JP2020106554A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動両面印刷できない用紙に対して第二面の印字位置調整を第二面の印刷直前に行うことで、当該用紙の印字位置調整を正確に行う印刷装置を提供する。【解決手段】画像をシートに印刷する印刷手段と、シートにテストチャートを印刷させる制御手段と、シートに対するテストチャートの位置に関する情報を取得する取得手段と、情報に基づいて、シートに印刷される画像の印刷位置を調整する調整手段を有し、印刷手段により第1のシートの第二面にテストチャートを印刷させ、第1のシートを排紙させ、制御手段は、印刷手段により第2のシートの第一面にテストチャートを印刷させ、排紙手段により第2のシートを排紙させ、印刷手段により第2シートの第二面にテストチャートを印刷させ、排紙手段により第2のシートを排紙させることを特徴とする印刷装置。【選択図】図11
Description
本発明は、印刷装置の印字位置調整方法及びプログラムに関する。
従来、印刷装置において、用紙に対し意図した位置に画像が印字されるように画像の印字位置を微調整する技術(以下、印字位置調整)が用いられている。この技術は、プレプリント紙のように予め罫線が印字された用紙への印刷や、表裏面の位置合わせが必要な両面印刷の際も高精度での印字位置合わせを行うことを目的としている。
この印字位置調整は、印刷装置にて使用される用紙ごとに行う必要がある。これは、用紙のサイズ・坪量・材質などにより用紙搬送の特性が異なるため、用紙種類によって印字位置に微量な差異が生じるためである。他にも、例えば用紙の吸湿量によって第一面定着時の熱により生じる用紙の収縮率が変化するため、第二面の画像印字位置や拡縮率に差異が生じる場合がある。
印字位置調整の方法として、調整の対象である用紙に所定のチャート(以下、調整用チャート)を印刷して行う手段が知られている。この調整用チャートにおけるマークの相対位置から印字位置の位置ずれ量が算出され、当該用紙の印字パラメータとして記憶される。以降、当該用紙を用いて印刷が行われる際には、前記印字パラメータを参照し、その位置ずれ量が打ち消されるように調整して印字することで印字位置が調整された出力結果が得られる。この印字位置調整は、スキャナなどの画像読取装置を用いて調整用チャートを読み取り、読み取った画像を解析することにより行われる。
一方、従来、用紙を反転させて両面印刷を行う印刷装置が知られている。このような印刷装置では通常、用紙の片面に印刷処理を行った後、用紙を反転させて残りの片面に印刷処理を行う(以下、自動両面印刷)。しかし、このような自動両面印刷機能を有する印刷装置であっても、用紙を反転させる紙搬送路を通過させることができないような長さ、厚さや材質の用紙に対しては、自動両面印刷を行うことができない。そのような用紙に対して両面印刷を行いたい場合には、例えば、まず用紙の何れかの片面を第一面として印刷して排紙する。次に、片面が印刷済みとなった当該用紙を手差しトレイなどの給紙部に給紙して残りの片面に印刷することにより、両面印刷を実現する。
このように自動両面印刷できない用紙に対しても、手動で印刷可能なサイズの用紙であれば手動で両面印刷を行う機構として、特許文献1が公開されている。
上記のように自動両面印刷ができない用紙に対しても、印刷装置にて印字位置調整を行うことが可能である。しかし、自動両面印刷ができない用紙は、用紙搬送路による反転ではなく、人の手で再び用紙トレイに用紙をセットする必要があるため、自動両面印刷可能な用紙と比較して、第一面の印刷から第二面の印刷までの時間が保証されていない。このため、第一面の印刷から第二面の印刷までの用紙の伸縮幅も保証されておらず、自動両面印刷できない用紙では、自動両面印刷可能な用紙と同様に印字位置調整を行うと、第二面の印字位置がずれやすくなる場合がある。
本発明は、上述の課題に鑑みて成されたものであり、自動両面印刷できない用紙に対して第二面の印字位置調整を第二面の印刷直前に行うことで、当該用紙の印字位置調整を正確に行うことを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る印刷装置は、
画像をシートに印刷する印刷手段(0109)と、前記印刷手段により前記画像が印刷された前記シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された前記シートを反転して、前記搬送手段へ再び搬送する反転手段(0917)と、前記搬送手段により搬送された前記シートを排紙する排紙手段と、前記印刷手段により前記シートにテストチャートを印刷させる制御手段(0105)と、前記シートに対する前記テストチャートの位置に関する情報を取得する取得手段(0110)と、前記取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記印刷手段により前記シートに印刷される画像の印刷位置を調整する調整手段(0105)と、を有し、前記調整手段は、前記搬送手段の搬送方向において所定の条件を満たす第1のシートに印刷される画像の印刷位置を調整する第1モード(S1104)と、前記搬送方向において前記所定の条件を満たさない第2のシートに印刷される画像の印刷位置を調整する第2モード(S1111)(S1117)と、を有し、前記調整手段が前記第1モードを実行する場合、前記制御手段は、前記印刷手段により前記第1のシートの第一面にテストチャートを印刷させ、前記反転手段により前記第1のシートを反転させ、前記印刷手段により前記第1のシートの第二面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第1のシートを排紙させ、前記調整手段が前記第2モードを実行する場合、前記制御手段は、前記印刷手段により前記第2のシートの第一面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第2のシートを排紙させ、前記印刷手段により前記第2シートの第二面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第2のシートを排紙させることを特徴とする印刷装置を有することを特徴とする。
画像をシートに印刷する印刷手段(0109)と、前記印刷手段により前記画像が印刷された前記シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された前記シートを反転して、前記搬送手段へ再び搬送する反転手段(0917)と、前記搬送手段により搬送された前記シートを排紙する排紙手段と、前記印刷手段により前記シートにテストチャートを印刷させる制御手段(0105)と、前記シートに対する前記テストチャートの位置に関する情報を取得する取得手段(0110)と、前記取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記印刷手段により前記シートに印刷される画像の印刷位置を調整する調整手段(0105)と、を有し、前記調整手段は、前記搬送手段の搬送方向において所定の条件を満たす第1のシートに印刷される画像の印刷位置を調整する第1モード(S1104)と、前記搬送方向において前記所定の条件を満たさない第2のシートに印刷される画像の印刷位置を調整する第2モード(S1111)(S1117)と、を有し、前記調整手段が前記第1モードを実行する場合、前記制御手段は、前記印刷手段により前記第1のシートの第一面にテストチャートを印刷させ、前記反転手段により前記第1のシートを反転させ、前記印刷手段により前記第1のシートの第二面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第1のシートを排紙させ、前記調整手段が前記第2モードを実行する場合、前記制御手段は、前記印刷手段により前記第2のシートの第一面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第2のシートを排紙させ、前記印刷手段により前記第2シートの第二面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第2のシートを排紙させることを特徴とする印刷装置を有することを特徴とする。
本発明に係る印刷装置によれば、自動両面印刷の可否に関わらず適切なタイミングで印字位置調整を行うことを可能にするため、用紙の長さ、厚さ、材質などによらず印字位置調整の精度を向上することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、特に断らない限り、本発明に係る機能が実現されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなる印刷システムであっても、本発明を適用できることは言うまでもない。また、特に断らない限り、本発明の機能が実現されるのであれば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続がなされ、処理が行われる印刷システムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。すなわち、以下の実施例で説明する各種端末が接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
[実施例]
図1は、本発明に係る印刷装置の一実施形態としてのハードウェア概略構成を表すブロック図である。なお、本実施例の印刷装置は電子写真方式の印刷装置を用いて説明するが、本実施例における印刷装置は、インクジェット方式、オフセット方式など、異なる画像形成方式の印刷装置であっても良い。
図1は、本発明に係る印刷装置の一実施形態としてのハードウェア概略構成を表すブロック図である。なお、本実施例の印刷装置は電子写真方式の印刷装置を用いて説明するが、本実施例における印刷装置は、インクジェット方式、オフセット方式など、異なる画像形成方式の印刷装置であっても良い。
本実施例では、印刷装置0109と、ホストコンピュータ0101とが通信回線ネットワーク0120によって互いに接続されている。なおホストコンピュータ、印刷装置などが複数台接続されている構成であっても問題ない。
ホストコンピュータ0101は不図示の入力装置によるユーザーからの入力情報を取得し、プリントジョブを作成して印刷装置0109へ送信することができる。コントローラ0108は、各種データ処理を行い、印刷装置0109の動作を制御する。操作パネル0110は、タッチパネル方式でユーザーからの各種操作を受け付ける。スキャナ0111は、光学センサを用いて原稿文書をスキャンし、スキャン画像データを取得する。本実施例では、スキャナ0111で画像を読み取る方法として、フィーダに原稿を複数枚置いて読み取ることが可能なADF読取方式を用いて説明するが、例えば原稿台ガラスに原稿を1枚ずつ置く圧板読取方式であっても良い。
給紙部0112は、複数の給紙デッキから構成される給紙装置である。各給紙デッキには、用紙を積載・収容することが可能である。各給紙デッキでは、収納された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、プリンタエンジン0113へと搬送することが可能である。プリンタエンジン0113は、画像データを用紙に物理的に印刷する。なお0119は印刷された印刷結果を表す。
次にコントローラ0108の構成について説明する。
I/O制御部0102は、通信回線ネットワーク0120との通信制御を行う。ROM0103は、各種制御プログラムを記憶する。
CPU0105は、システムバス0107を介して印刷装置0109内の各部における制御や演算を行う。また、CPU0105は、ROM0103に格納され、RAM(Random Access Memory)0104にロードされるプログラムの実行を司る。RAM0104は、CPU0105から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置の一種で、CPU0105のワークエリアまたはその他一時的なデータ記憶領域として使用される。HDD0106は、画像データやプリントデータなどの大容量のデータを一時的あるいは長期的に保持する目的で使用されるHDDである。
各モジュールはそれぞれシステムバス0107を介して互いに接続される。さらにシステムバス0107は、コントローラボックスと印刷装置0109内の各デバイスとを互いに接続している。なおRAM0104はCPU0105の主メモリ、ワークメモリとしても機能する。また制御プログラムおよびオペレーティングシステムはROM0103だけでなくHDD0106にも格納される。さらに、図示しないNVRAMを有し、操作パネル0110からの印刷装置モード設定情報を記憶するようにしてもよい。
次にプリンタエンジン0113の構成について説明する。
画像形成部0114は、現像ユニット0115、感光体ドラム0116、転写ベルト0117を備える。画像形成部0114は、コントローラ0108によって生成された画像データに従い、現像ユニット0115を用いて感光体ドラム0116の周囲上にトナー像を形成し、転写ベルト0117上に搬送された用紙に形成されたトナー像を転写する。
定着ユニット0118は、画像形成部0114によって用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着ユニット0118は不図示の加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融・圧着することで用紙にトナー像を定着させる。
図2は、第一の実施例における画像形成部0114の構成である。
現像ユニット0115は感光体ドラム0116に対向して配置されており、その内部は垂直方向に延在する隔壁0201によって現像室0202と撹拌室0203とに区画されている。現像室0202には矢印方向に回転する非磁性の現像スリーブ0204が配置されており、この現像スリーブ0204内部にはマグネット0205が固定配置されている。現像スリーブ0204はブレード0206によって層厚規制された二成分現像剤(磁性キャリアと非磁性トナーを含む)の層を担持搬送し、感光体ドラム0116と対向する現像領域で現像剤を感光体ドラム0116に供給して感光体ドラム0116上の静電潜像を現像する。
現像効率、即ち静電潜像へのトナーの付与率を向上させるために、現像スリーブ0204には直流電圧を交流電圧に重畳した現像バイアス電圧が印加されている。現像室0202及び撹拌室0203にはそれぞれ現像剤撹拌スクリュー0207及び0208が配置されている。
スクリュー0207は現像室0202中の現像剤を撹拌搬送する。スクリュー0208は、トナー補給槽0209のトナー排出口0210から搬送スクリュー0212の回転によって供給されたトナー0211と既に現像ユニット0115内にある現像剤0213とを撹拌搬送し、トナー濃度を均一化する。なお隔壁0201には、図2における手前側と奥側の端部において現像室0202と撹拌室0203とを相互に連通させる現像剤通路(不図示)が形成されている。
現像によってトナーが消費されてトナー濃度の低下した現像室0202内の現像剤は、スクリュー0207、0208の搬送力により、一方の現像剤通路から撹拌室0203内へ移動される。そして撹拌室0203内でトナー濃度の回復した現像剤は、他方の現像剤通路から現像室0202内へ移動されるように構成されている。
感光体ドラム0116は図示矢印方向に回転駆動される。感光体ドラム0116の周辺には、感光体ドラム0116を一様に帯電する帯電器0214、現像ユニット0115、現像された可視トナー像を印刷用紙へ転写する転写帯電器0215、ドラムクリーナ0218が感光体ドラム0116の回転方向に順次配設されている。
また、感光体ドラム0116の上方には像露光装置0219が設けられている。像露光装置0219は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、反射鏡等からなり、コントローラ0108によってデジタル信号に変換された画像に対応するデジタル画素信号(ビデオデータ)の入力を受けて、信号に対応して変調されたレーザビームを照射する。
像露光装置0219は、前記レーザビームを帯電器0214と現像ユニット0115との間で感光体ドラム0116の母線方向に走査するよう照射し、感光体ドラム0116のドラム面を露光して静電潜像を形成する。その後、感光体ドラム0116が回転することで、静電潜像が現像ユニット0115によって可視トナー像に現像される。
感光体ドラム0116下部には、矢印で示す方向に用紙を搬送する無端状の転写ベルト0117が複数のローラー間に架張されて配置される。給紙部0112から給紙された用紙は、転写ベルト0117の右側から送給され、転写ベルト0117を挟んで対向設置される吸着帯電器0216の作用により、転写ベルト0117に担持され、左側へ搬送される。
用紙が感光体ドラム0116と転写帯電器0215の間を通過する際、転写帯電器0215の作用により、感光体ドラム0116上に現像された可視トナー像が用紙へ転写される。トナー像が転写された用紙は、除電用帯電器0217によって転写ベルト0117から分離され、不図示の定着ユニット0118へ搬送される。なお用紙へのトナー転写後に感光体ドラム0116上に残存するトナーはドラムクリーナ0218により除去される。
図3は、スキャナ0111の読取部の構成を示す断面図である。
同図において、読み取られる原稿0301は、原稿台ガラス0302に載置され、操作パネル0110のスタートキー(不図示)の押下、もしくはタッチパネル部(不図示)に表示される読取開始ボタンの押下などをトリガとして、スキャン動作を開始する。
スキャン動作を開始すると、第一ミラーユニット0303と第二ミラーユニット0304は、一旦ホームポジションセンサ0305のあるホームポジションまで戻り、原稿照明ランプ0306を点灯し、原稿に照射する。その反射光は第一ミラーユニット内の第1ミラー0307と、第二ミラーユニット内の第2ミラー0308及び、第3ミラー0309を経由して、レンズ0310を通してCCDセンサ0311上に結像され、光信号としてCCDセンサに入力される。
ここで、第一ミラーユニットと第二ミラーユニットは、同じ原稿スキャナモータ0312で駆動しているが、動滑車の応用で、第二ミラーユニットは、第一ミラーユニットの速度(V)の半分の速度(V/2)で移動することにより、原稿の全面を走査する。
なお、本実施例では、スキャナ0111の圧板を用いたスキャン方法による印字位置調整の方法を説明するが、実際の印字位置調整の形態はこの限りではない。例えば印刷装置0109における印刷時の用紙搬送路に読み取りセンサや画像診断用カメラを搭載するなどして、印刷の用紙搬送中に自動的に原稿を読み取って画像を得る仕組みを用いても良い。即ち、本実施例に示す原稿の読み取り形式は一例であり、原稿読み取りの形態、ユーザーが原稿読み取りを能動的に行うか否かの選択、原稿読み取りのタイミングなどはその形式を限定しない。
印刷装置0109で使用される用紙は、ユーザーによって用紙ライブラリと呼ばれるデータベースを用いて管理される。用紙ライブラリは、ROM0103もしくはHDD0106に保存され、各ソフトウェアモジュールにより必要に応じて読み出し・書き込みがなされる。用紙ライブラリの詳細な構成については、後程図6を用いて説明する。
図4は本実施例における印刷システムにおいて、ユーザーが用紙ライブラリへの編集などの操作を行うためのインターフェース画面を表す模式図である。
0401は、CPU0105が操作パネル0110に表示するインターフェース画面全体を表す。
用紙ライブラリに記憶された用紙情報は、用紙リスト0407にリスト表示される。用紙リスト0407においては、各用紙に対し列0402〜0406に示すような用紙属性が付随情報として、ユーザーに向けて提示される。列0402は各用紙の用紙名称を表す。用紙名称は、各用紙が互いに識別されるようにユーザーなどから指定される名称である。列0403は各用紙のサイズを表す。用紙サイズには、A3やLTRなど定型と呼ばれるサイズや、別途ユーザーが主走査方向と副走査方向のサイズを自由に入力できるカスタムサイズがある。
列0404は各用紙の坪量を表す。列0405は各用紙における表面性を表す。ここで表面性とは用紙表面の物理特性を表す属性で、例えば光沢性を上げるための表面コートがなされた「コート」や、表面に凹凸のあるような「エンボス」などがある。列0406は各用紙の色を表す。また操作パネル0110上において、用紙リスト0407の任意の用紙が表示されている箇所に触れることで、その用紙を選択することが可能である。選択された用紙は、ハイライト表示(反転表示)される。
図5には、一例として「XYZ製紙 上質81」が選択されている様子を示す。また用紙ライブラリに記録された用紙数が、用紙リスト0407に一度に表示できる用紙数よりも多い場合には、スクロールバー0408が使用される。ユーザーはスクロールバー0408を操作することにより、任意の用紙を選択することが可能となる。
0409は新規追加ボタンで、用紙ライブラリに新しく用紙を追加するためのボタンである。0410は編集ボタンで、用紙リスト0407において選択された用紙の用紙属性を編集するためのボタンである。新規追加ボタン0409または編集ボタン0410が押されると、図5に示すインターフェース画面が表示される。0411は削除ボタンで、用紙リスト0407において選択された用紙を用紙ライブラリから削除するためのボタンである。0412は印字位置調整ボタンで、用紙リスト0407において選択された用紙に対する印字位置調整を行うためのボタンである。
図5はユーザーが用紙属性の編集を行うためのインターフェース画面を表す模式図である。
0501は、CPU0105が操作パネル0110に表示するインターフェース画面全体を表す。
0502は用紙名称を入力するためのテキストボックスである。0503は用紙サイズを入力するためのコンボボックスである。0504は用紙の坪量を入力するためのテキストボックスである。テキストボックス0502、0504は、ソフトウェアキーボードや操作パネル0110に備えられるテンキーなどを介して入力を受け付ける。
コンボボックス0503では、予め登録された、印刷装置0109が搬送可能な用紙サイズのリストから一つを選択することが可能である。また、定型サイズのみならず、ユーザーが用紙の主走査方向と副走査方向の長さをそれぞれ入力するカスタムサイズを選択できる形式であっても良い。
0505は、用紙の表面性を指定するためのコンボボックスである。コンボボックス0505では、予め登録された、印刷装置0109が搬送可能な表面性のリストから一つを指定することが可能である。0506は、用紙の色を指定するためのコンボボックスである。0507は、該用紙がプレプリント紙かどうかを指定するためのチェックボックスである。該用紙がプレプリント紙である場合は、ユーザーはチェックボックス0507をチェックする。
編集終了ボタン0508が押下されるとその時点で入力された用紙属性が確定され、用紙ライブラリに保存される。その後インターフェース画面0501は閉じられ、インターフェース画面0401へと戻る。キャンセルボタン0509が押下されると用紙属性の編集処理を中止し、インターフェース画面0501を閉じてインターフェース画面0401へと戻る。
図6は、ROM0103やHDD0106などに保存される用紙ライブラリを表す。ここでは説明のため模式図を用いるが、実際には用紙ライブラリはXMLやCSVなどのデジタル情報で保存される。
0601〜0608はそれぞれ、用紙ライブラリに登録された各用紙情報を表す。列0609〜0618は各用紙に対し、ユーザーが指定した用紙属性を表す。列0609は用紙名称を表す。列0610〜0613は用紙の物理的特性を示す用紙属性で、それぞれ用紙サイズ・坪量・表面性・色を表す。列0614は用紙がプレプリント紙かどうかを表している。
列0615、0616は、各用紙の第一面および第二面に対する印字位置ずれ量を表す。ここで印字位置ずれ量とは、理想の印字位置からの位置ずれ量を表すもので、本実施例ではリード位置、サイド位置、主走査倍率、副走査倍率の項目から構成される。実際の印刷時には、印刷装置0109は、これらの印字位置ずれ量を基に、理想の印字位置に印字されるよう調整し(つまり、印字位置ずれ量を打ち消すように調整し)、印字する。リード位置・サイド位置は、それぞれ用紙に対する副走査方向・主操作方向の印字位置ずれ量を表す。リード位置は用紙搬送方向先頭の用紙端を起点とした画像の印字開始位置を、サイド位置は用紙搬送方向左側の用紙端を起点とした画像の印字開始位置を、変更することで調整される。具体的には、像露光装置0219から感光体ドラム0116へ照射するレーザビームの照射開始タイミングを調整することで実現される。
副走査方向倍率は、副走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)を表す。副走査方向倍率は、具体的には転写ベルト0117の駆動速度を制御することで調整される。主走査方向倍率は、主走査方向の画像長のずれ(理想の長さに対する倍率)を表す。主走査方向倍率は、具体的には像露光装置0219においてデジタル画像信号からレーザビームに変調する際のレーザビームのクロック周波数を制御することで調整される。
これらの印字位置ずれ量は、所定のマークが配置された調整用チャートを印刷し、印刷された調整用チャート上のマークの位置を検出することで算出される。調整用チャートの例については図7を用いて説明する。なお、これら印字位置ずれ量の初期値は各項目0であり、用紙ライブラリ上で用紙情報が新規登録された時や、用紙が登録されていても印字位置調整が行われていない場合などには、初期値が設定される。
図7は、印字位置調整に使用される調整用チャートの例を表す模式図である。
調整用チャートは印字位置調整を開始後、CPU0105の指示によって印刷される。
0701は印刷された調整用チャートの第一面を、0702は0701と同じ調整用チャートの第二面を表す。
0703および0704は、ユーザーが調整用チャートの搬送方向および第一面・第二面を識別するために調整用チャート上に印字される画像である。図7では、用紙搬送方向は矢印で表現され、その下に第一面であるか第二面であるかが文字で示されているが、第一面・第二面をスキャナで読み取った際にスキャン画像から容易に判断可能な表裏識別マークを配置しても良い。
0705は、調整用チャートの特定の位置に印刷されたマークを表す。なお、マーク0705は通常、用紙に対する反射率の差が大きい色のトナーで形成される。本実施例では、マーク0705は黒色のトナーで形成されるものとする。マーク0705は調整用チャートの第一面・第二面それぞれの4隅に、計8箇所印字される。マーク0705は、印字位置が理想通りなら、用紙端から一定距離離れた位置に印字されるように画像配置される。このマーク0705の、調整用チャート上における相対位置を測定することで、印字位置のずれ量が求められる。
本実施例では、図7中(A)〜(R)で表された部分が測定される。(A)および(B)は、それぞれ調整チャートの副走査方向長さおよび主走査方向長さとなり、理想的な長さは用紙ライブラリで定義された用紙長となる。(C)〜(R)は、マーク0705から直近の用紙端までの距離となる。
図8は、(A)〜(R)の実測値から印字位置ずれ量を算出する方法を示す。
項目0801〜0808は、印字位置ずれ量を表す各項目である。0801〜0804は、それぞれ第一面に対するリード位置、サイド位置、主走査倍率、副走査倍率を表す。0805〜0808は、それぞれ第二面に対するリード位置、サイド位置、主走査倍率、副走査倍率を表す。
列0810は、対応する各項目の測定値を、図7で示された(A)〜(R)の実測値から算出する計算式を表す。リード位置は用紙搬送方向先頭の用紙端から対応するマークまでの距離((C)と(E)、及び(K)と(M))の平均値となる。サイド位置は用紙搬送方向に対して左側の用紙端から対応するマークまでの距離((F)と(J)、及び(N)と(R))の平均値となる。主走査倍率は、主走査方向に同一走査線上に並ぶマーク間の距離の平均値となる。副走査倍率は、副走査方向に同一走査線上に並ぶマーク間の距離の平均値となる。
列0811は、対応する各項目の理想値となる、ここではマーク0705は、理想的にはそれぞれ対応する用紙端から1cm離れた位置に印字されるものとする。この場合、リード位置およびサイド位置の理想値は1cmとなる。主走査倍率の理想値は、用紙ライブラリに登録された該用紙の主走査方向用紙長から2cm減算した値となる。副走査倍率の理想値は、用紙ライブラリに登録された該用紙の副走査方向用紙長から2cm減算した値となる。
列0812は、対応する測定値と理想値から、各項目の最終的な印字位置ずれ量を算出する計算式を表す。リード位置およびサイド位置の印字位置ずれ量は、測定値から理想値を減算することで算出される(単位はmm)。主走査倍率および副走査倍率の印字位置ずれ量は、測定値から理想値を減算したものを理想値で除算することで算出される(単位は%)。算出された各印字位置ずれ量は、図6で示した用紙ライブラリによって管理される。
(A)〜(R)の実測方法は、ユーザーが定規などによって実測する方法のほかに、調整用チャートをスキャナ0111によってスキャンしたスキャン画像から画像解析により算出する方法がある。スキャン画像から算出する方法では、調整用チャートがスキャナ0111の所定の位置に置かれスキャンされる。
スキャンされた画像は、CPU0105によって画像解析され、濃度差から調整用チャートの用紙端およびマーク0705のエッジ(用紙下地とマーク0705の境界)が検出される。そして検出された用紙端およびマーク0705のエッジから(A)〜(R)の長さが算出される。さらに、(A)〜(R)の実測方法として、スキャナだけでなく、例えばCCDカメラなどの画像撮影機器を印刷時の用紙搬送路に設置し、撮影することで画像を取得して算出する方法もある。
図9は、印刷装置0109の構造を示す簡略断面図である。
印刷装置0109はエンジン部を構成するための各機構と、各機構による各印字プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行なうエンジン制御部、及びプリンタコントローラを収納する制御ボード収納部とが内蔵されている。
エンジン部を構成するための各機構としては、レーザ光の走査による感光ドラム0901上への静電潜像形成、その静電潜像の顕像化、その顕像を中間転写体0902に多重転写し、多重転写されたカラー画像を用紙0903へ更に転写するための光学処理機構、用紙0903に転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、用紙0903の給紙処理機構、用紙0903の搬送処理機構が設けられている。
光学処理機構は、レーザスキャナ部0904において、プリンタコントローラから供給されたイメージデータに応じて不図示の半導体レーザから発射されるレーザ光をオン、オフに駆動するレーザドライバを有し、半導体レーザから発射されたレーザ光は回転多面鏡0905により走査方向に振られる。ここで主走査方向に振られたレーザ光は反射ポリゴンミラー0906を介して感光ドラム0901に導かれ、感光ドラム0901上を主走査方向に露光する。
一方、帯電器0907により帯電され、レーザ光による走査露光によって感光ドラム0901上に形成された静電潜像は現像器0908により供給されるトナーによってトナー像に顕像化される。そして、感光ドラム0901上の顕像されたトナー像は、トナー像とは逆特性の電圧を印加された中間転写体上に転写される。カラー画像形成時には、Yステーション0909、Mステーション0910、Cステーション0911、Kステーション0912からCMYKそれぞれの色を中間転写体上に順次形成し、その結果フルカラー可視像を中間転写体上に形成する。
転写材の収納庫0913から給送した用紙0903を搬送し、先端検知センサ0914で用紙0903を検出後、中間転写体上のフルカラー可視像の先端が転写部に到達するタイミングが一致するように用紙0903の先端位置制御(先端レジ制御)を行なう。
次に、転写ローラー0915にて用紙0903を中間転写体に圧接すると同時に、転写ローラー0915にトナーと逆特性のバイアスを印加することで、中間転写体上に形成された可視像は用紙0903の搬送方向(副走査方向)に同期して搬送される用紙0903に転写される。
このようにして、用紙0903の給紙搬送方向先端を基準とした高精度な位置合わせが行われた画像転写が完了する。
二次転写を終えた用紙0903が定着器0916を通過することによって、用紙0903上に転写されたトナーが加熱溶融し、用紙0903に画像として定着する。両面プリントの場合は反転部0917を通過してスイッチバック反転し、再び先端検知センサ0914にて先端位置検出を行なって先端レジ制御を行う。こうして可視像に対して再び先端基準で位置合わせを行なった用紙0903を転写部に導入することで用紙0903へ第二面画像が転写される。
その後、用紙0903が前記同様に定着器0916を通過することによって用紙0903上のトナー像が加熱定着され、プリンタ外へと排紙されることでプリントプロセスが完了する。以上のように、用紙0903に対する自動両面画像転写が行なわれ、自動両面印刷が実現される。
なお、用紙の長さ、厚さ、材質によっては、反転部0917を通ってスイッチバック反転することができない。このような用紙は、例えば手差しトレイ0918などの給紙部から給紙反転部0917を用いずに印刷する。手差しトレイに積載された用紙は給紙ローラー0919によって一枚ずつ搬送される。具体的には、ピックアップローラによって積載されたシートが順次繰り出され、給紙ローラー0919に対向して設けられる分離ローラーによって重送が防止されてシートは1枚ずつ搬送ガイドへと送り出される。分離ローラーには搬送方向とは逆方向に回転させる駆動力が図示しないトルクリミッタを介して入力されている。
給紙ローラー0919との間に形成されるニップ部に用紙が1枚だけ進入しているときには、用紙に従動して搬送方向に回転する。一方、重送が発生している場合には搬送方向とは逆方向に回転することにより重送したシートが戻され、最上部の1枚だけが送り出されるようになっている。
その後、用紙は搬送ガイドの間を搬送され、印刷装置0109本体の中に入る。そして先端検知センサ0914で検出された後は、上述の通り、先端レジ制御、転写ローラー0915での転写を経て位置合わせず未の画像転写が完了する。定着器0916にて二次転写を終えた用紙に画像が定着されてプリンタ外へと排紙される過程も同様である。
即ち、スイッチバックできない用紙に両面印刷を行う場合、用紙は、第一面に印刷され、反転部0917に搬送されることなく排紙された後、再度給紙部に給紙され、第二面に印刷され排紙される。
本実施例においては、前述のような自動両面印刷できない用紙に対して印字位置調整が行われた場合、第一面印刷終了後、用紙排紙時の先端を後端、排紙時の後端を先端とし、さらに第二面を上面として用紙を給紙する必要がある。これは、印字位置調整がなされた時点で、各辺からの印字位置ずれ量が更新されているため、第二面印刷時も、図6で示した用紙ライブラリで記憶されている各ずれ量を正確に使用する必要があるためである。
図10は、自動両面印刷できない用紙に対して印刷する場合に、第一面への印刷を終了して第二面への印刷を開始するかどうかユーザーに確認する確認画面である。
例えば、印刷開始時に印刷装置0109が印刷予定枚数を取得しておき、当該印刷予定枚数の印刷が終了した時点でCPU0105が確認画面1001を操作パネル0110に表示する。
確認画面1001は、第二面の印刷を開始するかどうかをユーザーに確認するボタン1002と1003を備え、それぞれ第二面への印刷を開始するかどうかの入力を受け付ける。
本実施例の確認画面1001は、第二面への印刷を開始するかどうかの入力を受け付けるのみだが、加えて、例えば「印刷したい面を上にして給紙トレイに給紙すること」など、用紙の置き方を指示する文や画像が表示されても良い。また、画像の上下によって適切な用紙積載の向きも異なる場合があるので、積載時の用紙と画像の天地の対応を示す文や画像が表示されても良い。
なお、確認画面1001は用紙が用紙トレイからなくなったことを検知して操作パネル0110に表示されても良い。また、例えば第一面と第二面への印刷ジョブが個別であり、第二面への印刷ジョブが、第二面への印刷である旨を属性として保持し、印刷装置0109が当該第二面への印刷ジョブを受信した際に、確認画面1001を操作パネル0110に表示しても良い。即ち、第二面への印刷開始の検知の方法は用紙積載依存でも印刷ジョブ依存でも良く、その形態を限定しない。
以下、フローチャートを用いて本実施例の特徴となる処理について説明する。なお、本フローに係る印刷装置のプログラムは、印刷装置0109のROM0103あるいはHDD0106に記憶されており、RAM0104に読み出され、CPU0105によって実行される。
図11は、本実施例における印刷装置の制御について説明するフローチャートである。
まず、S1101にて、I/O制御部0102がホストコンピュータ0101より両面印刷の印刷ジョブを受信し、印刷を開始する。本実施例では、自動両面印刷可能なサイズの用紙も、自動両面印刷できないサイズの用紙も積載できる手差しトレイに用紙を積載して印刷するものとする。なお、用紙を積載するのが手差しトレイでなくても、自動両面印刷ができないサイズの用紙を積載あるいは収容できるトレイであれば良い。印刷ジョブは、印刷装置0109のROM0103あるいはHDD0106に予め記憶されていても良い。
次に、S1102にて、I/O制御部0102は印刷ジョブで使用する用紙サイズから、給紙部0112に給紙する際に自動両面印刷可能な用紙かどうか判断する。自動両面印刷可能な用紙である場合、S1103に進む。
S1103にて、CPU0105が操作パネル0110上に表示されたインターフェース画面0401上の印字位置調整ボタン0412を介してユーザーの印字位置調整実行を受け付けた場合、S1104に進む。
S1104にて、I/O制御部0102は、給紙部0112から用紙を給紙し、自動両面印刷可能な用紙を用いて印字位置調整を実行する。自動両面印刷の場合の印字位置調整の動作フローは、別途図12を用いて説明する。
印字位置調整が終了したらS1105に進み、第一面の印字位置ずれ量を更新する。
次に、S1106にて、第二面の印字位置ずれ量を更新する。
そして、S1107とS1108にて、それぞれS1105とS1106にて更新された第一面と第二面の印字位置ずれ量を用いて印字位置調整を行って印刷する。
S1109にて、S1101での印刷開始時に印刷装置0109に通知されていた予定印刷枚数の印刷が終了していない場合はS1107、S1108の自動両面印刷を予定印刷枚数に到達するまで繰り返す。S1109にて、予定印刷枚数の印刷が終了していれば、そのまま処理を終了する。
S1103にて、CPU0105が操作パネル0110上に表示されたインターフェース画面0401上の印字位置調整ボタン0412を介してユーザーの印字位置調整実行を受け付けなかった場合、S1109に進み、以降は上述のフローと同様に処理を終了する。
S1102にて、自動両面印刷できない用紙の場合は、S1110に進む。
S1110にて、CPU0105が操作パネル0110上に表示されたインターフェース画面0401上の印字位置調整ボタン0412を介してユーザーの印字位置調整実行を受け付けた場合、S1111に進む。S1111にてI/О制御部0102は給紙部0112から用紙を給紙し、自動両面印刷できない用紙の第一面を用いて印字位置調整を実行する。自動両面印刷できない場合の用紙第一面に対する印字位置調整の動作フローは、別途図13を用いて説明する。第一面の印字位置調整が終了したらS1112に進み、第一面の印字位置ずれ量を更新する。
次に、S1113にて、S1112にて更新された第一面の印字位置ずれ量を用いて印字位置調整を行って印刷ジョブの第一面を印刷する。
S1114にて、S1101での印刷開始時に印刷装置0109に通知されていた予定印刷枚数の印刷が終了していない場合はS1113の第一面への印刷を予定印刷枚数に到達するまで繰り返す。S1114にて、予定印刷枚数の印刷が終了していれば、S1115に進む。
S1115にて、CPU0105は操作パネル0110上に表示された確認画面1001上の第二面印刷開始ボタン1002が押下されるまで待機する。第二面印刷開始ボタン1002が押下されたらS1116に進み、I/O制御部0102は、給紙部0112から用紙を給紙し、S1111にて用いた自動両面印刷できない用紙の第二面を用いて印字位置調整を実行する。
なお本実施例においては、S1111では自動両面印刷できない用紙の第一面に対して印刷し、S1116では当該用紙の第二面に対して印刷するものとするが、実施の形態はこの限りではない。即ち、S1116にて用いる用紙は、例えばS1111での第一面印字位置ずれ量更新時に開封したが第一面には何も印刷されていない用紙や、S1113にて予め余分に印刷された印刷ジョブ第一面印刷済みの用紙であっても良く、その状態を限定しない。
自動両面印刷できない場合の用紙第二面に対する印字位置調整の動作フローは、別途図14を用いて説明する。第二面の印字位置調整が終了したらS1117に進み、第二面の印字位置ずれ量を更新する。
次に、S1118にて、S1117にて更新された第二面の印字位置ずれ量を用いて印字位置調整を行って印刷ジョブの第二面を印刷する。
S1119にて、1101での印刷開始時に印刷装置0109に通知されていた予定印刷枚数の印刷が終了していない場合はS1118の第二面への印刷を予定印刷枚数に到達するまで繰り返す。S1119にて、予定印刷枚数の印刷が終了していれば、そのまま処理を終了する。
S1110にて、CPU0105が操作パネル0110上に表示されたインターフェース画面0401上の印字位置調整ボタン0412を介してユーザーの印字位置調整実行を受け付けなかった場合、S1120に進む。
S1120にて、自動両面印刷できない用紙の第一面に対し、印刷ジョブの第一面を印刷する。
S1121にて、S1101での印刷開始時に印刷装置0109に通知されていた予定印刷枚数の印刷が終了していない場合はS1120の第一面への印刷を予定印刷枚数に到達するまで繰り返す。S1121にて予定印刷枚数の印刷が終了していれば、S1122に進む。
S1122にて、CPU0105は操作パネル0110上に表示された確認画面1001上の第二面印刷開始ボタン1002が押下されるまで待機する。第二面印刷開始ボタン1002が押下されたらS1123に進み、S1120にて第一面に対して印刷済みの自動両面印刷できない用紙の第一面に対し、印刷ジョブの第二面を印刷する。
S1124にて、S1101での印刷開始時に印刷装置0109に通知されていた予定印刷枚数の印刷が終了していない場合はS1123の第二面への印刷を予定印刷枚数に到達するまで繰り返す。S1124にて、予定印刷枚数の印刷が終了していれば、そのまま処理を終了する。
本実施例では、自動両面印刷可能な用紙かどうかを、用紙のサイズにより判定するものとしたが、判定基準は用紙の厚さ、硬さ、材質などであっても良い。
また本実施例では、ユーザーが印字位置調整を行う選択をすれば印字位置調整を実行する、というフローを用いて説明した。しかし、印字位置ずれ量の登録の有無に関わらず印字位置調整を実行したり、ユーザーが実行を選択しなくても印字位置調整を自動的に実行したりしても良く、印字位置調整実行の理由やタイミング、実行の形態についてはその形式を限定しない。
以上の手順により、本実施例によると、用紙のサイズに対応した適切な印字位置ずれ量を算出、取得して保存し、適用することで用紙のサイズに依らず、適切な印字位置調整を行うことができる。そのため、印字位置調整の精度を向上させることが可能である。
図12は、図11に示す自動両面印刷可能な用紙への印字位置調整のサブルーチン内容を示すフローチャートである。
本フローに係る印刷装置のプログラムは、印刷装置のROM0103あるいはHDD0106に記憶されており、RAM0104に読み出され、CPU0105によって実行される。
S1201にて、I/O制御部0102は、給紙部0112から用紙を給紙して調整用チャートを自動両面印刷にて出力し、S1202に進む。
S1202にて、CPU0105は、原稿台ガラス0302に置かれた、調整用チャート印刷済みの用紙の第一面のスキャンを受け付け、CCDセンサを介してスキャン画像を取得する。
S1203にて、CPU0105は、原稿台ガラス0302に置かれた、調整用チャート印刷済みの用紙の第二面のスキャンを受け付け、CCDセンサを介してスキャン画像を取得する。
S1104にて、CPU0105は、S1102、S1103にて取得したスキャン画像を用いて図7にて示した(A)〜(R)の値を検出し、図8にて示した計算式により、印字位置ずれ量を算出する。
次に、S1105に進み、CPU0105は、S1104にて算出した印字位置ずれ量を、図4におけるインターフェース画面で選択されている現在の用紙における縦置き時印字位置ずれ量として用紙ライブラリに格納する。
そして、S1106にて、CPU0105はHDD0106上の用紙ライブラリを参照して、S1105にて用紙ライブラリに格納された値を当該用紙の縦置き時印字位置ずれ量として、更新、記憶する。
図13は、図11に示す自動両面印刷できない用紙への印字位置調整のサブルーチン内容を示すフローチャートである。
本フローに係る印刷装置のプログラムは、印刷装置のROM0103あるいはHDD0106に記憶されており、RAM0104に読み出され、CPU0105によって実行される。
S1301にて、I/O制御部0102は、給紙部0112から用紙を給紙して調整用チャートの第一面を出力し、S1302に進む。
S1302にて、CPU0105は、原稿台ガラス0302に置かれた、調整用チャート印刷済みの用紙の第一面のスキャンを受け付け、CCDセンサを介してスキャン画像を取得する。
S1303にて、CPU0105は、S1302にて取得したスキャン画像を用いて図7にて示した(A)〜(R)の値を検出し、図8にて示した計算式により、第一面印字位置ずれ量を算出する。
次に、S1304に進み、CPU0105は、S1303にて算出した第一面印字位置ずれ量を、図4におけるインターフェース画面で選択されている現在の用紙における第一面印字位置ずれ量として用紙ライブラリに格納する。
そして、S1305にて、CPU0105はHDD0106上の用紙ライブラリを参照して、S1304にて用紙ライブラリに格納された値を当該用紙の第一面印字位置ずれ量として、更新、記憶する。
図14は、図11に示す自動両面印刷できない用紙への印字位置調整のサブルーチン内容を示すフローチャートである。
本フローに係る印刷装置のプログラムは、印刷装置のROM0103あるいはHDD0106に記憶されており、RAM0104に読み出され、CPU0105によって実行される。
S1401にて、I/O制御部0102は、給紙部0112から用紙を給紙して調整用チャートの第二面を出力し、S1402に進む。当該用紙は、S1301にて調整用チャートの第一面を印刷された用紙であっても良いし、他の画像が第一面に印刷されている用紙や、第一面に印刷されていない用紙であっても良い。
S1402にて、CPU0105は、原稿台ガラス0302に置かれた、調整用チャート印刷済みの用紙の第二面のスキャンを受け付け、CCDセンサを介してスキャン画像を取得する。
S1403にて、CPU0105は、S1302にて取得したスキャン画像を用いて図7にて示した(A)〜(R)の値を検出し、図8にて示した計算式により、第二面印字位置ずれ量を算出する。
次に、S1404に進み、CPU0105は、S1403にて算出した第二面印字位置ずれ量を、図4におけるインターフェース画面で選択されている現在の用紙における第二面印字位置ずれ量として用紙ライブラリに格納する。
そして、S1405にて、CPU0105はHDD0106上の用紙ライブラリを参照して、S1404にて用紙ライブラリに格納された値を当該用紙の第二面印字位置ずれ量として、更新、記憶する。
[その他の実施例]
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステムあるいは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読みだして実行する処理である。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステムあるいは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読みだして実行する処理である。
0105 制御手段(調整手段)、0109 印刷手段、0110 取得手段、
0917 反転手段
0917 反転手段
Claims (3)
- 画像をシートに印刷する印刷手段と、前記印刷手段により前記画像が印刷された前記シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された前記シートを反転して、前記搬送手段へ再び搬送する反転手段と、前記搬送手段により搬送された前記シートを排紙する排紙手段と、前記印刷手段により前記シートにテストチャートを印刷させる制御手段と、前記シートに対する前記テストチャートの位置に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記印刷手段により前記シートに印刷される画像の印刷位置を調整する調整手段と、を有し、前記調整手段は、前記搬送手段の搬送方向において所定の条件を満たす第1のシートに印刷される画像の印刷位置を調整する第1モードと、前記搬送方向において前記所定の条件を満たさない第2のシートに印刷される画像の印刷位置を調整する第2モードと、を有し、前記調整手段が前記第1モードを実行する場合、前記制御手段は、前記印刷手段により前記第1のシートの第一面にテストチャートを印刷させ、前記反転手段により前記第1のシートを反転させ、前記印刷手段により前記第1のシートの第二面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第1のシートを排紙させ、前記調整手段が前記第2モードを実行する場合、前記制御手段は、前記印刷手段により前記第2のシートの第一面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第2のシートを排紙させ、前記印刷手段により前記第2シートの第二面にテストチャートを印刷させ、前記排紙手段により前記第2のシートを排紙させることを特徴とする印刷装置。
- 前記印刷装置はさらに、前記第2モードを実行する場合、前記第2シートの第二面にテストチャート印刷することを検知する検知手段を備える請求項1に記載の印刷装置。
- 前記所定の条件は、用紙のサイズであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
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