JP2020106408A - 超音波検査装置 - Google Patents

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将裕 三木
佑己 大島
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Abstract

【課題】支持アーム等の軽量化を図りながら、検査の正当性を確保することができる超音波検査装置を提供する。【解決手段】超音波検査装置は、移動体13、支持アーム15、超音波探触子11、及び駆動機構14,17を備えた検査ユニット10と、駆動機構14,17を制御する駆動機構制御装置21と、超音波探触子11で受信された反射波の情報を取得する超音波探傷器22と、駆動機構14,17の制御情報から得られた超音波探触子11の位置情報に基づいて側壁1の検査位置を演算し、側壁1の検査位置と反射波の情報との組合せを取得する計算機23とを備える。検査ユニット10は、支持アーム15の変形パターンに応じて変化する情報を取得する検出装置30を備える。計算機23は、検出装置30で取得された情報に基づいて支持アーム15の変形パターンを演算し、支持アーム15の変形パターンに基づいて側壁1の検査位置を補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、大型の構造物を検査する超音波検査装置に関する。
発電プラントや化学プラントでは、大型の構造物(詳細には、例えば液体を貯える圧力容器又はタンク等)の損傷が発生しないように、適切な運転管理が行われている。しかし、大型構造物に割れや減肉等の欠陥がまれに発生する。そのため、非破壊検査である超音波検査を定期的に実施して、大型構造物の状態を把握することが重要である。超音波検査では、超音波探触子を用いて、大型構造物に超音波を送信すると共に、大型構造物に欠陥がある場合に欠陥で反射された反射波を受信する。これにより、大型構造物の欠陥を検知する。
特許文献1は、燃料貯蔵プールの側面(壁面)を検査する超音波検査装置を開示する。この超音波検査装置は、大別して、検査ユニットと制御系で構成されている。検査ユニットは、例えばプールの側面に沿って超音波探触子を移動させるように構成されている。
この検査ユニットは、昇降装置(詳細には、ワイヤー巻き取り・送り出し装置等)によって昇降するフレームと、一方側端部がフレームに接続され、プールの側面に対して垂直な方向に伸縮駆動する吸着パッドシリンダと、吸着パッドシリンダの他方側端部に設けられた吸着パッドとを備えている。そして、吸着パッドシリンダが伸長して吸着パッドをプールの側面に押し当て、吸着パッドがプールの側面に吸着することにより、フレームを固定するようになっている。
検査ユニットは、フレームに設けられてX軸方向(詳細には、プールの側面に対して平行な方向かつ水平方向)に延在するラックと、ラックに噛み合うピニオンを回転駆動するX軸モータと、X軸モータを装着してラックに沿って(すなわち、X軸方向に)移動可能なスライダとを備えている。そして、X軸モータの駆動によってスライダの位置を調整することにより、後述する超音波探触子のX軸方向の位置を調整可能としている。
検査ユニットは、スライダに接続されてY軸方向(詳細には、プールの側面に対して平行な方向かつ鉛直方向)に延在する2つのガイドと、これらガイドに沿って(すなわち、Y軸方向に)移動可能に設けられた昇降フレームと、ガイドに対して並行となるように設けられ、昇降フレームに形成されたネジ穴に螺合するボールネジと、スライダに設けられてボールネジを回転駆動するY軸モータとを備えている。そして、Y軸モータの駆動によって昇降フレームの位置を調整することにより、後述する超音波探触子のY軸方向の位置を調整可能としている。
検査ユニットは、一方側端部が昇降フレームに接続され、プールの側面に対して垂直な方向に伸縮駆動する探触子押し付けシリンダと、探触子押し付けシリンダの他方側端部に接続されて鉛直方向に延在する探触子支持フレームと、探触子支持フレームの下端部に設けられた超音波探触子とを備えている。そして、探触子押し付けシリンダが伸長することにより、超音波探触子をプールの側面に押し当てるようになっている。
制御系は、X軸モータ及びY軸モータを制御して超音波探触子の位置を調整する駆動制御装置と、超音波探触子から超音波を送信させると共に、超音波探触子で受信された反射波の情報を取得する超音波探傷器と、X軸モータ及びY軸モータの制御情報から得られた超音波探触子の位置情報と反射波の情報との組み合わせを収録するデータ収録装置と、データ収録装置で収録された反射波の情報に基づいて欠陥の評価を行うデータ処理装置とを備えている。
特開2005−337884号公報
大型構造物の検査に用いられる検査ユニットにおいては、その運搬や設置などの作業性の観点から、超音波探触子を支持する支持アーム(特許文献1では、上述した探触子支持フレームやガイド)等を軽量化することが好ましい。支持アームを軽量化すれば、モータ等も軽量化することが可能となり、検査ユニット全体の軽量化を図ることが可能である。しかしながら、支持アームを軽量化すれば、支持アームの剛性が低下して撓りなどの変形が生じやすくなる。支持アームが変形すると、超音波探触子の位置等が変わるため、大型構造物の検査位置が変わる。そして、大型構造物の検査位置が誤ったままであれば、検査の正当性が損なわれてしまう。
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、支持アーム等の軽量化を図りながら、検査の正当性を確保することができる超音波検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、移動体、前記移動体に接続された支持アーム、前記支持アームで支持された超音波探触子、及び被検体の表面における前記超音波探触子の位置を調整する少なくとも1つの駆動機構を備えた検査ユニットと、前記駆動機構を制御する駆動機構制御装置と、前記超音波探触子から前記被検体に超音波を送信させると共に、前記超音波探触子で受信された反射波の情報を取得する超音波探傷器と、前記駆動機構の制御情報から得られた前記超音波探触子の位置情報に基づいて前記被検体の検査位置を演算し、前記被検体の検査位置と前記反射波の情報との組合せを取得する計算機とを備えた超音波検査装置において、前記検査ユニットは、前記支持アームの変形パターンに応じて変化する情報を取得する検出装置を備え、前記計算機は、前記検出装置で取得された情報に基づいて前記支持アームの変形パターンを演算し、前記支持アームの変形パターンに基づいて前記被検体の検査位置を補正する。
本発明によれば、支持アーム等の軽量化を図りながら、検査の正当性を確保することができる。
本発明の第1の実施形態における超音波検査装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における検査ユニットの構造を、被検体の一部と共に表す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における支持アームの変形に伴う被検体の検査位置の変化を表す周方向断面図である。 本発明の第1の実施形態における支持アームの変形に伴うスクリーン上の光源像の変化を表す図である。 本発明の第1の実施形態における超音波検査装置の動作手順を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における超音波検査装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第2の実施形態における検査ユニットの構造を、被検体の一部と共に表す斜視図である。 本発明の第3の実施形態における超音波検査装置の構成を表すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における検査ユニットの構造を、被検体の一部と共に表す斜視図である。
本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態における超音波検査装置の構成を表すブロック図である。図2は、本実施形態における検査ユニットの構造を、被検体の一部と共に表す斜視図である。
本実施形態の超音波検査装置は、原子炉圧力容器の側壁1(被検体)の内面を検査するためのものであり、大別して、検査ユニット10と制御系20で構成されている。検査ユニット10は、側壁1の外面に沿って超音波探触子11を移動させるように構成されている。
検査ユニット10は、側壁1の外側に設けられ、側壁1の周方向に延在するレール12と、レール12に沿って移動可能に設けられた移動体13と、レール12に沿って移動体13を移動させる第1の駆動機構14と、移動体13に接続され、側壁1の高さ方向(軸方向)に延在する支持アーム15と、支持アーム15に沿って移動可能に設けられたスライダ16と、スライダ16で支持された超音波探触子11と、支持アーム15に沿ってスライダ16を移動させる第2の駆動機構17とを備えている。
第1の駆動機構14は、詳細を図示しないものの、レール12に噛み合う歯車と、移動体13に装着されて歯車を回転する第1の電動モータとで構成されている。そして、第1の電動モータの駆動により、移動体13がレール12に沿って移動する。これにより、側壁1の外面における超音波探触子11の周方向位置を調整可能としている。
第2の駆動機構17は、詳細を図示しないものの、支持アーム15に対して並行となるように延在すると共に、スライダ16に形成されたネジ穴に螺合するボールネジと、移動体13に設けられてボールネジを回転する第2の電動モータとで構成されている。そして、第2の電動モータの駆動により、スライダ16が支持アーム15に沿って移動する。これにより、側壁1の外面における超音波探触子11の高さ方向位置(軸方向位置)を調整可能としている。
制御系20は、駆動機構14,17を制御する駆動機構制御装置21と、超音波探触子11を制御する超音波探傷器22と、駆動機構制御装置21及び超音波探傷器22を制御する計算機23とを備えている。なお、図示しないものの、計算機23には入力装置(詳細には、キーボードやマウス等)及び表示装置(ディスプレイ)が接続されている。
計算機23は、詳細を図示しないものの、プログラムを記憶するROMと、プログラムに従って処理を実行するCPUと、処理結果を記憶するRAMとを有している。計算機23は、機能的構成として、検査位置演算部24及び検査結果収録部25を有している。
駆動機構制御装置21は、計算機23からの指令に応じて駆動機構14,17を駆動させて、超音波探触子11の位置を調整する。また、駆動機構制御装置21は、駆動機構14,17の制御情報から得られた超音波探触子11の位置情報を計算機23に出力する。
計算機23の検査位置演算部24は、駆動機構制御装置21からの超音波探触子11の位置情報に基づいて、側壁1の検査位置(詳細には、側壁1の内面において超音波が到達する位置)を演算する。なお、計算機23の検査位置演算部24は、超音波探触子11の位置と側壁1の検査位置の関係を予め取得して記憶し、この関係を用いて側壁1の検査位置を演算してもよい。
超音波探傷器22は、詳細を図示しないものの、パルサ及びレシーバを有している。パルサは、計算機23からの指令に応じて、超音波探触子11の圧電素子(図示せず)に駆動信号(電気信号)を出力する。これにより、超音波探触子11の圧電素子は、側壁1の内面に向けて超音波を送信する。超音波探触子11の圧電素子は、側壁1の内面に欠陥が生じている場合に欠陥で反射された反射波を受信し、波形信号(電気信号)に変換してレシーバに出力する。レシーバは、波形信号に対し所定の処理を行って計算機23に出力する。
計算機23の検査結果収録部25は、検査位置演算部24で演算された検査位置と超音波探傷器22から得られた波形情報(詳細には、波形信号、又はこれに基づいて得られた情報)との組み合わせを取得して収録するようになっている。なお、計算機23は、波形情報に基づいて欠陥の有無などを評価する機能を有してもよい。
ところで、検査ユニット10においては、その運搬や設置などの作業性の観点から、支持アーム15等を軽量化することが好ましい。支持アーム15を軽量化すれば、駆動機構14,17の電動モータ等も軽量化することが可能となり、検査ユニット10の全体の軽量化を図ることが可能である。しかしながら、支持アーム15を軽量化すれば、支持アーム15の剛性が低下して撓りなどの変形が生じやすくなる。支持アーム15が変形すると、超音波探触子11の位置等が変わり、側壁1の検査位置が変わる。
詳しく説明すると、図3中点線で示すように支持アーム15が変形していない場合は、超音波が側壁1の外面の入射位置Paから入射し、側壁1の内面の位置Qaに到達する。一方、図3中実線で示すように支持アーム15が変形した場合は(言い換えれば、超音波探触子11の位置に対応する支持アーム15の一部分が変位した場合は)、超音波探触子11の位置等が変わるため、超音波が側壁1の外面の入射位置Pbから入射し、側壁1の内面の位置Qbに到達する。すなわち、側壁1の検査位置が変わる。
そこで、本実施形態では、検査ユニット10は、支持アーム15の変形パターンに応じて変化する情報を取得する検出装置30を更に備えている。計算機23は、機能的構成として、検出装置30で取得された情報に基づいて支持アーム15の変形パターンを演算する変形パターン演算部26を更に有している。
本実施形態の検出装置30は、支持アーム15の一端側(図2の上側)に配置されたレーザ光源31と、支持アーム15の他端側(図2の下側)に配置されたスクリーン32と、移動体13に設けられ、レーザ光源31からスクリーン32に投影されたレーザ像(光源像)を撮影するカメラ33とで構成されている。
計算機23の変形パターン演算部26は、カメラ33の撮影画像を入力し、撮影画像からレーザ像を抽出し、レーザ像の変化パターンに基づいて支持アーム15の変形パターンを演算する。詳しく説明すると、図4(a)で示すように、初期状態(すなわち、支持アーム15が変形しない状態)のレーザ像Saは、スクリーン32の照準円の中心に位置する。支持アーム15が変形すると、スクリーン32に対するレーザ光源31の相対位置や相対姿勢が変わる。この場合、例えば図3(b)で示すように、レーザ像Sbは、スクリーン32の照準円の中心から離れる。計算機23の変形パターン演算部26は、レーザ像の変化パターンと支持アーム15の変形パターンの関係を予め取得して記憶しており、この関係を用いて支持アーム15の変形パターンを演算する。
なお、図4(a)及び図4(b)で示すレーザ像は点対称な形状であるものの、非点対称な形状としてもよい。この場合、変形パターン演算部26は、レーザ像の変化パターンとして、レーザ像の回転角を捉えることが可能となり、支持アーム15の変形パターンとして、支持アーム15のねじれ角を演算することが可能となる。これにより、支持アーム15の変形パターンの演算精度を高めることができる。
計算機23の検査位置演算部24は、変形パターン演算部26で演算された支持アームの変形パターンに基づいて超音波探触子11の位置を補正し、側壁1の検査位置を補正する。詳細には、例えばレイトレース法と呼ばれるシミュレーション方法を用いて超音波の伝播経路を演算して、側壁1の検査位置を演算する。
次に、本実施形態の超音波検査装置の動作を説明する。図5は、本実施形態における超音波検査装置の動作手順を表すフローチャートである。
まず、超音波検査の開始にあたり、検査者は、原子炉圧力容器の側壁1の外側に検査ユニット10を設置する。また、検査者は、レーザ光源31から投影されたレーザ像がスクリーン32の照準円の中心に位置するように設定する。また、検査者は、入力装置を操作して検査条件(超音波の送信条件、受信条件、駆動機構の動作条件)を設定する。
ステップS101にて、駆動機構制御装置21は、計算機23からの指令に応じて駆動機構14を駆動して、移動体13を予め設定された移動量だけ移動する。これにより、超音波探触子11を側壁1の周方向に移動する。
ステップS102に進み、レーザ光源31は、スクリーン32にレーザを照射する。カメラ33は、スクリーン32に投影されたレーザ像を撮影する。計算機23の変形パターン演算部26は、カメラ33で撮影されたレーザ像の変化パターンに基づいて、支持アーム15の変形パターン(詳細には、支持アーム15の各部位における変形方向や変形量など)を演算する。
ステップS103に進み、計算機23の検査位置演算部24は、例えば支持アーム15の先端部の変形量が予め設定された基準値(言い換えれば、超音波検査に与える影響が小さいと判断できる値)以下であるか否かを判定する。これにより、移動体13の移動に伴って支持アーム15が大きく変形したか否かを判定する。
支持アーム15の先端部の変形量が基準値を超える場合、ステップS103の判定がNOとなってステップS104に移る。ステップS104にて、計算機23の検査位置演算部24は、変形パターン演算部26で演算された支持アームの変形パターンに基づいて、事前に、超音波探触子11の各移動位置に対応する側壁1の検査位置を補正する。その後、ステップS105に移る。一方、支持アーム15の先端部の変形量が基準値以下である場合、ステップS104の判定がYESとなってステップS105に移る。すなわち、側壁1の検査位置を補正せず、ステップS105に移る。
ステップS105にて、駆動機構制御装置21は、計算機23からの指令に応じて駆動機構17を駆動して、スライダ16を予め設定された移動量だけ移動する。これにより、超音波探触子11を側壁1の高さ方向(軸方向)に移動する。
ステップS106に進み、超音波探傷器22は、計算機23からの指令に応じて、超音波探傷を行う。すなわち、超音波探触子11から側壁1の内面に向けて超音波を送信させると共に、超音波探触子11で受信された反射波の情報を取得する。計算機23の検査結果収録部25は、検査位置演算部24で演算又は補正された検査位置と超音波探傷器22から得られた波形情報との組み合わせを取得して収録する。
ステップS107に進み、計算機23は、超音波探触子11が軸方向の終点に到達したか否かを判定する。超音波探触子11が軸方向の終点に到達していなければ、ステップS107の判定がNOとなり、ステップS105及びS106を繰り返す。その後、超音波探触子11が軸方向の終点に到達すれば、ステップS107の判定がYESとなり、ステップS108に移る。
ステップS108にて、計算機23は、超音波探触子11が周方向の終点に到達したか否かを判定する。超音波探触子11が周方向の終点に到達していなければ、ステップS108の判定がNOとなり、ステップS101に戻って上述した手順を繰り返す。その後、超音波探触子11が周方向の終点に到達すれば、ステップS108の判定がYESとなり、超音波検査が終了する。
以上のように本実施形態において、計算機23は、カメラ33で撮影されたレーザ像の変化パターンに基づいて支持アーム15の変形パターンを演算し、支持アーム15の変形パターンに基づいて側壁1の検査位置を補正する。したがって、支持アーム15等の軽量化により、支持アーム15の変形が生じやすくなっても、検査の正当性を確保することができる。
また、支持アーム15等の軽量化により、検査ユニット10の軽量化や小型化を図ることができる。そのため、検査ユニット10の運搬や設置などの作業性を向上させることができる。その結果、検査時間の短縮も図ることができる。
本発明の第2の実施形態を、図6及び図7を用いて説明する。
図6は、本実施形態における超音波検査装置の構成を表すブロック図である。図7は、本実施形態における検査ユニットの構造を、被検体の一部と共に表す斜視図である。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
本実施形態の検出装置30Aは、支持アーム15の一端側(図7の上側)に配置されたレーザ光源31と、支持アーム15の他端側(図7の下側)に配置され、レーザ光源31から投影されたレーザ像(光源像)を検出するレーザ光検出器(イメージセンサ)34とで構成されている。計算機23Aの変形パターン演算部26Aは、レーザ光検出器34で検出されたレーザ像の変化パターンに基づいて、支持アーム15の変形量パターンを演算する。
以上のように構成された本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、支持アーム15等の軽量化を図りながら、検査の正当性を確保することができる。
本発明の第3の実施形態を、図8及び図9を用いて説明する。
図8は、本実施形態における超音波検査装置の構成を表すブロック図である。図9は、本実施形態における検査ユニットの構造を、被検体の一部と共に表す斜視図である。なお、本実施形態において、第1及び第2の実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
本実施形態の検出装置30Bは、支持アーム15に沿って延在する光ファイバ式のひずみゲージ35と、ひずみゲージ35の一端側(図9の上側)に配置され、ひずみゲージ35に光を出力する光源36と、ひずみゲージ35の他端側(図9の下側)に配置され、ひずみゲージ35を伝播した光を検出する光検出器37とで構成されている。計算機23Bの変形パターン演算部26Bは、光検出器37で検出された光の特性の変化パターンに基づいて、支持アーム15の変形パターンを演算する。
以上のように構成された本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、支持アーム15等の軽量化を図りながら、検査の正当性を確保することができる。
なお、上記実施形態において、検査ユニット10は、原子炉圧力容器の側壁1の外面における超音波探触子11の位置を制御する駆動機構として、第1の駆動機構14及び第2の駆動機構17を備えた場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で変形が可能である。例えば、検査ユニットは、第1の駆動機構14を備えるものの、第2の駆動機構17を備えなくともよい。すなわち、超音波探触子11は、支持アーム15に固定されてもよい。また、例えば、検査ユニットは、第2の駆動機構17を備えるものの、第1の駆動機構14を備えなくともよい。すなわち、移動体13は、脱着可能に固定されてもよい。
また、上記実施形態において、移動体13は、原子炉圧力容器の側壁1の外側に設けられたレール12に沿って移動するように構成された場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で変形が可能である。例えば、移動体13は、側壁1の外面に吸着して移動するための磁気車輪を有してもよい。
また、上記実施形態において、被検体は、原子炉圧力容器の側壁1である場合を例にとって説明したが、これに限られず、他の大型構造物(詳細には、例えば液体を貯える圧力容器又はタンク等)であってもよい。
1 原子炉圧力容器の側壁(被検体)
10 検査ユニット
11 超音波探触子
13 移動体
14 第1の駆動機構
15 支持アーム
16 スライダ
17 第2の駆動機構
21 駆動機構制御装置
22 超音波探傷器
23,23A,23B 計算機
30,30A,30B 検出装置
31 レーザ光源
32 スクリーン
33 カメラ
34 レーザ光検出器
35 光ファイバ式のひずみゲージ
36 光源
37 光検出器

Claims (5)

  1. 移動体、前記移動体に接続された支持アーム、前記支持アームで支持された超音波探触子、及び被検体の表面における前記超音波探触子の位置を調整する少なくとも1つの駆動機構を備えた検査ユニットと、
    前記駆動機構を制御する駆動機構制御装置と、
    前記超音波探触子から前記被検体に超音波を送信させると共に、前記超音波探触子で受信された反射波の情報を取得する超音波探傷器と、
    前記駆動機構の制御情報から得られた前記超音波探触子の位置情報に基づいて前記被検体の検査位置を演算し、前記被検体の検査位置と前記反射波の情報との組合せを取得する計算機とを備えた超音波検査装置において、
    前記検査ユニットは、前記支持アームの変形パターンに応じて変化する情報を取得する検出装置を備え、
    前記計算機は、前記検出装置で取得された情報に基づいて前記支持アームの変形パターンを演算し、前記支持アームの変形パターンに基づいて前記被検体の検査位置を補正することを特徴とする超音波検査装置。
  2. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記検出装置は、
    前記支持アームの一端側に配置されたレーザ光源と、
    前記支持アームの他端側に配置されたスクリーンと、
    前記レーザ光源から前記スクリーンに投影された光源像を撮影するカメラとで構成されており、
    前記計算機は、前記カメラで撮影された光源像の変化パターンに基づいて前記支持アームの変形パターンを演算することを特徴とする超音波検査装置。
  3. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記検出装置は、
    前記支持アームの一端側に配置されたレーザ光源と、
    前記支持アームの他端側に配置され、前記レーザ光源から投影された光源像を検出するレーザ光検出器とで構成されており、
    前記計算機は、前記レーザ光検出器で検出された光源像の変化パターンに基づいて前記支持アームの変形パターンを演算することを特徴とする超音波検査装置。
  4. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記検出装置は、
    前記支持アームに沿って延在する光ファイバ式のひずみゲージと、
    前記ひずみゲージの一端側に配置され、前記ひずみゲージに光を出力する光源と、
    前記ひずみゲージの他端側に配置され、前記ひずみゲージを伝播した光を検出する光検出器とで構成されており、
    前記計算機は、前記光検出器で検出された光の特性の変化パターンに基づいて前記支持アームの変形パターンを演算することを特徴とする超音波検査装置。
  5. 請求項1に記載の超音波検査装置において、
    前記超音波探触子は、前記支持アームに沿って移動可能なスライダを介して前記支持アームに支持されており、
    前記駆動機構は、第1の方向に前記移動体を移動させる第1の駆動機構と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に延在する前記支持アームに沿って前記スライダを移動させる第2の駆動機構であることを特徴とする超音波検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021241689A1 (ja) 2020-05-28 2021-12-02 帝人株式会社 非水系二次電池用セパレータ及び非水系二次電池

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