱時に離脱方向に操作して鋼球110を係合位置から退避位置に移動させるスリーブ117を備えている。
この流体継手102において、プラグ102をソケット103に挿入すると、プラグ201の可動バルブ106がソケット103の固定バルブ113に当接して可動バルブ106がバルブスプリング109の付勢力に抗して後退するとともに、固定バルブ113がプラグ本体105の内部に進入する。一方、プラグ102のプラグ本体105の先端がソケット103のスライドバルブ114の段部118に当接して、スライドバルブ114をスライドバルブスプリング116の付勢力に抗して後退するとともに、プラグ本体105がソケット本体112の内部に進入する。これにより、プラグ本体105の内部空間とソケット本体112の内部空間が連通し、流路が開通する。
ソケット103からプラグ102を離脱するには、スリーブ117を後退させて鋼球110をプラグ102の係合溝104から退避させ、プラグ102をソケット103から引き抜く。プラグ102がソケット103から離脱する直前には、プラグ102とソケット103の間の流体が溜まる空間が最少となり、ソケット103からプラグ102を離脱した時の液漏れを防止することができる。
しかし、従来の流体継手には、以下の懸案事項がある。
(1)ソケット本体112の鋼球保持孔111に鋼球110を入れるには、スリーブ117を後退させて鋼球保持孔111を外部に露出させ、鋼球保持孔111に鋼球110を手で1個ずつ挿入する。全ての鋼球110の挿入を完了すると、スリーブ117を所定の位置に戻す。この作業中、前に入れた鋼球110が落下しないようにスリーブ117を適宜戻す必要があり、非常に煩わしくかつ熟練が必要な作業であった。
(2)ソケット本体112の鋼球保持孔111は、鋼球110が内周面よりソケット本体112の内部に落下しないように保持する必要がある。このため、鋼球保持孔117を例えば先端角90°のドリルで穿孔し、ドリル先端角部を貫通させずに、内側の開口縁の内周に突起を残し、この突起に鋼球が保持されるようにする。あるいは、鋼球保持孔117をテーパドリルで穿孔して、内側の開口縁の径を外側より小さくし、この開口縁に鋼球が保持されるようにする。しかし、いずれの方法も、ドリルの深さ管理や、ドリル形状寸法の管理が必要である。また、全ての鋼球保持孔117毎にドリルによる穿孔作業を行うため、作業回数が多く、ドリルの寿命が早くなるという問題があった。例えば、8個の鋼球保持孔117を加工する場合、8回の角度割り出しと穿孔加工が必要であった。
(3)ソケット103のスライドバルブ114は、スライドバルブスプリング116の付勢力や内圧による抜け止めのために、ソケット本体112の内面にスライドバルブ114が当接するストッパとして段部115が形成されていた。この段部115はソケット本体112の内径より小さな内径を有しているため、スライドバルブ114をソケット103の先端開口部(図中右側)から挿入できない。一方、ソケット本体112の後端開口部(図中左側)は配管接続用の雌ねじ119が形成されるため、スライドバルブ114を挿入するには径が小さすぎる。そこで、従来のソケット103は、ソケット本体112とアダプタ120の二部品に分割し、スライドバルブ114をソケット本体112の後端から挿入した後、アダプタ120を装着していた。このため、二部品のねじ加工を行うとともに、シール部材121を設ける必要があり、部品点数が多く、重量が増加するうえ、組立が煩雑であり、コストアップとなっていた。
ソケットを一部品にしてスライドバルブを挿入可能とした流体継手として、図23に示す流体継手201が公知である。この流体継手201のプラグ202は、プラグ本体203、可動バルブ204、バルブホルダ205、バルブスプリング206から構成され、ソケット207は、ソケット本体208、固定バルブ209、スライドバルブ210、スライドバルブスプリング211、スリーブ212から構成されている。スライドバルブ210はパッキン213を介して固定バルブ209によって抜け止めされ、スライドバルブ210に作用する内圧も固定バルブ209の固定部214で受けている。固定バルブ209の固定部214は、ソケット207の内圧による引張力が集中的に作用するため、強度の信頼性は十分とは言えないものであった。
(4)図22に戻ると、可動バルブ106の先端部の外周のシール溝122にはシール部材123装着され、固定バルブ113の先端部の外周のシール溝124にもシール部材125が装着されている。これらのシール部材123,125は、シール溝122,124からの抜け止めのため、シール溝122,124の縁をカシメてシール部材123,125に食い込ませることが行われている。既に述べたように、可動バルブ106の先端面と固定バルブ113の先端面は面一に形成し、互いに隙間なく当接して、離脱時に残液量を最少にする必要がある。固定バルブ113では、シール溝124の後端側の縁を先端側に向かってカシメることによりシール部材125を抜け止めすることが可能である。可動バルブ106では、シール溝122の後端側の縁にプラグ本体105の内面の弁座108に当接する厚みのある突起部126が形成されているため、シール溝122の後端側の縁よりも先端側の縁をカシメる方が容易である。しかし、シール溝122の先端側の縁をカシメると、可動バルブ106の先端面と固定バルブ113の先端面の間に隙間が生じ、残液量を最少にする目的が達成されない。シール溝122の後端側の縁を先端側に向かってカシメることは構造的に不可能ではないが、カシメにより突起部126が変形してプラグ本体105の弁座108との接触が面一とならず、動作時の安定性が確保できない。
(5)プラグ102及びソケット103の外面には、配管等との接続時にネジ締めするためのスパナを掛ける平行な二面幅(不図示)がフライス加工で形成されている。この二面幅の段差部分の端面にはフライス加工時にカエリ(バリ)が発生するので、二面加工後にカエリの除去作業が必要であった。カエリは端面の円弧上の外周に発生するため、カエリの除去作業は円弧に沿って行う必要があり、非常に煩雑な作業であった。
(6)プラグ102の可動バルブ106を保持するバルブホルダ107は、プラグ本体105の内面に形成した内周溝127に装着するストップリング128と、プラグ本体105の内面に形成した段部(又は突起)129とに挟まれて位置決めされていた。プラグ102の内面には、圧力損失の低減、流路の拡大のため、ドリルで下孔加工した後、ボーリングバーを使用して流路面215の中繰り加工が行われている。プラグ102の内面にバルブホルダの位置決め用の段部129があると、径が小さめのドリルで下孔加工を行って段部129の上面を形成するため、ボーリングバーによる中繰り加工量が多くなり、加工時間が増大するという問題があった。
特開2013−68286号公報
本発明は、前記従来の懸案事項に鑑みてなされたもので、
(1)ソケット本体への鋼球の挿入が容易に行える流体継手を提供することを課題とし、
(2)ソケット本体の鋼球保持孔を容易に加工することができる流体継手を提供することを課題とし、
(3)ソケット本体を一体化して部品点数を減少し、スライドバルブをソケット本体の先端側から挿入し、かつ確実に抜け止めることができ、ソケットの内圧による力を固定バルブとスライドバルブの両方で分散して受けることができる流体継手を提供することを課題とし、
(4)固定バルブと可動バルブの先端部のシール部材の抜け止めが確実に行われるとともに、可動バルブとプラグ本体内面の弁座との安定した接触を確保し、固定バルブと可動バルブの先端面の面一な接触を確保し、残液量を最少化することができる流体継手を提供することを課題とし、
(5)プラグ及びソケットの外面の二面加工部のカエリを除去する必要がなく、コストの低減を図ることができる流体継手を提供することを課題とし、
(6)プラグのボーリングバーによる中繰り加工を最小化し、加工時間を短縮してコストを低減するとともに、圧力損失の低減、流路の拡大、左右流路の近似化を図り、カップリング性能を向上することができる流体継手を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、以下のように構成したものである。
(1)外周に係合溝を有するプラグと、
外周に複数の鋼球保持孔を有し、前記複数の鋼球保持孔にそれぞれ鋼球を保持し、前記鋼球を前記プラグの前記係合溝に係合する係合位置と前記プラグの前記係合溝から退避する退避位置との間を移動可能にしたソケットと、
を備えた流体継手において、
前記ソケットの外面に保持リングが回動可能に設けられ、
前記保持リングは、外周に鋼球挿入孔を有し、前記鋼球挿入孔が前記ソケットの前記鋼球保持孔と一致する第1位置から前記ソケットの軸方向に移動して、前記鋼球挿入孔が前記ソケットの前記鋼球保持孔からずれた第2位置で前記ソケットに位置決めされている。
前記保持リングの第1位置で前記保持リングの端部が当接するストップリングを前記ソケットの外周面に設け、
前記保持リングの第2位置で前記ストップリングが係止する係止溝を前記保持リングの内面に設けることが好ましい。
前記プラグと前記ソケットの結合時に前記鋼球を係合位置に保持し、前記プラグと前記ソケットの離脱時に離脱方向に操作して前記鋼球を係合位置から退避位置に移動させるスリーブに、前記保持リングの機能を持たせてもよい。
製造方法としては、
外周に係合溝を有するプラグと、
外周に複数の鋼球保持孔を有し、前記複数の鋼球保持孔にそれぞれ鋼球を保持し、前記鋼球を前記プラグの前記係合溝に係合する係合位置と前記プラグの前記係合溝から退避する退避位置との間を移動可能にしたソケットと、
を備えた流体継手の製造方法において、
外周に鋼球挿入孔を有する保持リングを前記ソケットに差し込み、
第1位置で前記鋼球挿入孔を前記鋼球保持孔に一致させ、
前鋼球挿入孔に前記鋼球を挿入して前記鋼球保持孔に落下させ、
前記保持リングを前記ソケットにさらに押し込み、
前記鋼球保持孔が前記鋼球保持孔からずれた第2位置で、前記保持リングを前記ソケットに位置決めする。
(2)外周に係合溝を有するプラグと、
外周に複数の鋼球保持孔を有し、前記複数の鋼球保持孔にそれぞれ鋼球を保持し、前記鋼球を前記プラグの前記係合溝に係合する係合位置と前記プラグの前記係合溝から退避する退避位置との間を移動可能にしたソケットと、
を備えた流体継手において、
前記ソケットの内周側の前記鋼球保持孔の開口縁に、前記開口縁より半径方向内側に突出して前記鋼球を保持する1対の突起と、前記開口縁より外側に前記突起と対応する位置に凹部を有する。
製造方法としては、
外周に係合溝を有するプラグと、
外周に複数の鋼球保持孔を有し、前記複数の鋼球保持孔にそれぞれ鋼球を保持し、前記鋼球を前記プラグの前記係合溝に係合する係合位置と前記プラグの前記係合溝から退避する退避位置との間を移動可能にしたソケットとからなる流体継手の製造方法孔の成形方法において、
前記ソケットにストレートのドリルで前記鋼球保持孔の下穴を穿孔し、
前記ソケットの内側の前記下穴の開口縁の周囲に前記下穴より大きい径の押治具を押し付けることにより、前記開口縁を内側に倒れるように塑性変形させて、前記開口縁より内側に突出する1対の突起を形成し、
前記突起に前記鋼球を保持させる。
(3)前記プラグは、筒状のプラグ本体と、前記プラグ本体の内部に軸方向に移動可能に設けられた可動バルブと、前記可動バルブを支持するバルブホルダと、前記可動バルブを前記プラグ本体の内面に形成された弁座に係合するように付勢するバルブスプリングとを有し、
前記ソケットは、筒状のソケット本体と、前記ソケット本体の内部に固定された固定バルブと、前記ソケット本体と前記固定バルブの間に軸方向に移動可能に設けられた筒状のスライドバルブと、前記スライドバルブを前記ソケット本体の内周に設けられた当接部に当接するように前記スライドバルブを付勢するスライドバルブスプリングとを有し、
前記ソケット本体の当接部は、前記ソケット本体の内面のソケット内周溝に装着された角線のストップリングである。
(4)外周に係合溝を有するプラグと、
外周に複数の鋼球保持孔を有し、前記複数の鋼球保持孔にそれぞれ鋼球を保持し、前記鋼球を前記プラグの前記係合溝に係合する係合位置と前記プラグの前記係合溝から退避する退避位置との間を移動可能にしたソケットと、
を備えた流体継手において、
前記プラグは、筒状のプラグ本体と、前記プラグ本体の内部に軸方向に移動可能に設けられた可動バルブと、前記可動バルブを支持するバルブホルダと、前記可動バルブを前記プラグ本体の内面に形成された弁座に係合するように付勢するバルブスプリングとを有し、
前記ソケットは、筒状のソケット本体と、前記ソケット本体の内部に固定された固定バルブと、前記ソケット本体と前記固定バルブの間に軸方向に移動可能に設けられた筒状のスライドバルブと、前記スライドバルブを前記ソケット本体の内周に設けられた当接部に当接するように前記スライドバルブを付勢するスライドバルブスプリングとを有し、
前記プラグは、前記可動バルブの先端外周に設けたシール溝に装着され、前記プラグ本体の内面との間をシールする第1シール部材と、
前記固定バルブの先端外周に設けたシール溝に装着され、前記スライドバルブの内面との間をシールする第2シール部材とを有し、
前記可動バルブの前記シール溝の前方の縁が前記第1シール部材に食い込み、前記固定バルブの前記シール溝の後方の縁が前記第2シール部材に食い込み、
前記可動バルブの先端面と前記固定バルブの先端面は平坦で、互いに面一に当接している。
前記可動バルブの先端面の外周縁の近傍に環状溝が形成されていることが好ましい。
製造方法としては、
可動バルブを有するプラグと、
固定バルブを有するソケットと、
前記可動バルブの先端外周に設けたシール溝に装着され、前記プラグ本体の内面との間をシールする第1シール部材と、
前記固定バルブの先端外周に設けたシール溝に装着され、前記スライドバルブの内面との間をシールする第2シール部材とを有する流体継手の製造方法において、
前記可動バルブの先端面の外周縁の近傍に前方に突出する環状の突起を形成し、
前記環状の突起を前記可動バルブの先端面が平坦になるまで押圧して、前記可動バルブの前記シール溝の前方の縁を当該シール溝内に向かってカシメて前記第1シール部材に食い込ませ、
前記固定バルブの前記シール溝の後方の縁を当該シール溝内に向かってカシメて前記第2シール部材に食い込ませる。
前記環状の突起を押圧する前に当該環状の突起の根元に環状溝を形成することが好ましい。
(5)前記プラグ又は前記ソケットの外周に切込みを有し、前記切込みの谷の位置を端面とする平行な二面幅を有する。
製造方法としては、
プラグとソケットからなる流体継手の製造方法において、
前記プラグ又は前記ソケットの外周に切込みを形成し、
前記プラグ又は前記ソケットの外周面に前記切込みの谷の位置に端がくるように二面幅を形成する。
(6)前記バルブホルダは、前記プラグ本体の内面のプラグ内周溝に装着されたストップリングと、前記バルブスプリングの後端とで位置決めされている。
本発明によれば以下の効果を奏する。
(1)保持リングをソケットに差し込み、第1位置で保持リングを適宜周方向に回して鋼球挿入孔を鋼球保持孔と一致させてから、鋼球を鋼球挿入孔から挿入すると、鋼球は鋼球保持孔に進入する。次に、第1位置のまま保持リング又はソケット本体を周方向に回して鋼球挿入孔を次の鋼球保持孔と一致させてから、鋼球を鋼球挿入孔から挿入すると、鋼球は次の鋼球保持孔に進入する。このとき、先に挿入された鋼球の鋼球保持孔は保持リングでふさがれるので、鋼球が脱落することがない。これを繰り返して全ての鋼球を順次鋼球挿入孔から鋼球保持孔に保持することができる。すべての鋼球が挿入されると、保持リングを第2位置でソケットに位置決めする。これにより、挿入れた鋼球は全て脱落することなく鋼球保持孔に保持される。このように、本発明によれば、鋼球をソケット本体に容易に挿入することができる。
(2)ソケットに真直な鋼球保持孔を穿孔し、ソケットの内周側の鋼球保持孔の開口縁を塑性変形させて凹部を形成し、凹部と対応する位置に開口縁より内側に1対の突起を形成することで、凹部と突起を有する鋼球保持孔を容易に加工することができる。
(3)ソケット本体の当接部は、ソケット本体の内面のソケット内周溝に装着された角線のストップリングであるため、ソケット本体には従来のようなスライドバルブが当接するストッパとしての段部を形成する必要がない。このため、ソケット本体を一部品で構成して、スライドバルブをソケット本体の先端開口部から挿入することができ、ソケット本体の後端開口部には配管接続用のねじ部を形成することができる。このように、本発明によれば、ソケット本体を一体化して部品点数を減少し、スライドバルブをソケット本体の先端側から挿入し、かつ確実に抜け止めることができ、ソケットの内圧による力を固定バルブとスライドバルブの両方で分散して受けることができる。また、ストップリングは、丸線ではなく角線であるため、内圧によるせん断力を受ける断面積が一定であり、スライドバルブの安定した保持が可能となる。
(4)可動バルブのシール溝の前方の縁が第1シール部材に食い込み、固定バルブのシール溝の後方の縁が第2シール部材食い込んでいるため、固定バルブと可動バルブの先端部のシール部材の抜け止めが確実に行われる。また、可動バルブのシール溝の前方の縁が第1シール部材に食い込んでいるため、シール溝の後方縁にある可動バルブの突起部の形状を維持することできるので、可動バルブの突起部とプラグ本体内面の弁座との安定した接触を確保することができる。さらに、可動バルブの先端面と固定バルブの先端面は平坦で、互いに面一に当接しているので、固定バルブと可動バルブの先端面の面一な接触を確保し、残液量を最少化することができる。
(5)プラグ又はソケットの外周の切込みの谷の位置を端面とする平行な二面幅を有するので、二面幅の加工時に端面に発生するカエリは、切込み内に留まる。このため、本発明によれば、プラグ及びソケットの外面の二面加工部のカエリを除去する必要がなく、コストの低減を図ることができる。
(6)バルブホルダは、プラグ本体の内面のプラグ内周溝に装着されたストップリングと、バルブスプリングの後端とで位置決めされているので、従来のように、バルブホルダを位置決めするためにプラグ本体の内面に段部又は突起を形成する必要がない。このため、本発明によれば、プラグのボーリングバーによる中繰り加工を最小化し、加工時間を短縮してコストを低減するとともに、圧力損失の低減、流路の拡大、左右流路の近似化を図り、カップリング性能を向上することができる。
本発明の実施形態による流体継手のプラグとソケットの半断面図。 図1の流体継手のプラグとソケットの結合時の半断面図。 図1の流体継手のプラグとソケットの離脱直前の状態を示す拡大断面図。 図1の流体継手のソケットに鋼球を挿入する状態であって、(a)は保持リングの挿入時、(b)は保持リングの固定時を示す断面図。 鋼球切出し治具を用いて鋼球をソケットに挿入する状態であって、(a)は鋼球切出し治具の装着時、(b)は鋼球切出し治具の動作時を示す半断面図。 (a)は本発明の実施形態による鋼球保持孔の拡大断面図、(b)は従来の鋼球保持孔の拡大断面図、(c)は従来の他の鋼球保持孔の拡大断面図。 ドリルによる鋼球保持孔の下穴の穿孔状況を示す断面図。 (a)〜(c)は押治具による鋼球保持孔の下穴の加工状況を順に示す断面図、(d)は加工後の鋼球保持孔をソケット本体の内側から見た図。 他の押治具による鋼球保持孔の下穴の加工状況を示す断面図。 駆動軸により押治具を一斉に作動させて鋼球保持孔の下穴を加工する状況を示す断面図。 ローラにより鋼球保持孔の下穴を加工する状況を示す断面図。 (a)はスライドバルブの位置決め構造を示す断面図、(b)はスライドバルブをソケット本体の先端開口部から挿入する状況を示す断面図。 角線のストップリングの正面図。 (a)は角線のストップリングへのスライドバルブの当接状態を示す断面図、(b)は丸線のストップリングへのスライドバルブの当接状態を示す断面図。 可動バルブと固定バルブのシール溝のカシメ状態を示す断面図。 可動バルブのシール溝のカシメ前後の状態の拡大断面図。 可動バルブの他の実施例によるシール溝のカシメ前の状態の拡大断面図。 (a)は二面幅を正面から見たプラグの半断面図、(b)は(a)の上方から見たプラグの半断面図、(c)は(a)の右側面図。 (a)は本発明の実施形態によるバルブホルダの位置決め構造を示すプラグの半断面図、(b)は(a)のプラグの内面の加工状況を示す半断面図。 (a)は従来のバルブホルダの位置決め構造を示すプラグの半断面図、(b)は(a)のプラグの内面の加工状況を示す半断面図。 スリーブに保持リングの機能を満たせた他の実施形態に係る流体継手のソケットに鋼球を挿入する状態であって、(a)はスリーブの挿入時、(b)はスリーブの固定時を示す断面図。 従来の流体継手のプラグとソケットの半断面図。 従来の他の形態の流体継手のプラグとソケットの半断面図。
図1は、本発明の実施形態による流体継手1を示す。この流体継手1は、プラグ2とソケット3から構成されている。以下の説明において、プラグ2の先端側とはソケット3と結合される側をいい、後端側とは配管が接続される側をいう。同様に、ソケット3の先端側とはプラグ2と結合される側をいい、後端側とは配管が接続される側をいう。また、前方は前端側に向かう方向、後方とは後端側に向かう方向である。
プラグ2は、筒状のプラグ本体4と、プラグ本体4の内部に軸方向に移動可能に設けられた可動バルブ5と、可動バルブ5を支持するバルブホルダ6と、可動バルブ5をプラグ本体4の内面に形成された弁座7に係合するように付勢するバルブスプリング8とを有している。
プラグ本体4の先端部は後端部よりも径が小さい先細り形状を有している。プラグ本体4の先端部の内周面の弁座7より後方は、中繰り加工により切削されて後端部の内面まで、滑らかな流路面が形成されている。プラグ本体4の後端部の内面にはストップリング9を収容するプラグ内周溝10が形成され、該プラグ内周溝10よりさらに後方には配管接続のための雌ねじ11が形成されている。
プラグ本体4の外周面には、係合溝12が形成されている。係合溝12の後方には、ストップリング13が装着される外周溝14が形成され、該外周溝14の後方は段部15を介して拡径されている。プラグ本体4の後端部の外周には切込み16が形成されている。切込み16より後方の外周面には、切込み16の谷の位置を端面とする平行な二面幅17が形成され、この二面幅17にスパナが掛けられるようになっている。
プラグ本体4の外側には、スリーブ18が装着されている。スリーブ18は、内面に突起19が形成され、この突起19とプラグ本体4の外周の段部15の間に装着されたスプリング20により、突起19がストップリング13に当接するように付勢されている。スリーブ18は、突起19がストップリング13に当接し、先端部が係合溝12を覆って鋼球36を係合溝12に係合する第1位置と、突起19がストップリング13から後退し、先端部が係合溝12から退避して鋼球36を係合溝12から退避させる第2位置とに移動可能になっている。
可動バルブ5は、弁頭21と弁軸22とからなっている。弁頭21の端面は平坦に形成されている。弁頭21の外周面にはシール溝23が形成され、該シール溝23にOリングからなる第1シール部材24が装着されている。第1シール部材24は、プラグ本体4の先端部の内面に摺動可能に接触している。シール溝23の後方には、プラグ本体4の弁座7に当接する環状の突起部25が形成されている。可動バルブ5の突起部25がプラグ本体4の弁座7に当接した状態では、可動バルブ5の弁頭21の先端面とプラグ本体4の先端面は面一になっている。
バルブホルダ6は、基部26と、該基部26より前方に突出する筒部27とからなっている。基部26は、プラグ本体4の内面に設けたストップリング9に当接して後方への移動が阻止されるとともに、後述するバルブスプリング8の後端に当接して前方への移動が阻止されて、軸方向に位置決めされている。筒部27には、可動バルブ5の弁軸22が挿入されている。
バルブスプリング8は、可動バルブ5の弁頭21の突起部25とバルブホルダ6の基部26の間に装着され、可動バルブ5の突起部25がプラグ本体4の弁座7に当接するように可動バルブ5を先端側に付勢している。
一方、ソケット3は、筒状のソケット本体31と、該ソケット本体31の内部に固定された固定バルブ32と、ソケット本体31と固定バルブ32の間に軸方向に移動可能に設けられた筒状のスライドバルブ33と、該スライドバルブ33をソケット本体31の内周に設けられた当接部34に当接するように付勢するスライドバルブスプリング35とを有している。
ソケット本体31の先端部には、外周に複数の鋼球36を保持する複数の鋼球保持孔37が形成されている。鋼球36は、プラグ本体4の係合溝12に係合する係合位置と、プラグ本体4の係合溝12から退避する退避位置との間をソケット本体31の半径方向に移動可能である。ソケット本体31の外面には、鋼球36をソケット本体31の鋼球保持孔37に保持する保持リング38が回動可能に装着されている。
ソケット本体31の内周面は、先端側の大径部39と後端側の小径部40を有し、大径部39と小径部40は段部41を介して連続している。ソケット本体31の先端部に設けた鋼球保持孔37の後方には、ストップリング42を収容する内周溝43が形成されている。ストップリング42は、金属製の角線リングである。ソケット本体31の後端部の内面の小径部40には配管接続のための雌ねじ44が形成されている。ソケット本体31の先端部の外面には、プラグ本体4のスリーブ18の先端部が挿入される小径部45が形成されている。小径部45の後方には、ストップリング46を収容する外周溝47が形成されている。ソケット本体31の後端部の外周には切込み48が形成されている。切込み48より後方の外周面には、切込み48の谷の位置を端面とする平行な二面幅49が形成され、この二面幅49にスパナが掛けられるようになっている。
ソケット本体31の外面に装着される保持リング38は、中間部分に1つの鋼球挿入孔50が形成されている。保持リング38の内周面には、鋼球挿入孔50の後方にソケット本体31の外面のストップリング46が係合する係止溝51が形成されている。保持リング38の後端側の内面はテーパ52が形成されている。保持リング38は、該保持リング38の後端部をソケット本体31の先端部に差し込んでテーパ52がストップリング46に当接した第1位置と、第1位置からさらに押し込んで内面の係止溝51にストップリング46が係合した第2位置に移動可能である。保持リング38の第1位置では、鋼球挿入孔50が鋼球保持孔37と一致し、第2位置では、鋼球挿入孔50は鋼球保持孔37から退避するように構成されている。
固定バルブ32は、弁頭53と弁軸54とからなっている。弁頭53の先端面は平坦に形成されている。弁頭53の外周面にはシール溝55が形成され、該シール溝55にOリングからなる第2シール部材56が装着されている。第2シール部材56は、後述するスライドバルブ33の内周面に摺動可能に接触している。固定バルブ32の弁頭53の先端面はソケット本体31の先端よりも後方に位置している。固定バルブ32の弁軸54の後端はソケット本体31の内周面に設けた支持部57にナット58で固定されている。
スライドバルブ33は、内面に、先端側の大径部59と後端側の小径部60を有している。大径部59は先端に向かって広がるテーパ形状を有している。小径部60の先端はプラグ本体4の先端部の内面と同径であり、小径部60の後端はソケット本体31の内面の小径部40を同径である。大径部59と小径部60は段部61を介して連続している。大径部59にはシール溝62が形成され、該シール溝62にOリングからなる第3シール部材63が収容されている。シール溝62の後方の側面は段部61と面一である。第3シール部材63は、プラグ本体4の先端部の外周面に摺動可能に接触するとともに、段部61にも接触する。スライドバルブ33の外面は、中間部64と、中間部64より先端側の第1小径部65と、中間部64より後端側の第2小径部66とを有している。第1小径部65と中間部64は第1段部67を介して連続し、中間部64と第2小径部66は第2段部68を介して連続している。第1段部67はソケット本体31の内周面のストップリング42に当接している。中間部64には、シール溝69が形成され、該シール溝69にOリングからなる第4シール部材70が装着されている。第4シール部材70は、ソケット本体31の先端部の内周面に摺動可能に接触する。スライドバルブ33の第1段部67がソケット本体31の内周面のストップリング42に当接した状態では、固定バルブ32の弁頭53の先端面とスライドバルブ33の内面の段部61は面一になっている。
スライドバルブスプリング35は、スライドバルブ33の外面の第2段部68とソケット本体31の内面の段部41の間に装着され、スライドバルブ33の第1段部67がソケット本体31のストップリング42に当接するようにスライドバルブ33を先端側に付勢している。
以上の構成からなる流体継手1において、プラグ2をソケット3に挿入すると、図2に示すように、プラグ2の可動バルブ5がソケット3の固定バルブ32に当接して可動バルブ5がバルブスプリング8の付勢力に抗して後退するとともに、固定バルブ32がプラグ本体4の内部に進入する。一方、プラグ2のプラグ本体4の先端がソケット3のスライドバルブ33の段部61に当接して、スライドバルブ33をスライドバルブスプリング35の付勢力に抗して後退するとともに、プラグ本体4がソケット本体31の内部に進入する。スリーブ18の先端はソケット本体31の鋼球36に当接するが、鋼球36の位置にプラグ2の係合溝12がくると、鋼球36が係合溝12に落ち込んで係合する。同時に、スリーブ18の先端がソケット本体31の鋼球36を通過して、鋼球36を係合位置に保持する。これにより、プラグ本体4の内部空間とソケット本体31の内部空間が連通し、流路が開通する。この流路開通状態では、スライドバルブ33の内面の後端がソケット本体31の内面の段部41と近接し、スライドバルブスプリング35はスライドバルブ33の外側に隠れている。また、可動バルブ5のバルブスプリング8は圧縮されて密着状態となり、流路面を構成している。このため、プラグ2の後端からソケット3の後端まで突起の無い滑らかな流路が形成されている。
プラグ2とソケット3との接続を解除するには、スリーブ18を図2において右方向に移動させ、プラグ2を引き離す方向に引っ張る。すると、鋼球36が鋼球保持孔37内をスリーブ18側に移動し、ロックが解除されるのでプラグ2を引き抜くことができる。プラグ2をソケット3から引き抜くと、まず、可動バルブ5がバルブスプリング8に付勢され、第1シール部材24がプラグ本体4の内面に摺接するとともに突起部25が弁座7に当接する。他方で、スライドバルブ33がスライドバルブスプリング35に付勢され固定バルブ32の第2シール部材56に摺接すると共に、第1段部67がストップリング46に当接して、プラグ2の流路およびソケット3の流路がそれぞれ閉じられる。そして、プラグ本体4の先端とスライドバルブ33の嵌合が解除されることで、プラグ2がソケット3から離脱する。
図3に示すように、プラグ2のプラグ本体4の先端面と可動バルブ5の先端面は面一であり、可動バルブ5の先端の外周面とプラグ本体4の内周面の間は第1シール部材24によって封止されている。また、ソケット3のスライドバルブ33の段部41と固定バルブ32の先端面は面一であり、固定バルブ32の先端部の外周面とスライドバルブ33の内周面の間は第2シール部材56によって封止されている。さらに、プラグ本体4の先端部とスライドバルブ33の先端部は互いに係合し、第3シール部材63によって封止されている。第3シール部材63はプラグ本体4の先端部の外周面及びスライドバルブ33の段部41に当接している。そして、可動バルブ5の先端部外径と固定バルブ32の先端部外径は同径であり、スライドバルブ33の内径とプラグ本体4の内径は同径である。
このため、ソケット3からプラグ2を離脱する直前には、可動バルブ5の先端面と固定バルブ32の先端面の隙間、可動バルブ5の先端部外周面とプラグ本体4の先端部の内周面との間の第1シール部材24で封止された隙間、固定バルブ32の先端部外周面とスライドバルブ33の内周面との間の第2シール部材56で封止された隙間は、スライドバルブ33の段部41とプラグ本体4の先端面との間の第3シール部材63で封止された隙間とクロスした状態となり、流体が溜まる最少の空間となる結果、ソケット3からプラグ2を離脱した時の液漏れを防止することができる。
以上説明した本発明の実施形態によれば、従来の懸念事項が全て解決されている。以下これらについて説明する。なお、以下に説明する(1)〜(6)の構成は、図1に示す実施形態の流体継手の構造だけでなく、図21又は図22に示す従来の構造において、単独で、あるいは適宜組み合わせて構成することができる。
(1)鋼球の挿入
本発明の実施形態では、図4(a)に示すように、ソケット本体31に保持リング38が設けられている。鋼球36をソケット本体31の鋼球保持孔37に挿入する前に、保持リング38をソケット本体31に差し込み、保持リング38の後端部の内面のテーパ52がストップリング42に当接した第1位置で、保持リング38を適宜周方向に回して鋼球挿入孔50を鋼球保持孔37と一致させる。鋼球36を鋼球挿入孔50から挿入すると、鋼球36は鋼球保持孔37に進入し、保持される。次に、第1位置のまま保持リング38又はソケット本体31を周方向に回して鋼球挿入孔50を次の鋼球保持孔37と一致させる。この状態で、鋼球36を鋼球挿入孔50から挿入すると、鋼球36は次の鋼球保持孔37に進入して、保持される。このとき、先に挿入された鋼球36の鋼球保持孔37は保持リング38で塞がれているので、鋼球36が脱落することがない。これを繰り返して全ての鋼球36を順次鋼球挿入孔50から鋼球保持孔37に保持することができる。全ての鋼球36が挿入された後、図4(b)に示すように、保持リング38を押し込むと、第2位置でストップリング42が保持リング38の係止溝51に係止し、ソケット本体31に位置決めされる。これにより、挿入れた鋼球36は全て脱落することなく鋼球保持孔37に保持される。このように、本発明の実施形態によれば、鋼球36をソケット本体31に容易に挿入することができる。
図5は、鋼球36の挿入をさらに容易するための鋼球切出し治具71を示す。この治具71は、多数の鋼球36を一列で保持する管状のストッカ72を有している。ストッカ72の外側には、切出しレバー73が回動可能に設けられている。切出しレバー73の下端にはL字形の支持片74が設けられ、ストッカ72に形成されたスリット75からストッカ72の内部に進入して最下位置の鋼球36を支持している。切出しレバー73の上端には逆L字形の仕切片76が設けられ、スリット75からストッカ72の外部に後退している。切出しレバー73の支持片74から仕切片76までの寸法は、ソケット本体31に挿入する必要数量の鋼球36を積み重ねた寸法と同一である。この寸法は長さ調整可能としてもよい。
鋼球切出し治具71のストッカ72の下端をソケット3の保持リング38の鋼球挿入孔50に適宜手段で位置決めし、図5(a)のように支持片74が最下位の鋼球36を支持した状態から、切出しレバー73を図中半時計回りに回動させると、図5(b)に示すように、支持片74が最下位の鋼球36から外れてストッカ72の外部に後退すると同時に、仕切片76が必要な数慮の鋼球36の最上位の鋼球36とその上の鋼球36との間を仕切る。これにより必要な数量の鋼球36がソケット3の保持リング38に落下する。ここで、ソケット本体31を軸周りに回動させ、ソケット本体31のいずれかの鋼球保持孔37を保持リング38の鋼球挿入孔50に一致させる。これにより、最下位の鋼球36が鋼球挿入孔50から鋼球保持孔37に落下し、保持される。続いて、ソケット本体31をさらに回動させて、次の鋼球保持孔37を保持リング38の鋼球挿入孔50に一致させる。これにより、2番目の鋼球36が鋼球挿入孔50から次の鋼球保持孔37に落下し、保持される。このようにして、全ての必要な鋼36球が鋼球保持孔37に保持されるまで同様に操作を繰り返すことで、簡単に鋼球36を鋼球保持孔37に保持することができる。鋼球保持孔37に保持された鋼球36は保持リング38で覆われているため、脱落することはない。すべての鋼球36が挿入されると、既に述べたように、保持リング38を第2位置に押し込み、固定する。これにより、挿入された鋼球36は全て脱落することなく鋼球保持孔37に保持される。
このように、鋼球切出し治具71を用いることにより、ソケット本体31を回転させるだけで、自動的に複数の鋼球36を鋼球保持孔37に確実に挿入することができる。仮に、鋼球36の挿入が飛び、未挿入部分が発生しても、残った鋼球36が挿入されるまで、ソケット本体31を回転させておけば、未挿入部分に鋼球36を挿入することができる。
(2)鋼球保持孔の構造
図6(a)は、鋼球保持孔37の拡大図である。ソケット本体31の内周側の鋼球保持孔37の開口縁には、開口縁より半径方向内側に突出して鋼球36を保持する突起77と、開口縁より外側に突起77対応する位置に凹部78とを有している。従来は、図6(b)に示すように、先端角90°のドリルで穿孔し、ドリル先端角部を貫通させずに、内側の開口縁の内周に突起79aを残した鋼球保持孔79を形成し、この突起78に鋼球36が保持されるようにしていた。あるいは、図6(c)に示すように、テーパドリルで穿孔して、内側の開口縁の径を外側より小さくした鋼球保持孔80を形成し、この小径の開口縁に鋼球が保持されるようにしていた。このような従来の構造では、既に述べたように、ドリルの寸法管理や、穿孔加工時の深さ管理が必要であるうえ、作業が困難であった。
本発明の実施形態による鋼球保持孔37は、まず、図7に示すように、ソケット本体31にストレートなドリルで真直な下穴81を穿孔する。ドリルを貫通させるので、深さ管理が不要であり、ドリルの管理や再研磨等が簡略化される。下孔81が複数、例えば8個であれば、1回のドリルの穿孔作業で対向する2つの下穴81を穿孔することができ、4回の角度割り出しと穿孔加工で全ての下穴81を形成することができる。
次に、図8(a)に示すように、ソケット本体31の内側に下穴81の径より大きい径を有する円柱状の押治具82を配置し、図8(b)に示すように、当該押治具82をソケット本体31の内周側の下穴81の開口縁の周囲に押し付けることにより、開口縁を内側に倒れるように塑性変形させて下穴81の開口縁に凹部78を形成する。これにより、図8(c)、(d)に示すように、凹部78と対応する位置に開口縁より内側に突出する1対の三日月状の突起77を形成することで鋼球保持孔37を容易に加工することができる。この1対の突起77の間隔は下穴81の径より小さいため、鋼球保持孔37に挿入した鋼球36を保持し、ソケット3の内側への落下を防止することができる。また、押し治具71による押し力の調整により、凹部78の深さを適正に管理して、鋼球36がソケット本体31の外面から突出しないようにすることができる。
図8の押治具82の代わりに、図9に示す押治具82aのように、押圧面に円錐状の凹部83を形成して、環状の先端部分で下穴81の開口縁を押圧するようにしてもよい。複数の下穴81に対して別箇に突起77を形成する作業を行うのは効率が悪いため、以下の方法が好ましい。
図10に示すように、ソケット本体31に設けた複数の下穴81の開口縁にそれぞれ押治具82(又は82a)を配置し、各押治具82の押圧面と反対側の端面をテーパ状の駆動軸84の外周面に接触させて、駆動軸84を軸方向に移動させ、各押治具82を径方向に一斉に作動させることで、1回の操作で全ての下穴81の加工を完了することができる。
また、図11に示すように、下穴81の径より小さい厚みと、ソケット本体31の内径より小さい径を有する円形のローラ85をソケット本体31の内部に配置し、ローラ85の厚みの中心を下穴81の中心に合わせる一方、ソケット本体31の外面を受け具86で指示した状態で、ローラ85をソケット本体31の内面に押し付けながら回転させることで、下穴81の開口縁のローラ接触部分が開口縁の内側に倒れ込み、ローラの1回転で各下穴81に前述したような突起77を形成することができる。
(3)スライドバルブの位置決め
既に述べたが、図12(a)に示すように、スライドバルブ33は、ソケット本体31の内周に形成された内周溝43に装着される角線のストップリング42に当接する。このため、ソケット本体31には従来のスライドバルブ114が当接するストッパとしての段部115を形成する必要がない。また、従来のように、ソケット本体112の後端に配管接続用のアダプタ120を別部品で設ける必要もない。本発明の実施形態では、図12(b)に示すように、ソケット本体31を一部品で構成して、スライドバルブ33をソケット本体31の先端開口部から挿入することができ、ソケット本体31の後端開口部には配管接続用の雌ねじ44を形成することができる。
本発明の実施形態では、スライドバルブ33のストップリング42は角線のストップリングである。角線のストップリング42は、図13に示すように、断面が正方形で角部に丸みがある形状のものである。一般に、ストップリングを使用する場合は、加工面、コスト面から丸線が使用される。図14(b)に示すように、本願発明の実施形態のスライドバルブ33の位置決め用に丸線のストップリング87を用いた場合、スライドバルブ33の外面の第1段部67が丸線のストップリングの最大径部に当接して内圧による力を受けることができれば問題はない。しかし、丸線のストップリング87の場合、図14(b)に示すように、スライドバルブ33の第1段部67から丸線のストップリング87が内圧による力Fを受ける部分は、必ずしも最大直径部ではなく、現実には最大直径部の内側又は外側になるため、スライドバルブ33の第1段部67がストップリング87に食い込み、動作が不安定となり、正確な位置決めが困難となる。
これに対し、本発明の実施形態のような角線のストップリング42の場合、図14(a)に示すように、スライドバルブ33の第1段部67が当接して内圧による力Fを受ける部分は角線のストップリング42の直線部であり、断面積が一定の部分である。このため、スライドバルブ33の位置決め精度を確保できるとともに、安定した動作が確保可能となる。また、スライドバルブ33の位置決めを固定バルブ32で行うのではなく、ソケット本体31の内周に形成された内周溝43に装着される角線のストップリング42であるため、ソケット3の内圧による力を固定バルブ32とスライドバルブ33で分散することができ、安定した強度確保が可能となる。
このように、本発明の実施形態によれば、ソケット本体31を一体化して部品点数を減少し、スライドバルブ33をソケット本体31の先端側から挿入し、かつ確実に抜け止めることができ、ソケット3の内圧による力を固定バルブ32とスライドバルブ33の両方で分散して受けることができる。また、ストップリング42は、丸線ではなく角線であるため、内圧によるせん断力を受ける断面積が一定であり、スライドバルブの安定した保持が可能となる。
(4)バルブのシール溝
本発明の実施形態では、図15に示すように、可動バルブ5のシール溝23の前方の突出縁23aが第1シール部材24に食い込み、固定バルブ32のシール溝55の後方の突出縁55aが第2シール部材56に食い込んでいる。このため、可動バルブ5と固定バルブ32の先端部のシール部材24,56の抜け止めが確実に行われる。また、可動バルブ5のシール溝23の前方の縁が第1シール部材24に食い込んでいるため、シール溝23の後方縁にある可動バルブ5の突起部25の形状を維持することできるので、可動バルブ5の突起部25とプラグ本体4内面の弁座7との安定した接触を確保し、可動バルブ5と固定バルブ32の先端面の面一な接触を確保し、残液量を最少化することができる。
固定バルブ32の場合、シール溝55の後方の縁をシール溝55内に向かってカシメることで、第2シール部材56に食いこませることができる。カシメの影響は固定バルブ32の弁頭53には及ばない。このため、固定バルブ32の弁頭53の先端面を平坦に維持することができる。一方、可動バルブ5の場合、シール溝23の前方の縁をシール溝23内に向かってカシメるので、可動バルブ5の弁頭21の先端面の外周縁が後方に倒れて凹みが生じ、この凹みに残液が溜まるため、液漏れを防止できない。そこで、図16に示すように、可動バルブ5の弁頭21の先端面の外周縁に前方に突出する環状の突起88を形成しておき、この突起88を押圧して、シール溝23の前方の縁をシール溝23の内方に向かってカシメることで、カシメ後の弁頭21の先端面を平坦にすることができる。また、図17に示すように、突起88の根元に僅かな深さの環状溝89を形成しておくことで、カシメの確実さを確保することができる。
(5)プラグ又はソケットの二面幅
本発明の実施形態のプラグ2は、図18に示すように、外周の切込み16の谷の位置を端面とする平行な二面幅17を有する。ソケット3も同様の二面幅49を有する(図1参照)。すなわち、二面幅17をフライス加工する前に、二面幅17の端となる位置の外周に予め切込み16を形成しておき、切込み16の谷の位置まで二面幅17を加工する。切込み16の深さは、カエリの高さより深くすればよく、実際には1mm程度でよい。これにより、二面幅17の加工時に端面に発生するカエリ(バリ)は、切込み16内に留まる。このため、本発明の実施形態によれば、プラグ2及びソケット3の外面の二面幅17、49の加工部のカエリを除去する必要がなく、コストの低減を図ることができる。
(6)バルブホルダの位置決め
既に述べたが、本発明の実施形態のプラグ2のバルブホルダ6は、図19(a)に示すように、プラグ2のプラグ本体4の内面に設けたプラグ内周溝10に装着されたストップリング9と、バルブスプリング8の後端とで位置決めされている。また、流体継手1の結合時には、バルブホルダ6の先端が可動バルブ5の頭部21の後端に近接して位置決めされる。
従来は、図20(a)に示すように、バルブホルダ107を位置決めするためにプラグ本体105の内面に段部129(又は突起)を有していた。このため、図20(b)に示すように、小径d1のドリルでプラグ102の内面を加工して段部129の内面を形成した後、図中斜線で示す部分91をボーリングバーにより中繰り加工をして流路面を形成していた。
本発明の実施形態では、従来のように、バルブホルダ107を位置決めするためにプラグ本体105の内面に段部129を形成する必要がないので、図19(b)に示すように、従来よりも大径のドリルd2を用いてプラグ本体4の内面を形成した後、図中斜線で示す中繰り加工領域91をボーリングバーにより中繰り加工をして流路面を形成する。本発明の実施形態の中繰り加工領域91は、従来のような段部129がない分だけ、小さくて済む。したがって、本発明の実施形態によれば、プラグ2のボーリングバーによる中繰り加工を最小化し、加工時間を短縮してコストを低減することができる。また、プラグ本体4及びソケット本体31に段部又は突起が無い分だけ流路長さを短縮し、流路を拡大して、圧力損失を低減し、流量を増大することができる。
さらに、プラグ2のバルブスプリング8が密着して流路を形成するので、中繰り加工領域91の流路面を両バルブ5,32の当接面を中心に左右両側で対称になるように形成することで、左右流路の近似化を図ることができる。
このように、本発明の実施形態によれば、残液量の低減、圧力損失の低減、流量の増大、左右流路の近似化により、カップリング性能を向上することができる。
本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、形状や大きさを適宜変更することができる。例えば、図1の前記実施形態では、スリーブ18はプラグ2に設け、ソケット3に保持リング38を設けたが、図21に示すように、図22の従来型と同様にスリーブ18をソケット3のソケット本体31に設け、このスリーブ18に保持リングの機能を持たせるようにしてもよい。
具体的に説明すると、この実施形態では、スリーブ18の中間部分に1つの鋼球挿入孔50が形成されている。スリーブ18は、該スリーブ18の後端部をソケット本体31の先端部に差し込んで、鋼球挿入孔50が鋼球保持孔37と一致する第1位置と、鋼球挿入孔50が鋼球保持孔37から退避する第2位置に移動可能である。一方、ソケット本体31の鋼球保持孔37より前方には、スリーブ18が前方へ抜け出るのを防止するストップリング92を装着する外周溝93が設けられている。
この実施形態では、図21(a)に示すように、鋼球36をソケット本体31の鋼球保持孔37に挿入する前に、スリーブスプリング94とスリーブ18をソケット本体31に差し込み、鋼球挿入孔50が鋼球保持孔37と一致する第1位置で停止させる。鋼球36を鋼球挿入孔50から挿入すると、鋼球36は鋼球保持孔37に進入し、保持される。次に、第1位置のままスリーブ18又はソケット本体31を周方向に回して鋼球挿入孔50を次の鋼球保持孔37と一致させる。この状態で、鋼球36を鋼球挿入孔50から挿入すると、鋼球36は次の鋼球保持孔37に進入して、保持される。これを繰り返して全ての鋼球36を順次鋼球挿入孔50から鋼球保持孔37に保持することができる。全ての鋼球36が挿入された後、図21(b)に示すように、スリーブ18を押し込み、第2位置に移動させ、外周溝93にストップリング92を装着する。これにより、スリーブ18は、後方へはスリーブスプリング94の前端で位置決めされ、前方へはストップリング92で抜け止めされる。なお、本来のスリーブ18の機能は、従来と同様である。
1 流体継手
2 プラグ
3 ソケット
4 プラグ本体
5 可動バルブ
6 バルブホルダ
7 弁座
9 ストップリング
10 プラグ内周溝
12 係合溝
16 切込み
17 二面幅
18 スリーブ
23 シール溝
23a 突出縁
24 第1シール部材
31 ソケット本体
32 固定バルブ
33 スライドバルブ
34 当接部
35 スライドバルブスプリング
36 鋼球
37 鋼球保持孔
38 保持リング
42 角線ストップリング
43 ソケット内周溝
48 切込み
49 二面幅
50 鋼球挿入孔
55 シール溝
55a 突出縁
56 第2シール部材
77 突起
78 凹部
89 環状溝

Claims (4)

  1. 外周に係合溝を有するプラグと、
    外周に複数の鋼球保持孔を有し、前記複数の鋼球保持孔にそれぞれ鋼球を保持し、前記鋼球を前記プラグの前記係合溝に係合する係合位置と前記プラグの前記係合溝から退避する退避位置との間を移動可能にしたソケットと、
    を備えた流体継手において、
    前記プラグは、筒状のプラグ本体と、前記プラグ本体の内部に軸方向に移動可能に設けられた可動バルブと、前記可動バルブを支持するバルブホルダと、前記可動バルブを前記プラグ本体の内面に形成された弁座に係合するように付勢するバルブスプリングとを有し、
    前記ソケットは、筒状のソケット本体と、前記ソケット本体の内部に固定された固定バルブと、前記ソケット本体と前記固定バルブの間に軸方向に移動可能に設けられた筒状のスライドバルブと、前記スライドバルブを前記ソケット本体の内周に設けられた当接部に当接するように前記スライドバルブを付勢するスライドバルブスプリングとを有し、
    前記プラグは、前記可動バルブの先端外周に設けたシール溝に装着され、前記プラグ本体の内面との間をシールする第1シール部材を有し、
    前記ソケットは、前記固定バルブの先端外周に設けたシール溝に装着され、前記スライドバルブの内面との間をシールする第2シール部材を有し、
    前記可動バルブの前記シール溝の前方の縁が前記第1シール部材に食い込み、前記固定バルブの前記シール溝の後方の縁が前記第2シール部材に食い込み、
    前記可動バルブの先端面と前記固定バルブの先端面は平坦で、互いに面一に当接していることを特徴とする流体継手。
  2. 前記ソケット本体の当接部は、前記ソケット本体の内面のソケット内周溝に装着された角線のストップリングであることを特徴とする請求項1に記載の流体継手。
  3. 前記プラグ又は前記ソケットの外周に切込みを有し、前記切込みの谷の位置を端面とする平行な二面幅を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の流体継手。
  4. 前記バルブホルダは、前記プラグ本体の内面のプラグ内周溝に装着されたストップリングと、前記バルブスプリングの後端とで位置決めされていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の流体継手。
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