JP2020104238A - 打撃工具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、この打撃工具では、モータの出力軸と最終出力軸との間に中間軸を平行に配置しており、出力軸から伝わる中間軸の回転を、ボススリーブから軸線を傾けたスワッシュベアリングを介してアームの揺動に変換し、アームが連結されるピストンシリンダを進退動させて、ピストンシリンダに収容される打撃子(ストライカ)を連動させてビットを打撃可能としている。
ハウジングにおける少なくとも最終出力軸を支持する軸受の保持部分が金属で形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、動力変換部は、中間軸の軸方向で軸受の保持部分とは異なる位置に配置されて、ハウジングにおける動力変換部の収容部分が樹脂で形成され、当該樹脂による形成部分と金属による形成部分とが一体となっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、ハウジング内に、最終出力軸を支持する第2の軸受を保持する金属製のインナハウジングが設けられて、インナハウジングは、ハウジングにおける軸受の保持部分と接触していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、ハウジング内に、モータ冷却用のファンが設けられると共に、ハウジングに、ファンによる冷却風を軸受の保持部分を冷却可能な位置まで導く通風路が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、ハウジングにおける軸受の保持部分には、樹脂製のカバーが被着されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5の構成において、カバーは、ハウジングへ弾性的に被着されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6の構成において、カバーは、サイドハンドルの装着部となっていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7の構成において、装着部の内面に金属製のリングが設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ハウジングにおける動力変換部の収容部分が樹脂で形成され、当該樹脂による形成部分と金属による形成部分とが一体となっているので、一部を金属としたハウジングが容易に作製できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、ハウジング内に、最終出力軸を支持する第2の軸受を保持する金属製のインナハウジングが設けられ、インナハウジングは、ハウジングにおける軸受の保持部分と接触しているので、最終出力軸の熱が第2の軸受を介してインナハウジングに伝わっても、金属である軸受の保持部分によって効果的な放熱が可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかの効果に加えて、ハウジング内に、モータ冷却用のファンが設けられると共に、ハウジングに、ファンによる冷却風を軸受の保持部分を冷却可能な位置まで導く通風路が形成されているので、金属製とした軸受の保持部分を効果的に冷却でき、放熱作用の促進が期待できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの効果に加えて、ハウジングにおける軸受の保持部分には、樹脂製のカバーが被着されているので、軸受の保持部分が金属製であっても支障なく把持でき、取扱性を低下させない。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加えて、カバーは、ハウジングへ弾性的に被着されているので、カバーを把持したりサイドハンドルを装着したりした際に防振効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項5又は6の効果に加えて、カバーは、サイドハンドルの装着部となっているので、カバーを利用してサイドハンドルを強固に装着できる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7の効果に加えて、装着部の内面に金属製のリングが設けられているので、サイドハンドルを装着する際のカバーのたわみが防止され、サイドハンドルが外れにくくなる。
図1は、打撃工具の一例であるハンマードリル1の中央縦断面図である。
ハンマードリル1のハウジング2は、出力軸5を前後方向に向けてモータ4を収容する筒状のモータハウジング3と、モータハウジング3の前方に連結され、図示しないビットを装着可能なツールホルダ8を含む出力部7を収容する本体ハウジング6と、モータハウジング3に後方から組み付けられ、前方にスイッチレバー10を備えて図示しないスイッチを収容したハンドルハウジング9とで形成されている。ハンドルハウジング9の下端には図示しない電源コードが接続されている。
ここでの本体ハウジング6は、アルミ合金等の金属製の前ハウジング11と、樹脂製の後ハウジング12とをインサート成形によって一体化したもので、横断面円形状となる上側部分では、図2にも示すように、前ハウジング11の後端部に、後ハウジング12の前端部が外側から重なる状態となって、前ハウジング11が内部へ露出している。前ハウジング11は、ツールホルダ8の中間部をニードルベアリング14を介して支持する小径部13と、小径部13の後端から拡開して後ハウジング12へ繋がる大径部15とを有した二段径となっている。
さらに、後ハウジング12の右側面には、図2,3に示すように、前後方向に延びる通風路22が形成されている。この通風路22は、前端を前ハウジング11の外側に開口させ、後端を、インナハウジング16の後板部17の外側でその後端に開口させている。この後端の開口に、モータハウジング3に設けられた同じ横断面形状の後凸部23が結合することで、通風路22はモータハウジング3の前端内部と連通している。
また、カバー24の前被着部25と中被着部27とは、被着状態で前ハウジング11との間に隙間が生じる設定となって、前凸部28と連通している。小径部13の前端には、前被着部25との間をシールして前被着部25を弾性的に支持するOリング30が外装されている。
さらに、前被着部25を外装した小径部13は、サイドハンドルの装着部として利用され、前被着部25の内面には、帯状の金属板からなるリング板31が埋設されている。このリング板31は、サイドハンドルを取り付ける際のたわみを防止するためのものである。
ボススリーブ42には、軸線を傾けたスワッシュベアリング43を介してアーム44が外装されて、アーム44の上端が、ツールホルダ8の後部に遊挿されたピストンシリンダ45の後端と連結されて、中間軸39の回転をピストンシリンダ45の往復動に変換する動力変換部46を構成している。
ピストンシリンダ45の内部には、空気室47を介してストライカ48が前後移動可能に収容されて、その前方に設けたインパクトボルト49を打撃可能とする打撃機構50を構成している。第1ギア40は、ツールホルダ8に装着された第2ギア51と噛合している。前ハウジング11から突出するツールホルダ8の前端部には、ビットを着脱するための操作スリーブ52が設けられている。
また、出力軸5の回転と共にモータ冷却用ファン36が回転し、吸気口から外気を吸い込んでモータ4を通過させた後、後排気口37から排出することでモータ4が冷却される。このとき、モータ冷却用ファン36から送出される空気の一部は、図3に矢印で示すように、モータハウジング3の後凸部23から後ハウジング12の通風路22に入り、通風路22を通過して前凸部28に入って前排気口29から排出される。この冷却風により、前ハウジング11が冷却される。
よって、打撃動作によってツールホルダ8に発生する熱がニードルベアリング14を介して金属製の前ハウジング11に伝わっても温度上昇が抑制される。
特にここでは、動力変換部46は、中間軸39の軸方向で前ハウジング11とは異なる位置に配置されて、ハウジング2において動力変換部46を収容する後ハウジング12(収容部分)が樹脂で形成され、当該樹脂により形成される後ハウジング12と金属により形成される前ハウジング11とが一体となっているので、一部を金属としたハウジング2が容易に作製できる。
さらに、ハウジング2内に、モータ冷却用ファン36(ファン)が設けられると共に、ハウジング2に、モータ冷却用ファン36による冷却風を前ハウジング11を冷却可能な位置(ここではカバー24の前凸部28内)まで導く通風路22が形成されているので、金属製とした前ハウジング11を効果的に冷却でき、放熱作用の促進が期待できる。
また、カバー24は、前ハウジング11へ弾性的に被着されているので、カバー24を把持したりサイドハンドルを装着したりした際に防振効果が得られる。
さらに、カバー24の前被着部25は、サイドハンドルの装着部となっているので、カバー24を利用してサイドハンドルを強固に装着できる。
そして、前被着部25の内面に金属製のリング板31(リング)が設けられているので、サイドハンドルを装着する際の前被着部25のたわみが防止され、サイドハンドルが外れにくくなる。
また、通風路の構造も上記形態に限らず、通路面積を大きくしたり、カバーをせずに後ハウジングの一部を前方へ長く形成して前ハウジングに重合させて通風路を形成したり、通風路をハウジングの左右や上下にも設けたり等、適宜変更できる。通風路を省略することも可能である。
さらに、カバーも、通風路の形成と関係なく設けたり、サイドハンドルの装着部と別に設けたり等、適宜変更可能である。Oリングに代えてカバーの前端内側に突条を設けたり、リング板を複数のリングスプリングに代えたりすることもできる。
Claims (8)
- モータと、前記モータの駆動によって動作し、最終出力軸を含む打撃機構と、前記最終出力軸と平行に配置され、前記モータの回転を前記打撃機構の打撃動作に変換する動力変換部を備えた中間軸と、をハウジング内に収容してなる打撃工具であって、
前記ハウジングにおける少なくとも前記最終出力軸を支持する軸受の保持部分が金属で形成されていることを特徴とする打撃工具。 - 前記動力変換部は、前記中間軸の軸方向で前記軸受の保持部分とは異なる位置に配置されて、前記ハウジングにおける前記動力変換部の収容部分が樹脂で形成され、当該樹脂による形成部分と前記金属による形成部分とが一体となっていることを特徴とする請求項1に記載の打撃工具。
- 前記ハウジング内に、前記最終出力軸を支持する第2の軸受を保持する金属製のインナハウジングが設けられて、前記インナハウジングは、前記ハウジングにおける前記軸受の保持部分と接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の打撃工具。
- 前記ハウジング内に、モータ冷却用のファンが設けられると共に、前記ハウジングに、前記ファンによる冷却風を前記軸受の保持部分を冷却可能な位置まで導く通風路が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の打撃工具。
- 前記ハウジングにおける前記軸受の保持部分には、樹脂製のカバーが被着されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の打撃工具。
- 前記カバーは、前記ハウジングへ弾性的に被着されていることを特徴とする請求項5に記載の打撃工具。
- 前記カバーは、サイドハンドルの装着部となっていることを特徴とする請求項5又は6に記載の打撃工具。
- 前記装着部の内面に金属製のリングが設けられていることを特徴とする請求項7に記載の打撃工具。
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