JP2020106476A - 管検査装置及び管検査方法 - Google Patents

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正和 上林
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恭平 林
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篤 杉浦
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基文 伊藤
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Abstract

【課題】検査対象の管の管厚測定に際して測定誤差を低減できる管検査装置を提供する。【解決手段】一実施形態に係る管検査装置は、検査対象の管に取り付けられて、前記管の延在方向に沿って走行可能に構成された移動装置と、前記移動装置のフレームに設けられ、前記管の管厚を計測するように構成された少なくとも一つのタイヤ型超音波探触子と、を備え、前記タイヤ型超音波探触子は、照射する超音波ビームを点集束可能に構成された少なくとも一つの振動子を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、管検査装置及び管検査方法に関する。
各種の設備で使用される管は、例えば高温高圧環境下で使用されることで劣化する。そのため、管の状態を検査して、必要に応じて補修等を行う必要がある。
管の状態を検査するための装置として、例えば、管の外表面に載置されて、管の軸方向に進退可能に構成された管の検査装置が知られている。この検査装置は、メインフレームと、メインフレームを管の軸方向へ進退させるメインフレーム駆動機構を備えている(特許文献1参照)。
国際公開第2014/098068号
特許文献1に記載の検査装置では、検査装置の筐体に収容した超音波検査装置によって管の検査を行うことができるように構成されている。
例えば、検査対象の管がNi基鋳造鋼で構成されている場合のように、他の材料と比べると超音波の減衰率が比較的高い場合がある。このような場合には、管の外周面に配置した超音波探触子から管の肉厚方向に超音波を発して管の肉厚(管厚)測定を行うと、底面エコーのS/N比が良好でないために、測定された管厚の誤差が大きくなるおそれがある。
しかしながら、管の軸方向に進退可能に構成された管の検査装置において、超音波検査装置によって管を検査する場合に、上述した測定誤差を低減するための構成等は、特許文献1には開示されていない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、検査対象の管の管厚測定に際して測定誤差を低減できる管検査装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る管検査装置は、
検査対象の管に取り付けられて、前記管の延在方向に沿って走行可能に構成された移動装置と、
前記移動装置のフレームに設けられ、前記管の管厚を計測するように構成された少なくとも一つのタイヤ型超音波探触子と、
を備え、
前記タイヤ型超音波探触子は、照射する超音波ビームを点集束可能に構成された少なくとも一つの振動子を含む。
上記(1)の構成によれば、照射する超音波ビームを一点に集束させることが可能となるので、照射する超音波ビームを検査対象の管の内周面の近傍に集束させることで、底面エコー、すなわち管の内周面からのエコーのS/N比を向上できる。これにより、管厚測定における測定誤差を低減できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記タイヤ型超音波探触子は、球面形状に形成された1つの振動子であって、前記球面の曲率中心が前記タイヤ型超音波探触子における前記振動子の配置位置よりも前記タイヤ型超音波探触子の径方向外側に位置している振動子を含む。
上記(2)の構成によれば、球面形状に形成された1つの振動子を用いることで、照射する超音波ビームを一点に集束させることが容易となり、タイヤ型超音波探触子の構成が複雑化せず、タイヤ型超音波探触子のコストを抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記タイヤ型超音波探触子は、照射する前記超音波ビームの集束位置を変更可能に構成されている。
上記(3)の構成によれば、例えば検査対象のプラントが複数あって、それぞれのプラントにおける検査対象機器の管の管厚(公称厚さ)が異なっていても、検査対象の管の管厚に応じて超音波ビームの集束位置を変更できるので、底面エコーのS/N比を向上できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記タイヤ型超音波探触子は、球面形状に形成された1つの振動子であって、前記球面の曲率中心が前記タイヤ型超音波探触子における前記振動子の配置位置よりも前記タイヤ型超音波探触子の径方向外側に位置している振動子を含み、
前記振動子の曲率を変更するように構成された曲率変更装置を有する。
上記(4)の構成によれば、曲率変更装置によって振動子の曲率を変更することで、検査対象の管の管厚に応じて超音波ビームの集束位置を変更できるので、底面エコーのS/N比を向上できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記タイヤ型超音波探触子は、前記振動子が配置された内部空間に液体が封入されており、前記液体の音響インピーダンスを変更することで前記集束位置が変更可能である。
上記(5)の構成によれば、上記内部空間に封入される上記液体の音響インピーダンスを変更することで集束位置を容易に変更できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、前記液体は、水と前記水よりも粘度の高い液状物質との混合物であり、前記水と前記液状物質との混合割合を変更することで前記液体の音響インピーダンスを変更する。
上記(6)の構成によれば、水と上記液状物質との混合割合を変更することで上記液体の音響インピーダンスを容易に変更できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れか一項の構成において、
前記タイヤ型超音波探触子は、
軸に対して回転自在に取り付けられたホイールと、
前記ホイールに取り付けられたタイヤ部と、を有し、
前記ホイールは、前記タイヤ部における前記軸の延在方向に沿った両端にそれぞれ配置され、少なくとも外周部が円形状を有する一対の側板を含み、前記一対の側板の前記外周部が前記管の外周面に接触可能である。
上記(7)の構成によれば、一対の側板の外周部を管の外周面に接触させながら管厚を測定すれば、振動子と管との距離の変動を抑制でき、管に対する超音波ビームの集束位置の変動を抑制できる。これにより、底面エコーのS/N比が安定し、管厚測定における測定誤差を低減できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、前記一対の側板は、前記外周部が着脱可能に構成されている。
上述したように、例えば検査対象のプラントが複数あって、それぞれのプラントにおける検査対象機器の管の管厚(公称厚さ)が異なることがある。このような場合であっても、上記(8)の構成では、例えば外径が異なる複数対の外周部を用意しておき、検査対象の管の管厚に応じて外周部を交換することで、超音波ビームの集束位置を変更できる。これにより、検査対象機器によって管厚が異なっても、底面エコーのS/N比を向上でき、管厚測定における測定誤差を低減できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れか一項の構成において、
前記タイヤ型超音波探触子は、前記管の外周面に接触するように構成されたタイヤ部と、前記振動子が配置された内部空間に封入された液体とを含み、
前記タイヤ部は、前記液体中を伝わる超音波の音速に対する差が該音速の±10%以内となる音速で前記超音波が伝わる材質によって構成されている。
上記(9)の構成によれば、タイヤ部内で伝わる超音波の音速は、上記液体中を伝わる超音波の音速の90%以上110%以下となり、上記液体中を伝わる超音波の音速との差が小さいので、タイヤ部内で伝わる超音波がタイヤ部内で多重反射することを抑制できる。これにより、管へ入射する超音波の入射効率の低下が抑制される。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、前記タイヤ部は、硬質ゲルによって構成されている。
上記(10)の構成によれば、柔軟性を有し、且つ、管へ入射する超音波の入射効率の低下を抑制できる材質によってタイヤ部を構成できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れか一項の構成において、
前記フレームに回動自在に支持されていて、前記管の径方向外側から前記管を挟持可能に構成され、前記移動装置を前記管の延在方向に沿って走行させるための少なくとも一対のローラをさらに備え、
前記少なくとも一対のローラは、樹脂により構成された管接触部を含む。
上記(11)の構成によれば、例えば、エラストマ等、樹脂よりも弾性率が低く、樹脂よりも外力によって変形し易い材料によって管接触部が構成されている場合と比べ、管と接触して管に向かって押圧されたときの管接触部の変形を抑制できる。そのため、管検査装置が検査対象の管に取り付けられたときの管に対する管検査装置の姿勢のずれを抑制できる。これにより、管に対して適切な位置、及び適切な姿勢でタイヤ型超音波探触子を配置できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れか一項の構成において、
前記フレームに回動自在に支持されていて、前記管の径方向外側から前記管を挟持可能に構成され、前記移動装置を前記管の延在方向に沿って走行させるための少なくとも一対のローラをさらに備え、
前記少なくとも一対のローラは、前記ローラの回転軸線に沿った幅方向における両端側から中央側に向かうにつれて径が小さくなる円錐面を有する。
上記(12)の構成によれば、ローラのそれぞれは、その回転軸線に沿った幅方向における中心を挟んで位置する2つの円錐面を有する。
例えば検査対象のプラントが複数あって、それぞれのプラントにおける検査対象機器の管の外径が異なることがある。このような場合であっても、上記(12)の構成によれば、ローラのそれぞれは、上記2つの円錐面のそれぞれにおいて、1点で管の外周面と当接する。そのため、検査対象機器によって管の外径が異なっても、ローラのそれぞれは、管の外周面に上記円錐面で接触して、管の延在方向に沿って転動できる。
また、上述したように、ローラのそれぞれが上記2つの円錐面のそれぞれにおいて、1点で管の外周面と当接するので、ローラの転動に対する抵抗を抑制できる。そのため、仮に何らかの原因で管に対する管検査装置の姿勢がずれてしまったとしても、管検査装置が走行不能となる可能性を低減できる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(12)の何れか一項の構成において、前記移動装置に搭載されていて、前記管の延在方向に対する前記移動装置の姿勢のずれを確認するための確認装置をさらに備える。
上記(13)の構成によれば、確認装置によって管の延在方向に対する移動装置の姿勢のずれを確認することで、管に対する移動装置の姿勢、すなわち管検査装置の姿勢のずれを抑制できる。これにより、管に対して適切な位置、及び適切な姿勢でタイヤ型超音波探触子を配置できる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(13)の何れか一項の構成において、
液体を貯蔵可能な密閉されたタンクと、
上下方向に延在している前記管に前記移動装置が取り付けられると前記タイヤ型超音波探触子のタイヤ部よりも上方に位置する吐出口を有し、前記タンクに接続された液体供給管と、
前記タンクに圧縮空気を供給するために前記タンクに接続された空気供給管と、
をさらに備える。
上記(14)の構成によれば、管の外周面とタイヤ型超音波探触子のタイヤ部との間にタンクに貯蔵された液体を供給することで、管の外周面とタイヤ型超音波探触子のタイヤ部との間での超音波の減衰を抑制できる。
また、上記(14)の構成によれば、密閉されたタンクに供給する圧縮空気の流量を適切に設定することで、ポンプを用いなくても、簡単な構成で、タンク内の液体を管の外周面とタイヤ型超音波探触子のタイヤ部との間に安定的に供給できる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(14)の何れか一項の構成において、
上下方向に延在している前記管に前記移動装置が取り付けられると前記タイヤ型超音波探触子のタイヤ部よりも下方に位置し、少なくとも外周部がスポンジで形成された液体回収ローラと、
前記液体回収ローラの前記外周部を径方向外側から押圧するとともに、前記液体回収ローラの回転とともに自転する絞りローラと、
をさらに備え、
前記絞りローラは、前記液体回収ローラの回転とともに自転しながら前記スポンジが保持する液体を前記スポンジから絞り出すように構成されている。
上記(15)の構成によれば、管の外周面とタイヤ型超音波探触子のタイヤ部との間での超音波の減衰を抑制するために供給された液体を液体回収ローラで吸収して回収できる。これにより、検査対象の管やその周囲が液体で不必要に濡れてしまうことを抑制できる。
また、上記(15)の構成によれば、絞りローラによって液体回収ローラのスポンジが保持する液体をスポンジから絞り出すことで、スポンジに保持される液体の量が飽和することを回避でき、検査対象の管やその周囲が液体で不必要に濡れてしまうことを比較的長い時間にわたって抑制できる。
(16)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(14)の何れか一項の構成において、
上下方向に延在している前記管に前記移動装置が取り付けられると前記タイヤ型超音波探触子のタイヤ部よりも下方に位置し、少なくとも外周部がスポンジで形成された車輪部と、前記車輪部の中心軸であって、内部に中空部を有する中空筒形状を有するとともに外周面と前記中空部とを連通する複数の連通孔を有する中心軸とを有する液体回収ローラと、
前記スポンジが保持する液体を吸引する吸引装置とをさらに備え、
前記吸引装置は、前記中空部及び前記複数の連通孔を介して前記スポンジが保持する液体を吸引するように構成されている。
上記(16)の構成によれば、管の外周面とタイヤ型超音波探触子のタイヤ部との間での超音波の減衰を抑制するために供給された液体を液体回収ローラで吸収して回収できる。これにより、検査対象の管やその周囲が液体で不必要に濡れてしまうことを抑制できる。
また、上記(16)の構成によれば、吸引装置によって中空部及び複数の連通孔を介して液体回収ローラのスポンジが保持する液体を吸引することで、スポンジに保持される液体の量が飽和することを回避でき、検査対象の管やその周囲が液体で不必要に濡れてしまうことを比較的長い時間にわたって抑制できる。
(17)本発明の少なくとも一実施形態に係る管検査方法は、
上記(1)乃至(16)の何れかの管検査装置を検査対象の管に沿って移動させるステップと、
前記管検査装置の移動中に、前記タイヤ型超音波探触子により前記管の管厚を計測するステップと、
を備える。
上記(17)の方法によれば、上記(1)で述べたように、照射する超音波ビームを一点に集束させることが可能となるので、照射する超音波ビームを検査対象の管の内周面の近傍に集束させることで、底面エコー、すなわち管の内周面からのエコーのS/N比を向上できる。これにより、測定誤差の少ない管厚の測定結果が得られる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、検査対象の管の管厚測定に際して測定誤差を低減できる。
幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図であり、検査対象の管に取り付けられた状態を示す。 幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図である。 幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図である。 幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図である。 幾つかの実施形態に係る管検査装置の平面図である。 駆動ユニット1の斜視図である。 第1ローラ及び第2ローラの外観を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は第1ローラ及び第2ローラの軸方向に沿った断面を示す図である。 駆動ユニット1の斜視図である。 動ユニットの斜視図である。 拡散反射型レーザセンサ及び透過型レーザセンサの配置を示す平面図である。 タイヤ型超音波探触子及びタイヤ型超音波探触子の支持部を示す図である。 一実施形態に係るタイヤ型超音波探触子の構造を説明するための模式的な断面図である。 他の実施形態に係るタイヤ型超音波探触子の構造を説明するための模式的な断面図である。 曲率変更装置により超音波ビームの集束位置を変更することを説明するための模式的な図である。 幾つかの実施形態に係る液体供給装置の全体構成を示した模式図である。 一実施形態の液体回収装置の全体構成を示した模式図である。 一実施形態の液体回収装置の駆動に係る変形例を示す図であり、各ギヤの配置を模式的に示した図である。 他の実施形態の液体回収装置の全体構成を示した模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図であり、検査対象の管に取り付けられた状態を示す。図2から図4は、幾つかの実施形態に係る管検査装置の斜視図であり、それぞれ異なる角度から見た図である。図5は、幾つかの実施形態に係る管検査装置の平面図である。なお、図1〜5では、図示の便宜上、後述する拡散反射型レーザセンサ131及び透過型レーザセンサ132の記載を省略している。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、各種の設備で使用される管の検査を行うための装置である。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100による検査対象の管を含む装置は多岐にわたるが、一例として例えば化学プラントにおけるリフォーマと呼ばれる装置における反応管が挙げられる。リフォーマのような装置では、例えば図5に示すように、装置内において複数の管6が並んだ管列7が形成されている。
以下、幾つかの実施形態に係る管検査装置100における検査対象の管が、例えば設備において複数の管が並んだ管列を形成する管のそれぞれである場合を例に挙げて説明する。
なお、以下の説明では、管列7における各管6が鉛直方向に延在している場合を例に挙げて説明する。したがって、説明の便宜上、管軸方向に沿った一方を上とし、他方を下として説明する。また、管列7における各管6が並ぶ方向を管列方向とも呼ぶ。また、以下の説明では、幾つかの実施形態に係る管検査装置100に関し、方向について述べる場合、幾つかの実施形態に係る管検査装置100が管6に取り付けられているときの姿勢に基づいて述べることとする。
幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、駆動ユニット1と、従動ユニット2とを備える。
(駆動ユニット1について)
以下、図6から図8も参照して駆動ユニット1について説明する。
図6及び図8は、駆動ユニット1の斜視図であり、それぞれ異なる角度から見た図である。図7は、第1ローラ110及び後述する第2ローラ120の外観を示す図であり、図7(a)は斜視図であり、図7(b)は第1ローラ110及び第2ローラ120の軸方向に沿った断面を示す図である。
駆動ユニット1は、第1フレーム10を有する。第1フレーム10は、従動ユニット2の後述する第2フレーム20に取り外し可能に連結される構造体であり、第1ローラ110と、駆動部115と、ブレーキ装置118とが取り付けられている。
(第1ローラ110)
第1ローラ110は、検査対象の管6の外表面に接触して管6の管軸方向に沿って転動するローラである。第1フレーム10には、管軸方向に沿って離間して配置される2つの第1ローラ110が回動自在に取り付けられている。説明の便宜上、例えば図1における管軸方向に沿った図示上側の第1ローラ110を上側ローラ111と呼ぶことがあり、図示下側の第1ローラ110を下側ローラ112と呼ぶことがある。
図7(a)によく示すように、第1ローラ110は、第1ローラ110の回転軸線AXrに沿った幅方向における両端側から中央側に向かうにつれて径が小さくなる円錐面113を有する。すなわち、第1ローラ110は、管6との接触面(管接触部110a)が凹状に形成されている。
第1ローラ110は、少なくとも管接触部110aが樹脂によって形成されている。このように、少なくとも管接触部110aが樹脂によって形成されている場合、例えば、エラストマ等、樹脂よりも弾性率が低く、樹脂よりも外力によって変形し易い材料によって管接触部110aが構成されている場合と比べ、管6と接触して管6に向かって押圧されたときの管接触部110aの変形を抑制できる。そのため、管検査装置100が検査対象の管6に取り付けられたときの管6に対する管検査装置100の姿勢のずれを抑制できる。これにより、管6に対して適切な位置、及び適切な姿勢で後述するタイヤ型超音波探触子150を配置できる。
なお、本明細書において、樹脂とは、幾つかの実施形態に係る管検査装置100が使用される雰囲気や管6の温度が検査時に採り得る温度範囲よりも高い温度のガラス転移温度を有する高分子材料のことを指すものとする。また、本明細書において、エラストマとは、幾つかの実施形態に係る管検査装置100が使用される雰囲気や管6の温度が検査時に採り得る温度範囲よりも低い温度のガラス転移温度を有する高分子材料のことを指すものとする。
(駆動部115)
図8によく示すように、駆動部115は、第1ローラ110を回転駆動する駆動部であり、回転駆動力を発生するエアモータ116と、エアモータ116からの駆動力を2つの第1ローラ110に伝達する駆動力伝達機構117とを有する。エアモータ116に外部から圧縮空気が供給されると不図示の出力軸からの回転駆動力がギヤやプーリ、不図示のベルト等を有する駆動力伝達機構117を介して2つの第1ローラ110に伝達される。
なお、エアモータ116への圧縮空気の供給及び供給の停止は、不図示の電磁弁によって制御される。該電磁弁の制御は、不図示の制御装置によって行われる。
すなわち、幾つかの実施形態では、駆動部115の駆動力によって管検査装置100を検査対象の管6に沿って移動できる。
(ブレーキ装置118)
ブレーキ装置118は、管検査装置の移動を停止させる移動停止装置である。ブレーキ装置118は、第1ローラ110の回転軸に固定されたブレーキディスク119を挟持することでブレーキ力を発生させる。なお、ブレーキ装置118は、上側ローラ111又は下側ローラ112の少なくとも何れか一方の回転軸に設けられたブレーキディスク119を挟持するように構成されていればよい。図8に示す幾つかの実施形態では、ブレーキディスク119は、下側ローラ112の回転軸に設けられており、ブレーキ装置118は、下側ローラ112の回転軸に設けられたブレーキディスク119を挟持することでブレーキ力を発生させる。
幾つかの実施形態において、ブレーキ装置118は、外部から圧縮空気が供給されるとブレーキディスク119を開放してブレーキを解除し、外部からの圧縮空気の供給が途絶えると、内蔵する不図示のばねの付勢力でブレーキディスク119を挟持して制動力を発生させる。
なお、ブレーキ装置118への圧縮空気の供給及び供給の停止は、不図示の電磁弁によって制御される。該電磁弁のソレノイドが励磁されると該電磁弁が開き、圧縮空気がブレーキ装置118へ供給され、該電磁弁のソレノイドが消磁されると該電磁弁が閉じ、圧縮空気のブレーキ装置118への供給が停止される。該電磁弁のソレノイドの制御は、不図示の制御装置によって行われる。
(連結板30)
また、第1フレーム10には、駆動ユニット1と従動ユニット2とを連結する連結板30が取り付けられている。連結板30は、第1フレーム10から従動ユニット2の後述する第2フレーム20に向かってそれぞれ延在する板状の部材であり、第1ローラ110の幅方向に離間して対を成す一対の連結板30が、上下の2カ所に設けられている。なお、幾つかの実施形態では、連結板30は、第1フレーム10の上部と下部にそれぞれ一対ずつ、計2対設けられているが、少なくとも1対設けられていればよい。
各連結板30の先端部には、第2フレーム20に設けられた後述する係合爪部26と係合可能に構成された係合孔である係合部31と、後述する位置決めピン41が挿入可能に構成されたピン孔32とが形成されている。
(従動ユニット2について)
以下、図9も参照して従動ユニット2について説明する。図9は、従動ユニット2の斜視図である。
従動ユニット2は、第2フレーム20を有する。第2フレーム20は、連結板30を介して第1フレーム10に取り外し可能に連結される構造体であり、第2ローラ120と、不図示の付勢部材と、不図示の直動ガイドとが取り付けられている。
なお、以下の説明では、第1フレーム10と第2フレーム20とを含めて、フレームユニット101と呼ぶこともある。
(第2ローラ120)
第2ローラ120は、第1ローラ110と同様に、検査対象の管6の外表面に接触して管6の管軸方向に沿って転動するローラである。第2フレーム20には、管軸方向に沿って離間して配置される2つの第2ローラ120が回動自在に取り付けられている。説明の便宜上、例えば図3や図9における管軸方向に沿った図示上側の第2ローラ120を上側ローラ121と呼ぶことがあり、図示下側の第2ローラ120を下側ローラ122と呼ぶことがある。第2ローラ120は従動ローラである。
図7に示すように、第2ローラ120の形状は、第1ローラ110と同じ形状を呈する。すなわち、第2ローラ120は、第2ローラ120の回転軸線AXrに沿った幅方向における両端側から中央側に向かうにつれて径が小さくなる円錐面123を有する。すなわち、第2ローラ120は、管6との接触面(管接触部120a)が凹状に形成されている。
第2ローラ120は、少なくとも管接触部120aが樹脂によって形成されている。このように、少なくとも管接触部120aが樹脂によって形成されている場合、例えば、エラストマ等、樹脂よりも弾性率が低く、樹脂よりも外力によって変形し易い材料によって管接触部120aが構成されている場合と比べ、管6と接触して管6に向かって押圧されたときの管接触部120aの変形を抑制できる。そのため、管検査装置100が検査対象の管6に取り付けられたときの管6に対する管検査装置100の姿勢のずれを抑制できる。これにより、管6に対して適切な位置、及び適切な姿勢で後述するタイヤ型超音波探触子150を配置できる。
図3に示すように、第2ローラ120のそれぞれは、第1ローラ110のそれぞれと対向する位置に配置されている。すなわち、第1ローラ110の上側ローラ111と第2ローラ120の上側ローラ121とは互いに対向する位置に配置され、第1ローラ110の下側ローラ112と第2ローラ120の下側ローラ122とは互いに対向する位置に配置されている。
上述したように、第1ローラ110のそれぞれは、その回転軸線AXrに沿った幅方向における中心を挟んで位置する2つの円錐面113を有する。同様に、第2ローラ120のそれぞれは、その回転軸線AXrに沿った幅方向における中心を挟んで位置する2つの円錐面123を有する。
例えば検査対象のプラントが複数あって、それぞれのプラントにおける検査対象機器の管の外径が異なることがある。このような場合であっても、各ローラ110、120は、例えば図7(b)に示すように、上記2つの円錐面113、123のそれぞれにおいて、1点で管6の外周面6aと当接する。そのため、検査対象機器によって管の外径が異なっても、各ローラ110、120は、管6の外周面6aに上記円錐面113、123で接触して、管6の延在方向に沿って転動できる。
また、上述したように、各ローラ110、120のそれぞれが上記2つの円錐面113、123のそれぞれにおいて、1点で管6の外周面6aと当接するので、各ローラ110、120の転動に対する抵抗を抑制できる。そのため、仮に何らかの原因で管6に対する管検査装置100の姿勢がずれてしまったとしても、管検査装置100が走行不能となる可能性を低減できる。
(第2ローラ120の支持構造)
第2ローラ120は、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心とを結ぶ直線に沿って移動可能となるように第2フレーム20に対して、取り付けられている。具体的には、上側ローラ121は、上側ローラ121の回転軸を回動可能に支持する上側ローラ支持フレーム21に回動可能に支持されており、下側ローラ122は、下側ローラ122の回転軸を回動可能に支持する下側ローラ支持フレーム22に回動可能に支持されている。
上側ローラ支持フレーム21及び下側ローラ支持フレーム22は、それぞれ、不図示の直動ガイドを介して第2フレーム20に対して上記直線に沿って移動可能に取り付けられている。
また、上側ローラ支持フレーム21及び下側ローラ支持フレーム22は、第2ローラ120を第1ローラ110に向けて付勢するように構成された不図示の付勢部材によって付勢されている。
(管検査装置100の姿勢の確認について)
例えば、図1、2に示すように、幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、管6の延在方向に対する移動装置(駆動ユニット1及び従動ユニット2)の姿勢のずれを確認するための確認装置500を備える。
確認装置500は、例えば、管検査装置100の姿勢が水平であるか否かを確認するための水平計501と、管検査装置100の上下方向が鉛直方向を向いているか否かを確認するための垂直計502とを含む。
なお、確認装置500には、図1に示すように、照射対象物である管6に対して直線状のレーザ光Lを照射可能なレーザ装置503を含んでいてもよい。レーザ装置503からレーザ光Lを照射することで管6の外周面6aには、レーザ光Lの直線状の照射パターンLpが視認可能に現れる。この照射パターンLpの延在方向が管6の延在方向と一致しているか否かを作業者が確認することで、作業者は、管検査装置100の姿勢の良否を確認できる。
このように、確認装置500によって管6の延在方向に対する移動装置(駆動ユニット1及び従動ユニット2)の姿勢のずれを確認することで、管6に対する移動装置の姿勢、すなわち管検査装置100の姿勢のずれを抑制できる。これにより、管6に対して適切な位置、及び適切な姿勢で後述するタイヤ型超音波探触子150を配置できる。
(案内部24)
第2フレーム20のうち、第2ローラ120の幅方向の両端側に位置する側板23のそれぞれには、第1フレーム10と第2フレーム20との組付け時に連結板30を案内する案内部24が設けられている。
また、各側板23には、後述する位置決めピン41が挿入可能に構成されたピン孔29が形成されている。
(係合レバー25)
また、第2フレーム20には、連結板30の係合部31と係合する係合爪部26を有する係合レバー25が取り付けられている。係合レバー25は、第1フレーム10と第2フレーム20との組付けると、連結板30の係合部31に係合爪部26が係合するように第2フレーム20に取り付けられれている。係合レバー25は、2対の連結板30のそれぞれの係合部31に対応する4カ所に設けられている。各係合レバー25は、それぞれの係合爪部26が第2ローラ120の幅方向の外側に向かって突出するように不図示の付勢部材によって付勢されている。
第1フレーム10と第2フレーム20との組付けに際して、第1フレーム10と第2フレーム20とを近づけると、連結板30が案内部24に案内され、連結板30の先端部が上記不図示の付勢部材の付勢力に抗して係合レバー25の係合爪部26を第2ローラ120の幅方向の内側に向かって押圧する。さらに、第1フレーム10と第2フレーム20とを近づけて、連結板30の係合部31の位置と係合爪部26の位置とが重なると、上記不図示の付勢部材の付勢力によって係合爪部26と係合部31とが係合する。
係合爪部26と係合部31とが係合する状態まで第1フレーム10と第2フレーム20とを近づけると、各連結板30のピン孔32の位置と各側板23のピン孔29の位置とが重なる。この状態で位置決めピン41を各連結板30のピン孔32と各側板23のピン孔29とに挿通させることで、連結板30の各々を第2フレーム20に対して位置決めすることができる。
なお、幾つかの実施形態では、第2ローラ120の幅方向の一方側の2つの係合レバー25同士が連結部材27によって連結されており、第2ローラ120の幅方向の他方側の2つの係合レバー25同士が上記連結部材27とは別の連結部材27によって連結されている。幾つかの実施形態では、この連結部材27を操作することによって、上記不図示の付勢部材の付勢力に抗して係合レバー25の係合爪部26を第2ローラ120の幅方向の内側に向かって移動させることができるように構成されている。したがって、連結部材27を操作することによって、上記不図示の付勢部材の付勢力に抗して係合レバー25の係合爪部26を第2ローラ120の幅方向の内側に向かって移動させることで、係合爪部26と係合部31との係合を解除することができる。
(サポート部材60)
幾つかの実施形態に係る管検査装置100は、第1フレーム10及び第2フレーム20を含むフレームユニット101から、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向に外側へと延在する一対のサポート部材60を備える。
一対のサポート部材60は、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心を結ぶ直線に交差する方向に外側へと延在する一対の支持部材61を有する。一対の支持部材61の先端には、弾性部材(板ばね)62を介して従動ローラ63が回動可能に取り付けられている。図5に示すように、従動ローラ63は、管検査装置100を検査対象の管6に取り付けたときに、検査対象の管6の隣の管6の外周面に当接するように構成されている。
一対の支持部材61の一方は、第1フレーム10に対して固定されている。一対の支持部材61の他方は、第2フレーム20の上側ローラ支持フレーム21に対して固定されている。なお、幾つかの実施形態では、第1フレーム10及び第2フレーム20に対する支持部材61の延在方向に沿った位置が調節可能に構成されている。
一対のサポート部材60を検査対象の管6の隣の管6に沿わせることで、管検査装置100が管6の周方向へずれることを抑制でき、管検査装置100の姿勢を維持できる。
(ハンドル部102)
図1乃至図3によく示すように、幾つかの実施形態では、第1フレーム10と第2フレーム20との組付けに際して作業員が把持するハンドル部102が第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ設けられている。
(管検査装置100が備える各種のセンサについて)
図1乃至図3によく示すように、幾つかの実施形態では、管検査装置100は、第1フレーム10及び第2フレーム20を含むフレームユニット101に設けられ、検査対象の管6の外径を計測するように構成された拡散反射型レーザセンサ131を2台備える。
図10は、拡散反射型レーザセンサ131及び後述する透過型レーザセンサ132の配置を示す平面図である。図10において、拡散反射型レーザセンサ131及び透過型レーザセンサ132から出力されるレーザ光を破線で模式的に示す。
(拡散反射型レーザセンサ131について)
拡散反射型レーザセンサ131は、例えば後述するタイヤ型超音波探触子150の上方において、第1ローラ110及び第2ローラ120の幅方向中央部に対応する位置に投光側の光軸が位置するように第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ取り付けられている。拡散反射型レーザセンサ131は、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心とを結ぶ直線に沿った、拡散反射型レーザセンサ131と検査対象の管6との距離をそれぞれ計測する。
拡散反射型レーザセンサ131のそれぞれは、管検査装置100の後述する不図示の制御装置に接続されており、計測結果を該制御装置に出力する。該制御装置は、それぞれの拡散反射型レーザセンサ131から出力された拡散反射型レーザセンサ131と検査対象の管6との距離と、予め記憶している2つの拡散反射型レーザセンサ131の離間距離とに基づいて、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心とを結ぶ直線に沿った、検査対象の管6の外径を算出する。
(透過型レーザセンサ132について)
幾つかの実施形態では、例えば後述するタイヤ型超音波探触子150の上方であって、第1ローラ110及び第2ローラ120の幅方向両端部にそれぞれ対応する位置において、1対の透過型レーザセンサ132が第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ取り付けられている。各透過型レーザセンサ132は、投光器133と受光器134とをそれぞれ有している。幾つかの実施形態では、例えば、1対の透過型レーザセンサ132のそれぞれの投光器133が第1フレーム10に取り付けられ、1対の透過型レーザセンサ132のそれぞれの受光器134が第2フレーム20に取り付けられている。
各透過型レーザセンサ132は、投光器133から射出された帯状のレーザ光を受光器134で受光する際に、帯状のレーザ光を検査対象の管6が遮る幅を計測する。
透過型レーザセンサ132のそれぞれは、管検査装置100の不図示の制御装置に接続されており、計測結果を該制御装置に出力する。該制御装置は、それぞれの透過型レーザセンサ132の受光器134から出力された帯状のレーザ光を検査対象の管6が遮る幅と、予め記憶している一対の透過型レーザセンサ132の受光器134の離間距離とに基づいて、第1ローラ110の幅方向中心と第2ローラ120の幅方向中心とを結ぶ直線と交差する方向に沿った、検査対象の管6の外径を算出する。
(タイヤ型超音波探触子150について)
図1乃至図3によく示すように、幾つかの実施形態では、管検査装置100は、第1フレーム10及び第2フレーム20を含むフレームユニット101に設けられ、検査対象の管6の管厚を計測するように構成されたタイヤ型超音波探触子150を備える。
すなわち、幾つかの実施形態では、管検査装置100は、検査対象の管6に取り付けられて、管6の延在方向に沿って走行可能に構成された移動装置である駆動ユニット1及び従動ユニット2と、該移動装置のフレーム10、20に設けられ、管6の管厚を計測するように構成された少なくとも一つのタイヤ型超音波探触子150とを備えている。
図11は、タイヤ型超音波探触子150及びタイヤ型超音波探触子150の支持部160を示す図である。図12は、一実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150の構造を説明するための模式的な断面図である。図13は、他の実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150の構造を説明するための模式的な断面図である。
図11〜13に示す、幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150は、軸(軸部153)に対して回転自在に取り付けられたホイール155と、ホイール155に取り付けられたタイヤ部151と、振動子201とを有する。
図11〜13に示す、幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150では、振動子201は、照射する超音波ビームを点集束可能に構成されている。
例えば、検査対象の管6がNi基鋳造鋼で構成されている場合のように、他の材料と比べると超音波の減衰率が比較的高い場合がある。このような場合には、管6の外周面6aに配置したタイヤ型超音波探触子150から管6の肉厚方向に超音波を発して管の肉厚(管厚)測定を行うと、底面エコーのS/N比が良好でないために、測定された管厚の誤差が大きくなるおそれがある。
その点、幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150によれば、照射する超音波ビームを検査対象の管6の内周面6bの近傍に集束させることで、底面エコー、すなわち管6の内周面6bからのエコーのS/N比を向上できる。
これにより、管厚測定における測定誤差を低減できる。
なお、振動子201の詳細については、後で述べる。
図11〜13に示す、幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150では、ホイール155は、タイヤ部151における軸部153の延在方向に沿った両端にそれぞれ配置され、少なくとも外周部211が円形状を有する一対の側板210を含む。
幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150では、タイヤ部151は、その両側面が側板210によって支持されている。一対の側板210のそれぞれには、軸受け154を介して一対の軸部153のそれぞれが取り付けられている。そのため、側板210及びタイヤ部151は軸部153に対して回動可能に構成されている。
幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150は、支持部160を介して第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ取り付けられている。
支持部160は、基端部161から延在する一対の支持軸162の先端側に直動ガイド163及び付勢ばね164を介して一対の軸固定部165が支持軸162の延在方向に沿ってそれぞれ移動可能に取り付けられている。一対の軸固定部165のそれぞれには、タイヤ型超音波探触子150の一対の軸部153のそれぞれが固定されている。
付勢ばね164は、軸固定部165を基端部161から離間する方向に付勢している。
支持部160は、図3及び図4に示すように、基端部161が第1フレーム10及び第2フレーム20に固定される。
このように構成される支持部160は、第1フレーム10及び第2フレーム20を検査対象の管6に取り付けると、付勢ばね164の付勢力によってタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151及び側板210の外周部211を検査対象の管6の外周面に押し付ける。すなわち、幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150では、外周部211が管6の外周面6aに接触可能である。
幾つかの実施形態に係る振動子201は、詳細については後で説明するが、照射する超音波ビームを点集束可能に構成されている。例えば図12、13において振動子201から管6の内周面6bに向かって引かれている一点鎖線aは、振動子201から照射される超音波ビームを模式的に示すものである。例えば図12、13では、振動子201から照射される超音波ビームが管6の内周面6bに集束された状態を示している。すなわち、図12、13では、振動子201から照射される超音波ビームの集束位置Pfは、管6の内周面6bが存在する位置と一致している。
このように、振動子201から照射される超音波ビームがある位置に点集束可能に構成されている場合、振動子201と管6との距離が変動すると、超音波ビームの集束位置Pfが管6の管厚方向において意図していた位置からずれてしまう。
その点、図12、13に示す幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150によれば、一対の側板210の外周部211を管6の外周面6aに接触させながら管厚を測定することで、振動子201と管6との距離の変動を抑制でき、管6に対する超音波ビームの集束位置Pfの変動を抑制できる。これにより、底面エコーのS/N比が安定し、管厚測定における測定誤差を低減できる。
図13に示す一実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150のホイール155Aでは、一対の側板210は、外周部211が着脱可能に構成されている。すなわち、図13に示す一実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150のホイール155Aでは、側板210の本体部210aの外径よりも大きな外径を有するリング状部材212が本体部210aに着脱可能に固定されており、側板210の外周部211としての役割を果たしている。図13に示す一実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150のホイール155Aでは、リング状部材212の外周端で管6の外周面6aに当接する。
図13に示す一実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150のホイール155Aでは、外径が異なる複数対のリング状部材212を用意しておけば、何れかの対のリング状部材212に交換可能である。
例えば検査対象のプラントが複数あって、それぞれのプラントにおける検査対象機器の管6の管厚(公称厚さ)が異なることがある。このような場合であっても、図13に示す一実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150であれば、検査対象の管6の管厚に応じてリング状部材212を交換することで、超音波ビームの集束位置Pfを変更できる。これにより、検査対象機器によって管厚が異なっても、底面エコーのS/N比を向上でき、管厚測定における測定誤差を低減できる。
なお、図11〜13に示した幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150では、図12、13に示すように、振動子201が配置された内部空間156に液体301が封入されている。この液体301は、振動子201が出力した超音波ビームをタイヤ部151まで効率的に伝達する役割を果たす。
(振動子201について)
幾つかの実施形態に係る振動子201は、上述したように、照射する超音波ビームを点集束可能に構成されている。具体的には、幾つかの実施形態に係る振動子201は、例えば図12、13に示すように、球面形状に形成された1つの振動子である。そして、幾つかの実施形態に係る振動子201は、例えば図12、13に示すように、球面の曲率中心Cがタイヤ型超音波探触子150における振動子201の配置位置よりもタイヤ型超音波探触子150の径方向外側に位置している。
これにより、照射する超音波ビームを一点に集束させることが容易となり、タイヤ型超音波探触子150の構成が複雑化せず、タイヤ型超音波探触子150のコストを抑制できる。
幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150は、後述するように、照射する超音波ビームの集束位置Pfを変更可能に構成されている。
これにより、例えば検査対象のプラントが複数あって、それぞれのプラントにおける検査対象機器の管6の管厚(公称厚さ)が異なっていても、検査対象の管6の管厚に応じて超音波ビームの集束位置Pfを変更できるので、底面エコーのS/N比を向上できる。
なお、超音波ビームの集束位置Pfを変更するということは、具体的には、外周部211における管6の外周面6aとの当接部分Pと、超音波ビームの集束位置Pfとの、タイヤ型超音波探触子150の径方向における相対位置を変更することである。
具体的には、例えば、図11、12に示す幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150であれば、フレーム10、20に取り付けられているタイヤ型超音波探触子150を、該タイヤ型超音波探触子150とは側板210の外周部211の外径が異なる他のタイヤ型超音波探触子150に交換することで、超音波ビームの集束位置Pfを変更してもよい。
例えば、図11、12に示す幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150であれば、フレーム10、20に設けられているタイヤ型超音波探触子150のホイール155を、該ホイール155とは外周部211の外径が異なる他のホイール155に交換することで、超音波ビームの集束位置Pfを変更してもよい。
例えば、タイヤ型超音波探触子150の内部空間156における振動子201の配置位置を、タイヤ型超音波探触子150の径方向に沿って移動させることで、超音波ビームの集束位置Pfを変更してもよい。
また、図14に示すように、振動子201の曲率を変更するように構成された曲率変更装置410よって振動子201の曲率を変更するようにしてもよい。
このように、図14に示した曲率変更装置410によって振動子201の曲率を変更することで、検査対象の管6の管厚に応じて超音波ビームの集束位置Pfを変更できるので、底面エコーのS/N比を向上できる。
図14は、曲率変更装置410により超音波ビームの集束位置Pfを変更することを説明するための模式的な図である。なお、図14では、図12、13と同様に、球面状に形成された振動子201の断面を図示している。図が煩雑になるのを防ぐため、図14では、各部の断面のハッチングを省略している。
例えば、図14に示すように曲率変更装置410は、球面状に形成された振動子201の外周部211aを図示下方から支持するリング状の支持部411と、振動子201の頂部211b、すなわち外周部211aから最も遠い振動子の中央部分を図示下方に押圧可能な押圧部412とを有する。
なお、支持部411は、内部空間156においてタイヤ型超音波探触子150の径方向位置が変わらないように不図示の部材によって固定されている。
例えば、曲率変更装置410の押圧部412が振動子201の頂部211bを押圧していない場合、振動子201は、図14における実線で示す形状となっており、その曲率半径rがr1である。この時の集束位置Pfは、符号Pf1で示した位置となる。
例えば、曲率変更装置410の押圧部412が振動子201の頂部211bを図示下方に向かって押圧した場合、振動子201は、図14における二点鎖線で示す形状となっており、その曲率半径rがr1より大きいr2(r1<r2)となる。この時の集束位置Pfは、上記の位置Pf1よりも振動子201から離れた位置である、符号Pf2で示した位置となる。
また、例えば、内部空間156に封入されている液体301の音響インピーダンスを変更することで集束位置Pfを変更するようにしてもよい。
これにより、集束位置Pfを容易に変更できる。
具体的には、例えば、内部空間156に封入されている液体301を、この液体301の音響インピーダンスとは異なる音響インピーダンスを有する他の種類の液体に交換することで、超音波ビームの集束位置Pfを変更してもよい。
また、例えば、液体301が水と水よりも粘度の高い液状物質との混合物であれば、水と該液状物質との混合割合を変更することで液体301の音響インピーダンスを変更することができる。
これにより、液体301の音響インピーダンスを容易に変更できる。
なお、該液状物質としては、例えばエチレングリコールであってもよく、エチレングリコールを主成分とする不凍液であってもよい。
(タイヤ部151の材質について)
図11〜13に示す幾つかの実施形態に係るタイヤ型超音波探触子150では、タイヤ部151は、上記の液体301中を伝わる超音波の音速に対する差が該音速の±10%以内となる音速で超音波が伝わる材質によって構成するとよい。
これにより、タイヤ部151内で伝わる超音波の音速は、上記液体301中を伝わる超音波の音速の90%以上110%以下となり、上記液体301中を伝わる超音波の音速との差が小さいので、タイヤ部151内で伝わる超音波がタイヤ部151内で多重反射することを抑制できる。これにより、管6へ入射する超音波の入射効率の低下が抑制される。また、上述したような多重反射が抑制されるので、管6の外周面6aの近傍からのエコーのS/N比が向上する。
なお、具体的には、例えばタイヤ部151は、硬質ゲルによって構成されているとよい。
ここで、硬質ゲルとは、例えば、外力が付与されると変形し、付与された外力が除去されると変形前の形状に復元するゲル状の材質である。
タイヤ部151は、硬質ゲルによって構成することで、柔軟性を有し、且つ、管6へ入射する超音波の入射効率の低下を抑制できる材質によってタイヤ部151を構成できる。
上述したように構成されるタイヤ型超音波探触子150を用いることで、管検査装置100を検査対象の管6の管軸方向に移動させながら検査対象の管6の管厚を計測できる。
(液体供給装置170について)
幾つかの実施形態では、管検査装置100は、タイヤ型超音波探触子150に接触媒質としての液体を供給するための液体供給装置170を備える。
幾つかの実施形態では、液体供給装置170は、タイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151の外周面と検査対象の管6の外周面6aとの間に接触媒質としての液体を供給するための装置である。
図15は、幾つかの実施形態に係る液体供給装置170の全体構成を示した模式図である。幾つかの実施形態では、液体供給装置170は、液体貯蔵タンク171と、液体供給管172と、空気供給管173とを有する。
液体貯蔵タンク171は、液体(水)を貯蔵可能な密閉されたタンクである。液体貯蔵タンク171には、液体供給管172と、空気供給管173とが接続されている。
液体供給管172は、上下方向に延在している管6に管検査装置100が取り付けられるとタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151よりも上方に位置する吐出口172aを有する。
空気供給管173は、液体貯蔵タンク171に圧縮空気を供給するために液体貯蔵タンク171に接続された管である。空気供給管173の途中には、液体貯蔵タンク171に供給する圧縮空気の流量を調節するための調節弁174が設けられている。
幾つかの実施形態に係る液体供給装置170では、空気供給管173を介して液体貯蔵タンク171に外部からの圧縮空気を供給すると、液体貯蔵タンク171の内圧が上昇して、液体貯蔵タンク171内の水を液体供給管172に送り出す。その結果、液体貯蔵タンク171内の水が吐出口172aから吐出されて、タイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151の外周面と検査対象の管6の外周面6aとの間に供給される。
なお、外部から供給される圧縮空気の流量を調節弁174で適宜調節することで、吐出口172aからの水の吐出量を調整できる。
幾つかの実施形態に係る液体供給装置170によれば、管6の外周面6aとタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151との間に液体貯蔵タンク171に貯蔵された液体(水)を供給することで、管6の外周面6aとタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151との間での超音波の減衰を抑制できる。
また、幾つかの実施形態に係る液体供給装置170によれば、密閉された液体貯蔵タンク171に供給する圧縮空気の流量を調節弁174で適切に設定することで、ポンプを用いなくても、簡単な構成で、液体貯蔵タンク171内の液体を管6の外周面6aとタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151との間に安定的に供給できる。
また、幾つかの実施形態に係る管検査装置100では、管検査装置100の移動用の駆動源にエアモータ116を用いているため、外部からエアモータ116に圧縮空気を供給する必要がある。そのため、幾つかの実施形態に係る液体供給装置170では、エアモータ116に供給する圧縮空気の供給源と同じ供給源から液体貯蔵タンク171に供給する圧縮空気を得ることができる。
(液体回収装置600について)
幾つかの実施形態では、液体供給装置170から供給された液体(水)を回収するための液体回収装置600を備える。
図16は、一実施形態の液体回収装置610の全体構成を示した模式図である。一実施形態の液体回収装置610は、液体回収ローラ611と、絞りローラ613と、液受け615と、液体回収タンク617とを有する。
液体回収ローラ611は、上下方向に延在している管6に管検査装置100が取り付けられるとタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151よりも下方に位置し、少なくとも外周部611aがスポンジで形成されたローラである。液体回収ローラ611は、管6に管検査装置100が取り付けられると、外周部611aが管6の外周面6aに向かって押圧された状態となる。液体回収ローラ611は、管検査装置100が管6の延在方向に沿って移動すると、管6の外周面6a上で転動する。
絞りローラ613は、液体回収ローラ611の外周部611aを径方向外側から押圧するとともに、液体回収ローラ611の回転とともに自転するローラである。絞りローラ613は、液体回収ローラ611の回転とともに自転しながら液体回収ローラ611のスポンジが保持する液体(水)をスポンジから絞り出すように構成されている。
液体回収ローラ611及び絞りローラ613の下方には、液受け615が配置されている。液受け615は、上述のようにして液体回収ローラ611のスポンジから絞り出された水を受ける受け皿であり、管619を介して液体回収タンク617に接続されている。
液体回収タンク617は、液受け615で回収された水が管619を介して流入するように構成されたタンクである。
このように構成された一実施形態の液体回収装置610では、管検査装置100の移動時に、液体供給装置170に由来する水を液体回収ローラ611の外周部611aのスポンジで管6の外周面6aから吸収する。液体回収ローラ611のスポンジが吸収した(保持した)水は、上述するように、液体回収ローラ611の回転とともに自転する絞りローラ613によってスポンジから絞り出されて、液受け615に滴下する。そして、液受け615に滴下した水は、管619を介して液体回収タンク617に流れ込む。
このように構成された一実施形態の液体回収装置610では、管6の外周面6aとタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151との間での超音波の減衰を抑制するために供給された液体を、上述したように、液体回収ローラ611で吸収して回収できる。これにより、検査対象の管6やその周囲が液体で不必要に濡れてしまうことを抑制できる。
また、一実施形態の液体回収装置610によれば、絞りローラ613によって液体回収ローラ611のスポンジが保持する液体をスポンジから絞り出すことで、スポンジに保持される液体の量が飽和することを回避でき、検査対象の管6やその周囲が液体で不必要に濡れてしまうことを比較的長い時間にわたって抑制できる。
なお、上述した一実施形態の液体回収装置610では、液体回収ローラ611は、管検査装置100の移動によって従動して自転するように構成され、絞りローラ613は、液体回収ローラ611の回転に従動して自転する構成されている。しかし、例えば図17に示すように、モータMの不図示の出力軸に取り付けられたギヤ651を介して、絞りローラ613に固定されたギヤ653をモータMの駆動力で回転させることで、絞りローラ613を回転させてもよい。そして、絞りローラ613に固定されたギヤ653を介して、液体回収ローラ611に固定されたギヤ655をモータMの駆動力で回転させることで、液体回収ローラ611を回転させてもよい。なお、図17は、一実施形態の液体回収装置610の駆動に係る変形例を示す図であり、各ギヤの配置を模式的に示した図である。
図18は、他の実施形態の液体回収装置620の全体構成を示した模式図である。他の実施形態の液体回収装置620は、液体回収ローラ621と、吸引装置630とを有する。
液体回収ローラ621は、上下方向に延在している管6に管検査装置100が取り付けられるとタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151よりも下方に位置するローラである。液体回収ローラ621は、少なくとも外周部623aがスポンジで形成された車輪部623と、車輪部623の中心軸であって、内部に中空部625aを有する中空筒形状を有するとともに外周面と中空部625aとを連通する複数の連通孔625bを有する中心軸625とを有する。
液体回収ローラ621は、管6に管検査装置100が取り付けられると、外周部623aが管6の外周面6aに向かって押圧された状態となる。液体回収ローラ621は、管検査装置100が管6の延在方向に沿って移動すると、管6の外周面6a上で転動する。したがって、液体回収ローラ621は、管検査装置100の移動時に、液体供給装置170に由来する水を外周部623aのスポンジで管6の外周面6aから吸収する。液体回収ローラ621のスポンジが吸収した(保持した)水は、以下で説明するように、液体回収装置620の液体回収タンク633に回収される。
吸引装置630は、外周部623aのスポンジが保持する液体(水)を吸引する装置であり、真空ポンプ631と、密閉された液体回収タンク633とを有する。
吸引装置630は、液体回収ローラ621の中空部252a及び複数の連通孔252bを介して外周部623aのスポンジが保持する液体(水)を吸引するように構成されている。
具体的には、吸引装置630は、次のように構成されている。液体回収ローラ621の中空部252aと液体回収タンク633とは、管629で接続されている。また、液体回収タンク633と真空ポンプ631とは、管635で接続されている。
真空ポンプ631によって液体回収タンク633の内圧が下げられると、管629を介して接続された中空部625aの内圧も下がる。そのため、外周部623aのスポンジが保持する水は、複数の連通孔625bを介して中空部625aに吸引される。中空部625aに吸引された水は、さらに管629を介して液体回収タンク633に吸引される。
このように構成された他の実施形態に係る液体回収装置620では、管6の外周面6aとタイヤ型超音波探触子150のタイヤ部151との間での超音波の減衰を抑制するために供給された液体を液体回収ローラ621で吸収して回収できる。これにより、検査対象の管6やその周囲が液体で不必要に濡れてしまうことを抑制できる。
また、他の実施形態に係る液体回収装置620によれば、吸引装置630によって中空部625a及び複数の連通孔625bを介して液体回収ローラ621のスポンジが保持する液体を吸引することで、スポンジに保持される液体の量が飽和することを回避でき、検査対象の管6やその周囲が液体で不必要に濡れてしまうことを比較的長い時間にわたって抑制できる。
(第1フレーム10と第2フレーム20との組付けについて)
上述したように構成される管検査装置100は、次のようにして検査対象の管6に取り付けられる。
まず、駆動ユニット1と従動ユニット2とを、装置内において複数の管6が並んだ管列7を挟んだ一方側と他方側とに持ち込む。以下、例えば、管列7を挟んだ一方側いる作業員と他方側にいる作業員とが協同して以下の作業を行う。
作業員は、検査対象の管6を挟んで駆動ユニット1の第1ローラ110と従動ユニットの第2ローラ120とが向き合うように駆動ユニット1と従動ユニット2とを向かい合わせる。なお、作業員は、第1フレーム10及び第2フレーム20にそれぞれ設けられたハンドル部102を把持することで、駆動ユニット1と従動ユニット2とを向かい合わせた状態に保持できる。
作業員は、向かい合わせた駆動ユニット1と従動ユニット2とを互いに接近させて、第1フレーム10に取り付けられている連結板30の先端を第2フレーム20の案内部24と側板23との間に差し入れる。その後、作業員が向かい合わせた駆動ユニット1と従動ユニット2とをさらに互いに接近させることで、連結板30の先端が第2フレーム20の案内部24と側板23との間で案内され、連結板30の先端部が上記不図示の付勢部材の付勢力に抗して係合レバー25の係合爪部26を第2ローラ120の幅方向の内側に向かって押圧する。さらに、第1フレーム10と第2フレーム20とを近づけて、連結板30の係合部31の位置と係合爪部26の位置とが重なると、上記不図示の付勢部材の付勢力によって係合爪部26と係合部31とが係合する。
なお、ブレーキ装置118に圧縮空気が供給されていなければ、上述したようにブレーキ装置118がブレーキディスク119を挟持して制動力を発生させるので、第1ローラ110は、ブレーキ装置118によって回動しないように固定されている。そのため、係合爪部26と係合部31とを係合させた後は、第1ローラ110の摩擦力によって管検査装置100が検査対象の管6に固定され、管軸方向に移動することが防止される。
係合爪部26と係合部31とを係合させた後、位置決めピン41を各連結板30のピン孔32と各側板23のピン孔29とに挿通させることで、連結板30の各々を第2フレーム20に対して位置決めすることができる。
(検査対象の管6の検査について)
上述のようにして検査対象の管6に管検査装置100を取り付けた後、駆動部115の駆動力で管検査装置100を管軸方向に移動させながら各センサによる計測を行う。
すなわち、管検査装置100を検査対象の管6に沿って上下に移動させるステップと、管検査装置100の移動中にレーザセンサ131,132により管6の外径を計測するステップと、管検査装置100の移動中にタイヤ型超音波探触子150により管6の管厚を計測するステップとを実施する。
計測結果は、例えば、不図示の制御装置の不図示の記憶装置に格納される。
該記憶装置に格納された計測結果のうち、レーザセンサ131,132の計測結果に基づいて、例えば外部のコンピュータなどによって、検査対象の管6の外径を求めることができる。また、該記憶装置に格納された計測結果のうち、タイヤ型超音波探触子150の計測結果に基づいて、検査対象の管6の肉厚を求めることができる。そして、求められた検査対象の管6の外径と肉厚とから、検査対象の管6の内径を算出できる。
管検査装置100を用いた検査対象の管6の検査では、上述したように、照射する超音波ビームを一点に集束させることが可能となるので、照射する超音波ビームを検査対象の管6の内周面6bの近傍に集束させることで、底面エコー、すなわち管6の内周面6bからのエコーのS/N比を向上できる。これにより、測定誤差の少ない管厚の測定結果が得られる。
例えば、検査対象の管6が化学プラントにおけるリフォーマと呼ばれる装置における反応管等のように、高温環境下で使用される管である場合、長期間の使用によってクリープ損傷が生じたり、局所的に加熱される部位においては局所的にクリープ損傷が生じたり管6の膨出、すなわち膨らみが生じたりするおそれがある。そこで、上述したように管6の外径および管厚から算出される管6の内径に基づいて、管6の余寿命を評価するようにしてもよい。
上述したように、幾つかの実施形態に係る管検査装置100により、管6の外径及び管厚の計測精度が高まるので、計測精度の高い管6の外径および管厚から算出される精度の高い管6の内径に基づいて、管6の余寿命を精度よく評価できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した振動子201は、球面形状に形成された1つの振動子であった。しかし、上述した振動子201に代えて、複数の素子を有するアレイタイプの振動子を用いてもよい。そして、このアレイタイプの振動子によって超音波ビームを管6の内周面6b近傍に集束するようにしてもよい。
また、2つに分割した振動子にルーフ角を与え、超音波ビームを管6の内周面6b近傍に集束するようにしてもよい。すなわち、軸部153の延在方向に沿って2つの振動子を並べるとともに、それぞれの振動子から照射した超音波ビームが交差するように2つの振動子を傾けて配置することで、超音波ビームを管6の内周面6b近傍に集束するようにしてもよい。なお、軸部153の延在方向に沿って3つ以上の振動子を並べるとともに、それぞれの振動子から照射した超音波ビームが1カ所で交差するようにそれぞれの振動子を傾けて配置することで、超音波ビームを管6の内周面6b近傍に集束するようにしてもよい。
また、例えば、上述の説明では、タイヤ型超音波探触子150は、管6を挟んで2つ設けられているが、タイヤ型超音波探触子150は、少なくとも1つ設けられていればよい。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、連結板30は、第1フレーム10に固定されているが、第2フレーム20に固定されていてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、第1ローラ110及び第2ローラ120の双方が円錐面113、123を有する。しかし、第1ローラ110又は第2ローラ120の少なくとも一方が円錐面113、123を有するように構成されていてもよい。
上述の説明では特に言及していないが、管検査装置100が管6に沿って移動する移動距離を測長するようにしてもよい。また、管検査装置100に撮像装置を設け、この撮像装置によって管6の像を撮像するようにしてもよい。また、この撮像装置で管6を撮像するための照明装置を管検査装置100に設けてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、第1ローラ110及び第2ローラ120は2つずつ設けられているが、例えば、第1ローラ110及び第2ローラ120の何れか一方が複数設けられていれば、他方は少なくとも1つでもよい。また、第1ローラ110の数が3以上であってもよく、第2ローラ120の数が3以上であってもよい。
第1ローラ110の管接触部110aが樹脂により構成されていれば、第2ローラ120の管接触部120aは、管接触部110aの樹脂よりも硬質な樹脂や金属から構成されていてもよい。
1 駆動ユニット
2 従動ユニット
6 管
10 第1フレーム
20 第2フレーム
100 管検査装置
101 フレームユニット
110 第1ローラ
113、123 円錐面
110a、120a 管接触部
120 第2ローラ
150 タイヤ型超音波探触子
151 タイヤ部
153 軸(軸部)
155、155A ホイール
170 液体供給装置
171 液体貯蔵タンク
172 液体供給管
173 空気供給管
201 振動子
210 側板
211 外周部
212 リング状部材
301 液体
410 曲率変更装置
500 確認装置
600、610、620 液体回収装置
611、621 液体回収ローラ
613 絞りローラ
617 液体回収タンク
625 中心軸
630 吸引装置

Claims (17)

  1. 検査対象の管に取り付けられて、前記管の延在方向に沿って走行可能に構成された移動装置と、
    前記移動装置のフレームに設けられ、前記管の管厚を計測するように構成された少なくとも一つのタイヤ型超音波探触子と、
    を備え、
    前記タイヤ型超音波探触子は、照射する超音波ビームを点集束可能に構成された少なくとも一つの振動子を含む
    管検査装置。
  2. 前記タイヤ型超音波探触子は、球面形状に形成された1つの振動子であって、前記球面の曲率中心が前記タイヤ型超音波探触子における前記振動子の配置位置よりも前記タイヤ型超音波探触子の径方向外側に位置している振動子を含む
    請求項1に記載の管検査装置。
  3. 前記タイヤ型超音波探触子は、照射する前記超音波ビームの集束位置を変更可能に構成されている
    請求項1又は2に記載の管検査装置。
  4. 前記タイヤ型超音波探触子は、球面形状に形成された1つの振動子であって、前記球面の曲率中心が前記タイヤ型超音波探触子における前記振動子の配置位置よりも前記タイヤ型超音波探触子の径方向外側に位置している振動子を含み、
    前記振動子の曲率を変更するように構成された曲率変更装置を有する
    請求項3に記載の管検査装置。
  5. 前記タイヤ型超音波探触子は、前記振動子が配置された内部空間に液体が封入されており、前記液体の音響インピーダンスを変更することで前記集束位置が変更可能である
    請求項3に記載の管検査装置。
  6. 前記液体は、水と前記水よりも粘度の高い液状物質との混合物であり、前記水と前記液状物質との混合割合を変更することで前記液体の音響インピーダンスを変更する
    請求項5に記載の管検査装置。
  7. 前記タイヤ型超音波探触子は、
    軸に対して回転自在に取り付けられたホイールと、
    前記ホイールに取り付けられたタイヤ部と、を有し、
    前記ホイールは、前記タイヤ部における前記軸の延在方向に沿った両端にそれぞれ配置され、少なくとも外周部が円形状を有する一対の側板を含み、前記一対の側板の前記外周部が前記管の外周面に接触可能である
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の管検査装置。
  8. 前記一対の側板は、前記外周部が着脱可能に構成されている
    請求項7に記載の管検査装置。
  9. 前記タイヤ型超音波探触子は、前記管の外周面に接触するように構成されたタイヤ部と、前記振動子が配置された内部空間に封入された液体とを含み、
    前記タイヤ部は、前記液体中を伝わる超音波の音速に対する差が該音速の±10%以内となる音速で前記超音波が伝わる材質によって構成されている
    請求項1乃至8の何れか一項に記載の管検査装置。
  10. 前記タイヤ部は、硬質ゲルによって構成されている
    請求項9に記載の管検査装置。
  11. 前記フレームに回動自在に支持されていて、前記管の径方向外側から前記管を挟持可能に構成され、前記移動装置を前記管の延在方向に沿って走行させるための少なくとも一対のローラをさらに備え、
    前記少なくとも一対のローラは、樹脂により構成された管接触部を含む
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の管検査装置。
  12. 前記フレームに回動自在に支持されていて、前記管の径方向外側から前記管を挟持可能に構成され、前記移動装置を前記管の延在方向に沿って走行させるための少なくとも一対のローラをさらに備え、
    前記少なくとも一対のローラは、前記ローラの回転軸線に沿った幅方向における両端側から中央側に向かうにつれて径が小さくなる円錐面を有する
    請求項1乃至11の何れか一項に記載の管検査装置。
  13. 前記移動装置に搭載されていて、前記管の延在方向に対する前記移動装置の姿勢のずれを確認するための確認装置をさらに備える
    請求項1乃至12の何れか一項に記載の管検査装置。
  14. 液体を貯蔵可能な密閉されたタンクと、
    上下方向に延在している前記管に前記移動装置が取り付けられると前記タイヤ型超音波探触子のタイヤ部よりも上方に位置する吐出口を有し、前記タンクに接続された液体供給管と、
    前記タンクに圧縮空気を供給するために前記タンクに接続された空気供給管と、
    をさらに備える
    請求項1乃至13の何れか一項に記載の管検査装置。
  15. 上下方向に延在している前記管に前記移動装置が取り付けられると前記タイヤ型超音波探触子のタイヤ部よりも下方に位置し、少なくとも外周部がスポンジで形成された液体回収ローラと、
    前記液体回収ローラの前記外周部を径方向外側から押圧するとともに、前記液体回収ローラの回転とともに自転する絞りローラと、
    をさらに備え、
    前記絞りローラは、前記液体回収ローラの回転とともに自転しながら前記スポンジが保持する液体を前記スポンジから絞り出すように構成されている
    請求項1乃至14の何れか一項に記載の管検査装置。
  16. 上下方向に延在している前記管に前記移動装置が取り付けられると前記タイヤ型超音波探触子のタイヤ部よりも下方に位置し、少なくとも外周部がスポンジで形成された車輪部と、前記車輪部の中心軸であって、内部に中空部を有する中空筒形状を有するとともに外周面と前記中空部とを連通する複数の連通孔を有する中心軸とを有する液体回収ローラと、
    前記スポンジが保持する液体を吸引する吸引装置とをさらに備え、
    前記吸引装置は、前記中空部及び前記複数の連通孔を介して前記スポンジが保持する液体を吸引するように構成されている
    請求項1乃至14の何れか一項に記載の管検査装置。
  17. 請求項1乃至16の何れか一項に記載の管検査装置を検査対象の管に沿って移動させるステップと、
    前記管検査装置の移動中に、前記タイヤ型超音波探触子により前記管の管厚を計測するステップと、
    を備える管検査方法。
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