JP2020103490A - 発熱具 - Google Patents

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Abstract

【課題】内袋の通気性を変化させることなく、体の動きに追従して熱を体に伝えることが可能な発熱具を提供する。【解決手段】発熱具10は、通気性を有する内袋21と、内袋21の内部に封入され空気と接触して発熱する発熱性組成物24とを有するカイロ本体20と、支持体31と、支持体31の一方の面に設けられた粘着剤層32とを備え、内袋21よりも伸縮性を有する貼付部材30と、カイロ本体20を貼付部材30の支持体31の他方の面に取付けるための取付手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば使い捨てカイロなどの発熱具に関するものである。
体などを温めるための発熱具として、従来から使い捨てカイロが用いられており(例えば特許文献1を参照)、携帯性、安全性、簡便性などに優れかつ安価であるために頻用されている。一般的な使い捨てカイロは、通気性を有する内袋に、空気と接触することで発熱する発熱性組成物を封入したものである。空気が内袋を通過して内袋内部に入り、発熱性組成物が空気に接触することで発熱し、温熱効果を生じさせる。
使い捨てカイロは、内袋の表面に粘着剤層を設けた、いわゆる貼るタイプのカイロ(以下、単に「カイロ」ともいう。)として用いられることがある。内袋は可撓性を有する材質から構成されているため、カイロは、体の平面部分だけでなく、曲面部分にもフィットさせて貼り付けることができる。
しかし、足の裏や肩など、頻繁に動く部分にカイロを貼り付けた場合、内袋が撓むだけでは使用者の体の動きにカイロが追従できず、カイロの粘着剤層が部分的に体から離れることがある。体の動きによってカイロが体と離れた状態と密着した状態を繰り返すうちに、カイロの粘着剤層と体との間の粘着力が弱まり、カイロが体に密着せず熱が体に十分に伝わりにくくなる。
特開平5―208031号公報
このため、カイロの内袋を従来のカイロよりも伸縮性のある材質から構成し、使用者の体の動きに応じて内袋を伸び縮みさせることで、カイロを体から離れにくくすることが考えられている。
使い捨てカイロの内袋は、例えば穿孔フィルム、多孔質フィルム等、通気性を有する合成樹脂からなるフィルムにより構成されており、これらのフィルムには内袋に通気性を付与するために微小孔等により通気路が設けられている。この通気路の大きさ・数により発熱性組成物に接触させる空気の量が調整され、使い捨てカイロの発熱温度が制御されている。このため、内袋に伸縮性を持たせると、使用者の体の動きに合わせて内袋が伸びた場合、各通気路の大きさが大きくなるため内袋を通過する空気の量が多くなり、発熱温度が想定温度よりも高くなり、逆に内袋が収縮した場合、各通気路の大きさが小さくなるため内袋を通過する空気の量が少なくなり、発熱温度が想定温度よりも低くなるという問題がある。
本発明は、上記した課題に着目してなされたものであり、内袋の通気性を変化させることなく、体の動きに追従して想定温度の熱を体に伝えることが可能な発熱具を提供する。
本発明による発熱具は、通気性を有する内袋と、前記内袋の内部に封入され空気と接触して発熱する発熱性組成物とを有するカイロ本体と、前記内袋よりも伸縮性を有する貼付部材と、前記カイロ本体を前記貼付部材の支持体の他方の面に取付けるための取付手段とを備え、前記貼付部材は、支持体と、前記支持体の一方の面に設けられた粘着剤層とを備える。
本発明の発熱具は、取付手段により貼付部材の一方の面にカイロ本体が取り付けられており、貼付部材の他方の面を体に貼り付けることで使用される。上記の構成によれば、貼付部材はカイロ本体よりも伸縮性を備えているため、使用者が体を動かしても、貼付部材は伸縮して体の動きに追従し、体に密着し続けることができる。さらに、カイロ本体は貼付部材を介して体に貼り付けられており、体の動きの変化が直接カイロ本体に伝わらないため、カイロ本体は貼付部材から離れにくく、カイロ本体が発する熱を確実に体に伝えることができる。さらに、カイロ本体において従来のカイロと同様の材質からなる内袋を用いることで、体の動きによって内袋に設けられた通気路の大きさが変化せず、内袋の通気性が変化するのを防ぐことができる。このように、上記の構成によれば、本発明の発熱具は、カイロ本体の内袋の通気性を変化させることなく、カイロ本体を体の動きに追従させて想定温度の熱を体に伝えることができる。
上記の発熱具においては、前記取付手段は、前記カイロ本体の内袋の表面と前記貼付部材の支持体の他方の面の少なくとも一方に設けられる接合剤層であることが好ましい。
上記の発熱具においては、前記貼付部材の支持体は、前記支持体に前記カイロ本体が取付けられたときに、前記カイロ本体の全体が前記支持体上に位置することが可能な大きさであることが好ましい。
上記の発熱具においては、前記貼付部材の粘着剤層に有効成分が含有されていてもよい。
上記の発熱具においては、前記カイロ本体及び前記貼付部材を封入する第1の外袋を備えていてもよい。
前記の第1の外袋は、第1の空間と、前記第1の空間と連通しない第2の空間とを内部に有し、前記第1の空間に前記カイロ本体が収容され、前記第2の空間に前記貼付部材が収容されていてもよい。
上記の発熱具においては、前記カイロ本体が封入される第2の外袋と、前記貼付部材が封入される第3の外袋とをさらに備え、前記第2の外袋の内部に前記第1の空間が形成され、前記第3の外袋の内部に前記第2の空間が形成されてもよい。
上記の発熱具の第1の外袋の他の態様においては、前記第1の空間と前記第2の空間とは非通気性の仕切り壁により仕切られていてもよい。
本発明の発熱具によれば、カイロ本体の内袋の通気性を変化させることなく、カイロ本体を体の動きに追従させて想定温度の熱を体に伝えることができる。
本発明の一実施形態に係る発熱具の平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 (A)は発熱具が皮膚の平らな部分に貼付けられたときの状態を示す側面図、(B)は皮膚が湾曲した時の発熱具の状態を示す側面図である。 (A)はカイロ本体の底面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。 (A)は貼付部材の底面図、(B)は(A)のC−C線に沿う断面図である。 (A)はカイロ本体、貼付部材が各第2の外袋に封入されることを示す説明図、(B)は各第2の外袋が第1の外袋に封入されることを示す説明図、(C)は各第2の外袋が封入された第1の外袋を示す斜視図である。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1、図2は、本発明の一実施形態の発熱具10を示す。発熱具10は、カイロ本体20が、取付手段である接合剤層25により貼付部材30に取付けられたものである。カイロ本体20は、通気性を有する内袋21の内部に、空気と接触して発熱する発熱性組成物24が封入されている。貼付部材30は、支持体31と、支持体31の一方の面に設けられた粘着剤層32とを備え、内袋21よりも伸縮性を有している。本実施形態の発熱具10は、例えば貼るタイプの使い捨てカイロであり、特に、足や腰部、背中、腹、足の裏、肩、臀部など体の種々の部位に衣類や下着等の上から貼付けるか、または各部位の皮膚Sに直接貼付けて、各部位に想定温度の熱を与える。なお、以下の説明において、発熱具10が体に貼付けられた時に体に近い側を下側、体から遠い側を上側という。
図1、図2に示すように、カイロ本体20の内袋21は、平面から見た形状が角部が面取りされた長方形状である第1シート材22及び第2シート材23からなる。第1、第2の各シート材22、23は、可撓性を有し、非伸縮性の素材から構成される。内袋21は、第1シート材22及び第2シート材23を重ね合わせ、四つの側縁を公知の接合剤を用いてシール(接合)する、あるいは熱接合(ヒートシール)することによって扁平な袋状に形成されており、内部に発熱性組成物24が封入される空間を有している。
なお、内袋21は、1枚のシート材を折り曲げて重ね合わせ、三つの側縁を接合剤によるシール(接合)あるいは熱接合(ヒートシール)することによって袋状に形成してもよい。また、第1シート材22及び第2シート材23の平面から見た形状は長方形状に限定されず、正方形状、三角形状、円形状、楕円形状、六角形状等、種々の形状とすることができる。また内袋21の内部空間が複数に区画され、各区画に発熱性組成物24が封入されていてもよい。
第1シート材22としては、強度や発熱性組成物24の発熱に対する耐久性などを考慮すると合成樹脂フィルムを用いることが好ましい。合成樹脂フィルムに使用される樹脂は、特に制限されるものではないが、熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを例示することができるが、その中でもポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。これらの樹脂は単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
第1シート材22に用いる合成樹脂フィルムには、通気性を確保するために、複数の通気路(図示せず)が形成されており、複数の通気路を介して内袋21の内外が連通する。通気路は、合成樹脂フィルムの全域に均等に形成されていてもよいし、一部に密集して形成されていてもよい。合成樹脂フィルムは例えば穿孔フィルムであり、穿孔の大きさは、発熱性組成物24の内袋21の外部への漏出を防止できる程度の大きさであれは特に制限されないが、0.1mm以上0.3mm以下が好ましい。穿孔の外形及び数も特に制限されず、穿孔の大きさ、形状、数は、内袋21の通気度に応じた使用時の発熱具10の体感温度を考慮して、適宜設定される。合成樹脂フィルムに穿孔を形成する方法は、従来公知の方法を用いることができる。
また、第1シート材22は、発熱具10の肌触りを良好とすることを考慮すれば、通気性を有する織布又は不織布をさらに用い、合成樹脂フィルムに織布又は不織布を積層されてなる積層体により構成することが好ましい。この場合には、発熱性組成物24の側となる内側に合成樹脂フィルムが、外側に織布又は不織布が配置される。
通気性を備えた織布又は不織布の繊維素材としては、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、レーヨン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセテート、ポリ塩化ビニル、ポリブチレンテレフタレートなどの合成繊維、綿、麻、絹、紙などの天然繊維、合成繊維と天然繊維との混合繊維などを例示することができる。その中でも、肌触りを良好とする観点から、繊維素材としてはナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなど、より好ましくはナイロン、ポリエステルを例示することができる。これらの繊維素材は単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。織布又は不織布の目付は、発熱性組成物24の内袋21外部への漏出を防止できる程度の目付であれば特に制限されないが、20g/m以上、70g/m以下を好ましく例示することができる。
第2シート材23は、上述した第1シート材22と同様に、合成樹脂フィルム単体もしくは合成樹脂フィルムに織布又は不織布を積層させてなる積層体により構成することができる。合成樹脂フィルムに使用される樹脂、及び、織布又は不織布の繊維素材としては、第1シート材22で例示したものと同じものを好ましく例示することができる。本実施形態においては、第2シート材23を構成する合成樹脂フィルムには通気路は形成されておらず、第2シート材23は通気性を有していないが、第2シート材23の合成樹脂フィルムとして穿孔フィルムや多孔質フィルムなどの通気性を有する素材を用いて第2シート材23に通気性を持たせても良い。
第1シート材22及び第2シート材23の厚みは、特に制限されるものではないが、厚みが小さいほど可撓性が大きくなり体の動きに追従しやすくなる一方、厚みが小さすぎると内袋21の強度が低下するため、0.1mm以上、2.0mm以下程度に設定される。
カイロ本体20の発熱性組成物24としては、例えば、被酸化性金属、活性炭、カーボンブラック、保水剤(木粉、バーミキュライト、けい藻土、パーライト、シリカゲル、アルミナ、吸水性樹脂など)、金属塩(食塩など)及び水をそれぞれ適宜の含有量含むもので、従来の使い捨てカイロに用いられている公知の組成物を使用することができる。
第2シート材23の外側表面には、貼付部材30の支持体31の上面にカイロ本体20の内袋21を貼付けるための取付手段を構成する接合剤層25が設けられている。図4(A)に示すように、接合剤層25は、第2シート材23の幅方向の両側部分に、長さ方向の全長にわたって設けられている。後述する第1の剥離フィルム26が剥がしやすいように、第2シート材23の幅方向の中央部分には接合剤層25は設けられていない。なお、第2シート材23の表面全体に接合剤層25が設けられていてもよい。また、接合剤層25は、貼付部材30の支持体31の上面に設けられていてもよく、貼付部材30の支持体31の上面と第2シート材23の外側表面との両方に設けられていてもよい。
接合剤層25は、貼付部材30の支持体31の上面にカイロ本体20を貼付けることができ、体の通常の動きにおいて貼付部材30の支持体31からカイロ本体20が剥がれない程度の接着力を有した接合剤を含有している。接合剤は、二つの物を貼り合わせるのに用いられるであって、貼り合わせた後で剥がすことができるものであってもよく、できないものであってもよく、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテル系等の公知の接合剤が例示される。
なお、取付手段は接合剤層25に限定されず、例えばテープや縫い付けなどの他の取付手段により、貼付部材30の支持体31にカイロ本体20が取付けられていてもよい。
貼付部材30の支持体31は、平面から見た形状が角部が面取りされた長方形状であり、図1の実施形態では、支持体31の幅はカイロ本体20の幅よりも若干大きく、支持体31の長さはカイロ本体20の長さよりも長く設定されているが、これに限定されず、カイロ本体20の全体が支持体31上に位置することが可能な大きさであればよい。
支持体31は、カイロ本体20の内袋21よりも伸縮性を有するものであり、伸縮方向は、支持体31の一方向(長手方向)のみを伸縮自由、前記一方向に直交する他方向(幅方向)のみを伸縮自由、又は、前記一方向(長手方向)及び前記他方向(幅方向)ともに伸縮自由としてもよいが、両方向に伸縮自由であることが好ましい。
支持体31は、粘着剤層32を支持体31の下面に設けることができ、カイロ本体20の内袋21よりも伸縮性を有するように構成されていれば、その素材は特に限定されるものではなく、種々の織布、不織布及びフィルム等で形成することができる。支持体31の素材として織布や不織布を使用する場合には、綿、麻、羊毛等の天然繊維;レーヨン、アセテート等のセルロース系繊維;ナイロン、ビニロン、スチロール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル等の合成樹脂繊維等を例示することができる。また、支持体31の素材としてフィルムを使用する場合には、ポリスチレン(スチロール)、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン等を例示することができる。
支持体31の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.3mm以上、3.0mm以下に設定されてもよい。支持体31の厚みを0.3mm以上とすることで、貼付部材30の取り扱いを容易にする。また、支持体31の厚みを3.0mm以下とすることで、貼付部材30全体の厚みが抑えられ発熱具10全体を薄くできる。
粘着剤層32は、支持体31の下面に設けられており、粘着剤層32を皮膚Sに密着させることで発熱具10が皮膚Sに貼付けられる。図5(A)に示すように、粘着剤層32は、支持体31の下面の幅方向の両側部分に、長さ方向の全長にわたって設けられている。後述する第2の剥離フィルム33が剥がしやすいように、支持体31の幅方向の中央部分には粘着剤層32は設けられていない。
粘着剤層32は、発熱具10を皮膚Sに貼付し保持することができ、発熱具10の使用後に使用者が剥がすことができる程度の粘着性を有していればいずれの物質から構成されていてもよく、有効成分が含有されていてもよい。本実施形態では、粘着剤層32として、メントール、シュウ酸メンチル、ルテインを含有したSIS系ホットメルトが用いられている。有効成分であるメントールにより体に刺激を与えることで、血行促進作用が生じる。また、カイロ本体が発する熱だけでなく、粘着剤層に含有される有効成分によっても血行が促進されるため、より効果的に血行促進を行うことができる。
有効成分は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、有効成分は保温性、蓄熱性を有する成分であってもよい。カイロ本体20が貼付部材30に対して小さく、カイロ本体20を貼付部材30に貼付けたときに貼付部材30の粘着剤層32にカイロ本体20と重ならない部分があっても、粘着剤層32に保温性、蓄熱性を有する有効成分を含むことで、カイロ本体20が発する熱が粘着剤層32のカイロ本体20と重なった部分から重ならない部分に移動して保たれるため、熱が粘着剤層32の全体に広がる。このため、カイロ本体20の貼付部材30に対する大きさに関わらず、効率良く熱を皮膚に伝えることができ、体に温熱効果を与えることができる。保温性、蓄熱性を有する有効成分として、例えば、硫酸ナトリウム10水和物、炭酸ナトリウム10水和物、リン酸水素ナトリウム12水和物、チオ硫酸ナトリウム5水和物、塩化カルシウム6水和物等の水和塩等の無機潜熱蓄熱材、脂肪族炭化水素、長鎖アルコール、長鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸エステル、脂肪酸トリグリセリド、ポリエーテル化合物等の有機潜熱蓄熱材から選ばれる1種または2種以上を含有するものが挙げられる。
また、有効成分は、血行促進作用の観点から、例えば、メントール(l−メントール、d−メントールを含む)、dl−カンフル等の刺激剤であってもよい。
さらに、有効成分は香料であってもよい。カイロ本体20の発熱により、香料を揮発させ空気中に拡散させることができる。香料として、精油等の天然香料を単独もしくは組み合わせたもの、合成の単品香料を単独もしくは組み合わせたもの、天然香料と合成香料を任意に組み合わせた調合香料が例示される。本発明を限定するものではないが天然香料(精油)としてバニラ、ラベンダー、カモミール、ロージマリー、セージ、シトロネラ、ジンジャー、イランイラン、ユーカリ、ミント、ローズ、リリー、ライラック、ジャスミン、カルダモン、レモングラス、ゆず、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、ネロリ、シダーウッド、サンダルウッド、アニス、キャラウェイ、アンバー、麝香、シベット、カストリウム、バジル、ラバンジン、ペパーミント、サイプレス、ジュニパー、ゼラニウム、タイム、ベルガモット等が例示される。合成の単品香料としてアセトフェノン、アルデヒドC6〜C16、アリルカプロネート、アミルシンナミックアルデヒド、アミルサリシレート、ベンズアルデヒド、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ボルネオール、カンファー、シンナミクアルコール、シトラール、シトロネラール、シトロネロール、クマリン、ダマスコン、ジハイドロリナロール、ジハイドロミルセノール、ジフェニルオキサイド、エチル−2−メチルブチレート、エチルブチレート、オイゲノール、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、フェニルエチルアルコール、ヘディオン、ヘキサノール、シス−3−ヘキサノール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、イソアミルアセテート、リリアール、リモネン、リナロール、リナリルアセテート、l−メントール、メチルベンゾエート、メチルイオノン、メチルサリシレート、ネロール、α−ピネン、β−ピネン、ローズオキサイド、ターピネオール、γ−ノナラクトン、γ−ウンデカラクトン、バニリン等が例示される。
各有効成分の有用作用は従来公知であり、一例として、温感成分としてセージ等;抗疲労成分としてバジル、ジュニパー等;鎮痛成分としてラバンジン、ラベンダー、グレープフルーツ、ローズマリー、ペパーミント、カモミール、レモン、ユーカリ、ジャスミン、ローズ等;炎症抑制成分としてレモン、ユーカリ、バジル等;血行促進成分としてグレープフルーツ、ローズマリー、レモン、ジンジャー等;リラックス成分としてラベンダー、カモミール、イランイラン、セージ、サイプレス、サンダルウッド、ジャスミン、ジュニパー、ゼラニウム、ネロリ、バジル、ローズ、ベルガモット等;清涼化(冷却、リフレッシュ)成分としてl−メントール、カンファー、ペパーミント、カモミール、サイプレス、ジュニパー、ゼラニウム、ベルガモット、ラベンダー、レモングラス、ローズマリー等;忌避成分としてユーカリ、ピレスロイド、パラメンタン等;鎮静成分としてシダーウッド等;筋のこわばり抑制成分としてバジル、ラバンジン等;循環器系強壮としてサイプレス等;解毒成分としてジュニパー、タイム等;刺激(高揚)成分としてジュニパー、バジル、ベルガモット等;頭脳明晰化成分としてユーカリが挙げられる。
また、温感成分として、カプサイシン、カフェイン、ニコチン酸トコフェロール、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、バニリルブチルエーテル、バニリルエチルエーテル、ジンゲロール、バニリルプロピルエーテル、バニリルペンテルエーテル、バニリルヘキシルエーテル、バニリルブチルエーテルアセテート、トウガラシエキス等;保湿成分としてセラミド、ヒアルロン酸、スクワラン、コラーゲン、リピジュア(登録商標)等が例示される。
このほか、ビタミンA、レチノール、パルミチン酸、テトラヘキシルデカン酸、アスコルビン酸、トコフェロール、dl-α-トコフェロール、酢酸dl-α-トコフェロール、L−メントール、カンフル、イオウ、塩化ピリドキシン、ソルビトール、マルチトール、ヒアルロン酸、オウバクエキス、カンゾウエキス、アロエエキス、海草エキス、ニンジンエキス、クワエキス、甘草エキス等、また、従来の湿布薬に配合されている成分、解熱成分、肩こりに効果のある成分などが有効成分として例示され、特に制限されることなく目的に応じて任意の成分を使用すればよい。
これらの有効成分は1種単独で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよい。
このように有用作用は温感、抗疲労、鎮痛、炎症抑制、血行促進、リラックス、清涼化(冷却、リフレッシュ)、忌避、鎮静、保湿、美白、抗しわ、老化予防、炎症抑制、抗菌、抗酸化、スリミング、クレンジング、循環器系強壮、賦香、神経の浮腫抑制、筋のこわばり抑制、解毒(不要な老廃物、水分の排出含む)、皮膚強壮、免疫機能向上、刺激(高揚)、頭脳明晰化、賦活をはじめとする各種作用が例示され、本発明の発熱具10は使用される有効成分の特性に応じた効果(機能)を更に備えるものといえる。例えば有効成分として鎮痛成分を含有する場合には、本発明の発熱具10は鎮痛効果を備えるもの(鎮痛具)ということもでき、炎症抑制作用、血行促進作用等を有するものを含有する場合には、本発明の発熱具10はそれぞれ炎症抑制効果を備えるもの(炎症抑制具)、血行促進効果を備えるもの(血行促進具)等ということもできる。
発熱具において発生する熱により有効成分の有用作用をより効果的に発揮させる点から、有効成分としては、発熱性組成物が空気の存在下で発熱する温度(例えば32〜85℃程度)によって揮発できる成分がより好ましい。有効成分は液状、固形状等を問わない。
粘着剤層32中の有効成分の含有量も、所望の効果が得られる限り制限されないが、粘着剤層中の有効成分の配合割合として0.00001〜85重量%が例示され、好ましくは0.0001〜10重量%、より好ましくは0.0001〜5重量%が挙げられる。
粘着剤層32は、更に基剤を含有しており、該基剤は皮膚Sに触れても害のないものであって、前記有効成分と組み合わせた場合であっても粘着剤層32を皮膚Sに貼付可能な程度の粘着性を有するものであればよい。このような基剤としては、従来から皮膚Sへの貼付剤に使用されているものが例示され、所望の効果が得られる限り制限されない。従って、基剤としては従来公知の基剤が挙げられる。
このような基剤として、例えばスチレン−ブタジエン−スチレン系共重合体(SBS)
、スチレン−イソプレン−スチレン系共重合体(SIS)、これらの水素添加共重合体であるスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)などのゴム系粘着剤、メチルアクリレート(MA)、エチルアクリレート(EA)、2−エチルヘキシルアクリレート(HA)、ブチルアクリレート(BA)などのアクリル系粘着剤、付加硬化型、過酸化物硬化型などのシリコン系粘着剤、エーテル系、エステル系などのウレタン系粘着剤等が例示される。該基剤として好ましくはゴム系粘着剤が例示され、より好ましくはスチレン−ブタジエン−スチレン系共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン系共重合体(SIS)、これらの水素添加共重合体であるスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)が例示される。これらは1種単独で使用してもよく組み合わせて使用してもよい。
さらに、粘着剤層32は、多価アルコール、界面活性剤、防腐剤、保存剤、安定剤、着色料、pH調整剤、リモネン、カンフル、除菌剤、抗菌剤、粘着付与剤、保型剤、増粘剤等、公知の添加剤を含有していてもよい。
粘着剤層32の厚みは特に限定されないが、例えば、0.05mm以上、3.0mm以下に設定されてもよい。粘着剤層32の厚みを0.05mm以上とすることで、皮膚Sに貼付するための必要な粘着力を確保できる。粘着剤層32の厚みを3.0mm以下とすることで、粘着剤層32に含まれる有効成分を効率的に放出できる。
図3(A)、図3(B)は上記の発熱具10の使用状態を示している。なお、図3(A)、図3(B)は説明の便宜のため、カイロ本体20の接合剤層25、貼付部材30の粘着剤層32は示しておらず、また、実際の縮尺とは異なっている。発熱具10は、皮膚Sに貼付部材30の粘着剤層32が接触するように、貼付部材30が下側、カイロ本体20が上側となるように皮膚Sに貼付けられる。図3(A)は、皮膚Sの平らな部分に発熱具10を貼付けた状態を示している。この状態から使用者が体を動かすと、例えば、図3(B)に示すように、皮膚Sが凸状に湾曲して皮膚Sが伸びる。このとき、皮膚Sに密着している貼付部材30の下面は、皮膚Sに引っ張られて皮膚Sの湾曲に沿うように撓みつつ伸びる。一方、貼付部材30の上面は皮膚Sの湾曲に沿うように撓むが、皮膚Sに密着していないので下面と比べて伸びにくい。貼付部材30の上面に貼付けられたカイロ部材20は貼付部材30の上面の湾曲に沿って撓む。このように、皮膚Sの伸び縮み等の変化が貼付部材30により吸収されてカイロ本体20に直接伝わらず、使用者が体を動かしてもカイロ部材が体から離れにくい。
上記の構成によれば、貼付部材30はカイロ本体20よりも伸縮性を備えているため、使用者が体を動かしても、貼付部材30は伸縮して体の動きに追従して皮膚に密着し続けることができる。カイロ本体20は貼付部材30を介して体に貼り付けられているため、使用者が体を動かしても体の動きの変化が直接カイロ本体20に伝わらず、カイロ本体20は体から離れず、カイロ本体20が発する熱を確実に体に伝えることができる。さらに、従来のカイロと同様の材質からなる内袋21を用いることで、体を動かしても内袋21に設けられた通気路の大きさが変化することはなく、内袋21の通気性が変化するのを防ぐことができる。このように、上記の構成によれば、発熱具10は、内袋21の通気性を変化させることなく、体の動きに追従して想定温度の熱を体に伝えることができる。
また、取付手段としてカイロ本体20に接合剤層25を設けているので、貼付部材30にカイロ本体20を貼付けることができる。
さらに、支持体31は、支持体31にカイロ本体20が取付けられたときに、カイロ本体20の全体が支持体31上に位置することが可能な大きさに設定されているため、カイロ本体20全体を支持体31に貼付けることでカイロ本体20が貼付部材30から剥がれにくくなり、体が動いてもカイロ本体20を確実に体に追従させて体に熱を伝えることができる。
また、貼付部材30の粘着剤層32に有効成分が含有されているので、有効成分に応じた有効作用を体に与えることができる。
なお、上記の実施形態では、貼付部材30の支持体31の上面に、カイロ本体20の内袋21が、取付手段である接合剤層25により直接貼付けられているが、本発明はこの実施形態に限定されない。本発明は、貼付部材30の支持体31の上面にカイロ本体20が位置するように取付手段により取付けられていればいずれの形態を含むものであり、例えば、貼付部材30の支持体31とカイロ本体20の内袋21との間に、他の層が介在してもよい。他の層は、積層された複数の素材から構成されていてもよく、1つの素材から構成されていてもよい。取付手段は、カイロ本体20の内袋21の表面と他の層の上面とを取付ける接合剤層と、貼付部材30の支持体31の上面と他の層の下面とを取付ける接合剤層とを含んでもよい。また、他の層が粘着性を有し取付手段として機能してもよい。他の層は、カイロ本体20からの熱を遮断しない素材から構成されていればよく、例えば不織布等の部材から構成されていてもよく、粘着剤、接合剤等の物質を層状にしたものから構成されていてもよく、両者から構成されていてもよい。
図4(A)、図4(B)は、使用前のカイロ本体20を示している。カイロ本体20の内袋21の表面に設けられた接合剤層25には、接合剤層25を覆う第1の剥離フィルム26が貼付けられている。第1の剥離フィルム26は、平面から見た形状が内袋21の第2シート材23と同じ長方形状の1枚のフィルムを幅方向の中央部で長さ方向に切断した2枚のフィルム26A、26Bからなる。カイロ本体20の内袋21の第2シート材23の表面であって2枚のフィルム26A、26Bの突き合わせ部分に対応する位置には接合剤層25が設けられていないので、使用者は各フィルム26A、26Bの突き合わせ部分の端部をつまんで第1の剥離フィルム26を剥がすことができる。第1の剥離フィルム26は、シリコン加工を施したポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン等のフィルムや紙などの材質から構成される。
図5(A)、図5(B)は、使用前の貼付部材30を示している。貼付部材30の粘着剤層32には、粘着剤層32を覆う第2の剥離フィルム33が貼付けられている。第2の剥離フィルム33は1枚のフィルムからなり、長さが支持体31よりも長く設定され、支持体31の下面に設けられた粘着剤層32を覆ったときに、第2の剥離フィルム33の長さ方向の一端部が支持体31の長さ方向の側縁から外側に突出する。貼付部材30の支持体31の下面の幅方向の中央部分には粘着剤層32が設けられていないので、使用者は第2の剥離フィルム33の突出部の幅方向の中央部分をつまむことで、容易に第2の剥離フィルム33を剥がすことができる。第2の剥離フィルム33は、シリコン加工を施したポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン等のフィルムや紙などの材質から構成される。
図6(A)に示すように、発熱具10の使用前には、カイロ本体20は内部に第1の空間A1が形成された第2の外袋12Aに封入され、貼付部材30は内部に第2の空間A2が形成された第3の外袋12Bに封入され、第2の外袋12A及び第3の外袋12Bは第1の外袋11内に封入されている。本実施形態では、第1の外袋11、第2の外袋12A、第3の外袋12Bを非通気性の素材から構成している。第1の外袋11、第2の外袋12A、第3の外袋12Bの素材は非通気性であれば限定されず、従来の使い捨てカイロが封入される素材であってもよく、例えば、合成樹脂フィルムであってもよい。合成樹脂フィルムに使用される樹脂は、特に制限されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂が例示される。
貼付部材30とカイロ本体20との両方を袋内の同じ空間に長期に保存すると、貼付部材30の粘着剤層32に含まれる有効成分がカイロ本体20の発熱性組成物24に含まれる活性炭等の多孔質の炭素を主な成分とする物質に吸収されてしまい、粘着剤層32に含まれる有効成分が低減し、使用時に有効成分の作用効果が発揮できない場合がある。しかし、本実施形態の発熱具10においては、カイロ本体20、貼付部材30を第2の外袋12A、第3の外袋12Bに封入し、カイロ本体20、貼付部材30が封入された第1、第2の各空間A1、A2を分離することで、貼付部材30の有効成分がカイロ本体20の発熱性組成物24に吸収されることを防ぐことができる。
図6に示す発熱具10を使用するには、まず、第1の外袋11を開封して第2の外袋12A、第3の外袋12Bを取り出し、次に、第2の外袋12Aを開封してカイロ本体20を取り出し、第3の外袋12Bを開封して貼付部材30を取り出す。そして、カイロ本体20の第1の剥離フィルム26を剥がし、貼付部材30の支持体31の上面にカイロ本体20の接合剤層25が接するように重ねることで、カイロ本体20を貼付部材30に貼付ける。さらに、貼付部材30の第2の剥離フィルム33を剥がし、貼付部材30及びカイロ本体20を所望の体の部位に衣類や下着等の上から貼付けるか、所望の部位の皮膚Sに直接貼付ける。これにより、カイロ本体20の熱が各部位に与えられるとともに、有効成分が作用する。
なお、カイロ本体20を第2の外袋12Aに封入し、貼付部材30を第3の外袋13Bに封入せずに第1の外袋11に直接封入してもよい。この場合、第1の外袋11の内部空間であって第2の外袋12A内の第1の空間A1を除く空間が第2の空間A2となる。また、貼付部材30を第3の外袋12Bに封入し、カイロ本体20を第2の外袋12Aに封入せずに第1の外袋11に直接封入してもよい。この場合、第1の外袋11の内部空間であって第3の外袋12B内の第2の空間A2を除く空間が第1の空間A1となる。これらの場合にも、カイロ本体20、貼付部材30が封入された第1、第2の各空間A1、A2が分離されるため、貼付部材30の有効成分がカイロ本体20の発熱性組成物24に吸収されることを防ぐことができる。また、第1の外袋11には、個別に第2の外袋12Aに封入された複数のカイロ本体20と、カイロ本体20と同数の貼付部材30が収容されてもよく、この場合、貼付部材30は第3の外袋12Bに封入されていてもよく、封入されていなくてもよい。
さらに、第1の外袋11の内部に非通気性の仕切り壁を有し、この仕切り壁により第1の空間A1と第2の空間A2が連通せずに仕切られていてもよい。第1の空間A1にカイロ本体20が収容され、第2の空間A2に貼付部材30が収容された状態で、カイロ本体20及び貼付部材30は第1の外袋11に封入される。第1の外袋11は1つの第1の空間A1を有し、第1の空間A1に1または複数のカイロ本体20が収容されていてもよい。また、第1の外袋11は1つの第2の空間A2を有し、第2の空間A2にカイロ本体20と同数の貼付部材30が収容されていてもよい。さらに、第1の外袋11の内部に複数の仕切り壁により複数の第1の空間A1を備え、各第1の空間A1に1または複数のカイロ本体20が収容されていてもよい。さらに、第1の外袋11の内部に複数の仕切り壁により複数の第2の空間A2を備え、各第2の空間A2に1または複数の貼付部材30が収容されていてもよい。
さらに、貼付部材30の粘着剤層32に有効成分が含まれていない場合や、貼付部材30の粘着剤層32に有効成分が含まれていても製造してから使用までの時間が短い場合には、予め貼付部材30にカイロ本体20を貼付して第1の外袋11に封入し、複数の第1の外袋11をさらに包装袋(図示せず)に封入してもよい。
さらに、第1の外袋11は紙箱など通気性を有する素材から構成されていてもよく、この場合、第2の外袋12A、第3の外袋12Bは通気性を有さない素材から構成される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 発熱具
11 第1の外袋
12A 第2の外袋
12B 第3の外袋
20 カイロ本体
21 内袋
24 発熱性組成物
25 接合剤層(取付手段)
30 貼付部材
31 支持体
32 粘着剤層
A1 第1の空間
A2 第2の空間

Claims (8)

  1. 通気性を有する内袋と、前記内袋の内部に封入され空気と接触して発熱する発熱性組成物とを有するカイロ本体と、
    支持体と、前記支持体の一方の面に設けられた粘着剤層とを備え、前記内袋よりも伸縮性を有する貼付部材と、
    前記カイロ本体を前記貼付部材の支持体の他方の面に取付けるための取付手段とを備える発熱具。
  2. 前記取付手段は、前記カイロ本体の内袋の表面と前記貼付部材の支持体の他方の面の少なくとも一方に設けられる接合剤層である請求項1に記載の発熱具。
  3. 前記貼付部材の支持体は、前記支持体に前記カイロ本体が取付けられたときに、前記カイロ本体の全体が前記支持体上に位置することが可能な大きさである請求項1または2に記載の発熱具。
  4. 前記貼付部材の粘着剤層に有効成分が含有される請求項1から3のいずれかに記載の発熱具。
  5. 前記カイロ本体及び前記貼付部材を封入する第1の外袋を備える請求項1から4のいずれかに記載の発熱具。
  6. 前記第1の外袋は、第1の空間と、前記第1の空間と連通しない第2の空間とを内部に有し、前記第1の空間に前記カイロ本体が収容され、前記第2の空間に前記貼付部材が収容される請求項5に記載の発熱具。
  7. 前記カイロ本体が封入される第2の外袋と、
    前記貼付部材が封入される第3の外袋とをさらに備え、
    前記第2の外袋の内部に前記第1の空間が形成され、前記第3の外袋の内部に前記第2の空間が形成される請求項6に記載の発熱具。
  8. 前記第1の空間と前記第2の空間は非通気性の仕切り壁により仕切られている請求項6に記載の発熱具。
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