JP2020105222A - ビタミンaを含有する水性組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の水性組成物は、(A)ビタミンA類を含有する。
トラニラスト、ペミロラストカリウム等。
充血除去剤:例えば、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硫酸ナファゾリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン等。
殺菌剤:例えば、アクリノール、セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩酸ポリヘキサメチレンビグアニド等。
ビタミン類:例えば、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシン、シアノコバラミン、パンテノール、パントテン酸カルシウム等。アミノ酸類:例えば、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アミノエチルスルホン酸等。
消炎剤:例えば、グリチルリチン酸ニカリウム、アズレンスルホン酸、アラントイン、トラネキサム酸、イプシロン−アミノカプロン酸、ベルベリン、リゾチーム等。
収斂剤:例えば、亜鉛華、乳酸亜鉛、硫酸亜鉛等。
その他:例えば、ヒアルロン酸ナトリウム、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、プラノプロフェン等。
増粘剤:例えば、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸、ポリビニルアルコール(完全、又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等。
糖類:例えば、グルコース、シクロデキストリン等。
糖アルコール類:例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトール等。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:例えば、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、ビグアニド化合物(具体的には、ポリヘキサメチレンビグアニド等)、グローキル(ローディア社製 商品名)等。
pH調節剤:例えば、塩酸、ホウ酸、アミノエチルスルホン酸、イプシロン−アミノカプロン酸、クエン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ砂、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、硫酸、リン酸、ポリリン酸、プロピオン酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム等。
等張化剤: 例えば、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、グリセリン、プロピレングリコールなど。
安定化剤:例えば、トロメタモール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン等。
香料又は清涼化剤:例えば、メントール、アネトール、オイゲノール、カンフル、ゲラニオール、シネオール、ボルネオール、リモネン、リュウノウ等。これらは、d体、l体又はdl体のいずれでもよく、また精油(ハッカ油、クールミント油、スペアミント油、ペパーミント油、ウイキョウ油、ケイヒ油、ベルガモット油、ユーカリ油、ローズ油等)として配合してもよい。
前述のように、ビタミンA類を含む水性組成物に、(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分を配合することによって、ビタミンA類の安定化が可能になる。従って、更に本発明は、(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分を含有する、ビタミンA類安定化剤、及びビタミンA類を含有する水性組成物に、(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分を配合する、ビタミンA類安定化方法をも提供する。当該ビタミンA類安定化剤及び安定化方法において、ビタミンA類、及び、(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分の種類や配合割合、その他の配合成分等については、前記(I)の水性組成物の欄に記載の通りである。
一定量の(D)非イオン界面活性剤を用いて(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分を溶解する際に白濁が生じることがある。本発明者らは、(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分と(D)非イオン界面活性剤とを含む水性組成物に、脂溶性ビタミンを配合することにより、水性組成物の白濁が抑制でき、澄明性が向上することを見出した。したがって、更に本発明は、(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分と(D)非イオン界面活性剤とを含む水性組成物の澄明化剤であって、脂溶性ビタミンを含有する、澄明化剤、及び、(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分と(D)非イオン界面活性剤とを含む水性組成物に、脂溶性ビタミンを配合する、水性組成物の澄明化方法を提供する。なお、本発明における澄明性は、例えば、600nmにおける可視光透過率により評価することができる。
表1の処方に従って試験液を調製した。具体的には、ホウ酸及びホウ砂以外の成分(パルミチン酸レチノール、酢酸−d−α−トコフェロール、l−メントール、精製ラノリン、ジブチルヒドロキシトルエン及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60)を秤量し、遮光下で70℃温浴内で攪拌し5倍予製液(脂溶性成分予製液)を調製した。別にホウ酸及びホウ砂を溶解させた水溶液を用意し、先に調製した5倍予製液を投入した後、精製水でメスアップすることで試験液を調製した。これらの試験液を、透明ガラスバイアルに空隙率が10%以下になるように充填し密封後、遮光条件で4℃及び50℃で2週間保管した。2週間後、取り出した試験液中に含まれるパルミチン酸レチノールの含有量をHPLC法によって定量し、下式に従いビタミンA類残存率として算出した。その結果を図1に示す。ビタミンA類残存率(%)=(50℃品のパルミチン酸レチノール含有量/4℃品のパルミチン酸レチノール含有量)×100
表2の処方に従い、試験例1と同様にして試験液を調製した。これらの試験液を、透明ガラスバイアルに空隙率が10%以下になるように充填し密封後、遮光条件で4℃及び60℃で4日間保管した。保管後、取り出した試験液中に含まれるパルミチン酸レチノールの含有量をHPLC法によって定量し、下式に従いビタミンA類残存率として算出した。その結果を図2に示す。ビタミンA類残存率(%)=(60℃品のパルミチン酸レチノール含有量/4℃品のパルミチン酸レチノー
ル含有量)×100
表3の処方に従い、試験例1と同様にして試験液を調製した。調製直後、試験液の白濁程度を、光透過率を測定することにより評価した。UVspectrophotometer UV−2450(島津製)により600nmの光線透過率(%)を測定した。得られた結果を図3に示す。
また、参考例1の処方に(C)成分である酢酸トコフェロールを加えた実施例5の処方、実施例5の処方に(E)成分であるエデト酸ナトリウムを加えた実施例6の処方、及び、実施例6の処方に(C)成分であるジブチルヒドロキシトルエンを加えた実施例7の処方は、参考例1と同等の高い澄明性を有していることが分かる。
表4の処方に従い、試験例1と同様にして通常使用量の5倍予製液を調製し、その可視光透過率を測定した。ここで、5倍予製液における可視光透過率を測定したのは、試料間での澄明性の差を強調するためである。可視光透過率は600nmの光透過率を測定した。それぞれの外観写真を図4に示す。
表5の処方に従い、試験例1と同様にして試験液を調製し、その可視光透過率と蒸散抑制効果を評価した。
蒸散抑制効果は以下のようにして評価した。すなわち、スライドガラスに調製した試験液約20mgを滴下し、室温で1時間静置した。静置前後の製剤重量を測定し、その重量変化から、乾燥蒸散による蒸散率(%)を算出した。得られた結果を図5に示す。
粒子径は、大塚電子FPAR−1000を用いて粒度分布を自動計算させることによって得たメジアン径として求めた。
可視光透過率は600nmの光透過率を測定した。
白濁の目視評価は、以下のようにして行った。すなわち、白濁がなく澄明であるものを○と評価し、やや白濁があるものを△と評価し、重度な白濁があるものを×と評価した。
Claims (1)
- (A)5000〜50000単位/100mLのビタミンA類と、(B)ロウ類、炭化水素類、エステル油及び植物油からなる群から選択される少なくとも1種の油分と、(C)脂溶性抗酸化剤と、(D)非イオン界面活性剤と、を含有する、水性組成物。
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