JP2020113451A - 内燃機関用のスパークプラグの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記チップを上記電極母材に接合するにあたっては、レーザ溶接を行い、
上記レーザ溶接に用いるレーザ光(L)は、方形結像ビームである、内燃機関用のスパークプラグの製造方法にある。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
内燃機関用のスパークプラグの製造方法に係る実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
本形態の製造方法は、内燃機関用のスパークプラグ1を製造する方法である。対象となるスパークプラグ1は、図1に示すごとく、中心電極2と接地電極3との少なくとも一方が、チップ4、5を有するものである。チップ4、5は、電極母材20、30に接合されている。
チップ4、5を電極母材20、30に接合するにあたっては、レーザ溶接を行う。そして、レーザ溶接に用いるレーザ光は、方形結像ビームである。
まず、図2に示すごとく、電極母材20の先端面21にチップ4を配置する。電極母材20は、先端部が略円錐形状を有し、その先端側に、プラグ軸方向に直交する平坦面である先端面21を有する。また、チップ4は、円柱形状を有する。円柱形状のチップ4の一方の底面を、電極母材20の先端面21に当接させた状態とする。ここで、電極母材20に対してチップ4を、抵抗溶接によって仮接合する。
方形結像ビームは、光軸に直交する平面への結像形状が、図6(a)に示すごとく、方形形状となるレーザ光である。なお、以下において、「光軸に直交する平面への結像形状」を単に「結像形状」ともいう。方形結像ビームは、図7の実線Tに示すごとく、集光パターンがトップハット型を有する。すなわち、方形結像ビームは、結像させた領域においてエネルギ密度が略均一となる。同図において、縦軸が、レーザ光の結像領域の中心からの距離を示し、横軸がエネルギ密度を示す。
上記内燃機関用のスパークプラグの製造方法においては、レーザ溶接に用いるレーザ光Lが、方形結像ビームである。方形結像ビームは、その照射面の中におけるエネルギ密度を略均一にすることができる。それゆえ、電極母材20、30とチップ4、5との接合部11近におけるレーザ光Lの照射領域の中で、局部的にエネルギ密度の大きい部分が生じることを防ぐことができる。その結果、レーザ溶接の際において、スパッタが発生することを抑制することができる。
本例においては、図11、図12に示すごとく、実施形態1にて示した、内燃機関用のスパークプラグの製造方法による作用効果を確認した。
つまり、実施形態1において示した方形結像ビームを用いたレーザ溶接を行った場合と、ガウシアン集光ビームを用いたレーザ溶接を行った場合とにおいて、スパッタの発生度合を比較した。
まず、図11に示すごとく、電極母材20にチップ4を配置した状態の試料を、その先端側と外周側を覆うような試験容器7内に配置する。試験容器7は、試料の先端側に配される天井壁71と試料の外周に配される円筒状の外周壁72とを有する。外周壁72の一部に、レーザ光Lを透過させるための窓部721が設けてある。天井壁71とチップ4との間の距離、外周壁72とチップ4との間の距離は、いずれも50mmとした。
このとき照射するレーザ光Lを、上述のように、種々変更した。ここで、条件を揃えるために、いずれの場合も、焦点位置を試料の位置に合わせたジャストフォーカスの状態にした。また、照射するレーザ光の全体のエネルギは同一とした。また、試料を所定角度ずつ回転させながら照射位置を徐々にずらし、複数回のパルス溶接を行うことで、チップ4の全周にわたり、電極母材20とチップ4とを溶融させた。そして、図4のように、接合部11の全体を含むように溶融凝固部12が形成され、未溶融部が生じないように、溶接を行った。
また、方形結像ビームの中でも、結像形状のアスペクト比Kが、0.7≦K≦1.3を満たすものは、スパッタ個数を20個未満に抑制できている。それゆえ、0.7≦K≦1.3とすることで、上述のように、スパッタ不良を充分に防ぐことができると考えられる。
2 中心電極
20 (中心電極の)電極母材
3 接地電極
30 (接地電極の)電極母材
4、5 チップ
L レーザ光
Claims (7)
- 中心電極(2)と接地電極(3)との少なくとも一方が、電極母材(20、30)に接合されたチップ(4、5)を有する内燃機関用のスパークプラグ(1)を製造する方法であって、
上記チップを上記電極母材に接合するにあたっては、レーザ溶接を行い、
上記レーザ溶接に用いるレーザ光(L)は、方形結像ビームである、内燃機関用のスパークプラグの製造方法。 - 上記方形結像ビームは、光軸に直交する平面への結像形状である四角形状の一辺が、上記チップの軸方向に直交する方向に沿うように、上記電極母材の一部と上記チップの一部とに照射する、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
- 上記方形結像ビームは、光軸に直交する平面への結像形状のアスペクト比であって、上記チップの軸方向に沿った辺の長さ(a)に対する上記チップの軸方向に直交する方向に沿った辺の長さ(b)の比をKとしたとき、0.7≦K≦1.3を満たす、請求項2に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
- 0.9≦K≦1.1を満たす、請求項3に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
- 上記方形結像ビームは、長手方向に直交する断面形状が四角形状のコア(611)を有する光ファイバー(61)を備えたレーザ光照射装置(6)を用いて、上記電極母材と上記チップとの接合部に照射する、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
- 上記光ファイバーの長手方向に直交する断面における、上記コアの形状は、正方形状もしくは、長辺に対する短辺の長さの比kが、0.7≦k<1.0を満たす長方形状である、請求項5に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
- 上記光ファイバーの長手方向に直交する断面における、上記コアの形状は、正方形状もしくは、長辺に対する短辺の長さの比kが、0.9≦k<1.0を満たす長方形状である、請求項6に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
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