JP2020102382A - 燃料電池ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池スタックに接続される機器端子をバスバーにより電気的に接続する際、セル積層体の寸法変化が生じてもバスバー端部に応力がかかることのない良好な接続状態が維持される燃料電池ユニットを提供する。【解決手段】セル積層体14とその端部に配置された導電性のターミナルプレート16bと、セル積層方向に伸縮可能であって両者を押圧する弾性部材26を含む燃料電池スタック10とこれに電気的に接続される機器40とを空間内62に配置する際、ターミナルプレート16bと機器40の端子44とは押圧による変位に追従する追従部74を持つバスバー72により電気的に接続した燃料電池ユニット100。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池ユニットに関する。
燃料電池セルの発電電力を補機に供給するために、燃料電池スタックの端子と補機の端子とをバスバーで接続することが知られている。例えば、燃料電池スタックの端子と補機の端子とに対して回転可能なバスバーを燃料電池スタックの端子と補機の端子とに接続する構成が知られている(例えば、特許文献1)。これにより、複数の燃料電池セルが積層されたセル積層体の積層方向の長さ寸法が温度変化などによって変化した場合でも、バスバーの回転によって、燃料電池スタックの端子と補機の端子との電気的接続を維持できるとされている。また、その他のバスバーの例として、セル積層体の積層方向の長さ寸法の変化に対応するために、バスバー自身が弾性構造部を有して弾性変形する構成が知られている(例えば、特許文献2、3)。
米国特許出願公開第2011/0008984号明細書 特開2018−60772号公報 米国特許出願公開第2010/0012345号明細書
燃料電池スタックのターミナルプレートと燃料電池スタックに電気的に接続される機器の端子とをバスバーで接続させる場合、セル積層体の長さ寸法の変化に伴うターミナルプレートの変位によって機器の端子に接続するバスバーの端部に応力が掛かることがある。これにより、バスバーと機器の端子の接続を良好に維持できない場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、バスバーと機器の端子の接続を良好な状態に維持することを目的とする。
本発明は、複数の燃料電池セルが積層されたセル積層体と、前記セル積層体の積層方向の端部に配置された導電性のターミナルプレートと、前記積層方向に伸縮可能であって前記セル積層体及び前記ターミナルプレートを前記積層方向に押圧する弾性部材と、を含む燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに電気的に接続される機器と、前記機器と前記燃料電池スタックの前記セル積層体及び前記ターミナルプレートとを1つの空間内に収容するケースと、前記空間内に配置され、前記ターミナルプレートと前記機器の端子とを電気的に接続する導電性のバスバーと、前記バスバーを前記弾性部材の伸縮による変位が前記ターミナルプレートよりも小さい部材に固定する固定部材と、を備え、前記バスバーは、前記弾性部材の伸縮による前記ターミナルプレートの変位に追従する追従部を有し、前記固定部材は、前記バスバーのうちの前記追従部よりも前記機器の端子側に位置する部分を前記変位が小さい部材に固定する、燃料電池ユニットである。
本発明によれば、バスバーと機器の端子の接続を良好な接続状態に維持することができる。
図1は、実施例1に係る燃料電池ユニットを説明する概略図である。 図2(a)は、実施例1におけるバスバー及び固定部材を説明する分解斜視図、図2(b)は、図2(a)のA−A間の断面図である。 図3(a)から図3(c)は、実施例1に係る燃料電池ユニットの製造方法を説明する図(その1)である。 図4(a)及び図4(b)は、実施例1に係る燃料電池ユニットの製造方法を説明する図(その2)である。 図5(a)及び図5(b)は、比較例に係る燃料電池ユニットで生じる課題を説明する図である。 図6は、実施例1の変形例1におけるバスバー及び固定部材を説明する分解斜視図である。 図7は、実施例1の変形例2におけるバスバー及び固定部材を説明する分解斜視図である。 図8は、実施例2におけるバスバーの追従部を説明する図である。 図9(a)は、実施例3におけるバスバー及び固定部材を説明する分解斜視図、図9(b)は、図9(a)のA−A間の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る燃料電池ユニットを説明する概略図である。燃料電池ユニット100は、燃料電池スタック10と、機器40と、ケース60と、バスバー70及び72と、固定部材90と、を備える。
燃料電池スタック10は、複数の燃料電池セル12が積層されたセル積層体14と、ターミナルプレート16a及び16bと、絶縁プレート18a及び18bと、プレッシャプレート20と、エンドプレート22a及び22bと、テンションプレート24a及び24bと、1又は複数のばね26と、を備える。ばね26は、特許請求の範囲に記載の弾性部材の一例である。ターミナルプレート16a及び16bは、セル積層体14の積層方向の両端部に配置されている。燃料電池スタック10は、セル積層体14がターミナルプレート16a及び16bと絶縁プレート18a及び18bとプレッシャプレート20とばね26とエンドプレート22a及び22bとで積層方向から挟持された構造をしている。
ターミナルプレート16a及び16bは、例えば緻密性カーボン又は銅などの導電性部材で形成されていて、燃料電池セル12で発電した電力を取り出すために用いられる。絶縁プレート18a及び18bは、例えばゴム又は樹脂などの絶縁性部材で形成されていて、ターミナルプレート16a及び16bと、絶縁プレート18a及び18bよりも外側に位置するプレッシャプレート20並びにエンドプレート22a及び22bと、の間の絶縁を取るために用いられる。プレッシャプレート20は、例えばステンレス又はアルミニウム合金などの剛性の高い部材で形成されていて、ばね26によってセル積層体14に圧縮荷重を付与するために用いられる。テンションプレート24a及び24bは、エンドプレート22a及び22bの間でエンドプレート22a及び22bに固定されている。これにより、エンドプレート22a及び22bの間に、セル積層体14とターミナルプレート16a及び16bと絶縁プレート18a及び18bとプレッシャプレート20とが積層される。
なお、実施例1では、エンドプレート22bとテンションプレート24a及び24bとは、セル積層体14などを収容するスタックケース60aの一部によって構成されている場合を例に説明する。エンドプレート22bとテンションプレート24a及び24bは、例えばアルミニウム合金で形成されている。エンドプレート22aは、ボルト28によってスタックケース60aに締結固定されている。エンドプレート22aは、例えばステンレス又はアルミニウム合金などの剛性の高い部材で形成されている。
プレッシャプレート20とエンドプレート22bの間にばね26が配置されている。これにより、ばね26の反力によって、セル積層体14及びターミナルプレート16a及び16bなどには積層方向に圧縮荷重が付与される。ばね26が備わることで、セル積層体14にかかる圧縮荷重が一定の範囲内に収まり易くなり、発電性能及びシール性能が良好となる。
燃料電池セル12は、反応ガスとして水素(アノードガス)と空気(カソードガス)の供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池セル12は、電解質膜の両面に電極を配置した発電体である膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持する一対のセパレータと、を備える。電解質膜は、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料又は炭化水素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。電極は、カーボン担体と、スルホン酸基を有する固体高分子であって湿潤状態で良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含んで構成されている。カーボン担体には、発電反応を促進させるための触媒(例えば白金又は白金−コバルト合金など)が担持されている。各セルには、反応ガスを流すためのマニホールドが設けられている。マニホールドを流れる反応ガスは、各セルに設けられたガス流路を介して、各セルの発電領域に供給される。
セル積層体14は、環境に応じて積層方向の長さ寸法が変化する。例えば、セル積層体14は、高温時では各部材が熱膨張することで積層方向の長さ寸法が長くなり、低温時では各部材が収縮することで積層方向の長さ寸法が短くなる。例えば、セル積層体14は、相対湿度が高い場合では電解質膜が吸水して膨張するために積層方向の長さ寸法が長くなる。例えば、セル積層体14は、圧縮荷重が長期間付与され続けることで樹脂部材がクリープ変形して積層方向の長さ寸法が短くなる。
機器40は、例えば燃料電池スタック10から供給される電流が流れる補機であり、一例として昇圧コンバータである。なお、機器40は、燃料電池スタック10に電気的に接続される機器であれば、昇圧コンバータなどの補機の場合に限られず、例えば燃料電池スタック10とは別の燃料電池スタックなどのその他の機器であってもよい。機器40が燃料電池スタック10とは別の燃料電池スタックの場合では、2つの燃料電池スタックが電気的に直列に接続された燃料電池ユニットとなる。機器40は、機器ケース60b内に収容されている。機器ケース60bは、ボルト28によってスタックケース60aに締結固定されている。これにより、スタックケース60a及び機器ケース60bで構成されたケース60によって形成される1つの空間62内に、機器40と、燃料電池スタック10に含まれるセル積層体14、ターミナルプレート16a及び16b、絶縁プレート18a及び18b、プレッシャプレート20、並びにばね26と、が収容されている。
バスバー70及び72は、例えば銅又はアルミニウムなどの導電率の高い金属で形成されていて、ケース60によって形成された空間62内に配置されている。バスバー70は、折れ曲がった形状をしていて、一方の端部76aがターミナルプレート16aに固定され、他方の端部76bが機器40の端子42に固定されている。バスバー72は、折れ曲がった形状をしていて、一方の端部78aがターミナルプレート16bに固定され、他方の端部78bが機器40の端子44に固定されている。したがって、燃料電池スタック10と機器40は、バスバー70及び72によって電気的に接続されている。
バスバー72は、直線状に伸びる直線部の一部がUの字に屈曲した屈曲部を有する。屈曲部は、ばね26の伸縮によってターミナルプレート16bの位置が変化したときに、その変化に追従して変形し易くなっている。すなわち、バスバー72は、Uの字に屈曲した屈曲部からなり、ばね26の伸縮によるターミナルプレート16bの変位に追従する追従部74を有する。
固定部材90は、一端側がバスバー72に結合され、他端側がテンションプレート24aに結合され、バスバー72をテンションプレート24aに固定している。テンションプレート24aは、ばね26が伸縮しても変位がほとんど生じない部材である。したがって、固定部材90は、バスバー72をばね26の伸縮による変位がターミナルプレート16bよりも生じ難い部材に固定している。固定部材90は、バスバー72のうちの追従部74と機器40の端子44に接続される端部78bとの間の部分をテンションプレート24aに固定している。
図2(a)は、実施例1におけるバスバー及び固定部材を説明する分解斜視図、図2(b)は、図2(a)のA−A間の断面図である。図2(a)及び図2(b)のように、バスバー72の一方の端部78aは、ボルト28によってターミナルプレート16bから突出した取付座30に締結固定されている。バスバー72の他方の端部78bは、ボルト28によって機器40の端子44に締結固定されている。バスバー72は、端部78a側にUの字に屈曲した追従部74を有する。
固定部材90は、一端側がバスバー72のうちの追従部74よりも端部78b側に位置する部分に結合されている。固定部材90は、例えば樹脂部材で形成されていて、インサート成形によってバスバー72に直接接合されている。固体部材90とバスバー72とが直接接合することで、固定部材90に対してバスバー72が相対的に移動することが抑制される。固定部材90の他端側は、ボルト28によってテンションプレート24aに締結固定されている。これにより、固定部材90は、バスバー72のうちの追従部74よりも端部78b側に位置する部分をテンションプレート24aに固定している。なお、固定部材90は、ボルト28によるテンションプレート24aへの締結固定が良好になされるように、締結孔の周囲に金属部92を有していてもよい。
次に、実施例1に係る燃料電池ユニットの製造方法について説明する。図3(a)から図4(b)は、実施例1に係る燃料電池ユニットの製造方法を説明する図である。図3(a)のように、スタックケース60aを準備する。スタックケース60aの上側の壁は一部が開口しつつ、図3(a)の左右方向に延在し、この延在する部分がテンションプレート24aとして機能する部分である。スタックケース60aの下側の壁はテンションプレート24bとして機能する部分である。スタックケース60aのテンションプレート24aとして機能する部分の延在方向における一方の側壁はエンドプレート22bとして機能する部分である。スタックケース60aのエンドプレート22bとして機能する側壁に対向する側壁には開口64が形成されている。
図3(b)のように、セル積層体14、ターミナルプレート16a及び16b、絶縁プレート18a及び18b、プレッシャプレート20、ばね26、並びにエンドプレート22aを積層させた後、この積層物を開口64からスタックケース60a内に収容する。その後、エンドプレート22aをボルト28でスタックケース60aに締結固定する。
次に、図3(c)のように、バスバー70の端部76aをターミナルプレート16aに固定し、バスバー72の端部78aをターミナルプレート16bに固定する。バスバー72には固体部材90が結合している。バスバー72をターミナルプレート16bに固定した後、固定部材90のバスバー72とは反対側の端部をテンションプレート24aに固定する。なお、バスバー72は、固定部材90をテンションプレート24aに固定した後に端部78aをターミナルプレート16bに固定してもよい。
図4(a)のように、機器40が収納されている機器ケース60bを準備する。機器ケース60bには、バスバー70及び72を機器40の端子42及び44に固定するときに用いる開口66が設けられている。
図4(b)のように、機器ケース60bをスタックケース60aにボルト28で締結固定する。その後、機器ケース60bに設けた開口66から、バスバー70の端部76bを機器40の端子42に固定し、バスバー72の端部78bを機器40の端子44に固定する。バスバー70及び72を端子42及び44に固定した後、蓋などを用いて開口66を閉じる。
ここで、比較例に係る燃料電池ユニットについて説明する。比較例の燃料電池ユニット500は、固体部材90が設けられていない点以外は、実施例1の燃料電池ユニット100と同じ構成をしている。図5(a)及び図5(b)は、比較例に係る燃料電池ユニットで生じる課題を説明する図である。図5(a)は、セル積層体14の積層方向の長さ寸法が長い場合の状態を示した図、図5(b)は、セル積層体14の積層方向の長さ寸法が短い場合の状態を示した図である。セル積層体14の積層方向の長さ寸法が変化する理由については上述している。図5(a)のように、セル積層体14の積層方向の長さ寸法が長くなると、ばね26は圧縮方向に変形する。図5(b)のように、セル積層体14の積層方向の長さ寸法が短くなると、ばね26は伸長方向に変形する。
セル積層体14の積層方向の長さ寸法が変化した場合、ターミナルプレート16aとターミナルプレート16bの間隔が変化する。一方、機器40の端子42と端子44の間隔は、部材の熱膨張によって僅かに変化する程度であり、実質的にはほとんど変化しない。このため、ターミナルプレート16bと機器40の端子44との間隔が変化する。ばね26が備わっている場合は、ばね26が備わっていない場合に比べて、セル積層体14の積層方向の長さ寸法の変化量が大きくなり、その結果、ターミナルプレート16bと機器40の端子44との間隔の変化量も大きくなる。
比較例の燃料電池ユニット500では、バスバー72にばね26の伸縮によるターミナルプレート16bの変位に追従する追従部74が設けられている。このため、セル積層体14の積層方向の長さ寸法が変化してターミナルプレート16bの位置が変化した場合、ターミナルプレート16bの変位に応じて追従部74が追従して変形する。この場合に、比較例の燃料電池ユニット500では、セル積層体14及び機器40がケース60で形成された1つの空間62内に設けられ、バスバー72はターミナルプレート16bと機器40の端子44の2点で固定されている。このため、ターミナルプレート16bの変位に追従して追従部74が変形することで、機器40の端子44に接続するバスバー72の端部78bに応力が掛かるようになる。これにより、バスバー72と機器40の端子44との接続が良好な状態を維持できない場合がある。
これに対し、実施例1によれば、図2(a)及び図2(b)のように、バスバー72のうちの追従部74よりも機器40の端子44に固定される端部78b側に位置する部分が固定部材90によってテンションプレート24aに固定されている。テンションプレート24aは、上述したように、ばね26の伸縮による変位がターミナルプレート16bよりも小さい部材である。これにより、追従部74が変形した場合でも、バスバー72の追従部74よりも端部78b側に位置する部分が固定部材90でテンションプレート24aに固定されているため、バスバー72の端部78bにかかる応力を低減させることができる。よって、バスバー72と機器40の端子44との接続を良好な状態に維持することができる。
固定部材90は、樹脂などの絶縁部材で形成されている場合が好ましい。これにより、バスバー72を固定部材90によって固定させる部材が金属などの導電部材であった場合でも、バスバー72から固定部材90を介して電流が流れることを抑制できる。
また、実施例1の燃料電池ユニット100は以下の方法によって製造される。図3(b)のように、スタックケース60a内に燃料電池スタック10を構成するセル積層体14、ターミナルプレート16a及び16b、並びにばね26などを収容する。図3(c)のように、バスバー70の端部76aをターミナルプレート16aに結合し、追従部74を有するバスバー72の端部78aをターミナルプレート16bに結合する。そして、バスバー72の追従部74よりも端部78b側に位置する部分を固定部材90によってテンションプレート24aに固定する。図4(b)のように、機器40を収容する機器ケース60bをスタックケース60aに結合する。その後、バスバー70の端部76b及びバスバー72の端部78bを機器40の端子42及び44に結合する。
バスバー72に設けられた追従部74は、バスバー72の他の部位に比べて剛性が低い。このため、バスバー72の端部78aがターミナルプレート16bに結合されているだけで、バスバー72が固定部材90によって固定されていない場合では、バスバー72が撓んで端部78bの位置が変動し易くなる。よって、バスバー72の端部78bと機器40の端子44の位置が一致し難くなり、バスバー72の端部78bを機器40の端子44に結合させることが難しくなる。一方、実施例1では、バスバー72の端部78aをターミナルプレート16bに結合することに加え、バスバー72の追従部74よりも端部78b側の部分を固定部材90によってテンションプレート24aに固定している。このため、バスバー72の端部78bの位置の変動を抑制でき、バスバー72の端部78bと機器40の端子44の位置を一致させてバスバー72の端部78bを機器40の端子44に結合させることが容易となる。
なお、実施例1では、固定部材90とバスバー72がインサート成形によって直接接合されている場合を例に示したが、その他の方法で結合されている場合でもよい。バスバー72と固定部材90の結合は、固定部材90に対するバスバー72の相対的な移動が生じ難い結合が好ましく、例えばバスバー72と固定部材90との接触面が凹凸形状となっていてもよい。
なお、実施例1では、スタックケース60aの一部がエンドプレート22b並びにテンションプレート24a及び24bとして機能する場合を例に示したが、この場合に限られない。スタックケースと、エンドプレート及びテンションプレートなどの燃料電池スタックを構成する部品と、が別々の部品である場合でもよい。
図6は、実施例1の変形例1におけるバスバー及び固定部材を説明する分解斜視図である。図6のように、実施例1の変形例1では、テンションプレート24aから突出した取付座32が設けられている。固定部材90は、取付座32にボルト28で固定されている。実施例1では、固定部材90がテンションプレート24aに直接固定されている場合を例に示したが、実施例1の変形例1のように、固定部材90がテンションプレート24aから突出した取付座32に固定されている場合でもよい。
図7は、実施例1の変形例2におけるバスバー及び固定部材を説明する分解斜視図である。図7のように、実施例1の変形例2では、エンドプレート22bから突出した取付座34が設けられている。固定部材90は、取付座34にボルト28で固定されている。実施例1及び実施例1の変形例1では、固定部材90がテンションプレート24aに固定されている場合を例に示したが、実施例1の変形例2のように、固定部材90はエンドプレート22bに固定されていてもよい。すなわち、上述したように、固定部材90は、ばね26の伸縮による変位がターミナルプレート16bよりも小さい部材に固定されていればよい。例えば、固定部材90は、ばね26とセル積層体14を挟んでばね26とは反対側に位置するエンドプレート22aとの間に挟まれた部材(セル積層体14、ターミナルプレート16a及び16b、絶縁プレート18a及び18b、並びにプレッシャプレート20)以外であってこれらの部材の周囲に位置する部材に固定されていてもよい。例えば、固定部材90は、ばね26とセル積層体14を挟んでばね26とは反対側に位置するターミナルプレート16aとの間に挟まれた部材(セル積層体14、ターミナルプレート16b、絶縁プレート18b、及びプレッシャプレート20)以外であってこれらの部材の周囲に位置する部材に固定されていてもよい。なお、実施例1の変形例2では、固定部材90はエンドプレート22bから突出した取付座34に固定されている場合を例に示したが、固定部材90はエンドプレート22bに直接固定されている場合でもよい。
実施例2に係る燃料電池ユニットは、バスバー72の追従部が実施例1と異なる点以外は、実施例1に係る燃料電池ユニットと同じ構成をしている。図8は、実施例2におけるバスバーの追従部を説明する図である。図8のように、実施例2では、バスバー72の追従部74aは、直線状に伸びた直線部は1枚の板状部材84で構成され、屈曲した角部は板状部材84よりも薄い2枚の板状部材86で構成されている。例えば、板状部材84の厚さは2mm程度であり、板状部材86の厚さは1mm程度である。2枚の板状部材86は、例えば板状部材84にボルト28で締結固定されているが、溶接又はかしめなどのその他の方法によって結合されていてもよい。
実施例2によれば、バスバー72の追従部74aの角部は、直線部を構成する板状部材84よりも薄い板状部材86で構成されている。板状部材の曲げ剛性に相関する断面二次モーメントは、板幅を一定とした場合では板厚の3乗に比例する。このため、追従部74aの直線部を構成する板状部材84よりも角部を構成する板状部材86の厚みを薄くすることで、曲げ剛性が小さくなって変形し易くなる。したがって、追従部74aは、ターミナルプレート16bの変位に追従して変形し易くなり、ターミナルプレート16bの変位をより確実に吸収することができる。
また、追従部74aの直線部を構成する板状部材84の板厚と、角部を構成する2枚の板状部材86の合計の板厚と、を同じにすることで、電気抵抗の増加を抑制することができる。なお、板状部材84の板厚と2枚の板状部材86の合計板厚とが完全に同じである場合に限られず、製造誤差程度の略同じである場合でも、電気抵抗の増加を抑制することができる。
なお、板状部材84の板厚と板状部材86の合計板厚とが異なっている場合でもよい。例えば、板状部材86の合計板厚が板状部材84の板厚よりも薄い場合でもよい。追従部74aの角部を構成する板状部材86の長さは、バスバー72全体の長さと比べて十分に短いため、板状部材86での電気抵抗が増加したとしても、バスバー72全体の電気抵抗への影響は小さいためである。
なお、実施例2では、追従部74aの角部は2枚の板状部材86で構成されている場合を例に示したが、1枚の板状部材86で構成されていてもよい。また、板状部材86の厚さは、曲げ剛性の点からは薄い場合が好ましく、板状部材84の厚さの3/4以下でもよいし、2/3以下でもよいし、1/2以下でもよい。また、板状部材86の厚さは、電気抵抗の点からは厚い場合が好ましく、板状部材84の厚さの1/4以上でもよいし、1/3以上でもよい。
図9(a)は、実施例3におけるバスバー及び固定部材を説明する分解斜視図、図9(b)は、図9(a)のA−A間の断面図である。図9(a)及び図9(b)のように、実施例3では、バスバー72は、一方の端部がターミナルプレート16bにボルト28で締結固定された第1バスバー72aと、一方の端部が機器40の端子44にボルト28で締結固定された第2バスバー72bと、で構成されている。第2バスバー72bの他方の端部は、例えばインサート成形によって固定部材90に直接接合されている。第1バスバー72aの他方の端部は、固定部材90に設けられた孔94に第2バスバー72bの他方の端部と重なるように配置されている。第1バスバー72aは固定部材90に結合されていない。このため、第1バスバー72aは第2バスバー72bに対して相対的に移動可能となっている。また、固体部材90に設けられた孔94内にコイルばね96が配置されていて、第1バスバー72aは第2バスバー72b側に押圧されている。これにより、第1バスバー72aと第2バスバー72bとが接触し、電気的に導通している。
実施例3では、ターミナルプレート16bの変位に追従して第1バスバー72aが第2バスバー72bに対して相対的に移動する。したがって、第1バスバー72aは、ターミナルプレート16bの変位に追従する追従部74bとして機能する。また、固定部材90は第2バスバー72bをテンションプレート24aに固定している。すなわち、固定部材90は、バスバー72のうちの追従部74bよりも機器40の端子44側に位置する部分をテンションプレート24aに固定している。例えば、固定部材90がテンションプレート24aに固定されていない場合では、第1バスバー72aが第2バスバー72bに対して相対的に移動することで、第2バスバー72bも動いて第2バスバー72bの端子44に固定される端部に応力が掛かる場合がある。しかしながら、実施例3では、固定部材90がテンションプレート24aに固定されているため、第2バスバー72bの動きが抑制され、第2バスバー72bの端子44に固定される端部に掛かる応力が低減される。
なお、実施例3では、第1バスバー72aを第2バスバー72b側に押圧して直接接触させる弾性部材としてコイルばね96の場合を例に示したが、この場合に限られず、板ばね又は皿ばねなどのその他の弾性部材の場合でもよい。また、追従部の構成については、上述の実施例1から実施例3の構成に限定されず、バスバー72の他の部位よりも変形しやすく変位に追従しやすい構成であればよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 燃料電池スタック
12 燃料電池セル
14 セル積層体
16a、16b ターミナルプレート
18a、18b 絶縁プレート
20 プレッシャプレート
22a、22b エンドプレート
24a、24b テンションプレート
26 ばね
28 ボルト
30、32、34 取付座
40 機器
42、44 端子
60a スタックケース
60b 機器ケース
60 ケース
62 空間
64、66 開口
70、72 バスバー
72a 第1バスバー
72b 第2バスバー
74、74a、74b 追従部
90 固定部材
94 孔
96 コイルばね
100 燃料電池ユニット

Claims (1)

  1. 複数の燃料電池セルが積層されたセル積層体と、前記セル積層体の積層方向の端部に配置された導電性のターミナルプレートと、前記積層方向に伸縮可能であって前記セル積層体及び前記ターミナルプレートを前記積層方向に押圧する弾性部材と、を含む燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックに電気的に接続される機器と、
    前記機器と前記燃料電池スタックの前記セル積層体及び前記ターミナルプレートとを1つの空間内に収容するケースと、
    前記空間内に配置され、前記ターミナルプレートと前記機器の端子とを電気的に接続する導電性のバスバーと、
    前記バスバーを前記弾性部材の伸縮による変位が前記ターミナルプレートよりも小さい部材に固定する固定部材と、を備え、
    前記バスバーは、前記弾性部材の伸縮による前記ターミナルプレートの変位に追従する追従部を有し、
    前記固定部材は、前記バスバーのうちの前記追従部よりも前記機器の端子側に位置する部分を前記変位が小さい部材に固定する、燃料電池ユニット。
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