JP2020109783A - 発光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型化が可能な発光モジュールを提供する。【解決手段】発光モジュールは、発光素子を含む発光体と、外部に光を放射する発光面となる第一主面と、前記第一主面の反対側の面であって前記発光体が配置される凹部を備える第二主面とを有する透光性の導光板と、前記第二主面及び前記発光体の側面を被覆する光反射性部材と、前記発光素子の電極から前記光反射性部材の表面にわたって連続して設けられ、前記発光素子の電極に接続される導電膜と、を備え、前記導電膜の表面の一部に、前記発光体の上方から前記光反射性部材の上方にわたって連続して金属層を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、発光モジュールに関する。
発光ダイオード等の発光素子を用いた発光装置は、液晶ディスプレイのバックライトやディスプレイ等の各種の光源として広く利用されている。
例えば、特許文献1に開示される光源装置は、実装基板に実装される複数の発光素子と、複数の発光素子のそれぞれを封止する半球状のレンズ部材とその上に配置された発光素子からの光が入射される拡散部材を備える。
特開2015−32373号公報
しかしながら、特許文献1のような光源装置では、実装基板と拡散板との間の距離をレンズ部材の厚みよりも大きくする必要があり、十分な薄型化が達成できない可能性がある。
本発明は、薄型化が可能な発光モジュールを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明に係る発光モジュールは、発光素子を含む発光体と、外部に光を放射する発光面となる第一主面と、第一主面の反対側の面であって発光体が配置される凹部を備える第二主面とを有する透光性の導光板と、第二主面及び発光体の側面を被覆する光反射性部材と、発光素子の電極及び光反射性部材の表面に設けられ、発光素子の電極に接続される導電膜と、を備え、導電膜の表面に、発光体の上方から光反射性部材の一部の上方にわたって連続して金属層を有する。
本発明によれば、薄型化が可能な発光モジュールを提供することができる。
実施形態にかかる発光モジュールを備えた液晶ディスプレイ装置の各構成を示す構成図である。 一実施形態にかかる発光モジュールの模式平面図である。 一実施形態にかかる発光モジュールの模式断面図及び一部拡大模式断面図であって、導光板を下にした図である。 他の実施形態にかかる発光モジュールの模式底面図である。 透光性部材の変形例を示す一部拡大模式断面図である。 他の実施形態にかかる発光モジュールの模式平面図である。 他の実施形態にかかる発光モジュールの一部拡大模式平面図である。 発光モジュールの製造工程の一例を示す一部拡大模式断面図である。 発光モジュールの製造工程の一例を示す一部拡大模式断面図である。 発光モジュールの製造工程の一例を示す一部拡大模式断面図である。 発光モジュールの製造工程の一例を示す一部拡大模式断面図である。 発光モジュールの製造工程の一例を示す一部拡大模式断面図である。 他の実施形態にかかる発光モジュールの模式平面図である。 他の実施形態にかかる発光モジュールの一部拡大模式平面図である。 図3に示す発光モジュールに回路基板を接続する一例を示す拡大模式断面図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光モジュールを例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
(液晶ディスプレイ装置1000)
図1は、発光モジュールを備える液晶ディスプレイ装置1000の各構成を示す構成図を示す。この液晶ディスプレイ装置1000は、上側から順に、液晶パネル120と、2枚のレンズシート110a、110b、拡散シート110cと、発光モジュール100とを備える。図1に示す液晶ディスプレイ装置1000は、液晶パネル120の下方に発光モジュール100を積層する、いわゆる直下型の液晶ディスプレイ装置である。液晶ディスプレイ装置1000は、発光モジュール100から照射される光を、液晶パネル120に照射する。なお、上述の構成部材以外に、さらに偏光フィルムやカラーフィルタ等の部材を備えてもよい。
(発光モジュール100)
本実施形態の発光モジュール100の構成の一例を図2と図3に示す。本実施形態の発光モジュール100は白色の面発光である。図2は、本実施形態にかかる発光モジュールの模式平面図である。図3は、本実施形態にかかる発光モジュールを示す模式断面図及び一部拡大模式断面図である。これらの図に示す発光モジュール100は、発光素子を含む発光体3と、外部に光を放射する発光面となる第一主面1cと、第一主面1cの反対側の面であって発光体3が配置される凹部17を備える第二主面1dとを有する透光性の導光板1と、第二主面1d及び発光体3の側面を被覆する光反射性部材16と、発光素子11の電極11b及び光反射性部材16の表面に設けられ、発光素子11の電極11bに接続される導電膜24とを備えている。発光体3は、接合部材14を介して凹部17の底面に固着されている。接合部材14は、凹部17の側面、および発光体3の外側面と接している。
さらに、発光モジュール100は、導電膜24の表面の一部に、発光体3の上方から光反射性部材16の一部の上方にわたって連続して金属層25を有している。
図2と図3に示す発光モジュール100は、1枚の導光板1に複数の凹部17を設けて、各々の凹部17に発光体3を配置している。ただし、発光モジュールは、図4の模式底面図に示すように、導光板1’に一つの凹部17を設けて、凹部17に発光体3を配置したものを複数配列して発光モジュール100’とすることもできる。
(発光体3)
発光体3は、発光素子11と、発光素子11の主発光面11cを覆う透光性部材10と、を備えている。さらに、発光体3は、発光素子11の側面を覆う被覆部材15とを備えている。
発光素子11は、主発光面11cと、主発光面11cの反対側に電極形成面11dと、主発光面11cと電極形成面11dの間に側面を有している。さらに、電極形成面11dには一対の電極11bを有している。
発光素子11は、主として主発光面11cから光を放射し、主発光面11cを覆う透光性部材10に光を照射する。
図3の発光体3は、発光素子11の主発光面11cを透光性部材10が被覆している。
さらに、発光体3は、発光素子11の側面を被覆部材15で被覆している。図に示す発光体3は、被覆部材15の外側面と透光性部材10の外側面を略同一平面としている。
(発光素子11)
発光素子11は、正負一対の電極11bを備える電極形成面11dと、電極形成面11dと反対側に主発光面11cを有する。なお、本実施形態の発光モジュールは、発光素子11をフリップチップ実装したものでもよいし、ワイヤを使用して実装したものでもよい。
発光素子11は、例えば、サファイア等の透光性基板と、透光性基板の上に積層された半導体積層構造とを有する。半導体積層構造は、発光層と、発光層を挟むn型半導体層およびp型半導体層とを含み、n型半導体層およびp型半導体層に、電極11bであるn側電極およびp側電極がそれぞれ電気的に接続される。発光素子11は、例えば透光性基板を備える主発光面11cが導光板1と対向して配置され、主発光面11cと反対側の電極形成面11dに一対の電極11bを有する。
発光素子11としては、縦、横および高さの寸法に特に制限は無いが、好ましくは平面視において縦および横の寸法が1000μm以下の半導体発光素子を用い、より好ましくは縦および横の寸法が500μm以下であり、さらに好ましくは、縦および横の寸法が200μm以下の発光素子を用いる。このような発光素子を用いると、液晶ディスプレイ装置のローカルディミングを行った際に、高精細な映像を実現することができる。また、縦および横の寸法が500μm以下の発光素子を用いると、発光素子を安価に調達することができるため、発光モジュール100を安価にすることができる。なお、縦および横の寸法の両方が250μm以下である発光素子は、発光素子の上面の面積が小さくなるため、相対的に発光素子の側面からの光の出射量が多くなる。つまり、このような発光素子は発光がバットウィング形状になりやすくなるため、発光素子が導光板に接合され、発光素子と導光板との距離がごく短い本実施形態の発光モジュールに好ましく用いられる。
発光素子11は、平面視においてどのような形状でもよく、例えば、正方形又は長方形である。高精細な液晶ディスプレイ装置に使用される発光素子は、好ましくは、長方形の発光素子を使用して、その上面形状が長手と短手を有することが好ましい。高精細な液晶ディスプレイ装置の場合、使用する発光素子の数は数千個以上となり、発光素子の実装工程は重要な工程となる。発光素子の実装工程において、複数の発光素子の一部の発光素子に回転ずれ(例えば±90度方向のずれ)が発生したとしても、平面視において長方形の発光素子を用いることで目視での確認が容易となる。また、p型電極とn型電極の距離を離して形成することができるため、後述する配線の形成を容易に行うことができる。一方、平面視において正方形の発光素子を用いる場合は、小さい発光素子を量産性良く製造することができる。発光素子11の密度(配列ピッチ)、すなわち発光素子11間の距離は、例えば、0.05mm〜20mm程度とすることができ、1mm〜10mm程度が好ましい。
発光素子11には、公知の半導体発光素子を利用することができる。本実施形態においては、発光素子11としてフィリップチップ実装された発光ダイオードを例示する。発光素子11は、例えば青色光を出射する。発光素子11には、青色以外の光を出射する素子も使用できる。また、複数の発光素子11として異なる色の光を発する発光素子を用いてもよい。発光素子11から出射される光は、波長変換部材12で外部に放射される発光色が調整される。
発光素子11として、任意の波長の光を出射する素子を選択することができる。例えば、青色、緑色の光を出射する素子としては、窒化物系半導体(InAlGa1−x−yN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)またはGaPを用いた発光素子を用いることができる。また、赤色の光を出射する素子としては、GaAlAs、AlInGaPなどの半導体を含む発光素子を用いることができる。さらに、これら以外の材料からなる半導体発光素子を用いることもできる。半導体層の材料およびその混晶度を変更することによって発光波長を変化させることができる。用いる発光素子の組成、発光色、大きさ、個数などは、目的に応じて適宜選択すればよい。
(透光性部材10)
図5は、透光性部材の変形例を示す拡大模式断面図である。透光性部材10は、発光素子11の主発光面11cを被覆しており、主発光面11cから出射される光を透過させる。この透光性部材10は、発光素子11から出射される光を励起する物質が含まれていてもよいし、拡散または/および反射する物質が含まれていてもよい。
図5の透光性部材10は、波長変換部材12を備えると共に、波長変換部材12に光拡散部13を積層して設けている。図5の透光性部材10は、波長変換部材12を発光素子11側に、光拡散部13を導光板1側に積層している。この透光性部材10は、発光素子11から照射される光の波長を波長変換部材12で調整し、波長変換部材12を透過する光を光拡散部13で拡散して導光板1に照射する。これにより、導光板1から放射される光をより均一にできる。
図3に示す発光体3は、波長変換部材12と光拡散部13を備える透光性部材10を、発光素子11に接合している。透光性部材10は、複数の波長変換部材12や光拡散部13を積層することもできる。なお、透光性部材10は、波長変換部材のみで構成することも、光拡散部のみで構成することも、あるいは、透光性部材や光拡散部を備えることなく透光性を有する樹脂のみで構成することもできる。
(波長変換部材12)
波長変換部材12は、発光素子11が発する光を受けて、異なる波長の光に変換するための部材である。波長変換部材12は、波長変換物質を母材に分散させたものである。また、波長変換部材12は、複数層で構成していてもよい。例えば波長変換部材12を、母材に波長変換物質を添加した第一層と、母材に拡散材を添加した光拡散部を第二層とする二層構造とすることができる。
母材の材料は、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、これらを混合した樹脂、またはガラスなどの透光性材料を用いることができる。波長変換部材の耐光性および成形容易性の観点からは、母材としてシリコーン樹脂を選択すると有益である。また、波長変換部材12の母材としては、導光板1の材料よりも高い屈折率を有する材料が好ましい。
波長変換部材12が含有する波長変換物質の一例として、蛍光体がある。例えば、YAG蛍光体、βサイアロン蛍光体またはKSF系蛍光体等のフッ化物系蛍光体などが挙げられる。波長変換部材12は、単数の波長変換物質が含有されていてもよいし、複数の波長変換物質が含有されていてもよい。複数の波長変換物質を含有する場合は、例えば、波長変換部材が緑色系の発光をするβサイアロン蛍光体と赤色系の発光をするKSF系蛍光体等のフッ化物系蛍光体とを含むことができる。これにより、発光モジュール100の色再現範囲を広げることができる。この場合、発光素子11は、波長変換部材12を効率良く励起できる短波長の光を出射することが可能な窒化物系半導体(InAlGa1−x−yN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を備えることが好ましい。また、例えば、青色系の光を出射する発光素子11を用いた際に、電池モジュールとして赤色系の光を得たい場合は、波長変換部材12にKSF系蛍光体(赤色蛍光体)を60重量%以上、好ましくは90重量%以上含有させてもよい。つまり、特定の色の光を出射する波長変換部材を波長変換部材12に含有させることで、特定の色の光を出射するようにしてもよい。また、波長変換物質は量子ドットであってもよい。波長変換部材12内において、波長変換物質はどのように配置されていてもよい。例えば、略均一に分布していてもよく、一部に偏在してもよい。また、波長変換部材をそれぞれ含有する複数の層が積層されて設けられていてもよい。
(光拡散部13)
光拡散部13は、発光素子11から照射される光を拡散および/または反射させることで、主発光面11cに局部的に光が集中するのを阻止し、輝度ムラが生じるのを防止する。この光拡散部13は、母材に拡散材を添加している。光拡散部13は、例えば上述した樹脂材料を母材として、これにSiO2やTiO2等の白色の無機微粒子を含有させたものを用いることができる。また、拡散材には、光反射性部材である白色系の樹脂や金属を微粒子状に加工したものを使用することもできる。これらの拡散材は、母材の内部に不規則に含有されることで、光拡散部の内部を通過する光を不規則に、かつ繰り返し反射させて、透過光を多方向に拡散することで、照射光が局部的に集中するのを抑制して、輝度ムラが生じるのを防止する。
なお、光拡散部は、発光素子11から出射される光に対して60%以上の反射率を有し、好ましくは90%以上の反射率を有する。
図3の発光体3は、平面視において、透光性部材10の外形を発光素子11の外形よりも大きくしている。この発光体3は、発光素子11の主発光面11cから出射されるより多くの光を上述した透光性部材10に透過させて導光板1に入射して色ムラや輝度ムラを少なくできる。
(透光性接着部材19)
図3に示すように、発光素子11の側面の一部および透光性部材10の一部を透光性接着部材19が被覆している。なお、透光性接着部材19の外側面は、発光素子11の側面から透光性部材10に向かって広がる傾斜面であることが好ましく、発光素子11側に凸状の曲面であることがより好ましい。これにより、発光素子11の側面から出る光をより透光性部材10に導くことができ、光取り出し効率を高めることができる。
また、発光素子11の主発光面11cと透光性部材10の間には、透光性接着部材19を有してもよい。これにより、例えば、透光性接着部材19に拡散剤等を含有することで発光素子11の主発光面11cから出る光が、透光性接着部材19で拡散され、透光性部材10に入ることで輝度ムラを少なくできる。
透光性接着部材19は、後述する接合部材14と同じ部材を使用することができる。
(被覆部材15)
さらに、発光体3は、発光素子11に透光性部材10を設けた状態で、発光素子11の側面を被覆部材15で被覆している。詳細には、透光性接着部材19で覆われていない発光素子11の側面および透光性接着部材19の外側面を被覆部材15で被覆している。
被覆部材15は、光反射性に優れた材質で、好ましくは、光を反射する添加物である白色粉末等を透明樹脂に添加している白色樹脂である。発光体3は、発光素子11の主発光面11cを除く他の面をこの被覆部材15で被覆することにより、主発光面11c以外の方向への光の漏れを抑制している。すなわち、被覆部材15は、発光素子11の側面や電極形成面11dから出射される光を反射して、発光素子11の発光を有効に導光板1の第一主面1cから外部に放射させて、発光モジュール100の光取り出し効率を高めることができる。
被覆部材15は、発光素子11から出射される光に対して60%以上の反射率を有し、好ましくは90%以上の反射率を有する白色樹脂が適している。この被覆部材15は、白色粉末等の白色の顔料を含有させた樹脂であることが好ましい。特に、酸化チタン等の無機白色粉末を含有させたシリコーン樹脂が好ましい。
被覆部材15は、発光素子11の側面の少なくとも一部に接しており、発光素子11の周囲にあって発光素子11を埋設して、発光素子11の電極11bを表面に露出させている。被覆部材15は、透光性部材10と接しており、被覆部材15の外側面と透光性部材10の外側面は同一平面である。被覆部材15は、発光素子11と透光性部材10と一体構造に接合された発光体3を導光板1に配置される。
(導光板1)
導光板1は、光源から入射される光を面状にして外部に放射する透光性の部材である。導光板1は、図3に示すように、発光面となる第一主面1cと、第一主面1cと反対側に第二主面1dとを備える。この導光板1は、第二主面1dに複数の凹部17を設けている。また、本実施形態では隣接する凹部17の間に溝1eを設けている。
また、凹部17内には、発光体3の一部を配置している。詳細には、透光性部材10が、凹部17の底面と対向するように発光体3の一部を導光板1の凹部17に配置する。これにより、発光モジュール全体は薄型化が可能になる。導光板1は、図2及び図3に示すように、複数の凹部17を設けて各々の凹部17に発光体3の一部を配置して発光モジュール100とすることができる。
あるいは、図4に示すように、ひとつの凹部17のある導光板1’にひとつの発光体3の一部を配置し、複数の導光板1’を平面形状に配置して発光モジュール100’とすることができる。複数の凹部17を設けている導光板1は、図3に示すように、凹部17の間に格子状の溝1eを設けている。ひとつの凹部17を設けている導光板1’は、図4に示すように、第二主面1dの外周部に、外周縁に向かって傾斜面1fを設けている。
溝1eや傾斜面1fは、その表面に、光反射性部材16が設けられる。溝1eに配置される光反射性部材16は、詳細には後述するが、好ましくは発光体3からの光を反射する白色樹脂で、発光素子11の発光が、溝1eで区画された隣の導光板1に入射するのを防止して、各々の発光素子11の光が隣に漏れるのを防止する。ひとつの導光板1’の第二主面1dの外周部に設けている傾斜面1fに接合される光反射性部材16は、導光板1の周囲に光が漏れるのを防止して、導光板1の第一主面1cからの発光強度が低下するのを防止する。
導光板1の大きさは、液晶ディスプレイ装置1000の大きさにより適宜設定されるが、例えば、複数の凹部17のある導光板1にあっては、一辺が1cm〜200cm程度とすることができ、3cm〜30cm程度が好ましい。厚みは0.1mm〜5mm程度とすることができ、0.1mm〜3mmが好ましい。導光板1の平面形状は、例えば、略矩形や略円形等とすることができる。
導光板1の材料としては、アクリル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ、シリコーン等の熱硬化性樹脂等の樹脂材料やガラスなどの光学的に透明な材料を用いることができる。特に、熱可塑性の樹脂材料は、射出成型によって効率よく製造することができるため、好ましい。中でも、透明性が高く、安価なポリカーボネートが好ましい。製造工程において、半田リフローのような高温環境にさらされることなく製造される発光モジュールは、ポリカーボネートのような熱可塑性であり耐熱性の低い材料であっても用いることができる。
また、導光板1は、単層で形成されていてもよく、複数の透光性の層が積層されて形成されていてもよい。複数の透光性の層が積層されている場合には、任意の層間に屈折率の異なる層、例えば空気の層等を設けることが好ましい。これにより、光をより拡散させやすくなり、輝度ムラを低減した発光モジュールとすることができる。このような構成は、例えば、任意の複数の透光性の層の間にスペーサを設けて離間させ、空気の層を設けることで実現することができる。また、導光板1の第一主面1c上に透光性の層と、導光板1の第一主面1cと該透光性の層の間に屈折率の異なる層、例えば空気の層等を設けてもよい。これにより、光をより拡散させやすくなり、輝度ムラを低減した液晶ディスプレイ装置とすることができる。このような構成は、例えば、任意の導光板1と透光性の層の間にスペーサを設けて離間させ、空気の層を設けることで実現することができる。
(凹部17)
導光板1は、第二主面1d側に、凹部17を設けている。発光体3の一部を、透光性部材10が凹部17の底面と対向するように凹部17内に配置する。凹部17は、平面視において、凹部の底面の大きさが開口部の大きさよりも小さくなるように形成してもよい。これにより、導光板の凹部に接合部材14を充填する工程において、凹部17と接合部材14との間に発生するボイドを排出し易くなり、ボイドがない発光モジュールを実現することができる。凹部17の底面は、平面視において、発光体3の大きさよりも大きい。図3に示すように、凹部17の側面は、発光体3の外側面より外側に位置する。
図2〜図4の導光板1、1’は、平面視において、凹部17の底面及び開口部の内形を四角形として、ここに配置する発光体3の外形も四角形としている。図4に示すように、四角形の凹部17に配置される四角形の発光体3は、発光体3の各側面が、対向する凹部17の側面に対して平行となるように配置している。さらに、平面視において、凹部17の底面の中心と発光体3の中心がほぼ一致するように配置されることが好ましい。これにより、発光体3の側面から凹部17の側面までの距離を一定にすることができ、発光モジュールの色ムラを改善することができる。ただ、外形を四角形とする発光体は、四角形の凹部に対して各々の辺が交差、いいかえると、四角形の凹部に対して回転する姿勢で配置することもできる。例えば、発光体3の各外側面が、凹部17の各側面に対し45°回転するように配置してもよい。
ここで、凹部17の底面の平面視における大きさは、発光体3の外形によっても変更されるが、円形にあっては直径、楕円形にあっては長径、四角形にあっては対角線の長さを、例えば、0.05mm〜10mmとすることができ、好ましくは0.1mm〜2mmが好ましい。深さは0.05mm〜4mmとすることができ、0.1mm〜1mmが好ましい。凹部17の底面の平面視形状は、例えば、略矩形、略円形とすることができ、凹部17の配列ピッチ等によって選択可能である。凹部17の配列ピッチ(最も近接した2つの凹部17の中心間の距離)が略均等である場合には、略円形または略正方形が好ましい。
凹部17の底面から第二主面1dまでの凹部17の高さは、断面視において、より好ましくは、図3に示すように、発光素子11の主発光面11cと第二主面1dが略同一平面になる凹部17の高さである。
(接合部材14)
透光性の接合部材14は、凹部17の内側面および発光体3の外側面と接している。また、接合部材14は、凹部17の外側に位置する被覆部材15の一部と接するように、言い換えると、透光性部材10の外側面から被覆部材15の外側面に跨がる領域を被覆するように配置されている。さらに、接合部材14の外側面は、傾斜面14aである。この傾斜面14aは、被覆部材15の外側面との間でなす傾斜角αが鋭角となるようにしている。
また接合部材14は、透光性部材10と凹部17の底面の間に配置されてもよい。
さらに、図3に示すように、接合部材14は、導光板1の第二主面1dと接している。これにより、傾斜面14aが形成される領域を広くして、多くの光を反射できるようになり、輝度ムラを低減できるようにしている。ここで、接合部材14の傾斜面14aが被覆部材15の外側面となす傾斜角αは、5°〜80°、好ましくは10°〜45°とすることができる。
また、図3に示すように、接合部材14は、断面視において傾斜面14aを有している。この形状は、接合部材14を透過して傾斜面14aに入射する光を一様な状態で発光面側に反射できる。また、透光性の接合部材14は、傾斜面14aを、断面視において、曲面とすることもできる。例えば、傾斜面14aを凹部17側に向かって凸状となる曲面とすることで、傾斜面14aにおける反射光の進行方向を広範囲にし、輝度ムラを低減できる。
接合部材14として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の透光性の熱硬化性の樹脂材料等を用いることができる。また、接合部材14は、光の透過率を60%以上とし、好ましくは90%以上とする。さらに、接合部材14は、拡散材等を含み、あるいは光を反射する添加物である白色粉末等を含んでもよいし、拡散材や白色粉末等を含まない透光性の樹脂材料のみで構成されてもよい。
(光学機能部1a)
導光板1は、第一主面1c側に、発光体3からの光の反射や拡散機能を有する光学機能部1aを設けることができる。この導光板1は、発光体3からの光を側方に広げ、導光板1の面内における発光強度を平均化させることができる。光学機能部1aは、例えば、光を導光板1の面内で広げる機能を有することができる。光学機能部1aは、例えば、第一主面1c側に設けられた円錐や四角錐、六角錐等の多角錐形等の凹み、あるいは、円錐台(図3参照)、多角錐台、円錐台の側面が内側に向かって凸の湾曲面で構成されているもの等の凹みである。これにより、導光板1と、光学機能部1a内にある屈折率の異なる材料(例えば空気)と凹みの傾斜面との界面で照射された光を発光体3の側方方向に反射するものを用いることができる。また、例えば、傾斜面を有する凹みに光反射性の材料(例えば金属等の反射膜や白色の樹脂)等を設けたものであってもよい。光学機能部1aの傾斜面は、断面視において平面でもよく、曲面でもよい。さらに、光学機能部1aである凹みの深さは、前述の凹部17の深さを考慮して決定される。すなわち、光学機能部1aと凹部17の深さは、これらが離間している範囲で適宜設定できる。
光学機能部1aは、後述するように、それぞれの発光体3に対応する位置、つまり、第二主面1d側に配置された発光体3と反対側の位置に設けられることが好ましい。特に、発光体3の光軸と、光学機能部1aの中心軸とが略一致することが好ましい。したがって、第一主面1cに形成される光学機能部1aは、その中心が第二主面1dに形成される凹部17の底面の中心と一致するように設けられる。これにより、凹部17の中心に発光体3を配置することで、発光体3の光軸を光学機能部1aの中心軸に容易に一致させることが可能となる。光学機能部1aの大きさは、適宜設定することができる。
導光板1に複数の凹部17と光学機能部1aを設けて、凹部17に発光体3を配置する構造によって、発光体3と光学機能部1aとの両方を高い位置精度で配置できる。このことにより、発光素子11からの光を光学機能部1aで精度よく均一化させ、輝度ムラや色ムラの少ない良質なバックライト用光源とすることができる。発光体3を配置する凹部17の反対側の面に光学機能部1aを設ける導光板1は、発光体3を配置する凹部17の位置に光学機能部1aを設けることで、発光素子11と光学機能部1aとの位置決めをより容易にすることができ、位置ずれを抑制し配置できる。
複数の凹部17のある導光板1に複数の発光体3を配置する発光モジュール100は、導光板1の平面視において、発光体3を二次元に配列する。好ましくは、複数の発光体3は、図2に示すように、直交する二方向、つまり、x方向およびy方向に沿って二次元的に配列される凹部17に配設される。複数の発光体3を配置する凹部17のx方向の配列ピッチpと、y方向の配列ピッチpは、図2の例に示すように、x方向およびy方向の間でピッチが同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、配列の二方向は必ずしも直交していなくてもよい。また、x方向またはy方向の配列ピッチは等間隔に限られず、不等間隔であってもよい。例えば、導光板1の中央から周辺に向かって間隔が広くなるように発光体3を配置する凹部17が配列されていてもよい。なお、凹部17に配置される発光体3間のピッチとは、発光体3の光軸間の距離、すなわち中心間の距離である。
(光反射性部材16)
光反射性部材16は、図3に示すように、導光板1の第二主面1dおよび発光体3の側面を被覆する。詳細には、光反射性部材16は、導光板1の第二主面1d、透光性の接合部材14の傾斜面14aおよび被覆部材15の外側面で、接合部材14で被覆していない領域を被覆する。
光反射性部材16は、発光素子11から出射する光、導光板1内に入射した光を反射し、外部に光を放射する発光面となる第一主面1c側に光を導くことで、光取り出し効率を向上することができる。また、導光板1に積層することで、導光板1を補強する。さらに、発光素子11を保護する部材と導光板1の第二主面1dの表面を反射する層とを兼ねることにより、発光モジュール100の薄型化を図ることができる。
光反射性部材16は、前述の被覆部材15と同じ材料、すなわち、光を反射する添加物である白色粉末等を透明樹脂に添加している白色樹脂が好適に使用できる。光反射性部材16は、発光素子11の発光を有効に導光板1の第一主面1cから外部に放射させる。
また、光反射性部材16は、被覆部材15と同じように発光素子11から出射される光に対して60%以上の反射率を有し、好ましくは90%以上の反射率を有する白色樹脂が適している。この白色樹脂は、白色粉末等の白色の顔料を含有させた樹脂であることが好ましい。特に、酸化チタン等の無機白色粉末を含有させたシリコーン樹脂が好ましい。これにより、導光板1の一面を被覆するために比較的大量に用いられる材料として酸化チタンのような安価な原材料を多く用いることで、発光モジュール100を安価にすることができる。
(導電膜24)
導電膜24は、発光素子11の電極11bから光反射性部材16の表面にわたって連続して設けられ、発光素子の電極に接続されている。導電膜24は、発光素子の電極11bの面積よりも面積が大きい。換言すると、導電膜24は、発光素子11の電極11bと光反射性部材16の表面とを連続して覆うように設けられている。導電膜24は、例えば、Cu/Ni/Auの順に積層させた積層構造とすることができる。
(金属層25)
図6Aは、本実施形態にかかる発光モジュールの模式平面図、図6Bは、本実施形態にかかる発光モジュールの一部拡大模式断面図であって、図6Aにおいて一点鎖線で囲む領域を拡大した模式断面図である。金属層25は、導電膜24の表面に設けられ、導電膜24と電気的に接続されている。図6A及び図6Bに示すように、金属層25は、導電膜24の表面の一部に、発光体3の上方から光反射性部材16の一部の上方にわたって連続して設けられている。このような金属層25を設けることにより、光反射性部材16や発光体3の被覆部材15の膨張や収縮などによって発光体3と光反射性部材16との接合界面に応力が生じた場合に、その近傍の導電膜24が破断することを抑制することができる。金属層25は、導電膜24の表面の一部に設けられているため、発光モジュールのコストを抑えることができる。また、金属層25は、導電膜24よりも厚いことが好ましい。これにより、導電膜24の破断をより抑制することができる。さらに、金属層25は、例えば厚膜印刷等で1μm以上の厚みを持たせることがより好ましい。
以上の発光モジュール100は、導光板1に凹部17を設けて、この凹部17に、発光体3を配置するので、全体を薄型化できる。また、導光板1に凹部17を設けて、凹部17に発光体3を配置するので、発光体3と導光板1との実装精度が向上する。とくに、発光素子11に波長変換部材12を接合して、発光素子11と透光性部材10とが一体構造となった発光体3を導光板1の凹部17に配置する構造とすることで、波長変換部材12と発光素子11の導光板1への実装精度が向上し、優れた発光特性を実現できる。また、発光素子11の光を波長変換部材12に透過させて導光板1に導光し、外部に放射する発光モジュール100においては、発光素子11と波長変換部材12と導光板1とを精度よく配置できることから、導光板1から外部に放射される光の色ムラや輝度ムラ等の発光特性を改善して、特に優れた発光特性を実現する。
直下型の液晶ディスプレイ装置では、液晶パネルと発光モジュールとの距離が近いため、発光モジュールの色ムラや輝度ムラが液晶ディスプレイ装置の色ムラや輝度ムラに影響を及ぼす可能性がある。そのため、直下型の液晶ディスプレイ装置の発光モジュールとして、色ムラや輝度ムラの少ない発光モジュールが望まれている。本実施形態の発光モジュール100の構成をとれば、発光モジュール100の厚みを、5mm以下、3mm以下、1mm以下等と、薄くしながら、輝度ムラや色ムラを少なくできる。
(発光モジュール100の製造工程)
まず、発光体3を準備する。以下、図7及び図8は、本実施形態にかかる発光体3の製造工程を示している。
図7(a)と(b)に示す工程で、発光素子11の主発光面11cを覆う透光性部材10を形成する。透光性部材10は、波長変換部材と光拡散部の積層体としてもよい。
図7(a)に示す工程で、透光性部材10に発光素子11が接合される。発光素子11は、主発光面11c側を透光性部材10に接合する。透光性部材10が、波長変換部材および光拡散部で形成されている場合には、発光素子11は、透光性部材10の波長変換部材に所定の間隔で接合される。
発光素子11は、透光性接着部材19を介して透光性部材10に接合する。透光性接着部材19は、透光性部材10上および/または発光素子11の主発光面11c上に塗布されて、発光素子11と透光性部材10を接合する。この時、図7(a)に示すように、塗布された透光性接着部材19が発光素子11の側面に這い上がり、発光素子11の側面の一部を透光性接着部材19が被覆する。また、透光性部材10と発光素子11の主発光面11cの間にも透光性接着部材19を配置してもよい。
発光素子11の間隔は、図8(f)で示すように、発光素子11の間を切断して、透光性部材10の外形が所定の大きさとなる寸法に設定される。発光素子11の間隔が、透光性部材10の外形を特定するからである。
図7(b)に示す工程で、発光素子11を埋設するように、被覆部材15を形成する。被覆部材15は、好ましくは白色樹脂である。被覆部材15は、透光性部材10上に配置され、発光素子11を埋設する状態で硬化する。被覆部材15は、発光素子11を完全に埋設する厚さ、図7(b)にあっては発光素子11の電極11bを埋設する厚さに配置される。被覆部材15は、圧縮成形、トランスファー成形または塗布等で成形することができる。
図7(c)に示す工程で、硬化した被覆部材15の一部を除去して発光素子11の電極11bを露出させる。さらに、被覆部材15から露出する電極11bに、電極保護端子20を形成する。この場合、図8(d)に示すように、被覆部材15の表面に、銅、ニッケル、金等の導電膜をスパッタなどで設けて電極11bに接続し、その後、図8(e)に示すように、導電膜の一部を除去して、発光体3の電極保護端子20とする。導電膜の除去は、ドライエッチング、ウエットエッチング、レーザアブレーション等を用いることができる。
図8(f)に示す工程で、被覆部材15と、透光性部材10を裁断して発光体3に個片化する。個片化された発光体3は、透光性部材10に発光素子11が接合され、発光素子11の周囲には被覆部材15が設けられて、電極11bを被覆部材15の表面に露出させている。図8(f)においては、電極11b及び被覆部材15の表面に、電極保護端子20が設けられているが、電極保護端子20は省略してもよい。
以上、発光体の準備について、上述の全ての工程を行ってもよいし、一部の工程を行ってもよい。あるいは、発光体を購入によって準備してもよい。
以上の工程で製造された発光体3は、図9〜図11に示す工程で、導光板1の凹部17の底面に固着される。
まず、第二主面1dに凹部17が設けられた導光板1を準備する。
導光板1は、例えば、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂からなり、図9(a)に示すように、第二主面1dに凹部17が設けられている。
導光板1は、例えば、射出成型やトランスファーモールド、圧縮成形等で成形することができる。導光板1は、凹部17のある形状に金型で形成して、凹部17の位置ずれを低減しながら、安価に多量生産できる。ただし、導光板は、板状に成形した後、NC加工機等で切削加工して凹部を設けることもできる。また、第一主面1cに、例えば円錐状の光学機能部1aを設けることもできる。
この導光板1の凹部17に、発光体3が接合される。発光体3は、液状である透光性の接合部材14を塗布した凹部17内に、発光体3の一部を配置する。詳細には、発光体3の透光性部材10が、凹部17の底面に対向するように配置する。また、被覆部材15の一部は、凹部17の外に位置する。
発光体3は、平面視において、透光性部材10の中心と凹部17の中心が一致するように配置し、接合部材14を硬化させて導光板1に接合される。
ここで、平面視において、凹部17の開口部の内形は、発光体3の透光性部材10の外形よりも大きく、凹部17内に発光体3の一部を配置した際、凹部17の内周と発光体3の透光性部材10の外周との間に隙間18が形成される。この隙間18は、凹部17に塗布される未硬化状態の接合部材14で充填される。
また、凹部17内に塗布する接合部材14の塗布量を調整することで、凹部17の内側面と発光体3の外側面との間の隙間18から凹部17の外側まで接合部材14が押し出される。凹部17から押し出される接合部材14は、被覆部材15の一部と接する位置まで這い上がって被覆部材15の一部を被覆する。さらに、接合部材14は、第二主面1dと接する位置まで広がって、第二主面1dの一部を被覆するこの状態で、接合部材14の上面は、垂直断面視において、発光体3の上端部から外側に向かって傾斜面14aが形成される。接合部材14の傾斜面14aは、被覆部材15の外側面との間でなす角を鋭角とし、好ましくは傾斜角αが5°〜80°となるように形成される。
凹部17に塗布する接合部材14の塗布量は、発光体3を凹部17に接合する状態で、発光体3の外側面を被覆する接合部材14が導光板1の第二主面1dよりも高くなる量、すなわち凹部17から外側に溢れるような量とすることができる。ただし、接合部材14の塗布量は、接合部材14の傾斜面14aと被覆部材15の外側面と接する位置が、発光体3の外側面の電極側の縁よりも低くなるように調整される。
また、未硬化状態の接合部材14は、発光体3を導光板1に接合した後、隙間18に塗布して被覆部材15の一部を被覆する位置まで設けてもよい。換言すると、凹部17内に発光体3の一部を配置する際、接合部材14が凹部17内に収まる量を塗布する。その後、発光体3の外側面、詳細には、被覆部材15の外側面を被覆するように、接合部材14をさらに塗布する。この時、接合部材14の塗布量は、発光体3の外側面すべてを被覆しない量とする。また、接合部材14が導光板1の第二主面1dの一部を被覆するように接合部材14を塗布することがより好ましい。
発光体3を導光板1に配置した後、図9(c)に示す工程で、光反射性部材16を導光板1の第二主面1dに形成する。光反射性部材16は発光体3を内部に埋設する厚さに形成される。
図10(d)に示す工程で、硬化した光反射性部材16の一部を除去して、電極11bを表面に露出させる。
なお、図9(c)に示す工程では、光反射性部材16を、発光体3を内部に埋設する厚さに形成したが、電極11bの表面と同一平面、または電極11bの表面よりも低い位置となる厚さに形成して、上述した除去工程を省略してもよい。
図10(e)に示す工程で、光反射性部材16及び被覆部材15の表面に導電膜24を積層する。この工程では、発光素子11の電極11bと被覆部材15と光反射性部材16の上の略全面に、例えば、Cu/Ni/Auの導電膜24をスパッタ等で形成する。
図10(f)に示す工程で、電極11b間の導電膜24の一部を除去する。
図11(g)に示す工程で、導電膜24の表面に、発光体3の上方から光反射性部材16の一部の上方にわたって連続して金属層25を形成する。金属層25は、例えば、Cuを主成分とするエポキシ樹脂系の導電性ペーストをスクリーン印刷法によって形成する。金属層25の厚みは、発光体3の被覆部材15と光反射性部材16との材料物性差に起因する導電膜24の破断を防止する観点から、1μm以上とすることが好ましく、1μm〜50μmとすることが好ましい。金属層25の厚みは、ここでは5μmとする。なお、導電性ペーストに用いられる金属成分は、Ag、Cu、Ni、Zn、Sn等の金属フィラーやそれらの化合物であってもよい。また、金属ペーストに用いられる樹脂材料は、エポキシ樹脂の他に、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等であってもよい。金属膜25の形成方法は、所定の厚みの金属層25が形成できる方法であればよく、例えばインクジェット印刷法、ディスペンス印刷法などから適宜選択してもよい。
以上の工程では、1枚の導光板1に1または複数の発光体3を配置している発光モジュール100を製造する。
<変形例1>
図12A、12Bは、変形例1にかかる発光モジュール100を示す。この発光モジュール100は、金属層25の形状が異なる変形例である。図12A及び12Bに示すように、金属層25は、平面視において、発光体3の上方に位置する部分よりも光反射性部材16の上方に位置する部分が大きいことが好ましい。このようにすることで、金属層25を後述する配線基板等と安定して確実に接続することができる。
図12A及び12Bに示すように、発光体3は、平面視において複数の角部を有する形状である。この場合、金属層25の一部が、発光体3の角部の上方に位置することで、角部における導電膜24の破断を抑制することができる。金属層25は、平面視において方形状である発光体3の点対称の位置にある二つの角部の上方に配置している。これにより、発光体3の上方において、金属層25を大きな面積で配置できる。
本実施形態の発光モジュール100は、複数の発光体3を、それぞれが独立で駆動するように配線されてもよい。また、導光板1を複数の範囲に分割し、1つの範囲内に実装された複数の発光体3を1つのグループとし、該1つのグループ内の複数の発光体3同士を直列または並列に電気的に接続することで同じ回路に接続し、このような発光体グループを複数備えるようにしてもよい。このようなグループ分けを行うことで、ローカルディミング可能な発光モジュールとすることができる。
本実施形態の発光モジュール100は、1つが1つの液晶ディスプレイ装置のバックライトとして用いられてもよい。また、複数の発光モジュール100が並べられて1つの液晶ディスプレイ装置1000のバックライトとして用いられてもよい。小さい発光モジュール100を複数作り、それぞれ検査等を行うことで、大きく実装される発光素子11の数が多い発光モジュール100を作成する場合と比べて、歩留まりを向上させることができる。
発光モジュール100は、図13に示すように、配線基板26を有していてもよい。配線基板26は、例えば、絶縁性の基材に設けられた複数のビアホール内に充填された導電性部材27と、基材の両面側において導電性部材27と電気的に接続された配線層28が形成されている。そして、電極11bが、配線基板26と電気的に接続されている。
なお、1つの発光モジュール100が1つの配線基板に接合されてもよいし、複数の発光モジュール100が、1つの配線基板に接合されてもよい。これにより、外部との電気的な接続端子(例えばコネクタ)を集約できる(つまり、発光モジュール1つごとに用意する必要がない)ため、液晶ディスプレイ装置1000の構造を簡易にすることができる。
また、この複数の発光モジュール100が接合された1つの配線基板を複数並べて一つの液晶ディスプレイ装置1000のバックライトとしてもよい。この時、例えば、複数の配線基板をフレーム等に載置し、それぞれコネクタ等を用いて外部の電源と接続することができる。
なお、導光板1上には、拡散等の機能を有する透光性の部材をさらに積層してもよい。その場合、光学機能部1aが凹みである場合には、凹みの開口(つまり、導光板1の第一主面1cに近い部分)を塞ぐが、凹みを埋めないように、透光性の部材を設けることが好ましい。これにより、光学機能部1aの凹み内に空気の層を設けることができ、発光素子11からの光を良好に広げることができる。
本開示に係る発光モジュールは、テレビやタブレット、液晶ディスプレイ装置のバックライトとして、テレビやタブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、ヘッドアップディスプレイ、デジタルサイネージ、掲示板などに好適に利用できる。また、照明用の光源としても利用でき、非常灯やライン照明、あるいは各種のイルミネーションや車載用のインストールなどにも利用できる。
1000…液晶ディスプレイ装置
100、100’、200、300…発光モジュール
110a…レンズシート
110b…レンズシート
110c…拡散シート
120…液晶パネル
1、1’…導光板
1a…光学機能部
1c…第一主面
1d…第二主面
1e…溝
1f…傾斜面
1h…突起部
3、3A、3B…発光体
5…発光ビット
10…透光性部材
11…発光素子
11b…電極
11c…主発光面
11d…電極形成面
12…波長変換部材
13…光拡散部
14…接合部材
14a…傾斜面
15…被覆部材
16…光反射性部材
17…凹部
18…隙間
19…透光性接着部材
20…電極保護端子
24…導電膜
25…金属層
26…配線基板
27…導電性部材
28…配線層

Claims (7)

  1. 発光素子を含む発光体と、
    外部に光を放射する発光面となる第一主面と、前記第一主面の反対側の面であって前記発光体が配置される凹部を備える第二主面とを有する透光性の導光板と、
    前記第二主面及び前記発光体の側面を被覆する光反射性部材と、
    前記発光素子の電極から前記光反射性部材の表面にわたって連続して設けられ、前記発光素子の電極に接続される導電膜と、
    を備え、
    前記導電膜の表面の一部に、前記発光体の上方から前記光反射性部材の上方にわたって連続して金属層を有する、発光モジュール。
  2. 前記金属層は、前記導電膜よりも厚い、請求項1記載の発光モジュール。
  3. 前記金属層の厚みが、1μm以上である、請求項1又は2記載の発光モジュール。
  4. 前記金属層は、平面視において、前記発光体の上方に位置する部分よりも前記光反射性部材の上方に位置する部分が大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光モジュール。
  5. 前記発光体が、平面視において複数の角部を有する形状であり、
    前記金属層の一部が、前記角部の上方に位置する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光モジュール。
  6. 前記発光体が、平面視において方形状である前記発光体の点対称の位置にある二つの角部の上方に配置する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光モジュール。
  7. 配線基板をさらに有し、
    前記金属層と前記配線基板が電気的に接続される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光モジュール。
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