JP2020106040A - 鋼板と軽金属板とを重ね合わせた板組の接合方法、ならびに、金属板とcfrp板とを重ね合わせた板組の接合方法、および、その接合方法を用いた板組の製造方法 - Google Patents
鋼板と軽金属板とを重ね合わせた板組の接合方法、ならびに、金属板とcfrp板とを重ね合わせた板組の接合方法、および、その接合方法を用いた板組の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
他にも、ImpAcT(Impulse Accelerated Tracking)と呼ばれる技術は、高速でリベットを板組に押し込んで穿孔し、さらに貫通させて接合する技術である。
この問題は、高張力鋼板に限らず、金属板とCFRP板で構成される板組においても発生する。
(A)種々の金属板(たとえば鋼板、軽金属板等)を重ね合わせた板組(合計2層以上)を接合する技術、
について検討し、とくに、
(B)鋼板と様々な軽金属板とを重ね合わせた板組(合計2層以上)を接合する技術、
について詳細に検討した。その結果、
(C)板組を構成する鋼板を加熱して軟化(すなわち変形抵抗を減少)させることによって、ネジまたはピンを板組の上表面から下表面に到るまで(すなわち鋼板と軽金属板を全て)貫通させることが可能になる、
(D)鋼板を加熱する手段は、通電加熱、高周波加熱、レーザー加熱が好ましい、
(E)板組の上表面に配置する層および下表面に配置する層の少なくとも一方を鋼板とすれば、その鋼板を容易に加熱できる、
という知見を得た。
(F)金属板とCFRP板を1枚ずつ重ね合わせた板組(合計2層)を接合する技術、
のみならず、
(G)1枚の金属板と2枚以上のCFRP板、あるいは、2枚以上の金属板と1枚のCFRP板を重ね合わせた板組(合計3層以上)を接合する技術、
さらに、
(H)金属板が1枚である場合(上記(F)(G)参照)に、その金属板が鋼板である板組を接合する技術、
(I)金属板が2枚以上である場合(上記(G)参照)に、金属板の少なくとも1枚が鋼板である板組を接合する技術、
(J)鋼板が引張強さ980MPa以上の高張力鋼板である板組(上記(H)(I)参照)を接合する技術、
について検討した。
(K)板組を構成する金属板を加熱して軟化(すなわち変形抵抗を減少)させることによって、ネジまたはピンを板組の上表面から下表面に到るまで(すなわち金属板とCFRP板を全て)貫通させることが可能になる、
(L)金属板を加熱する手段は、通電加熱、高周波加熱、レーザー加熱が好ましい、
(M)板組の上表面に配置する層および下表面に配置する層の少なくとも一方を金属板とすれば、その金属板を容易に加熱できる、
(N)金属板として鋼板を使用する板組においても、上記の(K)〜(M)の効果は得られる、
という知見を得た。
なお以下では、板組の上表面に配置する層と下表面に配置する層とを総称して、最外層と記す。
すなわち本発明は、1枚以上の鋼板と1枚以上の軽金属板とを重ね合わせて板組とし、鋼板を加熱しつつ、または、加熱した後、板組にネジまたはピンを貫通させて板組を接合する板組の接合方法である。
(a)鋼板を加熱しつつ、板組にネジまたはピンを貫通させる。
(b)鋼板の加熱が終了した後、ただちに板組にネジまたはピンを貫通させる。
(c)鋼板の加熱が終了した後の、冷却中に、所定の温度で板組にネジまたはピンを貫通させる。
(d)金属板を加熱しつつ、板組にネジまたはピンを貫通させる。
(e)金属板の加熱が終了した後、ただちに板組にネジまたはピンを貫通させる。
(f)金属板の加熱が終了した後の、冷却中に、所定の温度で板組にネジまたはピンを貫通させる。
(g)鋼板を加熱しつつ、前記板組にネジまたはピンを貫通させる。
(h)鋼板の加熱が終了した後、ただちに板組にネジまたはピンを貫通させる。
(i)鋼板の加熱が終了した後の、冷却中に、所定の温度で板組にネジまたはピンを貫通させる。
(1)鋼板(あるいは金属板)を加熱しつつ、板組にネジまたはピンを貫通させる。
(2)鋼板(あるいは金属板)の加熱が終了した後、ただちに板組にネジまたはピンを貫通させる。
(3)鋼板(あるいは金属板)の加熱が終了した後の、冷却中に、所定の温度で板組にネジまたはピンを貫通させる。
2 金属板
3 CFRP板
4 電極
5 加熱された領域
6 ネジ
7 クランプ
Claims (12)
- 1枚以上の鋼板と1枚以上の軽金属板とを重ね合わせて板組とし、前記鋼板を加熱しつつ、または、加熱した後、前記板組にネジまたはピンを貫通させて前記板組を接合することを特徴とする板組の接合方法。
- 前記板組を構成する前記鋼板と前記軽金属板が合計3枚以上である場合に、前記板組の最外層の片方または両方に前記鋼板を配置することを特徴とする請求項1に記載の板組の接合方法。
- 前記鋼板を加熱する手段として通電加熱、高周波加熱、レーザー加熱のいずれか一つを使用し、下記(a)〜(c)のうちのいずれか一つの方法で前記板組を接合することを特徴とする請求項1または2に記載の板組の接合方法。
(a)前記鋼板を加熱しつつ、前記板組にネジまたはピンを貫通させる。
(b)前記鋼板の加熱が終了した後、ただちに前記板組にネジまたはピンを貫通させる。
(c)前記鋼板の加熱が終了した後の、冷却中に、所定の温度で前記板組にネジまたはピンを貫通させる。 - 前記鋼板が引張強さ980MPa以上の高張力鋼板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の板組の接合方法。
- 1枚以上の金属板と1枚以上のCFRP板とを重ね合わせて板組とし、前記金属板を加熱しつつ、前記板組にネジまたはピンを貫通させて前記板組を接合することを特徴とする板組の接合方法。
- 前記板組を構成する前記金属板と前記CFRP板が合計3枚以上である場合に、前記板組の最外層の片方または両方に前記金属板を配置することを特徴とする請求項5に記載の板組の接合方法。
- 前記金属板を加熱する手段として通電加熱、高周波加熱、レーザー加熱のいずれか一つを使用し、下記(d)〜(f)のうちのいずれか一つの方法で前記板組を接合することを特徴とする請求項5または6に記載の板組の接合方法。
(d)前記金属板を加熱しつつ、前記板組にネジまたはピンを貫通させる。
(e)前記金属板の加熱が終了した後、ただちに前記板組にネジまたはピンを貫通させる。
(f)前記金属板の加熱が終了した後の、冷却中に、所定の温度で前記板組にネジまたはピンを貫通させる。 - 前記板組を構成する前記金属板が1枚である場合は前記金属板を鋼板とし、前記板組を構成する前記金属板が2枚以上である場合は前記金属板の少なくとも1枚を鋼板とすることを特徴とする請求項5に記載の板組の接合方法。
- 前記板組を構成する前記鋼板を通電加熱、高周波加熱、レーザー加熱のいずれか一つによって加熱し、下記(g)〜(i)のうちのいずれか一つの方法で前記板組を接合することを特徴とする請求項8に記載の板組の接合方法。
(g)前記鋼板を加熱しつつ、前記板組にネジまたはピンを貫通させる。
(h)前記鋼板の加熱が終了した後、ただちに前記板組にネジまたはピンを貫通させる。
(i)前記鋼板の加熱が終了した後の、冷却中に、所定の温度で前記板組にネジまたはピンを貫通させる。 - 前記板組の最外層の片方または両方に前記鋼板を配置することを特徴とする請求項8または9に記載の板組の接合方法。
- 前記鋼板が引張強さ980MPa以上の高張力鋼板であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の板組の接合方法。
- 請求項1〜11のいずれか一項に記載された板組の接合方法を用いて接合された板組の製造方法。
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JP2006007266A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Nissan Motor Co Ltd | リベットを用いた接合方法 |
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WO2017002976A1 (ja) * | 2015-07-01 | 2017-01-05 | 新日鐵住金株式会社 | 機械的接合装置及び機械的接合方法 |
WO2018055210A1 (en) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | Newfrey Llc | Method for joining at least one component to a second component without preformed hole(s) |
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