JP2020111172A - ヘッドアップディスプレイ制御装置、ヘッドアップディスプレイ制御方法 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ制御装置、ヘッドアップディスプレイ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイパーの作動時にも運転者が表示を容易に視認可能なHUD装置を提供する。【解決手段】フロントガラス上の表示領域に文字や図形を表示する際に、文字や図形の色を、文字や図形の内部で場所によって異なる色で表示する。こうすれば、文字や図形の表示中に、ワイパーが重なった部分が明るく表示された場合でも、その部分が異なる色で表示されるので、明るく表示された部分を一体として把握することがなく、文字や図形の一部であることを容易に認識することができる。その結果、ワイパーの作動時であっても、HUD装置が表示する各種の情報を運転者が容易に認識することが可能となる。【選択図】図6

Description

本発明は、ワイパーと、フロントガラスと、フロントガラス上に設定された表示領域に文字または図形の少なくとも一方を表示するヘッドアップディスプレイ装置とを備える車両に搭載されて、ヘッドアップディスプレイ装置の表示動作を制御する技術に関する。
車両のフロントガラス上に設定された表示領域に、車速などの各種情報を表示するヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置)が知られている。このHUD装置は、
運転中の運転者が前方の状況を確認するために注視するフロントガラス上に各種の情報を表示することができるので、運転者は視線を大きく動かすことなくこれらの情報を視認することができ、運転者の運転時の負担を軽減することができる。
また、昼間は車外が明るいので、HUD装置による各種の情報は、明るい背景の上に表示されることになる。このような場合でも運転者が各種の情報を容易に視認可能とするために、HUD装置は十分に高い輝度で各種の情報を表示するようになっている。
もっとも、雨天などでワイパーを作動させると、ワイパーが存在する部分では、明るい背景部分がワイパーによって遮られた状態となるため、ワイパーが存在しない部分に比べて背景部分の輝度が低くなり、運転者にとっては、表示の輝度が高すぎるように感じられるようになる。その結果、ワイパーが存在しない部分では、ワイパーが存在する部分に比べて輝度が低く感じられることになってしまい、HUD装置が表示する情報を認識し難くなることがある。
そこで、ワイパーの作動中はワイパーの角度位置を検出して、ワイパーが存在する部分では、ワイパーが存在しない部分に比べて、HUD装置が各種情報を表示する輝度を低くする技術が提案されている(特許文献1)。
特開2009−107494号公報
しかし、上述した提案されている技術では、ワイパーの角度を検出してワイパーが存在する領域を算出し、その領域については表示の輝度を低くするという複雑な制御が必要になってしまうという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するために成されたものであり、HUD装置の制御を複雑にすることなく、ワイパーの作動時にも、HUD装置が表示する各種の情報を運転者が容易に認識することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明のヘッドアップディスプレイ制御装置およびヘッドアップディスプレイ制御方法では、フロントガラス上の表示領域に文字や図形を表示する際に、文字や図形の色を、文字や図形の内部で場所によって異なる色で表示する。
こうすれば、文字や図形の表示中に、ワイパーが重なった部分が明るく表示された場合でも、その部分が異なる色で表示されるので、明るく表示された部分を一体として把握することがなく、文字や図形の一部であることを容易に認識することができる。その結果、ワイパーの作動時であっても、HUD装置が表示する各種の情報を運転者が容易に認識することが可能となる。
本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100を搭載した車両1の概要を示す説明図である。 本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100の内部構成を示すブロック図である。 ヘッドアップディスプレイ装置によって表示領域3aに表示された画像を例示した説明図である。 ワイパー5を作動するとヘッドアップディスプレイ装置による表示が視認しにくくなる様子を例示した説明図である。 本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100が実行するヘッドアップディスプレイ制御処理のフローチャートである。 文字または図形の表示色を変調する方法についての説明図である。 本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100ではワイパー5の作動中も表示が視認し難くならない理由についての説明図である。 文字または図形の表示色を連続的に変調する変形例を例示した説明図である。 文字または図形の表示色を他の態様で異ならせる変形例を例示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A.装置構成 :
図1には、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100を搭載した車両1の大まかな構成が示されている。図1(a)に示した車両1には、ダッシュボード2内にヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置10)が搭載されており、HUD装置10が画像を生成して車両1のフロントガラス3上に投影すると、その画像が虚像4として運転者に認識されるようになっている。
また、車両1には、HUD装置10の動作を制御するためのヘッドアップディスプレイ制御装置100や、車両1の動作を制御するための車両制御装置20や、目的地までの経路を案内するナビゲーション装置(以下、ナビ装置30)も搭載されている。ヘッドアップディスプレイ制御装置100は車両制御装置20やナビ装置30に接続されており、車両制御装置20やナビ装置30から必要な情報を取得して、HUD装置10の動作を制御する。
また、図1(b)に示されるように、車両1のフロントガラス3上には表示領域3aが設定されており、HUD装置10が生成した画像は、この表示領域3aに投影されるようになっている。車両1には、フロントガラス3に付着した雨粒を拭うためのワイパー5が搭載されているが、ワイパー5は、作動していない間は表示領域3aよりも下方の位置に退避した状態となっているので、HUD装置10による表示の妨げとなることはない。しかし、雨天時などにワイパー5を作動させると、運転者から見て表示領域3aの向こう側をワイパー5が横切ることになって、HUD装置10による表示が視認しにくくなることがある。そこで、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100は、次のような内部構造を採用している。
図2には、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100の大まかな内部構成が示されている。図示されるように、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100は、表示内容決定部101と、作動検知部102と、表示色決定部103と、画像生成出力部104とを備えている。
尚、これらの「部」は、ヘッドアップディスプレイ制御装置100が運転者に対して情報を表示するために備える機能に着目して、ヘッドアップディスプレイ制御装置100の内部を便宜的に分類した抽象的な概念である。従って、ヘッドアップディスプレイ制御装置100がこれらの「部」に物理的に区分されることを表すものではない。これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組合せることによって実現することもできる。
表示内容決定部101は、車両制御装置20やナビ装置30などから必要な情報を取得すると、運転者に対して表示する表示内容(すなわち、どのような文字や図形を、どの位置に、どのような大きさで表示するか)を決定する。
作動検知部102は、運転者がワイパー5を作動させる際に操作するワイパースイッチ6に接続されており、ワイパー5が作動しているか否かを、ワイパースイッチ6の状態によって検知する。
表示色決定部103は、ワイパー5が作動中か否かについての情報や、車両1の周囲の明るさについての情報を受け取ると、HUD装置10が表示する文字や図形の表示色を決定する。表示色を決定する方法については、後ほど詳しく説明する。また、車両1の周囲の明るさについての情報は、車両1に搭載された明度センサー7から取得する。
画像生成出力部104は、表示内容決定部101から表示内容を取得し、更に、表示色決定部103から表示色を取得すると、HUD装置10で表示する画像を生成した後、画像データをHUD装置10に出力する。
また、HUD装置10には、液晶画面11や、光源12、反射鏡13などが内蔵されている。液晶画面11は光を透過する構造となっており、ヘッドアップディスプレイ制御装置100から画像データが供給されると、液晶画面11に画像が表示される。そして、液晶画面11の背面側に設けられた光源12から光を照射すると、液晶画面11に表示された画像が反射鏡13で反射されて、フロントガラス3上の表示領域3a(図1(b)参照)に投影される結果、その画像を運転者が視認可能となる。
図3には、HUD装置10によって、フロントガラス3の表示領域3aに画像が表示されている様子が例示されている。図示した例では、現在の車速を表示する文字(図中では「80km/h」)や、走行経路を表示する図形(図中では矢印)や、図形の横に表示された文字(図中では「500m」)が表示されている。これらの文字や図形を見れば、運転者は「現在の車速が時速80キロメートルであり、500メートル前方で高速道路を降りることになっている」といった情報を容易に認識することができる。
ところが、ワイパー5を作動させると、運転者がこれらの表示を認識し難くなることがある。
図4には、ワイパー5を作動させた時に、表示領域3aに表示されている画像が認識し難くなる理由が示されている。図4(a)に例示したように、ワイパー5の作動中は、フロントガラス3の上をワイパー5が移動する。この結果、例えば、図4(a)中で(A)と表示した位置にワイパー5が存在する場合は、表示領域3aに表示された矢印の図形とワイパー5とが重なった状態となる。また、図4(a)中で(B)と表示した位置にワイパー5が存在する場合は「8」の数字と重なり、(C)と表示した位置にワイパー5が存在する場合は「0」の数字と重なった状態となる。
ここで、HUD装置10による表示は、フロントガラス3の向こう側に見える車外の景色に重ねて表示されており、昼間の間は室内よりも車外の方が明るいことが通常である。このため、HUD装置10による表示が、背景となる前方の景色の明るさに埋もれて視認が困難とならないように、HUD装置10は文字や図形を十分な輝度で表示するようになっている。ところが、ワイパー5が重なった部分では、明るい前方の景色がワイパー5によって遮られた状態となるため、運転者にとっては、その部分の表示が明るすぎるように感じられることになる。図4(a)で、矢印の図形あるいは文字の一部で斜線が細かくなっているのは、運転者にとって表示が明るすぎると感じられる部分を表している。
また、図3に示されるように、HUD装置10が画像を表示する表示領域3aは、運転者の視界を妨げないように、視界の下方に設定されている。このため、HUD装置10による表示を確認する際に、運転者は、いわゆるチラ見する動作、すなわち視線を一時的に下方に移動させて、直ぐに元の位置に戻す動作を行うことになる。この結果、チラ見した時に、たまたま明るく光って表示されていた部分を、明るい部分が直線状に並んだ一体の図形と把握してしまう。例えば、チラ見した時に、ワイパー5が図4(a)中で(B)と表示した位置に存在していた場合には、運転者は、図4(b)の図形が表示されているものと認識してしまうことになる。
もちろん、運転者が表示領域3aを見ていれば、ワイパー5の位置が移動していくので、図4(b)に斜線で表示した図形が、「8」という文字の一部であることは容易に認識することができる。しかし、運転中に運転者が表示領域3aを見続けることはできないので、どうしてもチラ見することになり、チラ見した時の図形が、文字の一部であることには気が付かず、そのような図形がHUD装置10によって表示されたものと認識してしまうことになる。
このように、ワイパー5を作動すると、HUD装置10の表示が認識し難くなる本当の理由は、ワイパー5が存在する部分では表示が明るく感じられるという単純なものではなく、表示をチラ見する関係で、明るく表示された部分が直線状に並んだ全体を一体の図形と把握してしまうためであると考えられる。そこで、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100は、以下のような制御を行うことによって、ワイパー5の作動時にHUD装置10の表示が見にくくなる事態を回避している。
B.ヘッドアップディスプレイ制御処理 :
図5には、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100が実行するヘッドアップディスプレイ制御処理のフローチャートが示されている。尚、ヘッドアップディスプレイ制御装置100がHUD装置10の動作を制御する内容は多岐に亘るが、図5のフローチャートでは、ワイパー5の作動時にHUD装置10の表示を見易くするための制御内容が示されている。
図5に示されるように、ヘッドアップディスプレイ制御処理では、先ず始めに、フロントガラス3の表示領域3aに、HUD装置10による画像を表示するか否かを判断する(S100)。
HUD装置10の表示が運転者によってOFFに設定されている場合は、S100では「no」と判断して同じ判断(S100)を繰り返す。
これに対して、表示がOFFに設定されていない場合は、S100で「yes」と判断して、表示内容を決定するための各種の情報を取得する(S101)。例えば、図3に示した例では、表示領域3aには、現在の車速や、経路案内が表示されているが、車速の情報は車両制御装置20から取得し、経路案内の情報はナビ装置30から取得する。もちろん、取得する情報はこれらの情報に限らず、取得した情報に応じて、表示領域3aに表示される情報の種類も変更される。
続いて、表示領域3aに表示する文字および図形を決定する(S102)。尚、本実施例では、表示領域3aには文字および図形が表示されるものとして説明するが、S101で取得した情報によっては、文字は表示するが図形は表示しない場合や、図形は表示するが文字は表示しない場合も起こり得る。また、表示する文字や図形を決定する際には、それらを表示する位置や、表示する大きさについても決定する。
その後、決定した文字や図形のそれぞれについて、表示領域3aに表示する表示色を決定する(S102)。例えば、図3に示した例では、矢印の図形は黄色に決定し、500mの文字や、80km/hの文字は赤色に決定する。
その後、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100では、ワイパー5が作動中か否かを判断する(S104)。ワイパー5が作動中か否かは、ワイパースイッチ6の状態を検知することによって判断することができる。
その結果、ワイパー5が作動中であった場合は(S104:yes)、今度は、車両1の周囲の明るさ(すなわち明度)が所定の閾値以上か否かを判断する(S105)。車両1の周囲の明るさは、明度センサー7の出力によって検出することができる。尚、ワイパー5が作動中であっても(S104:yes)、更にS105で、車両1の周囲の明るさを判断している理由は、例えば夜間であれば車両1の周囲が暗いので、ワイパー5が重なった状態が特に明るく感じられることはないためである。
その結果、周囲の明るさが所定の閾値以上であった場合は(S105:yes)、S103で決定した文字および図形の表示色の色相を変調する(S106)。これは次のような処理である。
図6には、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100が、文字や図形の表示色を変調する方法が示されている。本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100は、色相環を用いて色相を変調する。ここで、色相環とは、次のようなものである。
人間は様々な色を認識することができるが、これらの色は、互いに独立して存在しているわけではない。例えば、赤色と、橙色と、黄色とについては、赤色を黄色に近付けていくと橙色となり、逆に、黄色を赤色に近付けていっても橙色になるという関係がある。同様に、黄色と、緑色と、青色との間にも、黄色を青色に近付けていくと緑色となり、逆に、青色を黄色に近付けていっても緑色になるという関係がある。そこで、代表的な色として、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色の7色を選んで上述した関係を調べると、これらの色は、図6(a)に例示するような順序で環状に並ぶことが知られている。この環状に並んだ色の並びが、色相環である。
本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100では、便宜上、赤色の位置を原点として、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色の7色を等角度に配置した色相環を使用する。こうすると、人間が認識可能な色相は、赤色を0度とする角度によって表されることになる。
続いて、図6(b)に例示した変調フィルターを用意する。図6(b)に例示した変調フィルターは、上下方向に5つの領域に分割されており、それぞれの領域r1〜r5には、色相の変調量が設定されている。例えば、領域r1については、変調量+40度が設定されている。これは、図6(a)に示した色相環で時計回り方向に40度、色相を変更することを示している。同様に、領域r2については変調量+20度が設定されている。また、領域r3については変調量0度が設定されており、これは、色相を変調しないことを表している。更に、領域r4については変調量−20度が設定されているが、これは、図6(a)に示した色相環で反時計回り方向に20度、色相を変更することを示している。
図5のS106では、S103で決定した表示色に対して、このような変調フィルターを作用させることによって表示色を変調する。
図6(c)には、一例として、「8」という文字の表示色を変調する様子が示されている。文字や図形の表示色を変調する際には、文字や図形の高さに合わせて変調フィルターの大きさを変更する。すなわち、図3に例示したように、表示領域3aに表示される文字や図形は高さが異なっているので、表示色を変調しようとする文字や図形の高さに合わせて、変調フィルターの大きさを変更しておく。
そして、変調フィルターの領域r1の部分では、表示色の色相を、色相環上で時計方向に40度回転させた色相に変更する。同様に、領域r2の部分では、色相環上で時計方向に20度回転させた色相に変更する。領域r3の部分では、元の表示色をそのまま使用し、領域r4の部分では、色相環上で反時計方向に20度回転させた色相に変更し、領域r5の部分では、色相環上で反時計方向に40度回転させた色相に変更する。
図5のS106では、S102で決定した全ての文字または図形について、このような操作を行うことによって、表示色の色相を変調する。また、S103で決定された表示色が色相を有さない色(すなわち白色)であった場合は、白色を黄色と読み替えた上で、上述した法法を用いて色相を変調する。
一方、S104でワイパー5が作動中でないと判断された場合(S104:no)や、S105で車両1の周囲の明るさが所定の閾値以下と判断された場合(S105:no)は、表示色を変調する操作は行わない。
以上のようにして、表示領域3aに表示する文字または図形、およびそれらの表示色が決まったら、表示領域3aに表示する画像を生成した後(S107)、生成した画像の画像データをHUD装置10に出力する(S108)。その結果、図2を用いて前述したように、HUD装置10の液晶画面11に画像が表示されて、その画像が反射鏡13を介してフロントガラス3の表示領域3aに投影される。
また、画像データをHUD装置10に出力したら、再び、処理の先頭に戻って、表示領域3aに画像を表示するか否かを判断した後(S100)、上述した続く一連の操作を繰り返す。
本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100は、以上のような処理を行っているので、夜間など車両1の周囲が暗い場合を除くと、ワイパー5の作動中は、表示領域3aに表示される文字や図形の表示色に変調がかかった状態となる。こうすることで、ワイパー5を作動させても、運転者がHUD装置10による表示を視認しにくくなる事態を回避することが可能となる。これは次のような理由による。
図7には、文字や図形の表示色に変調をかけることで、ワイパー5を作動させても表示が視認し難くならない理由が示されている。図7(a)には、図4(a)を用いて前述した文字および図形の表示色に変調をかけた場合が示されている。図7(a)で斜線の角度が異なっているのは、表示色が異なっていることを表している。
図7(a)に示した場合でも、前述した図4(a)の場合と同様に、運転者はワイパー5が重なった部分が明るく表示されているように感じられる。図7(a)で細かな斜線が付されている部分は、ワイパー5が重なったために、運転者には明るく表示されているように見える部分を表している。
また、前述したように、運転者は表示領域3aの表示をチラ見するから、たまたまチラ見した時に、図7(a)中で例えば(B)と表示した位置にワイパー5が存在していた場合、運転者は、図7(b)に示すような形状の部分が明るく光った画像を視認する。この明るく光った部分が同じ色で表示されている場合は、図4(b)を用いて前述したように、明るく表示された部分を運転者が一つの図形として認識してしまう。しかし、図7(b)に示した画像では表示色が変調されているので、例えば、図中で明るく表示された塊p1の色と、塊p2の色と、塊p3の色とは異なったものとなる。このため運転者は、これらの塊を一つの図形として認識することはない。その結果、実際には図7(c)のような画像が表示されていることを直ちに認識することが可能となる。
このような理由から、本実施例のヘッドアップディスプレイ制御装置100は、ワイパー5の作動中であっても、運転者がHUD装置10による表示を視認しにくくなる事態を回避することが可能となる。
C.変形例 :
上述した本実施例には幾つかの変形例が存在する。以下では、これらの変形例について、簡単に説明する。
上述した本実施例では、図6(b)に例示したように、上下方向に複数(図6(b)の例では5つ)に分割された変調フィルターを用いて、文字や図形の表示色を変調するものとして説明した。従って、個々の文字や図形の表示色は段階的に変化することになる。しかし、表示色を連続的に変化させても良い。
図8(a)には、表示色を連続的に変化させるための変調フィルターの特性が例示されている。尚、参考として、表示色を段階的に変化させるための変調フィルターの特性も図8(b)に表示している。説明の便宜上、始めに、図8(b)に示した特性について説明する。
図8(b)の横軸は、変調フィルターの変調量を表しており、変調量の単位は、前述した色相環の角度となっている。また、図8(b)の縦軸は、変調をかける高さ方向の位置を表している。図6(b)に例示した変調フィルターは、変調量が高さ方向に5段階に変化しており、このことに対応して、図8(b)に示した変調量も、高さ方向に5段階に変化している。そして、下端から上端に向かって、変調量が、−40度、−20度、0度、+20度、+40度と段階的に変化している。
これに対して、図8(a)に例示した変調フィルターでは、下端位置での−40度から、上端位置での+40度まで、変調量が連続的に変化している。図6(b)に示した変調フィルターの代わりに、このような特性の変調フィルターを用いれば、文字や図形の表示色が連続的に変化するように変調することができる。そして、このように変調した場合でも、ワイパー5の作動中にHUD装置10の表示が視認しにくくなる事態を回避することが可能となる。
また、前述した本実施例あるいは変形例では、文字や図形の表示色が上下方向に異なる色となるように変調するものとして説明した。しかし、上下方向に限らず、左右方向や、斜め方向に異なる色となるように変調しても良い。
また、文字や図形が、小さな図形要素(たとえばセグメント)の組み合わせによって形成されている場合には、それらの図形要素毎に、表示色を異ならせるようにしても良い。
図9には、7つのセグメントs1〜s7によって数字が表示される場合が例示されている。ワイパー5を作動させない場合は、図9(a)に例示したように、何れのセグメントs1〜s7も同じ色で表示するが、ワイパー5の作動中は、図9(b)に例示したように、セグメントs1〜s7を異なる色で表示するようにしても良い。このようにしても、ワイパー5の作動中にHUD装置10の表示が視認しにくくなる事態を回避することが可能となる。
以上、本実施例および各種の変形例について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
1…車両、 2…ダッシュボード、 3…フロントガラス、
3a…表示領域、 4…虚像、 5…ワイパー、 6…ワイパースイッチ、
7…明度センサー、 10…HUD装置、 20…車両制御装置、
30…ナビ装置、 100…ヘッドアップディスプレイ制御装置、
101…表示内容決定部、 102…作動検知部、 103…表示色決定部、
104…画像生成出力部。

Claims (5)

  1. ワイパー(5)と、フロントガラス(3)と、前記フロントガラス上に設定された表示領域(3a)に文字または図形の少なくとも一方を表示するヘッドアップディスプレイ装置(10)とを備える車両(1)に搭載されて、前記ヘッドアップディスプレイ装置の表示動作を制御するヘッドアップディスプレイ制御装置(100)であって、
    前記表示領域に表示する前記文字または図形を決定する表示内容決定部(101)と、
    前記表示領域に表示する前記文字または図形の表示色を決定する表示色決定部(103)と、
    決定した前記表示色で前記文字または図形の画像を生成して、前記ヘッドアップディスプレイ装置に出力する画像生成出力部(104)と
    を備え、
    前記表示色決定部は、前記表示色を、前記文字または図形の内部で場所によって異なる色に決定する
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ制御装置。
  2. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ制御装置であって、
    前記ワイパーの作動を検知する作動検知部(102)を備え、
    前記表示色決定部は、前記ワイパーの作動が検知されると、前記文字または図形の内部で場所によって異なる前記表示色に決定する
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ制御装置であって、
    前記表示色決定部は、前記文字または図形が大きくなるほど、単位長さ当たりの前記表示色の変化量が小さくなるように前記表示色を決定する
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイ制御装置であって、
    前記表示色決定部は、前記表示色が連続的に変化するように前記表示色を決定する
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ制御装置。
  5. ワイパー(5)とフロントガラス(3)とを備える車両(1)の前記フロントガラス上に設定された表示領域(3a)に、文字または図形の少なくとも一方を表示するヘッドアップディスプレイ装置(10)に適用されて、前記ヘッドアップディスプレイ装置の表示動作を制御するヘッドアップディスプレイ制御方法であって、
    前記表示領域に表示する前記文字または図形を決定する工程(S102)と、
    前記表示領域に表示する前記文字または図形の表示色を、前記文字または図形の内部で場所によって異なる色に決定する工程(S106)と、
    決定した前記表示色で前記文字または図形の画像を生成して、前記ヘッドアップディスプレイ装置に出力する工程(S107)と
    を備える
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ制御方法。
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