JP2020103542A - ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッドの製造方法 Download PDF

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【課題】クラウン又はソールの外観に影響を与えることなく打球の飛距離を向上させる。【解決手段】ゴルフクラブヘッドSは、フェース部2と本体部1とを有する中空のゴルフクラブヘッドSであって、フェース部2におけるボールを打撃するフェース面21と反対側の裏面22における、スイートスポットを含む一部の領域に接する緩衝材3と、緩衝材3を覆うように、裏面22におけるフェース部2と本体部1との境界位置の内側の位置でフェース部2に固定されたカバー部材4と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッドの製造方法に関する。
近年、様々なゴルフクラブヘッドが製造されている。特許文献1には、クラウン部及びソール部の少なくとも一方に、同じ向きに曲がる複数本の溝が形成されたゴルフクラブヘッドが開示されている。
特開2018−143523号公報
特許文献1のような技術を用いることにより、ゴルフクラブヘッドの反発性能が高まり、打球の飛距離を向上させることができる。しかしながら、従来のゴルフクラブヘッドにおいては、クラウン部及びソール部の少なくとも一方に溝を形成する必要があるので、外観に影響を与えてしまうという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、クラウン又はソールの外観に影響を与えることなく打球の飛距離を向上させることができるゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るゴルフクラブヘッドは、フェース部と本体部とを有する中空のゴルフクラブヘッドであって、前記フェース部におけるボールを打撃するフェース面と反対側の裏面における、スイートスポットを含む一部の領域に接する緩衝材と、前記緩衝材を覆うように、前記裏面における前記フェース部と前記本体部との境界位置の内側の位置で前記フェース部に固定されたカバー部材と、を有する。
前記フェース部の前記裏面に、前記緩衝材が設けられた凹部が形成されていてもよい。
前記緩衝材の反発係数は、前記凹部の領域における前記フェース部の反発係数よりも小さくてもよい。
前記カバー部材に、前記緩衝材を視認可能な開口が形成されていてもよい。
前記カバー部材に、2個以上の前記開口が形成されていてもよい。
前記カバー部材の中央位置に第1開口が形成されており、前記第1開口の両側に第2開口及び第3開口が形成されていてもよい。
本発明の第2の態様に係るゴルフクラブヘッドの製造方法は、本体部及びフェース部を準備する工程と、開口が形成されたカバー部材を前記フェース部におけるボールを打撃するフェース面と反対側の裏面に固定する工程と、前記カバー部材を前記フェース部に固定した後に、前記開口から緩衝材を注入する工程と、前記緩衝材を注入する工程の後に、前記フェース部を前記本体部に固定する工程と、を有する。
前記カバー部材に第1開口及び第2開口が形成されており、前記緩衝材を注入する工程において、前記第2開口に前記緩衝材が到達するまで前記第1開口から前記緩衝材を注入してもよい。
本発明によれば、クラウン又はソールの外観に影響を与えることなく打球の飛距離を向上させることができるという効果を奏する。
ゴルフクラブヘッドの概要を説明するための図である。 ゴルフクラブヘッドの構成を示す図である。 ゴルフクラブヘッドの断面図である。 フェース部の裏面図である。 緩衝材の形状を示す図である。 緩衝材の第1変形例を示す図である。 緩衝材の第2変形例を示す図である。
[ゴルフクラブヘッドSの概要]
図1は、ゴルフクラブヘッドSの概要を説明するための図である。ゴルフにおける打球の飛距離は、ゴルフボールの初速(ゴルフクラブヘッドのスピード)、ゴルフクラブの打ち出し角度及び打球のバックスピンの量(以下、スピン量という)の3つの要素と関係を有する。この3つの要素のうちの1つであるスピン量は、ゴルフクラブヘッドの反発性能と関係を有し、ゴルフクラブヘッドの反発性能が高くなるほど、打球のスピン量が多くなり得る。
図1に示す2つの打球の軌道は、打者Gの位置から打たれたゴルフボールが、同じ初速及び同じ打ち出し角度であって、それぞれ異なるスピン量で飛んだときの軌道を示している。図1に示す軌道B1は、スピン量が適量である場合(例えば、2500RPM)における打球の軌道である。図1に示す軌道B2は、スピン量が適量よりも多い場合(例えば、4000RPM)における打球の軌道である。
スピン量が過多である打球は、バックスピンによって発生する揚力が重力よりも大きくなり、吹け上がりが生じる。そのため、図1に示すように、軌道B2の打球は、軌道B1の打球よりも高く上がるが、軌道B1の打球よりも飛距離が短くなってしまう。そこで、本実施の形態におけるゴルフクラブヘッドSは、打球のスピン量を低減して吹け上がりを抑えることにより、打球の飛距離を向上させる。
[ゴルフクラブヘッドSの構成]
図2は、ゴルフクラブヘッドSの構成を示す図である。図3は、図2で示すゴルフクラブヘッドSの断面図である。ゴルフクラブヘッドSは、ゴルフクラブの下端に設けられており、ゴルフクラブにおけるゴルフボールを当てる部分である。
ゴルフクラブヘッドSは、中空を有する。ゴルフクラブヘッドSは、本体部1とフェース部2と緩衝材3とカバー部材4とを有する。本体部1は、ゴルフボールを当てる部分である。本体部1は、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金、ステンレス、タングステン、複合材料、及びカーボンのうちの少なくとも一つからなる。
本体部1は、ソール部11、接続部12、ネック部13及びクラウン部14を有する。
ソール部11は、本体部1における底面を形成する。
接続部12は、ソール部11のトウ側の上端とヒール側の上端とを接続する、ソール部11の前端付近の上方に位置する部分である。接続部12は、ソール部11と一体的に形成されている。
ネック部13は、図示しないゴルフクラブのシャフトが取り付けられる部分である。ネック部13は、円筒形状である。ネック部13は、接続部12におけるヒール側の端部付近から略上方に向かって延伸している。
クラウン部14は、滑らかな湾曲面を有し、本体部1における上面を形成する。クラウン部14は、ソール部11の上端の縁と接続部12の後端の縁とで形成されている穴を塞ぐようにして、当該穴の縁に固定されている。
フェース部2は、滑らかな湾曲面を有し、本体部1における前面を形成する。フェース部2は、ソール部11の前端の縁と接続部12の前端の縁とで形成されている穴を塞ぐようにして、当該穴の縁に固定されている。フェース部2は、例えばソール部11よりも硬い材質で形成されている。フェース部2は、フェース面21と裏面22とを有する。
フェース面21は、フェース部2におけるゴルフボールを打撃する領域である。裏面22は、フェース面21と反対側の面である。裏面22には、緩衝材3が設けられた凹部が形成されていてもよい。具体的には、裏面22には、スイートスポットを含む一部の領域に凹部が形成されていてもよい。裏面22には、凹部が形成可能な領域まで凹部が形成されていてもよい。
緩衝材3は、裏面22における、スイートスポットを含む一部の領域に接している。このようにすることで、裏面22に接した緩衝材3は、ゴルフボールを打撃したときにフェース部2が受ける衝撃を緩和させることができる。これにより、ゴルフクラブヘッドSは、フェース部2の反発性能が低減し、スピン量を低減させることができる。なお、緩衝材3の中心位置がスイートスポットと一致していることが好ましい。
裏面22に凹部が形成されている場合、緩衝材3は、裏面22に形成された凹部に接していてもよい。緩衝材3は、裏面22に形成された凹部のすべての領域に接してもよいし、凹部の一部の領域に接してもよい。
裏面22に凹部が形成されている場合、フェース部2が薄くなることによってフェース部2の耐久性が低下し、フェース部2が破損しやすくなる。しかしながら、ゴルフクラブヘッドSは、裏面22に接する緩衝材3を設けることにより、フェース部2の耐久性を向上させることができる。
緩衝材3の反発係数は、フェース部2の反発係数よりも小さい。裏面22に凹部が形成されている場合、緩衝材3の反発係数は、凹部の領域におけるフェース部2の反発係数よりも小さい。緩衝材3は、例えば樹脂により形成されている。具体的には、緩衝材3は、熱可塑性ポリウレタンである。緩衝材3としては、フェース部2の反発係数よりも小さい反発係数を有する部材であれば、樹脂以外の材料を緩衝材3として採用することができる。
ところで、ゴルフクラブヘッドの反発性能は、ゴルフ競技を管理する所定の機関(例えばR&A(Royal and Ancient Golf Club of St. Andrews))が定めるルールによって規制されている。ゴルフクラブヘッドの反発性能が、上記ルールにおいて定められているCT(Characteristic Time)値を超えた場合、ルール不適合となり、当該ゴルフクラブヘッドをゴルフ競技において使用することができない。
例えば、加工前のゴルフクラブヘッドの反発性能が、上記ルールにおいて定められているCT値に近い場合に、当該ゴルフクラブヘッドを加工してフェース部2の裏面22における、スイートスポットを含む一部の領域に凹部が形成されると、当該凹部に対応するフェース面21の反発係数が大きくなり、上記ルールにおいて定められているCT値を超えしまう。しかしながら、裏面22に形成された凹部に接する緩衝材3を設けることにより、ゴルフクラブヘッドSは、凹部に対応するフェース面21の反発係数が小さくなり、上記ルールにおいて定められているCT値内に抑えることができる。
カバー部材4は、緩衝材3を覆うように裏面22に固定されている。カバー部材4は、例えば、フェース部2と同じ材質からなるが、これに限らない。具体的には、カバー部材4は、緩衝材3を覆うように、裏面22におけるフェース部2と本体部1との境界位置の内側の位置でフェース部2に固定されている。カバー部材4は、例えばフェース部2の裏面22に溶接されることにより固定されている。
このように、フェース部2にカバー部材4を固定することにより、ゴルフクラブヘッドSは、フェース部2に接する緩衝材3が、打撃時の衝撃によってフェース部2から剥がれることを防ぐことができる。また、カバー部材4を、裏面22におけるフェース部2と本体部1との境界位置の内側の位置に設けることにより、ゴルフクラブヘッドSは、全体の重量を規格値内(上記ルールにおいて定められているCT値内)に収めつつ、スイートスポットの周辺の反発係数を最適な値にすることができる。
また、スイートスポットの周辺にフェース部2に接する緩衝材3と、緩衝材3を覆うカバー部材4とを設けることにより、ゴルフクラブヘッドSは、フェース部2の中心付近の重量が重くなり、ゴルフクラブヘッドSの重心の位置がフェース部2の中央に近くなる。これにより、ゴルフクラブヘッドSは浅重心となる。その結果、ゴルフクラブヘッドSは、打ち出し角度が小さくなり、スピン量を減少させることができる。
[裏面22の詳細]
続いて、裏面22の詳細について説明する。図4は、フェース部2の裏面図である。図4(a)に示すように、カバー部材4には、緩衝材3を視認可能な開口41が形成されている。開口41は、例えば円形状である。カバー部材4には、2個以上の開口41が形成されていてもよい。図4(a)に示す例において、カバー部材4には、2個以上の開口41として、カバー部材4の中央位置に第1開口41aが形成されており、第1開口41aの両側に第2開口41b及び第3開口41cが形成されている。
第1開口41a、第2開口41b及び第3開口41cからは、緩衝材3を視認することができる。詳細については後述するが、第1開口41aは、カバー部材4をフェース部2に固定した後に、カバー部材4とフェース部2との間に形成された空間に緩衝材3を注入するために用いられる。第2開口41b及び第3開口41cが形成されていることにより、注入された緩衝材3が、カバー部材4とフェース部2との間に形成された空間の全体に充填されたことを確認することができる。
図4(b)、(c)、(d)は、図4(a)に示すフェース部2のA−A断面図である。図5は、緩衝材3の形状を示す図である。図4(b)に示すように、裏面22には、緩衝材3が、裏面22における、スイートスポットを含む一部の領域に接している。また、図4(b)に示すように、裏面22には、カバー部材4が、緩衝材3を覆うように、裏面22におけるフェース部2と本体部1との境界位置の内側の位置でフェース部2に固定されている。
図4(c)に示す裏面22には、スイートスポットを含む一部の領域に凹部が形成されおり、緩衝材3が、裏面22に形成された凹部の全領域に接している。図4(d)に示す裏面22には、凹部が形成可能な領域まで凹部が形成されており、緩衝材3が、裏面22に形成された凹部の全領域に接している。図4(c)に示す例においては、緩衝材3が凹部から突出しているが、緩衝材3の表面と裏面22とが同一平面上になるように、緩衝材3の厚みが凹部の深さと同一であってもよい。この場合、カバー部材4は、平板で構成することができる。
[ゴルフクラブヘッドSの製造方法]
続いて、ゴルフクラブヘッドSの製造方法について説明する。まず、本体部1及びフェース部2を準備する。
続いて、開口41が形成されたカバー部材4をフェース部2の裏面22に固定する。具体的には、スイートスポットを含む一部の領域を覆うように、カバー部材4をフェース部2の裏面22に溶接することにより固定する。裏面22に凹部が形成されている場合、製造者は、裏面22に形成された凹部の領域全体を覆うようにカバー部材4をフェース部2の裏面22に溶接することにより固定する。
続いて、カバー部材4を裏面22に固定した後に、樹脂注入機器を用いて、カバー部材4に形成された開口41から、緩衝材3の形成材料である樹脂を注入する。具体的には、カバー部材4に形成された第2開口41b及び第3開口41cに樹脂が到達するまで第1開口41aから樹脂を注入する。このようにすることで、カバー部材4とフェース部2との間に形成された空間の全体に樹脂が充填されるまで樹脂を注入することができるので、カバー部材4及びフェース部2に密着した緩衝材3を形成することができる。
なお、樹脂を注入する第1開口41aの他に第2開口41b及び第3開口41cの少なくともいずれかが形成されていることにより、第1開口41aから緩衝材3を注入した場合、フェース部2とカバー部材4との間の空間内の空気が第2開口41b及び第3開口41cの少なくともいずれかから抜けるため、製造者は、緩衝材3をスムーズに注入することができる。
そして、緩衝材3を注入した後に、フェース部2を本体部1に固定することにより、ゴルフクラブヘッドSが完成する。
上記において、カバー部材4を裏面22に固定した後に、樹脂注入機器を用いて、カバー部材4に形成された開口41から樹脂を注入することにより緩衝材3を形成する方法を例示したが、ゴルフクラブヘッドSの製造方法は、これに限らない。例えば、緩衝材3を予め成形し、成形した緩衝材3を裏面22に接着させた後に、当該緩衝材3を覆うようにカバー部材4を裏面22に固定してもよい。
ただし、成形した緩衝材3を裏面22に接着させた後に、緩衝材3を覆うようにカバー部材4を裏面22に溶接する場合、溶接時にカバー部及びフェース部2に加わる熱により緩衝材3が変形するおそれがある。上記のように、カバー部材4を裏面22に固定した後に樹脂を注入することにより緩衝材3を形成する方法によれば、緩衝材3が変形しないので、品質を安定させることができる。
[緩衝材3の変形例]
上記において、緩衝材3を、カバー部材4とフェース部2との間に形成された空間の全体に充填する例を説明したが、これに限らない。図6は、緩衝材3の第1変形例を示す図である。図6(a)は、カバー部材4の側から第1変形例に係る緩衝材3を透視した状態を示す図である。図6(b)は、図6(a)に示すフェース部2のA−A断面図である。図6に示す例においては、カバー部材4とフェース部2との間に形成された空間の一部に複数の緩衝材3が設けられている。複数の緩衝材3のそれぞれは円柱形状である。図6(b)に示すように、緩衝材3a、3b、3cは、それぞれカバー部材4に形成された第1開口41a、第2開口41b、第3開口41cよりも大きい。このようにすることで、ゴルフクラブヘッドSは、緩衝材3を少なくしつつ、スイートスポットを含む一部の領域内における反発性能を低減させることができる。
図7は、緩衝材3の第2変形例を示す図である。図7に示す例においては、緩衝材3が、スイートスポットを含む一部の領域に接するようにドーナツ状に形成されている。図7(a)は、第2変形例に係るフェース部2の裏面22側を視認した場合の図である。図7(b)は、カバー部材4の側から第22変形例に係る緩衝材3を透視した状態を示す図である。図7(c)は、図7(a)に示すフェース部2のA−A断面図である。
この場合、図7(a)に示すように、カバー部材4は、ドーナツ形状の緩衝材3を覆うように、裏面22におけるフェース部2と本体部1との境界位置の内側の位置でフェース部2に固定されている。図7(a)に示す例において、裏面22に固定されたカバー部材4には、カバー部材4の上方の中央位置に第1開口41dが形成されており、カバー部材4の下方の中央位置に第2開口41eが形成されており、第1開口41d及び第2開口41eの間であって、カバー部材4の両側に第3開口41f及び第4開口41gが形成されている。
図7(c)に示す裏面22には、スイートスポットを含む一部の領域に凹部がドーナツ状に形成されおり、緩衝材3が、裏面22に形成された凹部のすべての領域に接している。このようにすることで、ゴルフクラブヘッドSは、緩衝材3を少なくしつつ、スイートスポットを含む一部の領域内における反発性能を低減させることができる。
[性能の比較試験結果]
(比較試験1)
本願の発明者は、CT値がそれぞれ同じである、従来のゴルフクラブヘッドと、本実施の形態に係るゴルフクラブヘッドSとを用いて、同じ条件下で打球の飛距離の測定テストを行った。従来のゴルフクラブヘッドは、緩衝材3及びカバー部材4が設けられていないゴルフクラブヘッドである。本実施の形態に係るゴルフクラブヘッドSは、従来のゴルフクラブヘッドのフェース部2の裏面22に凹部が形成され、当該凹部に接する緩衝材3と当該緩衝材3を覆うように裏面22に固定されたカバー部材4とを有するゴルフクラブヘッドSである。測定テストの結果、本実施の形態に係るゴルフクラブヘッドSの打球の飛距離が、従来のゴルフクラブヘッドの打球の飛距離よりも長くなることを確認できた。
(比較試験2)
本願の発明者は、緩衝材3及びカバー部材4が設けられていない従来のゴルフクラブヘッドと、本実施の形態に係るゴルフクラブヘッドSとを用いて、同じ条件下でそれぞれのゴルフクラブヘッドの耐久性テストを行った。耐久性テストに用いたゴルフクラブヘッドSは、従来のゴルフクラブヘッドのフェース部2の裏面22に凹部が形成され、当該凹部に接する緩衝材3と当該緩衝材3を覆うように裏面22に固定されたカバー部材4とを有するゴルフクラブヘッドSである。耐久性テストの条件は、打撃時のゴルフクラブヘッドSの速度が55m/秒、打撃時にフェース部2に加わる力が1.5kg/cmであった。
耐久性テストの結果、従来のゴルフクラブヘッドは、2300回で破損した。これに対して、本実施の形態に係るゴルフクラブヘッドSは、6500回で破損した。この結果から、ゴルフクラブヘッドSが緩衝材3及びカバー部材4を有することで、飛距離が長くなるとともに、耐久性が向上することも確認できた。
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、ゴルフクラブヘッドSは、緩衝材3が、裏面22における、スイートスポットを含む一部の領域に接しており、カバー部材4が、緩衝材3を覆うように、裏面22におけるフェース部2と本体部1との境界位置の内側の位置でフェース部2に固定されている。ゴルフクラブヘッドSは、このような構成を有することで、裏面22に接した緩衝材3が、ゴルフボールを打撃したときにフェース部2が受ける衝撃を緩和させ、フェース部2の反発性能を低減させることができる。これにより、ゴルフクラブヘッドSは、打球のスピン量が低減し、打球の吹け上がりを抑えることができる。その結果、ゴルフクラブヘッドSは、打球の飛距離を向上させることができる。また、ゴルフクラブヘッドSは、裏面22に接する緩衝材3を設けることにより、フェース部2の耐久性を向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
1 本体部
11 ソール部
12 接続部
13 ネック部
14 クラウン部
2 フェース部
21 フェース面
22 裏面
3 緩衝材
4 カバー部材
41 開口
S ゴルフクラブヘッド

Claims (8)

  1. フェース部と本体部とを有する中空のゴルフクラブヘッドであって、
    前記フェース部におけるボールを打撃するフェース面と反対側の裏面における、スイートスポットを含む一部の領域に接する緩衝材と、
    前記緩衝材を覆うように、前記裏面における前記フェース部と前記本体部との境界位置の内側の位置で前記フェース部に固定されたカバー部材と、
    を有するゴルフクラブヘッド。
  2. 前記フェース部の前記裏面に、前記緩衝材が設けられた凹部が形成されている、
    請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記緩衝材の反発係数は、前記凹部の領域における前記フェース部の反発係数よりも小さい、
    請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記カバー部材に、前記緩衝材を視認可能な開口が形成されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記カバー部材に、2個以上の前記開口が形成されている、
    請求項4に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 前記カバー部材の中央位置に第1開口が形成されており、前記第1開口の両側に第2開口及び第3開口が形成されている、
    請求項4又は5に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 本体部及びフェース部を準備する工程と、
    開口が形成されたカバー部材を前記フェース部におけるボールを打撃するフェース面と反対側の裏面に固定する工程と、
    前記カバー部材を前記フェース部に固定した後に、前記開口から緩衝材を注入する工程と、
    前記緩衝材を注入する工程の後に、前記フェース部を前記本体部に固定する工程と、
    を有するゴルフクラブヘッドの製造方法。
  8. 前記カバー部材に第1開口及び第2開口が形成されており、
    前記緩衝材を注入する工程において、前記第2開口に前記緩衝材が到達するまで前記第1開口から前記緩衝材を注入する、
    請求項7に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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