JP2020103015A - 位置制御装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り付けられるモータの種類に拘わらず、当該モータを適切に駆動する技術を提供する。【解決手段】位置制御機構は、ステップ角が異なる複数の種類のステッピングモータを接続可能な構成を有し、接続可能な複数の種類のステッピングモータのそれぞれを駆動するための設定値がメモリ251に格納されている。CPU250は、予め設定された設定値に基づいてステッピングモータ201が駆動されることにより得られたHPセンサ203の出力信号に基づいて、ステッピングモータ201の種類を識別する。CPU250は、メモリ251に格納されている、識別した種類のステッピングモータに対応する設定値を、ステッピングモータ201を駆動するための設定値として設定し、当該設定した設定値を用いてステッピングモータ201を駆動することによって一次転写ユニット130の位置を制御する。【選択図】図2
Description
本発明は、ステッピングモータを駆動源として用いる位置制御装置、及び当該位置制御装置を備える画像形成装置に関するものである。
電子写真方式のカラー画像形成装置は、感光ドラムと転写部材の寿命を延ばすために、転写部材の位置を、感光ドラムに対して当接した位置と離間した位置との間で制御する位置制御機構を備える場合がある。このような画像形成装置では、例えば、カラー画像の形成時には、全色に対応する転写部材を感光ドラムに当接させ、モノクロ画像の形成時には、一部の転写部材を感光ドラムから離間させる位置制御が行われる。特許文献1には、ステッピングモータを駆動源として、定着装置における加熱部材及び外部加熱部材の当接及び離間動作を制御する位置制御機構が記載されている。
上述のような位置制御機構については、当該機構を構成する機械部品(ギア及びカム等)が共通化される一方で、要求される製品仕様に応じて、駆動源であるモータは異なる種類の部品で構成されうる。例えば、高性能化のために、ステップ角が小さいステッピングモータが駆動源として採用される場合や、コストダウンのために、ステップ角が大きいステッピングモータが駆動源として採用される場合がある。
上述のように、製品モデルの仕様に応じて、画像形成装置に搭載される位置制御機構の駆動源として複数の種類のステッピングモータを接続(取り付け)可能である場合、接続されたモータを、適切な駆動条件で駆動する必要がある。具体的には、位置制御機構に実際に接続されたステッピングモータに適した駆動条件で当該モータを駆動しないと、当該モータに脱調等の不具合が発生する可能性がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、取り付けられるモータの種類に拘わらず、当該モータを適切に駆動する技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る位置制御装置は、部材の位置を制御する位置制御装置であって、ステッピングモータによって駆動されて回転することで前記部材の位置を変化させるカム機構と、前記カム機構の回転位相を検知するための検知手段と、前記位置制御装置に接続可能な第1のステッピングモータを駆動するための第1の設定値と、前記位置制御装置に接続可能であり前記第1のステッピングモータとはステップ角が異なる第2のステッピングモータを駆動するための第2の設定値と、が格納された記憶手段と、前記位置制御装置に取り付けられたステッピングモータが予め設定された設定値に基づいて駆動されることにより得られた前記検知手段の出力信号に基づいて、前記取り付けられたステッピングモータの種類を識別する識別手段と、前記記憶手段に格納されている、前記識別手段によって識別された種類のステッピングモータに対応する設定値を、前記取り付けられたステッピングモータを駆動するため設定値として設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された設定値を用いて、前記取り付けられたステッピングモータを駆動することによって前記部材の位置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、取り付けられるモータの種類に拘わらず、当該モータを適切に駆動することが可能になる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<画像形成装置の構成>
図1は、本実施形態に係る、タンデム型のカラー画像形成装置の概略的な構成例を示す断面図である。図1の画像形成装置10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色の画像をそれぞれ形成する画像形成部100A,100B,100C,100Dを備える。画像形成部100Aは、感光体の一例である感光ドラム101A、一次帯電器102A、レーザ走査ユニット103A、現像器104A、一次転写ローラ105A、ドラムクリーナ106Aを含む。画像形成部100B,100C,100Dは、画像形成部100Aと同様の構成を有する。
図1は、本実施形態に係る、タンデム型のカラー画像形成装置の概略的な構成例を示す断面図である。図1の画像形成装置10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色の画像をそれぞれ形成する画像形成部100A,100B,100C,100Dを備える。画像形成部100Aは、感光体の一例である感光ドラム101A、一次帯電器102A、レーザ走査ユニット103A、現像器104A、一次転写ローラ105A、ドラムクリーナ106Aを含む。画像形成部100B,100C,100Dは、画像形成部100Aと同様の構成を有する。
感光ドラム101Aは、図1において矢印R方向に回転する。一次帯電器102Aは、感光ドラム101Aの表面を一様に帯電させる。レーザ走査ユニット103Aは、半導体レーザを光源として備え、画像データに基づくレーザ光を光源から出射して感光ドラム101Aの表面に照射する。これにより、感光ドラム101Aの表面に、画像データに基づく静電潜像が形成される。感光ドラム101Aに形成された静電潜像は、現像器104Aによってトナー(現像剤)を用いて現像されてトナー画像となる。一次転写ローラ105Aに高電圧が印加されることで、感光ドラム101Aに形成されたトナー画像が、感光ドラム101Aと一次転写ローラ105Aとの間の一次転写部において中間転写ベルト107に転写される。感光ドラム101Aから中間転写ベルト107へのトナー画像の転写後に、感光ドラム101Aの表面に残留するトナーはドラムクリーナ106Aによって除去される。
画像形成部100B,100C,100Dにおいても、画像形成部100Aと同様に、それぞれの感光ドラム101B,101C,101Dに各色のトナー画像が形成される。感光ドラム101B,101C,101Dに形成された各色のトナー画像は、互いに重ね合わせて中間転写ベルト107上に順に転写される。中間転写ベルト107に重ね合わせて転写されたトナー画像は、二次転写ローラ対108で構成される二次転写部まで搬送される。なお、中間転写ベルト107の周面は、矢印Vの方向に移動する。
二次転写部にトナー画像が搬送されるタイミングに合わせて、給紙カセット111から記録材Pが給紙される。記録材Pは、給紙搬送部140内の複数ローラ対によって二次転写部まで搬送される。二次転写部において、中間転写ベルト107上の4色(Y、M、C及びK)のトナー画像が、給紙カセット111から搬送されてきた記録材Pに一括で転写される。中間転写ベルト107から記録材Pへのトナー画像の転写後に、中間転写ベルト107上に残留するトナーはベルトクリーナ112によって除去される。
二次転写部において4色のトナー画像が転写された記録材Pは、定着器113に搬送される。定着器113は、記録材Pに対してローラ対により加熱及び加圧することで、記録材P上の未定着のトナー画像を当該記録材に定着させる。定着器113を通過した記録材Pは、排紙搬送部131を経由して排紙トレイ110に排出される。
また、画像形成装置10は、画像形成モードとして、カラー画像を形成するカラーモード、及びモノクロ画像を形成するモノクロモードを有する。画像形成装置10は、画像形成モードに応じて、一次転写ローラ105A,105B,105Cの位置制御を行う。
カラーモードでは、一次転写ローラ105A,105B,105Cを、それぞれ、中間転写ベルト107を介して感光ドラム101A,101B,101Cに当接した位置(当接位置)に移動させる。一方、モノクロモードでは、一次転写ローラ105A,105B,105Cを、それぞれ、感光ドラム101A,101B,101Cから離間した位置(離間位置)に移動させる。具体的には、一次転写ローラ105A,105B,105Cを、それぞれ、参照符号120*、105A*、105B*及び105C*で示される離間位置に移動させる。一次転写ローラ105A,105B,105Cが感光ドラム101A,101B,101Cから離間した状態(モノクロモード)において、中間転写ベルト107は、図1に示される破線Jに沿って移動するように駆動される。
このように、一次転写ローラ105A,105B,105Cについて、画像形成モードに応じて、図1の矢印Mの方向に上下動するように位置制御が行われる。画像形成装置10は、一次転写ローラ105A,105B,105Cの当接を補助する補助ローラ120を備えている。補助ローラ120についても、画像形成モードに応じて図1の矢印Mの方向に上下動するように位置制御が行われる。
<一次転写ユニットの位置制御機構>
図2は、一次転写ユニットの位置制御機構の概略的な制御構成例を示すブロック図である。以下では、補助ローラ120及び一次転写ローラ105A,105B,105Cを「一次転写ユニット130」と称する。図2に示されるように、位置制御機構は、ステッピングモータ201、駆動カム202(カム機構)、及びホームポジション(HP)センサ203を備える。位置制御機構は、更に、駆動レバー204、扇形状のフラグ210付きの円板205、ドライバ回路206(駆動回路)、及び制御部220を備える。なお、本実施形態の位置制御機構は、制御対象の部材である一次転写ユニット130の位置を制御する位置制御装置の一例である。
図2は、一次転写ユニットの位置制御機構の概略的な制御構成例を示すブロック図である。以下では、補助ローラ120及び一次転写ローラ105A,105B,105Cを「一次転写ユニット130」と称する。図2に示されるように、位置制御機構は、ステッピングモータ201、駆動カム202(カム機構)、及びホームポジション(HP)センサ203を備える。位置制御機構は、更に、駆動レバー204、扇形状のフラグ210付きの円板205、ドライバ回路206(駆動回路)、及び制御部220を備える。なお、本実施形態の位置制御機構は、制御対象の部材である一次転写ユニット130の位置を制御する位置制御装置の一例である。
ステッピングモータ201は、図2に示される位置制御機構の駆動源である。位置制御機構は、ステップ角が異なる複数の種類のステッピングモータを接続可能に構成されている。接続可能な複数の種類のステッピングモータのいずれか1つが、ステッピングモータ201として位置制御機構に接続される。駆動カム202は、駆動ギア(図示せず)を介してステッピングモータ201の軸に接続されており、ステッピングモータ201によって駆動される。駆動カム202は、ステッピングモータ201によって駆動されて回転することで一次転写ユニット130の位置を変化させる。HPセンサ203は、駆動カム202の回転位相(位置)を検知するためのセンサであり、本実施形態では、所定の回転位相(ホームポジション)を検知するために用いられる。駆動レバー204は、駆動カム202により上下動させられる。駆動レバー204の移動に同期して、一次転写ユニット130(補助ローラ120及び一次転写ローラ105A,105B,105C)が当接位置と離間位置との間で移動する。
駆動カム202の軸の回転に同期して円板205が回転し、当該円板に取り付けられたフラグ210がHPセンサ203によって検知される。HPセンサ203は、光学センサ(フォトインタラプタ)であり、光学スリットを有する。光学スリットにおける遮光の有無によりHPセンサ203の出力信号が変化する。HPセンサ203は、駆動カム202の回転位相に応じて、Hレベルの信号とLレベルの信号とのいずれかを出力する。
本実施形態では、HPセンサ203は、光学スリットにおいてフラグ210によって遮光された(フラグ210を検知している)場合には、Hレベルの信号を出力する。一方、HPセンサ203は、光学スリットにおいてフラグ210によって遮光されていない(フラグ210を検知していない)場合には、Lレベルの信号を出力する。なお、HPセンサ203の出力信号におけるHレベルの継続時間(HPセンサ203からHレベルの信号が継続して出力される期間)を「H期間」と定義する。また、HPセンサ203の出力信号におけるLレベルの継続時間(HPセンサ203からLレベルの信号が継続して出力される期間)を「L期間」と定義する。
HPセンサ203の出力信号は、制御部220に入力される。制御部220は、HPセンサ203からの出力信号に基づいて、HPセンサ203によるフラグ210の検知結果を取得できる。このように、本実施形態のHPセンサ203は、駆動カム202の回転位相を検知するための検知手段の一例として機能し、駆動カム202に同期して回転する円板205に取り付けられたフラグ210を検知可能な位置に設けられたセンサである。
ドライバ回路206は、制御部220からの制御信号に基づいてステッピングモータ201を駆動する。制御部220は、駆動パルス信号(SigP)及び電流制御信号(SigC)を、制御信号としてドライバ回路206へ供給する。駆動パルス信号(SigP)は、ステッピングモータ201の回転を制御するための制御信号である。駆動パルス信号の1パルスと、ステッピングモータの1ステップとが同期する。なお、駆動パルス信号の1パルス当たりの回転角度であるステップ角(基本ステップ角)は、モータの構成に依存して異なる。電流制御信号(SigC)は、ステッピングモータ201の駆動電流を設定するための制御信号である。
制御部220は、CPU250及びメモリ251を備え、本実施形態に係る、一次転写ユニット130の位置制御を行うとともに、画像形成装置全体のシーケンス制御を行う。メモリ251には、CPU250が上述の制御に適用する制御パラメータ等の設定値が保存されている。
本実施形態では、一次転写ユニット130の位置制御機構の駆動源の構成として、ステップ角が異なる2種類のステッピングモータで駆動可能な構成を採用した例について説明する。2種類のステッピングモータ(第1ステッピングモータであるステッピングモータA、及び第2ステッピングモータであるステッピングモータB)は、いずれも、ギア比4の駆動ギア(不図示)を介して駆動カム202に接続されているものとする。また、ステッピングモータAのステップ角を3.75°、ステッピングモータBのステップ角を1.8°とする。
図3は、駆動カム202の角度、一次転写ユニット130の位置、及びステッピングモータのステップ数の関係の例を示す図である。図3における1段目は、駆動カム202の角度を示している。この角度(回転位相)は、駆動カム202に同期して回転する円板205に設けられたフラグ210を検知するHPセンサ203の位置を基準としている。即ち、駆動カム202の回転中に、フラグ210がHPセンサ203によって検知されたタイミング(HPセンサ203の出力信号がLレベルからHレベルに変化したタイミング)における、駆動カム202の角度を基準として用いている。また、フラグ210の幅を45°、一次転写ユニット130が当接位置に移動する前の待機位置に対応する角度を90°、一次転写ユニット130の当接位置に対応する角度を225°と定義する。
図3における2段目は、駆動カム202の角度に対応する、一次転写ユニット130の位置を示している。図3において、離間領域は、一次転写ユニット130が移動可能な領域のうち、感光ドラム101A,101B,101Cから離間した位置に一次転写ユニット130が位置付けられる領域である。当接領域は、一次転写ユニット130が移動可能な領域のうち、感光ドラム101A,101B,101Cに対して当接した位置に一次転写ユニット130が位置付けられる領域である。このように、上述のように定義された当接位置に対応する駆動カム202の角度(225°)に対して、ある程度の角度範囲で一次転写ユニット130が感光ドラム101A,101B,101Cに対して当接するように、位置制御機構が構成されうる。これは、使用される部品のばらつき等を考慮して、一次転写ユニット130が感光ドラム101A,101B,101Cに対して確実に当接できるようにするためである。
図3の3段目及び4段目は、一次転写ユニット130が、HPセンサ203の位置に対応する基準位置から移動を開始して、待機位置及び当接位置に到達するために必要な、ステッピングモータA及びステッピングモータBのステップ数を示している。なお、図3の例において、駆動カム202が1回転するために必要なステッピングモータ201のステップ数は、ステッピングモータAの場合は384ステップ(=360°×4/3.75°)、ステッピングモータBの場合は800ステップ(=360°×4/1.8°)である。
また、本実施形態では、制御部220は、ステッピングモータA及びBを、2つの制御モードA及びBのいずれか動作させるように構成される。図4は、ステッピングモータの制御モードA及びBに対応する速度テーブルの例を示しており、各速度テーブルにおいて、横軸は時間、縦軸は駆動パルス信号(SigP)のパルスレート[pps](1秒当たりのパルス数)である。図4に示されるように、制御モードAは、動作開始時の初速値から一定の回転速度でモータを動作させるモードである。制御モードBは、動作開始時に、モータの回転速度を初速値から最大値まで加速させ、動作停止時に、回転速度を初速値まで減速してモータを停止させるモードである。
<制御シーケンス>
次に図5を参照して、本実施形態に係る画像形成装置10において制御部220のCPU250によって実行される制御シーケンスについて説明する。図5は、一次転写ユニット130の位置制御の手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおける各ステップの処理は、メモリ251に保存された設定値に基づいてCPU250によって実行される。なお、各ステップの処理は、メモリ251等の記憶装置に格納された制御プログラムをCPU250が実行することによって実現されてもよい。
次に図5を参照して、本実施形態に係る画像形成装置10において制御部220のCPU250によって実行される制御シーケンスについて説明する。図5は、一次転写ユニット130の位置制御の手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおける各ステップの処理は、メモリ251に保存された設定値に基づいてCPU250によって実行される。なお、各ステップの処理は、メモリ251等の記憶装置に格納された制御プログラムをCPU250が実行することによって実現されてもよい。
本実施形態の画像形成装置10では、ステップ角が異なる2種類のステッピングモータA及びBが、一次転写ユニット130の位置制御機構の駆動源として使用されるモータとして登録されている。制御部220のメモリ251には、図6に示されるような、それぞれのステッピングモータに対して予め設定されたパラメータ群が保存されている。即ち、メモリ251には、位置制御機構に接続可能な、ステップ角が異なる複数の種類のステッピングモータのそれぞれを駆動するための設定値が格納されている。本実施形態では、位置制御機構に接続可能なステッピングモータAを駆動するための第1の設定値と、位置制御機構に接続可能でありステッピングモータAとはステップ角が異なるステッピングモータBを駆動するための第2の設定値とが、メモリ251に格納されている。具体的には、複数の種類のステッピングモータのそれぞれについて、駆動パルス信号のパルスレートの設定値(最大値及び初速値)が、メモリ251に格納されている。また、図6の例では、複数の種類のステッピングモータのそれぞれについて、駆動電流値の設定値も格納されている。
図6に示されるパラメータ群において、H期間のパルス数は、HPセンサ203の出力信号におけるHレベルの継続時間内(H期間内)に、駆動パルス信号としてドライバ回路206へ供給されるパルス数である。L期間のパルス数は、HPセンサ203の出力信号におけるLレベルの継続時間内(L期間内)に、駆動パルス信号としてドライバ回路206へ供給されるパルス数である。H/L遷移回数は、駆動カム202の1回転中の、HPセンサ203の出力信号がHレベルからLレベルへ遷移する回数である。
まずS501で、CPU250は、ステッピングモータ201が停止している状態において、電流制御信号(SigC)及び駆動パルス信号(SigP)の設定を行う。電流制御信号については、予め設定された駆動電流値の初期設定値が設定される。この駆動電流値は、画像形成装置10において登録されているモータが動作可能な任意の駆動電流値とされる。駆動パルス信号については、所定のパルスレートが、図4に示される制御モードAにおけるパルスレートの初期設定値として設定される(本実施形態では一例として800以上の任意の値が設定される)。このように、本例では、ステッピングモータA及びBのいずれも駆動することが可能な設定値が、予め設定された設定値(初期設定値)として用いられる。ただし、メモリ251に格納されている、ステッピングモータA及びBのうちの1つの種類に対応する設定値が、初期設定値として用いられてもよい。
次にS502で、CPU250は、制御モードA(図4)でのステッピングモータ201の駆動制御を開始する。その後、S503で、CPU250は、HPセンサ203の出力信号に基づく検知データを取得する。具体的には、CPU250は、HPセンサ203の出力信号におけるH期間内の駆動パルス信号のパルス数、HPセンサ203の出力信号におけるL期間内の駆動パルス信号のパルス数、及び駆動カム202の1回転中のH/L遷移回数をカウントする。CPU250は、それらのカウントによるカウント値を検知データとして取得する。このようにして、CPU250は、初期設定値を用いてステッピングモータ201を駆動してHPセンサ203の出力信号から検知データを取得する。
S504で、CPU250は、S503においてHPセンサ203の出力信号から得られた検知データに基づいて、一次転写ユニット130の位置制御機構に接続されたステッピングモータ201の種類(Mid)を識別する。具体的には、CPU250は、S503で取得した検知データと、メモリ251に予め保存されているパラメータ群とを比較する。即ち、CPU250は、取得した検知データが、ステッピングモータA及びBのいずれのパラメータ群と適合するかを判定することで、ステッピングモータ201の種類を識別する。このように、CPU250は、初期設定値で一定のパルスレートを有する駆動パルス信号をドライバ回路206に供給している間に、HPセンサ203の出力信号から得られた検知データに基づいて、ステッピングモータ201の種類を識別する。
CPU250は、識別したステッピングモータ201の種類(Mid)が、ステッピングモータAである場合にはS505へ処理を進め、ステッピングモータAでない場合にはS507へ処理を進める。S507で、識別したステッピングモータ201の種類(Mid)が、ステッピングモータBである場合にはS508へ処理を進め、ステッピングモータBでない場合にはS510へ処理を進める。
S505で、CPU250は、識別した種類であるステッピングモータAが、接続製品モデルと対応しているか否かを判定し、対応している場合にはS506へ処理を進め、対応していない場合にはS510へ処理を進める。また、S508で、CPU250は、識別した種類であるステッピングモータBが、接続製品モデルと対応しているか否かを判定し、対応している場合にはS509へ処理を進め、対応していない場合にはS510へ処理を進める。例えば、メモリ251には、ステッピングモータA及びBが接続されるべき製品モデルに関する情報が予め保存されている。この場合、S505及びS508では、CPU250は、画像形成装置10の製品モデル(ステッピングモータ201が接続された接続製品モデル)が、識別した種類のステッピングモータが接続されるべき製品モデルであるか否かを判定すればよい。
S506では、CPU250は、ステッピングモータAの駆動仕様(制御パラメータ)を適用して、制御モードBでのステッピングモータ201の駆動制御を開始することで、一次転写ユニット130の位置制御を行う。ここで、ステッピングモータAは、図6に示されるように、最大で1000pps(10rps)のパルスレートの駆動パルス信号で動作可能である。このため、CPU250は、図4に示される制御モードBにおけるパルスレートの最大値を1000bpsに設定して、制御モードBでステッピングモータ201の駆動制御を行う。
一方、S509では、CPU250は、ステッピングモータBの駆動仕様(制御パラメータ)を適用して、制御モードBでのステッピングモータ201の駆動制御を開始することで、一次転写ユニット130の位置制御を行う。ここで、ステッピングモータBは、図6に示されるように、最大で3000pps(15rps)のパルスレートの駆動パルス信号で動作可能である。このため、CPU250は、図4に示される制御モードBにおけるパルスレートの最大値を3000bpsに設定して、制御モードBでステッピングモータ201の駆動制御を行う。このように、ステッピングモータBは、ステッピングモータAよりも高いパルスレートを設定可能なモータである。このため、位置制御機構にステッピングモータBが接続された場合、ステッピングモータAが接続された場合よりも、一次転写ユニット130の当接動作及び離間動作に要する時間を短くすることが可能である。
CPU250は、S506又はS509においてステッピングモータ201の駆動制御を開始すると、図5の手順による処理を終了する。また、S510で、CPU250は、一次転写ユニット130の位置制御機構に接続されたステッピングモータ201未登録のモータであると判定又は駆動系異常が発生したと判定し、エラー通知を行い、図5の手順による処理を終了する。
上述の例では、HPセンサ203の出力信号におけるH期間内の駆動パルス信号のパルス数と、L期間内の駆動パルス信号のパルス数とに基づいて、ステッピングモータ201の種類を識別している。しかし、HPセンサ203の出力信号におけるH期間の長さ(Hレベルの継続時間)及びL期間の長さ(Lレベルの継続時間)に基づいて、ステッピングモータ201の種類を識別することも可能である。これは、ステッピングモータ201の駆動周波数(パルスレート)が、初期設定値として予め定められているためである。
以上説明したように、本実施形態では、CPU250は、予め設定された初期設定値に基づいてステッピングモータ201が駆動されることにより得られたHPセンサ203の出力信号に基づいて、ステッピングモータ201の種類を識別する。更に、CPU250は、メモリ251に格納されている、識別した種類のステッピングモータに対応する設定値を、ステッピングモータ201を駆動するための設定値として設定する。CPU250は、当該設定した設定値を用いてステッピングモータ201を駆動することによって一次転写ユニット130の位置を制御する。
本実施形態によれば、ステップ角が異なる複数の種類のステッピングモータを接続可能な位置制御機構において、実際に接続されたステッピングモータの種類を自動的に識別できる。更に、識別した種類のステッピングモータに対応する設定値を用いることで、接続されたステッピングモータに適した駆動条件で当該モータを駆動できる。したがって、本実施形態によれば、異なる製品仕様を有する複数の製品モデルに対して、ステッピングモータ用の制御ソフトウェアを個別に作成する必要を無くすことが可能になり、制御ソフトウェアを共通化できる。また、不適切な駆動条件に起因してステッピングモータに脱調等の不具合が発生することを防止できる。
なお、本実施形態では、位置制御機構が、一次転写ユニット130が感光ドラムに当接した当接位置と、一次転写ユニット130が感光ドラムから離間した離間位置との間で移動するように、一次転写ユニット130の位置を制御する例を説明している。しかし、本実施形態の位置制御機構は、ステッピングモータを駆動源として、第1部材が第2部材に当接した当接位置と、第1部材が第2部材から離間した離間位置との間で移動するように、第1部材の位置を制御する位置制御に対して同様に適用可能である。例えば、第1部材及び第2部材を含み、第1部材と第2部材との間を搬送される記録材に画像を定着させる定着器113における、第1部材と第2部材との間の当接又は離間のための位置制御に対して、本実施形態の位置制御機構を適用できる。また、搬送路において記録材を搬送するための搬送ローラ対を構成する第1ローラと第2ローラとの間の当接又は離間のための位置制御に対して、本実施形態の位置制御機構を適用できる。
10:画像形成装置、100:画像形成部、101:感光ドラム、102:一次帯電器、103:レーザ走査ユニット、104:現像器、105:一時転写ローラ、106:ドラムクリーナ、107:中間転写ベルト、108:二次転写ローラ対、120:補助ローラ、201:ステッピングモータ、202:駆動カム、203:ホームポジション(HP)センサ、204:駆動レバー、205:円板、210:フラグ、206:ドライバ回路、220:制御部、250:CPU、251:メモリ
Claims (13)
- 部材の位置を制御する位置制御装置であって、
ステッピングモータによって駆動されて回転することで前記部材の位置を変化させるカム機構と、
前記カム機構の回転位相を検知するための検知手段と、
前記位置制御装置に接続可能な第1のステッピングモータを駆動するための第1の設定値と、前記位置制御装置に接続可能であり前記第1のステッピングモータとはステップ角が異なる第2のステッピングモータを駆動するための第2の設定値と、が格納された記憶手段と、
前記位置制御装置に取り付けられたステッピングモータが予め設定された設定値に基づいて駆動されることにより得られた前記検知手段の出力信号に基づいて、前記取り付けられたステッピングモータの種類を識別する識別手段と、
前記記憶手段に格納されている、前記識別手段によって識別された種類のステッピングモータに対応する設定値を、前記取り付けられたステッピングモータを駆動するため設定値として設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された設定値を用いて、前記取り付けられたステッピングモータを駆動することによって前記部材の位置を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする位置制御装置。 - 前記ステッピングモータを駆動する駆動回路を更に備え、
前記記憶手段には、前記第1のステッピングモータ及び前記第2のステッピングモータのそれぞれについて、駆動パルス信号のパルスレートの設定値が格納されており、
前記設定手段は、前記記憶手段に格納されている、前記識別された種類のステッピングモータに対応する設定値に従って、前記駆動回路に供給する駆動パルス信号のパルスレートを設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の位置制御装置。 - 前記検知手段は、前記カム機構の回転位相に応じて、第1レベルの信号と第2レベルの信号とのいずれかを出力し、
前記識別手段は、前記検知手段の出力信号における前記第1レベルの継続時間及び前記第2レベルの継続時間に基づいて、前記ステッピングモータの種類を識別する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置制御装置。 - 前記検知手段は、前記カム機構の回転位相に応じて、第1レベルの信号と第2レベルの信号とのいずれかを出力し、
前記識別手段は、前記検知手段の出力信号における前記第1レベルの継続時間内の前記駆動パルス信号のパルス数と、前記検知手段の出力信号における前記第2レベルの継続時間内の前記駆動パルス信号のパルス数とに基づいて、前記ステッピングモータの種類を識別する
ことを特徴とする請求項2に記載の位置制御装置。 - 前記検知手段は、前記カム機構の回転位相に応じて、第1レベルの信号と第2レベルの信号とのいずれかを出力し、
前記識別手段は、前記カム機構が1回転する間の、前記検知手段の出力信号における前記第1レベルと前記第2レベルとの間の遷移回数に基づいて、前記ステッピングモータの種類を識別する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の位置制御装置。 - 前記検知手段は、前記カム機構に同期して回転する円板に取り付けられたフラグを検知可能な位置に設けられたセンサであり、
前記センサは、前記カム機構の回転中に、前記フラグを検知している場合には前記第1レベルの信号を出力し、前記フラグを検知していない場合には前記第2レベルの信号を出力する
ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の位置制御装置。 - 前記設定手段は、前記第1のステッピングモータ及び前記第2のステッピングモータのいずれも駆動することが可能な設定値を、前記予め設定された設定値として用いる
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の位置制御装置。 - 前記設定手段は、前記記憶手段に格納されている、前記第1のステッピングモータ及び前記第2のステッピングモータのうちの1つの種類に対応する設定値を、前記予め設定された設定値として用いる
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の位置制御装置。 - 前記識別手段は、前記予め設定された設定値で一定のパルスレートを有する駆動パルス信号を前記駆動回路に供給している間の、前記検知手段の出力信号に基づいて、前記ステッピングモータの種類を識別する
ことを特徴とする請求項2に記載の位置制御装置。 - 前記制御手段は、第1部材が第2部材に当接した当接位置と、前記第1部材が前記第2部材から離間した離間位置との間で移動するように、前記第1部材の位置を制御する
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の位置制御装置。 - 感光体と、
前記感光体に形成されたトナー画像を中間転写ベルトに転写する転写部材と、
前記転写部材が前記感光体に当接した位置と、前記転写部材が前記感光体から離間した位置との間で移動するように、前記転写部材の位置を制御する、請求項1から10のいずれか1項に記載の位置制御装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成部と、
第1部材及び第2部材を含み、前記画像形成部によって画像が形成され、前記第1部材と前記第2部材との間を搬送される記録材に当該画像を定着させる定着器と、
前記第1部材が前記第2部材に当接した当接位置と、前記第1部材が前記第2部材から離間した離間位置との間で移動するように、前記第1部材の位置を制御する、請求項1から10のいずれか1項に記載の位置制御装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって画像が形成される記録材を搬送する、第1ローラ及び第2ローラから成る搬送ローラ対と、
前記第1ローラが前記第2ローラに当接した当接位置と、前記第1ローラが前記第2ローラから離間した離間位置との間で移動するように、前記第1ローラの位置を制御する、請求項1から10のいずれか1項に記載の位置制御装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018241634A JP2020103015A (ja) | 2018-12-25 | 2018-12-25 | 位置制御装置及び画像形成装置 |
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JP2018241634A JP2020103015A (ja) | 2018-12-25 | 2018-12-25 | 位置制御装置及び画像形成装置 |
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JP2020103015A true JP2020103015A (ja) | 2020-07-02 |
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ID=71140146
Family Applications (1)
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JP2018241634A Pending JP2020103015A (ja) | 2018-12-25 | 2018-12-25 | 位置制御装置及び画像形成装置 |
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2018
- 2018-12-25 JP JP2018241634A patent/JP2020103015A/ja active Pending
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