JP2020103825A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者が前屈みの姿勢を取った場合において着用者の背部に対するずれ下がりを抑制できる吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収性物品(10)の後胴回り域(S2)の幅方向の中央に位置する後中央領域(RC)は、吸収コアの後端縁から後胴回り域の後端縁まで延びる後ウエスト領域(R11)を有し、前胴回り域(S1)の幅方向の中央に位置する前中央領域(FC)は、前胴回り域の前端縁から後ウエスト領域の前後方向の長さまで後側に延びる前ウエスト領域(F11)を有する。後ウエスト領域の幅方向の収縮力は、前ウエスト領域の幅方向の収縮力よりも高い。【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
特許文献1は、着用者の身体、特に腹部に対するフィット性を向上できる吸収性物品を提供している。特許文献1の吸収性物品は、腹部を覆う前胴回り域と、背部を覆う後胴回り域と、前胴回り域において幅方向に伸縮する伸縮性部材と、を有する。伸縮性部材の少なくとも一部は、前胴回り域における上前腸骨棘と重なる領域に配置されている。上前腸骨棘は、腹部の中央において膨らんだ部位よりも凹んでいる。一般的に、伸縮性部材は、収縮時に身体の凹んだ部位にずれ易い。しかし、特許文献1の吸収性物品は、伸縮性部材が凹んだ部位である上前腸骨棘と重なる領域に配置されていることで収縮時のずれが抑制されており、ウエスト開口のずれ落ちを抑制している。
特開2006−43068号公報
パンツ型の吸収性物品は、前胴回り域と後胴回り域が連なっており、身体の動きに起因して前胴回り域がずれ下がると、それに伴って後胴回り域もずれ下がる。具体的には、着用者が前屈みの姿勢になると、着用者の腹部が前側に膨らみ、腹周りの寸法が大きくなり、吸収性物品全体が股下側にずれやすい。前屈みの姿勢においては、吸収性物品は、着用者の腹部に対して密着するが、背部に対して密着せずに背部と吸収性物品の間に隙間が生じ易い。そのため、吸収性物品全体が股下側にずれる際には、後胴回り域がずれやすい。
特許文献1の吸収性物品は、前胴回り域の上前腸骨棘と重なる領域を密着させ、ウエスト開口のずれ落ちを抑制しているが、前屈みの姿勢など、前胴回り域が密着した状態で後胴回り域がずれ下がることを抑制できなかった。
そこで、着用者が前屈みの姿勢を取った場合において着用者の背部に対するずれ下がりを抑制できる吸収性物品が望まれる。
一態様に係る吸収性物品は、互いに直交する前後方向及び幅方向と、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、前記股下域、前記前胴回り域及び前記後胴回り域に跨がって配置され、かつ吸収コアを有する吸収性本体と、前記前胴回り域の外側部と前記後胴回り域の外側部が接合されたサイド接合部と、を有するパンツ型の吸収性物品であって、前記後胴回り域の前記幅方向の中央に位置する後中央領域は、前記吸収コアの後端縁から前記後胴回り域の後端縁まで延びる後ウエスト領域を有し、前記前胴回り域の前記幅方向の中央に位置する前中央領域は、前記前胴回り域の前端縁から前記後ウエスト領域の前記前後方向の長さまで後側に延びる前ウエスト領域を有し、前記後ウエスト領域の前記幅方向の収縮力は、前記前ウエスト領域の前記幅方向の収縮力よりも高い。
実施形態に係る吸収性物品の正面図である。 実施形態に係る吸収性物品の平面図である。 図2に示す吸収性物品のA−A断面に沿った断面図である。 図2に示す吸収性物品のB−B断面に沿った断面図である。 実施形態に係る吸収性物品の装着状態を模式的に示した図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品は、互いに直交する前後方向及び幅方向と、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、前記股下域、前記前胴回り域及び前記後胴回り域に跨がって配置され、かつ吸収コアを有する吸収性本体と、前記前胴回り域の外側部と前記後胴回り域の外側部が接合されたサイド接合部と、を有するパンツ型の吸収性物品であって、前記後胴回り域の前記幅方向の中央に位置する後中央領域は、前記吸収コアの後端縁から前記後胴回り域の後端縁まで延びる後ウエスト領域を有し、前記前胴回り域の前記幅方向の中央に位置する前中央領域は、前記前胴回り域の前端縁から前記後ウエスト領域の前記前後方向の長さまで後側に延びる前ウエスト領域を有し、前記後ウエスト領域の前記幅方向の収縮力は、前記前ウエスト領域の前記幅方向の収縮力よりも高い。
本態様によれば、着用者が前屈みの姿勢になると、着用者の腹部が前側に膨らみ、腹周りの寸法が大きくなる。このとき、前ウエスト領域の収縮力が低く、後ウエスト領域よりも前ウエスト領域が幅方向に伸長し易いため、前側に膨らんだ腹部の変形を吸収し、吸収性物品の全体のずれを抑制できる。また、後ウエスト領域の収縮が高いため、後ウエスト領域がずれ落ち難い。
また、膝を曲げて前屈みの姿勢を取った後に姿勢を元に戻す際には、脚によって挟まれた股下域が後側に移動し、後胴回り域に、股下域の吸収コアを介して後側に押し上げる力が掛かる。また、着用者が抱っこされた状態では、股下域が押圧され、後胴回り域に、股下域の吸収コアを介して後側に押し上げる力が掛かる。後ウエスト領域は、収縮によって剛性が高くなるため、股下域側から後側に押し上げる力が後ウエスト領域にかかった際に元の位置に戻りやすい。よって、前屈みの姿勢において後胴回り域のずれ落ちが生じた場合であっても、姿勢を元に戻すことにより、ウエスト開口を引き上げ、着用者の背部に対するずれ下がりを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収コアの後端縁と前記後胴回り域の後端縁の前記前後方向の距離は、前記吸収コアの前端縁と前記前胴回り域の前端縁の前記前後方向の距離よりも短くてよい。
本態様によれば、吸収コアを介して後側に押し上げる力が後胴回り域の後端縁側まで伝わり易く、後胴回り域のウエスト開口をより引き上げ易い。また、吸収コアの前端縁と前胴回り域の前端縁の前後方向の距離が比較的長いため、前ウエスト領域の伸長時に吸収コアの剛性が影響し難く、前屈みの姿勢時に前ウエスト領域がより伸長し易い。よって、前屈みの姿勢で前側に膨らんだ腹部の変形を前ウエスト領域吸収し、吸収性物品の全体のずれを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記後胴回り域において前記吸収性本体に重なる後外装体を有し、前記後外装体は、周囲よりも剛性が高い高剛性領域を有しており、前記高剛性領域は、前記吸収性本体の後端縁を跨がって配置されてよい。
脚を曲げて前屈みの姿勢を取った後に姿勢を元に戻すと、後胴回り域には、吸収性本体を介しても後側に押し上げる力が掛かる。吸収性本体の後端縁と後胴回り域の後端縁の間の領域は、吸収性本体よりも剛性が低い。しかし、吸収性本体の後端縁を跨がって高剛性領域が配置されていることにより、吸収性本体を介して後側に押し上げる力が後胴回り域の後端縁側まで伝わり易く、後胴回り域のウエスト開口をより引き上げ易い。
好ましい一態様によれば、前記高剛性領域は、前記前後方向において前記吸収性本体の後端縁と前記後胴回り域の後端縁の間の領域の50%以上に配置されてよい。
本態様によれば、吸収性本体を介して後側に押し上げる力が後胴回り域の後端縁側までより伝わり易く、後胴回り域のウエスト開口をより引き上げ易くなる。
好ましい一態様によれば、前記高剛性領域の外側縁は、前記吸収コアの外側縁よりも前記幅方向の外側に位置してよい。
本態様によれば、幅方向において高剛性領域が吸収コアよりも外側に延出している。そのため、吸収コアから後側に延びる領域の幅方向全域に亘って、吸収コアを介して後側に押し上げる力をウエスト開口側に伝達でき、後胴回り域のウエスト開口をより引き上げ易い。
好ましい一態様によれば、前記後外装体には、前記後外装体を構成するシートが圧縮されたエンボス部が形成されており、前記エンボス部は、前記幅方向に間隔を空けて複数配置され、前記前後方向に延びてよい。
本態様によれば、後外装体の前後方向の剛性が高くなり、股下域側から後側に押し上げる力が後外装体の前後方向の全域に伝わり易くなる。よって、後胴回り域のウエスト開口をより引き上げ易い。
好ましい一態様によれば、前記前中央領域には、前記前中央領域の前記前後方向の全長を10等分した複数の領域が設けられており、前記複数の領域において前記幅方向の収縮力が最も高い高収縮領域は、前記前ウエスト領域よりも股下域側に配置されてよい。
本態様によれば、着用者が前屈みの姿勢になって着用者の腹部が前側に膨らんだ際に、腹部の下端の凹みに高収縮領域がフィットした状態で、高収縮領域よりもウエスト開口側に位置する前ウエスト領域が伸長する。前胴回り域が腹部の変形により追従して変形でき、前胴回り域のずれ落ちを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記後胴回り域は、前記前胴回り域の前記高収縮領域から前記幅方向に延出した延出領域を有し、前記吸収性本体の後端縁は、前記延出領域よりも後側に位置してよい。
着用状態において前胴回り域と後胴回り域は、サイド接合部を介して連なっており、高収縮領域から幅方向に延びた延出領域は、高収縮領域の収縮に伴って身体にフィットし、着用者の姿勢の変化によって前後方向にずれ難い。また、延出領域よりも後側の領域においてずれが生じた際は、延出領域よりも後側に位置する吸収性本体の後端縁によって後側に押し上げることができる。
好ましい一態様によれば、前記吸収コアの後端縁は、前記延出領域よりも股下域側に位置してよい。
延出領域と吸収コアが重なっていると、高収縮領域の収縮に伴って延出領域がフィットすることに起因して、吸収コアの剛性が高くなる。吸収コアの剛性が高くなると、吸収コアが配置された領域と、後ウエスト領域と、の剛性差が大きくなり、吸収コアを介して押圧された際に後ウエスト領域が引き上がり難いことがある。後ウエスト領域と延出領域の剛性差を小さくし、吸収コアを介して後側に押圧された際に後ウエスト領域が引き上がり易くなる。
好ましい一態様によれば、前記吸収コアは、前記幅方向に括れた括れ部を有し、前記括れ部において最も前記幅方向の内側に位置する最狭部は、前記吸収性物品の前後方向の中心よりも前側に位置してよい。
吸収コアの最狭部は、着用時にもっとも両脚によって挟まれる部分となる。脚を曲げて前屈みの姿勢を取った後に姿勢を元に戻す際には、吸収コアの最狭部から吸収コアの全域に前後方向に移動する力がかかる。吸収コアの最狭部が前側に偏倚しているため、最狭部よりも後側の領域の前後方向の長さを確保でき、姿勢を元に戻す際にウエスト開口側に戻る量を増やすことができる。よって、吸収コアを介して後側に押圧された際に後ウエスト領域が引き上がり易くなる。
(2)吸収性物品の全体概略構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
吸収性物品は、パンツ型であり、使い捨ておむつであってもよいし、ショーツ型生理用ナプキンであってよい。第1実施形態の吸収性物品は、パンツ型の使い捨ておむつである。図1は、本実施形態に係る吸収性物品10の模式正面図である。図2は、本実施形態に係る吸収性物品10の模式平面図である。図2に示す模式平面図は、後述するサイド接合部60を展開した状態において吸収性物品10を皺が形成されない状態まで伸長させた伸長状態を示している。図3は、図2に示すA−A線に沿った断面図であり、図4は、図2に示すB−B断面に沿った断面図である。また、図3及び図4に示す断面図では、説明の便宜上、各部材を厚み方向Tにおいて離間して示しているが、実際の製品では各部材が厚み方向Tに接している。
吸収性物品10は、互いに直交する前後方向L及び幅方向Wを有する。前後方向Lは、身体前側と身体後側とに延びる方向によって規定される。言い換えると、前後方向Lは、展開された吸収性物品10において前後に延びる方向である。また、吸収性物品10は、前後方向Lと幅方向Wの両方の直交する厚み方向Tを有する。
吸収性物品10は、前胴回り域S1と、後胴回り域S2と、股下域S3と、を有する。前胴回り域S1は、着用者の前胴回り(腹部)に対向する領域である。後胴回り域S2は、着用者の後胴回り(背部)に対向する領域である。股下域S3は、着用者の股下に位置し、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に配置された領域である。股下域S3は、後述する脚回り開口66が形成された領域である。前胴回り域S1の股下域側の境界は、脚回り開口66の前端縁であり、後胴回り域S2の股下域側の境界は、脚回り開口66の後端縁である。
本実施形態では、吸収性物品10は、外装体15と、吸収性本体40と、を有していてよい。外装体15は、吸収性本体40と厚み方向に重なっている。外装体15は、前外装体20と、後外装体30と、を有してよい。前外装体20は、前胴回り域S1において、吸収性本体40と重なる領域と、吸収性本体40と重ならない領域と、に配置されている。後外装体30は、前外装体20と前後方向Lに離間している。後外装体30は、後胴回り域S2において、吸収性本体40と重なる領域と、吸収性本体40と重ならない領域と、に配置されている。なお、他の実施形態において、外装体15は、前外装体20及び後外装体30が一体化され、かつ前胴回り域S1から後胴回り域S2に亘って設けられていてもよい。
図3に示すように、前外装体20は、吸収性本体40の肌面側T1に配置された前カバーシート27と、吸収性本体40の非肌面側T2に配置された前第1外装シート25と、前第1外装シート25の非肌面側T2に配置された前第2外装シート26と、前第1外装シート25と前第2外装シート26の間に配置された外装伸縮シート28と、を有してよい。吸収性本体40と重ならない領域では、前カバーシート27、前第1外装シート25、外装伸縮シート28及び前第2外装シート26が肌面側T1から非肌面側T2に向かって順に積層され、互いに接合されている。なお、前カバーシート27、前第1外装シート25及び前第2外装シート26は、別々のシートによって構成されていてもよいし、折り返された同一のシートによって構成されていてもよい。
後外装体30は、吸収性本体40の肌面側T1に配置された後カバーシート37と、吸収性本体40の非肌面側T2に配置された後第1外装シート35と、後第1外装シート35の非肌面側T2に配置された後第2外装シート36と、後第1外装シート35と後第2外装シート36の間に配置された後側糸ゴム38と、を有してよい。吸収性本体40と重ならない領域では、後カバーシート37、後第1外装シート35、後側糸ゴム38及び後第2外装シート36が肌面側T1から非肌面側T2に向かって順に積層され、互いに接合されてよい。また、後第1外装シート35の肌面側には、後第3外装シート39が配置されてよい。後第3外装シート39が配置された領域では、後カバーシート37、後第3外装シート39、後第1外装シート35、後側糸ゴム38及び後第2外装シート36が肌面側T1から非肌面側T2に向かって順に積層され、互いに接合されてよい。なお、後カバーシート37、後第1外装シート35、後第2外装シート36及び後第3外装シート39は、別々のシートによって構成されていてもよいし、折り返された同一のシートによって構成されていてもよい。本実施の形態では、後第2外装シート36及び後第3外装シート39は、ウエスト開口62において折り返された同一のシートによって構成されている。
図1に示すように、前胴回り域S1の外側部と、後胴回り域S2の外側部と、を接合したサイド接合部60が設けられていてよい。サイド接合部60は、前胴回り域S1の外側部と、幅方向Wにおける後胴回り域S2の外側部と、を互いに係止した部分によって規定される。
なお、本発明における外側部とは、幅方向Wにおける外縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、外側縁とは、幅方向Wにおける外縁である。本発明における内側部とは、幅方向Wにおける内縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、内側縁とは、幅方向Wにおける内縁である。また、本発明における前端部及び後端部は、前後方向Lにおける縁を含む前後方向Lに一定の範囲を占める部分であり、前端縁及び後端縁は、前後方向Lにおける縁である。外端部は、前端部及び後端部を含んでおり、外端縁は、前端縁及び後端縁を含んでいる。
図1に示すように、サイド接合部60が形成された状態で、吸収性物品10には、着用者の胴が通されるウエスト開口62と、着用者の脚がそれぞれ挿入される一対の脚回り開口66と、が形成される。ウエスト開口62は、前胴回り域S1の前端縁S1Fと、後胴回り域S2の後端縁S2Rとによって規定されていてよい。
ここで、図2は、サイド接合部60における接合を解除し、吸収性物品10を展開した状態を示している。サイド接合部60は、前外装体20及び後外装体30のそれぞれにおいて、前後方向Lに沿って延びていてよい。パンツ型の吸収性物品においては、前胴回り域S1と股下域S3との境界は、前外装体20に設けられたサイド接合部60の後端縁によって規定されていてよい。同様に、後胴回り域S2と股下域S3との境界は、後外装体30に設けられたサイド接合部60の前端縁によって規定されていてよい。
図3に示すように、前胴回り域S1には、幅方向Wに伸縮可能な伸縮性部材が配置されてよい。伸縮性部材は、幅方向Wに伸縮可能な前側糸ゴム22、及び幅方向Wに伸縮可能な外装伸縮シート28の少なくともいずれかによって構成されていてよい。この代わりに、伸縮性部材は、例えば伸縮可能なシートにより構成された前外装体20自体によって構成されていてもよい。前側糸ゴム22は、幅方向Wに連続する連続糸ゴム22Aと、幅方向に連続せずに分断された非連続糸ゴム22Bと、を有してよい。非連続糸ゴム22Bは、少なくとも吸収コア50と重なる領域において分断され、伸縮力が低減されていてよい。連続糸ゴム22Aは、吸収コア50の前端縁50Fよりも前側に位置し、吸収コア50に重ならないように配置されてよい。
後胴回り域S2には、幅方向Wに伸縮可能な伸縮性部材が配置されてよい。伸縮性部材は、幅方向Wに伸縮可能な後側糸ゴム38、及び幅方向Wに伸縮可能な外装伸縮シートの少なくともいずれかによって構成されていてよい。この代わりに、伸縮性部材は、例えば伸縮可能なシートにより構成された後外装体30自体によって構成されていてもよい。
吸収性本体40は、前外装体20と後外装体30とに跨って配置されている。すなわち、吸収性本体40は、前胴回り域S1、後胴回り域S2及び股下域S3に跨がっている。吸収性本体40は、前外装体20及び後外装体30とは別体として構成されていてよい。この場合、吸収性本体40は、前胴回り域S1及び後胴回り域S2において、それぞれ前外装体20及び後外装体30と接合されていてよい。
吸収性本体40は、少なくとも吸収コア50を含んでいる。吸収コア50は、例えば粉砕パルプもしくは高吸収性ポリマー(SAP)、又はこれらの混合物を含んでいてよい。吸収コア50は、少なくとも股下域S3に配置されている。好ましくは、吸収コア50は、前後方向Lにおいて、前胴回り域S1から後胴回り域S2にわたって延びていてよい。吸収コア50は、コアラップによって覆われていてよい。吸収コア50は、括れ部51を有してよい。吸収コア50の括れ部51は、吸収コア50の外側縁50Eから幅方向の内側に凹む部分である。さらに、図3に示すように、吸収性本体40は、吸収コア50の肌面側に配置された肌面シート42Aと、吸収コア50の非肌面側に配置された液不透過シート41と、液不透過シート41よりも非肌面側T2に配置された本体シート42Bと、を有していてよい。
本実施の形態の吸収性本体40は、吸収コア50よりも前側の領域において、肌面側T1から非肌面側T2に向かって、肌面シート42A、液不透過シート41、本体シート42Bの順で配置されている。また、吸収コア50と重なった領域では、肌面側T1から非肌面側T2に向かって、肌面シート42A、吸収コア50、液不透過シート41、本体シート42Bの順で配置されている。肌面シート42Aと液不透過シート41は、厚み方向Tにおいて吸収コア50を挟んで配置されてよい。液不透過シート41は、透不液性であればよく、例えば、フィルムによって構成されてよい。肌面シート42A及び本体シート42Bは、透液性であればよく、例えば不織布によって構成されていてよい。
図2に示すように、前胴回り域S1は、幅方向Wの中央に位置する前中央領域FCと、前中央領域FCよりも幅方向Wの外側に位置する前サイド領域FSと、を有してよい。前中央領域FCの外側縁は、前サイド領域FSの内側縁に一致し、吸収コア50の外側縁50Eから前後方向に延びる延長線上に位置する。前サイド領域FSは、前中央領域の左右両側に位置する。後胴回り域S2は、幅方向Wの中央に位置する後中央領域RCと、後中央領域RCよりも幅方向Wの外側に位置する後サイド領域RSと、を有してよい。後中央領域RCの外側縁は、後サイド領域RSの内側縁に一致し、吸収コア50の外側縁50Eから前後方向に延びる延長線上に位置する。前サイド領域FSの外側縁及び後サイド領域RSの外側縁は、パンツ型の吸収性物品にあっては、サイド接合部60の内側縁である。
後中央領域RCは、吸収コア50の後端縁50Rから後胴回り域S2の後端縁S2Rまで延びる後ウエスト領域R11を有する。後ウエスト領域R11の後端縁は、後胴回り域S2の後端縁S2Rに一致し、後ウエスト領域R11の前端縁は、吸収コア50の後端縁50Rに一致する。後ウエスト領域R11の外側縁は、後中央領域RCの外側縁に一致する。後ウエスト領域R11には、後外装体30のみが配置された領域と、後外装体30と吸収性本体40が配置された領域と、が設けられている。
前中央領域FCは、前ウエスト領域F11を有している。前ウエスト領域F11は、前胴回り域S1の前端縁S1Fから後ウエスト領域R11の前後方向の長さまで後側に延びる領域である。すなわち、前ウエスト領域F11の前後方向の長さは、後ウエスト領域R11の前後方向の長さと一致する。前ウエスト領域F11の幅方向の長さ、後ウエスト領域R11の幅方向の長さ、及び吸収コア50の幅方向の長さは、一致する。
また、前中央領域FCは、前中央領域FCの前後方向Lの全長を10等分した複数の前中央領域を有する。前中央領域は、前胴回り域S1の前端縁S1Fから10%後方までの第1領域、10%から20%後方までの第2領域、20%から30%後方までの第3領域、30%から40%後方までの第4領域、40%から50%後方までの第5領域、50%から60%後方までの第6領域、60%から70%後方までの第7領域、70%から80%後方までの第8領域、80%から90%後方までの第9領域及び90%から100%後方までの第10領域を有する。
また、後中央領域RCは、後中央領域RCの前後方向Lの全長を10等分した複数の後中央領域を有する。後中央領域は、後胴回り域S2の後端縁S2Rから10%前方までの第1領域、10%から20%前方までの第2領域、20%から30%前方までの第3領域、30%から40%前方までの第4領域、40%から50%前方までの第5領域、50%から60%前方までの第6領域、60%から70%前方までの第7領域、70%から80%前方までの第8領域、80%から90%前方までの第9領域及び90%から100%前方までの第10領域を有する。
次いで、このように構成された吸収性物品の着用態様について説明する。本実施の形態の吸収性物品は、前胴回り域S1と後胴回り域S2において適した収縮力に設計されており、ずれ下がりを抑制できるように構成されている。図5は、吸収性物品を着用した着用者を側面から見た状態を示している。図5(a)は、前屈みの姿勢を取る前の状態であり、図5(b)は、前屈みの姿勢を取った状態であり、図5(c)は、前屈みの姿勢を取った後に、元の姿勢に戻った状態である。図5に示すBLは、身体のラインを示している。
吸収性物品では、後ウエスト領域R11の幅方向の収縮力は、前ウエスト領域F11の幅方向の収縮力よりも高い。図5(b)に示すように、着用者が前屈みの姿勢になると、着用者の腹部が前側に膨らみ、腹周りの寸法が大きくなる。このとき、前ウエスト領域F11の収縮力が低く、後ウエスト領域R11よりも前ウエスト領域F11が幅方向に伸長し易いため、前側に膨らんだ腹部の変形を吸収し、吸収性物品の全体のずれを抑制できる。また、後ウエスト領域R11の収縮が高いため、後ウエスト領域R11が身体にフィットしてずれ落ち難い。
図5(b)に示すように膝を曲げて前屈みの姿勢を取ると、少なからず後胴回り域S2が股下域側にずれる。その後に、図5(c)に示すように脚を元に戻すことがある。このとき、股下域S3が両脚によって挟まれた状態で後側に移動すると、後胴回り域S2には、股下域S3の吸収コア50を介して後側に押し上げる力が掛かる。また、着用者が抱っこされた状態では、母親等の補助者が着用者の股間辺りを支持したり、股間辺りを軽く叩いたりする傾向がある。このような場合においても、吸収性物品10の股下域S3が押圧され、後胴回り域S2には、股下域S3の吸収コア50を介して後側に押し上げる力が掛かる。このとき、後ウエスト領域R11の収縮によってその剛性が高くなるため、股下域S3側から後側に押し上げる力が後ウエスト領域R11にかかった際に、後ウエスト領域R11全体が後側に押圧され易い。よって、前屈みの姿勢において後胴回り域S2のずれ落ちが生じた場合であっても、姿勢を元に戻すことにより、ウエスト開口62を引き上げ、着用者の背部に対するずれ下がりを抑制できる。
図2に示すように、吸収コア50の後端縁50Rと後胴回り域S2の後端縁S2Rの前後方向Lの距離L52は、吸収コア50の前端縁50Fと前胴回り域S1の前端縁S1Fの前後方向Lの距離L51よりも短くてよい。すなわち、吸収コア50は、後側に偏倚して配置されてよい。吸収コア50を介して後側に押し上げる力が後胴回り域S2の後端縁S2R側まで伝わり易く、後胴回り域S2のウエスト開口62をより引き上げ易い。また、吸収コア50の前端縁50Fと前胴回り域S1の前端縁S1Fの前後方向の距離L51が比較的長いため、前ウエスト領域F11の伸長時に吸収コア50の剛性が影響し難く、前屈みの姿勢時に前ウエスト領域F11がより伸長し易い。よって、前屈みの姿勢で前側に膨らんだ腹部の変形を前ウエスト領域F11で吸収し、吸収性物品10の全体のずれを抑制できる。
後外装体30は、周囲よりも剛性が高い高剛性領域HRを有している。高剛性領域HRは、後外装体30において最も剛性が低い領域よりも高い領域である。図3に示すように、高剛性領域HRは、例えば、後外装体30を構成するシート同士が接着剤81によって接合された領域、後カバーシート37が配置された領域、後第3外装シート39が配置された領域(後第2外装シート36が折り返された部分が配置された領域)、外装体を構成するシートの層数が多い領域(例えば、折り返されていないシートが配置された領域)である。
高剛性領域HRは、平面視にて、吸収性本体40の後端縁40Rを跨がって配置されてよい。脚を曲げて前屈みの姿勢を取った後に姿勢を元に戻すと、後胴回り域S2には、吸収性本体40を介しても後側に押し上げる力が掛かる。吸収性本体40の後端縁40Rと後胴回り域S2の後端縁S2Rの間の領域は、吸収性本体40よりも剛性が低い。しかし、吸収性本体40の後端縁40Rを跨がって高剛性領域HRが配置されていることにより、吸収性本体40を介して後側に押し上げる力が後胴回り域S2の後端縁S2R側まで伝わり易く、後胴回り域S2のウエスト開口62をより引き上げ易い。なお、高剛性領域HRは、吸収性本体40の後端縁40Rの幅方向の少なくとも一部を跨がっていればよく、好適には、吸収性本体40の後端縁40Rの幅方向の全域で跨がってよい。より好適には、複数の高剛性領域HRが吸収性本体40の後端縁40Rを跨がって配置されてよい。吸収性本体40を介して後側に押し上げる力が後胴回り域S2の後端縁S2R側までより伝わり易く、ウエスト開口62を引き上げ易くなる。
高剛性領域HRは、前後方向において吸収性本体40の後端縁40Rと後胴回り域S2の後端縁S2Rの間の領域の50%以上に配置されてよい。図3において、吸収性本体40の後端縁40Rと後胴回り域S2の後端縁S2Rの間の領域R12の前後方向の範囲を示す。吸収性本体40を介して後側に押し上げる力が後胴回り域S2の後端縁S2R側までより伝わり易く、後胴回り域S2のウエスト開口62をより引き上げ易くなる。本実施の形態では、吸収性本体40の後端縁40Rと後胴回り域S2の後端縁S2Rの間の領域R12の前後方向の全域に高剛性領域HRが配置されている。
高剛性領域HRの外側縁は、吸収コア50の外側縁50Eよりも幅方向の外側に位置してよい。すなわち、幅方向において高剛性領域HRが吸収コア50よりも外側に延出している。そのため、吸収コア50から後側に延びる領域の幅方向全域に亘って、吸収コア50を介して伝わる力をウエスト開口62側に伝達でき、後胴回り域S2のウエスト開口62をより引き上げ易い。本実施の形態の高剛性領域HRは、後胴回り域S2の幅方向の全域に亘って設けられている。よって、後側に押し上げる力が後胴回り域S2の全域に亘って伝わり易く、後胴回り域S2のウエスト開口62全体を引き上げ易くなる。
後外装体30には、後外装体を構成するシートが圧縮されたエンボス部75が形成されてよい。エンボス部75は、幅方向に間隔を空けて複数配置され、前後方向に延びてよい。本実施の形態では、後第1外装シート35は、2層以上のシートが積層された積層体76を有しており、積層体76には、積層体を構成するシート同士が圧縮されたエンボス部75が形成されている。エンボス部75は、幅方向に間隔を空けて複数配置され、前後方向に延びてよい。なお、前後方向に延びる構成は、エンボス部が前後方向に連続して延びている構成のみならず、複数のエンボス部が前後方向に並んで配置され、エンボス部の集合体が前後方向に連続して延びている構成も含む概念である。エンボス部によって後外装体の前後方向の剛性が高くなり、股下域側から後側に押し上げる力が後外装体の前後方向の全域に伝わり易くなる。よって、後胴回り域S2のウエスト開口62をより引き上げ易くなる。
着用者の腹側には、一般的に、腹部の下端に幅方向Wに延びる凹みが形成される。この腹部の下端の凹みは、幅方向Wの中央から幅方向Wの外側に向かって上方に湾曲しており、特に乳幼児においてはっきりと形成され易い。前中央領域の複数の領域(第1領域から第10領域)において幅方向の収縮力が最も高い高収縮領域HS(図2参照)は、前ウエスト領域F11よりも股下域側に配置されてよい。着用者が前屈みの姿勢になって着用者の腹部が前側に膨らんだ際に、腹部の下端の凹みに高収縮領域HSがフィットした状態で、高収縮領域HSよりもウエスト開口62側に位置する前ウエスト領域F11が伸長する。前胴回り域S1が腹部の変形により追従して変形でき、前胴回り域S1のずれ落ちを抑制できる。
以下の表1に、本実施の形態の前中央領域の複数の領域における収縮力を示す。
Figure 2020103825
本実施の形態における高収縮領域HSは、第7領域によって構成されており、前ウエ0スト領域F11よりも股下域側に配置されている。また、本実施の形態の高収縮領域HSには、連続糸ゴム22Aが配置されている。
本出願人が鋭意検討を重ねた結果、腹部の下端の凹みは、前中央領域FCにおいて複数の領域のうち前胴回り域S1の前端縁S1Fから前胴回り域S1の前後方向Lの全長に対する40〜100%後方に位置する領域と対向して配置されることがわかった。そのため、好適には、高収縮領域HSは、前中央領域FCの第5領域から第10領域に設けられていることが好ましい。
なお、本実施形態において、各領域の「収縮力」は、以下の方法によって測定される。まず、各領域の収縮力を測定する際は、測定対象となる試験片を作成する。吸収性物品10がサイド接合部60を有する場合には、サイド接合部60を解除し、吸収性物品10を展開する。次に、吸収性物品を伸長させた伸長状態において幅方向の長さ及び前後方向の長さを計測し、前中央領域と前サイド領域の境界に線を引く。次いで、前胴回り域S1を前後方向に10分割した10個の試験片を切り出し、各試験片を前中央領域と前サイド領域の境界で切断する。また、別の吸収性物品10の前胴回り域S1から前ウエスト領域F11を切り出すとともに、後胴回り域S2から後ウエスト領域R11を切り出す。次に、切り出した試験片の両端部を引張試験器(インストロン)のチャック(挟持具)によって挟持する。このとき、チャック間の距離を50mmとする。次に、幅方向Wにおけるチャックの一方を固定した状態で、チャック間の距離を変えるようにチャックのもう一方を移動させる。このときのチャックの移動スピードは、300mm/minとする。なお、チャックの移動方向を変えるタイミングは、最大伸長時の95%の地点とする。チャックの移動中に、チャックに係る応力を測定し、伸長状態から60%(一定幅)の状態で得られた応力(N)を各領域の「収縮力」と定義する。このようにして、第1領域から第10領域の幅方向の収縮力を得ることができる。
後胴回り域S2は、前胴回り域S1の高収縮領域HSから幅方向に延出した延出領域ERを有する。延出領域ERは、サイド接合部60が接合された状態において、高収縮領域HSから幅方向Wに延びる領域である。具体的には、前胴回り域S1の高収縮領域HSが第7領域である場合、第7領域から幅方向に延びる領域のうち、後胴回り域S2に位置する領域は、延出領域ERを構成する。前胴回り域S1の前後方向の長さと後胴回り域S2の前後方向の長さが同じ吸収性物品にあっては、前胴回り域S1の高収縮領域HSが第7領域である場合には、後胴回り域S2の第7領域が延出領域ERを構成する。
図2に示すように、吸収性本体40の後端縁40Rは、延出領域ERよりも後側に位置してよい。着用状態において前胴回り域S1と後胴回り域S2は、サイド接合部60を介して連なっており、高収縮領域HSから幅方向に延びた延出領域ERは、高収縮領域HSの収縮に伴って身体にフィットし、着用者の姿勢の変化によって前後方向Lにずれ難い。また、延出領域ERよりも後側の領域においてずれが生じた際は、延出領域ERよりも後側に位置する吸収性本体40の後端縁40Rによって後側に押し上げることができる。
また、変形例において、吸収コア50の後端縁50Rは、延出領域ERよりも股下域S3側に位置してよい。延出領域ERと吸収コア50が重なっていると、高収縮領域HSの収縮に伴って延出領域ERがフィットすることに起因して、吸収コア50の剛性が高くなる。吸収コア50の剛性が高くなると、吸収コア50が配置された領域と、後ウエスト領域R11と、の剛性差が大きくなり、吸収コア50を介して押圧された際に後ウエスト領域R11が引き上がり難いことがある。後ウエスト領域R11と延出領域ERの剛性差を小さくし、吸収コア50を介して押圧された際に後ウエスト領域R11が引き上がり易くなる。
吸収コア50の括れ部51において最も幅方向の内側に位置する最狭部51Cは、吸収性物品の前後方向の中心10LCよりも前側に位置してよい。また、最狭部51Cが前後方向に一定の長さを有する形態にあっては、最狭部51Cの前後方向Lの中心が吸収性物品の前後方向の中心10LCよりも前側に位置してよい。吸収コア50の最狭部51Cは、着用時にもっとも両脚によって挟まれる部分となる。脚を曲げて前屈みの姿勢を取った後に姿勢を元に戻す際に、脚に挟まれた吸収コア50の最狭部51Cから吸収コア50の全域に前後方向に移動する力がかかる。吸収コア50の最狭部51Cが前側に偏倚しているため、最狭部51Cよりも後側の領域の前後方向の長さを確保でき、姿勢を元に戻す際にウエスト開口62側に戻る量を増やすことができる。吸収コア50を介して押圧された際に後ウエスト領域R11を引き上が易くなる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
着用者が前屈みの姿勢を取った場合において着用者の背部に対するずれ下がりを抑制できる吸収性物品を提供できる。
10 :吸収性物品
20 :前外装体
22 :前側糸ゴム
25 :前第1外装シート
26 :前第2外装シート
27 :前カバーシート
28 :外装伸縮シート
30 :後外装体
35 :後第1外装シート
36 :後第2外装シート
37 :後カバーシート
38 :後側糸ゴム
39 :後第3外装シート
40 :吸収性本体
40R :後端縁
41 :液不透過シート
42A :肌面シート
42B :本体シート
50 :吸収コア
60 :サイド接合部
75 :エンボス部
76 :積層体
F11 :前ウエスト領域
R11 :後ウエスト領域
HR :高剛性領域
HS :高収縮領域
S1 :前胴回り域
S2 :後胴回り域
S3 :股下域
L :前後方向
T :厚み方向
T1 :肌面側
T2 :非肌面側
W :幅方向

Claims (10)

  1. 互いに直交する前後方向及び幅方向と、
    前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、
    前記股下域、前記前胴回り域及び前記後胴回り域に跨がって配置され、かつ吸収コアを有する吸収性本体と、
    前記前胴回り域の外側部と前記後胴回り域の外側部が接合されたサイド接合部と、を有するパンツ型の吸収性物品であって、
    前記後胴回り域の前記幅方向の中央に位置する後中央領域は、前記吸収コアの後端縁から前記後胴回り域の後端縁まで延びる後ウエスト領域を有し、
    前記前胴回り域の前記幅方向の中央に位置する前中央領域は、前記前胴回り域の前端縁から前記後ウエスト領域の前記前後方向の長さまで後側に延びる前ウエスト領域を有し、
    前記後ウエスト領域の前記幅方向の収縮力は、前記前ウエスト領域の前記幅方向の収縮力よりも高い、吸収性物品。
  2. 前記吸収コアの後端縁と前記後胴回り域の後端縁の前記前後方向の距離は、前記吸収コアの前端縁と前記前胴回り域の前端縁の前記前後方向の距離よりも短い、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記後胴回り域において前記吸収性本体に重なる後外装体を有し、
    前記後外装体は、周囲よりも剛性が高い高剛性領域を有しており、
    前記高剛性領域は、前記吸収性本体の後端縁を跨がって配置されている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記高剛性領域は、前記前後方向において前記吸収性本体の後端縁と前記後胴回り域の後端縁の間の領域の50%以上に配置されている、請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記高剛性領域の外側縁は、前記吸収コアの外側縁よりも前記幅方向の外側に位置している、請求項3又は請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記後外装体には、前記後外装体を構成するシートが圧縮されたエンボス部が形成されており、
    前記エンボス部は、前記幅方向に間隔を空けて複数配置され、前記前後方向に延びている、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記前中央領域には、前記前中央領域の前記前後方向の全長を10等分した複数の領域が設けられており、
    前記複数の領域において前記幅方向の収縮力が最も高い高収縮領域は、前記前ウエスト領域よりも股下域側に配置されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記後胴回り域は、前記前胴回り域の前記高収縮領域から前記幅方向に延出した延出領域を有し、
    前記吸収性本体の後端縁は、前記延出領域よりも後側に位置する、請求項7に記載の吸収性物品。
  9. 前記吸収コアの後端縁は、前記延出領域よりも股下域側に位置する、請求項8に記載の吸収性物品。
  10. 前記吸収コアは、前記幅方向に括れた括れ部を有し、
    前記括れ部において最も前記幅方向の内側に位置する最狭部は、前記吸収性物品の前後方向の中心よりも前側に位置する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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