JP2020100033A - 材料混合吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の材料をミキシングチャンバーに導入し、吐出ノズルから金型に混合材料を注入する装置において、品質の安定化、生産性低下の防止、高速断続吐出に対応した材料混合吐出装置を提供する。【解決手段】ミキシングローター3、ミキシングチャンバー2、吐出口6を具備する材料混合吐出装置であって、混合材料は、該吐出口6を経由して吐出ノズル8a、8bから吐出され、該吐出口6は、該ミキシングチャンバー2内の混合材料を鉛直下方に吐出可能であり、かつ、その中心軸が、該ミキシングローター3の回転軸と一致しないように、該ミキシングチャンバーに配置されている材料混合吐出装置。【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真装置に配置されるローラ部品やブレード部品に使用される熱硬化性の組成物を製造する装置において、複数の材料をミキシングチャンバー内に導入し、混合撹拌し吐出させ金型に注入するための材料混合吐出装置に関するものである。
従来、複写機やプリンターなどの電子写真装置に設置されているローラ部品やブレード部品の製造方法は、金型キャビティ内に芯金やブレード板金部品を配設し、2種類以上の材料を混合撹拌した混合材料を金型内に注入、加熱硬化させることによって製造される。
材料を混合撹拌する装置において、混合する材料は各々個別の導入口からミキシングチャンバー内に所定量導入される。
導入された材料は、ミキシングチャンバー内に備えられたミキシングローターでせん断混合され、反応を促進し均一に撹拌したのちに、ミキシングチャンバーに備えた吐出ノズルから混合材料として吐出し金型キャビティ内に注入される。
実際の生産ラインでは、金型キャビティ内に混合材料を注入した後、一時的に注入を停止させその間に次の金型に入れ替え、再び吐出、注入の処理を断続的に行うことによって生産している。
金型キャビティ内に注入された混合材料は、次工程で金型を所定時間加熱することによって硬化し、その後に金型から取り出すことによって成形されたローラ部品やブレード部品となる。
例えばトナー供給ローラ部品などには、イソシアネート成分及びポリオール成分(ポリオール、整泡剤、触媒、水など)を含有するウレタン原材料を用いている。
これら原材料は、ミキシングローターで撹拌中にも混合材料の反応が進む。
連続的に混合・吐出を続けていると、ミキシングチャンバーの内壁に固化付着する現象が発生し、時間と共に蓄積し汚染される。
混合材料の固化付着現象は、ミキシングチャンバーの内壁、吐出口、ミキシングローターなどにおいて発生し、混合不良や吐出不良を誘発する。
吐出口付近へ固化付着物が経時的に蓄積すると吐出口が塞がり、ミキシングチャンバー内の圧力が上昇し、材料導入口からミキシングチャンバー内への材料流入量が減少する。
トナー供給ローラのような低重量の物は小さな重量バラツキでトナー供給ローラの特性である密度、硬度、及び通気量が大きく変化することから、成形を繰り返し行った場合に金型内への原材料導入量の変化は抑制されることが望ましい。
このようにミキシングチャンバー内の固化付着物による汚染で、成形される部品の品質が不安定になることは好ましくない。そこで、品質のバラツキを抑制するための技術として特許文献1、特許文献2に開示されたものがある。
特開2007−298675号公報 特開2008−20524号公報
特許文献1に開示されたトナー供給ローラの製造方法では、ミキシングチャンバー内の空隙率と滞留時間を設定することにより、ミキシングチャンバー内の固化付着物による汚染を抑制することを実現している。
図9に示すように、ミキシングチャンバー102の内部に導入された2種類のウレタン原材料は、ミキシングチャンバー102の内部に備えられたミキシングローター103を用いてせん断混合される。
ウレタン原材料に効率よくせん断を与えるために、ミキシングローター103には羽根104が装着されている。
図10に示すように、羽根104は、ミキシングローター103の回転軸111に垂直に交わる平面109に対して傾斜角度がβとなるように取り付けられている。矢印112の示す方向にミキシングローター103を回転させているとき、混合材料の流れる方向110は図10に示すように羽根104の壁面に沿ったものとなり、混合材料は押し上げられる。
ミキシングローター103を回転させ、羽根104の作用によって、混合材料をミキシングチャンバー102の上部に押し上げることができる。それによって混合材料が十分に充填され、エアが存在しない状態で効率よくせん断混合し、吐出ノズル108から混合材料を吐出することができる。
特許文献2に開示されたトナー供給ローラ製造方法では、ミキシングローター下部に撹拌促進手段が設けられている。このようにすることによって、ミキシングチャンバーの内壁下部の汚染を抑制し、繰り返し成形しても成形品質の変化を抑制したトナー供給ローラの製造方法を提供している。
2種類の材料をミキシングチャンバー内に導入し、ミキシングチャンバー内の空隙に混合材料が充填され、特許文献1同様に、ミキシングローターでせん断混合を行う。
ミキシングローター下部に撹拌促進手段が設けてあり、混合材料がミキシングチャンバーの内壁下部とミキシングローターの下部との間の隙間を通過する時に、攪拌促進手段によって混合材料を攪拌する。
これにより、ミキシングチャンバーの内壁下部とミキシングローターの下部との間における混合材料の滞留を防ぎ、吐出口付近の固化付着現象を抑制することを実現している。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の材料混合吐出装置には、以下のような課題があることが分かった。
特許文献1に記載のトナー供給ローラの製造方法では、ミキシングチャンバー内全体の混合材料の固化付着現象による汚染は抑制されるが、混合材料が吐出する吐出口付近の汚染を十分に抑制できない。
特許文献2に記載のトナー供給ローラの製造方法では、ミキシングローターの下部に撹拌促進手段を有し、混合材料が吐出する吐出口付近の汚染を改善できるが、汚染を十分に抑制できない。
その理由を本発明者らは以下の様に推測している。すなわち、特許文献1及び特許文献2に記載の材料混合装置においては、ミキシングローターの回転軸と、ミキシングチャンバー内の吐出口の中心軸とが一致している。そのため滞留領域ができ、この滞留領域に混合材料が固化付着し蓄積されていくことから、混合材料の吐出口付近が汚染されていく。
ミキシングチャンバーやミキシングローターを分解して定期的に清掃メンテナンスを行う場合、その都度生産装置を停止させるため生産性が低下する。
そこで、本発明の一態様は、ミキシングチャンバーの混合材料吐出口付近の汚染を十分に抑制し得る材料混合吐出装置の提供に向けたものである。
本発明の一態様によれば、ミキシングローターを備えたミキシングチャンバーを具備する材料混合吐出装置であって、
該ミキシングチャンバーは、該ミキシングチャンバー内で混合された材料を吐出する吐出口をさらに備え、
該ミキシングチャンバーに導入された複数の材料は、該ミキシングローターによって該ミキシングチャンバー内で撹拌、混合され、
該ミキシングチャンバー内で混合された混合材料は、該吐出口を経由して吐出ノズルから吐出され、
該吐出口は、該ミキシングチャンバー内の混合材料を鉛直下方に吐出可能であり、かつ、その中心軸が、該ミキシングローターの回転軸と一致しないように、該ミキシングチャンバーに配置されている材料混合吐出装置が提供される。
本発明の一態様によれば、混合材料吐出口付近の汚染を抑制し、繰り返し吐出しても成形品質が安定し、定期的な清掃メンテナンスによる装置停止によって生じる生産性低下を抑制しうる材料混合吐出装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態による材料混合吐出装置の全体の概略図である。 本発明の第1の実施の形態による材料混合吐出装置のヘッド部の概略図である。 本発明の第1の実施の形態による材料混合吐出装置のミキシングローター回転駆動部の概略図である。 (a)図1においてA矢視方向から見たシャッタ、(b)図1においてB矢視方向から見たシャッタを説明するための概略図である。 図4に示すシャッタの動作を説明するための概略図である。 本発明の第2の実施の形態を説明するための概略図である。 本発明の第3の実施の形態を説明するための概略図である。 第1〜3の実施の形態に係るミキシングチャンバー内をミキシングローターの回転軸方向から見た概略図である。 従来の材料混合吐出装置を説明するための概略図である。 材料混合吐出装置においてミキシングローターに設けられている羽根を説明するための概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
[第1の実施の形態]
図1、図2、及び図3に基づいて、本発明を適用した基本的な実施形態による、2種類の原材料を混合吐出させるための材料混合吐出装置について説明する。
図1に示すように、本発明に係る材料混合吐出装置は、ヘッド部1、ミキシングローター駆動部21、材料定量導入部31、及び清掃ユニット38を有する。
ヘッド部1は、ミキシングチャンバー2及びミキシングローター3を有し、2種類の材料を混合させ吐出させる。ミキシングローター駆動部21は、ミキシングローター3を回転させる。材料定量導入部31は、混合させる材料をミキシングチャンバー2の中に導入する。清掃ユニット38は、吐出ノズルを清掃する。
材料定量導入部31において、部材35aの側面に、材料導入口34aが設けられており、ここから原材料(例えば、原材料A)を導入する。
部材35aには切替バルブ32aが備えられており、エアシリンダ及びカム機構で構成されるバルブ駆動機構33により開閉されるようになっている。
材料導入口34aから部材35aに導入された原材料は、内部の材料導入経路を通って、送出ポンプ36aに導入される。
送出ポンプ36aは、駆動モータ37aに接続されており、駆動モータ37aを回転させることによって材料の送出を行う。
送出ポンプ36aを通って送出された材料は、部材35aに戻り、切替バルブ32aを通り、材料導入口5aを通りミキシングチャンバー2内へ導入される。
部材35aと同じサイズ、構造の部材35bが存在する。
部材35と同様に、部材35bの側面にも、材料導入口34bが設けられており、ここから原材料を(例えば、原材料B)導入する。
部材35bには切替バルブ32bが備えられており、エアシリンダ及びカム機構で構成されるバルブ駆動機構33により開閉されるようになっている。
材料導入口34bから部材35bに導入された原材料は、内部の材料導入経路を通って、送出ポンプ36bに導入される。
送出ポンプ36bは、駆動モータ37bに接続されており、駆動モータ37bを回転させることによって材料の送出を行う。
送出ポンプ36bを通って送出された材料は、部材35bに戻り、切替バルブ32bを通り、材料導入口5bを通りミキシングチャンバー2内へ導入される。
図2に示すように、ヘッド部1は、ミキシングチャンバー2の内側にミキシングローター3を備え、混合させる材料をミキシングチャンバー2内に導入する材料導入口5a、5bと、せん断混合した混合材料を吐出可能な吐出口6とを備える。混合された材料は、吐出口6を経由し吐出ノズル8a又は吐出ノズル8bから鉛直下方に吐出される。ミキシングローター3は、材料を撹拌しせん断混合させる。以下、「撹拌しせん断混合」を「撹拌混合」とも記載する。
材料導入口5a、5bはミキシングチャンバー2の内壁の上部に配置されている。吐出口6は、ミキシングチャンバー2の内壁の底部(最下端部)に配置されている。より具体的には、吐出口6は、吐出口6の中心軸14が、ミキシングローター3の回転軸7と一致しないように、ミキシングチャンバー2の底部に配置されている。
円筒形状を有するミキシングチャンバー2の内壁(側壁)の回転対称軸と、せん断混合用の羽根4を備えたミキシングローター3の回転軸7とは、ほぼ一致する。
図10に示すように、ミキシングローター3に備えられた羽根4は、導入された材料を効率良くせん断混合させるために、ミキシングローター103の回転軸111に垂直に交わる平面109に対して傾斜角度がβとなるように取り付けられている。
図8に示すように、羽根4の外周部41とミキシングチャンバー2の内壁(側壁)の壁面42とは、材料を効率良くせん断混合できるよう所定の寸法の隙間43が生じるように管理されている。
ミキシングチャンバー2の内壁と外壁との間には、ミキシングチャンバー2の温度上昇を抑えるために、図示されない冷却液を循環させる経路を設けることが好ましい。
図2に示すように、本実施の形態においては、吐出口6がより効果的に最下端になるように、ミキシングチャンバー2及びミキシングローター3を鉛直方向に対して傾斜角度αだけ傾斜させている。ここで、傾斜角αとしては、例えば、0度より大きく、90度未満とすることが好ましい。ミキシングローターの回転軸7と、吐出口の中心軸14とを、このような角度で交差するように吐出口6をミキシングチャンバーに配置することで、吐出口6の汚染を有効に抑制することができる。
また、図2に示すように、本実施の形態においては、吐出口6のミキシングチャンバー2のすぐ外側(下側)には、シャッタ9がシャッタ駆動系13を用いて回転させることによって開閉ができるように設けられている。
さらに、シャッタ9の外側(下側)には、吐出ノズル8aと吐出ノズル8bとがノズル駆動系(不図示)を用いて回転させることによって切り替え可能に設けられている。
吐出ノズル8a、8bの吐出方向は、装置本体へ本材料混合吐出装置を設置する位置と、吐出ノズル8a、8bの位置と、注入する金型の注入口の位置との関係に基づいて決める。
本実施の形態においては、混合材料を吐出させ、注入する金型の注入口が吐出ノズルの吐出口の真下に位置することを想定していることから、吐出ノズルは鉛直方向下向きに設けている。
また、吐出ノズル8a、8bの数は本実施の形態では2個となっているが、3個以上であってもよい。
図3において、ローター軸22にミキシングローター3が固定されている。また、ローター軸22にはプーリ25が取り付けられ、プーリ25はタイミングベルト26及びプーリ24を介して駆動モータ27に接続されている。
本実施の形態においては、ローター軸22の内部には、冷却液を循環させる経路が設けられ、冷却液導入口28から導入し、冷却液排出口29から排出することによって、冷却液を循環できるようにしてある。
以下2種類の材料を導入、混合、吐出するまでの詳細を説明する。
2種類の原材料の一方を材料導入口34aから、他方を材料導入口34bからそれぞれ導入する。
材料導入口34aから導入された原材料は、部材35aを通り、送出ポンプ36aへ導入される。材料導入口34bから導入された原材料は、部材35bを通り、送出ポンプ36bへ導入される。
原材料の混合比が所定の値となるように駆動モータ37a、37bの回転数を決める。そして、材料導入口34aから導入された原材料は、送出ポンプ36aを通り、部材35aに戻され、切替バルブ32aを通り、材料導入口5aを通ってミキシングチャンバー2の内部に導入される。同様に、材料導入口34bから導入された原材料は送出ポンプ36bを通り、部材35bに戻され、切替バルブ32bを通り、材料導入口5bを通ってミキシングチャンバー2の内部に導入される。
ミキシングローター3をミキシングローター回転部(不図示)によって回転させ、ミキシングチャンバー2の内部に導入された材料を、図10に示すように羽根104によって押し上げながらせん断混合を行う。
材料導入口5a、5bのそれぞれから連続的に材料が導入され、導入された材料はミキシングチャンバー2の中に充填され、羽根4によりせん断混合されつつ吐出口6から連続的に混合材料が吐出される。
ミキシングチャンバー2及び/又はミキシングローター3の温度が上昇すると、混合材料は熱硬化性であるため、更に反応が促進され固化付着現象が発生しミキシングチャンバー2の中の汚染を促進してしまう。
このため、ミキシングチャンバー2の内壁と外壁との間に設けられた冷却経路に冷却液を循環させることによって、せん断混合による材料の反応熱で、ミキシングチャンバー2の温度が上昇するのを抑えつつ撹拌を行うことが好ましい。
同時に、ローター軸22のできるだけミキシングローター3に近い位置まで設けた冷却液用の経路に、冷却液導入口28から導入した冷却液を循環させ冷却液排出口29から排出させることによって、ミキシングローター3を冷却しつつ撹拌を行うことが好ましい。
吐出口6は、吐出口6の中心軸14が、ミキシングローター3の回転軸7と一致しないように、ミキシングローター3の回転軸7から離れた位置(ミキシングチャンバー2の側壁に近い位置)に設けられている。この位置は、ミキシングローター3に備えられている羽根4の外周部41に近い位置であり、該位置の近傍では羽根4の周速が大きく、混合材料の流速も大きくなる。
混合材料の流速が大きい位置に吐出口6が位置することから、吐出口6の付近に混合材料が滞留する領域が無いため、混合によって発生しうる固化付着現象が吐出口6の付近に発生することが抑制される。
また、ミキシングチャンバー2及びミキシングローター3が傾斜角度αだけ傾斜しているため、回転周速が0(ゼロ)となる位置10であっても、最下端に設置された吐出口6に向けて混合液の流れが発生する。
このため吐出口6の付近における固化付着現象の発生を抑制すると同時に、ミキシングローター3の回転周速が0(ゼロ)となる位置10付近におけるミキシングチャンバー2の内壁(底壁)への固化付着現象の発生を抑制することが可能となる。
本実施の形態においては、2つの吐出ノズル(吐出ノズル8a及び吐出ノズル8b)を使用する。吐出ノズル8aが吐出口6に位置合わせされて、吐出ノズル8aから混合材料を吐出している間、吐出ノズル8bは吐出に使用していない。
吐出ノズル8の内壁の近傍における混合材料の流速はミキシングチャンバー2の内壁の近傍における混合材料の流速に比べて低速である。このため、連続運転され、吐出ノズル8aを使用する前に吐出ノズル8bが使用されていた場合、吐出ノズル8bの内壁に混合材料の固化付着物が蓄積していることが少なくない。
そこで、本実施の形態においては、吐出ノズル8aを吐出に使用している間、吐出に使用していない吐出ノズル8bの内壁を清掃する清掃ユニット38が設けられている。
例えば、清掃ユニット38は、回転機構及び直進機構を有する清掃ブラシ39を備える。そして、清掃ブラシ39を回転させると、清掃ブラシ39はほぼ円筒形状となり、その円筒の外径は吐出ノズルの内径より少し大きい。そのような清掃ブラシ39を回転させ、清掃ブラシ39が吐出ノズル8bの内壁をこするという状態を維持しながら、吐出ノズル8bの中に直進機構を用いて清掃ブラシ39を出し入れすることによって清掃を行う。
清掃ブラシ39を用いた清掃後など任意のタイミングで、ミキシングチャンバー2側の吐出ノズル8bに対向する位置に設けられたエア吹き出し穴11からエアを吹き出して、吐出ノズル8bの中の残存固化付着物を吹き飛ばすことが好ましい。
図4(a)は図1に示すA矢視方向から見たシャッタ9の平面図であり、図4(b)は図1に示すB矢視方向から見たシャッタ9の側面図である。
図4に示すように、本実施の形態においては、シャッタ9には、吐出口6の開閉を行うための楕円状のシャッタ穴12a、12bが設けられている。
図5を用いて、シャッタ9の動作を説明する。
図5(a)に示す状態のとき、シャッタ穴12aは、混合材料を吐出する吐出口6及び吐出ノズル8a側に位置する。そして、シャッタ9を所定角度、回転させることによって図5(b)に示す状態となる。
図5(b)に示す状態のとき、シャッタ9は吐出口6を閉じている。
吐出口6を閉じるときと逆方向に同じ角度、シャッタ9を回転させて、図5(a)に示す状態に戻すことによって、吐出口6からの吐出が可能な状態とすることができる。
シャッタ穴12bは、清掃ブラシ39を用いて清掃する吐出ノズル8b側のシャッタ穴である。シャッタ穴12bのサイズ、形状及び位置は、吐出口6を閉じるためにシャッタ9を回転させて図5(b)に示す状態にさせても、エア吹き出し穴11を塞がないサイズ、形状及び位置となっている。
このため、シャッタ9を回転させて、図5(a)に示す状態から図5(b)に示す状態とし、その後に図5(a)に示す状態に戻すことによって吐出口6の開閉を行っている間、任意のタイミングでエア吹き出し穴11からエアを吹き出すことができる。これにより、吐出口6の開閉を行っている間も、吐出ノズル8bの清掃を行うことができる。
吐出ノズル8aを用いて混合材料の吐出を行っている間に、固化付着現象により汚染された吐出ノズル8bの清掃を済ませておくことができる。そして、吐出ノズル8aの固化付着現象による汚染が吐出に影響を及ぼす前に、汚染されつつある吐出ノズル8aと清掃が終わった吐出ノズル8bとを切り替える。
そして、吐出ノズル8bを用いて混合材料の吐出を行っている間に、吐出ノズル8aの清掃を済ませておき、汚染が吐出に影響を及ぼす前に、汚染されつつある吐出ノズル8bと清掃が終わった吐出ノズル8aとを切り替える、という処理を繰り返すことができる。
このような処理を繰り返すことによって継続的かつ安定的に混合材料を吐出することができる。
また、前記のように従来技術においては、ミキシングチャンバーからの混合材料の吐出/停止を、ミキシングチャンバー内へ原材料を導入する切替バルブの開閉によって行っていて、シャッタは使用していない。この方法では、切替バルブを閉めた直後にミキシングチャンバーから吐出される混合材料はミキシングチャンバー内に混合材料がほぼ満たされた状態でせん断混合された材料である。一方、切替バルブを閉めてから所定時間が経過し、ミキシングチャンバーからの吐出が間もなく終わるタイミングで吐出される混合材料はミキシングチャンバー内に混合材料がほとんど無い状態でせん断混合された材料である。このため、切替バルブを閉めた直後にミキシングチャンバーから吐出される混合材料と、ミキシングチャンバーからの吐出が間もなく終わるタイミングで吐出される混合材料とでは、せん断混合状態が相違してしまう。金型へ注入された材料のせん断混合状態が、注入初期段階と注入終了間近段階とで相違することは、成形品質の不安定化の要因となりうるため好ましくない。
しかし、切替バルブ32a、32bを常に開いた状態とし、シャッタ9の開閉によって混合材料の吐出/停止を行うことによってミキシングチャンバー2の内部のせん断混合状態を変えずに混合材料の高速断続吐出を実現することができる。
第1の実施の形態によれば、ミキシングチャンバーの内壁下部に位置する混合材料吐出口付近の汚染を抑制し、成形品質を安定させることができる。また、ミキシングチャンバーからの混合材料の吐出/停止の応答の速度を高め、生産性の低下を招かず、高速断続吐出に対応した材料混合吐出装置を実現することができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略しまたは簡潔にする。
図6において、第1の実施の形態との違いは、ミキシングローター3と吐出口6とは、ミキシングローター3の回転軸68と吐出口6の中心軸69とが平行となるように配置されていることである。ミキシングチャンバー2及びミキシングローター3の鉛直方向に対する傾斜角度αは0度であり、吐出口6が形成されたミキシングチャンバー2の底壁61の壁面が吐出口6に向かって傾斜している。
吐出口6には吐出ノズル8が接続されている。
「底壁61の壁面が吐出口6に向かって傾斜している」とは、底壁61の壁面は吐出口6に近いほど低く、吐出口6から遠いほど高いことを意味する。つまり、底壁61の肉厚は吐出口6に近いほど薄く、吐出口6から遠いほど厚いことを意味する。
例えば図6(b)に示す等高線62〜67の高さをそれぞれH62〜H67としたとき、H62〜H67は以下の関係を満たす。
62<H63<H64<H65<H66<H67
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、吐出口6の中心軸69が、ミキシングローター3の回転軸68と一致しないように、ミキシングチャンバー2に配置されている。ミキシングローター3の回転軸68と吐出口6の中心軸69とは、平行であり、かつ所定の間隔を有して配置されている。吐出口6はミキシングチャンバー2の側壁の内周面に近い位置に設けられているため、吐出口6付近の混合材料の流速が大きくなる。このため、混合材料が滞留しにくく、固化付着現象による吐出口6付近の汚染が抑制される。
またミキシングローター3の回転軸7付近のミキシングチャンバー2の底壁が傾斜を有することから、最下端に位置する吐出口6に向かう混合材料の流れが発生する。
これにより、ミキシングローター3の回転周速が0(ゼロ)となる回転軸7位置のミキシングチャンバー2の内壁への固化付着現象を抑制することが可能となる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略しまたは簡潔にする。
図7において、第1の実施の形態との違いは、第2の実施の形態と同様に、ミキシングローター3と吐出口6a,6bとは、ミキシングローター3の回転軸78と吐出口6a,6bの中心軸79とが平行となるように配置されていることである。第2の実施の形態との違いは、2つの吐出口6a、6bがミキシングチャンバー2の底壁71に形成されていることである。そして、ミキシングチャンバー2の底壁71の壁面は、中心が高く、側壁に近いほど低くなっている。
2つの吐出口6a、6bの各々に吐出ノズル8a、8bが接続されている。
つまり、底壁71の肉厚は側壁に近いほど薄く、側壁から遠いほど(底壁の中心に近いほど)厚い。
例えば図7(b)に示す等高線72〜76の高さをそれぞれH72〜H76としたとき、H72〜H76は以下の関係を満たす。
72<H73<H74<H75<H76
ミキシングチャンバー2の底壁71の形状に合わせて、ミキシングローター3の底面も円錐状に凹んだ形状をしている。
第3の実施の形態においても、第1及び第2の実施の形態と同様に、吐出口6a,6bの中心軸79a,79bが、ミキシングローター3の回転軸78と一致しないように、ミキシングチャンバー2に配置されている。ミキシングローター3の回転軸78と吐出口6の中心軸79a,79bとは平行であり、かつ所定の間隔を有して配置されている。吐出口はミキシングチャンバー2の側壁の内周面に近い位置に設けられている。このため、ミキシングローター3の回転周速が速い位置、すなわち混合材料の流速が大きい位置に吐出口6が位置する。また、内壁の底壁71の壁面は、中心が高く、中心から離れるに従って低くなっている。このため、ミキシングローター3の回転周速が0(ゼロ)となる回転軸7付近に吐出口6a、6bに向けた流れを発生させることが可能となる。
よって、混合材料が滞留する場所が無くなり、複数ある吐出口6付近の固化付着現象を抑制すると同時に、回転軸7付近のミキシングチャンバー2の底壁への固化付着現象による汚染を抑制することが可能となる。
1 ヘッド部
2 ミキシングチャンバー
3 ミキシングローター
4 羽根
5a、5b 材料導入口
6 吐出口
7 ミキシングローターの回転軸
8a、8b 吐出ノズル
9 シャッタ
10 周速0位置
11 エアブロー吹き出し穴
12 シャッタ穴
13 シャッタ駆動系
14 吐出口の中心軸
21 ミキシングローター駆動部
22 ローター軸
23 ベアリング
24、25 プーリ
26 タイミングベルト
27 駆動モータ
28 冷却液導入口
29 冷却液排出口
31 材料定量導入部
32a、32b 切替バルブ
33 バルブ駆動機構
34a、34b 材料導入口
35a、35b 部材
36a、36b 送出ポンプ
37a、37b 駆動モータ
38 清掃ユニット
39 清掃ブラシ
102 ミキシングチャンバー
103 ミキシングローター
104 羽根
105a、105b 材料導入口
106 吐出口
108 吐出ノズル
109 ミキシングローターの回転軸に垂直に交わる平面
110 混合材料の流れる方向
111 ミキシングローターの回転軸

Claims (4)

  1. ミキシングローターを備えたミキシングチャンバーを具備する材料混合吐出装置であって、
    該ミキシングチャンバーは、該ミキシングチャンバー内で混合された材料を吐出する吐出口をさらに備え、
    該ミキシングチャンバーに導入された複数の材料は、該ミキシングローターによって該ミキシングチャンバー内で撹拌、混合され、
    該ミキシングチャンバー内で混合された混合材料は、該吐出口を経由して吐出ノズルから吐出され、
    該吐出口は、該ミキシングチャンバー内の混合材料を鉛直下方に吐出可能であり、かつ、その中心軸が、該ミキシングローターの回転軸と一致しないように、該ミキシングチャンバーに配置されている、ことを特徴とする材料混合吐出装置。
  2. 前記ミキシングローターの回転軸と、前記吐出口の中心軸とは、角度αで交差し、該角度αは、0度より大きく、90度未満である請求項1に記載の材料混合吐出装置。
  3. 前記ミキシングローターと前記吐出口とは、該ミキシングローターの回転軸と該吐出口の中心軸とが平行となるように配置されている請求項1に記載の材料混合吐出装置。
  4. 前記吐出口と前記吐出ノズルとの間に、前記吐出口を開閉することができるシャッタが設置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の材料混合吐出装置。


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