JP2020105996A - 圧縮着火式エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】始動性が高い圧縮着火式エンジンを提供する。【解決手段】吸気弁1を開閉する動弁装置2と、吸気弁1の開閉時期を調節する開閉時期調節装置3を備え、開閉時期調節装置3で、エンジン始動時の吸気弁1の開閉時期が、エンジン始動後よりも進角するように構成されている。開閉時期調節装置3は、斜歯の駆動側ギヤ10と、斜歯の従動側ギヤとなる動弁カム軸入力ギヤ9aと、軸長方向両端の一方側を進角スライド側、他方側を遅角スライド側として、両側にスライド可能な動弁カム軸9と、動弁カム軸9に進角スライド側の付勢力11aを付与する付勢手段11を備え、動弁カム軸9は吸気カム8を備えていることが望ましい。【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンに関し、詳しくは、始動性が高く、燃費が良くなる圧縮着火式エンジンに関する。
従来、圧縮行程で発生する圧縮空気に燃料を噴射し、着火させた燃料の燃焼で出力を得る圧縮着火式エンジンがある(例えば、特許文献1参照)。
実開昭55−28767号公報(第1図,第2図参照)
《問題点1》 エンジンの始動性が低下することがある。
特許文献1のエンジンでは、寒冷時に、圧縮空気の温度が不足し、エンジンの始動性が低下することがある。
《問題点2》 圧縮比を上げると、燃費が悪くなる。
始動性を高めるため、圧縮比を上げると、エンジン始動後のポンピングロスが大きく、燃費が悪くなる。
本発明の課題は、始動性が高く、燃費が良くなる圧縮着火式エンジンを提供することにある。
この発明の構成は、次の通りである。
図1(A)に例示する吸気弁(1)を開閉する動弁装置(2)と、吸気弁(1)の開閉時期を調節する開閉時期調節装置(3)を備え、開閉時期調節装置(3)で、図1(A)(B)に例示するように、エンジン始動時の吸気弁(1)の開閉時期が、エンジン始動後よりも進角するように構成されている、ことを特徴とする圧縮着火式エンジン。
《効果1》 エンジンの始動性が高くなる。
この発明では、図1(A)(B)に例示するように、エンジン始動時は、吸気弁(1)の開閉時期が進角するため、図1(C)に例示する吸気弁の早開きで、図1(D)に例示するように、排気行程終期に高温の排気(4)が吸気ポート(5)に押し込まれ、排気(4)の混入で比較的高温になった吸気ポート(5)の空気が吸気行程で燃焼室(6)に吸入される。
しかも、エンジン始動時は、図1(C)に例示する進角による吸気弁の早閉じで、圧縮行程の圧縮開始時期が早まり、実圧縮比が高くなる。
これらの理由により、圧縮行程での圧縮空気の温度が上昇し、エンジンの始動性が高くなる。
《効果2》 燃費が良くなる。
この発明では、エンジン始動後は、図1(C)に例示する遅角による吸気弁の遅閉じで、圧縮行程の圧縮開始時期が遅くなり、実圧縮比の低下で、圧縮行程でのピストンのポンピングロスが小さくなり、燃費が良くなる。
なお、エンジン始動時は、図1(C)に例示する進角による吸気弁の早閉じで、実圧縮比が高くなり、圧縮行程でのピストンのポンピングロスが大きくなるが、エンジン始動時間は、エンジン始動後の運転時間に比べて短いため、燃費を大きく悪化させる要因にはならない。
《効果3》 エンジン始動後は黒煙の発生が抑制される。
この発明では、エンジン始動後は、図1(B)に例示する遅角による吸気弁の遅開きで、図1(D)に例示する排気行程終期に吸気ポート(5)に押し込まれる排気(4)が減少し、或いは無くなり、吸気行程で酸素濃度の高い吸気ポート(5)の空気が燃焼室(6)に吸入され、不完全燃焼が抑制され、黒煙の発生が抑制される。
《効果4》 エンジン始動後は高出力が得られる。
この発明では、エンジン始動後は、前記のように不完全燃焼が抑制され、高負荷に対応できる高出力が得られる。
なお、エンジン始動時は、前記したように、図1(D)に例示する排気(4)の混入した吸気ポート(5)の空気が吸気行程で燃焼室(6)に吸入され、出力低下のおそれがあるが、エンジン始動は無負荷で行われるため、始動性に支障は生じない。
本発明の実施形態に係る圧縮着火式エンジンを説明する図で、図1(A)は動弁装置と吸気弁の開閉時期調節装置の斜視図、図1(B)はエンジン回転数に対する吸気弁開閉時期の進角度を示すグラフ、図1(C)は吸気弁開閉時期の説明図、図1(D)は排気行程終期の排気の流れを示す模式図、図1(E)は吸気カムの基本例での吸気カムとタペットの関係を示す模式図、図1(F)は吸気カムの変形例での図1(E)相当図である。 図1のエンジン全体を横側から見た立断面図である。 図2のIII−III線断面図である。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る圧縮着火式エンジンを説明する図で、この実施形態では、立形の直列多気筒ディーゼルエンジンについて説明する。
図2に示すように、このエンジンは、シリンダブロック(15)と、シリンダブロック(15)の上部に組み付けられたシリンダヘッド(16)と、シリンダヘッド(16)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(17)と、シリンダブロック(15)の前部に組み付けられたギヤケース(18)と、シリンダブロック(15)の下部に組み付けられたオイルパン(19)を備えている。
更に、このエンジンは、図2に示す動弁装置(2)と、図3に示す燃料噴射装置(20)と、図2及び図3に示すタイミングギヤトレイン(21)を備えている。
図2に示す動弁装置(2)は、図1(D)に示す吸気弁(1)と排気弁(14)を開閉する装置で、吸気カム(8)を備えた動弁カム軸(9)と、吸気カム(8)に載ったタペット(8d)と、このタペット(8d)に載ったプッシュロッド(8e)と、図1(A)に示すように、このプッシュロッド(8e)の上側の出力端に当接する入力端を有するロッカアーム(8f)を備え、ロッカアーム(8f)の出力端は吸気弁(1)の弁軸の入力端部に当接している。吸気弁(1)は、弁バネ(図示せず)のバネ力で閉弁方向に付勢され、吸気弁(1)は、動弁カム軸(9)の回転で、吸気カム(8)とタペット(8d)とプッシュロッド(8e)とロッカアーム(8f)を順に介して開弁され、弁バネの付勢力で閉弁される。
この動弁装置(2)は、動弁カム軸(9)に吸気カム(8)と交互に配置された排気カム(22)を備え、排気カム(22)に載ったタペット(22a)と、このタペット(22a)に載ったプッシュロッド(22b)と、ロッカアーム(図示せず)を備え、図1(D)に示す排気弁(14)も弁バネ(図示せず)を備え、排気弁(14)も吸気弁(1)と同じ原理で開閉される。なお、図1(D)中の符号(13)は排気ポートである。
図3に示す燃料噴射装置(20)は、図1(D)に示す燃焼室(6)に燃料を噴射するための装置で、燃料噴射カム軸(23)と、燃料噴射カム軸(23)で駆動される列型の燃料噴射ポンプ(24)と、燃料噴射ポンプ(24)から導出された燃料噴射管(25)と、燃料噴射管(25)の導出端に設けられた図1(D)に示す燃料インジェクタ(26)を備えている。
図2及び図3に示すタイミングギヤトレイン(21)は、クランク軸(27)の回転力を動弁装置(2)と燃料噴射装置(20)に伝動する伝動機構で、クランク軸(27)の架設方向を前後方向とし、ギヤケース(18)側を前として、クランク軸(27)の前部に取り付けられたクランクギヤ(27a)と、クランクギヤ(27a)に噛み合うアイドルギヤ(28)と、アイドルギヤ(28)に右上から噛み合う動弁カム軸入力ギヤ(9a)と、アイドルギヤ(28)に左上から噛み合う燃料噴射カム軸入力ギヤ(23a)と、燃料噴射カム軸入力ギヤ(23a)に噛み合うサイドPTO入力ギヤ(29)を備えている。
図2に示すように、前側から見て、クランクギヤ(27a)は時計廻り、アイドルギヤ(28)は反時計廻り、動弁カム軸入力ギヤ(9a)と燃料噴射カム軸入力ギヤ(23a)は時計廻り、サイドPTO入力ギヤ(29)は反時計廻りに回転する。
このエンジンの主要な構成は、次の通りである。
このエンジンは、図1(A)に示す吸気弁(1)を開閉する動弁装置(2)と、吸気弁(1)の開閉時期を調節する開閉時期調節装置(3)を備え、開閉時期調節装置(3)で、図1(A)(B)に示すように、エンジン始動時の吸気弁(1)の開閉時期が、エンジン始動後よりも進角するように構成されている。
エンジン始動時とエンジン始動後の区分は、エンジン回転数の高低に伴う相対的な区分で、図1(B)に示すように、エンジン始動時は、スタータモータ(図示せず)が回転し始めてから所定回転数(N)に達するまで、エンジン始動後は、エンジン回転数が所定回転数(N)を越えた後のことをいう。
この実施形態では、エンジン始動時とエンジン始動後を区分する所定回転数(N)は、エンジンの自立回転成功の指標となる完爆回転数とされ、800rpmとされている。
このエンジンでは、次の利点がある。
このエンジンでは、図1(A)(B)に示すように、エンジン始動時は、吸気弁(1)の開閉時期が進角するため、図1(C)に示す吸気弁の早開きで、図1(D)に示すように、排気行程終期に高温の排気(4)が吸気ポート(5)に押し込まれ、排気(4)の混入で比較的高温になった吸気ポート(5)の空気が吸気行程で燃焼室(6)に吸入される。
しかも、エンジン始動時は、図1(C)に示す進角による吸気弁の早閉じで、圧縮行程の圧縮開始時期が早まり、実圧縮比が高くなる。
これらの理由により、圧縮行程での圧縮空気の温度が上昇し、エンジンの始動性が高くなる。
このエンジンでは、エンジン始動後は、図1(C)に示す遅角による吸気弁の遅閉じで、圧縮行程の圧縮開始時期が遅くなり、実圧縮比の低下で、圧縮行程でのピストンのポンピングロスが小さくなり、燃費が良くなる。
なお、エンジン始動時は、図1(C)に示す進角による吸気弁の早閉じで、実圧縮比が高くなり、圧縮行程でのピストンのポンピングロスが大きくなるが、エンジン始動時間は、エンジン始動後の運転時間に比べて短いため、燃費を大きく増加させる要因にはならない。
このエンジンでは、エンジン始動後は、図1(B)に示す遅角による吸気弁の遅開きで、図1(D)に示す排気行程終期に吸気ポート(5)に押し込まれる排気(4)が減少し、或いは無くなり、吸気行程で酸素濃度の高い吸気ポート(5)の空気が燃焼室(6)に吸入され、不完全燃焼が抑制され、黒煙の発生が抑制される。
このエンジンでは、エンジン始動後は、前記のように不完全燃焼が抑制され、高負荷に対応できる高出力が得られる。
なお、エンジン始動時は、前記したように、図1(D)に示す排気(4)の混入した吸気ポート(5)の空気が吸気行程で燃焼室(6)に吸入され、出力低下のおそれがあるが、エンジン始動は無負荷で行われるため、始動性に支障は生じない。
図1(A)に示す開閉時期調節装置(3)は、斜歯の駆動側ギヤ(10)と、斜歯の従動側ギヤとなる動弁カム軸入力ギヤ(9a)と、軸長方向両端の一方側を進角スライド側、他方側を遅角スライド側として、両側にスライド可能な動弁カム軸(9)と、動弁カム軸(9)に進角スライド側の付勢力(11a)を付与する付勢手段(11)を備え、動弁カム軸(9)は吸気カム(8)を備えている。
エンジン回転時には、駆動側ギヤ(10)と動弁カム軸入力ギヤ(9a)の噛み合いで、駆動側ギヤ(10)から動弁カム軸入力ギヤ(9a)に発生する遅角スライド側の推力(10a)と、付勢力(11a)の不釣合い力で、動弁カム軸(9)と一体で動弁カム軸入力ギヤ(9a)がスライドするように構成されている。
図1(A)に示すように、駆動側ギヤ(10)は、アイドルギヤ(28)である。
付勢手段(11)は皿バネである。
進角スライド側は前方側、遅角スライド側は後方側である。
駆動側ギヤ(10)から動弁カム軸入力ギヤ(9a)に発生する遅角スライド側の推力(10a)は、動弁装置(2)の抵抗を受けている動弁カム軸入力ギヤ(9a)を駆動側ギヤ(10)で駆動する際に、噛み合った駆動側ギヤ(10)と動弁カム軸入力ギヤ(9a)の斜歯の傾斜によって発生する。
図1(A)に示すように、エンジン回転数が低回転寄りのエンジン始動時には、駆動側ギヤ(10)に対する進角スライド側寄りの動弁カム軸入力ギヤ(9a)の噛み合いによる吸気カム(8)の位相で、吸気弁(1)の開閉時期が進角寄りになるように構成されている。
エンジン回転数が高回転寄りのエンジン始動後には、駆動側ギヤ(10)に対する遅角スライド側寄りの動弁カム軸入力ギヤ(9a)の噛み合いによる吸気カム(8)の位相で、吸気弁(1)の開閉時期が遅角寄りになるように構成されている。
図1(A)に示すように、エンジン始動時に吸気弁(1)の開閉時期が進角寄りになるのは、エンジン回転数が低回転寄りで、推力(10a)が小さく、動弁カム軸入力ギヤ(9a)が進角スライド側寄りになり、斜歯の噛み合いによる吸気カム(8)の位相が進角寄りの位相になるからである。
エンジン始動後に吸気弁(1)の開閉時期が進角寄りになるのは、エンジン回転数が高回転寄りで、推力(10a)が大きく、動弁カム軸入力ギヤ(9a)が遅角スライド側寄りに後退し、駆動側ギヤ(10)の斜歯に沿って動弁カム軸入力ギヤ(9a)の斜歯が滑ることで動弁カム軸入力ギヤ(9a)に遅角回転方向のずれ(9b)が生じ、吸気カム(8)が遅角寄りの位相になるからである。
このエンジンでは、図1(A)に示すように、斜歯の動弁カム軸入力ギヤ(9a)及び駆動側ギヤ(10)と付勢手段(11)による簡易な機械的構造で開閉時期調節装置(3)を構成することができる。
図1(E)に示すように、吸気カム(8)の基本例では、エンジン始動時は、前記付勢力(11a)で進角スライド側に位置する吸気カム(8)のカム面(8a)で押し上げられたタペット(8d)とプッシュロッドとロッカアームを順に介して吸気弁(1)が開弁され、エンジン始動後は、前記推力(10a)で、前記付勢力(11a)に抗して、動弁カム軸(9)と共に遅角スライド側に押し戻された吸気カム(8)のカム面(8a)で同様に吸気弁(1)が開弁され、吸気弁(1)の開度は、エンジン始動時とエンジン始動後で変化しない。
図1(F)に示す吸気カム(8)の変形例では、吸気カム(8)は、カム面(8a)の遅角スライド側寄りの領域(8b)に突起(8c)を備えている。
エンジン始動時は、エンジン始動時は、図1(F)に示す進角スライド側寄りに位置する突起(8c)へのタペット(8d)の乗り上げで、図1(D)に示す圧縮行程終期の吸気弁(1)の開度が増大し、エンジン始動後は、図1(F)に示す遅角スライド側寄りに位置する突起(8c)にタペット(8d)が乗り上げず、前記吸気弁(1)の開度が増大しないように構成されている。
この変形例の吸気カム(8)を備えたエンジンでは、次の利点がある。
このエンジンでは、エンジン始動時は、吸気弁(1)の開閉時期の進角と共に、図1(D)に示す排気行程終期の吸気弁(1)の開度が増大するため、排気行程終期に吸気ポート(5)に押し込まれる排気(4)の量が増加し、多くの排気(4)の混入で高温になった吸気ポート(5)の空気が吸気行程で燃焼室(6)に吸入され、エンジンの始動性が高まる。
このエンジンでは、エンジン始動後は、前記前記吸気弁(1)の開度が増大しないため、図1(D)に示す排気行程終期に吸気ポート(5)に押し込まれる排気(4)の量の増加がなく、吸気行程で酸素濃度の高い吸気ポート(5)の空気が燃焼室(6)に吸入され、不完全燃焼が抑制され、黒煙の発生が抑制される。
また、このエンジンでは、エンジン始動後は、前記のように不完全燃焼が抑制されるため、高負荷に対応できる高出力が得られる。
なお、図2に示すように、動弁カム軸(9)は、排気カム(22)を備えているため、エンジン始動時の吸気弁(1)の開閉時期が、エンジン始動後よりも進角すると同様、図1(D)に示す排気弁(14)の開閉時期も、エンジン始動時はエンジン始動後よりも進角する。
この実施形態では、開閉時期調節装置(3)と同じ機構を用いて、燃料噴射装置(20)のタイマ機構(図示せず)が構成されている。すなわち、タイマ機構は、燃料噴射カム軸(23)を軸長方向にスライド自在とし、燃料噴射カム軸(23)に付勢手段(図示せず)で進角スライド側の付勢力(11a)を付与するように構成されている。
このため、エンジン始動時の燃料噴射開始時期が、エンジン始動後よりも進角し、始動性が高くなる。
(1)…吸気弁、(2)…動弁装置、(3)…開閉時期調節装置、(8)…吸気カム、(8a)…カム面、(8b)…遅角スライド側寄りの領域、(8c)…突起、(8d)…タペット、(9)…動弁カム軸、(9a)…カム軸入力ギヤ、(9b)…遅角回転方向のずれ、(10)…駆動側ギヤ、(10a)…推力、(11)…付勢手段、(11a)…付勢力。

Claims (3)

  1. 吸気弁(1)を開閉する動弁装置(2)と、吸気弁(1)の開閉時期を調節する開閉時期調節装置(3)を備え、開閉時期調節装置(3)で、エンジン始動時の吸気弁(1)の開閉時期が、エンジン始動後よりも進角するように構成されている、ことを特徴とする圧縮着火式エンジン。
  2. 請求項1に記載された圧縮着火式エンジンにおいて、
    開閉時期調節装置(3)は、斜歯の駆動側ギヤ(10)と、斜歯の従動側ギヤとなる動弁カム軸入力ギヤ(9a)と、軸長方向両端の一方側を進角スライド側、他方側を遅角スライド側として、両側にスライド可能な動弁カム軸(9)と、動弁カム軸(9)に進角スライド側の付勢力(11a)を付与する付勢手段(11)を備え、動弁カム軸(9)は吸気カム(8)を備え、
    エンジン回転時には、駆動側ギヤ(10)と動弁カム軸入力ギヤ(9a)の噛み合いで、駆動側ギヤ(10)から動弁カム軸入力ギヤ(9a)に発生する遅角スライド側の推力(10a)と、付勢力(11a)の不釣合い力で、動弁カム軸(9)と一体で動弁カム軸入力ギヤ(9a)がスライドするように構成され、
    エンジン回転数が低回転寄りのエンジン始動時には、駆動側ギヤ(10)に対する進角スライド側寄りの動弁カム軸入力ギヤ(9a)の噛み合いによる吸気カム(8)の位相で、吸気弁(1)の開閉時期が進角寄りになり、
    エンジン回転数が高回転寄りのエンジン始動後には、駆動側ギヤ(10)に対する遅角スライド側寄りの動弁カム軸入力ギヤ(9a)の噛み合いによる吸気カム(8)の位相で、吸気弁(1)の開閉時期が遅角寄りになるように構成されている、ことを特徴とする圧縮着火式エンジン。
  3. 請求項2に記載された圧縮着火式エンジンにおいて、
    吸気カム(8)は、カム面(8a)の遅角スライド側寄りの領域(8b)に突起(8c)を備え、
    エンジン始動時は、進角スライド側寄りに位置する突起(8c)へのタペット(8d)の乗り上げで、圧縮行程終期の吸気弁(1)の開度が増大し、エンジン始動後は、遅角スライド側寄りに位置する突起(8c)にタペット(8d)が乗り上げず、前記吸気弁(1)の開度が増大しないように構成されている、ことを特徴とする圧縮着火式エンジン。
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