JP2020098950A - 記録装置、記録装置の制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別することができる記録装置の制御方法を提供することである。【解決手段】記録装置の制御方法は、記録媒体にファイルを記録する記録装置の制御方法であって、記録媒体との接続を切断した後に再接続するステップ(S205)と、再接続前に記録媒体に記録したファイルの読み出し結果に基づいて、記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別するステップ(S206)とを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、記録装置、記録装置の制御方法およびプログラムに関する。
ビデオカメラなどの画像記録装置では、持ち運び可能なメモリカードなどの記録媒体に動画像を記録する。そのため、記録媒体の紛失や盗難にあった場合、それを取得した第三者が、インターネットなどに記録媒体の動画像を流出させるリスクが課題となる。
動画像の流出の課題に対して、セキュリティのロック状態を設定可能な記録媒体が知られている(特許文献1参照)。記録媒体は、セキュリティのロックが解除されている場合には、データの読み出しが可能であるが、セキュリティがロックされている場合には、データを読み出すことができない。
ロックされた記録媒体をカメラに装着したまま、カメラ本体の電源をオフにして再度オンにした場合や、記録媒体の抜き差しを行うと、直前に撮影された動画像は、撮影したカメラでも閲覧することができなくなる。記録媒体にロック状態を設定した人物と、実際の記録媒体のユーザとが異なる場合がある。その場合、記録媒体のユーザは、記録媒体のロック状態と、記録媒体が破損した状態のいずれであるのかを区別することができず、使い勝手が悪いという課題がある。
本発明の目的は、記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別することができる記録装置、記録装置の制御方法およびプログラムを提供することである。
本発明の記録装置は、記録媒体にファイルを記録する記録装置であって、前記記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別するための制御手段を有し、前記制御手段は、前記記録媒体との接続を切断した後に再接続し、前記再接続前に前記記録媒体に記録したファイルの読み出し結果に基づいて、前記記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別する。
本発明によれば、記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態によるカメラ100のハードウェアの構成例を示すブロック図である。カメラ100は、記録装置であり、デジタルカメラ、ビデオカメラの他、スマートフォン、タブレット、工業用カメラ、医療用カメラ、車載カメラ等に適用可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態によるカメラ100のハードウェアの構成例を示すブロック図である。カメラ100は、記録装置であり、デジタルカメラ、ビデオカメラの他、スマートフォン、タブレット、工業用カメラ、医療用カメラ、車載カメラ等に適用可能である。
バス101は、カメラ100の各ブロックがデータの入出力を行うためのデータバスである。カメラ100の各ブロックは、バス101を介して、データの入出力を行う。
レンズユニット102は、集光のための固定レンズ群、変倍レンズ群、絞り、変倍レンズ群の動きにより移動した結像位置を補正する機能と焦点調節を行う機能とを兼ね備えた補正レンズ群を有する。レンズユニット102は、撮像素子103の結像面上に被写体像を結像する。
撮像素子103は、光を電荷に変換し、画像信号を生成し、生成した撮像信号を前処理部104に出力する。撮像素子103は、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどである。なお、撮像素子103は、撮像面上の全ての画素がそれぞれ一対の受光素子により構成され、各画素においてマイクロレンズにより形成された対の光学像を一対の受光素子により光電変換できる、いわゆるデュアルピクセルタイプのものを用いてもよい。
前処理部104は、撮像素子103が出力した画像信号を、RAW処理部105が入力することができるRAWデータ(RAW画像)に変換し、RAWデータをRAW処理部105へ出力する。
RAW処理部105は、前処理部104により生成されたRAWデータをDRAM110に書き込む。
画像処理部106は、DRAM110に書き込まれたRAWデータに対して、補間処理や画質調整処理等のRAW現像処理を行い、それぞれのRAWデータに対応したYUV形式の画像データを生成し、その画像データをDRAM110に書き込む。
操作部107は、ユーザが操作入力するためのものであり、例えばタッチパネルや操作キー(ボタン、ダイヤル、レバー等)などである。ユーザが操作部107を操作すると、操作部107は、操作内容に応じた操作情報を制御部108に出力し、制御部108は、操作内容に応じた処理を実行する。
制御部108は、CPU(Central Processing Unit)などの処理部である。制御部108は、ROM111から読み出したプログラムに基づいて、カメラ100が備える各ブロックの制御や、操作部107からの操作情報や、他のブロックからの情報に基づいて、各種処理を実行する。
RAM(Random Access Memory)109は、制御部108が作業領域として使用する揮発性メモリである。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)110は、カメラ100の各ブロックが作業領域として使用する揮発性メモリである。なお、DRAM110は、所定期間に読み書き(リード/ライト)できるデータ量(読み出し速度/書き込み速度)に上限があり、その上限を超えてデータの読み書きを行うことはできない。なお、DRAM110は、DRAMとは異なる機構による、高速な揮発性メモリや不揮発性メモリに置き換えることができる。また、RAM109とDRAM110は、同一の記憶装置上に共存する構成であってもよい。
ROM(Read Only Memory)111は、制御部108が実行するプログラムなどが格納された不揮発性の記録媒体であり、例えばフラッシュROMで構成される。また、制御部108は、記録媒体116に格納されたプログラムをRAM109にロードし、RAM109のプログラムを実行してもよい。
オンスクリーンディスプレイ(OSD)部113は、各種設定メニューや顔枠、後述する各種警告表示などのOSDデータ(表示アイテム)を生成し、OSDデータをDRAM110に書き込む。
動画像圧縮部114は、DRAM110に書き込まれたYUV形式の画像データをMPEG形式で圧縮(エンコード)し、動画像データとしてDRAM110に書き込む。
メディア制御部115は、DRAM110に書き込まれた動画像データを、例えば、MXF形式に配置し、FATファイルシステムなどのコンピュータと互換のあるフォーマットに従って、記録媒体116に動画像ファイルを記録する。MXF形式は、Material Exchange Format形式である。なお、制御部108が動画像データをMXF形式に配置する処理を行ってもよい。
記録媒体116は、例えばメモリカードなどである。記録媒体116は、カメラ100に対して着脱可能な記録媒体であり、カメラ100以外にもパーソナルコンピュータ(PC)等に装着することができる。記録媒体116は、通常のメモリカードだけでなく、セキュリティ機能を有するセキュリティカードでもよい。
HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)出力部117は、DRAM110に書き込まれたYUV形式の画像データとOSDデータを合成して外部出力用信号としてHDMI118へ出力する。
HDMI118は、HDMI出力部117より入力される外部出力用信号をHDMI形式に変換して外部に出力する。
ファイル情報記録部119は、制御部108が最後に記録した動画像データに関する情報(例えば、ファイル名、アクセス日時、ファイルサイズ等)を記憶するリード/ライト可能な不揮発性の記録媒体である。ファイル情報記録部119は、例えば、フラッシュROMや、二次電池と組み合わせたSRAM等を有する。ファイル情報記録部119とROM111は、同一の記憶装置上に共存する構成であってもよい。
表示部120は、液晶パネルや有機ELパネルなどのディスプレイパネルとそれらを駆動する制御回路を有し、DRAM110に書き込まれたアYUV形式の画像データとOSDデータを合成して表示する。
操作部107の電源ボタンが操作されると、制御部108は、各種処理を実行する。まず、撮像素子103は、画像信号を生成する。前処理部104は、画像信号をRAWデータに変換する。RAW処理部105は、RAWデータをDRAM110に書き込む。画像処理部106は、RAWデータを基にYUV形式の画像データを生成する。表示部120は、画像データを表示する。制御部108は、この処理を周期的に行うことにより、表示部120にライブビュー画像を表示させる。
そして、制御部108は、操作部107の動画撮影開始ボタンが操作されると、動画記録処理を開始する。動画像圧縮部114は、DRAM110に書き込まれたYUV形式の画像データを圧縮して動画像データを生成する。制御部108は、その動画像データを、メディア制御部115を介して、MXF形式のフォーマットで記録媒体116に記録する。
動画撮影開始ボタンが操作されてから、再度、動画撮影開始ボタンが操作され、動画撮影停止の指示が入力されるまで、制御部108は、動画記録処理を実行する。制御部108は、動画撮影停止の指示が入力されるまでに撮像素子103により生成された画像信号に対して、上述の動画記録処理を行う。このようにして、カメラ100は、動画像を撮影し、撮影した動画像データを記録媒体116に記録することができる。
記録媒体116は、上記のように、例えばセキュリティ機能を有するセキュリティカードである。セキュリティカードは、NFC搭載のスマートフォンにより、ロック/ロック解除を行うことが可能であり、ロック解除状態の場合は、通常のメモリカードとして機能する。セキュリティカードは、ロック状態の場合は、データの書き込みは可能であるが、保存されたデータの読み出しについて、一部制限がかかる。セキュリティカードは、ロック状態の場合、電源をオンにしてからオフになるまでに記録したデータの読み出しは可能であるが、電源をオンにする前に既にセキュリティカードに保存されていたデータを読み出すことができない。具体的には、セキュリティカードでは、データを読み出すという処理は可能であるが、セキュリティカードのコントローラの制御により、全て、0xFFというデータで読み出される。セキュリティカードのデータは、0xFFで読み出されるが、システム情報(FAT、ディレクトリエントリ等)は、通常通り、読み出すことができる。すなわち、セキュリティカードは、ロックされた状態でも、セキュリティカードに記録されているファイルに関する情報(ファイル名、ファイルの属性、ファイルサイズ、更新日付、作成日、またはデータの記録位置等)を読み出すことはできる。
セキュリティカードをカメラ100に装着したまま、カメラ100の電源をオフにして再度オンにした場合や、セキュリティカードの抜き差しを行うと、直前に撮影された動画像は、撮影したカメラ100でも閲覧することができなくなる。セキュリティカードのロック状態を設定した人物と、実際のセキュリティカードのユーザとが異なる場合がある。その場合、セキュリティカードのユーザは、セキュリティカードのロック状態、または、セキュリティカードが破損した状態のいずれであるのかを区別することができず、使い勝手が悪い。
カメラ100は、記録媒体116がロックされた状態のセキュリティカードであることを示す表示、または、記録媒体116が通常のメモリカードであることを示す表示を行う。これにより、ユーザは、記録媒体116がロックされた状態のセキュリティカードであるのか、記録媒体116が通常のメモリカードであるのかを区別することができる。カメラ100は、データのセキュリティを確保しつつ、利便性が向上する。
続いて、図2のフローチャートに基づいて、カメラ100の制御方法を説明する。制御部108は、ROM111に格納されたプログラムに基づいて、カメラ100の各部を制御することにより、図2の処理を実現する。
図2は、カメラ100の制御方法を示すフローチャートである。ステップS201では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116がカメラ100に装着されているか否かを判定する。制御部108は、記録媒体116がカメラ100に装着されるまで待機し、記録媒体116がカメラ100に装着されていることを検出した場合には、ステップS202に進む。
ステップS202では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116に対して接続するように制御する。具体的には、制御部108は、記録媒体116に対して電源供給(マウント処理)を行うことにより、記録媒体116に対して、リードおよびライトが可能な状態になるように制御する。
ステップS203では、動画圧縮部114は、制御部108の制御により、ステップS205の再接続前に、ダミーの動画像データをDRAM110に書き込む(記録する)。メディア制御部115は、制御部108の制御により、DRAM110に書き込まれた動画像データを基に動画像ファイルを記録媒体116に書き込む。
ステップS204では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116に対する接続を解除(切断)するように制御する。具体的には、制御部108は、記録媒体116との接続の切断時は、記録媒体116に対する電源供給停止(アンマウント処理)を行うように制御する。
ステップS205では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116に対して再接続するように制御する。ステップS205の処理は、ステップS202の処理と同様である。
記録媒体116は、通常のメモリカードまたはセキュリティカードである。セキュリティカードは、ロック状態とロック解除状態を有する。セキュリティカードは、ロック状態の場合、カメラ100に対して接続されてから接続が解除されるまでの間に記録した動画像ファイルの読み出しは可能である。しかし、その場合、セキュリティカードは、カメラ100に対して接続される前に書き込まれた動画像ファイルを正常に読み出すことができず、特定パターンの固定値0xFFとして読み出される。
また、セキュリティカードは、ロック解除状態の場合は、通常のメモリカードとして機能する。通常のメモリカードは、カメラ100に対して接続されてから接続が解除されるまでの間に記録した動画像ファイルの読み出しが可能であり、カメラ100に対して接続される前に書き込まれた動画像ファイルも読み出しが可能である。
ステップS206では、制御部108は、メディア制御部115を介して、ステップS203で記録媒体116に書き込まれた動画像ファイルの一部または全部のデータを読み出し、読み出したデータの値が特定パターンの固定値0xFFであるか否かを判定する。このように、制御部108は、ステップS205の再接続後に、動画像ファイルを読み出し、動画像ファイルの読み出し結果に基づいて、記録媒体116がセキュリティ状態であるかを判別する。制御部108は、読み出したデータの値が特定パターンの固定値0xFFである場合には、ステップS207に進む。また、制御部108は、読み出したデータの値が特定パターンの固定値0xFFでなく、上記の記録媒体116に書き込んだ際のデータと同じである場合には、ステップS208に進む。
ステップS207では、制御部108は、記録媒体116がロックされたセキュリティ状態のセキュリティカードであると判断する。OSD部113は、制御部108の制御により、記録媒体116がロックされた状態のセキュリティカードであることを示す警告画像(情報)を生成し、ロックされた状態のセキュリティカードである場合の動作に切り替える。制御部108は、表示部120またはHDMI118に対して、その生成された警告画像を出力し、その生成された警告画像を表示するように制御する。表示部120は、その警告画像を表示し、ユーザに知らせる。その後、制御部108は、ステップS209に進む。
ステップS208では、制御部108は、記録媒体116がロックされたセキュリティ状態のセキュリティカードではなく、記録媒体116が通常のメモリカードであると判断する。OSD部113は、制御部108の制御により、記録媒体116がロックされていない状態(通常のメモリカード)であることを示す警告画像(情報)を生成し、通常のメモリカードである場合の動作を行う。制御部108は、表示部120またはHDMI118に対して、その生成された警告画像を出力し、その生成された警告画像を表示するように制御する。表示部120は、その警告画像を表示し、ユーザに知らせる。その後、制御部108は、ステップS209に進む。
ステップS209では、制御部108は、メディア制御部115を介して、ステップS203で記録媒体116に書き込まれた動画像ファイルを削除し、図2の処理を終了する。
以上説明したように、制御部108は、記録媒体116から読み出したデータの値が特定パターンの固定値である場合には、記録媒体116がロックされた状態であることを示す警告画像を表示部120に表示する。これにより、ユーザは、記録媒体116がカメラ100に装着される前に、記録媒体116に書き込まれた動画像ファイルを閲覧できない場合がある。その場合、ユーザは、記録媒体116の破損ではなく、単に記録媒体116がロック状態であることが原因で、動画像ファイルを閲覧できないことを認識可能になる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態によるカメラ100の制御方法を示すフローチャートであり、図2のステップS206〜S208の代わりに行われる処理である。制御部108は、図2のステップS205の後、図3のステップS301に進む。
図3は、本発明の第2の実施形態によるカメラ100の制御方法を示すフローチャートであり、図2のステップS206〜S208の代わりに行われる処理である。制御部108は、図2のステップS205の後、図3のステップS301に進む。
ステップS301では、制御部108は、メディア制御部115を介して、ステップS203で記録媒体116に記録された動画像ファイルの一部または全部のデータを読み出す。一部のデータは、動画像ファイルに含まれる動画像データのうちの任意の1バイトのデータ、連続した複数バイトのデータ、または、異なる複数個所の任意のアドレスの複数バイトのデータである。その後、制御部108は、ステップS302に進む。
ステップS302では、制御部108は、ステップS302のデータの読み出しが成功したか否かを判定する。例えば、制御部108は、記録媒体116からの読み出しに対する正常応答と共にデータを入力した場合には成功と判定し、記録媒体116からの読み出しに対するエラー応答を入力した場合には失敗と判定する。制御部108は、読み出しに成功した場合には、ステップS303に進み、読み出しに失敗した場合には、ステップS306に進む。
ステップS303では、制御部108は、ステップS302で読み出したデータの値が特定パターンの固定値「0xFF」であるか否かを判定する。制御部108は、読み出したデータが固定値「0xFF」である場合には、ステップS304に進み、読み出したデータが固定値「0xFF」でない場合には、ステップS305に進む。記録媒体(セキュリティカード)116は、ロック状態では、上記のように、固定値「0xFF」が読み出される。固定値は、「0xFF」である場合を例に説明するが、「0x00」、複数バイト(例えば3バイトが「0xFF」「0x00」「0xEE」などの特定パターンを繰り返す)等の任意の特定パターンでもよい。固定値の特定パターンが複数バイトである場合、ステップS301では、制御部108は、固定値の特定パターンのサイズ以上のデータを読み出す。
ステップS304では、制御部108は、記録媒体116がロックされた状態のセキュリティカードであると判断する。OSD部113は、制御部108の制御により、記録媒体116がロックされた状態のセキュリティカードであることを示す警告画像(情報)を生成し、ロックされた状態のセキュリティカードである場合の動作に切り替える。制御部108は、表示部120またはHDMI118に対して、その生成された警告画像を出力し、その生成された警告画像を表示するように制御する。表示部120は、その警告画像を表示し、ユーザに知らせる。その後、制御部108は、図2のステップS209に進む。
ステップS305では、制御部108は、記録媒体116がロックされた状態のセキュリティカードではなく、記録媒体116が通常のメモリカードであると判断する。OSD部113は、制御部108の制御により、記録媒体116が通常のメモリカードであることを示す警告画像(情報)を生成し、通常のメモリカードである場合の動作を行う。制御部108は、表示部120またはHDMI118に対して、その生成された警告画像を出力し、その生成された警告画像を表示するように制御する。表示部120は、その警告画像を表示し、ユーザに知らせる。その後、制御部108は、図2のステップS209に進む。
ステップS306では、OSD部113は、記録媒体116が破損していることを示す警告画像(情報)を生成する。制御部108は、表示部120またはHDMI118に対して、その生成された警告画像を出力し、その生成された警告画像を表示するように制御する。表示部120は、その警告画像を表示し、ユーザに知らせる。その後、制御部108は、図2のステップS209に進む。
以上説明したように、制御部108は、読み出しに失敗した場合には、記録媒体116が破損していることを示す警告画像を表示部120に表示する。制御部108は、ステップS304およびS305の警告画像の表示とは別に、ステップS306の警告画像の表示を行う。ユーザは、記録媒体116がカメラ100に装着される前に、記録媒体116に書き込まれた動画像ファイルを閲覧できない場合がある。その場合、ユーザは、記録媒体116の破損の原因と、記録媒体116がロックされた状態であることの原因のいずれの原因で、動画像ファイルを閲覧できないのかを認識可能になる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態によるカメラ100の制御方法を示すフローチャートである。第1の実施形態では、制御部108は、ステップS203の書き込みを一律に行う。第3の実施形態では、制御部108は、記録媒体116に動画像データが既に書き込まれている場合には、ステップS203の書き込みを行わない。図4のフローチャートは、図2のフローチャートに対して、ステップS401〜S403を追加したものである。図4のステップS201〜S209は、図2のステップS201〜S209と同様である。
図4は、本発明の第3の実施形態によるカメラ100の制御方法を示すフローチャートである。第1の実施形態では、制御部108は、ステップS203の書き込みを一律に行う。第3の実施形態では、制御部108は、記録媒体116に動画像データが既に書き込まれている場合には、ステップS203の書き込みを行わない。図4のフローチャートは、図2のフローチャートに対して、ステップS401〜S403を追加したものである。図4のステップS201〜S209は、図2のステップS201〜S209と同様である。
ステップS201では、制御部108は、記録媒体116がカメラ100に装着されると、ステップS202に進む。ステップS202では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116に対して接続するように制御する。
ステップS401では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116のメーカコードが所定の値であるか否かを判定する。例えば、記録媒体116がSDカードである場合、メーカコードは、Manufacture IDである。制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116のCID(カード識別レジスタ)を読み出すことにより、メーカコードを取得することができる。制御部108は、メーカコードが所定の値である場合には、ステップS402に進み、メーカコードが所定の値でない場合には、図4の処理を終了する。
ステップS402では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116に動画像ファイルが記録されているか否かを判定する。具体的には、制御部108は、記録媒体116のファイルシステムよりファイル名を読み出し、そのファイル名が動画像ファイルのファイル名である場合に、記録媒体116に動画像ファイルが記録されていると判定する。制御部108は、ファイル名の拡張子が「MXF」であるファイルが記録されている場合に、動画像ファイルが記録されていると判定し、ファイル名の拡張子が「MXF」であるファイルが記録されていない場合に、動画像ファイルが記録されていないと判定する。制御部108は、記録媒体116に動画像ファイルが記録されている場合には、ステップS206に進み、記録媒体116に動画像ファイルが記録されていない場合には、ステップS203に進む。
ステップS203では、メディア制御部115は、制御部108の制御により、ダミーの動画像ファイルを記録媒体116に書き込む。ステップS204では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116に対する接続を解除するように制御する。ステップS205では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116に対して接続するように制御する。
ステップS206では、制御部108は、メディア制御部115を介して、記録媒体116に記録されている動画像ファイルの一部または全部のデータを読み出し、その読み出したデータの値が特定パターンの固定値0xFFであるか否かを判定する。具体的には、制御部108は、ステップS402で記録媒体116に動画像ファイルが記録されていないと判定された場合には、ステップS203で書き込まれた動画像ファイルの一部または全部のデータを読み出す。また、制御部108は、ステップS402で記録媒体116に動画像ファイルが記録されていると判定された場合には、記録媒体116に記録されている動画像ファイルの一部または全部のデータを読み出す。制御部108は、その読み出したデータの値が特定パターンの固定値0xFFである場合には、ステップS207に進み、その読み出したデータの値が特定パターンの固定値0xFFでない場合には、ステップS208に進む。
ステップS207では、制御部108は、表示部120またはHDMI118に対して、記録媒体116がロックされた状態のセキュリティカードであることを示す警告画像を出力し、ステップS403に進む。
ステップS208では、制御部108は、表示部120またはHDMI118に対して、記録媒体116が通常のメモリカードであることを示す警告画像を出力し、ステップS403に進む。
ステップS403では、制御部108は、ステップS203の動画像ファイルの書き込みを行ったか否かを判定する。制御部108は、ステップS203の動画像ファイルの書き込みを行った場合には、ステップS403に進み、ステップS203の動画像ファイルの書き込みを行っていない場合には、図4の処理を終了する。
ステップS209では、制御部108は、メディア制御部115を介して、ステップS203で記録媒体116に書き込んだ動画像ファイルを削除し、図4の処理を終了する。
以上のように、制御部108は、記録媒体116に動画像ファイルが既に記録されている場合には、ステップS203〜S205およびS209の無駄な処理を省略することができ、記録媒体116の装着時の処理を高速化することができる。
なお、上述した実施形態においては、撮像素子103を有するカメラ100を例にして説明したが、この例に限定されず、記録媒体116を装着して記録媒体116に対してデータを書き込む電子機器の記録装置であれば適用可能である。例えば、外部入力端子から入力された動画像を記録媒体116に記録するような動画レコーダに適用可能である。同様に、本実施形態の記録装置は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、などに適用可能である。また、音楽プレーヤ、ゲーム機、電子ブックリーダー、タブレット端末、スマートフォン、投影装置、ディスプレイを備える家電装置や車載装置などに適用可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
100 カメラ、108 制御部、113 OSD部、116 記録媒体、120 表示部
Claims (19)
- 記録媒体にファイルを記録する記録装置であって、
前記記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別するための制御手段を有し、
前記制御手段は、前記記録媒体との接続を切断した後に再接続し、前記再接続前に前記記録媒体に記録したファイルの読み出し結果に基づいて、前記記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別することを特徴とする記録装置。 - 前記制御手段は、前記記録媒体にファイルの記録を行った後に、前記記録媒体との接続の切断および再接続を行い、前記再接続後に前記ファイルを読み出し、当該ファイルの読み出し結果に基づいて、前記記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、読み出したファイルのデータが、所定のデータである場合に、前記記録媒体がセキュリティ状態であると判別することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、読み出したファイルのデータが、前記記録媒体に書き込んだ際のデータと同じデータである場合に、前記記録媒体がセキュリティ状態でないと判別することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記記録媒体に対して電源供給を行う電源供給手段を有し、
前記電源供給手段は、前記記録媒体との接続の切断時は、電源供給を停止させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記制御手段は、前記記録媒体が前記記録装置に装着されていることを検出したことに応じて、前記記録媒体と接続し、その後、前記記録媒体にファイルの記録を行った後に、前記記録媒体との接続の切断および再接続を行い、前記再接続後に前記ファイルを読み出し、当該ファイルの読み出し結果に基づいて、前記記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、前記記録媒体がセキュリティ状態であると判別した場合には、前記記録媒体がセキュリティ状態であることを示す情報を出力するように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記記録媒体との接続の時は、前記記録媒体に対して電源供給を行う電源供給手段を有することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
- 前記制御手段による判別の後、前記記録媒体に記録したファイルを削除する削除手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、前記記録媒体がセキュリティ状態であると判別した場合には、前記記録媒体がセキュリティ状態であることを示す情報を表示するように制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記ファイルは、画像ファイルであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記ファイルは、動画像ファイルであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、前記記録媒体がセキュリティ状態でないと判別した場合には、前記記録媒体がセキュリティ状態でないことを示す情報を表示するように制御することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、前記ファイルの一部または全部のデータの読み出しに失敗した場合には、前記記録媒体が破損していることを示す情報を出力することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、
前記記録媒体との接続の後、前記記録媒体にファイルが記録されていない場合には、前記記録媒体にファイルを記録し、前記記録したファイルを読み出し、
前記記録媒体との接続の後、前記記録媒体にファイルが記録されている場合には、前記記録媒体に記録されているファイルを読み出すことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。 - 前記制御手段は、前記記録媒体のメーカコードが所定の値である場合、かつ、前記記録媒体との接続の後、前記記録媒体にファイルが記録されていない場合には、前記記録媒体にファイルを記録し、前記記録したファイルを読み出し、
前記記録媒体のメーカコードが前記所定の値である場合、かつ、前記記録媒体との接続の後、前記記録媒体にファイルが記録されている場合には、前記記録媒体に記録されているファイルを読み出すことを特徴とする請求項15に記載の記録装置。 - 前記所定のデータは、0xFFまたは0x00であることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
- 記録媒体にファイルを記録する記録装置の制御方法であって、
前記記録媒体との接続を切断した後に再接続するステップと、
前記再接続前に前記記録媒体に記録したファイルの読み出し結果に基づいて、前記記録媒体がセキュリティ状態であるかを判別するステップと
を有することを特徴とする記録装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1〜17のいずれか1項に記載された記録装置の各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018235220A JP2020098950A (ja) | 2018-12-17 | 2018-12-17 | 記録装置、記録装置の制御方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018235220A JP2020098950A (ja) | 2018-12-17 | 2018-12-17 | 記録装置、記録装置の制御方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020098950A true JP2020098950A (ja) | 2020-06-25 |
Family
ID=71106123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018235220A Pending JP2020098950A (ja) | 2018-12-17 | 2018-12-17 | 記録装置、記録装置の制御方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020098950A (ja) |
-
2018
- 2018-12-17 JP JP2018235220A patent/JP2020098950A/ja active Pending
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