JP2020113448A5 - - Google Patents

Description

端子押え部３３は、基部３１から前方に突出している。端子押え部３３は、ハウジング本体２０の端子保持部２５に対応する位置に設けられている。本実施形態において、端子押え部３３は、円筒状に形成されている。端子押え部３３は、端子保持部２５の内面と車両側端子５０の外面との間に挿入される。そして、端子押え部３３の先端は、車両側端子５０の張出部５１に当接し、車両側端子５０を後方から抜け止めする。

電線保持部３４は、基部３１から後方に突出している。電線保持部３４は、端子押え部３３に対応する位置に設けられている。本実施形態において、電線保持部３４は、円筒状に形成されている。電線保持部３４は、端子押え部３３と同一径にて形成されている。電線保持部３４の内部と端子押え部３３の内部とは互いに連通している。電線保持部３４には電線８０が挿通される。

図４及び図５に示すように、本実施形態のリテーナ３０は、さらに、隔壁部３８，３９を有している。隔壁部３８，３９は、電線保持部３４から包囲壁部３６まで延びている。本実施形態の隔壁部３８は、電線保持部３４から上方に向かって包囲壁部３６まで延びている。また、本実施形態の隔壁部３９は、電線保持部３４から下方に向かって包囲壁部３６まで延びている。

（作用）
次に、上記のように構成された車両側コネクタ１の作用を説明する。
図１に示す充電器側コネクタ９５を車両側コネクタ１に嵌合させ、車両の蓄電装置に対して車外の充電器から、充電器側コネクタ９５、車両側コネクタ１を介して蓄電装置に充電電流が供給される。充電時間の短縮のため、大きな充電電流が供給される。この充電電流の供給開始時では、充電器側端子９６と車両側端子５０との接触部分、車両側端子５０、車両側端子５０と電線８０との接続部分、等において発熱する。このため、車両側端子５０全体が熱を持つ。車両側端子５０等における熱は、充電開始時に急激に上昇し、所定時間経過すると開始時の最大温度よりも低い温度で推移する。

コネクタハウジング１０には蓄熱体７０が収容されている。本実施形態において、蓄熱体７０はリテーナ３０に収容されている。蓄熱体７０は、ケース７１と、ケース７１に収容された蓄熱材７６とを有している。蓄熱材７６は、一時的に熱を貯めるものであり、車両側端子５０等にて発生する熱によって固体から液体に相変化することによって潜熱（溶解熱）を一時的に貯める。つまり、蓄熱材７６は、車両側端子５０にて生じる熱を吸収する。従って、車両側端子５０の急激な温度上昇を抑制できる。

（作用）
次に、本実施形態のコネクタ１００の作用を説明する。
図８に示すように、コネクタハウジング１１０には蓄熱体１７０が収容されている。蓄熱体１７０は、コネクタハウジング１１０に収容されたケース１７１と、ケース１７１に収容された蓄熱材１７６を有している。蓄熱材１７６は、一時的に熱を貯めるものであり、機器側端子１５０等にて発生する熱によって固体から液体に相変化することによって潜熱（溶解熱）を一時的に貯める。つまり、蓄熱材１７６は、機器側端子１５０にて生じる熱を吸収する。従って、機器側端子１５０の急激な温度上昇を抑制できる。

また、蓄熱材１７６が熱を吸収することにより、機器側端子１５０から電線やコネクタハウジング１１０等へ伝わる熱量を少なくする。このため、コネクタハウジング１１０等の急激な温度上昇を抑制できる。また、蓄熱材１７６を用いることにより、蓄熱材１７６を用いていない場合の最大温度よりも低い温度とすることができる。

・上記各実施形態において、区画壁７４，１７４の数を適宜変更してもよい。
・上記各実施形態において、区画壁７４，１７４を省略してもよい。
・第一実施形態では、車両側端子５０に電線８０の芯線８１を直接挿入して接続する構成としたが、例えば車両側端子に螺入するネジにより電線の芯線に接続した端子を車両側端子に固定する構成としてもよい。