JP2020099512A - 内視鏡、内視鏡装置、衝撃検出方法、及び衝撃検出プログラム - Google Patents

内視鏡、内視鏡装置、衝撃検出方法、及び衝撃検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮像素子の故障が生じ得るような衝撃が挿入部先端の硬性部に加わったことを検出可能にする内視鏡、内視鏡装置、衝撃検出方法、及び衝撃検出プログラムを提供する。【解決手段】挿入部10先端に硬性部(先端部10C)を有する内視鏡1は、先端部10C内に配置された撮像素子23と、先端部10Cを含む挿入部10内に配置されたライトガイド31と、ライトガイド31の先端部10C内の端部に設けられた光反射部材32と、を備える。ライトガイド31の先端部10C内の部分の少なくとも一部(第二のライトガイド31b)は、ライトガイド31の他の部分(第一のライトガイド31a)と比較して耐衝撃性が低い。【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡、内視鏡装置、衝撃検出方法、及び衝撃検出プログラムに関する。
内視鏡は、使用時、洗浄時、又は保管時等において、衝撃を受けることで、内部の構成部品が故障する可能性がある。特許文献1には、内視鏡の挿入部の先端硬性部に保護キャップを取り付けることにより、先端硬性部への衝撃による影響を緩和する技術が開示されている。
特許文献2には、内視鏡の挿入部の先端硬性部において、光学部材と撮像素子パッケージを筒状の防振ゴムで保持することにより、衝撃による影響を抑制する技術が開示されている。
特開2007−151989号公報 特開平5−23300号公報
挿入部先端に硬性部を有する内視鏡では、この硬性部内に撮像素子が設けられる。この硬性部に対して度重なる衝撃があると、その衝撃の積み重ねによって、撮像素子にダメージが蓄積され、撮像素子の故障に至る可能性がある。また、硬性部に対して大きな衝撃があった場合にも、撮像素子が故障する可能性がある。
内視鏡を体腔内に挿入した状態にてこのような故障が発生すると、検査を途中で終了して内視鏡を別のものに交換する等の手間が発生し、被検者と医療従事者の双方にとっての負担が大きい。したがって、撮像素子の故障が発生し得るような衝撃があったことを、撮像素子が故障に至る前等のなるべく早い段階にて把握できるようにしておくことが望まれる。
特許文献1、2は、衝撃による影響を抑制する技術を開示するものであり、衝撃を受けたことを検出することまでは想定していない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、撮像素子の故障が生じ得るような衝撃が挿入部先端の硬性部に加わったことを検出可能にする内視鏡、内視鏡装置、衝撃検出方法、及び衝撃検出プログラムを提供することを目的とする。
本発明の内視鏡は、挿入部先端に硬性部を有する内視鏡であって、上記硬性部内に配置された撮像素子と、上記硬性部を含む上記挿入部内に配置された光伝送部材と、上記光伝送部材の上記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、上記光伝送部材の上記硬性部内の部分の少なくとも一部は、上記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低いものである。
本発明の内視鏡装置は、上記内視鏡と、上記光伝送部材の上記第一端部と反対側の第二端部から入射されて上記光反射部材にて反射された光を検出する光検出部と、上記光検出部により検出された光の光量に基づいて、上記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出部と、を備えるものである。
本発明の衝撃検出方法は、挿入部先端に硬性部を有する内視鏡における上記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出方法であって、上記内視鏡は、上記硬性部内に配置された撮像素子と、上記硬性部を含む上記挿入部内に配置された光伝送部材と、上記光伝送部材の上記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、上記光伝送部材の上記硬性部内の部分の少なくとも一部は、上記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低くなっており、上記光伝送部材の上記第一端部と反対側の第二端部から入射されて上記光反射部材にて反射された光を検出し、上記検出した上記光の光量に基づいて、上記硬性部への衝撃を検出するものである。
本発明の衝撃検出プログラムは、挿入部先端に硬性部を有する内視鏡における上記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出プログラムであって、上記内視鏡は、上記硬性部内に配置された撮像素子と、上記硬性部を含む上記挿入部内に配置された光伝送部材と、上記光伝送部材の上記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、上記光伝送部材の上記硬性部内の部分の少なくとも一部は、上記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低くなっており、上記光伝送部材の上記第一端部と反対側の第二端部から入射されて上記光反射部材にて反射された光の光量に基づいて、上記硬性部への衝撃を検出するステップをコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、撮像素子の故障が生じ得るような衝撃が挿入部先端の硬性部に加わったことを検出可能にする内視鏡、内視鏡装置、衝撃検出方法、及び衝撃検出プログラムを提供することができる。
本発明の内視鏡システムの一実施形態である内視鏡装置100の概略構成を示す図である。 図1に示す内視鏡装置100の内部構成を示す模式図である。 図2に示す受発光部30の概略構成を示す模式図である。 図2に示す内視鏡装置100の先端部10Cの先端面を挿入部10の長手方向に見た模式図である。 図2に示す内視鏡1におけるスコープ制御部26の機能ブロックを示す図である。 図2に示す内視鏡1における第二のライトガイド31bの構成の変形例を示す図4に対応する断面模式図である。 内視鏡装置100の変形例である内視鏡装置100Aの内部構成を示す模式図である。 内視鏡装置100の変形例である内視鏡装置100Bの内部構成を示す模式図である。 内視鏡装置100の変形例である内視鏡装置100Cの内部構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の内視鏡装置の一実施形態である内視鏡装置100の概略構成を示す図である。図1に示すように、内視鏡装置100は、内視鏡1と、この内視鏡1が接続されるプロセッサ装置4及び光源装置5からなる本体部2と、を備える。
プロセッサ装置4には、撮像画像等を表示する表示部7と、プロセッサ装置4に対して各種情報を入力するためのインタフェースである入力部6と、が接続されている。プロセッサ装置4は、内視鏡1、光源装置5、及び表示部7を制御する。
内視鏡1は、一方向に延びる管状部材であって観察対象物としての体腔内に挿入される挿入部10と、挿入部10の基端部に設けられた観察モード切替操作、撮影記録操作、鉗子操作、送気送水操作、吸引操作、及び電気メス操作等を行うための操作部材が設けられた操作部11と、操作部11に隣接して設けられたアングルノブ12と、内視鏡1を光源装置5とプロセッサ装置4にそれぞれ着脱自在に接続するコネクタ部13A,13Bを含むユニバーサルコード13と、を備える。
なお、図1では省略されているが、操作部11及び挿入部10の内部には、細胞又はポリープ等の生体組織を採取するための採取器具である生検鉗子を挿入する鉗子孔、電気メスを格納する格納孔、送気及び送水用のチャンネル、吸引用のチャンネル等の各種のチャンネル等が設けられる。
挿入部10は、可撓性を有する軟性部10Aと、軟性部10Aの先端に設けられた湾曲部10Bと、湾曲部10Bの先端に設けられた硬質の先端部10Cとから構成される。先端部10Cは、軟性部10A及び湾曲部10Bよりも硬い部分である。先端部10Cは、硬性部を構成する。
湾曲部10Bは、アングルノブ12の回動操作により湾曲自在に構成されている。この湾曲部10Bは、内視鏡1が使用される被検体の部位等に応じて、任意の方向及び任意の角度に湾曲でき、先端部10Cを所望の方向に向けることができる。
図2は、図1に示す内視鏡装置100の内部構成を示す模式図である。
光源装置5は、光源制御部51と、光源部52と、を備える。
光源部52は、観察部位を照明するための照明光を発生させるものである。光源部52から射出された照明光は、ユニバーサルコード13に内蔵された2本のライトガイド20(図2では模式的に1本にて示す)に入射し、挿入部10の先端部10Cに設けられた照明用レンズ20a(図2では模式的に1つにて示す)を通って観察部位に照射される。
光源部52としては、白色光を出射する白色光源、又は、白色光源とその他の色の光を出射する光源(例えば青色光を出射する青色光源)を含む複数の光源等が用いられる。本願明細書における光源に用いられる発光素子は、例えば、LD(Laser Diode)又はLED(Light Emitting Diode)等である。
光源制御部51は、プログラムを実行して処理を行う各種のプロセッサにより構成されており、プロセッサ装置4のシステム制御部44と接続されている。光源制御部51は、システム制御部44からの指令に基づいて光源部52を制御する。
内視鏡1の先端部10Cには、対物レンズ21及びレンズ群22を含む撮像光学系と、この撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子23と、光源部52から射出された照明光を2つの照明用レンズ20aに導くための2本のライトガイド20と、が設けられている。
2本のライトガイド20は、先端部10Cからユニバーサルコード13のコネクタ部13Aまで延びている。ユニバーサルコード13のコネクタ部13Aが光源装置5に接続された状態で、光源装置5の光源部52から射出される照明光が2本のライトガイド20に供給可能な状態となる。2本のライトガイド20の各々は、具体的には、複数本の可撓性を持つ光ファイバ(例えばプラスチック製の光ファイバ)が束ねられた状態で被覆部材によって被覆された光ファイババンドルであり、光源部52から射出される照明光を、先端部10Cまで伝送する。
撮像素子23は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等が用いられる。
撮像素子23は、複数の画素が二次元状に配置された受光面を有し、上記の撮像光学系によってこの受光面に結像された光学像を各画素において電気信号(撮像信号)に変換して出力する。撮像素子23は、例えば原色又は補色等のカラーフィルタを搭載するものが用いられる。
なお、光源部52として、白色光源から射出される白色光を複数色のカラーフィルタによって時分割で分光して照明光を生成するものを用いる場合には、撮像素子23はカラーフィルタを搭載していないものを用いてもよい。
プロセッサ装置4は、信号処理部42と、表示制御部43と、システム制御部44と、を備える。
信号処理部42は、撮像素子23から伝送されてきた信号を受信して処理することで、撮像画像データを生成する。信号処理部42によって生成された撮像画像データは、図示省略のハードディスク又はフラッシュメモリ等の記録媒体に記録される。
表示制御部43は、信号処理部42によって生成された撮像画像データに基づく撮像画像を表示部7に表示させる。
システム制御部44は、プロセッサ装置4の各部を制御すると共に、内視鏡1のスコープ制御部26と光源装置5の光源制御部51とに指令を送り、内視鏡装置100の全体を統括制御する。システム制御部44は、スコープ制御部26を介して撮像素子23及び後述の受発光部30の制御を行い、光源制御部51を介して光源部52の制御を行う。
システム制御部44は、プログラムを実行して処理を行う各種のプロセッサと、RAM(Ramdom Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)を含む。
本明細書における各種のプロセッサとしては、プログラムを実行して各種処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Prosessing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。これら各種のプロセッサの構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
システム制御部44は、各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ又はCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。
ユニバーサルコード13のコネクタ部13Bの内部には、スコープ制御部26が設けられている。スコープ制御部26は、プログラムを実行して処理を行う上述した各種のプロセッサにより構成される。
スコープ制御部26は、コネクタ部13B内部の配線によってプロセッサ装置4のシステム制御部44と接続されている。スコープ制御部26は、システム制御部44からの指令に基づいて、撮像素子23及び受発光部30を制御する。
ユニバーサルコード13のコネクタ部13Aの内部には、受発光部30が設けられている。また、内視鏡1の内部には、コネクタ部13A内の受発光部30の近傍から先端部10Cの内部にまで延びるライトガイド31が設けられている。
ライトガイド31は、例えば、複数本の光ファイバが束ねられた状態で被覆部材によって被覆された光ファイババンドルであり、後述の検知用光源33から射出されるテスト光を、先端部10Cの光反射部材32まで伝送する。ライトガイド31は光伝送部材を構成する。
ライトガイド31は、第一のライトガイド31aと、第一のライトガイド31aよりも耐衝撃性の低い第二のライトガイド31bと、により構成されている。第二のライトガイド31bは、ライトガイド31における耐衝撃性の低い部分を構成し、第一のライトガイド31aは、ライトガイド31における耐衝撃性の低い部分以外のその他の部分を構成している。
物体の耐衝撃性は、例えば、その物体に所定の衝撃試験を行ったときの衝撃値によって表される。具体的には、光ファイバの断線を生じさせるために最低限必要な衝撃力が、第二のライトガイド31bにおいては、第一のライトガイド31aよりも小さくなるように構成されている。
第一のライトガイド31aと第二のライトガイド31bの耐衝撃性の違いは、第一のライトガイド31aと第二のライトガイド31bとで光ファイバの材質を異ならせる第一の方法、第一のライトガイド31aと第二のライトガイド31bとで光ファイバの外径を異ならせる第二の方法等にて得ることができる。
例えば、第一の方法であれば、第一のライトガイド31aを構成する光ファイバの材質をプラスチック等の樹脂とし、第二のライトガイド31bを構成する光ファイバの材質を石英ガラス等のガラスとすればよい。また、第二の方法であれば、第一のライトガイド31aと第二のライトガイド31bを構成する光ファイバの材質は樹脂とし、第二のライトガイド31bの光ファイバの外径を第一のライトガイド31aの光ファイバの外径よりも小さくすればよい。
この他、第一のライトガイド31aと第二のライトガイド31bを構成する光ファイバの材質は樹脂とし、光ファイバを被覆する被覆部材を第二のライトガイド31bにおいては、第一のライトガイド31aよりも薄くする方法を採用してもよい。
なお、第二のライトガイド31bの耐衝撃性(衝撃値)は、内視鏡1の想定される通常使用の状態において先端部10Cが受け得るような小さな衝撃程度では損傷しないような値が選択される。
第二のライトガイド31bは、先端部10Cの内部に配置されている。第二のライトガイド31bにおける内視鏡1の基端側と反対側の第一端部(以下、先端部という)には、光反射部材32が設けられている。光反射部材32は、第二のライトガイド31bの先端部の端面に、例えばアルミニウム等の金属が蒸着等によって成膜されることで形成されている。光反射部材32は、この端面から射出される光を、第二のライトガイド31b内に反射させる。
第二のライトガイド31bの先端部と反対側の第二端部(以下、基端部という)には、第一のライトガイド31aの先端部が連結されている。第一のライトガイド31aは、コネクタ部13Aまで延設されており、その基端部には受発光部30が設けられている。
図2の例では、第一のライトガイド31aの先端部が先端部10C内にまで入り込んでいるが、これに限らない。例えば、第二のライトガイド31bの基端部を先端部10Cと湾曲部10Bの境界まで形成し、第一のライトガイド31aの先端部を、この境界から形成する構成としてもよい。つまり、先端部10C内には、ライトガイド31のうちの第二のライトガイド31bのみが配置される構成としてもよい。
受発光部30、ライトガイド31、及び光反射部材32は、挿入部10の先端部10Cへの衝撃を検出するために設けられたものである。
図3は、図2に示す受発光部30の概略構成を示す模式図である。受発光部30は、第一光源を構成する検知用光源33と、ハーフミラー34と、光検出部35と、を備える。
検知用光源33は、先端部10Cへの衝撃を検出するために必要なテスト光ELを発生させる光源である。テスト光ELは、例えば、光源部52から射出される光と同等の色の光とされるが、これに限定されるものではない。検知用光源33は、スコープ制御部26によって制御される。なお、光反射部材32は、このテスト光ELを反射できるような材料によって構成される。
ハーフミラー34は、検知用光源33とライトガイド31の第一のライトガイド31aとの間に配置されており、検知用光源33から射出されたテスト光ELを透過させ、このテスト光ELを、ライトガイド31の光反射部材32側と反対側の端部(換言すると、第一のライトガイド31aの基端部)に入射させる。また、ハーフミラー34は、光反射部材32において反射されてライトガイド31の基端部から射出されたテスト光ELの反射光RLを、光検出部35の方向に反射させる。
光検出部35は、ハーフミラー34から入射される反射光RLを検出する。光検出部35は、例えばフォトダイオード等の光電変換素子によって構成され、反射光RLの光量に応じた信号(検出信号)を出力する。光検出部35から出力される反射光RLの検出信号は、スコープ制御部26に入力される。
検知用光源33から射出されたテスト光ELは、ハーフミラー34を透過してライトガイド31に入射する。そして、このテスト光ELは、ライトガイド31内を先端部10C側に向かって進んで、先端部10C内部に配置された光反射部材32にて反射する。この光反射部材32からの反射光RLは、ハーフミラー34にて反射されて光検出部35に入射し、光検出部35によって検出される。
図4は、図2に示す内視鏡装置100の先端部10Cの先端面を挿入部10の長手方向に見た模式図である。内視鏡1における撮像素子23の配置は、対物レンズ21の光軸と撮像素子23の受光面とが平行になる配置と、対物レンズ21の光軸と撮像素子23の受光面とが垂直になる配置とが知られている。本形態の内視鏡1では、対物レンズ21の光軸と撮像素子23の受光面とが平行になる配置が採用されているが、後者の配置であってもよい。
先端部10Cの外周面を示す外周円10Eの中心付近には、撮像素子23が配置されている。図4において、撮像素子23の下方(受光面と反対面側)には、上述した鉗子孔、各種チャンネル等が配置される孔部60が形成されている。図4において、撮像素子23の上方(受光面側)には、対物レンズ21が配置されている。
図4に示したように、撮像素子23は、外周円10Eの中心に対して上方に偏心して配置されている。換言すると、外周円10Eの中心を通る仮想直線VLにて先端部10Cを2分割した場合に、この2つの分割領域の一方(図4の例では上方)の分割領域に撮像素子23は設けられている。
図4において、対物レンズ21の上方(撮像素子23側と反対側)には、第二のライトガイド31bが配置されている。先端部10C内部における第二のライトガイド31bの配置は任意であるが、撮像素子23が配置されている側の分割領域に配置されることが好ましく、撮像素子23よりも外周側の領域に配置されていることが更に好ましい。
撮像素子23よりも外周側の領域とは、撮像素子23よりも、外周円10Eの中心に対する撮像素子23の偏心方向(図4中の上方向)側の領域を言う。換言すると、図4における上方の分割領域における撮像素子23よりも上側の領域が、撮像素子23よりも外周側の領域となる。
なお、図4に示すように、撮像素子23の受光面が対物レンズ21の光軸に平行となる構成では、撮像素子23の受光面上方に図示省略のプリズムが配置される。このため、先端部10Cに対し、このプリズムの上方から衝撃が加わった場合に、この衝撃が撮像素子23に大きく伝達される可能性がある。このため、図4に例示されたように、撮像素子23と、対物レンズ21と、第二のライトガイド31bとが直線上に並び、且つ、対物レンズ21(又はプリズム)と外表面10Eとの間に第二のライトガイド31bが設けられることで、撮像素子23に特にダメージを与え得る衝撃の検出が可能になる。
このように構成された内視鏡1では、撮像素子23の故障に繋がり得るような強い衝撃が先端部10Cに加わったり、撮像素子23の故障に繋がり得るような度重なる衝撃が先端部10Cに加わったりすると、耐衝撃性の低い第二のライトガイド31bが損傷(具体的には光ファイバが断線)することになる。
第二のライトガイド31bに損傷が生じた場合には、上記の反射光RLの光量(輝度)が、第二のライトガイド31bに損傷が生じていない場合の値である基準値よりも低下する。本形態の内視鏡1では、スコープ制御部26が、反射光RLの光量が基準値から閾値以上低下するかどうかをモニタすることにより、先端部10Cへの衝撃を検出する。
図5は、図2に示す内視鏡1におけるスコープ制御部26の機能ブロックを示す図である。
スコープ制御部26のプロセッサは、スコープ制御部26に内蔵されるROMに格納されたプログラム(衝撃検出プログラムを含むプログラム)を実行することにより、衝撃検出部26A及び報知制御部26Bとして機能する。
衝撃検出部26Aは、受発光部30の光検出部35により検出された反射光RLの光量に基づいて、先端部10Cへの衝撃を検出する。具体的には、衝撃検出部26Aは、受発光部30にて検出された反射光RLの光量と上記の基準値との差が閾値TH以上であれば、第二のライトガイド31bが損傷する程度の衝撃を先端部10Cが受けたと判定する。また、衝撃検出部26Aは、受発光部30にて検出された反射光RLの光量と上記の基準値との差が閾値TH未満であれば、第二のライトガイド31bが損傷する程度の衝撃を先端部10Cが受けていないと判定する。
報知制御部26Bは、衝撃検出部26Aによって先端部10Cへの衝撃があったと判定された場合には報知処理を行う。報知制御部26Bは、例えば、システム制御部44を介して、例えば予め決められたメッセージ(撮像素子23を含む先端部10C内の検査の必要性があることを示す警告メッセージ等)を表示部7に表示させる報知処理を行う。報知制御部26Bは、表示部7にメッセージを表示させる代わりに、内視鏡装置100に設けられる図示しないスピーカから上記メッセージを出力させてもよい。或いは、報知制御部26Bは、プロセッサ装置4と接続された外部の電子機器に上記メッセージを送信させることで、検査の必要性を内視鏡装置100の管理者に報知させてもよい。
以上のように構成された内視鏡装置100における先端部10Cへの衝撃検出動作を説明する。
内視鏡1のコネクタ部13A,13Bが本体部2に接続され、内視鏡1に通電がなされると、スコープ制御部26が受発光部30の検知用光源33からテスト光ELを射出させる。衝撃検出部26Aは、このテスト光ELの反射光RLの検出信号を取得し、反射光RLの光量と基準値との差を求め、この差と閾値THとの比較によって、先端部10Cへの衝撃の有無を判定する。先端部10Cへの衝撃があったと判定された場合には、報知制御部26Bによって報知処理が行われる。一方、先端部10Cへの衝撃がないと判定された場合には、報知処理は行われない。
また、報知処理が行われず、その後に、内視鏡1を用いた検査が開始された場合には、スコープ制御部26は、検知用光源33からのテスト光ELの射出、反射光RLの検出信号の取得、及び取得した検出信号に基づく衝撃の検出の処理を定期的に行い、衝撃があったと判定された場合には、報知処理を行う。
以上のように、内視鏡装置100によれば、先端部10Cへの衝撃によって撮像素子23が故障していると考えられる場合、又は、撮像素子23が将来的に故障する可能性が高い場合等には、内視鏡1を本体部2に接続し、内視鏡1を体腔内に挿入する前の段階にて、その旨が使用者等に報知される。このため、内視鏡1を体腔内に挿入してから、検査を中断して内視鏡1を別のものに交換する等の事態が生じるのを防ぐことができる。したがって、被検査者と検査者の双方にとっての負担を減らすことができ、効率的な検査が可能になる。
また、検査開始前に先端部10Cに対する衝撃が検出されなかった場合でも、検査中に、先端部10Cに強い衝撃が加わって、撮像素子23が故障に至る可能性はある。内視鏡装置100によれば、検査開始後も衝撃検出が定期的に行われることで、検査中であっても故障の可能性を使用者に知らせることができ、検査精度が低下する事態を防ぐことができる。
また、内視鏡1の先端部10Cへの衝撃は、内視鏡1に通電がなされていない状態にでも起こり得る。内視鏡1の先端部10Cに例えば衝撃を検出するセンサを設ける構成も考えられるが、この構成では、内視鏡1に通電がなされていない状態にて起こった衝撃の検出はできない。内視鏡装置100によれば、先端部10Cへの過去に発生した衝撃も検出することができるため、優位性が高い。
撮像素子23の故障は、様々な要因によって生じるものであり、必ずしも先端部10Cへの衝撃によって生じるものではない。内視鏡1によれば、内視鏡1の検査をしたときに、撮像素子23の異常と、先端部10Cの衝撃検出結果とを照らし合わせることで、撮像素子23の異常が生じた要因を特定することができる。このため、内視鏡1のメンテナンス時における情報量を増やすことができ、柔軟な対応が可能となる。
また、内視鏡1では、ライトガイド31のうち先端部10Cよりも外側にある部分である第一のライトガイド31aは、耐衝撃性が高く構成されている。このため、湾曲部10B及び軟性部10Aに対して機械的負荷がかかった場合でも、第一のライトガイド31aの損傷を防ぐことができる。したがって、先端部10Cへの衝撃の検出精度を高めることができる。
また、内視鏡1では、第二のライトガイド31bが撮像素子23よりも外周側に配置されている。この構成によれば、撮像素子23にダメージを与え得る衝撃の多くを第二のライトガイド31bによって受けることが可能となる。したがって、撮像素子23の故障が発生し得るような先端部10Cへの衝撃を高い精度にて検出することができる。
また、内視鏡装置100によれば、内視鏡1だけで先端部10Cへの衝撃を検出することができる。このため、プロセッサ装置4及び光源装置5の改良が不要となり、内視鏡装置100の製造コストを下げることができる。また、既存の内視鏡装置に対しても内視鏡1を交換するのみで機能の追加が可能となり、汎用性を高めることができる。
また、内視鏡装置100では、先端部10Cへの衝撃を検出するための専用の検知用光源33が用いられている。このため、検知用光源33から供給するテスト光ELの輝度を一定にすることが容易となり、光反射部材32における発熱量の増加を抑制することができる。また、上記の基準値も1つのみとすることができるため、衝撃の検出に必要な閾値の情報量を減らすことができる。
なお、内視鏡装置100において、ライトガイド31は、光ファイババンドルとしたが、これに限らない。ライトガイド31、すなわち、第一のライトガイド31aと第二のライトガイド31bは、それぞれ、1本の光ファイバであってもよい。この構成によれば、挿入部10の細径化が可能となる。ライトガイド31を光ファイババンドルとする構成によれば、第二のライトガイド31bの耐衝撃性が低くなりすぎるのを容易に防ぐことができる。この結果、軽い衝撃で第二のライトガイド31bが損傷されてしまうのを防いで、撮像素子23の故障に至るような大きな衝撃の検出精度を高めることができる。
また、内視鏡1には、光反射部材32、ライトガイド31、及び受発光部30の組が複数設けられていてもよい。この場合には、例えば図6に示すように、先端部10C内において、撮像素子23から同一距離の位置に、2本の第二のライトガイド31bが配置されていることが好ましい。この構成によれば、撮像素子23に対して、図6の右斜め上方向から加わる衝撃と、図6の左斜め上方向から加わる衝撃と、を同一の精度で検出可能となる。このように複数のライトガイド31が設けられることで、複数の方向からの衝撃を高い精度で検出することができる。
光反射部材32、ライトガイド31、及び受発光部30の組を複数設ける場合には、各組の受発光部30は共通化されてもよい。これにより、内視鏡1の小型化、低コスト化が可能となる。
以下、内視鏡装置100の変形例について説明する。
(第一変形例)
図7は、内視鏡装置100の変形例である内視鏡装置100Aの内部構成を示す模式図である。内視鏡装置100Aは、受発光部30が操作部11内部に配置された点と、ライトガイド31が先端部10Cから操作部11の内部まで配設された点と、を除いては、内視鏡装置100と同じ構成である。内視鏡装置100Aの構成であっても、先端部10Cへの衝撃を検出することができる。また、この構成によれば、ライトガイド31のコストを下げることができる。
(第二変形例)
内視鏡装置100のスコープ制御部26の衝撃検出部26Aと報知制御部26Bは、システム制御部44のプロセッサがプログラムを実行することにより、システム制御部44によって実現されるものとしてもよい。または、受発光部30が光源装置5に内蔵され、第一のライトガイド31aの基端部がこの受発光部30の近傍まで延びる構成としてもよい。この構成では、受発光部30はシステム制御部44によって制御される。これらの構成によれば、内視鏡1の製造コストを下げることができる。
(第三変形例)
図8は、内視鏡装置100の変形例である内視鏡装置100Bの内部構成を示す模式図である。内視鏡装置100Bは、受発光部30のハーフミラー34及び光検出部35が光源装置5に内蔵された点と、受発光部30の検知用光源33が光源装置5の光源部52と兼用されている点と、第一のライトガイド31aが光源装置5まで延設された点と、を除いては、内視鏡装置100と同じ構成である。
内視鏡装置100Bでは、光源部52から射出される照明光Lは、ライトガイド20に入射すると共に、ハーフミラー34を通過してライトガイド31に入射する。ライトガイド31を進んで光反射部材32にて反射した反射光は、ハーフミラー34にて反射して、光検出部35により検出される。光検出部35の検出信号は、光源制御部51を介してシステム制御部44に入力される。光検出部35はシステム制御部44によって制御される。この変形例では、システム制御部44が上述した衝撃検出部26A及び報知制御部26Bとして機能する。
内視鏡装置100Bによれば、検知用光源33が不要となる。このため、内視鏡装置100Bの製造コストを低減することができる。また、内視鏡1に受発光部30がないため、内視鏡1の製造コストを下げることができる。
(第四変形例)
図9は、内視鏡装置100の変形例である内視鏡装置100Cの概略構成を示す外観図である。内視鏡装置100Cは、図1に示した内視鏡装置100において、本体部2と内視鏡1とを接続するユニバーサルコード13のコネクタ部13A,13Bが単一のコネクタ部13Cに変更された構成である。図9のように、単一のコネクタ部13Cにて本体部2と内視鏡1とを接続する構成の内視鏡装置においても本発明を適用可能である。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1)
挿入部先端に硬性部を有する内視鏡であって、
上記硬性部内に配置された撮像素子と、
上記硬性部を含む上記挿入部内に配置された光伝送部材と、
上記光伝送部材の上記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、
上記光伝送部材の上記硬性部内の部分の少なくとも一部は、上記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低い内視鏡。
(2)
(1)記載の内視鏡であって、
上記挿入部の長手方向に見た状態において、上記撮像素子は、上記硬性部の中心に対し偏心して配置されており、
上記光伝送部材の上記耐衝撃性が低い部分は、上記撮像素子よりも上記硬性部の外周側の領域に配置されている内視鏡。
(3)
(1)又は(2)記載の内視鏡であって、
上記光伝送部材を複数備える内視鏡。
(4)
(3)記載の内視鏡であって、
上記複数の上記光伝送部材は、上記硬性部内において上記撮像素子から同一距離の位置に配置されている内視鏡。
(5)
(1)から(4)のいずれか1つに記載の内視鏡であって、
上記光伝送部材は少なくとも1本の光ファイバであり、
上記光伝送部材の上記耐衝撃性が低い部分はガラスにより構成され、
上記光伝送部材の上記他の部分は樹脂により構成されている内視鏡。
(6)
(1)から(4)のいずれか1つに記載の内視鏡であって、
上記光伝送部材は同一材料により構成された少なくとも1本の光ファイバであり、
上記光伝送部材の上記耐衝撃性が低い部分の外径は、上記光伝送部材の上記他の部分の外径よりも小さい内視鏡。
(7)
(1)から(6)のいずれか1つに記載の内視鏡であって、
上記光伝送部材の上記第一端部と反対側の第二端部から入射されて上記光反射部材にて反射された光を検出する光検出部と、
上記光検出部により検出された光の光量に基づいて、上記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出部と、を備える内視鏡。
(8)
(7)記載の内視鏡であって、
上記光伝送部材の上記第二端部に入射させる光を供給するための第一光源を備える内視鏡。
(9)
(7)記載の内視鏡であって、
上記光伝送部材の上記第二端部には、観察部位を照明する照明光を上記挿入部先端に供給するための光源装置から上記照明光と同じ光が供給される内視鏡。
(10)
(7)から(9)のいずれか1つに記載の内視鏡であって、
上記衝撃検出部によって上記硬性部への衝撃があったと判定された場合に報知処理を行う報知制御部を更に備える内視鏡。
(11)
(1)から(6)のいずれか1つに記載の内視鏡と、
上記光伝送部材の上記第一端部と反対側の第二端部から入射されて上記光反射部材にて反射された光を検出する光検出部と、
上記光検出部により検出された光の光量に基づいて、上記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出部と、を備える内視鏡装置。
(12)
(11)記載の内視鏡装置であって、
観察部位を照明する照明光を上記挿入部先端に供給するための光源装置を備え、
上記光伝送部材の上記第二端部に入射される光は、上記光源装置から供給される上記照明光と兼用されている内視鏡装置。
(13)
(11)又は(12)記載の内視鏡装置であって、
上記衝撃検出部によって上記硬性部への衝撃があったと判定された場合に報知処理を行う報知制御部を更に備える内視鏡装置。
(14)
挿入部先端に硬性部を有する内視鏡における上記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出方法であって、
上記内視鏡は、上記硬性部内に配置された撮像素子と、上記硬性部を含む上記挿入部内に配置された光伝送部材と、上記光伝送部材の上記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、
上記光伝送部材の上記硬性部内の部分の少なくとも一部は、上記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低くなっており、
上記光伝送部材の上記第一端部と反対側の第二端部から入射されて上記光反射部材にて反射された光を検出し、上記検出した上記光の光量に基づいて、上記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出方法。
(15)
挿入部先端に硬性部を有する内視鏡における上記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出プログラムであって、
上記内視鏡は、上記硬性部内に配置された撮像素子と、上記硬性部を含む上記挿入部内に配置された光伝送部材と、上記光伝送部材の上記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、
上記光伝送部材の上記硬性部内の部分の少なくとも一部は、上記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低くなっており、
上記光伝送部材の上記第一端部と反対側の第二端部から入射されて上記光反射部材にて反射された光の光量に基づいて、上記硬性部への衝撃を検出するステップをコンピュータに実行させるための衝撃検出プログラム。
100、100A、100B、100C 内視鏡装置
1 内視鏡
2 本体部
20、31 ライトガイド
20a 照明用レンズ
21 対物レンズ
22 レンズ群
23 撮像素子
26 スコープ制御部
26A 衝撃検出部
26B 報知制御部
30 受発光部
31a 第一のライトガイド
31b 第二のライトガイド
32 光反射部材
33 検知用光源
34 ハーフミラー
35 光検出部
EL テスト光
RL 反射光
L 照明光
4 プロセッサ装置
42 信号処理部
43 表示制御部
44 システム制御部
5 光源装置
51 光源制御部
52 光源部
6 入力部
7 表示部
10 挿入部
10A 軟性部
10B 湾曲部
10C 先端部
11 操作部
12 アングルノブ
13 ユニバーサルコード
13A,13B,13C コネクタ部
VL 仮想直線

Claims (15)

  1. 挿入部先端に硬性部を有する内視鏡であって、
    前記硬性部内に配置された撮像素子と、
    前記硬性部を含む前記挿入部内に配置された光伝送部材と、
    前記光伝送部材の前記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、
    前記光伝送部材の前記硬性部内の部分の少なくとも一部は、前記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低い内視鏡。
  2. 請求項1記載の内視鏡であって、
    前記挿入部の長手方向に見た状態において、前記撮像素子は、前記硬性部の中心に対し偏心して配置されており、
    前記光伝送部材の前記耐衝撃性が低い部分は、前記撮像素子よりも前記硬性部の外周側の領域に配置されている内視鏡。
  3. 請求項1又は2記載の内視鏡であって、
    前記光伝送部材を複数備える内視鏡。
  4. 請求項3記載の内視鏡であって、
    前記複数の前記光伝送部材は、前記硬性部内において前記撮像素子から同一距離の位置に配置されている内視鏡。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の内視鏡であって、
    前記光伝送部材は少なくとも1本の光ファイバであり、
    前記光伝送部材の前記耐衝撃性が低い部分はガラスにより構成され、
    前記光伝送部材の前記他の部分は樹脂により構成されている内視鏡。
  6. 請求項1から4のいずれか1項記載の内視鏡であって、
    前記光伝送部材は同一材料により構成された少なくとも1本の光ファイバであり、
    前記光伝送部材の前記耐衝撃性が低い部分の外径は、前記光伝送部材の前記他の部分の外径よりも小さい内視鏡。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の内視鏡であって、
    前記光伝送部材の前記第一端部と反対側の第二端部から入射されて前記光反射部材にて反射された光を検出する光検出部と、
    前記光検出部により検出された光の光量に基づいて、前記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出部と、を備える内視鏡。
  8. 請求項7記載の内視鏡であって、
    前記光伝送部材の前記第二端部に入射させる光を供給するための第一光源を備える内視鏡。
  9. 請求項7記載の内視鏡であって、
    前記光伝送部材の前記第二端部には、観察部位を照明する照明光を前記挿入部先端に供給するための光源装置から前記照明光と同じ光が供給される内視鏡。
  10. 請求項7から9のいずれか1項記載の内視鏡であって、
    前記衝撃検出部によって前記硬性部への衝撃があったと判定された場合に報知処理を行う報知制御部を更に備える内視鏡。
  11. 請求項1から6のいずれか1項記載の内視鏡と、
    前記光伝送部材の前記第一端部と反対側の第二端部から入射されて前記光反射部材にて反射された光を検出する光検出部と、
    前記光検出部により検出された光の光量に基づいて、前記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出部と、を備える内視鏡装置。
  12. 請求項11記載の内視鏡装置であって、
    観察部位を照明する照明光を前記挿入部先端に供給するための光源装置を備え、
    前記光伝送部材の前記第二端部に入射される光は、前記光源装置から供給される前記照明光と兼用されている内視鏡装置。
  13. 請求項11又は12記載の内視鏡装置であって、
    前記衝撃検出部によって前記硬性部への衝撃があったと判定された場合に報知処理を行う報知制御部を更に備える内視鏡装置。
  14. 挿入部先端に硬性部を有する内視鏡における前記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出方法であって、
    前記内視鏡は、前記硬性部内に配置された撮像素子と、前記硬性部を含む前記挿入部内に配置された光伝送部材と、前記光伝送部材の前記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、
    前記光伝送部材の前記硬性部内の部分の少なくとも一部は、前記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低くなっており、
    前記光伝送部材の前記第一端部と反対側の第二端部から入射されて前記光反射部材にて反射された光を検出し、前記検出した前記光の光量に基づいて、前記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出方法。
  15. 挿入部先端に硬性部を有する内視鏡における前記硬性部への衝撃を検出する衝撃検出プログラムであって、
    前記内視鏡は、前記硬性部内に配置された撮像素子と、前記硬性部を含む前記挿入部内に配置された光伝送部材と、前記光伝送部材の前記硬性部内の第一端部に設けられた光反射部材と、を備え、
    前記光伝送部材の前記硬性部内の部分の少なくとも一部は、前記光伝送部材の他の部分と比較して耐衝撃性が低くなっており、
    前記光伝送部材の前記第一端部と反対側の第二端部から入射されて前記光反射部材にて反射された光の光量に基づいて、前記硬性部への衝撃を検出するステップをコンピュータに実行させるための衝撃検出プログラム。
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