JP2020112422A - 搬送システム - Google Patents

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Satoshi Saito
聡 齋藤
智晃 佐藤
Chiko Sato
智晃 佐藤
岩堀 友志
Tomoyuki Iwabori
友志 岩堀
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Abstract

【課題】優先度が高い種別の検体容器を効果的に搬送することが可能になる、搬送システムを提供すること。【解決手段】搬送システムは、検体容器Cを分析装置20まで搬送する第1搬送レーンと、第1搬送レーンに接続された第2搬送レーンであって、第1搬送レーンにて搬送される検体容器Cを第2搬送レーンに退避させた後に第1搬送レーンに戻すことが可能な第2搬送レーンと、第1搬送レーンの部分のうち第2搬送レーンよりも分析装置20側の部分に接続された第3搬送レーンであって、当該第3搬送レーンに投入された検体容器Cを第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンと、優先度を特定する優先度特定部と、優先度特定部にて特定された優先度に基づいて、複数の検体容器Cを第1搬送レーン、第2搬送レーン、又は第3搬送レーンを介して分析装置20まで搬送させる搬送制御部と、を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送システムに関する。
従来、検体を収容する検体容器を搬送するための技術が提案されている。この技術においては、読み取り可能な検体識別コードが付された検体容器を保持するラックであって読み取り可能な識別コードが付されたラックと、ラックを所定方向に搬送する搬送ラインと、検体識別コードに対応して与えられる検査項目について分析を行う各種分析装置と、搬送ライン上のラックを選択的に取り込み、接続する各種分析装置に供給する接続ユニットと、搬送ライン上のラックを選択的に取り込んで保持するラックバッファと、当該検体搬送システムに供給される検体又はラックの検査項目等の依頼データ及び分析結果データを統括し、ラックの搬送制御を行う統括制御手段と、搬送ライン上のラックの選択的取込み並びに接続する各種分析装置へのラックの供給を制御する接続制御手段と、搬送ライン上のラックの選択的取込み並びに搬送ラインに搬出すべきラックが含む検体について既に得られた分析結果に基づきラックの搬出方向を制御するバッファ制御手段とを有するシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、このシステムにおいては、分析処理を実行する際の検体の優先度(緊急度)に基づいて検体容器を搬送できるように、例えば、所定のラックに対する優先順位情報が登録されている場合には、統括制御手段が、優先順位情報の優先度に応じた処理時間で検査可能な搬送ルートを選択し、当該選択した搬送ルートを介して所定のラックを搬送させる。
特開平9−43249号公報
しかしながら、上記従来のシステムにおいては、上述したように、優先順位情報の優先度に応じた処理時間で検査可能な搬送ルートを選択することを目的としているが、実際には所定のラック以外の他のラックの搬送時間を考慮して搬送ルートを選択していないので、例えば、所定のラックよりも上記搬送ルートの前方にいる他のラックであって所定のラックよりも優先度が低い他のラックの搬送によって所定のラックの搬送が妨げられる可能性があった(例えば、分析装置による他のラックに対する分析処理が終わるまで所定のラックの搬送が遅延すること等)。したがって、所定のラックに収容されている検体容器の如き、優先度が高い種別の検体容器を効果的に搬送する観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、優先度が高い種別の検体容器を効果的に搬送することが可能になる、搬送システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の搬送システムは、検体を収容する検体容器を所定位置まで搬送するための搬送システムであって、前記検体容器を前記所定位置まで搬送する第1搬送レーンと、前記第1搬送レーンに接続された第2搬送レーンであって、前記第1搬送レーンにて搬送される前記検体容器を当該第2搬送レーンに退避させた後に前記第1搬送レーンに戻すことが可能な第2搬送レーンと、前記第1搬送レーンの部分のうち前記第2搬送レーンよりも前記所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンに投入された前記検体容器を前記第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンと、複数の前記検体容器を前記所定位置まで搬送する際の優先度を特定する優先度特定手段と、前記優先度特定手段にて特定された前記優先度に基づいて、前記複数の検体容器を前記第1搬送レーン、前記第2搬送レーン、又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる搬送制御手段と、を備えた。
請求項2に記載の搬送システムは、請求項1に記載の搬送システムにおいて、前記検体容器として、少なくとも、最も優先度が高い第1優先度で搬送される第1検体容器と、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度で搬送される第2検体容器があり、前記搬送制御手段は、前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器が、それぞれ1個以上ある場合には、前記第1検体容器の全部を前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させるまで、前記第2検体容器の全部を前記第2搬送レーンに退避させ、その後、前記第2検体容器を前記第1搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる。
請求項3に記載の搬送システムは、請求項2に記載の搬送システムにおいて、前記第1搬送レーンと前記第3搬送レーンとを接続する第4搬送レーンと、前記第3搬送レーンと前記第4搬送レーンとの境界部の近傍に設けられた待機手段であって、前記第1搬送レーン及び前記第4搬送レーンを介して搬送された前記検体容器を待機させるための待機手段と、を備え、前記検体容器として、少なくとも、前記第1検体容器と、前記第2検体容器と、前記第2優先度よりも優先度が低い第3優先度で搬送される第3検体容器があり、前記搬送制御手段は、前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第3優先度であることが特定された前記第3検体容器とが、それぞれ1個以上ある場合には、前記第1検体容器又は前記第2検体容器の全部を前記第1搬送レーン、前記第2搬送レーン、又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させるまで、前記第1搬送レーン及び前記第4搬送レーンを介して搬送された前記第3検体容器の全部を前記待機手段に待機させ、その後、前記第3検体容器を前記第1搬送レーン及び前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる。
請求項4に記載の搬送システムは、請求項3に記載の搬送システムにおいて、前記搬送制御手段は、前記第3検体容器を前記待機手段に待機させている場合に、当該待機させている時間が所定時間に達すると、当該第3検体容器を前記第1搬送レーン及び前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる。
請求項5に記載の搬送システムは、請求項3又は4に記載の搬送システムにおいて、前記搬送制御手段は、前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器、及び前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器がなく、前記優先度特定手段によって前記第3優先度であることが特定された前記第3検体容器が1個以上ある場合には、前記第3検体容器の全部を前記待機手段に待機させることなく、前記第1搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる。
請求項6に記載の搬送システムは、請求項2から5のいずれか一項に記載の搬送システムにおいて、前記検体容器を収容すると共に、前記収容した検体容器を前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンに搬出するための収容手段を備え、前記優先度特定手段は、前記収容手段に収容されている前記検体容器のうち所定の領域に収容されている前記検体容器の前記優先度を前記第1優先度として特定する。
請求項7に記載の収容装置は、検体を収容する検体容器を優先度に基づいて所定位置まで搬送するための搬送システムであり、前記検体容器を前記所定位置まで搬送する第1搬送レーンと、前記第1搬送レーンに接続された第2搬送レーンであって、前記第1搬送レーンにて搬送される前記検体容器を当該第2搬送レーンに退避させた後に前記第1搬送レーンに戻すことが可能な第2搬送レーンと、前記第1搬送レーンの部分のうち前記第2搬送レーンよりも前記所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンに投入された前記検体容器を前記第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンと、を備えた搬送システムに設けられた収容装置であって、前記検体容器として、少なくとも、最も優先度が高い第1優先度で搬送される第1検体容器と、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度で搬送される第2検体容器があり、前記検体容器を収容する収容部と、前記収容部に収容されている前記検体容器のうち所定の領域に収容されている前記検体容器の前記優先度が所定方法によって前記第1優先度として特定された後に、当該第1優先度として特定された前記検体容器を前記第1検体容器として前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンに搬出するための搬出部と、を備えた。
請求項1に記載の搬送システムによれば、複数の検体容器を所定位置まで搬送する際の優先度を特定する優先度特定手段と、優先度特定手段にて特定された優先度に基づいて、複数の検体容器を第1搬送レーン、第2搬送レーン、又は第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させる搬送制御手段とを備えているので、複数の検体容器のうち優先すべき検体容器を優先的に搬送でき、優先度が高い種別の検体容器を効果的に搬送することが可能となる。また、第1搬送レーンの部分のうち第2搬送レーンよりも所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンに投入された検体容器を第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンを備えるので、例えば第3搬送レーンにて搬送される検体容器を第1搬送レーンに割り込ませることができる。よって、第3搬送レーンにて搬送される検体容器を第1搬送レーンのみにて搬送される検体容器よりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器の搬送を搬送状況に応じて行いやすくなる。
請求項2に記載の搬送システムによれば、搬送制御手段が、優先度特定手段によって第1優先度であることが特定された第1検体容器と、優先度特定手段によって第2優先度であることが特定された第2検体容器が、それぞれ1個以上ある場合には、第1検体容器の全部を第1搬送レーン又は第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるまで、第2検体容器の全部を第2搬送レーンに退避させ、その後、第2検体容器を第1搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるので、第1検体容器を第2検体容器よりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器を効果的に搬送しやすくなる。
請求項3に記載の搬送システムによれば、搬送制御手段が、優先度特定手段によって第1優先度であることが特定された第1検体容器と、優先度特定手段によって第2優先度であることが特定された第2検体容器と、優先度特定手段によって第3優先度であることが特定された第3検体容器とが、それぞれ1個以上ある場合には、第1検体容器又は第2検体容器の全部を第1搬送レーン、第2搬送レーン、又は第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるまで、第1搬送レーン及び第4搬送レーンを介して搬送された第3検体容器の全部を待機手段に待機させ、その後、第3検体容器を第1搬送レーン及び第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるので、第1検体容器及び第2検体容器を第3検体容器よりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器を一層効果的に搬送しやすくなる。
請求項4に記載の搬送システムによれば、搬送制御手段が、第3検体容器を待機手段に待機させている場合に、当該待機させている時間が所定時間に達すると、当該第3検体容器を第1搬送レーン及び第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるので、第3検体容器の待機状態が継続することで第3検体容器の搬送が遅延することを回避でき、第1検体容器及び第2検体容器の搬送を優先させながら、第3検体容器を効果的に搬送することが可能となる。
請求項5に記載の搬送システムによれば、搬送制御手段が、優先度特定手段によって第1優先度であることが特定された第1検体容器、及び優先度特定手段によって第2優先度であることが特定された第2検体容器がなく、優先度特定手段によって第3優先度であることが特定された第3検体容器が1個以上ある場合には、第3検体容器の全部を待機手段に待機させることなく、第1搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるので、第3検体容器の全部を待機手段まで搬送させたり、第3検体容器を待機手段に待機させる必要がなくなることから、第3検体容器を迅速に搬送させることができる。
請求項6に記載の搬送システムによれば、優先度特定手段が、収容手段に収容された検体容器のうち所定の領域に収容されている検体容器の優先度を第1優先度として特定するので、第1検体容器を搬送する際に登録処理を省略しても第1検体容器の優先度を特定でき、第1検体容器の搬送作業を簡略化できる。
請求項7に記載の収容装置によれば、収容部に収容されている検体容器のうち所定の領域に収容されている検体容器の優先度が所定方法によって第1優先度として特定された後に、当該第1優先度として特定された検体容器を第1検体容器として第1搬送レーン又は第3搬送レーンに搬出するための搬出部を備えるので、第1検体容器を搬送する際に登録処理を省略しても第1検体容器の優先度を特定でき、第1検体容器の搬送作業を簡略化できる。
本発明の実施の形態に係る測定システムの概略を示す平面図である。 図1の測定システムの構成の詳細を示す平面図である(一部図示省略)。 制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 登録テーブルの構成例を示す図である。 実施の形態に係る搬送処理のフローチャートである。 第1搬送処理のフローチャートである。 第1検体容器の搬送ルートを例示した図である。 第2検体容器の搬送ルートを例示した図である。 第3検体容器の搬送ルートを例示した図である。 第2搬送処理のフローチャートである。 第3搬送処理のフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る搬送システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念について説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、検体を収容する検体容器を所定位置まで搬送するための搬送システムに関するものである。
ここで、「検体」とは、分析対象となる材料を意味する。この「検体」は、例えば、タンパク質、抗体、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)等の核酸、ウイルス、細菌等を含む概念であるが、実施の形態では、上記分析対象を含む、全血、血清、血漿、尿、唾液などの生体試料又は該試料を希釈した液体試料として説明する。また、「検体容器」とは、実施の形態では、透光性を有する公知の試験管状の容器(一例として、ポリプロピレンの如き樹脂製又はガラス製の容器)等が該当する。また、「所定位置」とは、搬送システムにて検体容器を搬送可能な位置を意味し、実施の形態では、後述する分析装置の近傍位置として説明する。また、搬送システムを備える「測定システム」とは、検体容器を各種の搬送レーンを介して所定位置まで搬送させつつ、検体容器に収容される検体を測定するためのシステムであり、実施の形態では、標的物質を分離や同定して定量分析や定性分析を行うための自動測定システムとして説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る測定システム1の構成と、後述する測定システム1の分析装置20を管理する管理装置60の構成とについて説明する。
(構成−測定システム)
まず、測定システム1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る測定システム1の概略を示す平面図である。図2は、図1の測定システム1の構成の詳細を示す平面図である(一部図示省略)。以下の説明では、図1のX方向を測定システム1の左右方向(−X方向を測定システム1の左方向、+X方向を測定システム1の右方向)、図1のY方向を測定システム1の前後方向(+Y方向を測定システム1の前方向、−Y方向を測定システム1の後方向)、図1のX方向及び図1のY方向に直交する方向を上下方向(図1の紙面の手前側に至る方向を測定システム1の上方向、図1の紙面の奥側に至る方向を測定システム1の下方向)と称する。なお、図1では、後述する配線2を点線で示している。また、後述する搬送機構40の各種搬送レーンについては、搬送レーンの始点を「〇」で示し、且つ搬送レーンの終点を矢印で示している。
測定システム1は、概略的には、図1、図2に示すように、図示しないホルダに保持された検体容器C(具体的には、ホルダには1つの検体容器Cのみが保持されている)を後述する搬送機構40の各種搬送レーンを介して所定位置まで順次搬送し、後述する分析装置20によって各検体容器Cに収容された検体を分析させて、その後検体容器Cを後述する分注装置10によって回収させるものである。この測定システム1は、図1、図2に示すように、分注装置10、分析装置20、搬入搬出装置30、搬送機構40、取得装置(図示省略)、及び制御装置50を備えている。なお、これら「搬入搬出装置30」、「搬送機構40」、及び「制御装置50」からなるものは、特許請求の範囲における「搬送システム」に対応する。
ここで、実施の形態では、検体容器Cとして、第1検体容器、第2検体容器、及び第3検体容器等が含まれるものとして説明する。このうち、「第1検体容器」は、複数の検体容器Cを所定位置まで搬送する際の優先度(以下、「優先度」と称する)のうち最も優先度が高い第1優先度で搬送される検体容器であり、例えば、緊急性が最も高い検体容器(以下、「緊急検体容器」と称する)や、分析装置20にて分析された後に再分析が必要となった検体容器(以下、「再検検体容器」と称する)等が該当する。また、「第2検体容器」は、第1優先度よりも優先度が低い第2優先度で搬送される検体容器であり、例えば、緊急検体容器よりも緊急性が低い検体容器(以下、「至急検体容器」と称する)等が該当する。また、「第3検体容器」は、第2優先度よりも優先度が低い第3優先度で搬送される検体容器であり、例えば、緊急性が最も低い検体容器(以下、「通常検体容器」と称する)等が該当する。また、実施の形態では、各検体容器Cには、当該検体容器C又は当該検体容器Cに収容された検体に関する情報(以下、「検体等情報」と称する。一例として、検体容器C又は検体を一意に示す識別情報等が該当する。)が付されているものとして説明する。なお、上記した「検体等情報」は、特許請求の範囲における「検体容器Cから所定方法にて取得された情報」に対応する。
また、測定システム1における各装置の接続形態については任意であるが、実施の形態では、図1に示すように、分注装置10、搬入搬出装置30、搬送機構40、及び取得装置の各々と、制御装置50とを配線2を介して電気的に接続している。これにより、分注装置10、搬入搬出装置30、搬送機構40、又は取得装置と制御装置50との相互間で通信を直接的又は間接的に行うことができる。
(構成−測定システム−分注装置)
分注装置10は、検体容器Cに検体を分注するための装置である。ここで、「分注」とは、所定の容器に収容された検体の一部を検体容器Cに移し替えることを意味する。この分注装置10は、例えば公知の分注装置を用いて構成されており、搬送機構40の近傍に設けられており、具体的には、図2に示すように、後述するメイン搬送レーン41aの近傍に設けられている。また、この分注装置10は、図2に示すように、筐体11、第1ラック部(図示省略)、第2ラック部(図示省略)、搬送部(図示省略)、分注部(図示省略)、操作部(図示省略)、通信部(図示省略)、電源部(図示省略)、制御部(図示省略)、及び記憶部(図示省略)を備えている。
(構成−測定システム−分注装置−筐体)
筐体11は、第1ラック部、第2ラック部、搬送部、分注部、電源部、制御部、及び記憶部を外部から保護する保護手段である。この筐体11は、例えば金属製(又は樹脂製)の箱状体にて形成されており、図示しない設置面上に載置されている。
また、図2に示すように、筐体11には、第1搬入口(図示省略)、第2搬入口(図示省略)、第3搬入口(図示省略)、搬出口(図示省略)、及び開閉扉11aが設けられている。このうち、第1搬入口は、第1ラック部に収容される検体容器C(具体的には、第2検体容器、第3検体容器等)を筐体11に搬入するための開口であり、筐体11の側部の一部(例えば、後側側部)に配置されている。また、第2搬入口は、第2ラック部に収容される検体容器C(具体的には、第1検体容器等)を筐体11に搬入するための開口であり、筐体11の側部の一部(例えば、後側側部)に配置されている。また、第3搬入口は、搬送機構40(具体的には、後述するメイン搬送レーン41d)から筐体11に搬入するための開口であり、筐体11の側部の一部(例えば、右側側部)に配置されている。また、搬出口は、第1ラック部及び第2ラック部に収容された検体容器Cを搬送機構40(具体的には、後述するメイン搬送レーン41a)に搬出するための開口であり、筐体11の搬送機構40側の側部(例えば、右側側部)に配置されている。また、開閉扉11aは、第1搬入口及び第2搬入口を開閉するための扉であり、例えば公知の開き扉(一例として両開き式の扉)等を用いて構成されており、図2に示すように、筐体11に対して回動自在に固定されている。なお、この「筐体11」は、特許請求の範囲における「収容部」に対応する。
(構成−測定システム−分注装置−第1ラック部、第2ラック部)
第1ラック部は、検体容器C(具体的には、第2検体容器、第3検体容器等)を収容するものであり、例えば複数の検体容器Cを収容可能な公知のラック等を用いて構成されており(なお、他のラック部についても同様とする)、筐体11の内部において第1搬入口の近傍位置に配置されている。第2ラック部は、検体容器C(具体的には、第1検体容器等)を収容するものであり、筐体11の内部において第2搬入口の近傍位置に配置されている。
(構成−測定システム−分注装置−搬送部)
搬送部は、第1ラック部及び第2ラック部に収容された検体容器Cを搬送機構40(具体的には、後述するメイン搬送レーン41a)に搬出口を介して搬出したり、搬送機構40(具体的には、後述するメイン搬送レーン41d)にて第3搬入口を介して搬送された検体容器Cを筐体11内の任意の位置に搬入するための搬送手段であり、例えば公知の分析装置用の搬送手段を用いて構成されている。なお、この「搬送部」は、特許請求の範囲における「搬出部」に対応する。
(構成−測定システム−分注装置−分注部)
分注部は、検体容器Cに検体を分注するための分注手段である。この分注部は、例えば公知の分注ピペッターを用いて構成されており、筐体11の内部の上方に配置されており、筐体11に対して固定されている。
また、この分注部の具体的な動作については任意であるが、例えば、操作部を介して所定操作が受け付けられると、まず、検体容器Cを分注部まで移動させる。次に、上記移動させた検体容器Cに分注部の分注チップ(図示省略)を挿入した後、分注チップにあらかじめ吸引された検体を分注チップを介して当該検体容器Cに分注する。
(構成−測定システム−分注装置−操作部、通信部、電源部)
操作部は、分注装置10に対する操作入力を受け付ける操作手段であり、例えば、タッチパッド、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、又はハードスイッチ等の公知の操作手段を用いて構成されている(なお、後述する搬入搬出装置30の操作部、後述する分析装置20の操作部、及び後述する制御装置50の操作部51についても同様とする)。通信部は、制御装置50との相互間で通信するための通信手段である。電源部は、商用電源(図示省略)から供給された電力又は当該電源部に蓄電された電力を分注装置10の各部に供給する電力供給手段である。
(構成−測定システム−分注装置−制御部)
制御部は、分注装置10の各部を制御する制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、後述する搬入搬出装置30の制御部、後述する分析装置20の制御部、後述する制御装置50の制御部55、及び後述する管理装置60の制御部についても同様とする)。
(構成−測定システム−分注装置−記憶部)
記憶部は、分注装置10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash Rom、USBメモリ、SDカードの如き電気的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(なお、後述する搬入搬出装置30の記憶部、後述する分析装置20の記憶部、後述する制御装置50の記憶部56、及び後述する管理装置60の記憶部についても同様とする)。
(構成−測定システム−分析装置)
分析装置20は、検体容器Cに収容された検体に関する分析処理(例えば、検体に含まれる所定成分の定量分析処理又は定性分析処理等)を行うための装置である。この分析装置20は、例えば公知の分析装置を用いて構成されており、搬送機構40の近傍に設けられており、具体的には、図2に示すように、後述する搬送機構40のメイン搬送レーン41bの上流側の端部の近傍に設けられている。また、この分析装置20は、検出部、操作部、通信部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
(構成−測定システム−分析装置−検出部)
検出部は、検体容器Cに収容された検体から一部を分注し、所定成分を検出するための検出手段であり、例えば公知の分析装置用の検出手段等を用いて構成されている。
(構成−測定システム−分析装置−操作部、通信部、電源部)
操作部は、分析装置20に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部は、管理装置60との相互間で通信するための通信手段である。電源部は、商用電源(図示省略)から供給された電力又は当該電源部に蓄電された電力を分析装置20の各部に供給する電力供給手段である。
(構成−測定システム−分析装置−制御部、記憶部)
制御部は、分析装置20の各部を制御すると共に、検出部の検出結果に基づいて上記検体に関する分析処理を行う制御手段である。記憶部は、分析装置20の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。
(構成−測定システム−搬入搬出装置)
搬入搬出装置30は、当該搬入搬出装置30に搬入した検体容器Cを搬送機構40に搬出する装置であると共に、後述する第1搬送レーンR1及び後述する第4搬送レーンR4を介して搬送された検体容器Cを待機させるための待機手段である。この搬入搬出装置30は、例えば公知の搬入搬出装置を用いて構成されており、搬送機構40の近傍に設けられており、具体的には、後述する第3搬送レーンR3と後述する第4搬送レーンR4との境界部の近傍(図2では、後述するメイン搬送レーン41c及び後述するサブ搬送レーン42cとの接続部の近傍)に設けられている。また、この搬入搬出装置30は、図2に示すように、筐体31、第1ラック部(図示省略)、第2ラック部(図示省略)、搬送部(図示省略)、操作部(図示省略)、通信部(図示省略)、電源部(図示省略)、制御部(図示省略)、及び記憶部(図示省略)を備えている。
(構成−測定システム−搬入搬出装置−筐体)
筐体31は、第1ラック部、第2ラック部、搬送部、電源部、制御部、及び記憶部を外部から保護する保護手段である。この筐体31は、例えば金属製(又は樹脂製)の箱状体にて形成されており、設置面上に載置されている。
また、図2に示すように、筐体31には、第1搬入口(図示省略)、第2搬入口(図示省略)、第1搬出口(図示省略)、第2搬出口(図示省略)、及び開閉扉31aが設けられている。このうち、第1搬入口は、第1ラック部に収容される検体容器C(具体的には、第3検体容器等)を筐体31に搬入するための開口であり、筐体31の側部の一部(例えば、左側側部)に配置されている。また、第2搬入口は、第2ラック部に収容される検体容器C(具体的には、第1検体容器等)を筐体31に搬入するための開口であり、筐体31の側部の一部(例えば、左側側部)に配置されている。また、第1搬出口は、第1ラック部に収容された検体容器Cを筐体31から搬出するための開口であり、筐体31の搬送機構40側の側部(例えば、右側側部)に配置されている。また、第2搬出口は、第2ラック部に収容された検体容器Cを筐体31から搬出するための開口であり、筐体31の搬送機構40側の側部(例えば、右側側部)に配置されている。また、開閉扉31aは、第2搬入口を開閉するための扉であり、例えば公知の開き扉(一例として両開き式の扉)等を用いて構成されており、図2に示すように、筐体31に対して回動自在に固定されている。なお、この「筐体31」は、特許請求の範囲における「収容部」に対応する。
(構成−測定システム−搬入搬出装置−第1ラック部、第2ラック部)
第1ラック部は、検体容器C(具体的には、第3検体容器等)を収容するものであり、筐体31の内部において第1搬入口の近傍位置に配置されている。第2ラック部は、検体容器C(具体的には、第1検体容器等)を収容するものであり、筐体31の内部において第2搬入口の近傍位置に配置されている。
(構成−測定システム−搬入搬出装置−搬送部)
搬送部は、第1ラック部及び第2ラック部に収容された検体容器Cを搬送機構40(具体的には、後述するメイン搬送レーン41d又は後述するサブ搬送レーン42c)に第1搬出口又は第2搬出口を介して搬出したり、搬送機構40(具体的には、後述するメイン搬送レーン41c)にて第2搬入口を介して搬送された検体容器Cを筐体31内の任意の位置に搬入(又は回収)するための搬送手段であり、例えば公知の分析装置用の搬送手段を用いて構成されている。なお、この「搬送部」は、特許請求の範囲における「搬出部」に対応する。
(構成−測定システム−搬入搬出装置−操作部、通信部、電源部)
操作部は、搬入搬出装置30に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部は、制御装置50との相互間で通信するための通信手段である。電源部は、商用電源(図示省略)から供給された電力又は当該電源部に蓄電された電力を搬入搬出装置30の各部に供給する電力供給手段である。
(構成−測定システム−搬入搬出装置−制御部、記憶部)
制御部は、搬入搬出装置30の各部を制御する装置である。記憶部は、搬入搬出装置30の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。なお、上述した「分注装置10」及び「搬入搬出装置30」は、特許請求の範囲における「収容手段」及び「収容装置」に対応する。
(構成−測定システム−搬送機構)
図1に戻り、搬送機構40は、検体容器Cを搬送するための機構である。この搬送機構40は、設置面上に設けられており、図1、図2に示すように、メイン搬送レーン41a〜41d、サブ搬送レーン42a〜42c、ストッパ43a〜43i、通信部(図示省略)、駆動部(図示省略)、電源部(図示省略)、制御部(図示省略)、及び記憶部(図示省略)を備えている。
(構成−測定システム−搬送機構−メイン搬送レーン)
メイン搬送レーン41a〜41dは、搬送機構40の基本構造体の一部であり、例えば公知の搬送レーン等を用いて構成されている。
また、メイン搬送レーン41a〜41dの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、図1、図2に示すように、メイン搬送レーン41aは、メイン搬送レーン41aの上流側の端部が分注装置10の近傍に位置し、且つメイン搬送レーン41aの下流側の端部が分析装置20側に位置するように配置されている。また、メイン搬送レーン41bは、メイン搬送レーン41bの上流側の端部がメイン搬送レーン41aの下流側の端部と接続されている。また、メイン搬送レーン41cは、メイン搬送レーン41cの上流側の端部がメイン搬送レーン41aの下流側の端部と接続され、メイン搬送レーン41cの上流側の端部の近傍がメイン搬送レーン41bの下流側の端部と接続され、且つメイン搬送レーン41cの下流側の端部が搬入搬出装置30の近傍に位置するように配置されている。また、メイン搬送レーン41dは、メイン搬送レーン41dの上流側の端部がメイン搬送レーン41cの下流側の端部と接続され、且つメイン搬送レーン41dの下流側の端部が分注装置10の近傍に位置するように配置されている。
(構成−測定システム−搬送機構−サブ搬送レーン)
サブ搬送レーン42a〜42cは、搬送機構40の基本構造体の一部であり、例えば公知の搬送レーン等を用いて構成されている。
また、サブ搬送レーン42a〜42cの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、図1、図2に示すように、サブ搬送レーン42aは、サブ搬送レーン42aの上流側の端部がメイン搬送レーン41aの上流側の部分に接続され、且つサブ搬送レーン42aの下流側の端部がメイン搬送レーン41aの下流側の部分に接続されるように配置されている。また、サブ搬送レーン42bは、サブ搬送レーン42bの下流側の端部がメイン搬送レーン41aにおけるサブ搬送レーン42aよりも上流側の部分に接続され、且つサブ搬送レーン42bの上流側の端部がメイン搬送レーン41dに接続されるように配置されている。また、サブ搬送レーン42cは、サブ搬送レーン42cの上流側の端部がメイン搬送レーン41cにおける搬入搬出装置30の近傍部分に接続され、且つサブ搬送レーン42cの下流側の端部がメイン搬送レーン41dにおける搬入搬出装置30の近傍部分に接続されるように配置されている。
(構成−測定システム−搬送機構−ストッパ)
ストッパ43a〜43iは、各種の搬送レーンによる検体容器Cの搬送を規制するための規制手段であり、例えば公知の搬送用ストッパ(一例として、回動式のストッパ)等を用いて構成されている。
また、ストッパ43a〜43iの設置方法については任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、図2に示すように、ストッパ43aによってサブ搬送レーン42aによる検体容器Cの搬送が規制されるように、ストッパ43aをサブ搬送レーン42aの下流側の端部に設けている。また、ストッパ43b、43cによってサブ搬送レーン42bによる検体容器Cの搬送が規制されるように、ストッパ43bをサブ搬送レーン42bの上流側の端部に設け、且つストッパ43cをサブ搬送レーン42bの下流側の端部に設けている。また、ストッパ43d、43e、43fによってメイン搬送レーン41bによる検体容器Cの搬送が規制されるように、ストッパ43dをメイン搬送レーン41bの上流側の端部に設け、ストッパ43eをメイン搬送レーン41bの折り返し部に設け、且つストッパ43fをメイン搬送レーン41bの下流側の端部に設けている。また、ストッパ43gによってサブ搬送レーン42cによる検体容器Cの搬送が規制されるように、ストッパ43gをサブ搬送レーン42cの下流側の端部に設けている。また、ストッパ43hによってメイン搬送レーン41c及びサブ搬送レーン42cによる検体容器Cの搬送が規制されるように、ストッパ43hをメイン搬送レーン41cとサブ搬送レーン42cとの相互間に設けている。また、ストッパ43iによってメイン搬送レーン41d及びサブ搬送レーン42cによる検体容器Cの搬送が規制されるように、ストッパ43iをメイン搬送レーン41dとサブ搬送レーン42cとの相互間に設けている。
(構成−測定システム−搬送機構−通信部)
通信部は、制御装置50との相互間で通信するための通信手段である。
(構成−測定システム−搬送機構−駆動部)
駆動部は、メイン搬送レーン41a〜41d、サブ搬送レーン42a〜42c、及びストッパ43a〜43iを駆動させるための駆動手段であり、例えば公知の駆動手段等を用いて構成されている。
(構成−測定システム−搬送機構−電源部、制御部、記憶部)
電源部は、商用電源(図示省略)から供給された電力又は当該電源部に蓄電された電力を搬送機構40の各部に供給する電力供給手段である。制御部は、搬送機構40の各部を制御する制御手段である。記憶部は、搬送機構40の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。
(構成−測定システム−取得装置)
取得装置は、検体容器Cから検体等情報を取得するための装置である。この取得装置は、例えば公知の読取装置(一例として、バーコードリーダ)等を用いて構成されており、搬送機構40の各種の搬送レーンの近傍、分注装置10の筐体11の内部、分析装置20の内部、及び搬入搬出装置30の筐体31の内部の各々に少なくとも1つ以上設けられている。
(構成−測定システム−制御装置)
図3は、制御装置50の電気的構成を示したブロック図である。制御装置50は、測定システム1の各部を制御する装置である。この制御装置50は、図2に示すように、分注装置10の近傍に設けられており、図3に示すように、操作部51、通信部52、電源部53、出力部54、制御部55、及び記憶部56を備えている。
(構成−測定システム−制御装置−操作部、通信部、電源部)
操作部51は、制御装置50に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部52は、分注装置10、搬送機構40、及び取得装置の各々との相互間で通信するための通信手段である。電源部53は、商用電源(図示省略)から供給された電力又は当該電源部53に蓄電された電力を制御装置50の各部に供給する電力供給手段である。
(構成−測定システム−制御装置−出力部)
出力部54は、制御部55の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えば、ディスプレイやスピーカ等の公知の表示手段又は音声出力手段を用いて構成されている(なお、後述する管理装置60の出力部についても同様とする)。
(構成−測定システム−制御装置−制御部)
制御部55は、制御装置50の各部を制御する制御手段であり、図3に示すように、機能概念的に、優先度特定部55a、及び搬送制御部55bを備えている。
優先度特定部55aは、優先度を特定する優先度特定手段である。
搬送制御部55bは、優先度特定部55aにて特定された優先度に基づいて、複数の検体容器Cを第1搬送レーンR1、第2搬送レーンR2、第3搬送レーンR3、又は第4搬送レーンR4を介して所定位置まで搬送させる搬送制御手段である。なお、実施の形態では、搬送制御部55bは、各種搬送レーン上で搬送されている検体容器Cの位置を経時的に把握しながら上記制御を行うものとする。
ここで、「第1搬送レーンR1」とは、検体容器Cを所定位置まで搬送する搬送レーンであり、実施の形態では、メイン搬送レーン41a、41bからなる搬送レーンとして説明する。また、「第2搬送レーンR2」とは、第1搬送レーンR1に接続された搬送レーンであって、第1搬送レーンR1にて搬送される検体容器Cを当該第2搬送レーンR2に退避させた後に第1搬送レーンR1に戻すことが可能な搬送レーンであり、実施の形態では、サブ搬送レーン42aのみからなる搬送レーンとして説明する。なお、この第2搬送レーンR2の具体的な構成については任意であるが、測定システム1の設置スペースや1日あたりの検体容器Cの測定数等に基づいて算出される検体容器Cの個数を退避できるサイズ(具体的には、全長)となるように構成されている。また、「第3搬送レーンR3」とは、第1搬送レーンR1の部分のうち第2搬送レーンR2よりも所定位置側の部分に接続された搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンR3に投入された検体容器Cを第1搬送レーンR1に搬送することが可能な搬送レーンであり、実施の形態では、メイン搬送レーン41d、及びサブ搬送レーン42b、42cからなる搬送レーンとして説明する。また、「第4搬送レーンR4」とは、第1搬送レーンR1と第3搬送レーンR3とを接続する搬送レーンであり、実施の形態では、メイン搬送レーン41cのみからなる搬送レーンとして説明する。
(構成−測定システム−制御装置−記憶部)
記憶部56は、制御装置50の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。
(構成−管理装置)
次に、管理装置60の構成について説明する。管理装置60は、図1に示すように、測定システム1の近傍(又は離れた位置)に設けられており、分析装置20と配線2を介して接続されている。また、この管理装置60は、概略的には、操作部、通信部、電源部、出力部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
(構成−管理装置−操作部、通信部、電源部、出力部)
操作部は、管理装置60に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部は、分析装置20との相互間で通信するための通信手段である。電源部は、商用電源(図示省略)から供給された電力又は当該電源部に蓄電された電力を管理装置60の各部に供給する電力供給手段である。出力部は、制御部の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段である。
(構成−管理装置−制御部)
制御部は、管理装置60の各部を制御する制御手段であり、機能概念的に、図示しない登録部を備えている。このうち、登録部は、検体容器Cにおける優先度を示す情報(以下、「優先度情報」と称する)を登録するための登録処理を実行する登録手段である。
(構成−管理装置−記憶部)
記憶部は、管理装置60の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、図示しない登録テーブルを備えている。
(構成−管理装置−記憶部−登録テーブル)
登録テーブルは、登録処理によって登録された優先度情報を格納する優先度情報格納手段である。
図4は、登録テーブルの構成例を示す図である。図4に示すように、登録テーブルは、項目「検体ID」、項目「優先度」、及び項目「測定項目」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて格納している。このうち、項目「検体ID」に対応する情報は、検体等情報であり、例えば、図4に示す検体のIDである「S1001」等が該当する。また、項目「優先度」に対応する情報は、優先度情報であり、例えば、図4に示す優先度である「第2優先度」等が該当する。また、項目「測定項目」に対応する情報は、測定システム1にて測定すべき測定項目を示す情報(以下、「測定項目情報」と称する)であり、例えば、図4に示す測定項目である「HIV検査」、「腫瘍マーカー検査」、「糖尿病検査」等が該当する。
ここで、登録テーブルに格納されている情報の登録方法については任意であるが、例えば、登録部による登録処理を実行することにより、登録してもよい。一例として、管理装置60の操作部を介して検体等情報及び優先度情報を入力すると、登録部が当該入力した検体等情報及び優先度情報を登録すべき情報として登録テーブルに登録すること等が該当する。あるいは、分注装置10や搬入搬出装置30内部の特定のラック部へ検体容器Cが収容された時点で優先度と検体等情報(検体ID)を自動的に登録してもよい。あるいは、分注装置10内で取得した検体等情報をもとに、すでに優先度が登録されている上位システム(具体的には、管理装置60よりも上位の管理システム等)から優先度を取得して登録してもよい。
(搬送処理)
次に、このように構成された測定システム1の制御装置50によって実行される搬送処理について説明する。図5は、実施の形態に係る搬送処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。搬送処理は、概略的には、検体容器Cを所定位置まで搬送するための処理である。また、この搬送処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態においては、分注装置10、分析装置20、搬入搬出装置30、搬送機構40、取得装置、制御装置50、及び管理装置60の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。また、この搬送処理の前提としては、第1検体容器が分注装置10及び搬入搬出装置30にそれぞれ複数収容されていると共に、第2検体容器及び第3検体容器が分注装置10にそれぞれ複数収容されているものとして説明する。また、少なくとも上記収容されている第2検体容器及び第3検体容器の検体等情報及び優先度情報は、管理装置60の登録部による登録処理にてあらかじめ登録されているものとして説明する。
搬送処理が起動されると、図5に示すように、SA1において制御装置50の搬送制御部55bは、分注装置10又は搬入搬出装置30に収容された検体容器Cを搬送させる。この検体容器Cの搬送方法については任意であるが、実施の形態では、分注装置10に収容されている検体容器Cについては、第2ラック部に収容された検体容器C(第1検体容器)を第1ラック部に収容された検体容器C(第2検体容器、第3検体容器)よりも搬送機構40に優先的に搬出して搬送する。ただし、これに限らず、例えば、第1ラック部に収容された検体容器Cと第2ラック部に収容された検体容器Cとを交互に搬送機構40に搬出して搬送してもよい。また、搬入搬出装置30に収容されている検体容器Cについては、第2ラック部に収容された検体容器C(第1検体容器)のみを搬送機構40に搬出して搬送する。なお、実施の形態では、SA1の処理は、分注装置10の第1ラック部及び第2ラック部に収容された検体容器C、並びに搬入搬出装置30の第2ラック部に収容された検体容器Cがなくなるまで継続して行われるものとする。
SA2において制御装置50の優先度特定部55aは、優先度を特定する。
この優先度の特定方法については任意であるが、実施の形態では、以下の通りに特定してもよい。すなわち、分注装置10に収容されている検体容器Cのうち第2ラック部(所定の領域)に収容されている検体容器Cの優先度や、搬入搬出装置30に収容されている検体容器Cのうち第2ラック部(所定の領域)に収容されている検体容器Cの優先度を第1優先度として特定する。また、搬送機構40の近傍に設置されているすべての取得装置から検体等情報を取得し、この検体等情報が取得された検体容器Cの優先度(すなわち、搬送されている検体容器Cの優先度)を登録処理にて登録されている優先度情報に基づいて特定する。一例として、上記優先度情報が第2優先度を示す情報である場合には、第2優先度として特定する。このような特定方法により、第1検体容器を搬送する際に登録処理を省略しても第1検体容器の優先度を特定でき、第1検体容器の搬送作業を簡略化できる。なお、実施の形態では、優先度情報のうち第1優先度を示す優先度情報は、登録テーブルに登録されないものとして説明する。
SA3において制御装置50の搬送制御部55bは、SA2において第1優先度が特定されたか否かを判定する。この第1優先度が特定されたか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA2にて特定された優先度のうち、メイン搬送レーン41a、41b、及びサブ搬送レーン42b、42cの近傍に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度の中に第1優先度が含まれているか否かに基づいて判定する。ここで、第1優先度が含まれている場合には第1優先度が特定されたと判定し、第1優先度が含まれていない場合には第1優先度が特定されていないと判定する。そして、制御装置50の搬送制御部55bは、第1優先度が特定されたと判定された場合(SA3、Yes)には第1搬送処理(SA4)を起動させ、第1優先度が特定されていないと判定された場合(SA3、No)にはSA5へ移行する。
SA5において制御装置50の搬送制御部55bは、SA2にて第2優先度が特定されたか否かを判定する。この第2優先度が特定されたか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA2にて特定された優先度のうち、メイン搬送レーン41aの上流側の端部からサブ搬送レーン42aの下流側の端部の近傍に至る範囲に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度の中に第2優先度が含まれているか否かに基づいて判定する。ここで、第2優先度が含まれている場合には第2優先度が特定されたと判定し、第2優先度が含まれていない場合には第2優先度が特定されていないと判定する。そして、制御装置50の搬送制御部55bは、第2優先度が特定されたと判定された場合(SA5、Yes)には第2搬送処理(SA6)を起動させ、第2優先度が特定されていないと判定された場合(SA5、No)には第3搬送処理(SA7)を起動させる。
SA4、SA6、又はSA7が終了した後に、SA8において制御装置50の制御部55は、搬送処理を終了するタイミング(以下、「終了タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。この終了タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、予め登録された測定項目の分析データが取得されたか否か、又は操作部51を介して管理者による所定操作が行われたか否かに基づいて判定する。ここで、上記分析データが取得された場合、又は上記所定操作が行われた場合には終了タイミングが到来したと判定し、上記分析データが取得されていない場合、及び上記所定操作が行われていない場合には終了タイミングが到来していないと判定する。そして、制御装置50の制御部55は、終了タイミングが到来していないと判定された場合(SA8、No)にはSA2へ移行し、SA8にて終了タイミングが到来したと判定されるまでSA2からSA8の処理を繰り返し行う。一方、終了タイミングが到来したと判定された場合(SA8、Yes)には搬送処理を終了する。
(搬送処理−第1搬送処理)
次に、図5のSA4の第1搬送処理について説明する。図6は、第1搬送処理のフローチャートである。図7は、第1検体容器の搬送ルートを例示した図である。図8は、第2検体容器の搬送ルートを例示した図である。図9は、第3検体容器の搬送ルートを例示した図である。第1搬送処理は、第1検体容器を所定位置まで搬送するための処理である。
第1搬送処理が起動されると、図6に示すように、SB1において制御装置50の搬送制御部55bは、SA3にて第1優先度と特定された検体容器C(すなわち、第1検体容器)を分析装置20まで搬送させた後、分注装置10まで搬送させる。具体的には、SA3にて特定された第1優先度が、メイン搬送レーン41a、41bの近傍に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度である場合には、図7に示すように、第1検体容器を第1搬送レーンR1を介して分析装置20まで搬送させ、その後メイン搬送レーン41b、41c、41dを介して分注装置10まで搬送させる。また、SA3にて特定された第1優先度が、サブ搬送レーン42b、42cの近傍に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度である場合には、図7に示すように、第1検体容器を第3搬送レーンR3及び第1搬送レーンR1を介して分析装置20まで搬送させ、その後メイン搬送レーン41b、41c、41dを介して分注装置10まで搬送させる。これらの場合において、第1検体容器が分析装置20から分注装置10に至るように、ストッパ43a〜43iによって各種の搬送レーンの検体容器Cの搬送が規制される(なお、後述するSC1、及び後述するSD4の処理についても略同様とする)。また、分析装置20にて分析された第1検体容器の分析データの格納方法については任意であるが、例えば、分析データを示す情報を、当該第1検体容器の検体等情報と、第2優先度を示す優先度情報とに相互に関連付けて分析装置20の記憶部又は制御装置50の記憶部56に格納する。
図6に戻り、SB2において制御装置50の搬送制御部55bは、SA2において第2優先度又は第3優先度が特定されたか否かを判定する。この第2優先度又は第3優先度が特定されたか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA2にて特定された優先度のうち、メイン搬送レーン41aの上流側の端部からサブ搬送レーン42aの下流側の端部に至る範囲に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度の中に第2優先度が含まれているか否か、又はメイン搬送レーン41aの近傍に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度の中に第3優先度が含まれているか否かに基づいて判定する。ここで、第2優先度又は第3優先度が含まれている場合には第2優先度又は第3優先度が特定されたと判定し、第2優先度及び第3優先度が含まれていない場合には第2優先度又は第3優先度が特定されていないと判定する。そして、制御装置50の搬送制御部55bは、第2優先度又は第3優先度が特定されたと判定された場合(SB2、Yes)にはSB3へ移行し、第2優先度又は第3優先度が特定されていないと判定された場合(SB2、No)には第1搬送処理を終了する。
SB3において制御装置50の搬送制御部55bは、SB2の判定結果に基づいて検体容器Cを退避又は待機させ(すなわち、SB2にて第2優先度が特定された場合に検体容器Cを退避させ、SB2にて第3優先度が特定された場合に検体容器Cを待機させる)、その後第1搬送処理を終了する。ここで、検体容器Cの退避方法については任意であるが、例えば、図8に示すように、SB2にて第2優先度が特定されたと判定された検体容器C(すなわち、第2検体容器)を第2搬送レーンR2まで搬送し、ストッパ43aによって第2搬送レーンR2での検体容器Cの搬送を規制することにより、退避する。また、検体容器Cの待機方法については任意であるが、例えば、図9に示すように、SB2にて第3優先度が特定されたと判定された検体容器C(すなわち、第3検体容器)を、ストッパ43b、43d、43fによって第3検体容器の搬送を規制しながら第1搬送レーンR1及び第4搬送レーンR4を介して搬入搬出装置30まで搬送して、搬入搬出装置30の筐体31(具体的には、第1ラック部)に収容することにより、待機する(なお、後述するSC5及び後述するSD2の処理についても略同様とする)。
このような第1搬送処理により、第2検体容器を退避させ、又は第3検体容器を待機させながら、第1検体容器を分析装置20に確実に搬送させることができる。
(搬送処理−第2搬送処理)
次に、図5のSA6の第2搬送処理について説明する。図10は、第2搬送処理のフローチャートである。第2搬送処理は、第2検体容器を所定位置まで搬送するための処理である。
第2搬送処理が起動されると、図10に示すように、SC1において制御装置50の搬送制御部55bは、SA5にて第2優先度と特定された検体容器C(すなわち、第2検体容器)を分析装置20まで搬送させた後、分注装置10まで搬送させる。具体的には、図8に示すように、第2検体容器を第1搬送レーンR1及び第2搬送レーンR2を介して分析装置20まで搬送させ、その後メイン搬送レーン41b、41c、41dを介して分注装置10まで搬送させる。また、分析装置20にて分析された第2検体容器の分析データの格納方法については任意であるが、実施の形態では、分析データを示す情報を、当該第2検体容器の検体等情報と、第2優先度を示す優先度情報とに相互に関連付けて分析装置20の記憶部又は制御装置50の記憶部56に格納する。
図10に戻り、SC2において制御装置50の搬送制御部55bは、第2検体容器が第2搬送レーンR2で退避しているか否かを判定する。この第2検体容器が第2搬送レーンR2で退避しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA2にて特定された優先度のうち、サブ搬送レーン42aの近傍に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度の中に第2優先度が含まれているか否かに基づいて判定する。ここで、第2優先度が含まれている場合には第2検体容器が第2搬送レーンR2で退避していると判定し、第2優先度が含まれていない場合には第2検体容器が第2搬送レーンR2で退避していないと判定する。そして、制御装置50の搬送制御部55bは、第2検体容器が第2搬送レーンR2で退避していると判定された場合(SC2、Yes)にはSC3へ移行し、第2検体容器が第2搬送レーンR2で退避していないと判定された場合(SC2、No)にはSC4へ移行する。
SC3において制御装置50の搬送制御部55bは、第2検体容器の退避を解除した後に、この第2検体容器を分析装置20まで搬送させた後、分注装置10まで搬送させる。具体的には、まず、SB3におけるストッパ43aによる第2搬送レーンR2での検体容器Cの搬送の規制を解除することにより、第2検体容器の退避を解除する。次いで、図8に示すように、第2検体容器を第1搬送レーンR1を介して分析装置20まで搬送させ、その後メイン搬送レーン41b、41c、41dを介して分注装置10まで搬送させる。
図10に戻り、SC4において、制御装置50の搬送制御部55bは、SA2において第3優先度が特定されたか否かを判定する。この第3優先度が特定されたか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA2にて特定された優先度のうち、メイン搬送レーン41aの近傍に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度の中に第3優先度が含まれているか否かに基づいて判定する。ここで、第3優先度が含まれている場合には第3優先度が特定されたと判定し、第3優先度が含まれていない場合には第3優先度が特定されていないと判定する(なお、後述するSD1の処理についても同様とする)。そして、制御装置50の搬送制御部55bは、第3優先度が特定されたと判定された場合(SC4、Yes)にはSC5へ移行し、第3優先度が特定されていないと判定された場合(SC4、No)には第2搬送処理を終了する。
SC5において制御装置50の搬送制御部55bは、SC4にて第3優先度が特定されたと判定された検体容器C(すなわち、第3検体容器)を待機させ、その後第2搬送処理を終了する。
このような第2搬送処理により、第3検体容器を待機させながら、第2検体容器を分析装置20に確実に搬送させることができる。また、SC2及びSC3により、SA3にて第1優先度が特定されなくなるまでSB3による第2検体容器の退避を継続させ(つまり、第1検体容器の全部を第1搬送レーンR1又は第3搬送レーンR3を介して所定位置まで搬送させるまで、第2検体容器の全部を第2搬送レーンR2に退避させ)、SB3による第2検体容器の退避を解除した後に第2検体容器を第1搬送レーンR1を介して所定位置まで搬送させることができ、第1検体容器の如き優先度が高い種別の検体容器Cを効果的に搬送しやすくなる。例えば、第1搬送レーンR1が満杯である場合に、第2検体容器を第2搬送レーンR2に退避させることにより、第1検体容器を第1搬送レーンR1に受け入れることができると共に、当該退避した第2検体容器よりも優先的に搬送できるので、分析装置20による第1検体容器の検体に関する分析処理を確実に優先できる。また、メイン搬送レーン41bの搬送速度が他の搬送レーンの搬送速度に比べて遅い場合に、第2検体容器を第2搬送レーンR2に退避させることにより、第1検体容器を当該退避した第2検体容器よりも優先的に搬送できるので、分析装置20による第1検体容器の検体に関する分析処理を確実に優先できる。
(搬送処理−第3搬送処理)
次に、図5のSA7の第3搬送処理について説明する。図11は、第3搬送処理のフローチャートである。第3搬送処理は、第3検体容器を所定位置まで搬送するための処理である。
第3搬送処理が起動されると、図11に示すように、SD1において制御装置50の搬送制御部55bは、SA2において第3優先度が特定されたか否かを判定する。そして、制御装置50の搬送制御部55bは、第3優先度が特定されたと判定された場合(SD1、Yes)にはSD2へ移行し、第3優先度が特定されていないと判定された場合(SD1、No)にはSD3へ移行する。
SD2において制御装置50の搬送制御部55bは、SD1にて第3優先度と特定された検体容器C(すなわち、第3検体容器)を待機させる。
SD3において制御装置50の搬送制御部55bは、第3検体容器が搬入搬出装置30(具体的には、第1ラック部)で待機しているか否かを判定する。この第3検体容器が搬入搬出装置30で待機しているか否かの判定方法については任意であるが、例えば、SA2にて特定された優先度のうち、搬入搬出装置30の筐体31の内部に設置された取得装置から取得された検体等情報に基づいて特定された優先度の中に第3優先度が含まれているか否かに基づいて判定する。ここで、第3優先度が含まれている場合には第3検体容器が搬入搬出装置30で待機していると判定し、第3優先度が含まれていない場合には第3検体容器が搬入搬出装置30で待機していないと判定する。そして、制御装置50の搬送制御部55bは、第3検体容器が搬入搬出装置30で待機していると判定された場合(SD3、Yes)にはSD4へ移行し、第3検体容器が搬入搬出装置30で待機していないと判定された場合(SD3、No)には第3搬送処理を終了する。
SD4において制御装置50の搬送制御部55bは、搬入搬出装置30で待機している第3検体容器を分析装置20まで搬送させた後、分注装置10まで搬送させて、第3搬送処理を終了する。この第3検体容器の搬送方法については任意であるが、例えば、図9に示すように、搬入搬出装置30で待機している第3検体容器を第3搬送レーンR3及び第1搬送レーンR1を介して分析装置20まで搬送し、その後メイン搬送レーン41b、41c、41dを介して分注装置10まで搬送する。また、分析装置20にて分析された第3検体容器の分析データの格納方法については任意であるが、実施の形態では、分析データを示す情報を、当該第3検体容器の検体等情報と、第3優先度を示す優先度情報とに相互に関連付けて分析装置20の記憶部又は制御装置50の記憶部56に格納する。
このような第3搬送処理により、第3検体容器を分析装置20に確実に搬送させることができる。また、SD3及びSD4により、SA3及びSA5にて第1優先度及び第2優先度が特定されなくなるまでSB3、SC5、又はSD2による第3検体容器の待機を継続させ(つまり、第1検体容器及び第2検体容器の全部を第1搬送レーンR1、第2搬送レーンR2、又は第3搬送レーンR3を介して所定位置まで搬送させるまで、第1搬送レーンR1及び第4搬送レーンR4を介して搬送された第3検体容器の全部を搬入搬出装置30に待機させ)、その後第3検体容器を第1搬送レーンR1及び第3搬送レーンR3を介して所定位置まで搬送させることができ、第1検体容器及び第2検体容器の如き優先度が高い種別の検体容器Cを一層効果的に搬送しやすくなる。
以上のような搬送処理により、複数の検体容器Cのうち優先すべき検体容器Cを優先的に搬送でき、第1検体容器の如き優先度が高い種別の検体容器Cを効果的に搬送することが可能となる。また、第3搬送レーンR3を設けているので、例えば第3搬送レーンR3にて搬送される検体容器C(具体的には、第1検体容器)を第1搬送レーンR1に割り込ませることができる。よって、第3搬送レーンR3にて搬送される検体容器Cを第1搬送レーンR1のみにて搬送される検体容器Cよりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器Cの搬送を搬送状況に応じて行いやすくなる。
(搬送処理−具体的な例の処理内容)
続いて、このような搬送処理が実行される具体的な例の処理内容について説明する。この具体的な例の処理内容については、分注装置10及び搬入搬出装置30から搬出された複数の第1検体容器と、分注装置10から複数の第2検体容器及び複数の第3検体容器とを分析装置20まで搬送する場合に、以下に示すような処理が行われる。
すなわち、搬送処理では、図5のSA3にて第1優先度が特定されていると判定されると、図5のSA4の第1搬送処理が起動される。ここで、第1搬送処理では、図6のSB1において分注装置10から搬出された複数の第1検体容器が第1搬送レーンR1を介して分析装置20まで搬送されると共に、搬入搬出装置30から搬出された複数の第1検体容器が第3搬送レーンR3及び第1搬送レーンR1を介して分析装置20まで搬送される。次に、図6のSB2において第2優先度及び第3優先度が特定されると、図6のSB3において複数の第2検体容器が第2搬送レーンR2に退避され、且つ複数の第3検体容器が搬入搬出装置30に待機される。その後、第1搬送処理を終了して、搬送処理に戻る。
次に、搬送処理では、図5のSA3にて第1優先度が特定されていないと判定され、且つ図5のSA5にて第2優先度が特定されている判定されると、図5のSA6の第2搬送処理が起動される。ここで、第2搬送処理では、図10のSC2において複数の第2検体容器が第2搬送レーンR2で退避されていると判定されると、図10のSC3において第2検体容器の退避が解除された後に、複数の第2検体容器が第1搬送レーンR1を介して分析装置20まで搬送される。その後、第2搬送処理を終了して搬送処理に戻る。
続いて、搬送処理では、図5のSA3にて第1優先度が特定されていないと判定され、且つ図5のSA5にて第2優先度が特定されていないと判定されると、図5のSA7の第3搬送処理が起動される。ここで、第3搬送処理では、図11のSD3において複数の第3検体容器が搬入搬出装置30で待機されていると判定されると、図11のSD4において複数の第3検体容器が第3搬送レーンR3及び第1搬送レーンR1を介して分析装置20まで搬送される。
以上のような処理内容により、第1検体容器、第2検体容器、第3検体容器の順序で複数の検体容器Cを分析装置20まで搬送でき、優先すべき検体容器Cを優先的に搬送することが可能となる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、複数の検体容器Cを所定位置まで搬送する際の優先度を特定する優先度特定部55aと、優先度特定部55aにて特定された優先度に基づいて、複数の検体容器Cを第1搬送レーンR1、第2搬送レーンR2、又は第3搬送レーンR3を介して所定位置まで搬送させる搬送制御部55bとを備えているので、複数の検体容器Cのうち優先すべき検体容器Cを優先的に搬送でき、優先度が高い種別の検体容器Cを効果的に搬送することが可能となる。また、第1搬送レーンR1の部分のうち第2搬送レーンR2よりも所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンR3であって、所定方法にて当該第3搬送レーンR3に投入された検体容器Cを第1搬送レーンR1に搬送することが可能な第3搬送レーンR3を備えるので、例えば第3搬送レーンR3にて搬送される検体容器Cを第1搬送レーンR1に割り込ませることができる。よって、第3搬送レーンR3にて搬送される検体容器Cを第1搬送レーンR1のみにて搬送される検体容器Cよりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器Cの搬送を搬送状況に応じて行いやすくなる。
また、搬送制御部55bが、優先度特定部55aによって第1優先度であることが特定された第1検体容器と、優先度特定部55aによって第2優先度であることが特定された第2検体容器が、それぞれ1個以上ある場合には、第1検体容器の全部を第1搬送レーンR1又は第3搬送レーンR3を介して所定位置まで搬送させるまで、第2検体容器の全部を第2搬送レーンR2に退避させ、その後、第2検体容器を第1搬送レーンR1を介して所定位置まで搬送させるので、第1検体容器を第2検体容器よりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器Cを効果的に搬送しやすくなる。
また、搬送制御部55bが、優先度特定部55aによって第1優先度であることが特定された第1検体容器と、優先度特定部55aによって第2優先度であることが特定された第2検体容器と、優先度特定部55aによって第3優先度であることが特定された第3検体容器とが、それぞれ1個以上ある場合には、第1検体容器又は第2検体容器の全部を第1搬送レーンR1、第2搬送レーンR2、又は第3搬送レーンR3を介して所定位置まで搬送させるまで、第1搬送レーンR1及び第4搬送レーンR4を介して搬送された第3検体容器の全部を待機部に待機させ、その後、第3検体容器を第1搬送レーンR1及び第3搬送レーンR3を介して所定位置まで搬送させるので、第1検体容器及び第2検体容器を第3検体容器よりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器Cを一層効果的に搬送しやすくなる。
また、優先度特定部55aが、分注装置10又は搬入搬出装置30に収容された検体容器Cのうち所定の領域に収容されている検体容器の優先度を第1優先度として特定するので、第1検体容器を搬送する際に登録処理を省略しても第1検体容器の優先度を特定でき、第1検体容器の搬送作業を簡略化できる。
また、分注装置10及び搬入搬出装置30の各々が、収容部に収容されている検体容器のうち所定の領域に収容されている検体容器の優先度が所定方法によって第1優先度として特定された後に、当該第1優先度として特定された検体容器を第1検体容器として第1搬送レーン又は第3搬送レーンに搬出するための搬出部を備えるので、第1検体容器を搬送する際に登録処理を省略しても第1検体容器の優先度を特定でき、第1検体容器の搬送作業を簡略化できる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、制御装置50を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部55を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に記憶部56を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(検体容器について)
上記実施の形態では、検体容器Cとして、第1検体容器、第2検体容器、及び第3検体容器が含まれていると説明したが、これに限らない。例えば、第1検体容器及び第2検体容器のみが含まれてもよい。この場合には、搬入搬出装置30にて第3検体容器が待機できないように、搬入搬出装置30が構成されてもよく、一例として、搬入搬出装置30の第1ラック部を省略してもよい。また、搬送処理における図5のSA7、図6のSB2の一部及びSB3の一部(具体的には、第3優先度の特定)、並びに図10のSC4及びSC5を省略してもよい。あるいは、第1検体容器、第2検体容器、及び第3検体容器に加えて、他の検体容器Cが含まれてもよい。この場合には、例えば、他の検体容器Cは、少なくとも第3検体容器よりも優先的に搬送されてもよい。
(測定システムについて)
上記実施の形態では、測定システム1が、分析装置20を1台備えていると説明したが、これに限らず、例えば、複数台備えてもよい。この場合には、この場合において、搬送機構40の具体的な構成については任意であるが、例えば、第2搬送レーンR2が各分析装置20毎に配置されるように構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、測定システム1が、分析装置20及び搬入搬出装置30をそれぞれ1台ずつ備えていると説明したが、これに限らず、例えば、分析装置20及び搬入搬出装置30をそれぞれ複数台ずつ備えてもよい。この場合において、搬送機構40の具体的な構成については任意であるが、例えば、分析装置20及び搬入搬出装置30からなる分析ラインが複数形成されるように構成されてもよく、一例として、各分析ラインに第1搬送レーンR1、第2搬送レーンR2、第3搬送レーンR3、及び第4搬送レーンR4が含まれるように構成されてもよい。これにより、例えば、測定システム1の夜間運用又はバックアップ運用が可能となる。
また、上記実施の形態では、測定システム1においては、1つの検体容器Cが保持されたホルダが所定位置まで搬送されると説明したが、これに限らない。例えば、複数の検体容器Cが保持されたホルダが所定位置まで搬送されてもよい。
(取得装置について)
上記実施の形態では、取得装置が、搬送機構40の各種の搬送レーンの近傍、分注装置10の筐体11の内部、及び搬入搬出装置30の筐体31の内部の各々に少なくとも1つ以上設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、メイン搬送レーン41aの上流側の端部の近傍位置とサブ搬送レーン42cの近傍位置とにそれぞれ1つだけ設けられてもよい。この場合において搬送処理の具体的な処理については任意であるが、例えば、以下の通りに行ってもよい。すなわち、優先度特定部55aによって2つの取得装置の少なくともいずれか一方にて取得された優先度情報に基づいて第1優先度が特定された後(又は前)に、優先度特定部55aによってメイン搬送レーン41a側の取得装置にて取得された優先度情報に基づいて第2優先度又は第3優先度が特定された場合には、搬送制御部55bは、上記第1優先度に対応する検体容器Cを優先的に分析装置20に搬送させる。この場合には、上記第1優先度に対応する検体容器Cの検体に関する分析処理が終了するまで、上記第2優先度又は第3優先度に対応する検体容器Cを退避又は待機させる。次に、上記第1優先度に対応する検体容器Cの検体に関する分析処理が終了した後(具体的には、その旨を示す情報を分析装置20から受信した後)、上記第3優先度に対応する検体容器Cの待機を継続しながら、上記第2優先度に対応する検体容器Cを分析装置20まで搬送させる。そして、上記第2優先度に対応する検体容器Cの検体に関する分析処理が終了した後に、上記第3優先度に対応する検体容器Cを分析装置20まで搬送させる。
(登録テーブル)
上記実施の形態では、登録テーブルに、第1優先度を示す優先度情報が登録されていないと説明したが、これに限らず、例えば、第1優先度を示す優先度情報も登録されてもよい。この場合には、分注装置10の第1ラック部又は搬入搬出装置30の第1ラック部に第1検体容器が収容されてもよい。
(搬送処理)
上記実施の形態では、SB3又はSC5にて第3検体容器が搬入搬出装置30に待機されている場合において、SA3及びSA5にて第1優先度及び第2優先度が特定されなくなるまで第3検体容器の待機が継続されると説明したが、これに限らない。例えば、搬送制御部55bは、上記場合において、第3検体容器を待機させている時間が所定時間に達すると、当該第3検体容器を第1搬送レーンR1及び第3搬送レーンR3を介して所定位置まで搬送させてもよい。なお、上記所定時間については、例えば、制御装置50の操作部51を介してユーザによって任意に入力された情報に基づいて設定してもよく、又はあらかじめ制御装置50の記憶部56に記憶された情報に基づいて設定してもよい。これにより、第3検体容器の待機状態が継続することで第3検体容器の搬送が遅延することを回避でき、第1検体容器及び第2検体容器の搬送を優先させながら、第3検体容器を効果的に搬送することが可能となる。
また、上記実施の形態では、SA3及びSA5にて第1優先度及び第2優先度が特定されなかったものの、SD1にて第3優先度が特定された場合(すなわち、優先度特定部55aにて第1優先度又は第2優先度として特定された第1検体容器及び第2検体容器がなく、第3優先度として特定された第3検体容器が1個以上ある場合)には、第3検体容器の全部を搬入搬出装置30に待機させると説明したが、これに限らない。例えば、搬送制御部55bは、上記場合において、第3検体容器の全部を搬入搬出装置30に待機させることなく、第1搬送レーンR1を介して所定位置まで搬送させてもよい。これにより、第3検体容器の全部を搬入搬出装置30まで搬送させたり、第3検体容器を搬入搬出装置30に待機させる必要がなくなることから、第3検体容器を迅速に搬送させることができる。
(付記)
付記1の搬送システムは、検体を収容する検体容器を所定位置まで搬送するための搬送システムであって、前記検体容器を前記所定位置まで搬送する第1搬送レーンと、前記第1搬送レーンに接続された第2搬送レーンであって、前記第1搬送レーンにて搬送される前記検体容器を当該第2搬送レーンに退避させた後に前記第1搬送レーンに戻すことが可能な第2搬送レーンと、前記第1搬送レーンの部分のうち前記第2搬送レーンよりも前記所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンに投入された前記検体容器を前記第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンと、複数の前記検体容器を前記所定位置まで搬送する際の優先度を特定する優先度特定手段と、前記優先度特定手段にて特定された前記優先度に基づいて、前記複数の検体容器を前記第1搬送レーン、前記第2搬送レーン、又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる搬送制御手段と、を備えた。
付記2の搬送システムは、付記1に記載の搬送システムにおいて、前記検体容器として、少なくとも、最も優先度が高い第1優先度で搬送される第1検体容器と、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度で搬送される第2検体容器があり、前記搬送制御手段は、前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器が、それぞれ1個以上ある場合には、前記第1検体容器の全部を前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させるまで、前記第2検体容器の全部を前記第2搬送レーンに退避させ、その後、前記第2検体容器を前記第1搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる。
付記3の搬送システムは、付記2に記載の搬送システムにおいて、前記第1搬送レーンと前記第3搬送レーンとを接続する第4搬送レーンと、前記第3搬送レーンと前記第4搬送レーンとの境界部の近傍に設けられた待機手段であって、前記第1搬送レーン及び前記第4搬送レーンを介して搬送された前記検体容器を待機させるための待機手段と、を備え、前記検体容器として、少なくとも、前記第1検体容器と、前記第2検体容器と、前記第2優先度よりも優先度が低い第3優先度で搬送される第3検体容器があり、前記搬送制御手段は、前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第3優先度であることが特定された前記第3検体容器とが、それぞれ1個以上ある場合には、前記第1検体容器又は前記第2検体容器の全部を前記第1搬送レーン、前記第2搬送レーン、又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させるまで、前記第1搬送レーン及び前記第4搬送レーンを介して搬送された前記第3検体容器の全部を前記待機手段に待機させ、その後、前記第3検体容器を前記第1搬送レーン及び前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる。
付記4の搬送システムは、付記3に記載の搬送システムにおいて、前記搬送制御手段は、前記第3検体容器を前記待機手段に待機させている場合に、当該待機させている時間が所定時間に達すると、当該第3検体容器を前記第1搬送レーン及び前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる。
付記5の搬送システムは、付記3又は4に記載の搬送システムにおいて、前記搬送制御手段は、前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器、及び前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器がなく、前記優先度特定手段によって前記第3優先度であることが特定された前記第3検体容器が1個以上ある場合には、前記第3検体容器の全部を前記待機手段に待機させることなく、前記第1搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる。
付記6の搬送システムは、付記2から5のいずれか一項に記載の搬送システムにおいて、前記検体容器を収容すると共に、前記収容した検体容器を前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンに搬出するための収容手段を備え、前記優先度特定手段は、前記収容手段に収容されている前記検体容器のうち所定の領域に収容されている前記検体容器の前記優先度を前記第1優先度として特定する。
付記7の収容装置は、検体を収容する検体容器を優先度に基づいて所定位置まで搬送するための搬送システムであり、前記検体容器を前記所定位置まで搬送する第1搬送レーンと、前記第1搬送レーンに接続された第2搬送レーンであって、前記第1搬送レーンにて搬送される前記検体容器を当該第2搬送レーンに退避させた後に前記第1搬送レーンに戻すことが可能な第2搬送レーンと、前記第1搬送レーンの部分のうち前記第2搬送レーンよりも前記所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンに投入された前記検体容器を前記第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンと、を備えた搬送システムに設けられた収容装置であって、前記検体容器として、少なくとも、最も優先度が高い第1優先度で搬送される第1検体容器と、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度で搬送される第2検体容器があり、前記検体容器を収容する収容部と、前記収容部に収容されている前記検体容器のうち所定の領域に収容されている前記検体容器の前記優先度が所定方法によって前記第1優先度として特定された後に、当該第1優先度として特定された前記検体容器を前記第1検体容器として前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンに搬出するための搬出部と、を備えた。
(付記の効果)
付記1に記載の搬送システムによれば、複数の検体容器を所定位置まで搬送する際の優先度を特定する優先度特定手段と、優先度特定手段にて特定された優先度に基づいて、複数の検体容器を第1搬送レーン、第2搬送レーン、又は第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させる搬送制御手段とを備えているので、複数の検体容器のうち優先すべき検体容器を優先的に搬送でき、優先度が高い種別の検体容器を効果的に搬送することが可能となる。また、第1搬送レーンの部分のうち第2搬送レーンよりも所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンに投入された検体容器を第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンを備えるので、例えば第3搬送レーンにて搬送される検体容器を第1搬送レーンに割り込ませることができる。よって、第3搬送レーンにて搬送される検体容器を第1搬送レーンのみにて搬送される検体容器よりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器の搬送を搬送状況に応じて行いやすくなる。
付記2に記載の搬送システムによれば、搬送制御手段が、優先度特定手段によって第1優先度であることが特定された第1検体容器と、優先度特定手段によって第2優先度であることが特定された第2検体容器が、それぞれ1個以上ある場合には、第1検体容器の全部を第1搬送レーン又は第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるまで、第2検体容器の全部を第2搬送レーンに退避させ、その後、第2検体容器を第1搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるので、第1検体容器を第2検体容器よりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器を効果的に搬送しやすくなる。
付記3に記載の搬送システムによれば、搬送制御手段が、優先度特定手段によって第1優先度であることが特定された第1検体容器と、優先度特定手段によって第2優先度であることが特定された第2検体容器と、優先度特定手段によって第3優先度であることが特定された第3検体容器とが、それぞれ1個以上ある場合には、第1検体容器又は第2検体容器の全部を第1搬送レーン、第2搬送レーン、又は第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるまで、第1搬送レーン及び第4搬送レーンを介して搬送された第3検体容器の全部を待機手段に待機させ、その後、第3検体容器を第1搬送レーン及び第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるので、第1検体容器及び第2検体容器を第3検体容器よりも優先的に所定位置まで搬送でき、優先度が高い種別の検体容器を一層効果的に搬送しやすくなる。
付記4に記載の搬送システムによれば、搬送制御手段が、第3検体容器を待機手段に待機させている場合に、当該待機させている時間が所定時間に達すると、当該第3検体容器を第1搬送レーン及び第3搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるので、第3検体容器の待機状態が継続することで第3検体容器の搬送が遅延することを回避でき、第1検体容器及び第2検体容器の搬送を優先させながら、第3検体容器を効果的に搬送することが可能となる。
付記5に記載の搬送システムによれば、搬送制御手段が、優先度特定手段によって第1優先度であることが特定された第1検体容器、及び優先度特定手段によって第2優先度であることが特定された第2検体容器がなく、優先度特定手段によって第3優先度であることが特定された第3検体容器が1個以上ある場合には、第3検体容器の全部を待機手段に待機させることなく、第1搬送レーンを介して所定位置まで搬送させるので、第3検体容器の全部を待機手段まで搬送させたり、第3検体容器を待機手段に待機させる必要がなくなることから、第3検体容器を迅速に搬送させることができる。
付記6に記載の搬送システムによれば、優先度特定手段が、収容手段に収容された検体容器のうち所定の領域に収容されている検体容器の優先度を第1優先度として特定するので、第1検体容器を搬送する際に登録処理を省略しても第1検体容器の優先度を特定でき、第1検体容器の搬送作業を簡略化できる。
付記7に記載の収容装置によれば、収容部に収容されている検体容器のうち所定の領域に収容されている検体容器の優先度が所定方法によって第1優先度として特定された後に、当該第1優先度として特定された検体容器を第1検体容器として第1搬送レーン又は第3搬送レーンに搬出するための搬出部を備えるので、第1検体容器を搬送する際に登録処理を省略しても第1検体容器の優先度を特定でき、第1検体容器の搬送作業を簡略化できる。
1 測定システム
2 配線
10 分注装置
11 筐体
11a 開閉扉
20 分析装置
30 搬入搬出装置
31 筐体
31a 開閉扉
40 搬送機構
41a〜41d メイン搬送レーン
42a〜42c サブ搬送レーン
43a〜43i ストッパ
50 制御装置
51 操作部
52 通信部
53 電源部
54 出力部
55 制御部
55a 優先度特定部
55b 搬送制御部
56 記憶部
60 管理装置
C 検体容器
R1 第1搬送レーン
R2 第2搬送レーン
R3 第3搬送レーン
R4 第4搬送レーン

Claims (7)

  1. 検体を収容する検体容器を所定位置まで搬送するための搬送システムであって、
    前記検体容器を前記所定位置まで搬送する第1搬送レーンと、
    前記第1搬送レーンに接続された第2搬送レーンであって、前記第1搬送レーンにて搬送される前記検体容器を当該第2搬送レーンに退避させた後に前記第1搬送レーンに戻すことが可能な第2搬送レーンと、
    前記第1搬送レーンの部分のうち前記第2搬送レーンよりも前記所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンに投入された前記検体容器を前記第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンと、
    複数の前記検体容器を前記所定位置まで搬送する際の優先度を特定する優先度特定手段と、
    前記優先度特定手段にて特定された前記優先度に基づいて、前記複数の検体容器を前記第1搬送レーン、前記第2搬送レーン、又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる搬送制御手段と、
    を備えた搬送システム。
  2. 前記検体容器として、少なくとも、最も優先度が高い第1優先度で搬送される第1検体容器と、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度で搬送される第2検体容器があり、
    前記搬送制御手段は、
    前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器が、それぞれ1個以上ある場合には、
    前記第1検体容器の全部を前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させるまで、前記第2検体容器の全部を前記第2搬送レーンに退避させ、
    その後、前記第2検体容器を前記第1搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる、
    請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記第1搬送レーンと前記第3搬送レーンとを接続する第4搬送レーンと、
    前記第3搬送レーンと前記第4搬送レーンとの境界部の近傍に設けられた待機手段であって、前記第1搬送レーン及び前記第4搬送レーンを介して搬送された前記検体容器を待機させるための待機手段と、を備え、
    前記検体容器として、少なくとも、前記第1検体容器と、前記第2検体容器と、前記第2優先度よりも優先度が低い第3優先度で搬送される第3検体容器があり、
    前記搬送制御手段は、
    前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器と、前記優先度特定手段によって前記第3優先度であることが特定された前記第3検体容器とが、それぞれ1個以上ある場合には、
    前記第1検体容器又は前記第2検体容器の全部を前記第1搬送レーン、前記第2搬送レーン、又は前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させるまで、前記第1搬送レーン及び前記第4搬送レーンを介して搬送された前記第3検体容器の全部を前記待機手段に待機させ、
    その後、前記第3検体容器を前記第1搬送レーン及び前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる、
    請求項2に記載の搬送システム。
  4. 前記搬送制御手段は、前記第3検体容器を前記待機手段に待機させている場合に、当該待機させている時間が所定時間に達すると、当該第3検体容器を前記第1搬送レーン及び前記第3搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる、
    請求項3に記載の搬送システム。
  5. 前記搬送制御手段は、
    前記優先度特定手段によって前記第1優先度であることが特定された前記第1検体容器、及び前記優先度特定手段によって前記第2優先度であることが特定された前記第2検体容器がなく、前記優先度特定手段によって前記第3優先度であることが特定された前記第3検体容器が1個以上ある場合には、
    前記第3検体容器の全部を前記待機手段に待機させることなく、前記第1搬送レーンを介して前記所定位置まで搬送させる、
    請求項3又は4に記載の搬送システム。
  6. 前記検体容器を収容すると共に、前記収容した検体容器を前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンに搬出するための収容手段を備え、
    前記優先度特定手段は、前記収容手段に収容されている前記検体容器のうち所定の領域に収容されている前記検体容器の前記優先度を前記第1優先度として特定する、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の搬送システム。
  7. 検体を収容する検体容器を優先度に基づいて所定位置まで搬送するための搬送システムであり、
    前記検体容器を前記所定位置まで搬送する第1搬送レーンと、
    前記第1搬送レーンに接続された第2搬送レーンであって、前記第1搬送レーンにて搬送される前記検体容器を当該第2搬送レーンに退避させた後に前記第1搬送レーンに戻すことが可能な第2搬送レーンと、
    前記第1搬送レーンの部分のうち前記第2搬送レーンよりも前記所定位置側の部分に接続された第3搬送レーンであって、所定方法にて当該第3搬送レーンに投入された前記検体容器を前記第1搬送レーンに搬送することが可能な第3搬送レーンと、を備えた搬送システムに設けられた収容装置であって、
    前記検体容器として、少なくとも、最も優先度が高い第1優先度で搬送される第1検体容器と、前記第1優先度よりも優先度が低い第2優先度で搬送される第2検体容器があり、
    前記検体容器を収容する収容部と、
    前記収容部に収容されている前記検体容器のうち所定の領域に収容されている前記検体容器の前記優先度が所定方法によって前記第1優先度として特定された後に、当該第1優先度として特定された前記検体容器を前記第1検体容器として前記第1搬送レーン又は前記第3搬送レーンに搬出するための搬出部と、を備えた
    収容装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022270044A1 (ja) * 2021-06-24 2022-12-29 株式会社日立ハイテク 自動分析装置

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