JP2020099184A - データ処理装置、充放電装置及びデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置、充放電装置及びデータ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車載蓄電池の現状に則した充放電動作を車種毎に行う。【解決手段】制御回路(12)は、電動車両の車載蓄電池(210)に関し、電動車両と充放電装置(10)との間の信号又は通信データの授受における特性に基づき、車載蓄電池への充放電動作を制御する充放電装置又は上位装置へ向けて、充放電動作に関する値を含むデータを生成するデータ生成部(122)と、備える、【選択図】図1

Description

本発明は、データ処理装置、充放電装置及びデータ処理方法に関する。
従来、例えば特許文献1〜3に開示されているように、電動車両に対する充放電に係る技術が開示されている。
特許文献1及び2には、予め記憶されたユーザマスタ情報及び充電特性データと、ユーザの登録電動車両に対する計測データとに基づき、登録電動車両の車載電池の充電進行状態を演算する電動車両用給電システムが開示されている。この電動車両用給電システムでは、最新の充電履歴データを、過去の充電履歴データ又は劣化のない車載電池の充電特性データと対比することで、車載電池の劣化状況を判定する。また、車種毎に充電特性データを記憶しておくことで、登録電動車両以外の電動車両が備える車載電池の充電進行状態を演算したり、当該電動車両の車載電池の劣化状況を判定したりすることも可能である。
特許文献3には、各電動車両の過去の走行情報(又は対象車両と同一車種の過去の走行情報)と充電時充電量とに基づき、各電動車両の電費を演算し、当該電費と、対象車両の走行経路とに基づき、対象車両の充電量を推定する充電状態推定装置が開示されている。
特開2011−166971号公報 特開2012−161241号公報 特開2017−67720号公報
ところで、車種によって、車載蓄電池の充放電可能な蓄電容量又は充電率の範囲の規定の仕方が異なる。そのため、充放電装置又はその上位装置が、様々な車種に対して一律に充放電動作に関する値を算出した場合、車載蓄電池に対して充放電可能と判断した範囲内であっても、電動車両からの指示により充放電動作が停止してしまう可能性がある。また、充放電装置又はその上位装置が、定格出力で車載蓄電池に対して充放電可能と判断した範囲内であっても、定格出力での充放電動作が行えなくなる可能性がある。
特許文献1及び2は、車種毎に上記規定の仕方を考慮した充放電装置又はその上位装置における充放電処理を開示するものではない。
本発明の一態様は、電動車両の車載蓄電池の現状に則した充放電動作を車種毎に行うことを可能とする、充放電装置及びデータ処理方法を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデータ処理装置は、電動車両の車載バッテリと接続され、前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得する取得部と、取得した特性に基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成するデータ生成部とを備える。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るデータ処理装置は、電動車両の車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力される入力部と、前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、予め記録されたテーブルの参照処理を行うことにより、前記一次データをより汎用化された二次データへ換算する換算部と、を備える。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る充放電装置は、電動車両の車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力され、前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、前記電動車両を推定し、前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する。
本発明の一態様に係るデータ処理方法は、電動車両の車載バッテリに関し、前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得し、取得した特性に基づいて、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成する、処理を含む。
本発明の一態様によれば、電動車両の車載蓄電池の現状に則した充放電動作を車種毎に行うことを可能とする。
実施形態1に係る充放電システムの一例を概略的に示す図である。 制御回路12によるデータ生成の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)〜(c)はそれぞれ、図1の充放電システムにおいて用いられるテーブルの一例を示す図である。 制御回路12によるテーブルの更新手順の一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
実施形態1の充放電システム1について、以下に説明する。なお、本明細書において「充放電装置」(例:充放電装置10)とは、(1)充電及び放電の両方を行うことが可能な充放電装置、(2)充電のみを行う充電装置、並びに、(3)放電動作のみを行う放電装置のいずれかの装置を指す。換言すれば、本明細書における充放電装置は、充放電装置、充電装置及び放電装置を含む概念である。また、本明細書において「充放電」は、充電及び放電の両方の動作を包括的に含む。つまり、本明細書の「充放電」は、充電及び放電の少なくともいずれかの動作を指す。
<充放電システムの概要>
図1は、充放電システム1の一例を概略的に示す図である。充放電システム1は、充放電装置10、分電盤20、電動車両200、EMS(Energy Management System)コントローラ300(上位装置)、及び商用電力系統410を含む。EMSコントローラ300は、指令所400に接続されている。
商用電力系統410は、電力会社からの電力系統である。電力系統は電力を供給するための、発電・変電・送電及び配電を統合したシステムである。
分電盤20は、商用電力系統410に接続される。商用電力系統410から分電盤20に規定の電圧(例:100V)の商用交流電力が供給される。交流電力は、分電盤20を通じて、充放電装置10に供給される。充放電装置10は、分電盤20を通じて供給される交流電力(または交流電力から変換された直流電力)を用いて動作する。
EMSコントローラ300は、充放電装置10を制御及び管理するコントローラである。具体的には、EMSコントローラ300は、充放電装置10に、例えば通信ケーブル(例:LAN(Local Area Network)ケーブル)を介して接続される。図1の例では、EMSコントローラ300は、分電盤20のハブ21を介して、充放電装置10と有線接続されている。但し、EMSコントローラ300と充放電装置10とは無線により接続されても構わない。EMSコントローラ300は、充放電装置10の各動作モード又は充放電量等を制御する。
なお、ネットワークに接続されたサーバの集中コントローラ(不図示)が、充放電装置10を制御及び管理しても構わない。この場合、例えば、集中コントローラは、充放電動作に関する指示、又は、充放電量に関する指示をEMSコントローラ300に送信することで、EMSコントローラ300に充放電装置10を制御及び管理させる。また、EMSコントローラ300が集中コントローラであっても構わない。
電動車両200は、例えば、電気自動車(EV:Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHV:Plug in Hybrid Vehicle、PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle )、又は燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle )であってよい。電動車両200は、車載蓄電池210(車載バッテリ)を搭載している。車載蓄電池210は、公知の二次電池であってよい。
なお、商用電力系統410の停電時、車載蓄電池210内の電力は、充放電装置10により、充放電システム1内の負荷(不図示)に供給されてよい。上記停電時の電力供給処理は、特に、充放電装置10の自立運転と称される。一方、非停電時にも、車載蓄電池210内の電力を負荷に供給できる。この場合、商用電力系統410及び充放電装置10の双方から負荷へ、交流電力が供給される。この非停電時の電力供給処理は、特に、充放電装置10の系統連系運転と称される。
<充放電装置の概要>
充放電装置10は、車載蓄電池210の充放電を制御する。一例として、充放電装置10は、EMSコントローラ300からの指示に基づき、車載蓄電池210の充放電を行う。あるいは、充放電装置10は、電動車両200からの指示に基づき、車載蓄電池210に対する充放電を行ってもよい。また、充放電装置10は、ユーザによる入力操作に基づき、車載蓄電池210に対する充放電を行ってもよい。
充放電装置10は、充放電回路11、制御回路12(データ処理装置)、トランス13、電源回路14及び起動用バッテリ15を備える。制御回路12は、車種推定部120(入力部、換算部)、データ換算部121(換算部)、データ生成部122、および充放電制御部123を備える。充放電装置10は、車載蓄電池210との接続のための公知の接続機構(例:コネクタおよびケーブル)(不図示)を備える。
ケーブルには、例えば、動力線、信号線及びCAN(Controller Area Network )信号線が含まれる。車載蓄電池210を充放電する場合、動力線を介して、充放電装置10から電動車両200に、又は電動車両200から充放電装置10に、電力が供給される。信号線及びCAN信号線を介して、車載蓄電池210の充放電時に、充放電装置10と電動車両200との間で、各種の信号が送受信される。
充放電装置10は、分電盤20の二次側(下流)に交流電力線を介して接続されている。商用交流電力が建物(不図示)内に正常に供給されているとき、充放電装置10の電源回路14は、分電盤20を通じてこの交流電力の供給を受けることができる。充放電装置10は、商用電力系統410から分電盤20を介して充放電装置10に供給される商用交流電力を、充放電装置10の制御電源として用いる。制御電源とは、充放電装置10の起動およびその後の動作に必要な所定電圧(例:12V)の制御電力を得るための電源のことである。電源回路14は、供給された交流電力を、充放電装置10の動作に用いられる所定電圧(例:12V)の制御電力に変換し、制御回路12に供給する。これにより制御回路12等が起動される。電源回路14が制御電力を制御回路12に供給し続けることによって、制御回路12は動作を継続することができる。なお、制御回路12に供給される制御電力は充放電回路11等の他の内部部品にも供給され、これにより充放電装置10全体の起動および動作継続が実現される。
また、商用電力系統410からは、電源回路14に加えて、トランス13にも交流電力が供給される。トランス13は、供給された交流電力を、規定の他の電圧の交流電力に変換し、変換後の交流電力を充放電回路11に供給する。充放電回路11は、制御回路12による制御に基づき、車載蓄電池210に対する充放電動作を制御する。具体的には、充放電回路11は、商用電力系統410から供給され、トランス13で変換された交流電力を、車載蓄電池210の充電に適した規定の電圧(例:400V)の直流電力へと変換する。そして、充放電回路11は、当該直流電力を、電動車両200に供給する。あるいは、充放電回路11は、電動車両200から供給された直流電圧を、交流電力へと変換することもできる。この場合、充放電回路11は、当該交流電力を、負荷に供給してよい。
充放電制御部123は、充放電回路11を制御することにより、車載蓄電池210の充放電を制御する。一例として、充放電制御部123は、上位装置であるEMSコントローラ300の指令を受けて、車載蓄電池210の充放電を制御してよい。例えば、実施形態1では、EMSコントローラ300は、後述するテーブル2(三次データ)を、充放電装置10から取得する。そして、EMSコントローラ300は、当該テーブル2を用いて、充放電制御部123を介して、車載蓄電池210の充放電を制御する。
また、起動用バッテリ15は、充放電装置10の起動可能な規定の電圧(例:12V)の直流電力を出力するバッテリである。停電時、充放電装置10は、分電盤20を通じた商用交流電力の供給を受けることができないので、商用交流電力を用いて起動すること、すなわち、商用交流電力を制御電源として用いることができない。そこで、停電時に充放電装置10を起動するために、停電時に充放電装置10を起動させるための起動用バッテリ15が、用いられる。
なお、充放電装置10には、図示しない公知の入力装置(例:タッチパネル)が設けられていてもよい。
このように構成される充放電装置10は、車載蓄電池210の充放電可能な蓄電容量又は充電率の範囲を判別し、その範囲をEMSコントローラ300から取得することが可能な状態とする。図2は、制御回路12によるデータ生成の処理手順の一例を示すフローチャートである。
制御回路12は、電動車両200とケーブルの接続を確認すると(ステップS101)、電動車両200における通信部と通信接続を確立し、充放電の制御に関するデータを送受信する(ステップS102)。制御回路12は、ステップS101における、充放電回路11及び電動車両200の車載蓄電池210との間での信号の授受、又は、ステップS102における、通信によるデータの送受信の特性を示すデータを取得する(ステップS103)。
制御回路12は、取得したデータに基づいて電動車両200の車種を推定する(ステップS104)。ステップS104の車種の推定は、ステップS102で取得したデータが示す値が、電動車両200の車種によって異なる充電上限電池残容量等の値のいずれに対応するか、を判別する処理に対応する。具体的にはステップS104において制御回路12は、ステップS102又は103で取得したデータが、記憶してあるデータ(テーブル1)を参照して、いずれの車種のデータと合致するか否かで推定する。ステップS104における車種推定方法の詳細については後述する。
制御回路12は、ステップS104で推定した車種に基づいて、ステップS103で取得したデータを、その車種毎の充放電に必要な充電上限電池残容量等の特徴量へ換算する(ステップS105)。ステップS105において制御回路12は、取得したデータが参照されたデータとマッチする場合に、そのデータへ換算する。
制御回路12は、換算した特徴量に基づいて、車種に応じた充放電制御に関する情報を、EMSコントローラ向けのデータとして生成する(ステップS106)。制御回路12は、生成したデータを、EMSコントローラ300から参照可能に記憶し(ステップS107)、データ生成処理を終了する。
ステップS105の換算は省略されてもよい。この場合、制御回路12は、ステップS104で推定した車種に基づいて、ステップS103で取得したデータ、例えば充電上限電池残容量の値に対して所定の演算を行なうことによってデータを生成してもよい(S106)。制御回路12は例えば、充電上限電池残容量、また、満充電と判断される値に対し、所定割合(例えば10%)低下させた値を上限としてデータを生成する。所定値を加減算してもよい。
制御回路12は、ステップS107の代替として、電動車両200への充放電回路11による制御(ローカル運転)を実施してもよい。これにより、電動車両200の車載蓄電池210に則した充放電動作を車種毎に行うことが可能となる。
以下、制御回路12によるステップS104における車種推定方法、ステップS105における換算処理、及び、ステップS106におけるEMSコントローラ300向けのデータ生成処理について詳細を説明する。
<車種の推定方法>
車種推定部120は、電動車両200の車種を推定(特定)する。図2のフローチャートにおけるステップS104の処理に対応する。以下、電動車両200の車種を、単に車種と称する。車種推定部120は、車載蓄電池210に関する複数種類の値を示し、電動車両200と充放電装置10との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力される入力部としても機能する。
このフォーマットは、例えば、充放電装置10及び電動車両200に適用される充放電規格において定められている。この充放電規格としては、例えばCHAdeMO(登録商標)が挙げられる。本明細書では、充放電規格がCHAdeMOであるものとして説明するが、CHAdeMO以外の充放電規格(例:COMBO)についても適用可能である。
また本明細書では、充放電システム1がCHAdeMOに準拠したV2Hで実現されるものとして説明するが、CHAdeMO以外の充放電規格に準拠したV2Hで実現されても構わない。また本明細書では、充放電システム1で用いられる通信規格が、ECHONETLite(登録商標)であるものとして説明するが、上記充放電規格と互換性があるその他の通信規格が用いられても構わない。また、規格で規定されたものでは無く、独自の通信フォーマットで、電動車両200に関する情報(例:電池容量)等の通信が行われても構わない。
一次データとしては、例えば電動車両200から送信されるCANデータ(以下、車両CANデータ)であり、図3の(a)のテーブル1に示すようなデータが挙げられる。なお本実施形態では、テーブル1との照合において用いられる車両CANデータの値として、車載蓄電池210又は電動車両200に固有の識別情報以外の値が用いられるものとする。
また、車種推定部120が取得するデータとしては、例えば、上記通信の特性を示す情報が挙げられる。制御回路12は、電動車両200が送信する車両CANデータ等の種々のデータが送信されるタイミング(もしくは周期)、又は電力が供給されるタイミング等を監視している。また、このタイミングは車種毎に相違しうる。そのため、制御回路12は、データが送信されたとき、又は電力が供給されたときに、そのタイミングを示す情報を、送信される特性(例:データ又は電力)及びデータの種類に対応付けて生成し、上記特性を示す情報として、車種推定部120に入力する。
車種推定部120は、車両CANデータ又は上記特性を示す情報を用いて、予め記録されたテーブルを参照することにより車種を推定する。具体的には、車種推定部120は、充放電装置10と電動車両200との通信内容又は通信状況に基づき、車種を推定できる。つまり、車両CANデータ及び上記通信の特性を示す情報は、テーブル1と照合することにより、接続された電動車両200の車種を推定するために用いられる情報である。
上述の処理について具体例を挙げて説明する。車種の推定は、(1)車両CANデータの数値を用いる場合と、(2)車両CANデータの出力態様を用いる場合と、(3)電動車両200との間の信号の授受の態様を用いる場合と、(4)車載蓄電池210との間の電力授受における出力特性を用いる場合と、(5)車両CANデータによる電動車両200からの応答内容を用いる場合とのいずれか1つ、又は複数によって可能である。(1)−(5)の方法は以下のように説明される。
(1)車種推定部120は、電動車両200から取得した車両CANデータに基づいて、車種を推定する。図3の(a)には、車両CANデータに含まれる各種データと各車種との対応関係を示すテーブル1の一例が示されている。テーブル1は、車種推定部120によって車種を推定するためのルックアップテーブルとして用いられる。図2のフローチャートの内、ステップS104で参照されるデータに対応する。車両CANデータを用いて車種の推定を行うことが可能なように、テーブル1には、車両CANデータに含まれる複数種類の項目のうち、少なくとも1つの項目が含まれる。また、上記通信の特性を示す情報を用いて車種の推定を行うことが可能なように、テーブル1には、上記通信の特性を示す情報が車種に対応付けて登録されていてよい。テーブル1に示される各データは、例えば、充放電装置10の販売前の、電動車両200との接続確認実験により取得される。
車種推定部120は、車両CANデータを用いてテーブル1を参照することにより、車種を推定する。図3の(a)に示されるように、テーブル1には、車両CANデータに含まれるデータ、例えば、
・規格のバージョン(規格の管理番号)
・電池耐力上限値;
・充電電圧上限値;
・電池総容量(車載蓄電池210の総容量);
・放電下限電池残容量;
・充電上限電池残容量;
・車両メーカコード;
を、示すデータが含まれうる。なお、上記残容量は、充電率(%)であってもよいし、蓄電容量(容量値)であってもよい。また、充電率は、SOC(State of Charge)とも称される。
車種推定部120は、取得した車両CANデータの各項目の値が、テーブル1に含まれる、当該各項目に対応する項目の値と一致するか否かを判定し、一致する値に対応付けられた車種を、接続された電動車両200の車種として推定する。図3の(a)の例では、車種推定部120は、上記2つの値の一致を判定することにより、車種が車種1〜10のいずれに該当するかを推定する。
なお、車種の推定を行うことが可能であれば、テーブル1で準備される項目は1項目であっても構わない。但し、テーブル1に複数の項目を準備し、その組合せにおいて上記2つの値の一致を判定することにより、一意に車種を推定できる可能性が高まる。
なお、一部の電動車両200は、当該電動車両200に固有のデバッグ用コードを、車両CANデータに含めて出力する。従って、テーブル1の項目としてデバッグ用コードを含めておき、車種毎にその値を登録しておくことで、車種推定部120は、当該デバッグ用コードに基づいて、車種を推定できる。
(2)車種推定部120は、電動車両200による車両CANデータの出力態様に基づいて、車種を推定する。例えば、一部の電動車両200は、仕様書に記載のモデルシーケンス(予め設定されたモデルシーケンス)とは異なる出力態様で、車両CANデータを出力する。従って、テーブル1の項目として、当該出力態様で出力される車両CANデータの各項目を含めておき、車種毎にその値を登録しておくことで、車種推定部120は、当該車両CANデータに基づいて、車種を推定できる。
また、電動車両200が車両CANデータを出力する周期は、車種によって相違しうる。従って、テーブル1の項目として、当該周期(タイミング)を示す情報(上記通信の特性を示す情報)を含めておき、車種毎にその値を登録しておくと共に、車両CANデータを取得したときに、当該周期を示す情報を生成することにより、車種推定部120は、当該周期に基づいて、車種を推定できる。
なお、充放電装置10から充放電の開始信号を送信してから、電動車両200が車両CANデータを出力するまでの時間、充放電装置10から充放電の終了信号を送信してからCAN通信を終了するまでの時間、又は、ある基準からの車両CANデータの送信開始又は終了のタイミングも、車種によって相違しうる。そのため、車種推定部120は、これらの時間又はタイミングを示す情報も上記特性を示す情報として用いて、車種を推定できる。
その他、車両CANデータの送信開始時に車両CANデータに含まれる項目、終了時に車両CANデータに含まれる項目、車両CANデータに含まれる項目の順序、又は、各項目の通信間隔も、車種によって相違しうる。これらの情報もテーブル1の項目として含めておき、車種毎にその値を登録しておくと共に、車両CANデータを取得したときに、当該車両CANデータに含まれる項目、又は各項目の通信間隔を示す情報を上記通信の特性を示す情報として生成することにより、車種推定部120は、当該情報に基づいて、車種を推定できる。なお、上記の車両CANデータに含まれる項目を、当該項目を規定するIDと読み替えてもよい。
(3)車種推定部120は、電動車両200による信号(例:車両CANデータとは異なる、任意のアナログ信号またはデジタル信号)の出力態様に基づいて、車種を推定する。電動車両200が上記信号を出力する周期は、車種によって相違しうる。従って、車種推定部120は、上記(2)の場合と同様にして、当該周期に基づいて、車種を推定できる。
また、信号線のうちの1つである充放電コネクタ12V線を介して、電動車両200から充放電装置10へ電力(例:12V)を供給するタイミング(供給しない場合を含む)は、車種によって相違しうる。例えば、CAN通信中にのみ上記電力を供給する車種もあれば、充電コネクタ(不図示)が接続されてから一定時間、上記電力を供給する車種もある。また、充放電コネクタ12V線はオプション機能構成であるため、車種によっては充放電コネクタ12V線を有していないものもある。この場合、充電コネクタが接続されてから一連の充放電動作が終了しても、充放電装置10には上記電力の供給が無い。従って、車種推定部120は、このように車種によって相違し得る供給タイミングに基づいて、上記(2)と同様にして車種を推定できる。
(4)車種推定部120は、車載蓄電池210との間の電力授受における出力特性に基づいて、車種を推定する。車載蓄電池210は例えば、充放電装置10との間で充放電規格に基づく制御信号のやり取りを実行してから、規格下における所定時間内に、電池電圧を上昇させる制御を実行する。その電圧の立ち上がりタイミングが、充放電装置10からの制御信号の出力から何秒後であったかは、車種に応じて異なる。そこで、テーブル1に、
・電池電圧の立ち上がりタイミングまでの秒数;
・電池電圧の立ち上がり波形;
・電池電圧の下りタイミングまでの秒数;
・電池電圧の下がり波形の特性;
等を記憶しておく。車種推定部120は、制御信号の出力タイミング、立ち上がりの特性を、テーブル1に記憶してあるものと一致するかによって、車種を推定できる。
(5)充放電装置10は、当該充放電装置10から電動車両200に供給するCANデータ(以下、充放電装置CANデータ)を変更することにより、電動車両200又は車種に固有のデータを取得する。固有のデータとしては、充放電装置CANデータを変更したときに得られる車両CANデータが挙げられる。車種推定部120は、この車両CANデータに基づいて、車種を推定する(参照:上述の(1))。
一例として、充放電装置10は、イレギュラーな充放電装置CANデータを電動車両200に供給することにより、通常の充放電装置CANデータを供給したときとは異なる車両CANデータ(イレギュラーな車両CANデータとも称する)を取得できる。イレギュラーな充放電装置CANデータは、例えば、下位のバージョンのデータであり、通常の充放電装置CANデータは、上位のバージョン(例:最新バージョン)のデータであってよい。
充放電装置10と電動車両200との上記データが一致しない場合、電動車両200は、上記下位のバージョンのデータによって、充放電装置10との通信を行う。当該通信によって、電動車両200からイレギュラーな車両CANデータを取得できる。
なおこの場合、テーブル1には、下位のバージョンに係る各項目の値が、車種毎に登録されている。
あるいは、電動車両200から送信される最大の充電電流上限値又は放電電流上限値は、車種によって異なる可能性があるため、この値の相違を車種の推定に利用する。
一般に、充放電装置は、充放電できる範囲(能力)の出力可能電流値又は入力可能電流値を電動車両に送信する。電動車両は、それらの値の上限値として、充電電流の上限値(以下、充電電流上限値)又は放電電流の上限値(以下、放電電流上限値)を充放電装置に送信する。
そこで、充放電装置10は、敢えて充放電できる範囲を超えた出力可能電流値又は入力可能電流値(例:規格で定義された最大値)を送信して、電動車両200から最大の充電電流上限値又は放電電流上限値を受け取る。車種推定部120は、この受け取った充電電流上限値又は放電電流上限値に基づき車種を推定する。具体的には、この充電電流上限値又は放電電流上限値を車種毎にテーブル1に含めておき、制御回路12が、充放電できる範囲を超えた出力可能電流値又は入力可能電流値を送信したときの充電電流上限値又は放電電流上限値を測定し、その測定結果を上記通信の特性を示す情報として取得することで、車種推定部120は車種を推定できる。
このように、上記(1)〜(5)に示すように、テーブル1に車種毎に定められた値が含まれていることで、車種推定部120による車種の推定が可能となる。なお、車種推定部120は、車種の推定と共に、電動車両200の年式及びグレードも推定できる。
<データの換算>
データ換算部121は、テーブル1に基づく車種推定の結果に基づき、車種に対応する、車両CANデータよりも汎用化されたテーブル(以下、テーブル1’)内のデータを選択する。図2のフローチャートにおけるステップS105の換算処理の詳細に対応する。具体的には、データ換算部121は、テーブル1’を参照することで、車両CANデータを、車両CANデータよりも汎用化された二次データ(車両CANデータよりも汎用性が高い二次データ)へと換算する換算部として機能する。
充放電装置10が電動車両200から取得する電池総容量、充電可能容量値又は放電可能容量値等は、車種によってその定義が異なる。例えば、電池総容量としてカタログ値を送信する車種もあれば、実測値を送信する車種もある。そのため、取得した車両CANデータをそのまま用いて充放電制御を行った場合、充放電装置10は、車載蓄電池210の現状に則さない値で充放電制御を行ってしまう可能性がある。
そこで、充放電装置10では、同種類の値であるが、その値の定義が車両毎に異なる場合であっても、その車種毎の定義の違いを相殺し共通化した値を、テーブル1’として持たせておき、テーブル1’の中から車種毎に選択されたデータを二次データとしている。そのため、二次データを用いて充放電制御を行うことにより、取得した車両CANデータを用いた場合よりも、車載蓄電池210の現状に則した値で充放電制御を行うことが可能となる。つまり、二次データは、車載蓄電池210の現状に則した値で充放電制御を行うことを可能とするデータであって、その点において、車両CANデータよりも汎用性が高いデータであるといえる。
なお、車種推定部120が、車両CANデータ又は上記通信の特性を示す情報を用いてテーブル1を参照することにより車種の推定を行うことで、データ換算部121による、車種に対応した二次データへの換算処理が実現する。つまり、車種推定部120も、車種に対応した二次データへの換算処理を行う換算部の一部の機能を有するものといえる。
図3(b)は、データの換算処理によって換算されるデータの内容例を示す。
図3の(b)には、テーブル1’の一例が示されている。テーブル1’に示される各データは、二次データと称されてもよい。テーブル1’は、データ換算部121によって車種毎の二次データを選択するためのルックアップテーブルとして用いられる。また、テーブル1’に示される各データは、例えば、充放電装置10の販売前の、電動車両200との接続確認実験により取得される。二次データは、テーブル1において規定されている各車種(車種1〜10)の特徴量とも称される。
図3の(b)に示されるように、二次データには、
・放電下限電池残容量;
・充電上限電池残容量;
・定格出力(放電)可能な下限の電池残容量;
・定格出力(充電)可能な上限の電池残容量;
・下限側の出力(放電)特性;
・上限側の出力(充電)特性;
・インターバル時間;
・ラベル;
を、示すデータが含まれうる。なお、上記残量量は充電率(%)であってもよいし、蓄電容量(容量値)であってもよい。
例えば、充放電装置10は、電動車両200を接続したときに車載蓄電池210を放電させ、電動車両200が放電動作の停止指示を充放電装置10へ送信したときの値、又は放電電流上限値が0又は0に近い値となったときの値を、「放電下限電池残容量」として設定する。但し、車載蓄電池210の蓄電容量又は充電率が、電動車両200から送信された放電下限電池残容量又は放電下限充電率に到達するよりも前に、電動車両200から停止指示を受け付けるか、又は、放電電流上限値が0になる場合がある。この場合、「放電下限電池残容量」として設定された上記値を、電動車両200から送信された放電下限電池残容量又は放電下限充電率に再設定する。また、充放電装置10は、電動車両200から送信された放電下限電池残容量又は放電下限充電率をそのまま「放電下限電池残容量」として設定しても構わない。
一方、充放電装置10は、電動車両200を接続したときに車載蓄電池210を充電していき、電動車両200が充電動作の停止指示を充放電装置10へ送信したときの値、又は充電電流上限値が0又は0に近い値となったときの値を、「充電上限電池残容量」として設定する。但し、車載蓄電池210の蓄電容量又は充電率が、電動車両200から送信された充電上限電池残容量又は充電上限充電率に到達するよりも前に、電動車両200から停止指示を受け付けるか、又は、充電電流上限値が0になる場合がある。この場合、「充電上限電池残容量」として設定された上記値を、電動車両200から送信された充電上限電池残容量又は充電上限充電率に再設定する。また、充放電装置10は、電動車両200から送信された充電上限電池残容量又は充電上限充電率をそのまま「充電上限電池残容量」として設定しても構わない。
また例えば、充放電装置10は、充電率が所定値(例:50%)である車載蓄電池210について、定格出力値で放電又は充電していく。そして、充放電装置10は、定格出力値よりも低い値での充放電動作の要求を電動車両200から受け付けたときの値を、「定格出力可能な下限の電池残容量」又は「定格出力可能な上限の電池残容量」として設定する。
出力特性は、電動車両200による充電電力の絞り方(出力の絞り方)の特性を示すものであり、具体的には、充電率に対する充放電装置10の出力値を示す。充電率が0又は100に近づいていくと、上記の通り、定格出力値よりも低い値とすることを電動車両200側から要求される。この充電率が0に近づいていくときの定格出力値からの低下傾向(第1低下傾向)、又は、充電率が100に近づいていくときの定格出力値からの低下傾向(第2低下傾向)は、車種により相違しうる。そのため、充放電装置10は、充電率の変動に伴う出力値の低下傾向である第1低下傾向及び第2低下傾向を取得し、それぞれ「下限側の出力特性」及び「上限側の出力特性」の値とする。なお、これらの値は、例えば、第1低下傾向及び第2低下傾向の傾き(例:所定の統計処理を行うことで得られる近似式の傾き)であっても構わない。
「ラベル」は、取得した電池総容量がカタログ値であるか実測値(実値)であるかを示すものである。カタログ値は、電動車両200のカタログに記載されている電池総容量の値(車載蓄電池210が新品であるとき(劣化していないとき)の電池総容量の値)である。実測値は、電池総容量の実際の値であるため、車載蓄電池210の劣化を考慮した値といえる。
「ラベル」の値は、
・充放電装置10の初期出荷時、
・タッチパネルへのユーザの入力操作時、又は、
・後述のチューニング時
に設定される。初期出荷時には、充放電装置10は、取得する車両CANデータにより、カタログ値であるか実測値であるかを特定する。また、充放電装置10は、後述するように、タッチパネルへのユーザの入力操作に代えて、サーバへの入力操作、又は、別の充放電装置から送信されたデータにより、「ラベル」の値を設定しても構わない。また、チューニング時には、充放電装置10は、電池総容量がカタログ値である場合の算出方法(後述)により、算出した推定値と、電動車両200から取得した電池総容量との差異の有無により、電池総容量が実測値であるか否かを判定しても構わない。差異が無い場合(所定範囲である場合)、実測値であると判定される。
なお、「インターバル時間」については、実施形態2で説明する。
<データの生成>
データ生成部122は、二次データ及び電池総容量を用いて、EMSコントローラ300によって処理される各データを生成する。図2のフローチャートに示した処理手順の内、ステップS106における生成処理の詳細を示す。当該各データを示すテーブルは、テーブル2とも称される。図3の(c)には、テーブル2の一例が示されている。テーブル2の各データは、三次データと称されてもよい。
三次データは、テーブル1’から選択された二次データの値に基づき演算、又は二次データの値をそのまま入力したデータである。そのため、三次データは、二次データと同様、車載蓄電池210の現状に則した値で充放電制御を行うことを可能とするデータであって、その点において、車両CANデータよりも汎用性が高いデータであるといえる。
図3(c)は、データの生成処理によって生成されるデータの内容例を示す。
図3の(c)に示されるように、三次データには、
・車種(車種推定部120によって推定された車種);
・車載蓄電池の使用容量値(電池総容量);
・電池総容量 カタログ値or実値;
・車載蓄電池の放電可能容量値;
・車載蓄電池の放電可能残容量;
・車載蓄電池の充電可能容量値;
・車載蓄電池の充電可能残容量;
・車載蓄電池の電池残容量;
・定格出力可能な上限の電池容量;
・定格出力可能な下限の電池容量;
・上限側の出力特性;
・下限側の出力特性;
・チューニングの必要有無;
を、示すデータ(図3の(c)の値A〜M)が含まれうる。なお、「車種」には、規格とは別で定義した数値データが入力されても構わないし、車種の名称を示す文字コード(例:ASCII(登録商標)データ)が入力されても構わない。
ところで、ECHONETLiteでは、
(1)車載蓄電池の放電可能容量値[Wh](テーブル2の値Dに対応);
(2)車載蓄電池の放電可能残容量[Wh](テーブル2の値Eに対応,Wh表示);
(3)車載蓄電池の放電可能残容量[%](テーブル2の値Eに対応,%表示);
(4)車載蓄電池の充電可能容量値[Wh](テーブル2の値Fに対応);
(5)車載蓄電池の充電可能残容量[Wh](テーブル2の値Gに対応);
(6)車載蓄電池の使用容量値[Wh](テーブル2の値Bに対応);
(7)車載蓄電池の電池残容量[Wh](テーブル2の値Hに対応,Wh表示)
(8)車載蓄電池の電池残容量[%](テーブル2の値Hに対応,%表示)
という、8通りのプロパティ項目が準備されている。これらのプロパティ項目の値は、以下に示す2通りの手法によって計算できる。すなわち、データ生成部122は、例えば以下の第1の手法または第2の手法のいずれかを用いて、三次データに含まれる上記値を算出する。
(第1の手法)
電池総容量をA[Wh]、電動車両200から取得した現在の電池容量をB[Wh]、充電上限電池残容量をC[Wh]、放電下限電池残容量をD[Wh]とする。CおよびDのデータは、テーブル1’に含まれている。後述するように、Aとしては、実測値または推定値が使用されてもよい。あるいは、Aとして、カタログ値が参考値として使用されてもよい。Bは、実測値であってよい。
上記8種類の数値は、
(1)車載蓄電池の放電可能容量値[Wh]=A−D;
(2)車載蓄電池の放電可能残容量[Wh]=B−D;
(3)車載蓄電池の放電可能残容量[%]={(B−D)/A}×100;
(4)車載蓄電池の充電可能容量値[Wh]=C;
(5)車載蓄電池の充電可能残容量[Wh]=C−B;
(6)車載蓄電池の使用容量値[Wh]=A;
(7)車載蓄電池の電池残容量[Wh]=B;
(8)車載蓄電池の電池残容量[%]=(B/A)×100;
として算出可能である。
(第2の手法)
電池総容量をA[Wh]、電動車両200から取得した現在の電池容量をB2[%]、充電上限電池残容量をC2[%]、放電下限電池残容量をD2[%]とする。なお、B2〜D2は、Aを基準として、B〜Dを%表示した数である。従って、B〜DとB2〜D2との間には、
B=(A×B2)/100;
C=(A×C2)/100;
D=(A×D2)/100;
の関係が成立する。
このため、上述の第1の手法の各式を考慮すれば、上記8種類の数値は、
(1)車載蓄電池の放電可能容量値[Wh]=A×(100−D2)/100;
(2)車載蓄電池の放電可能残容量[Wh]=A×(B2−D2)/100;
(3)車載蓄電池の放電可能残容量[%]=B2−D2;
(4)車載蓄電池の充電可能容量値[Wh]=A×C2/100;
(5)車載蓄電池の充電可能残容量[Wh]=A×(C2−B2);
(6)車載蓄電池の使用容量値[Wh]=A;
(7)車載蓄電池の電池残容量[Wh]=A×B2/100;
(8)車載蓄電池の電池残容量[%]=B2;
として算出することもできる。
(補足)
上記の例では、ECHONETLiteに基づく各値の算出方法について説明した。但し、本発明の一態様に係る充放電装置には、上述の通り、ECHONETLite以外の公知の通信規格が適用可能である。つまり、各通信規格において車載蓄電池210の充放電に必要となるプロパティ項目がテーブル2の項目として準備され、必要に応じてテーブル1’の値を用いて算出されればよい。換言すれば、三次データは、規格によって定められたデータ項目を含むものであればよい。また、テーブル1’の項目についても、テーブル2の項目の値を算出するのに十分な項目が準備されればよい。
なお、三次データは、充放電装置10の設計者によって定められたデータ項目を含むものであっても構わない。
(その他)
三次データに含まれる「電池総容量 カタログ値or実値」(値C)は、テーブル1’の「ラベル」の値が反映される。また、三次データに含まれる「定格出力可能な上限の電池容量」、「定格出力可能な下限の電池容量」、「上限側の出力特性」及び「下限側の出力特性」の値(値I〜L)についても、テーブル1’の「定格出力可能な下限の電池残容量」、「定格出力可能な上限の電池残容量」、「下限側の出力特性」及び「上限側の出力特性」の値がそれぞれ反映される。「チューニングの必要有無」は、後述のチューニングモードのON又はOFFを設定するものである。この値(値M)の設定は、例えば、タッチパネル又はEMSコントローラ300へのユーザの入力操作により行われる。
制御回路12は、データ換算部121によって得られる二次データを用いることなしに、EMSコントローラ300によって処理される各データを生成してもよい。この場合制御回路12は、電動車両200から取得した現在の電池容量、総電池容量に対し、予め規定しておいた関数によって三次データを生成してもよい。ステップS102等で得られるデータを入力した場合に三次データを出力するように学習してある学習モデルを用いてもよい。
<データの送信>
制御回路12は、データ生成部122が生成した三次データを、EMSコントローラ300に送信する。そのため、EMSコントローラ300は、取得した三次データを用いて充放電装置10による車載蓄電池210の充放電動作を制御できる。つまり、EMSコントローラ300は、充放電装置10に、車載蓄電池210の現状に則した値で充放電制御を行わせることができる。
また、制御回路12は、データ生成部122が生成した三次データを、EMSコントローラ300以外の、充放電装置10の上位装置に送信することも可能である。そのため、種々の上位装置において、三次データを用いて充放電装置10を制御できる。
<各データの保持方法および更新方法>
[各テーブルの保持]
(1)車種推定部120による車種推定に先立ち、充放電装置10には、予めテーブル1が格納(保持)されている。テーブル1内の各データは、車種推定部120が車種推定を行うための学習データとして用いられる。但し、テーブル1は、後述の通り更新可能である。
(2)また、データ換算部121による、車種推定の結果に基づく、取得した車両CANデータの、二次データへの換算に先立ち、予めテーブル1’が格納されている。但し、テーブル1’は、後述の通り更新可能である。
(3)充放電装置10が電動車両200に接続された場合、車種推定部120は、テーブル1に基づいて車種を推定する。続いて、データ換算部121は、車種推定の結果に基づき、テーブル1’を参照することで、テーブル1’の中から車種に応じた値を二次データとして選択する。続いて、データ生成部122は、二次データと電池総容量とに基づき、テーブル2を生成する。そして、データ生成部122は、生成したテーブル2を、EMSコントローラ300に供給する。
[電池総容量の設定]
一部の電動車両200は、電池総容量を示すデータとして、当該電池総容量のカタログ値を、充放電装置10に送信する。他方、一部の電動車両200は、実測値を示すデータを充放電装置10に送信する。
(1A)電動車両200が実測値を送信する場合、充放電装置10は、当該実測値をそのまま使用すればよい。当該実測値は、車載蓄電池210の実際の性能を示す値である(カタログ値に比べ、信頼性が高い値である)と言えるためである。
(1B)電動車両200がカタログ値を送信する場合、充放電装置10は、例えば積算電力に基づき、電池総容量を算出する。カタログ値は、車載蓄電池210の実際の性能と必ずしも一致しないためである。
一例として、充放電装置10は、積算電力計(不図示)から積算電力を取得してよい。あるいは、充放電装置10は、電動車両200の出力(X[kW])および充放電時間(Y[h])に基づいて、積算電力を算出してもよい。そして、充放電装置10は、積算電力と、その充放電時間において増加又は減少したSOCとから、SOC1%あたりの電力量(単位:kWh)を算出する。続いて、充放電装置10は、SOC1%あたりの電力量を、SOC100%に相当する電力量(すなわち、電池総容量)に換算する。例えば、充放電装置10は、SOC1%あたりの電力量を100倍することにより、電池総容量を算出する。また、本処理を繰り返すことにより平均値を算出し続けても構わない。この場合、その平均値を電池総容量とすることができるため、電池総容量の確からしさが向上する。
なお、上記換算処理が完了するまでは、充放電装置10は、カタログ値を参考値として使用してよい。
また、上記換算処理は、コネクタが電動車両200から取り外されるたびに実行されてよい。すなわち、充放電装置10は、コネクタが電動車両200に挿入されている期間において、算出した電池総容量を保持してよい。
[各テーブルの新規取得(更新)]
テーブル1に、充放電装置10に接続された電動車両200の車種特有の値が含まれていない場合、車種推定部120は、当該電動車両200の車種を推定できない。そのため、この場合、データ換算部121は、取得した車両CANデータを車種に対応する二次データに換算できない。
図4は、制御回路12によるテーブルの更新手順の一例を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示す処理手順の内、図2のフローチャートに示した手順と共通する処理については同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
制御回路12は、ステップS103で取得したデータが、テーブル1の既知の車種のデータに合致するか否か、によって、ステップS104で車種を推定できたか否かを判断する(ステップS115)。車種を推定できなかったと判断された場合(S115:NO)、新たな車種のデータとして、ステップS103で取得したデータをテーブル1に追記し(ステップS116)、処理を次のステップS105へ進める。ステップS115で車種を推定できない場合は、参照データと合致せず、即ち、既知の車種用のデータへ換算ができないと判断されることに対応する。
つまり充放電装置10は、ステップS115にて二次データへの換算ができないと判断される場合(充放電装置に接続実績のない新規の電動車両200が接続された場合)、新規の電動車両200の情報(車載蓄電池210に関するデータ)をテーブル1及び1’に入力する(S116)。
具体的には、車種推定部120は、二次データへの換算ができない場合、新規の電動車両200から取得した車両CANデータに含まれる複数種類の値のうちの少なくとも一部(テーブル1で準備された項目の値)を、テーブル1に入力する。つまり、車種推定部120は、車種判定用のデータを収集する。この入力処理により、次回、新規の電動車両200が接続されたときに、その車種を推定することが可能となる。
また、車種推定部120は、車両CANデータに含まれる複数種類の値のうちの少なくとも一部、又は、複数種類の値のうちの少なくとも一部から算出される値を、参考値としてテーブル1’に入力する。この入力処理により、次回、新規の電動車両200が接続されたときに、テーブル1’を使用することが可能となる。
ステップS115で車種を推定できたと判断された場合(S115:YES)、処理を次のステップS105へ進める。
制御回路12は、ステップS104で推定した車種、又はステップS116で新たに加えた車種に基づいて、ステップS103で取得したデータを、その車種における充電上限電池残容量等の特徴量へ換算する(S105)。ステップS105において制御回路12は、取得したデータが参照されたデータとマッチする場合に、そのデータへ換算する。
制御回路12は、ステップS115において車種を推定できなかったと判断された場合(S115:NO)、ステップS116にて新たな車種のデータをテーブル1に追加せずともよい。例えば制御回路12は、車種を推定できない(しない)場合には(S115:NO)、ステップS106へ進み、ステップS102で送受信した車両CANデータの値、ステップS103で取得した特性に基づき、充放電制御に必要なデータを生成してもよい。この場合の制御回路12は例えば、上限又は下限となる値に対して3%−10%の余地を持つように、データを生成してもよい。
図4のフローチャートに示した処理手順により、新たに接続された車種の電動車両200に対しても、充放電処理を実行しながら、EMSコントローラ300で充放電制御するために必要な情報を、参照可能とすることができる。
なお、テーブル1’において参考値が入力されている項目については、当該項目の値が参考値であり、値を変更する必要があるというフラグを付しておいても構わない。この場合、充放電装置10は、EMSコントローラ300に、参考値であること、及び値を変更する必要があることを通知できる。なお、値を変更することを、チューニングするとも称する。
また、車種推定部120は、取得した電池総容量がカタログ値であるものとして、テーブル1’の「ラベル」の値として「カタログ値」を示す値を入力する。この場合も、上記フラグが付されてよい。
また、テーブル2の「チューニングの必要有無」が「有」を示す値に設定されている場合(チューニングモードがONに設定されている場合)で、かつEMSコントローラ300からチューニングしてよい旨の許可があった場合、車種推定部120は、車載蓄電池210に対する充放電制御を自動で行うことにより、テーブル1’の各値を収集する。具体的には、車種推定部120は、所定の条件により行われた車載蓄電池210の充放電動作の結果に基づき、参考値を書き換える。このときの書き換えは、上述したテーブル1’の各値の取得方法と同じである。
一方、「チューニングの必要有無」が「無」を示す値に設定されている場合(チューニングモードがOFFに設定されている場合)、車種推定部120は、所定の運転モードに基づき車載蓄電池210の充放電動作を行っている間に、テーブル1’の値とすべき、参考値とは異なる値を取得した場合に、当該値に参考値を書き換える。
車種推定部120は、テーブル1’の「放電下限電池残容量」又は「充電上限電池残容量」については、例えば、EMSコントローラ300の指示又は予約運転により充放電動作を行っている間に、電動車両200から充放電動作の停止指示を受け付けたとき、その受け付けたときの値に書き換える。あるいは、放電電流上限値又は充電電流上限値が0又は0に近い値となったときの値に書き換える。あるいは、放電下限電池残容量まで、停止指示を受け付けない、又は、放電電流上限値が0もしくは0に近い値にならない場合には、電動車両200から送信された値(参考値)をそのまま「放電下限電池残容量」の値としても構わない。同様に、充電上限電池残容量まで、停止指示を受け付けない、又は、充電電流上限値が0もしくは0に近い値にならない場合には、電動車両200から送信された値をそのまま「充電上限電池残容量」の値としても構わない。
また、車種推定部120は、テーブル1’の「定格出力可能な下限の電池残容量」又は「定格出力可能な上限の電池残容量」については、例えば、充放電動作中に、定格出力値(例:定格出力可能な電流値)よりも低い値での充放電動作(例えば、放電電流上限値又は充電電流上限値で判断)の要求を電動車両200から受け付けたとき、その受け付けたときの値に書き換える。
なお、値を書き換えた場合には、その値が確定値であるというフラグを付しても構わない。この場合、充放電装置10は、値を書き換えたことを、EMSコントローラ300に通知できる。
このように、充放電装置10は、参考値の書き換えを行うことにより、新規の電動車両200の車載蓄電池210についても、その現状に則した充放電動作を行うことが可能となる。また、チューニングモードがONの場合には、テーブル1’の値として書き換え後の値を用いることができるので、充放電装置10は、車載蓄電池210の現状に則した充放電動作を行うことができる。一方、チューニングモードがOFFの場合には、充放電システム1の運用の中で値の書き換えを行っていくことができる。そのため、テーブル1’への登録当初は参考値が含まれるものの、徐々に書き換えを行っていくことで、充放電装置10は、新規の電動車両200の車載蓄電池210の現状に則した充放電動作を行うことができるようになる。また、チューニングモードがOFFの場合には、EMSコントローラ300がチューニングの許可を与えたり、意図しないタイミングでチューニングされたりすることを防止できる。
ところで、充放電装置10は、ネットワーク上のサーバを介して、別の充放電装置に接続されてもよい。この場合、充放電装置10は、新規に取得した各テーブルを、別の充放電装置に供給してもよい。この場合、別の充放電装置においても、充放電装置10と同様の充放電制御を行うことが可能となる。
なお、充放電装置10は、タッチパネルへのユーザの入力操作、又はサーバへの入力操作に基づいて、テーブル1’の各データを設定してもよい。あるいは、充放電装置10は、ネットワークを介して、ユーザが所有する端末装置(例:スマートフォン)に接続されてもよい。この場合、ユーザは、端末装置に対して各データを入力する。そして、端末装置は、当該各データを充放電装置10に供給する。
また、充放電装置10は、各データの入力時には、例えばタッチパネルにポップアップ表示することで、ユーザに車種を選択させる。これにより、入力された各データを、選択された車種に対応付けて記録することが可能となる。
<効果>
一般に、充放電装置は、電動車両から取得した電池総容量、充電可能容量値又は放電可能容量値等をEMSコントローラに送信する機能を有している。この電動車両から取得する電池総容量等は、上述のように、車種によってその定義が異なる。そのため、EMSコントローラは、車載蓄電池の現状に則さない値で充放電制御を行ってしまう可能性がある。
その結果、例えば、EMSコントローラは、電動車両から送信された充電可能容量値又は放電可能容量値とは異なる値で(つまり、予定よりも早期のタイミングで)、充放電動作の停止要求を電動車両から受け付ける可能性がある。また、EMSコントローラは、定格出力値での充放電動作を行うことが可能であると判定していた蓄電容量(容量値)又は充電率の範囲において、定格出力値よりも低い値での充放電動作の要求を電動車両から受け付ける可能性がある。また、車種によって定格出力値より低い値への移行の仕方(出力の絞り方)も異なるため、EMSコントローラ側でどのように低い値へと移行すればよいかを特定することができない場合がある。
なお、上記のような問題は、充放電装置がEMSコントローラに依らず、車載蓄電池に対する充放電制御を行う場合にも生じ得る。
本実施形態の充放電装置10は、電動車両200から取得した車両CANデータに含まれる複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は、電動車両200と充放電装置10との間の通信の特性を示す情報を用いて、テーブル1及び1’を参照する。テーブル1を参照することで、電動車両200の車種を特定できる。また、テーブル1’を参照することで、特定した車種に対応する、車両CANデータよりも汎用化された二次データの値に、車両CANデータの値を換算できる。そのため、汎用化された値を充放電制御に用いることが可能となる。
換言すれば、充放電装置10は、車種推定部120及びデータ換算部121を備えることにより、同種類の値であるが、その値の定義が車両毎に異なる場合であっても、その車種毎の定義の違いを相殺し共通化した値を、充放電制御に用いることができる。
従って、充放電装置10は、車載蓄電池210の現状に則した充放電動作を車種毎に行うことが可能となる。つまり、充放電装置10は、上記のような問題が生じることを回避しながら、車載蓄電池210に対する充放電制御を行うことができる。
また、充放電装置10は、テーブル1’を用いて、EMSコントローラ300により処理されるテーブル2を生成する。そのため、EMSコントローラ300は、充放電装置10が、車載蓄電池210の現状に則した値で充放電制御を行うことが可能なように、充放電装置10を制御できる。つまり、EMSコントローラ300は、上記のような問題が生じることを回避しながら、車載蓄電池210に対する充放電制御を行うことができる。また、EMSコントローラ300は、上記のような問題が生じた場合の不利益(例:調整力の要請に応えることができないことに伴う、EMSコントローラ300の提供者に対する罰則)が生じることを回避できる。
(その他の効果)
充放電装置10又はEMSコントローラ300は、車種毎に準備した所定の制御を行うことなく、車載蓄電池210の現状に則した充放電制御を行うことができる。そのため、ソフトウェアを単純化できる。
また、充放電装置10又はEMSコントローラ300は、車載蓄電池210の現状に則した値を用いて充放電制御を行うことができる。そのため、以下のような効果を奏する。・充放電動作の予測を行いやすくなる。
・車載蓄電池210に効率良く充放電できる。
・電動車両200からの停止要求等を受けにくくすることができる。そのため、停止要求等に伴う、充放電装置10と電動車両200との接続及び遮断、又は、充放電装置10の出力制御を行う回数を低減させることができる。従って、これらの動作の繰り返しによる充放電装置10又は電動車両200の故障を防止できる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。他の実施形態についても同様である。
本実施形態の充放電装置10は、テーブル1’の値を用いて、自装置において車載蓄電池210に対する充放電動作を制御する。つまり、本実施形態の充放電装置10は、実施形態1のように、テーブル2を生成し、かつEMSコントローラ300に送信する機能を有する必要は必ずしも無い。
本実施形態では、例えば、充放電制御部123は、充電動作(運転)を行っている間、電動車両200から取得した電池残容量が、車種に対応するテーブル1’の「充電上限電池残容量」又は「定格出力可能な上限の電池残容量」に達したときに、充電動作を停止する。また、充放電制御部123は、放電動作を行っている間、取得した電池残容量が、車種に対応するテーブル1’の「放電下限電池残容量」又は「定格出力可能な下限の電池残容量」に達したときに、放電動作を停止する。
テーブル1’の値は、電動車両200の車種の特性を考慮した値である。そのため、充放電制御部123は、車載蓄電池210の現状に則した充放電動作を行うことができる。また、充放電制御部123は、車載蓄電池210において充放電が許容された範囲、又は、充放電装置10が定格出力を行うことが可能な範囲を超えないように、充放電動作を制御できる。
また、車載蓄電池210の現状に則した上限値又は下限値を用いることができるので、充放電動作(放電の場合、自立運転又は系統連系運転)の終了時刻の予測を精度良く行うことが可能となる。
さらに、テーブル1’には、車種毎に充電電流上限値及び放電電流上限値が設定されていても構わない。この場合、充放電制御部123は、車両CANデータとして取得した充電電流上限値及び放電電流上限値に代えて、テーブル1’の充電電流上限値及び放電電流上限値を適用する。そのため、車載蓄電池210の現状に則して充放電の電流を調整できる。
さらに、充放電制御部123は、充放電動作が終了してから、車種に対応するテーブル1’の「インターバル時間」を監視し、当該インターバル時間の経過後に、再度の充放電動作を開始しても構わない。インターバル時間とは、一連の充放電動作が終了してから再度の充放電動作の開始が可能となるまでの時間である。具体的には、ストップボタンが押下されたことに伴う充放電動作の終了処理が完全に終了してから、再度ストップボタンが押下されたときに実際に充放電動作を開始するまでの時間である。
一般に、インターバル時間は、あらゆる車種の電動車両200が接続されることを想定し、安全性を考慮し、インターバル時間が最も長い車種にあわせて設定される。本実施形態の充放電装置10によれば、車種に応じてインターバル時間を監視できるので、車種毎に適切なインターバル時間経過後に、充放電動作を開始できる。そのため、再度の充放電動作の開始までの時間を短縮できる。また、応動時間(EMSコントローラ300が指令所400から充放電指示を受けて、充放電装置10が、設定された指令値での出力を実際に開始するまでの時間)を短縮できる。
なお、EMSコントローラ300の指示に基づく充放電動作においても適用できる。この場合、充放電制御部123は、車種に対応するテーブル1’の「インターバル時間」が経過する前に、EMSコントローラ300から充放電動作の開始指示を受け付けた場合であっても、当該インターバル時間経過後に、再度の充放電動作を開始できる。また、インターバル時間は、EMSコントローラ300に通知されても構わない。
〔実施形態3〕
車種推定部120は、車載蓄電池210又は電動車両200に固有の識別情報(例:電動車両200のID(車両ID))の値に基づき、車種を推定しても構わない。この場合、例えばテーブル1に、車両IDが記録されていればよい。
また、テーブル1に車両IDが含まれている場合、車両IDが示す電動車両200に対し、事前に電池総容量が実測されてよい。充放電装置10は、当該電池総容量を使用すればよい。但し、電池総容量は、時間の経過に応じて劣化しうる。そこで、所定の期間毎に(例:1年に1度)、上記電池総容量に対するチューニングが行われてもよい。また、上記電池総容量を、テーブル1’に追加してもよい。
〔実施形態4〕
上記実施形態においては、充放電装置10は、制御回路12に車種推定部120、データ換算部121及び/又はデータ生成部122を備えると共に、テーブル1及び1’を記憶していた。しかしながら、車種推定部120、データ換算部121及び/又はデータ生成部122を備え、かつテーブル1及び1’を記憶する装置は、充放電装置10に限られず、充放電装置10と通信可能に接続できる外部装置であっても構わない。
例えば、充放電システム1は、充放電装置10を管理するHEMS(Home Energy Management System)コントローラ(不図示)を備える。このHEMSコントローラが、車種推定部120、データ換算部121及びデータ生成部122を備え、かつ、テーブル1及び1’を記憶していても構わない。また、充放電システム1では、EMSコントローラ300をHEMSコントローラとして機能させることもできる。
なお、テーブル1及び1’は、充放電装置10又はHEMSコントローラに記憶されている必要は必ずしもない。テーブル1及び1’は、充放電装置10及びHEMSコントローラ以外の他の装置で管理され、必要に応じて充放電装置10及びHEMSコントローラにより取得されればよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
充放電装置10の制御ブロック(特に制御回路12の各部)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、充放電装置10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
10 充放電装置
12 制御回路(データ処理装置)
120 車種推定部(入力部、換算部)
121 データ換算部(換算部)
122 データ生成部
200 電動車両
210 車載蓄電池(車載バッテリ)
300 EMSコントローラ(上位装置)

Claims (19)

  1. 電動車両の車載バッテリと接続され、
    前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得する取得部と、
    取得した特性に基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成するデータ生成部と
    を備えるデータ処理装置。
  2. 前記充放電装置による前記車載バッテリへの充放電動作を制御する上位装置へ、前記データ生成部によって生成されたデータを供給する、請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記特性に基づいて前記電動車両の車種を推定する車種推定部を備え、
    前記データ生成部は、前記充放電動作に関する値を含むデータを、前記車種推定部が推定した車種に応じて生成する、請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記車種推定部は、前記車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力される入力部である、請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、予め記録されたテーブルの参照処理を行うことにより、前記一次データをより汎用化された二次データへ換算する換算部を備え、
    前記データ生成部は、前記換算部によって換算された二次データに基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する上位装置により処理される三次データを生成する、請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 前記テーブルには、前記電動車両の車種毎に定められた値が含まれている、請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 前記換算部は、前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値として、前記車載バッテリ又は前記電動車両に固有の識別情報以外の値を用いる、請求項5又は6に記載のデータ処理装置。
  8. 前記データ生成部は、前記二次データと、前記車載バッテリの総容量を示す電池総容量とを用いて前記三次データを生成する、請求項5から7のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  9. 前記データ生成部は、
    前記二次データを参照することにより前記電池総容量が実測値でないと判定した場合、前記実測値を推定し、
    前記実測値を推定した推定値を、前記三次データを生成するための前記電池総容量の値として用いる、請求項8に記載のデータ処理装置。
  10. 前記入力部は、
    前記換算部により前記二次データへの換算ができない場合、前記一次データに示された前記複数種類の値のうちの少なくとも一部を、前記テーブルに入力し、
    前記複数種類の値のうちの少なくとも一部、又は、前記複数種類の値のうちの少なくとも一部から算出される値を、前記二次データの参考値として、前記テーブルに入力する、請求項5から9の何れか1項に記載のデータ処理装置。
  11. 前記換算部は、所定の条件により行われた前記車載バッテリの充放電動作の結果に基づき、前記参考値を書き換える、請求項10に記載のデータ処理装置。
  12. 前記換算部は、所定の運転モードに基づき前記車載バッテリの充放電動作を行っている間に、前記二次データの値とすべき、前記参考値とは異なる値を取得した場合に、当該値に前記参考値を書き換える、請求項10に記載のデータ処理装置。
  13. 前記車載バッテリに対して充放電を行う充放電装置であって、
    請求項1から12の何れか1項に記載のデータ処理装置を備える、充放電装置。
  14. 前記データ処理装置によって生成されたデータを用いて、前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する、請求項13に記載の充放電装置。
  15. 前記車載バッテリに対して充放電を行う充放電装置であって、
    請求項5から12の何れか1項に記載のデータ処理装置を備え、前記データ処理装置により換算された前記二次データを用いて、前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する、充放電装置。
  16. 電動車両の車載バッテリに関し、前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得する取得部と、
    取得した特性に基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成する生成部と
    を備え、
    生成したデータに基づいて前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する、充放電装置。
  17. 電動車両の車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データが入力され、
    前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、前記電動車両を推定し、前記車載バッテリに対する充放電動作を制御する、充放電装置。
  18. 電動車両の車載バッテリに関し、前記電動車両と充放電装置との間の信号又は通信データの授受における特性を取得し、
    取得した特性に基づいて、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する前記充放電装置又は上位装置へ向けて、前記充放電動作に関する値を含むデータを生成する
    処理を含む、データ処理方法。
  19. 前記車載バッテリに関する複数種類の値を示し、前記電動車両と充放電装置との間の通信により予め定められたフォーマットで取得される一次データを入力し、
    前記複数種類の値のうちの少なくとも一部の値、又は前記通信の特性を示す情報を用いて、予め記録されたテーブルの参照処理を行うことにより、前記一次データをより汎用化された二次データへ換算し、
    換算した二次データに基づき、前記車載バッテリへの充放電動作を制御する上位装置により処理される三次データを生成する
    請求項18に記載のデータ処理方法。
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