JP2020103354A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の処置部を体腔内の患部に対応し開くときに、開閉方向の向きを変わる要因となるガイドワイヤによる干渉を回避できる内視鏡用処置具を提供すること。【解決手段】可撓性を有するシース11と、シース11内に進退可能に配置された操作ワイヤ12と、操作ワイヤ12を進退操作する操作部13と、シース11の先端部に設けられた処置部支持手段14と、処置部支持手段14の中途部15a,16aが支持軸18で回動可能に支持され、先端側部分15c,16cが開閉して体腔内の生体組織の処置を行う一対の処置部15,16と、ガイドワイヤ30に沿って案内するためのガイドワイヤ係合手段20と、を備え、支持軸18が両端を貫通する軸孔19を有して形成され、ガイドワイヤ係合手段20は、ガイドワイヤ30が挿通するように係合する係合案内部20aが支持軸18の軸孔19内に設けられた支持部20bにより支持される。【選択図】図4

Description

本発明は、生体の体腔内に挿入する先端位置に遠隔操作される生体組織を処置するための一対の処置部を備えた内視鏡用処置具に関する。
内視鏡システムは、体内の病変部位の直接診察や治療を低侵襲により行う手段として広く用いられる。生体の体腔内に挿入する先端位置に遠隔操作される一対の処置部を備え、一対の処置部を開閉して体腔内の生体組織の患部の除去、サンプル採取、切除、止血等の処置を行う内視鏡用処置具は、可撓性を有するシースと、シース内に進退可能に配置された操作ワイヤと、シースの後端部に設けられ操作ワイヤを進退操作する操作部と、シースの先端部に設けられた処置部支持手段と、処置部支持手段に支持され操作部の操作による操作ワイヤを進退操作に応じて開閉する一対の処置部と、を有する。また、さらに一対の処置部をガイドワイヤに沿って案内するためのガイドワイヤ係合手段を備えるものもある。
処置部支持手段は、シースの先端部に設けられた筒部と、筒部の先端面の対向位置の2か所から先端側に延在する一対の腕部とを有する。一対の処置部は、例えばX形状に交差する一対の部材を有し、具体的には、中途部が一対の腕部間にて重なり一対の腕部に貫通するように設けられた支持軸で回動可能に支持され、後端側部分が操作ワイヤの進退動作力を受けて開閉することにより、一対の処置部が開閉して体腔内の生体組織の処置を行うように構成されている。
内視鏡用処置具は、処理に際して、透視下で体腔内に先に挿入された内視鏡チャネルに挿入されるガイドワイヤの先端を、内視鏡の先端側部開口から突出させてさらに体腔内の処置対象の患部よりも先位置まで挿入された状態において、先端側部分である一対の処置部が閉合状態で内視鏡チャネルに先行挿入されたガイドワイヤにガイドワイヤ係合手段を介して係合案内されて内視鏡チャネルに挿入され、さらに内視鏡システムの挿入部の先端開口部から突出して体腔内の処置対象の患部に挿入され、ここで、ガイドワイヤが後退されることなく、シース及びシース内に進退操作される操作ワイヤの後端部に連結された操作部の操作により操作ワイヤが進退操作され、一対の処置部が開閉して体腔内の生体組織の処置を行うようになっている。
特開平9−10220号公報、図1 2002−119514号公報、図1、図2、図9 2006−263159号公報、図12、図13 実公平6−21449号公報、図1
この種の内視鏡用処置具において、一対の処置部が体腔内の生体組織の患部まで円滑に導かれるにはガイドワイヤとガイドワイヤ係合手段との係合関係に依存している。さらに一対の処置部が体腔内の生体組織の患部に対面して開閉される良好に処置を行える適切な位置を占めることも、ガイドワイヤとガイドワイヤ係合手段との係合関係に依存している。
特許文献1の図1、特許文献2の図1と図2、及び特許文献3の図1にそれぞれ開示された内視鏡用処置具は、ガイドワイヤが一対の処置部の一方に係合しているので、一対の処置部が開閉する際にガイドワイヤが大きく振られるとともに一対の処置部も大きく振られることになり、ガイドワイヤが一対の処置部による生体組織の処置の邪魔になっている。
特許文献2の図9、及び特許文献4の図1にそれぞれ開示された内視鏡用処置具は、ガイドワイヤとガイドワイヤ係合手段との係合位置が一対の処置部の開閉先端部から大きく離れているので、一対の処置部が体腔内の生体組織の患部まで円滑に導かれ難く、また、一対の処置部が体腔内の生体組織の患部に対応した位置で開くときに、一方の処置部がガイドワイヤに干渉して一対の処置部の開閉方向が向きを変えてしまうことになり、ガイドワイヤが一対の処置部による生体組織の処置の邪魔になっている。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ガイドワイヤとガイドワイヤ係合手段との係合関係に基づいて、内視鏡チャネルにきつくなく挿入されるとともに体腔内への挿入が容易であり、一対の処置部を体腔内の生体組織の患部に対応した位置で開くときに、開閉方向の向きを変わる要因となるガイドワイヤによる干渉を回避できる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
本発明に係る内視鏡用処置具は、上記目的を達成するため、内視鏡チャネルに挿脱される可撓性を有するシースと、前記シース内に進退可能に配置された操作ワイヤと、前記操作ワイヤ及び前記シースの後端側に連結され前記操作ワイヤを進退操作する操作部と、前記シースの先端部に設けられた筒部と前記筒部より先端側に延在する対向一対の腕部とを有する処置部支持手段と、中途部が前記対向一対の腕部間にて重なり前記対向一対の腕部に貫通するように設けられた支持軸で回動可能に支持され、後端側部分が前記操作ワイヤの進退動作力を受けて開閉することにより、先端側部分が開閉して体腔内の生体組織の処置を行う一対の処置部と、前記処置部を前記内視鏡チャネルに挿脱されるガイドワイヤに沿って案内するためのガイドワイヤ係合手段と、を備えている。
そして、前記支持軸が両端を貫通する軸孔を有して形成され、前記ガイドワイヤ係合手段は、前記ガイドワイヤが挿通するように係合する係合案内部が支持軸の軸孔内に設けられた支持部により支持されるよう構成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、ガイドワイヤとガイドワイヤ係合手段との係合関係に基づいて、内視鏡チャネルにきつくなく挿入されるとともに体腔内への挿入が容易であり、一対の処置部を体腔内の生体組織の患部に対応した位置で開くときに、開閉方向の向きを変わる要因となるガイドワイヤによる干渉を回避できる内視鏡用処置具を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る内視鏡用処置具を含む内視鏡システムを説明するための図である。 本発明の実施形態1に係る内視鏡用処置具の全体図である。 本発明の実施形態1の内視鏡用処置具に係り、ガイドワイヤを除外した先端部分の一部断面した正面図である。 本発明の実施形態1の内視鏡用処置具に係る先端部分の正面図である。 本発明の実施形態1の内視鏡用処置具に係る先端部分の平面図である。 図6(A)は図3におけるVIa−VIa矢視図、(図6B)は図3におけるVIb矢視図である。 図7(A),(B)は、本発明の実施形態1の内視鏡用処置具を用いた医師による施術を説明するための工程図である。 本発明の実施形態1の変形例に係り、図6(A)に対応したガイドワイヤ係合手段の構成図である。 本発明の実施形態2に係る内視鏡用処置具の先端部分を示すもので、図9(A)はガイドワイヤを除外した一部断面した正面図であり、図9(B)は正面図である。
以下、本発明に係る内視鏡用処置具に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態においては、一対の処置部が位置する側を先端側、操作部が位置する側を後端側と呼ぶ。
[実施形態1]
[内視鏡システム]
実施形態1に係る内視鏡用処置具が適用される内視鏡システム1は、図1に示すように、生体の体腔内に挿入するための挿入部2と、挿入部2の先端を上下左右方向に湾曲操作するためのダイヤルを有する内視鏡操作部3と、挿入部2と内視鏡操作部3との間に配置された処置具導入部4とを備え、処置具導入部4から挿入部2の先端に向かって長手方向に形成された内視鏡チャネル5が形成され、内視鏡チャネル5内に後述する内視鏡用処置具10の一対の処置部15,16及びシース11を挿通するように構成されている。
[内視鏡用処置具の基本的構成]
実施形態1に係る内視鏡用処置具10は、図2に示すように、内視鏡チャネル5に挿脱される可撓性を有する細長いシース11と、シース11内に進退可能に配置された操作ワイヤ12と、操作ワイヤ12を進退操作する操作部13と、シース11の先端部に設けられた処置部支持手段14と、処置部支持手段14に支持軸18で回動可能に支持されかつ操作ワイヤ12に連結され操作部13による操作ワイヤ12の進退操作を介して先端側部分15c,16cが開閉して体腔内の生体組織の処置を行う一対の処置部15,16と、一対の処置部15,16をガイドワイヤ30に沿って案内するための図3、図4に示すガイドワイヤ係合手段20と、を備える。なお、内視鏡用処置具10は、シース11からガイドワイヤ係合手段20まで体腔内に挿入される部分の外面が親水性コートされている。
シース11は、可撓性を有しかつ適度の腰の強さ(屈曲耐性)を有する細長筒状体であり、例えば、ステンレス線等の金属材を密着巻きしてなるコイルシースが用いられことが好ましく、長さが500〜2000mmである。なお、シース11は、コイルシースと、コイルシースの外面に被さる可撓性の樹脂製外被とで構成されてもよく、さらにまた、PTE、PEEK、PPS、ポリエチレン、又はポリイミド、等の可撓性チューブのみで構成しても良い。
操作ワイヤ12は、シース11内に緩く進退可能に配置され、導電性であって回転追従性が大きなトルクワイヤからなる。操作ワイヤ12は、例えば、全長がステンレス製であるか、又は後端側のステンレス製と先端側のナイチノール(ニッケルチタン合金)製で両方をステンレスパイプで接続してなるものであっても良い。
操作部13は、操作ワイヤ12の基端に取り付けられたスライダ13aと、シース11の基端に取り付けられた操作部本体13bとを相対的にスライド操作(進退操作)することによって、操作ワイヤ12を長手方向に移動させることができ、スライダ13aを図中の左方向(先端側)に移動させることにより、操作ワイヤ12を先端側に移動させるように構成されている。
操作部13は、操作ワイヤ12及びシース11の後端側に連結され操作ワイヤ12を進退操作するよう構成されている。
処置部支持手段14は、例えば細径のステンレス管を加工してなり、シース11の先端部に設けられた筒部14aと、スリット加工することにより形成される、筒部14aの先端面の対向する位置である2か所から先端側に延在する一対の腕部14bと、を有する。筒部14aは、シース11の先端部に被嵌していて、ロウ付け、ハンダ付け、接着または加締めにより相互固定されている。
一対の処置部15,16は、ステンレス製またはナイチノール(ニッケルチタン合金)製でカップ状に成形されX状に重なる一対の生検鉗子よりなり、中途部15a,16aが一対の腕部14b間にて重なり一対の腕部14bに貫通するように設けられた支持軸18で回動可能に支持されている。一対の処置部15,16の後端側部分15b,16bの後端部は、一対の開閉作動用リンク15d,16dとピン連結され、さらに一対の開閉作動用リンク15d,16dが進退伝動リンク17とピン連結され、進退伝動リンク17が操作ワイヤ12の先端部と連結固定されている。
一対の処置部15,16は、支持軸18を回転中心として回動するようになっていて、操作ワイヤ12が先端側に移動されると、一対の開閉作動用リンク15d,16dが開脚角度が大きくなるよう作動することにより、後端側部分15b,16bが操作ワイヤ12の進退動作力を受けて開状態になるとともに、先端側部分15c,16cが開状態になる。そして、操作ワイヤ12が後端側に移動されると、一対の開閉作動用リンク15d,16dが開脚角度が小さくなるよう作動することにより、後端側部分15b,16bが操作ワイヤ12の進退動作力を受けて開脚角度が小さくなるとともに、先端側部分15c,16cが閉状態になる。したがって、操作ワイヤ12を進退操作することにより、一対の処置部15,16の先端側部分15c,16cが開閉して体腔内の生体組織の切除またはサンプル採取等の処置を行うよう構成されている。
内視鏡用処置具10を内視鏡チャネル5に挿脱されるガイドワイヤ30に沿って係合案内するために、後述するガイドワイヤ係合手段20が備えられている。
[内視鏡用処置具の特徴的構成]
実施形態1の特徴的構成は、図3〜図5に示すように、支持軸18が軸孔19を有している。ガイドワイヤ係合手段20は、ガイドワイヤ30が挿通するように係合する係合案内部20aと、支持軸18の軸孔19内に脱出不能に設けられ係合案内部20aを支持するよう連結された支持部20bと、を有する。
実施形態1のガイドワイヤ係合手段20は、図4、図5、図6(A)に示すように、係合案内部20aと支持部20bが線材、例えば釣り糸、樹脂線条体、または可撓性と防錆性と抗張力を有する金属線からなり、係合案内部20aが可撓性を有する線材の中程部をループ状に曲成されたループ部分であり、支持部20bが線材のループ部分を除く支持軸18の軸孔19に脱出不能に挿通された両側直線部分である。なお、線材の両側直線部分である支持部20bが支持軸18の軸孔19に脱出不能とされる構成は、線材の材料に応じて接着、ロウ付け、ハンダ付け、等であって良いが、特に、線材が釣り糸または樹脂線条体である場合には、線材の両側直線部分を支持軸18の軸孔19から大きく張り出させてハンダ鏝を当てて溶解して塊状の軸孔脱出防止部を形成しても良い。
実施形態1のガイドワイヤ係合手段20は、係合案内部20aの他に、図4、図5、図6(B)に示すように、補助係合案内部21が筒部14aの外面部に備えられている。補助係合案内部21は、シース11に対し、係合案内部20aと同一軸線上で係合案内部20aよりも後端側に位置してガイドワイヤ30が挿通するようガイドワイヤ30に係合するように構成されている。
図7(A),(B)は、実施形態1の内視鏡用処置具10を用いた医師による施術を説明するための工程図である。
先ず、例えば胆管43内に患部がある場合に、図1に示す内視鏡システムの挿入部2を、図7(A)に示すように、血管造影剤とレントゲン撮影の透視下で例えば十二指腸41に挿入し、挿入部2の先端側開口部を乳頭部42付近の近傍に対向させ、次に内視鏡チャネル内にガイドワイヤ30を挿通させ挿入部2の先端側開口部より突出させて胆管43内に進入させ、そして患部44が存在する位置よりも所要先位置まで進入させる。
次に、シース11をガイドワイヤ係合手段20を介してガイドワイヤ30に係合案内されて内視鏡チャネル内を挿通させて胆管43内に進入させ、そして患部44に近接する対向位置に進入させる。続いて図7(B)に示すように、ガイドワイヤ30を内視鏡チャネル内に後退させることなく、操作ワイヤ12の進出操作を行うことによりシース11の先端部に設けられた一対の処置部15,16を開閉させて体腔内の患部を一対の処置部15,16内に取り込む。
次に、操作ワイヤの引退操作により一対の処置部15,16を開閉させて患部の細胞の一部又は全部を一対の処置部15,16内に取り込み、シース11を引き抜いて一対の処置部15,16内に取り込んだ生体の患部を体外に取り出す。ガイドワイヤ30を引き抜いていないので、内視鏡用処置具10をガイドワイヤ係合手段20を介しガイドワイヤ30に係合案内させて内視鏡チャネルに挿通していき、一対の処置部15,16を生体の患部の近傍に位置させることができる。
実施形態1によれば、ガイドワイヤ係合手段20が、ガイドワイヤ30が挿通するように係合する係合案内部20aと、支持軸18の軸孔19内に脱出不能に設けられ係合案内部20aを支持するよう連結された支持部20bと、を有し、ガイドワイヤ30に係合案内される。このため、ガイドワイヤ係合手段20とガイドワイヤ30との係合位置から、一対の処置部15,16の開閉先端までの距離が短く、処置部支持手段の筒部14aの外径が大きくならず、一対の処置部15,16の閉じ合わせ面の側端縁がガイドワイヤ30の近傍に沿った状態が保持される。補助係合案内部21は、一対の処置部15,16の閉じ合わせ面の側端縁がガイドワイヤ30の近傍に沿った状態が保持される状態を補完する。このようなガイドワイヤ30とガイドワイヤ係合手段20との係合関係に基づいて、一対の処置部15,16及び処置部支持手段14が内視鏡チャネル5にきつくなく挿入されるとともに体腔内への挿入が容易であり、一対の処置部15,16が体腔内の生体組織の患部に対面する適切な位置を占めるよう円滑に導かれ得、また一対の処置部15,16を体腔内の生体組織の患部に対応した位置で開くときに、開閉方向の向きを変わる要因となるガイドワイヤによる干渉を回避できる。
[実施形態1の変形例]
図8は実施形態1のガイドワイヤ係合手段20に関する変形例を示す。変形例に係るガイドワイヤ係合手段20Aは、係合案内部20cがリング状または短い筒状であり、支持部20dが係合案内部20cの外周面の一端より遠心方向に延びる軸部であり支持軸18の軸孔に脱出不能に挿通されてなる。
[実施形態2]
[基本的構成]
内視鏡システムの構成は、実施形態1と同一であるので図及び説明を省略する。内視鏡用処置具の基本的構成は、以下の点で相違する。実施形態2の内視鏡用処置具は、図9(A),(B)に示すように、一対の処置部15A,16Aが、図3に示す開閉作動用リンク15d,16dと進退伝動リンク17が存在せず、シース11A内に2本の操作ワイヤ12A,12Bが通されている。2本の操作ワイヤ12A,12Bは、先端部がシース11Aの先端に設けられた処置部支持手段14Aの腕部14c間に突出し、間隔を漸次に広げ、一対の処置部15A,16Aの後端側部分15d,16dの後端部に連結されている。したがって、一対の処置部15A,16Aは、2本の操作ワイヤ12A,12Bが一体に進退することで、2本の操作ワイヤ12A,12Bの先端部の広がり角度の拡縮が生じることにより、先端側部分が開閉するようになっている。
実施形態2の一対の処置部15A,16Aは、実施形態1の生検鉗子に変えて、切開鋏である。切開鋏は電極刃である場合も含み、この場合には、2本の操作ワイヤ12A,12Bが電気短絡しないように互いに絶縁された構成である。シース11Aは、ステンレス線等を巻いてなる導電性のコイルシースと、コイルシースの外面に被さる絶縁性及び可撓性の樹脂製外被とで構成されている。コイルシースの内面も絶縁されている。
[内視鏡用処置具の特徴的構成]
実施形態2の特徴的構成は、支持軸18Aの軸孔にガイドワイヤ係合手段20Bが設けられ、及び処置部支持手段14Aの外面に補助係合案内部21Bが設けられていることである。ガイドワイヤ係合手段20Bは、実施形態1に係るガイドワイヤ係合手段20、又は実施形態1の変形例に係るガイドワイヤ係合手段20Aと同一である。補助係合案内部21Bは、実施形態1に係る補助係合案内部21と同一である。
実施形態2のガイドワイヤ係合手段20Bの作用効果は実施形態1の作用効果と同一である。
本発明によれば、一対の処置部を体腔内の生体組織の患部に対応した位置で開くときに、開閉方向の向きを変わる要因となるガイドワイヤによる干渉を回避できるという効果を奏するものであり、生体の体腔内に挿入する先端位置に遠隔操作される生体組織を処置するための一対の処置部を備えた内視鏡用処置具に有用である。
1 内視鏡システム
5 内視鏡チャネル
10 内視鏡用処置具
11 シース
12,12A,12B 操作ワイヤ
13 操作部
14,14A 処置部支持手段
14a 筒部
14b,14c 腕部
15,15A,16,16A 処置部
15a,16a 中途部
15b,15d,16b,16d 後端側部分
15c,16c 先端側部分
15d,16d 開閉作動用リンク
17 進退伝動リンク
18,18A 支持軸
19 軸孔
20,20A,20B ガイドワイヤ係合手段
20a,20c 係合案内部
20b,20d 支持部
21,21B 補助係合案内部
30 ガイドワイヤ

Claims (4)

  1. 内視鏡のチャネルに挿脱される可撓性を有するシースと、
    前記シース内に進退可能に配置された操作ワイヤと、
    前記操作ワイヤ及び前記シースの後端側に連結され前記操作ワイヤを進退操作する操作部と、
    前記シースの先端部に設けられた筒部と前記筒部より先端側に延在する対向一対の腕部とを有する処置部支持手段と、
    中途部が前記対向一対の腕部間にて重なり前記対向一対の腕部に貫通するように設けられた支持軸で回動可能に支持され、後端側部分が前記操作ワイヤの進退動作力を受けて開閉することにより、先端側部分が開閉して体腔内の生体組織の処置を行う一対の処置部と、
    前記処置部を前記内視鏡のチャネルに挿脱されるガイドワイヤに沿って案内するためのガイドワイヤ係合手段と、
    を備える内視鏡用処置具であって、
    前記支持軸が両端を貫通する軸孔を有して形成され、
    前記ガイドワイヤ係合手段は、前記ガイドワイヤが挿通するように係合する係合案内部が支持軸の軸孔内に設けられた支持部により支持されるよう構成されている、
    ことを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 前記ガイドワイヤ係合手段は、前記係合案内部が可撓性を有する線材の中程部をループ状に曲成されたループ部分であり、前記支持部が前記線材のループ部分を除く両側直線部であって、両側直線部が合わされて前記支持軸の前記軸孔に脱出不能に挿通されてなる請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  3. 前記ガイドワイヤ係合手段は、前記係合案内部がリング状または筒状であり、前記支持部が前記支持軸の前記軸孔に脱出不能に挿通された軸部である、ことを特徴とする内視鏡用処置具。
  4. 前記シースに関し前記第1の係合案内部と同一軸線上で前記係合案内部よりも後端側に位置して前記ガイドワイヤが挿通するよう前記ガイドワイヤに係合する補助係合案内部が、前記筒部の外面部に設けられている請求項1に記載の内視鏡用処置具。
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