JP2020112455A - ブリッジセンサ定電流電源回路 - Google Patents

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【課題】ホイートストンブリッジを任意の定電流で駆動でき、その抵抗値に個体差があっても、その出力電位が外部からの指令電位で任意に設定できることで、そこに接続される素子が求める入力電位に無調整で収めることができるようにしたブリッジセンサ定電流電源回路を提供する。【解決手段】ホイートストンブリッジ部電源端子の間に定電流を供給する第1のオペアンプを含む定電流回路と、指令電圧入力端を有し、ホイートストンブリッジ部電源端子の間に生ずる電位の所定割合の電圧値を出力し、該出力をホイートストンブリッジ出力中心電位として、定電流回路の基準電位を制御する第2のオペアンプを含むホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路と、を備え、指令電圧をホイートストンブリッジ部の中心出力電圧として出力させ、ホイートストンブリッジ部の抵抗変化による差動電圧がホイートストンブリッジ部の中心出力電圧に重畳させるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力センサなどに使用されるホイートストンブリッジの(接地電位を基準とした)出力電位が任意に設定可能なブリッジセンサ定電流電源回路、さらに詳しくいえば、ホイートストンブリッジの出力電位やその抵抗のバラツキを気にすることなく、低電源電位で動作するディジタルADC (Analog to Digital Converter) などの半導体素子が直結できるようにしたブリッジセンサ定電流電源回路に関する。
ホイートストンブリッジを利用した一部の圧力センサは、昨今の低電源電位化の潮流を汲む半導体素子との接続では、「センサ出力電位が高く、その電位もセンサごとの個体差が大きいため、半導体素子と単純には直結できない」と言う不便さが生じていた。ホイートストンブリッジに接続するセンサ駆動回路はセンサの出力電位やバラツキを気にすることなく、低電源電位で動作する半導体素子が直結できることが要請されていた。
圧力センサを製品であるディジタル圧力計に使用する場合、ディジタル圧力計は、圧力センサ出力の電気信号をADCでディジタルデータにして数値表示するなどの機能を持っている。本件発明者はこのディジタル圧力計の改良の過程で本発明の着想を得た。
今回の改良では、従来製品と比較してディジタル圧力計の高分解能化を図ることを目標にした。従来品で高分解能のために桁数を増やしても、最小桁が雑音で安定しない。そこで、低雑音化を図る必要性が生じた。
図3は、従来のホイートストンブリッジを用いた信号処理回路の構成を示している。近年の低雑音化手段として、差動信号技術の利用が挙げられる。従来のホイートストンブリッジを用いた信号処理回路では、計装アンプ30を用いるなどでホイートストンブリッジ部33の出力電位差(差動信号)を、電源のゼロボルトを基準電位にしたシングルエンド信号31に変換し、シングルエンドADC32によってADC入力電圧に処理するなどの設計が一般的である。この回路では、同相雑音→差動雑音変換が生じて、シングルエンド信号に雑音が重畳してしまう問題がある。また、センサからシングルエンドADC32までに計装アンプ30(増幅器)が入ることは、雑音の増加要因になっている。
このような背景から低雑音化では、ホイートストンブリッジ出力の差動信号を直接的に差動入力形ADCに入力する回路構成を考えた。すなわち、シングルエンド信号を用いない回路構成を考えた。図4にホイートストンブリッジに従来のシングルエンド信号を用いない回路構成を示す。このような構成にすれば、高い同相雑音除去性能(同相雑音が差動雑音に変換される率を表す性能指標)が得られる。
ところが、この回路構成の実現を妨げる要因として「回路素子電源の低電位化」があった。ホイートストンブリッジの出力電位(ブリッジの電源端子電位基準)は、例えば5Vのような値が要求される。従来の回路素子の電源電位は±15Vが主流で、5Vであるならば直接接続しても問題は生じない。
近年では回路素子の電源電位は、+5Vや+3Vのように低くなっている。扱える信号電位範囲も、その電源電位の範囲内になる。このためホイートストンブリッジ部36の電源端子電位を可変電圧源38で調整することにより、その出力電位をADCの入力電位範囲に調整する必要が生じる。
なお、近年開発されたADCには、低雑音性能に大変優れた半導体製品が存在する。このような低雑音製品を効果的利用したいと言う要請がある。
図3,図4で、ホイートストンブリッジ部33,36の電源端子間電位差を3.75V〜9Vとしているのは、ホイートストンブリッジを構成する抵抗体の抵抗値の個体差(2.5kΩ〜6kΩで、実在するセンサの値)が原因となっている。ここに1.5mAの定電流(実在するセンサの指定値)を流すと、その電源端子間には個体ごとに3.75V〜9Vの電位差のバラツキが生じる。
ところで、市販の圧力センサには、ダイアフラムに歪ゲージ(抵抗体)をホイートストンブリッジ状に形成し、加減圧に伴うダイアフラムの変形により生じるホイートストンブリッジのバランスの崩れから圧力を計測するものが存在する。この種の圧力センサの歪ゲージの抵抗値は、前述したように、個体差が大きく、あるメーカーの数値を挙げれば2.5kΩ〜6kΩと2倍以上の個体差がある。この抵抗は、ホイートストンブリッジ部の電源端子間の抵抗である。このようなセンサには、ホイートストンブリッジ部の電源として定電流源で駆動するものがある。一例として数値例を挙げれば、1.5mAである。このような数値例から、ホイートストンブリッジ部の電源端子間電位差は、前したように、3.75V〜9V(=1.5mA×2.5kΩ〜1.5mA×6kΩ)の値をとることになる。ホイートストンブリッジ部の出力電圧は、この半分の1.875V〜4.5Vを中心電位として、そこにセンサ入力に応じた差動信号電位が重畳する形にすることが考えられる。
昨今のアナログ回路のトレンドとして+5Vや+3Vの単一電源の低電圧化が挙げられる。このような定電圧アナログ回路に前述したようなホイートストンブリッジ部を直結するとき、ホイートストンブリッジ部の出力電圧がアナログ回路の入力電圧範囲に収まるような回路構成が必要である。
図4では、センサが電流源駆動であるために出力電圧の個体差が大きく、これを調整するには可変電圧源によるコストのかかる調整作業が伴う。
図5は、ホイートストンブリッジ回路に駆動回路を組み込んだ従来例を示す回路図である(特許文献1)。特許文献1は、ホイートストンブリッジの温度補償などを行うことを目的としたもので、点線で囲んだ部分が電流源となっている。
この回路は、22と24との間に電圧源を接続し、その電圧は抵抗5と6で分圧される。それら中点の電位が、演算増幅器7の非反転入力端子電位になっている。この電位は、演算増幅器7の反転入力端子電位にも同電位として現れる。その反転入力端子には、抵抗8が22に対して接続されている。つまり、抵抗8の両端には、抵抗5の両端電位差と同じ電位差が現れる。この抵抗8(R)の電位差(V)に伴い生じる電流(I)は、定電流(I=V/R)になる。この図5の回路は温度補償のための抵抗器などが複数取り付けられ、生成された定電流は抵抗1〜4で構成されるホイートストンブリッジに流れる構成である。この回路は駆動回路の一部に定電流源を用いているが、本発明が目指す機能の回路の開示はない。
特開昭55−155253号公報
本発明の目的は、ホイートストンブリッジを任意の定電流で駆動でき、その抵抗値に個体差があっても、その(接地電位を基準とした)出力電位が外部からの指令電位で任意に設定できることで、そこに接続される素子が求める入力電位に無調整で収めることができるようにしたブリッジセンサ定電流電源回路を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による請求項1記載の発明は、ホイートストンブリッジ部を駆動するブリッジセンサ定電流電源回路であって、ホイートストンブリッジ部電源端子の間に定電流を供給する第1のオペアンプを含む定電流回路と、指令電圧入力端を有し、ホイートストンブリッジ部電源端子の間に生ずる電位の所定割合の電圧値を出力し、該出力をホイートストンブリッジ出力中心電位として、定電流回路の基準電位を制御する第2のオペアンプを含むホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路と、を備え、指令電圧をホイートストンブリッジ部の中心出力電圧として出力させ、ホイートストンブリッジ部の抵抗変化による差動電圧がホイートストンブリッジ部の中心出力電圧に重畳させるように構成したことを特徴とする。
本発明による請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、定電流回路がホイートストンブリッジ部に所定の電流値を供給させるために指令電圧を入力する第3のオペアンプを接続したことを特徴とする。
本発明による請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、所定割合の電圧値は、ホイートストンブリッジ出力の電源と出力との電圧割合で形成されること特徴とする。
本発明による請求項4記載の発明は、請求項1,2または3記載の発明において、ホイートストンブリッジ部の出力は、任意の電位に設定するように構成したことを特徴とする。
本発明による請求項5記載の発明は、請求項1,2,3または4記載の発明において、ホイートストンブリッジ部は、圧力センサとして使用されることを特徴とする。
前述したような構成によれば、ホイートストンブリッジ出力端子の平均電位が任意に設定できることで、ホイートストンブリッジ出力端子に接続されるADCなどの回路素子との電気的接続が容易になる。
ホイートストンブリッジの抵抗値によらず、その出力端子の平均電位を外部の指令電位で設定できることで、ピエゾ抵抗素子のような抵抗値の個体差が大きなホイートストンブリッジであっても、その出力端子の平均電位を無調整で一定にできる。
ホイートストンブリッジの電源電流を外部の指令電位で任意に設定できることは、従来の定電流電源と同様に扱え、例えば温度や直線性など各種補償も可能になる。
ホイートストンブリッジの電源電流によらず、その出力端子の平均電位を外部からの指令電位で任意に設定できることで、電源電流と出力端子の平均電位とが互いに独立に設定できる。
ホイートストンブリッジの電源電流や出力平均電位が無調整で設定可能であり、調整に要するコストが低減できる。
本発明によるブリッジセンサ定電流電源回路の原理的な回路図である。 本発明によるブリッジセンサ定電流電源回路の実施の形態を示すブロック図である。 従来のホイートストンブリッジを用いた信号処理回路の構成を示すブロック図である。 ホイートストンブリッジ回路に低雑音に達する回路を組み込んだ回路を示すブロック図である。 ホイートストンブリッジ回路に駆動回路を組み込んだ従来例を示す回路図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明によるブリッジセンサ定電流電源回路は、ホイートストンブリッジ出力の中心電位を指令電位として入力し、その電源である定電流源を備え、定電流源の両端子は、ホイートストンブリッジ回路の電源端子に接続した回路である。
図1は、本発明によるブリッジセンサ定電流電源回路の原理的な回路図である。図1は、1.5mAの定電流でホイートストンブリッジ形の圧力センサ(抵抗R10〜R13よりなるホイートストンブリッジ部)を駆動し、その出力(SENSOR+,SENSOR−)の中心電位がVREF(指令電位)に等しくなるように動作するよう、オペアンプA1,A2,抵抗R1〜R4,コンデンサC1を組み込んである。抵抗R1〜R4の値はそれぞれ2KΩ,10KΩ,10KΩ,10KΩ、コンデンサC1の値は0.1μFである。SENSOR+,SENSOR−の基準電位は、いずれもGNDである。これによりホイートストンブリッジ部を構成する圧力センサは、後続のアナログ回路の入力電圧範囲に合わせた中心電位が無調整で出力可能となる。
以下、センサの定電流電源回路の動作を、続いてセンサ出力中心電圧がVREF(指令電圧)に一致する動作を説明する。定電流は、オペアンプA1で生成される。定電流源の基準電位は、ノードであり、オペアンプA2の出力端子の電位である。この基準電位をゼロボルトとすれば、オペアンプA1の非反転入力端子電位は+2.5Vである。オペアンプA1の反転入力端子電位は、非反転入力端子電位と同じ電位になるように負帰還が働き、反転入力端子電位も+2.5Vで安定する。これにより、抵抗2kΩと10kΩ(=1.667kΩ)の並列回路に+2.5Vが加わり、それら抵抗には1.5mA(=2.5V/1.667kΩ)の電流が流れる。この電流1.5mAは、そのすべてが圧力センサに加わるので、圧力センサには1.5mAが流れる。以上が、圧力センサの定電流電源回路の動作原理である。
次に、ホイートストンブリッジ部の出力中心電位(SENSOR+とSENSOR−の平均電位)が、指令電位(VREFとGND間電位差)に一致する動作原理を説明する。ホイートストンブリッジ部の電源端子電位は、オペアンプA1出力端子電位とオペアンプA1反転入力端子電位との間に生じる。また、このオペアンプA1反転入力端子電位は、オペアンプA1非反転入力端子電位と同電位となる。このホイートストンブリッジ部の電源端子間電位に等しいオペアンプA1出力端子とオペアンプA1非反転入力端子間には、10kΩ+10kΩの直列回路が接続されている。これら2つの抵抗R3,R4(それぞれ10KΩ)の接続点の電位は、ホイートストンブリッジ部の電源電圧の1/2であり、ホイートストンブリッジ部の出力中心電位に等しくなる。これら抵抗R3,R4(それぞれ10KΩ)は、ホイートストンブリッジ部の代替特性を得ていると言うことができる。この抵抗R3,R4の接続点は、オペアンプA2の反転入力端子に接続されている。ここで、オペアンプA2反転入力端子電位は、オペアンプA2非反転入力端子電位に等しくなるようにオペアンプA2が負帰還動作する。すなわち、オペアンプA2出力端子電位は、ホイートストンブリッジ部の電源電位に定電圧源の2.5Vを加えた電位で負帰還動作が安定する。以上の動作でホイートストンブリッジ部の出力中心電位は、指令電位VREFに一致する。
ここで、2つの負帰還回路(定電流回路とホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路)が共存できる理由を説明する。図1のノードの電位がオペアンプA2出力で変化すると、オペアンプA1出力電位もそれに応じて変化する必要がある。オペアンプA2反転入力端子には、それら出力電位できまる帰還電位が生じる。つまり、これら複数の負帰還回路(図1の2.5V定電圧源も負帰還回路で構成されている)は互いに影響しあうことになる。この回路は、オペアンプA1の定電流回路とオペアンプA2のホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路の応答周波数を1,000:1のように設定して、互いに影響しないようにしている。より具体的には、定電流回路から見たホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路の出力電位変化は、止まっているように見える。
この動作の詳細は、次のとおりである。オペアンプA2の帰還回路には、2.5Vの定電圧回路と2つの抵抗R3,R4の10kΩを通る回路以外に、コンデンサC1の0.1μFと2つの抵抗R3,R4の10KΩとの並列回路で構成される帰還回路を備えている。これら2つの抵抗R1,R2の10kΩをオペアンプA2反転入力端子から見ると、いずれも低出力インピーダンス源に接続されているため並列回路にみなせ、その合成抵抗値は5kΩとなる。今、オペアンプA2出力端子電位が変化することを考えると、オペアンプA2に接続されたコンデンサC1の0.1μFの充放電を伴う。この充放電電流は、すべて合成抵抗5kΩを流れる。つまり、オペアンプA2出力電位(オペアンプA2出力端子とオペアンプA2反転入力端子間電位差)を変化させるためには、一般的なCR回路の充放電動作に従う。
具体的には、コンデンサC1のインピーダンスと合成抵抗Rが等しくなる周波数で、それら素子に生じる電圧降下が1/√2になる。いわゆる「カットオフ周波数」である。部品定数よりカットオフ周波数を計算すると、f=1/(2πCR)=1/(2π×0.1μF×5kΩ)=318Hzになる。つまりオ、ペアンプA2のホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路の応答をオペアンプA1側からみれば、「318Hzの低域通過特性を持つ」ことになる。一方で、オペアンプA1の定電流回路は、数百kHz程度の低域通過特性を持つ。これらを組み合わせでオペアンプA1の出力端子の高速な電位変化は、オペアンプA2出力端子電位変化にほとんど影響を与えない。逆に、オペアンプA2出力端子電位変化が生じた場合でも、オペアンプA1出力端子は1.5mAの定電流が通じるように素早く最終電位に到達する。このような動作により複数の負帰還回路の共存を可能にしている。
図2は、本発明によるブリッジセンサ定電流電源回路の実施の形態を示すブロック図であり、実際に組み込む場合の回路例である。図1には、定電流源回路に含まれる2.5Vの定電圧源がある。定電流を得るため、この2.5Vは図1のオペアンプA2出力端子電位によらず一定である必要がある。図2では、点線で囲った、オペアンプA3および抵抗5〜8によりなる定電圧源Cで実現している。図2のオペアンプA1およびオペアンプA2は図1のオペアンプA1とA2に各々対応し、他の構成要素を含め図1の定電流回路Aとホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路Bの機能を有している。
このオペアンプA3で定電圧が得られる動作について説明する。この動作を考えるとき、「オペアンプA3反転入力端子電位は、その非反転入力端子電位に等しい(等しくなる電位で、その出力端子電位が安定する)」ところから出発する。図2の抵抗R7と抵抗R8は、オペアンプA2出力端子とGND(ゼロボルト)間に接続されている。それら抵抗の接続点はオペアンプA3非反転入力端子に接続され、同端子はオペアンプA2出力電位の1/2の電位になる(抵抗R7と抵抗R8の抵抗値が等しいから)。この電位は、オペアンプA3反転入力端子に現れる。
ここで、抵抗R5と抵抗R8を注目する。両者のオペアンプ側での接続点は同電位であるが、抵抗R5は他方が−2.5V(−2.5VREF)の電位に接続され、抵抗R8はGND電位に接続されている。このことから抵抗R5の両端には、抵抗R8と比較して2.5V異なった電位差が生じる。このときに抵抗R5を流れる電流は、そのすべてが抵抗R6を流れて帰還される。抵抗R5と抵抗R6の抵抗値は等しいため、抵抗R6の両端には抵抗R5と同じ電位差(抵抗R8とは2.5V異なる電位差)が生じる。ここで、「オペアンプA3反転・非反転入力端子電位は等しい」ので、オペアンプA3出力はオペアンプA2出力よりも+2.5V高い電位が生じる条件で負帰還が安定する。このようにして、オペアンプA3非反転入力電位はオペアンプA2出力電位よりも+2.5V高い電位に設定される。
この実施例では、定電圧源Cは抵抗R5の一端に入力するVREFを−2.5V入力しているので、ホイートストンブリッジ部に流れる一定電流は1.5mAとなる。この抵抗R5の一端に入力するVREFを任意に選択することによりホイートストンブリッジ部に流れる電流値を選ぶことができる。なお、オペアンプA2非反転入力端子に接続されている抵抗R9と抵抗R14は指令電位の+1.825Vを+2.5Vから得るようにしたものである。このように構成することにより、本実施例では、ホイートストンブリッジ出力中心電位をオペアンプA2非反転入力端子電位に等しい1.875Vにできる。
以上の説明から明らかなように、本実施例は、電流源駆動のホイートストンブリッジの出力電位を、外部からの指令電位で任意に設定可能となり、ホイートストンブリッジの抵抗値の個体差によらず、その出力中心電位を調整することなく指令電位に安定化できる。また、ホイートストンブリッジが、その出力中心電位によらず所望の定電流で駆動でき、ホイートストンブリッジに流れる電流を任意に設定することができる。
以上の実施の形態は、ホイートストンブリッジ部を圧力センサとして使用する場合を説明したが、圧力センサに限らず、幅広く他の用途に汎用的に使用することができる。例えば、ピエゾ抵抗素子をブリッジに使った加速度センサなどに使用することができる。
圧力センサなどに使用されるホイートストンブリッジの(接地電位を基準とした)出力電位が任意に設定可能なブリッジセンサ定電流電源回路である。
R1〜R14 抵抗
C1,C2,C3 コンデンサ
A1,A2,A3 オペアンプ
VREF 指令電圧
SENSOR+,SENSOR− ホイートストンブリッジ出力端子
A 定電流回路
B ホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路
C 定電圧源
GND 接地

Claims (5)

  1. ホイートストンブリッジ部を駆動するブリッジセンサ定電流電源回路であって、
    ホイートストンブリッジ部電源端子の間に定電流を供給する第1のオペアンプを含む定電流回路と、
    指令電圧入力端を有し、ホイートストンブリッジ部電源端子の間に生ずる電位の所定割合の電圧値を出力し、該出力をホイートストンブリッジ出力中心電位として、前記定電流回路の基準電位を制御する第2のオペアンプを含むホイートストンブリッジ出力中心電位制御回路と、を備え、
    前記指令電圧を前記ホイートストンブリッジ部の中心出力電圧として出力させ、ホイートストンブリッジ部の抵抗変化による差動電圧が前記ホイートストンブリッジ部の中心出力電圧に重畳させるように構成したことを特徴とするブリッジセンサ定電流電源回路。
  2. 請求項1記載のブリッジセンサ定電流電源回路において、
    前記定電流回路がホイートストンブリッジ部に所定の電流値を供給させるために指令電圧を入力する第3のオペアンプを接続したことを特徴とするブリッジセンサ定電流電源回路。
  3. 請求項1または2記載のブリッジセンサ定電流電源回路において、
    前記所定割合の電圧値は、ホイートストンブリッジ出力の電源と出力との電圧割合で形成されることを特徴とするブリッジセンサ定電流電源回路。
  4. 請求項1,2または3記載のブリッジセンサ定電流電源回路において、
    前記ホイートストンブリッジ部の出力は、任意の電位に設定するように構成したことを特徴とするブリッジセンサ定電流電源回路。
  5. 請求項1,2,3または4記載のブリッジセンサ定電流電源回路において、
    前記ホイートストンブリッジ部は、圧力センサとして使用されることを特徴とするブリッジセンサ定電流電源回路。
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