JP2020107626A - 化合物半導体装置及びその製造方法、赤外線検出器 - Google Patents

化合物半導体装置及びその製造方法、赤外線検出器 Download PDF

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Abstract

【課題】コンタクト層におけるピットの発生を抑制し、キャリアトラップを抑制し、暗電流の低減、感度の増大を実現する。【解決手段】化合物半導体装置を、半導体基板1と、半導体基板の上方に設けられ、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層2と、半導体層上に設けられた第1InAs層4と、第1InAs層上に設けられた第2InAs層5とを含み、半導体層から拡散したSb組成が、第1InAs層と第2InAs層との界面で500ppm〜1500ppmであり、界面から第2InAs層の反対側の面へ向けて6ppm/nm〜10ppm/nmの割合で低下するコンタクト層3とを備えるものとする。【選択図】図1

Description

本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法、赤外線検出器に関する。
例えばGaSb基板上に設けられたInAs/GaSb超格子構造は、Type−II型のバンドラインナップを有する。
そして、このようなType−II型超格子構造(Type-II Super Lattice;T2SL)を備える化合物半導体装置は、超格子の膜厚・周期を調整することで、中赤外(Mid Wavelength Infrared;MW)から遠赤外(Long Wavelength Infrared;LW)の波長帯に感度を有する赤外線検出器への適用が可能である。
このようなT2SL型赤外線検出器は、サブバンド間の光吸収を利用したQDIP(Quantum Dot Infrared Photodetector)やQWIP(Quantum Well Infrared Photodetector)構造と比較して、少数キャリアの寿命が長く、暗電流の低減、感度の増大が期待される。
特開2016−009716号公報 特開2012−094761号公報 特開2014−157994号公報
ところで、T2SL型赤外線検出器を構成する化合物半導体装置では、Type−II型のInAs/GaSb超格子構造上にキャップ層(コンタクト層)としてInAs層を設けるのが一般的である。
しかしながら、InAs/GaSb超格子構造の最上層となるGaSb層上にコンタクト層としてInAs層を設けると、ピットが形成され、これがキャリアトラップとなり、暗電流の低減、感度の増大を実現するのが難しいことがわかった。
なお、このほか、例えばInAsSb層やAlSb層などの半導体層上にコンタクト層としてInAs層を設ける場合も同様の課題がある。つまり、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層上にコンタクト層としてInAs層を設ける場合に上述のような課題がある。
本発明は、コンタクト層におけるピットの発生を抑制し、キャリアトラップを抑制し、暗電流の低減、感度の増大を実現することを目的とする。
1つの態様では、化合物半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の上方に設けられ、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層と、半導体層上に設けられた第1InAs層と、第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含み、半導体層から拡散したSb組成が、第1InAs層と第2InAs層との界面で500ppm〜1500ppmであり、界面から第2InAs層の反対側の面へ向けて6ppm/nm〜10ppm/nmの割合で低下するコンタクト層とを備える。
1つの態様では、赤外線検出器は、上述の化合物半導体装置と、化合物半導体装置に接続された読出回路とを備える。
1つの態様では、化合物半導体装置の製造方法は、半導体基板の上方に、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層を形成する工程と、半導体層上に設けられた第1InAs層と、第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含み、半導体層から拡散したSb組成が第1InAs層と第2InAs層との界面で500ppm〜1500ppmであり、界面から第2InAs層の反対側の面へ向けて6ppm/nm〜10ppm/nmの割合で低下するコンタクト層を形成する工程とを含む。
1つの態様では、化合物半導体装置の製造方法は、半導体基板の上方に、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層を形成する工程と、半導体層上に第1成長温度390℃〜430℃で5nm以上の厚さを有する第1InAs層を形成し、第1InAs層上に第2成長温度500℃〜540℃で第2InAs層を形成することによって、半導体層上に設けられた第1InAs層と、第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含むコンタクト層を形成する工程とを含む。
1つの側面として、コンタクト層におけるピットの発生を抑制し、キャリアトラップを抑制し、暗電流の低減、感度の増大を実現することができるという効果を有する。
本実施形態にかかる化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 GaSb上にInAsを低温1段成長させて形成したInAs層のAFM像を示す図である。 GaSb上にInAsを高温1段成長させて形成したInAs層のAFM像を示す図である。 GaSb上にInAsを低温/高温2段成長させて形成したInAs層のAFM像を示す図である。 低温/高温2段成長を適用した試料の2次イオン質量分析法による分析結果であるSb濃度プロファイル(2次イオン強度)を示す図である。 GaSb上に形成したInAsの膜厚が約5nmの場合のAFM像を示す図である。 GaSb上に形成したInAsの膜厚が約10nmの場合のAFM像を示す図である。 GaSb上に形成したInAsの膜厚が約20nmの場合のAFM像を示す図である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 本実施形態にかかる化合物半導体装置の構成を示す断面図である。 本実施形態の具体的構成例の化合物半導体装置の構成及び製造方法を説明するための断面図である。 本実施形態の具体的構成例の化合物半導体装置の構成及び製造方法を説明するための断面図である。 本実施形態の具体的構成例の化合物半導体装置の構成及び製造方法を説明するための断面図である。 本実施形態の具体的構成例の化合物半導体装置の構成及び製造方法を説明するための断面図である。 本実施形態にかかる赤外線検出器の構成を示す断面図である。 本実施形態にかかる赤外線検出器の構成を示す斜視図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる化合物半導体装置及びその製造方法、赤外線検出器について、図1〜図20を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる化合物半導体装置は、例えばGaSb基板上に設けられたType−II型InAs/GaSb超格子構造を備える化合物半導体装置であって、例えば超格子の膜厚・周期を調整することで中赤外から遠赤外の波長帯に感度を有する赤外線検出器に適用される。
なお、超格子構造を化合物半導体構造又は化合物半導体積層構造ともいう。また、化合物半導体装置は、超格子構造を含む化合物半導体積層構造からなる。また、化合物半導体積層構造をエピタキシャル構造ともいう。
本実施形態では、化合物半導体装置は、図1に示すように、GaSb基板(半導体基板)1と、GaSb基板1の上方に設けられ、InAs/GaSb超格子構造(Type−II型InAs/GaSb超格子構造)2Aを有する活性層2と、活性層2上に設けられたコンタクト層3とを備える。
ここで、活性層2は、最上層にGaSb層を含む。
また、コンタクト層3は、n型又はp型(ここではn型)にドーピングされている。このため、コンタクト層3を第1導電型コンタクト層ともいう。また、コンタクト層3を上部コンタクト層ともいう。また、コンタクト層3をキャップ層ともいう。
そして、コンタクト層3は、活性層2の最上層を構成するGaSb層上に設けられた第1InAs層4と、第1InAs層4上に設けられた第2InAs層5とを含む。
また、コンタクト層3は、GaSb層から拡散したSb組成が、第1InAs層4と第2InAs層5との界面で約500ppm〜約1500ppm(好ましくは約1000ppm又はその近傍)であり、界面から第2InAs層5の反対側の面へ向けて約6ppm/nm〜約10ppm/nm(好ましくは約8ppm/nm又はその近傍)の割合で低下するようにしたコンタクト構造を有する。
このようなコンタクト構造を有するコンタクト層3は、第1成長温度約390℃〜約430℃(好ましくは約400℃又はその近傍)で約5nm以上の厚さを有する第1InAs層4を形成し、第1InAs層4上に第2成長温度500℃〜540℃(好ましくは約520℃又はその近傍)で第2InAs層5を形成することによって形成することができる。
ここでは、コンタクト層3を構成する第1InAs層4、第2InAs層5は、それぞれ、n型又はp型(ここではn型)にドーピングされている。このため、第1InAs層4を、第1導電型InAsからなる第1InAs層ともいう。また、第2InAs層5を、第1導電型InAsからなる第2InAs層ともいう。
このように、コンタクト層3に、コンタクト抵抗を低減し、表面の酸化を防止するためにInAsを用いながら、ピットの発生が抑制されるようにしている。
また、コンタクト層3は、約20nm以上の厚さを有することが好ましい。また、コンタクト層3は、約30nm以上の厚さを有することがより好ましい。
これは、コンタクト層3としての機能を確保するためである。例えば、コンタクト層3上には金属電極6が形成されるが(例えば図14参照)、金属電極6を構成する金属元素がコンタクト層3を介して活性層2に拡散してしまうのを防止するためである。
また、第1InAs層4は、約5nm以上の厚さを有することが好ましい。
これは、後述の検討結果に基づくものであり、この範囲であれば、第1成長温度約390℃〜約430℃(好ましくは約400℃又はその近傍)で第1InAs層4を成長させた場合に、第1InAs層4と第2InAs層5との界面で、GaSb層から拡散したSb組成を約500ppm〜約1500ppm(好ましくは約1000ppm又はその近傍)にすることができるからである。
また、第1InAs層4は、約10nm以下の厚さを有することが好ましい。
これは、後述の検討結果に基づくものであり、この範囲であればピットが発生することなくInAs層を形成することができるからである。
また、第2InAs層5は、厚さが第1InAs層4よりも厚いことが好ましい。
これは、ピットが発生しないようにするためには第1InAs層4の厚さを薄くする必要がある一方、コンタクト層全体としてはある程度の厚さを確保する必要があるからである。
このように、Type−II型InAs/GaSb超格子構造2Aを有する活性層2の最上層を構成するGaSb層上に、コンタクト層3としてInAs層を設ける場合に、コンタクト層3を、第1成長温度約390℃〜約430℃(好ましくは約400℃又はその近傍)で約5nm以上の厚さを有する第1InAs層4を形成し、第1InAs層4上に第2成長温度500℃〜540℃(好ましくは約520℃又はその近傍)で第2InAs層5を形成することによって形成する。
これにより、コンタクト層3を、第1InAs層4と第2InAs層5とを含み、GaSb層から拡散したSb組成が、第1InAs層4と第2InAs層5との界面で約500ppm〜約1500ppm(好ましくは約1000ppm又はその近傍)であり、界面から第2InAs層5の反対側の面へ向けて約6ppm/nm〜約10ppm/nm(好ましくは約8ppm/nm又はその近傍)の割合で低下するものとしている。
このようにして、コンタクト層3を、ヘテロ成長初期のInAs表面の歪分布を低く抑えることができる低温成長で形成した第1InAs層4と、Inの表面マイグレーションが長くなり、(001)面主流で安定して成長が進行し、ピットが形成されにくい高温成長で形成した第2InAs層5とからなるものとすることで、ピットの発生を抑制したコンタクト層3を実現している。
これにより、コンタクト層3におけるピットの発生を抑制し、キャリアトラップを抑制し、暗電流の低減、感度の増大(赤外線検出器の感度の増大)を実現している。
ところで、上述のような構成を採用しているのは、以下の理由による。
T2SL型赤外線検出器を構成する化合物半導体装置では、Type−II型のInAs/GaSb超格子構造を有する赤外線吸収層(受光層)上に、金属電極とのコンタクト形成のために、キャップ層(コンタクト層)としてInAs層(バルクInAs層)を設けるのが一般的である。
これは、ショットキー障壁の低減によるコンタクト抵抗の低減を図るとともに、酸化しやすいSbによる表面の酸化を防ぐためである。つまり、GaSbよりもバンドギャップの小さいInAsで金属電極とのエネルギー障壁を小さくすることでコンタクト抵抗の低減を図るとともに、Sb化合物による表面の酸化を防ぐためである。
しかしながら、InAs/GaSb超格子構造の最上層となるGaSb層上にコンタクト層としてInAs層を設けると、表面にピットが形成されることがわかった。そして、このInAs層のピットは、キャリアトラップとなり、感度の低下(赤外線検出器の感度低下)を引き起こすため、暗電流の低減、感度の増大を実現するのが難しいことがわかった。
そこで、以下のような検討を行なった。
まず、ピットが抑制されたInAs層を得るために、成長シーケンスに着目し、GaSb上のInAs成長を試みた。
ここで、図2は、GaSb上に成長温度約400℃でInAsを約100nm成長(低温1段成長)させて形成したInAs層の表面モフォロジーを示すAFM(Atomic Force Microscope)像を示している。
また、図3は、GaSb上に成長温度約520℃でInAsを約100nm成長(高温1段成長)させて形成したInAs層の表面モフォロジーを示すAFM像を示している。
また、図4は、GaSb上に成長温度約400℃でInAsを約5nm成長させた後、As照射下で約520℃まで昇温し、成長温度約520℃でInAsを約95nm成長(低温/高温2段成長)させて形成したInAs層の表面モフォロジーを示すAFM像を示している。
図2、図3に示すように、成長温度約400℃の低温で1段成長させた場合、約520℃の高温で1段成長させた場合のいずれの場合もピットが発生してしまった。
これに対し、図4に示すように、成長温度約400℃の低温で約5nm成長させた後、成長温度約520℃の高温で残りを成長させる2段成長(低温/高温2段成長)を行なった場合、ピットが抑制され、同時に非常に高い平坦性を有する表面が得られた。
ここで、図5は、上述の低温/高温2段成長を適用した試料の2次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrometry;SIMS)による分析結果であるSb濃度プロファイル(2次イオン強度)を示している。
なお、図5中、黒丸は、上述の低温/高温2段成長を適用した試料の分析結果を示しており、白丸は、上述の高温1段成長を適用した試料の分析結果を示している。
図5中、白丸で示すように、上述の高温1段成長を適用した試料では、GaSbから拡散したSb組成が、GaSbとInAsの界面(InAs/GaSb界面)から約5nmのところで、約4000ppmとなっている。
これに対し、図5中、黒丸で示すように、上述の低温/高温2段成長を適用した試料では、GaSbから拡散したSb組成が、GaSbとInAsの界面(InAs/GaSb界面)から約5nmのところで、即ち、低温成長させた約5nmのInAs層(第1InAs層4)と高温成長させた約95nmのInAs層(第2InAs層5)との界面で、約1000ppmとなっている。
このように、上述の低温/高温2段成長を適用することで、GaSbからのSbの拡散が低く抑えられることがわかる。
このように、InAsの成長初期のSb拡散が低く抑えられるため、低温成長させた約5nmのInAs層の表面に発生する歪分布も小さくなる。
また、InAsの成長初期以降、即ち、InAsを約5nm成長させた後の残りのInAsは、上述の低温/高温2段成長を適用した試料も上述の高温1段成長を適用した試料も、約520℃の高温で成長させることになり、Sbが上方へ拡散されやすくなる。
しかしながら、InAs/GaSb界面から約5nmのところのGaSbから拡散したSb組成が異なるため、その後のSbの組成勾配は異なるものとなる。
つまり、上述の低温/高温2段成長を適用した試料では、上述の高温1段成長を適用した試料と比較して、InAs/GaSb界面から約5nmのところのGaSbからのSbの拡散が低く抑えられているため、その後のSbの組成勾配は緩やかになり、約8ppm/nmの割合で低下することになる。
このように、上述の低温/高温2段成長を適用した試料では、GaSbから拡散したSb組成が、低温成長させた約5nmのInAs層と高温成長させた約95nmのInAs層との界面で、約1000ppmとなっているため、その後に約520℃の高温でInAsを成長すると、Sb組成が約8ppm/nmの割合で低下するものとなる。
なお、ここでは、低温成長の場合の成長温度を約400℃とし、高温成長の場合の成長温度を約520℃とする場合を例に挙げて説明しているが、例えば、低温成長の場合の成長温度を約390℃〜約430℃の範囲とし、高温成長の場合の成長温度を約500℃〜約540℃の範囲とする場合にも同様であると考えられる。
また、ここでは、GaSbから拡散したSb組成が、低温成長させた約5nmのInAs層と高温成長させたInAs層との界面で、約1000ppmとなるようにして、GaSbからのSbの拡散を低く抑え、低温成長させたInAs層の表面に発生する歪分布を小さくする場合を例に挙げて説明しているが、例えば、低温成長させるInAs層の厚さを約5nm以上とする場合、又は、例えば、GaSbから拡散したSb組成が、低温成長させたInAs層と高温成長させたInAs層との界面で、約500ppm〜約1500ppmとなるようにする場合も同様であると考えられる。
また、ここでは、GaSbから拡散したSb組成を約1000ppm(約500ppm〜約1500ppm)となるようにして、InAs表面に発生する歪分布を小さくした上で、約520℃の高温でInAsを成長し、Sb組成が約8ppm/nmの割合で低下するようにする場合を例に挙げて説明しているが、例えば、GaSbから拡散したSb組成を約1000ppm(約500ppm〜約1500ppm)となるようにして、InAs表面に発生する歪分布を小さくした上で、約500℃〜約540℃の高温でInAsを成長し、Sb組成が約6ppm/nm〜約10ppm/nmの割合で低下するようにする場合も同様であると考えられる。
ここで、上述の低温/高温2段成長によってInAs表面のピットが抑制される理由について考察する。
例えばGaSb(001)基板上で、格子定数の異なるGaSb上にInAsを成長した場合、ある一定厚さ(臨界膜厚)になると系の歪エネルギーと表面エネルギーを下げるために(001)面以外の成長が出現し、ピットが形成される。
安定面の形成はInのキネティクス(表面マイグレーション)によって異なる。
Inの表面マイグレーションが長くなる高温成長時は、(001)面が主流で成長が進行するため、ピットが形成されにくい(例えば図3、図4参照)。
また、ピット形成はInの表面マイグレーションに加えて、ヘテロ成長初期の表面の状態にも影響を受ける。例えば、ヘテロ成長初期のInAs表面の歪分布は、Sb拡散の小さい低温成長の方が低く抑えられる。
上述の高温1段成長では、(001)面主流の成長モードで成長が進行する一方で、成長初期に形成された歪分布の影響で局所的に歪エネルギーが臨界点に達し、より安定な(001)面以外の面方位が出現し、ピット形成につながる(例えば図3参照)。
これに対し、上述の低温/高温2段成長を適用すると、低温成長で形成される歪分布が小さいInAsの下地に加えて、高温成長で(001)面主流で成長が安定するため、ピットの形成をさらに抑えることができる(例えば図4参照)。
さらに、成長温度約400℃におけるGaSb上のInAs成長の膜厚依存性を検討した。
ここで、図6〜図8は、InAsの膜厚が約5nm、約10nm、約20nmの場合のAFM像を示している。
図6に示すように、InAsの膜厚が約5nmでは、コヒーレント(2次元)成長が保持されており、ピットが発生することなく成長できた。
また、図7に示すように、InAsの膜厚が約10nmでは、三次元成長がはじまるものの、ほとんどピットが発生することなく成長できた。
一方、図8に示すように、InAsの膜厚が約20nmでは、三次元成長となり、多くのピットが発生してしまった。
このように、InAsの膜厚が増加するとピットが発生するが、InAsの膜厚が約10nmまではほとんどピットが発生することなく成長が可能であることがわかった。
なお、ここでは、成長温度約400℃でGaSb上にInAsを成長させる場合を例に挙げて説明しているが、例えば成長温度を約390℃〜約430℃の範囲とする場合にも同様であると考えられる。
このため、成長温度約390℃〜約430℃(好ましくは約400℃又はその近傍)でGaSb上にInAsを成長させる場合、即ち、低温成長の場合、InAs層の膜厚を約10nm以下にすることが好ましいことがわかった。
このような検討を行なった結果、コンタクト層3を、ヘテロ成長初期のInAs表面の歪分布を低く抑えることができる低温成長で形成した第1InAs層4(好ましくは約10nm以下のInAs層)と、Inの表面マイグレーションが長くなり、(001)面主流で安定して成長が進行し、ピットが形成されにくい高温成長で形成した第2InAs層5とからなるものとすることで、ピットの発生を抑制した(好ましくはピットの発生がない)コンタクト層3を実現できることがわかった。
そこで、上述のような構成を採用することとし、これにより、コンタクト層3におけるピットの発生を抑制し、キャリアトラップを抑制し、暗電流の低減、感度の増大を実現している。つまり、コンタクト層3における転位や欠陥の低減が可能となり、コンタクト層3における転位や欠陥に起因するキャリアトラップや発生電流を抑制することが可能となる。
なお、ここでは、活性層2を、InAs層とGaSb層を積層させたInAs/GaSb超格子構造2Aを有するものとしているが、これに限られるものではなく、例えば、歪み補償のために、InAs層とGaSb層の間にInSb層が挿入されていても良い。つまり、InAs/GaSb超格子構造2Aに代えて、図9に示すように、InAs/InSb/GaSb超格子構造(Type−II型InAs/InSb/GaSb超格子構造)2Bを有する活性層2としても良い。
また、ここでは、活性層2を、アンドープのInAs/GaSb超格子構造2Aを有するものとしているが、これに限られるものではなく、例えば、p型にドーピングされたInAs/GaSb超格子構造、アンドープのInAs/GaSb超格子構造、n型にドーピングされたInAs/GaSb超格子構造を積層させて、pin構造を有するものとしても良い。
このように活性層2がドーピングされた半導体層を含む場合もあるが、コンタクト層3は高濃度にドーピングされるため、活性層2を構成する半導体層のドーピング濃度よりも、コンタクト層3のドーピング濃度の方が高くなる。
また、ここでは、InAs/GaSb超格子構造2Aを有する活性層2の最上層を構成するGaSb層上にコンタクト層3としてInAs層を設ける場合の課題を解決するための構成を説明しているが、これに限られるものではない。
例えばInAsSb層やAlSb層などの半導体層上にコンタクト層3としてInAs層を設ける場合、即ち、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層上にコンタクト層3としてInAs層を設ける場合にも、同様の課題があり、この課題を解決するための構成として、上述のコンタクト構造を有するコンタクト層3を採用することもできる。
つまり、ここでは、コンタクト層3の下地層がGaSb層となる場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、コンタクト層3の下地層は、例えばInAsSb層、AlSb層などであっても良い。
例えば、コンタクト層3の下地層がInAsSb層となる場合としては、図10に示すように、活性層2が、InAs/InAsSb超格子構造(Type−II型InAs/InAsSb超格子構造)2Cを有し、その最上層にInAsSb層を含む場合、図11に示すように、活性層2をInAsSbバルク層2Dとする場合などがある。
つまり、活性層2を、InAsSb層とInAs層を積層させたInAs/InAsSb超格子構造(Type−II型InAs/InAsSb超格子構造)2Cを有するものとしても良いし、InAsSbバルク層2Dとしても良い。なお、InAs/InAsSb超格子構造2Cは、アンドープでも良いし、pin構造でも良い。
また、例えば、コンタクト層3の下地層がAlSb層となる場合としては、図12に示すように、活性層2が、InAs/AlSb超格子構造(Type−II型InAs/AlSb超格子構造)2Eを有し、その最上層にAlSb層を含む場合、図13に示すように、活性層2をAlSbバルク層2Fとする場合などがある。
つまり、活性層2を、AlSb層とInAs層を積層させたInAs/AlSb超格子構造(Type−II型InAs/AlSb超格子構造)2Eを有するものとしても良いし、AlSbバルク層2Fとしても良い。なお、InAs/AlSb超格子構造2Eは、アンドープでも良いし、pin構造でも良い。
なお、これらの超格子構造2A、2B、2C、2Eやバルク層2D、2Fを組み合わせて活性層2を構成しても良い。
例えば、上述のInAs/GaSb超格子構造2Aを有する活性層2の一部をInAs/AlSb超格子構造2Eで置き換えても良い。つまり、活性層2を、InAs/GaSb超格子構造2AとInAs/AlSb超格子構造2Eを備えるものとして構成しても良い。
また、例えば、上述のInAs/GaSb超格子構造2Aを有する活性層2を構成するInAs/GaSb超格子構造2AとInAs/GaSb超格子構造2Aの間にAlSbバルク層2Fを挟んでも良いし、InAs/GaSb超格子構造2A上にAlSbバルク層2Fを設けても良い。つまり、活性層2を、InAs/GaSb超格子構造2AとAlSbバルク層2Fを備えるものとして構成しても良い。
また、ここでは、活性層2を、超格子構造(超格子層)2A、2B、2C、2Eを有するもの、又は、バルク層2D、2Fとして構成しているが、これに限られるものではなく、例えば、量子井戸構造(Type−II型量子井戸構造)を有するものとしても良いし、量子ドット構造(Type−II型量子ドット構造)を有するものとしても良い。
このようにして活性層2を構成する場合、活性層2は、Al、In、Ga、As及びSbの中の少なくとも1種を含む構造を有するものとなる。
上述のように、コンタクト層3の下地層は、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層(2、2A〜2F)であれば良い。これは、コンタクト層3としてInAs層を設ける場合の上述の課題は、その下地層に用いられる半導体(半導体材料)とInAsとの間に格子定数差があることに起因して生じていると考えられるためである。
この場合、化合物半導体装置は、半導体基板1と、半導体基板1の上方に設けられ、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層(2、2A〜2F)と、半導体層上に設けられた第1InAs層4と、第1InAs層4上に設けられた第2InAs層5とを含み、半導体層から拡散したSb組成が、第1InAs層4と第2InAs層5との界面で500ppm〜1500ppmであり、界面から第2InAs層5の反対側の面へ向けて6ppm/nm〜10ppm/nmの割合で低下するコンタクト層(第1導電型コンタクト層)3とを備えるものとなる。
そして、半導体層は、GaSb層、InAsSb層又はAlSb層であれば良い。上述の場合、半導体層は、活性層2を構成する。また、活性層2は、InAs層及びGaSb層を含む超格子構造2A、InAs層及びInAsSb層を含む超格子構造2C、InAs層及びAlSb層を含む超格子構造2E、InAsSbバルク層2D、又は、AlSbバルク層2Fを含む。なお、半導体層は、活性層を構成する半導体層でなくても良く、例えばコンタクト層3と活性層2の間に挟まれた半導体層であっても良い。
ところで、本実施形態では、化合物半導体装置は、図14に示すように、コンタクト層(上部コンタクト層)3上に設けられた第1金属電極6を備える。ここでは、コンタクト層3を構成する第2InAs層5上に設けられた第1金属電極6を備える。
また、本実施形態では、化合物半導体装置は、GaSb基板1と活性層2との間に設けられたコンタクト層(下部コンタクト層)7を備える。
ここで、下部コンタクト層7は、n型又はp型(ここではp型)にドーピングされている。このため、下部コンタクト層7を第2導電型コンタクト層ともいう。また、下部コンタクト層7は、GaSbからなるGaSb層であり、n型又はp型(ここではp型)にドーピングされている。このため、GaSbを第2導電型GaSbともいう。また、GaSb層7を第2導電型GaSb層ともいう。
そして、本実施形態では、下部コンタクト層7上に設けられた第2金属電極8を備える。
ところで、上述のように構成される化合物半導体装置の製造方法は、半導体基板1の上方に、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層(2、2A〜2F)を形成する工程と、半導体層(2、2A〜2F)上に第1成長温度約390℃〜約430℃(好ましくは約400℃又はその近傍)で約5nm以上の厚さを有する第1InAs層4を形成し、第1InAs層4上に第2成長温度約500℃〜約540℃(好ましくは約520℃又はその近傍)で第2InAs層5を形成することによって、半導体層(2、2A〜2F)上に設けられた第1InAs層4と、第1InAs層4上に設けられた第2InAs層5とを含むコンタクト層(第1導電型コンタクト層)3を形成する工程とを含むものとすれば良い(例えば図1、図9〜図14参照)。
また、上述のように構成される化合物半導体装置の製造方法は、半導体基板1の上方に、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層(2、2A〜2F)を形成する工程と、半導体層(2、2A〜2F)上に設けられた第1InAs層4と、第1InAs層4上に設けられた第2InAs層5とを含み、半導体層(2、2A〜2F)から拡散したSb組成が第1InAs層4と第2InAs層5との界面で約500ppm〜約1500ppm(好ましくは約1000ppm又はその近傍)であり、界面から第2InAs層5の反対側の面へ向けて約6ppm/nm〜約10ppm/nm(好ましくは約8ppm/nm又はその近傍)の割合で低下するコンタクト層3を形成する工程とを含むものとすれば良い。
この場合、コンタクト層3を形成する工程において、10nm以下の厚さを有する第1InAs層4を形成することが好ましい。
また、コンタクト層3を形成する工程において、厚さが第1InAs層4よりも厚い第2InAs層5を形成することが好ましい。
また、コンタクト層3を形成する工程において、第1InAs層4を形成した後、第2InAs層5を形成する前に、As照射下で昇温する工程を含むことが好ましい。第1InAs層4からAsが抜けて欠陥が生じてしまうのを防止するためである。
また、コンタクト層3を形成する工程において、成長装置から取り出さずに第1InAs層4及び第2InAs層5を形成することが好ましい。
また、コンタクト層3を形成する工程において、分子線エピタキシー(MBE;Molecular Beam Epitaxy)法によってコンタクト層を形成することが好ましい。
例えば、半導体層は、GaSb層、InAsSb層又はAlSb層である。また、コンタクト層3は、20nm以上の厚さを有する。また、第2InAs層5上に第1金属電極6を形成する工程を含む。
また、半導体層は、活性層2を構成する。この場合、上述の半導体層を形成する工程は、活性層2を形成する工程に含まれることになる。そして、活性層2を形成する工程において、例えば、InAs層及びGaSb層を含む超格子構造2A、InAs層及びInAsSb層を含む超格子構造2C、InAs層及びAlSb層を含む超格子構造2E、InAsSbバルク層2D、又は、AlSbバルク層2Fを含む活性層2を形成すれば良い(例えば図1、図9〜図13参照)。また、半導体基板1は、GaSb基板とすれば良い。
また、半導体基板1と活性層2との間に、第2導電型GaSbからなる第2導電型コンタクト層7を形成する工程を含むものとしても良い(例えば図14参照)。また、第2導電型コンタクト層7上に第2金属電極8を形成する工程を含むものとしても良い(例えば図14参照)。
以下、具体的構成例を挙げて、より具体的に説明する。
本具体的構成例では、化合物半導体装置は、図15、図18に示すように、n型GaSb基板1上に、GaSb層(バッファ層)9、p型GaSb層(下部コンタクト層)7、p型InAs0.91Sb0.09層(エッチングストッパ層)10、InAs/GaSb超格子構造(Type−II型InAs/GaSb超格子構造)2Aを有する活性層2、n型InAs層(第1InAs層)4及びn型InAs層(第2InAs層)5からなる上部コンタクト層(キャップ層)3を積層させた化合物半導体積層構造を備える。
特に、上部コンタクト層3は、活性層2の最上層を構成するGaSb層から拡散したSb組成が、第1InAs層4と第2InAs層5との界面で約1000ppmであり、界面から第2InAs層5の反対側の面へ向けて約8ppm/nmの割合で低下するようにしたコンタクト構造を有する。
なお、ここでは、エッチングストッパ層として設けられるp型InAsSb層10は、GsSbに格子整合する組成を有するものとしている。また、このエッチングストッパ層にInAs層を用いると、GaSb上にInAsバルク層を成長することになり、ピットが発生することになり、好ましくないため、InAsSb層を用いている。
そして、図18に示すように、表面がSiNパッシベーション膜(絶縁膜)11で覆われており、上部コンタクト層3を構成するn型InAs層5上に第1金属電極6が設けられており、下部コンタクト層7であるp型GaSb層上に第2金属電極8が設けられている。
なお、この化合物半導体装置を適用した赤外線検出器を、T2SL型赤外線検出器ともいう。
次に、本具体的構成例の化合物半導体装置の製造方法について、図15〜図18を参照しながら説明する。
まず、図15に示すように、(001)面から約0.35°傾斜(微傾斜)したn型GaSb基板1を固体ソース分子線エピタキシー(MBE)装置に導入し、ヒータ加熱により基板温度を昇温する。
なお、In、Ga、As、Sbの各材料源は、標準的なセル、又は、V族のAs、Sbはバルブドクラッカーセルを適用する。
ここでは、基板温度が約400℃に達した時点で、SbをGaSb基板1に照射する。例えば、Sbのビームフラックスは約5.0×10−7Torr(約6.7×10−5Pa)とする。
そして、基板温度の昇温を続けると、約550℃に達した付近でGaSb表面酸化膜が解離する。その後、Sbビーム照射下で基板温度を約570℃まで昇温し、約10分間保持し、表面酸化膜を完全に脱離させる。
次に、Sbビーム照射下で基板温度を約520℃に設定し、Gaを照射し、GaSb層(バッファ層)9を形成する。
例えば、Gaのビームフラックスは約5.0×10−8Torr(約6.7×10−6Pa)とする。V/III比は約10となる。この条件下では例えばGaSb成長速度は約0.30μm/hとなる。
そして、GaSb層9を約100nm形成した時点で、Beを追加照射する。
次に、Ga及びBeの照射を継続し、p型GaSb層(下部コンタクト層;第2導電型コンタクト層)7を形成する。例えば、キャリア濃度が約5.0×1018cm−3となるようにBeセル温度を調整する。
続いて、p型GaSb層7を約500nm形成した時点でBe、Gaの照射を停止し、Sb雰囲気下で成長温度を約400℃まで降温し、温度が安定した時点でSbの供給を停止し、約3秒間成長を中断する。
次に、Be、In、As及びSbを照射し、p型InAs0.91Sb0.09層(エッチングストッパ層)10を約100nm形成する。
例えば、Inのビームフラックスは約5.0×10−8Torr(約6.7×10−6Pa)とする。また、Asのビームフラックスは約7.5×10−7Torr(約1.0×10−4Pa)とする。また、Sbのビームフラックスは約1.0×10−8Torr(約1.3×10−6Pa)とする。V/III比は約10とする。この時、例えばInAsSbの成長速度は約0.30μm/hとなる。また、キャリア濃度が約5.0×1018cm−3となるようにBeセル温度を調整する。
次に、InAs/GaSb超格子構造(Type−II型InAs/GaSb超格子構造)2Aを成長させて活性層2を形成する。
まず、Be、Sbの照射を停止し、InとAsを照射する。
例えば、Inのビームフラックスは約5.0×10−8Torr(約6.7×10−6Pa)とする。また、Asのビームフラックスは約7.5×10−7Torr(約1.0×10−4Pa)とする。V/III比は約15とする。この時、例えばInAsの成長速度は約0.30μm/hとなる。
そして、InAsを約2nm形成した時点でInおよびAsの供給を停止する。
続いて、真空下で約3秒間成長を中断する。
次に、GaとSbを照射する。
例えば、Gaのビームフラックスは約5.0×10−8Torr(約6.7×10−6Pa)とする。また、Sbのビームフラックスは約5.0×10−7Torr(約6.7×10−5Pa)とする。V/III比は約10とする。この時、例えばGaSbの成長速度は約0.30μm/hとなる。
そして、GaSbを約2nm形成した時点でGaおよびSbの供給を停止する。
続いて、真空下で約3秒間成長を中断する。
このようなInAsとGaSbの形成を1サイクル(1周期)とし、例えば200サイクル(200周期)繰り返し、トータルの厚さが約800nmのType−II型InAs/GaSb超格子(T2SL)構造(超格子層)2Aを有する活性層2を形成する。
次に、上述のコンタクト構造を有するコンタクト層(上部コンタクト層;第1導電型コンタクト層;ここではn型InAsコンタクト層)3を形成する。
まず、T2SL構造2Aを有する活性層2と同じ成長温度約400℃で、In、As、Siを照射し、n型InAs層(第1導電型InAs層;第1InAs層)4を約5nm形成する。
例えば、Inのビームフラックスは約5.0×10−8Torr(約6.7×10−6Pa)とする。また、Asのビームフラックスは約7.5×10−7Torr(約1.0×10−4Pa)とする。V/III比は約15とする。この時、例えばInAsの成長速度は約0.30μm/hとなる。また、キャリア濃度が約5.0×1018cm−3となるようにSiセル温度を調整する。
続いて、As照射下で成長温度を約520℃まで昇温する。
例えば、Asのビームフラックスは約7.5×10−7Torr(約1.0×10−4Pa)とする。
次に、約520℃で成長温度が安定した後、In、As、Siを照射し、n型InAs層(第1導電型InAs層;第2InAs層)5を形成する。
例えば、Inのビームフラックスは約5.0×10−8Torr(約6.7×10−6Pa)とする。また、Asのビームフラックスは約7.5×10−7Torr(約1.0×10−4Pa)とする。V/III比は約15とする。この時、例えばInAsの成長速度は0.30μm/hとなる。例えばキャリア濃度が5.0×1018cm−3となるようにSiセル温度を調整する。
そして、n型InAs層5を約95nm形成した時点でIn、Siの供給を停止する。
このようにして、n型InAs層4とn型InAs層5とからなるn型InAsコンタクト層3が形成される。
そして、n型InAsコンタクト層3の厚さは、約400℃で成長したn型InAs層4の約5nmと、約520℃で成長したn型InAs層5の約95nmと合わせて、約100nmとなる。
また、n型InAsコンタクト層3は、T2SL構造2Aを有する活性層2の最上層を構成するGaSb層から拡散してきたSb組成が、n型InAs層4とn型InAs層5との界面(界面近傍)で約1000ppm程度であり、界面からn型InAs層5の反対側の面へ向けて約8ppm/nmの割合で低下するものとなる。
その後、Asビーム照射下で降温し、基板温度が約400℃になった時点でAsビーム照射を停止する。
このようにして、n型InAs層4及びn型InAs層5からなり、GaSb層から拡散したSb組成が、n型InAs層4とn型InAs層5との界面で約1000ppmであり、界面からn型InAs層5の反対側の面へ向けて約8ppm/nmの割合で低下するようにしたコンタクト構造を有する上部コンタクト層3を形成する。
このようにして化合物半導体積層構造を形成した後、上述のようにして各半導体層をエピタキシャル成長させたGaSb基板(図15参照)をMBE装置から取り出す。
そして、各半導体層をエピタキシャル成長させたGaSb基板(図15参照)に、例えば約50μm×約50μmの領域を残し、周辺部を開口したレジストパターンをパターニングする。ここでは、ピクセル数(画素数)は例えば256×256とする。また、トータル面積は約15.36mm×約15.36mmとなる。
次に、ドライエッチング装置に導入し、例えばCF系のガスを用いてエッチングし、図16に示すように、メサ構造を形成する。
次に、プラズマCVD(chemical vapor deposition)装置に導入し、図17に示すように、例えばSiH及びNH系のガスを用いてSiNパッシベーション膜(絶縁膜)11を例えば約100nm形成する。
そして、電極開口エリアをレジストでパターニングし、再び、ドライエッチング装置に導入し、例えばCF系のガスでSiNパッシベーション膜11をエッチングし、電極開口エリア12を形成する。
次に、再び、電極開口エリア12をレジストでパターニングし、スパッタリング法及びリフトオフによって、図18に示すように、第1金属電極6及び第2金属電極8(ここではTi/Pt/Au電極)を形成する。
このようにして、本具体的構成例の化合物半導体装置13を製造することができる。
なお、本実施形態では、半導体基板としてGaSb基板1を用いた化合物半導体積層構造に本発明を適用した場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、半導体基板として例えばGaAs基板を用いても良い。この場合、GaAs基板上に例えばGaInSb傾斜組成層(格子定数差緩和層)を介して上述の化合物半導体積層構造を設ければ良い。
また、本実施形態では、n型GaSb基板(n型半導体基板)1を用いた場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、例えばp型GaSb基板(p型半導体基板)を用いることもできる。この場合、例えばGaSb層9(例えば図18参照)は設けなくても良い。
また、本実施形態では、エッチングストッパ層としてp型InAsSb層10を設ける場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、エッチングストッパ層を備えないものとして構成することもできる。
また、本実施形態では、基板側(下側)の導電型をp型とし、表面側(上側)の導電型をn型としており、例えば下部コンタクト層7をp型コンタクト層(第2導電型コンタクト層)とし、上部コンタクト層3をn型コンタクト層(第1導電型コンタクト層)としているが、これに限られるものではなく、導電型を上下逆にしても良い。つまり、基板側(下側)の導電型をn型とし、表面側(上側)の導電型をp型としても良く、例えば下部コンタクト層7をn型コンタクト層(第2導電型コンタクト層)とし、上部コンタクト層3をp型コンタクト層(第1導電型コンタクト層)としても良い。
ところで、例えば図19、図20に示すように、上述のように構成される化合物半導体装置13に、読出回路チップ14に含まれる読出回路(信号読出回路)を接続することで、赤外線検出器15を構成することができる。
この場合、赤外線検出器15は、上述のように構成される化合物半導体装置13と、この化合物半導体装置13に接続された読出回路とを備えるものとなる。
例えば、図19、図20に示すように、上述のように構成される化合物半導体装置13に、読出回路を含む読出回路チップ14を、バンプ電極16を介して、フリップチップ接合することで、赤外線検出器15を構成することができる。なお、図19中、符号17は引き出し電極であり、符号18は電極である。
このように構成される赤外線検出器15では、化合物半導体装置13に備えられるGaSb基板1の裏面側から入射する赤外線を検出することになる。なお、赤外線検出器15をGaSb系赤外線検出器ともいう。
したがって、本実施形態にかかる化合物半導体装置及びその製造方法、赤外線検出器は、コンタクト層3におけるピットの発生を抑制し、キャリアトラップを抑制し、暗電流の低減、感度の増大を実現することができるという効果を有する。
例えば、上述の実施形態のコンタクト層3を適用することで、T2SL赤外線検出器15のコンタクト層3におけるピットの発生が抑制され、キャリアトラップが抑制され、単体素子の感度増加を実現することができる。また、本実施形態のT2SL赤外線検出器15をFPA(Focal Plane Array)に適用することで、欠陥画素数を低減することができ、歩留まりを向上させることが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
半導体基板と、
前記半導体基板の上方に設けられ、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層と、
前記半導体層上に設けられた第1InAs層と、前記第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含み、前記半導体層から拡散したSb組成が、前記第1InAs層と前記第2InAs層との界面で500ppm〜1500ppmであり、前記界面から前記第2InAs層の反対側の面へ向けて6ppm/nm〜10ppm/nmの割合で低下するコンタクト層とを備えることを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)
前記コンタクト層は、第1導電型InAsからなる第1InAs層と、第1導電型InAsからなる第2InAs層とを含む第1導電型コンタクト層であることを特徴とする、付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)
前記半導体層は、GaSb層、InAsSb層又はAlSb層であることを特徴とする、付記1又は2に記載の化合物半導体装置。
(付記4)
前記第1InAs層は、5nm以上の厚さを有することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記5)
前記第1InAs層は、10nm以下の厚さを有することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記6)
前記第2InAs層は、厚さが前記第1InAs層よりも厚いことを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記7)
前記コンタクト層は、20nm以上の厚さを有することを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記8)
前記第2InAs層上に設けられた第1金属電極を備えることを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記9)
前記半導体層は、活性層を構成することを特徴とする、付記1〜8のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記10)
前記半導体基板は、GaSb基板又はGaAs基板であり、
前記活性層は、InAs層及びGaSb層を含む超格子構造、InAs層及びInAsSb層を含む超格子構造、InAs層及びAlSb層を含む超格子構造、InAsSbバルク層、又は、AlSbバルク層を含むことを特徴とする、付記9に記載の化合物半導体装置。
(付記11)
前記半導体基板と前記活性層との間に設けられ、第2導電型GaSbからなる第2導電型コンタクト層を備えることを特徴とする、付記9又は10に記載の化合物半導体装置。
(付記12)
前記第2導電型コンタクト層上に設けられた第2金属電極を備えることを特徴とする、付記11に記載の化合物半導体装置。
(付記13)
付記1〜12のいずれか1項に記載の化合物半導体装置と、
前記化合物半導体装置に接続された読出回路とを備えることを特徴とする赤外線検出器。
(付記14)
半導体基板の上方に、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層を形成する工程と、
前記半導体層上に設けられた第1InAs層と、前記第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含み、前記半導体層から拡散したSb組成が前記第1InAs層と前記第2InAs層との界面で500ppm〜1500ppmであり、前記界面から前記第2InAs層の反対側の面へ向けて6ppm/nm〜10ppm/nmの割合で低下するコンタクト層を形成する工程とを含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記15)
半導体基板の上方に、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層を形成する工程と、
前記半導体層上に第1成長温度390℃〜430℃で5nm以上の厚さを有する第1InAs層を形成し、前記第1InAs層上に第2成長温度500℃〜540℃で第2InAs層を形成することによって、前記半導体層上に設けられた第1InAs層と、前記第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含むコンタクト層を形成する工程とを含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記16)
前記コンタクト層を形成する工程において、10nm以下の厚さを有する前記第1InAs層を形成することを特徴とする、付記14又は15に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記17)
前記コンタクト層を形成する工程において、厚さが前記第1InAs層よりも厚い前記第2InAs層を形成することを特徴とする、付記14〜16のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記18)
前記コンタクト層を形成する工程において、前記第1InAs層を形成した後、前記第2InAs層を形成する前に、As照射下で昇温する工程を含むことを特徴とする、付記14〜17のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記19)
前記コンタクト層を形成する工程において、成長装置から取り出さずに前記第1InAs層及び前記第2InAs層を形成することを特徴とする、付記14〜18のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記20)
前記コンタクト層を形成する工程において、分子線エピタキシー法によって前記コンタクト層を形成することを特徴とする、付記14〜19のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
1 GaSb基板(半導体基板)
2 活性層
2A InAs/GaSb超格子構造(Type−II型InAs/GaSb超格子構造)
2B InAs/InSb/GaSb超格子構造(Type−II型InAs/InSb/GaSb超格子構造)
2C InAs/InAsSb超格子構造(Type−II型InAs/InAsSb超格子構造)
2D InAsSbバルク層
2E InAs/AlSb超格子構造(Type−II型InAs/AlSb超格子構造)
2F AlSbバルク層
3 コンタクト層(n型コンタクト層;第1導電型コンタクト層;上部コンタクト層)
4 第1InAs層(n型InAs層;第1導電型InAs層)
5 第2InAs層(n型InAs層;第1導電型InAs層)
6 第1金属電極(Ti/Pt/Au電極)
7 コンタクト層(p型コンタクト層;第2導電型コンタクト層;下部コンタクト層)
8 第2金属電極(Ti/Pt/Au電極)
9 GaSb層(バッファ層)
10 p型InAs0.91Sb0.09層(エッチングストッパ層)
11 SiNパッシベーション膜(絶縁膜)
12 電極開口エリア
13 化合物半導体装置
14 読出回路チップ
15 赤外線検出器
16 バンプ電極
17 引き出し電極
18 電極

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に設けられ、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層と、
    前記半導体層上に設けられた第1InAs層と、前記第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含み、前記半導体層から拡散したSb組成が、前記第1InAs層と前記第2InAs層との界面で500ppm〜1500ppmであり、前記界面から前記第2InAs層の反対側の面へ向けて6ppm/nm〜10ppm/nmの割合で低下するコンタクト層とを備えることを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記半導体層は、GaSb層、InAsSb層又はAlSb層であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記第1InAs層は、5nm以上の厚さを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の化合物半導体装置。
  4. 前記第1InAs層は、10nm以下の厚さを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  5. 前記半導体層は、活性層を構成することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  6. 前記半導体基板は、GaSb基板又はGaAs基板であり、
    前記活性層は、InAs層及びGaSb層を含む超格子構造、InAs層及びInAsSb層を含む超格子構造、InAs層及びAlSb層を含む超格子構造、InAsSbバルク層、又は、AlSbバルク層を含むことを特徴とする、請求項5に記載の化合物半導体装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物半導体装置と、
    前記化合物半導体装置に接続された読出回路とを備えることを特徴とする赤外線検出器。
  8. 半導体基板の上方に、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層上に設けられた第1InAs層と、前記第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含み、前記半導体層から拡散したSb組成が前記第1InAs層と前記第2InAs層との界面で500ppm〜1500ppmであり、前記界面から前記第2InAs層の反対側の面へ向けて6ppm/nm〜10ppm/nmの割合で低下するコンタクト層を形成する工程とを含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  9. 半導体基板の上方に、InAsと異なる格子定数を有し、Sbを含む半導体からなる半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層上に第1成長温度390℃〜430℃で5nm以上の厚さを有する第1InAs層を形成し、前記第1InAs層上に第2成長温度500℃〜540℃で第2InAs層を形成することによって、前記半導体層上に設けられた第1InAs層と、前記第1InAs層上に設けられた第2InAs層とを含むコンタクト層を形成する工程とを含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  10. 前記コンタクト層を形成する工程において、前記第1InAs層を形成した後、前記第2InAs層を形成する前に、As照射下で昇温する工程を含むことを特徴とする、請求項8又は9に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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