JP2020106372A - 外観評価方法及び外観評価用コンピュータプログラム - Google Patents

外観評価方法及び外観評価用コンピュータプログラム Download PDF

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優 田中
藤原 忠幸
Tadayuki Fujiwara
忠幸 藤原
吉岡 尚規
Naoki Yoshioka
尚規 吉岡
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Abstract

【課題】一定の基準にしたがって安定した金属膜の表面の外観評価を行う。【解決手段】外観評価方法は、表面にクラックを有する膜の前記表面の画像を構成する複数の画素の強度値と前記強度値を有する前記複数の画素の画素数との関係を表す度数分布を特定し、前記度数分布の特徴量に基づいて、前記膜の前記表面の外観を判定する、というのを含む。【選択図】図5

Description

本発明は、外観評価方法及び外観評価用コンピュータプログラムに関する。
美的外観に優れた金属膜が知られている(特許文献1参照)。その金属膜の外観評価は、目視による観察を通じて7段階の基準に従って行われる。
特開2009−47686号公報
金属膜の外観評価が、特許文献1に開示されているような目視によって行われると、外観評価が評価者に依存して変化し、一定の基準にしたがって安定した外観評価を行うことができない。
本発明の好ましい態様による外観評価方法は、表面にクラックを有する膜の前記表面の画像を構成する複数の画素の強度値と前記強度値を有する前記複数の画素の画素数との関係を表す度数分布を特定し、前記度数分布の特徴量に基づいて、前記膜の前記表面の外観を判定する、というのを含む。
さらに好ましい態様では、前記特徴量は、前記度数分布における少なくとも一つのピーク形状の裾野に含まれる少なくとも一つの点に関する特徴量である。
さらに好ましい態様では、前記少なくとも一つの点は、前記度数分布の変曲点を含み、前記特徴量は、前記変曲点における前記度数分布の傾きを含む。
さらに好ましい態様では、前記外観が判定される際、前記傾きの絶対値が所定値よりも小さいと前記外観は不良と判定される。
さらに好ましい態様では、外観評価方法は、さらに、前記度数分布における各強度値に対応する各一次微分値を、前記各強度値を含む所定範囲内の強度値にそれぞれ対応する画素数に基づいて算出し、前記傾きを、前記各強度値に対する前記各一次微分値の絶対値の最大値に対応する特定の強度値を含む所定範囲の複数の強度値にそれぞれ対応する複数の一次微分値に基づいて算出する、というのを含む。
さらに好ましい態様では、前記少なくとも一つの点は、前記度数分布における前記裾野に含まれるとともに、前記少なくとも一つのピーク形状の極大値の所定割合に等しい前記画素数に対応する2つの点を含み、前記特徴量は、前記2つの点に対応する前記強度値の差を含む。
さらに好ましい態様では、前記外観が判定される際、前記差が所定値よりも大きいと前記外観は不良と判定される。
さらに好ましい態様では、前記特徴量は、前記度数分布における前記強度値が所定値であるときの前記画素数を含み、前記外観が判定される際、前記画素数が所定数よりも大きいとき前記外観は不良と判定される。
さらに好ましい態様では、前記特徴量は、前記度数分布におけるピーク形状の数を含む。
本発明の好ましい態様による外観評価用コンピュータプログラムは、表面にクラックを有する膜の前記表面の画像を構成する複数の画素の強度値と前記強度値を有する前記複数の画素の画素数との関係を表す度数分布を特定する特定手順と、前記度数分布の特徴量に基づいて、前記膜の前記表面の外観を判定する判定手順とを含む。
さらに好ましい態様では、前記特徴量は、前記度数分布における少なくとも一つのピーク形状の裾野に含まれる少なくとも一つの点に関する特徴量である。
さらに好ましい態様では、前記少なくとも一つの点は、前記度数分布の変曲点を含み、前記特徴量は、前記変曲点における前記度数分布の傾きを含む。
さらに好ましい態様では、前記判定手順において、前記傾きの絶対値が所定値よりも小さいと前記外観は不良と判定される。
本発明によれば、一定の基準にしたがって安定した金属膜の表面の外観評価を行うことができる。
図1は、金属膜の表面の外観評価用に金属膜の表面が撮像される撮像装置の構成の一例、撮像装置によって撮像された金属膜の表面の画像に基づき外観評価処理を実行するコンピュータの構成の一例、及び金属膜が基板上に積層された積層体の構成の一例を示す図である。 図2は、表面にクラックを有する金属膜が基板上に積層された積層体の平面図、断面図、及びクラックに劣化が生じた様子を示す図である。 図3は、表面にクラックを有する金属膜の表面の画像の模式図、及びその画像を用いたクラックの外観評価方法の一例を説明するための図である。 図4は、金属膜の表面の画像を構成する複数の画素の強度値と各強度値を有する複数の画素の画素数との関係を表す度数分布の変曲点における傾きの求め方の一例を説明するための図である。 図5は、本発明の一実施の形態における外観評価方法を用いるためにコンピュータが実行する外観評価処理の手順を例示する図である。 図6は、コンピュータで実行されるコンピュータプログラムの製品供給態様を例示する図である。 図7は、表面にクラックを有する金属膜の表面の画像を用いた外観評価方法の一例を説明するための図である。 図8は、表面にクラックを有する金属膜の表面の画像を用いた外観評価方法の一例を説明するための図である。 図9は、表面にクラックを有する金属膜の表面の画像を用いた外観評価方法の一例を説明するための図である。
本発明の一実施の形態における外観評価方法を用いるためのコンピュータ150の一例と、そのコンピュータ150によって実行される外観評価処理の手順に必要な画像が撮像される撮像装置1の一例とを、図1から図6までを用いて説明する。
図1は、金属膜8の表面の外観評価用に金属膜8の表面を撮像する撮像装置1の構成の一例、撮像装置1によって撮像された金属膜8の表面の画像に基づき外観評価処理を実行するコンピュータ150の構成の一例、及び金属膜8が基板6上に積層された積層体5の構成の一例を示す図である。積層体5は、基板6と、基板6の上面に形成される例えば有機膜である下地膜7と、下地膜7の基板6への接触面とは反対側の表面に形成される金属光沢を有する金属膜8とを含む積層構造を有する。なお、積層体5は、基板6と金属膜8との間に下地膜7を有していなくてもよい。
積層体5は、電磁波を透過する電磁波透過構造体として機能し、衝突防止システムに使用される電磁波を発生する電磁波発生装置を搭載した自動車の装飾用部材等に使用される場合がある。例えば、エンブレム等の金属光沢が要求される自動車の外装部品の一部に、電磁波発生装置のカバー部材として積層体5が使用される。これにより、外装部品の内部に配置された電磁波発生装置から、電磁波として例えばミリ波を外装部品の外部に出力することができる。
積層体5において、表面にクラックを有する金属膜8は、電気抵抗を有する絶縁体として機能し、人体の一部が触れることによって自動車のドアを施錠又は開錠することが可能なドアハンドルの最表層に使用される場合がある。この積層体5によって覆われるように静電容量センサがドアハンドルの内部に配置され、人体の一部が金属膜8に触れるとその静電容量センサが反応するため、この反応に基づいて自動車のドアが施錠又は開錠される。
自動車のエンブレムやドアハンドルは、意匠性の高い自動車の外装部品の一部として、一定程度の美的外観を呈する金属光沢が要求される。そこで、本実施の形態の外観評価方法においては、表面にクラックを有する金属膜8の画像が撮像装置1で撮像され、金属膜8の表面の外観の良否がコンピュータ150で判定される。
後述するように、金属膜8は網目状のクラックを有している。金属膜8は、例えば、スパッタリング法によって形成されるクロム膜である。樹脂や有機膜との線熱膨張係数の差によってクラックが発生しやすく、かつ、金属光沢を有するクロム膜が、金属膜8として好適に使用される。なお、金属膜8としては、クラックが発生する任意の材料を使用可能である。クロム以外にも、例えば、アルミニウム、ニッケル、チタン、銅、タンタル、銀、錫、金、プラチナ、パラジウム、シリコン、コバルト、ニオブ、インジウム、タングステン、及びそれぞれの合金、或いはステンレス合金、カーボン、炭素鋼等から、金属膜8の材料を選択可能である。金属膜8が下地膜7の表面に形成された後、樹脂基板6及び下地膜7を例えば80℃に加熱することによって、金属膜8の全面に平面視でほぼ均一に分布するようにクラックを発生させる。
基板6の材料には、絶縁性樹脂、セラミックス、紙、ガラス、繊維等が使用される。なお、絶縁性樹脂として、熱可塑性絶縁性樹脂及び熱硬化性絶縁性樹脂のいずれも使用できる。例えば、ポリエステル樹脂、ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン)樹脂、AES(アクリロニトリル‐エチレン‐スチレン)樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂などが、金属膜8との線熱膨張係数の差が大きい材料として好適に使用される。
撮像装置1は、コントローラ11と、カメラ12と、照明装置13とを有する。コントローラ11は、不図示のプロセッサ及びメモリを有し、カメラ12及び照明装置13の動作を制御するとともに、撮像装置1の外部に設けられるコンピュータ150との無線通信又は有線通信を行う。コンピュータ150は、プロセッサ151とメモリ152とを含み、プロセッサ151が、メモリ152に保存されたコンピュータプログラムを実行することによって、積層体5の金属膜8の表面の外観を評価することができる。出力装置140は、その外観評価結果を出力する。
照明装置13がクラックを有する金属膜8の表面の一部または全部に照明光を照射した状態で、その照明光が照射された金属膜8の一部または全部がカメラ12によって撮像されることによって、金属膜8の表面の画像がコントローラ11により取得される。カメラ12として、例えば、CCDカメラ、或いはCMOSカメラが用いられる。
コントローラ11は、取得した金属膜8の表面の画像を、通信を介してコンピュータ150へ転送する。コンピュータ150のプロセッサ151は、コントローラ11から取得した金属膜8の表面の画像に基づき、メモリ152に保存されたコンピュータプログラムを実行することによって、積層体5の金属膜8の表面の外観評価処理を行う。外観評価処理の詳細については、後述する。
コンピュータ150のプロセッサ151は、積層体5の金属膜8の表面の外観評価処理結果に基づき、積層体5の金属膜8の表面の外観に関する情報を出力装置140に出力させる。出力装置140は、例えばモニタ画面出力を行うことができる。出力装置140に代えて、或いは出力装置140とともに、記憶装置を設け、積層体5の金属膜8の表面の外観に関する情報を電子ファイルとしてその記憶装置に保存することとしてもよい。
図2は、表面にクラック201を有する金属膜8が基板6上に積層された積層体5の平面図、断面図、及びクラック201に劣化が生じた様子を示す図である。図2(a)には、金属膜8の全面に平面視でほぼ均一に分布するように、筋状のクラック201が発生している様子が一例として示されている。金属膜8における平面視でクラック201に周囲を囲まれた島状の領域を、金属粒202と呼ぶ。
図2(b)には、表面にクラック201を有する金属膜8が基板6上に積層された積層体5の断面図が模式的に示されている。図2(b)において、金属膜8の金属粒202の間に水平方向の幅w1を有するクラック201が形成されている。金属膜8の表面に光が照射されても、クラック201の幅w1が狭いために乱反射が発生せず、肉眼では確認できない程度のクラック201が形成されているのであれば、積層体5の金属膜8の表面は美的外観に優れているといえる。
図2(c)には、クラック201に劣化が生じた様子が模式的に示されている。積層体5の経年使用或いは温度耐久試験等により、クラック201を形成する金属粒202の端部が高さhだけめくれ上がり、それによって、或いは金属粒202の端部が後退することによって、クラック201の幅w2が図2(b)に示すクラック201の幅w1よりも広くなる場合がある。金属膜8の表面に光が照射されたとき、金属粒202の端部が高さhだけめくれているために、或いはクラック201の幅w2が広いために、乱反射が発生し、クラック201が肉眼で確認できる状態となり得る。このようにクラック201が劣化した状態においては、積層体5の金属膜8の表面の外観は不良となり得る。
図3は、表面にクラック201を有する金属膜8の表面の画像300の模式図、及びその画像300を用いたクラック201の外観評価方法の一例を説明するための図である。図3(a)に示す金属膜8の表面の画像300は、水平方向及び垂直方向で規定される2次元画像である。画像300には、表面に外観不良が生じていない金属膜8のクラック201を写したクラック像301と、金属膜8の金属粒202を写した背景像302とが示されている。クラック像301を構成する画素の強度値は、背景像302を構成する画素の強度値よりも明るいが、表面に外観不良が生じていない金属膜8のクラック像301を構成する画素の強度値と背景像302を構成する画素の強度値との差は小さい。そのため、図3(a)に示す画像300において、クラック像301が背景像302に比して淡く表示されている様子を、破線で示している。
図3(b)及び図3(c)は、図3(a)に示す金属膜8の表面の画像300を用いた外観評価方法の一例を説明するための図である。図3(a)に示す画像300は、図2(b)に示すような、表面に外観不良が生じていない金属膜8の画像であるとし、例えば8ビットグレースケールで表現されているとする。このとき、画像300を構成する複数の画素の強度値i(0から255までのいずれかの整数値に該当する)と強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布350を、図3(b)に示すように特定することができる。
本実施の形態における外観評価方法では、度数分布350の特徴量に基づいて、金属膜8の表面の外観を判定する。その特徴量は、例えば図3(b)に示す度数分布350におけるピークE0を含むピーク形状の裾野に含まれる特定の点に関する特徴量である。その特定の点は、例えば度数分布350の変曲点C0であり、特徴量は、変曲点C0における度数分布350の傾きg0である。変曲点C0に対応する強度値iは強度値i0に等しい。
表面に外観不良が生じている金属膜8の表面の画像を構成する複数の画素の強度値iと強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布360を、図3(c)に示すように特定することができる。金属膜8の表面に外観不良が生じていない状態と比べて外観不良が生じている状態の画像300においては、クラック201の幅が広いためにクラック像301を構成する画素の画素数が増大するとともに、金属膜8の表面に光が照射されると乱反射が発生するために強度値の大きな画素の画素数が増大する。したがって、図3(b)に示す度数分布350におけるピークE0を含むピーク形状よりも、図3(c)に示す度数分布360におけるピークE1を含むピーク形状の方が、ピークの幅が大きい。特に、図3(c)に示す度数分布360においてピークE1よりも強度値iが大きくなる側に位置するピーク形状の裾野の方が、図3(b)に示す度数分布350におけるピークE0よりも強度値iが大きくなる側に位置するピーク形状の裾野よりも、強度値iが大きい側へ、より張り出す。
本実施の形態における外観評価方法では、度数分布360の特徴量に基づいて、金属膜8の表面の外観を判定する。その特徴量は、例えば図3(c)に示す度数分布360におけるピークE1を含むピーク形状の裾野に含まれる特定の点に関する特徴量である。その特定の点は、例えば度数分布360の変曲点C1であり、特徴量は、度数分布360の変曲点C1における度数分布360の傾きg1である。変曲点C1における度数分布360の傾きg1は、度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0よりも緩やかとなる。図3(b)に示す変曲点C1に対応する強度値iは強度値i1に等しく、強度値i1は、図3(b)に示す変曲点C0に対応する強度値i0よりも大きい。
上述したように、表面に外観不良が生じていない金属膜8の表面の画像300に基づいて図3(b)に示す度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0が算出され、表面に外観不良が生じている金属膜8の表面の画像に基づいて図3(c)に示す度数分布360の変曲点C1における度数分布360の傾きg1が算出される。傾きg0及び傾きg1の算出手順については後述する。傾きg0よりも傾きg1の方が緩いため、傾きg0の絶対値|g0|よりも傾きg1の絶対値|g1|の方が小さい。本実施の形態における外観評価方法では、金属膜8の表面の画像に基づいて得られる度数分布の変曲点における傾きgの絶対値|g|が所定値pよりも小さいと、金属膜8の表面の外観は不良と判定される。したがって、図3(b)に示す度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0の絶対値|g0|が所定値pより小さくないとき、度数分布350に対応する画像300に写る金属膜8の表面の外観は良好と判定される。図3(c)に示す度数分布360の変曲点C1における度数分布360の傾きg1の絶対値|g1|が所定値pより小さいとき、度数分布360に対応する画像に写る金属膜8の表面の外観は不良と判定される。
図4は、金属膜8の表面の画像を構成する複数の画素の強度値iと各強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布の変曲点における度数分布の傾きの求め方の一例を説明するための図である。図4(a)には、例えば図3(b)に示す度数分布350の変曲点C0の近傍における強度値iと、その強度値iを有する複数の画素の画素数xとが抽出されて示されている。図4(a)に示す強度値i及び画素数xの組合せに対応する度数分布350上の点は、いずれも離散値としてプロットされるが、それらの離散値を繋げた連続値の集合として度数分布350を仮定したうえで、その度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0の算出するための手順の一例について、以下に説明する。
図4(a)に示す度数分布350の一次微分値及び二次微分値、ならびに図4(b)及び図4(c)を用いて、図3(b)に示す度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0の算出手順の一例を説明する。度数分布350の傾きgは度数分布350の一次微分値yとして算出されるということと、度数分布350の変曲点C0においては度数分布350の二次微分値zが0となるということとに基づいて、度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0は算出される。
度数分布350における強度値i(0≦i≦255)に対応する一次微分値yは、その強度値iに対応する画素数xと、その強度値iを含む前後m個(m>0)の範囲内の強度値iにそれぞれ対応する画素数xとに基づいて、例えば次式(1)により算出される。
Figure 2020106372
図4(a)に示す例において上式(1)を用いると、度数分布350の一次微分値yは、以下に示すように算出される。例えば強度値i=39を含む前後m=4個の所定範囲内の強度値i=35,36,37,38,39,40,41,42,43にそれぞれ対応する画素数x=34794,32869,31193,28828,26723,24865,22742,21054,19430に基づいて、上式(1)によりy=−1962.77が、強度値i=39に対応する一次微分値yとして、算出される。同様にして、他の強度値iに対応する一次微分値yが算出される。
度数分布350における強度値iに対応する二次微分値zは、その強度値iに対応する一次微分値yと、その強度値iを含む前後m個(m>0)の範囲内の強度値iにそれぞれ対応する一次微分値yとに基づいて、例えば次式(2)により算出される。
Figure 2020106372
図4(a)に示す例において上式(2)を用いると、度数分布350の二次微分値zは、以下に示すように算出される。例えば強度値i=39を含む前後m=4個の範囲内の強度値i=35,36,37,38,39,40,41,42,43にそれぞれ対応する一次微分値y=−1785.57,−1907.32,−1967.32,−2008.9,−1962.77,−1920.23,−1842.05,−1725.1,−1621.08に基づいて、上式(2)によりz=25.73が、強度値i=39に対応する二次微分値zとして、算出される。同様にして、他の強度値iに対応する二次微分値zが算出される。
図4(b)及び図4(c)は、図3(b)に示す度数分布350の変曲点C0における傾きg0の求め方の一例を説明するための図である。図4(b)は、図4(a)に示す一次微分値yが強度値iの二次関数であると仮定した場合における、その二次関数のグラフ410を示す。図4(a)に示すように、二次微分値zは、強度値iが増加するにつれて増加し、強度値i=38のとき二次微分値z=−13.07であって、強度値i=39のとき二次微分値z=25.73であり、二次微分値zの符号が負から正に転じる。上述したように、図3(b)に示す度数分布350の変曲点C0においては度数分布350の二次微分値zが0となるので、変曲点C0の強度値i0は強度値i=38と強度値i=39との間にあることとなる。
このとき、図4(a)に示すように、強度値i<38においては強度値iが増加するにつれて一次微分値yの絶対値|y|は増加し、強度値i=38のとき一次微分値yの絶対値|y|は最大値ymax=2008.9をとり、強度値i>40においては強度値iが増加するにつれて一次微分値yの絶対値|y|は減少する。一次微分値yの絶対値|y|の最大値ymaxに対応する強度値i=38を含む所定範囲の複数の強度値i=38,39,40にそれぞれ対応する複数の微分値y=−2008.9,−1962.77,−1920.23に基づいて、上述した傾きg0を算出することができる。
まず、二次関数のグラフ410を形成する3点(i,y)=(38,−2008.9),(39,−1962.77),(40,−1920.23)に基づき、その二次関数のグラフ410を一意に定めることができる。すると、変曲点C0に対応する二次関数のグラフ410上の点(i0,y0)を求めることができる。上述したように、度数分布350の傾きgは度数分布350の一次微分値yとして算出されるので、度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0は、二次関数のグラフ410上の点(i0,y0)のy座標値y0に等しい値として求められる。
後述するように、度数分布の変曲点における傾きgは、コンピュータ150のプロセッサ151によって算出される。上述した度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0は、図4(c)に示すように計算量を低減して求められることとしてもよい。図4(c)に示す二次関数のグラフ420は、図4(b)に示す二次関数のグラフ410をi軸の負の方向に移動量nだけ平行移動して得られる。移動量nは、強度値iが増加するにつれて、二次微分値zの符号が負から正に転じたときの強度値iに等しい。例えば図4(b)に示す例においては、移動量n=39である。したがって、I=i−nとすると、平行移動後の二次関数のグラフ420は、図4(c)に示すように、3点(I,y)=(−1,−2008.9),(0,−1962.77),(1,−1920.23)に基づき、一意に定められる。こうして一意に定められる二次関数のグラフ420を、次式(3)のように仮定する。
y=aI+bI+c ・・・(3)
上述した図4(c)に示す3点(I,y)=(−1,−2008.9),(0,−1962.77),(1,−1920.23)のy座標値をそれぞれ、y1=−2008.9,y2=−1962.77,y3=−1920.23とする。図4(c)に示す3点(I,y)は、すなわち、点(−1,y1),点(0,y2),点(1,y3)であり、上式(3)に代入すると、以下の式(4),(5),(6)が得られる。
y1=a・(−1)+b・(−1)+c=a−b+c ・・・(4)
y2=a・0+b・0+c=c ・・・(5)
y3=a・1+b・1+c=a+b+c ・・・(6)
上式(4),(5),(6)に基づき、以下の式(7),(8),(9)に示すように、式(3)の係数a,b,cが求められる。
a=(y1+y3)/2−y2 ・・・(7)
b=(y3−y1)/2 ・・・(8)
c=y2 ・・・(9)
度数分布350の変曲点C0(図3(b)参照)に対応する二次関数のグラフ410(図4(b)参照)上の点(i0,y0)を移動量n=39だけ平行移動して得られる二次関数のグラフ420(図4(c)参照)上の点(I0,y0)を用いると、式(3)は、次式(10)のように表される。式(3)を平方完成によって式(11)に変形する。式(10)及び(11)に基づき、度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0に等しいy座標値y0が、式(12)に示すように得られる。
y=a(I−I0)+y0 ・・・(10)
y=a(I+b/2a)+(4ac−b)/4a ・・・(11)
g0=y0=(4ac−b)/4a ・・・(12)
上述したように、y1=−2008.9,y2=−1962.77,y3=−1920.23であるから、コンピュータ150のプロセッサ151は、これらのy1,y2,y3と、上式(7),(8),(9),(12)とに基づいて、図3(b)に示す度数分布350の変曲点C0における度数分布350の傾きg0を簡便に算出することができ、その算出結果として、傾きg0=−2008.930が求められる。プロセッサ151は、後述するように、こうして得られた傾きg0の絶対値|g0|が所定値pより小さいか否かに基づいて、金属膜8の表面の外観が不良であるか良好であるかを判定する。例えば、傾きg0=−2008.930であって、所定値p=2000の場合、傾きg0の絶対値|g0|=2008.930は所定値p=2000よりも小さくないため、金属膜8の表面の外観は良好と判定される。
図5は、本実施の形態における外観評価方法を用いるためのコンピュータ150が実行する外観評価処理の手順を例示する図である。コンピュータ150プロセッサ151は、メモリ152に保存されているコンピュータプログラムを起動することによって、図5示す処理内容を実行する。
ステップS510において、プロセッサ151は、表面にクラックを有する金属膜8の表面の画像300を、撮像装置1のコントローラ11から取得する。なお、画像300は、撮像装置1のコントローラ11がカメラ12に金属膜8の表面を撮像させることによって取得した画像である。
ステップS520において、プロセッサ151は、金属膜8の表面の画像300を構成する複数の画素の強度値iと強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布を特定する。
ステップS530において、プロセッサ151は、ステップS520で特定された度数分布の特徴量を算出する。その特徴量は、例えば図3(b)に示す度数分布350におけるピークE0を含むピーク形状の裾野に含まれる特定の点に関する特徴量である。その特定の点は、例えば度数分布350の変曲点C0であり、特徴量は、変曲点C0における度数分布350の傾きg0である。
すなわち、ステップS530において、プロセッサ151は、ステップS520で特定された度数分布におけるピーク形状の裾野に含まれる変曲点における傾きgを算出する。プロセッサ151は、上述したように、ステップS520で特定された度数分布における各強度値iに対応する各一次微分値yを、各強度値iを含む前後m個の所定範囲内の強度値にそれぞれ対応する画素数xに基づいて算出する。プロセッサ151は、上述したように、傾きgを、各強度値iに対する各一次微分値yの絶対値|y|の最大値ymaxに対応する特定の強度値iを含む所定範囲の複数の強度値iにそれぞれ対応する複数の一次微分値yに基づいて算出する。
ステップS540において、プロセッサ151は、ステップS530で算出された傾きgの絶対値|g|が所定値pよりも小さいか否かを判断する。所定値pは、品質検査、温湿度試験等、要求仕様や用途等に応じて定められ、例えばp=2000である。
ステップS540における判断が肯定されると、ステップS550において、プロセッサ151は、金属膜8の表面の外観は不良と判定し、ステップS550の処理が完了すると、外観評価処理の手順は終了する。ステップS540における判断が否定されると、ステップS560において、プロセッサ151は、金属膜8の表面の外観は良好と判定し、ステップS560の処理が完了すると、外観評価処理の手順は終了する。
なお、上述したコンピュータ150で実行されるコンピュータプログラムは、CD−ROMやUSBメモリ等の記録媒体40や、インターネット等の通信ネットワーク30を流れるデータ信号を通じてコンピュータ150へ提供することができる。図7は、その様子を示す図であり、すなわちコンピュータ150で実行されるコンピュータプログラムの製品供給態様を例示する図である。
コンピュータ150は、記録媒体40を介してコンピュータプログラムの提供を受ける。或いは、コンピュータ150は通信モジュールを介して通信ネットワーク30との接続機能を有する。コンピュータプログラム提供サーバ20は、上記コンピュータプログラムを提供するサーバコンピュータであり、ハードディスク等の記録媒体にコンピュータプログラムを格納する。通信ネットワーク30は、インターネット、無線LAN、電話網、或いは専用線等である。コンピュータプログラム提供サーバ20は記録媒体からコンピュータプログラムを読み出し、通信ネットワーク30を介してコンピュータプログラムをコンピュータ150に送信する。すなわち、コンピュータプログラムをデータ信号として搬送波に載せ、通信ネットワーク30を介して送信する。このように、コンピュータプログラムは、記録媒体やデータ信号(搬送波)などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
本実施の形態における外観評価方法によれば、次の作用効果が得られる。
(1)コンピュータ150のプロセッサ151は、表面にクラック201を有する金属膜8の表面の画像300を構成する複数の画素の強度値iと強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布350或いは360を特定する。プロセッサ151は、度数分布350或いは360におけるピーク形状の裾野に含まれる変曲点C0或いはC1における度数分布350或いは360の傾きgに基づいて、金属膜8の表面の外観を判定する。これにより、一定の基準にしたがって安定した金属膜8の表面の外観評価を行うことができる。
(2)コンピュータ150のプロセッサ151は、金属膜8の表面の外観が判定される際、傾きgの絶対値|g|が所定値pよりも小さいとその外観は不良と判定される。これにより、表面の外観が良好でない金属膜8を有する積層体5を不良品として取り除くことができる。
(3)コンピュータ150のプロセッサ151は、度数分布350或いは360における各強度値iに対応する各一次微分値yを、各強度値iを含む前後m個の所定範囲内の強度値にそれぞれ対応する画素数xに基づいて算出する。プロセッサ151は、傾きgを、各強度値iに対する各一次微分値yの絶対値|y|の最大値ymaxに対応する特定の強度値iを含む所定範囲の複数の強度値iにそれぞれ対応する複数の一次微分値yに基づいて算出する。これにより、金属膜8の表面の画像のみに基づいて安定した外観評価を行うことができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述した実施の形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)上述した実施の形態において、コンピュータ150のプロセッサ151は、度数分布350或いは360におけるピーク形状の裾野に含まれる変曲点C0或いはC1における度数分布350或いは360の傾きgに基づいて、金属膜8の表面の外観を判定する。しかし、他の外観評価方法により金属膜8の表面の外観を判定することとしてもよい。
図7は、表面にクラック201を有する金属膜8の表面の画像を用いた外観評価方法の一例を説明するための図である。図7(a)は、表面に外観不良が生じていない金属膜8の表面の画像を構成する複数の画素の強度値i(0≦i≦255)と強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布350を示す。度数分布350におけるピークE0よりも強度値iが大きくなる側に位置するピーク形状の裾野に対応する強度値iは、所定値imよりも小さい範囲に含まれ、強度値iが所定値imをとるときの画素数xが所定数(例えば0)よりも大きくない。
図7(b)は、表面に外観不良が生じている金属膜8の表面の画像を構成する複数の画素の強度値i(0≦i≦255)と強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布360を示す。度数分布360におけるピークE1よりも強度値iが大きくなる側に位置するピーク形状の裾野を形成する点の一部700に対応する強度値iは、所定値imよりも大きい範囲に含まれ、強度値iが所定値imをとるときの画素数xが所定数(例えば0)よりも大きい。したがって、度数分布における強度値iが所定値imであるときの画素数xが所定数よりも大きいとき、コンピュータ150のプロセッサ151は、金属膜8の表面の外観は不良と判定することとしてもよい。
(変形例2)図8は、表面にクラック201を有する金属膜8の表面の画像を用いた外観評価方法の一例を説明するための図である。図8(a)は、表面に外観不良が生じていない金属膜8の表面の画像を構成する複数の画素の強度値i(0≦i≦255)と強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布350を示す。度数分布350におけるピーク形状の数は、ピークE0を含むピーク形状の1個のみである。図8(b)は、表面に外観不良が生じている金属膜8の表面の画像を構成する複数の画素の強度値i(0≦i≦255)と強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布361を示す。度数分布361におけるピーク形状の数は、ピークE1を含むピーク形状及びピークE2を含むピーク形状の2個である。
上述したように、金属膜8の表面に外観不良が生じている場合、金属膜8の表面の画像においてクラック像を構成する画素の画素数が増大するとともに、強度値の大きな画素の画素数が増大する。ピーク形状の数が多くなるほど、金属膜8の表面の画像においてクラック像を構成する画素の画素数が増大するとともに、強度値の大きな画素の画素数が増大する。したがって、度数分布におけるピーク形状の数が所定数(例えば1個)よりも大きいとき、コンピュータ150のプロセッサ151は、金属膜8の表面の外観は不良と判定することとしてもよい。
(変形例3)図9は、表面にクラック201を有する金属膜8の表面の画像を用いた外観評価方法の一例を説明するための図である。図9(a)は、表面に外観不良が生じていない金属膜8の表面の画像を構成する複数の画素の強度値i(0≦i≦255)と強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布350を示す。図9(a)において、ピークE0に対応する画素数x0がピーク形状の極大値をとり、この極大値の所定割合r(0<r<1)に等しい画素数r・x0に対応する2つの点Q1l及びQ1uが、度数分布350におけるピークE0を挟む両側の裾野に含まれている。2つの点Q1l及びQ1uにそれぞれ対応する強度値i1l及びi1uの差L0は、ピークE0を含むピーク形状の幅を表しており、所定値Lpよりも小さい。
図9(b)は、表面に外観不良が生じている金属膜8の表面の画像を構成する複数の画素の強度値i(0≦i≦255)と強度値iを有する複数の画素の画素数xとの関係を表す度数分布360を示す。図9(b)において、ピークE1に対応する画素数x1がピーク形状の極大値をとり、この極大値の所定割合r(0<r<1)に等しい画素数r・x1に対応する2つの点T1l及びT1uが、度数分布360におけるピークE1を挟む両側の裾野に含まれている。2つの点T1l及びT1uにそれぞれ対応する強度値i2l及びi2uの差L1は、ピークE1を含むピーク形状の幅を表しており、所定値Lpよりも大きい。
上述したように、金属膜8の表面に外観不良が生じている場合、金属膜8の表面の画像においてクラック像を構成する画素の画素数が増大するとともに、強度値の大きな画素の画素数が増大する。その場合、度数分布におけるピーク形状の幅は大きくなる。したがって、度数分布における裾野に含まれるとともに、度数分布におけるピーク形状の極大値の所定割合に等しい画素数に対応する2つの点について、これら2つの点に対応する強度値の差が所定値Lpよりも大きいとき、コンピュータ150のプロセッサ151は、金属膜8の表面の外観は不良と判定することとしてもよい。
上記では、一実施の形態及び種々の変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。例えば、それら一実施の形態及び種々の変形例の一部又はすべてが組み合わされてもよい。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1 撮像装置、5 積層体、6 基板、7 下地膜、8 金属膜、11 コントローラ、12 カメラ、13 照明装置、20 コンピュータプログラム提供サーバ、40 通信ネットワーク、40 記録媒体、140 出力装置、150 コンピュータ、151 プロセッサ、152 メモリ、201 クラック、202 金属粒、300 画像、301 クラック像、302 背景像、350 度数分布、360 度数分布、361 度数分布、410 二次関数のグラフ、420 二次関数のグラフ、700 裾野を形成する点の一部

Claims (14)

  1. 表面にクラックを有する膜の前記表面の画像を構成する複数の画素の強度値と前記強度値を有する前記複数の画素の画素数との関係を表す度数分布を特定し、
    前記度数分布の特徴量に基づいて、前記膜の前記表面の外観を判定する、外観評価方法。
  2. 請求項1に記載の外観評価方法において、
    前記特徴量は、前記度数分布における少なくとも一つのピーク形状の裾野に含まれる少なくとも一つの点に関する特徴量である、外観評価方法。
  3. 請求項2に記載の外観評価方法において、
    前記少なくとも一つの点は、前記度数分布の変曲点を含み、
    前記特徴量は、前記変曲点における前記度数分布の傾きを含む、外観評価方法。
  4. 請求項3に記載の外観評価方法において、
    前記外観が判定される際、前記傾きの絶対値が所定値よりも小さいと前記外観は不良と判定される、外観評価方法。
  5. 請求項3又は4に記載の外観評価方法において、さらに、
    前記度数分布における各強度値に対応する各一次微分値を、前記各強度値を含む所定範囲内の強度値にそれぞれ対応する画素数に基づいて算出し、
    前記傾きを、前記各強度値に対する前記各一次微分値の絶対値の最大値に対応する特定の強度値を含む所定範囲の複数の強度値にそれぞれ対応する複数の一次微分値に基づいて算出する、外観評価方法。
  6. 請求項2に記載の外観評価方法において、
    前記少なくとも一つの点は、前記度数分布における前記裾野に含まれるとともに、前記少なくとも一つのピーク形状の極大値の所定割合に等しい前記画素数に対応する2つの点を含み、
    前記特徴量は、前記2つの点に対応する前記強度値の差を含む、外観評価方法。
  7. 請求項6に記載の外観評価方法において、
    前記外観が判定される際、前記差が所定値よりも大きいと前記外観は不良と判定される、外観評価方法。
  8. 請求項1に記載の外観評価方法において、
    前記特徴量は、前記度数分布における前記強度値が所定値であるときの前記画素数を含み、
    前記外観が判定される際、前記画素数が所定数よりも大きいとき前記外観は不良と判定される、外観評価方法。
  9. 請求項1に記載の外観評価方法において、
    前記特徴量は、前記度数分布におけるピーク形状の数を含む、外観評価方法。
  10. 請求項9に記載の外観評価方法において、
    前記外観が判定される際、前記ピーク形状の数が所定数よりも大きいと前記外観は不良と判定される、外観評価方法。
  11. 表面にクラックを有する膜の前記表面の画像を構成する複数の画素の強度値と前記強度値を有する前記複数の画素の画素数との関係を表す度数分布を特定する特定手順と、
    前記度数分布の特徴量に基づいて、前記膜の前記表面の外観を判定する判定手順とを、コンピュータに実行させるための外観評価用コンピュータプログラム。
  12. 請求項11に記載の外観評価用コンピュータプログラムにおいて、
    前記特徴量は、前記度数分布における少なくとも一つのピーク形状の裾野に含まれる少なくとも一つの点に関する特徴量である、外観評価用コンピュータプログラム。
  13. 請求項12に記載の外観評価用コンピュータプログラムにおいて、
    前記少なくとも一つの点は、前記度数分布の変曲点を含み、
    前記特徴量は、前記変曲点における前記度数分布の傾きを含む、外観評価用コンピュータプログラム。
  14. 請求項13に記載の外観評価用コンピュータプログラムにおいて、
    前記判定手順において、前記傾きの絶対値が所定値よりも小さいと前記外観は不良と判定される、外観評価用コンピュータプログラム。
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