JP2020113101A - 衣服の設計を支援する装置、方法、及びプログラム、並びに衣服を製造する方法 - Google Patents

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【課題】所望の特性の衣服の設計を効率的に行うことが可能な衣服の設計を支援する。【解決手段】装置1は、着装シミュレーション部21と、熱流体シミュレーション部24と、を備える。着装シミュレーション部は、衣服の設計に基づく衣服の型紙を示す型紙データ32と、生地の物性を示す物性データ33と、仮想的な身体のアバターを示すアバターデータ34と、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、生地から形成される衣服がアバターに着装されたときの着装状態を示す着装データ36を生成する。熱流体シミュレーション部は、着装データと、アバターデータと、衣服が着装されるときの環境を示す環境データ35と、に基づいて、熱流体シミュレーションを実施して、衣服とアバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データ37を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、衣服の設計を支援する装置、方法、及びプログラム、並びにそれらを用いて衣服を製造する方法に関する。
衣服の設計・製造に際しては、所望の特性を実現させるために種々の要素を考慮して設計・製造を行う。例えば、特許文献1は、人体の各部位への太陽光の照射度合いを算出する方法等、及び、算出された各部位への太陽光の照射度合いに基づく温熱快適性の高い衣服の製造方法を開示している。この方法では、高い温熱快適性を実現させるために、人体の各部位への太陽光の照射度合いを考慮して、遮光性生地の配置位置を決定して、衣服の製造を行う。
特開2015−232830号公報
衣服を身体に着装した状態、すなわち着装状態は、生地の物性や重力の影響などにより、実際に衣服を身体に着装した場合と、設計に基づく仮想的な衣服を仮想的な身体に着装した場合とで、異なっている。それに伴い、衣服を身体に着装したときの衣服と身体の間の空間、すなわち衣服内空間も、実際に衣服を身体に着装した場合と、設計に基づく仮想的な衣服を仮想的な身体に着装した場合と、で異なっている。
そして、本件の発明者は、実際に衣服を身体に着装した場合での着装状態によっては、実際の衣服内空間における温度や湿度、気体の流れなどの状態、すなわち衣服内気候が大きく変化し得ることを見出した。言い換えると、本件の発明者は、衣服内気候を改善するための衣服の設計には、実際に衣服を身体に着装した場合での着装状態を考慮する必要があることを見出した。
ところが、実際に衣服を身体に着装した場合での着装状態を考慮しつつ衣服を設計するには、設計された衣服のサンプルを作製し、所望の特性に係る各種データを測定・検証して、必要に応じて設計を変更するというようなサイクルを繰り返す必要がある。それゆえ、多く労力や時間、コストを費やす必要があり、衣服の開発のスピードを上げ難く、衣服の開発のコストを削減し難いという問題がある。また、所望の特性を実現するための設計変更の指針を得難いという問題もある。
ここで、特許文献1のような方法では、太陽光の照射度合いのような種々の要素を考慮して衣服を設計するが、実際に衣服を身体に着装した場合での着装状態を考慮して衣服を設計しているとはいえない。
本発明の目的は、所望の特性を有する衣服の設計を効率的に行うことが可能な、衣服の設計を支援する装置、方法、及びプログラム、並びに、それらを用いて衣服を製造する方法を提供することにある。
本発明の装置は、衣服の設計を支援する装置であって、衣服の設計に基づく衣服の型紙を示す型紙データと、前記生地の物性を示す物性データと、仮想的な身体であるアバターを示すアバターデータと、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、前記生地から形成される前記衣服が前記アバターに着装されたときの着装状態を示す着装データを生成する着装シミュレーション部と、前記着装データと、前記アバターデータと、前記衣服が着装されるときの環境を示す環境データと、に基づいて、熱流体シミュレーションを実施して、前記衣服と前記アバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データを生成する熱流体シミュレーション部と、を備える、装置である。
本発明の方法は、衣服の設計を支援する方法であって、衣服の設計に基づく衣服の型紙を示す型紙データと、前記生地の物性を示す物性データと、仮想的な身体であるアバターを示すアバターデータと、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、前記生地から形成される前記衣服が前記アバターに着装されたときの着装状態を示す着装データを生成する着装ステップと、前記着装データと、前記アバターデータと、前記衣服が着装されるときの環境を示す環境データと、に基づいて、熱流体シミュレーションを実施して、前記衣服と前記アバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データを生成する熱流体ステップと、を備える、方法である。
本発明のプログラムは、上記の方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明の衣服の製造方法は、衣服の設計に基づく衣服の型紙データと、前記生地の物性データと、を生成するステップと、上記の方法で、前記衣服での衣服内気候データを取得するステップと、前記衣服内気候データに基づいて、前記衣服の前記設計を決定するステップと、決定された前記設計に基づいて前記衣服を製造するステップと、を備える、衣服の製造方法である。
本発明により、所望の特性を有する衣服の設計を効率的に行うことが可能な、衣服の設計を支援する装置、方法、及びプログラム、並びに、それらを用いて衣服を製造する方法を提供することができる。
実施形態に係る装置のハードウェアの構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る装置の機能の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る装置の動作(方法・プログラム)を示すフロー図である。 実施形態に係る装置の機能を説明する模式図である。 実施形態に係る装置の機能を説明する模式図である。 実施形態に係る装置の機能を説明する模式図である。 実施形態に係る装置の機能を説明する模式図である。 実施形態に係る装置の機能を説明する模式図である。
本発明の開示は、具体的には以下の態様に関する。
[態様1]
衣服の設計を支援する装置であって、衣服の設計に基づく衣服の型紙を示す型紙データと、前記生地の物性を示す物性データと、仮想的な身体であるアバターを示すアバターデータと、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、前記生地から形成される前記衣服が前記アバターに着装されたときの着装状態を示す着装データを生成する着装シミュレーション部と、前記着装データと、前記アバターデータと、前記衣服が着装されるときの環境を示す環境データと、に基づいて、熱流体シミュレーションを実施して、前記衣服と前記アバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データを生成する熱流体シミュレーション部と、を備える、装置。
着装シミュレーションは、実際に衣服を身体に着装した場合での着装状態を模擬でき、それにより、実際に衣服を身体に着装した場合での衣服内空間を模擬できる。また、熱流体シミュレーションは、実際に衣服を身体に着装した場合での衣服内空間での、熱流体の変動を模擬できる。
したがって、本態様1に記載の装置は、衣服の型紙データなどを用いて着装シミュレーションを行うことで、実際に衣服を身体に着装した場合での着装状態を得ることができ、したがって、実質的に、実際に衣服を身体に着装した着装状態での衣服内空間を得ることができる。そして、その着装状態での衣服内空間を用いて熱流体シミュレーションを行うことで、その着装状態での衣服内空間における衣服内気候(例示:流体の流れ、熱の移動)を高精度で得ることができる。
このように、本装置は、両シミュレーションの組み合わせの相乗効果により、ある設計(型紙及び生地)の衣服の衣服内気候を高精度に得ることができ、かつ、その設計の衣服のサンプルを実際に作製することなく、その設計の適否などを容易に把握できる。すなわち、衣服のサンプルを作製することなく、様々な衣服の設計や環境の影響を検討することができるので、所望の特性を実現するための設計変更の指針を得や易く、衣服の設計・変更を効率的に支援できる。そして、衣服の開発のスピードの大幅な向上や、衣服の開発のコストの大幅な削減に貢献できる。
[態様2]
前記着装データを変更するための命令を示す着装データ変更命令に基づいて、前記着装シミュレーション部で得られた前記着装データの一部を変更する設計変更部を更に備え、前記熱流体シミュレーション部は、変更された前記着装データと、前記アバターデータと、前記環境データと、に基づいて、前記熱流体シミュレーションを実施する、態様1に記載の装置。
本態様2に記載の装置は、着装シミュレーション部で得られた着装データの一部を変更する設計変更部を有している。それゆえ、得られた着装データ(着装状態)を参照して、必要に応じて着装データ(着装状態)を容易に変更することができる。それにより、得られた着装データ(着装状態)を基本とした、衣服のバリエーションの設計を容易に生成したり、着装状態の段階で判明した衣服の設計の不具合を容易に修正したりすることができ、衣服の設計変更をより効率的に支援できる。
[態様3]
前記設計変更部は、前記熱流体シミュレーション部で得られた前記衣服内気候データに基づいて、前記熱流体シミュレーションを実施された前記着装データの一部を変更する、態様1又は2に記載の装置。
本態様3に記載の装置では、設計変更部が、熱流体シミュレーション部で得られた衣服内気候データに基づいて、熱流体シミュレーションを実施された着装データの一部を変更している。それゆえ、得られた衣服内気候データを参照して、必要に応じて着装データ(着装状態)を容易に変更することができる。それにより、所望の衣服内気候データが得られるように、衣服の設計を容易に修正することができ、衣服の設計変更をより効率的に支援できる。
[態様4]
前記熱流体シミュレーション部において、前記環境データは、気温及び風速を含み、前記衣服内気候データは、前記衣服内空間における流体の流れ、熱の移動及び体表面温度を含む、態様1乃至3のいずれか一項に記載の装置。
本態様4に記載の装置では、着装状態を用いて、所低の気温及び風速を有する環境下での流体の流れ、熱の移動及び体表面温度のような衣服内気候を得ることができる。それにより、衣服内気候を改善するための衣服の設計・変更を、衣服のサンプルを作製することなく、高精度・効率的に支援できる。
[態様5]
前記衣服内空間における流体の流れ及び熱の移動を視覚的に表示する表示部を更に備える、態様4に記載の装置。
本態様5に記載の装置では、衣服内気候である流体(例示:空気)の流れや熱の移動を視覚的に表現することができる。それにより、流体の流れや熱の移動をより明確に把握することができ、衣服内気候を改善するための衣服の設計・変更を、衣服のサンプルを作製することなく、より高精度・効率的に支援できる。
[態様6]
前記着装シミュレーション部は、前記物性データ、前記型紙データ及び前記アバターデータの少なくとも一つを取得するデータ取得部を含む、態様1乃至5のいずれか一項に記載の装置。
本態様6に記載の装置では、物性データ、型紙データ及びアバターデータの少なくとも一つを他の装置など外部から取得できるので、既にあるデータや他の装置で生成されたデータを使用することができる。それにより衣服の設計・変更をより効率的に支援できる。
[態様7]
衣服の設計を支援する方法であって、衣服の設計に基づく衣服の型紙を示す型紙データと、前記生地の物性を示す物性データと、仮想的な身体であるアバターを示すアバターデータと、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、前記生地から形成される前記衣服が前記アバターに着装されたときの着装状態を示す着装データを生成する着装ステップと、前記着装データと、前記アバターデータと、前記衣服が着装されるときの環境を示す環境データと、に基づいて、熱流体シミュレーションを実施して、前記衣服と前記アバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データを生成する熱流体ステップと、を備える、方法。
[態様8]
前記着装データを変更するための命令を示す着装データ変更命令に基づいて、前記着装ステップで得られた前記着装データの一部を変更する設計変更ステップを更に備え、前記熱流体ステップは、変更された前記着装データと、前記アバターデータと、前記環境データと、に基づいて、前記熱流体シミュレーションを実施するステップを含む、態様7に記載の方法。
[態様9]
前記設計変更ステップは、前記熱流体ステップで得られた前記衣服内気候データに基づいて、前記熱流体シミュレーションを実施された前記着装データの一部を変更するステップを含む、態様7又は8に記載の方法。
[態様10]
前記熱流体ステップにおいて、前記環境データは、気温及び風速を含み、前記衣服内気候データは、前記衣服内空間における流体の流れ、熱の移動及び体表面温度を含む、態様7乃至9のいずれか一項に記載の方法。
[態様11]
前記衣服内空間における流体の流れ及び熱の移動を視覚的に表示する表示ステップを更に備える、態様10に記載の方法。
[態様12]
前記着装ステップは、前記物性データ、前記型紙データ及び前記アバターデータの少なくとも一つを取得するデータ取得ステップを含む、態様7乃至11のいずれか一項に記載の方法。
本態様7乃至12に記載の方法は、それぞれ態様1乃至6に記載の装置の動作で実現される方法と同様の方法であるため、それぞれ態様1乃至6の場合と同様の効果を奏することができる。
[態様13]
態様7乃至12のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
本態様13に記載のプログラムは、態様1乃至6のいずれか一項に記載の装置の動作で実現される方法と同様の方法を実行するプログラムであるため、それぞれ態様1乃至6の場合と同様の効果を奏することができる。
[態様14]
衣服の設計に基づく衣服の型紙データと、前記生地の物性データと、を生成するステップと、態様7乃至12のいずれか一項に記載の方法で、前記衣服での衣服内気候データを取得するステップと、前記衣服内気候データに基づいて、前記衣服の前記設計を決定するステップと、決定された前記設計に基づいて前記衣服を製造するステップと、を備える、衣服の製造方法。
本態様14に記載の衣服の製造方法は、態様1乃至6のいずれか一項に記載の装置の動作で実現される方法と同様の方法を用いて衣服の設計を行い、その設計に基づいて衣服を製造するので、それぞれ態様1乃至6の場合と同様の効果を奏することができる。
以下、実施形態に係る、衣服の設計を支援する装置、方法、及びプログラム、並びにそれらを用いて衣服を製造する方法について、図面を参照して説明する。ただし、本発明は、下記の実施形態に制限されることはなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜、各実施形態同士や公知技術などを組み合わせること、代替すること、及び変更すること等が可能である。
実施形態に係る装置1の構成例について説明する。
図1は、実施形態に係る装置1のハードウェアの構成例を示すブロック図である。装置1は、衣服の設計を支援する装置であり、コンピュータに例示される情報処理装置である。すなわち、装置1は、衣服に関する着装シミュレーション及び熱流体シミュレーションを実行する。装置1としては、例えばスーパーコンピュータ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、タブレット型端末、PDA(Personal Digital Assistant)、カーナビゲーション装置、情報処理機能を有する自動車・ディスプレイ・テレビジョンのようなコンピュータ、又はコンピュータを搭載した電子装置が挙げられる。本実施形態では、パーソナルコンピュータである。
本実施形態では、装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、記憶装置14と、入力部15と、出力部16と、表示部17と、送受信部18と、メディアドライブ19と、を備える。CPU11は、装置1にインストールされたコンピュータプログラム、例えばROM12に記憶された、又は、記憶装置14に記憶されRAM13にロードされたコンピュータプログラムを実行し、各種の機能を実現する。ROM12、RAM13及び記憶装置14は、CPU11が利用するデータ及び生成したデータを不揮発的に又は揮発的に記憶する。メディアドライブ19は、コンピュータプログラムや各種のデータが記憶された記憶媒体から、それらのコンピュータプログラムや各種のデータを装置1にインストールするときに用いられる。送受信部18は、有線又は無線により、通信回線網(図示されず)を介して、又は、介さずに接続された他のコンピュータやデータベース(例示:クラウドストレージ)のような外部機器からコンピュータプログラムや各種のデータを装置1にダウンロード/インストールするとき、あるいは、装置1で生成された各種のデータを上記の外部機器にアップロードするときに用いられる。入力部15は、ユーザ操作により生成されるデータをCPU11に出力する。出力部16は、CPU11により生成されたデータをユーザ認識可能に出力する。表示部17は、CPU11により生成されたデータをユーザ視認可能に出力する。ROM12、RAM13及び記憶装置14の全部または一部はCPU11と一体であってもよい。
記憶装置14としては、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)が挙げられる。メディアドライブ19としては、例えば、リムーバルな記憶媒体であるCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu−ray(登録商標)ディスクなどのドライブであるCDドライブ、DVDドライブ、Blu−ray(登録商標)ディスクドライブが挙げられる。入力部15としては、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、音声認識装置が挙げられる。出力部16としては、例えばプリンタ、音声出力装置が挙げられる。表示部17としては、例えばディスプレイ、スクリーンが挙げられる。送受信部18が接続する通信回線網としては、例えばインターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)が挙げられ、無線の接続としては、例えば無線LAN(Wi−Fi)、Bluetooth(登録商標)が挙げられる。
図2は、実施形態に係る装置1の機能の構成例を示すブロック図である。装置1にコンピュータプログラム(ソフトウェア)がインストールされ、そのコンピュータプログラムと装置1のハードウェア(図1)とが協働することで、所望の特性を実現し得る衣服の設計を支援するための複数の機能(図2)が実現される。装置1は、(アプリケーションサービスプロバイダ(Application Service Provider,ASP)型の方法やシンクライアント(Thin client)型の方法やクラウド・コンピューティング(Cloud Computing)型の方法で実現されてもよい。装置1は、その複数の機能として、着装シミュレーション部21と、熱流体シミュレーション部24と、を備えており、本実施の形態では、更に、設計変更部23と、衣服設計部25と、記憶部26と、を備えている。
記憶部26は、CPU11内の記憶領域や、ROM12、RAM13、記憶装置14、及びメディアドライブ19の記憶領域を利用し、少なくとも、型紙データ32、物性データ33、アバターデータ34、及び環境データ35を格納し、更に好適には着装データ36及び衣服内気候データ37を格納する。型紙データ32、物性データ33、アバターデータ34、環境データ35、着装データ36、及び衣服内気候データ37については後述される。
着装シミュレーション部21は、衣服の設計に基づく衣服の型紙を示す型紙データ32と、生地の物性を示す物性データ33と、仮想的な身体であるアバターを示すアバターデータ34と、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、生地から形成される衣服がアバターに着装されたときの着装状態を示す着装データ(図示されず)を生成する。
型紙データ32は、衣服の設計に基づいて形成される衣服の型紙を示すデータである。本実施形態では、型紙データ32は、一着の衣服を完成させるために必要な複数の型紙の各々の形状や寸法を示すデータを含んでいる。別の実施形態では、型紙データ32は、更に、型紙の各々に対応する生地の種類を示すデータを含んでいる。別の実施形態では、型紙データ32は、更に、複数の型紙の各々同士の接合(縫合)箇所を示すデータを含んでいる。
本実施形態では、型紙データ32は、設計者又は開発者(以下、「設計者等」ともいう。)の操作に基づき、外部機器(例示:コンピュータ)に搭載された衣服設計用のCAD(Computer−Aided Design)ソフトウェにより生成され、通信回線網及び送受信部18を介して取得される。別の実施形態では、型紙データ32は、外部機器で生成され、DVD等の記憶媒体に記憶され、メディアドライブ19を介して取得される。更に別の実施形態では、型紙データ32は、装置1に搭載された衣服設計用のCADソフトウェにより生成される。
物性データ33は、衣服で使用される一又は複数の生地の物性を示すデータである。本実施形態では、生地の物性としては、例えば、生地の種類、単位面積当たりの生地の質量、生地の厚さ、生地の曲げ強度、生地の剪断強度、が挙げられる。生地の種類は、例えば、織物か編物かであり、目視などで判断できる。単位面積当たりの生地の質量は、例えば、所定面積の生地の質量を電子天秤で計測し、計測された質量を所定面積で除算して得られる。生地の厚さは、例えば、マイクロメータで複数の箇所で厚さを測定し、複数の箇所の厚さの平均から得ることができる。曲げ強度は、例えば、カンチレバー試験機で測定できる。剪断強度は、例えば引張り試験機で測定できる。ただし、生地の物性は上記のものに限定されず、他の物性、例えば生地の材質、繊維密度、剛性、摩擦係数などを用いてもよい。
本実施形態では、物性データ33は、例えば、設計者等の操作に基づき、各種試験機で測定され、入力部15を介して取得される(入力される)。別の実施形態では、物性データ33は、外部機器で生成(又は取得)され、DVD等の記憶媒体に記憶され、メディアドライブ19を介して、又は、外部機器から通信回線網及び送受信部18を介して、取得される。なお、物性データ33は、特定の衣服を設計するときに使用される生地の物性を示すデータだけでなく、生地のデータベースとして多数の種類の生地の各々の物性を示すデータを含んでもよい。
アバターデータ34は、仮想的な身体であるアバターを示すデータであり、例えば、所望の体形や姿勢を有する身体を具現したデータである。本実施形態では、アバターデータ34は、所望の体形や姿勢を有する身体の3D(Three Dimensional)ボディメッシュモデル(すなわちアバター)を示す3Dメッシュデータである。ただし、メッシュモデルは、頂点、エッジ、面で構成され、多角形(例示:三角形、四角形)による表現を使用して、身体のような三次元の形状を定義する。
本実施形態では、アバターデータ34は、設計者等の操作に基づき、ソフトウェアにより生成される。すなわち、着装シミュレーション部21の着装シミュレーション用のソフトウェア内に用意されたアバターについて、身体の各部の寸法を設定すること等で、所望の体型を有するアバターを示すアバターデータ34を生成できる。身体の各部の寸法としては、例えば、JIS(Japanese Industrial Standard)やJASPO(Association of Japan Sporting Goods Industries)の標準サイズ(例示:S、M、L、XL、O、XO)に対応する寸法や、特定の個人の体型に対応する寸法が挙げられる。設定される寸法の種類としては、例えば、ウエスト、ヒップなどの「高さ」、首、腕などの「長さ」、バスト、ウエストなどの「周長」が挙げられる。更に、着装シミュレーション用のソフトウェア内に用意されたアバターについて、各関節の角度等を設定すること等で、所望の姿勢を有するアバターを生成できる。よって、アバターデータ34では、アバターについて、少なくとも体型及び姿勢を設定できる。
別の実施形態では、アバターデータ34は、身体の3Dスキャンにより生成される。例えば、特定のスポーツ選手のような個人の体型に合わせて衣服を設計する場合、その個人の身体について3Dスキャンを行い、得られたスキャンデータを取り込むことで、その個人の体型及び姿勢を有するアバターを示すアバターデータ34を生成できる。
着装シミュレーションは、上記の型紙データ32と物性データ33とアバターデータ34とに基づいて、着装データ36を生成する。得られた着装データ36は、例えば、記憶部26に格納される。その着装データ36の内容は、例えば、表示部17により視覚的に表示される。
着装データ36は、生地から形成される衣服がアバターに着装されたときの衣服の状態である着装状態を示すデータである。本実施形態では、着装データ36は、実際に衣服が身体に着装されたときの衣服の着装状態を示す3Dウェアメッシュモデルを示す3Dメッシュデータである。したがって、着装データ36とアバターデータ34とに基づいて、ウェアメッシュモデル(衣服)とボディメッシュモデル(アバター)とから構成される衣服内空間を生成できる。衣服内空間は、衣服と身体との間に形成される空間であり、よって、ウェアメッシュモデルとボディメッシュモデルとの間に形成される空間を衣服内空間とみなすことができる。別の実施形態では、着装データ36は、更に、ボディメッシュモデルを示す3Dメッシュデータを含んでいる。
着装シミュレーションは、例えば、次の手順で行われる。まず、衣服の型紙(型紙データ32)、生地の物性(物性データ33)、及び、身体(アバターデータ34)を準備する。次に、型紙を身体上のおおよその位置に配置する。次に、型紙の縫い合わせ位置を指定する)。その後、着装シミュレーションを実行する。着装シミュレーションでは、型紙を縫い合わせ位置で縫い合わせると共に、生地の物性や身体の形状を反映させつつ、身体に衣服を着装した状態にする。そして、アバターを示すアバターデータ34、及び、アバターに着装された着装状態の衣服を示す着装データ36を出力する。
着装シミュレーション部21を実現するソフトウェアとしては、例えば、CLO Enterprise(株式会社ユカアンドアルファ製)が挙げられる。
なお、本実施形態の好ましい態様として、着装シミュレーション部21は、型紙データ32、物性データ33及びアバターデータ34の少なくとも一つを取得するデータ取得部31を含む。データ取得部31は、例えば、装置1の記憶部26、メディアドライブ19にセットされた記憶媒体、又は、送受信部18及び通信回線網(図示されず)を介して接続された他のコンピュータやデータベースのような外部機器から、型紙データ32、物性データ33及びアバターデータ34の少なくとも一つを取得する。別の実施形態では、装置1が、着装シミュレーション部21とは別にデータ取得部31を含む。
熱流体シミュレーション部24は、着装データ36と、アバターデータ34と、衣服が着装されるときの環境を示す環境データ35と、に基づき、熱流体シミュレーションを実施して、衣服とアバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データ37を生成する。
環境データ35は、衣服が着装されるときの環境を示すデータであり、例えば、気温及び風速が挙げられる。本実施形態では、環境としては、例えば、空気領域、解析対象の物性、乱流モデル、流入空気の温度、流速(風速)が挙げられる。空気領域は、衣服を着装したアバターが配置される領域である。空気領域は、空気領域内で生じさせた強制対流が衣服により影響を受け難いように、かつ、強制対流が空気領域内から流出する流出面において強制対流の流れが均一になるように、生成される。解析対象の物性は、空気領域内の空気の物性である。ここでは、空気の物性を、非圧縮性空気とする。乱流モデルは、解析に使用する乱流モデルである。ここでは、乱流モデルを、SST k−ωモデルとする。流入空気の温度、流速は、強制対流が空気領域内に流入する流入面での空気の温度、流速である。ここでは、流入空気の温度を5℃とし、流速(風速)を、歩行で腕を振るときに前腕に当たる空気の相対速度を考慮して、3.1m/secとする。
本実施形態では、環境データ35は、例えば、設計者等の操作に基づき、入力部15を介して取得される(入力される)。別の実施形態では、環境データ35は、外部機器で生成され、DVD等の記憶媒体に記憶され、メディアドライブ19を介して、又は、外部機器から通信回線網及び送受信部18を介して、取得される。
熱流体シミュレーションは、上記の着装シミュレーション部21で生成された着装データ36と、アバターデータ34と、環境データ35と、に基づいて、衣服内気候データ37を生成する。得られた衣服内気候データ37は、例えば、記憶部26に格納される。
衣服内気候データ37は、衣服と身体(アバター)との間の衣服内空間での衣服内気候を示すデータである。本実施形態では、衣服内気候データ37は、着装シミュレーションにて作成された、衣服のウェアメッシュモデル(着装データ36)と、身体のボディメッシュモデル(アバターデータ34)と、に基づいて特定される衣服内空間について、種々の環境下において熱流体解析を行って推定される衣服内気候を示すデータである。衣服内気候データ37は、衣服内空間における流体の流れ、熱の移動及び体表面温度のデータを含んでいる。衣服内気候データ37としては、例えば、空気の流線、身体表面の熱流束(単位面積を横切る熱量)、身体上の任意の箇所を含む平面でカットしたときの、カット面の温度分布、カット面での空気の流速ベクトルが挙げられる。
その衣服内気候データ37の内容、例えば、衣服内空間における流体の流れや、熱の移動は、表示部17により視覚的に表示される。それにより、衣服内区間における空気の流れ、放熱、保温部位などを評価できる。例えば、身体表面の表面熱流束を、設計を変えた複数の衣服の各々において算出することで、身体表面からの放熱量を衣服ごとに比較検討でき、衣服ごとの衣服内空間における温熱解析結果を得ることができる。
熱流体シミュレーションは、例えば、次の手順で行われる。まず、データを取得する。具体的には、アバターデータ34及び着装データ36を記憶部26から読み込み、各種の環境データ35を設定する。次に、熱流体シミュレーションを実行する。その後、解析結果を用いて、流線、身体表面の熱流束、カット面温度分布、カット面流速ベクトルなどを図示化することで、空気の流れや放熱・保温部位などを評価する。また、表面熱流束(単位面積を横切る熱量)を算出することで放熱量の大小を比較検討し、衣服内空間における温熱解析結果を得る。なお、熱流体シミュレーションでは、計算が複雑にならないように、解析に直接影響を及ぼさない部位、例えば、衣服として上着の設計をする場合には下半身や頭部を削除してもよい。
熱流体シミュレーション部24を実現するソフトウェアとしては、例えば、scFLOW(株式会社ソフトウェアクレイドル製)が挙げられる。
本実施形態では、着装データの着装状態の衣服53について設計変更する場合、設計変更部23は、設計者等による入力部15からの入力に基づいて、着装シミュレーション部21で得られた着装データ36の一部を変更する。そのような入力としては、例えば、設計者等の着想・思考に基づいて設計者等により生成される、着装データ36を変更するための命令を示す着装データ変更命令(例示:衣服に新たに開口を設ける命令、既にある開口の大きさや位置を変更する命令、既にある開口を閉塞する命令)が挙げられる。そのような入力の他の例としては、熱流体シミュレーション部24で得られた衣服内気候データ37に基づいて、衣服内気候データ37が所望の数値範囲内のデータとなるように設計者等により生成される着装データ変更命令や、予め創作された複数の設計案の各々を次々に試行するために設計者等により生成される着装データ変更命令などが挙げられるが挙げられる。更に、別の実施形態では、着装データの一部の変更に伴い、設計変更部23は、着装データに対応する型紙データを変更する。更に別の実施形態では、設計変更部23は、入力部15などからの入力に基づいて、更に、着装シミュレーション部21で得られたアバターデータの一部を変更する。
別の実施形態では、設計者等による入力部15からの入力として、例えば、熱流体シミュレーション部24で得られた衣服内気候データに基づいて、衣服内気候データが所望の数値範囲内のデータとなるように、所定のソフトウェアで生成される着装データ変更指令が挙げられる。この場合、所定のソフトウェアとしては、所定のアルゴリズムで、例えば、着装データ36におけるウェアメッシュモデル(衣服)に設けられた開口の大きさや位置を、所定の範囲内で少しずつ変更するソフトウェアが挙げられる。
あるいは、設計者等による入力部15からの入力として、例えば、予め創作された複数の設計案の各々を次々に試行するために、所定のソフトウェアで生成される着装データ変更指令などが挙げられる。この場合、所定のソフトウェアとしては、所定のアルゴリズムで、例えば、着装データ36におけるウェアメッシュモデル(衣服)に設けられた開口の大きさや位置を、予め創作された複数の設計案の各々の大きさや位置に順番に変更するソフトウェアが挙げられる。
これらの場合、熱流体シミュレーション部24による熱流体シミュレーションが終了した後、自動的に着装データ36の一部変更が行われ、次の熱流体シミュレーションが実行される。
本実施形態では、設計変更部23は、メッシュデータを編集・加工・変更可能なソフトウェアを用いて実現できる。そのようなソフトウェアとしては、例えば、3D CAD Rhinoceros(Robert McNeel & Associates社製)が挙げられる。その3D CADを利用して、設計変更部23は、着装シミュレーションで得られた衣服のウェアメッシュモデル(着装データ36)のメッシュデータを、所望の形状に編集・加工・変更する。例えば、衣服におけるベンチレーションの効果を検証するとき、腕の部分(袖)にベンチレーション(通気)用の穴が開いていない衣服のメッシュモデル(着装データ36)に対し、腕の前面下部及び腕の後面上部にベンチレーション用の穴を形成する加工を行う。すなわち、ウェアメッシュモデル(着装データ36)のメッシュデータを、腕の前面下部及び腕の後面上部にベンチレーション用の穴が形成されるように編集する。あるいは、既に腕の部分(袖)にベンチレーション用の穴が開いている衣服のウェアメッシュモデル(着装データ36)に対し、ベンチレーション用の穴の位置や大きさを変更する加工を行う。すなわち、ウェアメッシュモデル(着装データ36)のメッシュデータを、ベンチレーション用の穴の位置や大きさが変更されるように編集する。別の実施形態では、衣服のウェアメッシュモデル、すなわち着装データ36を所望の形状に編集・加工・変更したことに伴い、設計変更部23は、着装データ36に対応する型紙データ32を変更する。例えば、ウェアメッシュモデル(着装データ36)において、腕の部分(袖)に穴を新たに開口した場合、型紙(型紙データ32)において、その腕の部分(袖)にその穴が開口するように変更する。
設計変更部23は、着装シミュレーション部21で得られた着装データ36を直ちに編集(変更)してもよいし、着装データ36を熱流体シミュレーションで評価した後、必要に応じて、評価後の着装データ36を編集(変更)してもよい。そして、熱流体シミュレーション部24は、編集(変更)された着装データ36と、アバターデータ34と、環境データ35と、に基づいて、熱流体シミュレーションを実施する。その際、アバターデータ34を変更してもよい。
衣服設計部25は、熱流体シミュレーションで得られた衣服内気候データ37に基づいて、衣服の設計を決定する。例えば、衣服設計部25は、衣服内気候データ37の一つ又は複数の所定の数値が、一つ又は複数の所定の基準を満たす場合における着装データ36を決定し、決定された着装データ36に対応する衣服の型紙データ32を、衣服の製造用の設計データとして決定する。決定された型紙データは、記憶部26に記憶される。
決定された型紙データに基づいて、公知の方法により衣服が製造される。
次に、実施形態に係る装置1の動作(実施形態に係る方法・プログラム)について説明する。図3は、実施形態に係る装置1の動作(実施形態に係る方法・プログラム)を示すフロー図である。実施形態に係る方法・プログラムは、着装シミュレーションステップS2と、熱流体シミュレーションステップS5と、を備え、好ましくは、データ取得ステップS1、設計変更判断ステップS3、設計変更ステップS4、設計変更判定ステップS6、衣服設計ステップS7を更に備える。図4〜図8は、実施形態に係る装置の機能を説明する模式図であり、図4は型紙データを示し、図5は着装データを示し、図6は着装データ及びアバターデータを示し、図7は衣服内気候データでの空気の流線を示し、図8は衣服内気候データでのボディ表面熱流束を示す。
本実施形態では、型紙データ32は、事前に、外部機器(例示:コンピュータ)に搭載された衣服設計用のCADソフトウェにより設計者等による操作に基づき生成され、通信回線網及び送受信部18を介して取得され、記憶部26に格納されている。また、物性データ33は、設計者等により、各種試験機で測定され、入力部15を介して取得され(入力され)、記憶部26に格納されている。
データ取得ステップS1において、着装シミュレーション部21のデータ取得部31は、記憶部26から型紙データ32及び物性データ33を取得する。型紙データ32が生地の種類のデータを含み、物性データ33が複数の種類の生地の物性のデータを含む場合には、データ取得部31は、型紙データ32の生地の種類の各々に対応する物性のデータを物性データ33から取得する。
着装シミュレーションステップS2において、着装シミュレーション部21は、着装シミュレーション用のソフトウェア内に用意されたアバターについて、設計者等による入力部15からの入力に基づいて、身体の各部の寸法及び各関節の角度などを設定し、所望の体型及び姿勢を有するアバターを示すアバターデータ34を生成する。
図4は、表示部17の表示領域50に視覚的に表示された型紙データ32である。次いで、着装シミュレーション部21は、設計者等による入力部15からの入力に基づいて、型紙データ32における一着の衣服を完成させるために必要な複数の型紙52を、それぞれアバターデータ34のアバター51上のおおよその位置に配置する。次に、着装シミュレーション部21は、設計者等による入力部15からの入力に基づいて、複数の型紙52を互いに縫い合わせるための縫い合わせ位置を指定する。
次いで、着装シミュレーション部21は、型紙データ32と、物性データ33と、アバターデータ34と、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、着装データ36を生成する。図5は、表示部17の表示領域50に視覚的に表示された着装データ36である。アバターデータ34のアバター51上に着装された、着装データ36の着装状態の衣服53を示している。得られた着装データ36は、記憶部26に格納される。
次いで、設計変更判断ステップS3において、設計者等による入力部15からの入力に基づいて、着装データの着装状態の衣服53について設計変更するか否かが決定される。設計変更を行わない場合(S3:No)、設計変更ステップS4がスキップされて、熱流体シミュレーションステップS5が実行される。設計変更を行う場合(S3:Yes)、設計変更ステップS4が実行される。別の実施形態では、既述の所定のソフトウェアにより、自動的に設計変更するか否かが決定される。
設計変更を行う場合、設計変更ステップS4において、設計変更部23は、設計者等による入力部15からの入力に基づき、着装シミュレーション部21で得られた着装データ36の一部、又は、後述される熱流体シミュレーションステップS5で評価された着装データ36の一部を変更する。なお、別の実施形態では、着装データ36の一部の変更に伴い、設計変更部23は、着装データ36に対応する型紙データ32を変更する。別の実施形態では、既述の所定のソフトウェアにより、自動的に着装データ36の一部が変更される。
設計変更を行わない場合、又は、設計変更ステップS4の終了後、熱流体シミュレーションステップS5において、熱流体シミュレーション部24は、熱流体シミュレーションの解析条件を設定する。すなわち、熱流体シミュレーション部24は、入力部15からの入力に基づいて、空気領域、解析対象の物性、乱流モデル、流入空気の温度、流速(風速)などを設定し、衣服が着装されるときの環境を示す環境データ35を生成する。また、熱流体シミュレーション部24は、記憶部26から着装データ36と、アバターデータ34と、を取得する。本実施形態では、着装データ36及びアバターデータ34において、熱流体シミュレーションに直接影響を及ぼさない衣服及び身体の頭部及び下半身に対応するデータを使用しない。
次いで、熱流体シミュレーション部24は、着装データと、アバターデータ34と、環境データ35と、に基づき、熱流体シミュレーションを実施して、熱流体シミュレーションの解析結果である、衣服とアバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データ37を生成する。その衣服内気候データ37に基づいて、空気の流れを示す流線や、身体表面の熱流束や、カット面温度分布や、カット面流速ベクトルなどが視覚化される。それにより、着装データ36及びアバターデータ34で示される衣服内空間における空気の流れや放熱・保温の部位などが評価される。
図6は、表示部17の表示領域50に視覚的に表示された着装データ36である。着装データの着装状態の衣服(透明に表示)54(ウェアメッシュモデル)と、アバターデータ34のアバター51(ボディメッシュモデル)と、衣服54とアバター51との間に存在する衣服内空間55と、を示している。ただし、衣服54には、両腕の前面下部にベンチレーション用の穴HS1、HS2が形成され、両腕の後面上部にベンチレーション用の穴HB1、HB2が形成されている。
図7は、表示部17の表示領域50に視覚的に表示された衣服内気候データ37のうちの空気の流れを示す流線を示している。図中の矢印が流線ベクトルを示している。衣服54とアバター51との間に存在する衣服内空間55に、両腕の部分FB1、FB2の前面下部に開口したベンチレーション用の穴HS1、HS2から、流線FIN1、FIN2で示される空気が流入する。流入した空気は、両腕の表面に沿って旋回しながら上方へ進む。そして、両腕の部分FB1、FB2の後面上部に開口したベンチレーション用の穴HB1、HB2から、流線FOUT1、FOUT2で示されるように空気が外部へ流出する。
図8は、表示部17の表示領域50に視覚的に表示された衣服内気候データ37のうちの身体表面の熱流束を示している。図中のドットの密度が高い部分は熱流束が大きい、すなわち身体表面からの放熱量が大きいことを示している。図7に示す空気の流れにより、衣服内空間55内に露出した身体表面のうち、両腕の部分FB1、FB2の前面下部に開口した穴HS1、HS2の付近の熱流束が大きい、すなわち身体表面からの表面放熱量が大きくなっている。
上記の図7や図8の他に、カット面温度分布や、カット面流速ベクトルなどが視覚化される。それにより、着装データ36及びアバターデータ34で示される衣服内空間55における空気の流れや放熱・保温の部位などが評価される。例えば、着装データ36で示される型紙データ32を用いた衣服において、空気の流れの流量や経路、放熱の部位や放熱量、保温される部位や蓄熱量などが把握され、評価される。
次いで、設計変更判定ステップS6において、設計者等による入力部15からの入力に基づいて、着装データの着装状態の衣服53について設計変更不要か否かが決定される。設計変更必要な場合(S6:No)、設計変更ステップS4へ戻り設計変更が実行され、その後、熱流体シミュレーションステップS5・条件判定ステップS6が実行される。設計変更不要な場合(S6:Yes)、衣服設計ステップS7が実行される。
設計変更必要/不要な場合の入力としては、例えば、設計者等の着想・思考に基づいて設計者等により生成される変更決定/中止指令が挙げられる。設計者等は、例えば、空気流量の所定基準値に対する大小関係や空気の経路の位置、放熱量の所定基準値に対する大小関係や放熱部分の位置、蓄熱量の所定基準値に対する大小関係や保温部分の位置などが、所望の条件を満たすか否かで設計変更の要否を決定する。
別の実施形態では、設計変更必要な場合の入力としては、熱流体シミュレーション部24で得られた衣服内気候データが所望の数値範囲内のデータの相違するときに設計者等又は所定のソフトウェアにより生成される変更決定指令が挙げられる。あるいは、設計変更必要な場合の入力としては、予め創作された複数の設計案の各々を順番に試行するときに設計者等又は所定のソフトウェアにより生成される変更決定指令などが挙げられる。
なお、別の実施形態では、設計変更判定ステップS6をスキップして、衣服設計ステップS7を実行する。更に別の実施形態では、設計変更判定ステップS6で所望の条件を満たしても、必要に応じて、設計変更ステップS4へ戻り設計変更を行い、その後、再び熱流体シミュレーションステップS5・設計変更判定ステップS6を実行する。更に別の実施形態では、設計変更判定ステップS6で所望の条件を満たさなくても、設計変更を行わず、その後、衣服設計ステップS7へ進む。更に別の実施形態では、設計変更必要な場合(S6:No)、データ取得ステップS1に戻ると共に、外部機器に搭載された衣服設計用のCADソフトウェにより型紙データ32を再生成し、データ取得部31により、通信回線網及び送受信部18を介して型紙データ32取得して、再び着装シミュレーションステップS2以下を実行する。
次いで、衣服設計ステップS7において、衣服設計部25は、熱流体シミュレーションステップS5で得られた衣服内気候データ37に基づいて、例えば所望の条件を満たす等と判断された着装データ36について、対応する型紙データ32を記憶部26から取得する。そして、その型紙データ32で示される衣服の設計を、最終的に製造する衣服の設計として決定する。決定された型紙データ32は、記憶部26に記憶される。ただし、着装データ36のみに設計変更がなされ、型紙データ32に設計変更がなされていない場合には、型紙データ32を生成した衣服設計用のCADソフトウェ等により型紙データ32に設計変更を反映させた後、その型紙データ32の記憶部26に記憶する。
以上のように、本実施の形態に係る装置1は動作し、方法・プログラムが実行される。
次いで、本実施形態に係る衣服の製造方法では、決定された型紙データ32及び物性データ33に基づいて、例えば、物性データ33に示される物性を有する生地から、型紙データ32に示される複数の型紙の形状を有する複数の布を切り出し、それらを縫い合わせる等の公知の方法により、衣服を製造することができる。
着装シミュレーションは、実際に衣服を身体に着装した場合での着装状態を模擬でき、それにより、実際に衣服を身体に着装した場合での衣服内空間を模擬できる。また、熱流体シミュレーションは、実際に衣服を身体に着装した場合での衣服内空間での、熱流体の変動を模擬できる。
したがって、本実施形態の装置1・方法・プログラムでは、型紙データ32やアバターデータ34などを用いて、着装シミュレーション部21又は着装シミュレーションステップS2にて着装シミュレーションを行うことで、実際に衣服を身体に着装した場合での着装状態(着装データ36)を得ることができる。それにより、実質的に、実際に衣服を身体に着装した着装状態での衣服内空間(アバター(アバターデータ34)と衣服(着装データ36)との間の空間)を得ることができる。そして、その着装状態での衣服内空間を用いて、熱流体シミュレーション部24又は熱流体シミュレーションステップS5にて熱流体シミュレーションを行うことで、その着装状態での衣服内空間における衣服内気候(例示:流体の流れ、熱の移動(衣服内気候データ37))を高精度で得ることができる。
このように、本装置1・方法・プログラムは、両シミュレーションの組み合わせの相乗効果により、ある設計(型紙及び生地)の衣服の衣服内気候を高精度に得ることができ、かつ、その設計の衣服のサンプルを実際に作製することなく、その設計の適否などを容易に把握できる。すなわち、衣服のサンプルを作製することなく、様々な衣服の設計や環境の影響を検討することができるので、所望の特性を実現するための設計変更の指針を得や易く、衣服の設計・変更を効率的に支援できる。そして、衣服の開発のスピードの大幅な向上や、衣服の開発のコストの大幅な削減に貢献できる。
本実施形態の装置・方法・プログラムは、好ましい態様として、着装シミュレーション部21又は着装シミュレーションステップS2で得られた着装データ36の一部を変更する設計変更部23又は設計変更ステップS4を有している。それゆえ、得られた着装データ36(着装状態)を参照して、必要に応じて着装データ36(着装状態)を容易に変更することができる。それにより、得られた着装データ36(着装状態)を基本とした、衣服のバリエーションの設計を容易に生成したり、着装状態の段階で判明した衣服の設計の不具合を容易に修正したりすることができ、衣服の設計変更をより効率的に支援できる。
本実施形態の装置・方法・プログラムでは、好ましい態様として、設計変更部23又は設計変更ステップS4が、熱流体シミュレーションで得られた衣服内気候データ37に基づいて、熱流体シミュレーションを実施された着装データ36の一部を変更している。それゆえ、得られた衣服内気候データ37を参照して、必要に応じて着装データ36(着装状態)を容易に変更することができる。それにより、所望の衣服内気候データ37が得られるように、衣服の設計を容易に修正することができ、衣服の設計変更をより効率的に支援できる。
本実施形態の装置・方法・プログラムでは、好ましい態様として、着装状態を用いて、所低の気温及び風速を有する環境下での流体の流れ、熱の移動及び体表面温度のような衣服内気候(衣服内気候データ37)を得ることができる。それにより、衣服内気候を改善するための衣服の設計・変更を、衣服のサンプルを作製することなく、高精度・効率的に支援できる。
本実施形態の装置・方法・プログラムでは、好ましい態様として、衣服内気候である流体(例示:空気)の流れや熱の移動を表示部17などで視覚的に表現することができる。それにより、流体の流れや熱の移動をより明確に把握することができ、衣服内気候を改善するための衣服の設計・変更を、衣服のサンプルを作製することなく、より高精度・効率的に支援できる。
本実施形態の装置・方法・プログラムでは、好ましい態様として、物性データ33、型紙データ32及びアバターデータ34の少なくとも一つを他の装置など外部から取得できるので、既にあるデータや他の装置で生成されたデータを使用することができる。それにより、衣服の設計・変更をより効率的に支援できる。
本実施形態の衣服の製造方法は、本実施形態の装置・方法・プログラムの動作で実現される方法と同様の方法を用いて衣服の設計を行い、その設計に基づいて衣服を製造するので、それぞれ本実施形態の装置・方法・プログラムの場合と同様の効果を奏することができる。
本発明の装置・方法・プログラム、衣服の製造方法は、上記の実施形態に制限されず、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で、実施形態同士を組み合わせたり、公知技術により変更したりすること等が可能である。
1 装置
21 着装シミュレーション部
24 熱流体シミュレーション部
32 型紙データ
33 物性データ
34 アバターデータ
35 環境データ
36 着装データ
37 衣服内気候データ

Claims (14)

  1. 衣服の設計を支援する装置であって、
    衣服の設計に基づく衣服の型紙を示す型紙データと、前記生地の物性を示す物性データと、仮想的な身体のアバターを示すアバターデータと、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、前記生地から形成される前記衣服が前記アバターに着装されたときの着装状態を示す着装データを生成する着装シミュレーション部と、
    前記着装データと、前記アバターデータと、前記衣服が着装されるときの環境を示す環境データと、に基づいて、熱流体シミュレーションを実施して、前記衣服と前記アバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データを生成する熱流体シミュレーション部と、
    を備える、
    装置。
  2. 前記着装データを変更するための命令を示す着装データ変更命令に基づいて、前記着装シミュレーション部で得られた前記着装データの一部を変更する設計変更部を更に備え、
    前記熱流体シミュレーション部は、変更された前記着装データと、前記アバターデータと、前記環境データと、に基づいて、前記熱流体シミュレーションを実施する、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記設計変更部は、前記熱流体シミュレーション部で得られた前記衣服内気候データに基づいて、前記熱流体シミュレーションを実施された前記着装データの一部を変更する、
    請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記熱流体シミュレーション部において、
    前記環境データは、気温及び風速を含み、
    前記衣服内気候データは、前記衣服内空間における流体の流れ、熱の移動及び体表面温度を含む、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記衣服内空間における流体の流れ及び熱の移動を視覚的に表示する表示部を更に備える、
    請求項4に記載の装置。
  6. 前記着装シミュレーション部は、
    前記物性データ、前記型紙データ及び前記アバターデータの少なくとも一つを取得するデータ取得部を含む、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 衣服の設計を支援する方法であって、
    衣服の設計に基づく衣服の型紙を示す型紙データと、前記生地の物性を示す物性データと、仮想的な身体のアバターを示すアバターデータと、に基づいて、着装シミュレーションを実施して、前記生地から形成される前記衣服が前記アバターに着装されたときの着装状態を示す着装データを生成する着装ステップと、
    前記着装データと、前記アバターデータと、前記衣服が着装されるときの環境を示す環境データと、に基づいて、熱流体シミュレーションを実施して、前記衣服と前記アバターとの間の衣服内空間での衣服内気候を示す衣服内気候データを生成する熱流体ステップと、
    を備える、
    方法。
  8. 前記着装データを変更するための命令を示す着装データ変更命令に基づいて、前記着装ステップで得られた前記着装データの一部を変更する設計変更ステップを更に備え、
    前記熱流体ステップは、変更された前記着装データと、前記アバターデータと、前記環境データと、に基づいて、前記熱流体シミュレーションを実施するステップを含む、
    請求項7に記載の方法。
  9. 前記設計変更ステップは、前記熱流体ステップで得られた前記衣服内気候データに基づいて、前記熱流体シミュレーションを実施された前記着装データの一部を変更するステップを含む、
    請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記熱流体ステップにおいて、
    前記環境データは、気温及び風速を含み、
    前記衣服内気候データは、前記衣服内空間における流体の流れ、熱の移動及び体表面温度を含む、
    請求項7乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記衣服内空間における流体の流れ及び熱の移動を視覚的に表示する表示ステップを更に備える、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記着装ステップは、
    前記物性データ、前記型紙データ及び前記アバターデータの少なくとも一つを取得するデータ取得ステップを含む、
    請求項7乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 請求項7乃至12のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  14. 衣服の設計に基づく衣服の型紙データと、前記生地の物性データと、を生成するステップと、
    請求項7乃至12のいずれか一項に記載の方法で、前記衣服での衣服内気候データを取得するステップと、
    前記衣服内気候データに基づいて、前記衣服の前記設計を決定するステップと、
    決定された前記設計に基づいて前記衣服を製造するステップと、
    を備える、
    衣服の製造方法。
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