JP2020113439A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源接続を必要としない入力装置を提供する。【解決手段】シート状の入力デバイス12は、シート状の基材と、基材上に設けられる入力電極層32a,32b,32cと、基材上に入力電極層32a〜32cから離れて設けられる基準電極層30と、入力電極層32a〜32c上に設けられる誘電体層と、誘電体層上に設けられる入力面28と、入力電極層32a〜32cと基準電極層30の間に接続され、光信号または電波信号を出力する送信部34a,34b,34cとを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、入力装置に関する。
近年、人体や動物などの生体の皮膚に直接的に取り付け可能なウェアラブルデバイスの開発が進められている。デバイスの取り付け対象となる皮膚は、たいていの場合に曲面形状であり、動きに応じてその曲面形状が変化する。このような形状変化に追従可能とするため、例えば、伸縮可能なシート状の基材内に複数の配線層を形成し、配線層間の静電容量の変化を検出するタッチセンサが提案されている。
国際公開第2017/110490号公報
静電容量の変化を検出するためには、検出回路用の電源を必要とする。
本開示はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、電源接続を必要としない入力装置を提供することにある。
本開示のある態様の入力装置は、シート状の入力デバイスを含む。この入力デバイスは、シート状の基材と、基材上に設けられる入力電極層と、基材上に入力電極層から離れて設けられる基準電極層と、入力電極層上に設けられる誘電体層と、誘電体層上に設けられる入力面と、入力電極層と基準電極層の間に接続され、光信号または電波信号を出力する送信部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本開示の構成要素や表現を方法、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、電源接続を必要としない入力装置を提供できる。
実施の形態に係る入力装置の構成を概略的に示す図である。 実施の形態に係るシート状入力デバイスの構成を概略的に示す上面図である。 図2のシート状入力デバイスの構成を概略的に示す断面図である。 図2のシート状入力デバイスの構成を概略的に示す断面図である。 シート状入力デバイスの動作原理を概略的に示す図である。 シート状入力デバイスの動作原理を概略的に示す図である。 変形例に係るシート状入力デバイスの構成を概略的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1は、実施の形態に係る入力装置の構成を概略的に示す図である。入力装置10は、シート状の入力デバイス12と、受信デバイス14とを備える。入力装置10は、受信デバイス14に接続される外部機器70の動作を制御するために用いられる。外部機器70の種類は特に問わないが、例えば、室内に設けられる照明器具やエアコンなどの電気機器である。外部機器70は、接続線72を介して受信デバイス14と有線接続される。一方、入力デバイス12は、受信デバイス14に向けて電磁波(例えば光または電波)による信号16を受信デバイス14に送信し、外部機器70の動作を遠隔操作できるようにする。外部機器70は、受信デバイス14と無線接続されてもよい。
入力デバイス12は、例えば伸縮可能な柔軟性を有するシート体で構成され、任意の場所に貼り付けて使用可能となるよう構成される。入力デバイス12は、曲面形状の物体表面に沿って配置して使用することが可能であり、人体や動物などの生体の皮膚に直接的に貼り付けて使用することもできる。入力デバイス12は、外部電源や電池と接続せずに動作可能となるよう構成されており、外部電源の接続や定期的な充電などを気にすることなく使用できる。
図2は、実施の形態に係る入力デバイス12の構成を概略的に示す上面図である。入力デバイス12は、伸縮性および可撓性を有するシート体20と、基準電極層30と、複数の入力電極層32a,32b,32c(総称して入力電極層32ともいう)と、複数の送信部34a,34b,34c(総称して送信部34ともいう)と、接地端子36と、を備える。
入力デバイス12では、シート体20の表面の入力面28を指で触れることで入力操作がなされる。入力面28のうち、複数の入力電極層32a〜32cのそれぞれに対応する個別の操作領域28a,28b,28cに指を触れると、対応する送信部34a,34b,34cが光信号または電波信号を送信する。複数の送信部34a〜34cは、入力面28に指が触れることで生じる静電気を利用して駆動する。そのため、入力デバイス12は、外部電源を必要とすることなく光信号または電波信号を出力できる。
基準電極層30は、シート体20の内部に埋め込まれている。基準電極層30は、シート体20の外周に沿って帯状に設けられており、長方形のシート体20の二辺に沿ってL字状に設けられている。基準電極層30の端部には、基準電極層30を接地するための接地端子36が設けられている。接地端子36は、シート体20の内部から外部に向けて突出しており、外部のアース線(不図示)などと接続できるよう入力面28において露出している。接地端子36は、入力面28とは反対側のシート体20の裏面に向けて突出するよう構成されてもよい。
複数の入力電極層32は、基準電極層30と同様にシート体20の内部に埋め込まれている。複数の入力電極層32は、基準電極層30から離れて設けられる。また、複数の入力電極層32a〜32cのそれぞれは、互いに離れて設けられている。図示する例において、複数の入力電極層32のそれぞれは長方形状であり、入力面28に沿う方向に一列に並べられている。
複数の送信部34のそれぞれは、基準電極層30と、対応する入力電極層32との間に設けられる。例えば、第1送信部34aは、基準電極層30と第1入力電極層32aの間に接続され、第2送信部34bは、基準電極層30と第2入力電極層32bの間に接続され、第3送信部34cは、基準電極層30と第3入力電極層32cの間に接続される。
複数の送信部34は、例えば、光信号を出力するよう構成され、それぞれが互いに異なる波長(例えば異なる色)の光を出力するよう構成される。例えば、第1送信部34aが赤色のLED(Light Emitting Diode)で構成され、第2送信部34bが緑色のLEDで構成され、第3送信部34cが青色のLEDで構成される。各送信部34a〜34cは、複数のLEDを含んでもよく、互いに並列接続されるLEDや互いに直列接続されるLEDを含んでもよい。各送信部34a〜34cは、赤外光や紫外光を発するLEDを含んでもよい。各送信部34a〜34cは、送信可能な光パルス信号の時系列が互いに異なるよう構成されてもよく、光パルス信号の時系列の組み合わせの違いにより互いに異なる光信号が出力可能であってもよい。この場合、各送信部34a〜34cは、同一波長の光を出力するよう構成されてもよい。
複数の送信部34は、電波信号を出力するよう構成されてもよく、それぞれが互いに異なる波長(例えば異なる周波数特性)の電波信号を出力するよう構成されてもよい。各送信部34a〜34cは、周波数特性が互いに異なるアンテナを含んでもよく、例えば、アンテナの配線長や配線幅の互いに異なる渦巻状またはループ状のアンテナを含んでもよい。
図3および図4は、図2の入力デバイス12の構成を概略的に示す断面図である。図3は、図2のA−A線断面を示し、図4は、図2のB−B線断面を示す。
シート体20は、基材22と、誘電体層24と、被覆層26とを有する。基材22および誘電体層24は、伸縮性および可撓性を有するシート状またはフィルム状の部材であり、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、オレフィン樹脂などで構成される。基材22および誘電体層24は、例えば、ジメチルポリシロキサン(PDMS)で構成することができる。被覆層26は、負に帯電しやすい材料で構成され、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂で構成することができる。なお、被覆層26が設けられなくてもよく、誘電体層24の上面が入力面28として機能してもよい。
シート体20は、入力面28に沿う方向に二次元的に伸縮可能であり、その伸縮量は元のサイズの20%以上、好ましくは30%以上である。シート体20の全体の厚さtは、例えば200μm〜2mm程度であり、好ましくは500μm〜1mm程度である。基材22の厚さt1は、50μm〜200μm程度である。誘電体層24の厚さt2は、100μm〜1mm程度であり、好ましくは200μm〜800μm程度である。被覆層26の厚さは、10nm〜10μm程度である。なお、シート体20において、誘電体層24の厚さt2を相対的に大きくすることで、入力面28と入力電極層32の間の静電容量を大きくし、操作時の発電量を大きくできる。
基準電極層30および入力電極層32は、導電性材料で構成され、例えば導電性ポリマーやカーボナノチューブ(CNT)の薄膜で構成することができる。基準電極層30および入力電極層32の厚さt4は、例えば1μm以下であり、好ましくは10nm〜100nm程度である。基準電極層30および入力電極層32の厚さを薄くすることで、シート体20の透明性を高めることができる。例えば、シート体20の厚さ方向の可視光の透過率を50%以上、好ましくは80%以上とすることができる。
接地端子36は、図3に示されるように、基準電極層30の上に設けられ、基準電極層30から入力面28に向けて誘電体層24および被覆層26を貫通して延在し、入力面28において外部に露出している。接地端子36は、例えば、銅(Cu)などの金属材料で構成できる。接地端子36は、銀ペーストなどの導電性接着剤により基準電極層30に取り付けられる。
送信部34は、図4に示されるように、基準電極層30および対応する入力電極層32の上に設けられる。送信部34は、基準電極層30または入力電極層32と電気的に接続される接続端子を有し、基準電極層30または入力電極層32と接続端子との間が銀ペーストなどの導電性接着剤により接続される。送信部34は、図4に示されるように誘電体層24の内部に埋め込まれている。送信部34は、接地端子36と同様、入力面28において外部に露出するよう構成されてもよい。
つづいて、入力デバイス12の製造方法について説明する。まず、基材22を形成する。つづいて、基材22の上に基準電極層30および入力電極層32を形成する。基準電極層30および入力電極層32は、例えばカーボンナノチューブ(CNT)が分散された液体を塗布することで形成できる。基準電極層30および入力電極層32の形成範囲に開口を有するマスクを基材22の上に配置し、マスクの上からCNTをスプレーコーティングすることで、基準電極層30および入力電極層32を形成できる。均一なCNT薄膜を形成するため、基材22の表面を事前に酸素プラズマなどで親水化する処理を施してもよい。
次に、基準電極層30および入力電極層32の上に送信部34および接地端子36を配置し、銀ペーストなどの導電性接着剤で接続する。つづいて、基材22、基準電極層30、入力電極層32、送信部34および接地端子36の上に誘電体層24を形成し、誘電体層24の上に被覆層26を形成する。これにより、図2〜図4に示される入力デバイス12ができあがる。
図5および図6は、入力デバイス12の動作原理を概略的に示す図である。図5は、操作のために入力面28に向けて指80を近づけた場合の動作を示しており、第1入力電極層32aに対応する第1操作領域28aに指80を近づける状況を示している。人間などの生体の皮膚は正に帯電しやすいことが知られており、負に帯電しやすい被覆層26に指80を近づけたり、被覆層26の上を指80で触って摩擦帯電を生じさせたりすると、被覆層26が負に帯電する。被覆層26が負に帯電すると、静電誘導により第1操作領域28aに対向する第1入力電極層32aが正に帯電しようとする。このとき、接地している基準電極層30から第1入力電極層32aに向けて電流I1が流れて正の電荷が供給される。その結果、送信部34は、電流I1が流れることによる電力を消費して光信号または電波信号を出力できる。
図6は、操作のために入力面28から指80を離した場合の動作を示しており、第1入力電極層32aに対応する第1操作領域28aから指80を遠ざける状況を示している。被覆層26から指80を離すと、被覆層26の負の帯電量が低下し、入力電極層32の正の帯電量も低下しようとする。このとき、入力電極層32から基準電極層30に向けて電流I2が流れる。その結果、送信部34は、電流I2が流れることによる電力を消費して光信号または電波信号を出力できる。
なお、送信部34を流れる電流I1,I2は、静電誘導によって過渡的に生じるパルス状のものであり、外部電源や電池などにより継続的に一定に供給される電流とは異なる。1回の指の操作で流れる電流I1,I2のパルス幅は、100ミリ秒以下であり、例えば1ミリ秒〜10ミリ秒程度である。1回の操作で発生させることのできる発電量は、入力面28に触れる指80の面積に依存する。本発明者らの実験によれば、指先の面積に相当する約1cmの接触によって0.1mW程度の電力を生じさせることができる。特定の操作領域(例えば第1操作領域28a)に複数の指が触れるようにしたり、手のひら全体が接触するようにしたりする操作をすることで、1回の操作で発生する電力量を増やすことができる。
送信部34は、基準電極層30から入力電極層32に向けて流れる第1電流I1および入力電極層32から基準電極層30に向けて流れる第2電流I2の双方に基づく電力を用いて光信号または電波信号を出力できる。なお、送信部34は、いずれか一方の電流に基づく電力のみを用いて光信号または電波信号を出力してもよい。例えば、送信部34が極性を有するLEDで構成される場合、LEDの順方向電流が流れる場合においてのみ光信号が出力されてもよい。例えば、指80を操作領域に近づける操作をした場合にのみ光信号が出力されるように送信部34を構成してもよい。また、極性を逆にしたLEDを並列接続することで、双方の電流I1,I2において光信号が出力されるようにしてもよい。
本実施の形態の入力デバイス12によれば、複数の入力電極層32a〜32cのそれぞれに対応する操作領域28a〜28cに指80を触れることで、対応する送信部34a〜34cから光信号または電波信号を出力させることができる。複数の送信部34a〜34cが異なる波長の光信号を出力する場合、受信デバイス14は、波長の異なる光信号を区別して検出可能となるよう構成される。受信デバイス14は、例えば、赤色、緑色、青色の波長フィルタを有するフォトダイオードを備え、各色の発光を検知できるよう構成される。受信デバイス14は、受信する光信号または電波信号に応じて、外部機器70の動作を制御するための信号を生成し、接続線72を通じて外部機器70に送信する。これにより、入力デバイス12を用いて外部機器70の動作を遠隔操作できる。
受信デバイス14は、受信する光信号または電波信号の組み合わせに応じて異なる制御信号を外部機器70に送信するよう構成されてもよい。例えば、図2の操作領域28a〜28cが順に赤色光、緑色光、青色光に対応付けられている場合、第1操作領域28aおよび第2操作領域28bが順に操作されて赤色光と緑色光を順に検出した場合に受信デバイス14が特定の制御信号を出力してもよい。その他、赤と緑が同時検出される場合や、赤、緑、赤の順に操作される場合などに異なる制御信号を対応付けることで、三つの操作領域28a〜28cの操作態様の組み合わせを用いて例えば10種以上または20種以上の操作を実現できる。したがって、本実施の形態によれば、シンプルな構成の入力デバイス12を用いて多様な入力操作を提供できる。
図7は、変形例に係る入力デバイス112の構成を概略的に示す断面図であり、上述の実施の形態の図3の断面図に対応する。本変形例では、基材22と入力電極層32a〜32cとの間に絶縁層123および下部電極層130bがさらに設けられる点で上述の実施の形態と相違する。以下、本変形例について上述の実施の形態との相違点を中心に説明する。
入力デバイス112は、シート体120と、基準電極層130と、複数の入力電極層32a〜32bと、複数の送信部(図7に不図示)とを含む。シート体120は、基材22と、絶縁層123と、誘電体層24と、被覆層26とを有し、シート体20の表面に入力面28が設けられる。複数の入力電極層32a〜32bは、絶縁層123の上に設けられる。入力デバイス112の入力面28から見た配置は、図2の構成と同様である。
基準電極層130は、上部電極層130aおよび下部電極層130bを有する。上部電極層130aは、絶縁層123と誘電体層24の間に設けられ、上述の実施の形態の基準電極層30と同様に構成される。一方、下部電極層130bは、基材22と絶縁層123の間に設けられる。したがって、下部電極層130bは、複数の入力電極層32a〜32bから厚さ方向に離れて設けられる。下部電極層130bは、導電性材料で構成され、上部電極層130aや入力電極層32と同様、導電性ポリマーやカーボナノチューブ(CNT)の薄膜で構成することができる。
下部電極層130bは、上部電極層130aや入力電極層32a〜32cに比べて広い面積にわたって形成され、例えば、上部電極層130aおよび複数の入力電極層32a〜32cの全体を占める面積にわたって形成される。したがって、下部電極層130bは、上部電極層130aおよび複数の入力電極層32a〜32cのそれぞれと厚さ方向に重なるように設けられる。
なお、下部電極層130bは、上部電極層130aおよび複数の入力電極層32a〜32cの少なくとも一つと厚さ方向に部分的に重なるように設けられてもよい。下部電極層130bは、上部電極層130aおよび複数の入力電極層32a〜32cの少なくとも一つと厚さ方向に重ならないように設けられてもよい。例えば、下部電極層130bは、上部電極層130a、第2入力電極層32bおよび第3入力電極層32cと厚さ方向に重なる一方で、第1入力電極層32aとは厚さ方向に重ならないように設けられてもよい。
絶縁層123は、下部電極層130bの上に設けられ、複数の入力電極層32a〜32cと下部電極層130bの間を電気的に絶縁する。絶縁層123は、伸縮性および可撓性を有する部材で構成され、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、オレフィン樹脂などで構成される。絶縁層123は、基材22や誘電体層24と同様、ジメチルポリシロキサン(PDMS)で構成することができる。絶縁層123の厚さt5は、100μm〜1mm程度であり、好ましくは200μm〜800μm程度である。絶縁層123の厚さt5は、誘電体層24の厚さt2よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
下部電極層130bは、接続ビア136を介して上部電極層130aと電気的に接続される。接続ビア136は、下部電極層130bの上に設けられ、入力面28に向けて絶縁層123および上部電極層130aを貫通して延びる。接続ビア136は、図示されるようにシート体120の内部に埋め込まれてもよいし、入力面28において外部に露出してもよい。
下部電極層130bは、相対的に広い電極面積を有することにより、仮想グランドとして機能しうる。接続ビア136を介して上部電極層130aおよび下部電極層130bを接続することにより、上述の実施の形態で必要となる外部へのアース接続を不要とすることができる。
本変形例において、送信部は、上部電極層130aと対応する入力電極層32a〜32cの間に接続され、上述の実施の形態と同様に誘電体層24に埋め込まれる。さらなる変形例では、絶縁層123に送信部が埋め込まれるように構成されてもよい。例えば、送信部は、各入力電極層32a〜32cと下部電極層130bとの間を接続するように配置されてもよい。この場合、上部電極層130aや接続ビア136が設けられなくてもよい。
以上、本開示を実施の形態にもとづいて説明した。本開示は上記実施の形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態では、入力デバイス12のシート体20が伸縮性および柔軟性を有するように構成される場合について示した。変形例において、入力デバイス12のシート体20が伸縮性および柔軟性の少なくとも一方を有しなくてもよく、可撓性の低い硬い材料で構成されてもよい。例えば、基材22が熱可塑性または熱硬化性の樹脂材料で構成されてもよく、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで構成されてもよい。
上述の実施の形態では、入力デバイス12のシート体20が平板状に形成される場合について示した。変形例においては、入力デバイス12のシート体20は平板形状に限られず、曲面を有するように構成されてもよいし、折れ曲がった部分を有するように構成されてもよい。例えば、入力デバイス12のシート体20が多面体や球体またはそれらの一部を構成するような立体形状を有してもよい。
上述の実施の形態では、接地端子36にアース線を接続して用いる場合について示した。変形例においては、入力デバイス12を用いるユーザが接地端子36に触れながら操作することで接地が確保されてもよい。例えば、ユーザの右手で接地端子36に触れながら、同じユーザの左手の指で各操作領域28a〜28cに触れることで入力操作がなされてもよい。
上述の実施の形態では、三つの入力電極層32a〜32cを設けることで三つの操作領域28a〜28cを提供する場合について示した。変形例においては、入力電極層を一つまたは二つとしてもよいし、四以上の入力電極層を設けてもよい。複数の入力電極層を設ける場合、一列に並べるだけでなく、複数列に並べることによって二次元アレイ状に操作領域が配置される構成としてもよい。
上述の実施の形態では、入力デバイス12の入力面28の外形が矩形状となる場合について示した。変形例においては、入力デバイス12の外形は問わず、円形や楕円形としてもよいし、三角形や六角形などの多角形としてもよいし、他の任意の形状としてもよい。同様に、基準電極層30や入力電極層32の形状が矩形状でなくてもよく、入力デバイス12の外形と同様に任意の形状としてもよい。
シート体20は、透明となるように構成されてもよいし、任意の色に着色されてもよい。例えば、各操作領域28a〜28cに異なる色が付されてもよいし、任意の文字や図形、模様などが印刷されてもよい。その他、入力デバイス12の操作方法を表した印刷物の上に入力デバイス12を配置することで、透明または半透明な入力デバイス12の上から印刷物に記載された操作方法が見えるようにして使用してもよい。
上述の実施の形態では、指80で直接操作する場合について示した。変形例では、手袋などを装着した状態で操作がなされてもよい。例えば、摩擦帯電により正に帯電しやすいニトリルゴムなどの材料で構成された手袋を使用することで、操作時の帯電量が増えるようにしてもよい。
10…入力装置、12…入力デバイス、14…受信デバイス、16…信号、20…シート体、22…基材、24…誘電体層、28…入力面、30…基準電極層、32…入力電極層、34…送信部、36…接地端子。

Claims (8)

  1. シート状の基材と、
    前記基材上に設けられる入力電極層と、
    前記基材上に前記入力電極層から離れて設けられる基準電極層と、
    前記入力電極層上に設けられる誘電体層と、
    前記誘電体層上に設けられる入力面と、
    前記入力電極層と前記基準電極層の間に接続され、光信号または電波信号を出力する送信部と、を備えるシート状の入力デバイスを含むことを特徴とする入力装置。
  2. 前記基材は、伸縮可能な樹脂材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記入力デバイスから離れた位置で前記送信部からの光信号または電波信号を受信する受信デバイスをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
  4. 前記送信部は、前記入力面に触れる操作により生じる前記入力面の帯電によって前記入力電極層と前記基準電極層の間を過渡的に流れる電流を用いて光信号または電波信号を出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の入力装置。
  5. 前記入力デバイスは、
    前記基材上で互いに離れて設けられる複数の入力電極層と、
    対応する入力電極層と前記基準電極層の間にそれぞれが接続される複数の送信部と、を備え、
    前記誘電体層は、前記複数の入力電極層上に設けられ、
    前記複数の送信部のそれぞれは、互いに波長の異なる光信号または互いに周波数特性の異なる電波信号を出力することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の入力装置。
  6. 前記入力デバイスは、前記基準電極層を接地するための接地端子をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の入力装置。
  7. 前記基準電極層は、前記入力電極層から前記入力面に沿う方向に離れて設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の入力装置。
  8. 前記入力デバイスは、前記入力電極層と前記基準電極層の間に設けられる絶縁層をさらに備え、
    前記基準電極層は、前記入力電極層から厚さ方向に離れて設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の入力装置。
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